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特表2023-542683目元の皮膚施術のためのヘッドセット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-11
(54)【発明の名称】目元の皮膚施術のためのヘッドセット
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/00 20060101AFI20231003BHJP
   A61F 9/04 20060101ALI20231003BHJP
【FI】
A61B17/00
A61F9/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517963
(86)(22)【出願日】2021-09-15
(85)【翻訳文提出日】2023-04-27
(86)【国際出願番号】 AU2021051060
(87)【国際公開番号】W WO2022056584
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】2020903326
(32)【優先日】2020-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】523096780
【氏名又は名称】コスモエステティックス ピーティーワイ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ジャファルザデ,マスード
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160KL03
4C160MM22
(57)【要約】
目のクマの軽減、まぶたの皮膚の若返り、微小循環の促進、経皮目元美容液の吸着の強化、目の周りのアレルギー関連皮膚症状の軽減、肌のトーンの向上、眼筋のリラックス、及びストレスの解消のうちの1つ以上のために、目元の皮膚施術のためのヘッドセットが使用される。ヘッドセットは、まぶた及び目の周囲の皮膚に目元の皮膚施術を施すべくコントローラによって制御される一対の眼窩周囲接触目元パッドを有する。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の眼窩周囲接触目元パッドを備えるヘッドセットであって、前記ヘッドセットは、目元の皮膚施術を施すべく前記パッドの動作を制御するように構成されたコントローラを備える、ヘッドセット。
【請求項2】
前記ヘッドセットは、ハウジング及び後頭部取付部を備え、前記パッドは前記ハウジングの後方に延びる、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項3】
前記パッドは、柔軟な本体を備える、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項4】
各パッドは、横断面に湾曲を有する、請求項3に記載のヘッドセット。
【請求項5】
各パッドの後方接触面は概して横方向に細長い、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項6】
各パッドは、前記ハウジングにピボット運動可能に取り付けられる、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項7】
各パッドは、前記コントローラによって制御されるそれぞれのモーションアクチュエータを備える、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項8】
前記コントローラは、前記パッドを逆に移動させる及び回転させるのうちの少なくとも1つのために構成される、請求項6に記載のヘッドセット。
【請求項9】
装着者から見て左のパッドは時計回りに回転し、同時に右のパッドは反時計回りに回転する、請求項8に記載のヘッドセット。
【請求項10】
前記モーションアクチュエータは、回転・直線歯車伝導装置を備える、請求項8に記載のヘッドセット。
【請求項11】
前記パッドは、電界を印加するべく前記コントローラによって制御可能な電気穿孔接点を備える、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項12】
前記電気電気穿孔接点は、各パッドの周囲にある、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項13】
前記パッドは、熱を加えるべく前記コントローラによって制御可能な熱装置を備える、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項14】
前記熱装置は、伝導熱接点を備える、請求項13に記載のヘッドセット。
【請求項15】
前記熱装置は、およそ44℃以下までの熱を加えるように構成される、請求項13に記載のヘッドセット。
【請求項16】
各パッドは、その接触面領域を介して熱を測定する温度計を内部に備え、前記コントローラは、前記温度計によって測定された温度に応じて前記熱接点を介して熱を加える、請求項15に記載のヘッドセット。
【請求項17】
前記熱装置は、高周波熱装置である、請求項13に記載のヘッドセット。
【請求項18】
前記パッドは、前記コントローラによって制御される振動装置を備える、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項19】
前記振動装置は、20Hzを超える周波数で動作する、請求項18に記載のヘッドセット。
【請求項20】
前記パッドは、光をあてるべく前記コントローラによって制御可能な光源を備える、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項21】
前記光源は、LEDの概して円形のバンドである、請求項20に記載のヘッドセット。
【請求項22】
前記光源は、異なる周波数の光をあてるべく前記コントローラによって制御可能である、請求項20に記載のヘッドセット。
【請求項23】
前記異なる周波数の光は、赤色光、緑色光、黄色光、及び青色光のうちの少なくとも1つを含む、請求項22に記載のヘッドセット。
【請求項24】
前記光源は、異なる時間期間で異なる周波数の光をあてるべく前記コントローラによって制御可能である、請求項20に記載のヘッドセット。
【請求項25】
前記ハウジングは、内蔵型のステレオスピーカを備える、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項26】
前記コントローラは、データインターフェースを備え、前記ヘッドセットは、前記データインターフェースを介してワイヤレスで受信した音声を前記スピーカを介して再生する、請求項25に記載のヘッドセット。
【請求項27】
前記コントローラは、施術プログラムを格納するメモリデバイスを備え、前記コントローラは、前記施術プログラムに従って前記パッドの動作を制御するように構成される、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項28】
前記コントローラは、前記施術プログラムのステージに従って各パッドを制御する、請求項27に記載のヘッドセット。
【請求項29】
前記コントローラは、前記施術プログラムのステージに従って、前記パッドの電気穿孔接点、熱装置、及び光源のうちの少なくとも1つを制御する、請求項27に記載のヘッドセット。
【請求項30】
前記施術プログラムの第1のステージ中に、前記コントローラは、熱を加えるべく前記熱装置を制御し且つ赤色光をあてるべく前記光源を制御し、一方、前記施術プログラムのさらなるステージで、前記コントローラは、熱を加えないように前記熱装置を制御し且つ青色光をあてるべく前記光源を制御する、請求項29に記載のヘッドセット。
【請求項31】
前記ヘッドセットはユーザインターフェースを備える、請求項1に記載のヘッドセット。
【請求項32】
前記ヘッドセットは前方ハウジングを備え、前記ユーザインターフェースは、前方ハウジングの前面にある、請求項31に記載のヘッドセット。
【請求項33】
前記ユーザインターフェースは、物理的ボタン、静電容量感知ボタン、及びデジタルディスプレイのうちの少なくとも1つを含む、請求項31に記載のヘッドセット。
【請求項34】
前記ユーザインターフェースは、施術プログラム、施術持続時間、施術残り時間、及び動作設定のうちの少なくとも1つを表示するデジタルディスプレイを含む、請求項31に記載のヘッドセット。
【請求項35】
請求項1に記載のヘッドセットを使用する目元の皮膚施術方法であって、前記方法は、一対の眼窩周囲接触目元パッドが目元の皮膚施術を施すように前記ヘッドセットを装着することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、皮膚施術に関し、より具体的には、目元の皮膚施術のためのヘッドセットに関する。
【背景技術】
【0002】
下まぶたの下のクマは、男性及び女性の両方に共通する。クマは、老化の見え方を増進し得るが、治療するのは難しい。
【0003】
クマは一般に、皮膚の色に応じて、紫色又は青色からこげ茶色又は黒色に見える場合があり、これは、血行不良、色素沈着、目の周りの皮膚の薄化などによって引き起こされる場合がある。
【0004】
睡眠不足又は悪い睡眠習慣、アレルギー(花粉症を含む)、色素沈着(体が過剰なメラニンを生成するときに起こる)、目の周りの脂肪組織レベルの低下、目の下の皮膚の薄化、鉄欠乏による貧血、日光への過度の露出、頻繁に目をこする、加齢、喫煙、遺伝、甲状腺疾患、乾燥性皮膚炎などを含む、クマの様々な原因が知られている。
【0005】
これらのクマはめったに心配する必要はないが、美容上の理由から、その露出の低減が望ましい。
【0006】
本発明は、従来技術の欠点の少なくともいくつかを克服する又は実質的に改善する方法、又は少なくとも代替手段を提供しようとするものである。
【0007】
本明細書で先行技術情報が言及されている場合、そのような言及は、その情報がオーストラリア又はその他の国における当該技術分野での共通の一般的知識の一部をなすことの自認を構成するものではないことを理解されたい。
【発明の概要】
【0008】
目のクマの軽減、まぶたの皮膚の若返り、微小循環の促進、ドライアイの水分補給又は治療、経皮目元美容液の吸着の強化、目の周りのアレルギー関連皮膚症状の軽減、肌のトーンの向上、眼筋のリラックス、及びストレスの解消のうちの1つ以上のために使用され得る目元の皮膚施術のためのヘッドセットが本明細書で提供される。
【0009】
ヘッドセットは、ヘッドバンドによって頭部に保持されるハウジングを備え得る。ヘッドセットは、一対の眼窩周囲接触目元パッドを備え得る。パッドは、まぶた及び目の周囲の皮膚に目元の皮膚施術を施すべくコントローラによって制御される。
【0010】
ヘッドセットは、パッドが目及びその周囲組織に接触するように装着される。コントローラによって制御された施術は、およそ20分持続し、ヘッドセットは、2時間の動作に十分な充電式バッテリ電源を備え得る。
【0011】
パッドは、目の周りにフィットする及び馴染むように横断面に湾曲を有する柔軟な本体を備え得る。
【0012】
モーションアクチュエータが、パッドで目の上をマッサージすることができる。モーションアクチュエータは、ハウジングに加わる力を最小限にするべく両方向にパッドを移動又は回転させることができる。装着者から見て左のパッドは時計回りに回転することができ、右のパッドは逆に反時計回りに回転して、貯留体液を眼窩下リンパ節へ押し流すことができる。ヘッドセットは、パッドを移動させるべくコントローラによって制御され得る回転・直線歯車伝導装置を備え得る。
【0013】
パッドは、パッドに又は皮膚に直接塗布された目元美容液の吸収を促進するべくパッドの下の皮膚細胞膜の浸透性を高めるために電界を印加する、電気穿孔接点を備え得る。
【0014】
パッドは、微小循環を促進するべく20kHzを超える周波数で振動することができる振動装置を備え得る。
【0015】
パッドは、血管拡張及びコラーゲン刺激を促進するべくおよそ44℃以下までの熱を加えるための熱装置を備え得る。
【0016】
パッドは、微小循環及びコラーゲン再構築を促進するための赤色光、肌のトーンを均一にする及びメラニン産生を抑制するための緑色光、皮膚を明るくするための黄色光、及び皮膚の過敏症及び炎症を鎮静及び軽減するための青色光を含む光をあてるための光源を備え得る。
【0017】
ヘッドセットは、施術中に接続されたBluetoothデバイスからのストリーミングを含む音楽を再生することができるステレオスピーカを内蔵し得る。
【0018】
ヘッドセットは、タッチスクリーンユーザインターフェースによって制御可能であり得る、衛生的で洗えるIPX6ハウジングを備え得る。
【0019】
コントローラは、電気穿孔接点、熱接点、モーションアクチュエータ、振動装置、及び/又は光源のタイミング及び/又は動作を制御することができる、1つ以上の施術プログラム及び/又はユーザ固有の及び/又はユーザが構成可能な設定を格納し得る。施術プログラムは、種々のステージを含むことができ、例えば、施術プログラムは、コントローラが熱を加えるべく熱装置を制御し且つ赤色光をあてるべく光源を制御する、微小循環を促進する第1のステージで開始し、コントローラが熱を加えないように熱装置を制御し且つ青色光をあてるべく光源を制御する、過敏症を軽減するさらなるステージを実施することができる。
【0020】
本発明のヘッドセットは、安全で非侵襲的な痛みのない様態で目元の皮膚施術を施す。
【0021】
本発明の他の態様も開示される。
【0022】
任意の他の形態が本発明の範囲内に入り得るが、本開示の好ましい実施形態を単なる例として添付の図面を参照しながらここで説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】目元の皮膚施術のために装着されているヘッドセットの斜視図を示す。
図2】ヘッドセットのさらなる斜視図を示す。
図3】ヘッドセットの平面図を示す。
図4】ヘッドセットの後面斜視図を示す。
図5】一実施形態に係るヘッドセットの機能を対照する概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ヘッドセット100は、一対の眼窩周囲接触目元パッド102を備える。ヘッドセット100は、目元の皮膚施術を施すべくパッド102を制御するためにコントローラ101をさらに備える。
【0025】
コントローラ101は、デジタルデータを処理するためのプロセッサ103を備え得る。コントローラ101は、デジタルデータ105及びコンピュータプログラムコード命令を含むデジタル情報を格納するためのメモリデバイス104をさらに備え得る。コンピュータプログラムコード命令は、複数のコンピュータプログラムコード命令コントローラ106へ論理的に分割することができる。使用中に、プロセッサ103は、本明細書で説明される機能を解釈及び実行するために、これらのコンピュータプログラムコード命令及び関連するデータ105を、システムバス107を介してメモリデバイス104からフェッチする。
【0026】
図3を参照すると、ヘッドセット100は、ハウジング108と、長さ調節可能なストラップ109の形態をとり得る後頭部取付部を備え得る。ハウジング108は、コントローラ101と、充電式バッテリの形態をとり得る電源110を収容し得る。パッド102は、ハウジング108から後方に延び得る。ハウジング108は、パッド102間に鼻梁のための隙間を設けることができる。
【0027】
パッド102は、その後方接触面が装着者の顔の輪郭に馴染むことを可能にするべく、シリコーン、ゴムなどの柔軟な本体111を備え得る。各パッド102は、装着者の顔の輪郭に馴染む向きをとることができるように、ハウジング108にピボット運動可能に取り付けられ得る。
【0028】
図3から明らかなように、本体111は、横断面に湾曲を有し得る。
【0029】
パッド102の後方適用面は、目及び眼窩周囲の真皮を覆うのに十分である。図4を参照すると、各パッド102の後方適用面は、概して横方向に細長くされ得る。
【0030】
図5を参照すると、コントローラ101は、様々な周辺機器とインターフェースするためのI/Oインターフェース112を備え得る。
【0031】
ヘッドセット100は、各パッド102用のモーションアクチュエータ113を備え得る。各モーションアクチュエータ113は、各パッド102をハウジング108に対してそれぞれ移動させるように構成される。モーションアクチュエータ113は、パッド102を直線的に移動させるべくDCモータによって駆動される、回転・直線歯車伝導装置を備え得る。さらに、代替的に、モーションアクチュエータ130は、パッド102を回転させることができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、コントローラ101は、パッド102を両方向に移動又は回転させるべくモーションアクチュエータ113を制御することができる。例えば、図4を参照すると、パッド102は、それぞれのモーションアクチュエータ113によって左右の両方向に動かされ、これにより、ハウジング108への合力を最小限にしながら、それぞれの目をマッサージすることができる。
【0033】
さらに又は代替的に、モーションアクチュエータ113は、パッド102を両方向に回転させることができる。図4の向きを参照すると、左のパッド102は時計回りに回転することができ、右のパッドは逆に反時計回りに回転して、貯留体液を眼窩下リンパ節へ押し流すことができる。
【0034】
パッド102は、その下の皮膚細胞膜の浸透性を高めるべく電界を印加するために、コントローラ101によって制御される露出した電気穿孔接点114を備え得る。目元美容液をパッド102に又は目に直接塗布することができ、電気穿孔接点114が、目元美容液をより効果的に吸収させるべく皮膚細胞膜の浸透性を高めるために電界を印加する。
【0035】
図4から分かるように、電気穿孔接点114は、各パッド102の周囲に概して同心円状に配置され得る。
【0036】
パッド102は、その下の皮膚を加熱するための熱装置をさらに備え得る。熱装置は熱接点115を備え得る。熱接点115は、金属などの熱伝導性であってもよく、伝導によって皮膚を加熱し得る。代替的な実施形態では、熱接点115は、高周波加熱によって皮膚を加熱し得る。
【0037】
熱装置は、およそ44℃以下までの熱を加えるべくコントローラ101によって制御され得る。これに関して、各目元パッド102は、パッド102の接触面領域を介して熱を測定する温度計を内部に備え得る。したがって、コントローラ101は、温度計によって測定された温度に応じて熱接点を介して熱を加えることができる。各パッド102の熱接点115は、概して同心円状に配置され得る。
【0038】
パッド102は、コントローラ101によって制御される振動装置116をさらに備え得る。振動装置116は、各パッド102を個別に振動させることができる。これに関して、振動装置116は各パッド102の本体内に配置され得る。いくつかの実施形態では、振動装置116は、偏心フライホイールを回転させるマイクロモータを備える。代替的な実施形態では、振動装置116は圧電式である。振動装置116は、20Hzを超える周波数で動作し得る。
【0039】
パッド102は、コントローラ101によって制御される光源117をさらに備え得る。光源117は、赤色、黄色、緑色、及び青色周波数を含む異なる周波数の光をあてるために異なるタイプのLEDを備え得る。
【0040】
図4を参照すると、光源117は、LEDの概して円形のバンドであり得る。光源117は、電気穿孔接点114及び熱接点115内の同心円状に配置され得る。
【0041】
ヘッドセット100は、施術中に音楽を再生するためのスピーカ119を備え得る。図4を参照すると、ハウジング108は、その後面のグリルの後ろに一対のステレオスピーカ119を備え得る。コントローラ101は、データインターフェース120を備え得る。いくつかの実施形態では、ヘッドセット100は、データインターフェース120を介して音楽ストリームを再生することができ、データインターフェース120は、例えば、Bluetoothデータインターフェースであり得る。
【0042】
ヘッドセット100は、ユーザインターフェース118を備え得る。図1及び図2を参照すると、ハウジング108は、その前面にユーザインターフェース118を備え得る。ユーザインターフェース118は、物理的ボタン及び/又は静電容量感知ボタン及び/又はデジタルディスプレイを含み得る。図示した実施形態では、インターフェース118は、音楽制御ボタン121及び電源ボタン122を備える。インターフェース118は、施術プログラム、施術持続時間、施術残り時間、動作設定などを表示することができるデジタルディスプレイ123をさらに備え得る。
【0043】
データ105は、電気穿孔接点114、熱接点115、モーションアクチュエータ113、振動装置116、及び光源117のうちのいずれか1つのタイミング及び/又は動作を制御することができる、1つ以上の施術プログラム及び/又はユーザ固有の及び/又はユーザが構成可能な設定を含み得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、これらの施術プログラム及び/又は設定は、データインターフェース120を介してコントローラ101と動作可能に通信するモバイル電話デバイスを介して選択及び/又は構成され得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、コントローラ101は、例えばセンサフィードバックに従って施術プログラムの実施を制御することができる。例えば、コントローラ101は、施術プログラムの次のステージを開始する前に温度設定点に確実に到達しているようにするべく温度計を監視することができる。
【0046】
コントローラ101は、実施する施術のタイプに応じて光源117を制御することができる。例えば、施術プログラムは、微小循環及びコラーゲン再構築を促進するための赤色光、肌のトーンを均一にする及びメラニン産生を抑制するための緑色光、皮膚を明るくするための黄色光、及び皮膚の過敏症及び炎症を鎮静及び軽減するための青色光を含む光をあてるために提供され得る。
【0047】
コントローラ101は、施術プログラムの種々のステージに従って、パッド102の構成要素を順次に制御することができる。例えば、コントローラ101は、施術プログラムの種々のステージで異なる色の光をあてるべく光源117を制御することができ、例えば、施術プログラムは、微小循環の促進のための赤色光で始まり、皮膚の過敏症の鎮静及び軽減のための青色光で終わることができる。
【0048】
コントローラ101は、光源117、電気穿孔接点114、及び熱接点115のうちの少なくとも1つを同期的に制御することができる。例えば、微小循環及びコラーゲン再構築を促進するとき、コントローラ101は、熱を加えるべく熱接点115を制御し且つ赤色光をあてるべく光源117を制御することができ、一方、皮膚の過敏症及び炎症を軽減するとき、コントローラ101は、熱を加えないように熱接点115を制御し且つ青色光をあてるべく光源117を制御することができる。
【0049】
上記の説明では、説明する目的で、本発明の十分な理解をもたらすために特定の命名法を使用した。しかしながら、本発明を実施するために特定の詳細は必要とされないことが当業者にはわかるであろう。したがって、本発明の特定の実施形態の上記の説明は、例示及び説明する目的で提示されたものである。上記の教示に照らして明らかに多くの修正及び変形が可能であるので、それらは、網羅的であること、又は開示された正確な形態に本発明を限定することを意図していない。実施形態は、本発明の原理及びその実際の適用を最もよく説明するために選択及び説明されており、これにより、当業者が意図した特定の使用に合わせて種々の修正を伴って本発明及び種々の実施形態を最良に使用できるようにする。以下の請求項及びそれらの均等物は、本発明の範囲を定義することを意図している。
【0050】
本明細書で用いられる場合の「およそ」又は類似の用語は、他に指定のない限り、記載された値の10%以内であると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】