(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-11
(54)【発明の名称】RS構成および管理
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20231003BHJP
H04W 72/56 20230101ALI20231003BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20231003BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/56
H04W64/00 171
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023515349
(86)(22)【出願日】2021-08-18
(85)【翻訳文提出日】2023-03-07
(86)【国際出願番号】 US2021046427
(87)【国際公開番号】W WO2022055675
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】202021039124
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】スリニヴァス・イェラマッリ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドロス・マノーラコス
(72)【発明者】
【氏名】ムケシュ・クマール
(72)【発明者】
【氏名】ムハンマド・タレク・ファヒーム
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ52
(57)【要約】
基準信号を要求する方法は、ユーザ機器から、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を、第1の測位要求に応答して送るステップと、ユーザ機器において、第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得するステップと、ユーザ機器においてRSを受信すること、もしくはユーザ機器においてRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、または第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、ユーザ機器において、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、ユーザ機器から、第2のオンデマンドRS要求を送るステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバに、および前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備えるユーザ機器であって、前記プロセッサは、
第1の測位要求に応答して、前記トランシーバを介して、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を送ることと、
第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得することと、
前記プロセッサが、前記トランシーバを介して前記RSを受信すること、もしくは前記トランシーバを介して受信されたRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、前記プロセッサが前記第1のオンデマンドRS要求を送った後に前記第1の閾時間量が経過したこと、または
前記プロセッサが前記第1のオンデマンドRS要求を送った後で、前記第1の閾時間量が経過する前に、前記プロセッサによって、前記第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、前記トランシーバを介して、第2のオンデマンドRS要求を送ることとを行うように構成される、ユーザ機器。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第2のオンデマンドRS要求の中に、第2のタイマー値またはレイテンシ時間のうちの少なくとも1つの、指示を含めるように構成され、前記第2のタイマー値は、第2の閾時間量を示す、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記指示は測位優先度を示す、請求項2に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記指示は前記第2のタイマー値を示し、前記プロセッサは、前記第1のオンデマンドRS要求を送った後で前記第1の閾時間量に達する前に前記第2のオンデマンドRS要求を送った後で前記第2の閾時間量に達した場合にのみ、前記第2のオンデマンドRS要求を送るように構成される、請求項2に記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記プロセッサは、
MAC(媒体アクセス制御)レイヤの上の位置要求プロトコルレイヤから測位要求を受信したことに応答して、前記第1のオンデマンドRS要求を送ることと、
前記測位要求に対応するレイテンシ時間の満了に応答して、前記位置要求プロトコルレイヤへ満了指示を送ることとを行うように構成される、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記第1のオンデマンドRS要求は単一ビットからなり、前記プロセッサは、前記第1のオンデマンドRS要求に対応するアップリンクMAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージを送るように構成される、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項7】
前記アップリンクMAC-CEメッセージは、測位優先度、測位レイテンシ、または測位精度のうちの少なくとも1つを示す、請求項6に記載のユーザ機器。
【請求項8】
前記プロセッサは、
MAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージが利用可能ペイロード容量を有すると判断することと、
前記RSの測定に基づいて、前記MAC-CEメッセージ中で、測位要求状況または位置情報のうちの少なくとも1つを送ることとを行うように構成される、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項9】
前記プロセッサは、RS向けの1つまたは複数の周波数レイヤの指示を含むように、前記第1のオンデマンドRS要求または前記第2のオンデマンドRS要求のうちの少なくとも1つを生じるように構成される、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項10】
前記プロセッサは、
非スタンドアロンモード、スタンドアロンモード、または多重接続性モードのうちの少なくとも1つを実装することと、
前記第1のオンデマンドRS要求を送るための1つまたは複数の1次セルを選択することとを行うように構成される、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項11】
前記プロセッサは、(i)RSを受信するための第1のセルと、RS要求を送るための第2のセルの関連付け、または(ii)第3のセルに関連付けられた周波数範囲、のうちの少なくとも1つに基づいて、前記1つまたは複数の1次セルを選択するように構成される、請求項10に記載のユーザ機器。
【請求項12】
第1の測位要求に応答して、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を送るための第1の送付手段と、
第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得するための手段と、
前記RSを受信すること、もしくはRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つのための受信/復号手段と、
前記受信/復号手段が、前記RSを受信すること、もしくは前記RS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、前記第1の送付手段が前記第1のオンデマンドRS要求を送った後に前記第1の閾時間量が経過したこと、または
前記第1の送付手段が前記第1のオンデマンドRS要求を送った後で前記第1の閾時間量が経過する前に、前記受信/復号手段が、前記第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、第2のオンデマンドRS要求を送るための第2の送付手段とを備えるユーザ機器。
【請求項13】
前記第2の送付手段は、前記第2のオンデマンドRS要求の中に、第2のタイマー値またはレイテンシ時間のうちの少なくとも1つの、指示を含めるように構成され、前記第2のタイマー値は、第2の閾時間量を示す、請求項12に記載のユーザ機器。
【請求項14】
前記指示は測位優先度を示す、請求項13に記載のユーザ機器。
【請求項15】
前記指示は前記第2のタイマー値を示し、前記第2の送付手段は、前記第1のオンデマンドRS要求を送った後で前記第1の閾時間量に達する前に前記第2のオンデマンドRS要求を送った後で前記第2の閾時間量に達した場合にのみ、前記第2のオンデマンドRS要求を送るための手段を備える、請求項13に記載のユーザ機器。
【請求項16】
前記第1の送付手段は、MAC(媒体アクセス制御)レイヤの上の位置要求プロトコルレイヤから測位要求を受信したことに応答して、前記第1のオンデマンドRS要求を送るための手段を備え、前記ユーザ機器は、前記測位要求に対応するレイテンシ時間の満了に応答して、前記位置要求プロトコルレイヤへ満了指示を送るための手段をさらに備える、請求項12に記載のユーザ機器。
【請求項17】
前記第1のオンデマンドRS要求は単一ビットからなり、前記ユーザ機器は、前記第1のオンデマンドRS要求に対応するアップリンクMAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージを送るための手段をさらに備える、請求項12に記載のユーザ機器。
【請求項18】
前記アップリンクMAC-CEメッセージは、測位優先度、測位レイテンシ、または測位精度のうちの少なくとも1つを示す、請求項17に記載のユーザ機器。
【請求項19】
MAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージが利用可能ペイロード容量を有すると判断するための手段と、
前記RSの測定に基づいて、前記MAC-CEメッセージ中で、測位要求状況または位置情報のうちの少なくとも1つを送るための手段とをさらに備える、請求項12に記載のユーザ機器。
【請求項20】
RS向けの1つまたは複数の周波数レイヤの指示を含むように、前記第1のオンデマンドRS要求または前記第2のオンデマンドRS要求のうちの少なくとも1つを生じるための手段をさらに備える、請求項12に記載のユーザ機器。
【請求項21】
非スタンドアロンモード、スタンドアロンモード、または多重接続性モードのうちの少なくとも1つを実装するための手段と、
前記第1のオンデマンドRS要求を送るための1つまたは複数の1次セルを選択するための手段とをさらに備える、請求項12に記載のユーザ機器。
【請求項22】
選択するための前記手段は、(i)RSを受信するための第1のセルと、RS要求を送るための第2のセルの関連付け、または(ii)第3のセルに関連付けられた周波数範囲、のうちの少なくとも1つに基づいて、前記1つまたは複数の1次セルを選択するように構成される、請求項21に記載のユーザ機器。
【請求項23】
基準信号を要求する方法であって、
ユーザ機器から、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を、第1の測位要求に応答して送るステップと、
前記ユーザ機器において、第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得するステップと、
前記ユーザ機器において前記RSを受信すること、もしくは前記ユーザ機器においてRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、前記第1のオンデマンドRS要求を送った後に前記第1の閾時間量が経過したこと、または
前記第1のオンデマンドRS要求を送った後で前記第1の閾時間量が経過する前に、前記ユーザ機器において、前記第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、前記ユーザ機器から、第2のオンデマンドRS要求を送るステップとを含む方法。
【請求項24】
前記第2のオンデマンドRS要求は、第2のタイマー値またはレイテンシ時間のうちの少なくとも1つの、指示を含み、前記第2のタイマー値は、第2の閾時間量を示す、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記指示は測位優先度を示す、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記指示は前記第2のタイマー値を示し、前記第1のオンデマンドRS要求を送った後で前記第1の閾時間量に達する前に前記第2のオンデマンドRS要求を送った後で前記第2の閾時間量に達した場合にのみ、前記第2のオンデマンドRS要求が送られる、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
プロセッサ可読命令を含む非一時的なプロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読命令は、基準信号を要求するために、ユーザ機器のプロセッサに、
第1の測位要求に応答して、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を送ることと、
第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得することと、
前記ユーザ機器において前記RSを受信すること、もしくは前記ユーザ機器においてRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、前記第1のオンデマンドRS要求を送った後に前記第1の閾時間量が経過したこと、または
前記第1のオンデマンドRS要求を送った後で前記第1の閾時間量が経過する前に、前記ユーザ機器において、前記第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、第2のオンデマンドRS要求を送ることとを行わせる、非一時的なプロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、すべての目的のためにその内容全体が参照により本明細書に組み込まれている、「RS CONFIGURATION AND MANAGEMENT」と題する、2020年9月10日に出願されたインド特許出願第202021039124号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)、またはWiMax)、第5世代(5G)サービスなどを含む、様々な世代を通して発展している。現在、セルラーシステムおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM)変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送スピード、より多数の接続、およびより良好なカバレージを要求する。5G規格は、次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、毎秒数十メガビットのデータレートを数万人のユーザの各々に提供するように設計され、数十人が働くオフィスフロアごとに毎秒1ギガビットを提供する。大規模なセンサー展開をサポートするために、数十万もの同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく高めるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率を高め、レイテンシを大幅に低減させるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
ある実施形態では、ユーザ機器は、トランシーバと、メモリと、トランシーバに、およびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、第1の測位要求に応答して、トランシーバを介して、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を送ることと、第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得することと、プロセッサが、トランシーバを介してRSを受信すること、もしくはトランシーバを介して受信されたRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、プロセッサが第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、またはプロセッサが第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、プロセッサによって、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、トランシーバを介して、第2のオンデマンドRS要求を送ることとを行うように構成される。
【0005】
ある実施形態では、ユーザ機器は、第1の測位要求に応答して、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を送るための第1の送付手段と、第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得するための手段と、RSを受信すること、もしくはRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つのための受信/復号手段と、受信/復号手段が、RSを受信すること、もしくはRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、第1の送付手段が第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、または第1の送付手段が第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、受信/復号手段が、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、第2のオンデマンドRS要求を送るための第2の送付手段とを含む。
【0006】
ある実施形態では、基準信号を要求する方法は、ユーザ機器から、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を、第1の測位要求に応答して送るステップと、ユーザ機器において、第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得するステップと、ユーザ機器においてRSを受信すること、もしくはユーザ機器においてRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、または第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、ユーザ機器において、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、ユーザ機器から、第2のオンデマンドRS要求を送るステップとを含む。
【0007】
ある実施形態では、非一時的なプロセッサ可読記憶媒体がプロセッサ可読命令を含み、プロセッサ可読命令は、基準信号を要求するために、ユーザ機器のプロセッサに、第1の測位要求に応答して、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を送ることと、第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得することと、ユーザ機器においてRSを受信すること、もしくはユーザ機器においてRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、または第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、ユーザ機器において、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、第2のオンデマンドRS要求を送ることとを行わせる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】ワイヤレス通信システムの例の簡略図である。
【
図2】
図1に示す例示的ユーザ機器の構成要素のブロック図である。
【
図3】例示的送信/受信ポイントの構成要素のブロック図である。
【
図4】
図1に様々な実施形態が示される例示的サーバの構成要素のブロック図である。
【
図6】位置情報を判断するための、処理および信号フローを示す図である。
【
図7】基準信号を要求する方法のブロックフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
測位のための1つまたは複数の基準信号のオンデマンド要求のための技法について、本明細書において論じる。たとえば、ユーザ機器(UE)が、位置情報を取得するためにトリガされ、トリガされたことに応答して、RS(基準信号)についての要求を送ってよい。UEが、要求に対する有効な応答を、たとえば、(たとえば、位置情報の)測位優先度に基づく閾時間量以内に受信しない場合、UEは、RSについての別の要求を送ってよい。UEは、位置情報のための元のトリガリングの優先度よりも高い優先度の位置情報のために再度トリガされたことに応答して、RSについての要求を送ってよい。RSについての要求に対応するレイテンシが満たされない、たとえば、レイテンシ制約を満足する位置情報を判断するのに間に合うようにRSが受信されない場合、位置情報の要求元(たとえば、上位レイヤアプリケーション)に通知されてよい。ただし、他の例が実装されてもよい。
【0010】
本明細書に記載の項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されない他の能力を提供し得る。測位情報についての、変化する優先度の要望を含む異なる優先度の要望が対応され得る。位置情報についての非周期的要望が適応され得る。1つまたは複数のレイテンシ制約を満足することは、たとえば、より長いレイテンシをもつ、より以前の要求が有効な応答を受信しなかったことに応答して、より短いレイテンシ時間指示をもつ基準信号要求を再送信することによって、満たされることが助けられ得る。他の能力が与えられてよく、本開示によるあらゆる実装形態が、論じられる能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【0011】
ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼出し、パーソナルナビゲーション、消費者資産追跡、友人または家族の突き止めなどを含む多くのアプリケーションにとって有用であり得る。既存の測位方法は、基地局およびアクセスポイントなど、ワイヤレスネットワーク中の衛星ビークル(SV)および地上波無線ソースを含む様々なデバイスまたはエンティティから送信された無線信号の計測に基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークのための規格化は、様々な測位方法に対するサポートを含むことが予想され、それらの方法は、LTEワイヤレスネットワークが現在、位置判断のために測位基準信号(PRS)および/またはセル固有基準信号(CRS)を使用するのと同様にして基地局によって送信された基準信号を使用し得る。
【0012】
記述は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されることになる一連のアクションに言及する。本明細書で説明する様々なアクションが、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、プログラム命令が1つもしくは複数のプロセッサによって実行されることによって、またはその両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明するアクションのシーケンスは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実施させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した、非一時的コンピュータ可読媒体内に具現化され得る。したがって、本明細書で説明する様々な態様は、いくつかの異なる形態で具現化することができ、それらのすべては、請求する主題を含む、本開示の範囲内である。
【0013】
本明細書で使用するように、「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に特有ではなく、またはそうでなければそうしたRATに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使われる、どのワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者資産追跡デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であってもよい。UEはモバイルであってよく、または(たとえば、いくつかの時間において)静止していてよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書において使用されるとき、「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくはUT、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、またはそれらの変化形と交換可能に呼ばれる場合がある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEはインターネットなどの外部ネットワークに、および他のUEに、接続され得る。当然、UEには、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE 802.11などに基づく)WiFiネットワークなどを介してなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構も考えられる。
【0014】
基地局は、それが展開されているネットワークに依存してUEと通信するいくつかのRATのうちの1つに従って動作してよい。基地局の例は、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、または一般ノードB(gノードB、gNB)を含む。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は純粋にエッジノードシグナリング機能を提供することができ、他のシステムでは、追加制御および/またはネットワーク管理機能を提供することができる。
【0015】
UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外付けまたは内蔵のモデム、ワイヤレスまたは有線の電話、スマートフォン、タブレット、消費者向け資産追跡デバイス、資産タグなどを含むいくつかのタイプのデバイスのいずれかによって具現化され得る。UEが信号をRANに送ることができる通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANが信号をUEに送ることができる通信リンクは、ダウンリンクチャネルまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、またはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0016】
本明細書で使用する「セル」または「セクタ」という用語は、コンテキストに依存して、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上での)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指す場合があり、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))と関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートしてよく、異なるセルは、異なるタイプのデバイスのためのアクセスを提供し得る、異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。
【0017】
図1を参照すると、通信システム100の例は、UE105、UE106、無線アクセスネットワーク(RAN)、ここでは第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)135、5Gコアネットワーク(5GC)140、およびサーバ150を含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーション追跡器デバイス、セルラー電話、車両(たとえば、車、トラック、バス、ボートなど)、または他のデバイスであってよい。5Gネットワークは新無線(NR)ネットワークと呼ばれる場合もあり、NG-RAN135は5G RANと、またはNR RANと呼ばれる場合があり、5GC140はNGコアネットワーク(NGC)と呼ばれる場合がある。NG-RANおよび5GCの規格化が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPP(登録商標)からの、5Gサポートのための現行または将来の規格に準拠し得る。NG-RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであってよい。UE106は、システム100中の同様の他のエンティティへ/から信号を送る、かつ/または受信するように構成され、UE105に同様に結合されてよいが、そのようなシグナリングは、図を簡単にするために、
図1に示されていない。同様に、本考察は、簡潔のためにUE105に焦点を置いている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、全地球的航法衛星システム(GLONASS)、Galileo、もしくはBeidouまたはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、もしくはワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)など、何らかの他のローカルもしくは地域SPSのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、全地球的航法衛星システム(GNSS))用に、衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を使用することができる。通信システム100の追加構成要素について、以下で説明する。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含んでよい。
【0018】
図1に示すように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110b、および次世代eノードB(ng-eNB)114を含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115、セッション管理機能(SMF)117、ロケーション管理機能(LMF)120、ならびにゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125を含む。gNB110a、110bおよびng-eNB114は、互いに、通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれ得る。AMF115、SMF117、LMF120、およびGMLC125は、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、消去するように、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の初期接触点として働き得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などの基地局は、マクロセル(たとえば、高電力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低電力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、Zigbeeなどの短距離技術で通信するように構成された短距離基地局)などであってよい。1つまたは複数のBS、たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成されてよい。gNB110a、110b、およびng-eNB114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルに通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナに応じて複数のセクタに区分され得る。
【0019】
図1は、様々な構成要素の一般化された図解を与え、構成要素のいずれかまたはすべてが必要に応じて使用されてよく、各々が、必要に応じて複製されるか、または省かれてよい。具体的には、1つのUE105が図示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100中で使用されてよい。同様に、通信システム100は、より大きい(またはより小さい)数のSV(すなわち、図示されている4つのSV190~193よりも多いか、もしくは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する、図示される接続は、追加(媒介)構成要素、直接もしくは間接的な物理および/もしくはワイヤレス接続、ならびに/または追加ネットワークを含み得るデータおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能性に依存して、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、代用され、かつ/または省かれてよい。
【0020】
図1は5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)などのような、他の通信技術用に使われてよい。本明細書に記載する実装形態(5G技術用ならびに/または1つもしくは複数の他の通信技術および/もしくはプロトコル用であろうとも)は、指向性同期信号を送信(もしくはブロードキャスト)し、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信し、計測し、かつ/またはUE105に(GMLC125もしくは他のロケーションサーバを介して)ロケーション支援を提供し、かつ/またはそのような指向的に送信された信号についてのUE105において受信された計測量に基づいて、UE105、gNB110a、110b、もしくはLMF120などのロケーション可能デバイスにおいてUE105についてのロケーションを計算するのに使われてよい。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125、ロケーション管理機能(LMF)120、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115、SMF117、ng-eNB(eノードB)114ならびにgNB(gノードB)110a、110bは例であり、様々な実施形態において、それぞれ、他の様々なロケーションサーバ機能性および/または基地局機能性によって置き換えられるか、またはそれらを含んでよい。
【0021】
システム100は、システム100の構成要素が互いと(少なくともときには、ワイヤレス接続を使って)直接または間接的に、たとえば、gNB110a、110b、ng-eNB114および/または5GC140(および/または1つもしくは複数の他の送受信基地局など、図示しない1つもしくは複数の他のデバイス)を介して通信することができるという点において、ワイヤレス通信が可能である。間接通信のために、通信は、あるエンティティから別のエンティティへの送信中に、たとえば、データパケットのヘッダー情報を変えるように、フォーマットを変えるように、など、改変されてよい。UE105は、複数のUEを含んでよく、モバイルワイヤレス通信デバイスであってよいが、ワイヤレスに、およびワイヤード接続を介して通信することができる。UE105は、様々なデバイス、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、車両ベースのデバイスなどのいずれであってもよいが、これらは例であり、UE105は、これらの構成のいずれかであることが求められるのではなく、他の構成のUEが使われてよい。他のUEは、装着可能デバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在するか、それとも将来開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使われてよい。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであろうとなかろうと)が、システム100内で実装されてよく、互いと、ならびに/またはUE105、gNB110a、110b、ng-eNB114、5GC140、および/もしくは外部クライアント130と通信することができる。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/または自動化デバイスなどを含み得る。5GC140は、外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)と通信して、たとえば、外部クライアント130が、UE105に関するロケーション情報を(たとえば、GMLC125を介して)要求および/または受信することができるようにし得る。
【0022】
UE105または他のデバイスは、様々なネットワーク中で、および/または様々な目的のために、および/または様々な技術(たとえば、5G、Wi-Fi通信、Wi-Fi通信の複数の周波数、衛星測位、1つもしくは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(携帯電話グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(車車間路車間、たとえば、V2P(車歩行者間)、V2I(路車間)、V2V(車車間)など)、IEEE802.11pなど)を使って、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(セルラーV2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離接続))であってよい。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で被変調信号を同時に送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られてよく、パイロット信号、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)など、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによって、UE間サイドリンク(SL)通信を通して互いと通信することができる。
【0023】
UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を含んでよく、かつ/またはそのように呼ばれるか、もしくは何らかの他の名称で呼ばれ得る。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者資産追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、健康モニター、セキュリティシステム、スマートシティセンサー、スマートメーター、装着可能追跡器、または何らかの他の可搬型もしくは可動デバイスに対応し得る。通常であって必ずではないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高レートパケットデータ(HRPD)、IEEE802.11WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、ブルートゥース(登録商標)(BT)、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(WiMAX)、5G新無線(NR)(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使って)などのような1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使うワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえば、デジタル加入者線(DSL)またはパケットケーブルを使って他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使うワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用により、UE105は、外部クライアント130と(たとえば、
図1に示さない、5GC140の要素を介して、もしくは可能性としてはGMLC125を介して)通信することが可能であり、かつ/または外部クライアント130は、UE105に関するロケーション情報を(たとえば、GMLC125を介して)受信することが可能であり得る。
【0024】
UE105は、たとえば、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入力/出力)デバイスならびに/または身体センサーと、別個のワイヤーラインもしくはワイヤレスモデムとを利用し得るパーソナルエリアネットワークにおいて、単一エンティティを含んでもよく、複数のエンティティを含んでもよい。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれてよく、地理的であってよく、したがって、高度成分(たとえば、標高、地面、床面、または地下からの高さまたは深さ)を含んでも含まなくてもよい、UE105についてのロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供する。代替として、UE105のロケーションが、都市ロケーションとして(たとえば、特定の部屋またはフロアなど、建物の中のどこかの地点または狭いエリアの住所または呼称として)表され得る。UE105のロケーションは、UE105がある程度の確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でその中に位置することが予想されるエリアまたはボリューム(地理的に、または都市の形のいずれかで定義される)として表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、既知のロケーションからの距離および方向を含む相対ロケーションとして表され得る。相対ロケーションは、たとえば、地理的に、都市の観点で、または、たとえば、地図、見取り図、もしくは建築計画に示される地点、エリア、もしくはボリュームへの参照によって定義され得る、既知のロケーションにおける何らかの起点に相対して定義される相対座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれる記述では、ロケーションという用語の使用は、別段の指示がない限り、これらの変形体のいずれかを含んでもよい。UEのロケーションを計算するとき、局地的x、y、および可能性としてはz座標についての値を求め、次いで、所望される場合、局地座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下への高度について)絶対座標にコンバートすることが一般的である。
【0025】
UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使って、他のエンティティと通信するように構成されてよい。UE105は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成されてよい。D2D P2Pリンクは、LTEダイレクト(LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)などのような、どの適切なD2D無線アクセス技術(RAT)でもサポートされ得る。D2D通信を使用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信ポイント(TRP)の地理的カバレージエリア内にあってよい。そのようなグループ内の他のUEは、そのような地理的カバレージエリアの外にあり得るか、またはそうでなければ基地局からの送信を受信できない場合がある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ内の他のUEに送信し得る1対多(1:M)システムを使用し得る。TRPが、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPが関与することなくUEの間で実践され得る。D2D通信を使用するUEのグループのうちの1つまたは複数が、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ内の他のUEは、そのような地理的カバレージエリアの外にあるか、またはそうでなければ基地局からの送信を受信できない場合がある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ内の他のUEに送信し得る1対多(1:M)システムを使用し得る。TRPが、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPが関与することなくUEの間で実践され得る。
【0026】
図1に示すNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して相互に接続され得る。5Gネットワークへのアクセスが、UE105と、gNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に与えられ、これらのgNBは、5Gを使うUE105の代わりに、5GC140へのアクセスをワイヤレス通信に提供し得る。
図1において、UE105用のサービングgNBはgNB110aであると想定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)が、UE105が別のロケーションに動く場合はサービングgNBとして作用してもよく、追加スループットおよび帯域幅をUE105に提供するための2次gNBとして作用してもよい。
【0027】
図1に示すNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、可能性としては1つもしくは複数の他のgNBおよび/または1つもしくは複数の他のng-eNBを介して、NG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または進化型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをUE105に提供し得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、UE105の位置を判断するのを支援するための信号を送信し得るが、UE105から、または他のUEからの信号を受信しなくてよい測位専用ビーコンとして機能するように構成されてよい。
【0028】
gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114は各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタがTRPを備え得るが、複数のTRPが、1つまたは複数の構成要素を共有する(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有する)ことができる。システム100は、マクロTRPのみを含み得るか、またはシステム100は、異なるタイプのTRP、たとえば、マクロ、ピコ、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にすることがある。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にすることがある。フェムトまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーしてよく、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、自宅内のユーザ用端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0029】
gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114の各々は、無線ユニット(RU)、分散型ユニット(DU)、および中心ユニット(CU)を含み得る。たとえば、gNB110aは、RU111、DU112、およびCU113を含む。RU111、DU112、およびCU113は、gNB110aの機能性を分割する。gNB110aは単一のRU、単一のDU、および単一のCUとともに示されているが、gNBは、1つもしくは複数のRU、1つもしくは複数のDU、および/または1つもしくは複数のCUを含み得る。CU113とDU112との間のインターフェースは、F1インターフェースと呼ばれる。RU111は、デジタルフロントエンド(DFE)機能(たとえば、アナログ-デジタルコンバージョン、フィルタリング、電力増幅、送信/受信)およびデジタルビームフォーミングを実施するように構成され、物理(PHY)レイヤの一部分を含む。RU111は、大規模多入力/多出力(MIMO)を使ってDFEを実施することができ、gNB110aの1つまたは複数のアンテナと統合されてよい。DU112は、gNB110aの無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)、および物理レイヤをホストする。1つのDUが1つまたは複数のセルをサポートすることができ、各セルが単一DUによってサポートされる。DU112の動作は、CU113によって制御される。CU113は、ユーザデータ、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などを転送するための機能を実施するように構成されるが、いくつかの機能は、DU112に排他的に割り振られる。CU113は、gNB110aの無線リソース制御(RRC)、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルをホストする。UE105は、RRC、SDAP、およびPDCPレイヤを介してCU113と、RLC、MAC、およびPHYレイヤを介してDU112と、ならびにPHYレイヤを介してRU111と通信し得る。
【0030】
述べたように、
図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、他の通信プロトコル、たとえば、LTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなどに従って通信するように構成されたノードが使われてよい。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを提供する発展型パケットシステム(EPS)では、RANが、発展型ノードB(eNB)を含む基地局を含み得る進化型ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を含み得る。EPS用のコアネットワークが、発展型パケットコア(EPC)を含み得る。EPSがE-UTRANにEPCを加えたものを含んでよく、
図1において、E-UTRANはNG-RAN135に対応し、EPCは5GC140に対応する。
【0031】
gNB110a、110bおよびng-eNB114はAMF115と通信することができ、AMF115は、測位機能性のために、LMF120と通信する。AMF115は、セル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートすることができ、UE105へのシグナリング接続と、可能性としてはUE105向けのデータおよびボイスベアラとをサポートすることに関与し得る。LMF120は、UE105と直接、たとえば、ワイヤレス通信を通して、またはgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と直接通信することができる。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするとき、UE105の測位をサポートすることができ、アシスト型GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAもしくはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、マルチセルRTT、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到来角(AoA)、発射角(AoD)、および/または他の位置方法などの位置手順/方法をサポートすることができる。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信された、UE105についてのロケーションサービス要求を処理することができる。LMF120は、AMF115に、および/またはGMLC125に接続されてよい。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、商用LMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)など、他の名称で呼ばれる場合がある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装することができる。測位機能性(UE105のロケーションの導出を含む)の少なくとも一部は、UE105において(たとえば、gNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114によってワイヤレスノードによって送信された信号についての、UE105によって取得された信号計測値、ならびに/または、たとえばLMF120によってUE105に与えられた支援データを使って)実施されてよい。AMF115は、UE105と5GC140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働くことができ、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供し得る。AMF115は、セル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートすることができ、UE105へのシグナリング接続をサポートすることに関与し得る。
【0032】
サーバ150、たとえば、クラウドサーバは、UE105のロケーション推定値を取得し、外部クライアント130に提供するように構成される。サーバ150は、たとえば、UE105のロケーション推定値を取得するマイクロサービス/サービスを稼働するように構成されてよい。サーバ150は、たとえば、UE105、gNB110a、110bのうちの1つもしくは複数(たとえば、RU111、DU112、およびCU113を介して)ならびに/またはng-eNB114、ならびに/またはLMF120から、(たとえば、それらへロケーション要求を送ることによって)ロケーション推定値をプルしてよい。別の例として、UE105、gNB110a、110bのうちの1つもしくは複数(たとえば、RU111、DU112、およびCU113を介して)、ならびに/またはLMF120が、UE105のロケーション推定値をサーバ150へプッシュしてよい。
【0033】
GMLC125は、サーバ150を介して外部クライアント130から受信される、UE105についてのロケーション要求をサポートすることができ、そのようなロケーション要求を、AMF115によってLMF120へフォワードするために、AMF115へフォワードすればよく、またはロケーション要求をLMF120へ直接フォワードすればよい。LMF120からのロケーション応答(たとえば、UE105についてのロケーション推定値を含む)が、直接、またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125へ戻されてよく、GMLC125は次いで、ロケーション応答(たとえば、ロケーション推定値を含む)をサーバ150を介して外部クライアント130へ戻せばよい。GMLC125は、AMF115とLMF120の両方に接続されて示されているが、いくつかの実装形態では、AMF115またはLMF120に接続されなくてもよい。
【0034】
図1にさらに示されるように、LMF120は、3GPP(登録商標)技術仕様(TS)38.455において定義され得る新無線位置プロトコルA(NPPaまたはNRPPaと呼ばれ得る)を使って、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信することができる。NRPPaは、3GPP(登録商標) TS36.455において定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じ、同様、またはその拡張であってよく、NRPPaメッセージは、AMF115を介して、gNB110a(もしくはgNB110b)とLMF120との間、および/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。
図1にさらに示されるように、LMF120およびUE105は、3GPP(登録商標) TS36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使って通信することができる。LMF120およびUE105はさらに、または代わりに、LPPと同じ、同様、またはその拡張であってよい新無線測位プロトコル(NPPまたはNRPPと呼ばれ得る)を使って通信することができる。ここで、LPPおよび/またはNPPメッセージは、UE105向けに、AMF115およびサービングgNB110a、110bもしくはサービングng-eNB114を介して、UE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPおよび/またはNPPメッセージが、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使って、LMF120とAMF115との間で転送されてよく、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使って、AMF115とUE105との間で転送されてよい。LPPおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUEアシスト型および/またはUEベースの位置方法を使って、UE105の測位をサポートするのに使われ得る。NRPPaプロトコルは、E-CID(たとえば、gNB110a、110bもしくはng-eNB114によって取得された計測値とともに使われるとき)などのネットワークベースの位置方法を使って、UE105の測位をサポートするのに使われてよく、かつ/またはgNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114からの指向性SS送信を定義するパラメータなどのロケーション関連情報をgNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使われてよい。LMF120は、gNBもしくはTRPとコロケートされるか、もしくは統合されてよく、またはgNBおよび/もしくはTRPから離れて配置されてよく、gNBおよび/もしくはTRPと直接もしくは間接的に通信するように構成されてよい。
【0035】
UEアシスト型位置方法を用いて、UE105は、ロケーション計測値を取得し、計測値を、UE105についてのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)へ送ることができる。たとえば、ロケーション計測値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APについての受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション計測値は、さらに、または代わりに、SV190~193についてのGNSS擬似範囲、コードフェーズ、および/またはキャリアフェーズの計測値を含み得る。
【0036】
UEベースの位置方法を用いると、UE105は、ロケーション計測値(たとえば、UEアシスト型位置方法についてのロケーション計測値と同じまたは同様であってよい)を取得することができ、UE105のロケーションを(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信されるか、あるいはgNB110a、110b、ng-eNB114、もしくは他の基地局またはAPによってブロードキャストされる支援データの助けを得て)計算することができる。
【0037】
ネットワークベースの位置方法を用いると、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114)またはAPは、ロケーション計測値(たとえば、UE105によって送信された信号についてのRSSI、RTT、RSRP、RSRQもしくは到着時間(ToA)の計測値)を取得することができ、かつ/またはUE105によって取得された計測値を受信することができる。1つまたは複数の基地局またはAPは、計測値を、UE105についてのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)へ送ればよい。
【0038】
NRPPaを使って、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供される情報は、指向性SS送信についてのタイミングおよび構成情報と、ロケーション座標とを含み得る。LMF120は、この情報の一部または全部を、NG-RAN135および5GC140を介して、LPPおよび/またはNPPメッセージ中で支援データとしてUE105に提供することができる。
【0039】
LMF120からUE105へ送られたLPPまたはNPPメッセージは、UE105に、所望の機能性に依存して、様々なことのうちのいずれかを行うよう、命令することができる。たとえば、LPPまたはNPPメッセージは、UE105がGNSS(もしくはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(もしくは何らかの他の位置方法)についての計測値を取得するための命令を含んでもよい。E-CIDのケースでは、LPPまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114のうちの1つもしくは複数によってサポートされる(またはeNBもしくはWiFi APなど、何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信された指向性信号の1つまたは複数の計測量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ計測値)を取得するよう、UE105に命令し得る。UE105は、計測量を、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して、LPPまたはNPPメッセージ中で(たとえば、5G NASメッセージの中で)LMF120へ送り返してよい。
【0040】
述べたように、通信システム100は、5G技術との関係で記載されているが、通信システム100は、UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使われる、GSM、WCDMA(登録商標)、LTEなどのような、他の通信技術をサポートするように(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能性を実装するように)実装されてよい。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成されてよい。たとえば、5GC140は、5GC140における非3GPP(登録商標)ネットワーク間接続機能(
図1には示さないN3IWF)を使って、WLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105用にIEEE802.11WiFiアクセスをサポートすることができ、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115など、5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方が、1つまたは複数の他のRANおよび1つまたは複数の他のコアネットワークで置き換えられてよい。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含むE-UTRANで置き換えられてよく、5GC140は、AMF115の代わりにモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であってよいGMLCとを含むEPCで置き換えられてよい。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中でeNBとの間でロケーション情報を送り、受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使うことができ、UE105の測位をサポートするのにLPPを使うことができる。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使う、UE105の測位が、5Gネットワークについて本明細書に記載するものと類似したやり方でサポートされてよく、違いは、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書に記載する機能および手順が、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなど、代わりに他のネットワーク要素に当てはまり得ることである。
【0041】
述べたように、いくつかの実施形態では、測位機能性は、少なくとも部分的には、その位置が判断されるべきであるUE(たとえば、
図1のUE105)の範囲内にある基地局(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114など)によって送られる指向性SSビームを使って実装され得る。UEは、いくつかの事例では、複数の基地局(gNB110a、110b、ng-eNB114などのような)からの指向性SSビームを、UEの位置を計算するのに使うことができる。
【0042】
図2も参照すると、UE200は、UE105、106のうちの1つの、例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、トランシーバ215(ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含む)用のトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置デバイス219は、バス220(たとえば、光および/または電気通信用に構成され得る)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、カメラ218、位置デバイス219、および/またはセンサー213のうちの1つもしくは複数、など)は、UE200から省かれてよい。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む複数のプロセッサを含み得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を含み得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえば、RF(無線周波数)検知(1つもしくは複数の(セルラー)ワイヤレス信号が送信され、反射が、オブジェクトを識別し、マッピングし、かつ/もしくは追跡するのに使われる)、および/または超音波などのためのプロセッサを備えてよい。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(またはさらに多くのSIM)をサポートすることができる。たとえば、SIM(加入者アイデンティティモジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先ブランド製造会社(OEM)によって使われてよく、別のSIMが、UE200のエンドユーザによって接続性のために使われてよい。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されると、プロセッサ210に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア212を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ210に機能を実行させるように構成されてよい。本記述は、プロセッサ210が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ210が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、UE200の適切な構成要素のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、UE200が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ210は、メモリ211に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ210の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0043】
図2に示すUE200の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、UEの例示的構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数と、メモリ211と、ワイヤレストランシーバ240とを含む。他の例示的構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つもしくは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ、センサー213のうちの1つもしくは複数、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、および/またはワイヤードトランシーバを含む。
【0044】
UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信され、ダウンコンバートされた信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得るモデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信用にアップコンバートされるように、信号のベースバンド処理を実施することができる。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、プロセッサ230および/またはDSP231によって実施されてよい。ただし、他の構成が、ベースバンド処理を実施するのに使われてよい。
【0045】
UE200は、たとえば、1つもしくは複数の慣性センサー、1つもしくは複数の磁力計、1つもしくは複数の環境センサー、1つもしくは複数の光センサー、1つもしくは複数の重みセンサー、および/または1つもしくは複数の無線周波数(RF)センサーなどのような、様々なタイプのセンサーのうちの1つまたは複数を含み得るセンサー213を含み得る。慣性計測ユニット(IMU)は、たとえば、1つもしくは複数の加速度計(たとえば、3つの次元でのUE200の加速に集団で応答する)および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ(たとえば、3次元ジャイロスコープ)を含み得る。センサー213は、たとえば、1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするためなど、様々な目的のいずれかのために使うことができる配向(たとえば、磁北および/または真北に相対して)を判断するための1つまたは複数の磁力計(たとえば、3次元磁力計)を含み得る。環境センサーは、たとえば、1つもしくは複数の温度センサー、1つもしくは複数の気圧センサー、1つもしくは複数の環境光センサー、1つもしくは複数のカメラ撮像機、および/または1つもしくは複数のマイクロフォンなどを含み得る。センサー213は、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなど、1つまたは複数のアプリケーションをサポートして、メモリ211に記憶され、DSP231および/またはプロセッサ230によって処理され得るもののアナログおよび/またはデジタル信号指示を生成することができる。
【0046】
センサー213は、相対ロケーション計測、相対ロケーション判断、動き判断などにおいて使うことができる。センサー213によって検出された情報は、動き検出、相対置換、推測航法、センサーベースのロケーション判断、および/またはセンサーアシスト型ロケーション判断のために使うことができる。センサー213は、UE200が固定される(静止している)か、それとも移動性であるか、および/またはUE200のモビリティに関する特定の有用情報を、LMF120に報告するべきかどうかを判断するのに有用であり得る。たとえば、センサー213によって取得/計測された情報に基づいて、UE200は、UE200が移動を検出したこと、またはUE200が動いたことを、LMF120に通知/報告し、(たとえば、センサー213によって可能にされた、推測航法、もしくはセンサーベースのロケーション判断、もしくはセンサーアシスト型ロケーション判断による)相対置換/距離を報告すればよい。別の例では、相対測位情報のために、センサー/IMUは、UE200に対する他のデバイスの角度および/または配向などを判断するのに使われ得る。
【0047】
IMUは、UE200の動きの方向および/または動きのスピードについての計測値を与えるように構成されてよく、計測値は、相対ロケーション判断において使われ得る。たとえば、IMUの1つもしくは複数の加速度計および/または1つもしくは複数のジャイロスコープは、それぞれ、UE200の回転の線形加速度およびスピードを検出し得る。UE200の線形加速度および回転スピード計測値は、UE200の動きの瞬間的方向ならびに置換を判断するために、時間経過とともに統合されてよい。動きの瞬間的方向および置換は、UE200のロケーションを追跡するために統合されてよい。たとえば、UE200の基準ロケーションは、たとえば、SPS受信機217を使って(および/またはいくつかの他の手段によって)ある瞬間のために判断されてよく、この瞬間の後にとられた、加速度計およびジャイロスコープからの計測値が、基準ロケーションに相対したUE200の動き(方向および距離)に基づいて、UE200の現在ロケーションを判断するために、推測航法において使われてよい。
【0048】
磁力計は、UE200の配向を判断するのに使うことができる、異なる方向における磁界強度を判断することができる。たとえば、配向は、UE200にデジタルコンパスを提供するのに使われ得る。磁力計は、2つの直交次元での磁界強度を検出し、その指示を与えるように構成された2次元の磁力計を含み得る。磁力計は、3つの直交次元での磁界強度を検出し、その指示を与えるように構成された3次元の磁力計を含み得る。磁力計は、磁界を検知し、磁界の指示を、たとえば、プロセッサ210に与えるための手段を提供し得る。
【0049】
トランシーバ215は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を送信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)ならびに/あるいは受信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248へ信号を変換するためにアンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機242は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機244は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ240は、5Gニューラジオ(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、TRPおよび/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。新無線は、mm波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使い得る。ワイヤードトランシーバ250は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機252およびワイヤード受信機254、たとえばNG-RAN135へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、ネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機252は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機254は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。トランシーバ215は、たとえば、光および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、少なくとも部分的に、トランシーバ215と統合され得る。ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、および/またはアンテナ246は、適切な信号を、それぞれ、送り、かつ/または受信するための、それぞれ、複数の送信機、複数の受信機、および/または複数のアンテナを含み得る。
【0050】
ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのような、いくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を含み得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの複数を含み得る。ユーザインターフェース216は、UE200によって収容される1つまたは複数のアプリケーションと、ユーザが対話することを可能にするように構成されてよい。たとえば、ユーザインターフェース216は、アナログおよび/またはデジタル信号の指示を、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用プロセッサ230によって処理されるようにメモリ211に記憶することができる。同様に、UE200上に収容されたアプリケーションが、アナログおよび/またはデジタル信号の指示を、ユーザに出力信号を提示するためにメモリ211に記憶することができる。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタル-アナログ回路構成、アナログ-デジタル回路構成、増幅器および/または利得制御回路構成(これらのデバイスのいずれかのうちの複数を含む)を含むオーディオ入力/出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使われてもよい。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえば、ユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での接触および/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを含んでよい。
【0051】
SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、獲得することが可能であり得る。SPSアンテナ262は、SPS信号260をワイヤレス信号からワイヤード信号、たとえば、電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合されてよい。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するために、獲得されたSPS信号260を全体的または部分的に処理するように構成されてよい。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使って三辺測量によってUE200のロケーションを判断するように構成されてよい。汎用プロセッサ230、メモリ211、DSP231および/または1つもしくは複数の特殊化プロセッサ(図示せず)は、SPS受信機217とともに、獲得されたSPS信号を全体的もしくは部分的に処理するのに、および/またはUE200の推定ロケーションを算出するのに使用されてよい。メモリ211は、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から獲得された信号)の指示(たとえば、計測値)を、測位動作を実施する際の使用のために記憶することができる。汎用プロセッサ230、DSP231、および/または1つもしくは複数の特殊化プロセッサ、および/またはメモリ211は、ロケーションエンジンを、UE200のロケーションを推定するために計測値を処理する際の使用のために提供するか、またはサポートし得る。
【0052】
UE200は、静止画または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、撮像センサー(たとえば、電荷結合素子またはCMOS撮像機)、レンズ、アナログ-デジタル回路構成、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、記憶された画像データを、たとえば、ユーザインターフェース216のディスプレイデバイス(図示せず)上での表示のために復号/圧縮解除することができる。
【0053】
位置デバイス(PD)219は、UE200の位置、UE200の動き、および/もしくはUE200の相対的位置、ならびに/または時間を判断するように構成されてよい。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、かつ/またはその一部もしくは全部を含むことができる。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、必要に応じてプロセッサ210およびメモリ211と連動し得るが、本明細書における記述は、PD219が、測位方法に従って実施するように構成されること、または実施することに言及する場合がある。PD219は、同じくまたは代替的に、三辺測量のために、SPS信号260を取得し、使うのを支援するために、または両方のために、地上波ベースの信号(たとえば、信号248のうちの少なくともいくつか)を使ってUE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、UE200のロケーションを判断するための1つまたは複数の他の技法を(たとえば、UEの自己報告ロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠して)使うように構成されてよく、UE200のロケーションを判断するのに、技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上測位信号)を使ってよい。PD219は、UE200の配向および/または動きを検知し、プロセッサ210(たとえば、プロセッサ230および/またはDSP231)がUE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を判断するのに使うように構成され得るその指示を与え得るセンサー213(たとえば、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得る。PD219は、判断された位置および/または動きにおける不確実性および/または誤差の指示を与えるように構成され得る。PD219の機能性は、様々なやり方および/または構成で、たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230、トランシーバ215、SPS受信機217、および/またはUE200の別の構成要素によって提供されてよく、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または様々なそれらの組合せによって提供されてよい。
【0054】
図3も参照すると、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のTRP300の例が、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、バス320(たとえば、光および/または電気通信用に構成されてよい)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレスインターフェース)が、TRP300から省かれてよい。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示すように、汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を含み得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されると、プロセッサ310に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア312を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ310に機能を実施させるように構成されてよい。
【0055】
本記述は、プロセッサ310が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合など、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ310の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ310が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、TRP300の(ならびにしたがって、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つの)1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ310およびメモリ311)が機能を実施することに対する簡略として、TRP300が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ310は、メモリ311に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ310の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0056】
トランシーバ315は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ340および/またはワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を送信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)ならびに/あるいは受信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348へ信号を変換するために1つまたは複数のアンテナ346に結合されたワイヤレス送信機342およびワイヤレス受信機344を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機342は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機344は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機352およびワイヤード受信機354、たとえば、LMF120へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、たとえばネットワークインターフェース、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティを含み得る。ワイヤード送信機352は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機354は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。
【0057】
図3に示すTRP300の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、本明細書における記述は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されるか、または実施すると論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施されてよい(すなわち、LMF120および/またはUE200は、これらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい)。
【0058】
図4も参照すると、LMF120がその例であるサーバ400が、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、バス420(たとえば、光および/または電気通信用に構成されてよい)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレスインターフェース)が、サーバ400から省かれてよい。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示すように、汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を含み得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されると、プロセッサ410に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア412を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ410に機能を実行させるように構成されてよい。本記述は、プロセッサ410が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ410の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ410が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、サーバ400の適切な構成要素のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、サーバ400が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ410は、メモリ411に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ410の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0059】
トランシーバ415は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ440および/またはワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を送信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)ならびに/または受信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448へ信号を変換するために1つまたは複数のアンテナ446に結合されたワイヤレス送信機442およびワイヤレス受信機444を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機442は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機444は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機452およびワイヤード受信機454、たとえば、TRP300へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、たとえばネットワークインターフェース、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティを含み得る。ワイヤード送信機452は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機454は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。
【0060】
本明細書における記述は、機能を実施するプロセッサ410に言及している場合があるが、プロセッサ410がソフトウェア(メモリ411に記憶された)および/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本明細書における記述は、サーバ400の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ410およびメモリ411)のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、サーバ400が機能を実施することに言及する場合がある。
【0061】
図4に示すサーバ400の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省かれてよい。同じくまたは代替的に、本明細書における記述は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されるか、または実施すると論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施されてよい(すなわち、TRP300および/またはUE200は、これらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい)。
【0062】
測位技法
セルラーネットワーク中のUEの地上測位のために、高度順方向リンク三辺測量(AFLT)および観測到着時間差(OTDOA)などの技法がしばしば「UEアシスト型」モードで動作し、このモードでは、基地局によって送信された基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)の計測値がUEによってとられ、次いで、ロケーションサーバに与えられる。ロケーションサーバは次いで、計測値と、基地局の既知のロケーションとに基づいてUEの位置を算出する。これらの技法は、UEの位置を算出するのに、UE自体ではなくロケーションサーバを使うので、これらの測位技法は、車またはセルフォンナビゲーションなどのアプリケーションでは頻繁には使われず、これらのアプリケーションは代わりに、通常は衛星ベースの測位に依拠する。
【0063】
UEは、精密単独測位(PPP)またはリアルタイムキネマティック(RTK)技術を使う高精度測位に、衛星測位システム(SPS)(全地球的航法衛星システム(GNSS))を使うことができる。これらの技術は、地上局からの計測値などの支援データを使う。LTEリリース15により、サービスに加入しているUEのみが情報を読むことができるようにデータが暗号化される。そのような支援データは、時間とともに変化する。したがって、サービスに加入しているUEは、加入のために支払いをしていない他のUEにデータを渡すことによって、他のUEのために容易に「暗号化を破る」ことはできない。この受渡しは、支援データが変わるたびに繰り返される必要がある。
【0064】
UEアシスト型測位では、UEは、計測値(たとえば、TDOA、到来角(AoA)など)を測位サーバ(たとえば、LMF/eSMLC)へ送る。測位サーバは、複数の「エントリ」または「レコード」、すなわちセルごとに1つのレコードを含む基地局アルマナック(BSA)を有し、各レコードは、地理的セルロケーションを含むが、他のデータも含み得る。BSA中の複数の「レコード」の中の「レコード」の識別子が参照されてよい。BSAおよびUEからの計測値が、UEの位置を計算するのに使われ得る。
【0065】
従来のUEベースの測位では、UEがそれ自体の位置を計算し、したがって、ネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ)へ計測値を送ることを避け、これにより、レイテンシおよびスケーラビリティが改善する。UEは、ネットワークからの関連BSAレコード情報(たとえば、gNB(より広範には基地局)のロケーション)を使う。BSA情報は、暗号化されてよい。ただし、BSA情報がたとえば、以前記載したPPPまたはRTK支援データよりもはるかに頻繁に変化しないので、加入し、解読鍵のために支払いをしていないUEに対してBSA情報を利用可能にすることが、(PPPまたはRTK情報と比較して)より容易な場合がある。gNBによる基準信号の送信により、BSA情報は、クラウドソーシングまたはウォードライビングにとって潜在的にアクセス可能になり、現地および/または限度を超えた観察に基づいてBSA情報が生成されることを本質的に可能にする。
【0066】
測位技法は、位置判断精度および/またはレイテンシなど、1つまたは複数の基準に基づいて特徴付けられ、かつ/または評価されてよい。レイテンシは、位置関連データの判断をトリガするイベントと、そのデータが、測位システムインターフェース、たとえば、LMF120のインターフェースにおいて利用可能な状態との間に経過した時間である。測位システムの初期化において、位置関連データの、利用可能になるためのレイテンシは、初回測位時間(TTFF)と呼ばれ、TTFFの後のレイテンシよりも大きい。2つの連続する位置関連データ利用可能状態の間に経過した時間の逆は、更新レート、すなわち、初回測位の後に位置関連データが生成されるレートと呼ばれる。レイテンシは、たとえば、UEの処理能力に依存し得る。たとえば、272個のPRB(物理リソースブロック)割振りを想定してTの時間量(たとえば、T ms)ごとにUEが処理することができる時間(たとえば、ミリ秒)単位でのDL PRSシンボルの持続時間として、UEが、UEの処理能力を報告し得る。レイテンシに影響し得る能力の他の例は、UEがそこからのPRSを処理することができるTRPの数、UEが処理することができるPRSの数、およびUEの帯域幅である。
【0067】
多くの異なる測位技法(測位方法ともいう)のうちの1つまたは複数が、UE105、106のうちの1つなどのエンティティの位置を判断するのに使われ得る。たとえば、知られている位置判断技法は、RTT、マルチRTT、OTDOA(TDOAともいい、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む)、拡張セル識別(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、信号が、あるエンティティから別のエンティティに、およびその反対に移動するための時間を、2つのエンティティの間のレンジを判断するのに使う。レンジ、さらにエンティティのうちの第1のものの既知のロケーションおよび2つのエンティティの間の角度(たとえば、方位角)が、エンティティのうちの第2のもののロケーションを判断するのに使われ得る。マルチRTT(マルチセルRTTともいう)では、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数のレンジおよび他のエンティティの既知のロケーションが、あるエンティティのロケーションを判断するのに使われてよい。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間の移動時間の差が、他のエンティティからの相対レンジを判断するのに使われてよく、他のエンティティの既知のロケーションと組み合わされたものが、あるエンティティのロケーションを判断するのに使われてよい。到来および/または発射の角度が、エンティティのロケーションを判断するのを助けるのに使われ得る。たとえば、デバイスの間のレンジと組み合わされた信号の到来角または発射角(信号、たとえば、信号の移動時間、信号の受信電力などを使って判断される)およびデバイスのうちの1つの、既知のロケーションが、他のデバイスのロケーションを判断するのに使われてよい。到来または発射角は、真北などの基準方向に相対した方位角であってよい。到来または発射角は、エンティティから直接上方向に対する(すなわち、地球の中心から放射状に外向きに対する)天頂角であってよい。E-CIDは、サービングセルのアイデンティティ、タイミングアドバンス(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との間の差)、検出されたネイバーセル信号の推定タイミングおよび電力、ならびに可能性としては到来角(たとえば、基地局からの、UEにおける信号の、またはその反対)を、UEのロケーションを判断するのに使う。TDOAでは、ソースの既知のロケーション、およびソースからの送信時間の既知のオフセットとともに、異なるソースからの信号の、受信デバイスにおける到着時間の差が、受信デバイスのロケーションを判断するのに使われる。
【0068】
ネットワーク中心RTT推定では、サービング基地局は、2つ以上の近隣基地局(および、少なくとも3つの基地局が必要とされるので、通常はサービング基地局)のサービングセル上でRTT計測信号(たとえば、PRS)を走査/受信するよう、UEに命令する。1つまたは複数の基地局は、ネットワーク(たとえば、LMF120などのロケーションサーバ)によって割り振られた低再利用リソース(たとえば、基地局によってシステム情報を送信するのに使われるリソース)上でRTT計測信号を送信する。UEは、UEの現在のダウンリンクタイミング(たとえば、UEによって、そのサービング基地局から受信されたDL信号から導出された)に相対した、各RTT計測信号の到着時間(受信時間(receive time)、受信時間(reception time)、受信の時間、または到着時間(ToA)とも呼ばれる)を記録し、共通または個々のRTT応答メッセージ(たとえば、測位のためのSRS(サウンディング基準信号)、すなわち、UL-PRS)を、1つまたは複数の基地局へ送信し(たとえば、そのサービング基地局によって命令されたとき)、RTT計測信号のToAと、RTT応答メッセージの送信時間との間の時間差TRx→Tx(すなわち、UE TRx-TxまたはUERx-Tx)を、各RTT応答メッセージのペイロードに含めればよい。RTT応答メッセージは、RTT応答のToAを基地局がそこから推論することができる基準信号を含むことになる。基地局からのRTT計測信号の送信時間と、基地局におけるRTT応答のToAとの間の差TTx→Rxを、UEが報告した時間差TRx→Txと比較することによって、基地局は、基地局とUEとの間の伝搬時間を推論することができ、そこから、基地局は、この伝搬時間の間の光のスピードを想定することによって、UEと基地局との間の距離を判断することができる。
【0069】
UE中心RTT推定は、UEが(たとえば、サービング基地局によって命令されたとき)アップリンクRTT計測信号を送信することを除いて、ネットワークベースの方法と同様であり、計測信号は、UEの近隣にある複数の基地局によって受信される。各関与基地局が、ダウンリンクRTT応答メッセージで応答し、このメッセージは、基地局におけるRTT計測信号のToAと、基地局からのRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差をRTT応答メッセージペイロードの中に含み得る。
【0070】
ネットワーク中心およびUE中心手順の両方のために、RTT算出を実施する側(ネットワークまたはUE)は(常にではないが)通常、第1のメッセージまたは信号(たとえば、RTT計測信号)を送信し、反対側は、第1のメッセージまたは信号のToAと、RTT応答メッセージまたは信号の送信時間との間の差を含み得る1つまたは複数のRTT応答メッセージまたは信号で応答する。
【0071】
マルチRTT技法が、位置を判断するのに使われ得る。たとえば、第1のエンティティ(たとえば、UE)が、(たとえば、基地局からユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストされた)1つまたは複数の信号を送出してよく、複数の第2のエンティティ(たとえば、基地局および/またはUEなど、他のTSP)が、第1のエンティティから信号を受信し、この受信された信号に応答してよい。第1のエンティティは、複数の第2のエンティティから応答を受信する。第1のエンティティ(またはLMFなど、別のエンティティ)は、第2のエンティティからの応答を、第2のエンティティまでのレンジを判断するのに使えばよく、複数のレンジと、第2のエンティティの既知のロケーションとを、三辺測量によって第1のエンティティのロケーションを判断するのに使えばよい。
【0072】
いくつかの例では、追加の情報が、直線方向(たとえば、水平面にまたは三次元にであり得る)、または場合によっては(たとえば、基地局の位置からUEに対する)方向の範囲を規定する到来角(AoA)もしくは離脱角(AoD)の形態で取得され得る。2つの方向の交差により、UEについてのロケーションの別の推定値を与えることができる。
【0073】
PRS(測位基準信号)信号を使う測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)のために、複数のTRPによって送られたPRS信号が計測され、信号の到着時間、既知の送信時間、およびTRPの既知のロケーションが、UEからTRPまでのレンジを判断するのに使われる。たとえば、RSTD(基準信号時間差)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について判断され、UEの位置(ロケーション)を判断するためにTDOA技法において使われてよい。この測位基準信号はPRSまたはPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は通常、同じ電力を使って送られ、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数偏移)をもつPRS信号が互いと干渉する場合があり、それにより、より遠くのTRPからの信号が検出され得ないように、より遠くのTRPからのPRS信号が、より近くのTRPからのPRS信号によって圧倒され得る。PRSミューティングが、いくつかのPRS信号をミュートする(PRS信号の電力を、たとえば、ゼロに削減し、したがって、PRS信号を送信しない)ことによる干渉を削減するのを助けるのに使われてよい。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、より強いPRS信号がより弱いPRS信号と干渉することなく、UEによってより容易に検出され得る。RSという用語、およびその変形(たとえば、PRS、SRS)は、1つの基準信号または複数の基準信号を指し得る。
【0074】
測位基準信号(PRS)は、ダウンリンクPRS(DL PRSであり、しばしば、単にPRSと呼ばれる)およびアップリンクPRS(UL PRS)(測位用にはSRS(サウンディング基準信号)と呼ばれ得る)を含む。PRSは、PNコード(擬似乱数コード)を含むか、またはPRSのソースが擬似衛星(スードライト)として働き得るように、PNコードを使って(たとえば、搬送波信号をPNコードで変調することによって)生成されてよい。PNコードは、PRSソースにとって(少なくとも、異なるPRSソースからの同一のPRSが重複しないように、指定されたエリア内で)一意であってよい。PRSは、周波数レイヤのPRSリソースまたはPRSリソースセットを含み得る。DL PRS測位周波数レイヤ(または単に周波数レイヤ)とは、より高レイヤのパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成された共通パラメータを有するPRSリソースを持つ、1つまたは複数のTRPからのDL PRSリソースセットの集合体である。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソース向けのDL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソース向けのDL PRSサイクリックプレフィックス(CP)を有する。5Gでは、リソースブロックが、12個の連続するサブキャリアおよび指定された数のシンボルを占める。また、DL PRSポイントAパラメータが、基準リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最も低いサブキャリア)を定義し、DL PRSリソースは、同じポイントAを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットは、同じポイントAを有する同じ周波数レイヤに属す。周波数レイヤも、同じDL PRS帯域幅、同じスタートPRB(および中心周波数)、ならびに同じ値のコムサイズ(すなわち、コムNに対して、N個おきのリソース要素がPRSリソース要素であるような、シンボルごとのPRSリソース要素の周波数)を有する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、基地局のアンテナパネルによって送信される(セルIDによって識別される)特定のTRPに関連し得る。PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、全方向性信号に、ならびに/または単一の基地局から送信された単一のビーム(および/もしくはビームID)に関連付けられてよい(基地局は、1つもしくは複数のビームを送信してよい)。PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、「PRSリソース」、または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。このことは、基地局およびPRSがその上で送信されるビームがUEに知られているかどうかにおけるいかなる意味合いも有しない。
【0075】
TRPは、たとえば、サーバから受信された命令によって、および/またはTRP中のソフトウェアによって、スケジュールごとにDL PRSを送るように構成されてよい。スケジュールに従って、TRPは、DL PRSを断続的に、たとえば、初回送信から一定の間隔で定期的に送り得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送るように構成されてよい。リソースセットとは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合体であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期性、共通ミューティングパターン構成(存在する場合)、および同じ繰返し因数を有する。PRSリソースセットの各々が複数のPRSリソースを含み、各PRSリソースは、スロット内のN個(1つまたは複数)の連続するシンボル内の複数のリソースブロック(RB)の中にあってよい複数のリソース要素(RE)を含む。RBとは、時間ドメイン中の1つまたは複数の連続するシンボルの量および周波数ドメイン中の連続するサブキャリアの量(5G RBに対して12)にわたるREの集合体である。各PRSリソースが、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占め得るいくつかの連続するシンボルを有して構成される。REオフセットは、周波数中のDL PRSリソース内の第1のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL PRSリソース内の残りのシンボルの相対REオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに対する、DL PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボルを判断する。送信されたREは、スロットにわたって繰り返してよく、各送信は、PRSリソース中に複数の繰返しがあり得るように、繰返しと呼ばれる。DL PRSリソースセット中のDL PRSリソースは、同じTRPに関連付けられ、各DL PRSリソースがDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセットにおけるDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる(ただし、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
【0076】
PRSリソースはまた、擬似コロケーションおよびスタートPRBパラメータによって定義され得る。擬似コロケーション(QCL)パラメータが、他の基準信号をもつDL PRSリソースのどの擬似コロケーション情報も定義し得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックをもつQCLタイプDであるように構成されてよい。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックをもつQCLタイプCであるように構成されてよい。スタートPRBパラメータは、基準ポイントAに対するDL PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBの粒度を有し、0という最小値および2176個のPRBという最大値を有し得る。
【0077】
PRSリソースセットとは、スロットにわたる、同じ周期性、同じミューティングパターン構成(存在する場合)、および同じ繰返し因数をもつ、PRSリソースの集合体である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての繰返しが送信されるように構成されるあらゆるときが、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」とは、各PRSリソースについての指定された数の繰返し、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、そうであることによって、指定された数のPRSリソースの各々について指定された数の繰返しが送信されると、インスタンスは完了する。インスタンスは、「機会」とも呼ばれ得る。DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成が、UEがDL PRSを計測するのを容易にする(または可能にさえする)ように、UEに提供されてよい。
【0078】
PRSの複数の周波数レイヤは、一つ一つがレイヤの帯域幅のどれよりも大きい有効帯域幅を提供するように集約され得る。コンポーネントキャリア(連続する、および/または別個であってよい)の、また、擬似コロケートされる(QCLされる)などの基準を満たし、同じアンテナポートを有する複数の周波数レイヤが、より大きい有効PRS帯域幅を(DL PRSおよびUL PRS用に)提供するようにスティッチングされてよく、到着時間測定精度を増大させる。スティッチングは、スティッチングされたPRSが、単一の測定からとられたものとして扱われ得るように、個々の帯域幅フラグメントにわたるPRS測定値を、統合された1つに組み合わせることを含む。QCLされると、異なる周波数レイヤは同様に振る舞い、より大きい有効帯域幅をもたらすようにPRSのスティッチングを可能にする。より大きい有効帯域幅は、集約PRSの帯域幅または集約PRSの周波数帯域幅と呼ばれる場合があり、(たとえば、TDOAの)より優れた時間ドメイン解像度をもたらす。集約PRSはPRSリソースの集合体を含み、集約PRSの各PRSリソースはPRS構成要素と呼ばれる場合があり、各PRS構成要素は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、もしくは周波数レイヤ上で、または同じ帯域の異なる部分上で送信されてよい。
【0079】
RTT測位は、TRPによってUEへ、および(RTT測位に関与している)UEによってTRPへ送られた測位信号をRTTが使うという点で、アクティブ測位技法である。TRPは、UEによって受信されるDL-PRS信号を送ることができ、UEは、複数のTRPによって受信されるSRS(サウンディング基準信号)信号を送ることができる。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれることがある。5GマルチRTTでは、協調測位は、UEが、各TRP向けの測位用の別個のUL-SRSを送るのではなく、複数のTRPによって受信される、測位用の単一UL-SRSを送ることとともに使われ得る。マルチRTTに関与するTRPは通常、そのTRPに現在キャンプオンしているUE(被サービスUEであって、TRPがサービングTRPである)、また、近隣TRPにキャンプオンしているUE(ネイバーUE)を検索する。ネイバーTRPは、単一BTS(たとえば、gNB)のTRPであってよく、またはあるBTSのTRPおよび別個のBTSのTRPであってよい。マルチRTT測位を含むRTT測位のために、RTTを判断するのに使われる(およびしたがって、UEとTRPとの間のレンジを判断するのに使われる)測位用PRS/SRS信号ペアの中のDL-PRS信号および測位用UL-SRS信号は、UEの動きおよび/またはUEのクロックドリフトおよび/またはTRPクロックドリフトによる誤差が許容限界内であるように、互いに時間が接近して発生し得る。たとえば、測位用PRS/SRS信号ペアの中の信号が、それぞれ、TRPおよびUEから、互いの約10ms以内に送信され得る。測位用SRS信号がUEによって送られるので、また、測位用PRSおよびSRS信号は互いに時間が接近して伝えられるので、特に、多くのUEが測位を同時に試みる場合は無線周波数(RF)信号輻輳(過度のノイズなどを引き起こし得る)が生じ得ること、および/または多くのUEを同時に計測しようとしているTRPにおいて計算上の輻輳が生じ得ることがわかっている。
【0080】
RTT測位は、UEベースまたはUEアシスト型であってよい。UEベースのRTTでは、UE200は、TRP300の各々までのRTTおよび対応するレンジと、TRP300までのレンジおよびTRP300の既知のロケーションに基づく、UE200の位置とを判断する。UEアシスト型RTTでは、UE200は、測位信号を計測し、計測情報をTRP300に提供し、TRP300は、RTTおよびレンジを判断する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえば、サーバ400にレンジを与え、サーバは、UE200のロケーションを、たとえば、異なるTRP300までのレンジに基づいて判断する。RTTおよび/またはレンジは、UE200から信号を受信したTRP300によって、このTRP300と1つもしくは複数の他のデバイス、たとえば、1つもしくは複数の他のTRP300および/もしくはサーバ400の組合せによって、またはUE200から信号を受信したTRP300以外の1つもしくは複数のデバイスによって判断され得る。
【0081】
様々な測位技法が、5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNR固有測位方法は、DL専用測位方法、UL専用測位方法、およびDL+UL測位方法を含む。ダウンリンクベースの測位方法は、DL-TDOAおよびDL-AoDを含む。アップリンクベースの測位方法は、UL-TDOAおよびUL-AoAを含む。複合DL+ULベース測位方法は、1つの基地局とのRTTおよび複数の基地局とのRTT(マルチRTT)を含む。
【0082】
位置推定(たとえば、UEについての)は、ロケーション推定、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなどのような他の名前で呼ばれる場合がある。位置推定は測地であり、座標(緯度、経度、および場合によっては高度)を含み得るか、または都市に関係し、所在地住所、郵便宛先、もしくはロケーションの何らかの他の言葉による記述を含み得る。位置推定はさらに、何らかの他の既知のロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義されてよい。位置推定は、(たとえば、何らかの指定されるかまたはデフォルトの信頼度でそのロケーションが含まれることが予想されるエリアまたはボリュームを含めることによって)予想される誤差または不確実性を含む可能性がある。
【0083】
測位基準信号の要求
UEが、位置情報(たとえば、1つまたは複数の測定値、範囲、位置推定値など)を判断するための、スケジュールされたRS(たとえば、PRS、SRS)を受信し得る。本明細書における考察は要求用PRSを参照するが、考察は、測位用のSRSを含む、他のタイプの基準信号にも当てはまる。UEは、たとえば、PRSがスケジュールされているが非アクティブである場合、またはPRSがスケジュールされていない場合、スケジュールされたPRS以外のPRSを取得することを望み得る。たとえば、UEおよび/またはTRP300上で稼動するアプリケーションが、UEの位置を要求する場合があり、UEは、要望に応じて、要求用PRSによって応答してよい。UEは、たとえば、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)中もしくはPUCCH(物理アップリンク制御チャネル)中で送信される専用もしくは共有UCI(アップリンク制御情報)メッセージ、またはPUSCH中で送信されるUL MAC-CE(アップリンク媒体アクセス制御-制御要素)メッセージを使って、オンデマンドPRS要求を送ればよい。UEは、1つもしくは複数のスケジュールされたRSリソースをアクティブ化するよう、ならびに/または1つもしくは複数のRSリソース(たとえば、TRP300のPRSリソースおよび/もしくは別のUEの測位リソースのためのSRS)を構成するよう、TRP300に要求してよい。
【0084】
図5を参照し、さらに
図1~
図4を参照すると、UE500は、バス540によって互いに通信可能に結合された、プロセッサ510、インターフェース520、およびメモリ530を含む。UE500は、
図5に示す構成要素のうちのいくつかまたはすべてを含んでよく、UE200がUE500の例となり得るような、
図2に示すもののうちのいずれかなど、1つまたは複数の他の構成要素を含んでよい。プロセッサ510は、プロセッサ210の1つまたは複数の構成要素を含み得る。インターフェース520は、トランシーバ215のうちの構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246、またはワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246を含み得る。同じくまたは代替的に、インターフェース520は、ワイヤード送信機252および/またはワイヤード受信機254を含み得る。インターフェース520は、SPS受信機217およびSPSアンテナ262を含み得る。メモリ530は、メモリ211と同様に構成されてよく、たとえば、プロセッサ510に機能を実施させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含む。
【0085】
本明細書における記述は、機能を実施するプロセッサ510のみに言及している場合があるが、プロセッサ510がソフトウェア(メモリ530に記憶された)および/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本明細書における記述は、UE500の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ510およびメモリ530)のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、UE500が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ510(可能性としてはメモリ530、および必要に応じて、インターフェース520とともに)は、RS要求ユニット550を含む。RS要求ユニット550は、UE500についての位置情報を判断する際に使うためのRSについての1つまたは複数の要求を送るように構成されてよい。RS要求ユニット550の構成および機能性について、ここでさらに論じるが、RS要求ユニット550は、RS要求ユニット550によって実施されるものとして記載される機能性を実施するように構成される。
【0086】
図6も参照すると、位置情報を判断するための処理および信号フロー600が、図示される段階を含む。フロー600は例であり、段階が、フロー600に追加され、削除され、かつ/または並べ替えられてよい。
【0087】
段階610において、TRP300は、RS構成メッセージ612をUE500へ送る。RS構成メッセージ612は、測位用のPRSまたはSRSなどの基準信号(RS)がUE500へ送られるためのリソース構成パラメータを示し得る。パラメータは、あらかじめスケジュールされたRSの、コム数、時間および/または周波数オフセット、繰返し因数、アクティブ化時間などのうちの1つまたは複数を含み得る。メッセージ612は、待機時間、たとえば、UE500が別のオンデマンドRS要求を送り得る前に、UE500が、(UE500からTRP300への)オンデマンドRS要求に対する応答を受信するためにどれだけ待つべきかに関する1つまたは複数の命令を含み得る。メッセージ612は、タイマーが満了する前にUE500が有効な応答を受信しなかった(たとえば、RSを受信しなかった、RSリソースのアクティブ化を命令するDCIメッセージを復号しなかった、またはRS構成を提供しなかった、など)ことに応答して、RSについての別のオンデマンド要求をUE500が送ることができるように、UE500がRSについてのオンデマンド要求を送るときにUE500が実装するべきタイマーを含み得る。
【0088】
RS構成メッセージの中のタイマー値は、TRP300によって与えられるPRSを使ってUEによって与えられるべき、測位優先度および/またはレイテンシに依存し得る。たとえば、タイマー値は、UE500によって提供されるべき、より高い測位優先度および/またはより低いレイテンシ制約に対して、より低くてよい(より素早いフォローアップ要求を可能にする)。
図7も参照すると、例示的RS構成メッセージ700は、測位優先度フィールド710、レイテンシ制約フィールド720、およびタイマーフィールド730を含む。例示的RS構成メッセージ700は、図示されるよりも多いか、または少ないフィールドを含んでよい。測位優先度フィールド710は、タイマーフィールド730中のタイマー値に対応する測位優先度の指示を含む。同様に、レイテンシ制約フィールド720は、タイマーフィールド730中のタイマー値に対応するレイテンシの指示を含む。エントリ741に示すように、高い測位優先度および50msのレイテンシ制約に対して、10msのタイマー値が与えられ、エントリ742では、通常測位優先度および500msのレイテンシ制約に対して、50msのタイマー値が与えられる。
【0089】
段階620において、UE500、たとえば、RS要求ユニット550は、測位トリガを受信する。たとえば、RS要求ユニット550は、上位レイヤアプリがUE500についての位置情報、たとえば、UE500の位置を知りたがっているという指示を、上位レイヤアプリケーションから受信し得る。別の例として、RS要求ユニット550は、UE500に関する位置情報(RS測定、位置推定値など)が求められているという指示を、TRP300から受信し得る。RS要求ユニット550は、初回オンデマンドRS要求622をTRP300へ送ることによって、所望の位置情報の指示に応答してよい。要求622は、PUCCH/UCI(アップリンク制御情報)通信として送られ得る。要求622は、UE500によって要求された1つもしくは複数の特定のRSパラメータを明示的に示してよく、かつ/または1つもしくは複数のパラメータを明示的に指定して、もしくはそうせずに、RSパラメータについての暗黙的要求を示してよい。したがって、1つまたは複数のRSパラメータを明示的に指定する要求は、暗黙的RS要求も含み得る。暗黙的RS要求は、たとえば、要求される位置情報の測位優先度を示し得る。たとえば、高い測位優先度は、50msのレイテンシおよび10msの応答タイマー値を暗黙的に示す場合があり、通常または低い測位優先度は、500msのレイテンシおよび50msのタイマー値を暗黙的に示す場合がある。たとえば、初回オンデマンドRS要求622は、対応するタイマー値が暗黙的である(たとえば、UE500とTRP300の両方によって知られている)、測位優先度レベルのみ、もしくはレイテンシ制約のみ、またはそれらの組合せを示し得る。他の暗黙値および/または他の暗黙的指示が使われてもよい。暗黙値は、たとえば、標準化を通して合意され、TRP300およびUE500において記憶されてよく、またはRS構成メッセージ612を通して、もしくは別のやり方で合意されてよい。要求622は、様々なRSパラメータのうちの1つまたは複数を明示的に指定し得る。たとえば、要求622は、RS用の1つもしくは複数の周波数レイヤ、RSの1つもしくは複数の周波数範囲(たとえば、FR1(410MHz~7.125GHz)もしくはFR2(24.25GHz~52.6GHz))、タイマー値、および/またはRS用の1つもしくは複数のセル(たとえば、セルの間の通信が高レイテンシを有する場合)を指定し得る。たとえば、
図8も参照すると、例示的初回オンデマンドRS要求800は、測位優先度フィールド810、レイテンシ制約フィールド820、タイマーフィールド830、FL/FRフィールド840(周波数レイヤ/周波数範囲フィールド)、およびセルフィールド850を含む。要求800は、図示されるよりも多いか、または少ないフィールドを含んでよい。FL/FRフィールド840は、RS用にUE500によって要求される周波数レイヤおよび/または周波数範囲を含み得る。セルフィールド850は、RS用にUE500によって要求されるセルを含み得る。タイマーフィールド830は、要求されるタイマーの明示的値を含む。要求622は、物理レイヤメッセージまたはMACレイヤメッセージ(たとえば、MAC-CEメッセージ)であってよい。要求622は、伝えられるべきRSをUE500がその中で要求するセルに依存し得る1つまたは複数の1次セル上で送信されてよい。つまり、特定の第1のセル上でRSを要求するために、要求622は、特定の第2のセル(または複数の特定の第2のセルのうちの1つ)上で伝えられる必要があり得る。RS要求ユニット550は、特定のセル上で要求622を送るように構成されてよく、たとえば、PUCCH構成を含むセル上で要求を送るように構成されてよく、かつ/またはUE500が非スタンドアロン(NSA)モードでLTEとNRの両方に接続されたことに基づいて、NRセル上で要求を送るように構成されてよい。RS要求ユニット550は、UE500がNSA、SA(スタンドアロン)モードまたはマルチ接続性(たとえば、デュアル接続性)モードでの動作のために構成されたことに基づいて、1つまたは複数の1次セル上で要求622を送ることを選択するように構成されてよい。たとえば、RS要求ユニット550は、要求されたRSが所望のセル上で提供されるために、要求が1つまたは複数の特定の1次セルのうちのある1次セル上にあるための要件に基づいて、RS要求を送るための1次セルを選択してよい。別の例として、RS要求ユニット550は、1次セルの周波数範囲、およびRS要求を送るための所望の周波数範囲に基づいて(たとえば、周波数範囲に関連付けられた、レイテンシ値などのQoSメトリック値、およびRS要求に関連付けられた、たとえば、要求に対応する測位セッションに関連付けられた、対応するQoSメトリック値に基づいて)、RS要求を送るための1次セルを選択してよい。
【0090】
初回オンデマンドRS要求622に応答して、TRP300は、RS/RS構成メッセージ624を送ってよい。RS/RS構成メッセージ624は、RSまたはRS構成(たとえば、1つまたは複数のRSパラメータ(たとえば、周波数オフセット、時間オフセット、繰返し因数、コム数など)、RSアクティブ化タイミングなどをもつDCIメッセージ)を含み得る。代替として、RS/RS構成メッセージ624は、別のUEによって送られた、測位用のSRSを含み得る。RS/RS構成メッセージ624は、たとえば、TRP300における要求622の復号の失敗により、どのエンティティによっても送られない場合がある。
【0091】
段階630において、より優先度の高い測位トリガが、RS要求ユニット550によって受信され得る。たとえば、RS要求ユニット550が要求622を送った後、および要求622に応答してUE500がRSを受信する前に、測位情報のための別のトリガが、RS要求ユニット550によって受信され得る。新たなトリガは、初回トリガと等しいか、またはそれよりも低い優先度であってよく、その場合、RS要求ユニット550は、RSについての新たな要求を送らないことによって応答してよい。新たなトリガは、初回トリガよりも高い優先度であり得る。たとえば、初回トリガは、測位優先度の低いナビゲーションアプリケーション用であってよく、その場合、より大きいレイテンシ(たとえば、1秒以上)が許容可能であってよく、または新たなトリガは、測位優先度の高いモーション制御アプリケーション(たとえば、ロボットアームの動き)用であってよく、その場合、50ms以下のレイテンシが使われてよい。RS要求ユニット550は、新たなオンデマンドRS要求632をTRP300へ送ることによって、未解決の要求よりも高い測位優先度の、対応する新たな測位トリガに応答するように構成されてよい。要求632は、要求622と同様に構成されるが、要求622よりも高い測位優先度を示し、かつ/または要求622によって(明示的もしくは暗黙的に)示されるよりも低いレイテンシ値および/もしくは短い応答タイマー値を明示的に示し得る。より短いレイテンシ値は、TRP300を、要求632の中でUE500によって示されるレイテンシを満たすためにRSを提供するように、より素早く、および/またはより早く作用させ得る。新たな要求632は、TRP300が要求632に対して作用し、要求622を無視するように要求622を先取りしてよく、または初回要求622を満足するためのRSを取り消すことなく新たな要求632を満足するように、要求622をRSで補足してよい。要求632の送付は任意選択であり、たとえば、要求622に応答してRSが受信される前、もしくは段階640に関して論じるようにタイマーの満了前、または要求632を送ることを価値のあることにするときにRS要求ユニット550によって新たな測位トリガが受信されない場合は、実施されなくてよい。たとえば、新たな、より測位優先度の高いトリガが、要求622に応答してRSの受信が期待されるX ms前に、RS要求ユニット550によって受信されてよい。Xの値が、新たな要求632に対応するレイテンシまたはタイマー値未満の場合、RS要求ユニット550は、UE500についての位置情報の判断を遅らせ得るので、新たな要求632を送らなくてよい。
【0092】
新たなオンデマンドRS要求632に応答して、TRP300は、RS/RS構成メッセージ634を送ってよい。RS/RS構成メッセージ634は、RSまたはRS構成(たとえば、1つまたは複数のRSパラメータ、RSアクティブ化タイミングなどをもつDCIメッセージ)を含み得る。代替として、RS/RS構成メッセージ634は、別のUEによって送られた、測位用のSRSを含み得る。RS/RS構成メッセージ634は、たとえば、TRP300における要求632の復号の失敗により、どのエンティティによっても送られない場合がある。
【0093】
段階640において、初回オンデマンドRS要求622または新たなオンデマンドRS要求632に対応するタイマー値は、送られた場合、満了する。タイマー値は、RS構成メッセージ612の中に、および/または初回オンデマンドRS要求622の中に(暗黙的もしくは明示的に)、および/または新たなオンデマンドRS要求632の中に、あるいは知られている他のやり方で示されていてよい。RS要求ユニット550は、有効な応答がUE500によって受信されることなく、対応するRS要求、たとえば、要求622または要求632の送信から、タイマー値に対応する時間が経過したかどうか(たとえば、タイマー値にセットされ、対応するRS要求の送信時にスタートされたタイマーの満了)を判断するように構成されてよい。有効な応答は、要求されたRSの受信、またはRS構成、たとえば、RSパラメータ、スケジュールされたRSの作動のタイミングなどをもつ、TRP300からのメッセージ(たとえば、DCIメッセージ)の、UE500による復号であってよい。タイマーは、UE500が有効な応答を受信することなく、たとえば、RS要求(たとえば、PUCCH/UCI)がTRP300において正しく復号されない、UE500によるRS要求に応答して、UE500がTRP300によって送られたDCIを正しく復号しない、など、様々な理由で満了し得る。RS要求ユニット550は、再試行オンデマンドRS要求642を送ることによって、経過するタイマー値に対応する時間に応答するように構成されてよい。RS要求再試行642は、より以前のRS要求と同様に構成されてよいが、異なる(たとえば、より短い)レイテンシおよび/またはタイマーパラメータが明示的または暗黙的に示される。たとえば、要求再試行642は、最も直近のRS要求(たとえば、要求622または要求632)についてよりも高い測位優先度を、RS要求再試行642について示し得る。段階640は任意選択であり、タイマーの満了前にUE500によって有効な応答が受信された場合は省かれてよい。
【0094】
やはり段階640において、RS要求ユニット550は、RS要求を周期的に、たとえば、周期的な要求タイマーの満了に応答して送り得る。たとえば、RS要求ユニット550は、TRP300へRS要求を送り、要求を送ったことに応答して周期的要求タイマーをスタートし、周期的要求タイマーの満了時に別のRS要求を送り、周期的要求タイマーをリセットおよびリスタートし、このパターンを、たとえば、止めるよう命令されるまで繰り返すように構成されてよい。この特徴を無効にするためには、周期的要求タイマーの周期性が無限大にセットされればよい。
【0095】
段階630および640は、別のRS要求の送信を保証するシナリオ向けである。RS要求は、以前の要求の再送信であってよく、または、たとえば、更新された明示的または暗黙的レイテンシおよび/またはタイマー値をもつ新たな要求であってよい。また、たとえば、レイテンシ制約を満足するための時間がまだあるか、または(段階640のために)周期的要求タイマーが使われる間に別のより優先度の高い測位トリガが受信されるか、もしくはタイマーが満了した場合、段階630および/または段階640の複数のインスタンスが実施されてよい。段階630および/または段階640は、1つまたは複数のレイテンシ制約が確実に満たされることを助け得る。段階630は、位置情報についての変化する要望に直面したとき、RSを、したがって位置情報を取得するのを助け得る。
【0096】
オンデマンドRS要求再試行642に応答して、TRP300は、RS/RS構成メッセージ644を送ってよい。RS/RS構成メッセージ644は、RSまたはRS構成(たとえば、1つまたは複数のRSパラメータ、RSアクティブ化タイミングなどをもつDCIメッセージ)を含み得る。代替として、RS/RS構成メッセージ644は、別のUEによって送られた、測位用のSRSを含み得る。RS/RS構成メッセージ644は、たとえば、TRP300における要求642の復号の失敗により、どのエンティティによっても送られない場合がある。
【0097】
段階650において、UE500がTRP300から有効な応答を受信することなく、レイテンシタイマーが満了し得る。レイテンシタイマー値は、RS構成メッセージ612の中に、および/または初回オンデマンドRS要求622の中に(暗黙的もしくは明示的に)、および/または新たなオンデマンドRS要求632の中に、および/またはRS要求再試行の中に、あるいは知られている他のやり方で示されていてよい。RS要求ユニット550は、対応するRS要求、たとえば、要求622または要求632または要求642の送信から、レイテンシ制約を満足するように(すなわち、レイテンシ時間内に、たとえば、レイテンシタイマーの満了前に)UE500が位置情報を判断するのを可能にするのに間に合うようにUE500によってRS応答が受信されることなく、タイマー値に対応する時間が経過したかどうか(たとえば、タイマー値にセットされ、対応するRS要求の送信時にスタートされたタイマーの満了)を判断するように構成されてよい。RS要求ユニット550は、測位トリガを引き起こしたエンティティへ通知を送ることによって、経過したタイマー値に対応する時間に応答するように構成されてよい。たとえば、RS要求ユニット550は、位置要求プロトコルレイヤへ、たとえば、UE500についての位置情報を要求した(たとえば、段階620および/または段階630において測位トリガを引き起こした)上位レイヤ(たとえば、MACレイヤの上の)アプリへ、レイテンシ時間の経過の通知を送ってよい。通知は、アプリに、適切なアクションをとること、たとえば、エラー指示を提供すること、またはサービス指示の遅延を与えること、または測位トリガを送り直すこと、などをさせ得る。段階650は任意選択であり、レイテンシ制約を満たすのに間に合うようにUE500によってRSが受信された場合は省かれてよい。段階650は、あるRS要求に対応するレイテンシタイマーが満了した場合は実施されてよく、別のRS要求向けのレイテンシ制約を満足するような時間内でのRSの受信に基づいて省かれてよい。
【0098】
段階660において、TRP300(または別のUE)は、1つまたは複数のRS662をUE500へ送る。TRP300(または別のUE)は、RS構成メッセージ612および/またはRS/RS構成メッセージ624、634、644のうちの1つもしくは複数に基づいてRSを送る。RS662は、RS/RS構成メッセージ624、634、644のうちの1つまたは複数の中でRSがあらかじめ送られている場合は送られなくてよい。
【0099】
段階670において、UE500は、受信したRSに基づいて位置情報を判断する。たとえば、UE500は、測定情報(たとえば、RSRP、ToA、SINR、位置推定値など)を判断するために、TRP300からのPRSおよび/または別のUE500からの測位用SRSを測定してよい。UE500は、判断された位置情報の一部または全部を、位置情報メッセージ672の中でTRP300へ送ってよい。MAC-CEメッセージが利用可能ペイロード容量を有する、たとえば、MAC-CEメッセージがパディングビットで、たとえば、MAC-CEメッセージのための長さ要件を満たすために埋められている可能性があると、およびパディングビットの量が位置情報のビット数以上であると、プロセッサ510が判断した場合、プロセッサ510は、MAC-CEメッセージの中で位置情報を送ってよい。同じくまたは代替的に、プロセッサ510は、測位要求の状況に関する情報をMAC-CEメッセージの中で送ってよい。たとえば、プロセッサ510は、位置情報がまだ利用可能でない(たとえば、判断されていない)場合、MAC-CEメッセージの中で位置要求状況を送ってよい。位置要求状況は、段階670において、またはフロー600中の他の箇所で、MAC-CEメッセージの中で送られてよい。
【0100】
段階680において、TRP300は位置情報を判断してよい。TRP300は、たとえば、位置情報メッセージ672に基づいて、および可能性としては他の位置情報(たとえば、測定情報)をもつ1つまたは複数の他のメッセージに基づいて、UE500の範囲および/または位置推定値を判断してよい。同じくまたは代替的に、サーバ400(たとえば、LMF)など、別のネットワークエンティティが、TRP300および/またはUE500などの1つもしくは複数の他のエンティティによって提供された情報に基づいて位置情報を判断してよい。
【0101】
図9も参照すると、位置情報を判断するための方法900は、図示される段階を含み、位置情報を判断するためのアルゴリズムを表す。ただし、方法900は、例にすぎず、限定的なものではない。方法900は、たとえば、段階を追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わさせ、同時に実施させること、および/または単一段階を複数の段階に分割することによって改変されてよい。
【0102】
段階910、920、930において、TRP300およびUE500は、メッセージを交換して、RSおよび/または1つもしくは複数のRS構成を取得する。たとえば、段階910において、TRP300は、RS構成メッセージ612をUE500へ送信する。別の例として、段階920において、UE500は、たとえば、上位レイヤアプリから測位トリガを受信したことに応答して、初回オンデマンドRS要求622を送信する。別の例として、段階930において、TRP300は、RS/RS構成メッセージ624をUE500へ送信する。
【0103】
段階940において、UE500によって測位トリガが受信されたかどうかに関して、問合せが行われる。UE500が新たな測位トリガを受信している場合、方法900は段階941に進み、ここで、新たな測位トリガが、段階920において受信された以前の測位トリガよりも高い優先度を有するかどうかに関して、プロセッサ510によって問合せが行われる。新たな測位トリガがより高い優先度でない場合、方法900は段階950に進む。新たな測位が、以前の測位トリガよりも高い優先度である場合、方法900は段階942に進み、ここで、プロセッサ510は、新たな測位トリガに対応する新たな測位要求を満足するのに十分な時間があるかどうか、たとえば、PRSを要求し、要求されたPRSを受信し、測位要求のための時間制約以内にPRSを処理するのに十分な時間があるかどうかに関して問い合わせる。新たな測位要求を満足するのに時間が不十分な場合、方法900は段階950に進む。十分な時間がある場合、方法900は段階943に進む。段階943において、UE500は、新たなオンデマンドRS要求、たとえば、新たなオンデマンドRS要求632をTRP300へ送信する。方法900は次いで、段階930に戻る。
【0104】
段階950において、プロセッサ510は、RSタイマーが満了したかどうかに関して問い合わせる。たとえば、UE500が、RSを再要求する前に、要求されたRSを待つ時間の量を制限するRSタイマーが満了した場合、方法900は段階943に進み、新たなオンデマンドRS要求(たとえば、オンデマンドRS要求再試行642)をTRP300へ送信する。タイマーが満了していない場合、方法900は段階960に進む。
【0105】
段階960において、プロセッサ510は、レイテンシタイマーが満了したかどうかに関して問い合わせる。レイテンシタイマーが満了した場合、方法900は段階961に進み、ここで、プロセッサ510は、段階650に関して論じたように、位置要求元に通知し、方法900は段階990において終了する。レイテンシタイマーが満了していない場合、方法900は段階970に進む。
【0106】
段階970において、プロセッサ510は、要求されたRSが受信されたかどうかに関して問い合わせる。要求されたRSが受信されていない場合、方法900は段階950に戻る。要求されたRSが(たとえば、段階660において)受信されている場合、方法900は段階980に進み、ここで、プロセッサは、RSを測定し、たとえば、段階670に関して論じたように、位置情報を判断する。方法900は次いで、段階990において終了する。
【0107】
図10を参照し、さらに
図1~
図9を参照すると、1つまたは複数の基準信号を要求し、位置情報を判断する方法1000は、図示される段階を含む。ただし、方法1000は、例にすぎず、限定的なものではない。方法1000は、たとえば、段階を追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わさせ、同時に実施させること、および/または単一段階を複数の段階に分裂させることによって改変されてよい。
【0108】
段階1010において、方法1000は、ユーザ機器から、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を、第1の測位要求に応答して送るステップを含む。たとえば、段階620と同様に、RS要求ユニット550は、たとえば、UE500中の上位プロトコルレイヤから、またはTRP300から、段階620において受信された測位トリガに応答して、初回オンデマンドRS要求622をTRP300へ送り得る。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、インターフェース520(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)との組合せで、第1のオンデマンドRS要求を送るための手段を備えてよい。
【0109】
段階1020において、方法1000は、ユーザ機器において、第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得するステップを含む。たとえば、RS要求ユニット550は、RS構成メッセージ612の中でタイマー値を受信するか、段階620において受信された測位トリガに基づいて、たとえば、(たとえば、位置情報に要求するアプリケーションに対応する、たとえば、要求される位置情報の使用の)対応する測位優先度に基づいて、メモリ530からタイマー値を取り出し得る。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、可能性としてはインターフェース520(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)との組合せで、第1のタイマー値を取得するための手段を備えてよい。
【0110】
段階1030において、方法1000は、ユーザ機器においてRSを受信すること、もしくはユーザ機器においてRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、または第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、ユーザ機器において、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、ユーザ機器から、第2のオンデマンドRS要求を送るステップを含む。たとえば、RS要求ユニット550は、より優先度の高い測位トリガが、たとえば、TRP300から、またはUE500中の上位レイヤプロトコル(たとえば、アプリケーション)から受信されたことに応答して、新たなオンデマンドRS要求632を送ってよい。同じくまたは代替的に、RS要求ユニットは、UE500が、要求されたRSを受信して、またはRS構成情報をもつ、TRP300からのメッセージを復号して応答タイマーが満了したことに基づいて、オンデマンドRS要求再試行642を送ってよい。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、インターフェース520(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)との組合せで、第2のオンデマンドRS要求を送るための手段を備えてよい。こうすることで、所望の時間内に、確実にPRSが提供および測定され、対応する位置情報が報告されるのを助けることによって、測位QoSを向上および/または満足するのを助けることができる。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、可能性としてはインターフェース520(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)との組合せで、RSを受信すること、または、たとえば、TRP300から受信されたRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つのための受信/復号手段を備えてよい。
【0111】
方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的実装形態では、第2のオンデマンドRS要求は、第2のタイマー値またはレイテンシ時間のうちの少なくとも1つの、指示を含み、第2のタイマー値は、第2の閾時間量を示す。たとえば、第2のオンデマンドRS要求は、明示的または暗黙的に、第1のオンデマンドRS要求および/またはレイテンシ値(第1のオンデマンドRS要求がある場合はその中のレイテンシ値よりも短くてよい)よりも短い応答時間値を有し得る。さらに別の例示的実装形態では、指示は測位優先度を示す。指示は、たとえば、暗黙的に、第2のタイマー値および/またはレイテンシ時間を示し得る。別のさらなる例示的実装形態では、指示は第2のタイマー値を示し、第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量に達する前に第2のオンデマンドRS要求を送った後で第2の閾時間量に達した場合にのみ、第2のオンデマンドRS要求が送られる。たとえば、RS要求ユニット550は、新たなオンデマンドRS要求のためのタイマーの後で初回オンデマンドRS要求のためのタイマーが満了した場合にのみ、たとえば、RSが、元の要求についてよりも早く、新たな要求について受信される場合にのみ、新たなオンデマンドRS要求(初回オンデマンドRS要求よりも優先度が高い測位に対応する)を送るように構成されてよい。こうすることで、より優先度の高い測位要求に関連付けられた応答時間に遅れない応答で、より優先度の高い測位要求が確実に満たされるようにするのを助けることができる。位置情報についての、変化する優先度の要望を含む、異なる優先度の要望が満足され得る。
【0112】
同じくまたは代替として、方法1000の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的実装形態では、第1のオンデマンドRS要求は、MAC(媒体アクセス制御)レイヤの上の位置要求プロトコルレイヤから測位要求を受信したことに応答して送られ、方法1000は、測位要求に対応するレイテンシ時間の満了に応答して、位置要求プロトコルレイヤへ満了指示を送るステップをさらに含む。たとえば、段階650におけるのと同じように、RS要求ユニット550は、位置情報を要求した上位レイヤプロトコル(たとえば、測位トリガを引き起こした上位レイヤアプリケーション)に、レイテンシ制約が満たされていないことを通知してよい。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、満了指示を送るための手段を備えてよい。別の例示的実装形態では、第1のオンデマンドRS要求は単一ビットからなり、方法は、第1のオンデマンドRS要求に対応するアップリンクMAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージを送るステップをさらに含む。たとえば、第1のオンデマンドRS要求は、何らかの情報を提供するには小さすぎる場合があり(たとえば、単一ビットからなり得る)、方法1000は、補足情報を提供するために、第1のオンデマンドRS要求に対応するアップリンクMAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージを送るステップを含み得る。たとえば、初回オンデマンドRS要求とともに、RS要求ユニット550は、さらなる情報、たとえば、優先度、所望のレイテンシ、所望の測位精度など)を提供するために、TRP300へMAC-CEメッセージを送ってよい。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、インターフェース520(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)との組合せで、アップリンクMAC-CEメッセージを送るための手段を備えてよい。さらに別の例示的実装形態では、アップリンクMAC-CEメッセージは、測位優先度、測位レイテンシ、または測位精度のうちの少なくとも1つを示す。
【0113】
同じくまたは代替として、方法1000の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的実装形態では、方法1000は、MAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージが利用可能ペイロード容量を有すると判断するステップと、RSの測定に基づいて、MAC-CEメッセージ中で、測位要求状況または位置情報のうちの少なくとも1つを送るステップとを含む。たとえば、プロセッサ510が、MAC-CEメッセージの長さ要件を充足するために、TRP300へ送られるMAC-CEメッセージの中でパディングビットを使うのではなく、プロセッサ510は、パディングビットであろうものの一部または全部の代わりに、位置情報ならびに/または測位要求(たとえば、初回および/もしくは後続要求)の状況を提供してよい。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、MAC-CEメッセージが利用可能ペイロード容量を有すると判断するための手段を備えてよい。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、インターフェース520(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)との組合せで、第1の測位要求の状況または位置情報のうちの少なくとも1つをMAC-CEメッセージ中で送るための手段を備えてよい。別の例示的実装形態では、方法1000は、RS向けの1つまたは複数の周波数レイヤの指示を含むように、第1のオンデマンドRS要求または第2のオンデマンドRS要求のうちの少なくとも1つを生じるステップを含む。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、1つまたは複数の周波数レイヤの指示を含むように、第1のオンデマンドRS要求および/または第2のオンデマンドRS要求を生じるための手段を備えてよい。別の例示的実装形態では、方法1000は、第1のオンデマンドRS要求を送るための1つまたは複数の1次セルを選択するステップを含む。さらに別の例示的実装形態では、1つまたは複数の1次セルは、(i)RSを受信するための第1のセルと、RS要求を送るための第2のセルの関連付け、または(ii)第3のセルに関連付けられた周波数範囲、のうちの少なくとも1つに基づいて選択される。たとえば、RS要求ユニット550は、要求されたRSが所望のセル上で提供されるために、要求が1つまたは複数の特定の1次セルのうちのある1次セル上にあるための要件に基づいて、RS要求を送るための1次セルを選択してよい。別の例として、RS要求ユニット550は、1次セルの周波数範囲に基づいて、RS要求を送るための1次セルを選択してよい。プロセッサ510は、可能性としてはメモリ530との組合せで、オンデマンドRS要求を送るための1つまたは複数の1次セルを選択するための手段を備えてよい。
【0114】
実装例
以下の番号付きの条項において、実装例が与えられる。
【0115】
条項1:
トランシーバと、
メモリと、
トランシーバに、およびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備えるユーザ機器であって、プロセッサは、
第1の測位要求に応答して、トランシーバを介して、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を送ることと、
第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得することと、
プロセッサが、トランシーバを介してRSを受信すること、もしくはトランシーバを介して受信されたRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、プロセッサが第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、または
プロセッサが第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、プロセッサによって、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、トランシーバを介して、第2のオンデマンドRS要求を送ることとを行うように構成される。
【0116】
条項2:プロセッサは、第2のオンデマンドRS要求の中に、第2のタイマー値またはレイテンシ時間のうちの少なくとも1つの、指示を含めるように構成され、第2のタイマー値は、第2の閾時間量を示す、条項1のユーザ機器。
【0117】
条項3:指示は測位優先度を示す、条項2のユーザ機器。
【0118】
条項4:指示は第2のタイマー値を示し、プロセッサは、第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量に達する前に第2のオンデマンドRS要求を送った後で第2の閾時間量に達した場合にのみ、第2のオンデマンドRS要求を送るように構成される、条項2のユーザ機器。
【0119】
条項5:プロセッサは、
MAC(媒体アクセス制御)レイヤの上の位置要求プロトコルレイヤから測位要求を受信したことに応答して、第1のオンデマンドRS要求を送ることと、
測位要求に対応するレイテンシ時間の満了に応答して、位置要求プロトコルレイヤへ満了指示を送ることとを行うように構成される、条項1のユーザ機器。
【0120】
条項6:第1のオンデマンドRS要求は単一ビットからなり、プロセッサは、第1のオンデマンドRS要求に対応するアップリンクMAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージを送るように構成される、条項1のユーザ機器。
【0121】
条項7:アップリンクMAC-CEメッセージは、測位優先度、測位レイテンシ、または測位精度のうちの少なくとも1つを示す、条項6のユーザ機器。
【0122】
条項8:プロセッサは、
MAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージが利用可能ペイロード容量を有すると判断することと、
RSの測定に基づいて、MAC-CEメッセージ中で、測位要求状況または位置情報のうちの少なくとも1つを送ることとを行うように構成される、条項1のユーザ機器。
【0123】
条項9:プロセッサは、RS向けの1つまたは複数の周波数レイヤの指示を含むように、第1のオンデマンドRS要求または第2のオンデマンドRS要求のうちの少なくとも1つを生じるように構成される、条項1のユーザ機器。
【0124】
条項10:プロセッサは、
非スタンドアロンモード、スタンドアロンモード、または多重接続性モードのうちの少なくとも1つを実装することと、
第1のオンデマンドRS要求を送るための1つまたは複数の1次セルを選択することとを行うように構成される、条項1のユーザ機器。
【0125】
条項11:プロセッサは、(i)RSを受信するための第1のセルと、RS要求を送るための第2のセルの関連付け、または(ii)第3のセルに関連付けられた周波数範囲、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の1次セルを選択するように構成される、条項10のユーザ機器。
【0126】
条項12:第1の測位要求に応答して、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を送るための第1の送付手段と、
第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得するための手段と、
RSを受信すること、もしくはRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つのための受信/復号手段と、
受信/復号手段が、RSを受信すること、もしくはRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、第1の送付手段が第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、または
第1の送付手段が第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、受信/復号手段が、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、第2のオンデマンドRS要求を送るための第2の送付手段とを備えるユーザ機器。
【0127】
条項13:第2の送付手段は、第2のオンデマンドRS要求の中に、第2のタイマー値またはレイテンシ時間のうちの少なくとも1つの、指示を含めるように構成され、第2のタイマー値は、第2の閾時間量を示す、条項12のユーザ機器。
【0128】
条項14:指示は測位優先度を示す、条項13のユーザ機器。
【0129】
条項15:指示は第2のタイマー値を示し、第2の送付手段は、第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量に達する前に第2のオンデマンドRS要求を送った後で第2の閾時間量に達した場合にのみ、第2のオンデマンドRS要求を送るための手段を備える、条項13のユーザ機器。
【0130】
条項16:第1の送付手段は、MAC(媒体アクセス制御)レイヤの上の位置要求プロトコルレイヤから測位要求を受信したことに応答して、第1のオンデマンドRS要求を送るための手段を備え、ユーザ機器は、測位要求に対応するレイテンシ時間の満了に応答して、位置要求プロトコルレイヤへ満了指示を送るための手段をさらに備える、条項12のユーザ機器。
【0131】
条項17:第1のオンデマンドRS要求は単一ビットからなり、ユーザ機器は、第1のオンデマンドRS要求に対応するアップリンクMAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージを送るための手段をさらに備える、条項12のユーザ機器。
【0132】
条項18:アップリンクMAC-CEメッセージは、測位優先度、測位レイテンシ、または測位精度のうちの少なくとも1つを示す、条項17のユーザ機器。
【0133】
条項19:MAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージが利用可能ペイロード容量を有すると判断するための手段と、
RSの測定に基づいて、MAC-CEメッセージ中で、測位要求状況または位置情報のうちの少なくとも1つを送るための手段とをさらに備える、条項12のユーザ機器。
【0134】
条項20:RS向けの1つまたは複数の周波数レイヤの指示を含むように、第1のオンデマンドRS要求または第2のオンデマンドRS要求のうちの少なくとも1つを生じるための手段をさらに備える、条項12のユーザ機器。
【0135】
条項21:非スタンドアロンモード、スタンドアロンモード、または多重接続性モードのうちの少なくとも1つを実装するための手段と、
第1のオンデマンドRS要求を送るための1つまたは複数の1次セルを選択するための手段とをさらに備える、条項12のユーザ機器。
【0136】
条項22:選択するための手段は、(i)RSを受信するための第1のセルと、RS要求を送るための第2のセルの関連付け、または(ii)第3のセルに関連付けられた周波数範囲、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の1次セルを選択するように構成される、条項21のユーザ機器。
【0137】
条項23:基準信号を要求する方法であって、
ユーザ機器から、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を、第1の測位要求に応答して送るステップと、
ユーザ機器において、第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得するステップと、
ユーザ機器においてRSを受信すること、もしくはユーザ機器においてRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、または
第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、ユーザ機器において、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、ユーザ機器から、第2のオンデマンドRS要求を送るステップとを含む方法。
【0138】
条項24:第2のオンデマンドRS要求は、第2のタイマー値またはレイテンシ時間のうちの少なくとも1つの、指示を含み、第2のタイマー値は、第2の閾時間量を示す、条項23の方法。
【0139】
条項25:指示は測位優先度を示す、条項24の方法。
【0140】
条項26:指示は第2のタイマー値を示し、第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量に達する前に第2のオンデマンドRS要求を送った後で第2の閾時間量に達した場合にのみ、第2のオンデマンドRS要求が送られる、条項24の方法。
【0141】
条項27:第1のオンデマンドRS要求は、MAC(媒体アクセス制御)レイヤの上の位置要求プロトコルレイヤから測位要求を受信したことに応答して送られ、方法は、測位要求に対応するレイテンシ時間の満了に応答して、位置要求プロトコルレイヤへ満了指示を送るステップをさらに含む、条項23の方法。
【0142】
条項28:第1のオンデマンドRS要求は単一ビットからなり、方法は、第1のオンデマンドRS要求に対応するアップリンクMAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージを送るステップをさらに含む、条項23の方法。
【0143】
条項29:アップリンクMAC-CEメッセージは、測位優先度、測位レイテンシ、または測位精度のうちの少なくとも1つを示す、条項28の方法。
【0144】
条項30:MAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージが利用可能ペイロード容量を有すると判断するステップと、
RSの測定に基づいて、MAC-CEメッセージ中で、測位要求状況または位置情報のうちの少なくとも1つを送るステップとをさらに含む、条項23の方法。
【0145】
条項31:RS向けの1つまたは複数の周波数レイヤの指示を含むように、第1のオンデマンドRS要求または第2のオンデマンドRS要求のうちの少なくとも1つを生じるステップをさらに含む、条項23の方法。
【0146】
条項32:第1のオンデマンドRS要求を送るための1つまたは複数の1次セルを選択するステップをさらに含む、条項23の方法。
【0147】
条項33:1つまたは複数の1次セルは、(i)RSを受信するための第1のセルと、RS要求を送るための第2のセルの関連付け、または(ii)第3のセルに関連付けられた周波数範囲、のうちの少なくとも1つに基づいて選択される、条項32の方法。
【0148】
条項34:プロセッサ可読命令を含む非一時的なプロセッサ可読記憶媒体であって、プロセッサ可読命令は、基準信号を要求するために、ユーザ機器のプロセッサに、
第1の測位要求に応答して、基準信号(RS)についての第1のオンデマンドRS要求を送ることと、
第1の閾時間量を示す第1のタイマー値を取得することと、
ユーザ機器においてRSを受信すること、もしくはユーザ機器においてRS構成メッセージを復号することのうちの少なくとも1つを行うことなく、第1のオンデマンドRS要求を送った後に第1の閾時間量が経過したこと、または
第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量が経過する前に、ユーザ機器において、第1の測位要求よりも高い優先度を有する第2の測位要求を受信したこと、のいずれかに応答して、第2のオンデマンドRS要求を送ることとを行わせる、記憶媒体。
【0149】
条項35:第2のオンデマンドRS要求は、第2のタイマー値またはレイテンシ時間のうちの少なくとも1つの、指示を含み、第2のタイマー値は、第2の閾時間量を示す、条項34の記憶媒体。
【0150】
条項36:指示は測位優先度を示す、条項35の記憶媒体。
【0151】
条項37:指示は第2のタイマー値を示し、プロセッサに、第2のオンデマンドRS要求を送らせるように構成された命令は、プロセッサに、第1のオンデマンドRS要求を送った後で第1の閾時間量に達する前に第2のオンデマンドRS要求を送った後で第2の閾時間量に達した場合にのみ、第2のオンデマンドRS要求を送らせるように構成される、条項35の記憶媒体。
【0152】
条項38:プロセッサに、第1のオンデマンドRS要求を送らせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、MAC(媒体アクセス制御)レイヤの上の位置要求プロトコルレイヤから測位要求を受信したことに応答して、第1のオンデマンドRS要求を送らせるためのプロセッサ可読命令を含み、記憶媒体は、プロセッサに、測位要求に対応するレイテンシ時間の満了に応答して、位置要求プロトコルレイヤへ満了指示を送らせるためのプロセッサ可読命令をさらに含む、条項34の記憶媒体。
【0153】
条項39:第1のオンデマンドRS要求は単一ビットからなり、記憶媒体は、プロセッサに、第1のオンデマンドRS要求に対応するアップリンクMAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージを送らせるためのプロセッサ可読命令をさらに含む、条項34の記憶媒体。
【0154】
条項40:アップリンクMAC-CEメッセージは、測位優先度、測位レイテンシ、または測位精度のうちの少なくとも1つを示す、条項39の記憶媒体。
【0155】
条項41:プロセッサに、
MAC-CE(媒体アクセス制御-制御要素)メッセージが利用可能ペイロード容量を有すると判断することと、
RSの測定に基づいて、MAC-CEメッセージ中で、測位要求状況または位置情報のうちの少なくとも1つを送ることとを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに含む、条項34の記憶媒体。
【0156】
条項42:プロセッサに、RS向けの1つまたは複数の周波数レイヤの指示を含むように、第1のオンデマンドRS要求または第2のオンデマンドRS要求のうちの少なくとも1つを生じさせるためのプロセッサ可読命令をさらに含む、条項34の記憶媒体。
【0157】
条項43:プロセッサに、第1のオンデマンドRS要求を送るための1つまたは複数の1次セルを選択させるためのプロセッサ可読命令をさらに含む、条項34の記憶媒体。
【0158】
条項44:プロセッサに、1つまたは複数の1次セルを選択させるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、RSを受信するための第1のセルと、RS要求を送るための第2のセルの関連付け、または第3のセルに関連付けられた周波数範囲、のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の1次セルを選択させるためのプロセッサ可読命令を含む、条項43の記憶媒体。
【0159】
他の検討事項
他の例および実装形態が、本開示および添付の請求項の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上で説明した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が様々な物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0160】
本明細書で使用する単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示さない限り、複数形も含む。「備える」、「備えている」、「含む」および/または「含んでいる」という用語は、本明細書において使われる限り、言及されている特徴、完全体、ステップ、操作、要素および/または構成要素の存在を明示しているが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成要素および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。
【0161】
また、本明細書で使用する、(「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」によって始まり得る)項目のリストにおいて使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」というリストまたは「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」というリストまたは「AまたはBまたはC」というリストが、A、またはB、またはC、またはAB(AおよびB)、またはAC(AおよびC)、またはBC(BおよびC)、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、または2つ以上の要素との組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような選言的リストを示す。したがって、項目、たとえば、プロセッサが、AもしくはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという叙述、または項目が、機能Aもしくは機能Bを実施するように構成されるという叙述は、その項目が、Aに関する機能を実施するように構成されてよいか、またはBに関する機能を実施するように構成されてよいか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成されてよいことを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを計測するように構成されたプロセッサ」または「Aを計測し、またはBを計測するように構成されたプロセッサ」というフレーズは、プロセッサが、Aを計測するように構成されてよい(また、Bを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはBを計測するように構成されてよい(また、Aを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはAを計測し、Bを計測するように構成されてよい(また、AとBのどちらか、もしくは両方を計測するために選択するように構成されてよい)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを計測するための手段の叙述は、Aを計測するための手段(Bを計測することができてもできなくてもよい)、またはBを計測するための手段(Aを計測するように構成されてもされなくてもよい)、またはAおよびBを計測するための手段(AとBのどちらか、もしくは両方を、計測するために選択することが可能であってよい)を含む。別の例として、項目、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施すること、または機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという叙述は、その項目が、機能Xを実施するように構成されてよいか、または機能Yを実施するように構成されてよいか、または機能Xを実施するように、および機能Yを実施するように構成されてよいことを意味する。たとえば、「Xを計測することまたはYを計測することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」というフレーズは、プロセッサが、Xを計測するように構成されてよい(また、Yを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはYを計測するように構成されてよい(また、Xを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはXを計測することおよびYを計測することを行うように構成されてよい(また、XとYのどちらか、もしくは両方を計測することを選択するように構成されてよい)ことを意味する。
【0162】
本明細書で使用するとき、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づいており、かつ述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づいてよいことを意味する。
【0163】
大幅な変形が、特定の要件に従って行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用される場合もあり、かつ/または、特定の要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)、もしくは両方において実装される場合がある。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が利用され得る。互いと接続され、または通信して図に示され、および/または本明細書において論じられる機能的または他の構成要素は、別段に記載されていない限り、通信可能に結合される。つまり、構成要素は、それらの間での通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0164】
上記で説明した、システム、およびデバイスは例である。様々な構成が、適宜に様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加してよい。たとえば、いくつかの構成に関して説明した特徴を、様々な他の構成に組み合わせることができる。構成の異なる態様および要素は、同じように組み合わせることができる。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0165】
ワイヤレス通信システムとは、通信がワイヤレスに、すなわち、ワイヤーまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁気および/または音響波によって伝えられるものである。ワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレスに送信されるすべての通信を有するわけではない場合があり、ワイヤレスに送信される少なくともいくつかの通信を有するように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語、または同様の用語は、デバイスの機能性が排他的に、もしくは平等には一次的に、通信用であること、またはデバイスがモバイルデバイスであることは求めないが、デバイスが、ワイヤレス通信能力(単方向もしくは双方向)を含む、たとえば、ワイヤレス通信用の少なくとも1つの無線(各無線が送信機、受信機、もしくはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0166】
説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を与えるように、具体的な詳細が与えられている。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実践することができる。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしで示してある。この説明は、例示的な構成を与えるにすぎず、請求項の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の先の説明は、記載された技法を実装するための説明を提供する。要素の機能および構成に様々な変更が行われてよい。
【0167】
本明細書で使用する、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の方式で動作させるデータを与えることに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使うと、様々なプロセッサ可読媒体が、実行のためにプロセッサに命令/コードを与えることに関与し、かつ/またはそのような命令/コード(たとえば、信号)を記憶および/または搬送するために使用されることがある。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理的および/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、数多くの形をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、動的メモリを含む。
【0168】
いくつかの例示的な構成を説明したが、様々な変更、代替の構成、および等価物が使用されてよい。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であってよく、ここにおいて、他のルールが、本発明の適用例よりも優先するか、またはそうでなければ本発明の適用例を変更し得る。また、上記の要素が考慮される前、考慮される間、または考慮された後に、いくつかの動作が行われてよい。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を制限しない。
【0169】
値が第1の閾値を超える(または、よりも大きいか、もしくは上回る)という記述は、値が、第1の閾値よりもわずかに大きい第2の閾値を満たすか、または超えるという記述と等価であり、たとえば、第2の閾値は、コンピューティングシステムの解像度において第1の閾値よりも高い1つの値である。値が第1の閾値未満(または、以内もしくは下回る)であるという記述は、値が、第1の閾値よりもわずかに低い第2の閾値以下であるという記述と等価であり、たとえば、第2の閾値は、コンピューティングシステムの解像度において第1の閾値よりも低い1つの値である。
【符号の説明】
【0170】
100 通信システム、システム
105 UE
106 UE
110a NRノードB(gNB)、gNB(gノードB)、gNB
110b NRノードB(gNB)、gNB(gノードB)、gNB
111 RU
112 DU
113 CU
114 次世代eノードB(ng-eNB)、ng-eNB(eノードB)、ng-eNB
115 アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)
117 セッション管理機能(SMF)
120 ロケーション管理機能(LMF)
125 ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)
130 外部クライアント
135 次世代(NG)RAN(NG-RAN)
140 5Gコアネットワーク(5GC)
150 サーバ
185 コンスタレーション
190 衛星ビークル(SV)
191 衛星ビークル(SV)
192 衛星ビークル(SV)
193 衛星ビークル(SV)
200 UE
210 プロセッサ
211 メモリ
212 ソフトウェア(SW)
213 センサー
214 トランシーバインターフェース
215 トランシーバ
216 ユーザインターフェース
217 衛星測位システム(SPS)受信機
218 カメラ
219 位置デバイス(PD)
220 バス
230 汎用/アプリケーションプロセッサ、プロセッサ
231 デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ
232 モデムプロセッサ
233 ビデオプロセッサ
234 センサープロセッサ、プロセッサ
240 ワイヤレストランシーバ
242 ワイヤレス送信機
244 ワイヤレス受信機
246 アンテナ
250 ワイヤードトランシーバ
252 ワイヤード送信機
254 ワイヤード受信機
262 SPSアンテナ
300 TRP
310 プロセッサ
311 メモリ
312 ソフトウェア(SW)
315 トランシーバ
320 バス
340 ワイヤレストランシーバ
342 ワイヤレス送信機
344 ワイヤレス受信機
346 アンテナ
350 ワイヤードトランシーバ
352 ワイヤード送信機
354 ワイヤード受信機
400 サーバ
410 プロセッサ
411 メモリ
412 ソフトウェア(SW)
415 トランシーバ
420 バス
440 ワイヤレストランシーバ
442 ワイヤレス送信機
444 ワイヤレス受信機
446 アンテナ
450 ワイヤードトランシーバ
452 ワイヤード送信機
454 ワイヤード受信機
500 UE
510 プロセッサ
520 インターフェース
530 メモリ
540 バス
550 RS要求ユニット
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【手続補正書】
【提出日】2023-03-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
【
図1】ワイヤレス通信システムの例の簡略図である。
【
図2】
図1に示す例示的ユーザ機器の構成要素のブロック図である。
【
図3】例示的送信/受信ポイントの構成要素のブロック図である。
【
図4】
図1に様々な実施形態が示される例示的サーバの構成要素のブロック図である。
【
図6】位置情報を判断するための、処理および信号フローを示す図である。
【
図7】
例示的基準信号構成メッセージを示す図である。
【
図8】
例示的初回オンデマンド基準信号要求を示す図である。
【
図9】
位置情報を判断するための方法を示す図である。
【
図10】基準信号を要求する方法のブロックフロー図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】