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特表2023-542532メイクアップアプリケータを外部装置に連結するための交換可能な要素を備えたアダプタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-10
(54)【発明の名称】メイクアップアプリケータを外部装置に連結するための交換可能な要素を備えたアダプタ
(51)【国際特許分類】
   A46B 13/02 20060101AFI20231002BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20231002BHJP
   A46B 5/00 20060101ALI20231002BHJP
   A45D 44/00 20060101ALI20231002BHJP
【FI】
A46B13/02
A45D34/04 510Z
A46B5/00 B
A45D44/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518804
(86)(22)【出願日】2021-09-24
(85)【翻訳文提出日】2023-03-23
(86)【国際出願番号】 US2021051994
(87)【国際公開番号】W WO2022072241
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】17/036,597
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】2012204
(32)【優先日】2020-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リー, ジー
(72)【発明者】
【氏名】バルーチ, グイヴ
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA14
3B202AA15
3B202AA16
3B202AB08
3B202AB13
3B202AB15
3B202AB26
3B202BC00
3B202BE09
3B202CB04
3B202DA03
3B202DB04
3B202GA07
(57)【要約】
メイクアップをするためのさまざまなメイクアップアプリケータ(101、205、301、303、305)のいずれか1つを、メイクアップアプリケータの動きを指示する動作制御装置(400)に連結するアダプタ(1200)が提供される。アダプタは、アダプタを動作制御装置に特定の向きで連結するためのベース連結部を有するベース構成要素(1001)と、アダプタをメイクアップアプリケータに連結するための端部連結部を有する端部構成要素(1007)とを含む。端部構成要素は、その中心を通る中心軸を有し、その中心軸を中心として特定の回転角度で端部構成要素をロックするための構造を有するベース構成要素に中心軸を中心に回転可能に取り付けられる。
【選択図】図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メイクアップをするためのさまざまなメイクアップアプリケータのいずれか1つを、前記メイクアップアプリケータの動きを指示する動作制御装置に連結するアダプタであって、
前記アダプタを前記動作制御装置に特定の向きで連結するためのベース連結部を有するベース構成要素と、
前記アダプタをメイクアップアプリケータに連結するための端部連結部を有する端部構成要素と、を備え、
前記端部構成要素は、その中心を通る中心軸を有し、前記中心軸を中心として特定の回転角度で前記端部構成要素をロックするための構造を有する前記ベース構成要素に前記中心軸を中心に回転可能に取り付けられる、アダプタ。
【請求項2】
前記端部構成要素は、ゴム製である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ベース連結部は、楕円形の断面を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ベース連結部は、砂時計形状の断面を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記ベース連結部は、前記ベース連結部の両側に位置決めされた一対の磁石を含み、
前記一対の磁石は、一の向きでは前記動作安定化装置を引き寄せ、別の向きでは前記動作安定化装置を反発させる第1の分極を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記中心軸を中心とした特定の回転角度で前記端部構成要素をロックするための前記構造は、一方向への増分回転を可能にし、逆回転方向への回転を防止するようにロックするロック可能な戻り止めである、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記アダプタをメイクアップアプリケータに連結するための前記端部連結部は、前記メイクアップアプリケータを開口部内に挿入して保持するための前記開口部を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記メイクアップアプリケータを保持するための前記開口部は、メイクアップアプリケータを把持するために前記開口部の内側に突出する複数のゴム製突起を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記複数のゴム製突起は、少なくとも2つの環状パターンで配置される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記メイクアップアプリケータを保持するための前記開口部は、前記メイクアップアプリケータを把持するために、前記開口部の奥行き方向に延在する前記開口部の内側に突出する複数の等間隔のリブを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記端部構成要素は、異なるサイズおよび形状の開口部を有する他の端部構成要素と交換可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記動作制御装置は、検出された任意の手の振動運動の反対方向に動きを指示する、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記メイクアップアプリケータを保持するための前記開口部は、円筒形である、請求項7に記載の装置。
【請求項14】
前記メイクアップアプリケータを保持するための前記開口部は、前記開口部への入口からより小さな直径へと先細りになっている、請求項7に記載の装置。
【請求項15】
前記メイクアップアプリケータを保持するための前記開口部は、長方形の断面である、請求項7に記載の装置。
【請求項16】
メイクアップアプリケータシステムであって、
ユーザーによって引き起こされた意図しない筋肉の動きに応答してアプリケータを安定させるように構成されたアプリケータ安定化ユニットと、
メイクアップアプリケータを前記アプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成されたアプリケータ結合要素と、を備える、メイクアップアプリケータシステム。
【請求項17】
前記アプリケータ結合要素は、バヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合を介して、前記メイクアップアプリケータを前記アプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成される、請求項16に記載のメイクアップアプリケータシステム。
【請求項18】
前記アプリケータ結合要素は、
メイクアップアプリケータを前記アプリケータ結合要素に取り外し可能に取り付けるように構成された少なくとも第1の取り付け部と、
前記アプリケータ結合要素を前記アプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成された第2の取り付け部と、を備える、請求項16に記載のメイクアップアプリケータシステム。
【請求項19】
前記第1の取り付け部は、バヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合のうちの1つを介して前記アプリケータに取り外し可能に取り付き、
前記第2の取り付け部は、バヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合のうちの異なる1つを介して、前記アプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付く、請求項16に記載のメイクアップアプリケータシステム。
【請求項20】
前記アプリケータ結合要素は、
メイクアップアプリケータを前記アプリケータ結合要素に取り外し可能に取り付けるように構成された少なくとも第1の取り付け部と、
アプリケータ結合要素を前記アプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成された第2の取り付け部と、を備え、
前記第1の取り付け部および前記第2の取り付け部は、バヨネット結合構成要素、摩擦フィット結合構成要素、磁気結合構成要素、スナップフィット結合構成要素またはねじ込み結合構成要素を含む、請求項16に記載のメイクアップアプリケータシステム。
【発明の詳細な説明】
【関連する出願の相互参照】
【0001】
本願は、2020年9月29日に出願された非仮出願第17/036,597号および2020年11月26日に出願されたフランス出願第2,012,204号に対する優先権の利益を主張し、当該出願のすべての記載内容を参照により本明細書に援用する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、メイクアップアプリケータを外部装置、特に動作制御装置に連結するアダプタのための交換可能な要素を対象とする。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供される「背景」の説明は、開示の文脈を一般的に提示することを目的とする。現在名前が挙げられている発明者の研究は、この背景の章に記載されている範囲において、出願時に先行技術として認められていない可能性のある説明の態様と同様に、明示的にも黙示的にも、本発明に対する先行技術として認められない。
【0004】
マスカラアプリケータ、リップグロスアプリケータ、アイシャドウアプリケータを含む、多くのタイプのメイクアップアプリケータがある。アプリケータには、さまざまなサイズ、形状、質感がある。
【0005】
従来のマスカラアプリケータには、剛毛を備えたワンドが含まれる。ワンドはステムを含み、ステムの一端は剛毛を有するアプリケータヘッドを画定する。アプリケータヘッドは、平らなコーム、先細りのコーム、または湾曲したコームであってもよい。アプリケータヘッドは、短いまつ毛には薄く、太いまつ毛には太くすることができる。さらに、アプリケータヘッドは、まつ毛の分離を促進するブラシ設計、またはまつ毛の量またはカバーを促進する別の設計を有することができる。マスカラを装填したアプリケータヘッドをまつ毛に当てる。従来のアプリケータを使用したマスカラの塗布には、数回のブラシ塗布が必要である。
【0006】
ワンドのステムの一端をハンドルに取り付けることができる。ハンドルは通常、円錐形または円柱形で、場合によっては平らな長方形である。マスカラの塗布中にユーザーがハンドルを回転させる必要性を低減することができる回転式ステムブラシが提案されている。回転するマスカラブラシは、ブラシのステムをハンドルに対して回転運動できるように支持することによって実施することができる。
【0007】
Wyattらの米国特許第8,028,707号は、ハンドルおよびステムを含み、アプリケータヘッドがステムに結合された化粧品アプリケータを記載している。アクチュエータは、アプリケータヘッドを振動運動で動かすためにアプリケータヘッドに結合される。
【0008】
すべてのタイプのアプリケータヘッド、およびアプリケータヘッドを回転または振動させることができるハンドルにもかかわらず、手の振戦があるまたは手と腕の可動域が制限されているユーザーは、アプリケータを使用してメイクアップ、特にリップグロスやマスカラなどの微調整が必要なメイクアップをするために、つらい思いをすることがある。手の振戦は、パーキンソン病や本態性振戦によって引き起こされることがある。手の振戦がある人は、メイクアップアプリケータをしっかりと保持するのが困難になる。手と腕の可動域の制限は、脳性まひ、脊髄損傷、ハンチントン病、および脳卒中後の欠損によって引き起こされることがある。振戦で手や腕が制限されている人は、特定の角度で所望の位置にメイクアップアプリケータを保持することが困難になる。さらに、さまざまな形態のアプリケータでは、手や腕の異なる動きが必要である。
【0009】
本開示の1つの目的は、手の振戦がある人または手や腕の可動域が制限されている人を補助するための動作安定化装置またはレベリング装置と、メイクアップアプリケータとの組み合わせを説明することである。一の態様は、その動作安定化装置またはレベリング装置を、さまざまなサイズと形状のいくつかのタイプのメイクアップアプリケータのいずれかに連結するためのアダプタである。一の態様は、メイクアップアプリケータの角度を容易に調整できるようにするための、1つ以上の回転要素を備えたアダプタである。
【発明の概要】
【0010】
第1の態様は、メイクアップをするためのさまざまなメイクアップアプリケータのいずれか1つを、メイクアップアプリケータの動きを指示する動作制御装置に連結するアダプタであり、そのアダプタは、動作制御装置にアダプタを特定の向きに連結するためのベース連結部を有するベース構成要素と、アダプタをメイクアップアプリケータに連結するための端部連結部を有する端部構成要素とを含む。端部構成要素は、その中心を通る中心軸を有し、その中心軸を中心として特定の回転角度で端部構成要素をロックするための構造を有するベース構成要素に中心軸を中心に回転可能に取り付けられる。
【0011】
端部構成要素は、ゴム製である、第2の態様。
【0012】
ベース連結部は、楕円形の断面を有する、第3の態様。
【0013】
ベース連結部は、砂時計形状の断面を有する、第4の態様。
【0014】
ベース連結部は、ベース連結部の両側に位置決めされた一対の磁石を含み、その一対の磁石は、一の向きでは動作安定化装置を引き寄せ、別の向きでは動作安定化装置を反発させる第1の分極を有する、第5の態様。
【0015】
中心軸を中心とした特定の回転角度で端部構成要素をロックするための構造は、一方向への増分回転を可能にし、逆回転方向への回転を防止するようにロックするロック可能な戻り止めである、第6の態様。
【0016】
アダプタをメイクアップアプリケータに連結するための端部連結部は、メイクアップアプリケータを開口部内に挿入して保持するための開口部を含む、第7の態様。
【0017】
メイクアップアプリケータを保持するための開口部は、メイクアップアプリケータを把持するために、開口部の内側に突出する複数のゴム製突起を含む、第8の態様。
【0018】
複数のゴム製突起は、少なくとも2つの環状パターンで配置される、第9の態様。
【0019】
メイクアップアプリケータを保持するための開口部は、メイクアップアプリケータを把持するために、開口部の奥行き方向に延在する開口部内に突出する複数の等間隔のリブを含む、第10の態様。
【0020】
端部構成要素は、異なるサイズおよび形状の開口部を有する他の端部構成要素と交換可能である、第11の態様。
【0021】
動作制御装置は、検出された手の任意の振動運動の反対方向に動きを指示する、第12の態様。
【0022】
メイクアップアプリケータを保持するための開口部は、円筒形である、第13の態様。
【0023】
メイクアップアプリケータを保持するための開口部は、開口部への入口からより小さな直径へと先細りになっている、第14の態様。
【0024】
メイクアップアプリケータを保持するための開口部は、長方形の断面である、第15の態様。
【0025】
第16の態様は、メイクアップアプリケータシステムであり、ユーザーによって引き起こされる意図しない筋肉の動きに応答してアプリケータを安定させるように構成されたアプリケータ安定化ユニットと、メイクアップアプリケータをアプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成されたアプリケータ結合要素とを含む。
【0026】
アプリケータ結合要素は、バヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合を介してメイクアップアプリケータをアプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成される、第17の態様。
【0027】
アプリケータ結合要素は、メイクアップアプリケータをアプリケータ結合要素に取り外し可能に取り付けるように構成された第1の取り付け部と、アプリケータ結合要素をアプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成された第2の取り付け部とを少なくとも含む、第18の態様。
【0028】
第1の取り付け部は、バヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合のうちの1つを介してアプリケータに取り外し可能に取り付き、第2の取り付け部は、バヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合のうちの異なる1つを介して、アプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付く、第19の態様。
【0029】
アプリケータ結合要素は、メイクアップアプリケータをアプリケータ結合要素に取り外し可能に取り付けるように構成された第1の取り付け部と、アプリケータ結合要素をアプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成された第2の取り付け部とを少なくとも含み、第1の取り付け部および第2の取り付け部は、バヨネット結合構成要素、摩擦フィット結合構成要素、磁気結合構成要素、スナップフィット結合構成要素、またはねじ込み結合構成要素を含む、第20の態様。
【0030】
例示的な実施形態の前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、本開示の教示の例示的な態様にすぎず、限定的ではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本開示と付随する利点の多くをより完全に評価することは、添付の図面に関連して考慮された場合、以下の詳細な説明を参照することにより、同じものがよりよく理解されるため、容易に得られるであろう。
図1A-1E】さまざまな形状およびサイズにわたるいくつかの異なるタイプのメイクアップアプリケータを示す概略図である。
図2A-2D】さまざまな形状およびサイズにわたるいくつかの異なるタイプのメイクアップアプリケータを示す概略図である。
図3A-3C】ハンドルに挿入されたメイクアップアプリケータを示す概略図である。
図4】動作安定化装置を示す概略図である。
図5】レベリング装置を示す概略図である。
図6】傾斜姿勢にあるアプリケータ安定化ユニットを示す概略図である。
図7図6のアプリケータ安定化ユニットの内部構成要素の図である。
図8図6のアプリケータ安定化ユニットの内部構成要素の代替構成の図である。
図9】本開示の例示的な態様による、アプリケータ結合要素の回転に対する複数の戻り止めを有するアプリケータ結合要素の斜視図である。
図10】本開示の例示的な態様による、代替のアプリケータ結合要素の回転に対する複数の戻り止めを有する代替のアプリケータ結合要素の斜視図である。
図11】本開示の例示的な態様による、回転に対する単一の戻り止めを有するアプリケータ結合要素の斜視図である。
図12】本開示の例示的な態様による、回転に対する単一の戻り止めを有する代替のアプリケータ結合要素の斜視図である。
図13図9から図12のアダプタよりも小さい直径を有する代替のアプリケータ結合要素の斜視図である。
図14】本開示の例示的な態様による、動作安定化装置とアプリケータ結合要素との連結関係を示す概略図である。
図15】本開示の例示的な態様による、レベリング装置またはアプリケータ安定化ユニットと、アプリケータ結合要素との連結関係を示す概略図である。
図16】本開示の例示的な態様による、動作安定化装置、アプリケータ結合要素、およびメイクアップアプリケータの連結関係を示す概略図である。
図17】本開示の例示的な態様による、レベリング装置またはアプリケータ安定化ユニット、アプリケータ結合要素、およびメイクアップアプリケータの連結関係を示す概略図である。
図18A-18C】異なるアプリケータの付いたアプリケータ安定化ユニットを使用する異なる実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図面において、同様の参照番号は、いくつかの図を通して同一または対応する部分を示す。さらに、本明細書で使用される場合、「a」、「an」などの単語は、別段の記載がない限り、一般的に「1つ以上」の意味を有する。図面は、別段の指定がない限り、または概略的な構造またはフローチャートを示す場合を除いて、一般的に、一定の縮尺で描かれる。
【0033】
さらに、用語「おおよそ」、「おおよその」、「およそ」、および同様の用語は、一般的に、20%、10%、または好ましくは5%のマージン内の特定された値、およびそれらの間の任意の値を含む範囲を指す。
【0034】
本開示の態様は、さまざまなタイプのメイクアップアプリケータのいずれかを動作安定化装置、レベリング装置、またはアプリケータ安定化ユニットに連結する、アダプタとも呼ばれる、アプリケータ結合要素を対象とする。
【0035】
さまざまな形状およびサイズのメイクアップアプリケータのユニバーサル連結を提供するために、アプリケータ結合要素(またはアダプタ)は、メイクアップアプリケータをアプリケータ安定化ユニットにバヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合を介して取り外し可能に取り付くように構成される。
【0036】
図1A図1B図1C図1D図1Eは、さまざまな形状およびサイズにわたるいくつかの異なるタイプのメイクアップアプリケータを示す概略図である。図1Aは、クリーム状のファンデーション、マスク、ベース、またはファンデーションの塗布に使用できる広形アプリケータである。図1Bは、グロスやアイライナーに使用できる先端の細いスワブアプリケータである。図1Cは、アイマスカラを塗布するための先端にブラシを有するアプリケータである。図1Dはフェイスメイクやアイメイク用のブラシアプリケータである。ブラシは、小、中、または大で、丸型、四角型、または先細りになっていてもよい。図1Eは、パウダー、ボディシマー、またはタルカムパウダーを塗布するためのフラットパフアプリケータである。
【0037】
図2A図2B図2C図2Dは、さまざまな形状およびサイズにわたるいくつかの異なるタイプのメイクアップアプリケータを示す概略図である。一部のメイクアップアプリケータ、特にブラシとパフを使用するものは、ハンドルの直径が大きいことがある。ハンドルは、図2Aのように取り扱いやすいように形作ることができる。あるいは、図2Bのように長い円錐形の端部を有する円筒形、図2Cのようにキャップ付きの端部を有する円筒形、または、図2Dのような短い円錐形の端部を有する円筒形であってもよい。
【0038】
図3A図3B図3Cは、ハンドルに挿入されたメイクアップアプリケータを示す概略図である。アプリケータは、リップグロスブラシまたはマスカラアプリケータであってもよい。ハンドルは、図3Aのように先細りであってもよいし、または、図3Bおよび図3Cのように円筒形であってもよい。
【0039】
図4は、動作安定化装置を示す概略図である。動作安定化装置400は、装置を容易に保持するためのハンドル、ならびに連結構成要素405の両側に一対の磁石403を含み得る。連結構成要素405の形状および2つの磁石403の向きは、外部装置との一方向連結の向きを確実にする。動作安定化装置は、検出された振戦の動きに対する連結構成要素405の動きを制御するセンサ、コントローラ、およびモータを含む回路基板411を含むことができる。センサが手の動きを検出し、コントローラが望まれない振戦と意図した手との動きを区別する。メイクアップアプリケータを安定させるために、コントローラは、検出された任意の振戦の反対方向にメイクアップアプリケータを動かすようにモータに指示する。
【0040】
図5は、レベリング装置を示す概略図である。レベリング装置500は、コネクタ505の両側に一対の磁石503を含む。コネクタ505の形状および2つの磁石503の向きは、外部装置との一方向連結の向きを確実にする。レベリング装置は、レベリング装置の可動域にわたって連結構成要素521を水平に保つために連結構成要素521の動きを制御するセンサ、コントローラ、およびモータを含む回路基板511を含むことができる。センサは、意図した手の動きからの変化を3次元で検出する。メイクアップアプリケータを水平にするために、コントローラはモータにフレキシブルジョイントを曲げるように指示し、取り付けられたメイクアップアプリケータを直角に保つ。
【0041】
図6は、傾斜姿勢にあるアプリケータ安定化ユニットを示す概略図である。参照により本明細書に援用される米国特許出願公開第2020/0085168A1号は、アプリケータ安定化ユニットをより詳細に記載している。図6に示すように、アプリケータ安定化ユニット600の連結構成要素621は、(図6に示すように)直立姿勢と傾斜姿勢との間で曲がるように構成される。これは、連結構成要素621の内部に含まれるヒンジ機構によって実現される。図6は、ヒンジ機構がセルフレベリング/動作安定化ヒンジであることを示す。図7は、図6のアプリケータ安定化ユニットの内部構成要素の図である。図7は、一の実施形態によるアプリケータ安定化ユニット600の内部構成要素の図を示す。ハンドル部601において、ユニットは電源701を含み、電源701は電池などであってもよい。アプリケータ安定化ユニット600は、当技術分野で理解されるように、位置センサ回路711、読み取り回路713、制御回路715、および通信インターフェース717を含み得るプリント回路基板アセンブリ(PCBA)703を含む。
【0042】
例えば、センサ回路711として、PCBAは、少なくとも1つの慣性センサと少なくとも1つの分散モーションセンサを含み、意図しない筋肉の動きを検出し、ユーザーがメイクアップアプリケータの動きに悪影響を与えたときに生成されるこれらの意図しない筋肉の動きに関連する信号を測定することができる。これらのセンサは、ユニットに対する安定化出力の動きも検出する。制御回路は、信号に応答して電圧コマンドを動作生成要素に送信し、ユーザーの振戦または意図しない筋肉の動きを取り消す。この取り消しにより、アプリケータの位置を維持、安定させ、安定状態が保たれる。
【0043】
当業者は、本発明によるシステムおよび方法が、制御回路およびセンサ回路のさまざまな実装を利用することができ、それが本発明の精神および範囲内にあることを容易に認識する。一の実施形態では、制御回路715は、プログラマブルマイクロコントローラまたはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのセンサ入力から電気的応答を生成できる電気システムを備える。一の実施形態では、制御回路は、全体的な低コスト、低消費電力、および大容量のアプリケーションで利用できる能力により、Atmel製の8ビットATMEGA8Aプログラマブルマイクロコントローラを含む。
【0044】
一の実施形態では、センサ回路内の少なくとも1つの慣性センサは、加速度計、ジャイロスコープ、またはこれら2つの組み合わせを含むがこれらに限定されないセンサである。一の実施形態では、センサ回路内の少なくとも1つの分散モーションセンサは、ホール効果磁気センサを含むがこれに限定されない非接触位置センサである。
【0045】
センサ回路、制御回路、および動作生成要素の組み合わせによって作成されたシステムは、閉ループ制御システムにでき、システムのさまざまなポイントで動きと加速度とを感知し詳細な情報を制御アルゴリズムへ送り込み、その制御アルゴリズムは、動作生成要素を適切に動かしユーザーの意図しない筋肉の動きの正味の効果を取り消し、そのようにしてメイクアップアプリケータの位置を安定させる。制御システムおよび制御アルゴリズムの要素の動きおよび詳細は、参照により本明細書に援用される米国特許出願公開第2014/0052275A1号に記載されているように、当技術分野で理解されている。
【0046】
通信インターフェース717は、ネットワークとインターフェースするために、BroadcomからのBCM43342 Wi-Fi、周波数変調、およびBluetoothコンボチップなどのネットワークコントローラを含むことができる。
【0047】
アプリケータ安定化ユニット600の連結構成要素621には、振れ防止の動きとしてレシーバの3次元の動きを可能にする2つの駆動要素があり得る。2つの駆動要素は、y軸駆動要素705およびx軸駆動要素707を含み、それぞれがPCBA703に連結され、それによって制御される。駆動要素のそれぞれは、当技術分野で理解されているように、サーボモータであってもよい。アプリケータ安定化ユニット600は、アダプタと結合するように構成されたコネクタ505をさらに含む。コネクタ505は、無線周波数識別(RFID)リーダー709を含むことができ、このリーダー709は、RFIDタグを読み取るように構成され、メイクアップアプリケータに含まれ得る。
【0048】
図8は、図6のアプリケータ安定化ユニットの内部構成要素の代替構成の図である。図8は、アプリケータ安定化ユニット600の代替実施形態の図を示し、連結構成要素621は、図7に示す駆動要素の代わりに電磁ポジショナ811を含む。電磁ポジショナ811は、磁性流体813で満たされた非磁性チューブ805の周りに配置されたU字型磁気コア809を含むことができる。磁気コアのそれぞれは、巻線807によって取り囲まれたアーム部を有する。磁気コアは、PCBA703内の制御回路によって制御され、磁性流体に作用する可変磁場を生成するために使用される制御可能なアクティブ磁場生成構造として機能し、磁性流体を変位させ、それによってアーマチュアが所望の座標位置および/または向きに移動することを可能にする。電磁ポジショナ811の実施の詳細は、参照により本明細書に援用される米国特許第6,553,161号に見いだすことができる。アプリケータ結合要素は、メイクアップアプリケータをアプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成され得る。アプリケータ結合要素は、バヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合を含むがこれらに限定されない、いくつかのタイプの連結のいずれかによって、メイクアップアプリケータをアプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成することができる。
【0049】
アプリケータ結合要素は、メイクアップアプリケータをアプリケータ結合要素に取り外し可能に取り付けるように構成された第1の取り付け部と、アプリケータ結合要素をアプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成された第2の取り付け部とを少なくとも含んでもよい。第1の取り付け部は、バヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合のうちの1つを介してアプリケータに取り外し可能に取り付き、第2の取り付け部は、バヨネット結合、摩擦フィット結合、磁気結合、スナップフィット結合、またはねじ込み結合のうちの異なる1つを介してアプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付く。
【0050】
アプリケータ結合要素は、メイクアップアプリケータをアプリケータ結合要素に取り外し可能に取り付けるように構成された第1の取り付け部と、アプリケータ結合要素をアプリケータ安定化ユニットに取り外し可能に取り付けるように構成された第2の取り付け部とを少なくとも含んでもよい。第1の取り付け部および第2の取り付け部は、バヨネット結合構成要素、摩擦フィット結合構成要素、磁気結合構成要素、スナップフィット結合構成要素、またはねじ込み結合構成要素を含む。
【0051】
図9は、本開示の例示的な態様による、要素の回転のための複数の戻り止めを有するアプリケータ結合要素(アダプタ)の斜視図である。アプリケータ結合要素900は、ハンドルに挿入されるメイクアップアプリケータを取り付けるのに十分な直径を有することができる。ベース部901は、動作安定化装置400の連結構成要素405を受け入れる形状の開口部921を含むことができる。図9の図面は、砂時計の断面を持つように開口部を示しているが、開口部は、楕円形を含むがこれらに限定されない他の形状であってもよい。
【0052】
ベース部901は、動作安定化装置400を使用したアプリケータ結合要素900の正しい向きを確実にするために、一対の磁石923を含むことができる。特に、磁石923の分極は、適切な向きでは磁石403が対応する磁石923に引き寄せられるようにできる。不適切な向きでは、磁石403は磁石923によって反発される。磁石923と磁石403との間の磁力は、アプリケータ結合要素900を動作安定化装置400に保持するために使用される。ベース部901は、端部907と連結しやすいように円筒形の外部形状を有する。ベース部901は、砂時計の形状またはテーパー形状を含む代替形状をとることができ、直径が縮小または拡大した端部907を収容することができる。
【0053】
アプリケータ結合要素900は、動作安定化装置400に対してアプリケータが位置決めされる角度の微調整を可能にする複数の戻り止めを含む。図9において、第1の戻り止め903は、ベース部901に対する回転913を可能にする。第2の戻り止め905は、第1の戻り止め903に対する回転915を可能にする。戻り止めは、戻り止めに力をかけるために1つ以上のスプリングを含むことができる。第1と第2の戻り止め903、905は、環状部周囲付近に等間隔に置いた止め部931の配置を有するロック戻り止めとして構成することができる。止め部931は、一方向の回転方向913を可能にする。ロック位置間の角度回転の量は、止め部931の数に依存する。2つの戻り止め903、905を有することにより、ロック位置間の回転角度を半分にすることができ、より細かい制御が可能になる。一の実施形態では、止め部931は、ロック位置間の回転を容易にするためにくさび形である。代替の実施形態では、止め部は、対応する構成要素の片当り配置の溝部に挿入される長方形の歯形状である。戻り止め903、905およびベース部901は、プラスチックまたはステンレス鋼またはアルミニウムなどの金属合金で作ることができる。
【0054】
端部907の開口部909は、ハンドルを有するメイクアップアプリケータを受け入れるような形状およびサイズである。開口部909は、開口部909が円筒形であるように、円形の断面を有してもよい。実施形態によっては、開口部909は長方形の断面を有してもよい。メイクアップアプリケータを適所に保持するために、突起911が開口部909の内側に配置されてもよい。突起911は、開口部の内周付近に線状配置で等間隔にあけることができる。開口部の奥行きに沿って2つ以上の線状配置を設けることができる。突起911は、開口部の内面にランダムに配置されてもよい。端部907は、ゴムなどの柔らかい圧縮可能な材料で作ることができる。実施形態によっては、突起911はゴムであってもよい。実施形態によっては、突起911は、異なる形状およびサイズのメイクアップアプリケータを収容するように位置決めされてもよい。実施形態によっては、開口部909は、開口部909への入口に対してより小さな断面に先細りになっていてもよい。
【0055】
図10は、本開示の例示的な態様による、アプリケータ結合要素の回転に対する複数の戻り止めを有する代替のアプリケータ結合ユニット(アダプタ)の斜視図である。アプリケータ結合要素900と同様に、アプリケータ結合要素1000は、動作安定化装置400の連結構成要素405を受け入れる形状の開口部1021を含み得るベース部1001を含む。ベース部1001は、動作安定化装置400を有するアダプタ1000の正しい向きを確実にするするために、一対の磁石1023を含んでもよい。特に、磁石1023の分極は、適切な向きでは磁石403が対応する磁石1023に引き寄せられるようにできる。不適切な向きでは、磁石403は、磁石1023によって反発される。磁石1023と403との間の磁力を使用して、アダプタ1000を動作安定化装置400に保持する。
【0056】
アプリケータ結合ユニット1000は、メイクアップアプリケータが動作安定化装置400の中心軸に対して回転する角度の微調整を可能にする複数の戻り止めを含む。図10において、第1の戻り止め1003は、ベース部1001に対する回転1013を可能にする。第2の戻り止め1005は、第1の戻り止め1003に対する回転1015を可能にする。第1および第2の戻り止め1003、1005は、環状部周囲付近に等間隔に置いた止め部1031の配置を有するロック戻り止めとして構成することができる。止め部1031は、一方向の回転を可能にする。一の実施形態では、止め部1031はくさび形である。代替の実施形態では、止め部は、対応する構成要素の片当り配置の溝部に挿入される長方形の歯形状である。戻り止め1003、1005およびベース1001は、プラスチックで作ることができる。
【0057】
端部1007の開口部1009は、ハンドルを有するメイクアップアプリケータを受け入れる大きさである。メイクアップアプリケータを所定の位置に保持するために、開口部1009の内側にリブ1011を配置することができる。リブ1011は、開口部の内周付近に円形配置で等間隔にあけることができる。リブ1011は、開口部の奥行き全体に延在することができる。端部1007は、ゴムなどの柔らかい圧縮可能な材料で作ることができる。
【0058】
図11は、本開示の例示的な態様による、回転のための単一の戻り止めを有するアプリケータ結合ユニット(アダプタ)の斜視図である。アプリケータ結合要素1100は、アプリケータ結合要素900と構造が類似しているが、単一の戻り止め1103のみを含む。
【0059】
図12は、本開示の例示的な態様による、回転のための単一の戻り止めを有する代替のアプリケータ結合要素(アダプタ)の斜視図である。アプリケータ結合要素1200は、アプリケータ結合要素1000と構造が類似しているが、単一の戻り止め1203のみを含む。
【0060】
図13は、図9から図12のアプリケータ結合要素よりも小さい直径を有する代替のアプリケータ結合要素(アダプタ)の斜視図である。アプリケータ結合要素1300は、より小さな連結インターフェースを有するレベラーまたは安定化装置を収容するために、より小さな直径のものであってもよい。要素900、1000、1100、1200と同様に、アプリケータ結合要素1300は、アプリケータ安定化ユニット500の連結構成要素505を受け入れる形状の開口部1321を含み得るベース部1301を含む。ベース部1301は、アプリケータ安定化ユニット500とのアプリケータ結合要素1300の正しい向きを確実にするために、一対の磁石1323を含んでもよい。特に、磁石1323の分極は、適切な向きでは磁石503が対応する磁石1323に引き寄せられるようにできる。不適切な向きでは、磁石503は磁石1323によって反発される。磁石1323と503との間の磁力は、アプリケータ結合要素1300をアプリケータ安定化ユニット500に保持するために使用される。
【0061】
アプリケータ結合要素1300は、メイクアップアプリケータがアプリケータ安定化ユニット500に対して位置決めされる角度の調整を可能にする戻り止めを含んでもよい。実施形態によっては、アプリケータ結合要素1300は、メイクアップアプリケータの回転角度を微調整するための複数の戻り止めを含んでもよい。図13において、戻り止め1303は、ベース部1301に対する回転1313を可能にする。戻り止め1305は、環状部周囲付近に等間隔に置いた止め部1331の配置を有するロック戻り止めとして構成することができる。止め部1331は、一方向の回転を可能にする。一の実施形態では、止め部1331はくさび形である。代替の実施形態では、止め部は、対応する構成要素の片当り配置の溝部に挿入される長方形の歯形状である。戻り止め1303およびベース1301は、プラスチックで作ることができる。
【0062】
端部1307の開口部1309は、ワンドなどの小径のメイクアップアプリケータを受け入れるサイズになっている。メイクアップアプリケータを所定の位置に保持するために、開口部1309の内側にリブ1311を配置することができる。リブ1311は、開口部の内周の周りに円形配置で等間隔にあけることができる。リブ1311は、開口部の奥行き全体に延在することができる。端部1307は、ゴムなどの柔らかい圧縮可能な材料で作ることができる。
【0063】
図14は、本開示の例示的な態様による動作安定化装置とアプリケータ結合要素との連結関係を示す概略図である。磁石923と403との間の磁力は、コネクタ405が開口部921に挿入されるときに、アプリケータ結合要素900を動作安定化装置400に保持するために使用される。動作安定化装置400は、アプリケータ結合要素900の垂直角運動1401を引き起こす動作をコネクタ405に加えるように構成される。
【0064】
図15は、本開示の例示的な態様による、レベリング装置またはアプリケータ安定化ユニットとアプリケータ結合要素との連結関係を示す概略図である。磁石1323と503との間の磁力は、コネクタ505が開口部1321に挿入されるときに、アプリケータ結合要素1300をレベリング装置500またはアプリケータ安定化ユニット600に保持するために使用される。レベリング装置500は、アプリケータ結合要素1300の垂直角運動1501を引き起こす動きをコネクタ505に加えるように構成される。垂直角運動1501は垂直角運動1401より広い範囲の動きであり、この動きによりアプリケータ結合要素1300はレベリング装置のさまざまな向きにわたって水平を保つことができる。
【0065】
図16は、本開示の例示的な態様による、動作安定化装置、アプリケータ結合要素(アダプタ)、およびメイクアップアプリケータの連結関係を示す概略図である。アプリケータ結合要素(アダプタ)900、1000、1100、1200を用いて、アプリケータ101、205などの広い直径を有する、または301、303、305などの広い直径のハンドルに取り付けられるメイクアップアプリケータを、動作安定化装置400に結合することができる。戻り止め903により、アプリケータ結合要素900、1000、1100、1200を回転角度1013で回転およびロックすることが可能になる。ファインダーが回転角度1013を制御できるようにするために、複数の戻り止めを使用することができる。
【0066】
図17は、本開示の例示的な態様による、レベリング装置またはアプリケータ安定化ユニット、アプリケータ結合要素(アダプタ)、およびメイクアップアプリケータの連結関係を示す概略図である。アプリケータ結合要素(アダプタ)1300を用いて、アプリケータ103、105、107、201、203などのメイクアップアプリケータをレベリング装置500またはアプリケータ安定化ユニット600に結合することができる。戻り止め1303により、アプリケータ結合要素1300を回転角度1313で回転およびロックすることが可能になる。
【0067】
アプリケータ結合要素900、1000、1100、1200、1300は、動作安定化装置400が小径のメイクアップアプリケータと共に使用できるように、またはアプリケータ安定化ユニット1300が大径のメイクアップアプリケータと共に使用できるか、またはハンドルに挿入されるように、さまざまなサイズで提供できる。
【0068】
図18Aから図18Cは、図18Aのマニキュアアプリケータ、図18Bのマスカラブラシ、および図18Cの口紅アプリケータなどの異なるアプリケータの付いたアプリケータ安定化ユニット500を使用する異なる実施例を示す。
【0069】
上記の教示に照らして、本発明の多数の修正および変形が可能である。
【0070】
したがって、添付の特許請求の範囲内で、本明細書に具体的に記載された以外の方法で本発明を実施できることを理解されたい。

図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
【国際調査報告】