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特表2023-542482バルク材料を分級するための分離装置用スクリーンプレート
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-10
(54)【発明の名称】バルク材料を分級するための分離装置用スクリーンプレート
(51)【国際特許分類】
   B07B 1/12 20060101AFI20231002BHJP
   B07B 1/30 20060101ALI20231002BHJP
   B07B 1/46 20060101ALI20231002BHJP
   C01B 33/02 20060101ALN20231002BHJP
【FI】
B07B1/12 Z
B07B1/30
B07B1/46 B
C01B33/02 E
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023513143
(86)(22)【出願日】2020-08-24
(85)【翻訳文提出日】2023-04-20
(86)【国際出願番号】 EP2020073597
(87)【国際公開番号】W WO2022042815
(87)【国際公開日】2022-03-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390008969
【氏名又は名称】ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Wacker Chemie AG
【住所又は居所原語表記】Hanns-Seidel-Platz 4, D-81737 Muenchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アイグナー,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ベルクマン,フランツ
(72)【発明者】
【氏名】シュナイダー,アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】キラーマン,ヨーナス
【テーマコード(参考)】
4D021
4G072
【Fターム(参考)】
4D021AA01
4D021AB06
4D021AC01
4D021AC02
4D021AC08
4D021AC10
4D021BA20
4D021CA05
4D021DA13
4G072AA01
4G072BB12
4G072GG04
4G072MM28
(57)【要約】
本発明の主題は、バルク材料を分級するための分離装置用のスクリーンプレートである。スクリーンプレートは、取出側の方向に延びる凹部および隆起部を有するプロファイルを有するプロファイル領域を備え、プロファイルは、第1の円K1の円弧および第2の円K2の円弧によって記述可能であり、円K1およびK2は互いに隣接して配置され、半径r1を有する第1の円K1の円弧は隆起部を記述し、半径r2を有する第2の円K2の円弧は凹部を記述する。各凹部は、取出領域において、取出側の方向に広がる開口部に移行し、開口部は、半径r2~2*r2の長さに対応する幅を有する開口縁部を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルク材料を分級するための分離装置用スクリーンプレートであって、取出側の方向に延びる凹部および隆起部を有するプロファイルを有するプロファイル領域を備え、プロファイルは、第1の円K1の円弧および第2の円K2の円弧によって記述可能であり、円K1およびK2は互いに隣接して配置され、半径r1を有する第1の円K1の円弧は隆起部を記述し、半径r2を有する第2の円K2の円弧は凹部を記述し、取出領域の各凹部は、取出側の方向に拡張する開口部に移行し、開口部は、半径r2~2*r2の長さに対応する幅を有する開口縁部を有する、スクリーンプレート。
【請求項2】
開口縁部は凹状の範囲を有し、0<t≦5*r2、好ましくはr2~5*r2、より好ましくはr2~4*r2、さらに好ましくは2*r2~3*r2の深さtを有することを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンプレート。
【請求項3】
開口縁部は長方形の範囲を有し、0<t≦5*r2、好ましくはr2~5*r2、より好ましくはr2~4*r2、さらに好ましくは2*r2~3*r2の深さtを有することを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンプレート。
【請求項4】
アンダーサイズ用のプロファイルは、
r2<r1、0<r2/r1<1;
r1+r2=e
であり、eは、K1の円中心点M1とK2の円中心点M2との間の距離に対応し、K1とK2とは、円弧が合流する点T0で互いに接触し、
0°<α<65°
であり、αはデカルト座標系におけるM1に対するM2の位置を画定する角度であり、M1およびM2は直角三角形の頂点であり、eは三角形の斜辺に対応することを特徴とする、
請求項1~3のいずれか一項に記載のスクリーンプレート。
【請求項5】
角度αは、
0°<α<25°、好ましくは5°<α<20°であることを特徴とする、
請求項4に記載のスクリーンプレート。
【請求項6】
アンダーサイズ用のプロファイルは、
r2<r1、0<r2/r1<1;
r1+r2>e
であり、eはK1の円中心点M1とK2の円中心点M2との間の距離であり、K1とK2とは互いに接触せず、
-65°<α<65°
であり、αは、デカルト座標系におけるM1に対するM2の位置を画定する角度であり、M1およびM2が直角三角形の頂点であり、eが三角形の斜辺に対応し、円弧は、K1の点T1およびK2の点T2を通る共通の接線によって互いに結合されることを特徴とする、
請求項1~3のいずれか一項に記載のスクリーンプレート。
【請求項7】
角度αは、-25°<α<10°、好ましくは-10°<α<5°であることを特徴とする、
請求項6に記載のスクリーンプレート。
【請求項8】
r2/r1は、0.2<r2/r1<0.4であることを特徴とする、
請求項4~7のいずれか一項に記載のスクリーンプレート。
【請求項9】
オーバーサイズ用のプロファイルは、
r2>r1、0<r1/r2<1
r1+r2=e
であり、eはK1の円中心点M1とK2の円中心点M2との間の距離に対応し、K1とK2とは、円弧が合流する点Tで互いに接触し、
-65°<α<0°
であり、αはデカルト座標系におけるM1に対するM2の位置を画定する角度であり、M1およびM2は直角三角形の頂点であり、eは斜辺に対応することを特徴とする、
請求項1~3のいずれか一項に記載のスクリーンプレート。
【請求項10】
オーバーサイズ用のプロファイルは、
r2>r1、0<r1/r2<1;
r1+r2>e
であり、eはK1の円中心点M1とK2の円中心点M2との間の距離に対応し、K1とK2とは互いに接触せず、
-65°<α<65°
であり、αはデカルト座標系におけるM1に対するM2の位置を画定する角度であり、M1およびM2は直角三角形の頂点であり、eは斜辺に対応し、
円弧は、K1の点T1およびK2の点T2を通る共通の接線によって互いに接合されていることを特徴とする、
請求項1~3のいずれか一項に記載のスクリーンプレート。
【請求項11】
r1/r2は0.2<r1/r2<0.4であることを特徴とする、請求項9または10に記載のスクリーンプレート。
【請求項12】
角度αは-20°<α<0°であることを特徴とする、請求項9~11のいずれか一項に記載のスクリーンプレート。
【請求項13】
請求項1~12の少なくとも一項に記載の少なくとも1つのスクリーンプレートと、スクリーンプレートの取出領域の下に配置され、分離縁部を有する少なくとも1つの分離要素とを備える、バルク材料を分級するための分離装置。
【請求項14】
分離要素の分離縁部は、スクリーンプレートのようなプロファイルを有することを特徴とする、請求項13に記載の分離装置。
【請求項15】
分離要素は角度δだけ旋回可能であることを特徴とする、請求項13または14に記載の分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、バルク材料、より具体的には多結晶シリコン塊を機械的に分級するための分離装置用スクリーンプレートである。
【背景技術】
【0002】
多結晶シリコン(ポリシリコン)は、典型的にはシーメンス法-化学気相成長法によって製造される。ベル型反応器(シーメンス反応器)では、シリコンの細いフィラメントロッド(細いロッド)を直流電流により加熱し、シリコン含有成分(例えば、モノシランまたはハロシラン)と水素とからなる反応ガスを導入する。フィラメントロッドの表面温度は、典型的には1000℃を超える。これらの温度では、反応ガスのシリコン含有成分が分解され、元素状シリコンがロッド表面上にポリシリコンの形態で気相から堆積し、ロッド直径を増加させる。規定の直径に達すると、堆積が停止され、得られたシリコンロッドが取り外される。
【0003】
ポリシリコンは、例えばチョクラルスキー法(るつぼ引き上げ法)によって製造される単結晶シリコンの製造における出発材料である。さらに、多結晶シリコンの製造には、例えばブロック鋳造法を用いてポリシリコンが必要である。両方のプロセスは、個々の塊を形成するためにポリシリコンロッドを破砕することを必要とする。これらの塊は、典型的には分離装置において、サイズによって分級される。分離装置は、一般に、ポリシリコン塊を異なるサイズクラスに機械的に分級する、すなわち、ポリシリコン塊を分級する選別機を備えている。
【0004】
ポリシリコンは、流動床反応器内で顆粒の形態でさらに生成されてもよい。これは、加熱装置を使用して加熱される流動床内のガス流を使用してシリコン種粒子を流動化することによって達成される。シリコン含有反応ガスの添加は、高温粒子表面に堆積反応をもたらし、元素状シリコンが種粒子上に堆積し、直径が増加する。
【0005】
ポリシリコン顆粒もまた、典型的には、分級ユニットによって2つ以上の画分に分割される(分級する)。最小画分(スクリーンアンダーサイズ)は、続いて粉砕ユニットで種粒子に加工され、反応器に供給されてもよい。標的画分(生成物画分)は、通常、梱包され、顧客に輸送される。
【0006】
分級機は、一般に、粒径に従って固体を分離するのに役立つ。平面振動分級機とシェーカー分級機との間の運動特性に関して区別することができる。篩分け機は、通常、電磁的に、またはインバランスモータもしくはインバランス歯車によって駆動される。スクリーントレイの動きは、スクリーンの長手方向に投入材料を搬送し、スクリーン開口部を通るアンダーサイズの通過を容易にする。平面振動分級機とは対照的に、振盪分級機は、垂直および水平の分級加速度を特徴とする。
【0007】
マルチデッキ分級機は、同時に複数の粒径を分画することができる。マルチデッキ平面分級機の駆動原理は、直線振動を生成するために反対方向に動作する2つのインバランスモータに基づいており、分画材料は水平分離面上を直線的に移動する。m個のモジュール式システムを使用して、多数のスクリーンデッキをスクリーンスタックに組み立ててもよい。したがって、スクリーンデッキを変更する必要なく、単一の機械で異なる粒径を製造することが可能である。
【0008】
分級は、典型的には、代わりに、一方の側に隆起部および谷部ならびに場合によってはV字形の開口部を有する有孔スクリーン、バースクリーンまたはプロファイルスクリーンプレートを使用して達成される。
【0009】
例えば、中国特許出願公開第207605973号明細書に記載されている種類の有孔スクリーンを使用した分級は、動作中に目詰まりする可能性があり、投入した材料のサイズおよびスループットに応じて、あらゆる目詰まりを定期的に除去しなければならず、プラントおよび製造の中断時間につながる。バースクリーン(欧州特許出願公開第2730510号明細書を参照されたい)を使用して分級する場合、バーの幾何学的配置は、分画材料のブロッキングおよび目詰まりをもたらす可能性があり、標的生成物が分離されるときに収率が低下する可能性がある。
【0010】
国際公開第2016/202473号は、V字形のプロファイルを有するプロファイル成形スクリーンプレートを記載しており、これは取出側に拡大開口部を有する。しかしながら、ある点まで先細になる谷部および山部は、生成物の流れおよび開口領域における生成物の画分の詰まり(詰まったバルク材料は、固着粒子と呼ばれることもある)を引き起こす可能性がある。これは、分離されるべきアンダーサイズ画分が固着画分を介して標的画分に入るため、分級された材料の劣化につながる可能性がある。これを防ぐために、固着した画分を定期的に除去する必要があり、その結果、より長い中断時間が生じる。
【0011】
国際公開第2018/108334号は、国際公開第2016/202473号に記載されているスクリーンプレートに対する改良を表す。この場合、取出側の開口部は、さらに広がっている。しかしながら、スクリーンプレートは、粗/生成物画分および微細画分の分離(分離の精度)がかなり不十分である。スクリーンの幾何学的形状の結果として、大きな粒子が、それらの前のアンダーサイズを押し、アンダーサイズが分離されるのを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】中国特許出願公開第207605973号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第2730510号明細書
【特許文献3】国際公開第2016/202473号
【特許文献4】国際公開第2018/108334号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明が解決しようとする課題は、上記課題に鑑みてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この目的は、バルク材料を分級するための分離装置用のスクリーンプレートによって達成され、スクリーンプレートは、取出側の方向に延びる凹部および隆起部を有するプロファイルを有するプロファイル領域を備え、プロファイルは、第1の円K1の円弧および第2の円K2の円弧によって記述可能であり、円K1およびK2は互いに隣接して配置され(必要に応じて交互に配置され得る)、半径r1を有する第1の円K1の円弧は隆起部を記述し、半径r2を有する第2の円K2の円弧は凹部を記述し、
取出領域の各凹部は、取出側の方向に広がる開口部へと移行し、開口部は、半径r2から2*r2の長さに対応する幅を有する開口縁部を有する。幅は、好ましくは半径r2に対応する。
【0015】
この丸みを帯びたプロファイルは、アンダーサイズ画分(微粉を分離する)を生成物分画からさらに効果的に分離することを可能にすることが明らかになった。プロファイル領域の結果として、より多くの量のアンダーサイズ画分が丸みを帯びた凹部に集まる。より大きな塊は、通常、アンダーサイズ画分と接触することなく、スクリーンプレート上のアンダーサイズ画分を越えて凹部に輸送される。これは、高い分離品質をもたらす。プロファイルは、詰まりによって凹部内に固着して残るより大きな塊を防止する。特に、開放された開口縁部はまた、一方では大きな塊の詰まりを防止し、他方では、より大きな塊が詰まった場合にアンダーサイズ画分の妨げられない分離を保証する。
【0016】
本発明のスクリーンプレートは、より詳細には、国際公開第2018/108334号に記載されているスクリーンプレートのさらなる発展形態である。
【0017】
円K1およびK2は、点T0で互いに接触してもよく、あるいは共通の接線によって互いに接合され、接線は点T1で円K1に接触し、点T2で円K2に接触する。これに対応して、プロファイルは、接線によって、任意選択的に円弧によって記述される。円K1およびK2は、好ましくは、凹部およびプロファイルが常に上方に(図2Bを参照されたい)拡張するという条件で、互いに隣接して配置される。プロファイルの隆起部を表す円K1の円弧は、隆起部の頂点から点T0またはT1まで延びる。プロファイルの凹部を記述する円K2の円弧は、凹部の頂点から点T0またはT2まで延びる。
【0018】
2つの円K1およびK2は、原則として、高次関数、双曲線または楕円アーチによって互いに接合されてもよいが、プロファイルの凹部は常に上方に拡大することを条件とする。
【0019】
バルク材料は、シーメンス法からの粉砕ポリシリコンロッドなどのポリシリコン塊材料を含有してもよい。バルク材料はまた、ポリシリコン顆粒を含有してもよい。バルク材料は、一般に、取出領域の反対側の投入領域においてスクリーンプレートに載置される
【0020】
開口縁部は、凹状の範囲を有し、したがってスクリーンプレートの内部または供給領域の方向にアーチ状をなし、深さtを有し、tは、0<t≦5*r2、好ましくはr2~5*r2、より好ましくはr2~4*r2、さらに好ましくは2*r2~3*r2である(図4Aを参照されたい)。
【0021】
別の実施形態によれば、開口縁部は、長方形の範囲を有し、深さtを有し、tは、0<t≦5*r2、好ましくはr2~5*r2、より好ましくはr2~4*r2、さらに好ましくは2*r2~3*r2である(図4Bを参照されたい)。
【0022】
小さな粒径のバルク材料(アンダーサイズとも呼ばれる)を除去するために、スクリーンプレートのプロファイルは、好ましくは以下に説明する2つの構成を有してもよい。小さな粒径のバルク材料は、ここでは、スクリーンプレートによって分離されるべきバルク材料の投入量の一部を指すことを意図している。したがって、小さな粒径のバルク材料は、分離される画分に対応する。
【0023】
アンダーサイズを除去するためのスクリーンプレートのプロファイルは、好ましくはr2<r1であり、0<r2/r1<1、好ましくは0.2<r2/r1<0.4である。さらに、r1+r2=eであり、ここで、eは、K1の円中心点M1とK2の円中心点M2との間の距離に対応し、円K1およびK2は、プロファイルに記述されている円弧が結合する点T0で互いに接触する。
【0024】
さらに、0°<α<65°、好ましくは0°<α<25°、より好ましくは5°<α<20°であり、ここで、M1およびM2が直角三角形の頂点であり、eが三角形の斜辺に対応する場合、αはデカルト座標系における、M1に対するM2の位置を画定する角度である(図5を参照されたい)。
【0025】
アンダーサイズを除去するためのさらなる実施形態によれば、スクリーンプレートはr2<r1であり、0<r2/r1<1、好ましくは0.2<r2/r1<0.4である。さらに、K1の円中心点M1とK2の円M2との距離をeとしたとき、r1+r2>eであり、円K1と円K2とは互いに接触しない。
【0026】
さらに、-65°<α<65°、好ましくは-25°<α<10°、より好ましくは-10°<α<5°であり、ここでαは、M1およびM2が直角三角形の頂点であり、eが三角形の斜辺に対応する場合に、デカルト座標系におけるM1に対するM2の位置を画定する角度であり、円弧(または円K1およびK2)は、K2のK1およびT2の点T1を通る接合接線によって互いに接合されている(図6を参照されたい)。
【0027】
大きな粒径のバルク材料(オーバーサイズとも呼ばれる)を除去するために、スクリーンプレートのプロファイルは、好ましくは以下に説明する2つの構成を有してもよい。大きな粒径のバルク材料は、ここでは、スクリーンプレートによって分離されるべきバルク材料の投入量の一部を指すことを意図している。したがって、大きな粒径のバルク材料は、分離される画分に対応する。オーバーサイズは、個々の凹部の目詰まり、またはスクリーンプレートの損傷につながる可能性がある。
【0028】
オーバーサイズを除去するためのスクリーンプレートのプロファイルは、好ましくはr2>r1であり、0<r1/r2<1、好ましくは0.2<r1/r2<0.4である。
【0029】
さらに、r1+r2=eであり、ここで、eはK1の円中心点M1とK2の円中心点M2との間の距離に対応し、K1とK2とは、円弧が合流する点T0で互いに接触する。さらに、-65°<α<0°、好ましくは-20°<α<0°であり、ここで、αはデカルト座標系におけるM1に対するM2の位置を画定する角度であり、M1およびM2が直角三角形の頂点であり、eは三角形の斜辺に対応する(図7を参照されたい)。
【0030】
オーバーサイズを除去するためのさらなる実施形態によれば、スクリーンプレートはr2>r1であり、0<r1/r2<1、好ましくは0.2<r1/r2<0.4である。
【0031】
また、r1+r2>eであり、ここで、eはK1の円点M1とK2の円中心点M2との距離に相当し、円K1と円K2とは互いに接触しない。さらに、-65°<α<65°、好ましくは-20°<α<0°であり、ここで、αは、M1およびM2が直角三角形の頂点であり、eが三角形の斜辺に対応する場合に、デカルト座標系におけるM1に対するM2の位置を画定する角度であり、円弧は、K2のK1およびT2の点T1を通る共通の接線によって互いに接合されている(図8を参照されたい)。
【0032】
スクリーンプレートは、好ましくは、プラスチック、セラミック、ガラス、ダイヤモンド、アモルファスカーボン、シリコン、金属、およびそれらの組み合わせの群から選択される材料で作られる。
【0033】
スクリーンプレート、またはバルク材料と接触するスクリーンプレートの少なくとも一部は、プラスチック、セラミック、ガラス、ダイヤモンド、アモルファス炭素、シリコン、およびそれらの組み合わせの群から選択される材料で裏打ちまたはコーティングされてもよい。
【0034】
より具体的には、スクリーンプレートは、窒化チタン、炭化チタン、窒化シリコン、炭化シリコン、窒化アルミニウムチタンまたはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)のコーティングを有してもよい。
【0035】
プラスチックは、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PU(ポリウレタン)、PFA(パーフルオロアルキルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)であってもよい。
【0036】
スクリーンプレートは、超硬合金からなることが好ましい。
【0037】
本発明のさらなる態様は、バルク材料を分級するための分離装置に関し、分離装置は、記載されたスクリーンプレートのうちの少なくとも1つと、スクリーンプレートの取出領域の下に配置され、分離縁部を有する少なくとも1つの分離要素とを備える。
【0038】
分離要素の長さは、スクリーンプレートの取出側の長さに対応することが好ましい。取出領域からの分離要素の距離は可変であることが好ましい。
【0039】
分離要素の目的は、標的画分からアンダーサイズまたはオーバーサイズを分離することである。分離要素は、好ましくは静的であり、スクリーンプレートと共に振動しない。
【0040】
分離要素は、好ましくは三角形の側面プロファイル、より具体的には鋭角の三角形の側面プロファイルを有する。
【0041】
分離要素の分離縁部は、スクリーンプレートと同じプロファイルを有することが好ましい。分離縁部はまた、分離要素上で真っ直ぐに見たときに長方形の輪郭を有するように、直線構成を有してもよい。
【0042】
分離要素は、好ましくは角度δだけ旋回可能である。特に比較的高い搬送速度では、このことが利点となり得るが、その理由は、その場合、大きな塊と小さな塊との液滴曲線の差がより大きく、旋回した分離縁部で微細画分をより効果的に分離することができるためである。旋回の結果として、分離要素から跳ね返り、場合によっては標的生成物に入る塊がはるかに少ない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本発明のスクリーンプレートを平面図および直視図で示した図である。
図2】スクリーンプレートのプロファイルの説明を示す図である。
図3】スクリーンプレートの開口縁部の説明を示す図である。
図4】開口縁部の領域におけるスクリーンプレートの2つの実施形態を示す図である。
図5】アンダーサイズを除去するためのプロファイルを示す図である。
図6】アンダーサイズを除去するためのさらなるプロファイルを示す図である。
図7】オーバーサイズの除去のためのプロファイルを示す図である。
図8】オーバーサイズの除去のためのさらなるプロファイルを示す図である。
図9】分離装置を示す図である。
図10】分離装置のさらなる実施形態を示す図である。
図11】分離装置のさらなる実施形態を示す図である。
図12】分離装置のさらなる実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
使用した符号のリスト
10 スクリーンプレート
11 プロファイル領域
12 取出領域
13 マウント
14 隆起部
15 突出部
16 凹部
17 開口縁部
18 開口部
19 取出側
20 投入領域
30 分離要素
32 分離縁部
40 回収容器
41 回収容器
42 回収容器
50 送風機
100 分離装置
【0045】
図1Aは、プロファイル領域11および取出領域12を有する、本発明のスクリーンプレート10の詳細を示す。プロファイル領域11は、隆起部14と凹部16とを交互に有する。取出領域12内の凹部16は、バルク材料がそのサイズに応じて落下することができる開口部18内に移行する。凹部16と開口部18との間の移行部は、図3および図4を使用してより正確に説明される開口縁部17によって形成される。開口部18は、取出側19(破線)の方向に拡張する。プロファイルは基本的に取出領域12内に保持され、開口部18は好ましくはプロファイル領域内にフライス加工または打ち抜き加工される。このようにして形成された突起15は、対応してアーチ状であり、隆起部14の連続を形成する。取出領域12は、基本的に開口縁部17と取出側19との間に位置する。場合によっては、開口縁部17が同じ高さに位置しないことが好ましい場合がある。
【0046】
図1Bは、スクリーンプレート10の直視図を示す。この観点では、取出領域12とプロファイル領域11との間に明らかな違いはない。スクリーンプレートはマウント13内に配置され、マウント13は最大で開口縁部17まで延在する。
【0047】
図2Aは、スクリーンプレート10のプロファイル(図1を参照されたい)が、点T0で互いに接触する、隣接して配置された2つの円K1およびK2によってどのように説明されることができるかを示す。隆起部14は、半径r1を有する円K1の(太字で示された)円弧によって記述されている。凹部16は、半径r2を有する円K2の(太字で示された)円弧によって記述され、円弧は接触点T0で合流する。互いに繰り返し交互に隣接して配置され、その結果がスクリーンプレート10のプロファイルである。より詳細には、K1およびK2は、凹部16が常に膨張するように互いに隣接して配置される。この拡張は、図2Bに例示的に示されている。凹部16は、l<l<l1+nであることが好ましい。
【0048】
図3は、平面図における開口縁部17の詳細図を示す。この例示的な実施形態では、開口縁部17は、円K2の半径r2の2倍(図2を参照されたい)に対応する幅を有する。同様に描かれているのは、円K1の半径r1である。
【0049】
図4は、スクリーンプレート10の2つの構成を示し、図4Aは、凹状の開口縁部17を有する実施形態を示し、図4Bは、矩形に延びる開口縁部17を有する実施形態を示す。r1、r2および深さtの、可能な典型的な値は以下の通りである:r1=15mm;r2=5mm;t=5mm。
【0050】
図5は、特に小さな粒径(アンダーサイズ)のバルク材料の除去に適したスクリーンプレートプロファイル10を示す。点T0で互いに接触する円K1およびK2の互いに対する位置は、直角三角形によって説明することができ、斜辺は、円中心点M1とM2との間の接続線eであり、隣接する辺aはデカルト座標系のx軸に平行に延びる。(反対側への)角度αは、K1の半径がK2の半径よりも大きいという条件と共に、スクリーンプレート10のプロファイルを確実に決定する。この場合、αは約30°であり、それによって太線の形態で示されるプロファイルを生成する。
【0051】
図6は、同様にアンダーサイズを除去するのに特に適しているスクリーンプレート10のプロファイルを示す。図5に示すプロファイルとは対照的に、K1およびK2は互いに接触せず、代わりに点T1およびT2を通る共通の接線を介して接合される。この場合の角度αは25°程度である。r1、r2およびeの可能な典型的な値は以下の通りである:r1=15mm;r2=5mm;e=30mm。これらの寸法は、塊サイズ2(CS2、実施例を参照)のバルク材料を分級するのに特に適している。
【0052】
図7および図8はそれぞれ、オーバーサイズを除去するのに特に適したスクリーンプレート10のプロファイルを示す。アンダーサイズの除去との比較による重要な違いは、円K1が円K2よりも小さい半径r1を有することである。そうでなければ、上記の観察を参照することができる。α、r1、r2およびeの可能な典型的な値は以下の通りである:α=45°;r1=5mm;r2=25mm;e=50mm。
【0053】
図9Aは、スクリーンプレート10と、取出領域12の下方に配置され、標的画分をオーバーサイズまたはアンダーサイズから分離するように意図された分離要素30とを有する分離装置100を示す。分離要素30は、プロファイル形成された分離縁部32を有し、プロファイル形成は図9Bに明らかである。分離縁部32の輪郭は、好ましくはスクリーンプレート10の輪郭に対応する。分離要素は、角度δだけ旋回することができる。スクリーンプレート10の取出領域12とは反対側には、プロファイル領域に直接隣接するが、必ずしもプロファイリングを有する必要はない投入領域20がある。バルク材料は、任意選択的にコンベヤベルト(図示せず)を使用して投入領域に搬送される。
【0054】
図10は、連続する2枚のスクリーンプレート10Aおよび10Bを有する分離装置100のさらなる実施形態を示す。左から順に、第1の分離要素30Aは、第1のスクリーンプレート10Aの後に位置する。分離要素30Aは、角度δだけ旋回することができる。この時点で、スクリーンのアンダーサイズは分離され、回収容器40Aに回収される。アンダーサイズの除去は、角度βだけその有効方向を変えることができるブロワ50によって補助される。生成物画分は、第2のスクリーンプレート10B上にさらに運ばれ、第2の分離要素30Bによってオーバーサイズが生成物画分から分離される。生成物画分は、回収容器40C内のオーバーサイズの回収容器40Bに回収される。スクリーンプレート10Aの典型的な値は以下の通りである:r1=15mm;r2=5mm;t=5mm;α=15°である。分離要素30Aの角度δは、80°としてもよい。送風機50Aの角度βは、30°としてもよい。
【0055】
スクリーンプレート10Bの典型的な値は以下の通りである:r1=5mm;r2=25mm;t=25mm、e=50mm;α=45°である。分離要素30Aの角度δは、90°としてもよい。
【0056】
図11および図12は、それぞれ、分離装置100のさらなる実施形態を示す。図11では、スクリーンプレート10の直後に2つの分離要素30が配置されている。その結果、スクリーンプレート10を用いてオーバーサイズ分級物(回収容器40C)と微粉分級物(回収容器40A)とを一段階で分離することができる。図12は、図10の変形例と同様の変形例を示す。しかしながら、図12では、配置が丸く切り替えられ、最初にオーバーサイズ(回収容器40C)、続いて第2のスクリーンプレート10Aによって微粉(回収容器40A)が分離される。図10図12は、必要に応じて拡張または転置されてもよい。
【0057】
実施例
アンダーサイズ除去
ポリシリコン製造業者によってバッグ内に供給されるポリシリコン材料は、一般に、より小さい塊およびアンダーサイズ画分(アンダーサイズ)を含んでもよい。アンダーサイズ、より詳細には4mm未満の粒径は、単結晶シリコンの製造中の引き上げ動作に悪影響を及ぼし、そのため、使用前に除去しなければならない。試験には、塊サイズ2(CS2)のポリシリコンを用いた。
【0058】
ポリシリコン塊のサイズクラスは、(最大長さに対応する)シリコン塊の表面上の2点間の最長距離として定義される。
CS0 0.1~5mm
CS1 3~15mm
CS2 10~40mm
CS3 20~60mm
CS4 45~120mm
CS5 100~250mm
【0059】
試験(CS2)に使用したポリシリコン材料を、公称孔サイズW=4mm(正方形孔)の分析スクリーン(DIN ISO 3310-2による)を使用して分級し、試験に利用可能にした。除去したアンダーサイズ画分(アンダーサイズ)を回収し、秤量した。
【0060】
10kgの試験材料(アンダーサイズ画分<4mmなし)を搬送ユニットに適用した。試験材料は、好ましくはホッパを介して投入される。充填される容器は、第1の搬送ユニットの上方のスクリーン部の端部に配置され、試験材料を容器内に容易に搬送することを可能にする。
【0061】
この試験には、予め分離したアンダーサイズ画分を用いる。搬送ユニットを充填すると、試験材料2kgあたり2gのアンダーサイズ画分が添加され、全体で約10gのアンダーサイズ画分が添加される。
【0062】
搬送速度は、試験運転前に3kg±0.5kg/分に設定した。除去したアンダーサイズ画分を回収し、秤量した。実験は設定ごとに5回行った。
【0063】
試験1:
使用された搬送ユニットは、t=r2の凸状の開口縁部(図による。9Aおよび4A)を有するスクリーンプレートと、、r1=15mm、r2=5mm、α=15°の値を有する図5によるプロファイルとを備えていた。分離要素の分離縁部は、いかなるプロファイルも有していなかった。
【0064】
試験2:
使用された搬送ユニットは、t=r2の長方形の開口縁部(図9Aおよび図4Aによる)を有するスクリーンプレートと、r1=15mm、r2=5mmおよびα=15°の値を有する図5によるプロファイルとを備えていた。分離要素の分離縁部は、いかなるプロファイルも有していなかった。
【0065】
試験3:
使用された搬送ユニットは、凸状の開口縁部(図9Aおよび図4Aによる)と、r1=15mm、r2=5mm、e=30mmおよびα=-15°の値を有する図6によるプロファイルとを有するスクリーンプレートを備えていた。分離要素の分離縁部は、いかなるプロファイルも有していなかった。
【0066】
試験4:
使用された搬送ユニットは、凸状の開口縁部(図9Aおよび図4Aによる)と、r1=15mm、r2=5mm、α=15°の値である図5によるプロファイルとを有するスクリーンプレートを備えていた。分離要素の分離縁部は、スクリーンプレートと同じ輪郭を有していた。ここで、分離縁部は、分離縁部の隆起部がスクリーンプレートの凹部を指すように、スクリーンプレートのプロファイルに対して配置される。
【0067】
表1は、国際公開第2018/108334号の結果と比較した平均結果を示す。
【0068】
【表1】
【実施例
【0069】
実施例
オーバーサイズ除去
ポリシリコン製造業者によってバッグに供給されるポリシリコン材料は、過度にサイズの大きい塊(オーバーサイズ)を含有してはならない。オーバーサイズは、目詰まりおよび損傷をもたらす可能性があり、したがって、使用前に除去しなければならない。試験はCS2を用いて行った。
【0070】
試験に使用したポリシリコン材料(CS2)からオーバーサイズ塊のすべてを手動で除去した。除去されたオーバーサイズの材料を保持し、秤量した。
【0071】
オーバーサイズなしの試験材料10kgを搬送ユニットに適用した。投入はホッパによって行った。充填される容器は、第1の搬送ユニット上の遮蔽部の端部に配置され、試験材料が容器内に搬送されることを可能にする。
【0072】
搬送ユニットを充填すると、試験材料2kgあたり100gの除去されたオーバーサイズが添加され、オーバーサイズ全体が500g添加される。
【0073】
搬送速度は、毎分15kg±1kgで試験運転の前に設定した。除去したオーバーサイズを回収し、秤量した。試験は設定ごとに5回行った。
【0074】
試験1:
使用された搬送ユニットは、t=r1の凸状開口縁部(図9Aおよび図4Aによる)を有するスクリーンプレートと、r1=10mm、r2=25mm、e=55mmおよびα=45°の値を有する図8によるプロファイルと、プロファイルのない分離要素とを備えていた。
【0075】
試験2:
図9Aによれば、2倍系列の分離装置を使用しており、2つのスクリーンプレートの各々は、t=r1(図4Aを参照されたい)の凸状の開口縁部を有し、いずれの場合も、プロファイルのない分離要素を有する。スクリーンプレートのプロファイルは、以下の値の生成物であった:r1=10mm、r2=25mm、e=55mm、およびα=45°。
【0076】
試験3:
図9Aによれば、4連の分離装置を使用しており、4つのスクリーンプレートの各々は、t=r1(図4Aを参照されたい)の凸状の開口縁部を有し、いずれの場合も、プロファイルのない分離要素を有する。スクリーンプレートのプロファイルは、以下の値の生成物であった:r1=10mm、r2=25mm、e=55mm、およびα=45°(図8を参照されたい)。
【0077】
試験4:
使用された搬送ユニットは、t=r1の凸状の開口縁部(図9Aおよび図4Aによる)と、r1=10mm、r2=25mm、およびα=45°の値を有し、プロファイルのない分離要素を有する図7によるプロファイルとを有するスクリーンプレートを備えていた。
【0078】
表2は、オーバーサイズ除去の平均結果を示す。
【0079】
【表2】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2021-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルク材料を分級するための分離装置(100)用の、アンダーサイズを除去するためのスクリーンプレート(10)であって、取出側(19)の方向に延びる凹部(16)および隆起部(14)を有するプロファイルを有するプロファイル領域(11)を備え、プロファイルは、第1の円K1の円弧および第2の円K2の円弧によって記述可能であり、円K1およびK2は互いに隣接して配置され、半径r1を有する第1の円K1の円弧は隆起部(14)を記述し、半径r2を有する第2の円K2の円弧は凹部(16)を記述し、取出領域(12)内の各凹部(16)は、取出側(19)の方向に広がる開口部(18)に移行し、凹部(16)と開口部(18)との間の移行部は、半径r2~2*r2の長さに対応する幅を有する開口縁部(17)によって形成され、プロファイルは、
r2<r1、0<r2/r1<1、
r1+r2=e
であり、eは、K1の円中心点M1とK2の円中心点M2との間の距離に対応し、K1およびK2は、円弧が融合する点T0で互いに接触し、
0°<α<65°
であり、αは、デカルト座標系におけるM1に対するM2の位置を定義する角度であり、M1およびM2は直角三角形の頂点であり、eは、三角形の斜辺に対応する、または、
r1+r2<e
であり、K1およびK2は互いに接触せず、円弧は、K1の点T1およびK2の点T2を通る共通の接線によって互いに接合され、-65°<α<65°であることを特徴とする、
スクリーンプレート(10)。
【請求項2】
r1+r2=eの場合、角度αは、0°<α<25°、好ましくは5°<α<20°であることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンプレート。
【請求項3】
r1+r2<eの場合、角度αは、-25°<α<10°、好ましくは-10°<α<5°であることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーンプレート。
【請求項4】
r2/r1は、0.2<r2/r1<0.4であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のスクリーンプレート。
【請求項5】
バルク材料を分級するための分離装置(100)用の、オーバーサイズを除去するためのスクリーンプレート(10)であって、取出側(19)の方向に延びる凹部(16)および隆起部(14)を有するプロファイルを有するプロファイル領域(11)を備え、プロファイルは、第1の円K1の円弧および第2の円K2の円弧によって記述可能であり、円K1およびK2は互いに隣接して配置され、半径r1を有する第1の円K1の円弧は隆起部(14)を記述し、半径r2を有する第2の円K2の円弧は凹部(16)を記述し、取出領域(12)の各凹部(16)は、取出側(19)の方向に広がる開口部(18)に移行し、凹部(16)と開口部(18)との間の移行部は、半径r2から2*r2の長さに対応する幅を有する開口縁部(17)によって形成され、プロファイルは、
r2>r1、0<r1/r2<1、
-r1+r2=e
であり、eは、K1の円中心点M1とK2の円中心点M2との間の距離に対応し、K1およびK2は、円弧が融合する点T0で互いに接触し、
-65°<α<0°
であり、αは、デカルト座標系におけるM1に対するM2の位置を定義する角度であり、M1およびM2は直角三角形の頂点であり、eは、斜辺に対応する、または、
-r1+r2<e
であり、K1およびK2は互いに接触せず、円弧は、K1の点T1およびK2の点T2を通る共通の接線によって互いに接合され、-65°<α<65°であることを特徴とする、
スクリーンプレート(10)。
【請求項6】
r1/r2は0.2<r1/r2<0.4であることを特徴とする、請求項5に記載のスクリーンプレート。
【請求項7】
角度αは-20°<α<0°であることを特徴とする、請求項5または6に記載のスクリーンプレート。
【請求項8】
開口縁部(17)は、凹状の範囲を有し、0<t≦5*r2、好ましくはr2~5*r2、より好ましくはr2~4*r2、さらに好ましくは2*r2~3*r2である深さtを有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のスクリーンプレート。
【請求項9】
開口縁部(17)は、長方形の範囲を有し、0<t≦5*r2、好ましくはr2~5*r2、より好ましくはr2~4*r2、さらに好ましくは2*r2~3*r2の深さtを有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のスクリーンプレート。
【請求項10】
バルク材料を分級するための分離装置(100)であって、請求項1~9の少なくとも一項に記載の少なくとも1つのスクリーンプレート(10)と、スクリーンプレート(10)の取出領域(12)の下に配置され、分離縁部(32)を有する少なくとも1つの分離要素(30)とを備え、分離要素(30)の分離縁部(32)は、スクリーンプレート(10)と同様のプロファイルを有することを特徴とする、分離装置。
【請求項11】
分離要素(30)は角度δだけ旋回可能であることを特徴とする、請求項10に記載の分離装置。
【国際調査報告】