(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-12
(54)【発明の名称】ネットワークへの端末のアクセス方法、装置、機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 28/08 20230101AFI20231004BHJP
H04W 48/08 20090101ALI20231004BHJP
H04W 48/18 20090101ALI20231004BHJP
【FI】
H04W28/08
H04W48/08
H04W48/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023513766
(86)(22)【出願日】2021-09-29
(85)【翻訳文提出日】2023-04-24
(86)【国際出願番号】 CN2021121832
(87)【国際公開番号】W WO2022068902
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】202011066450.2
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】韓 魯峰
(72)【発明者】
【氏名】康 艷超
(72)【発明者】
【氏名】張 鵬飛
(72)【発明者】
【氏名】王 文
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA28
5K067DD17
5K067DD23
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本願は、ネットワークへの端末のアクセス方法、装置、機器及び可読記憶媒体を開示し、この方法は、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御するステップを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるネットワークへの端末のアクセス方法であって、
第1ネットワークでサービス中断の最小化MINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御するステップを含む、ネットワークへの端末のアクセス方法。
【請求項2】
前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御する前記ステップは、
第1情報に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断するステップを含み、
前記第1情報は、前記端末のMINT機能に関する設定、前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報のうちの1つ又は複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1情報に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断する前記ステップは、
前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセス識別子及び受信された前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断するステップと、
前記第2ネットワークがMINT機能をサポートする場合、前記第2ネットワークへのアクセスを試行するときに、前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子を選択するステップと、をさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断する前記ステップは、
前記第2ネットワークのサポートする機能リストを取得するステップと、
前記第2ネットワークのサポートする機能リストに基づいて、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断するステップと、を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末の汎用加入者識別モジュール又は不揮発性メモリには、前記MINT機能に対応するアクセス識別子を指示する第1パラメータが記憶されている請求項4に記載の方法。
【請求項7】
第1情報に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断する前記ステップは、
前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリ、及び前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリに基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1ネットワーク又は第2ネットワークを介してオペレーターによって定義されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリを取得するステップをさらに含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2ネットワークが前記端末のアクセスを許可する場合、前記第2ネットワークに対して前記アクセス要求を送信するステップと、
前記第2ネットワークが現在前記端末のアクセスを許可しない場合、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行するステップと、をさらに含む請求項2、3又は7に記載の方法。
【請求項10】
前記第2ネットワークへのアクセスを再試行する前記ステップは、
前記第2ネットワークのアクセス制御情報に基づいてアクセス制限条件を決定するステップと、
前記アクセス制限条件によりタイマーを起動するステップと、
前記タイマーがタイムアウトした後、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行するステップと、を含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を受信するステップをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記アクセス制御情報は、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子と、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリと、
前記アクセスカテゴリ及び/又はアクセス識別子に対応するアクセス確率と、
禁止されていない第1種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされる第1種のアクセス要求と、
禁止されていない第2種のアクセス要求であって、特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第2種のアクセス要求と、
遅延した第3種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされるか又は特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第3種のアクセス要求と、
アクセスの遅延時間と、のうちの1つ又は複数を含む請求項2又は11に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク側機器に適用されるネットワークへの端末のアクセス方法であって、
第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を端末に送信するステップを含み、
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報及び/又は前記端末のMINT機能に関する設定は、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記端末が前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することを補助するためのものであるネットワークへの端末のアクセス方法。
【請求項14】
前記アクセス制御情報は、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子と、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリと、
前記アクセスカテゴリ及び/又はアクセス識別子に対応するアクセス確率と、
禁止されていない第1種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされる第1種のアクセス要求と、
禁止されていない第2種のアクセス要求であって、特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第2種のアクセス要求と、
遅延した第3種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされるか又は特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第3種のアクセス要求と、
アクセスの遅延時間と、のうちの1つ又は複数を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
端末に適用されるネットワークへの端末のアクセス装置であって、
第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することに用いられる第1処理モジュールを備えるネットワークへの端末のアクセス装置。
【請求項16】
前記第1処理モジュールは、さらに、第1情報に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断することに用いられ、前記第1情報は、前記端末のMINT機能に関する設定、前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報のうちの1つ又は複数を含む請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第1処理モジュールは、さらに、前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセス識別子及び受信した前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断することに用いられる請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断し、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートする場合、前記第2ネットワークへのアクセスを試行するときに、前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子を選択することに用いられる第1判断モジュールをさらに備える請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記判断モジュールは、さらに、前記第2ネットワークのサポートする機能リストを取得し、前記第2ネットワークのサポートする機能リストに基づいて、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断することに用いられる請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリ及び前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリに基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断することに用いられる第2判断モジュールをさらに備える請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記第1ネットワーク又は第2ネットワークを介してオペレーターによって定義されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリを取得することに用いられる取得モジュールをさらに備える請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記第2ネットワークが前記端末のアクセスを許可する場合、前記第2ネットワークに対して前記アクセス要求を送信し、前記第2ネットワークが現在前記端末のアクセスを許可しない場合、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行することに用いられる第2処理モジュールをさらに備える請求項16、17又は20に記載の装置。
【請求項23】
前記第2処理モジュールは、さらに、前記第2ネットワークのアクセス制御情報に基づいてアクセス制限条件を決定し、前記アクセス制限条件によりタイマーを起動し、前記タイマーがタイムアウトした後、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行することに用いられる請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を受信することに用いられる受信モジュールをさらに備える請求項16に記載の装置。
【請求項25】
ネットワーク側機器に適用されるネットワークへの端末のアクセス装置であって、
第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を端末に送信することに用いられる送信モジュールを備え、
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報及び/又は前記端末のMINT機能に関する設定は、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記端末が前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することを補助するためのものであるネットワークへの端末のアクセス装置。
【請求項26】
前記アクセス制御情報は、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子と、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリと、
前記アクセスカテゴリ及び/又はアクセス識別子に対応するアクセス確率と、
禁止されていない第1種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされる第1種のアクセス要求と、
禁止されていない第2種のアクセス要求であって、特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第2種のアクセス要求と、
遅延した第3種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされるか又は特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第3種のアクセス要求と、
アクセスの遅延時間と、のうちの1つ又は複数を含む請求項25に記載の装置。
【請求項27】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムとを備え、前記プログラムが前記プロセッサにより実行されると、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される端末。
【請求項28】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムとを備え、前記プログラムが前記プロセッサにより実行されると、請求項13から14のいずれか1項に記載の方法のステップが実現されるネットワーク側機器。
【請求項29】
プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1から14のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される可読記憶媒体。
【請求項30】
不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで請求項1から14のいずれか1項に記載の方法のステップが実現されるプログラム製品。
【請求項31】
プロセッサと、前記プロセッサに結合された通信インタフェースとを備えるチップであって、前記プロセッサが、プログラム又はコマンドを実行して請求項1から14のいずれか1項に記載の方法を実現するためのものであるチップ。
【請求項32】
請求項1から12のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられるように構成される端末。
【請求項33】
請求項13から14のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられるように構成されるネットワーク側機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年9月30日に中国で出願された中国特許出願番号202011066450.2の優先権を主張し、その全ての内容は、引用によりここに取り込まれる。
【0002】
本願は、通信技術分野に属し、具体的に、ネットワークへの端末のアクセス方法、装置、機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワークが何らかの災害イベント(例えば、火災、地震、津波等)の発生時に正常なサービスを提供できない可能性がある場合、このネットワークにおける端末は、災害が発生したネットワークで正常なサービスを取得できず、このネットワークの大量の端末は、ある第2ネットワークへのアクセスを同時に試行することがあり、その結果、第2ネットワークは、ネットワークリソースが不足し、混雑し、さらに機能が麻痺することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、大量の端末が第2ネットワークへのアクセスを同時に試行することによる第2ネットワークの混雑を如何に回避するかという問題を解決するネットワークへの端末のアクセス方法、装置、機器及び可読記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1側面において、端末に適用されるネットワークへの端末のアクセス方法であって、
第1ネットワークでサービス中断の最小化MINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御するステップを含むネットワークへの端末のアクセス方法を提供する。
【0006】
第2側面において、ネットワーク側機器に適用されるネットワークへの端末のアクセス方法であって、
第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を端末に送信するステップを含み、
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報及び/又は前記端末のMINT機能に関する設定は、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記端末が前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することを補助するためのものであるネットワークへの端末のアクセス方法を提供する。
【0007】
第3側面において、端末に適用されるネットワークへの端末のアクセス装置であって、
第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することに用いられる第1処理モジュールを備えるネットワークへの端末のアクセス装置を提供する。
【0008】
第4側面において、ネットワーク側機器に適用されるネットワークへの端末のアクセス装置であって、
第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を端末に送信することに用いられる送信モジュールを備え、
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報及び/又は前記端末のMINT機能に関する設定は、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記端末が前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することを補助するためのものであるネットワークへの端末のアクセス装置を提供する。
【0009】
第5側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムとを備え、前記プログラムが前記プロセッサにより実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される端末を提供する。
【0010】
第6側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムとを備え、前記プログラムが前記プロセッサにより実行されると、第2側面に記載の方法のステップが実現されるネットワーク側機器を提供する。
【0011】
第7側面において、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1側面又は第2側面に記載の方法のステップが実現される可読記憶媒体を提供する。
【0012】
第8側面において、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで第1側面又は第2側面に記載の方法のステップが実現されるプログラム製品を提供する。
【0013】
第9側面において、プロセッサと、前記プロセッサに結合された通信インタフェースとを備えるチップであって、前記プロセッサが、プログラム又はコマンドを実行して第1側面又は第2側面に記載の方法を実現するためのものであるチップを提供する。
【0014】
第10側面において、第1側面に記載の方法を実行することに用いられるように構成される端末を提供する。
【0015】
第11側面において、第2側面に記載の方法を実行することに用いられるように構成されるネットワーク側機器を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本願の実施例では、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、端末は、第2ネットワークがそのアクセスを許可するか否かを判断し、このように、大量の端末が第2ネットワークへのアクセスを同時に試行することによる第2ネットワークの混雑を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
【
図2】本願の実施例に係るネットワークへの端末のアクセス方法の模式図(その1)である。
【
図3】本願の実施例に係るネットワークへの端末のアクセス方法の模式図(その2)である。
【
図4】本願の実施例に係るネットワークへの端末のアクセス方法の模式図(その3)である。
【
図5a】本願の実施例の実施例1におけるアクセス識別子の設定の模式図である。
【
図5b】本願の実施例の実施例1におけるアクセス識別子の設定の模式図である。
【
図6】本願の実施例の実施例2における第5世代(5
thGeneration,5G)システムネットワーク機能のサポートする情報要素の模式図である。
【
図7】本願の実施例の実施例2において第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを指示する模式図である。
【
図8】本願の実施例の実施例4におけるオペレーターによって定義されたアクセスカテゴリ定義情報要素の模式図(その1)である。
【
図9】本願の実施例の実施例4におけるオペレーターによって定義されたアクセスカテゴリ定義情報要素の模式図(その2)である。
【
図10】本願の実施例の実施例4におけるオペレーターによって定義されたアクセスカテゴリ定義情報要素の模式図(その3)である。
【
図11】本願の実施例の実施例5におけるアクセス禁止チェックのフローチャートである。
【
図12】本願の実施例に係るネットワークへの端末のアクセス装置の模式図(その1)である。
【
図13】本願の実施例に係るネットワークへの端末のアクセス装置の模式図(その2)である。
【
図15】本願の実施例に係るネットワーク側機器の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0019】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本願の実施例をここで図示又は説明する以外の順番で実施できるように、場合によっては互換してもよく、「第1」、「第2」によって区別される対象は、一般的に同じ種類に属し、対象の個数が限定されるものではなく、例えば、第1対象は、1つであってもよく、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び請求項において、「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、符号の「/」は、一般的に前後の関連する対象が「又は」の関係にあることを表す。
【0020】
本願の実施例に記載された技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、符号分割多元接続(code division multiple access,CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access,TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(single-carrier frequency-division multiple access,SC-FDMA)及び他のシステム等の他の無線通信システムに使用されてもよいことに留意されたい。本願の実施例における用語「システム」と「ネットワーク」は、しばしば、互換的に使用され、本願に記載された技術は、上記で言及されたシステム及び無線技術に使用され得るとともに、他のシステム及び無線技術にも使用され得る。しかしながら、以下の説明は、例示を目的に新たな無線(new radio,NR)システムについて説明し、以下の説明の大部分においてNR用語が使用され、これらの技術は、第6世代(6thGeneration,6G)通信システムのようなNRシステムアプリケーション以外のアプリケーションに適用されてもよい。
【0021】
図1に、本願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図が示された。無線通信システムは、端末11と、ネットワーク側機器12とを備える。端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(ノートパソコンとも呼ばれる)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルピーシー(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(vehicle user equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian UE,PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネ等を含む。なお、本願の実施例では、端末11の具体的な種類が限定されない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、基地局は、ノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、進化型Bノード(evolved Node B,eNB)、ホームBノード、ホーム進化型Bノード、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)アクセスポイント、ワイヤレスフィディリティ(wireless fidelity,WiFi)ノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は上記の分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同様な技術効果を達成できれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。なお、本願の実施例では、単にNRシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない。
【0022】
本願の実施例では、第1ネットワークが何らかの災害イベント(例えば、火災、地震、津波等)の発生時に正常なサービスを提供できない可能性がある場合、端末は、そのアクセスをサポートする他のネットワークへのアクセスを試行し、この機能は、サービス中断の最小化(Minimization of Service Interruption,MINT)機能と呼ばれ、この災害イベントは、MINTに対応する災害(Disaster)イベントと呼ばれる。
【0023】
MINT機能に対応するイベントの発生時に、UEがサービスを取得するためにある第2ネットワークへのアクセスを試行しようとする場合、MINT機能を実行する端末は、今回のアクセスに対応するアクセス識別子(access identity)、及び/又はアクセスカテゴリ(access category)、及び/又はネットワークから送信されたMINTアクセス制御情報を決定してアクセス制御を行う。
【0024】
端末の行為:端末では、第1パラメータは、MINT機能に対応するaccess identityを指示し、例えば汎用加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module,USIM)又は端末の不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)に記憶されている。端末は、端末によるMINT機能の設定、MINT機能に対応するaccess identity、access category及び第2ネットワークのMINTアクセス制御情報のうちの1つ又は複数に基づいて、第2ネットワークにアクセスできるか否かをチェックする。
【0025】
ネットワーク側機器の行為:ネットワーク側機器は、オペレーターによって定義された、MINT機能を実行する際のアクセス試行に対応するAccess Category、及びこのaccess categoryに対して実行するアクセス確率、MINT機能によりアクセスが禁止されている場合に再試行するまでのUEの待ち時間等のような、MINT機能に対応するアクセス制御情報を端末に送信することができる。
【0026】
以下、図面を参照し、具体的な実施例及びその適用シナリオにより、本願の実施例で提供されるネットワークへの端末のアクセス方法、装置、機器及び可読記憶媒体を詳しく説明する。
【0027】
図2を参照し、本願の実施例は、ネットワークへの端末のアクセス方法を提供し、この方法は、端末により実行可能であり、具体的に、ステップ201を含む。
【0028】
ステップ201:第1ネットワークでMINT機能に対応するイベント(例えば、火災、地震、津波等のような災害イベント)が発生した場合、前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御する。
【0029】
本願の実施例では、ステップ201の後、前記方法は、前記第2ネットワークが前記端末のアクセスを許可する場合、前記第2ネットワークに対して前記アクセス要求を送信するステップ、或いは、前記第2ネットワークが現在前記端末のアクセスを許可しない場合、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行するステップをさらに含む。
【0030】
任意に、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行する前記ステップは、前記第2ネットワークのアクセス制御情報に基づいてアクセス制限条件を決定するステップと、前記アクセス制限条件によりタイマーを起動するステップと、前記タイマーがタイムアウトした後、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行するステップと、を含む。
【0031】
本願の実施例では、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、端末は、第2ネットワークがアクセスを許可するか否かを判断する。このように、大量の端末が第2ネットワークへのアクセスを同時に試行することによる第2ネットワークの混雑を回避する。
【0032】
図3を参照し、本願の実施例は、ネットワークへの端末のアクセス方法を提供し、この方法は、端末により実行可能であり、具体的に、ステップ301を含む。
【0033】
ステップ301:第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、第1情報に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断する。
【0034】
前記第1情報は、
(1)アクセス識別子、アクセスカテゴリ等のような前記端末のMINT機能に関する設定と、
(2)前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報とのうちの1つ又は複数を含む。
【0035】
本願の実施例の幾つかの実施形態では、ステップ301において、前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセス識別子及び受信された前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断する。
【0036】
任意に、ステップ301の前に、前記方法は、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断するステップと、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートする場合、前記第2ネットワークへのアクセスを試行するときに前記第2ネットワークによって指示される(ブロードキャストの方式で指示される)MINT機能に対応するアクセス識別子を選択するステップと、をさらに含む。
【0037】
任意に、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断するステップは、前記第2ネットワークのサポートする機能リストを取得するステップと、前記第2ネットワークのサポートする機能リストに基づいて、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断するステップと、を含む。
【0038】
任意に、前記端末の汎用加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module,USIM)又は不揮発性メモリには、前記MINT機能に対応するアクセス識別子を指示する第1パラメータが記憶されている。
【0039】
本願の実施例の別の幾つかの実施形態では、ステップ301において、前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリ及び前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリに基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断する。
【0040】
任意に、ステップ301の前に、前記方法は、前記第1ネットワーク又は第2ネットワークを介してオペレーターによって定義されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリを取得するステップをさらに含んでもよい。
【0041】
任意に、ステップ301の前に、前記方法は、
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を受信するステップをさらに含む。
【0042】
任意に、前記アクセス制御情報は、以下の1つ又は複数を含む。
【0043】
(1)前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子(access identity)。
【0044】
(2)前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリ(access category)。
【0045】
(3)前記アクセスカテゴリ及び/又はアクセス識別子に対応するアクセス確率。
【0046】
例示的に、ネットワークは、MINTのアクセスカテゴリに対応するアクセス確率、例えば、0.9をブロードキャストし、端末は、ローカルに0から1の範囲にある乱数を生成し、乱数が0.9よりも小さい場合、アクセスの開始が許可され、そうしないと、一時的にアクセスの開始が許可されない。
【0047】
本願の実施例では、アクセス確率の具体的な値が限定されないことが理解可能である。
【0048】
(4)禁止されていない第1種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされる第1種のアクセス要求。
【0049】
MINT機能によって何らかの特定のネットワークへのアクセスをトリガするときにトリガされるものとしてさらに限定されてもよい。
【0050】
(5)禁止されていない第2種のアクセス要求であって、何らかの特定のネットワーク(例えば、第1ネットワーク)のユーザがMINT機能によりトリガする第2種のアクセス要求。例えば、第2ネットワークは、何らかのネットワーク(例えば、第1ネットワーク)の端末が第2ネットワークにアクセス可能であることをブロードキャスト情報で指示することができる。
【0051】
(6)遅延した第3種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされるか又は特定のネットワーク(例えば、第1ネットワーク)のユーザがMINT機能によりトリガする第3種のアクセス要求。
【0052】
(7)アクセスの遅延時間。
【0053】
本願の実施例では、ステップ301の後、前記方法は、前記第2ネットワークが前記端末のアクセスを許可する場合、前記第2ネットワークに対して前記アクセス要求を送信するステップ、又は、前記第2ネットワークが現在前記端末のアクセスを許可しない場合、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行するステップをさらに含む。
【0054】
任意に、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行する前記ステップは、前記第2ネットワークのアクセス制御情報に基づいてアクセス制限条件を決定するステップと、前記アクセス制限条件によりタイマーを起動するステップと、前記タイマーがタイムアウトした後、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行するステップと、を含む。
【0055】
本願の実施例では、第1ネットワークが何らかの災害イベント(例えば、火災、地震、津波等)の発生時に正常なサービスを提供できない可能性がある場合、端末は、そのアクセスをサポートする第2ネットワークへのアクセスを試行するとき、端末のMINT機能に関する設定及び/又は第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報に基づいて、第2ネットワークが端末のアクセスを許可するか否かを判断し、MINT機能による第2ネットワークへの端末のアクセスの確率が高くなり、MINTに関するイベントの発生時にネットワークアクセスリソースの使用効率を向上させる。
【0056】
図4を参照し、本願の実施例は、ネットワークへの端末のアクセス方法を提供し、この方法は、ネットワーク側機器により実行され、具体的に、ステップ401を含む。
【0057】
ステップ401:第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を端末に送信する。
【0058】
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報及び/又は前記端末のMINT機能に関する設定は、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記端末が前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することを補助するためのものである。
【0059】
任意に、前記アクセス制御情報は、
(1)前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子と、
(2)前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリと、
(3)前記アクセスカテゴリ及び/又はアクセス識別子に対応するアクセス確率と、
(4)禁止されていない第1種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされる第1種のアクセス要求と、
(5)禁止されていない第2種のアクセス要求であって、特定のネットワーク(例えば、第1ネットワーク)のユーザがMINT機能によりトリガする第2種のアクセス要求と、
(6)遅延した第3種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされるか又は特定のネットワーク(例えば、第1ネットワーク)のユーザがMINT機能によりトリガする第3種のアクセス要求と、
(7)アクセスの遅延時間と、のうちの1つ又は複数を含む。
【0060】
本願の実施例では、ネットワーク側機器は、第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を端末に送信し、第1ネットワークが何らかの災害イベントの発生時に正常なサービスを提供できない可能性がある場合、端末は、そのアクセスをサポートする第2ネットワークへのアクセスを試行するとき、端末のMINT機能に関する設定及び/又は第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報に基づいて、第2ネットワークが端末のアクセスを許可するか否かを判断し、MINT機能による第2ネットワークへの端末のアクセスの確率が高くなり、MINTに関するイベントの発生時にネットワークアクセスリソースの使用効率を向上させる。
【0061】
以下、実施例1~実施例5に関して本願の実施例を説明する。
【0062】
実施例1-USIMには、MINT機能に対応するaccess identityの設定情報が追加されている。
【0063】
図5a及び
図5bを参照し、USIMのファイルEFUAC_AICには、端末によるMINT機能のaccess identityの設定情報が追加されてもよい。統合型アクセスコントロールアクセス識別子設定(UAC access identities configuration)において、MINT機能に対応するaccess identity情報(例えば、有効か否か及び/又は値)が1つ又は複数のビットの値により指示される。
【0064】
実施例2-MINT機能に対応するaccess identity。
【0065】
MINT機能に対応するイベントが発生した場合、端末は、サービスを取得するために第2ネットワークへのアクセスを試行するとき、MINT機能を実行するUEがアクセス試行の際に使用されるaccess identityを選択することを期待する。
【0066】
このアクセス試行の際に使用されるaccess identityを選択するプロセスは、第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かに関してもよく、例えば、第2ネットワークがMINT機能をサポートする場合のみ、MINT機能に対応するaccess identityが選択され、さらに、このaccess identityがアクセス層に通知されてもよいことが理解可能である。
【0067】
【0068】
UEは、第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かに基づいて、第2ネットワークへのアクセスを試行する時にMINT機能に対応するaccess identityを選択するか否かを決定してもよく、例えば、第2ネットワークのシグナリングから第2ネットワークのサポートする機能リスト(例えば、5GS network feature support IE)を読み取る。
【0069】
第2ネットワークがMINT機能をサポートしない場合、第2ネットワークへのアクセスを試行する時にMINT機能に対応するaccess identityを選択しない。
【0070】
第2ネットワークがMINT機能をサポートする場合、第2ネットワークへのアクセスを試行する時にMINT機能に対応するaccess identityを選択する。
【0071】
access identityに関するアクセス制御のチェックプロセスは、次の例が挙げられる。
【0072】
(1)MINT機能を実行するUEは、access identityを選択した後、アクセス要求をトリガする登録要求の開始を試行する。
【0073】
(2)端末は、第2ネットワークブロードキャストのMINT機能を実行する端末に対応するaccess identityをチェックしたところ、アクセスを許可すると確認した場合、アクセスを開始し、このaccess identityのアクセスが一定の条件(例えば、確率)で制限されると確認した場合、アクセス条件(例えば、確率)の計算を行う。条件計算の結果としてアクセスを遅延させる必要がある場合、タイマーを起動し、タイムアウト後にアクセスを試行し、条件計算の結果としてアクセスを許可する場合、アクセスを開始する。
【0074】
第2ネットワークのシグナリングには、第2ネットワークがMINT機能をサポートする情報、例えば、5GS network feature support IE(
図6における「MINT」を参照)が運ばれる。例えば、MINT機能をサポートするか否かが1ビットによって指示される(
図7を参照)。
【0075】
実施例3-MINT機能に対応する標準的なaccess category。
【0076】
MINT機能に対応するaccess categoryは、標準的なaccess category、即ち、各ネットワークで標準化されたaccess categoryと、オペレーターによって定義されたaccess categoryと、を含んでもよい。
【0077】
端末は、標準的なaccess category及びオペレーターによって定義されたaccess categoryにより、MINTに対応するaccess categoryを指定し、このaccess categoryを用いてaccess barring checkを行う。
【0078】
端末は、MINT機能によってトリガされるアクセス試行以外、緊急通報等の他のアクセス理由がある場合、様々なアクセス理由を考慮し、端末のアクセスを許可する確率が最も高いaccess categoryを選択してaccess barring checkを行う。
【0079】
ネットワークは、MINT機能に関するアクセス要求に対応するaccess category、access identity、アクセス確率の指示情報、算出された遅延時間等のパラメータ情報等(表2を参照)をエアインターフェイスシグナリングにより端末に送信することができる。
【0080】
【0081】
access categoryに関するアクセス制御のチェックプロセスは、次の例が挙げられる。
【0082】
(1)MINT機能を実行するUEは、access categoryを選択した後、アクセス要求をトリガする登録要求の開始を試行する。
(2)端末は、第2ネットワークブロードキャストのMINT機能を実行するUEに対応するaccess categoryをチェックしたところ、アクセスを許可すると確認した場合、アクセスを開始し、このaccess categoryのアクセスが一定の条件(例えば、確率)で制限されると確認した場合、アクセス条件(例えば、確率)の計算を行う。条件計算の結果としてアクセスを遅延させる必要がある場合、タイマーを起動し、タイムアウト後にアクセスを試行し、条件計算の結果としてアクセスを許可する場合、アクセスを開始する。
【0083】
実施例4-ネットワークはオペレーターによって定義されたMINTのaccess categoryを通知する。
【0084】
ネットワークは、オペレーターによって定義されたMINT機能に関するアクセス要求に対応するaccess categoryをエアインターフェイスシグナリングにより端末に送信することができる。例えば、
第1ネットワークは、シグナリングにより第1ネットワーク自身及び/又は他のネットワーク(例えば、第2ネットワーク)のaccess categoryを端末に送信し、或いは、
第2ネットワークは、シグナリングにより第2ネットワーク自身及び/又は他のネットワーク(例えば、第1ネットワーク)のaccess categoryを端末に送信する。
【0085】
端末がMINT機能によりあるネットワークへのアクセスを試行するときに、このネットワークのオペレーターがMINT機能によりアクセスを試行するときに端末が採用するaccess categoryを定義した場合、このとき、端末は、当該access categoryを用いて当該ネットワークへのアクセスを試行する。
【0086】
例えば、ネットワークは、オペレーターによって定義されたアクセスカテゴリ定義情報要素(Operator-defined access category definitions IE)において、オペレーターによって定義されたMINTのaccess categoryを指示することができる(
図8を参照)。
【0087】
図9及び
図10を参照し、このOperator-defined access category definitions IEは、NASエアインターフェイスメッセージCONFIGURATION UPDATE COMMAND、登録結果(成功、失敗)メッセージにおいて端末に送信することができる。
【0088】
実施例5-MINT機能に対応するアクセス禁止チェック(access barring check)のプロセス。
【0089】
図11を参照し、具体的に、ステップ1101~ステップ1107を含む。
【0090】
ステップ1101:第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、UEが第2ネットワークへのアクセスの試行を決定する。
【0091】
ステップ1102:第2ネットワークが、負荷、サブスクリプション等の情報に基づいて、そのエアインターフェイス情報において、MINT機能によってトリガされるアクセス要求を禁止しない、又は、何らかの特定のネットワーク(例えば、何らかの専用ネットワーク、特定の国コードの公共の陸上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN))のユーザがMINT機能によりトリガするアクセス要求を禁止しないなどのMINT機能に関するアクセス制御情報を指示するか、或いは、現在の負荷等の状況に基づいて、UEがMINT機能によりトリガするアクセス要求を遅延させるか否か、及び、どのように遅延させるか、例えば、遅延時間の計算を決定する。
【0092】
ステップ1103:UEが第2ネットワークのMINTに関するアクセス制御情報、例えば、第2ネットワークブロードキャストのMINTに関するUAC情報を受信する。
【0093】
ステップ1104:MINT機能を実行するUEが第2ネットワークへのアクセスを試行するときに対応するaccess identity及び/又はaccess categoryを選択する。
【0094】
ステップ1105:UEがaccess identity、及び/又はaccess category、及び/又はネットワークエアインターフェイスから送信されたMINTに関するアクセス制御情報に基づいてアクセスが可能であるか否かをチェックし、可能であれば、ステップ1106を実行し、そうでなければ、ステップ1107を実行する。
【0095】
ステップ1106:アクセス要求を送信する。
【0096】
ステップ1107:timerを起動し、タイムアウト後にアクセスを再試行する。
【0097】
図12を参照し、本願の実施例は、端末に適用されるネットワークへの端末のアクセス装置1200であって、
第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することに用いられる第1処理モジュール1201を備えるネットワークへの端末のアクセス装置1200を提供する。
【0098】
本願の実施例では、第1処理モジュール1201は、さらに、第1情報に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断することに用いられ、前記第1情報は、前記端末のMINT機能に関する設定、前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報のうちの1つ又は複数を含む。
【0099】
本願の実施例では、第1処理モジュール1201は、さらに、前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセス識別子及び受信された前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断することに用いられる。
【0100】
本願の実施例では、装置1200は、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断し、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートする場合、前記第2ネットワークへのアクセスを試行するときに、前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子を選択することに用いられる第1判断モジュールをさらに備える。
【0101】
本願の実施例では、判断モジュールは、さらに、前記第2ネットワークのサポートする機能リストを取得し、前記第2ネットワークのサポートする機能リストに基づいて、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断することに用いられる。
【0102】
本願の実施例では、前記端末の汎用加入者識別モジュール又は不揮発性メモリには、前記MINT機能に対応するアクセス識別子を指示する第1パラメータが記憶されている。
【0103】
本願の実施例では、装置1200は、前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリ及び前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリに基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断することに用いられる第2判断モジュールをさらに備える。
【0104】
本願の実施例では、装置1200は、前記第1ネットワーク又は第2ネットワークを介してオペレーターによって定義されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリを取得することに用いられる取得モジュールをさらに備える。
【0105】
本願の実施例では、装置1200は、前記第2ネットワークが前記端末のアクセスを許可する場合、前記第2ネットワークに対して前記アクセス要求を送信し、前記第2ネットワークが現在前記端末のアクセスを許可しない場合、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行することに用いられる第2処理モジュールをさらに備える。
【0106】
本願の実施例では、第2処理モジュールは、さらに、前記第2ネットワークのアクセス制御情報に基づいてアクセス制限条件を決定し、前記アクセス制限条件によりタイマーを起動し、前記タイマーがタイムアウトした後、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行することに用いられる。
【0107】
本願の実施例では、装置1200は、前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を受信することに用いられる受信モジュールをさらに備える。
【0108】
本願の実施例では、前記アクセス制御情報は、
(1)前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子と、
(2)前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリと、
(3)前記アクセスカテゴリ及び/又はアクセス識別子に対応するアクセス確率と、
(4)禁止されていない第1種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされる第1種のアクセス要求と、
(5)禁止されていない第2種のアクセス要求であって、特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第2種のアクセス要求と、
(6)遅延した第3種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされるか又は特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第3種のアクセス要求と、
(7)アクセスの遅延時間と、のうちの1つまたは複数を含む。
【0109】
本願の実施例で提供される装置は、
図2又は3に示す方法実施例の実現する各工程を実現し、同様な技術効果を達成することができ、繰り返して説明することを回避するために、ここで説明を省略する。
【0110】
図13を参照し、本願の実施例は、ネットワーク側機器に適用されるネットワークへの端末のアクセス装置1300であって、
第2ネットワークのMINTに関するアクセス制御情報を端末に送信することに用いられる送信モジュール1301を備え、
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報及び/又は前記端末のMINT機能に関する設定は、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記端末が前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することを補助するためのものであるネットワークへの端末のアクセス装置1300を提供する。
【0111】
本願の実施例では、前記アクセス制御情報は、
(1)前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子と、
(2)前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリと、
(3)前記アクセスカテゴリ及び/又はアクセス識別子に対応するアクセス確率と、
(4)禁止されていない第1種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされる第1種のアクセス要求と、
(5)禁止されていない第2種のアクセス要求であって、特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第2種のアクセス要求と、
(6)遅延した第3種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされるか又は特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第3種のアクセス要求と、
(7)アクセスの遅延時間と、のうちの1つ又は複数を含む。
【0112】
本願の実施例で提供される装置は、
図4に示す方法実施例の実現する各工程を実現し、同様な技術効果を達成することができ、繰り返して説明することを回避するために、ここで説明を省略する。
【0113】
図14は、本願の実施例に係る端末を実現するハードウェアの構造模式図である。
【0114】
この端末1400は、高周波ユニット1401、ネットワークモジュール1402、オーディオ出力ユニット1403、入力ユニット1404、センサ1405、表示ユニット1406、ユーザ入力ユニット1407、インタフェースユニット1408、メモリ1409、及びプロセッサ1410等の部材を含むが、これらに限定されない。
【0115】
当業者であれば、端末1400は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムを介してプロセッサ1410に論理的に接続され、電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費の管理等の機能を実現することができることが理解可能である。
図14に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は、図示より多い又は少ない部材を含んだり、一部の部材を組み合わせたり、部材の配置を変更したりしてもよいが、ここで説明を省略する。
【0116】
本願の実施例では、入力ユニット1404は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって取得されたスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)14041、及びマイクロホン14042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット1406は、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で配置されてもよい表示パネル14061を含んでもよい。ユーザ入力ユニット1407は、タッチパネル14071及び他の入力機器14072を含む。タッチパネル14071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル14071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器14072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されず、ここで説明を省略する。
【0117】
本願の実施例では、高周波ユニット1401は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1410で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット1401は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、これらに限定されない。
【0118】
メモリ1409は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶することに用いることができる。メモリ1409は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム又はコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ1409は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリを含んでもよく、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-OnlyMemory,ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(ErasablePROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスである。
【0119】
プロセッサ1410は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。任意に、プロセッサ1410は、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合してもよい。前記モデムプロセッサは、プロセッサ1410に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0120】
本願の実施例で提供される端末は、
図2又は3に示す方法実施例の実現する各工程を実現し、同様な技術効果を達成することができ、繰り返して説明することを回避するために、ここで説明を省略する。
【0121】
本願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図15に示すように、このネットワーク側機器1500は、アンテナ1501、高周波装置1502、ベースバンド装置1503を備える。アンテナ1501は高周波装置1502に接続された。アップリンク方向に、高周波装置1502は、アンテナ1501を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1503に送信して処理する。ダウンリンク方向に、ベースバンド装置1503は、送信対象となる情報を処理し、高周波装置1502に送信し、高周波装置1502は、受信した情報を処理してからアンテナ1501を介して送信する。
【0122】
上記の周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置1503に位置してもよく、以上の実施例では、ネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置1503で実現可能であり、このベースバンド装置1503は、プロセッサ1504とメモリ1505とを備える。
【0123】
ベースバンド装置1503は、例えば、少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボードに複数のチップが設けられる。
図15に示すように、チップのうちの1つは、例えばメモリ1505に接続されてメモリ1505におけるプログラムを呼び出し、以上の方法実施例に示されたネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ1504である。
【0124】
このベースバンド装置1503は、公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRI)のような、高周波装置1502と情報を交換するためのネットワークインタフェース1506をさらに含んでもよい。
【0125】
具体的に、本願の実施例的ネットワーク側機器は、メモリ1505に記憶されプロセッサ1504において実行可能なコマンド又はプログラムをさらに備え、プロセッサ1504は、メモリ1505におけるコマンド又はプログラムを呼び出し、
図4に示す各モジュールにより実行する方法を実行し、同様な技術効果を達成し、繰り返して説明することを回避するために、ここで説明を省略する。
【0126】
本願の実施例は、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで
図5に示す処理の方法のステップを実現するプログラム製品をさらに提供する。
【0127】
本願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されており、このプログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記の
図5に示す方法実施例の各工程が実現され、同様な技術効果を達成できる可読記憶媒体をさらに提供し、繰り返して説明することを回避するために、ここで説明を省略する。
【0128】
前記プロセッサは、上記の実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、光ディスク等のようなコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0129】
本願の実施例は、プロセッサと、前記プロセッサに結合された通信インタフェースとを備えるチップであって、前記プロセッサが、ネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して上記の
図2に示す方法実施例の各工程を実現するためのものであり、同様な技術効果を達成できるチップをさらに提供し、繰り返して説明することを回避するために、ここで説明を省略する。
【0130】
なお、本願の実施例に記載されたチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム又はSoC等と呼ばれてもよい。
【0131】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、本願の実施形態における方法及び装置の範囲は、ここで示された又は議論された順番に機能を実行することに限定されず、関連する機能によっては、ほぼ同時に、或いは反対の順番に機能を実行することを含んでもよい。例えば、説明順と異なる順番に前記方法を実行してもよく、さらに、各ステップを添加し、省略し、又は組み合わせてもよい。また、一部の例示を参照して説明した特徴を、他の例示に組み合わせてもよい。
【0132】
なお、本明細書で開示された実施例により記載された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せで実現可能であることは、当業者であれば想到できる。これらの機能をハードウェアの形態で実行するか、ソフトウェアの形態で実行するかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計制約条件によって決定される。専門技術者は各特定の用途について、記述した機能を異なる方法を用いて実現できるが、このような実現は本開示の範囲を超えたものと理解すべきではない。
【0133】
当業者であれば、説明を簡単化及び簡潔化するために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよいことが明確に理解され、ここで説明を省略する。
【0134】
本願で提供される実施例では、開示した装置及び方法は、他の形態で実現することができることを理解すべきである。例えば、以上に記載の装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際に実施する時に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせてもよいし、別のシステムに統合してもよいし、一部の特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。また、図示又は説明した互いの結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0135】
分離部材として説明した前記ユニットは物理的に分割されたものであってもなくてもよく、ユニットとして示した部材は物理的ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてその一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現することができる。
【0136】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上で1つのユニットに統合されてもよい。
【0137】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0138】
本開示の実施例に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0139】
ソフトウェアによる実現について、本開示の実施例に記載の機能を実行するためのモジュール(例えば、プロセス、関数等)によって本開示の実施例に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードはメモリに記憶しプロセッサによって実行することができる。メモリはプロセッサ内又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0140】
以上、図面を参照しながら本願の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本願の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるネットワークへの端末のアクセス方法であって、
第1ネットワークでサービス中断の最小化MINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御するステップを含む、ネットワークへの端末のアクセス方法。
【請求項2】
前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御する前記ステップは、
第1情報に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断するステップを含み、
前記第1情報は、前記端末のMINT機能に関する設定、前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報のうちの1つ又は複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1情報に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断する前記ステップは、
前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセス識別子及び受信された前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断するステップと、
前記第2ネットワークがMINT機能をサポートする場合、前記第2ネットワークへのアクセスを試行するときに、前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子を選択するステップと、をさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断する前記ステップは、
前記第2ネットワークのサポートする機能リストを取得するステップと、
前記第2ネットワークのサポートする機能リストに基づいて、前記第2ネットワークがMINT機能をサポートするか否かを判断するステップと、を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末の汎用加入者識別モジュール又は不揮発性メモリには、前記MINT機能に対応するアクセス識別子を指示する第1パラメータが記憶されている請求項4に記載の方法。
【請求項7】
第1情報に基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断する前記ステップは、
前記端末によって選択されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリ、及び前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリに基づいて、前記第2ネットワークが前記端末のMINT機能によってトリガされる前記第2ネットワークへのアクセス要求を許可するか否かを判断するステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1ネットワーク又は第2ネットワークを介してオペレーターによって定義されたMINT機能に対応するアクセスカテゴリを取得するステップをさらに含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2ネットワークが前記端末のアクセスを許可する場合、前記第2ネットワークに対して前記アクセス要求を送信するステップと、
前記第2ネットワークが現在前記端末のアクセスを許可しない場合、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行するステップと、をさらに含む請求項2、3又は7に記載の方法。
【請求項10】
前記第2ネットワークへのアクセスを再試行する前記ステップは、
前記第2ネットワークのアクセス制御情報に基づいてアクセス制限条件を決定するステップと、
前記アクセス制限条件によりタイマーを起動するステップと、
前記タイマーがタイムアウトした後、前記第2ネットワークへのアクセスを再試行するステップと、を含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を受信するステップをさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記アクセス制御情報は、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子と、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリと、
前記アクセスカテゴリ及び/又はアクセス識別子に対応するアクセス確率と、
禁止されていない第1種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされる第1種のアクセス要求と、
禁止されていない第2種のアクセス要求であって、特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第2種のアクセス要求と、
遅延した第3種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされるか又は特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第3種のアクセス要求と、
アクセスの遅延時間と、のうちの1つ又は複数を含む請求項2又は11に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク側機器に適用されるネットワークへの端末のアクセス方法であって、
第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報を端末に送信するステップを含み、
前記第2ネットワークのMINT機能に関するアクセス制御情報及び/又は前記端末のMINT機能に関する設定は、第1ネットワークでMINT機能に対応するイベントが発生した場合、前記端末が前記MINT機能によってトリガされる第2ネットワークへのアクセス要求をアクセス制御することを補助するためのものであるネットワークへの端末のアクセス方法。
【請求項14】
前記アクセス制御情報は、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセス識別子と、
前記第2ネットワークのMINT機能に対応するアクセスカテゴリと、
前記アクセスカテゴリ及び/又はアクセス識別子に対応するアクセス確率と、
禁止されていない第1種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされる第1種のアクセス要求と、
禁止されていない第2種のアクセス要求であって、特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第2種のアクセス要求と、
遅延した第3種のアクセス要求であって、MINT機能によってトリガされるか又は特定のネットワークのユーザがMINT機能によりトリガする第3種のアクセス要求と、
アクセスの遅延時間と、のうちの1つ又は複数を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムとを備え、前記プログラムが前記プロセッサにより実行されると、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法のステップが実現される端末。
【請求項16】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され前記プロセッサにおいて実行可能なプログラムとを備え、前記プログラムが前記プロセッサにより実行されると、請求項13から14のいずれか1項に記載の方法のステップが実現されるネットワーク側機器。
【国際調査報告】