(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-11
(54)【発明の名称】組立式玩具
(51)【国際特許分類】
A63H 33/08 20060101AFI20231003BHJP
【FI】
A63H33/08 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023504793
(86)(22)【出願日】2020-07-30
(85)【翻訳文提出日】2023-02-06
(86)【国際出願番号】 KR2020010084
(87)【国際公開番号】W WO2022025322
(87)【国際公開日】2022-02-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523025779
【氏名又は名称】パク、キュン ファ
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、キュン ファ
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BA23
2C150BA28
2C150BA32
2C150BA33
2C150BA34
2C150EH16
2C150FD08
(57)【要約】
本技術は組立式玩具に関するものである。本技術の組立式玩具は、第1六面体ブロックを含み、前記第1六面体ブロックの少なくとも一面には一つ以上の第1雄型ブロックが装着される第1玩具;第2六面体ブロックを含み、前記第2六面体ブロックの少なくとも一面には一つ以上の第1雌型ブロックが装着される第2玩具-前記第1雌型ブロックには前記第1雄型ブロックを収容できる収容溝が設けられる-;および面接する一対の六面体ブロックを含み、前記一対の六面体ブロックのうち一側のブロックの少なくとも一面には一つ以上の第2雄型ブロックが装着され、他側のブロックの少なくとも一面には一つ以上の第2雌型ブロックが装着される第3玩具-前記第2雌型ブロックには前記第1雄型ブロックを収容できる収容溝が設けられる-;を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1六面体ブロックを含み、前記第1六面体ブロックの少なくとも一面には一つ以上の第1雄型ブロックが装着される第1玩具と、
第2六面体ブロックを含み、前記第2六面体ブロックの少なくとも一面には一つ以上の第1雌型ブロックが装着される第2玩具であって、前記第1雌型ブロックには前記第1雄型ブロックを収容できる収容溝が設けられる第2玩具と、
面接する一対の六面体ブロックを含み、前記一対の六面体ブロックのうち一側のブロックの少なくとも一面には一つ以上の第2雄型ブロックが装着され、他側のブロックの少なくとも一面には一つ以上の第2雌型ブロックが装着される第3玩具であって、前記第2雌型ブロックには前記第1雄型ブロックを収容できる収容溝が設けられる第3玩具と、を含む、組立式玩具。
【請求項2】
前記第2雌型ブロックの収容溝は、前記第1雌型ブロックの収容溝と互いに同一の大きさを有する、請求項1に記載の組立式玩具。
【請求項3】
前記第2雄型ブロックは、前記第1雄型ブロックと互いに同一の大きさを有する、請求項1または2に記載の組立式玩具。
【請求項4】
前記一対の六面体ブロックそれぞれは、前記第1六面体ブロックおよび第2六面体ブロックと互いに同一の大きさを有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の組立式玩具。
【請求項5】
前記一対の六面体ブロックは互いに第1方向に面接し、前記一側のブロックと前記第2雄型ブロックは互いに前記第1方向に交差する第2方向に面接し、前記他側のブロックと前記第2雌型ブロックは互いに前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向に面接する、請求項1から4のいずれか一項に記載の組立式玩具。
【請求項6】
前記第1雌型ブロックの収容溝または前記第2雌型ブロックの収容溝と同一の大きさを有する収容溝が設けられた第3雌型ブロックを含む第4玩具と、
前記第1雌型ブロックの収容溝、前記第2雌型ブロックの収容溝および前記第3雌型ブロックの収容溝のうち少なくとも一つを貫通するスティックブロックを含む第5玩具と、をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の組立式玩具。
【請求項7】
前記第2雌型ブロックの少なくとも一面には一つ以上の第3雄型ブロックが装着され、
前記一対の六面体ブロックは互いに第1方向に面接し、前記一側のブロックと前記第2雄型ブロックは互いに前記第1方向に交差する第2方向に面接し、前記他側のブロックと前記第2雌型ブロックは互いに前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向に面接するものの、
前記第2雌型ブロックと前記第3雄型ブロックは前記第3方向に面接する、請求項1から6のいずれか一項に記載の組立式玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は組立式玩具に関し、より具体的には雄型ブロックと雌型ブロックを含む組立式玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
組立式玩具の種類は多様である。
【0003】
レゴのような組立式玩具は、小さいブロックを互いにぴったりと合うように成形された凹部と凸部を利用して組み立てて、建物、乗り物、ロボットなどを作る遊びができるようにする。
【0004】
積木玩具は小さいブロックを積み上げて建物などの多様な造形物を作る遊びができるようにする。積み上げる方式に比べて、凹凸部を利用した方式は造形がはるかに自由で分解も容易な長所を有するものと評価されている。
【0005】
積木玩具に造形と分解を容易にするために、磁石を利用した組立式玩具も存在する。大韓民国公開特許公報第10-2011-0126909号(発明の名称:二重着磁磁石が内蔵された組立玩具ユニット)は、磁石を通じて多様な六面体ブロックが互いに組立可能であることを開示している。これらブロックを、磁石結合を通じて積み上げながら所望の形状の造形物を作る遊びができるようにする。
【0006】
ユーザの創造力をさらに高めるために、凹凸部を設けて置き、凹凸部間の干渉を解決しながら予め定められた形状に組み立てる方式も存在する。大韓民国登録特許公報第10-1783296号(発明の名称:組立式玩具)は、磁石結合が可能な積木玩具を目標とする形状、例えば、大きな六面体状に組み立てるようになっている組立式玩具を開示している。ブロック間の結合のための磁石部品と、凹凸部に該当する柱部と装着ホールを確認することができる。
【0007】
一方、前記先行特許は組み立ての場合の数が非常に多様であるので組み立ての難易度は低い。凸部に該当する柱部と凹部に該当する装着ホール間の結合関係のみを考慮すれば、一定の水準で熟達したユーザは容易に目標の形状に作り上げることができる。
【0008】
ここで、より高い難易度の組立式玩具に対するユーザのニーズが存在する。すなわち、ユーザはより難しい問題を解決しようとする欲求を有する。
【0009】
組立式玩具を供給する供給者の立場でも、ユーザのこのようなニーズを解決するとともに、よりユーザの創造力と創作力を高め得る組立式玩具に関する研究の必要性が常に存在する。
【0010】
本発明の発明者は、このような問題点を解決するために長い間研究を重ね試行錯誤を経たあげく、本発明を完成するに至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の実施例は、数多くの組み合わせの中の一つで組み立てて目標とする形状を作り出すことができる組立式玩具を提供する。
【0012】
一方、本発明の明示されていないさらに他の目的は、下記の詳細な説明およびその効果から容易に推論できる範囲内で追加的に考慮されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の実施例に係る組立式玩具は、第1六面体ブロックを含み、前記第1六面体ブロックの少なくとも一面には一つ以上の第1雄型ブロックが装着される第1玩具;第2六面体ブロックを含み、前記第2六面体ブロックの少なくとも一面には一つ以上の第1雌型ブロックが装着される第2玩具-前記第1雌型ブロックには前記第1雄型ブロックを収容できる収容溝が設けられる-;および面接する一対の六面体ブロックを含み、前記一対の六面体ブロックのうち一側のブロックの少なくとも一面には一つ以上の第2雄型ブロックが装着され、他側のブロックの少なくとも一面には一つ以上の第2雌型ブロックが装着される第3玩具-前記第2雌型ブロックには前記第1雄型ブロックを収容できる収容溝が設けられる-;を含むことができる。
【0014】
前記第2雌型ブロックの収容溝は、前記第1雌型ブロックの収容溝と互いに同一の大きさを有することができる。
【0015】
前記第2雄型ブロックは、前記第1雄型ブロックと互いに同一の大きさを有することができる。
【0016】
前記一対の六面体ブロックそれぞれは、前記第1六面体ブロックおよび第2六面体ブロックと互いに同一の大きさを有することができる。
【0017】
前記一対の六面体ブロックは互いに第1方向に面接し、前記一側のブロックと前記第2雄型ブロックは互いに前記第1方向に交差する第2方向に面接し、前記他側のブロックと前記第2雌型ブロックは互いに前記第1および第2方向に交差する第3方向に面接することができる。
【0018】
前記第1雌型ブロックの収容溝または前記第2雌型ブロックの収容溝と同一の大きさを有する収容溝が設けられた第3雌型ブロックを含む第4玩具;および前記第1雌型ブロックの収容溝、前記第2雌型ブロックの収容溝および前記第3雌型ブロックの収容溝のうち少なくとも一つを貫通するスティックブロックを含む第5玩具;をさらに含むことができる。
【0019】
前記第2雌型ブロックの少なくとも一面には一つ以上の第3雄型ブロックが装着され、前記一対の六面体ブロックは互いに第1方向に面接し、前記一側のブロックと前記第2雄型ブロックは互いに前記第1方向に交差する第2方向に面接し、前記他側のブロックと前記第2雌型ブロックは互いに前記第1および第2方向に交差する第3方向に面接するものの、前記第2雌型ブロックと前記第3雄型ブロックは前記第3方向に面接することができる。
【発明の効果】
【0020】
本技術は、数多くの組み合わせの中の一つで組み立てて、目標とする一つの形状を作り出すことができる組立式玩具を提供することができる。
【0021】
また、本技術は多様な組み合わせで組み立てが可能な組立式玩具を提供することができる。
【0022】
また、本技術は多様な方式で組み合わせが可能であるため、ユーザの創造力を増進させ、思考の発達に役立つ組立式玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施例に係る組立式玩具の全体的な斜視図を図示する図面である。
【
図2】本発明の実施例に係る組立式玩具を構成する第1玩具、第2玩具および第3玩具をより詳細に図示する図面である。
【
図3】
図2と対比して、本発明の他の実施例に係る第3玩具をより詳細に図示するための図面である。
【
図4】本発明の実施例に係る組立式玩具を構成する第4玩具および第5玩具をより詳細に図示する図面である。
【
図5】本発明の実施例により、第2~第5玩具が組み立てられる一実施例として、組み立てが進行中である状態を図示する。
【
図6】本発明の実施例により、第2~第5玩具が組み立てられる一実施例として、組み立てが完了した状態を図示する。
【
図7】本発明の実施例に係る第3玩具の一例を図示する図面である。
【
図8】本発明の実施例に係る第3玩具の他の一例を図示する図面である。
【
図9】本発明の実施例に係る第3玩具のさらに他の一例を図示する図面である。
【0024】
添付された図面は、本発明の技術思想に対する理解のために参照として例示されたものであり、それによって本発明の権利範囲が制限されはしない。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では、本発明の最も好ましい実施例が説明される。図面において、厚さと間隔は説明の便宜のために表現されたもので、実際の物理的厚さに比べて誇張されて図示され得る。本発明の説明において、本発明の要旨にかかわらない公知の構成は省略され得る。各図面の構成要素に参照番号を付加するにおいて、同一の構成要素に限っては、たとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一の番号を有するようにしていることに留意されたい。
【0026】
図1は、本発明の実施例に係る組立式玩具10の全体的な斜視図を図示する図面である。
【0027】
図1に図示された通り、組立式玩具10はいくつかのブロックを含む。いくつかのブロックが互いに一定の方向性を有して組み立てられることによって、目標とする最終的な一つの大きな六面体構造物を形成することができる。
【0028】
図1に図示された組立式玩具は組み立てが完了する直前の状態に該当し、図面番号300で表示された玩具が第2方向に移動して空いているところに組み立てられると、目標とする形状に組み立てが完了し得る。
【0029】
目標とする形状は予め設定された形状であって、図面に図示された通り、4X4X4の六面体構造物であってもよいが、これに限定されず、さらに多くの数のブロックが組み立てられる場合、5X5X5の六面体構造物も可能であり、10X5X5のような直六面体構造物も可能である。
【0030】
いくつかのブロックが第1方向I、第2方向IIおよび第3方向IIIのうちいずれか一方向に組み立てられることによって、目標とする形状の六面体構造物を形成することができる。
【0031】
本発明の実施例に係るブロックは、六面体ブロックHA、HB、PHA、PHB、雄型ブロックM1、M2および雌型ブロックF1、F2を含むことができる。図面では一部のブロックに対してのみ図面番号が付されているが、説明の便宜のためのものに過ぎず、他のブロックに対しても同一の図面番号が付され得る。
【0032】
基本的に、ブロック間の組み立ては磁力によってなされ得る。
【0033】
このために、ブロックには磁石部品が設けられる。磁石部品が図面で図面番号m、s、cで示される。図面番号mで示される構成要素は磁石(永久磁石のような)であり得、図面番号sで示される構成要素は磁石を内部に収容するものの、ユーザに締結感を伝達するための鋸歯の構造を有する構造物であり得、図面番号cで示された構成要素はブロックに直接装着されて前記の構成要素を収容している構造物であり得る。例えば、大韓民国登録特許公報第10-1783296号に開示されている磁石部品が本発明の実施例に係るブロックに設けられ得る。もちろん、これに限定されず、多様な方式の玩具に使われる磁石結合方式が適用され得る。
【0034】
ブロック間の組み立ては、雄型ブロックと雌型ブロック間の結合関係によってもなされ得る。
【0035】
具体的には、雄型ブロックM1、M2は雌型ブロックF1、F2内に完全に挿入され得る構造を有する。
【0036】
雌型ブロックF1、F2は雄型ブロックM1、M2を完全に収容できる収容溝構造を有する。収容溝AH1、AH2は雌型ブロックの少なくとも一面に形成される。本発明の実施例によると、図面に図示された通り、収容溝は雌型ブロックのすべての面に形成され得る。すなわち、収容溝に雄型ブロックが挿入されることによって、雄型ブロックと雌型ブロックが互いに組み立てられ得る。例えば、大韓民国登録特許公報第10-1783296号に開示されている柱部の構造と装着ホール構造が適用され得る。
【0037】
本発明の実施例により、雌型ブロックF1、F2はそのすべての面に収容溝AH1、AH2が形成され得、したがって、雄型ブロックM1、M2は図面上第1方向Iに収容溝を通じて雌型ブロックに収容され得る。また、図面上表示された第2方向IIに収容溝を通じて雌型ブロックに収容されてもよい。また、図面上表示された第3方向IIIに収容溝を通じて雌型ブロックに収容されてもよい。すなわち、ユーザの意思に沿ってまたは玩具間の結合位置によって収容方向が自由に決定され得る。最終的に、目標とする形状に組み立てられ得る多様な方向に収容され得るのである。一方、雌型ブロックは収容溝が形成されていない面(すなわち、閉じた面)を有してもよく、閉じた面には雄型ブロックが収容され得ないので組み立ての難易度調節が可能である。これについては後述する。
【0038】
第1方向I、第2方向IIおよび第3方向IIIは互いに交差し、好ましくは、互いに直交する方向であり得る。
【0039】
図面に図示された通り、磁石部品は雄型ブロックM1、M2にも設けられ得る。このため、雄型ブロックは雌型ブロックを媒介として隣接する他のブロック(例えば、六面体ブロックや他の雄型ブロック)に組み立てられ得る。すなわち、雄型ブロックが、雌型ブロックが収容された状態で隣接する他のブロックに結合され得る。
【0040】
または磁石部品は雌型ブロックにも設けられ得る。すなわち、雌型ブロックが一つ以上の閉じた面を有する場合、その閉じた面に設けられ得る。
【0041】
一方、本発明ではブロック間の組み立て時、磁力による組み立てを基本として説明することにするが、本発明はこれに限定されず、六面体構造物の形成のためには構造的に雄型ブロックと雌型ブロック間の結合関係による組み立ても可能であるため、磁力による組み立ては省略も可能である。すなわち、磁力による締結力がなくても(すなわち、磁石部品がなくても)、雄型ブロックと雌型ブロック間の構造的な結合によってその全体の形状を維持する結合力を確保することができる。
【0042】
以下、
図2~
図6を参照して本発明の実施例に係る組立式玩具の構造を詳察する。
【0043】
図2は、本発明の実施例に係る組立式玩具10を構成する第1玩具100、第2玩具200および第3玩具300をより詳細に図示する図面である。
【0044】
そして、
図3は
図2と対比して、本発明の他の実施例に係る第3玩具300'をより詳細に図示するための図面である。説明の便宜のために、
図3で第3玩具を除いた玩具は
図2に図示されたものと同一のものを図示する。
【0045】
まず、
図2を参照すると、本発明の実施例に係る第1玩具100は第1六面体ブロックHAを含み、第1六面体ブロックHAの少なくとも一面に装着された一つ以上の第1雄型ブロックM1を含む。
【0046】
一例として、
図2に図示された通り、第1六面体ブロックの上下の面に装着された総2個の雄型ブロックを含むことができる。
【0047】
本発明では、第1玩具が1個の六面体ブロックと第3方向IIIに一列に配列された2個の雄型ブロックを含む実施例を中心に説明することにするが、配列方向や個数に本発明は限定されない。例えば、雄型ブロックは一つの六面体ブロックに1個または3個以上が装着されてもよく、または六面体ブロックも1個ではなく2個以上が互いに面接して連結されたものであってもよい。また、2個の雄型ブロックは一列ではなく直交するように配列されてもよい(いずれか一つの雄型ブロックが第3方向に配列され、他の一つの雄型ブロックが第2方向に配列されるように)。
【0048】
次に、本発明の実施例に係る第2玩具200は第2六面体ブロックHBを含み、第2六面体ブロックHBの少なくとも一面に装着された一つ以上の第1雌型ブロックF1を含む。
【0049】
一例として、
図2に図示された通り、第2玩具は2個の第2六面体ブロックを含み、そのうちのいずれか一つの第2六面体ブロック(例えば、図面上左側に図示された六面体ブロック)の上面に装着された1個の第1雌型ブロックと、他の一つの第2六面体ブロック(例えば、図面上右側に図示された六面体ブロック)の前面に装着された1個の第1雌型ブロックを含めて、第2玩具は総2個の雌型ブロックを含むことができる。
【0050】
本発明では、第2玩具が2つの六面体ブロックとそれぞれに装着された一つずつの雌型ブロックを含む実施例を中心に説明することにするが、配列方向や個数に本発明が限定されない。例えば、雌型ブロックは一つの六面体ブロックに2個以上が装着されてもよく、または六面体ブロックも2個ではなく1個または3個以上が互いに面接して連結されたものであってもよい。また、2個の雌型ブロックは一つの六面体ブロックを基準として直交するように配列されるのではなく、一列に配列されてもよい(二つの雌型ブロックがすべて第3方向に配列されるように)。
【0051】
本発明の実施例に係る第3玩具300は面接する一対の六面体ブロックPHを含み、一対の六面体ブロックのうち一側のブロックPHAの少なくとも一面に装着された一つ以上の第2雄型ブロックM2と、他側のブロックPHBの少なくとも一面に装着された一つ以上の第2雌型ブロックF2を含む。
【0052】
一例として、
図2に図示された通り、一側のブロック(図面上左側に図示された六面体ブロック)の左面と後面に装着された2個の第2雄型ブロックと、他側のブロック(図面上右側に図示された六面体ブロック)の上面に装着された1個の第2雌型ブロックを含むことができる。
【0053】
他の例において、
図3に図示された通り、一側のブロック(図面上左側に図示された六面体ブロック)の左面と右面に装着された2個の第2雄型ブロックと、他側のブロック(図面上右側に図示された六面体ブロック)の上面に装着された1個の第2雌型ブロックを含むことができる。
【0054】
本発明では、第3玩具が一対をなす2つの六面体ブロックと、そのうちの一側の六面体ブロックに装着された2個の雄型ブロック、そして、他側の六面体ブロックに装着された1個の雌型ブロックを含む実施例を中心に説明することにするが、配列方向や個数に本発明が限定されない。例えば、雄型ブロックは一側の六面体ブロックに1個または3個以上が装着されてもよく、雌型ブロックは他側の六面体ブロックに1個ではなく2個以上が装着されてもよく、または六面体ブロックも2個ではなく3個以上が互いに面接して連結されたものであってもよい。
【0055】
本発明の実施例によると、第1玩具100は自身の雄型ブロックM1と第2玩具200の雌型ブロックF1間の結合関係を利用して第2玩具に組み立てられ得る。
図2および
図3に図示された通り、第3方向IIIに移動して組み立てられ得る。
【0056】
第1玩具と第2玩具は、図面に図示された配列形態ではなく他の形態のブロック間配列を有してもよく、この場合にも雄型ブロックと雌型ブロック間の結合関係を利用して相互間に組み立てられ得る。最終的に、目標とする形状に組み立てられ得る多様な方向に組み立てられ得るのである。
【0057】
第3玩具300は自身の雄型ブロックM2と第2玩具200の雌型ブロックF1間の結合関係を利用して第2玩具に組み立てられ得る。
図2および
図3に図示された通り、第2方向IIに移動して組み立てられ得る。
【0058】
第3玩具と第2玩具は、図面に図示された配列形態ではなく他の形態のブロック間配列を有してもよく、この場合にも雄型ブロックと雌型ブロック間の結合関係を利用して相互間に組み立てられ得る。最終的に、目標とする形状に組み立てられ得る多様な方向に組み立てられ得ることである。
【0059】
図面では第1玩具が第2玩具に組み立てられる実施例を中心に説明するが、これに限定されず、第1玩具が第3玩具に組み立てられてもよい。
【0060】
本発明の実施例によると、第2玩具に設けられる雌型ブロックF1であれ、第3玩具に設けられる雌型ブロックF2であれ、雌型ブロックF1、F2は互いにすべて同じ構造を有することができる。一例として、雌型ブロックに形成される収容溝AH1、AH2は互いに同一の大きさを有することができる。
【0061】
また、第1玩具に設けられる雄型ブロックM1であれ、第3玩具に設けられる雄型ブロックM2であれ、雄型ブロックM1、M2は互いにすべて同じ構造を有することができる。一例として、雄型ブロックM1、M2は互いに同一の大きさを有することができる。
【0062】
また、第1玩具に設けられる六面体ブロックHAであれ、第2玩具に設けられる六面体ブロックHBであれ、または第3玩具に設けられる六面体ブロックPHA、PHBであれ、六面体ブロック(HA、HB、PHA、PHb)は互いにすべて同じ構造を有することができる。一例として、六面体ブロックHA、HB、PHA、PHBは互いに同一の大きさを有することができる。
【0063】
引き続き、
図2および
図3を参照して、本発明の実施例に係る第3玩具について詳察する。
【0064】
本発明の実施例に係る第3玩具300は第1玩具100や第2玩具200対比、六面体ブロックだけでなく、雄型ブロックと雌型ブロックをすべて有する。これは、組立式玩具でもって目標とする形状に組み立てようとする時に難易度を大きく高め、したがって、ユーザの創作力と創造力の増進を図ることができる。
【0065】
この時、第3玩具の雄型ブロックと雌型ブロックは単層構造ではなく複層構造で設けられる。すなわち、第3玩具の六面体ブロック、雄型ブロックおよび雌型ブロックは、第1方向、第2方向および第3方向のいずれにも配列される。
【0066】
具体的には、
図2に図示された通り、第3玩具300は、一対をなす2つの六面体ブロックPHA、PHBが第2方向IIに配列される時、一側の六面体ブロックPHAに装着される第2雄型ブロックM2のうち少なくとも一つが第1方向Iに配列される。そして、他側の六面体ブロックPHBに装着される第2雌型ブロックF2が第3方向IIIに配列される。
【0067】
すなわち、第3玩具300を構成する一対の六面体ブロックPHA、PHB、第2雄型ブロックM2および第2雌型ブロックF2は、第1方向I、第2方向IIおよび第3方向IIIのいずれにも配列される。
【0068】
本発明の実施例に係るブロックは互いに面接するように配列されるので、一対の六面体ブロックPHA、PHBが第2方向IIに互いに面接する時、一側の六面体ブロックPHAと第2雄型ブロックM2のうち少なくとも一つが第1方向Iに互いに面接し、他側の六面体ブロックPHBと第2雌型ブロックが第3方向IIIに互いに面接すると見なすことができる。
【0069】
そして、第3玩具300で第2雌型ブロックは、自身を除いた残りのブロックPHA、PHB、M2と異なる層に配列される。第2雌型ブロックが配置された層が上層であれば、第2雌型ブロックを除いた残りのブロックが配置された層は下層と言える。
【0070】
図3でも同じ説明が適用可能である。すなわち、第3玩具300'は、一対をなす2つの六面体ブロックPHA、PHBが第1方向Iに配列される時、一側の六面体ブロックPHAに装着される第2雄型ブロックM2のうち少なくとも一つが第2方向IIに配列される。そして、他側の六面体ブロックPHBに装着される第2雌型ブロックF2が第3方向IIIに配列される。
【0071】
すなわち、第3玩具300'を構成する一対の六面体ブロックPHA、PHB、第2雄型ブロックM2および第2雌型ブロックF2は、第1方向I、第2方向IIおよび第3方向IIIのいずれにも配列される。
【0072】
本発明の実施例に係るブロックは互いに面接するように配列されるため、一対の六面体ブロックPHA、PHBが第1方向Iに互いに面接する時、一側の六面体ブロックPHAと第2雄型ブロックM2のうち少なくとも一つが第2方向IIに互いに面接し、他側の六面体ブロックPHBと第2雌型ブロックが第3方向IIIに互いに面接すると見なすことができる。
【0073】
そして、第3玩具300'で第2雌型ブロックは、自身を除いた残りのブロックPHA、PHB、M2と異なる層に配列される。第2雌型ブロックが配置された層が上層であれば、第2雌型ブロックを除いた残りのブロックが配置された層は下層と言える。
【0074】
前述したような複層構造の第3玩具を利用すれば、目標とする形状に玩具を組み立てるにおいて難易度を大きく向上させることができる。単純に玩具間の雄ブロックと雌ブロックを結合することからさらに進んで、一つの玩具に雄ブロックと雌ブロックがすべて備えられた第3玩具のような構造が加えられることによって、最終の形状に至る組み立ての場合の数が減少し、したがって、玩具間の結合関係および目標とする形状に作り上げていく過程でユーザの創作力が大きく増進し得る。
【0075】
図4は、本発明の実施例に係る組立式玩具10を構成する第4玩具400および第5玩具500をより詳細に図示する図面である。
【0076】
図4を参照すると、第4玩具400は前述した雌型ブロックF1、F2と同じ構造を有する単一の第3雌型ブロックF3を含む。一例として、第3雌型ブロックF3に形成される収容溝AH3と前述した収容溝AH1、AH2はすべて互いに同一の大きさを有することができる。
【0077】
そして、第5玩具500は前記雌型ブロックF1、F2、F3の収容溝AH1、AH2、AH3のうち少なくとも一つを貫通する単一のスティックブロックROを含む。一例として、スティックブロックROの外径は前述した第1雄型ブロックM1または第2雄型ブロックM2の外径とすべて互いに同一の大きさを有することができる。
【0078】
前記
図2~
図3で説明した第3玩具に加えて第4玩具および第5玩具が加えられると、組み立ての難易度をさらに高めることができる。目標とする形状に組み立てる場合の数がさらに制限されるためである。
【0079】
【0080】
図5および
図6は、本発明の実施例により、第2~第5玩具が組み立てられる一実施例を図示する。
図5は組み立てが進行中である状態を、
図6は組み立てが完了した状態をそれぞれ図示する。
【0081】
図5および
図6に図示された通り、第5玩具500は第2玩具200'および第3玩具300に第1方向Iに組み立てられ得る。
【0082】
具体的には、第5玩具500は自身のスティックブロックROと第2玩具200'の第1雌型ブロックF1間の結合関係を利用して、第2玩具に第1方向Iに組み立てられ得る。この時、第2玩具200'は第2六面体ブロックHBを含み、第2六面体ブロックHBの少なくとも一面に装着された一つ以上の第1雌型ブロックF1を含むという点で、
図2~
図3で詳述したものと同じであり、ただしブロック間配列方向や個数にのみ差があるだけである。
【0083】
また、第5玩具500は自身のスティックブロックROと第3玩具300の第2雌型ブロックF2間の結合関係を利用して、第3玩具に第1方向Iに組み立てられ得る。第3玩具300は説明の便宜のために
図2で詳述した第3玩具と同一のものを図示し、ブロック間配列方向や個数に差がある他の第3玩具が適用され得ることは言うまでもない。
【0084】
また、第4玩具400は自身の雌型ブロックF3と第5玩具500のスティックブロックRO間の結合関係を利用して、第5玩具に第1方向Iに組み立てられ得る。
【0085】
第2~第5玩具間の結合関係は、最終的に目標とする形状に組み立てられ得る多様な方向に組み立てられ得、図面に図示された方向や配列に限定されない。
【0086】
雌型ブロック4個を通過するように形成される長いスティックブロックROは、組立式玩具の組立難易度をさらに高める。スティックブロックが組み立てられる位置には前述したブロックのうち第1~第3雌型ブロックのうち一つ以上のみが位置できるため、最終の形状に到達する組み立ての場合の数が非常に制限されるためである。図面に図示された通り、スティックブロックが組み立てられる位置には第2玩具の雌型ブロック、第3玩具の雌型ブロックおよび第4玩具の雌型ブロックのみが位置され得る。
【0087】
図6に点線で示された部分は、第1~第3雌型ブロックのうち任意の雌型ブロックが位置できることを示し、このように、4個の雌型ブロックを貫通する長さを有するスティックブロックが位置する所には第1~第3雌型ブロックのみが組み立てられ得るので、組み立ての難易度を高めることができる。
【0088】
一方、組み立ての全体的な観点で第5玩具が難易度を高めるものであれば、第4玩具は相対的に難易度を低くする役割をすることができる。第4玩具は第1~第3玩具のような、何らかの他のブロックとの面接する関係なしに単一の雌型ブロック一つのみで形成されるので、組み立て間の凸部に該当する雄型ブロック部分を相殺させる単一の雌型ブロック役割をすることができるためである。
【0089】
前述した通り、本発明の実施例によると、数多くの組み合わせの中の一つで組み立てて、目標とする一つの形状を作り出すことができる組立式玩具を提供することができる。したがって、ユーザの創造力を増進させ、思考の発達を助けることができる。
【0090】
図7は、本発明の実施例に係る第3玩具300″の一例を図示する図面である。
【0091】
そして、
図8は本発明の実施例に係る第3玩具の他の一例を、
図9は本発明の実施例に係る第3玩具のさらに他の一例を図示する図面である。
【0092】
まず、
図7に図示された通り、第3玩具300″を構成する第2雌型ブロックF2″はその一面が詰まった構造であり得る。すなわち、第2雌型ブロックは収容溝が形成されていない面(すなわち、閉じた面)CFを有することができる。
【0093】
第3玩具の第2雌型ブロックの閉じた面CFは組立式玩具の組み立て難易度を高める。前述した雄型ブロックM1、M2は第2雌型ブロックF2″の5つの面のうち収容溝が形成された方向にのみ結合が可能であり、閉じた面CFが形成された方向へは結合が不可な結合関係を有する。したがって、ユーザは閉じた面の形成位置によって制限される組み立て方向を考慮して組み立てなければならないので、その難易度が高くなる。
【0094】
図面では第2雌型ブロックの上面一つが詰まったものとして図示されるが、これに限定されず、他の面が詰まったり2以上の面が詰まったりしてもよい。
【0095】
この時、閉じた面はブロック間の組み立てにおいて前述した六面体ブロックの一面と同一の機能をする。すなわち、磁力によってブロック間の組み立てを可能とする。閉じた面に他の六面体ブロックの一面が面接し、この時、それぞれに設けられた磁石部品によって磁力で互いに組み立てられることを考えればよい。ただし、前述した通り、組立式玩具のブロック間の組み立てにおいて、磁力(すなわち、磁石部品)による組み立ては省略も可能である。
【0096】
一方、閉じた面は後述するように、難易度をさらに高める構造の基礎となったりもする。
図8または
図9に図示された通り、閉じた面CF上に第3雄型ブロックM3がさらに装着されてもよい。
【0097】
この時、第2雌型ブロックF2″′で閉じた面が一つである場合、その閉じた面に一つの第3雄型ブロックM3が装着され得る。そして、第2雌型ブロックで閉じた面が2個以上である場合には、その閉じた面のうち1個以上の面ごとに一つ以上の第3雄型ブロックが装着されてもよい。
【0098】
本発明の実施例によると、一つ以上の第3雄型ブロックM3のうち少なくとも一つは第3玩具に設けられる他の雄型ブロックM2が配列される方向と異なる方向に配列されることが好ましい。具体的には、
図8に図示された通り、一側の六面体ブロックPHAに装着される第2雄型ブロックM2が第2方向IIに配列される時、第3雄型ブロックM3は第3方向IIIに配列され得る。または
図9に図示された通り、一側の六面体ブロックPHAに装着される第2雄型ブロックM2が第1方向Iと第2方向IIに配列される時、第3雄型ブロックM3は第3方向IIIに配列され得る。すなわち、第3雄型ブロックM3は第2雄型ブロックM2の配列方向に直交するように配列され得る。
【0099】
したがって、第3玩具で第3雄型ブロックは自身を除いた残りのブロックPHA、PHB、M2、F2″′と異なる層に配列され得る。第3雄型ブロックが配置された層が上層であれば、第2雌型ブロックは中間層、そして、第3雄型ブロックと第2雌型ブロックを除いた残りのブロックが配置された層は下層と言える。
【0100】
このように第3玩具で第3雄型ブロックまで形成させることによって、最も難易度の高い組立式玩具を設計できるとともに、他のブロックとの結合の一貫性を維持できる設計が可能である。雄型ブロックと雌型ブロックを無作為で形成させるのではなく、結合方向の一貫性を高難易度においても一貫性があるように維持することにより、低難易度から高難易度に至る多様な設計が可能な組立式玩具を提供することができる。
【0101】
本発明の技術思想は前記好ましい実施例により具体的に記録されたが、前述した実施例はその説明のためのものであり、その制限のためのものではないことを注意しなければならない。また、本発明の技術分野の通常の専門家であれば、本発明の技術思想範囲内で多様な実施例が可能であることを理解できるであろう。
【符号の説明】
【0102】
10:組立式玩具
100:第1玩具
HA:第1六面体ブロック
M1:第1雄型ブロック
200:第2玩具
HB:第2六面体ブロック
F1:第1雌型ブロック
300:第3玩具
PH:一対の六面体ブロック
M2:第2雄型ブロック
F2:第2雌型ブロック
400:第4玩具
F3:第3雌型ブロック
500:第5玩具
RO:スティックブロック
【国際調査報告】