(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-12
(54)【発明の名称】一体型オフアクシスマイクロレンズアレイを備えるディスプレイパネル
(51)【国際特許分類】
H01L 33/58 20100101AFI20231004BHJP
G02B 3/00 20060101ALN20231004BHJP
【FI】
H01L33/58
G02B3/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023514710
(86)(22)【出願日】2021-09-27
(85)【翻訳文提出日】2023-05-01
(86)【国際出願番号】 US2021052185
(87)【国際公開番号】W WO2022067176
(87)【国際公開日】2022-03-31
(32)【優先日】2020-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520510771
【氏名又は名称】ジェイド バード ディスプレイ(シャンハイ) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】リ,キミン
(72)【発明者】
【氏名】ズゥー,ユアンクン
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,シュアン
【テーマコード(参考)】
5F142
【Fターム(参考)】
5F142AA14
5F142AA34
5F142BA32
5F142CB23
5F142CB24
5F142CD02
5F142CD14
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5F142CE13
5F142CE15
5F142DB12
5F142DB24
5F142GA01
(57)【要約】
様々な実施形態は、一体型マイクロレンズアレイを有するディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、典型的には、対応するピクセルドライバ回路(例えばFET)に電気的に結合されたピクセル光源(例えばLED)のアレイを含むメサのアレイを含む。マイクロレンズのアレイは、ピクセル光源を含むメサ上にオフアクシスに位置合わせされ、ピクセル光源によって生成される光の発散を低減し、光をピクセル毎に特定の角度又は集束点に向けるように位置決めされる。異なるマイクロレンズ形状及び組み合わせが、ディスプレイパネルにおいて実装される。ディスプレイパネルは、マイクロレンズとピクセルドライバ回路との間の位置決めを維持するために、同じマイクロレンズ材料層から形成された一体型光学スペーサも含み得る。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフアクシスマイクロレンズアレイ構造を有する発光構造アレイシステムであって、
少なくとも1つの発光メサと、
前記発光メサの上方に形成された少なくとも1つのマイクロレンズと、を備えており、
前記少なくとも1つのマイクロレンズの中心軸は、前記少なくとも1つの発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない、発光構造アレイシステム。
【請求項2】
前記発光構造アレイシステム内の対応する発光メサに対する各マイクロレンズの相対位置は、同じである、請求項1に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項3】
センサを更に備え、
前記少なくとも1つの発光メサからの前記少なくとも1つのマイクロレンズを通過する放出光線は、一括して前記センサ内へ変換される、請求項1又は2に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項4】
前記センサは、前記発光構造アレイシステムの中心軸に配置される、請求項3に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項5】
それぞれの発光メサの中心軸に対するそれぞれのマイクロレンズの中心軸のそれぞれのオフセット距離は、前記発光構造アレイシステムの中心から前記発光構造アレイシステムの縁部に向かって大きくなる、請求項4に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項6】
前記センサは、前記発光構造アレイシステムの中心軸に配置されない、請求項3から5の何れか一項に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項7】
それぞれの発光メサの中心軸に対するそれぞれのマイクロレンズの中心軸のオフセット距離は、前記センサの中心軸から前記発光構造アレイシステムの縁部に向かって大きくなる、請求項6に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項8】
それぞれのマイクロレンズから放出される光の角度は、前記センサの中心軸から前記発光構造アレイシステムの縁部に向かって大きくなる、請求項6又は7に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの発光メサの前記中心軸からの前記少なくとも1つのマイクロレンズの前記中心軸のオフセット範囲は、4.5μm以下である、請求項1から8の何れか一項に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの発光メサの底面の縁部と前記少なくとも1つのマイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、前記少なくとも1つのマイクロレンズの前記底面の直径の30%以内である、請求項1から9の何れか一項に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのマイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である、請求項1から10の何れか一項に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのマイクロレンズの底面は、前記少なくとも1つの発光メサの前記中心軸と交差する、請求項1から11の何れか一項に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項13】
半導体基板と反射カップとを更に備え、
前記少なくとも1つの発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記少なくとも1つの発光メサは、前記反射カップによって包囲される、請求項1から12の何れか一項に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項14】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項13に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの発光メサは、
発光層と、
前記発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている底部接合層と、
前記少なくとも1つの発光メサを被覆し前記反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記反射カップは、前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項13又は14に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つの発光メサと前記少なくとも1つのマイクロレンズとの間に形成されたスペーサを更に備える、請求項1から15の何れか一項に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項17】
前記スペーサの高さは、前記少なくとも1つのマイクロレンズの高さよりも小さい、請求項16に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項18】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項13から17の何れか一項に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項19】
少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造であって、
発光メサと、
前記発光メサ上に形成された第1のマイクロレンズと、
前記発光メサ上に形成され前記第1のマイクロレンズを被覆する第2のマイクロレンズと、
を備える、発光構造。
【請求項20】
前記第2のマイクロレンズの直径は前記第1のマイクロレンズの直径よりも大きい、請求項19に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項21】
前記第1のマイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、
前記第2のマイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの前記中心軸と同軸に位置合わせされない、請求項19又は20に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項22】
前記第2のマイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、
前記第1のマイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの前記中心軸と同軸に位置合わせされない、請求項19から21の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項23】
前記第1のマイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされず、
前記第2のマイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの前記中心軸と同軸に位置合わせされず、
前記第1のマイクロレンズの前記中心軸は、前記第2のマイクロレンズの前記中心軸と同軸に位置合わせされない、請求項19から22の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項24】
前記発光構造は、発光メサと、第1のマイクロレンズと、第2のマイクロレンズと、のセットを1つよりも多く含み、
それぞれのセット内の前記発光構造上のそれぞれの第2のマイクロレンズに対するそれぞれの第1のマイクロレンズの位置は、異なる、請求項19から23の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項25】
前記第2のマイクロレンズの前記中心軸と前記発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、12μm以下である、請求項21から24の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項26】
前記第1のマイクロレンズの前記中心軸と前記発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、1.5μm以下である、請求項22から25の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項27】
前記第1のマイクロレンズの前記中心軸と前記第2のマイクロレンズの前記中心軸との間のオフセット距離は、6μm以下であり、4.5μm以上である、請求項23から26の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項28】
前記第2のマイクロレンズの底面は、前記発光メサの前記中心軸と交差する、請求項19から27の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項29】
前記第1のマイクロレンズの底面は、前記発光メサの前記中心軸と交差する、請求項28に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項30】
前記第1のマイクロレンズの材料は、前記第2のマイクロレンズの材料と同じである、請求項28から29の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項31】
半導体基板と反射カップとを更に備え、
前記発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記発光メサは、前記反射カップによって包囲される、請求項19から30の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項32】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項31に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項33】
前記発光メサは、
発光層と、
前記発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている底部接合層と、
前記発光メサを被覆し前記反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記反射カップは、前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項31又は32に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項34】
前記発光メサと前記第1のマイクロレンズとの間に形成されたスペーサを更に備える、請求項19から33の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項35】
前記スペーサの高さは、前記第1のマイクロレンズのそれよりも小さい、請求項34に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項36】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項31から35の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項37】
発光メサと、
前記発光メサ上に形成された第1のマイクロレンズと、
前記第1のマイクロレンズ上に形成された第2のマイクロレンズと、
を備える、少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項38】
前記第2のマイクロレンズの直径は、前記第1のマイクロレンズの直径よりも小さい、請求項37に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項39】
前記第1のマイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、
前記第2のマイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの前記中心軸と同軸に位置合わせされない、請求項37又は38に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項40】
前記発光構造は、発光メサと、第1のマイクロレンズと、第2のマイクロレンズと、のセットを1つよりも多く含み、
それぞれのセット内の前記発光構造上のそれぞれの第2のマイクロレンズに対するそれぞれの第1のマイクロレンズの位置は、異なる、請求項37から39の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項41】
前記第2のマイクロレンズの前記中心軸と前記発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、1.5μm以下である、請求項39又は40に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項42】
前記第1のマイクロレンズの底面は、前記発光メサの中心軸と交差する、請求項37から41の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項43】
前記第2のマイクロレンズの底面は、前記発光メサの前記中心軸と交差しない、請求項42に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項44】
前記第1のマイクロレンズの材料は、前記第2のマイクロレンズの材料と同じである、請求項37から43の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項45】
半導体基板と反射カップとを更に備え、
前記発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記発光メサは、前記反射カップによって包囲される、請求項37から44の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項46】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項45に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項47】
前記発光メサは、
発光層と、
前記発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている底部接合層と、
前記発光メサを被覆し前記反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記反射カップは、前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項45又は46に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項48】
前記発光メサと前記第1のマイクロレンズとの間に形成されたスペーサを更に備える、請求項37から47の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項49】
前記スペーサの高さは、前記第1のマイクロレンズの高さよりも小さい、請求項48に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項50】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項45から49の何れか一項に記載の少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項51】
第1の発光メサと、
前記第1の発光メサの上方に形成された少なくとも1つの第1のマイクロレンズであって、前記第1のマイクロレンズの中心軸は前記第1の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない、第1のマイクロレンズと、
第2の発光メサと、
前記第2の発光メサの上方に形成された少なくとも1つの第2のマイクロレンズと、
前記第2の発光メサ上に形成された少なくとも1つの第3のマイクロレンズと、
を備える、オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造。
【請求項52】
前記第3のマイクロレンズは、前記第2のマイクロレンズの頂面全体を被覆すると共に前記第2のマイクロレンズの頂面全体に接触する、請求項51に記載の発光構造。
【請求項53】
前第1の発光メサの前記中心軸からの前記第1のマイクロレンズの前記中心軸のオフセット範囲は、4.5μm以下である、請求項51又は52に記載の発光構造。
【請求項54】
前記第1の発光メサの底面の縁部と前記第1のマイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、前記第1のマイクロレンズの前記底面の直径の30%以内である、請求項51から53の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項55】
前記第1のマイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である、請求項51から54の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項56】
前記第1のマイクロレンズの底面は、前記第1の発光メサの前記中心軸と交差する、請求項51から55の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項57】
半導体基板と少なくとも2つの反射カップとを更に備え、
前記第1の発光メサ及び前記第2の発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記第1の発光メサ及び前記第2の発光メサは、前記2つの反射カップのそれぞれの反射カップによって包囲される、請求項51から56の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項58】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項57に記載の発光構造。
【請求項59】
前記第1の発光メサは、
第1の発光層と、
前記第1の発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている第1の底部接合層と、
前記第1の発光メサの頂面にあり前記2つの反射カップのうち第1の反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記第2の発光メサは、
第2の発光層と、
前記第2の発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている第2の底部接合層と、
前記第2の発光メサの頂面にもあり前記2つの反射カップのうち第2の反射カップと電気的に接続されている前記頂部電極層と、を含み、
前記第1及び前記第2の反射カップは、半導体基板と電気的に接続されている、請求項57又は58に記載の発光構造。
【請求項60】
前記第1の発光メサ及び前記第2の発光メサを被覆するスペーサを更に備え、
前記スペーサは、前記第1の発光メサと前記第1のマイクロレンズとの間に形成され、
前記スペーサは、前記第2の発光メサと前記第2のマイクロレンズとの間にも形成される、請求項51から59の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項61】
前記スペーサの高さは、前記第1のマイクロレンズの高さよりも小さい、請求項60に記載の発光構造。
【請求項62】
前記第3のマイクロレンズの直径は、前記第2のマイクロレンズの直径よりも大きい、請求項51から61の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項63】
前記第2のマイクロレンズの中心軸は、前記第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、
前記第3のマイクロレンズの中心軸は、前記第2の発光メサの前記中心軸と同軸に位置合わせされない、請求項51から62の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項64】
前記第3のマイクロレンズの中心軸は、前記第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、
前記第2のマイクロレンズの中心軸は、前記第2の発光メサの前記中心軸と同軸に位置合わせされない、請求項51から63の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項65】
前記第2のマイクロレンズの中心軸は、前記第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされず、
前記第3のマイクロレンズの中心軸は、前記第2の発光メサの前記中心軸と同軸に位置合わせされず、
前記第2のマイクロレンズの前記中心軸は、前記第3のマイクロレンズの前記中心軸と同軸に位置合わせされない、請求項51から64の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項66】
前記発光構造は、発光メサと、第1のマイクロレンズと、第2のマイクロレンズと、第3のマイクロレンズと、のセットを1つよりも多く含み、
それぞれのセット内の前記発光構造上のそれぞれの第3のマイクロレンズに対するそれぞれの第2のマイクロレンズの位置は、異なる、請求項51から65の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項67】
前記第3のマイクロレンズの前記中心軸と前記第2の発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、12μm以下である、請求項63から66の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項68】
前記第2のマイクロレンズの前記中心軸と前記第2の発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、1.5μm以下である、請求項67に記載の発光構造。
【請求項69】
前記第2のマイクロレンズの前記中心軸と前記第3のマイクロレンズ前記中心軸との間のオフセット距離は、6μm以下であり、4.5μm以上である、請求項68に記載の発光構造。
【請求項70】
前記第3のマイクロレンズの底面は、前記第2の発光メサの中心軸と交差する、請求項51から69の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項71】
前記第2のマイクロレンズの底面は、前記第2の発光メサの中心軸と交差しない、請求項70に記載の発光構造。
【請求項72】
前記第2のマイクロレンズの材料は、前記第3のマイクロレンズの材料と同じであり、
前記第1のマイクロレンズの材料は、前記第3のマイクロレンズの材料と同じである、請求項70又は71に記載の発光構造。
【請求項73】
前記第1のマイクロレンズの前記中心軸と前記第1の発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、前記第3のマイクロレンズの中心軸と前記第2の発光メサの中心軸との間のオフセット距離よりも小さい、請求項51から72の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項74】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項57から73の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項75】
第1の発光メサと、
前記第1の発光メサの上方に形成された第1のマイクロレンズであって、前記第1のマイクロレンズの中心軸は前記第1の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない、第1のマイクロレンズと、
第2の発光メサと、
前記第2の発光メサの上方に形成された第2のマイクロレンズと、
前記第2のマイクロレンズ上に形成された第3のマイクロレンズであって、前記第2のマイクロレンズの頂面全体を被覆しない、第3のマイクロレンズと、
を備える、発光構造。
【請求項76】
前記第1のマイクロレンズの前記中心軸と前記第1の発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、4.5μm以下である、請求項75に記載の発光構造。
【請求項77】
前記第1の発光メサの底面の縁部と前記第1のマイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、前記第1のマイクロレンズの前記底面の直径の30%以内である、請求項75又は76に記載の発光構造。
【請求項78】
前記第1のマイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である、請求項75から77の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項79】
前記第1のマイクロレンズの底面は、前記第1の発光メサの前記中心軸と交差する、請求項75から78の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項80】
半導体基板と反射カップとを更に備え、
前記第1の発光メサ及び前記第2の発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記第1の発光メサ及び前記第2の発光メサは、それぞれの反射カップによって包囲される、請求項75から79の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項81】
前記反射カップの各々の内壁は、階段形状である、請求項80に記載の発光構造。
【請求項82】
前記第1の発光メサは、
第1の発光層と、
前記第1の発光層の底部に形成され前記半導体基板と接合されている第1の底部接合層と、
前記第1の発光層を被覆し前記反射カップのうち第1の反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記第2の発光メサは、
第2の発光層と、
前記第2の発光層の底部に形成され前記半導体基板と接合されている第2の底部接合層と、
前記第2の発光層も被覆し前記反射カップのうち第2の反射カップと電気的に接続されている前記頂部電極層と、を含み、
前記反射カップは、前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項80又は81に記載の発光構造。
【請求項83】
前記第1の発光メサ及び前記第2の発光メサを被覆するスペーサを更に備え、
前記スペーサは、前記第1の発光メサと前記第1のマイクロレンズとの間に形成され、
前記スペーサは、前記第2の発光メサと前記第2のマイクロレンズとの間にも形成される、請求項75から82の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項84】
前記スペーサの高さは、前記第1のマイクロレンズの高さよりも小さい、請求項83に記載の発光構造。
【請求項85】
前記第3のマイクロレンズの水平方向寸法は、前記第2のマイクロレンズの底面の水平方向寸法よりも小さい、請求項75から84の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項86】
前記第2のマイクロレンズの中心軸は、前記第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、
前記第3のマイクロレンズの垂直軸は、前記第2の発光メサの前記中心軸と同軸に位置合わせされず、
前記垂直軸は、前記第3のマイクロレンズが完全な形状であるときに前記第3のマイクロレンズの中心点を通る、請求項75から85の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項87】
前記発光構造は、発光メサと、第1のマイクロレンズと、第2のマイクロレンズと、のセットを1つよりも多く含み、
それぞれのセット内の前記発光構造上のそれぞれの第2のマイクロレンズに対するそれぞれの第1のマイクロレンズの位置は、異なる、請求項75から86の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項88】
前記第3のマイクロレンズの前記垂直軸と前記第2の発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、1.5μm以下である、請求項86又は87に記載の発光構造。
【請求項89】
前記第2のマイクロレンズの底面は、前記第2の発光メサの中心軸と交差する、請求項75から88の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項90】
前記第1のマイクロレンズの底面は、前記第1の発光メサの中心軸と交差しない、請求項89に記載の発光構造。
【請求項91】
前記第2のマイクロレンズの材料は、前記第3のマイクロレンズの材料と同じであり、
前記第1のマイクロレンズの材料は、前記第2のマイクロレンズの前記材料と同じである、請求項89又は90に記載の発光構造。
【請求項92】
前記第1のマイクロレンズの前記中心軸と前記第1の発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、前記第3のマイクロレンズの前記垂直軸と前記第2の発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離よりも大きい、請求項86から91の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項93】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項80から92の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項94】
発光メサと、
前記発光メサ上に形成された第1のマイクロレンズと、
前記第1のマイクロレンズを被覆し前記第1のマイクロレンズに接触する第2のマイクロレンズと、
を備える、同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項95】
前記第1のマイクロレンズの屈折率は、前記第2のマイクロレンズの屈折率よりも高い、請求項94に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項96】
前記第2のマイクロレンズの材料は、前記第1のマイクロレンズの材料と異なる、請求項94又は95に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項97】
前記第1のマイクロレンズは、半球体構造を有し、
前記第2のマイクロレンズは、前記第1のマイクロレンズの切り出しがなければ多角形構造を、又は、前記第1のマイクロレンズの切り出しがなければ複合構造を、有する、請求項94から96の何れか一項に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項98】
前記複合構造は、半球体構造と台形構造又は半球体構造と三角形構造の組み合わせである、請求項97に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項99】
前記台形構造は、前記半球体構造の底部に形成されるか、又は、前記三角形構造は前記半球体構造の前記底部に形成される、請求項98に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項100】
前記多角形構造は、台形構造であって、前記台形構造の底面に対して傾斜した頂面を有する、請求項97から99の何れか一項に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項101】
前記第1のマイクロレンズの中心軸及び前記第2のマイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされる、請求項94から100の何れか一項に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項102】
半導体基板と反射カップとを更に備え、
前記発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記発光メサは、前記反射カップによって包囲される、請求項94から101の何れか一項に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項103】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項102に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項104】
前記発光メサは、
発光層と、
前記発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている底部接合層と、
前記発光メサを被覆し前記反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記反射カップは、前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項102又は103に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項105】
前記発光メサの上方に形成されたスペーサを更に備える、請求項94から104の何れか一項に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項106】
前記スペーサの高さは、前記第1のマイクロレンズの高さ又は前記第2のマイクロレンズの高さよりも小さい、請求項105に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項107】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項102から106の何れか一項に記載の同軸のマイクロレンズを有する発光構造。
【請求項108】
楕円形マイクロレンズ構造を有する発光構造であって、
発光メサと、
前記発光メサの上方に形成された少なくとも1つの楕円形マイクロレンズと、を備えており、
前記楕円形マイクロレンズの中心軸は、前記発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない、発光構造。
【請求項109】
前記楕円形マイクロレンズは、球体の四分の一と楕円体の四分の一との組み合わせによって形成される、請求項108に記載の発光構造。
【請求項110】
前記球体の半径は、9μm以下であり、
前記楕円体の長半径は、18μm以下である、請求項109に記載の発光構造。
【請求項111】
水平レベルにおける前記発光メサの中心からの前記楕円形マイクロレンズの中心のオフセット距離は、4.5μm以下である、請求項109又は110に記載の発光構造。
【請求項112】
前記楕円形マイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である、請求項108から111の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項113】
前記楕円形マイクロレンズの底面は、前記発光メサの前記中心軸と交差する、請求項108から112の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項114】
半導体基板と反射カップとを更に備え、
前記発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記発光メサは、前記反射カップによって包囲される、請求項108から113の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項115】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項114に記載の発光構造。
【請求項116】
前記発光メサは、
発光層と、
前記発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている底部接合層と、
前記発光メサを被覆し前記反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記反射カップは、前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項114又は115に記載の発光構造。
【請求項117】
前記発光メサと前記楕円形マイクロレンズとの間に形成されたスペーサを更に備える、請求項108から116の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項118】
前記スペーサの高さは、前記楕円形マイクロレンズの高さよりも小さい、請求項117に記載の発光構造。
【請求項119】
前記スペーサの高さは、5μm未満である、請求項117又は118に記載の発光構造。
【請求項120】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項114から119の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項121】
発光メサと、
前記発光メサの上方に形成された少なくとも1つのマイクロレンズと、前記マイクロレンズの片側に形成された反射部と、を有するマイクロレンズ複合構造と、
を備える、マイクロレンズ複合構造を有する発光構造。
【請求項122】
前記マイクロレンズは、前記マイクロレンズの表面に割れ目を有する球体である、請求項121に記載の発光構造。
【請求項123】
前記反射部は、前記割れ目の表面上に形成される、請求項122に記載の発光構造。
【請求項124】
前記割れ目は、前記マイクロレンズの底面に対する傾斜面を有しており、
前記反射部は、前記傾斜面に取り付けられた平面構造である、請求項123に記載の発光構造。
【請求項125】
前記割れ目は、窪みであり、
前記反射部は、前記窪みの表面に取り付けられる、請求項123又は124に記載の発光構造。
【請求項126】
前記マイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である、請求項121から125の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項127】
前記マイクロレンズの底面は、前記発光メサの中心軸と交差する、請求項121から126の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項128】
半導体基板と反射カップとを更に備え、
前記発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記発光メサは、前記反射カップによって包囲される、請求項121から127の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項129】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項128に記載の発光構造。
【請求項130】
前記発光メサは、
発光層と、
前記発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている底部接合層と、
前記発光メサを被覆し前記反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、
を含み、前記反射カップは前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項128又は129に記載の発光構造。
【請求項131】
前記発光メサと前記マイクロレンズとの間に形成されたスペーサを更に備える、請求項121から130の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項132】
前記スペーサの高さは、前記マイクロレンズの高さよりも小さい、請求項131に記載の発光構造。
【請求項133】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項128から132の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項134】
発光メサと、
前記発光メサ上に形成されたマイクロレンズと、
前記マイクロレンズを被覆する回折レンズと、
を備える、発光構造。
【請求項135】
前記マイクロレンズの材料は、前記回折レンズの材料と異なる、請求項134に記載の発光構造。
【請求項136】
前記回折レンズは、ブラッグミラーである、請求項134又は135に記載の発光構造。
【請求項137】
前記回折レンズの頂面の中心点は、前記マイクロレンズの中心軸上にある、請求項134から136の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項138】
前記回折レンズの中心軸は、前記発光構造の基板に垂直な垂直軸に対して傾斜しており、
前記マイクロレンズの前記中心軸は、前記発光構造の前記基板に垂直な前記垂直軸に対して垂直である、請求項137に記載の発光構造。
【請求項139】
前記マイクロレンズは、半球体構造を有し、
前記回折レンズは、多角形構造又は複合構造を有する、請求項134から138の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項140】
前記複合構造は、半球体構造と台形構造との組み合わせ又は半球体構造と三角形構造との組み合わせを備える、請求項139に記載の発光構造。
【請求項141】
前記台形構造は、前記半球体構造の底部に形成されるか、又は、前記三角形構造は前記半球体構造の前記底部に形成される、請求項140に記載の発光構造。
【請求項142】
前記多角形構造は、台形構造であって、前記台形構造の底面に対して傾斜した頂面を備える、請求項139から141の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項143】
前記マイクロレンズの中心軸及び前記回折レンズの頂面の中心点を通る軸は、前記発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされる、請求項134から142の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項144】
半導体基板と少なくとも1つの反射カップとを更に備え、
前記発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記発光メサは、前記少なくとも1つの反射カップによって包囲される、請求項134から143の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項145】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項144に記載の発光構造。
【請求項146】
前記発光メサは、
発光層と、
前記発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている底部接合層と、
前記発光メサを被覆し前記少なくとも1つの反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記少なくとも1つの反射カップは、前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項144又は145に記載の発光構造。
【請求項147】
前記発光メサを被覆するスペーサを更に備える、請求項134から146の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項148】
前記スペーサの高さは、前記マイクロレンズの高さよりも小さい、請求項147に記載の発光構造。
【請求項149】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項144から148の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項150】
発光メサと、
前記発光メサの上方に形成された少なくとも1つのマイクロレンズであって、前記マイクロレンズの中心軸は前記発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない、マイクロレンズと、
を備える、オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造。
【請求項151】
前記マイクロレンズの前記中心軸と前記発光メサの前記中心軸との間のオフセット距離は、4.5μm以下である、請求項150に記載の発光構造。
【請求項152】
前記発光メサの底面の縁部と前記マイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、前記第1のマイクロレンズの前記底面の直径の30%以内である、請求項150又は151に記載の発光構造。
【請求項153】
前記マイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である、請求項150から152の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項154】
前記マイクロレンズの底面は、前記発光メサの前記中心軸と交差する、請求項150から153の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項155】
半導体基板と反射カップとを更に備え、
前記発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記発光メサは、前記反射カップによって包囲される、請求項150から154の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項156】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項155に記載の発光構造。
【請求項157】
前記発光メサは、
発光層と、
前記発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている底部接合層と、
前記発光メサを被覆し前記反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記反射カップは、前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項155又は156に記載の発光構造。
【請求項158】
前記発光メサと前記マイクロレンズとの間に形成されたスペーサを更に備える、請求項150から157の何れか一項に記載の発光構造。
【請求項159】
前記スペーサの高さは、前記マイクロレンズの高さよりも小さい、請求項158に記載の発光構造。
【請求項160】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項155から159の何れか一項に記載の発光構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0001] 本願は2020年9月27日に提出され「一体型オフアクシスマイクロレンズアレイを備えるディスプレイパネル」と題された米国仮特許出願第63/083,972号の優先権を主張するものであり、同出願は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本開示は概してディスプレイデバイスに係り、より詳細には、オフアクシスマイクロレンズアレイと一体化されたディスプレイパネルのためのシステム及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ディスプレイ技術は、今日の商用電子機器において益々重要になっている。これらのディスプレイパネルは、液晶ディスプレイテレビ(LCD TV)及び有機発光ダイオードテレビ(OLED TV)などの据え置き型大画面、並びにラップトップパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、及びウェアラブル電子機器などの携帯型電子機器において、広く使用されている。据え置き型大画面の開発の多くは、複数の視聴者が様々な角度から画面を見ることに適応しこれを可能にするために、高い視野角を実現することに向けられている。例えば、超ねじれネマチック(STN)及びフィルム補償超ねじれネマチック(FSTN)などの様々な液晶材料が、ディスプレイパネルにおけるあらゆるピクセル光源の大きな視野角を実現するために開発されてきた。
【0004】
[0004] しかしながら、携帯型電子機器のほとんどは主に単一のユーザのために設計されており、これらの携帯型デバイスの画面配向は、複数の視聴者に適応するための大きな視野角ではなく、対応するユーザにとって最良の視野角になるように調整されるべきである。例えば、あるユーザにとっての適当な視野角は、画面表面に対して垂直であるかもしれない。この場合、据え置き型大画面と比較すると、大きな視野角で出射される光は大部分が無駄になる。加えて、大きな視野角は、公共エリアで使用される携帯型電子機器について、プライバシーの懸念を提示する。
【0005】
[0005] また、液晶ディスプレイ(LCD)、デジタルミラーデバイス(DMD)、及び液晶オンシリコン(LCOS)などの受動イメージャデバイスに基づく従来の投影システムでは、受動イメージャデバイス自体は光を放出しない。具体的には、従来の投影システムは、光源から放出されたコリメート光を光学的に変調することによって、すなわち、ピクセルレベルで光の一部を、例えばLCDパネルによって透過すること、又は例えばDMDパネルによって反射することによって、画像を投影する。しかしながら、光のうち透過又は反射されない部分は失われ、これが投影システムの効率を低下させる。さらに、コリメート光を提供するべく、複雑な照明光学系が、光源から放出される発散光を収集するために使用される。照明光学系は、システムを嵩張らせるだけでなく、システムに追加の光損失も導入し、これがシステムの性能にさらに影響を与える。従来の投影システムでは、典型的には、光源によって発生される照明光の10%未満が、投影画像を形成するために使用される。
【0006】
[0006] 長耐用寿命、低エネルギ消費などの利点を有する発光ダイオード(LED)が、様々な分野で広く使用されている。次世代の光源として、LEDは、携帯電話、デジタルデバイス、液晶ディスプレイ等のバックライトユニットとして使用されると共に、車両のダッシュボード用照明やテールライト、交通信号、及び他の一般照明としても使用されている。LEDは、屋内及び屋外の電光看板を含むディスプレイ分野、並びに水汚染及び血中酸素濃度を含む生物及び環境分野において、広く使用されている。LEDの応用範囲は、製品性能の向上及び製造コストの低下により、毎年拡大し続けている。これらの需要を満たすために、様々な研究が進行中である。内部量子効率を高める方法及び外部抽出効率を高める方法という、2つの主な方法がある。内部量子効率は、LEDの活性層において発光する電子ホール対の再結合率を増加させること、及び発光しない電子ホール対の再結合率を減少させることによって、高めることができる。しかし、この方法には技術的な限界がある。一方、外部抽出効率の増加に関しては、現在、活発な研究が行われているところである。この課題を克服するために、マイクロレンズアレイが、散乱、内部反射、導波、吸収などのうち1つ以上を低減するべく使用される。
【0007】
[0007] 半導体材料で作製されたLEDは、モノカラー又はフルカラーディスプレイで使用することができる。LEDを採用する現行のディスプレイでは、LEDは、通常、例えばLCD又はDMDパネルによって光学的に変調される光を提供するための光源として使用される。つまり、LEDによって放出される光は、それ自体では画像を形成しない。イメージャデバイスとして複数のLEDダイを含むLEDパネルを用いるLEDディスプレイも研究されている。そのようなLEDディスプレイでは、LEDパネルは自己発光性イメージャデバイスであり、各ピクセルは、1つのLEDダイ(モノカラーディスプレイ)、又は各々が原色のうちの1つを表す複数のLEDダイ(フルカラーディスプレイ)を含み得る。
【0008】
[0008] しかしながら、LEDダイによって放出される光は自発光から発生されるので、指向性ではなく、発散角が大きくなる。大きな発散角は、LEDディスプレイにおいて様々な問題を引き起こすおそれがある。例えば、大きな発散角に起因して、LEDダイによって放出される光は、LEDディスプレイにおいてより散乱及び/又は反射され易くなり得る。散乱/反射された光は、他のピクセルを照明して、ピクセル間の光クロストーク、鮮鋭度の低下、及びコントラストの低下をもたらす可能性がある。
【0009】
[0009] さらに、従来のLEDにおいて各マイクロレンズから放出される光の方向は同じであり、それによって、光は、単一の点上ではなく平面上にしか集束することができず、これがLEDの応用分野を制限している。また、LEDにおいて追加の屈折光学構造が適用される必要があり、ピクセル間の光クロストーク、鮮鋭度の低下、及びコントラストの低下を引き起こしている。
【発明の概要】
【0010】
[0010] 上述したような従来のディスプレイシステムの欠点を改善し、それらに対処するのに役立つ、改良されたディスプレイ設計の必要がある。特に、ユーザのプライバシーのより良好な保護、より良好な方向集束、又は/及び電力消費の低減のための光の浪費の低減、並びにより良好な画像のピクセル間の光干渉の低減のために、視野角が縮小されたディスプレイパネルの必要がある。
【0011】
[0011] 様々な実施形態は、一体型マイクロレンズアレイを有するディスプレイパネルを含む。ディスプレイパネルは、典型的には、対応するピクセルドライバ回路(例えばFET)に電気的に結合されたピクセル光源(例えばLED、OLED)のアレイを含む。マイクロレンズのアレイは、ピクセル光源に位置合わせされ、ピクセル光源によって生成される光の発散を低減させるように位置決めされる。ディスプレイパネルは、マイクロレンズとピクセルドライバ回路との間の位置決めを維持するために、一体型光学スペーサも含み得る。
【0012】
[0012] マイクロレンズアレイは、ピクセル光源によって生成される光の発散角と、ディスプレイパネルの使用可能な視野角とを縮小する。これは、ひいては、電力浪費を低減し、輝度を増加させ、及び/又は公共エリアにおけるユーザプライバシーをより良く保護する。
【0013】
[0013] 一体型マイクロレンズアレイを有するディスプレイパネルは様々な製造方法を使用して製造することができ、その結果、様々なデバイス設計がもたらされる。一態様においては、マイクロレンズアレイは、ピクセル光源と共に基板のメサ又は突起として直接製造される。いくつかの態様においては、セルフアセンブリ、高温リフロー、グレイスケールマスクフォトリソグラフィ、成形/インプリント/スタンピング、及びドライエッチングパターン転写が、マイクロレンズアレイを製造するために使用され得る技法である。
【0014】
[0014] 他の態様は、コンポーネント、デバイス、システム、改良、製造方法を含む方法及びプロセス、用途、並びに上記のいずれかに関係する他の技術を含む。
【0015】
[0015] 本開示は、オフアクシスマイクロレンズを有する発光構造を提供し、それによって、マイクロレンズから出る光の方向は、追加の光学構造なしに変更することができる。
【0016】
[0016] いくつかの実施形態においては、オフアクシスマイクロレンズアレイを有する発光ディスプレイは1つ1つのマイクロレンズの光方向を制御することができ、マイクロレンズアレイの異なるマイクロレンズからの光は1つの点に集束することができる。
【0017】
[0017] 本開示は、オフアクシスマイクロレンズアレイを有する光検出デバイスも提供し、その光検出デバイスは一点から光を受光することができる。また、その点からの非平行光は、マイクロレンズアレイを通じて平行光に変更され得る。平行光は、その後、センサ又は別の光検出ユニットに進入し得る。
【0018】
[0018] いくつかの実施形態においては、本開示は、3つのマイクロレンズを備える発光構造を提供する。それによって、発光構造を使用する発光ディスプレイの輝度及び/又は鮮鋭度は調整され得、使用可能な視野角は縮小され得る。
【0019】
[0019] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、3つのマイクロレンズを備える発光構造を含む。例えば、第1のマイクロレンズは第1の発光メサの上方に形成され得、第1のマイクロレンズの中心軸は第1の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない。第1の発光領域から放出された光の一部は、第1のマイクロレンズに直接到達して通過することができる。第2のマイクロレンズは第2の発光メサ上に位置決めされ得、第3のマイクロレンズは第2のマイクロレンズ上に位置決めされ得る。第2の発光メサから放出された光の一部は、第2のマイクロレンズに直接到達して通過することができる。第2のマイクロレンズを通過する光の一部は、更に第3のマイクロレンズに到達して通過し得る。その結果、光の経路は、3つのマイクロレンズの相対位置に応じて調整され得る。したがって、発散は低減され得、使用可能な視野角は、LEDデバイスを使用するディスプレイ及びパネルがそのディスプレイ及びパネルの表面に垂直なユーザの視野によって見られ得る程度まで縮小され得る。これは、ひいては、電力浪費を低減し、輝度を増加させ、及び/又は公共エリアにおけるユーザプライバシーをより良く保護することができる。
【0020】
[0020] 別の一例では、発光構造は1つ以上の反射カップを更に備えていてもよく、第1の発光メサ及び第2の発光メサはその1つ以上の反射カップによって包囲され得る。第1及び第2の発光メサから放出された光の一部は、3つのマイクロレンズのうち1つ以上に直接到達して通過することができる。第1及び第2の発光メサから放出された光の別の一部は、1つ以上の反射カップに到達すると共に1つ以上の反射カップによって反射され得、その後、3つのマイクロレンズのうち1つ以上に到達して通過することができる。その結果、反射カップのない発光構造と比較して、第1及び第2の発光メサから放出される、より多くの光が利用され得る。したがって、発散は低減され得、使用可能な視野角は、LEDデバイスを使用するディスプレイ及びパネルが数人のユーザによって見られ得る程度まで縮小され得る。これはまた、電力浪費も低減し、輝度も増加させ、及び/公共エリアにおけるユーザプライバシーも適切に保護することができる。
【0021】
[0021] いくつかの実施形態においては、発光構造は回折レンズを含み、それによって、発光ディスプレイの輝度及び/又は鮮鋭度を調整することができる。光の選択波長も、回折レンズによって反射され得るか、又は回折レンズを通過し得る。
【0022】
[0022] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、発光メサ上に形成されたマイクロレンズと、マイクロレンズを被覆する回折レンズとを備える発光構造を含む。マイクロレンズは、発光メサに位置合わせされ得ると共に、発光メサから放出する光の発散を低減させるように回折レンズによって被覆され得る。例えば、マイクロレンズは、発光メサと同軸に位置合わせされ、回折レンズによって被覆され得る。発光領域から放出された光の一部は、マイクロレンズに直接到達して通過し、その後、選択的に回折レンズを通過することができる。発光メサから放出された光の別の一部は、回折レンズに直接到達して選択的に通過することができる。開示される発光構造の1つの利点は、発光構造の輝度を高めることである。もう1つの利点は、発光構造のコントラストを増加させることである。したがって、発散は低減され得、使用可能な視野角は、LEDデバイスを使用するディスプレイ及びパネルがそのディスプレイ及びパネルの表面に垂直なユーザの視野によって見られ得る程度まで縮小され得る。これは、ひいては、電力浪費を低減し、輝度を増加させることができ、及び/又は公共エリアにおけるユーザプライバシーをより良く保護する。
【0023】
[0023] 別の一例においては、マイクロレンズは、発光領域と同軸に位置合わせされ、発光メサ上に位置決めされ、回折レンズによって被覆され、反射カップによって包囲され得る。発光領域から放出された光の一部は、マイクロレンズ及び/又は回折レンズに直接到達して通過することができる。発光中心から放出された光の別の一部は、反射カップに到達すると共に反射カップによって反射され得、その後、マイクロレンズ及び/又は回折レンズに到達して通過することができる。その結果、反射カップのない発光構造と比較して、発光メサから放出される、より多くの光が利用され得る。したがって、発散は低減され得、使用可能な視野角は、LEDデバイスを使用するディスプレイ及びパネルが数人のユーザによって見られ得る程度まで縮小され得る。これはまた、電力浪費も低減し、輝度も増加させ、及び/公共エリアにおけるユーザプライバシーも適切に保護することができる。
【0024】
[0024] したがって本開示は、制限なしに、以下の例示的な実施形態を含む。
【0025】
[0025] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、少なくとも1つの発光メサと、発光メサの上方に形成された少なくとも1つのマイクロレンズとを備えるオフアクシスマイクロレンズアレイ構造を有する発光構造アレイシステムを含み、少なくとも1つのマイクロレンズの中心軸は、少なくとも1つの発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0026】
[0026] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造アレイシステム内の対応する発光メサに対する各マイクロレンズの相対位置は同じである。
【0027】
[0027] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造アレイシステムは更にセンサを含み、少なくとも1つの発光メサからの少なくとも1つのマイクロレンズを通過する放出光線は、一括してセンサ内へ変換される。
【0028】
[0028] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、センサは、発光構造アレイシステムの中心軸に配置される。
【0029】
[0029] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、それぞれの発光メサの中心軸に対するそれぞれのマイクロレンズの中心軸のそれぞれのオフセット距離は、発光構造アレイシステムの中心から発光構造アレイシステムのいずれかの縁部に向かって大きくなる。
【0030】
[0030] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、センサは、発光構造アレイシステムの中心軸に配置されない。
【0031】
[0031] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、それぞれの発光メサの中心軸に対するそれぞれのマイクロレンズの中心軸のオフセット距離は、センサの中心軸から発光構造アレイシステムのいずれかの縁部に向かって大きくなる。
【0032】
[0032] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、それぞれのマイクロレンズから放出される光の角度は、センサの中心軸から発光構造アレイシステムのいずれかの縁部に向かって大きくなる。
【0033】
[0033] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、少なくとも1つの発光メサの中心軸からの少なくとも1つのマイクロレンズの中心軸のオフセット範囲は4.5μm以下である。
【0034】
[0034] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、少なくとも1つの発光メサの底面の縁部と少なくとも1つのマイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、少なくとも1つのマイクロレンズの底面の直径の30%以内である。
【0035】
[0035] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、少なくとも1つのマイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である。
【0036】
[0036] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、少なくとも1つのマイクロレンズの底面は少なくとも1つの発光メサの中心軸と交差する。
【0037】
[0037] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造アレイシステムは更に、半導体基板と反射カップとを含み、少なくとも1つの発光メサは半導体基板上に形成され、少なくとも1つの発光メサは反射カップによって包囲される。
【0038】
[0038] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの内壁は階段形状である。
【0039】
[0039] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、少なくとも1つの発光メサは、発光層と、発光層の底部にあり半導体基板と接合されている底部接合層と、少なくとも1つの発光メサを被覆すると共に反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含む。いくつかの実施形態においては、反射カップは半導体基板と電気的に接続される。
【0040】
[0040] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造アレイシステムは更に、少なくとも1つの発光メサと少なくとも1つのマイクロレンズとの間に形成されたスペーサを含む。
【0041】
[0041] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さは少なくとも1つのマイクロレンズの高さよりも小さい。
【0042】
[0042] 発光構造アレイシステムのいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0043】
[0043] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、発光メサと、発光メサ上に形成された第1のマイクロレンズと、発光メサ上に形成され第1のマイクロレンズを被覆する第2のマイクロレンズとを含む少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造を含む。
【0044】
[0044] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの直径は第1のマイクロレンズの直径よりも大きい。
【0045】
[0045] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、第2のマイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0046】
[0046] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、第1のマイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0047】
[0047] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされず、第2のマイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされず、第1のマイクロレンズの中心軸は第2のマイクロレンズの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0048】
[0048] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は、発光メサと、第1のマイクロレンズと、第2のマイクロレンズとのセットを1つよりも多く含む。いくつかの実施形態においては、それぞれのセット内の発光構造上のそれぞれの第2のマイクロレンズに対するそれぞれの第1のマイクロレンズの位置は異なる。
【0049】
[0049] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの中心軸と発光メサの中心軸との間のオフセット距離は12μm以下である。
【0050】
[0050] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの中心軸と発光メサの中心軸との間のオフセット距離は1.5μm以下である。
【0051】
[0051] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの中心軸と第2のマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離は、6μm以下であり、4.5μm以上である。
【0052】
[0052] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの底面は発光メサの中心軸と交差する。
【0053】
[0053] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの底面は発光メサの中心軸と交差する。
【0054】
[0054] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの材料は第2のマイクロレンズの材料と同じである。
【0055】
[0055] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造は更に、半導体基板と反射カップとを含む。いくつかの実施形態においては、発光メサは半導体基板上に形成され、発光メサは反射カップによって包囲される。
【0056】
[0056] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの内壁は階段形状である。
【0057】
[0057] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光メサは、発光層と、発光層の底部にあり半導体基板と接合されている底部接合層と、発光メサを被覆すると共に反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含み、反射カップは半導体基板と電気的に接続されている。
【0058】
[0058] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造は更に、発光メサと第1のマイクロレンズとの間に形成されたスペーサを含む。
【0059】
[0059] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さは第1のマイクロレンズのそれよりも小さい。
【0060】
[0060] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0061】
[0061] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、発光メサと、発光メサ上に形成された第1のマイクロレンズと、第1のマイクロレンズ上に形成された第2のマイクロレンズとを備える少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造を含む。
【0062】
[0062] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの直径は第1のマイクロレンズの直径よりも小さい。
【0063】
[0063] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、第2のマイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0064】
[0064] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は、発光メサと、第1のマイクロレンズと、第2のマイクロレンズとのセットを1つよりも多く含む。いくつかの実施形態においては、それぞれのセット内の発光構造上のそれぞれの第2のマイクロレンズに対するそれぞれの第1のマイクロレンズの位置は異なる。
【0065】
[0065] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの中心軸と発光メサの中心軸との間のオフセット距離は1.5μm以下である。
【0066】
[0066] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの底面は発光メサの中心軸と交差する。
【0067】
[0067] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの底面は発光メサの中心軸と交差しない。
【0068】
[0068] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの材料は第2のマイクロレンズの材料と同じである。
【0069】
[0069] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造は更に、半導体基板と反射カップとを含み、発光メサは半導体基板上に形成され、発光メサは反射カップによって包囲される。
【0070】
[0070] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの内壁は階段形状である。
【0071】
[0071] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光メサは、発光層と、発光層の底部にあり半導体基板と接合されている底部接合層と、発光メサを被覆すると共に反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含み、反射カップは半導体基板と電気的に接続されている。
【0072】
[0072] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造は更に、発光メサと第1のマイクロレンズとの間に形成されたスペーサを含む。
【0073】
[0073] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さは第1のマイクロレンズの高さよりも小さい。
【0074】
[0074] 少なくとも1つのオフアクシスマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0075】
[0075] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、第1の発光メサと、第1の発光メサの上方に形成された少なくとも1つの第1のマイクロレンズとを備えるオフアクシスマイクロレンズアレイ構造を有する発光構造を含み、第1のマイクロレンズの中心軸は、第1の発光メサ、第2の発光メサ、第2の発光メサの上方に形成された少なくとも1つの第2のマイクロレンズ、及び第2の発光メサ上に形成された少なくとも1つの第3のマイクロレンズの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0076】
[0076] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第3のマイクロレンズは、第2のマイクロレンズの頂面全体を被覆すると共に第2のマイクロレンズの頂面全体に接触する。
【0077】
[0077] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1の発光メサの中心軸からの第1のマイクロレンズの中心軸のオフセット範囲は4.5μm以下である。
【0078】
[0078] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1の発光メサの底面の縁部と第1のマイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、第1のマイクロレンズの底面の直径の30%以内である。
【0079】
[0079] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である。
【0080】
[0080] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの底面は第1の発光メサの中心軸と交差する。
【0081】
[0081] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は更に、半導体基板と少なくとも2つの反射カップとを含み、第1の発光メサ、第2の発光メサは半導体基板上に形成され、第1の発光メサ及び第2の発光メサは2つの反射カップのそれぞれの反射カップによって包囲される。
【0082】
[0082] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの内壁は階段形状である。
【0083】
[0083] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1の発光メサは、第1の発光層と、第1の発光層の底部にあり半導体基板と接合されている第1の底部接合層と、第1の発光メサの頂面にあり2つの反射カップのうち第1の反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含む。いくつかの実施形態においては、第2の発光メサは、第2の発光層と、第2の発光層の底部にあり半導体基板と接合されている第2の底部接合層と、第2の発光メサの頂面にもあり2つの反射カップのうち第2の反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含み、第1及び第2の反射カップは半導体基板と電気的に接続されている。
【0084】
[0084] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は更に、第1の発光メサ及び第2の発光メサを被覆するスペーサを含み、スペーサは第1の発光メサと第1のマイクロレンズとの間に形成され、スペーサは第2の発光メサと第2のマイクロレンズとの間にも形成される。
【0085】
[0085] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さは第1のマイクロレンズの高さよりも小さい。
【0086】
[0086] 第3のマイクロレンズの直径は第2のマイクロレンズの直径よりも大きい、請求項51から61のいずれか一項に記載の発光構造。
【0087】
[0087] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの中心軸は第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、第3のマイクロレンズの中心軸は第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0088】
[0088] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第3のマイクロレンズの中心軸は第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、第2のマイクロレンズの中心軸は第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0089】
[0089] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの中心軸は第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされず、第3のマイクロレンズの中心軸は第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされず、第2のマイクロレンズの中心軸は第3のマイクロレンズの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0090】
[0090] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は、発光メサと、第1のマイクロレンズと、第2のマイクロレンズと、第3のマイクロレンズとのセットを1つよりも多く含む。いくつかの実施形態においては、それぞれのセット内の発光構造上のそれぞれの第3のマイクロレンズに対するそれぞれの第2のマイクロレンズの位置は異なる。
【0091】
[0091] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第3のマイクロレンズの中心軸と第2の発光メサの中心軸との間のオフセット距離は12μm以下である。
【0092】
[0092] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの中心軸と第2の発光メサの中心軸との間のオフセット距離は1.5μm以下である。
【0093】
[0093] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの中心軸と第3のマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離は、6μm以下であり、4.5μm以上である。
【0094】
[0094] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第3のマイクロレンズの底面は第2の発光メサの中心軸と交差する。
【0095】
[0095] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの底面は第2の発光メサの中心軸と交差しない。
【0096】
[0096] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの材料は第3のマイクロレンズの材料と同じであり、第1のマイクロレンズの材料は第3のマイクロレンズの材料と同じである。
【0097】
[0097] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの中心軸と第1の発光メサの中心軸との間のオフセット距離は、第3のマイクロレンズの中心軸と第2の発光メサの中心軸との間のオフセット距離よりも小さい。
【0098】
[0098] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0099】
[0099] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、第1の発光メサと、第1の発光メサの上方に形成された第1のマイクロレンズであって、第1のマイクロレンズの中心軸は第1の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない第1のマイクロレンズと、第2の発光メサと、第2の発光メサの上方に形成された第2のマイクロレンズと、第2の発光メサ上に形成された第3のマイクロレンズであって、第2のマイクロレンズの頂面全体を被覆しない第3のマイクロレンズと、を備える発光構造を含む。
【0100】
[00100] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの中心軸と第1の発光メサの中心軸との間のオフセット距離は4.5μm以下である。
【0101】
[00101] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1の発光メサの底面の縁部と第1のマイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、第1のマイクロレンズの底面の直径の30%以内である。
【0102】
[00102] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である。
【0103】
[00103] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの底面は第1の発光メサの中心軸と交差する。
【0104】
[00104] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は更に、半導体基板と反射カップとを含み、第1の発光メサ及び第2の発光メサは半導体基板上に形成され、第1の発光メサ及び第2の発光メサはそれぞれの反射カップによって包囲される。
【0105】
[00105] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの各々の内壁は階段形状である。
【0106】
[00106] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1の発光メサは、第1の発光層と、第1の発光層の底部に形成され半導体基板と接合されている第1の底部接合層と、第1の発光層を被覆し反射カップのうち第1の反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含む。いくつかの実施形態においては、第2の発光メサは、第2の発光層と、第2の発光層の底部に形成され半導体基板と接合されている第2の底部接合層と、第2の発光層も被覆し反射カップのうち第2の反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含み、反射カップは半導体基板と電気的に接続されている。
【0107】
[00107] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は更に、第1の発光メサ及び第2の発光メサを被覆するスペーサを含み、スペーサは第1の発光メサと第1のマイクロレンズとの間に形成され、スペーサは第2の発光メサと第2のマイクロレンズとの間にも形成される。
【0108】
[00108] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さは第1のマイクロレンズの高さよりも小さい。
【0109】
[00109] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第3のマイクロレンズの水平方向寸法は第2のマイクロレンズの底面の水平方向寸法よりも小さい。
【0110】
[00110] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの中心軸は第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされ、第3のマイクロレンズの垂直軸は第2の発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされず、当該垂直軸は第3のマイクロレンズが完全な形状であるときに第3のマイクロレンズの中心点を通る。
【0111】
[00111] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は、発光メサと、第1のマイクロレンズと、第2のマイクロレンズとのセットを1つよりも多く含む。いくつかの実施形態においては、それぞれのセット内の発光構造上のそれぞれの第2のマイクロレンズに対するそれぞれの第1のマイクロレンズの位置は異なる。
【0112】
[00112] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第3のマイクロレンズの垂直軸と第2の発光メサの中心軸との間のオフセット距離は1.5μm以下である。
【0113】
[00113] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの底面は第2の発光メサの中心軸と交差する。
【0114】
[00114] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの底面は第1の発光メサの中心軸と交差しない。
【0115】
[00115] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの材料は第3のマイクロレンズの材料と同じであり、第1のマイクロレンズの材料は第2のマイクロレンズの材料と同じである。
【0116】
[00116] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの中心軸と第1の発光メサの中心軸との間のオフセット距離は、第3のマイクロレンズの垂直軸と第2の発光メサの中心軸との間のオフセット距離よりも大きい。
【0117】
[00117] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0118】
[00118] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、同軸のマイクロレンズを有する発光構造であって、発光メサと、発光メサ上に形成された第1のマイクロレンズと、第1のマイクロレンズを被覆し第1のマイクロレンズに接触する第2のマイクロレンズとを備える発光構造を含む。
【0119】
[00119] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの屈折率は第2のマイクロレンズの屈折率よりも高い。
【0120】
[00120] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第2のマイクロレンズの材料は第1のマイクロレンズの材料と異なる。
【0121】
[00121] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズは半球体構造を有し、第2のマイクロレンズは、第1のマイクロレンズの切り出し(carve-out)がなければ多角形構造を、又は第1のマイクロレンズの切り出しがなければ複合構造を有する。
【0122】
[00122] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、複合構造は、半球体構造と台形構造又は半球体構造と三角形構造の組み合わせである。
【0123】
[00123] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、台形構造は半球体構造の底部に形成され、又は三角形構造は半球体構造の底部に形成される。
【0124】
[00124] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、多角形構造は台形構造であって、台形構造の底面に対して傾斜した頂面を有する。
【0125】
[00125] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、第1のマイクロレンズの中心軸及び第2のマイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされる。
【0126】
[00126] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、同軸のマイクロレンズを有する発光構造は更に、半導体基板と反射カップとを含み、発光メサは半導体基板上に形成され、発光メサは反射カップによって包囲される。
【0127】
[00127] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの内壁は階段形状である。
【0128】
[00128] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光メサは、発光層と、発光層の底部にあり半導体基板と接合されている底部接合層と、発光メサを被覆し反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含み、反射カップは半導体基板と電気的に接続されている。
【0129】
[00129] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、同軸のマイクロレンズを有する発光構造は更に、発光メサの上方に形成されたスペーサを含む。
【0130】
[00130] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さは第1のマイクロレンズの高さ及び第2のマイクロレンズの高さよりも小さい。
【0131】
[00131] 同軸のマイクロレンズを有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0132】
[00132] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、発光メサと、発光メサの上方に形成された少なくとも1つの楕円形マイクロレンズとを備える、楕円形マイクロレンズ構造を有する発光構造を含み、楕円形マイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0133】
[00133] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、楕円形マイクロレンズは、球体の四分の一と楕円体の四分の一との組み合わせによって形成される。
【0134】
[00134] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、球体の半径は9μm以下であり、楕円体の長半径は18μm以下である。
【0135】
[00135] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、水平レベルにおける発光メサの中心からの楕円形マイクロレンズの中心のオフセット距離は4.5μm以下である。
【0136】
[00136] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、楕円形マイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である。
【0137】
[00137] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、楕円形マイクロレンズの底面は発光メサの中心軸と交差する。
【0138】
[00138] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は更に、半導体基板と反射カップとを含み、発光メサは半導体基板上に形成され、発光メサは反射カップによって包囲される。
【0139】
[00139] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの内壁は階段形状である。
【0140】
[00140] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光メサは、発光層と、発光層の底部にあり半導体基板と接合されている底部接合層と、発光メサを被覆し反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含み、反射カップは半導体基板と電気的に接続されている。
【0141】
[00141] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は更に、発光メサと楕円形マイクロレンズとの間に形成されたスペーサを含む。
【0142】
[00142] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さは楕円形マイクロレンズの高さよりも小さい。
【0143】
[00143] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さは5μm未満である。
【0144】
[00144] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0145】
[00145] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、発光メサとマイクロレンズ複合構造とを備える、マイクロレンズ複合構造を有する発光構造を含む。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ複合構造は、発光メサの上方に形成された少なくとも1つのマイクロレンズと、マイクロレンズの片側に形成された反射部とを含む。
【0146】
[00146] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズは、マイクロレンズの表面に割れ目(breach)を有する球体である。
【0147】
[00147] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射部は割れ目の表面上に形成される。
【0148】
[00148] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、割れ目はマイクロレンズの底面に対する傾斜面を有しており、反射部はその傾斜面に取り付けられた平面構造である。
【0149】
[00149] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、割れ目は窪みであり、反射部はその窪みの表面に取り付けられる。
【0150】
[00150] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である。
【0151】
[00151] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズの底面は発光メサの中心軸と交差する。
【0152】
[00152] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズ複合構造を有する発光構造は更に、半導体基板と反射カップとを含み、発光メサは半導体基板上に形成され、発光メサは反射カップによって包囲される。
【0153】
[00153] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの内壁は階段形状である。
【0154】
[00154] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光メサは、発光層と、発光層の底部にあり半導体基板と接合されている底部接合層と、発光メサを被覆し反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含み、反射カップは半導体基板と電気的に接続されている。
【0155】
[00155] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズ複合構造を有する発光構造は更に、発光メサとマイクロレンズとの間に形成されたスペーサを含む。
【0156】
[00156] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さはマイクロレンズの高さよりも小さい。
【0157】
[00157] マイクロレンズ複合構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0158】
[00158] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、発光メサと、発光メサ上に形成されたマイクロレンズと、マイクロレンズを被覆する回折レンズとを備える発光構造を含む。
【0159】
[00159] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズの材料は回折レンズの材料と異なる。
【0160】
[00160] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、回折レンズはブラッグミラー(Bragg mirror)である。
【0161】
[00161] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、回折レンズの頂面の中心点はマイクロレンズの中心軸上にある。
【0162】
[00162] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、回折レンズの中心軸は発光構造の基板に垂直な垂直軸に対して傾斜しており、マイクロレンズの中心軸は発光構造の基板に垂直な垂直軸に対して垂直である。
【0163】
[00163] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズは半球体構造を有し、回折レンズは多角形構造又は複合構造を有する。
【0164】
[00164] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、複合構造は、半球体構造と台形構造との組み合わせ又は半球体構造と三角形構造との組み合わせを備える。
【0165】
[00165] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、台形構造は半球体構造の底部に形成され、又は三角形構造は半球体構造の底部に形成される。
【0166】
[00166] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、多角形構造は台形構造であって、台形構造の底面に対して傾斜した頂面を備える。
【0167】
[00167] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズの中心軸及び回折レンズの頂面の中心点を通る軸が発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされる。
【0168】
[00168] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は更に、半導体基板と少なくとも1つの反射カップとを含み、発光メサは半導体基板上に形成され、発光メサは少なくとも1つの反射カップによって包囲される。
【0169】
[00169] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの内壁は階段形状である。
【0170】
[00170] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光メサは、発光層と、発光層の底部にあり半導体基板と接合されている底部接合層と、発光メサを被覆し少なくとも1つの反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含み、少なくとも1つの反射カップは半導体基板と電気的に接続されている。
【0171】
[00171] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光構造は更に、発光メサを被覆するスペーサを含む。
【0172】
[00172] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さはマイクロレンズの高さよりも小さい。
【0173】
[00173] 発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0174】
[00174] 本開示のいくつかの例示的な実施形態は、発光メサと、発光メサの上方に形成された少なくとも1つのマイクロレンズとを備える、オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造を含み、マイクロレンズの中心軸は発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない。
【0175】
[00175] オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光メサの中心軸からのマイクロレンズの中心軸のオフセット距離は4.5μm以下である。
【0176】
[00176] オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光メサの底面の縁部とマイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、第1のマイクロレンズの底面の直径の30%以内である。
【0177】
[00177] オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である。
【0178】
[00178] オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、マイクロレンズの底面は発光メサの中心軸と交差する。
【0179】
[00179] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造は更に、半導体基板と反射カップとを含み、発光メサは半導体基板上に形成され、発光メサは反射カップによって包囲される。
【0180】
[00180] オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、反射カップの内壁は階段形状である。
【0181】
[00181] オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、発光メサは、発光層と、発光層の底部にあり半導体基板と接合されている底部接合層と、発光メサを被覆し反射カップと電気的に接続されている頂部電極層とを含み、反射カップは半導体基板と電気的に接続されている。
【0182】
[00182] いくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造は更に、発光メサとマイクロレンズとの間に形成されたスペーサを含む。
【0183】
[00183] オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、スペーサの高さはマイクロレンズの高さよりも小さい。
【0184】
[00184] オフアクシスマイクロレンズ構造を有する発光構造のいくつかの例示的な実施形態又は例示的な実施形態の任意の組み合わせにおいては、半導体基板はIC基板である。
【0185】
[00185] 本明細書に開示されるディスプレイデバイス及びシステムの設計は、ディスプレイシステムの発光効率、解像度、及び全体的性能を向上させる、縮小された視野角と低減された光干渉とをもたらす。よって、マイクロレンズアレイを有するディスプレイシステムの実装は、従来のディスプレイの使用と比較して、拡張現実(AR)及び仮想現実(VR)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、モバイルデバイスディスプレイ、ウェアラブルデバイスディスプレイ、高精細プロジェクタ、並びに車載ディスプレイのためのディスプレイ要件をより良好に満足することができる。
【0186】
[00186] なお、上述の様々な実施形態は、本明細書に記載される任意の他の実施形態と組み合わせられ得る。本明細書に記載される特徴及び利点は、包括的なものではなく、特に、当業者には、多くの追加の特徴及び利点が、図面、明細書、及び特許請求の範囲に鑑みて、明らかであろう。また、本明細書において使用される文言は、主に読み易さ及び教示の目的で選択されており、本発明の主題を描写又は制限するために選択されてはいない場合があることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0187】
[00187] 本開示をより詳細に理解することができるように、様々な実施形態の特徴を参照することによって、より具体的な説明が行われ得る。それらのうちいくつかは添付の図面に図示される。もっとも、添付の図面は、本開示の関連する特徴を図示するものに過ぎず、したがって、限定的なものと見なされるべきではない。なぜなら、説明には他の有効な特徴の余地があり得るからである。
【0188】
[00188] 便宜上、「上(up)」は発光構造の基板から離れることを意味するために使用され、「下(down)」は基板に向かうことを意味し、頂部(top)、底部(bottom)、上方(above)、下方(below)、下(under)、下(beneath)などの他の方向を示す用語はそれに準じて解釈される。
【0189】
【
図1A】[00189] いくつかの実施形態による例示的な発光構造の断面図を示す。
【
図1B】[00190] いくつかの実施形態による、トップダウンパターン転写を使用してマイクロレンズアレイと一体化されたディスプレイパネルを形成するための製造方法を示す。
【
図1C】[00191] いくつかの実施形態による、トップダウンパターン転写を使用してマイクロレンズアレイと一体化されたディスプレイパネルを形成するための製造方法を示す。
【
図2A】[00192] いくつかの実施形態による、反射カップのいくつかの例示的な実施形態の断面図を示す。
【
図2B】[00192] いくつかの実施形態による、反射カップのいくつかの例示的な実施形態の断面図を示す。
【
図2C】[00192] いくつかの実施形態による、反射カップのいくつかの例示的な実施形態の断面図を示す。
【
図3】[00193] いくつかの実施形態による、
図1Aの基板上の発光メサの例示的な構造の断面図を示す。
【
図4】[00194] いくつかの実施形態による、マイクロレンズ及び発光メサのアレイを有する例示的な発光構造の断面図を示す。
【
図5】[00195] いくつかの実施形態による、オフアクシスに配置された発光メサ及びマイクロレンズの発光構造アレイシステムの上面図である。
【
図6】[00196] いくつかの実施形態による、発光構造アレイシステムの上方の中心位置に位置するセンサを有する発光構造アレイシステムの断面図を示す。
【
図7】[00197] いくつかの実施形態による、発光構造アレイシステムの上方の側方又は非中心位置に位置するセンサを有する発光構造アレイシステムの断面図を示す。
【
図8】[00198] いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有する例示的な発光構造の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図9A】[00199] いくつかの実施形態による、
図8に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図9B】[00199] いくつかの実施形態による、
図8に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図9C】[00199] いくつかの実施形態による、
図8に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図9D】[00199] いくつかの実施形態による、
図8に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図10】[00200] いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有する例示的な発光構造の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図11A】[00201] いくつかの実施形態による、
図10に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図11B】[00201] いくつかの実施形態による、
図10に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図11C】[00201] いくつかの実施形態による、
図10に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図11D】[00201] いくつかの実施形態による、
図10に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図11E】[00201] いくつかの実施形態による、
図10に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図12】[00202] いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有する例示的な発光構造の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図13】[00203] いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有する例示的な発光構造の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図14A】[00204] いくつかの実施形態による、
図13に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図14B】[00204] いくつかの実施形態による、
図13に示す発光構造の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
【
図15】[00205] いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有する(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置している)例示的な発光構造の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図16】[00206] いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有する(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置している)例示的な発光構造の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図17】[00207] いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有する(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置している)例示的な発光構造の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図18】[00208] いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有する(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置している)例示的な発光構造の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図19】[00209] いくつかの実施形態による、マイクロレンズと発光メサとの少なくとも2つの対を有する例示的な発光構造の断面図を示し、対のうち少なくとも1つは大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有しており、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図20】[00210] いくつかの実施形態による、マイクロレンズと発光メサとの少なくとも2つの対を有する例示的な発光構造の断面図を示し、対のうち少なくとも1つは大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有しており(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置しており)、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。
【
図21】[00211] いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造の断面図を示す。
【
図22】[00212] いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造の断面図を示す。
【
図23】[00213] いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造の断面図を示す。
【
図24】[00214] いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造の断面図を示す。
【
図25】[00215] いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造の断面図を示す。
【
図26】[00216] いくつかの実施形態による、マイクロレンズと発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造の断面図を示す。
【
図27】[00217] いくつかの実施形態による、マイクロレンズと発光メサとの少なくとも2つの対を有する例示的な発光構造の断面図を示し、マイクロレンズのうち少なくとも1つは反射部によって被覆された割れ目部を有する。
【
図28】[00218] いくつかの実施形態による、マイクロLEDディスプレイパネルの上面図である。
【0190】
[00219] 慣例に従い、図面に示される様々な特徴は、縮尺に合わせて描かれていない場合がある。したがって、様々な特徴の寸法は、明確にするために任意に拡大又は縮小され得る。加えて、図面のうちいくつかは、所与のシステム、方法、又はデバイスのコンポーネントの全部を描写しない場合がある。最後に、明細書及び図面の全体を通して、同様の参照番号が同様の特徴を示すために用いられ得る。
【発明を実施するための形態】
【0191】
[00220] 添付の図面に示される例示的な実施形態の完全な理解を提供するために、本明細書においては多数の詳細が説明される。しかしながら、いくつかの実施形態は具体的な詳細の多くを伴わずに実用される場合があり、特許請求の範囲は、請求項に具体的に記載される特徴及び態様によってのみ限定される。また、周知のプロセス、コンポーネント、及び材料は、本明細書において説明される実施形態の関連する態様を不必要に不明瞭にしないように、網羅的に詳細には説明されていない。
【0192】
[00221] 上述したように、いくつかの例においては、LEDダイは大きな発散角を有しており、これは、背景の項で述べたもののような様々な問題を引き起こすおそれがある。また、自己発光性イメージャデバイスとして複数のLEDダイを有するLEDアレイを採用する投影システムにおいては、LEDアレイによって生成された画像を投影するために投影レンズ又は投影レンズセットが必要とされ、投影レンズは限られた開口数を有し得る。よって、LEDダイの大きな発散角に起因して、LEDダイによって放出される光のごく一部が投影レンズによって収集され得る。これはLEDベースの投影システムの輝度を低下させ、及び/又は電力消費を増加させる。
【0193】
[00222] 本開示に一致する実施形態は、ピクセルドライバ回路のアレイと、例えば基板上に形成されたLEDダイを含み得るメサのアレイと、メサのアレイ上に形成されたマイクロレンズのアレイとを備える基板を含む、自己発光性イメージャデバイスとしての一体型ディスプレイパネルと、そのディスプレイパネルを作製する方法とを含む。ディスプレイパネル及びそのディスプレイパネルに基づく投影システムは、光源、画像形成機能、及び光ビームコリメーション機能を組み合わせて単一のモノリシックデバイスにしており、従来の投影システムの欠点を克服することができる。また、LEDからの光の方向及び焦点は、ディスプレイパネル上に形成されたマイクロレンズ群と発光メサとの対の各々について個別に調整され得る。
【0194】
[00223]
図1Aは、いくつかの実施形態による例示的な発光構造100の断面図を示す。便宜上、「上(up)」は基板110から離れることを意味するために使用され、「下(down)」は基板110に向かうことを意味し、頂部(top)、底部(bottom)、上方(above)、下方(below)、下(under)、下(beneath)などの他の方向を示す用語はそれに準じて解釈される。発光構造100は、
図1Aの破線の長方形内に示すように、発光メサ101を備える。いくつかの実施形態においては、発光メサ101は、LED若しくはマイクロLED、又はOLEDなどの少なくとも1つの単一ピクセル発光デバイスを含み、光が発光メサ101から放出される。発光メサ101は、頂面及び底面を有する。いくつかの実施形態においては、発光メサ101の頂面の直径又は幅は1μm~8μmの範囲内であり、発光メサ101の底面の直径又は幅は3μm~10μmの範囲内である。いくつかの実施形態においては、発光メサ101の頂面の直径又は幅は8μm~25μmの範囲内であり、発光メサ101の底面の直径又は幅は10μm~35μmの範囲内である。いくつかの実施形態においては、発光メサ101の高さは1~10μmの範囲内である。いくつかの実施形態においては、発光メサ101の高さは約1.3μmである。いくつかの実施形態においては、発光メサ101の頂面の直径又は幅は、発光メサ101の底面の直径又は幅に等しいかそれより大きい。
【0195】
[00224] いくつかの実施形態においては、ディスプレイパネルは、発光メサ101のような、単一ピクセル発光デバイスのアレイを含む。いくつかの実施形態においては、2つの隣接する発光メサの中心軸間の距離は1μm~10μmの範囲内である。いくつかの実施形態においては、2つの隣接する発光メサの中心軸間の距離は、約40μmから約20μmまで、約10μmまで、及び/又は約5μm未満まで変化し得る。いくつかの実施形態においては、メサのサイズ及び発光メサ間の距離は、ディスプレイの解像度に依存し得る。例えば、5000インチ毎ピクセル(PPI)のディスプレイパネルの場合、発光メサ101の頂面の直径又は幅は1.5μmであり、発光メサ101の底面の直径又は幅は2.7μmである。いくつかの実施形態においては、2つの隣接する発光メサの最も近接する底縁部間の距離は1μm~10μmの範囲内であり得る。いくつかの実施形態においては、2つの隣接する発光メサの最も近接する底縁部間の距離は2.3μmである。
【0196】
[00225] いくつかの例示的な実施形態においては、発光構造100は更にマイクロレンズを備える。
図1Aに示すように、発光構造100は、発光メサ101の上方に形成されたマイクロレンズ102を備え得る。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102は、発光メサ101に対して、発光メサ101から放出する光の発散を低減させると共に単一のピクセルLEDデバイスの使用可能な視野角を縮小するように、位置決めされる。
図1Aに示すように、マイクロレンズ102は垂直中心軸A-A’を有し、発光メサ101は垂直中心軸B-B’を有する。垂直中心軸は、基板110の表面に垂直である。中心軸は、図の任意の2つの中心点を通過する直線を指し得る。例えば、マイクロレンズ102の中心軸(すなわち中心軸A-A’)は、マイクロレンズ102の頂面の中心点とマイクロレンズ102の底面の中心点とを通過する。
【0197】
[00226] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102は、発光メサ101上にオフアクシスに積層される。すなわち、マイクロレンズ102の中心軸A-A’は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされず、重なり合わず、又は一致しない。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸A-A’と発光メサ101の中心軸B-B’との間の水平方向距離は、少なくとも1μm、2μm、5μm、又は10μmである。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸A-A’と発光メサ101の中心軸B-B’との間の水平方向距離は4.5μm以下である。場合によっては、水平方向オフセット距離は、発光メサ101の底面の直径の半分未満、発光メサ101の底面の直径の四分の一未満であってもよい。したがって、発散は低減され得、使用可能な視野角は、単一ピクセルLEDデバイスを使用するディスプレイ及びパネルが数人のユーザによって見られる程度まで縮小され得る。これはまた、電力浪費も低減し、輝度も増加させ、及び/公共エリアにおけるユーザプライバシーも適切に保護することができる。
【0198】
[00227] (
図1Aに図示しない)いくつかの他の実施形態においては、マイクロレンズ102はA-A’方向に沿って発光メサ101と同軸に位置合わせされ、マイクロレンズ102の中心軸A-A’と発光メサ101の中心軸B-B’との間の水平方向距離は0である。発光メサ101から放出された光の全部が、マイクロレンズ102に直接到達して通過することができる。したがって、マイクロレンズ102の中心軸A-A’と発光メサ101の中心軸B-B’とが同一であるとき、発散は低減され得、使用可能な視野角は、単一ピクセルLEDデバイスを使用するディスプレイ及びパネルがそのディスプレイ及びパネルの表面に対して垂直なユーザの視野によって見られ得る程度まで縮小され得る。これは、ひいては、電力浪費を低減し、輝度を増加させ、及び/又は公共エリアにおけるユーザプライバシーをより良く保護することができる。別の一例においては、発光メサ101から放出された光の一部はマイクロレンズ102に直接到達して通過することができ、発光中心から放出された光の別の一部はマイクロレンズ102の周囲を通過し又はマイクロレンズ102を迂回し得る。よって、発光構造の輝度は調整され得る。
【0199】
[00228] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズの構造は、1つの平面と1つの凸面とを有する1つの要素を含み得る。例えば、
図1Aに示すように、マイクロレンズ102の構造は半球体であり得る。マイクロレンズ102の構造は、半楕円体、半長円体、又は1つの平面と1つの凸面とを有する他の単一の要素でもあり得る。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の構造は、多角形構造又は複合構造でもあり得る。例えば、複合構造は、半球体と、半球体の平面の下に位置決めされた円筒とを備え得る。別の一例としては、複合構造は、球体の四分の一と楕円体の四分の一との組み合わせによって形成され得る。この例では、球体の半径は9μm以下であり得、楕円体の長半径は18μm以下であり得る。更にいくつかの実施形態においては、マイクロレンズは、曲面を有しながら三角形又は長方形のフットプリントを有し得る。
【0200】
[00229] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズは、光の経路を調整することができる反射部を更に含み得る。例えば、マイクロレンズ102はマイクロレンズ101の表面の片側に形成された傾斜面を含んでいてもよく、反射部はその傾斜面上に形成され得る。一例では、反射部は、傾斜面に取り付けられた平面であり得る。別の一例においては、反射部は、湾曲面又は波状面であり得る。
【0201】
[00230] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズの材料は、発光構造100から放出される光に対して透明な無機材料又はプラスチック(有機)材料を備え得る。例えば、マイクロレンズ102の好適な材料は酸化珪素であり得る。いくつかの実施形態においては、無機材料は、酸化珪素、窒化珪素、炭化珪素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、リンケイ酸ガラス(PSG)、又はホウリンケイ酸ガラス(BPSG)、又はこれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態においては、プラスチック材料は、SU-8、PermiNex、ベンゾシクロブテン(BCB)などの重合体、又はスピンオンガラス(SOG)を含む透明プラスチック(樹脂)、又は結合接着剤Micro Resist BCL-1200、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0202】
[00231] いくつかの実施形態においては、無機材料又は有機材料から構成されるマイクロレンズは、マスクを用いたパターニング、フォトリソグラフィプロセス、及びその後のエッチングによって形成される。いくつかの実施形態においては、有機材料から構成されるマイクロレンズは、マスクを用いたパターニング、フォトリソグラフィプロセス、及びその後の高温でのリフロープロセスによって形成される。
【0203】
[00232] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズを製造するための第1の方法は、マイクロレンズ材料層を、ピクセル光源の少なくとも頂部上に直接、ピクセル光源と直接物理的に接触させて堆積させるステップを含む。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層の形状は、ピクセル光源の形状に一致し、ピクセル光源上に半球体を形成する。いくつかの実施形態においては、ピクセル光源の頂部は概して平坦であり、形成されるマイクロレンズ102の形状は概して半球形である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層は、単一ピクセル三色LEDデバイスの平坦化された表面などピクセル光源の表面上に、化学蒸着(CVD)技術によって直接的に堆積される。いくつかの実施形態においては、CVDプロセスの堆積パラメータは、電力が約0W~約1000Wであり、圧力が約100ミリトル~約2000ミリトルであり、温度がおよそ23℃~およそ500℃であり、ガス流が約0~約3000sccm(毎分標準立方センチメートル)であり、時間が約1時間~約3時間である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層の材料は、二酸化珪素などの誘電体材料である。
【0204】
[00233] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズを製造するための第1の方法は、基板の電極領域を露出させるようにマイクロレンズ材料層をパターニングするステップを更に含む。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層をパターニングするステップは、エッチングステップを含む。いくつかの実施形態においては、エッチングステップは、マイクロレンズ材料の表面上にマスクを形成するステップを含む。エッチングステップは、フォトリソグラフィプロセスを介してマスクをパターニングし、それによってマスクに開口を形成して、ピクセル光源の電極領域の上方のマイクロレンズ材料層を露出させるステップも含む。エッチングステップは更に、マスク保護が所定の位置にある状態で、マイクロレンズ材料層のうち開口によって露出された部分をエッチングするステップを含む。いくつかの実施形態においては、露出されたマイクロレンズ材料層は、ウェットエッチング法によってエッチングされる。
【0205】
[00234] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズを製造するための第2の方法は、後のステップで堆積されるマイクロレンズ材料層と位置合わせするためのマークを有するマーク層を形成する任意選択的なステップも含む。例えば、マーク層は、ピクセル光源の中心にマイクロレンズを形成するために、発光ピクセルのユニットをマイクロレンズ材料層と位置合わせするように形成される。いくつかの実施形態においては、マーク層は、ピクセル光源の頂部上にマイクロレンズを形成するために、ピクセル光源をその上方の層、とりわけマイクロレンズ材料層と位置合わせするように形成される。
【0206】
[00235] マイクロレンズを製造するための第2の方法は、マイクロレンズ材料層を、1つのピクセル光源の少なくとも頂部上に直接堆積させるステップを更に含む。
図1Bから
図1Cは更に、いくつかの実施形態による、トップダウンパターン転写を使用してマイクロレンズアレイと一体化されたディスプレイパネルを形成するための製造方法を示す。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層1145は、
図1Bに示すようにピクセル光源1106Mの頂部を被覆し、マイクロレンズ材料層1145の頂面は平坦である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層1145は、スピンコーティングによってピクセル光源アレイ1106の頂部上に堆積される。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層1145の材料はフォトレジストである。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層1145の材料は、二酸化珪素などの誘電体材料である。
【0207】
[00236] マイクロレンズを製造するための第2の方法は、マイクロレンズ材料層をトップダウンでパターニングし、それによって、
図1Bから
図1Cに示すように、マイクロレンズ材料層に少なくとも1つの半球体を形成するステップを更に含む。いくつかの実施形態においては、パターニングは、マイクロレンズ材料層1145の底部を貫通すること又は底部までエッチングすることなしに行われる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ1120の半球体は、少なくとも1つのピクセル光源1106Mの上方に設置される。
【0208】
[00237] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層をトップダウンでパターニングするステップは、
図1Bに示すようにマイクロレンズ材料層1145の表面上にマスク層1130を堆積させる第1のステップを更に含む。
【0209】
[00238] マイクロレンズ材料層をトップダウンでパターニングするステップは、マスク層1130に半球パターンを形成するようにマスク層1130をパターニングする第2のステップも含む。いくつかの例においては、マスク層1130は、まずフォトリソグラフィプロセスによって、次にリフロープロセスによって、パターニングされる。いくつかの実施形態においては、感光性重合体マスク層1130は、半球パターンの形成に備えるために、パターニングされて、
図1Bに点線の長方形セルで示されるような分離されたセル1140になる。一例として、分離されたセル1140は、フォトリソグラフィプロセスを介してパターニングされ形成される。分離されたセル1140を有するパターニングされた感光性重合体マスク層1150は、その後、高温リフロープロセスを使用して半球パターン1160へと成形される。あるアプローチでは、分離されたセル1140は高温リフローを介して分離された半球パターン1160に形成される。いくつかの実施形態においては、1つのピクセルの分離された半球パターン1160は、隣接するピクセルの半球パターンと直接物理的に接触しない。いくつかの実施形態においては、1つのピクセルの半球パターン1160は、半球パターン1160の底部でのみ、隣接するピクセルの半球パターンと接触する。パターニングされた感光性重合体マスク層1150は、ある時間にわたって、重合体材料の融点を上回る温度まで加熱される。重合体材料が溶融して液化状態になった後、液化材料の表面張力によって、重合体材料は、滑らかな曲率表面を有する形状になるであろう。半径Rの丸い基部を有するセルの場合には、セルの高さが2R/3であるとき、リフロープロセス後に半球形状/パターンが形成されるであろう。
図1Bは、高温リフロープロセスが終了した後の半球パターン1160のアレイと一体化されたディスプレイパネルを示す。いくつかの実施形態においては、マスク層の半球パターンは、マイクロレンズを製造するための第1の方法において説明されたマイクロレンズの製造方法を含む他の製造方法によって形成され得る。いくつかの他の実施形態においては、マスク層の半球パターンは、グレイスケールマスクフォトリソグラフィ露光を使用して形成され得る。いくつかの他の実施形態においては、マスク層の半球パターンは、モールド/インプリントプロセスを介して形成され得る。
【0210】
[00239] マイクロレンズ材料層をトップダウンでパターニングするステップは、マイクロレンズ材料層1145に半球体を形成するために、半球パターン1160をマスクとして使用してマイクロレンズ材料層1145をエッチングする第3のステップを更に含む。いくつかの例においては、マイクロレンズ材料層1145をエッチングすることは、フォトリソグラフィプロセスによる。いくつかの例においては、マイクロレンズ材料層1145をエッチングすることは、
図1Bに示すプラズマエッチングプロセス1135のようなドライエッチングによる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層1145がエッチングされた後、マイクロレンズ材料層1145は、
図1Bから
図1Cに示すようにピクセル光源1106Mの頂面を露出するまではエッチングされず、それによってスペーサ1170が、
図1Cに示すように、ピクセル光源1106Mの頂部上に又はピクセル光源1106Mの頂部を被覆して形成される。
【0211】
[00240] マイクロレンズを製造するための第2の方法は、基板の電極領域(
図1Cには図示しない)を露出させるようにマイクロレンズ材料層をパターニングするステップを更に含む。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ材料層をパターニングするステップは、エッチングステップを含む。いくつかの実施形態においては、エッチングステップは、マイクロレンズ材料の表面上にマスクを形成するステップを含む。エッチングステップは、フォトリソグラフィプロセスを介してマスクをパターニングし、それによってマスクに開口を形成して、ピクセル光源の電極領域の上方のマイクロレンズ材料層を露出させるステップも含む。エッチングステップは、マスク保護を伴って、露出されたマイクロレンズ材料層をエッチングするステップを更に含む。いくつかの実施形態においては、露出されたマイクロレンズ材料層は、ウェットエッチング法によってエッチングされる。いくつかの実施形態においては、電極用の開口は、ディスプレイアレイ領域の外側に位置決めされる。
【0212】
[00241] 上述のように、
図1Bから
図1Cは、マイクロレンズアレイと一体化されたディスプレイパネルを形成するための様々な製造方法を示す。これらは単なる例であり、他の製造技術が使用されてもよいことが理解されるべきである。
【0213】
[00242] 詳細な説明は多くの細部を含むが、これらは本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、本発明の異なる例及び態様を示すものとしてのみ解釈されるべきである。本発明の範囲は、上記で詳述されていない他の実施形態を含むことを理解されたい。例えば、正方形の基部又は他の多角形の基部など、異なる形状の基部を有するマイクロレンズも使用され得る。
【0214】
[00243] いくつかの例示的な実施形態においては、発光構造100は、発光メサを被覆するスペーサを更に備え得る。例えば、
図1Aに示すように、発光構造100は、発光メサ101を被覆するスペーサ108を備えていてもよい。スペーサ108は、マイクロレンズ102と発光メサ101との間に適切な間隔を提供するために形成される光学的に透明な層であり得る。よって、発光メサ101から放出された光は、スペーサ108を通過してからマイクロレンズ102に到達することができる。いくつかの実施形態においては、スペーサ108はまた、発光メサ101を包囲する領域を充填して、発光メサ101を包囲する媒体の屈折率を増加させ得る。したがって、スペーサ108は、発光メサ101から放出された光の光路を変更し得る。いくつかの実施形態においては、スペーサ108は、発光メサ101とマイクロレンズ102との間に位置決めされ得る。いくつかの実施形態においては、スペーサ108の頂面は平坦化され得る。いくつかの実施形態においては、スペーサ108は、
図1Aに示すように、平坦化された絶縁層109の表面上に直接形成され得る。いくつかの実施形態においては、スペーサ108は、
図1Aに示す導電層115のような導電層の露出された頂面を被覆すると共にこれと接触し得る。いくつかの実施形態においては、スペーサ108はマイクロレンズ102と一体化され得る。いくつかの実施形態においては、スペーサ108は、平坦化された絶縁層109と同一であるか又はその一部であり得、平坦化された絶縁層109と一体化され得る。
【0215】
[00244] いくつかの実施形態においては、スペーサ108は、発光メサ101から放出された光の経路を延長する。いくつかの実施形態においては、スペーサ108は、LEDデバイスから放出された光を設計ニーズに従ってより集束させる又はより発散させることによって、単一ピクセルLEDデバイスから放出された光の経路を変更する。
【0216】
[00245] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の底面の寸法は、発光メサ101の底面の寸法より小さくてもよい。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の底面の寸法は、
図1Aに示すように、発光メサ101の底面の寸法と同一であるか又はそれより大きくてもよい。
【0217】
[00246] いくつかの実施形態においては、スペーサ108は、発光メサ101から放出される波長で透明な種々の材料から作製され得る。スペーサ108のための例示的な透明材料は、重合体、誘電体、及び半導体を含む。いくつかの実施形態においては、スペーサ108は1つ以上の誘電体材料を備え得る。いくつかの実施形態においては、誘電体材料は、酸化珪素、窒化珪素、炭化珪素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムなど、1つ以上の材料を含む。いくつかの実施形態においては、スペーサ108はフォトレジストで作製される。いくつかの実施形態においては、スペーサ108及びマイクロレンズ102は同一の材料を有する。いくつかの実施形態においては、スペーサ108及びマイクロレンズ102は異なる材料を有する。
【0218】
[00247] いくつかの例示的な実施形態においては、スペーサの高さはマイクロレンズの高さより小さくてもよい。例えば、
図1Aに示すように、スペーサ108の高さはマイクロレンズ102の高さより小さくてもよい。いくつかの例示的な実施形態においては、スペーサ108の高さはマイクロレンズ102の高さに等しいかそれより大きくてもよい。いくつかの実施形態においては、1つの発光メサと1つのマイクロレンズとの間に形成されるスペーサの高さは、同じディスプレイパネル内の別の1つの発光メサと別の1つのマイクロレンズとの間に形成されるスペーサの高さと等しくなくてもよい。他の実施形態においては、1つの発光メサと1つのマイクロレンズとの間に形成されるスペーサの高さは均一でなくてもよい。例えば、発光メサ101と第1のマイクロレンズ102との間に形成されるスペーサの高さに関しては、中心軸A-A’におけるスペーサの高さは中心軸B-B’におけるスペーサの高さより小さくてもよい。
【0219】
[00248] いくつかの例示的な実施形態においては、発光構造100は、半導体基板と少なくとも1つの反射カップとを更に備え得る。発光メサは半導体基板上に形成され得、発光メサの縁部/縁面は少なくとも1つの反射カップによって包囲され得る。反射カップとは、発光メサ101から放出された光を実質的に上方向に反射するために発光メサ101に対して位置する構造である。いくつかの実施形態においては、反射カップは、発光メサ101の周りに丸い側壁を形成し、反射カップ部111及び112のような複数の部分を含む。例えば、
図1Aに示すように、発光構造100は、半導体基板110と反射カップ部111及び112とを備え得る。発光メサ101は、半導体基板110上に形成され得ると共に反射カップ部111及び112によって包囲され得る。反射カップ部111及び112は半導体基板110上に形成され得る。
【0220】
[00249] いくつかの例示的な実施形態においては、半導体基板110は集積回路(IC)基板であってもよい。発光メサは、ICによって個別に又は集合的に駆動され得る。いくつかの実施形態においては、半導体基板110は別の導電性基板であってもよい。
【0221】
[00250] いくつかの実施形態においては、反射カップ部111及び112は、発光メサ101から放出された光のうち少なくともいくらか又は発光メサ101から放出された光の実質的に全てを分離することができる。例えば、
図1Aに示すように、反射カップ部111及び112の高さが発光メサ101の高さよりも高いときには、反射カップ部111及び112は、発光メサ101の周りの隣接する発光メサから放出された光のうちいくらか又は実質的に全てが発光メサ101から放出された光と干渉することを防止することができる。したがって、反射カップ部111及び112は、ピクセル間の光クロストークを抑制して、発光構造100を使用するLEDディスプレイの全体的なコントラストを向上させることができる。いくつかの実施形態においては、反射カップからの反射は、発光をある方向に集束させることによって、発光効率及び輝度を増加させることもできる。例えば、発光メサ101から放出された光のうちいくらかは、反射カップ部111及び112に到達し、それらによって上向きに反射され得る。
【0222】
[00251] いくつかの実施形態においては、反射カップ部111及び112の高さは発光メサ101の高さより大きくてもよい。いくつかの実施形態においては、反射カップ部111及び112の高さは発光メサ101の高さに等しいかそれより低くてもよい。いくつかの実施形態においては、反射カップ部111及び112の高さは0.5ミクロンと50ミクロンとの間であり得る。いくつかの実施形態においては、反射カップ部111及び112の高さは1ミクロンと20ミクロンとの間であり得る。いくつかの実施形態においては、反射カップ部111及び112の高さは2ミクロンと10ミクロンとの間であり得る。好適な一実施形態においては、反射カップ部111及び112の高さは約2.5ミクロンであり、その一方で発光メサ101の高さは約1.9ミクロンである。いくつかの実施形態においては、反射カップの高さは変化し得る。例えば、反射カップ部111の高さは反射カップ部112の高さとは異なっていてもよい。
【0223】
[00252] いくつかの実施形態においては、スペーサ108の頂面は、反射カップ部111及び112の頂面の上方にあり得る。いくつかの実施形態においては、スペーサ108の頂面は、反射カップ部111及び112の頂面と同じ高さ又はその下方にあり得る。いくつかの実施形態においては、スペーサ108の頂面は、反射カップ部111の頂面と同じ高さ又はその下方にあるが反射カップ部112の頂面より高くてもよい。
【0224】
[00253] 反射カップの内壁とは、発光メサに面する表面を指し得る。例えば、
図1Aに示すように、反射カップ部111の内壁113及び反射カップ部112の内壁114は発光メサ101に面し得る。反射カップの内壁の形状は様々であり得る。いくつかの実施形態においては、反射カップの内壁は、
図1Aに示す内壁113及び114のように直線状であり得る。いくつかの実施形態においては、反射カップ部111及び112の内壁の急峻性は、発光メサ101から放出された光の発散を減少させるように設計され得る。例えば、半導体基板110に垂直な垂直軸に対する反射カップ111の内壁の角度は、少なくとも5度から最大75度であり得る。別の一例においては、半導体基板110に垂直な垂直軸に対する反射カップ111の内壁の角度は、少なくとも10度から最大50度であってもよい。
【0225】
[00254] いくつかの実施形態においては、反射カップの内壁は、湾曲状、波状、多重線、又はこれらの組み合わせであり得る。反射カップの内壁の詳細な構造は、
図2Aから
図2Cのいくつかの例示的な実施形態を用いて、以下で更に説明されるであろう。
【0226】
[00255] いくつかの実施形態においては、反射カップは金属を備え得る。いくつかの実施形態においては、反射カップは酸化珪素などの誘電体材料を備え得る。いくつかの実施形態においては、反射カップは感光性誘電体材料を備え得る。いくつかの実施形態においては、感光性誘電体材料は、SU-8、感光性ポリイミド(PSPI)、又はベンゾシクロブテン(BCB)を備え得る。他の実施形態においては、反射カップはフォトレジスト材料を備え得る。
【0227】
[0256] いくつかの例示的な実施形態においては、発光メサ101は、発光メサ101の頂部に被覆層として導電性電極層115を含み得る。いくつかの実施形態においては、発光メサ101は発光層120を含む。一般に、LED発光層は、p型領域/層及びn型領域/層を備えるPN接合/ダイオードと、p型領域/層とn型領域/層との間の活性層とを含む。
【0228】
[0257] 導電性電極層は、反射カップ部111及び112を含む反射カップと電気的に接続され得ると共に、更に発光メサ101の発光層120などの発光層と電気的に接続され得る。一例では、
図1Aに示すように、導電性電極層115は、各反射カップ部111及び112の底部においてそれぞれ反射カップ部111及び112に電気的に接続され得る。
図1Aに図示しない別の一例では、導電性電極層115は、各反射カップ部111及び112の頂部においてそれぞれ反射カップ部111及び112に電気的に接続され得る。導電性電極層は、発光層120を被覆し得ると共に、更に、発光層120とその頂部において電気的に接続され得る。別の一例では、導電性電極層115は、各反射カップ部111及び112の、113及び114のような内壁においてそれぞれ、反射カップ部111及び112に電気的に接続されてもよい。いくつかの実施形態においては、導電性電極層115は、発光層120とマイクロレンズ102との間に形成され得る。いくつかの実施形態においては、導電性電極層115は、スペーサ108と発光層120との間に形成され得る。いくつかの実施形態においては、導電性電極層115は、グラフェン、酸化インジウムスズ(ITO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、又はフッ素ドープ酸化スズ(FTO)、又はこれらの任意の組み合わせなどの材料で作製され得る。いくつかの実施形態においては、導電性電極層115は透明であり得、発光層120から放出された光のうちいくらかは導電性電極層115を通過し得る。
【0229】
[00258] いくつかの例示的な実施形態においては、発光メサ101は、半導体基板110上に形成された1つ以上の金属接合層(例えば金属接合層116)を更に備え得る。金属接合層は、発光メサ101と電気的に接続され得る。例えば、
図1Aに示すように、発光メサ101は、発光メサ101の底部に金属接合層116を備え得る。金属接合層116は半導体基板110上に形成され得る。金属接合層116は更に、発光メサ101の底部に形成され得ると共に発光層120と電気的に接続され得る。いくつかの実施形態においては、金属接合層116は傾斜側面を有する。傾斜側面は、LED発光層への異なるコネクタの接続の容易性を高め、鋭角によるそれらのコネクタの切断を防止し、デバイスの全体的安定性を高め得る。いくつかの実施形態においては、金属接合層116は、上方のLED層から放出された光を反射するための反射器として使用することもできる。
【0230】
[00259] いくつかの実施形態においては、金属接合層116は、半導体基板110上のドライバ回路と金属接合層116の上方の発光層120との両方に電気的に接続され、P電極のように作用する。いくつかの実施形態においては、金属接合層116の厚さは約0.1ミクロン~約3ミクロンである。他の実施形態においては、金属接合層116の厚さは約0.3μmである。金属接合層116は、オーミック接触層及び金属接合層を含み得る。いくつかの実施形態においては、金属接合層116には2つの金属層が含まれ得る。金属層のうちの1つは、発光構造100内の金属接合層の上方に堆積され得る。対応する接合金属層も半導体基板110上に堆積され得る。
【0231】
[00260] いくつかの実施形態においては、金属接合層116の組成物は、Au-Au接合、Au-Sn接合、Au-In接合、Ti-Ti接合、Cu-Cu接合、又はこれらの混合を含む。例えば、Au-Au接合が選択される場合には、Auの2つの層はそれぞれ、接着層としてのCrコーティングと、拡散防止層としてのPtコーティングとを必要とする。そして、PtコーティングはAu層とCr層との間にある。Cr層及びPt層は、2つの接合されたAu層の頂部及び底部に位置決めされる。いくつかの実施形態においては、2つのAu層の厚さが概ね同じであるとき、高圧及び高温下で、両方の層上のAuの相互拡散が2つの層を互いに接合する。共晶接合、熱圧着、及び過渡液相(TLP)接合が、使用され得る技術の例である。
【0232】
[00261] いくつかの例示的な実施形態においては、発光構造100は、基板110上の、発光メサ101などの発光メサの間に、118のようないくつかの分離構造を更に含み得る。分離構造118は基板110上に形成される。いくつかの実施形態においては、分離構造118は接合層116よりも薄い。いくつかの実施形態においては、分離構造118はSiO2などの誘電体材料で作製される。いくつかの実施形態においては、分離構造118の誘電体材料は、無機材料又は有機材料であってもよい。
【0233】
[00262] いくつかの例示的な実施形態においては、発光構造100は、発光層120の表面上、及び分離構造118と接合層116との表面上に、絶縁層117を更に含み得る。いくつかの実施形態においては、次いで、導電性電極層115が絶縁層117の表面上に形成される。いくつかの実施形態においては、絶縁層117はSiO2などの誘電体材料で作製される。いくつかの実施形態においては、絶縁層117の誘電体材料は、無機材料又は有機材料であってもよい。
【0234】
[00263]
図2Aから
図2Cはそれぞれ、いくつかの実施形態による、
図1Aの反射カップ部111及び/又は112に対応し得る反射カップのいくつかの例示的な実施形態の断面図を示す。いくつかの実施形態においては、
図2Aに示すように、反射カップ201は発光メサ101に面する内壁201aを備え得る。内壁201aは、発光メサ101から放出された光のうちいくらかを上向きに反射するように湾曲していてもよい。いくつかの実施形態においては、
図2Bに示すように、反射カップ202の内壁は、サブ内壁202A,202B,及び202Cを含む多重線であり得る。サブ内壁202A,202B,及び202Cは、発光メサから放出された光のうちいくらかがサブ内壁202A,202B,及び202Cによって上向きに反射され得るように発光メサ101の方に面している。サブ内壁の各々は、異なるパターンで(特に水平方向に)放出された光の焦点も調整し得る。いくつかの実施形態においては、(反射カップ202の底部に対する)サブ内壁の各々の急峻性(半導体基板110に垂直な垂直軸に対する反射カップの内壁の角度)は、反射カップ202の底部から頂部へと大きくなり得る。他の実施形態においては、(反射カップ202の底部に対する)サブ内壁の各々の急峻性は、反射カップ202の底部から頂部へと小さくなり得る。他の実施形態においては、(反射カップ202の底部に対する)サブ内壁の各々の急峻性は、反射カップ202の底部から頂部まで、無作為に選択され得る。
【0235】
[00264] 更にいくつかの実施形態においては、
図2Cに示すように、反射カップ203の内壁は階段形状であり得る。反射カップ203は1つ以上の階段構造(例えば階段構造203-1,203-2,及び203-3)を含み得る。1つ以上の階段構造の各々がサブ内壁(例えば、それぞれサブ内壁203a,203b,及び203c)を備え得る。上記で言及した反射カップ202と同様、反射カップ203も、発光メサから放出された光のうちいくらかを上向きに反射し、例えばサブ内壁の急峻性及び高さの各々を変更することによって、異なるパターンで(特に水平方向に)放出された光の焦点を調整し得る。
【0236】
[00265] いくつかの実施形態においては、反射カップは、堆積プロセスと、フォトリソグラフィプロセスと、エッチングプロセスとの組み合わせによって製造することができる。いくつかの実施形態においては、反射カップは他の適当な方法によって製造され得る。一例では、反射カップは、1)PSPIがフォトリソグラフィプロセスによって反射カップ形状に形成されるステップと、2)高反射率を有する金属層(Pt,Rh,Al,Au,Ag)、TiO2/SiO2積層(分布ブラッグ反射器(DBR))、又は全反射特性(ODR)を有する任意の他の層が、蒸着によって全面に堆積されるステップと、3)反射層がフォトレジストによって遮光され、その一方で他の領域の反射層はエッチングされて、発光領域が空気中に露出されるステップと、によって製造され得る。別の一例では、反射カップは、1)発光構造よりも厚い分離層(SiO2,SiN,又はSU8)が発光構造上に堆積又はスピンされるステップと、2)フォトレジストをマスクとして使用して、反射カップ形状が分離層にエッチングされるステップと、3)高反射率を有する金属層(Pt,Rh,Al,Au,Ag)、TiO2/SiO2積層(DBR)、又は全反射特性(ODR)を有する任意の他の層が、蒸着によって全面に堆積されるステップと、4)反射層がフォトレジストによって遮光され、その一方で他の領域の反射層はエッチングされて、発光領域が露出されるステップと、によって製造され得る。
【0237】
[00266] いくつかの実施形態においては、反射カップは1つ以上の反射コーティングを更に含み得る。1つ以上の反射コーティングは、反射カップの1つ以上の内壁、例えば内壁113,114,及び201a、サブ内壁202A,202B,及び202C、並びにサブ内壁203a,203b,及び203c上に配設され得る。1つ以上の反射コーティングの各々の底部は、発光メサ、例えば
図1Aに記載される(
図2には図示しない)発光メサ101に接触しない。1つ以上の反射コーティングは、発光メサから放出された光を反射することができ、したがって、マイクロLEDパネル又はディスプレイの輝度及び発光効率を高めることができる。例えば、発光メサから放出された光は、1つ以上の反射コーティングに到達し得ると共に、1つ以上の反射コーティングによって上向きに反射され得る。
【0238】
[00267] いくつかの実施形態においては、1つ以上の反射コーティングは反射カップと共に、発光メサから放出された光の反射方向及び/又は反射強度を利用することができる。例えば、サブ内壁203a,203b,及び203cはある1つの角度で傾斜していてもよく、したがってサブ内壁203a,203b,及び203c上に配設された1つ以上の反射コーティングは、サブ内壁203a,203b,及び203cと同じ角度で傾斜し得る。発光メサから放出された光が1つ以上の反射コーティングに到達すると、発光メサから放出された光は、サブ内壁203a,203b,及び203cの角度に応じて1つ以上の反射コーティングにより反射されるであろう。
【0239】
[00268] 1つ以上の反射コーティングの材料は、60%、70%、又は80%よりも高い反射率を有する高反射性であり得、したがって、発光メサから放出される光のほとんどが反射され得る。いくつかの実施形態においては、1つ以上の反射コーティングは、高反射率を有する1つ以上の金属性導電材料を備え得る。これらの実施形態においては、1つ以上の金属性導電材料は、アルミニウム、金、又は銀のうち1つ以上を備え得る。他のいくつかの実施形態においては、1つ以上の反射コーティングは多層であってもよい。より具体的には、1つ以上の反射コーティングは、1つ以上の反射材料層及び1つ以上の誘電体材料層のスタックを備え得る。例えば、1つ以上の反射コーティングは、1つの反射材料層と1つの誘電体材料層とを備え得る。いくつかの他の実施形態においては、1つ以上の反射コーティングは、2つの反射材料層と、その2つの反射材料層の間に位置決めされた1つの誘電体材料層とを備え得る。更にいくつかの他の実施形態においては、1つ以上の反射コーティングは、2つの誘電体材料層と、その2つの誘電体材料層の間に位置決めされた1つの反射材料層とを備え得る。いくつかの実施形態においては、多層構造は、TiAu,CrAl,又はTiWAgのうち1つ以上を備え得る、2つ以上の金属層を備えていてもよい。
【0240】
[00269] いくつかの実施形態においては、1つ以上の反射コーティングは、金属層と透明導電性酸化物(TCO)層とを備える多層全方向反射器(ODR)であり得る。例えば、多層構造は、誘電体材料層と、金属層と、TCO層とを含み得る。いくつかの実施形態においては、1つ以上の反射コーティングは、DBRを形成するように交互に配設された2つ以上の誘電体材料層を備え得る。例えば、1つ以上の反射コーティングは、誘電体材料層と、金属層と、透明誘電体層とを備え得る。透明誘電体層は、SiO2,Si3N4,Al2O3,又はTiO2のうち1つ以上を備え得る。1つ以上の反射コーティングは、誘電体材料層と、TCOと、DBRとを更に備え得る。他の実施形態においては、1つ以上の反射コーティングは、高反射を有する1つ以上の金属性導電材料を備え得る。これらの実施形態においては、1つ以上の金属性導電材料は、アルミニウム、金、又は銀のうち1つ以上を備え得る。
【0241】
[00270] いくつかの実施形態においては、1つ以上の反射コーティングは導電性であってもよく、すると、1つ以上の反射コーティングは発光構造100への電気接点としての機能も果たし得る。例えば、発光メサ101は1つ以上の反射コーティングと電気的に接続され得る。1つ以上の反射コーティングは、発光メサから放出された光を遮断しないようにパターニングされ得る。すると、1つ以上の反射コーティングは、ディスプレイパネル上のLEDデバイス及び/又はLEDのための共通電極としても機能し得る。
【0242】
[00271]
図3は、いくつかの実施形態による、
図1Aの基板110上の発光メサ101の例示的な構造の断面
図300を示す。
図1Aに記載されるように、発光メサ101は、少なくとも1つの発光層(例えば発光層120)と、発光層120の底部にあり半導体基板110と接合された底部接合層(例えば底部接合層116)とを含み得る。いくつかの実施形態においては、発光メサ101は、
図1Aに記載されるように、発光層120を被覆し少なくとも1つの反射カップ(例えば反射カップ部111及び/又は112)と電気的に接続された頂部電極層(例えば頂部電極層115)を含む。いくつかの実施形態においては、少なくとも1つの反射カップ(例えば反射カップ部111又は112)は、半導体基板110と電気的に接続され得る。例えば、
図3に示すように、発光メサ101は、発光層120と、発光層120の底部にあり半導体基板110と接合された底部接合層116と、発光層120を被覆し(
図1から
図2に記載され、
図3には図示しない)少なくとも1つの反射カップ111及び/又は112と電気的に接続された頂部電極層115とを含み得る。
【0243】
[00272] いくつかの実施形態においては、発光層120は、緑色、青色、又は赤色の光を放出し得る。発光層120から放出された光は、頂部電極層115を通過して及び/又はその周りを通って、(
図1Aに記載され、
図3には図示しない)マイクロレンズ102に到達し得る。発光層120から放出された光は、少なくとも1つの反射カップ111及び/又は112にも到達して、(
図3には図示しない)マイクロレンズ102又は/及び別のレンズへと上向きに反射され得る。いくつかの実施形態においては、発光メサ101は、別々の色を放出する2つ以上の発光層を備え得る。2つ以上の発光層は、垂直に積層されてもよく、又は同じレベルに平行に配置されてもよい。例えば、緑色光を放出する発光層が赤色光を放出する発光層の上に配設されてもよいし、又は緑色光を放出する発光層が赤色光を放出する発光層に水平方向で平行に配置されてもよい。いくつかの実施形態においては、発光構造100は2つ以上の発光メサを含み得る。いくつかの実施形態においては、発光メサの各々が、別々の色を放出する少なくとも1つの発光層を含み得る。発光構造100内に2つの発光メサがあるときには、2つの色及びその2つの色の組み合わせが発光構造100から放出されることができる。発光構造100内に3つの発光メサがあるときには、3つの色及びその3つの色の組み合わせが発光構造100から放出されることができる。
【0244】
[00273] いくつかの実施形態においては、301のような発光層は、異なる組成物を有する多くのエピタキシャルサブ層を含み得る。LEDエピタキシャル層の例は、III-V族窒化物エピタキシャル構造、III-V族ヒ化物エピタキシャル構造、III-V族リン化物エピタキシャル構造、及びIII-V族アンチモン化物エピタキシャル構造を含み得る。マイクロLEDの例は、GaNベースのUV/青色/緑色マイクロLED、AlInGaPベースの赤色/橙色マイクロLED、及びGaAs又はInPベースの赤外線(IR)マイクロLEDを含み得る。
【0245】
[00274] いくつかの実施形態においては、底部接合層116は、導電性及び透明性を向上させるために発光層120の底部に形成される、金属層又はITO層などの導電性透明層であってもよい。いくつかの実施形態においては、発光メサ内に1つよりも多くの発光層があるときには、それらの発光層は、間にあるそれぞれの接合層によって互いに接合される。発光層から放出された光は、現在の発光層(current light emitting layer)の上方の接合層を通過し、現在の発光層の下の接合層によって反射され得る。いくつかの実施形態においては、底部接合層116は半導体基板110と接合される。
【0246】
[00275] いくつかの実施形態においては、頂部電極層115は、導電性及び透明性を向上させるために発光層120上に形成される、金属層又はITO層などの導電性透明層であってもよい。加えて、いくつかの実施形態においては、発光層の各々の底部及び頂部に、発光層120の底部の導電層302及び発光層120の頂部の導電層303のように、追加の導電層が存在する。導電層の各々は、頂部電極層又は基板内のIC回路のいずれかと電気的に接続される。頂部電極層115は、別の回路又はコンポーネントと電気的に接続されてもよい。いくつかの実施形態においては、
図3に示すように、頂部電極層115と導電層303との間に位置決めされた接触パッド304が存在し得る。接触パッド304は、グラフェン、ITO、TCO、AZO、又はFTO、又はこれらの任意の組み合わせなどの材料から作製され得る。いくつかの実施形態においては、導電層303は、(
図1Aに記載されるように)導電性電極層115を介して少なくとも1つの反射カップと電気的に接続され得る。
【0247】
[00276] いくつかの実施形態においては、反射層301などの反射層が、底部接合層116の上方及び発光層120などの各発光層の底部に位置決めされ得る。いくつかの実施形態においては、反射層301などの反射層が、導電層302などの導電層の下、発光層120などの各発光層の底部に位置決めされ得る。反射層は光透過効率を向上させ得る。例えば、発光層120から放出された光は反射層301によって反射され得る。いくつかの実施形態においては、反射層の材料は、特に現在の反射層の上方の1つ又は複数の発光層によって放出される光に対して、高い反射率を有し得る。例えば、反射層の反射率は60%を上回る。別の一例では、反射層の反射率は70%を上回る。更に別の一例では、反射層の反射率は80%を上回る。いくつかの実施形態においては、反射層の材料は、Rh、Al、Ag、及びAuのうち1つ以上から選択された金属であり得る。いくつかの実施形態においては、反射層は、異なる屈折率を有する少なくとも2つのサブ層を含み得る。サブ層の各々も、60%、70%、又は80%を上回るような高い反射率を有する。いくつかの実施形態においては、反射層は、DBR構造を含み得る。例えば、反射層は、変化する屈折率を有する交互の又は異なる材料の複数の層から形成され得る。場合によっては、DBR構造の各層境界が光波の部分反射を引き起こす。反射層は、いくつかの選択された波長を反射するために使用されることができる。いくつかの実施形態においては、反射層は、複数の層、例えばそれぞれSiO2及びTi3O5からなる少なくとも2つの層で作製され得る。SiO2及びTi3O5の層の厚さ及び数をそれぞれ変化させることによって、異なる波長の光の選択的反射又は透過を形成することができる。
【0248】
[00277] いくつかの実施形態においては、少なくとも1つの反射カップは、半導体基板と電気的に接続され得る。例えば、頂部電極層を通して。
【0249】
[00278]
図4は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズ及び発光メサのアレイを有する例示的な発光構造400の断面図を示す。いくつかの例示的な実施形態においては、発光構造は第1の発光メサを備える。例えば、
図4に示すように、発光構造400は第1の発光メサ401を備える。いくつかの実施形態においては、第1の発光メサ401は、
図1Aに記載される発光メサ101及び関連構造と同一又は類似の寸法、形状、構造、組成、位置決め、及び製造(反射カップ及び任意選択的なスペーサなどの他の関連構造を含む)を有する。第1の発光メサ401はLED又はマイクロLEDを含んでいてもよく、光が第1の発光メサ401から放出され得る。第1の発光メサ401は頂面及び底面を有し得る。いくつかの実施形態においては、第1の発光メサ401の頂面の直径又は幅及び第1の発光メサ401の底面の直径又は幅は、
図1Aを参照して上述したのと類似の範囲内にあり得る。
【0250】
[00279] いくつかの例示的な実施形態においては、発光構造400は、第1のマイクロレンズを更に含む。
図4に示すように、発光構造400は、第1の発光メサ401上に形成された第1のマイクロレンズ402を備える。いくつかの実施形態においては、第1のマイクロレンズ402は、
図1Aに記載されるマイクロレンズ102と同一又は類似の寸法、形状、構造、組成、位置決め、及び製造を有し得る。いくつかの実施形態においては、第1のマイクロレンズ402は、C-C’方向に沿って第1の発光メサ401と同軸に位置合わせされ得(
図4には図示しない)、第1の発光メサ401の上方に位置決めされ得る。
図4に図示する軸C-C’は第1の発光メサ401の中心軸を指し、
図4に図示する軸D-D’は第1のマイクロレンズ402の中心軸を指す。同軸に位置合わせされた中心軸を有するこれらの実施形態(
図4には図示しない)においては、第1の発光メサ401から放出された光の全部が、第1のマイクロレンズ402に直接到達して通過することができる。したがって、発散は低減され得、使用可能な視野角は、単一ピクセルLEDデバイスを使用するディスプレイ及びパネルがそのディスプレイ及びパネルの表面に垂直なユーザの視野によって見られ得る程度まで縮小され得る。これは、ひいては、電力浪費を低減し、輝度を増加させ、及び/又は公共エリアにおけるユーザプライバシーをより良く保護することができる。別の一例においては、第1の発光メサ401から放出された光の一部は第1のマイクロレンズ402に直接到達して通過することができ、発光中心から放出された光の別の一部はマイクロレンズ402の周囲を通過し又はマイクロレンズ402を迂回し得る。よって、第1の発光メサ401からの輝度は調整され得る。
【0251】
[00280] 更に別の一例においては、
図4に示すように、第1のマイクロレンズ402の中心軸は、第1の発光メサ401の中心軸上にオフアクシスに積層される。換言すれば、第1のマイクロレンズ402の中心軸D-D’は、
図4に示すように、第1の発光メサ401の中心軸C-C’と同軸に位置合わせされず、重なり合わず、又は一致しない。いくつかの実施形態においては、第1のマイクロレンズ402の中心軸D-D’と第1の発光メサ401の中心軸C-C’との間のオフセット距離は4.5μm以下である。この例では、発光メサ401の中心からの垂直光アレイ440は、マイクロレンズによって、垂直光アレイ440に対してある角度の光アレイ442として方向転換される。発光メサ401の縁部からマイクロレンズ402の中心に向かう光アレイ444は、マイクロレンズによって、基板410に垂直な軸に対して光アレイ444よりも大きな角度の光アレイ446として方向転換される。この実施形態では、発散は低減され得、使用可能な視野角は、単一ピクセルLEDデバイスを使用するディスプレイ及びパネルがそのディスプレイ及びパネルの表面に対してある角度にあるユーザの視野によってのみ見られ得る程度まで縮小され得る。これはまた、電力浪費も低減し、輝度も増加させ、及び/公共エリアにおけるユーザプライバシーも適切に保護することができる。
【0252】
[00281]
図4においては、発光構造は、アレイ状に分布する複数の発光メサを含む。例えば、
図5は、いくつかの実施形態による、オフアクシスに配置された発光メサ及びマイクロレンズの発光構造アレイシステム500の上面図である。アレイの形状は、行列、円、長方形形、正方形、六角形、又は別の形状であり得る。アレイには、発光メサの各々の上方にそれぞれ1つのマイクロレンズが配置されている。発光メサ501と、発光メサ501の上にあるマイクロレンズ502とが、オフアクシスに配置された発光メサ及びマイクロレンズのアレイに含まれる。いくつかの実施形態においては、第1の発光メサの縁部は第1のマイクロレンズの縁部の付近にあり、例えば、第1の発光メサの底面の縁部と第1のマイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、第1のマイクロレンズの底面の直径の30%以内である。例えば、
図4に示すように、線E-E’は、第1の発光メサ401の底面の縁部の最端点(
図5のG-G’に沿った断面図における第1の発光メサ501の最端点504)を通る垂線を指す。同様に、線F-F’は、第1のマイクロレンズ402の底面の縁部の最端点(
図5のG-G’に沿った断面図における第1のマイクロレンズ502の最端点506)を通る垂線を指す。第1の発光メサ401の底面の縁部と第1のマイクロレンズ402の底面の縁部との間のオフセット距離は、線E-E’と線F-F’との間のオフセット距離を指す。いくつかの実施形態においては、
図5に示すように、第1の発光メサ401の底面の縁部と第1のマイクロレンズ402の底面の縁部との間のオフセット距離はゼロであり、例えば504と506とは同一の点である。いくつかの実施形態においては、
図4に示すように、第1の発光メサ401/501の底面の縁部504と第1のマイクロレンズ402/502の底面の縁部506との間のオフセット距離は非常に小さく、例えば、線E-E’と線F-F’との間のオフセット距離は、第1のマイクロレンズ402の底面の直径の30%以内であり得る。いくつかの実施形態においては、線E-E’と線F-F’との間のオフセット距離は、第1のマイクロレンズ402の底面の直径の30%より大きいが50%未満であり得る。いくつかの実施形態においては、線E-E’と線F-F’との間のオフセット距離は、第1のマイクロレンズ402の底面の直径の50%より大きくてもよい。
【0253】
[00282] いくつかの実施形態においては、第1のマイクロレンズ402の底面は、第1の発光メサ401の中心軸C-C’の位置を被覆する。換言すれば、第1の発光メサ401の中心軸C-C’は、
図4に示すように、第1のマイクロレンズ402の底面と交差する。
【0254】
[00283] いくつかの実施形態においては、第1のマイクロレンズ402の構造は、1つの平面及び1つの凸面を有する1つの要素を含み得る。例えば、
図4に示すように、第1のマイクロレンズ402の構造は半球体であり得る。第1のマイクロレンズ402の他の構造は、
図1Aを参照して上述したものに類似の他の構造/形状であってもよい。いくつかの実施形態においては、第1のマイクロレンズ402は、光の経路を調整することができる反射部を更に含み得る。反射部は、上記で説明した反射部に類似し得る。
【0255】
[00284] いくつかの実施形態においては、第1のマイクロレンズ402の材料は、無機材料又は有機材料を備える。例えば、第1のマイクロレンズ402の材料は酸化珪素を備え得る。第1のマイクロレンズ402の他の材料及び製造方法は、
図1Aを参照して上記で説明したマイクロレンズ102の材料及び製造と同一又は類似であり得る。
【0256】
[00285] いくつかの実施形態においては、発光構造400は、第2の発光メサと、第2の発光メサの上方に形成された第2のマイクロレンズとを更に備える。例えば、
図4に示すように、発光メサ400は、第2の発光メサ403と、第2の発光メサ403の上方に形成された第2のマイクロレンズ404とを備える。いくつかの実施形態においては、第2の発光メサ403は上述した第1の発光メサ401に類似していてもよく、第2のマイクロレンズ404は上述した第1のマイクロレンズ402に類似していてもよい。いくつかの実施形態においては、第2の発光メサ403は第1の発光メサ401に隣接していてもよい。例えば、
図4に示すように、第2の発光メサ403は、同じ水平レベルで第1の発光メサ401に隣接する。別の一例では、第2の発光メサ403は、より高い又はより低い水平レベルで第1の発光メサ401に隣接し得る。
【0257】
[00286] いくつかの実施形態においては、第2のマイクロレンズ404の構造は、1つの平面及び1つの凸面を有する1つの要素を含み得る。例えば、
図4に示すように、第2のマイクロレンズ404の構造は半球体であり得る。第2のマイクロレンズ404の他の構造は、
図1Aを参照して上述したものに類似の他の構造/形状であってもよい。いくつかの実施形態においては、第2のマイクロレンズ404は、光の経路を調整することができる反射部を更に含み得る。反射部は、上記で説明した反射部に類似し得る。
【0258】
[00287] いくつかの実施形態においては、第1のマイクロレンズ402の中心軸と第1の発光メサ401の中心軸との間のオフセット距離は、第2のマイクロレンズ404の中心軸と第2の発光メサ403の中心軸との間のオフセット距離と同一である。いくつかの実施形態においては、第1のマイクロレンズ402の中心軸と第1の発光メサ401の中心軸との間のオフセット距離は、第2のマイクロレンズ404の中心軸と第2の発光メサ403の中心軸との間のオフセット距離と同一でない。
図5に示すように、いくつかの実施形態においては、502などの各マイクロレンズと501などの各対応する発光メサとの相対位置は、発光構造アレイシステム500内で同じである。例えば、あるマイクロレンズの中心軸の、対応する発光メサの中心軸に対するオフセット距離(
図4に示す線D-D’と線C-C’との間の距離など)は、発光構造アレイシステム500上の全ての発光メサとマイクロレンズとの対にわたって同じである。このようにすれば、発光構造アレイシステム500上の発光メサとマイクロレンズとの対から放出された全ての光は、同じ角度又は類似の角度範囲でユーザ又はデバイスに向かって方向付けられる。
【0259】
[00288]
図6は、いくつかの実施形態による、発光構造アレイシステム600の上方の中心位置に位置するセンサ602を有する発光構造アレイシステム600の断面図を示す。発光構造アレイシステム600は、604,608,612,616,及び620のような1つ以上の発光メサと、606,610,614,618,及び622のような1つ以上のマイクロレンズとを含み、それらの各々が
図1から
図5のいずれか1つに記載されるものと類似していてもよい。いくつかの実施形態においては、1つ以上の発光メサからの1つ以上のマイクロレンズを通過する放出光線は、一括してセンサ602内へ変換される。いくつかの実施形態においては、センサ602(又はセンサ602の中心軸)は、発光構造アレイシステム600の中心軸H-H’にある場所に配置される。
【0260】
[00289] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズの、対応する発光メサに対するオフセット距離は、発光構造アレイシステム600内で異なる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズの発光メサに対するオフセット距離は、センサの位置と、センサに対するマイクロレンズの位置とによって決定される。いくつかの実施形態においては、
図6に示すように、マイクロレンズの中心軸の、対応する発光メサの中心軸に対するオフセット距離(
図4に示す線D-D’と線C-C’との間の距離など)は、センサ602が位置している発光構造アレイシステムの中心から発光構造アレイシステム600の縁部へと大きくなる。換言すれば、第1のマイクロレンズと第1の発光メサとの両方からセンサ602までが第2のマイクロレンズと第2の発光メサとの両方から同じセンサ602までよりも距離的に近いとき、610など第1のマイクロレンズの中心軸の608など第1の発光メサの中心軸に対するオフセット距離は、614など第2のマイクロレンズの中心軸の612など第2の発光メサの中心軸に対するオフセット距離よりも小さい。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズの中心軸と発光メサの中心軸との両方がセンサ602の中心軸と同軸に位置合わせされているとき、606などのマイクロレンズの中心軸の、604などの対応する発光メサの中心軸に対するオフセット距離は、ゼロである。いくつかの実施形態においては、発光構造アレイシステム600上のマイクロレンズと発光メサとの対のオフセット距離範囲は、4.5μm以下である。
【0261】
[00290] いくつかの実施形態においては、それぞれのマイクロレンズの中心軸の、それぞれの対応する発光メサの中心軸に対するオフセット距離は、センサ602が位置している発光構造アレイシステム600の中心軸について対称である。例えば、マイクロレンズ610の中心軸の対応する発光メサ608の中心軸に対するオフセット距離と、マイクロレンズ618の中心軸の対応する発光メサ616の中心軸に対するオフセット距離とは、同一である。マイクロレンズ614の中心軸の対応する発光メサ612の中心軸に対するオフセット距離と、マイクロレンズ622の中心軸の対応する発光メサ620の中心軸に対するオフセット距離とは、同一である。いくつかの実施形態においては、センサの中心軸の右側では、マイクロレンズは、マイクロレンズの下の対応する発光メサに対して左に変位される(例えば、
図6のマイクロレンズ610及び614を参照)。いくつかの実施形態においては、センサの中心軸の左側では、マイクロレンズは、マイクロレンズの下の対応する発光メサに対して右に変位される(例えば、
図6のマイクロレンズ618及び622を参照)。
【0262】
[00291]
図6に示す発光構造アレイシステム600は、発光メサの各々から放出された光を、中心の場所にあるセンサ602に向けることができる。例えば、発光構造アレイシステム600の中心にある中心軸で発光メサ604から放出された光は、マイクロレンズ606を通過した後、その方向を変化させない。発光メサ608から中心軸で放出された光は、マイクロレンズ610を通過した後、その方向をセンサ602の方へと変化させる。発光メサ612から中心軸で放出された光は、マイクロレンズ614を通過した後、その方向をセンサ602の方へと変化させる。発光構造アレイシステム600の縁部寄りに位置するマイクロレンズから放出される光の、基板の表面に垂直な垂直軸に対する角度は、発光構造アレイシステム600の中心寄りに位置するマイクロレンズから放出される光の、基板の表面に垂直な垂直軸に対する角度よりも、大きい。例えば、発光構造アレイシステム600の縁部寄りに位置するマイクロレンズ614から放出される光の、基板の表面に垂直な垂直軸に対する角度は、発光構造アレイシステム600の中心寄りに位置するマイクロレンズ610から放出される光の、基板の表面に垂直な垂直軸に対する角度よりも、大きい。
【0263】
[00292]
図7は、いくつかの実施形態による、発光構造アレイシステム700の上方の側方又は非中心位置に位置するセンサ702を有する発光構造アレイシステム700の断面図を示す。発光構造アレイシステム700は、704,708,712,716,及び720のような1つ以上の発光メサと、706,710,714,718,及び722のような1つ以上のマイクロレンズとを含み、それらの各々が
図1から
図5のいずれか1つに記載されるものと類似していてもよい。いくつかの実施形態においては、1つ以上の発光メサからの1つ以上のマイクロレンズを通過する放出光線は、一括してセンサ702内へ変換される。いくつかの実施形態においては、センサ702(又はセンサ702の中心軸)は、発光構造アレイシステム700の中心軸にない場所に配置される。例えば、センサ702の中心軸I-I’は、発光構造アレイシステム700の側方を通っている。
【0264】
[00293] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズの、対応する発光メサに対するオフセット距離は、発光構造アレイシステム700内で異なる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズの発光メサに対するオフセット距離は、センサの位置と、センサに対するマイクロレンズの位置とによって決定される。いくつかの実施形態においては、
図7に示すように、マイクロレンズの中心軸の、対応する発光メサの中心軸に対するオフセット距離(
図4に示す線D-D’と線C-C’との間の距離など)は、マイクロレンズとメサとの各対について、位置がセンサ702の中心軸I-I’から発光構造アレイシステム700の縁部へと進むにつれて、すなわち
図7において中心軸I-I’から左向きの水平方向で進むにつれて、大きくなる。換言すれば、第1のマイクロレンズと第1の発光メサとの両方からセンサ702までが第2のマイクロレンズと第2の発光メサとの両方から同じセンサ702までよりも距離的に近いとき、706など第1のマイクロレンズの中心軸の704など第1の発光メサの中心軸に対するオフセット距離は、710など第2のマイクロレンズの中心軸の708など第2の発光メサの中心軸に対するオフセット距離よりも小さい。
図7に図示しないいくつかの実施形態においては、マイクロレンズの中心軸と発光メサの中心軸との両方がセンサ702の中心軸と同軸に位置合わせされているとき、マイクロレンズの中心軸の、対応する発光メサの中心軸に対するオフセット距離は、ゼロである。いくつかの実施形態においては、発光構造アレイシステム700上のマイクロレンズと発光メサとの対のオフセット距離範囲は、4.5μm以下である。
【0265】
[00294]
図7に図示しないいくつかの実施形態においては、それぞれのマイクロレンズの中心軸の、それぞれの対応する発光メサの中心軸に対するオフセット距離は、センサ702の中心軸について対称である。いくつかの実施形態においては、センサの中心軸の右側では、マイクロレンズは、マイクロレンズの下の対応する発光メサに対して左に変位される。いくつかの実施形態においては、センサの中心軸の左側では、マイクロレンズは、マイクロレンズの下の対応する発光メサに対して右に変位される。
【0266】
[00295]
図7に示す発光構造アレイシステム700は、発光メサの各々から放出された光を、非中心の場所にあるセンサ702に向けることができる。例えば、発光メサ708から中心軸で放出された光は、マイクロレンズ710を通過した後、その方向をセンサ702の方へと変化させる。発光メサ712から中心軸で放出された光は、マイクロレンズ714を通過した後、その方向をセンサ702の方へと変化させる。センサ702の中心軸からより遠くに位置するマイクロレンズから放出される光の、基板の表面に垂直な垂直軸に対する角度は、センサ702の中心軸により近接して位置するマイクロレンズから放出される光の、基板の表面に垂直な垂直軸に対する角度よりも、大きい。例えば、センサ702の中心軸からより遠くに位置するマイクロレンズ714から放出される光の、基板の表面に垂直な垂直軸に対する角度は、センサ702の中心軸により近接して位置するマイクロレンズ710から放出される光の、基板の表面に垂直な垂直軸に対する角度よりも、大きい。
【0267】
[00296] マイクロレンズの対応する発光メサに対するオフセット距離が同一のときには、マイクロレンズアレイから放出される光は平行であり、照射平面を形成する。マイクロレンズの対応する発光メサに対するオフセット距離が異なるときには、マイクロレンズアレイから放出される光は、平面ではなく一点に集束し得る。
【0268】
[00297]
図8は、いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有する例示的な発光構造800の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つに記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。いくつかの実施形態においては、発光構造800は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、806又は808などの小さなマイクロレンズと、802又は804などの大きなマイクロレンズとを含む。806又は808などの小さなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成される。大きなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成され、806又は808などの小さなマイクロレンズを被覆する。802などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、806などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
【0269】
[00298] いくつかの実施形態においては、
図8に示すように、小さなマイクロレンズ806の中心軸J-J’は光の方向を変更するように発光メサ401の中心軸K-K’から変位され、その一方で大きなマイクロレンズ802の中心軸は発光メサ401の中心軸K-K’と同軸に位置合わせされる(又は同一である)。いくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズ806の中心軸と発光メサ401の中心軸との間のオフセット距離は9μm以下、好適には1.5μm以下である。
【0270】
[00299] いくつかの実施形態においては、
図8に示すように、小さなマイクロレンズ806の縁部は発光メサ401の中心軸を被覆しなくてもよく、その一方で大きなマイクロレンズ802の縁部は、
図4でも上述したように、発光メサ401の中心軸を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸K-K’は小さなマイクロレンズ806の底面とは交差しなくてもよく、その一方で発光メサ401の中心軸K-K’は大きなマイクロレンズ802の底面とは交差する。
図8に図示しないいくつかの他の実施形態においては、小さなマイクロレンズ806及び大きなマイクロレンズ802の両方の縁部が発光メサ401の中心軸を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸K-K’は小さなマイクロレンズ806の底面と交差し、発光メサ401の中心軸K-K’は大きなマイクロレンズ802の底面と交差する。
【0271】
[00300] いくつかの実施形態においては、発光メサ401から放出された光線840は、方向転換されて842として大きなマイクロレンズ802を出ていく。発光メサ401から放出する光線844は、小さなマイクロレンズ806を通って進みながら846として方向転換され、848として大きなマイクロレンズ802を出ていく。大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを追加することにより、LEDピクセル構造の特定の部分内の光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図8においては、大きなマイクロレンズからの光線は、出射後、特定の方向により集束される。
【0272】
[00301]
図9Aから
図9Dは、いくつかの実施形態による、
図8に示す発光構造800の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
図9Aから
図9Dは、802のような大きなマイクロレンズの中心軸が401のような発光メサの中心軸K-K’と同軸に位置合わせされる(又は同一である)一方で、401のような発光メサの中心軸K-K’と806のような小さなマイクロレンズの中心軸J-J’との間のオフセット距離が変化するときの、発光構造800からの出射光強度の変化を示す。出射光強度は、発光メサ401の中心軸K-K’のような発光メサの垂直中心軸を通る垂直平面において測定された。X及びYは、X方向及びY方向という直交する2方向における、基板410に平行な水平面上でのマイクロメートル単位のオフセット距離を示す。この例では、401のような発光メサの最大水平方向寸法(底面など)は8μmである。806のような小さなマイクロレンズの最大水平方向寸法(底面など)は18μmである。802のような大きなマイクロレンズの最大水平方向寸法(底面など)は36μmである。
図9Aから
図9Dはまた、基板410に垂直な軸に対する出射光線の角度(度単位で表される出射角度θ)が変化するときの発光構造800からの出射光強度の変化も示す。
【0273】
[00302] 例えば、
図9Aにおいて、発光メサの中心軸と小さなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で1.5μmでありY方向で1.5μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.3任意単位(a.u.)である。およそ+30度及び-30度の出射角度で、2つの他の二次ピーク正規化出射光強度が存在する。二次ピーク強度は約0.15任意単位である。出射角度の絶対値が30度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の絶対値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の絶対値が30度よりも小さいときには、光強度は、出射角度の絶対値が小さくなるにつれて徐々に減少し、0度の出射角度の付近で約0.05任意単位の最小強度値となる。
【0274】
[00303] 例えば、
図9Bにおいて、発光メサの中心軸と小さなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で3μmでありY方向で3μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.3任意単位である。およそ+35度及び-35度の出射角度で、2つの他の二次ピーク正規化出射光強度が存在する。二次ピーク強度は約0.16任意単位である。出射角度の絶対値が35度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の絶対値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の絶対値が35度よりも小さいときには、光強度は、出射角度の絶対値が小さくなるにつれて徐々に減少し、0度の出射角度の付近で約0.05任意単位の最小強度値となる。
【0275】
[00304] 例えば、
図9Cにおいて、発光メサの中心軸と小さなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で4.5μmでありY方向で4.5μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.2任意単位である。およそ+30度及び-30度の出射角度で、2つの他の二次ピーク正規化出射光強度が存在する。二次ピーク強度は約0.16任意単位である。出射角度の絶対値が30度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の絶対値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の絶対値が30度よりも小さいときには、光強度は、出射角度の絶対値が小さくなるにつれて徐々に減少し、0度の出射角度の付近で約0.01任意単位の最小強度値となる。
【0276】
[00305] 例えば、
図9Dにおいて、発光メサの中心軸と小さなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で9μmでありY方向で9μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.275任意単位である。およそ+40度及び-40度の出射角度で、2つの他の二次ピーク正規化出射光強度が存在する。二次ピーク強度は約0.16任意単位である。出射角度の絶対値が40度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の絶対値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の絶対値が40度よりも小さいときには、光強度は、出射角度の絶対値が小さくなるにつれて徐々に減少し、0度の出射角度の付近で約0.075任意単位の最小強度値となる。
【0277】
[00306]
図10は、いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有する例示的な発光構造1000の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つに記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。いくつかの実施形態においては、発光構造1000は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、1006又は1008などの小さなマイクロレンズと、1002又は1004などの大きなマイクロレンズとを含む。1006又は1008などの小さなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成される。大きなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成され、1006又は1008などの小さなマイクロレンズを被覆する。1002などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、1006などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
【0278】
[00307] いくつかの実施形態においては、
図10に示すように、大きなマイクロレンズ1002の中心軸M-M’は光の方向を変更するように発光メサ401の中心軸L-L’から変位され、その一方で小さなマイクロレンズ1006の中心軸は発光メサ401の中心軸L-L’と同軸に位置合わせされる(又は同一である)。好適には、大きなマイクロレンズ1002の中心軸と発光メサ401の中心軸との間のオフセット距離は12μm以下であり、いくつかの実施形態においては1.5μm以下である。
【0279】
[00308] いくつかの実施形態においては、
図10に示すように、小さなマイクロレンズ1006の縁部は発光メサ401の中心軸を被覆し、大きなマイクロレンズ1002の縁部は、
図4でも上述したように、発光メサ401の中心軸を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸L-L’は小さなマイクロレンズ1006の底面と交差し、発光メサ401の中心軸L-L’は大きなマイクロレンズ1002の底面と交差する。
【0280】
[00309] いくつかの実施形態においては、発光メサ401から放出する光線1038は、大きなマイクロレンズ1002を通って進みながら1040として方向転換され、1042として大きなマイクロレンズ1002を出ていく。発光メサ401から放出された光線1044は、小さなマイクロレンズ1006を通って進み、その後方向転換されて、1046として大きなマイクロレンズ1002を出ていく。大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを追加することにより、LEDピクセル構造の特定の部分内の光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図10においては、大きなマイクロレンズからの光線は、出射後、特定の方向により集束される。
【0281】
[00310]
図11Aから
図11Eは、いくつかの実施形態による、
図10に示す発光構造1000の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
図11Aから
図11Eは、1006のような小さなマイクロレンズの中心軸が401のような発光メサの中心軸L-L’と同軸に位置合わせされる(又は同一である)一方で、401のような発光メサの中心軸L-L’と1002のような大きなマイクロレンズの中心軸J-J’との間のオフセット距離が変化するときの、発光構造1100からの出射光強度の変化を示す。出射光強度は、発光メサ401の中心軸L-L’のような発光メサの垂直中心軸を通る垂直平面において測定された。X及びYは、X方向及びY方向という直交する2方向における、基板410に平行な水平面上でのマイクロメートル単位のオフセット距離を示す。この例では、401のような発光メサの最大水平方向寸法(底面など)は8μmである。1006のような小さなマイクロレンズの最大水平方向寸法(底面など)は18μmである。1002のような大きなマイクロレンズの最大水平方向寸法(底面など)は36μmである。
図11Aから
図11Eはまた、基板410に垂直な軸に対する出射光線の角度(度単位で表される出射角度θ)が変化するときの発光構造1000からの出射光強度の変化も示す。
【0282】
[00311] 例えば、
図11Aにおいて、発光メサの中心軸と大きなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で3μmでありY方向で3μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.28任意単位である。およそ+40度の出射角度で1つの二次ピーク正規化出射光強度が存在し、二次ピーク強度は約0.175任意単位である。出射角度の値が40度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の値が40度よりも小さく0度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が小さくなるにつれて徐々に減少し、0度の出射角度の付近で約0.05任意単位の最小強度値となる。出射角度の値が0度よりも小さいときには、光強度は、およそ-30度までは安定的であり、その後出射角度の値が小さくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。
【0283】
[00312] 例えば、
図11Bにおいて、発光メサの中心軸と大きなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で4.5μmでありY方向で4.5μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.2任意単位である。およそ+45度の出射角度で1つのピーク正規化出射光強度が存在し、ピーク強度は約0.2任意単位である。出射角度の値が45度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の値が45度よりも小さく0度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が小さくなるにつれて徐々に減少し、0度の出射角度の付近で約0.025任意単位の最小強度値となる。出射角度の値が0度よりも小さいときには、光強度は、出射角度の値が小さくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。
【0284】
[00313] 例えば、
図11Cにおいて、発光メサの中心軸と大きなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で6μmでありY方向で6μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.21任意単位である。およそ+50度の出射角度で二次ピーク正規化出射光強度が存在し、二次ピーク強度は約0.18任意単位である。出射角度の値が50度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の値が50度よりも小さく0度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が小さくなるにつれて徐々に減少し、0度の出射角度の付近で約0.025任意単位の最小強度値となる。出射角度の値が0度よりも小さいときには、光強度は、およそ-20度までは安定的であり、その後出射角度の値が小さくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。
【0285】
[00314] 例えば、
図11Dにおいて、発光メサの中心軸と大きなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で9μmでありY方向で9μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.15任意単位である。およそ+55度の出射角度で二次ピーク正規化出射光強度が存在し、二次ピーク強度は約0.09任意単位である。出射角度の値が55度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の値が55度よりも小さく0度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が小さくなるにつれて徐々に減少して25度の付近で約0.03任意単位の最小強度値となり、光強度は、出射角度の値が小さくなるにつれて徐々に増加する。出射角度の値が0度よりも小さいときには、光強度は、およそ-20度までは安定的であり、その後出射角度の値が小さくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。
【0286】
[00315] 例えば、
図11Eにおいて、発光メサの中心軸と大きなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で12μmでありY方向で12μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.2任意単位である。出射角度の値が0度よりも小さいときには、光強度は、出射角度の値が小さくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の値が0度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。
【0287】
[00316]
図12は、いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有する例示的な発光構造1200の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つに記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。いくつかの実施形態においては、発光構造1200は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、1206又は1208などの小さなマイクロレンズと、1202又は1204などの大きなマイクロレンズとを含む。1206又は1208などの小さなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成される。大きなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成され、1206又は1208などの小さなマイクロレンズを被覆する。1202などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、1206などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
【0288】
[00317] いくつかの実施形態においては、
図12に示すように、小さなマイクロレンズ1206の中心軸N-N’及び大きなマイクロレンズ1202の中心軸は光の方向を変更するように発光メサ401の中心軸O-O’から変位し、その一方で小さなマイクロレンズ1206の中心軸は大きなマイクロレンズ1202の中心軸と同軸に位置合わせされる(又は同一である)。好適には、大きなマイクロレンズ1202の中心軸と発光メサ401の中心軸との間のオフセット距離は12μm以下である。
【0289】
[00318] いくつかの実施形態においては、
図12に示すように、小さなマイクロレンズ1206の縁部は発光メサ401の中心軸を被覆し、大きなマイクロレンズ1202の縁部は、
図4でも上述したように、発光メサ401の中心軸を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸O-O’は小さなマイクロレンズ1206の底面と交差し、発光メサ401の中心軸O-O’は大きなマイクロレンズ1202の底面と交差する。
【0290】
[00319] いくつかの実施形態においては、発光メサ401から放出する光線1236は、小さなマイクロレンズ1206を通って進みながら1238として方向転換され、その後大きなマイクロレンズ1202を通って進みながら1240として方向転換され、1242として大きなマイクロレンズ1202を出ていく。発光メサ401から放出された光線1244は、小さなマイクロレンズ1206を通って進み、その後大きなマイクロレンズ1202を通って進みながら1246として方向転換され、1248として大きなマイクロレンズ1202を出ていく。大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを追加することにより、特に第1のマイクロレンズと大きなマイクロレンズとが異なる屈折率を有するときに、LEDピクセル構造の特定の部分内の光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図12において、大きなマイクロレンズからの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により集束される。
【0291】
[00320]
図13は、いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有する例示的な発光構造1300の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つに記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。いくつかの実施形態においては、発光構造1300は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、1306又は1308などの小さなマイクロレンズと、1302又は1304などの大きなマイクロレンズとを含む。1306又は1308などの小さなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成される。大きなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成され、1306又は1308などの小さなマイクロレンズを被覆する。1302などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、1306などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
【0292】
[00321] いくつかの実施形態においては、
図13に示すように、小さなマイクロレンズ1306の中心軸Q-Q’及び大きなマイクロレンズ1302の中心軸R-R’は光の方向を変更するように発光メサ401の中心軸P-P’から変位し、その一方で小さなマイクロレンズ1306の中心軸は大きなマイクロレンズ1302の中心軸と同軸に位置合わせされない(又は同一でない)。好適には、小さなマイクロレンズ1306の中心軸Q-Q’と大きなマイクロレンズ1302の中心軸R-R’との間のオフセット距離は6μm以下であり且つ4.5μm以上である。いくつかの実施形態においては、大きなマイクロレンズ1302の中心軸と発光メサ401の中心軸とは12μm以下である。また、様々な光方向及び光角度を得るために、それぞれのマイクロレンズ群と発光メサとの対の、大きなマイクロレンズに対する小さなマイクロレンズの位置は、同じディスプレイパネル内で異なっていてもよい。
【0293】
[00322] いくつかの実施形態においては、
図13に示すように、小さなマイクロレンズ1306の縁部は発光メサ401の中心軸P-P’を被覆し、大きなマイクロレンズ1302の縁部は、
図4でも上述したように、発光メサ401の中心軸P-P’を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸P-P’は小さなマイクロレンズ1306の底面と交差し、発光メサ401の中心軸P-P’は第2のマイクロレンズ1302の底面と交差する。別の一実施形態においては、小さなマイクロレンズ1306の縁部のみが発光メサ401の中心軸P-P’を被覆する。
【0294】
[00323] いくつかの実施形態においては、発光メサ401から放出する光線1338は、大きなマイクロレンズ1302を通って進みながら1340として方向転換され、1342として大きなマイクロレンズ1302を出ていく。発光メサ401から放出された光線1344は、小さなマイクロレンズ1306を通って進み、その後大きなマイクロレンズ1302を通って進みながら1346として方向転換され、1348として大きなマイクロレンズ1302を出ていく。大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを追加することにより、特に第1のマイクロレンズと大きなマイクロレンズとが異なる屈折率を有するときに、LEDピクセル構造の特定の部分内の光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図13において、大きなマイクロレンズからの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により集束される。
【0295】
[00324]
図14Aから
図14Bは、いくつかの実施形態による、
図13に示す発光構造1300の大きなマイクロレンズから出射する光についてのいくつかの例示的なシミュレーション結果を示す。
図14Aから
図14Bは、401のような発光メサの中心軸P-P’と1306のような小さなマイクロレンズの中心軸Q-Q’との間のオフセット距離と、401のような発光メサの中心軸P-P’と1302のような大きなマイクロレンズの中心軸R-R’との間のオフセット距離との両方が変化するときの、発光構造1300からの出射光強度の変化を示す。出射光強度は、発光メサ401の中心軸P-P’のような発光メサの垂直中心軸を通る垂直平面において測定された。X及びYは、X方向及びY方向という直交する2方向における、基板410に平行な水平面上でのマイクロメートル単位のオフセット距離を示す。この例では、401のような発光メサの最大水平方向寸法(底面など)は8μmである。1306のような小さなマイクロレンズの最大水平方向寸法(底面など)は18μmである。1302のような大きなマイクロレンズの最大水平方向寸法(底面など)は36μmである。
図14Aから
図14Bはまた、基板410に垂直な軸に対する出射光線の角度(度単位で表される出射角度θ)が変化するときの発光構造1300からの出射光強度の変化も示す。
【0296】
[00325] 例えば、
図14Aにおいて、発光メサの中心軸と小さなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で3μmでありY方向で3μmであり、且つ発光メサの中心軸と大きなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で9μmでありY方向で9μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.06任意単位である。およそ+55度の出射角度でピーク正規化出射光強度が存在し、ピーク強度は約0.095任意単位である。出射角度の値が+55度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の値が55度よりも小さく0度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が小さくなるにつれて徐々に減少し、0度の出射角度の付近で約0.015任意単位の最小強度値となる。出射角度の値が0度よりも小さいときには、光強度は、およそ-55度までは0.025任意単位で安定的であり、その後出射角度の値が小さくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。
【0297】
[00326] 例えば、
図14Bにおいて、発光メサの中心軸と小さなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で4.5μmでありY方向で4.5μmであり、且つ発光メサの中心軸と大きなマイクロレンズの中心軸との間のオフセット距離がX方向で9μmでありY方向で9μmであるとき、0度の出射角度での最大正規化出射光強度は、約0.08任意単位である。およそ+55度の出射角度でピーク正規化出射光強度が存在し、ピーク強度は約0.09任意単位である。出射角度の値が+55度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が大きくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。出射角度の値が+55度よりも小さく0度よりも大きいときには、光強度は、出射角度の値が小さくなるにつれて徐々に減少し、0度の出射角度の付近で約0.015任意単位の最小強度値となる。出射角度の値が0度よりも小さいときには、光強度は、およそ-55度までは0.025任意単位で安定的であり、その後出射角度の値が小さくなるにつれて、ゼロまで徐々に減少する。
【0298】
[00327]
図8から
図13のいくつかの実施形態においては、大きなマイクロレンズの縁部は発光メサの中心軸を被覆し、それによって光抽出効率の低減を回避する。
図8から
図13のいくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズの材料は大きなマイクロレンズの材料とは異なり、例えば、大きなマイクロレンズと小さなマイクロレンズとは、異なる光学特性による異なる屈折率を有する。
図8から
図13のいくつかの実施形態においては、界接面での光損失を回避するために、小さなマイクロレンズの材料は大きなマイクロレンズの材料と同一である。
【0299】
[00328]
図15は、いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有する(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置している)例示的な発光構造1500の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つに記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。いくつかの実施形態においては、発光構造1500は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、1506又は1508などの小さなマイクロレンズと、1502又は1504などの大きなマイクロレンズとを含む。1502又は1504などの大きなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成される。小さなマイクロレンズは、1502又は1504などの大きなマイクロレンズの上方に形成されて、大きなマイクロレンズの表面の一部を被覆するが、大きなマイクロレンズの表面全体は被覆しない。1502などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、1506などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
図15に示すようないくつかの実施形態においては、1506などの小さなマイクロレンズは、大きなマイクロレンズの頂面が完全な形であり(半球体など、その元の形状を有し)、小さなマイクロレンズの底面が大きなマイクロレンズの表面の形状に一致するように、1502などの大きなマイクロレンズ上に直接形成される。いくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズの全体形状は、底面が大きなマイクロレンズの頂面の一部の形状に一致する半球体である。
【0300】
[00329] いくつかの実施形態においては、
図15に示すように、小さなマイクロレンズ1506の中心軸は、小さなマイクロレンズを形成する完全な球形状又は他の形状(不完全な球形状又は他の形状として)の中心を通る、基板410の表面に垂直な軸として定義される。いくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズ1506の中心軸J-J’は光の方向を変更するように発光メサ401の中心軸K-K’から変位され、その一方で大きなマイクロレンズ1502の中心軸は発光メサ401の中心軸K-K’と同軸に位置合わせされる(又は同一である)。いくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズ1506の中心軸と発光メサ401の中心軸との間のオフセット距離は9μm以下、好適には1.5μm以下である。
【0301】
[00330] いくつかの実施形態においては、
図15に示すように、小さなマイクロレンズ1506の縁部は発光メサ401の中心軸を被覆しなくてもよく、その一方で大きなマイクロレンズ1502の縁部は、
図4でも上述したように、発光メサ401の中心軸を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸K-K’は小さなマイクロレンズ1506の底面とは交差しなくてもよく、その一方で発光メサ401の中心軸K-K’は大きなマイクロレンズ1502の底面とは交差する。
図15に図示しないいくつかの他の実施形態においては、小さなマイクロレンズ1506及び大きなマイクロレンズ1502の両方の縁部が発光メサ401の中心軸を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸K-K’は小さなマイクロレンズ1506の底面と交差し、発光メサ401の中心軸K-K’は大きなマイクロレンズ1502の底面と交差する。
【0302】
[00331] いくつかの実施形態においては、発光メサ401から放出された光線1540は、方向転換されて1542として大きなマイクロレンズ1502を出ていく。発光メサ401から放出する光線1544は、大きなマイクロレンズ1502を通って進みながら1546として方向転換され、その後小さなマイクロレンズ1506を通って進みながら1548として方向転換され、1550として小さなマイクロレンズ1506を出ていく。大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを追加することにより、LEDピクセル構造の特定の部分内の光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図15においては、大きなマイクロレンズからの光線は、出射後、特定の方向により集束される。
【0303】
[00332] いくつかの実施形態においては、
図15に示す発光構造1500の大きなマイクロレンズ及び小さなマイクロレンズから出射する光についてのシミュレーション結果は、
図8に示すように小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズ内にある実施形態のときの
図9Aから
図9Dに示す状況と非常に類似している。例えば、1502のような大きなマイクロレンズの中心軸が401のような発光メサの中心軸K-K’と同軸に位置合わせされる(又は同一である)一方で、401のような発光メサの中心軸K-K’と1506のような小さなマイクロレンズの中心軸J-J’との間のオフセット距離が変化するとき、発光構造1500からの出射光強度は変化する。出射光強度は、発光メサ401の中心軸K-K’のような発光メサの垂直中心軸を通る垂直平面において測定された。X及びYは、X方向及びY方向という直交する2方向における、基板410に平行な水平面上でのマイクロメートル単位のオフセット距離を示す。この例では、401のような発光メサの最大水平方向寸法(底面など)は8μmである。1506のような小さなマイクロレンズの最大水平方向寸法は18μmである。1502のような大きなマイクロレンズの最大水平方向寸法(底面など)は36μmである。発光構造1500からの出射光強度は、基板410に垂直な軸に対する出射光線の角度(度単位で表される出射角度θ)が変化するときにも変化する。
【0304】
[00333]
図16は、いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有する(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置している)例示的な発光構造1600の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つに記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。いくつかの実施形態においては、発光構造1600は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、1606又は1608などの小さなマイクロレンズと、1602又は1604などの大きなマイクロレンズとを含む。1602又は1604などの大きなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成される。小さなマイクロレンズは、1602又は1604などの大きなマイクロレンズの上方に形成されて、大きなマイクロレンズの表面の一部を被覆するが、大きなマイクロレンズの表面全体は被覆しない。1602などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、1606などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
図16に示すようないくつかの実施形態においては、1606などの小さなマイクロレンズは、大きなマイクロレンズの頂面が完全な形であり(半球体など、その元の形状を有し)、小さなマイクロレンズの底面が大きなマイクロレンズの表面の形状に一致するように、1602などの大きなマイクロレンズ上に直接形成される。いくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズの全体形状は、底面が大きなマイクロレンズの頂面の一部の形状に一致する半球体である。
【0305】
[00334] いくつかの実施形態においては、
図16に示すように、小さなマイクロレンズ1606の中心軸は、小さなマイクロレンズを形成する完全な球形状又は他の形状(不完全な球形状又は他の形状として)の中心を通る、基板410の表面に垂直な軸として定義される。いくつかの実施形態においては、
図16に示すように、大きなマイクロレンズ1602の中心軸M-M’は光の方向を変更するように発光メサ401の中心軸L-L’から変位され、その一方で小さなマイクロレンズ1606の中心軸は発光メサ401の中心軸L-L’と同軸に位置合わせされる(又は同一である)。好適には、大きなマイクロレンズ1602の中心軸と発光メサ401の中心軸との間のオフセット距離は12μm以下である。いくつかの実施形態においては、大きなマイクロレンズ1602の中心軸と発光メサ401の中心軸との間のオフセット距離は1.5μm以下である。
【0306】
[00335] いくつかの実施形態においては、
図16に示すように、小さなマイクロレンズ1606の縁部は発光メサ401の中心軸を被覆し、大きなマイクロレンズ1602の縁部は、
図4でも上述したように、発光メサ401の中心軸を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸L-L’は小さなマイクロレンズ1606の底面と交差し、発光メサ401の中心軸L-L’は大きなマイクロレンズ1602の底面と交差する。
【0307】
[00336] いくつかの実施形態においては、発光メサ401から放出された光線1638は、大きなマイクロレンズ1602を通って進みながら1640として方向転換され、その後方向転換されて1642として大きなマイクロレンズ1602を出ていく。発光メサ401から放出する光線1644は、大きなマイクロレンズ1602を通って進み、小さなマイクロレンズ1606を通って進みながら1646として方向転換され、その後方向転換されて1648として小さなマイクロレンズ1606を出ていく。大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを追加することにより、LEDピクセル構造の特定の部分内の光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図16においては、大きなマイクロレンズからの光線は、出射後、特定の方向により集束される。
【0308】
[00337] いくつかの実施形態においては、
図16に示す発光構造1600の大きなマイクロレンズ及び小さなマイクロレンズから出射する光についてのシミュレーション結果は、
図10に示すように小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズ内にある実施形態のときの
図11Aから
図11Eに示す状況と非常に類似している。
【0309】
[00338]
図17は、いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有する(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置している)例示的な発光構造1700の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つに記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。いくつかの実施形態においては、発光構造1700は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、1706又は1708などの小さなマイクロレンズと、1702又は1704などの大きなマイクロレンズとを含む。1702又は1704などの大きなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成される。小さなマイクロレンズは、1702又は1704などの大きなマイクロレンズの上方に形成されて、大きなマイクロレンズの表面の一部を被覆するが、大きなマイクロレンズの表面全体は被覆しない。1702などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、1706などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
図17に示すようないくつかの実施形態においては、1706などの小さなマイクロレンズは、大きなマイクロレンズの頂面が完全な形であり(半球体など、その元の形状を有し)、小さなマイクロレンズの底面が大きなマイクロレンズの表面の形状に一致するように、1702などの大きなマイクロレンズ上に直接形成される。いくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズの全体形状は、底面が大きなマイクロレンズの頂面の一部の形状に一致する半球体である。
【0310】
[00339] いくつかの実施形態においては、
図17に示すように、小さなマイクロレンズ1706の中心軸は、小さなマイクロレンズを形成する完全な球形状又は他の形状(不完全な球形状又は他の形状として)の中心を通る、基板410の表面に垂直な軸として定義される。いくつかの実施形態においては、
図17に示すように、小さなマイクロレンズ1706の中心軸N-N’及び大きなマイクロレンズ1702の中心軸は光の方向を変更するように発光メサ401の中心軸O-O’から変位し、その一方で小さなマイクロレンズ1706の中心軸は大きなマイクロレンズ1702の中心軸と同軸に位置合わせされる(又は同一である)。好適には、大きなマイクロレンズ1702の中心軸と発光メサ401の中心軸との間のオフセット距離は12μm以下である。
【0311】
[00340] いくつかの実施形態においては、
図17に示すように、小さなマイクロレンズ1706の縁部は発光メサ401の中心軸を被覆し、大きなマイクロレンズ1702の縁部は、
図4でも上述したように、発光メサ401の中心軸を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸O-O’は小さなマイクロレンズ1706の底面と交差し、発光メサ401の中心軸O-O’は大きなマイクロレンズ1702の底面と交差する。
【0312】
[00341] いくつかの実施形態においては、発光メサ401から放出する光線1738は、大きなマイクロレンズ1702を通って進みながら1740として方向転換され、1742として大きなマイクロレンズ1702を出ていく。発光メサ401から放出された光線1744は、大きなマイクロレンズ1702を通って進み、その後小さなマイクロレンズ1706を通って進みながら1746として方向転換され、1748として小さなマイクロレンズ1706を出ていく。大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを追加することにより、LEDピクセル構造の特定の部分内の光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図17において、大きなマイクロレンズからの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により集束される。
【0313】
[00342]
図18は、いくつかの実施形態による、大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有する(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置している)例示的な発光構造1800の断面図を示し、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つに記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。いくつかの実施形態においては、発光構造1800は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、1806又は1808などの小さなマイクロレンズと、1802又は1804などの大きなマイクロレンズとを含む。1802又は1804などの大きなマイクロレンズは、401又は403などの発光メサ上に形成される。小さなマイクロレンズは、1802又は1804などの大きなマイクロレンズの上方に形成されて、大きなマイクロレンズの表面の一部を被覆するが、大きなマイクロレンズの表面全体は被覆しない。1802などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、1806などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
図18に示すようないくつかの実施形態においては、1806などの小さなマイクロレンズは、大きなマイクロレンズの頂面が完全な形であり(半球体など、その元の形状を有し)、小さなマイクロレンズの底面が大きなマイクロレンズの表面の形状に一致するように、1802などの大きなマイクロレンズ上に直接形成される。いくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズの全体形状は、底面が大きなマイクロレンズの頂面の一部の形状に一致する半球体である。
【0314】
[00343] いくつかの実施形態においては、
図18に示すように、小さなマイクロレンズ1806の中心軸は、小さなマイクロレンズを形成する完全な球形状又は他の形状(不完全な球形状又は他の形状として)の中心を通る、基板410の表面に垂直な軸として定義される。いくつかの実施形態においては、
図18に示すように、小さなマイクロレンズ1806の中心軸Q-Q’及び大きなマイクロレンズ1802の中心軸R-R’は光の方向を変更するように発光メサ401の中心軸P-P’から変位し、その一方で小さなマイクロレンズ1806の中心軸は大きなマイクロレンズ1802の中心軸と同軸に位置合わせされない(又は同一でない)。好適には、小さなマイクロレンズ1806の中心軸Q-Q’と大きなマイクロレンズ1802の中心軸R-R’との間のオフセット距離は6μm以下であり且つ4.5μm以上である。いくつかの実施形態においては、大きなマイクロレンズ1802の中心軸と発光メサ401の中心軸とは12μm以下である。また、様々な光方向及び光角度を得るために、それぞれのマイクロレンズ群と発光メサとの対の、大きなマイクロレンズに対する小さなマイクロレンズの位置は、同じディスプレイパネル内で異なっていてもよい。
【0315】
[00344] いくつかの実施形態においては、
図18に示すように、小さなマイクロレンズ1806の縁部は発光メサ401の中心軸P-P’を被覆し、大きなマイクロレンズ1802の縁部は、
図4でも上述したように、発光メサ401の中心軸を被覆する。換言すれば、発光メサ401の中心軸P-P’は小さなマイクロレンズ1806の底面と交差し、発光メサ401の中心軸P-P’は第2のマイクロレンズ1802の底面と交差する。別の一実施形態においては、大きなマイクロレンズ1802の縁部のみが発光メサ401の中心軸P-P’を被覆する。
【0316】
[00345] いくつかの実施形態においては、発光メサ401から放出する光線1838は、大きなマイクロレンズ1802を通って進みながら1840として方向転換され、1842として大きなマイクロレンズ1802を出ていく。発光メサ401から放出された光線1844は、大きなマイクロレンズ1802を通って進み、その後小さなマイクロレンズ1806を通って進みながら1846として方向転換され、1848として小さなマイクロレンズ1806を出ていく。大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを追加することにより、LEDピクセル構造の特定の部分内の光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図18において、大きなマイクロレンズからの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により集束される。
【0317】
[00346] いくつかの実施形態においては、
図18に示す発光構造1800の大きなマイクロレンズ及び小さなマイクロレンズから出射する光についてのシミュレーション結果は、
図13に示すように小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズ内にある実施形態のときの
図14Aから
図14Bに示す状況と非常に類似している。
【0318】
[00347]
図15から
図18のいくつかの実施形態においては、大きなマイクロレンズの縁部は発光メサの中心軸を被覆し、それによって光抽出効率の低減を回避する。
図15から
図18のいくつかの好適な実施形態においては、界接面での光損失を回避するために、小さなマイクロレンズの材料は大きなマイクロレンズの材料と同一である。
図15から
図18のいくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズの材料は大きなマイクロレンズの材料とは異なり、例えば、大きなマイクロレンズと小さなマイクロレンズとは、異なる光学特性による異なる屈折率を有する。
【0319】
[00348]
図19は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズと発光メサとの少なくとも2つの対を有する例示的な発光構造1900の断面図を示し、対のうち少なくとも1つは大きなマイクロレンズ内に小さなマイクロレンズを有しており、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つ、特に
図4に記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。発光構造1900は、第1の対の大きなマイクロレンズ402及び発光メサ401を含む。発光構造1900は、第2の対の大きなマイクロレンズ404及び発光メサ403と、大きなマイクロレンズ404内の小さなマイクロレンズ1902とを含む。
【0320】
[00349]
図8,10,12,及び13のいずれか1つにおいて上記で示したのと同様に、発光構造1900は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、1902などの小さなマイクロレンズと、404などの大きなマイクロレンズとを含む。1902などの小さなマイクロレンズは、403などの発光メサの上且つ404などの大きなマイクロレンズの中に形成される。404などの大きなマイクロレンズは、403などの発光メサ上に形成され、1902などの小さなマイクロレンズを被覆する。404などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、1902などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
【0321】
[00350] 発光構造1900の同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中では、発光メサ403の中心軸S-S’と、小さなマイクロレンズ1902の中心軸T-T’と、大きなマイクロレンズ404の中心軸U-U’との相対位置及びオフセット距離は、
図8,10,12,及び13のいずれか1つにおいて上述したのと同一又は類似である。
【0322】
[00351] いくつかの実施形態においては、
図19において、マイクロレンズ402の中心軸D-D’と対応する発光メサ401の中心軸C-C’との間のオフセット距離は、大きなマイクロレンズ404の中心軸U-U’と対応する発光メサ403の中心軸S-S’との間のオフセット距離よりも小さい。
【0323】
[00352]
図20は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズと発光メサとの少なくとも2つの対を有する例示的な発光構造2000の断面図を示し、対のうち少なくとも1つは大きなマイクロレンズの上方に小さなマイクロレンズを有しており(又は小さなマイクロレンズが大きなマイクロレンズよりも発光構造の発光経路上のもっと先に位置しており)、小さなマイクロレンズの横方向寸法は大きなマイクロレンズのそれよりも小さい。大きなマイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つ、特に
図4に記載される発光構造と同一又は類似である。小さなマイクロレンズの材料、形状、及び製造は、上述した
図1から
図7の大きなマイクロレンズと類似している。発光構造1900は、第1の対の大きなマイクロレンズ402及び発光メサ401を含む。発光構造1900は、第2の対の大きなマイクロレンズ404及び発光メサ403と、大きなマイクロレンズ404の上方の小さなマイクロレンズ1902とを含む。
【0324】
[00353]
図15から
図18において上記で示したのと同様に、発光構造2000は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中に、2002などの小さなマイクロレンズと、404などの大きなマイクロレンズとを含む。404などの大きなマイクロレンズは、403などの発光メサ上に形成される。2002などの小さなマイクロレンズは、404などの大きなマイクロレンズの上方に形成されて、大きなマイクロレンズの表面の一部を被覆するが、大きなマイクロレンズの表面全体は被覆しない。404などの大きなマイクロレンズの直径は、光抽出効率を向上させるように、2002などの小さなマイクロレンズの直径よりも大きい。
図20に示すようないくつかの実施形態においては、2002などの小さなマイクロレンズは、大きなマイクロレンズの頂面が完全な形であり(半球体など、その元の形状を有し)、小さなマイクロレンズの底面が大きなマイクロレンズの表面の形状に一致するように、404などの大きなマイクロレンズ上に直接形成される。いくつかの実施形態においては、小さなマイクロレンズの全体形状は、底面が大きなマイクロレンズの頂面の一部の形状に一致する半球体である。
【0325】
[00354] 発光構造2000の同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中では、発光メサ403の中心軸S-S’と、小さなマイクロレンズ2002の中心軸T-T’と、大きなマイクロレンズ404の中心軸U-U’との相対位置及びオフセット距離は、
図15から
図18のいずれか1つにおいて上述したのと同一又は類似である。
【0326】
[00355] いくつかの実施形態においては、
図20において、マイクロレンズ402の中心軸D-D’と対応する発光メサ401の中心軸C-C’との間のオフセット距離は、小さなマイクロレンズ2002の中心軸T-T’と対応する発光メサ403の中心軸S-S’との間のオフセット距離よりも大きい。
【0327】
[00356] いくつかの実施形態においては、
図19から
図20のいずれか1つにおいて、小さなマイクロレンズ1902又は2002の材料は、同じマイクロレンズ群と発光メサとの対の中の大きなマイクロレンズ404のそれと同じである。いくつかの実施形態においては、大きなマイクロレンズ402の材料は、別のマイクロレンズ群と発光メサとの対の小さなマイクロレンズ1902又は2002のそれと同じである。
【0328】
[00357]
図21は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造2100の断面図を示す。マイクロレンズ102と発光メサ101との対のアレイ(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)の構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つ、特に
図1Aに記載される発光構造と同一又は類似である。
図21では、マイクロレンズ102の上方にマイクロレンズ2102が形成されている。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2102は、マイクロレンズ102の頂面を被覆してマイクロレンズ102に接触する。マイクロレンズ2102の材料及び製造は、
図1から
図7において上述したマイクロレンズ102と類似している。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸とマイクロレンズ2102の中心軸とは、同軸に位置合わせされるか又は同一である。上述したいくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされないか又は同一でない。好適な一実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされるか又は同一である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2102の水平方向寸法は、マイクロレンズ102の水平方向寸法と同一であるか又はそれより大きい。
【0329】
[00358] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2102の材料はマイクロレンズ102の材料とは異なる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の屈折率はマイクロレンズ2102のそれよりも高く、光抽出効率を向上させる。発光メサ101からの光線方向は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2102を介して変更される。例えば、発光メサ101の中心軸から放出する光線2104は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2102を通って進み、方向転換され2106としてマイクロレンズ2102を出ていく。発光メサ101から放出する光線2108は、マイクロレンズ102を通って進み、マイクロレンズ2102を通って進むときに2110として方向転換され、2112として方向転換されてマイクロレンズ2102を出ていく。
【0330】
[00359]
図21で、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2102の底部はマイクロレンズ102の頂部曲面に一致する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102は半球体の形状を有する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2102は、マイクロレンズ102の切り出しを考慮しないときには多角形形状の断面を備える円筒構造を有する。マイクロレンズ102の切り出しを考慮せずに断面図から見ると、多角形構造は、閉じた多角形鎖を形成するように接続された有限数の直線セグメントによって記述される平面図形であり得る。例えば、平面図形は、一角形、二角形、三角形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形、十角形、十一角形、十二角形、十三角形、十四角形、十五角形、十六角形、十七角形、十八角形、十九角形、二十角形、二十四角形、三十角形、四十角形、五十角形、六十角形、七十角形、八十角形、九十角形、百角形、又は他の規則的若しくは不規則的な形状であり得る。
【0331】
[00360]
図21に示すように、いくつかの実施形態においては、多角形形状の断面は、マイクロレンズ102の切り出しを考慮しなければ、傾斜した頂面2130を有する台形である。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2130は、基板110の表面に垂直な軸に対して10~80度の範囲の角度を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2130は、基板110の表面に垂直な軸に対して30~60度の範囲の角度を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面は、湾曲状、波状、又はこれらの組み合わせであり得る。
【0332】
[00361] マイクロレンズ102の上方にマイクロレンズ2102を追加することにより、発光メサからの光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図21において、マイクロレンズ102からの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により集束される。したがって、発光メサ101の中心軸とマイクロレンズ102の中心軸とが同一であるときであっても、マイクロレンズ102から出ていく光は、マイクロレンズ2102を通って進んで出ていくとき、依然として特定の角度に向けて方向転換され得る。また、発光メサ101の中心軸に対するマイクロレンズ102及びマイクロレンズ2102の中心軸のオフセットがそれぞれ変更されるときには、光の出射角度及び強度は更に調整され得る。例えば、マイクロレンズ2102の中心軸は、マイクロレンズ102の中心軸又は発光メサ101の中心軸と同一でなくてもよく、オフセットは同じディスプレイ内で変化してもよい。
【0333】
[00362]
図22は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造2200の断面図を示す。マイクロレンズ102と発光メサ101との対のアレイ(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)の構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つ、特に
図1Aに記載される発光構造と同一又は類似である。
図22では、マイクロレンズ102の上方にマイクロレンズ2202が形成されている。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2202は、マイクロレンズ102の頂面を被覆してマイクロレンズ102に接触する。マイクロレンズ2202の材料及び製造は、
図1から
図7において上述したマイクロレンズ102と類似している。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸とマイクロレンズ2202の中心軸とは、同軸に位置合わせされるか又は同一である。上述したいくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされないか又は同一でない。好適な一実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされるか又は同一である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2202の水平方向寸法は、マイクロレンズ102の水平方向寸法と同一であるか又はそれより大きい。
【0334】
[00363] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2202の材料はマイクロレンズ102の材料とは異なる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の屈折率はマイクロレンズ2202のそれよりも高く、光抽出効率を向上させる。発光メサ101からの光線方向は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2202を介して変更される。例えば、発光メサ101の中心軸から放出する光線2204は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2202を通って進み、方向転換され2206としてマイクロレンズ2202を出ていく。発光メサ101から放出する光線2208は、マイクロレンズ102を通って進み、マイクロレンズ2202を通って進むときに2210として方向転換され、2212として方向転換されてマイクロレンズ2202を出ていく。
【0335】
[00364]
図22で、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2202の底部はマイクロレンズ102の頂部曲面に一致する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102は半球体の形状を有する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2202は、マイクロレンズ102の切り出しを考慮しないときには三角形形状の断面を備える円筒構造を有する。
図22に示すように、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2202は傾斜した頂面2230を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2230は、基板110の表面に垂直な軸に対して10~80度の範囲の角度を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2230は、基板110の表面に垂直な軸に対して30~60度の範囲の角度を有する。
【0336】
[00365] マイクロレンズ102の上方にマイクロレンズ2202を追加することにより、発光メサからの光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図22において、マイクロレンズ102からの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により集束される。したがって、発光メサ101の中心軸とマイクロレンズ102の中心軸とが同一であるときであっても、マイクロレンズ102から出ていく光は、マイクロレンズ2202を通って進んで出ていくとき、依然として特定の角度に向けて方向転換され得る。また、発光メサ101の中心軸に対するマイクロレンズ102及びマイクロレンズ2202の中心軸のオフセットがそれぞれ変更されるときには、光の出射角度及び強度は更に調整され得る。例えば、マイクロレンズ2202の中心軸は、マイクロレンズ102の中心軸又は発光メサ101の中心軸と同一でなくてもよく、オフセットは同じディスプレイ内で変化してもよい。
【0337】
[00366]
図23は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造2300の断面図を示す。マイクロレンズ102と発光メサ101との対のアレイ(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)の構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つ、特に
図1Aに記載される発光構造と同一又は類似である。
図23では、マイクロレンズ102の上方にマイクロレンズ2302が形成されている。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2302は、マイクロレンズ102の頂面を被覆してマイクロレンズ102に接触する。マイクロレンズ2302の材料及び製造は、
図1から
図7において上述したマイクロレンズ102と類似している。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸とマイクロレンズ2302の中心軸とは、同軸に位置合わせされるか又は同一である。上述したいくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされないか又は同一でない。好適な一実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされるか又は同一である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2302の水平方向寸法は、マイクロレンズ102の水平方向寸法と同一であるか又はそれより大きい。
【0338】
[00367] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2302の材料はマイクロレンズ102の材料とは異なる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の屈折率はマイクロレンズ2302のそれよりも高く、光抽出効率を向上させる。発光メサ101からの光線方向は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2302を介して変更される。例えば、発光メサ101の中心軸から放出する光線2304は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2302を通って進み、方向転換され2306としてマイクロレンズ2302を出ていく。発光メサ101から放出する光線2308は、マイクロレンズ102を通って進み、マイクロレンズ2302を通って進むときに2310として方向転換され、2312として方向転換されてマイクロレンズ2302を出ていく。
【0339】
[00368]
図23で、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2302の底部はマイクロレンズ102の頂部曲面に一致する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102は半球体の形状を有する。いくつかの例示的な実施形態においては、複合構造とは2つ以上の構造の組み合わせであり得る。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2302は、2つの形状のコンポーネント2302-1及び2302-2を有する複合構造である。マイクロレンズコンポーネント2302-1はマイクロレンズコンポーネント2302-2の底部に形成されている。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2302-1は、マイクロレンズ102の切り出しを考慮しないときには多角形形状の断面を備える円筒構造を有する。
図23に示すように、いくつかの実施形態においては、多角形形状の断面は、マイクロレンズ102の切り出しを考慮しなければ、傾斜した頂面2330を有する台形である。
図23に示すように、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2302-1は傾斜した頂面2330を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2330は、基板110の表面に垂直な軸に対して10~80度の範囲の角度を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2330は、基板110の表面に垂直な軸に対して30~60度の範囲の角度を有する。
図23に示すように、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2302-2は、平坦な底部側面と凸状の頂部側面とを備える半球体の形状を有している。マイクロレンズコンポーネント2302-2の平坦な底部側面は、マイクロレンズコンポーネント2302-1の傾斜した頂面2330に継ぎ目なく接触して被覆する。マイクロレンズコンポーネント2302-2の平坦な底部側面とマイクロレンズコンポーネント2302-1の傾斜した頂面2330とは同一の形状及び寸法を有しており、いずれも基板110の表面に垂直な軸に対して同じ角度で傾斜する。2つのマイクロレンズコンポーネント2302-1及び2302-2は、マイクロレンズ2302の一体部分であり、マイクロレンズ2302の複合形状を形成する。
【0340】
[00369] マイクロレンズ102の上方にマイクロレンズ2302を追加することにより、発光メサからの光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図23において、マイクロレンズ102からの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により集束される。したがって、発光メサ101の中心軸とマイクロレンズ102の中心軸とが同一であるときであっても、マイクロレンズ102から出ていく光は、マイクロレンズ2302を通って進んで出ていくとき、依然として特定の角度に向けて方向転換され得る。また、発光メサ101の中心軸に対するマイクロレンズ102及びマイクロレンズ2302の中心軸のオフセットがそれぞれ変更されるときには、光の出射角度及び強度は更に調整され得る。例えば、マイクロレンズ2302の中心軸は、マイクロレンズ102の中心軸又は発光メサ101の中心軸と同一でなくてもよく、オフセットは同じディスプレイ内で変化してもよい。
【0341】
[00370]
図24は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造2400の断面図を示す。マイクロレンズ102と発光メサ101との対のアレイ(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)の構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つ、特に
図1Aに記載される発光構造と同一又は類似である。
図24では、マイクロレンズ102の上方にマイクロレンズ2402が形成されている。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2402は、マイクロレンズ102の頂面を被覆してマイクロレンズ102に接触する。マイクロレンズ2402の材料及び製造は、
図1から
図7において上述したマイクロレンズ102と類似している。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸とマイクロレンズ2402の中心軸とは、同軸に位置合わせされるか又は同一である。上述したいくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされないか又は同一でない。好適な一実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされるか又は同一である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2402の水平方向寸法は、マイクロレンズ102の水平方向寸法と同一であるか又はそれより大きい。
【0342】
[00371] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2402の材料はマイクロレンズ102の材料とは異なる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の屈折率はマイクロレンズ2402のそれよりも高く、光抽出効率を向上させる。発光メサ101からの光線方向は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2402を介して変更される。例えば、発光メサ101の中心軸から放出する光線2404は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2402を通って進み、方向転換され2406としてマイクロレンズ2402を出ていく。発光メサ101から放出する光線2408は、マイクロレンズ102を通って進み、マイクロレンズ2402を通って進むときに2410として方向転換され、2412として方向転換されてマイクロレンズ2402を出ていく。
【0343】
[00372]
図24で、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2402の底部はマイクロレンズ102の頂部曲面に一致する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102は半球体の形状を有する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2402は、2つの形状のコンポーネント2402-1及び2402-2を有する複合構造である。マイクロレンズコンポーネント2402-1はマイクロレンズコンポーネント2402-2の底部に形成されている。マイクロレンズコンポーネント2402-1は、マイクロレンズ102の切り出しを考慮しないときには三角形形状の断面を備える円筒構造を有する。
図24に示すように、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2402-1は傾斜した頂面2430を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2430は、基板110の表面に垂直な軸に対して10~80度の範囲の角度を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2430は、基板110の表面に垂直な軸に対して30~60度の範囲の角度を有する。
図24に示すように、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2402-2は、平坦な底部側面と凸状の頂部側面とを備える半球体の形状を有している。マイクロレンズコンポーネント2402-2の平坦な底部側面は、マイクロレンズコンポーネント2402-1の傾斜した頂面2430に継ぎ目なく接触して被覆する。マイクロレンズコンポーネント2402-2の平坦な底部側面とマイクロレンズコンポーネント2402-1の傾斜した頂面2430とは同一の形状及び寸法を有しており、いずれも基板110の表面に垂直な軸に対して同じ角度で傾斜する。2つのマイクロレンズコンポーネント2402-1及び2402-2は、マイクロレンズ2402の一体部分であり、マイクロレンズ2402の複合形状を形成する。
【0344】
[00373] マイクロレンズ102の上方にマイクロレンズ2402を追加することにより、発光メサからの光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図24において、マイクロレンズ102からの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により集束される。したがって、発光メサ101の中心軸とマイクロレンズ102の中心軸とが同一であるときであっても、マイクロレンズ102から出ていく光は、マイクロレンズ2402を通って進んで出ていくとき、依然として特定の角度に向けて方向転換され得る。また、発光メサ101の中心軸に対するマイクロレンズ102及びマイクロレンズ2402の中心軸のオフセットがそれぞれ変更されるときには、光の出射角度及び強度は更に調整され得る。例えば、マイクロレンズ2402の中心軸は、マイクロレンズ102の中心軸又は発光メサ101の中心軸と同一でなくてもよく、オフセットは同じディスプレイ内で変化してもよい。
【0345】
[00374]
図25は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズ群と発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造2500の断面図を示す。マイクロレンズ102と発光メサ101との対のアレイ(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)の構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つ、特に
図1Aに記載される発光構造と同一又は類似である。
図25では、マイクロレンズ102の上方にマイクロレンズ2502が形成されている。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2502は、マイクロレンズ102の頂面を被覆してマイクロレンズ102に接触する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2502の材料及び製造は、
図1から
図7において上述したマイクロレンズ102と類似している。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2502は回折マイクロレンズである。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸と回折マイクロレンズ2502の頂面2540の中心点とは交差する。好適な一実施形態においては、マイクロレンズ102の中心軸は、発光メサ101の中心軸B-B’と同軸に位置合わせされるか又は同一である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2502の水平方向寸法は、マイクロレンズ102の水平方向寸法と同一であるか又はそれより大きい。
【0346】
[00375] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2502の材料はマイクロレンズ102の材料とは異なる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の屈折率はマイクロレンズ2502のそれよりも高く、光抽出効率を向上させる。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102の屈折率はマイクロレンズ2502のそれよりも小さい。発光メサ101からの光線方向は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2502を介して変更される。例えば、発光メサ101の中心軸から放出する光線2504は、マイクロレンズ102及びマイクロレンズ2502を通って進み、方向転換され2506としてマイクロレンズ2502を出ていく。発光メサ101から放出する光線2508は、マイクロレンズ102を通って進み、マイクロレンズ2502を通って進むときに2510として方向転換され、2512として方向転換されてマイクロレンズ2502を出ていく。
【0347】
[00376]
図25で、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2502の底部はマイクロレンズ102の頂部曲面に一致する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102は半球体の形状を有する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2502は、4つの形状のコンポーネント2502-1,2502-2,2502-3,及び2502-4を有する複合構造である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2502-1は、マイクロレンズ102の切り出しを考慮しないときには多角形形状の断面を備える円筒構造を有する。
図25に示すように、いくつかの実施形態においては、多角形形状の断面は、マイクロレンズ102の切り出しを考慮しなければ、傾斜した頂面2530を有する台形である。
図25に図示しないいくつかの他の実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2502-1は、
図22及び24で上述したマイクロレンズコンポーネントと同様、マイクロレンズ102の切り出しを考慮しないときには三角形形状の断面を備える円筒構造を有する。マイクロレンズコンポーネント2502-1はマイクロレンズコンポーネント2502-2,2502-3,及び2502-4の底部に形成されている。
【0348】
[00377]
図25に示すように、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2502-1は傾斜した頂面2530を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2530は、基板110の表面に垂直な軸に対して10~80度の範囲の角度を有する。いくつかの実施形態においては、傾斜した頂面2530は、基板110の表面に垂直な軸に対して30~60度の範囲の角度を有する。
図25に示すように、いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2502-2は、平坦な底部側面と凸状の頂部側面とを備える半球体の形状を有している。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2502-2は、半球体形状のマイクロレンズコンポーネント2502-2の頂面の中心点と底面の中心点とを通る中心軸V-V’を有する。いくつかの実施形態においては、中心点とは、幾何学的図形に関係する点であって、その図形上の任意の点に対して、その図形上の別の点が、それらの2点を結ぶ直線が当該中心点によって二等分されるように存在するものを指し得る。例えば、回折マイクロレンズ2502は半球体構造であり得、したがって、回折マイクロレンズ2502の頂面の中心点とは、半球体構造の頂面の頂点を指し得る。
【0349】
[00378] マイクロレンズ102の中心軸が垂直であるのに対して、中心軸V-V’は傾斜している。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2502-2の中心軸V-V’は、マイクロレンズコンポーネント2502-1の傾斜した頂面2530に垂直である。マイクロレンズコンポーネント2502-2の平坦な底部側面は、マイクロレンズコンポーネント2502-1の傾斜した頂面2530の中心部に継ぎ目なく接触して被覆する。マイクロレンズコンポーネント2502-2の平坦な底部側面とマイクロレンズコンポーネント2502-1の傾斜した頂面2530とは互いに接触し、いずれも基板110の表面に垂直な軸に対して同じ角度で傾斜する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2502-2の周りに、回折を増加させるために、
図25の断面のマイクロレンズコンポーネント2502-3及び2502-4のようないくつかの多角形構造が形成される。いくつかの実施形態においては、多角形構造は、
図2Cに記載される階段状構造に類似している。いくつかの実施形態においては、階段状構造のマイクロレンズコンポーネント2502-3及び2502-4は、マイクロレンズ2502の縁部に向かって増加する段状の頂面を有する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2502-3及び2502-4は、発光構造2500からの光を異なる方向に方向転換するように異なる角度で傾斜した複数の表面を有する。4つのマイクロレンズコンポーネント2502-1,2502-2,2502-3,及び2502-4は、マイクロレンズ2502の一体部分であり、マイクロレンズ2502の複合形状を形成する。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2502は、発光構造2500からの光を異なる方向に方向転換するように異なる角度で傾斜した複数の表面を有する。
【0350】
[00379] マイクロレンズ102の上方に回折マイクロレンズ2502を追加することにより、発光メサからの光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図25において、マイクロレンズ102からの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により回折される。したがって、発光メサ101の中心軸とマイクロレンズ102の中心軸とが同一であるときであっても、マイクロレンズ102から出ていく光は、マイクロレンズ2502を通って進んで出ていくとき、依然として多数の角度に向けて方向転換され得る。また、発光メサ101の中心軸に対するマイクロレンズ102及びマイクロレンズ2502の中心軸のオフセットがそれぞれ変更されるときには、光の出射角度及び強度は更に調整され得る。例えば、マイクロレンズ2502の中心軸は、マイクロレンズ102の中心軸又は発光メサ101の中心軸と同一でなくてもよく、オフセットは同じディスプレイ内で変化してもよい。
【0351】
[00380] いくつかの実施形態においては、特定の波長を有する光が、回折マイクロレンズ2502の設計に応じて選択的に、回折マイクロレンズ2502を通過し又は回折マイクロレンズ2502によって反射され得る。いくつかの実施形態においては、回折レンズはマイクロレンズ102上にあり得、回折マイクロレンズ2502の底面はマイクロレンズ102の底面よりも大きくない。
【0352】
[00381] いくつかの実施形態においては、回折マイクロレンズ2502は一重スリットを備えていてもよく、そこで回折効果が生じ得る。いくつかの実施形態においては、回折マイクロレンズ2502は二重スリットを備えていてもよく、そこで回折効果が生じ得る。いくつかの実施形態においては、回折マイクロレンズ2502は1つ以上の円形アパーチャを備えていてもよく、そこで回折効果が生じ得る。いくつかの実施形態においては、回折マイクロレンズ2502は1つ以上の周期構造及び/又は非周期構造を備えていてもよく、そこで回折効果が生じ得る。
【0353】
[00382] いくつかの例示的な実施形態においては、回折マイクロレンズ2502はブラッグミラーであり得る。ブラッグミラーは2つの異なる光学材料の交互の一連の層を含み得る。例えば、ブラッグミラーは四分の一波長ミラーであってもよい。光学材料の各層は、ブラッグミラーが設計される対象の波長の四分の一に対応する異なる厚さを有し得る。ブラッグミラーがより大きな入射角を対象として設計されるときには、それに応じてより厚い層が必要とされるであろう。したがって、発光メサから放出された光及び/又はマイクロレンズを通過する光の選択された波長がブラッグミラーによって反射され得る。いくつかの実施形態においては、ブラッグミラーはマイクロレンズ2502の頂面に実装される。いくつかの実施形態においては、ブラッグミラーはマイクロレンズコンポーネント2502-3及び2502-4の表面上にのみ実装される。
【0354】
[00383] いくつかの実施形態においては、赤色光LED用のブラッグミラーは、Au又は/及び酸化インジウムスズ(ITO)の複数の層を含む。
【0355】
[00384] 一例では、ブラッグミラーは、TiO2層とSiO2層とのの交互配置を備え得る。一例では、表1に示す以下の分布ブラッグ反射器(DBR)構造が、緑色光LEDからの緑色光を反射するために使用され得る。
【0356】
【0357】
[00386] 一例では、表2に示す以下のDBR構造が、青色光LEDからの青色光を反射するために使用され得る。
【0358】
【0359】
[00388] 発光構造2500は、異なる構造を有するブラッグミラーを使用し得る。いくつかの実施形態においては、ブラッグミラーは、例えば電子ビーム蒸着又はイオンビームスパッタリングによって製造される薄膜コーティング技術に基づく誘電体ミラーであってもよい。これらの実施形態においては、ブラッグミラーは非晶質材料を備え得る。いくつかの実施形態においては、ブラッグミラーは、長周期ファイバグレーティングを含むファイバブラッググレーティングであってもよい。これらの実施形態においては、ファイバブラッググレーティングは、空間的にパターニングされた紫外光でファイバを照射することによって製造することができる。いくつかの実施形態においては、ブラッグミラーは、感光性バルクガラス中に作製され得る体積ブラッググレーティングであってもよい。いくつかの実施形態においては、ブラッグミラーは、リソグラフィ方法で生成され得る半導体ブラッグミラーであってもよい。他のタイプのブラッグミラーは、例えば、リソグラフィを介して製造することができるコルゲート導波管構造に基づいて使用され得る。
【0360】
[00389] いくつかの実施形態においては、ブラッグミラーは、単純な四分の一波長設計とは異なる他の多層ミラー設計を使用し得る。これらの実施形態においては、ブラッグミラーは、同じ数の層に対してより低い反射率を有し得るが、例えばダイクロイックミラーとして又は分散補償のための分散チャープミラーとして最適化することができる。
【0361】
[00390] いくつかの実施形態においては、
図1Aに記載されるように、マイクロレンズ102は、多くの異なる形状又は複合形状で形成されることができる。
図26は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズと発光メサとの少なくとも1つの対を有する例示的な発光構造2600の断面図を示す。マイクロレンズ2602と発光メサ2601との対のアレイ(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)の構造、寸法、形状、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つ、特に
図1Aに記載される発光構造と同一又は類似である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2602は、球体の四分の一と楕円体の四分の一との組み合わせによって形成された楕円形マイクロレンズである。
図26に図示しないいくつかの実施形態においては、
図8から
図25に記載されているような他のマイクロレンズがマイクロレンズ2602の上方又は内部に形成されてもよい。
【0362】
[00391] 好適な一実施形態においては、マイクロレンズ2602の中心軸(基板の表面に垂直なマイクロレンズ2602の底面の中心点を通る軸)は、発光メサ2601の中心軸と同軸に位置合わせされないか又は同一ではない。
【0363】
[00392] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2602は、2つの形状のコンポーネント2602-1及び2602-2を有する複合構造である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2602-1は球体の四分の一である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズコンポーネント2602-2は楕円体の四分の一である。2つの形状のコンポーネント2602-1及び2602-2は、継ぎ目なく形成されて互いに一体化している。例えば、マイクロレンズコンポーネント2602-1の直径は、マイクロレンズコンポーネント2602-2のZ方向に沿った直径及び断面2600に垂直な方向に沿った直径と一致する。2つのマイクロレンズコンポーネント2602-1及び2602-2は、マイクロレンズ2602の一体部分であり、マイクロレンズ2602の複合形状を形成する。
【0364】
[00393] 発光メサ2601からの光線方向は、マイクロレンズ2602を介して、マイクロレンズ2602の異なる表面からの異なる角度に変更される。
図26は、回折及び反射の効果を含む、発光メサ2601からマイクロレンズ2602内への多くの異なる光線の光線経路のシミュレーションを示す。例えば、発光メサ2601の中心軸から放出する光線2604は、マイクロレンズ2602を通って進み、方向転換され2606としてマイクロレンズ2602を出ていく。発光メサ2601から放出する光線2608は、マイクロレンズ2602を通って進み、方向転換され2610としてマイクロレンズ2602を出ていく。
【0365】
[00394] いくつかの実施形態においては、球体の半径は9μm以下であり、楕円体の長半径は18μm以下である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102についての
図1Aと同様、光抽出効率を向上せさせるために、水平レベルでの発光メサ2601の中心軸からのマイクロレンズ2602の中心軸のオフセット距離は4.5μm以下である。いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ102についての
図1Aと同様、マイクロレンズ2602の縁部は発光メサ2601の中心軸を被覆する。
【0366】
[00395] マイクロレンズ2602の複合非対称形状は、発光メサからの光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図26において、マイクロレンズ2602からの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により回折されると共に他の方向により集束される。したがって、発光メサ2601の中心軸とマイクロレンズ2602の中心軸とが同一であるときであっても、マイクロレンズ2602から出ていく光は、マイクロレンズ2602を通って進んで出ていくとき、依然として多数の角度に向けて方向転換され得る。また、発光メサ2601の中心軸に対するマイクロレンズ2602及びマイクロレンズ2602の上方のマイクロレンズの中心軸のオフセットがそれぞれ変更されるときには、光の出射角度及び強度は更に調整され得る。例えば、マイクロレンズ2602の上方のマイクロレンズの中心軸は、マイクロレンズ2602の中心軸又は発光メサ2601の中心軸と同一でなくてもよく、オフセットは同じディスプレイ内で変化してもよい。
【0367】
[00396]
図27は、いくつかの実施形態による、マイクロレンズと発光メサとの少なくとも2つの対を有する例示的な発光構造2700の断面図を示し、マイクロレンズのうち少なくとも1つは反射部によって被覆された割れ目部を有する。マイクロレンズと発光メサとの対(関連する反射カップ及び任意選択的なスペーサを含む)のアレイ構造、寸法、形状(割れ目を考慮しない)、製造、及び材料は、
図1から
図7のいずれか1つ、特に
図4に記載される発光構造と同一又は類似である。発光構造2700は、第1の対のマイクロレンズ2702及び発光メサ401を含む。発光構造2700は、第2の対のマイクロレンズ2704及び発光メサ403を含む。
【0368】
[00397] いくつかの実施形態においては、マイクロレンズ2702又は2704は、マイクロレンズの頂面の片側に割れ目として切り出し部を有する。一例では、割れ目2710はマイクロレンズ2702上に傾斜した平坦な表面を残す。別の一例では、割れ目2720はマイクロレンズ2704上に曲面を残す。いくつかの実施形態においては、割れ目の表面上に反射部が形成されるか又は取り付けられる。例えば、割れ目2710の表面上に反射部2712が形成される。割れ目2720の表面上に反射部2722が形成される。反射部は、マイクロレンズの割れ目の表面の形状に一致する表面である。例えば、マイクロレンズ2702上の反射部2712は傾斜平面層である。マイクロレンズ2704上の反射部2722は曲面層である。割れ目及び反射部の形状は、平坦形状及び湾曲形状に限定されず、長方形、三角形、正方形、多角形、及び他の複合形状の表面の一部などの他の形状が可能であろう。
【0369】
[00398] いくつかの実施形態においては、反射部2712又は2722は、マイクロレンズの特定の部分内の光の反射を向上させるための反射層を含み得る。これらの実施形態においては、反射層は高い反射率を有し得る。例えば、反射層の反射率は60%を上回り得る。別の一例では、反射層の反射率は70%を上回り得る。更に別の一例では、反射層の反射率は80%を上回り得る。これらの実施形態においては更に、反射層の材料は、Rh、Al、Ag、及びAuのうち1つ以上から選択された金属を備え得るか、又は異なる屈折率を有する2つのサブ層を備え得る。いくつかの実施形態においては、反射層は、
図25で上述したブラッグミラーであってもよい。
【0370】
[00399] いくつかの実施形態においては、発光メサ401からの光線方向は、マイクロレンズ2702及び反射部2712を介して、マイクロレンズ2702の異なる表面からの異なる角度に変更される。例えば、発光メサ401から放出する光線2714は、マイクロレンズ2702を通って進み、マイクロレンズ2702内で2716として方向転換され、2718として方向転換されてマイクロレンズ2702を出ていく。いくつかの実施形態においては、発光メサ403からの光線方向は、マイクロレンズ2704及び反射部2722を介して、マイクロレンズ2704の異なる表面からの異なる角度に変更される。例えば、発光メサ403から放出する光線2724は、マイクロレンズ2704を通って進み、マイクロレンズ2704内で2726として方向転換され、2728として方向転換されてマイクロレンズ2704を出ていく。
【0371】
[00400] 反射部と組み合わせられた割れ目を有するマイクロレンズの非対称形状は、発光メサからの光を特定の角度に更に方向付けると共に調整することができる。例えば、
図27において、マイクロレンズ2702又は2704からの光線は、出射後、発光メサの周りの特定の方向により回折されると共に他の方向により集束される。したがって、401などの発光メサの中心軸と2702などのマイクロレンズの中心軸とが同一であるときであっても、マイクロレンズ2702から出ていく光は、マイクロレンズ2702を通って進んで出ていくとき、依然として多数の角度に向けて方向転換され得る。また、401などの発光メサの中心軸に対する2702などのマイクロレンズの中心軸のオフセットと、マイクロレンズ上の2710などの割れ目の位置とがそれぞれ変更されるときには、光の出射角度及び強度は更に調整され得る。例えば、マイクロレンズの中心軸と発光メサの中心軸とのオフセット、割れ目の位置、並びに割れ目の形状及びタイプは、同じディスプレイ内で変化してもよい。
【0372】
[00401] 詳細な説明は多くの細部を含むが、これらは本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、本発明の異なる例及び態様を示すものとしてのみ解釈されるべきである。本発明の範囲は、上記で詳述されていない他の実施形態を含むことを理解されたい。例えば、正方形の基部又は他の多角形の基部など、異なる形状の基部を有するマイクロレンズも使用され得る。本明細書に開示される本発明の方法及び装置の配置、動作、及び詳細においては、当業者には明らかであろう様々な他の修正、変更、及び変形が、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、行われ得る。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその法的均等物によって決定されるべきである。
【0373】
[00402] 更なる実施形態は、様々な他の実施形態において組み合わせられるか又は別様に再配置される、
図1から
図27に示す実施形態を含む上記の実施形態の様々な部分集合も含む。例えば、
図1から
図27のいずれか1つに記載されるマイクロレンズ(群)と発光メサとの対構造の各実施形態は、同じディスプレイパネル内の
図1から
図27に記載される任意の他の実施形態と混合されてもよい。
【0374】
[00403]
図28は、いくつかの実施形態による、マイクロLEDディスプレイパネル2800の上面図である。ディスプレイパネル2800は、データインターフェイス2810と、制御モジュール2820と、ピクセル領域2850とを含む。データインターフェイス2810は、表示されるべき画像を定義するデータを受信する。このデータの1つ又は複数のソースとフォーマットとは、アプリケーションに応じて変化するであろう。制御モジュール2820は、入ってくるデータを受信し、それをディスプレイパネルのピクセルを駆動するのに適した形式に変換する。制御モジュール2820は、受信したフォーマットからピクセル領域2850に適したものに変換するためのデジタル論理及び/又は状態機械と、データを記憶及び転送するためのシフトレジスタ又は他のタイプのバッファ及びメモリと、デジタルアナログ変換器及びレベルシフタと、クロック回路を含むスキャン制御器とを含み得る。
【0375】
[00404] ピクセル領域2850は、ピクセルを含むメサ(
図28においてはLED2834と別個に示されてはいない)のアレイを含む。ピクセルは、例えば上述したように、ピクセルドライバと一体化された単色又は多色LED2834などのマイクロLEDを含む。マイクロレンズ(
図28においてはLED2834と別個に示されてはいない)のアレイがメサのアレイの頂部を被覆する。この例では、ディスプレイパネル2800はカラーRGBディスプレイパネルである。それは赤色、緑色、及び青色のピクセルを含む。各ピクセル内で、LED2834はピクセルドライバによって制御される。先に示された実施形態によれば、ピクセルは、電源電圧(図示しない)と、接地パッド2836を介して接地とに接触し、制御信号にも接触する。
図28には図示しないが、LED2834のp電極と駆動トランジスタの出力とは電気的に接続されている。(LEDのp電極とピクセルドライバの出力との間の)LED電流駆動信号接続、(n電極とシステム接地との間の)接地接続、(ピクセルドライバのソースとシステムVddとの間の)供給電圧Vdd接続、及びピクセルドライバのゲートへの制御信号接続は、様々な実施形態に従って行われる。本明細書に開示されるマイクロレンズアレイのいずれもが、マイクロLEDディスプレイパネル2800と共に実装され得る。
【0376】
[00405]
図28は代表的な図に過ぎない。他の設計が明らかであろう。例えば、色は赤色、緑色、及び青色でなくてもよい。それらはまた、列状又はストライプ状に配置されなくてもよい。一例として、
図28に示すピクセルの正方行列の配置とは別に、ピクセルの六方行列の配置もまた、ディスプレイパネル2800を形成するために使用することができる。
【0377】
[00406] いくつかの用途では、完全にプログラム可能なピクセルの長方形アレイは必要でない。種々の形状及びディスプレイを有する他の設計のディスプレイパネルも、本明細書に記載されるデバイス構造を使用して形成され得る。例の1つの分類としては、標識及び自動車を含む特殊用途がある。例えば、複数のピクセルが星形又は螺旋状に配置されてディスプレイパネルを形成してもよく、LEDをオンオフすることによってディスプレイパネル上に異なるパターンが生成されることができる。別の特殊な一例は、自動車のヘッドライト及びスマートライティングであり、その場合、特定のピクセルがまとめてグループ化されて様々な照明形状を形成し、LEDピクセルの各グループが個々のピクセルドライバによってオン又はオフにされ得るか、あるいは別様に調整され得る。
【0378】
[00407] 各ピクセル内のデバイスの横方向の配置さえも変化し得る。
図1Aでは、LEDとピクセルドライバとは垂直に配置される。すなわち、各LEDは対応するピクセルドライバ回路の頂部に位置する。他の配置が可能である。例えば、ピクセルドライバは、LEDの「後ろ」、「前」、又は「横」に位置することもできる。
【0379】
[00408] 異なるタイプのディスプレイパネルが製造されてもよい。例えば、ディスプレイパネルの解像度は、典型的には8×8から3840×2160に及び得る。一般的なディスプレイ解像度は、320×240の解像度と4:3のアスペクト比とを有するQVGA、1024×768の解像度と4:3のアスペクト比とを有するXGA、1280×720の解像度と16:9のアスペクト比とを有するD、1920×1080の解像度と16:9のアスペクト比とを有するFHD、3840×2160の解像度と16:9のアスペクト比とを有するUHD、及び$326×2160の解像度を有する4Kを含む。サブミクロン以下から10mm以上に及ぶ多様なピクセルサイズも存在し得る。ディスプレイ領域全体のサイズもまた、数十ミクロン以下の小ささから数百インチ以上までの対角線に及んで幅広く変化し得る。
【0380】
[00409] 異なる用途は、光学輝度及び視野角についての異なる要件も有するであろう。例示的な用途は、直視型ディスプレイ画面、家庭用/オフィス用プロジェクタのための光エンジン、並びにスマートフォン、ラップトップ、ウェアラブル電子機器、AR及びVR眼鏡、及び網膜投影などの携帯型電子機器を含む。電力消費は、網膜プロジェクタ用の数ミリワット程度の低さから、大型画面の屋外ディスプレイ、プロジェクタ、及びスマート自動車ヘッドライト用のキロワット程度の高さまで変化し得る。フレームレートに関しては、無機LEDの高速応答(ナノ秒)に起因して、フレームレートはKHz程度の高さであり得、又は小さい解像度についてはMHzでさえあり得る。
【0381】
[00410] 更なる実施形態は、様々な他の実施形態において組み合わせられるか又は別様に再配置される、
図1から
図28に示す実施形態を含む上記の実施形態の様々な部分集合も含む。
【0382】
[00411] 詳細な説明は多くの細部を含むが、これらは本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、本発明の異なる例及び態様を示すものとしてのみ解釈されるべきである。本発明の範囲は、上記で詳述されていない他の実施形態を含むことを理解されたい。例えば、上述したアプローチは、LED及びOLED以外の機能デバイスとピクセルドライバ以外の制御回路との統合に応用することができる。非LEDデバイスの例は、垂直キャビティ面発光レーザ(VCSEL)、光検出器、微小電気機械システム(MEMS)、シリコン光デバイス、パワーエレクトロニクスデバイス、及び分布帰還型レーザ(DFB)を含む。他の制御回路の例は、電流ドライバ、電圧ドライバ、トランスインピーダンス増幅器、及び論理回路を含む。
【0383】
[00412] 開示された実施形態の前述の説明は、任意の当業者が、本明細書に記載される実施形態及びその変形を作製又は使用することを可能にするために提供される。当業者にはこれらの実施形態に対する様々な修正が容易に明らかになるであろうし、本明細書において定義される一般原理は、本明細書に開示される主題の精神又は範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。よって、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図されたものではなく、以下の特許請求の範囲並びに本明細書に開示される原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【0384】
[00413] 本発明の特徴は、本明細書に提示された特徴のいずれかを実施するように処理システムをプログラムするために使用することができる命令を記憶された1つ若しくは複数の記憶媒体又は1つ若しくは複数のコンピュータ可読記憶媒体などのコンピュータプログラム製品において、それを使用して、又はそれの支援によって、実装され得る。記憶媒体は、限定はされないが、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセス固体メモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性固体記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含み得る。メモリは、任意選択的には、1つ又は複数のCPUから遠隔に位置する1つ以上の記憶デバイスを含む。メモリ又は代替的にはメモリ内の1つ又は複数の不揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備える。
【0385】
[00414] 本発明の特徴は、処理システムのハードウェアを制御するため、及び処理システムが本発明の結果を利用して他の機構と相互作用することを可能にするために、任意の1つ又は複数の機械可読媒体に記憶されて、ソフトウェア及び/又はファームウェアに組み込まれてもよい。そのようなソフトウェア又はファームウェアは、限定はされないが、アプリケーションコード、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、及び実行環境/コンテナを含み得る。
【0386】
[00415] 「第1」、「第2」などの用語は、本明細書において様々な要素又はステップを説明するために使用され得るが、これらの要素又はステップはこれらの用語によって限定されるべきではないことは理解されよう。これらの用語は、1つの要素又はステップを別の要素又はステップから区別するためにのみ使用される。
【0387】
[00416] 本明細書において用いられる用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、特許請求の範囲を限定することは意図されていない。実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲において用いられるとき、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限りは複数形も含むことを意図されている。本明細書において用いられる「及び/又は」という用語が、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のありとあらゆる可能な組合せを指すと共にそれらを包含することも理解されよう。「備える(comprises)」及び/又は「備えている(comprising)」という用語は、本明細書において用いられるときには、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在若しくは追加を排除しないことが更に理解されよう。
【0388】
[00417] 本明細書において用いられるとき、「~場合(if)」という用語は、文脈に応じて、述べられた前提条件が真である「とき(when)」又は述べられた前提条件が真である「とき(upon)」又は述べられた前提条件が真であるという「決定に従って(in accordance with a determination)」又は述べられた前提条件が真であるという「検出に応答して(in response to detecting)」を意味するものと解釈され得る。同様に、「[述べられた前提条件が真である]と判定される場合」、又は「[述べられた前提条件が真である]場合」又は「[述べられた前提条件が真である]とき」という句は、文脈に応じて、述べられた前提条件が真であることを「決定すると(upon determining)」又は述べられた前提条件が真であるという「決定に応答して(in response to determining)」又は述べられた前提条件が真であるという「決定に従って」又は述べられた前提条件が真であることを「検出すると(upon detecting)」又は述べられた前提条件が真であるという「検出に応答して」を意味するものと解釈され得る。
【0389】
[00418] 前述の記載は、説明の目的で、特定の実施形態を参照して記載されている。しかしながら、上記の例示的議論は網羅的であること又は特許請求の範囲を開示されたそのものの形に限定することを意図されていない。上記の教示に鑑みて、多くの修正及び変形が可能である。実施形態は、動作の原則及び実際の適用について最もよく説明するために選択及び記載され、それによって当業者が本発明及び様々な実施形態を最もよく利用できるようにするものである。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフアクシスマイクロレンズアレイ構造を有する発光構造アレイシステムであって、
少なくとも1つの発光メサと、
前記発光メサの上方に形成された少なくとも1つのマイクロレンズと、を備えており、
前記少なくとも1つのマイクロレンズの中心軸は、前記少なくとも1つの発光メサの中心軸と同軸に位置合わせされない、発光構造アレイシステム。
【請求項2】
前記発光構造アレイシステム内の対応する発光メサに対する各マイクロレンズの相対位置は、同じである、請求項1に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項3】
センサを更に備え、
前記少なくとも1つの発光メサからの前記少なくとも1つのマイクロレンズを通過する放出光線は、一括して前記センサ内へ変換される、請求項
1に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項4】
前記センサは、前記発光構造アレイシステムの中心軸に配置される、請求項3に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項5】
それぞれの発光メサの中心軸に対するそれぞれのマイクロレンズの中心軸のそれぞれのオフセット距離は、前記発光構造アレイシステムの中心から前記発光構造アレイシステムの縁部に向かって大きくなる、請求項4に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項6】
前記センサは、前記発光構造アレイシステムの中心軸に配置されない、請求項
3に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項7】
それぞれの発光メサの中心軸に対するそれぞれのマイクロレンズの中心軸のオフセット距離は、前記センサの中心軸から前記発光構造アレイシステムの縁部に向かって大きくなる、請求項6に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項8】
それぞれのマイクロレンズから放出される光の角度は、前記センサの中心軸から前記発光構造アレイシステムの縁部に向かって大きくなる、請求項
6に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの発光メサの前記中心軸からの前記少なくとも1つのマイクロレンズの前記中心軸のオフセット範囲は、4.5μm以下である、請求項
1に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの発光メサの底面の縁部と前記少なくとも1つのマイクロレンズの底面の縁部との間のオフセット距離は、前記少なくとも1つのマイクロレンズの前記底面の直径の30%以内である、請求項
1に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのマイクロレンズの材料は、酸化珪素又は有機材料である、請求項
1に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのマイクロレンズの底面は、前記少なくとも1つの発光メサの前記中心軸と交差する、請求項
1に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項13】
半導体基板と反射カップとを更に備え、
前記少なくとも1つの発光メサは、前記半導体基板上に形成され、
前記少なくとも1つの発光メサは、前記反射カップによって包囲される、請求項
1に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項14】
前記反射カップの内壁は、階段形状である、請求項13に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの発光メサは、
発光層と、
前記発光層の底部にあり前記半導体基板と接合されている底部接合層と、
前記少なくとも1つの発光メサを被覆し前記反射カップと電気的に接続されている頂部電極層と、を含み、
前記反射カップは、前記半導体基板と電気的に接続されている、請求項1
3に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つの発光メサと前記少なくとも1つのマイクロレンズとの間に形成されたスペーサを更に備える、請求項
1に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項17】
前記スペーサの高さは、前記少なくとも1つのマイクロレンズの高さよりも小さい、請求項16に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項18】
前記半導体基板は、IC基板である、請求項1
3に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項19】
前記反射カップの内壁は、異なる角度の複数の側壁を備える、請求項13に記載の発光構造アレイシステム。
【請求項20】
オフアクシスマイクロレンズアレイ構造を有する発光構造アレイシステムであって、
2つ以上の発光メサと、
2つ以上のマイクロレンズであって、各々が前記2つ以上の発光メサの各々の上方に形成された2つ以上のマイクロレンズと、を備えており、
それぞれの発光メサの中心軸に対するそれぞれのマイクロレンズの中心軸のそれぞれのオフセット距離は、前記発光構造アレイシステムの中心から前記発光構造アレイシステムの縁部に向かって大きくなる、発光構造アレイシステム。
【国際調査報告】