IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャネイ,デイビッド エム.の特許一覧

<>
  • 特表-塗料ローラアセンブリ 図1A
  • 特表-塗料ローラアセンブリ 図1B
  • 特表-塗料ローラアセンブリ 図2
  • 特表-塗料ローラアセンブリ 図3A
  • 特表-塗料ローラアセンブリ 図3B
  • 特表-塗料ローラアセンブリ 図4
  • 特表-塗料ローラアセンブリ 図5
  • 特表-塗料ローラアセンブリ 図6
  • 特表-塗料ローラアセンブリ 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-10
(54)【発明の名称】塗料ローラアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B05C 17/02 20060101AFI20231002BHJP
【FI】
B05C17/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504486
(86)(22)【出願日】2021-07-29
(85)【翻訳文提出日】2023-03-15
(86)【国際出願番号】 US2021043589
(87)【国際公開番号】W WO2022031499
(87)【国際公開日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】63/060,749
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523023395
【氏名又は名称】シャネイ,デイビッド エム.
【氏名又は名称原語表記】CHANEY, David M.
【住所又は居所原語表記】219 Belle Maison Drive, Lafayette, LA 70506 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】110003487
【氏名又は名称】弁理士法人東海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シャネイ,デイビッド エム.
【テーマコード(参考)】
4F042
【Fターム(参考)】
4F042FA04
4F042FA10
4F042FA11
4F042FA13
4F042FA18
(57)【要約】
塗料を均一に分配するのに十分な圧力を加えることを可能にする塗料ローラアセンブリ(100,200,300,400,500,600)が開示される。塗料ローラアセンブリ(100,200,300,400,500,600)は、1対のフレーム部材(112,202,204,302,304,402,404,502,504,602,604)を含む。1つのフレーム部材(112,204,304,404,504,604)は、ハンドル(114,214,314,414,514,614)を含む。円筒状コア(116,216,316,416,516,616)が、各フレーム部材(112,202,204,302,304,402,404,502,504,602,604)の他方の端部に取り付けられる。一態様において、1対のフレーム部材(302,304,402,404,502,504)は、様々な異なる連結機構(306,406,506,606)により、第1端部において互いに連結される。組み立てられると、ハンドル(114,214,314,414,514,616)の中心長手軸(118,218,318,418,518,618)は、円筒状コア(116,216,316,416,516,616)の中心長手軸(126,226,326,426,526,626)に略平行となって、より均一に塗料を分配するのに十分な圧力を使用中にユーザが加えることが可能になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗料ローラアセンブリ(100,200,300,400,500,600)であって、
1対のフレーム部材(112,202,204,302,304,402,404,502,504,602,604)と、
前記フレーム部材(112,204,304,404,504,604)のうちの1つの第1端部に取り付けられたハンドル(114,214,314,414,514,614)であって、中心長手軸(118,218,318,418,518,618)を有するハンドル(114,214,314,414,514,614)と、そして
前記フレーム部材(112,202,204,302,304,402,404,502,504,602,604)の各々の第2端部に取り付けられた円筒状コア(116,216,316,416,516,616)であって、中心長手軸(126,516,626)周りに回転するように構成されている円筒状コア(116,216,316,416,516,616)と、
を備え、
前記ハンドル(114,214,314,414,514,614)の前記中心長手軸(118,218,318,418,518,618)は、前記塗料ローラアセンブリ(100,200,300,400,500,600)が組み立てられたときに、前記円筒状コア(116,216,316,416,516,616)の前記中心長手軸(126,226,326,426,526,626)に略平行であって、これにより使用中にユーザが前記塗料ローラアセンブリ(100,200,300,400,500,600)に十分な圧力をかけて塗料を均一に分配可能とされている、塗料ローラアセンブリ。
【請求項2】
各円筒状コア(116,216,316,416,516,616)に着脱可能に取り付けられる、塗料を集めて分散させるためのローラカバー(132,232,332,432,532,632)をさらに備える、請求項1に記載の塗料ローラ。
【請求項3】
前記1対のフレーム部材(302,304)は、ねじ込み(screw-on)連結機構(306)を用いて互いに連結される、請求項1に記載の塗料ローラアセンブリ(100,200,300,400,500,600)。
【請求項4】
前記1対のフレーム部材(402,404)は、捻り係止(twist-n-lock)連結機構(406)を用いて互いに連結される、請求項1に記載の塗料ローラアセンブリ(100,200,300,400,500,600)。
【請求項5】
前記1対のフレーム部材(502,504)は、摘み解除(pinch-n-release)連結機構(506)を用いて互いに連結される、請求項1に記載の塗料ローラアセンブリ(100,200,300,400,500,600)。
【請求項6】
前記1対のフレーム部材(602,604)は、摺動係止(slide-n-lock)連結機構(606)を用いて互いに連結される、請求項1に記載の塗料ローラアセンブリ(100,200,300,400,500,600)。
【請求項7】
少なくとも1つのフレーム部材(202,204)は、前記少なくとも1つのフレーム部材(202,204)を開いてローラカバー(232)の取り外しまたは交換を可能にするためのヒンジ(234)を含む、請求項1に記載の塗料ローラ。
【請求項8】
前記ハンドル(114,214,314,414,514,614)は、従来のハンドル(134,734)を受け入れ可能なねじ穴(120,220,320,420,520,620)を含む、請求項1に記載の塗料ローラ。
【請求項9】
前記円筒状コア(116,216,316,416,516,616)は、ばねケージ(130,230,330,430,530,630)、およびエンドキャップ(128,228,328,428,528,628)を備える、請求項1に記載の塗料ローラ。
【請求項10】
塗料ローラアセンブリ(300,400,500)であって、
連結機構(306,406,506)によって互いに連結された第1フレーム部材(302,402,502)および第2フレーム部材(204,304,404)であって、前記第2フレーム部材(304,404,504)は、中心長手軸(318,318,418)を有するハンドル(314,414,514)を含む、第1フレーム部材(302,402,502)および第2フレーム部材(204,304,404)と、そして
前記第1フレーム部材(302,402,502)および前記第2フレーム部材(304,404,504)の各々の第2端部に取り付けられた円筒状コア(316,416,516)であって、前記円筒コア(316,416,516)は、中心長手軸(326,426,526)周りに回転するように構成されている、円筒状コア(316,416,516)と、
を備え、
前記ハンドル(314,414,514)の前記中心長手軸(318,418,518)は、前記塗料ローラアセンブリ(300,400,500)が組み立てられたときに、前記円筒状コア(316,416,516)の前記中心長手軸(326,426,526)に略平行である、塗料ローラアセンブリ。
【請求項11】
前記連結機構(306,406,506)は、ねじ込み連結機構(306)を備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ(300,400,500)。
【請求項12】
前記連結機構(206,306,406)は、捻り係止連結機構(406)を備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ(300,400,500)。
【請求項13】
前記連結機構(206,306,406)は、摘み解除機構(506)を備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ(300,400,500)。
【請求項14】
前記塗料ローラアセンブリ(300,400,500)の幅を拡幅することを可能にするための延長キット(722)をさらに備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ(300,400,500)。
【請求項15】
各円筒状コア(316,416,516)に着脱可能に取り付けられる、塗料を集めて分散させるためのローラカバー(332,432,532)をさらに備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ(300,400,500)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料ローラの分野に関する。より詳細には、本発明は、ローラまたは塗料アプリケータに略平行なハンドルを有する塗料ローラアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
昔ながらのローラブラシは、ワイヤフレームと、まっすぐにローラを指すハンドルと、で構成されている。昔ながらのローラブラシでは、通常、手が前方に曲がるため、手首と前腕にストレスがかかる。さらに、ワイヤフレームの脆弱な構造のせいで、一様な様式で塗料を塗るために一生懸命にならねばならない。通常は、フレームが接続されていないローラの端部をより強く押す必要がある。このため、ローラの反対側に塗料の線が残ることがよくある。
【0003】
上記を考慮すれば、上記した従来のローラブラシの欠点を克服する塗料ローラアセンブリを提供することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【0004】
バックデッキを塗工しているとき、長時間の塗工に伴う疲労を解消するのに役立つ新しいフレームのアイデアを思い付いた。この塗料ローラアセンブリでは、ハンドルがローラカバーまたは塗料アプリケータに平行に動くため、自然で快適な手の位置でアセンブリを保持可能になる。そうすることによって、本発明は、従来の塗料ローラアセンブリを長時間に亘って使用することに関連する、手首および前腕の疲労を排除するのに役立つ。また、支持部材またはフレーム部材がローラカバーの両側からローラカバーを支持するので、本発明の塗料ローラアセンブリによれば、より一様な完成品が提供される。ハンドルの頑丈な構造と設計のおかげで、塗料ローラアセンブリ、特にローラカバーまたは塗料アプリケータに、腕全体、多くの場合は全身で、力を加えることが可能になっている。
【0005】
本発明の一態様において、塗料ローラアセンブリは、1対のフレーム部材を備える。ハンドルは、各フレーム部材の第1端部に取り付けられる。円筒状コアが、各フレーム部材の第2端部に取り付けられる。円筒状コアは、中心長手軸周りに回転するように構成されており、ハンドルの中心長手軸は、塗料ローラアセンブリが組み立てられたときに、円筒状コアの中心長手軸に略平行である。ハンドルと円筒状コアとの間の平行配置により、塗料ローラアセンブリの使用中に十分な圧力をかけて、より均一に塗料を分配できるようになっている。
【0006】
本発明の別の態様において、塗料ローラアセンブリは、連結機構によって第1端部において互いに連結された、第1部品および第2部品を備える。第2部品には、(中心長手軸を有する)ハンドルが含まれる。円筒状コアが、第1部品および第2部品の各々の第2端部に取り付けられる。円筒コアは、中心長手軸周りに回転するように構成されている。ハンドルの中心長手軸は、塗料ローラアセンブリが組み立てられたときに、円筒状コアの中心長手軸に略平行である。本発明の先の態様と同様に、ハンドルと円筒状コアとの間の平行配置により、塗料ローラアセンブリの使用中に十分な圧力をかけて、より均一に塗料を分配できるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の様々な実施形態が例示されるが、示された特定の実施形態が特許請求の範囲を限定すると解釈されるべきではない。この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更や修正がなされ得ることが予想される。
【0008】
図1A図1Aは、本発明の一態様に係る、塗料ローラアセンブリが組み立てられるときの正面斜視図である。
図1B図1Bは、図1Aの塗料ローラアセンブリが組み立てられるときの分解図である。
図2図2は、本発明の一態様に係る、ヒンジを有するフレーム部材を含む図1Aの塗料ローラアセンブリの正面図である。
図3A図3Aは、本発明の別の態様に係る、ねじ込み連結機構を用いて互いに連結される2つの部品および人間工学的なハンドルを有する塗料ローラアセンブリの分解斜視図である。
図3B図3Bは、図3Aの塗料ローラアセンブリが組み立てられるときの斜視図である。
図4図4は、本発明の別の態様に係る、捻り係止連結機構を用いて互いに連結される2つの部品を有する塗料ローラアセンブリの分解斜視図である。
図5図5は、本発明の別の態様に係る、摘み解除連結機構を用いて互いに連結される2つの部品を有する塗料ローラアセンブリの分解斜視図である。
図6図6は、本発明の別の態様に係る、摺動係止連結機構を用いて互いに連結される人間工学的なハンドルを含む塗料ローラアセンブリの分解斜視図である。
図7図7は、本発明の他の態様に係る、延長キットを含む図3Aの塗料ローラアセンブリの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書で使用する方向についての句、例えば、左、右、前、裏、上、底およびそれらの派生語は、図面に示された要素の向きに関連するものであり、明示的に言及されない限り、特許請求の範囲を限定するものではない。同一の部品には、全ての図面において同じ参照番号が付されている。
【0010】
本明細書および特許請求の範囲全体を通して使用される近似語は、それらに関連する基本機能の変更をもたらすことなく許容的に変化し得る任意の定量的表現を修飾するために、用いられ得る。したがって、「約」、「概ね」、「略」などの1つまたは複数の用語によって修飾された値は、特定された正確な値に限定されない。少なくともいくつかの例示において、近似言語は、値を測定するための器具の精度に対応し得る。本明細書および特許請求の範囲全体を通して、範囲の制限は、組み合わされ、および/または交換されてもよく、そのような範囲は、文脈または言語による別段の指示がない限り、そこに含まれる全ての部分範囲を含むと認識される。
【0011】
テキストおよび特許請求の範囲全体を通して、値の範囲に関連する単語「約」の使用(例えば「約22~35重量%」)は、言及された高い値および低い値の両方を修飾することを意図しており、全て本開示が属する分野の当業者によって理解されるように、有効数字、互換性、および測定に関連するばらつきを反映する。
【0012】
本明細書の目的のために(動作実施例以外では)、反対の指示がない限り、成分の量および範囲、プロセス条件などを表す全ての数値は、全ての例示において用語「約」によって修飾されていると理解されるべきである。したがって、反対の指示がない限り、本明細書および添付された特許請求の範囲に記載する数値パラメータは、実施形態によって得られることが求められる所望の結果に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、特許請求の範囲への均など論の適用を制限しようとするものではなく、各数値パラメータは、少なくとも報告された有効桁数に照らして、通常の丸め技術を適用して解釈されるべきである。さらに、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、1つの言及対象に明示的かつ明確に限定されない限り、複数の言及対象を含むことが意図される。
【0013】
大まかな範囲に記載する数値範囲およびパラメータは近似値であるが、実施例に記載する数値は可能な限り正確に報告する。ただし、数値には、本質的に、測定器具に見出されるものを含め、それぞれのテスト測定値に見出される標準偏差から必然的に生じる所定の誤差が含まれている。また、本明細書において言及されている任意の数値範囲は、その中に包含される全ての部分範囲を含むことを意図すると理解されたい。例えば「1~10」の範囲は、言及された最小値1および言及された最大値10、並びに間の全ての部分範囲、すなわち、1以上の最小値および10以下の最大値を有する範囲を含むことが意図される。開示された数値範囲は連続しているため、最小値と最大値の間の全ての値が含まれる。明示的な別段の指示がない限り、本出願で特定される様々な数値範囲は、近似値である。
【0014】
単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈において明確に別段の指示されない限り、複数の言及対照を含む。
【0015】
図1Aおよび図1Bに示すように、本発明の一態様に係る塗料ローラアセンブリ100が示されている。塗料ローラアセンブリ100は、円筒状のハンドル114と、対向する1対の支持アームまたはフレーム部材112と、を有する。フレーム部材112は、金属などのような適切な材料製であることが好ましい。円筒状コア116は、ばねケージ130およびエンドキャップ128を備えており、ローラカバーまたは塗料アプリケータ132に挿入される各支持アームまたはフレーム部材112の一端部に装着されるか取り付けられる。ばねケージ130およびエンドキャップ128は、プラスチックなどのような適切な材料製である。各支持アームまたはフレーム部材112の対向端部は、それぞれ、ハンドル114の両側およびエンドキャップ128に挿入される。一旦、塗料ローラアセンブリ100が組み立てられると、ハンドル114の中心長手軸118は、円筒状コア116の中心長手軸126に略平行となる。この平行な構成により、ユーザは塗料ローラアセンブリ100に十分な圧力をかけることが可能になり、使用中に従来の塗料ローラアセンブリと比較して、より均一に塗料が分配される。
【0016】
ハンドル114の上部、中央には、ねじ穴120が位置している。このねじ穴120は、従来のハンドル134や、穴120にねじ込むことができる延長ポールを支持するために用いられる。使用しないときは、プラグ124を用いてねじ穴120を封止し、埃や塗料などがねじ穴120に入り込むのを防止できる。残念なことに、本発明のこの実施形態は固定設計であって、消費者がローラカバー132を交換することはできない。塗料ローラアセンブリ100を構築するために用いられる材料には、プラスチック、木材、金属などを含めることができるが、これらに限定されるものではない。また、メインフレーム、ハンドル、円筒コアなどを含む全ての部品のサイズとして、図に示す比率が挙げられるが、これらに限定されない。
【0017】
次に、図2を参照すると、本発明の別の態様に係る塗料ローラアセンブリ200が示されている。塗料ローラアセンブリ200は、塗料ローラアセンブリ100と同様に、木材などのような適切な材料製のハンドル214と、金属などのような適切な材料からなる2つのフレーム部材または支持アーム202,204と、を含む。各支持アーム202,204の端部には、ローラカバー232に挿入される円筒コア216がある。円筒コア216は、ばねケージ230と、プラスチックなどのような適切な材料製の2つのエンドキャップ228と、を備える。各支持アーム202,204の反対側の端部は、ハンドル214の各側に恒久的に取り付けられている。塗料ローラアセンブリ100とは異なり、塗料ローラアセンブリ200は、各支持アーム202,204上にヒンジ234を有しており、これにより、アーム202,204を開いてローラカバー232を取り外しまたは交換できる。一旦、塗料ローラアセンブリ200が組み立てられると、ハンドル214の中心長手軸218は、円筒状コア216の中心長手方向軸226に略平行となる。この平行な構成により、ユーザは塗料ローラアセンブリ200に十分な圧力をかけることが可能になり、使用中に従来の塗料ローラアセンブリと比較して、より均一に塗料が分配される。
【0018】
図1Aの実施形態と同様に、ハンドル214の上部の中央には、ねじ穴220が位置している。この穴220は、従来のハンドル、例えば従来のハンドル134や、または延長ポール(図示しない)を支持するために用いられる。使用しないときは、プラグ228を用いて穴220が封止され、埃や塗料などが開口220に入り込むのが防止される。この塗料ローラアセンブリ200を構築するために用いられる材料には、プラスチック、木材、金属などを含めることができるが、これらに限定されるものではない。また、メインフレーム、ハンドル、円筒コアなどを含む全ての部品のサイズとして、図に示す比率が挙げられるが、これらに限定されない。
【0019】
次に、図3Aおよび図3Bを参照すると、本発明の別の態様に係る塗料ローラアセンブリ300が示されている。この態様において、塗料ローラアセンブリ300は、ねじ込み連結機構306を用いて互いに連結された2つの支持アームまたはフレーム部材302,304を含む。1つのフレーム部材304は、雄ねじ付エンドキャップ308を含む人間工学的なハンドル314を有する。反対側の端部には、ローラカバー332に挿入される円筒コア316がある。円筒コア316は、ばねケージ330と、プラスチックエンドキャップ328と、を備える。ばねケージ330およびエンドキャップ328は、プラスチックなどのような適切な材料製である。他方のフレーム部材302は、雌ねじ付連結器310を含む。フレーム部材302の反対側の端部には、ローラカバーまたは塗料アプリケータ332に挿入される別の円筒コア316がある。一旦、両エンドキャップ328がローラカバー332に挿入されると、塗料ローラアセンブリ300の2つのフレーム部材302,304は、ねじ込み連結機構306を用いて接続されるであろう。2つのフレーム部材302,304を互いに連結するには、ユーザは、雄エンドキャップ308を雌連結器310に挿入し、雌連結器310にしっかりと連結されるまで雄エンドキャップ308を回転または旋回させる。一旦、このようにして塗料ローラアセンブリ300が組み立てられると、ハンドル314の中心長手軸312は、円筒状コア316の中心長手軸326に略平行となる。この平行な構成により、ユーザは塗料ローラアセンブリ300に十分な圧力をかけることが可能になり、使用中に従来の塗料ローラアセンブリと比較して、より均一に塗料が分配される。
【0020】
ハンドル314の上部、中央には、ねじ穴320が位置している。この穴320は、従来のハンドル334や延長ポール(図示しない)を支持するために用いられる。使用しないときは、プラグ324を用いて穴320が封止され、埃や塗料などが開口に入るのが防止される。塗料ローラアセンブリ300は分離した2つの部品で構成されているため、ローラカバー332はいつでも取り外しや交換が可能である。この塗料ローラアセンブリ300を構築するために用いられる材料には、プラスチック、木材、金属などを含めることができるが、これらに限定されるものではない。また、メインフレーム、ハンドル、円筒コアなどを含む全ての部品のサイズとして、図に示す比率が挙げられるが、これらに限定されない。
【0021】
次に、図4を参照すると、本発明の別の態様に係る塗料ローラアセンブリ400が示されている。この態様において、塗料ローラアセンブリ400は、捻り係止連結機構406によって互いに連結された2つの支持アームまたはフレーム部材402,404を含む。1つのフレーム部材404は、1本のねじ山を有する雄エンドキャップ408を含む人間工学的なハンドル414を有する。反対側の端部には、ローラカバーまたは塗料アプリケータ432に挿入される円筒コア416がある。円筒コア416は、好ましくはプラスチックなどのような適切な材料製の、ばねケージ430およびエンドキャップ428を備える。他方のフレーム部材402は、雌連結器410を含む。他方のフレーム部材402の反対側の端部には、ローラカバー432に挿入される別の円筒コア416がある。一旦、両端部がローラカバー432に挿入されると、捻り係止連結機構406を用いて塗料ローラアセンブリ400の2つのフレーム部材402,404を互いに連結できる。塗料ローラアセンブリ400の2つのフレーム部材402,404を互いに連結するには、雄エンドキャップ408が雌連結器410に挿入される。両フレーム部材402,404に圧力が加えられ、両端部が互いに捻られる。次いで、雌連結器410が半回転し、この地点で、両端部402,404が係止される。一旦、塗料ローラアセンブリ400が組み立てられると、ハンドル414の中心長手軸418は、円筒状コア416の中心長手軸426に略平行となる。この平行な構成により、ユーザは塗料ローラアセンブリ400に十分な圧力をかけることが可能になり、使用中に従来の塗料ローラアセンブリと比較して、より均一に塗料が分配される。
【0022】
ハンドル414の上部、中央には、ねじ穴420が位置している。この穴420は、従来のハンドル434や延長ポールを受け入れるために用いられる。使用しないときは、プラグ424を用いて穴420が封止され、埃や塗料などが開口に入り込むのが防止される。この塗料ローラアセンブリ400は分離した2つのフレーム部材402,404で構成されているため、ローラカバー432はいつでも取り外しや交換が可能である。この塗料ローラアセンブリを構築するために使用される材料には、プラスチック、木材、金属などを含めることができるが、これらに限定されるものではない。また、メインフレーム、ハンドル、円筒コアなどを含む全ての部品のサイズとして、図に示す比率が挙げられるが、これらに限定されない。
【0023】
次に、図5を参照すると、本発明の別の態様に係る塗料ローラアセンブリ500が示されている。この態様において、塗料ローラアセンブリ500は、摘み解除連結機構506によって互いに連結された2つの支持アームまたはフレーム部材502,504を含む。1つのフレーム部材504は、雌エンドキャップ508を含む人間工学的なハンドル514を有する。雌エンドキャップ508は、ハンドル514の両側に2つの小さな方形状の開口509を有する。フレーム部材504の反対側の端部には、ローラカバー532に挿入される円筒コア516がある。円筒コア516は、好ましくはプラスチックなどのような適切な材料製の、ばねケージ530およびエンドキャップ528を備える。他方のフレーム部材502は、2つの突出した方形のタブ511を両側に有する雄エンドキャップ510を含む。他方のフレーム部材502の反対側の端部には、ローラカバー534に挿入される別の円筒コア516がある。一旦、フレーム部材502,504の両端部がローラカバー532に挿入されると、塗料ローラアセンブリ500の2つのフレーム部材502,504は、摘み解除連結506を用いて接続されるであろう。塗料ローラアセンブリ500の2つのフレーム部材502,504を取り付けるには、雄エンドキャップ510が雌エンドキャップ508に挿入される。雄エンドキャップ510上の2つのタブ511が雌エンドキャップ508上の開口509と位置合わせされるまで、両フレーム部材502,504に圧力が加えられる。この地点で、2つのタブ511が解除されて開口部509内に受け入れられ、フレーム部材502,504を所定の位置にしっかりと係止することができる。一旦、塗料ローラアセンブリ500が組み立てられると、ハンドル514の中心長手軸518は、円筒状コア516の中心長手軸526に略平行となる。この平行な構成により、ユーザは塗料ローラアセンブリ500に十分な圧力をかけることが可能になり、使用中に従来の塗料ローラアセンブリと比較して、より均一に塗料が分配される。
【0024】
ハンドル514の上部、中央には、ねじ穴520が位置している。ねじ穴520は、従来のハンドル534や延長ポールを支持するために用いられる。使用しないときは、プラグ528を用いて穴520が封止され、埃や塗料などが開口に入り込むのが防止される。この塗料ローラアセンブリ400は分離した2つのフレーム部材502,504で構成されているため、ローラカバー532はいつでも取り外しや交換が可能である。この塗料ローラアセンブリを構築するために使用される材料には、プラスチック、木材、金属などを含めることができるが、これらに限定されるものではない。また、メインフレーム、ハンドル、円筒コアなどを含む全ての部品のサイズとして、図に示す比率が挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
次に、図6を参照すると、本発明の別の態様に係る塗料ローラアセンブリ600が示されている。この態様において、塗料ローラアセンブリ600は、摺動係止連結機構606を用いる人間工学的なハンドル614と、金属などのような適切な材料からなる2つのフレーム部材または支持アーム602,604などを含む。ハンドル614は、真ん中で分割されており、上側部品614aと下側部品614bの2つの半部が形成されている。各アーム602,604の端部には、ローラカバー632に挿入される円筒コア616がある。円筒コア616は、ばねケージ630および2つのプラスチック製エンドキャップ628を備える。各金属製フレーム部材または支持アーム602,604の反対側の端部は、円またはアイループ(eye loop)を形成するように曲げられている。一旦、両方の円筒コア616がローラカバー632に挿入されると、各アーム602,604上のアイループは、ハンドルの下側半部に位置する溝614cに係止される。次いで、上側ハンドルおよび下側ハンドルを、僅かにオフセットした位置に共に配置する。次いで、それらを共にスライドして整列させ、塗料ローラアセンブリのハンドルを形成する。一旦、塗料ローラアセンブリ600が組み立てられると、ハンドル614の中心長手軸618は、円筒状コア616の中心長手軸626に略平行となる。この平行な構成により、ユーザは塗料ローラアセンブリ600に十分な圧力をかけることが可能になり、使用中に従来の塗料ローラアセンブリと比較して、より均一に塗料が分配される。
【0026】
ハンドルの上部、中央には、ねじ穴620が位置している。この穴620は、従来のハンドル634や延長ポールを支持するために用いることができる。使用しないときは、プラグ628を用いて穴620が封止され、埃や塗料などが開口620に入り込むのが防止される。この塗料ローラアセンブリ600を構築するために使用される材料には、プラスチック、木材、金属などを含めることができるが、これらに限定されるものではない。また、メインフレーム、ハンドル、円筒コアなどを含む全ての部品のサイズとして、図に示す比率が挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
次に、図7を参照すると、本発明の一態様に係る塗料ローラアセンブリ延長キット722が示されている。延長キット722は、上述した塗料ローラアセンブリの先の実施形態のいずれとも共に用いることができる。図示した実施形態では、例えば、ねじ込み連結機構306を有する塗料ローラアセンブリ300が示されている。延長キット722は、塗料ローラアセンブリを拡幅可能に構成できる。延長キット722は、ローラカバーまたは塗料アプリケータ732のサイズ(すなわち幅)を拡幅するために、別途購入できる。一態様では、延長キット722は、昔ながらの9インチのローラカバーまたは塗料アプリケータのサイズ(すなわち、幅)を、少なくとも18インチ以上に容易に倍増できる。残念なことに、プラスチックなどのような適切な材料製のロッド724がフレーム部材302,304に挿入され支持されるため、延長キット722は従来のハンドル734と共に使用するしかない。この従来のハンドル734は、一旦塗料ローラアセンブリ300に接続されると新しいハンドルの中心となる延長片726に恒久的に取り付けられる。実際のハンドルの実施形態に応じて、延長には、塗料ローラアセンブリ300に取り付ける方法と同様の方法が用いられるであろう。また、従来のハンドル734の端部には、先の全ての実施形態のように延長ポールがねじ込まれることにより、例えば天井、床などのような届きにくい箇所のために、より大きなリーチが提供されるであろう。
【0028】
以上により、本明細書に記載された本発明の実施形態は、本発明の原理の適用の単なる例示にすぎないことを理解されたい。図示した実施形態の詳細への本明細書の参照は、本発明に必須とみなされる特徴を列挙した特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。

図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項3】
前記1対のフレーム部材は、ねじ込み(screw-on)連結機構を用いて互いに連結される、請求項1に記載の塗料ローラアセンブリ。
【請求項4】
前記1対のフレーム部材は、捻り係止(twist-n-lock)連結機構を用いて互いに連結される、請求項1に記載の塗料ローラアセンブリ。
【請求項5】
前記1対のフレーム部材は、摘み解除(pinch-n-release)連結機構を用いて互いに連
結される、請求項1に記載の塗料ローラアセンブリ。
【請求項6】
前記1対のフレーム部材は、摺動係止(slide-n-lock)連結機構を用いて互いに連結される、請求項1に記載の塗料ローラアセンブリ。
【請求項11】
前記連結機構は、ねじ込み連結機構を備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ。
【請求項12】
前記連結機構は、捻り係止連結機構を備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ。
【請求項13】
前記連結機構は、摘み解除機構を備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ。
【請求項14】
前記塗料ローラアセンブリの幅を拡幅することを可能にするための延長キットをさらに備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ。
【請求項15】
各円筒状コアに着脱可能に取り付けられる、塗料を集めて分散させるためのローラカバーをさらに備える、請求項10に記載の塗料ローラアセンブリ。
【国際調査報告】