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特表2023-542361保険管理システムのための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-06
(54)【発明の名称】保険管理システムのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20230929BHJP
【FI】
G06Q40/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518297
(86)(22)【出願日】2020-09-17
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 US2020051287
(87)【国際公開番号】W WO2022060361
(87)【国際公開日】2022-03-24
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523099002
【氏名又は名称】トランシャープ ソリューションズ,エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】523099013
【氏名又は名称】シャープ,アンドリュー
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】シャープ,アンドリュー
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB61
(57)【要約】
本システムは、企業に対する保険の補償を追跡および管理するための方法および装置を提供する。一実施形態では、本システムは、全てのタイプの補償を、リスクおよび懸念事項の状態および分野を読者に十分に通知する視覚表示と共に、単一の報告書内に含む自動化報告を提供する。報告書は十分にソート可能であり、企業の全ての保険契約および補償の管理のための単一のリソースを提供できる。一実施形態では、本システムは、一目で分かる重要な情報を提供して、本システムの管理を強化する独自のグリッドでデータを提示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理システム内に、
処理エンジンと、
車両、ドライバー、保険契約および保険契約補償に関するデータの少なくとも1つのソースに結合されたインポート/エクスポートエンジンと、
前記インポート/エクスポートエンジンによって取得された車両を検証するための車両識別番号(VIN)復号システムと、
前記車両、ドライバー、保険契約、および保険契約補償に関するデータを格納するためのデータベースと、
前記データに関する情報および状態を表示するためにダッシュボードと
を含む、統合保険管理システム。
【請求項2】
車両およびドライバーと関連付けられたデータの状態のグラフィカル表現をさらに含む、請求項1に記載の統合保険管理システム。
【請求項3】
必要な対応を識別して、前記必要な対応に関する行動要請を表示するための要対応(RN)論理をさらに含む、請求項2に記載の統合保険管理システム。
【請求項4】
行動要請は、車両に関する補償を更新するために前記ユーザーに対して提示される、請求項1に記載の統合保険管理システム。
【請求項5】
車両に関する補償を更新して、補償証券を提供するための証券エンジンをさらに含む、請求項4に記載の統合保険管理システム。
【請求項6】
前記システム内で動作を追跡するための監査エンジンをさらに含む、請求項1に記載の統合保険管理システム。
【請求項7】
前記システムと関連付けられた報告書を自動的に生成するための報告エンジンをさらに含む、請求項1に記載の統合保険管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、2019年9月17日に出願された米国仮特許出願第62/901,389号に対する優先権を主張し、それは、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
多くの企業は、損失から保護するために幅広い保険の補償を取得および維持する必要がある。企業が超過保険にならないことが重要であり、それは、間接費および経費を増大させる。企業は保険が不十分でないことも重要であり、それは保険の範囲外の損失につながり得る。いくつかの事例では、正しい保険に入っていないことは、規則、慣例、契約上の合意、事業者団体要件、および同様のもののいずれかによって禁止され得る。複数のタイプの保険および複数の保険契約を追跡することは、多くの企業にとって問題を呈する。
【0003】
従来技術では、企業は、各補償タイプに対するデータベースおよび/またはスプレッドシート、ならびに全ての補償のマスター統合スプレッドシートを手動で維持し得る。変更または更新は、全てのデータベースおよびスプレッドシートにわたって正しく行われる必要があり、それは、補償に影響するエラーを引き起こし得る。スプレッドシートは、会社の保険代理店に定期的に送信されて、スプレッドシートに基づき保険証券および保険料の請求書を発行することにより補償を確認し得る。スプレッドシートが間違っている場合、保険代理店は誤っているか、または不十分な保険契約および/もしくは補償を発行し得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本システムは、企業に対する保険の補償を追跡および管理するための方法および装置を提供する。一実施形態では、本システムは、全てのタイプの補償を、リスクおよび懸念事項の状態および分野を読者に十分に通知する視覚表示と共に、単一の報告書内に含む自動報告システムを提供する。報告書は十分にソート可能であり、企業の全ての保険契約および補償の管理のための単一のリソースを提供できる。一実施形態では、本システムは、一目で分かる重要な情報を提供して、本システムの管理を強化する独自のグリッドでデータを提示する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本システムの一実施形態のブロック図である。
図2】クライアントタブが選択されている場合の一実施形態におけるダッシュボード上のインタフェースの一例を示す。
図3】クライアント編集オプションが選択されている場合のクライアントタブ202を示す。
図4A】クライアント報告書のための概要ページを示す。
図4B図4Aの401からのPD報告書を示す。
図5】一実施形態における車両タブを示す。
図6】一実施形態においてクライアントによってフィルタリングされた車両ビューを示す。
図7図4図5、または図6で「ドライバー」が選択されている場合のインタフェースを示す。
図8】一実施形態において本システムによって発行された保険証券の一例を示す。
図9A】本システムの一実施形態におけるホームページである。
図9B】RN(V)を選択した後のビューを示す。
図9C図9Bで項目を選択した後のビューを示す。
図10】一実施形態における本システムの動作を例示するフロー図である。
図11】一実施形態における行動要請に対する対応を例示するフロー図である。
図12】本システムの一実施形態におけるコンピュータシステム例である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本システムは、企業保険に関連したいくつかの操作を達成するために使用できる。特に複雑な保険を必要とする1つの業界は、運送業界である。運送会社は、従業員または独立請負人のいずれかとして、多数のドライバーを使用し、所有、リース、または契約のいずれかの、多数の車両を使用し得る。全ての付保義務が適切に満足されて、超過保険および不十分な保険状況を回避することが極めて重要である。会社は、自動車損害賠償責任、物理的損傷、非トラック輸送賠償責任(non-trucking liability)、労働災害、偶発債務、貨物保険、一般賠償責任、乗客事故責任、および同様のものを含む、様々な保険の補償タイプを有する必要がある。本システムは、トラック運送会社に関して説明されるが、保険を有する任意の企業において同等に当てはまることが理解される。
【0007】
図1は、本システムの一実施形態の機能ブロック図である。システム100は、本システムの知能を提供して、保険管理システムの要素に関連したデータを格納する処理エンジン/データベース101を含む。このデータは、補償、保険契約情報、更新日、保険料、車両(資産タイプ、ID、価格、ドライバーのタイプ、先取特権者情報)、スポンサー支援および非スポンサー支援補償(sponsored and non-sponsored coverage)、従業員/独立請負人の状態、ドライバー情報(暗号化される何らかの個人識別可能情報を含む)および同様のものを含む。
【0008】
本システムは、インポート/エクスポートエンジン102および/またはユーザーインタフェース107を介して、外部世界と通信する。インポート/エクスポートエンジン102は、必要に応じて報告書、アラート、交信および同様のものを送信するために使用できる。加えて、インポート/エクスポートエンジン102は、輸送管理システム(TMS)、代理店管理システム(AMS)、被保険者、保険会社、顧客、および同様のものからの交信を受信できる。本システムは、車両リストをスプレッドシート(例えば、Excel)との間でインポートおよびエクスポートして、データが完全でないときにアラートを提供する能力を含む。マルチユーザー監査追跡が、データの信頼性および正確さを最大限にするために実装される。アカウンタビリティのために監査証跡を維持しながら直接変更を許可するためにクライアントアクセスが提供される。
【0009】
報告エンジン103は、本システムの自動およびカスタム報告書を生成するために使用される。報告エンジンは、トリガーされると、報告書実行の期限を含むコマンドを処理エンジン/データベース101を受信して、必要な報告書を生成する。報告エンジン103はまた、要望通りにクライアントとの通信(例えば、テキスト、電子メール)の生成、インボイスの生成、および同様のものを行うこともできる。本システムは、定期的な(例えば、毎月の)課金(例えば、毎月のPDおよびNT課金)のための報告を提供する。本システムは、報告の保険契約要件に従って企業状況の報告書を保存する。例えば、保険契約が、報告書を毎月5日に実行することを要求している場合、本システムは自動的に報告書をその日に保存する。本システムは、報告およびデータ分析の全ての態様のカスタマイズを可能にする。
【0010】
証券エンジン104は、車両証券を、個々に、バッチで生成して交付することができ、それを、価格、所有者、先取特権者、および同様のものに基づいて行うことができる。本システムは、例えば、先取特権者に対する全ての証券をバッチにして、それらを同時に電子メールで送信できる。一実施形態では、本システムは、物理的損傷(PD)および非トラック輸送(NT)証券を発行できる。それは、労働災害(OA)証券および単一証券に統合されたPD、NT、およびOAも発行できる。本システムは、車両のバッチおよび複数の車両証券のバッチ生成(例えば、同じ先取特権者をもつ全てのユニットに対して)を可能にする。
【0011】
VIN復号器/分析器105は、本システムに対するVIN入力の正確さをチェックする。VIN復号器/分析器105は、正しいVINに対する複数レベルのチェックを有しており、正しい桁数に対してVIN自体を分析すること、VINと関連付けられた車両記述を再表示して、本システム内の車両と一致することを確認することを含む。VIN復号器/分析器105は、重複したVINも自動的にチェックして、本システムの多くの部分におけるエラーを回避する。VIN復号器/分析器105は、VIN項目内で間違いを見つけて、下流の問題を回避する。
【0012】
監査エンジン106は、どのユーザーが、本システム内のいずれかのデータまたはメタデータに対して変更を行ったかを、タイムスタンプおよび日付コードと共に追跡する。監査エンジン106は、ユーザーインタフェース107を介して本システムにアクセスするユーザーによって行われたクライアント変更も追跡する。監査証跡を維持しながら、ユーザーが変更を行うのを許可することにより、効率性および正確さが本システムによって促進される。ユーザーインタフェース107はユーザーダッシュボード108と通信する。
【0013】
ユーザーダッシュボード108は、代理店(例えば、保険代理店)被保険者(例えば、トラック運送会社)またはその他を含む、いくつかの実体により、いくつかの測定基準を追跡するために使用される。一実施形態では、ユーザーダッシュボード108は、ユーザーが、期限切れになりそうな保険契約、最近の車両取引、最近追加された車両、最近削除された車両、非スポンサー支援保険契約、最近の保険契約取引、および同様のものを追跡するのを可能にする。
【0014】
ダッシュボード108は、クライアント概要ページも含み、そこで代理店は、クライアントの追加、クライアント概要エクスポートの開始、保険契約カウント(ペアレントおよびグランドペアレントクライアント、チャイルドおよびグランドチャイルドクライアント等へのリンクと共に)、ユニットクライアント取引、補償タイプおよびドライバーによる被保険者ユニット概要の提示、および同様のことを行い得る。
【0015】
ダッシュボードは、各クライアントに対する車両ページも含み、それは、ソート可能な列、車両の追加および削除、証券の管理、行動要請に対する対応、先取特権者/所有者/ドライバー/取引の追跡などを行う機能を含む。
【0016】
ユニット補償は、一見しただけで判断できる。いくつかの状況では、企業は、スポンサー支援および非スポンサー支援プランの両方に関して独立請負人を有し得る。本システムは、かかる状況の容易な追跡を可能にする。
【0017】
本システムは、従来技術のシステムと比べていくつかの利点を有する。本システムは、統合された車両リストを提供して、複数のユーザーアクセスおよび監査証跡を提供し、保険証券を発行でき、オンライン証券に対する従業員アクセスを提供し、ユーザーによって選択された頻度で報告書を提供する。本システムは、ユーザーが一目で状態を理解するのを可能にする、ユニット補償の色分けされたアイコンベースのグリッドを提示する。本システムは、対応および要処置事項のカウンタを含み、処置を必要とする事項だけに達するための容易なソートを可能にする。これは、要処置事項の手動検索を除外する。
【0018】
図2は、一実施形態におけるダッシュボード上のインタフェースの一例を示す。ダッシュボード200は、各々がインタフェースを表す複数のタブ201~209を有する。タブは、ホーム201、クライアント202、保険契約203、車両204、保険会社205、契約206、先取特権者207、代理店208,および設定209を含む。本システムは、必要に応じて、追加の、異なる、またはもっと少ないタブを有し得る。
【0019】
図2では、クライアントタブ202が選択されている。ダッシュボードは、この例では保険代理店のクライアントを提示する。クライアント202インタフェースは、名前201(被保険者の名前)、代理店211(保険契約を得るために被保険者と協力している保険代理店)、プロデューサー212(被保険者を担当している代理店の代理人)、CSR213(顧客サービス担当者)、および保険契約214を含む、いくつかの列を含む。保険契約の横の「M」は、「マスター」または「ペアレント」クライアント保険契約を表す。一実施形態では、薄青色は、クリック可能なリンクを表しており、そのため、ユーザーがこの列内の数字をクリックすると、本システムはクライアント保険契約リストにリダイレクトする。左側の数字は、チャイルドクライアント保険契約を表す。本システムは、グランドチャイルド/チャイルド/ペアレント保険契約論理も管理できる。
【0020】
クライアントタブ202内の領域215は、列の見出しに関連した数値情報を示す。他のタブでは、その領域は、情報のアイコンおよび/またはグラフィカル表現を示し得る。領域215は、AL(自動車損害賠償責任)、CG(貨物)PD(物理的損傷)、NT(非トラック輸送)、OA(労働災害)、PA(乗客事故)、ドライバー、報告書およびオプション(オプションは、車両の編集、ユニットの削除、および取引/監査証跡を含む)を含む、車両に関連した複数の列を示す。
【0021】
図3は、クライアント編集オプションが選択されている場合のクライアントタブ202を示す。名前201列内でクライアントを選択すると、図3に示されるインタフェース300が出現する。領域301は、クライアントの名前、住所、連絡先、および、DOT#(Department of Transportation:運輸省)を含む、他の情報のためのフィールドを含む。領域302は、クライアントの連絡先、肩書、および連絡先情報(例えば、電子メール)のリストを含む。クライアントの連絡先は、連絡先役割および権利、ならびに月次報告書へのアクセスの定義、電子メールの監査、および同様のもののための許可論理も含むことができる。
【0022】
図4Aは、クライアント報告書のための概要ページを示す。インタフェースは、一実施形態において、図2の領域215で報告書アイコンが選択される場合に出現するものである。インタフェース400は、PD保険契約401、OA保険契約402、AL保険契約403、NT保険契約404、PA保険契約405、CG保険契約406および車両保険契約概要407に対する報告書の概要を示す。報告書概要は、保険期間、保険証券番号、平均価格、月額料金、月平均、および同様のものを含み得る。各報告書は、異なる要約情報を有し得る。例えば、OA報告書402は、平均のドライバー数を含み、AL報告書は、平均ユニット、パワーユニット、および非パワーユニットを含む。
【0023】
図4Bは、ユーザーが、例えば、図4Aの概要401を選択する場合の詳細な報告書を示す。クライアントは、領域411内のタイプの報告書(例えば、PD保険契約)と共に、領域410内に示されている。保険契約詳細は領域412内に提供されており、報告日、価格、月額料金、月計、+/-報告、および再生成を含む。月次概要ビューは、データおよび月ごとに2つの報告書タイプ、すなわち、費用のインボイスユニット概要のPDF、およびユニット/ドライバーの追加/削除を変化の正味概要と共に示すExcelタイプの報告書、一部の保険会社の課金報告書要件にとって重要な情報、をもたらす。
【0024】
図5は、一実施形態における車両タブ204を示す。本システムは、クライアントのためにリアルタイム資産の管理を容易にする一体化された統合車両リストを提供する。本システムは、誤差脱漏、データ入力エラー、および車両の誤識別を削減するための組込み論理を有する。本システムは、車両が適切な桁数を有していて、メーカーとモデルが正確であることを確実にするために、VIN復号器を含む。このインタフェース500は、ユニット501、VIN502、年503、メーカー504追加された日505、価格506、クライアント名507、型式508、状態領域509、ドライバー510、および所有者511のための列を含む。
【0025】
領域509は、ユーザーによって素早く消化されて理解できる情報を表示するために実用的なシステムを実装する。領域509は、DT、AL、CG、PD、NT、OA、PA、およびオプションに関する情報を含む。列は典型的には、行当たり1つの項目を含むが、一実施形態では、丸で囲んだ「F」は将来の保険契約選択が存在することを示す。Fを選択すると、新しい将来の保険契約および任意の有効な(active)保険契約にマッピングする。本システムは、各列において状態情報を提供するために記号および色を使用する。例えば、内側に感嘆符をもつ赤い丸印は、行動が要求されることを示す。このアイコンは、対応が必要であることを意味する行動要請である。一実施形態では、このアイコンは、既知の補償情報がないユニットに対するデフォルトのアイコンアラートである。これは、そのユニットがスポンサー支援補償を有しているか、またはそのユニットに対して証券を発行する必要があるか、またはそのユニットが非スポンサー支援補償を有しているかを判断するために誰かが処置を取る必要があることを意味する。
【0026】
緑のチェックは、車両がスポンサー支援補償に対して確認されていることを意味する。補償は、クライアントのスポンサー支援プログラムを通して入力および/または検証される。保険証券は、表示のために利用可能である。青のチェックは、その車両が非スポンサー支援補償に対して確認されていることを意味する。証券は利用できないが、本システムの一実施形態では、補償日付および満了日が追跡される。前述のとおり、丸で囲んだ緑の「F」は、将来の保険契約を指す。ユニットが現在の/有効なスポンサー支援保険契約および将来の保険契約にマッピングされている場合、緑のチェック+Fが表示される。それが新しいクライアントおよび/または新しい保険契約である場合、有効な保険契約がなく、そのため「F」指定は、それが将来の発効日の保険契約にうまくマッピングされていると知るために有用であり、証券アイコンは将来の保険の証明のために利用可能である。有効および将来のものが存在する場合、証券アイコンをクリックすると、有効な保険契約に対する1つと、将来の保険契約に対する1つの、両方の証券が生成される。
【0027】
領域509のオプション列は、証券生成(緑の丸印)、電子メール証券(紺青色の電子メール記号)、車両編集の金色アイコン、取引/監査証跡(反対方向の矢印)およびユニットの削除(金色のX)を含む。証券生成アイコンは、選択された場合に、ユニットに対する1つ以上の保険証券を表示する。電子メールアイコンは、証券を添付して電子メールを作成する。
【0028】
ユーザーは、特定のクライアントに対する車両だけを表示するために車両タブ204のフィルタを選択することができる。そのインタフェース600の一実施形態が図6に示されている。このビューでは、クライアントは領域601内に示されている。補償概要が領域602内に示されており、領域603は必要とされる対応を示す。ユーザーは、領域603内で行動要請上をクリックでき、本システムは、対応が必要なユニットだけを表示する。
【0029】
目的は、要対応(RN)値をゼロにすることであり、全ての車両が、スポンサー支援補償、非スポンサー支援補償、または補償拒否を有することを意味する。一実施形態では、ユーザーは、ホームタブ201上のRN数上をクリックすることができ、それは、対応が必要なクライアントだけを表示する。ユーザーがそれらのクライアントのうちの1つを選択すると、本システムは、そのクライアントに対するRNを表示する。ユーザーがクライアントのRN数を選択すると、本システムは対応を必要としているクライアント車両に対する行だけを表示する。これは、ユーザーが必要な対応に素早く対処するのを可能にする。
【0030】
図7は、図4図5、または図6で「ドライバー」が選択されている場合のインタフェースを示す。インタフェース700は、クライアントの名前のための領域701を含み、領域702は、現在会社に雇われているドライバーの総数を示す。領域703は、OAドライバーの総数を示す。領域704は、ドライバーの平均年齢であり、領域705は、ドライバーの平均経験年数であり、領域706はドライバーの地理的位置(例えば、州による)である。
【0031】
領域708は、各ドライバーに関する情報を提供する。この領域は、要望通りに、もっと制限された数の列に減らすことができる。例えば、その領域は単に車両ユニット、ドライバー名、OA情報、およびオプションフィールドを示し得る。拡大図において、一実施形態では、領域708は車両ユニット番号(ドライバーが複数のユニットに配属されている場合、そのドライバーに対してユニット番号は示されない)、名前、雇用日、生年月日(および年齢)、CDLの元の日付(年数と共に)、免許証の発行州、免許証番号、住所、連絡先情報(住所、電子メール、電話など)、OA追加日、およびオプションフィールドを示す。オプションフィールドは、一実施形態では、証券、編集、削除、および監査証跡を提供するアイコンを含むことができる。
【0032】
RN領域707が非ゼロ数を有する場合、本システムは、ユーザーが領域707内の数をクリックすると、RN状態を有するドライバーを分離できる。本システムは、何らかの処置を取る必要があるドライバーだけを表示する。
【0033】
全てのインタフェース内のRN領域は、要件が満足されて、企業が順守していることを確認するために遂行する必要がある要処置事項を識別して分離するための実用的な方法を提供するので、強力である。この実用的なソリューションは、全ての要処置事項が発見され、対処されて、更新されていることを確実にするために、ユーザーが要処置事項を手動で追跡するか、または複数のソート操作を実行する必要がある、従来技術のスプレッドシートベースのシステムに比べて有利である。
【0034】
前述のとおり、要対応事項の1つは、補償が保険証券から欠けていることである。一実施形態例では、本システムは、保険業界で、特にトラック隊保険に対して使用される。図8は、一実施形態において本システムによって発行された保険証券の一例を示す。証券800は、本システムにより自動的に生成できる。証券は、発行日801、発行代理店802、指定被保険者803、および、状況に応じて、クライアントとは異なり得る、車両所有者804を含む。
【0035】
証券800は、車両805、ユニット番号806(被保険者803によって定義される)、およびVIN807(VIN807が車両805と一致することを確実にするために、VINはVIN復号器/分析器によって二重にチェックされることに留意)を自動的に生成する。
【0036】
自動車損害賠償責任補償808および物理的損傷補償809などの、補償がリストされている。補償は、保険証券番号、発効日(発行日とは異なり得る)、終了日、限度、控除免責金額、および実際の保険会社を含む。領域810は、免責事項の文言を含み、本システムは、電子署名領域811を見込む。これは、システム添付の代理店の認可された免許を持つプロデューサーによる特定の署名である。プロデューサーが選択されていなければ、署名は必要とされないが、一実施形態では、代理店は選択されたプロデューサーを有するべきである。
【0037】
図9Aは、本システムの一実施形態におけるホーム201インタフェース900の一例である。インタフェース900は、車両に対するRN(V)およびドライバーに対するRN(D)を示すRN領域901、パワーユニット902、非パワーユニット903、ドライバー数904、期限切れになりそうな保険契約905、および最近の車両取引906を含む。一実施形態では、ホームタブは、最近追加された車両、および最近削除された車両も示すことができる。本システムは、適切な請求額の訂正を行うことができるように、車両における純変化(新しく追加されたもの対新しく削除されたもの)を追跡する重要な報告書を自動的に生成する。例えば、いくつかの状況では、課金は月額の「パワーユニットごとの」料金である。従って、車両数におけるプラスまたはマイナスの変化は、料金の変更を計算するために使用される。例えば、7つのパワーユニットの純増加がある場合、課金は、パワーユニットあたりの月額料金を7倍だけ上げることによって調整される。
【0038】
ユーザーがRN(V)(この事例では1つのRNを示している)を選択すると、本システムは、図9Bに示されるようなインタフェースを表示する。これは、ゼロよりも大きいRN(V)を有するクライアント行だけを表示するためのフィルタである(RN(D)に対しても同様)。インタフェースは、RNを表示するように設定されたフィルタである領域905を含む(しかし、ユーザーは他のデータを表示するようにそのフィルタを変更できる)。領域906はクライアントを示しており、RN(V)列907は、要対応数を示している。
【0039】
ユーザーが列907内の数を選択すると、本システムは、図9Cに示されるようなインタフェースを提示する。領域909は、フィルタが「要対応」であることを示している。領域910は、対応を要する補償を図式的に示す。この例では、行動を必要とするのはPD保険契約である。
【0040】
本システムの別の利点は、運輸省(DOT)を含む、第三者とインタフェースを取る能力である。これは、本システムが、DOT情報、FMCSA情報、安全検査、および同様のものを取得するのを可能にする。本システムは、輸送管理システムと代理店管理システムを統合することもできる。これらのシステムは全て、車両の追加、車両の削除、および車両の編集を行う能力および許可を有していて、複数の従来技術システムを置き換える単一システムを提供する。
【0041】
図10は、一実施形態における本システムの動作を例示するフロー図である。図10のステップは、クライアントベースで、代理店ベースで等、実行され得る。ステップ1001で、本システムは、期限切れになりそうな保険契約をチェックする。ステップ1002で、本システムは、車両における純変化をチェックする。ステップ1003で、本システムは、ユニット割当てを含めて、ドライバーの変更および更新をチェックする。ステップ1004で、本システムは、証券をチェックする。
【0042】
ステップ1005で、本システムは、ステップ1001~1004の結果に基づき、システムデータと関連付けられたアイコンを更新する。例えば、期限切れになりそうな保険契約および不足補償(missing coverage)は、そのデータと関連付けられた赤い処置アイコンを付与する。一実施形態では、ダッシュボードも、間もなく(例えば、何らかのユーザーが決定した期間内に)契約期限が切れる予定になっている保険契約を表示する。期限の切れた保険契約は、ユーザーによるアクセスのために有効でない保険契約ページ内に表示される。それらの期限が切れた保険契約に対する添付の報告書もアクセス可能である。ステップ1006で、本システムは、必要に応じて(不足対応に基づき)要対応カウンタを更新して、ステップ1007でデータを表示する。
【0043】
図11は、本システムの一実施形態における行動要請に対する対応を例示するフロー図である。ステップ1101で、ユーザーは要対応を示しているアイコンを選択する。前述のとおり、かかるアイコンは丸で囲んだ赤い感嘆符であろう。ステップ1102で、本システムは、所望の処置を取るための適切なインタフェースを提供する。例えば、本システムは、終了証、生成すべき報告書、送信する電子メール、および同様のものを提供し得る。ステップ1103で、ユーザーは処置を実行する。
【0044】
判断ブロック1104で、処置が完了しているかを判断する。完了していない場合、本システムは、ステップ1103に戻る。処置が完了している場合、アイコンおよびRNカウンタがそれに応じて更新される。
【0045】
コンピュータシステム例
【0046】
図12は、本システムを実装し得る例示的なシステム1200を示す。いくつかの実施形態の電子システム1200は、モバイル機器であり得る。電子システムは、様々なタイプの機械可読媒体およびインタフェースを含む。電子システムは、バス1205、プロセッサ(複数可)1210、読取り専用メモリ(ROM)1215、入力装置(複数可)1220、ランダムアクセスメモリ(RAM)1225、出力装置(複数可)1230、ネットワーク構成要素1235、および永久記憶装置1240を含む。
【0047】
バス1205は、電子システムの内部装置および/または構成要素を通信可能に接続する。例えば、バス1205は、プロセッサ(複数可)1210をROM 1215、RAM 1225、および永久記憶装置1240と通信可能に接続する。プロセッサ(複数可)1210は、本発明のプロセスを実行するためにメモリ装置から命令を取得する。
【0048】
プロセッサ(複数可)1210は、1つ以上の汎用および/または専用プロセッサで実装され得る。例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行できる他の回路を含む。代替として、または1つ以上の汎用および/もしくは専用プロセッサに追加して、プロセッサは、例として、1つ以上のFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、PLD(プログラマブル論理デバイス)、コントローラ、状態機械、ゲート付き論理(gated logic)、離散ハードウェア構成要素、または任意の他の適切な回路、もしくは回路の任意の組合せ等の、専用ハードウェアで実装され得る。
【0049】
前述の特徴およびアプリケーションの多くは、コンピュータプログラミング製品のソフトウェアプロセスとして実装される。プロセスは、機械可読記憶媒体(機械可読媒体とも呼ばれる)上に記録された命令のセットとして指定される。これらの命令がプロセッサ(複数可)1210の1つ以上によって実行される場合、それらはプロセッサ(複数可)1210に命令で示された動作を実行させる。
【0050】
さらに、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれ以外と呼ばれるかどうかに関わらず、ソフトウェアは、命令、データ、またはそれらの任意の組合せを意味すると広く解釈されるものとする。ソフトウェアは、機械可読媒体上の1つ以上の命令もしくはコードとして格納されるか、またはそれを介して伝送され得る。機械可読媒体は、コンピュータプログラムを1つの場所から別の場所に伝達するのを容易にする任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、プロセッサ(複数可)1210によってアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。例として、制限なく、かかる機械可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶装置、または所望のプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形で搬送もしくは格納するために使用できて、プロセッサによってアクセスできる任意の他の媒体を含むことができる。また、任意の接続が適切に機械可読媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバー、または他のリモートソースから、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線およびマイクロ波などの無線技術を使用して伝送される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線およびマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。ディスクは本明細書では、コンパクトディスク(CD:compact disc)、レーザーディスク(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピィディスク(floppy disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常データを磁気的に再現し、他方、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再現する。従って、いくつかの態様では、機械可読媒体は、持続性機械可読媒体(例えば、有形的媒体)を含み得る。加えて、他の態様に関して、機械可読媒体は、一時的機械可読媒体(例えば、信号)を含み得る。前述の組合せも機械可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0051】
また、いくつかの実施形態では、複数のソフトウェア発明が、個別のソフトウェア発明のままでいながら、より大きなプログラムのサブ部分として実装できる。いくつかの実施形態では、複数のソフトウェア発明は、別々のプログラムとしても実装できる。本明細書で説明されるソフトウェア発明を一緒に実装する別々のプログラムの任意の組合せは、本発明の範囲内である。いくつかの実施形態では、ソフトウェアプログラムは、1つ以上の電子システム1200を作動させるためにインストールされる場合、ソフトウェアプログラムの動作を遂行および実行する1つ以上の特定の機械実装を定義する。
【0052】
ROM 1215は、電子システムのプロセッサ(複数可)1210および他の構成要素によって必要とされる静的命令を格納する。ROMは、プロセッサ(複数可)1210が、システムによって提供されるプロセスを実行するために必要な命令を格納し得る。永久記憶装置1240は、電子システム1200がオンまたはオフの場合に命令およびデータを格納する不揮発性メモリである。永久記憶装置1240は、ハードディスクまたはフラッシュドライブなどの、読取り/書込みメモリ装置である。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の入手可能な媒体であり得る。例として、ROMは、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶装置、または所望のプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形で搬送もしくは格納するために使用できて、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体にもできる。
【0053】
RAM 1225は、揮発性読取り/書込みメモリである。RAM 1225は、実行時にプロセッサ(複数可)1210によって必要とされる命令を格納し、RAM 1225は、本システムによって取得されるリアルタイムビデオまたは静止画像も格納し得る。バス1205は、入力および出力装置1220および1230も接続する。入力装置は、ユーザーが電子システムに対して、情報を伝達してコマンドを選択するのを可能にする。入力装置1220は、キーパッド、画像捕捉装置、またはタッチ操作の受信が可能なタッチスクリーンディスプレイであり得る。出力装置(複数可)1230は、電子システムによって生成された画像を表示する。出力装置は、プリンタまたはモニターなどのディスプレイ装置を含み得る。
【0054】
バス1205はまた、電子システムをネットワーク1235に結合する。電子システムは、ネットワークインタフェースの使用により、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、またはイントラネットの部分であり得る。電子システムは、無線通信事業者によって供給される移動体データネットワークに接続されるモバイル機器でもあり得る。かかるネットワークは、3G、HSPA、EVDO、および/またはLTEを含み得る。
【0055】
開示されるプロセス内のステップの特定の順序または階層は、例示的なアプローチの一説明であることが理解される。設計選好に基づき、プロセス内のステップの特定の順序または階層は、再配置され得ることが理解される。さらに、いくつかのステップは組み合わされるか、または省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素をサンプル順で提示しており、提示される特定の順序または階層に制限されることを意図するものではない。
【0056】
本開示の様々な態様は、当業者が本発明を実施するのを可能にするために提供される。本開示を通して提示されている例示的な実施形態に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で開示される概念は、他の機器、装置、またはプロセスまで拡張され得る。従って、クレームは、本開示の様々な態様に制限されることを意図しておらず、クレームの文言と一致する全範囲に一致するものとする。当業者に対して既知であるか、または後に知られるようになる本開示を通して説明される例示的な実施形態の様々な構成要素に対する全ての構造的および機能的同等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、クレームによって包含されることが意図される。さらに、本明細書で開示されるいずれも、かかる開示がクレームで明示的に列挙されているかどうかに関わらず、公衆に提供されることを意図するものではない。要素が句「~のための手段」を使用して明示的に列挙されていないか、または方法クレームの事例では、要素が句「~のためのステップ」を使用して列挙されていない限り、どのクレーム要素も米国特許法第18条(f)の定めにより解釈されないものとする。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
図12
【国際調査報告】