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特表2023-542692ワイヤレス通信において条件付きモビリティプロシージャの実行を制御すること
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-11
(54)【発明の名称】ワイヤレス通信において条件付きモビリティプロシージャの実行を制御すること
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/00 20090101AFI20231003BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20231003BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20231003BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W72/0457 110
H04W16/32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518283
(86)(22)【出願日】2021-07-19
(85)【翻訳文提出日】2023-04-27
(86)【国際出願番号】 EP2021070116
(87)【国際公開番号】W WO2022058069
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】20196944.1
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100228337
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 綾
(72)【発明者】
【氏名】セルヴァガナパシー スリニヴァサン
(72)【発明者】
【氏名】アワダ アーマッド
(72)【発明者】
【氏名】アリ アマーナト
(72)【発明者】
【氏名】サブーリ-シカニ ファラナス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD36
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ39
(57)【要約】
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御するための手段を備える装置であって、条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、第1の構成および第2の構成に基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することを含む、装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御するための手段を備える装置であって、前記条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
前記複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、前記第1の構成および前記第2の構成に基づいて前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することを含む、装置。
【請求項2】
前記順次実行の制御は、ソース構成に対する前記第2の構成の依存性に基づき、前記第1の構成は前記ソース構成を変更することが可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2の構成がフル構成であることに従って、前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするための手段を備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2の構成が前記ソース構成に関してデルタ構成であることに従って、前記第2の構成の解放を伴う、前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするための手段を備える、請求項2または3に記載の装置。
【請求項5】
前記第2の構成の解放が容認可能であるか否かに従って、前記第2の構成の解放を伴う、前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするための手段を備え、前記第2の構成の解放が容認可能であるか否かは、前記第2の構成のベアラマッピングに依存する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第2の構成が前記ソース構成と同じ構成を含むことに従って、前記第1の構成および前記第2の構成の順次実行を可能にするための手段を備える、請求項2~5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記第2の構成が前記ソース構成と同じ構成を含み、ユーザ機器能力スプリット条件を満足することに従って、前記第1の構成および前記第2の構成の順次実行を可能にするための手段を備える、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第2の条件付きモビリティプロシージャは、異なるターゲットノードに関連する複数のターゲット構成を備え、前記ターゲットノードの全てが、前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするわけではなく、
装置は、前記第2の条件付きモビリティプロシージャのトリガ条件を満足する可能性が最も高い前記ターゲットノードの1つまたは複数のセット「N」によって許容されると、前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするための手段を備える、請求項1~7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記第2の条件付きモビリティプロシージャは、前記第2のネットワークノードによって始動される再構成メッセージによって促される条件付きマスターノードハンドオーバープロシージャであり、
前記第2のネットワークノードはソースマスターノードであり、
前記第2のネットワークノードからの前記再構成メッセージは、
- 異なるターゲットマスターノードに関連する1つまたは複数のターゲット構成のセット、
- 1つまたは複数のハンドオーバートリガリング条件のセット、および、
- ターゲットセカンダリセルグループ構成を備える前記第2の構成
を備え、
前記第1の条件付きモビリティプロシージャは、前記第1のネットワークノードによって始動される再構成メッセージによって促される条件付きプライマリセカンダリセル変更プロシージャであり、
前記第1のネットワークノードはセカンダリノードであり、
前記第1のネットワークノードからの前記再構成メッセージは、前記第1の構成を含む1つまたは複数のプライマリセカンダリセル構成のセットを備える、請求項1~8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御するための手段を備える装置であって、前記条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
前記複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、前記第1の構成および前記第2の構成に基づいて前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための情報をユーザ機器に向かって送信することを含む、装置。
【請求項11】
前記第2のネットワークノードとして動作するように構成され、装置は、
前記第2の条件付きモビリティプロシージャに関連する要求をターゲットネットワークノードに送信し、
前記第2の構成を備える前記ターゲットネットワークノードからの応答を受信し、
前記応答に基づいて、前記第2の構成ならびに前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための前記情報を前記ユーザ機器に送信するための手段を備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2の条件付きモビリティプロシージャに関連するターゲットネットワークノードとして動作するように構成され、装置は、
前記第2の条件付きモビリティプロシージャに関連する要求を受信し、
前記第2の構成ならびに前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための前記情報を前記第2のネットワークノードに送信するための手段を備える、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御するための手段を備える装置であって、前記条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
前記複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、前記第1の構成および前記第2の構成に基づいて前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するためのメッセージを受信することを含む、装置。
【請求項14】
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することを含む方法であって、前記条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
前記複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、前記第1の構成および前記第2の構成に基づいて前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することを含む、方法。
【請求項15】
コンピュータプログラムであって、コンピュータによって実行されると、
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することを引き起こし、前記条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
前記複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、前記第1の構成および前記第2の構成に基づいて前記第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することを含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、ワイヤレス通信において条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することに関する。一部の実施例は、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E-UTRA)-第5世代(5G:5thGeneration)ニューラジオ(NR)マルチコネクティビティ中の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することに関する。
【背景技術】
【0002】
マルチ無線デュアルコネクティビティ(MR-DC:Multi-Radio Dual Connectivity)はマルチコネクティビティの一例である。MR-DCは、複数の受信機/送信機を有するユーザ機器(UE)が、異なるノードによって提供されるリソースを利用することを可能にする。マルチコネクティビティ中に、UEは構成を記憶する。
【0003】
確立されたマルチコネクティビティ接続は、再構成メッセージを送信することによって再構成されることができる。3GPPシステムにおいて、再構成メッセージは、RRC再構成メッセージと呼ばれる。
【0004】
幾つかの状況において、マルチコネクティビティにおける再構成メッセージの改善された取り扱いを提供することが望ましい場合がある。
【発明の概要】
【0005】
必ずしも全てではないが種々の実施形態によれば、複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御するための手段を備える装置であって、条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、第1の構成および第2の構成に基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することを含む、装置が提供される。
【0006】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、順次実行の制御は、ソース構成に対する第2の構成の依存性に基づき、第1の構成はソース構成を変更することが可能である。
【0007】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、装置は、第2の構成がフル構成であることに従って、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするための手段を備える。
【0008】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、装置は、第2の構成がソース構成に対してデルタ構成であることに従って、第2の構成の解放を伴う、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするための手段を備える。
【0009】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、装置は、第2の構成の解放が容認可能であるか否かに従って、第2の構成の解放を伴う、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするための手段を備え、第2の構成の解放が容認可能であるか否かは、第2の構成のベアラマッピングに依存する。
【0010】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、装置は、第2の構成がソース構成と同じ構成を含むことに従って、第1の構成および第2の構成の順次実行を可能にするための手段を備える。
【0011】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、装置は、第2の構成がソース構成と同じ構成を含み、ユーザ機器能力スプリット条件を満足させることに従って、第1の構成および第2の構成の順次実行を可能にするための手段を備える。
【0012】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、第2の条件付きモビリティプロシージャは、異なるターゲットノードに関連する複数のターゲット構成を備え、ターゲットノードの全てが、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするわけではなく、
装置は、第2の条件付きモビリティプロシージャのトリガ条件を満足させる可能性が最も高いターゲットノードの1つまたは複数のセット「N」によって許容されると、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を可能にするための手段を備える。
【0013】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、第2の条件付きモビリティプロシージャは、第2のネットワークノードによって始動される再構成メッセージによって促される条件付きマスターノードハンドオーバープロシージャであり、
第2のネットワークノードはソースマスターノードであり、
第2のネットワークノードからの再構成メッセージは、
- 異なるターゲットマスターノードに関連する1つまたは複数のターゲット構成のセット、
- 1つまたは複数のハンドオーバートリガリング条件のセット、および、
- ターゲットセカンダリセルグループ構成を備える第2の構成
を備え、
第1の条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される再構成メッセージによって促される条件付きプライマリセカンダリセル変更プロシージャであり、
第1のネットワークノードはセカンダリノードであり、
第1のネットワークノードからの再構成メッセージは、第1の構成を含む1つまたは複数のプライマリセカンダリセル構成のセットを備える。
【0014】
必ずしも全てではないが種々の実施形態によれば、複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御するための手段を備える装置であって、条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、第1の構成および第2の構成に基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための情報をユーザ機器に向かって送信することを含む、装置が提供される。
【0015】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、装置は、
第2のネットワークノードとして動作するように構成され、装置は、
第2の条件付きモビリティプロシージャに関連する要求をターゲットネットワークノードに送信し、
第2の構成を備えるターゲットネットワークノードからの応答を受信し、
応答に基づいて、第2の構成ならびに第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための情報をユーザ機器に送信するための手段を備える。
【0016】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、装置は、
第2の条件付きモビリティプロシージャに関連するターゲットネットワークノードとして動作するように構成され、装置は、
第2の条件付きモビリティプロシージャに関連する要求を受信し、
第2の構成ならびに第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための情報を第2のネットワークノードに送信するための手段を備える。
【0017】
必ずしも全てではないが種々の実施形態によれば、複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御するための手段を備える装置であって、条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、第1の構成および第2の構成に基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するためのメッセージを受信することを含む、装置が提供される。
【0018】
必ずしも全てではないが種々の実施形態によれば、複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することを含む方法であって、条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、第1の構成および第2の構成に基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することを含む、方法が提供される。
【0019】
必ずしも全てではないが種々の実施形態によれば、コンピュータプログラムであって、コンピュータによって実行されると、
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することを引き起こし、条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、第1の構成および第2の構成に基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することを含む、コンピュータプログラムが提供される。
【0020】
必ずしも全てではないが種々の実施形態によれば、添付の特許請求の範囲で特許請求される実施例が提供される。
【0021】
幾つかの実施例は、ここで、添付図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本明細書で説明する主題の実施例を示す図である。
図2】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
図3】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
図4】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
図5】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
図6】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
図7】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
図8】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
図9】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
図10】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
図11】本明細書で説明する主題の別の実施例を示す図である。
【0023】
(定義)
3GPP(3rd Generation Partnership Project) 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G(5th Generation Standard for Cellular Networks) セルラーネットワークに関する第5世代標準
CHO(Conditional Handover) 条件付きハンドオーバー
CPC(Conditional PSCell Change) 条件付きPSCell変更
E-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access) 進化型ユニバーサル地上無線アクセス
eNB(eNodeB) eノードB
gNB(gNodeB) gノードB
gNB-CU(gNodeB centralized unit) gノードB中央ユニット
gNB-DU(gNodeB distributed unit) gノード分散ユニット
MCG(Master Cell Group) マスターセルグループ
MN(Master Node) マスターノード
NR(New Radio) ニューラジオ
PCell(Primary Cell) プライマリセル
PSCell(Primary Secondary Cell) プライマリセカンダリセル
RAN(Radio Access Network) 無線アクセスネットワーク
RAT(Radio Access Technology) 無線アクセス技術
RLC(Radio Link Control) 無線リンク制御
RLF(Radio Link Failure) 無線リンク障害
RRC(Radio Resource Control) 無線リソース制御
SCell(Secondary Cell) セカンダリセル
SCG(Secondary Cell Group) セカンダリセルグループ
SgNB(Secondary gNodeB) セカンダリgノードB
SN(Secondary Node) セカンダリノード
SRB3(Signal Radio Bearer 3) 信号無線ベアラ3
UE(User Equipment) ユーザ機器
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、マルチコネクティビティのために構成されたワイヤレス通信ネットワークシステム1を概略的に示すブロックダイヤグラムである。少なくとも幾つかの実施例において、システム1は3GPP定義ネットワークシステムである。
【0025】
図1のシステム1は、UE100、少なくとも第1のノード102および第2のノード104を備えるRAN、およびコアネットワーク(NW)エンティティ108を備える。図1は、RANの第3のノード112および第4のノード114をさらに示し、UE100がモビリティ中にノードを変更することを可能にする。
【0026】
本明細書の用語「ノード(node)」はアクセスノードを指す。3GPP定義システム1において、ノードは基地局である。基地局実装NRはgNBと呼ばれる。基地局実装E-UTRAはeNBと呼ばれる。
【0027】
図2は、第1の無線アクセス技術(RAT)(例えば、NR)を実装するように構成されるノード104/114(例えば、gNB)の実施例を示す。この実施例において、ノード104はディスアグリゲーテッド(スプリット)アーキテクチャを有する。gNB104は、1つまたは複数の分散ユニット(gNB-DU)20および中央ユニット(gNB-CU)10を備える。装置2は、gNB-CUおよび/または1つまたは複数のgNB-DUまたは全gNB等のノード104、114の少なくとも一部の機能を実装するように構成される。
【0028】
gNB-CU10は、無線リソース制御(RRC)レイヤおよびgNB120の他のレイヤをホストするように構成される論理ノードである。gNB-CU10は、1つまたは複数のgNB-DU20の動作を制御する。gNB-DU20は、アクセスノード(gNB)120の無線リンク制御プロトコル(RLC)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤ、および物理(PHY:Physical)レイヤをホストするように構成される論理ノードである。gNB-DU20は、専用インタフェース(F1)を介して、gNB-CUによってホストされるRRCレイヤに通信する。
【0029】
1つのgNB-DU20は、1つまたは複数のセル(図には示さず)をサポートすることができる。1つのセルは、1つのgNB-DU20のみによってサポートされる。
【0030】
図3は、第2のRAT(例えば、E-UTRA)を実装するように構成されるノード102/112(例えば、eNB)の実施例を示す。この実施例において、ノード102はディスアグリゲーテッドアーキテクチャを有していない。eNB102は、無線リソース制御(RRC)レイヤおよびeNB102の他のレイヤをホストするように構成される論理ノードである。装置2は、eNB等のノード102、112の少なくとも一部の機能を実装するように構成される。
【0031】
再び図1参照すると、ノード102、104、112、114は、ネットワークインタフェース103を介して互いに動作可能に結合される。例示的な実装態様において、ネットワークインタフェース103はX2インタフェースを備える。
【0032】
UE100は、無線インタフェース101を介してノード102に動作可能に結合することができる。この実施例において、無線インタフェース101は、ワイヤレスインタフェースである。この例示的な実装態様において、無線インタフェース101はUuインタフェースを備える。マルチコネクティビティ中に、UE100は、無線インタフェース105を介して別のノード104に同時に結合することができる。幾つかの実施例において、無線インタフェース101、105は同じタイプのインタフェースを備える。
【0033】
UE100が動作可能に結合される1つのノード102は、マスターノード(MN)として働くように構成されることができる。UE100が動作可能に結合される他のノード104は、セカンダリノード(SN)として働くように構成されることができる。
【0034】
図1において、第1のノード102は第1のマスターノード(MN1)であり、第2のノード104は第1のセカンダリノード(SN1)であり、第3のノード112は第2のマスターノード(MN2)であり、第4のノード114は第2のセカンダリノード(SN2)である。図1において、MN1 102およびSN1 104はサービング(ソース)ノードである。
【0035】
少なくとも、MN102、112は、インタフェース107を介してコアネットワークエンティティ108に動作可能に結合することができる。SN104、114は、コアネットワークエンティティ108に動作可能に結合することができる。図1において、MN1 102およびMN2 112は、インタフェース107を介して異なるコアネットワークエンティティ108に動作可能に結合される、または、同じエンティティに動作可能に結合される可能性がある。
【0036】
第1の実施例において、MN102、112は、E-UTRAを実装するように構成されるeNBである。コアネットワークエンティティ108は、進化型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)エンティティを備える。エンティティ108は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)および/またはサービスゲートウェイ(S-GW:Service Gateway)を備えることができる。インタフェース107はS1インタフェースを備える。
【0037】
第2の実施例において、MN102、112は、NRを実装するように構成されるgNBである。コアネットワークエンティティ108は、5Gコア(5GC:5G Core)エンティティを備える。エンティティ108は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)を備えることができる。インタフェース107はNG-Cインタフェースを備える。
【0038】
マルチコネクティビティの実施例は、以下で提供される。これらの実施例の全てではないがほとんどにおいて、SN104、114は、MN102、112から異なるRATを実装する。
【0039】
1つの実施例は、eNBがMN102/112として働き、gNBがSN104/114として働くE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC:E-UTRA - NR Dual Connectivity)である。この実施例は、本明細書全体を通して参照される。しかしながら、本開示の態様は、以下で述べる他の実施例にも適用可能である。
【0040】
別の実施例は、eNB(例えば、次世代eNB:ng-eNB)がMNとして働き、gNBがSNとして働く次世代RAN(NG-RAN:next generation RAN)E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(NGEN-DC)である。
【0041】
デュアルコネクティビティの別の実施例は、gNBがMNとして働き、ng-eNBがSNとして働くNR-E-UTRAデュアルコネクティビティ(NE-DC:NR-E-UTRA Dual Connectivity)である。
【0042】
デュアルコネクティビティの別の実施例は、1つのgNBがMNとして働き、別のgNBがSNとして働くNR-NRデュアルコネクティビティ(NR-DC:NR-NR Dual Connectivity)である。NR-DCの別の実施例において、UE100は、2つのgNB-DUに接続され、1つのgNB-DUはマスターセルグループ(MCG)にサーブし、他のgNB-DUは、MNおよびSNとして働く同じgNB-CUに接続されたセカンダリセルグループ(SCG)にサーブする。
【0043】
マルチコネクティビティの少なくとも幾つかの実施例において、ノード102、104、112、114は、1つまたは複数のセルのセルグループを備える。セルグループは、プライマリセルおよびゼロ以上のセカンダリセルを備える。
【0044】
セルは、無線信号を有する、すなわち、UEが接続しサービスを受けることができる基地局によってカバーされた地理的エリアに関する。セルは、より低いレイヤの物理セルアイデンティティ(PCI:Physical Cell Identity)およびより高いレイヤのセルアイデンティティによって識別されることができる。
【0045】
プライマリセルは、UE100が、初期接続確立プロシージャを実施するかまたは接続再確立プロシージャを始動する、プライマリ周波数で動作するセルである、または、ハンドオーバープロシージャにおいてプライマリセルとして示されるセルである。少なくとも幾つかの実施例において、プライマリセルは、接続確立、再確立、またはハンドオーバー中に非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)モビリティ情報を提供するように構成されるセルである。プライマリセルは、接続再確立またはハンドオーバー中にセキュリティ入力を提供するように構成されることができる。
【0046】
セカンダリセルは、RRC接続が確立されると構成されることができ、さらなる無線リソースを提供するために使用されることができる、セカンダリ周波数で動作するセルである。セカンダリセル(SCell)は、PCellセルと共に、サービングセルのセットを形成するように構成されることができる。
【0047】
マルチコネクティビティにおいて、MN102/112のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)である。SN104/114のセルグループは、セカンダリセルグループ(SCG)である。MCGは、プライマリセル(PCell)およびゼロ以上のセカンダリセル(SCell)を備える。SCGは、プライマリセカンダリセル(PSCell)およびゼロ以上のセカンダリセル(SCell)を備える。少なくとも幾つかの実施例において、MCGおよびSCGは、PCellまたはPSCellに加えて少なくとも1つのSCellを備える。
【0048】
マルチコネクティビティが最初に確立されると、UE100は、メモリに構成を記憶する。構成は、PCellおよびゼロ以上のSCellを含むMCGならびにPSCellおよびゼロ以上のSCellを含むSCGならびに1つまたは複数のベアラを識別する情報を含む。
【0049】
構成は、測定構成用の情報、モビリティ制御のための情報、無線リソース構成情報(無線ベアラ、MAC主構成、および物理的チャネル構成を含む)、および/またはアクセス層(AS:Access Stratum)セキュリティ構成のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0050】
構成を適用(実行)した後、UE100は、MNおよびSNによって提供された無線リンクを使用してMCGおよびSCGを通じてデータを送受信するように構成されることができる。
【0051】
マルチコネクティビティ接続は、UE100によって実行される再構成メッセージを送信することによって再構成されることができる。実行されると、記憶された構成が更新される。マルチコネクティビティ用の3GPP標準37.340は、再構成メッセージをRRC再構成メッセージとして定義する。
【0052】
SN始動RRC再構成メッセージは、PSCellからまたはSCellから、あるいは、キャリアアグリゲーション複製の場合、両方から送信されることができる。MN始動RRC再構成メッセージは、PCellからまたはSCellから、あるいは、両方から送信されることができる。
【0053】
本開示の実施例は、モビリティプロシージャが実施されることを可能にする再構成メッセージを指す。モビリティは、サービスの喪失なしで移動するUE100の能力を指す。モビリティプロシージャは、UE100がモビリティ中に最適構成を有することを保証するためのプロセスを指す。モビリティプロシージャは、構成更新を伴うことができる。モビリティプロシージャは、再構成メッセージによって促されるUE100において実施されることができる。
【0054】
マルチコネクティビティにおけるモビリティプロシージャ用の再構成メッセージの実施例は、限定はしないが、
a)ベアラをSN104へ/から転送するために、または、同じSN104内でUEコンテキストの他の特性を修正するために、ベアラコンテキスト(構成/特性)を修正、確立(追加)、または解放(除去)するためのSN修正(MN/SN始動)。実施例は、スプリットベアラのSCGベアラおよびSCG RLCベアラの追加、修正、または解放、ならびに、SN終端MCGベアラ用の構成変更を含む。ベアラは、RANまたはコアネットワーク内の終端点に関連するデータトンネルである。ベアラの修正は、例えばMNからSNに終端点を変更すること、無線ベアラに対するサービス品質(QoS:quality of service)フローのマッピングを変更すること、論理チャネルアイデンティティを変更すること、タイマーを含むRLCベアラ特性を変更すること、RLCモードを変更すること、例えば、サービスデータ適応プロトコル(SDAP:Service Data Adaptation Protocol)、パケットデータ収束プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)、およびRLC特性を変更することを含むことができる。
b)ソースSN104からのUEコンテキストをターゲットSN114に転送し、ソースSN104からのUE100内のSCG構成をターゲットSN114のSCG構成に変更するためのSN変更(MN/SN始動)。
c)SN104におけるコンテキストが維持されるかまたは別のSN114に移動する間に、ソースMN102からのコンテキストデータをターゲットMN112に転送するためのMN間ハンドオーバー(MN始動SN変更がある状態/ない状態)。MN間ハンドオーバー中、ターゲットMN112は、ソースSN104を維持するかまたは変更するかあるいはソースSN104を解放するかを決定することができる。
を含む。
【0055】
図4は、MN関与なしの、SN始動SN修正モビリティプロシージャを含む例示的な再構成メッセージを示すメッセージシーケンスチャートである。SN104は変化しないため、これは、SN内再構成メッセージと呼ばれる。
【0056】
そのような再構成メッセージは、MN102との協働が必要とされない場合に、SN104の構成を修正するために使用されることができる。これは、SN104を変更することなく、SCG SCellの追加、修正、および解放、ならびに、PSCellの変更を含む。少なくとも以下で説明する実施例において、再構成メッセージは、PSCellの変更を含む。
【0057】
操作401にて、SN104は、RRC再構成メッセージ(「NR RRC接続再構成(NR RRCConnectionReconfiguration)」)をUE100に送信し、UE100がSN修正モビリティプロシージャを実施するように促す(トリガする)。RRC再構成メッセージは、現在のSCGと異なるが、同じSN104に依然として関連するターゲットSCGを含むことができる。
【0058】
メッセージは、信号無線ベアラ3(SRB3:Signal Radio Bearer 3)等のベアラを通じて送信されることができる。UE100は、RRC再構成メッセージを実行して、その記憶された構成を修正(例えば、置換/更新)する。
【0059】
RRC再構成メッセージに含まれる構成の少なくとも一部にUE100が適合することができない場合、UE100は、再構成失敗プロシージャを実施することができる。
【0060】
操作403にて、SN104によって指示される場合、UE100は、新しいターゲットPSCellに対するアクセスを実施する(「ランダムアクセスプロシージャ(random access procedure)」)。プロシージャは、SN104のターゲットPSCellに対する同期化を含むことができる。アクセスを実施することは、RACH(random access channel)プロセス(ランダムアクセスチャネルプロセス)を含むことができる。
【0061】
操作405にて、UE100は、SN104に返答(「NR RCC接続再構成完了(NR RRCConnectionReconfigurationComplete)」)を送信し、再構成メッセージの構成が適用されたこと(例えば、UE100が、その記憶された構成を、RRC再構成メッセージによって使用可能にされる新しい構成に修正したこと)を報告する。
【0062】
少なくとも幾つかの実施例において、モビリティプロシージャは、条件付きモビリティプロシージャとすることができる。再構成メッセージは、条件付き再構成メッセージと見なされることができる。これは図5に示され、図5は、条件付きPSCell変更(CPC)の実施例を示す。図4のように、示す再構成メッセージは、MN関与なしのSN始動SN修正モビリティプロシージャである。
【0063】
操作501は、UE100がSN104に測定結果(「測定報告(measurement report)」)を送信することを含む。測定結果は、参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Receive Power)または参照シグネチャ受信品質(RSRQ:Reference Signature Received Quality)等の信号電力および/または信号品質測定結果を含むことができる。UE100から測定結果を受信すると、ソースSN104は、測定結果に従って同じSN104内で複数の候補ターゲットPSCellを準備することができる。用語「ソース(Source)」は、現在サーブ中のノードまたはセルを意味する。候補ターゲットPSCellを準備することは、RACHリソース(コンテンションなしランダムアクセスプリアンブル)、セル無線ネットワーク一時的識別子(C-RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)、または保証ビットレートサービス用の無線リソース等のリソースをリザーブすることを含むことができる。
【0064】
操作503は、UE100がCPCモビリティプロシージャを実施するように促す(トリガする)RRC再構成メッセージ(「RRC(接続)再構成(RRC(Connection)Reconfiguration)」)を、ソースPSCellがUE100に送信することを含む。これは、本明細書でCPC再構成メッセージとも呼ばれる。これは、1つまたは複数のCPC実行条件をUE100に送信すること、および、準備された1つまたは複数の候補PSCellの構成をUE100に送信することを含む。CPC実行条件は、例えば、オフセットベースおよび/または閾値ベースとすることができる。オフセットベース条件は、Mt>Ms+オフセットであるときに満足されることができ、MtはターゲットPSCellの測定結果であり、Msは、サービングPSCellの測定結果であり、オフセットは、構成されたオフセットである。閾値ベース条件は、Ms<閾値1(Msは閾値1より悪くなる)でありかつMt>閾値2(Mtは閾値2より良くなる)であるときに満足されることができる。オフセット法および閾値法は共に、同時に適用される可能性があり、少なくとも一方が満足される場合、CPC実行条件が満足される可能性がある。
【0065】
操作504にて、UE100は、SN104に返答(「RRC(接続)再構成完了(RRC(Connection)Reconfiguration Complete)」)を送信し、再構成が適用されたことを報告する。図5において、再構成が適用されたという報告は、CPC実行条件の満足に先立って、送信される。本明細書の用語「適用された(applied)」は、UEが、RRC再構成メッセージの命令(例えば、CPC実行条件)を実行することを終了したことを意味しない。
【0066】
操作505は、CPC実行条件が満足されているとUE100が判定することを含む。例えば、UE100は、SN104の特定のセルが実行条件を満足させると判定することができ、そのセルを新しいPSCellとして選択することができる。
【0067】
操作507は、操作403と同様であり、条件の満足に従って実施される。
【0068】
操作509は、操作504と同様であるが、新しいPSCellに送信され、UEがCPC実行プロシージャを完了した(例えば、UE100が操作507を実施した)ことを示す。
【0069】
図6は、例示的なNM間ハンドオーバーモビリティプロシージャ(MN始動SN変更がある状態/ない状態)を示すメッセージシーケンスチャートである。必ずしも全ての実施例ではないが図6において、ハンドオーバーは、SN間変更を含む。
【0070】
ソースMN1 102がハンドオーバーを始動すると、MN1 102は、操作602にて、ターゲットMN2 112に要求を送信する。要求は、ハンドオーバー要求(HO-REQ:Handover Request)メッセージとすることができる。ターゲットMN2 112は、UEからの測定報告に基づいてMN1 102によって決定される。ターゲットMN2 112は、要求が送信される1つまたは複数の候補MNのセットのうちの1つのMNとすることができる。
【0071】
SNを変更することをターゲットMN2 112が決定する場合、ターゲットMNは、操作604に示すように、ターゲットSN2 114に追加要求(例えば、SgNB追加要求)を送信することができる。(ターゲット)SNは、操作606に示すように、SgNB/SN追加要求アクノリッジ等の確認応答で返答する。確認応答は、ターゲットPSCellを備える、SN2 114のターゲットSCG構成等の新しい構成を示す再構成メッセージ情報を含むことができる。この再構成メッセージ情報は、UE100に対してフル構成が提供されるかまたはデルタSCG構成が提供されるかの指示を含むことができる。
【0072】
デルタ構成は、UE100に記憶された参照ソース構成に依存し、一方、フル構成は、ソース構成に依存しない。デルタ構成は、変化した構成の部分をUE100に提供するだけであるデルタ(差)更新である。UE100は、これらの部分を、既存のソース構成(例えば、SCG構成)の上位に適用して、時間および帯域幅を節約する。対照的に、フル構成は全構成を備える。
【0073】
ターゲットMNが、代わりに、ソースSN1 104を維持することを決定する場合、追加要求は、代わりに、ソースSN1 104に送信されることができる。ソースSN1 104は、そのSCG構成を維持または変更することを決定することができ、その確認応答をターゲットSCG構成に提供することができる。
【0074】
ハンドオーバーがマルチコネクティビティを終了させ、単一コネクティビティ動作に戻す場合、MN2 112は、追加要求をSNに送信しないとすることができ、ターゲットSCG構成は受信されないとすることができる。
【0075】
上記を考慮して、ハンドオーバー中にターゲットSCG構成について複数の考えられる使用事例:
- ターゲットSCG構成(例えば、単一コネクティビティに対するハンドオーバー)なし
- フルターゲットSCG構成、
- デルタターゲットSCG構成、および/または、
- 同じSCGが使用されるという指示
が存在する。
【0076】
操作608にて、MN2 112は、ハンドオーバー要求に対する応答をMN1 102に送信する。応答は、ハンドオーバー要求アクノリッジメッセージとすることができる。応答は、ターゲットSCG構成を含むことができ、転送先アドレスを含むことができる。
【0077】
操作610にて、MN1 102は、UE100がハンドオーバーモビリティプロシージャを実施することを促す(トリガする)RRC再構成メッセージをUE100に提供する。これは、本明細書でCHO再構成メッセージとも呼ばれる。これは、ターゲットMCGおよびSCG構成を実行することを含むことができる。
【0078】
操作612および操作614にて、UE100は、ターゲットMN2 112に同期し、操作612のランダムアクセスプロシージャおよび構成が適用されたという報告を備える。操作616にて、必要である場合、UE100は、ターゲットSN2 114に同期する。
【0079】
少なくとも幾つかの実施例において、ハンドオーバーモビリティプロシージャは、条件付きハンドオーバー(CHO:conditional handover)とすることができる。CHOおよびCPCは共に、モビリティ頑健性を改善するためのメカニズムであるが、異なるモビリティシナリオ用のメカニズムである。
【0080】
CHOによって、マスターノード間のUEモビリティは、ネットワークであって、ハンドオーバーをトリガするためにUEによって評価されるCHO実行(トリガリング)条件と共に、準備されるターゲットMN用の条件付きハンドオーバー構成を提供する、ネットワークによって改善される、すなわち、UE100は、CHO実行条件のうちの1つの条件が満たされると、CHO実行をトリガする。CPCは、モビリティ頑健性を改善し、PCellを維持しながら、PSCell間のUEモビリティの実行をファスニングする(fasten)。
【0081】
CHO実行条件は、早期に定義されたCPC実行条件と同じタイプの条件のうちの少なくとも一部、および、任意で1つまたは複数の異なる条件を、任意で含むことができる。
【0082】
本開示の必ずしも全てではないが幾つかの実施例は、第1のネットワークノード(例えば、ソースSN)によって始動される第1の構成(例えば、ターゲットSCG)を備える第1の条件付きモビリティプロシージャ(例えば、CPC)および第2のネットワークノード(例えば、ソースMN)によって始動される第2の構成(例えば、ターゲットSCG構成)を備える第2の条件付きモビリティプロシージャ(例えば、CHO)を備える複数の条件付きモビリティプロシージャの取り扱いに関する。
【0083】
3GPP標準37.340のRel-16において、CHOおよびCPCの同時操作は、サポートされない。ネットワークは、CHOがUE100に向けて構成されるときに、CPCがイネーブルされないことを保証する。
【0084】
CPCおよびCHO構成は、MN102およびSN104によって独立に提供されるため、UE100がCHO構成を受信すると、UE100が、(MN関与なしで)既に保留中のSN104からのCPC構成を有することができる、すなわち、UE100が、準備されるターゲットPSCellについて少なくとも1つのCPC構成を有し、CPC実行条件を評価し、また、その逆も同様であることが、制限のためでない場合、可能である。このシナリオは、図7に示される。
- 時間T1にて、図7は、CPC再構成メッセージが、MN関与なしでSN104からUE100によって受信されるときの、MN102のMCG-1内およびSN104のより小さいSCG-1サブエリア内のUE100を示す。
- 時間T2にて、図7は、UE100が、SCG-2(異なるSN114)およびMCG2(異なるMN/PCell112)に向かって移動したが、CPC実行(トリガリング)条件がまだ満たされていないことを示す。そのとき、UE100からMN1 102への測定報告は、ソースPCell(ソースMN102)からターゲットPCell(ターゲットMN12、MCG2)への考えられるモビリティを示した。したがって、そのとき、CHO RRC再構成メッセージは、SN関与なしでMN102からUE100によって受信される。
- 時間T3にて、図7は、UE100が、SCG-1を去って、SCG2内に移動したが、まだMCG-1を去っていないかまたはMCG2に入っていないことを示す。時間T3は、CPC実行(トリガリング)条件が満たされる(SCG-1からSCG-2に再構成するためのモビリティ基準が満足された)時点(point)である。したがって、UE100は、その現在の(ソース)SCGを変更する。
- 時間T4にて、CHO実行条件が満たされる。しかしながら、ソースSCG構成が、CHO準備中にそうであったのともはや同じでないため、UEは、全ての状況において、CHOのターゲットSCG構成を適用することができない。これは、ハンドオーバー失敗につながる可能性がある。
【0085】
同時CHO-CPCを禁止する制限が、上記シナリオに対処する間、制限は、以下で示すCHO後のCPCについてのそれ自身の問題を引き起こす:
- UE100は、ソースPCell(MN102)からターゲットPCell(MN112)への考えられるモビリティを示す測定報告をMN102に送信する。
- ソースノード(MN102)は、1つまたは複数のターゲットPCell(ターゲットMN112を含む)を準備し、CHOコマンドを、関連するCHOトリガリング条件と共にUE100に送信する。CHOがUE100に対して構成されるため、SN104は、UE100に対してCPCを構成することを許容されない。
- UE100は、PSCell-1からPSCell-2に同様に同時に移動しており、SRB3を介してSN104に測定報告を送信する。
- CHOが保留中であるため、SN104は、制限のため、UE100についてのCPCコマンドを提供しないことになる。
【0086】
UE100は、ウィンドウのCHO実行中、ソースPSCellから出ているため、セカンダリノードPLF(S-RLF:Secondary node RLF)が起こる場合がある。S-RLFがソースMN102に報告するとき、ソースMN102は、SCGにマッピングされたベアラを別のSCGまたはMCGに再構成するためにまたは保留中のCHOが実行されるのを待つために別のRRC再構成メッセージを送信する必要がある場合がある。ソースMN102が、CHOが実行されるのを待ちながら、何の行動もとらない場合、SGGベアラについてさらなる中断(interruption)が存在することになる。ソースMN102は、RRC再構成メッセージを送信することを決定する場合、UE100がソースPCell(MN102のカバレジエリア)から既に出ているため信頼性がない場合があり、また同様に、この再構成は、保留中のCHOに影響を及ぼす場合がある。
【0087】
以下で提供される実施例は、上記問題を回避し、CHOおよびCPCコマンドの同時受信および評価を許容するメカニズムを提案し、これらのコマンドの実行を、いずれのコマンドも取り消すことなく、これらのコマンドが起こる順序に応じて可能にする。
【0088】
両方のネットワークノード102、104からの条件付き再構成の共存を許容するために、これらの2つの構成に関連する任意の依存性は、実行中のいずれの構成ミスマッチも回避すると考えられることができる。状況は以下で説明される。
- UE100に対して送信されたRRC再構成メッセージは、通常、現在の構成に対してデルタ構成を含む。UE100は、現在のソース構成にわたって、RRC再構成メッセージで受信された変更を適用する。
- UE100がデュアルコネクティビティを有するときのCHOの場合、ターゲットMN112は、ソースMN102の現在のMCGに基づいてデルタターゲットMCG/SCG構成、および、参照として、CHO準備時のソースSN構成の現在のSCGを準備する。
- CPCがCHOと同時に許容される場合でかつCPCがCHOに先立って実行される場合、ソースSCG構成は、UEにおいて変化しており、今や、CHO準備のためにターゲットMNによって使用されたソースSCG構成と異なる。CHOが後で実行される場合、UEは、ターゲットMN112がそれに基づいてそのCHOターゲットSCG構成を準備したソースSCG構成と同じでない最新のソースSCG構成を参照として使用することによって、CHOのターゲットSCG構成を適用する。これは、構成のミスマッチのため、ハンドオーバー実行失敗または後の失敗につながる可能性がある。
【0089】
ターゲットCHO構成に応じて、CHOのターゲットSCG構成がUE100のソースSCG構成に依存性を有していないときに、または、ターゲットSCG構成がソースSCG構成と同じ構成を維持するときに、CPCが許容されることができる。以下の表は、CPCがCHOに先立って許容されることができる-換言すれば、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行がイネーブルされる異なる使用事例を要約する。
【0090】
【表1】
【0091】
少なくとも幾つかの実施例において、ネットワークは、CHOおよびCPCの順次実行が許容されるか否かをUE100に示すことができる。
【0092】
上記表に基づく例示的な実装態様において、CHO前のCPCは、
- ターゲットSCG構成がデルタ構成であり、CHO実行中のターゲットSCG構成の解放が容認可能でない。代替的に、CHOのターゲットSCG構成がデルタ構成である場合、継続中のCPCが終了される。
- ターゲットSCG構成がソースSCG構成と同じであるが、UE能力スプリット条件が満足されない。
ときに、許容されない。
【0093】
上記実装態様において、CHO前のCPCが許容されない場合、継続中のCPCは終了されることになる。用語「終了される(terminated)」は、UE100がCPC実行条件を評価することを停止することを必ずしも必要としない。CPC評価は、依然として継続する場合があるが、CPC実行条件がCHOより早く満たされる場合、CPC実行条件は無視される(PSCell変更は実行されない)。別の実施形態において、終了は、CPC実行条件の評価を停止することを含む。
【0094】
例示的な実装態様において、CHO前のCPCは、
- ターゲットSCG構成(単一コネクティビティに対するハンドオーバー)が存在しない。
- ターゲットSCG構成が、ソース構成に依存しないフル構成である。
- ターゲットSCG構成がデルタ構成であり、CHO実行中のターゲットSCG構成の解放が容認可能である。
- ターゲットSCG構成がソースSCG構成と同じであり、UE能力スプリット条件が満足される。
ときに、許容される。
【0095】
デルタSCG構成シナリオは、ここで、より詳細に説明される。
【0096】
ターゲットデルタSCG構成を解放することは、UE100が、CHO構成のMCG部分を解放するが、CHO構成のMCG部分を適用しハンドオーバーを完了することを依然として許容されることになることを意味する。ターゲットSCG構成を解放する結果として、UE100は、デルタSCG構成を適用しようと試みないことになる。なぜなら、CPCがソース構成を変更してしまっているため、デルタ構成が上手く働かない場合があるからである。
【0097】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、UE100は、CPCの結果として変化したソースSCG構成を解放すると共に、ターゲットSCG構成を解放することもできる。UE100は、今や、SCG構成を有していないことになる。適切な時点で、UE100は、新しいSCG構成を追加することができる。
【0098】
UE100は、ターゲットSCG構成を解放すると、UE100がSCG構成を解放したことをSN104/114に報告することができる。
【0099】
別の実施形態において、UE100は、現在のソースSCG構成を解放しない場合がある。代わりに、CPC再構成メッセージを受信した後であるが、CPC実行条件を満足する前に、CHO再構成メッセージが受信される場合、UE100は、継続中のCPCを実行しない場合がある。すなわち、UE100は、CPC実行条件の満足をモニターするのを停止することができる。
【0100】
任意に、ターゲットSCG構成を解放することが容認可能であるか否か、すなわち、ターゲットSCGなしでの縮退ハンドオーバー完了(reduced handover completion)が容認可能であるか否かについてのチェックがターゲットMN112によって実施されることができる。容認可能である場合、継続中のCPCは、実行することを許容され、それに続いて、SCG変更なしでのCHOが実行される。容認可能でない場合、継続中のCPCは、UE100が、新しいデルタターゲットSCG構成が適用されることができる先のそのソース構成を保持することを保証するために、終了されることができる。
【0101】
少なくとも幾つかの実施例において、解放が容認可能か否かは、ターゲットSCG構成のベアラマッピングに依存する。容認性は、MCGとSCGとの間のターゲット無線ベアラマッピング構成に依存することができる。解放は、スプリットベアラが、ターゲットに従ってUE100にマッピングされる場合に許容されることができる。スプリットベアラは、MCGおよびSCGの両方におけるRLCベアラを有する無線ベアラとして定義される。SCGに完全にマッピングされた一部のベアラ(スプリットベアラではなくSCGのみのベアラと呼ばれる)が存在する場合に、または、上記ベアラがハンドオーバー時に時間的制約がある場合に、解放は許容されない場合がある。なぜなら、MNとSNとの間のベアラトラフィックを一時停止しないことがこの事例では望ましいからである。ベアラは、中断時間に関して高い要件を有する場合があるため、ハンドオーバーにおけるこれらのベアラの解放は、容認可能でない場合がある追加の中断につながる場合がある。時間的制約があるベアラの実施例は、閾値以下中断時間要件を有するベアラである。
【0102】
「同じSCG(Same SCG)」構成シナリオは、ここで、より詳細に説明される。
【0103】
用語「同じSCG」は、現在のソースSCG構成が維持されることを示すターゲットSCG構成として定義される。用語「同じ(same)」は、同じSCGを指すが、その構成に含まれるデータは、必ずしも、全ての点で同一でなければならないわけではない、例えば、セキュリティキー変更が指示される場合がある。
【0104】
たとえSCGが同じでも、CPCおよびCHO後のUE能力の使用法は、幾つかの事例において、全体のUE能力を尊重しない場合がある。したがって、UE能力のスプリットが同じであることをネットワークが保証しない場合、第2の実行(例えば、CHO)は、幾つかの事例において、全体のUE能力を超える場合があり、RLFをもたらす可能性がある。
【0105】
UE能力は、RRC UE能力情報メッセージに含まれる情報を指す。E-UTRAについてのUE能力カテゴリの例は、サポートされる変調スキーム、空間多重化のために使用される最大レイヤ数、伝送時間間隔で受信/送信されることができる最大ビット数を含む。NRについてのUE能力カテゴリの例は、アップリンク/ダウンリンク内での特定の数の空間多重化レイヤ(MIMOレイヤ)についてのサポート、サポートされる変調スキーム等を含む。
【0106】
マルチコネクティビティ中に、UE能力は、RAT(例えば、E-UTRAとNR)間の協働を必要とする場合がある。そのような能力は、例えば、UE100がSCGにおいて使用することができる周波数範囲1(サブ6GHzバンド)についての、バンド組み合わせ、ベースバンド処理能力、および最大電力を含む。MN構成とSN構成との間でUE能力をスプリットすることは、サービングMN102次第である。MNは、その後、SNに、許容されたマルチコネクティビティバンド組み合わせおよびフィーチャセットのリストを含むSCG構成のために使用可能なUE能力を提供することができる。SNは、選択されたバンド組み合わせおよびフィーチャセットをMNに示す。
【0107】
したがって、信頼性をさらに改善するために、MCGおよびSCGにおけるリソース予約に対するオプションのチェックは、UE能力に照らしてチェックされる。これは、本明細書で、UE能力スプリット条件と呼ばれる。UE能力スプリット条件は、ターゲットMN112において追加要求プロシージャの一部としてチェックされることができる。この条件によって、CPC構成は、さらに、CPC構成のMCGとSCGとの間のUE能力スプリットが、CHO構成のMCGとSCGとの間のUE能力スプリットと実質的に同じであることを保証する必要がある。
【0108】
チェックは、CHO/CPCのターゲットノードによって実施されることができる。チェックは、修正済みSCGとターゲットMCGとの間の新しいCHO後スプリットがUE能力内にあることを保証する。チェックが失敗する場合、継続中のCPCは終了されるべきである。チェックが成功する場合、同じSCG構成を有するCHO前のCPCが許容される。
【0109】
少なくとも幾つかの実施例において、上記で述べたチェックは、ネットワーク内で実施されることができる。その後、MN102は、メッセージ(例えば、CHO再構成メッセージの一部)等の情報であって、CHO実行前のCPC実行が許容されるか否か、および/または、CHO実行後のCPC実行が許容されるか否か、および/または、ターゲットSCG構成解放を有するCHOが許容されるか否かを示すための制御パラメータを含む情報をUE100に送信する。
【0110】
CHOに先立つCPC実行が許容される場合、UE100は、CPCおよびCHO条件の両方を同時に評価することができ、UE100は、CPC実行後のCHO実行を評価し続けることができる。本明細書の用語「順次実行」は、CPCおよびCHOの共存を、両者の一方を取り消すことなく可能にすることを指し、また少なくとも幾つかの実施例において、CPCおよびCHO条件を共に同時に評価することを指す。
【0111】
CHO後のCPC実行が許容される場合、UE100は、CHO実行後に保留中のCPCを取り消す必要がない。UE100は、CHO実行後のCPC条件を評価し続けることができる。
【0112】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、ターゲットSCG構成の解除が必要とされる場合(例えば、ターゲットSCG構成がデルタ構成であるため)、MN102は、CPCがCHOに先立って実行される場合、SCGを解放するためにCHO構成が修正されるべきであることを、CHO再構成メッセージで示すことができる。CPC/CHO実行のタイミングは、どの実行条件が最初に満たされるかに依存する。
【0113】
デルタ構成の場合、制御パラメータは、CHO前のCPCが、ターゲットSCG構成の解除を伴って許容されるか否か、または、継続中のCPCが、CHOのターゲットSCG構成が成功することを保証するために終了されるべきであるか否かを示すことができる。
【0114】
フル構成の場合、制御パラメータは、ターゲットSCG構成を解放することのない第1および第2のSCG構成の順次実行を含む、CHOおよびCPCの順次実行を許容することができる。
【0115】
ターゲットSCG構成がない場合、制御パラメータは、省略されるかまたは順次実行が許容されることを示すために他の所に送信されることができる。
【0116】
同じSCG構成の場合、制御パラメータは、UE能力のスプリットが維持されることを保証するために、継続中のCPCが終了されるべきか否かを示すことができる。
【0117】
必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、CHO再構成メッセージは、準備されるターゲットMNの複数のターゲットCHO構成を含むことができる。複数のターゲットは、CPCおよびCHOの順次実行について制御パラメータの異なる値を個々に含むことができる。この場合、UE100は、最良の「N」セルの制御パラメータによって許容される場合、順次実行を実施することができる。「N」は、例えば、MN102または112によって構成されることができる。実施例において、用語「最良の(best)」は、CHO実行条件を満足させる可能性が最も高いターゲットノード、すなわち、最も強力な無線測定結果を有するターゲットノードを指す。
【0118】
セット「N」が2つ以上のターゲットMNを備える実施例において、順次実行は、セットN内のターゲットMNの全てによって許容される場合に許容されるが、セットN内のターゲットMNの少なくとも1つのMNが順次実行を許容しない場合に許容されない。
【0119】
図8は、複数の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための例示的な方法800を述べる例示的なメッセージシーケンスチャートである。この実施例は、第1のネットワークノードがSNであり、第2のネットワークノードがMNであるCPCおよびCHOプロシージャを指すが、この方法が、他のタイプの条件付きモビリティプロシージャおよび使用事例に適用されることができることが認識されるであろう。
【0120】
この方法において、CHOのターゲットネットワークノード(MN112)は、準備されるCHO構成と共に、CPCが所与の構成について許容されることができるか否かに関する情報を提供する。必ずしも全てではないが図8の実施例において、CPCはCHO前に起こる。
【0121】
操作802は、UE100がCPCを実施することを促す、SN104からUE100に送信されるメッセージである。メッセージは、先に説明した操作503と同様のCPC再構成メッセージとすることができる。メッセージは、MN関与なしで、ソースSN104によってSN始動される。
【0122】
UE100は、CPC実行条件をモニターすることを開始し、SN104に任意で返答する(示さず)ことができ、CPC実行条件の満足に先立って条件付き再構成メッセージが適用されたことを報告する。
【0123】
1つの実施形態において、ソースSN104は、MN関与なしでCPCを有するUE100をSN104が構成したことをMN102に通知することができる(示さず)。この段階で、SN104は、どのSCG構成をUE100が最終的に採用することになるかをMN102に対して確認することができない場合がある。別の実施形態において、MN102はCPCに気付かないままである。
【0124】
操作804は、MN102からターゲットMN112に送信された、CHOに関連する要求(例えば、ハンドオーバー要求)である。この要求は、先に説明した操作602と同様である。ハンドオーバーをトリガする決定は、SN関与なしでUE測定結果に基づいてソースMN102によってMN始動されることができる。
【0125】
MN102は、CPCに気付く場合、CPCがSN104によって始動されたという指示(「SCG変更可能(SCG-Change-Possible)」)をターゲットMN112に送信することができる。この指示は、ハンドオーバー要求メッセージと共にあることができる。これは、CHO実行に先立つSCG変更の可能性を示す。
【0126】
ハンドオーバー要求を受信すると、ターゲットMN112は、応答(例えば、「ハンドオーバー要求アクノリッジ(Handover Request Acknowledge)」メッセージ)を準備する。準備は、操作604および606の先に説明したメッセージ(ここでは示さず)を含むことができ、ターゲットMN112が(SN変更が要求されるか否かに応じて)ソースSN104またはターゲットSN114から(もしあれば)ターゲットSCG構成を得ることを可能にする。
【0127】
操作806にて、ターゲットMN112は、ハンドオーバー要求に対する応答(「ハンドオーバー要求アクノリッジ」メッセージ)をMN102に送信する。これは、操作608と同様である。しかしながら、この方法800において、ターゲットMN112は、応答して、CHO構成のターゲットSCG構成と共に、CHO-CPC順次実行を制御するための情報(例えば、フラグ)を提供する。フラグは、ブーリアンフラグである可能性がある。
【0128】
情報は、第1のフラグ(「CHO前のCPCが許容された(CPC-Before-CHO-Allowed)」)を含むことができる。第1のフラグは、CHO実行前にCPCが継続することを許容されるか否か(ソースSCG変更がCHO実行に先立って許容されることができるか否か)を示す。第1のフラグは、CHO構成がターゲットSCG構成を有していないときに、または、ターゲットSCG構成がフル構成であるときに、CHO前のCPCを許容することができる。
【0129】
情報は、ターゲットSCG構成なしのハンドオーバー完了が容認可能か否かを示す第2のフラグ(「SCGなしのCHO(CHO-without-SCG)」)を含むこともできる。この第2のフラグは、ターゲットSCG構成の解放を許容するか否かに関してソースMN102が決定することを可能にする。
【0130】
CHO後にCPCを許容するための第3のフラグ(「CHO後のCPC(CPC-After-CHO)」)の例は、図9に関連して後で説明される。
【0131】
フラグを受信すると、ソースMN102は、フラグに従ってUE100に送信するために1つまたは複数の制御パラメータを決定することができる。例示的な実装態様において、最大3個の制御パラメータが送信される:
- 第1の制御パラメータ(図8)=「CHO前のCPC(CPC-Before-CHO)」=はい/いいえ(例えば、ブーリアンフラグ)。これは、少なくとも第1のフラグに基づく。
- 第2の制御パラメータ(図8)=「CPC後のCHO変更(CHO-Change-After-CPC)」=「SCG解除(SCG-Release)」または「なし(None)」(例えば、ブーリアンフラグ)。これは、少なくとも第2のフラグに基づく。
- 第3の制御パラメータ(図9)=「CHO後のCPC(CPC-After-CHO)」=許容された/許容されない(例えば、ブーリアンフラグ)。これは、少なくとも第3のフラグに基づく。
【0132】
第1の制御パラメータは、継続中のCPCが継続することができるか否かを判定する。第1のフラグが、フルターゲットSCG構成を示すかまたはターゲットSCG構成を示さない場合、第1の制御パラメータは、CHO前のCPCを許容する。
【0133】
一実施例において、第1の制御パラメータは、第1のフラグだけでなく第2のフラグにも依存する。デルタターゲットSCG構成の場合、第2のフラグがSCG解放(SCGなしのCHO)を許容する場合、第1の制御パラメータは、CHO前のCPCを許容する。第2のフラグがSCG解放を許容しない場合、第1の制御パラメータは、CHO前のCPCを許容しない。
【0134】
継続中のCPCが継続することを許容されると仮定すると、第2の制御パラメータは、その後、CHO実行を制御する。
【0135】
第2の制御パラメータは、CHO構成がデルタターゲットSCG構成を含む場合でかつCPCが最初に実行される場合に、CHO実行中のターゲットSCG構成の解放を指示する値「SCG解放(SCG-Release)」を有する可能性がある。値「SCG解放」は、SCG解放が容認可能であることを第2のフラグが示すときに設定される可能性がある。第2の制御パラメータは、ターゲットSCG構成が存在しない場合、値「なし」を有するかまたは省略される可能性がある。第3の制御パラメータは、図9に関連して後で説明される。
【0136】
上記実施例において、3個のフラグが決定され、3個の制御パラメータが決定される。代替的に、フラグは少数のフラグに融合される可能性があるおよび/または制御パラメータは少数の制御パラメータに融合される可能性がある。
【0137】
上記実施例において、制御パラメータの1つのまたはそれぞれの決定は、ソースMN102とターゲットMN112(例えば、決定を誘導するためのターゲットMN112からのフラグ)との間の協働に基づくソースMN102の責任である。他の実施例において、制御パラメータのうちの少なくとも1つの決定は、ターゲットMN112からの対応するフラグに基づくUEの責任である。他の実施例において、責任は、ターゲットMN112にあり、その場合、ターゲットMN112からのフラグは、実際には制御パラメータである。責任は、エンティティ間でさらに分配される可能性がある。
【0138】
操作808にて、ソースMN102は、操作610と同様の、CHO構成(ターゲットSCG構成を含む)を有するCHO再構成メッセージをUE100に送信する。しかしながら、この方法800において、CHO再構成メッセージは、CHO-CPC順次実行を制御するための情報を備える。情報は、第1の制御パラメータ(「CHO前のCPC(CPC-Before-CHO)」)および/または第2の制御パラメータ(「CPC後のCHO変更(CHO-Change-after-CPC)」)を含むことができる。
【0139】
操作810にて、CPC実行条件が満たされる(満足される)。操作812は、CPC実行を含む(例えば、操作507、509と同様の)。操作810、812は、第1および第2の制御パラメータがCHO前のCPCの順次実行を許可する場合に、CHO前に実施される。
【0140】
ターゲットSCG構成が存在しないこと(「CPC後のCHO変更=なし」)を第2の制御パラメータが示す場合、操作814および816が起こる。操作814にて、CHO実行条件が満たされる。操作816は、SCG構成の変更なしでのCHO実行を含む(例えば、操作612、614と同様の)。
【0141】
第2の制御パラメータが、CHO実行中のターゲットSCG構成の解放(「CPC後のCHO変更=SCG解放」)を指示する場合、操作818および820が起こる。操作818にて、CHO実行条件が満たされる。UE100は、CHO構成内のターゲットSCG構成を解放する。UE100は、その後、CHO実行を実施することができる(例えば、操作816と同様の)。操作820は、ターゲットSCG構成が解放されたという指示を報告が含むことができることを除いて、報告操作614と同様である。
【0142】
図8は、CHO前のCPC実行を示すが、操作816または820後に、CPC実行条件が満たされる状況を示さない。幾つかのシナリオにおいて、CPCは、依然としてCHO後に実行することができる。ターゲットMN112が、ハンドオーバーの一部として現在のSCG構成(説明した「同じSCG」)を修正しない場合、CPCは、CHO後に実行されることができる。これは、CHO実行が、セキュリティキー変更等のマイナー変更以外に現在のSCG構成を修正しないからである。この場合、CPC測定およびUE100による評価を保留することも継続されることができる。
【0143】
CPC実行がCHO実行後に起こるメッセージシーケンスは、例示的な方法900を示す以下の図9に示される。要約すると、第3のフラグおよび第3の制御パラメータは、CHO後のCPCが許容されるか否かを示す。
【0144】
操作902は、操作802によるSN104からUE100へのCPC再構成要求である。操作904は、操作804によるMN102からMN112へのハンドオーバー要求である。
【0145】
操作906および908は、例証のために図8から省略された、操作604および606による追加要求および確認応答返答である。この実施例において、要求および返答は、ターゲットMN112とソースSN104との間にあり、返答は、SCG構成が変更されない(「同じSCG」シナリオ)ことを示す。例えば、返答は、UEの現在のSCG構成と同じSCG構成を含むことができる。
【0146】
操作910は、操作806によるターゲットMN112からソースSN104へのハンドオーバー要求に対する応答である。しかしながら、この事例において、第3のフラグは、CHO後のCPC(「CHO後のCPC」)が許可されるか否かを示す。
【0147】
第3のフラグは、先に説明したUE能力スプリット条件をチェックすることによって、ターゲットMN112によって決定されることができる。
【0148】
第3のフラグは、ソースMN102が第3のフラグに基づいて第3の制御パラメータ(「CHO後のCPC」)を決定することを可能にする。第3の制御パラメータは、CHO実行時にCPC条件が依然としてモニターされていると仮定して、継続中のCPCがCHO実行後に継続することができるか否かを判定する。
【0149】
操作912は、操作810と同様のCHO再構成メッセージである。この方法900において、CHO再構成メッセージは、第3の制御パラメータ(「CHO後のCPC」)等の情報を備える。
【0150】
操作914は、操作816と同様のCHO実行である。このとき、CPC実行条件はまだ満たされていない。
【0151】
操作916にて、UEは、CHO後のCPCが許容される場合、保留中のCPCを評価し続ける。操作918にて、CPC実行が実施される。操作916および918は、CHO後のCPCが許容されない場合、省略される。
【0152】
図10は、コントローラー1600の実施例を示す。コントローラー1600の実装態様は、コントローラー回路部としてのものとすることができる。コントローラー1600は、ハードウェアでだけ実装されることができる、ファームウェアのみを含むソフトウェアでの特定の態様を有することができる、または、ハードウェアとソフトウェア(ファームウェアを含む)の組み合わせとすることができる。
【0153】
図10に示すように、コントローラー1600は、例えば、汎用または専用プロセッサ1602内のコンピュータプログラム1606の実行可能命令を使用することによってハードウェア機能を可能にする命令を使用して実装されることができ、実行可能命令は、そのようなプロセッサ1602によって実行されるためにコンピュータ可読記憶媒体(ディスク、メモリ等)に記憶されることができる。
【0154】
プロセッサ1602は、メモリ1604から読み取り、メモリ1604に書き込むように構成される。プロセッサ1602は、出力インタフェースであって、それを介して、データおよび/またはコマンドがプロセッサ1602によって出力される、出力インタフェース、および、入力インタフェースであって、それを介して、データおよび/またはコマンドがプロセッサ1602に入力される、入力インタフェースを備えることもできる。
【0155】
メモリ1604は、プロセッサ1602にロードされると、装置2、100の動作を制御するコンピュータプログラム命令(コンピュータプログラムコード)を含むコンピュータプログラム1606を記憶する。コンピュータプログラム1606のコンピュータプログラム命令は、装置が図4~9に示す方法を実施することを可能にするロジックおよびルーチンを提供する。プロセッサ1602は、メモリ1604を読み取ることによって、コンピュータプログラム1606をロードし実行することができる。
【0156】
装置2、100は、したがって、
少なくとも1つのプロセッサ1602と、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ1604とを備え、
少なくとも1つのメモリ1604およびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサ1602と共に、複数の条件付きモビリティプロシージャであって、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備える、複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することを、装置2に少なくとも実施させるように構成され、
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、第1の構成および第2の構成に基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することを含む。
【0157】
装置2が第2のネットワークノード(例えば、ソースMN102)として動作するように構成される場合、複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、方法800、900で説明される操作の少なくとも幾つかの操作を実施することを含むことができ、少なくとも幾つかの操作は、
- 第1の条件付きモビリティプロシージャ(例えば、CPC)が第1のネットワークノード(例えば、ソースSN104)によって始動されるという指示を(例えば、SN104から)受信すること、および、
- 以下の操作のうちの少なくとも幾つかを含む第2の条件付きモビリティプロシージャ(例えば、CHO)を始動すること
のうちの少なくとも幾つかを含み、以下の操作とは、
- 操作804/904:第2の条件付きモビリティプロシージャ(例えば、CHO)に関連する要求(例えば、ハンドオーバー要求)をターゲットネットワークノード(例えば、ターゲットMN112)に送信することであって、要求は、第1の条件付きモビリティプロシージャが第1のネットワークノードによって始動されることを示すことができる、送信すること:
- 操作806/910:第2の構成(例えば、ターゲットSCG構成)を含む構成情報(例えば、CHO構成)、および、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための情報を含む、ターゲットネットワークノードからの応答(例えば、ハンドオーバー要求アクノリッジ)を受信することであって、情報は、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行が、許可可能である(例えば、前に/後で)かまたは第2の構成の解放を伴って許可可能であるかを示す少なくとも1つのフラグ(例えば、第1、第2,および第3のフラグ)を含む、受信すること、および、
- 操作808/912:応答に基づいて、第2の構成(例えば、CHO再構成メッセージ)、および、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための情報を含む少なくとも1つの制御パラメータ(例えば、第1、第2,および第3の制御パラメータ)をユーザ機器に送信すること
である。
【0158】
装置2が、ターゲットネットワークノード(例えば、ターゲットMN112)として動作するように構成される場合、複数の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することは、方法800、900で説明される操作の少なくとも幾つかの操作を含むことができ、少なくとも幾つかの操作は、
- 操作804/904:上記で述べた要求(例えば、ハンドオーバー要求)を受信すること、
- 操作906:第2の構成についての要求(例えば、追加要求)を第1のネットワークノード(例えば、ソースSN104)またはターゲットセカンダリノード(例えば、ターゲットSN114)に送信すること、
- 操作908:追加要求に応答して、第2の構成(例えば、ターゲットSCG構成)または既存のソース構成(例えば、同じSCG)を使用する指示を含む、第1のネットワークノード/ターゲットセカンダリノードからの確認応答を受信すること、
- 操作806/910:上記で説明したように、応答(例えば、ハンドオーバー要求アクノリッジ)を第2のネットワークノード(ソースMN102)に送信すること
のうちの少なくとも幾つかを含む。
【0159】
装置が、UE100として動作するように構成される場合、複数の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することは、第1の構成および第2の構成に基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための(例えば、MN102または112からの)メッセージをモバイル機器100が受信することを含むことができる。UE装置100は、方法800、900で説明される追加の操作の少なくとも幾つかの操作を実施するための手段を備えることができ、少なくとも幾つかの操作は、
- 装置が第1の条件付きモビリティプロシージャを実施するように促す第1の再構成メッセージ(例えば、CPC再構成メッセージ)を受信すること、
- 第1の条件付きモビリティプロシージャのトリガリング条件の満足をモニターすること、
- 装置が第2の条件付きモビリティプロシージャを実施するように促す第2の再構成メッセージ(例えば、CHO再構成メッセージ)を受信することであって、第2の再構成メッセージは、第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御するための情報を含み、情報は少なくとも1つの制御パラメータ(例えば、第1、第2,および第3の制御パラメータ)を含む、受信すること、
- 少なくとも1つの制御パラメータに基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御すること、および、
- 第2の構成の解放を伴う(with)第2の条件付きモビリティプロシージャの実行によって、第2の条件付きモビリティプロシージャの完了を示す報告(RRC再構成完了メッセージ)をターゲットマスターノードに送信することであって、報告は、第2の構成が、第2の条件付きモビリティプロシージャの実行中に解放されたという指示を含む、送信すること
のうちの少なくとも幾つかを含む。
【0160】
図11に示すように、コンピュータプログラム1606は、任意の適切なデリバリメカニズム1700を介して装置2、100に到達することができる。デリバリメカニズム1700は、例えば、機械可読媒体、コンピュータ可読媒体、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品、メモリデバイス、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)またはデジタル多用途ディスク(DVD:Digital Versatile Disc)または固体メモリ等の記録媒体、コンピュータプログラム1606を備えるかまたは有形に具現化する製造品とすることができる。デリバリメカニズムは、コンピュータプログラム1606を確実に転送するように構成される信号とすることができる。装置2、100は、コンピュータプログラム1606をコンピュータデータ信号として伝搬させるまたは送信することができる。
【0161】
コンピュータプログラム命令は、コンピュータ(例えば、装置、ネットワークノード)に、少なくとも以下:
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することであって、条件付きモビリティプロシージャは、第1のネットワークノードによって始動される第1の構成を備える第1の条件付きモビリティプロシージャおよび第2のネットワークノードによって始動される第2の構成を備える第2の条件付きモビリティプロシージャを備え、
複数の条件付きモビリティプロシージャの実行を制御することは、第1の構成および第2の構成に基づいて第1および第2の条件付きモビリティプロシージャの順次実行を制御することを含む、制御すること
を実施させることができる。
【0162】
コンピュータプログラム命令は、コンピュータプログラム、非一時的コンピュータ可読媒体、コンピュータプログラム製品、機械可読媒体に含まれることができる。必ずしも全てではないが幾つかの実施例において、コンピュータプログラム命令は、2つ以上のコンピュータプログラムにわたって分配されることができる。
【0163】
メモリ1604は、単一構成要素/回路部として示されるが、1つまたは複数の別個の構成要素/回路部として実装されることができ、その一部または全ては、一体化される/取り外し可能であることができる、および/または、永久/半永久/ダイナミック/キャッシュストレージを提供することができる。
【0164】
プロセッサ1602は、単一構成要素/回路部として示されるが、1つまたは複数の別個の構成要素/回路部として実装されることができ、その一部または全ては、一体化される/取り外し可能であることができる。プロセッサ1602は、単一コアまたはマルチコアプロセッサとすることができる。
【0165】
「コンピュータ可読記憶媒体(computer-readable storage medium)」、「コンピュータプログラム製品(computer program product)」、「有形に具現化されたコンピュータプログラム(tangibly embodied computer program)」等、または、「コントローラー(controller)」、「コンピュータ(computer)」、「プロセッサ(processor)」等に対する参照は、シングル/マルチプロセッサアーキテクチャおよびシーケンシャル(フォンノイマン(Von Neumann))/並列アーキテクチャ等の異なるアーキテクチャを有するコンピュータだけでなく、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field-programmable gate array)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、信号処理デバイス、および他の処理回路部等の専用回路もまた包含すると理解されるべきである。コンピュータプログラム、命令、コード等に対する参照は、プロセッサ用の命令であっても、固定関数デバイス、ゲートアレイ、またはプログラマブルロジックデバイス等用の構成設定であっても、例えば、ハードウェアデバイスのプログラマブルコンテンツ等のプログラマブルプロセッサまたはファームウェア用のソフトウェアを包含すると理解されるべきである。
【0166】
本出願で使用されるように、用語「回路部(circuitry)」は、以下の1つまたは複数あるいは全てを指すことができる:
(a)ハードウェアのみの回路実装態様(アナログおよび/またはデジタル回路部だけでの実装態様等)、ならびに、
(b)ハードウェア回路およびソフトウェアの組み合わせ、例えば、(該当する場合):
(i)ソフトウェア/ファームウェアを有するアナログおよび/またはデジタルハードウェア回路の組み合わせ、および、
(ii)携帯電話またはサーバ等の装置に種々の機能を実施させるために共に働く、
ソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリ、ならびに、
(c)操作のためにソフトウェア(例えば、ファームウェア)を必要とするが、操作のために必要とされないときにはソフトウェアは存在しない場合がある、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部分等のハードウェア回路および/またはプロセッサ。
【0167】
回路部のこの定義は、任意の請求項においてを含む、本出願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる実施例として、本出願で使用されるように、用語、回路部は、単なるハードウェア回路またはプロセッサおよびその(またはそれらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装態様もカバーする。用語、回路部は、例えばまた特定のクレーム要素に適用可能である場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはサーバ内の同様の集積回路、セルラーネットワークデバイス、あるいは他のコンピューティングまたはネットワークデバイスもカバーする。
【0168】
図4~9に示すブロックは、コンピュータプログラム1606内の方法のステップおよび/またはコードのセクションを示すことができる。ブロックに対する特定の順序の例示は、ブロックについての必要とされるかまたは好ましい順序が存在することを必ずしも示唆せず、ブロックの順序および配置が変動する場合がある。さらに、一部のブロックが省略されることが考えられる場合がある。
【0169】
構造的特徴が説明された場合、構造的特徴は、その機能またはそれらの機能が明示的に説明されようと暗黙的に説明されようと、構造的特徴の機能のうちの1つまたは複数の機能を実施するための手段によって置き換えられることができる。
【0170】
上記で説明した実施例は、自動車システム;遠隔通信システム、;消費者電子製品を含む電子システム;分散コンピューティングシステム;オーディオ、ビジュアル、およびオーディオビジュアルコンテンツ、ならびに、混合、媒介、仮想、および/または拡張現実を含むメディアコンテンツを生成またはレンダリングするためのメディアシステム;パーソナルヘルスシステムまたはパーソナルフィットネスシステムを含むパーソナルシステム;ナビゲーションシステム;ヒューマンマシンインタフェースとしても知られるユーザインタフェース;セルラー、非セルラー、および光ネットワークを含むネットワーク;アドホックネットワーク;インターネット;モノのインターネット(internet of things);仮想化ネットワーク;ならびに、関連するソフトウェアおよびサービスの使用可能な構成要素として適用される。
【0171】
用語「備える(comprise)」は、本文書において、排他的意味ではなく包含的意味で使用される。すなわち、Yを備えるXに対するいずれの参照も、Xが、ただ1つのYを備えることができる、または、2つ以上のYを備えることができることを示す。排他的意味で「備える」を使用することが意図される場合、それは、「ただ1つを備える(comprising only one)」を参照することによって、または、「からなる(consisting)」を使用することによって、文脈において明らかにされることになる。
【0172】
本説明において、種々の実施例に対して参照が行われた。一実施例に関連する特徴または機能の説明は、これらの特徴または機能がその実施例内に存在することを示す。テキストにおける用語「実施例(example)」または「例えば(for example)」または「できる(can)」または「できる(may)」の使用は、明示的に述べられても述べられなくても、そのような特徴または機能が、実施例として説明されてもされなくても、少なくとも説明された実施例内に存在すること、および、それらが、必ずしもそうではないが、他の実施例の一部または全てに存在することができることを示す。そのため、「実施例」、「例えば」、「できる(can)」または「できる(may)」は、或るクラスの実施例内の特定のインスタンスを指す。インスタンスの特性は、そのインスタンスのみの特性またはクラスの特性またはクラス内のインスタンスの全てではないが幾つかを含むクラスのサブクラスの特性であることができる。したがって、別の実施例を参照するのではなく1つの実施例を参照して説明される特徴が、可能である場合、その他の実施例において有効な組み合わせの一部として使用されることができるが、その他の実施例で必ずしも使用されなければならないわけではないことが暗黙的に開示される。
【0173】
実施例は、種々の実施例を参照して先行する段落において説明されたが、示した実施例に対する修正が、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく行われることができることが認識されるべきである。例えば、条件付きモビリティプロシージャは、SNおよびMNと異なるネットワークノードからのものである可能性がある。両方のネットワークノードは、同じ無線アクセス技術を実装する可能性がある。第2のモビリティプロシージャは、ハンドオーバーを必要とすることなくセル構成を変更する可能性がある。ネットワークは、3GPP定義ネットワーク以外である可能性がある。
【0174】
機能は特定の機能を参照して説明されたが、これらの機能は、説明されてもされなくても、他の特徴によって実施可能とすることができる。
【0175】
特徴は、特定の実施例を参照して説明されたが、これらの特徴は、説明されてもされなくても、他の実施例に存在することもできる。
【0176】
用語「1つの(an)」または「その(the)」は、本文書において、排他的意味ではなく包含的意味で使用される。すなわち、1つの/そのYを備えるXに対するいずれの参照も、文脈が逆に明確に指示しない限り、Xが、ただ1つのYを備えることができる、または、2つ以上のYを備えることができることを示す。排他的意味で「1つの」または「その」を使用することが意図される場合、それは、文脈において明確にされることになる。幾つかの状況において、「少なくとも1つ(at least one)」または「1つまたは複数(one or more)」の使用は、包含的意味を強調するために使用されることができるが、これらの用語の非存在は、いずれの排他的意味をも推察する(infer)と考えられるべきでない。
【0177】
特許請求の範囲内の特徴(または特徴の組み合わせ)の存在は、その特徴(または特徴の組み合わせ)自身、および同様に、実質的に同じ技術的効果を達成する特徴(等価な特徴)に対する参照である。等価な特徴は、例えば、変形でありかつ実質的に同じように実質的に同じ結果を達成する特徴を含む。等価な特徴は、例えば、実質的に同じ結果を達成するために、実質的に同じように実質的に同じ機能を実施する特徴を含む。
【0178】
本説明において、実施例の特徴を説明するために、形容詞または形容詞句を使用して種々の実施例に対して参照が行われた。実施例に関連する特徴のそのような説明は、特徴が、まさに説明したように幾つかの実施例に存在し、実質的に説明したように他の実施例に存在することを示す。
【0179】
上記明細書において重要であると思われる特徴に注意を引くように努める一方、図面を参照しておよび/または図面に示された上記の任意の特許性のある特徴または特徴の組み合わせに関して、それが強調されてもされなくても、出願人が、特許請求の範囲によって保護を求めることができることが理解されるべきである。
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【国際調査報告】