(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-11
(54)【発明の名称】自動洗車装置
(51)【国際特許分類】
B60S 3/04 20060101AFI20231003BHJP
【FI】
B60S3/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023512753
(86)(22)【出願日】2021-09-14
(85)【翻訳文提出日】2023-02-20
(86)【国際出願番号】 KR2021012508
(87)【国際公開番号】W WO2022060054
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】10-2020-0120515
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523060460
【氏名又は名称】ヤン、ソク ウォン
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ソク ウォン
【テーマコード(参考)】
3D026
【Fターム(参考)】
3D026AA02
3D026AA13
3D026AA19
3D026AA24
3D026AA25
3D026AA27
3D026AA76
(57)【要約】
本発明の一実施例は、車両収容空間部を有し、ガイドフレームを備えたフレームモジュール部と、前記ガイドフレームに沿って移動し、前記車両収容空間部側に空気を噴射する送風部を備えた移動モジュール部と、前記移動モジュール部に備えられたローター部に結合され、前記車両収容空間部に進入した車両に対して洗浄作業を遂行する洗車モジュール部とを含み、前記洗車モジュール部は前記ローター部の垂直軸を基準に回転するように構成される自動洗車装置を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両収容空間部を有し、ガイドフレームを備えたフレームモジュール部と、
前記ガイドフレームに沿って移動し、前記車両収容空間部側に空気を噴射する送風部を備えた移動モジュール部と、
前記移動モジュール部に備えられたローター部に結合され、前記車両収容空間部に進入した車両に対して洗浄作業を遂行する洗車モジュール部と、を含み、
前記洗車モジュール部は前記ローター部の垂直軸を基準に回転するように構成される、自動洗車装置。
【請求項2】
前記フレームモジュール部は、
所定の間隔で離隔して前記車両収容空間部を形成する前方フレーム及び後方フレームを含むメインフレームと、
前記前方フレームと後方フレームとを連結する支持フレームと、
前記前方フレームと後方フレームとを連結し、前記移動モジュール部の移動方向を案内するガイドフレームと、
前記前方フレームから前記後方フレーム側に突出した前方ブラケットと、
前記後方フレームから前記前方フレーム側に突出した後方ブラケットと、
前記前方ブラケットに設けられ、前記車両収容空間部に進入する車両の駐車位置を案内する駐車センサー部と、
前記駐車センサー部から所定の間隔で離隔しており、前記前方ブラケットに設けられる前方センサー部と、
前記後方ブラケットに設けられる後方センサー部と、を含む、請求項1に記載の自動洗車装置。
【請求項3】
前記移動モジュール部は、
内部に設置空間部が形成されたケーシングと、
前記設置空間部に備えられる送風部と、
前記設置空間部に備えられ、前記洗車モジュール部を回転させるローター部と、
前記ケーシングの両側に備えられ、前記ガイドフレームの長手方向に沿って移動するローラー部と、
前記ケーシングの中央後部に延びる延長部と、
前記延長部の端部に備えられ、前記車両収容空間部に進入した車両の駐車位置を感知する車両位置センサー部と、を含む、請求項1に記載の自動洗車装置。
【請求項4】
前記洗車モジュール部は、
前記ローター部に結合される水平噴射アームと、
所定の角度を成し、一端部が前記水平噴射アームの端部に連結される連結噴射アームと、
前記連結噴射アームの他端部に連結される垂直噴射アームと、を含み、
前記水平噴射アーム、連結噴射アーム、及び垂直噴射アームには、長手方向に沿って所定の間隔で複数の噴射ホールが形成されている、請求項1に記載の自動洗車装置。
【請求項5】
前記車両収容空間部に進入する車両の幅方向に対する駐車位置を案内する進入ガイド部をさらに含み、
前記車両収容空間部の底面には底面洗浄噴射部を備える、請求項1に記載の自動洗車装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動洗車装置に関するものであり、より詳しくは簡単な構造を有する自動洗車装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両を自動で洗車する自動洗車装置は、回転ブラシが車体の表面に沿って回転移動しながら洗車を遂行することになる。このような自動洗車装置は、大別して、トンネル式及び移動式がある。
【0003】
しかし、トンネル式または移動式自動洗車装置は設置空間を大きく占める問題がある。さらに、トンネル式または移動式自動洗車装置は構成も複雑であって初期設置費用が大きく発生する問題がある。また、トンネル式または移動式の自動洗車装置は、回転ブラシが車両の表面に直接的に接触した状態で洗車作業を遂行するので、車両の表面にきずがつくこともある。
【0004】
このような問題のために、高圧の洗浄水及び洗剤水を噴射して洗車を遂行するノーブラシ型自動洗車装置が開発されている。しかし、従来のノーブラシ型自動洗車装置は、構造が複雑であって設置費用が大きく発生する問題がある。
【0005】
具体的には、従来のノーブラシ型自動洗車装置は、車両の両側面に対して洗浄を遂行する2個の側面洗浄部と、車両の上面に対して洗浄を遂行する上部洗浄部とをそれぞれ備えなければならないので、構造が複雑な問題がある。
【0006】
したがって、シンプルな構造を有するノーブラシ型自動洗車装置に対する多様な研究開発が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2012-0046381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記のような問題点を解決するための本発明の技術的課題は、簡単な構造を有する自動洗車装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記技術的課題を達成するために、本発明の一実施例は、車両収容空間部を有し、ガイドフレームを備えたフレームモジュール部と、前記ガイドフレームに沿って移動し、前記車両収容空間部側に空気を噴射する送風部を備えた移動モジュール部と、前記移動モジュール部に備えられたローター部に結合され、前記車両収容空間部に進入した車両に対して洗浄作業を遂行する洗車モジュール部とを含み、前記洗車モジュール部は前記ローター部の垂直軸を基準に回転するように構成される自動洗車装置を提供する。
【0010】
本発明の一実施例において、前記フレームモジュール部は、所定の間隔で離隔して前記車両収容空間部を形成する前方フレーム及び後方フレームを含むメインフレームと、前記前方フレームと後方フレームとを連結する支持フレームと、前記前方フレームと後方フレームとを連結し、前記移動モジュール部の移動方向を案内するガイドフレームと、前記前方フレームから前記後方フレーム側に突出した前方ブラケットと、前記後方フレームから前記前方フレーム側に突出した後方ブラケットと、前記前方ブラケットに設けられ、前記車両収容空間部に進入する車両の駐車位置を案内する駐車センサー部と、前記駐車センサー部から所定の間隔で離隔しており、前記前方ブラケットに設けられる前方センサー部と、前記後方ブラケットに設けられる後方センサー部とを含むことができる。
【0011】
本発明の一実施例において、前記移動モジュール部は、内部に設置空間部が形成されたケーシングと、前記設置空間部に備えられる送風部と、前記設置空間部に備えられ、前記洗車モジュール部を回転させるローター部と、前記ケーシングの両側に備えられ、前記ガイドフレームの長手方向に沿って移動するローラー部と、前記ケーシングの中央後部に延びる延長部と、前記延長部の端部に備えられ、前記車両収容空間部に進入した車両の駐車位置を感知する車両位置センサー部とを含むことができる。
【0012】
本発明の一実施例において、前記洗車モジュール部は、前記ローター部に結合される水平噴射アームと、所定の角度を成し、一端部が前記水平噴射アームの端部に連結される連結噴射アームと、前記連結噴射アームの他端部に連結される垂直噴射アームとを含み、前記水平噴射アーム、連結噴射アーム、及び垂直噴射アームには、長手方向に沿って所定の間隔で複数の噴射ホールが形成されることができる。
【0013】
本発明の一実施例において、前記車両収容空間部に進入する車両の幅方向に対する駐車位置を案内する進入ガイド部をさらに含み、前記車両収容空間部の底面には底面洗浄噴射部を備えることができる。
【発明の効果】
【0014】
前述した本発明による自動洗車装置の効果を説明すると次のようである。
【0015】
本発明によれば、洗車モジュール部は移動モジュール部に備えられたローター部によって回転可能になる。したがって、自動洗車装置は、簡単な構造を有しながらも車両の外観を効果的に洗車することができる。すなわち、本発明による自動洗車装置は、単一の洗車モジュール部のみでも車両の全外観を効果的に洗車することができる。
【0016】
本発明の効果は前述した効果に限定されず、本発明の詳細な説明または特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施例による自動洗車装置の斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例による自動洗車装置の作動状態を概略的に示す例示図である。
【
図3】本発明の一実施例による洗車モジュール部を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面に基づいて本発明を説明する。しかし、本発明は様々な形態に具現可能であり、よってここで説明する実施例に限定されるものではない。そして、図面では、本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全般にわたって類似の部分に対しては類似の図面符号を付けた。
【0019】
明細書全般にわたり、ある部分が他の部分と「連結」されていると言うとき、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の部材を挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」と言うとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに備えることができるというのを意味する。
【0020】
本発明で、上部及び下部は対象部材の上または下に位置することを意味するものであり、必ずしも重力方向を基準に上部または下部に位置することを意味するものではない。
【0021】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の一実施例による自動洗車装置の斜視図であり、
図2は本発明の一実施例による自動洗車装置の作動状態を概略的に示す例示図であり、
図3は本発明の一実施例による洗車モジュール部を示す例示図である。
【0023】
図1~
図3に示すように、自動洗車装置1000は、フレームモジュール部100、移動モジュール部200、及び洗車モジュール部300を含むことができる。
【0024】
ここで、フレームモジュール部100は自動洗車装置1000の骨組を成す。
【0025】
このようなフレームモジュール部100は、メインフレーム110、支持フレーム120、ガイドフレーム130、前方ブラケット140、後方ブラケット150、駐車センサー部160、前方センサー部170、及び後方センサー部180を含むことができる。
【0026】
ここで、メインフレーム110は、前方フレーム111及び後方フレーム112を有することができる。このような前方フレーム111及び後方フレーム112は所定の間隔で離隔して車両収容空間部101を形成するようになる。
【0027】
そして、支持フレーム120は前方フレーム111と後方フレーム112とを連結し、メインフレーム110と一緒にフレームモジュール部100の骨組を成す。このような支持フレーム120は前方フレーム111及び後方フレーム112を支持及び固定するように構成される。ここで、支持フレーム120の個数は本発明で2個である形態を例として説明しているが、支持フレーム120の個数は多様な個数とすることができる。
【0028】
そして、ガイドフレーム130は支持フレーム120と一緒に前方フレーム111と後方フレーム112とを連結する。
【0029】
このようなガイドフレーム130は、移動モジュール部200に備えられたローラー部240の移動方向を案内することになる。ここで、ガイドフレーム130には、ローラー部240の安定的な移動のための案内溝がさらに形成されることもできる。このような案内溝はローラー部240を安定的に移動させるとともにローラー部240の離脱も防止することができる。
【0030】
そして、前方ブラケット140は前方フレーム111から突設される。このような前方ブラケット140は後方フレーム112側に突設される。このような前方ブラケット140には駐車センサー部160及び前方センサー部170が設けられることができる。
【0031】
ここで、駐車センサー部160は、車両洗車のために車両収容空間部101に進入した車両の駐車位置を案内する。このような駐車センサー部160は、例えば、発光部及び受光部が一対を成した状態で車両収容空間部101に進入した車両の駐車位置を案内する。すなわち、車両利用者は駐車センサー部160によって感知される地点に当該車両を駐車させれば良い。
【0032】
ここで、駐車センサー部160によって感知された状態情報は、例えば、カラー表示灯を介して車両利用者に当該車両の位置情報を提供することもできる。例えば、駐車センサー部160によって車両を感知した場合、カラー表示灯は緑色灯を点灯することができる。
【0033】
そして、前方センサー部170は駐車センサー部160から離隔して配置される。
【0034】
このような前方センサー部170は駐車センサー部160よりも前方フレーム111に近くに配置される。ここで、前方センサー部170は駐車センサー部160と一緒に発光部及び受光部が一対を成した状態で、車両収容空間部101に進入した車両の位置を感知するようになる。
【0035】
このような前方センサー部170は、車両収容空間部101に進入する車両の前部側が越えればならない限界地点を感知するようになる。ここで、車両が前進して車両収容空間部101に進入する場合、前方センサー部170によって感知される部分は車両の前方バンパー部分であり得る。このように、車両を前方センサー部170が感知する場合、カラー表示灯は、例えば、赤色灯を点灯することもできる。したがって、車両利用者はカラー表示灯を確認しながら、洗車の際に要求される正確な洗車位置に車両を駐車させることができる。
【0036】
そして、後方センサー部180は、後方フレーム112から突出した後方ブラケット150に取り付けられる。ここで、後方ブラケット150は前方フレーム111側に突設される。
【0037】
このような後方センサー部180は、前方センサー部170と同様に、車両収容空間部101に進入する車両の後部側が越えればならない限界地点を感知するようになる。ここで、車両の後部側は、例えば車両の後方バンパー部分であり得る。
【0038】
このように、車両を後方センサー部180が感知する場合、カラー表示灯は、例えば赤色灯を点灯することもできる。すなわち、前方センサー部170、駐車センサー部160、及び後方センサー部180は洗車のための車両の正確な洗車位置情報を車両利用者に提供するように構成される。
【0039】
このような前方センサー部170、駐車センサー部160、及び後方センサー部180は自動洗車装置1000の長手方向における車両の洗車位置を案内するようになる。
【0040】
そして、自動洗車装置1000は、進入ガイド部400をさらに含むことができる。
【0041】
ここで、進入ガイド部400は、車両収容空間部101に進入する車両の幅方向における駐車位置を案内するように構成される。
【0042】
このように、車両収容空間部101に進入する車両は、前述した3個のセンサー部及び進入ガイド部400によって要求の洗車位置に駐車することができる。
【0043】
一方、車両収容空間部101が位置する底面には底面洗浄噴射部410をさらに備えることができる。このような底面洗浄噴射部410はホール形態を有し、車両の下部側及びホイール部分に洗浄水または洗浄液などを噴射するように構成される。すなわち、洗車のために車両収容空間部101内に進入する車両は、底面洗浄噴射部410によって車両の下部側及びホイール部分も自動洗車されることができる。
【0044】
一方、移動モジュール部200はフレームモジュール部100の長手方向に沿って移動することができるように構成される。
【0045】
このような移動モジュール部200は、ケーシング210、送風部220、ローター部230、ローラー部240、延長部250、及び車両位置センサー部260を含むことができる。
【0046】
ここで、ケーシング210は移動モジュール部200の外形を成す。
【0047】
このようなケーシング210の内部には設置空間部211が形成され、設置空間部211には送風部220及びローター部230が設けられることができる。
【0048】
そして、送風部220は設置空間部211に備えられる。このような送風部220は、例えば、洗浄及び洗浄作業が完了した車両の外観に高圧の空気を噴射するように構成される。よって、車両の洗浄及び清浄作業の過程で車両の外観に存在する水分は送風部220から噴射される空気によって除去することができる。
【0049】
ここで、移動モジュール部200がフレームモジュール部100の前部から後部側に移動する過程で送風部220が車両の外観に存在する水分を全体的に除去するに際して、送風部220から噴射される空気の排出方向は垂直方向ではなく一定の傾斜を成すことが好ましい。これは、車両に残存する水分をもっと効果的に除去するためである。
【0050】
そして、このような送風部220は、車両の外観を乾燥させる作業の他に、洗車モジュール部300が洗浄水及び洗浄液などを噴射するとき、噴射される洗浄水及び洗浄液などの圧力強度を選択的に制御することもできる。
【0051】
そして、ローター部230は設置空間部211に備えられる。このようなローター部230は洗車モジュール部300を回転させるように構成される。よって、洗車モジュール部300はローター部230を基準に360°内で選択的に回転することができる。よって、洗車モジュール部300はローター部230の回転によって車両の両側面及び車両の前後面などの車両の全外観に対して洗浄を遂行することができる。
【0052】
このように、移動モジュール部200はフレームモジュール部100の長手方向に沿って選択的に移動することができ、洗車モジュール部300は移動モジュール部200を基準に選択的に回転することができるようになることで、自動洗車装置1000は車両収容空間部101に位置する車両の全外観に対して洗浄作業を遂行することができる。
【0053】
ここで、ケーシング210の両側にはローラー部240が備えられることで、移動モジュール部200はフレームモジュール部100の長手方向に沿って選択的に移動することができる。
【0054】
そして、延長部250はケーシング210の後部から延び、ケーシング210の中央に配置されることができる。
【0055】
そして、延長部250の端部には車両位置センサー部260が備えられることができる。
【0056】
このような車両位置センサー部260は、車両収容空間部101に進入した車両の後尾部の位置を感知するように構成される。このような車両位置センサー部260は、例えば距離センサーからなることができ、車両位置センサー部260で測定される距離として、既設定の距離、例えば車両が存在しない状態で底面から車両位置センサー部までの距離が測定される場合、車両位置センサー部260は当該地点が車両の後尾部であるので、車両の位置を感知することもできる。
【0057】
このように、車両位置センサー部260は、多様な全長を有する多様な車両に対して当該車両に適した洗浄作業を効果的に遂行することができるように、車両の後尾部の位置を正確に測定するように構成される。
【0058】
一方、洗車モジュール部300は、車両収容空間部101に進入した車両に対して洗浄作業を遂行するように構成される。
【0059】
このような洗車モジュール部300は、水平噴射アーム310、連結噴射アーム320、及び垂直噴射アーム330を含むことができる。このような水平噴射アーム310、連結噴射アーム320、及び垂直噴射アーム330は互いに連結されて一体になることができる。
【0060】
ここで、水平噴射アーム310の一端部はローター部230と結合される。このようなローター部230は移動モジュール部200の幅方向において中央部分に位置する。
【0061】
そして、ローター部230に結合された水平噴射アーム310は、ローター部230の回転によってローター部230の垂直軸を基準に360°の回転範囲で選択的に回転することができる。
【0062】
このような水平噴射アーム310には、水平噴射アーム310の長手方向に沿って所定の間隔で複数の第1噴射ホール311が形成されることができる。このような第1噴射ホール311は車両に向けて洗浄水、洗浄液及び撥水コーティング液などを噴射するように構成される。ここで、第1噴射ホール311は車両の外観の上部側、すなわち、車両ルーフ、ボンネット、トランクなどに対する洗車作業を遂行するように構成される。
【0063】
そして、連結噴射アーム320の一端部は水平噴射アーム310の他端部に結合される。
【0064】
このような連結噴射アーム320は水平噴射アーム310に対して一定の角度を成して連結される。このような連結噴射アーム320には、連結噴射アーム320の長手方向に沿って所定の間隔で複数の第2噴射ホール321が形成されることができる。このような第2噴射ホール321は、車両に向けて洗浄水、洗浄液及び撥水コーティング液などを噴射するように構成される。ここで、第2噴射ホール321は車両の外観の上部側と側面側との連結部位に対する洗車作業を遂行するように構成される。
【0065】
そして、垂直噴射アーム330の一端部は連結噴射アーム320の他端部に結合される。
【0066】
このような垂直噴射アーム330には、垂直噴射アーム330の長手方向に沿って所定の間隔で複数の第3噴射ホール331が形成されることができる。このような第3噴射ホール331は車両の外観の側面側、すなわち、車両のドアなどに対する洗車作業を遂行するように構成される。
【0067】
このような自動洗車装置1000の作動過程を概略的に説明すると、まず車両が車両収容空間部101に進入する過程で底面洗浄噴射部410は車両の下部側及びホイール部分に洗浄水または洗浄液などを噴射して車両の下部側に対する洗車作業を遂行する。
【0068】
次いで、洗車モジュール部300は移動モジュール部200と一緒にフレームモジュール部100の長手方向に沿って移動するとともに移動モジュール部200に対して回転しながら車両の外観に対する洗車作業を段階別に遂行するようになる。
【0069】
例えば、1段階の洗車作業は車両の全外観に対して洗浄水を噴射する段階であり得る。
【0070】
そして、2段階の洗車作業は車両の全外観に対して洗浄液を噴射する段階であり得る。すなわち、2段階の洗車作業はバブルフォームウォッシュ作業によって車両の外観についている異物などを除去する段階であり得る。
【0071】
そして、3段階の洗車作業は車両の全外観に対して高圧の洗浄水を噴射する段階であり得る。このような3段階の洗車作業では、車両の外観に存在する洗浄液を含めて異物を除去するようになる。
【0072】
そして、4段階の洗車作業は車両の全外観に対して撥水コーティング液を噴射する段階であり得る。
【0073】
このように、洗車モジュール部300は、各段階別に洗浄水、洗浄液、及び撥水コーティング液などを選択的に噴射して車両の洗車作業を遂行するようになる。ここで、洗車モジュール部300の段階別洗車作業は前述した段階のみからならなければならないものではなく、多様な段階から構成されることができるというのは言うまでもない。
【0074】
最後に、送風部220は、洗浄及び洗浄作業が完了した車両の外観に高圧の空気を噴射することで、車両の外観に存在する水分を除去するようになる。
【0075】
ただ、これは本発明の好適な一実施例に過ぎないだけで、本発明の権利範囲がこのような実施例の記載範囲に限定されるものではない。
【0076】
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明の技術的思想や必須な特徴を変更せず、他の具体的な形態に容易に変形可能であるというのが理解可能であろう。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないことを理解しなければならない。例えば、単一型と説明されている各構成要素は分散されて実施されることもでき、同様に、分散されたものと説明されている構成要素は結合された形態に実施されることができる。
【0077】
本発明の範囲は後述する特許請求の範囲によって決定され、特許請求の範囲の意味及び範囲、かつその均等の概念から導出されるすべての変更または変形の形態は本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0078】
100 フレームモジュール
101 車両収容空間部
110 メインフレーム
111 前方フレーム
112 後方フレーム
120 支持フレーム
130 ガイドフレーム
140 前方ブラケット
150 後方ブラケット
160 注射センサー部
170 前方センサー部
180 後方センサー部
200 移動モジュール
210 ケーシング
220 送風部
230 ローター部
240 ローラー部
250 延長部
260 車両位置センサー部
300 洗車モジュール
310 水平噴射アーム
320 連結噴射アーム
330 垂直噴射アーム
400 進入ガイド部
410 底面洗浄噴射部
1000 自動洗車装置
【国際調査報告】