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▶ チェアマン,ディフェンス リサーチ アンド ディヴェロップメント オーガナイゼーション (ディーアールディーオー)の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-12
(54)【発明の名称】物品取扱いシステム
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/06 20060101AFI20231004BHJP
【FI】
B66F9/06 A
B66F9/06 P
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517343
(86)(22)【出願日】2021-03-04
(85)【翻訳文提出日】2023-05-11
(86)【国際出願番号】 IN2021050208
(87)【国際公開番号】W WO2022070203
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】202011042842
(32)【優先日】2020-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517282148
【氏名又は名称】チェアマン,ディフェンス リサーチ アンド ディヴェロップメント オーガナイゼーション (ディーアールディーオー)
【氏名又は名称原語表記】CHAIRMAN, DEFENCE RESEARCH & DEVELOPMENT ORGANISATION (DRDO)
【住所又は居所原語表記】MINISTRY OF DEFENCE, GOVERNMENT OF INDIA, ROOM NO. 348, B-WING, DRDO BHAWAN, RAJAJI MARG, NEW DELHI 110011, INDIA
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァラナシ ラマ クリシュナ
(72)【発明者】
【氏名】ナンダゴパン オブラ ラマナンダム
(72)【発明者】
【氏名】マルヤ パリクシス
(72)【発明者】
【氏名】クマール アッパダ アーバン
(72)【発明者】
【氏名】クルカルニ チャンドル パトレヤ
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA03
3F333AB03
3F333AC01
3F333AE38
3F333AF01
3F333BA01
3F333BA08
3F333BB01
3F333BD04
3F333BE04
3F333BF03
3F333BG08
3F333FA38
(57)【要約】
本発明は、海軍の水上戦用の船舶/艦のための物品取扱いシステム(100)を開示する。物品取扱いシステム(100)は、複数のシザーリフトリンケージ(115)によって相互接続された下部フレーム(105)及び上部フレーム(110)を備える。複数の駆動ユニット(140、150、160)は、前記物品台(130)に取り付けられた前記物品(101)を上方向及び下方向、前方及び後方、及び傾斜並進自由度で並進させるように構成される。各前記駆動ユニット(140、150、160)は、前記物品取扱いシステム(100)を格納位置(RP)から拡張動作位置(EP)に切り替えるように構成されている。物品取扱いシステム(100)は、手動で、または制御ユニット(170a)またはハンドヘルドコントローラ(170b)によって制御される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品取扱いシステム(100)であって、
下部フレーム(105)及び上部フレーム(110)の近位端(104a)及び遠位端(104b)において、複数のシザーリフトリンケージ(115)によって相互接続された前記下部フレーム(105)及び上部フレーム(110)であって、各前記シザーリフトリンケージ(115)は、枢動可能な第1のアーム(120a)及び枢動可能な第2のアーム(120b)を有し、各枢動可能なアーム(120a、120b)は、第1の端部(121a)及び第2の端部(121b)を有する、前記下部フレーム(105)及び上部フレーム(110)、
前記複数のシザーリフトリンケージ(115)と結合するための複数の枢動可能なリンクアーム(126)を有する第1の支持フレーム(125)であって、前記下部(105)及び上部(110)フレームの中間に配置される、前記第1の支持フレーム(125)、
前記上部フレーム(110)に結合された第2の支持フレーム(135)に取り付けられる物品台(130)であって、前記物品台(130)の反対にある側に配置された複数の多方向ローラ(136)を有し、それぞれの前記多方向ローラ(136)は、前記物品(101)の直線運動及び回転運動のために構成されている、前記物品台(130)、
前記第1の支持フレーム(125)に取り付けられる第1の駆動ユニット(140)であって、前記複数のシザーリフトリンケージ(115)及び前記上部フレーム(110)と相互接続された前記物品台(130)を、上方向及び下方向の並進自由度で、縦軸の周りに並進させるように構成されている、前記第1の駆動ユニット(140)、
前記物品台(130)に結合される第2の駆動ユニット(150)であって、前記物品(101)を、前記第1の駆動ユニット(140)の前記縦軸に垂直な軸送り軸の周りを、前方及び後方の並進自由で並進させるように構成される、前記第2の駆動ユニット(150)、及び
前記物品台(130)に連結され、前記物品台(130)を角度ピッチ軸の周りに、傾斜並進自由度で並進させるように構成される、第3の駆動ユニット(160)を備え、
各前記駆動(140、150、160)ユニットは、プラットフォーム(102)に取り付けられた前記物品取扱いシステム(100)を格納位置(RP)から拡張動作位置(EP)に切り替えるように構成され、これにより、前記物品(101)の並進を安定させ、前記物品(101)の外面(101a)に対する保護を確実にする、物品取扱いシステム(100)。
【請求項2】
前記第1の駆動ユニット(140)は、動力を伝達するために相互接続されたジョークラッチ(145)を介してボールねじリニアアクチュエータ(144)に結合された遊星歯車式バイポーラステッパモータ(142)を含み、前記上方向及び下方向の並進自由度で前記物品台(130)を並進させる、請求項1に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項3】
前記第2の駆動ユニット(150)は、動力を伝達するために相互接続されたジョークラッチ(155)及びチェーンドライブ(156)を介してボールねじリニアアクチュエータ(154)に結合された遊星歯車式バイポーラステッパモータ(152)を含み、前記前方及び後方の並進自由度で前記物品(101)を並進させる、請求項1から2に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項4】
前記第3の駆動装置(160)ユニットは、電動スクリュードライバーに相互接続され、前記物品台(130)に結合されて前記物品台(130)の角度ピッチ位置を約0~±2の傾斜並進自由度に制御する立方体ウォームギアねじジャッキ(164)を含む、請求項1から3に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項5】
前記第1(140)、第2(150)、及び第3の駆動(160)ユニットは、前記物品取扱いシステム(100)にオフセットして取り付けられた制御ユニット(170a)、またはハンドヘルドコントローラ(170b)に電気的に接続される、請求項1から4に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項6】
前記枢動可能な第1(120a)及び第2(120b)のアームの前記第1の端部(121a)または第2の端部(121b)は、前記物品取扱いシステム(100)が前記格納位置(RP)から前記拡張動作位置(EP)に切り替えられるとき、前記下部(105)及び上部(110)フレーム内で軸平面に沿ってスライド可能である、請求項1から5に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項7】
前記第1の駆動ユニット(140)は、前記物品台(130)を前記上方向及び下方向の並進自由度に手動で並進させるために、前記ボールねじリニアアクチュエータ(144)に結合された回転ハンドル(148)を有するウインチ(146)を含み、そのとき前記ジョークラッチ(145)が前記ボールねじリニアアクチュエータ(144)から外される、請求項1から6に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項8】
前記第2の駆動ユニット(150)は、前記物品(101)を前記前方及び後方の並進自由度に手動で並進させるために、前記ボールねじリニアアクチュエータ(154)に結合された第1のハンドホイール(158)を含み、そのとき前記ジョークラッチ(155)が前記ボールねじリニアアクチュエータ(154)から外される、請求項1から7に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項9】
前記第3の駆動ユニット(160)は、第2のハンドホイール(165)またはトルクレンチを含み、前記立方体ウォームギアねじジャッキ(164)に結合し、前記物品台(130)の角度ピッチ位置を前記傾斜並進自由度に関して手動で制御するようにし、そのとき前記電動スクリュードライバーが前記立方体ウォームギアねじジャッキ(164)から外されている、請求項1から8に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項10】
複数の電源リミットスイッチ(172)は、前記第1(140)、第2(150)、及び第3の駆動(160)ユニットに対して構成され、前記上方向/下方向、前方/後方、及び角度ピッチの並進自由度の間、閾値位置内で、前記物品(101)の位置を感知し、ロックする、請求項1から9に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項11】
前記下部フレーム(105)は、前記プラットフォーム(102)のロール/ピッチ条件で25度を超える角度で前記物品(101)の並進を安定させるために約130度拡張するように構成された複数の支持脚(180)を含む、請求項1から10に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項12】
複数のサスペンション部材(182)が、前記格納位置(RP)において前記物品(101)の吸収荷重を受けるために、前記下部フレーム(105)に配置される、請求項1から11に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項13】
複数の格納プレート(188)が前記第2の駆動ユニット(150)に結合されて、物品(101)と組み立て、前記ローラ(136)により前記物品を前記物品台(130)に格納する、請求項1から12に記載の物品取扱いシステム(100)。
【請求項14】
前記制御ユニット(170a)またはハンドヘルドコントローラ(170b)は、ユーザインターフェース(174)、ディスプレイインターフェース(175)、メモリ(176)、プロセッサ、またはマイクロコントローラ(178)を含み、リアルタイムで、
電源(171)から前記物品取扱いシステム(100)への電力供給を調整し、
操作の開始を示す信号を呼び出し、
使用者の指の動きまたはジョイスティックから受信したコマンド制御信号入力に基づいて、前記駆動(140、150、160)ユニットを作動させ、
前記駆動ユニット(140、150、160)に、送信された前記コマンド制御信号の実行を示すオン/オフ信号をトリガし、
前記電源リミットスイッチ(172)からのフィードバック信号を示すオン/オフ信号をトリガし、また
使用者が前記制御ユニット(170a)またはハンドヘルドコントローラ(170b)を切り替えることができるようにするように構成される、請求項1から13に記載の物品取扱いシステム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海軍の水上戦用の船舶/艦用の物品取扱いシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、海軍の船舶/艦からの魚雷の発射プロセスは、潜水艦用の水中チューブ/ランチャーと、船舶/艦の船上に設置された甲板搭載ランチャーに分類できる。魚雷チューブ/ランチャーは、発射プロセスを開始する前に魚雷を装填する円筒形の装置である。潜水艦ベースの発射プロセスの魚雷装填手順は、その限定された環境及び水中での制限のために、事前に定められる。大気に開口されている甲板搭載の船上水面ランチャーの魚雷装填手順は、周囲の物体や船舶/艦のロール/ピッチ/ヨーのレートを含む多くの要因に依存し、影響を受ける難題であるプロセスである。
【0003】
現在、少なくとも8から10名の人員の補助を伴う手動の油圧リフト機が、魚雷を、甲板に搭載された船上水面ランチャーに装填する。水上艦/船舶のスペースの制約は、そのような装填プロセスを制限するものである。また、海の中央を航行するとき、艦/船舶のロールとピッチのシナリオによる安定性の制限があり、外面を損傷することなく魚雷をランチャーに装填することは困難である。このような運用シナリオでの魚雷発射試行率は非常に低い。
【0004】
したがって、前述の問題の1つまたは複数を未然に防いで克服するシステムを提供する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
この概要は、物品取扱いシステムに関連する概念を導入するために提供されている。この概要は、本発明の本質的な特徴を特定することを意図するものでも、本発明の範囲を決定または限定するために使用することを意図するものでもない。
【0006】
したがって、本発明の態様は、下部フレーム及び上部フレームの近位端及び遠位端において、複数のシザーリフトリンケージによって相互接続された該下部フレーム及び上部フレームであって、各該シザーリフトリンケージは、枢動可能な第1のアーム及び枢動可能な第2のアームを有し、各枢動可能なアームは、第1の端部及び第2の端部を有する、下部フレーム及び上部フレーム、該複数のシザーリフトリンケージと結合するための複数の枢動可能なリンクアームを有する第1の支持フレームであって、該下部及び上部フレームの中間に配置される、該第1の支持フレーム、該上部フレームに結合された第2の支持フレームに取り付けられる物品台であって、該物品台の反対にある側に配置された複数の多方向ローラを有し、それぞれの該多方向ローラは、該物品の直線運動及び回転運動のために構成されている、該物品台、該第1の支持フレームに取り付けられる第1の駆動ユニットであって、該複数のシザーリフトリンケージ及び該上部フレームと相互接続された該物品台を、上方向及び下方向の並進自由度で、縦軸の周りに並進させるように構成されている、第1の駆動ユニット、該物品台に結合される第2の駆動ユニットであって、該物品を、該第1の駆動ユニットの該縦軸に垂直な軸送り軸の周りを、前方及び後方の並進自由で並進させるように構成される、第2の駆動ユニット、及び該物品台に連結され、該物品台を角度ピッチ軸の周りに、傾斜並進自由度で並進させるように構成される、第3の駆動ユニットを備え、各該駆動ユニットは、ベース/艦プラットフォームに取り付けられた該物品取扱いシステムを格納位置から拡張動作位置に切り替えるように構成され、これにより、該物品の並進を安定させ、該物品の外面に対する保護を確実にする、物品取扱いシステムを開示する。
【0007】
本発明の特定の例示的実施形態の前述の及び他の態様、特徴及び利点は、添付の図面と併せることにより、以下の詳細な説明からいっそう明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の態様による物品取扱いシステムの等角図を示す。
図2】本発明の実施形態による、格納位置にある物品取扱いシステムの等角図及び正面図を示す。
図3】本発明の実施形態による、拡張動作位置にある物品取扱いシステムの等角図及び正面図を示す。
図4】本発明の実施形態による、第1の駆動ユニット及び第1の支持フレームの詳細な図を示す。
図5】本発明の実施形態による、第2の駆動ユニット及び物品台の詳細な図を示す。
図6】本発明の実施形態による、第3の駆動ユニットの詳細な図を示す。
図7】本発明の実施形態による、制御ユニットのブロック図を示す。
図8】物品取扱いシステムの等角図であり、本発明の実施形態による、物品の回転またはロールと、複数の格納プレートとを示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図の要素は簡素さ及び明瞭さのために描写されており、必ずしも原寸に比例して描画されていないことを当業者は理解する。例えば、図のいくつかの要素の寸法は、本開示の様々な例示的実施形態の理解を深めるのに役立つように、他の要素に対して誇張されている場合がある。
【0010】
図面を通して、同じまたは類似の要素、特徴、及び構造を示すために同様の参照番号が使用されることに留意されたい。
【0011】
以下の説明では、説明を目的として、本発明の理解をもたらすために、具体的な詳細が述べられている。しかし、これらの詳細がなくとも本発明が実施され得ることは、当業者には明らかであろう。当業者は、一部を下部で説明する本発明の実施形態を、多数のシステムに組み込むことができることを理解するであろう。
【0012】
本発明は、海軍の水上戦用の船舶/艦のための物品取扱いシステムに関する。物品取扱いシステムは、複数のシザーリフトリンケージによって相互接続された下部フレーム及び上部フレーム、該下部及び上部フレームの中間に配置され、該複数のシザーリフトリンケージに結合される第1の支持フレーム、該上部フレームに結合された第2の支持フレームに取り付けられた物品台、該物品台に取り付けられた該物品を上方向及び下方向、前方及び後方、及び傾斜並進自由度で並進するように構成された複数の駆動ユニットを備え、それぞれの該駆動ユニットが、ベース/艦プラットフォームに取り付けられた該物品取扱いシステムを格納位置から拡張動作位置に切り替えるように構成され、これにより、該物品の並進を安定させ、該物品の外面に対する保護を確実にする。物品取扱いシステムは、手動で、または制御ユニットまたはハンドヘルドコントローラによって制御される。
【0013】
本発明の他の態様、利点、及び卓越する特徴は、本発明の例示的実装形態を開示する添付の図面を併用して以下の詳細な説明から当業者に対して明らかになる。
【0014】
以下の説明及び特許請求の範囲で使用される用語及び単語は、書誌的意味に限定されず、本発明の明確かつ一貫した理解を可能にするために発明者によって使用されるだけである。したがって、当業者には、本発明の例示的な実施形態の以下の説明は、例示のみを目的として提示されており、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって定義される本発明を限定する目的で提示されていないことが明らかであろう。当業者は、本明細書では明確に説明されていないが、本発明の原理を具現化する様々な構成を考案することができるであろう。説明におけるすべての用語及び表現は、理解を目的とするだけであり、本発明を限定するものではない。したがって、本明細書の範囲及び趣旨から逸脱することなく、本明細書に記載された実施形態の多くの修正及び変形がなされることを、当業者は認識するであろう。さらに、明確かつ簡潔にするために、よく知られている機能及び構造の説明は省略されている。第1、第2、頂部、底部、上部、下部などの用語は、同じ用語を使用する対象物を区別するために使用され、特に明記されていない限り、年代順を表すことを意図したものではない。さらに、本発明の原理、態様、及び実施形態ならびにその特定の実施例を列挙する本明細書のすべての記述は、その均等物を包含することを意図している。
【0015】
図1~8を参照することは、物品(101)取扱いシステム(100)、物品の外面(101a)、ベース/艦プラットフォーム(102)、近位端(104a)、遠位端(104b)、下部フレーム(105)、上部フレーム(110)、複数のシザーリフトリンケージ(115)、枢動可能な第1のアーム(120a)及び枢動可能な第2のアーム(120b)、第1の端部(121a)、第2の端部(121b)、第1の支持フレーム(125)、複数のリンクアーム(126)、物品台(130)、第2の支持フレーム(135)、複数の多方向ローラ(136)、第1の駆動ユニット(140)、遊星歯車式バイポーラステッパモータ(142)、ボールねじリニアアクチュエーター(144)、ジョークラッチ(145)、ウインチ(146)、回転ハンドル(148)、第2の駆動ユニット(150)、遊星歯車式バイポーラステッパモータ(152)、ボールねじリニアアクチュエーター(154)、ジョークラッチ(155)、チェーンドライブ(156)、第1のハンドル(158)、第3の駆動ユニット(160)、立方体ウォームギアねじジャッキ(164)、電動ドライバー(図示せず)、第2のハンドホイール(165)、トルクレンチ(図示せず)、格納位置(RP)、拡張動作位置(EP)、制御ユニット(170a)、ハンドヘルドコントローラ(170b)、電源(171)、複数の電源リミットスイッチ(172)、複数の電源ケーブル(173)、ユーザインターフェース(174)、ディスプレイインターフェース(175)、メモリ(176)、プロセッサまたはマイクロコントローラ(178)、制御パネル(190)、複数の支持脚(180)、複数のサスペンション部材(182)、複数の車輪(184)、牽引ハンドル(185)、複数の使用者係合ホルダ(186)、複数の格納プレート(188)を示す。
【0016】
図1~3を参照すると、格納位置(RP)及び拡張動作位置(EP)にある物品取扱いシステム(100)の様々な図が示されている。以下の物品(101)は、例示的な実施形態として魚雷であり、海軍水上戦用の船舶/艦から発射する前に、魚雷ランチャーの内側に装填されなければならない。物品取扱いシステム(100)は、魚雷ランチャーの補助装置として使用することができ、これにより、発射軌跡速度が増加し、ランチャーへの装填プロセスを実行するための人員要件が減少し、装填プロセス中、魚雷の外面が保護される。
【0017】
本発明の実施形態によれば、物品取扱いシステム(100)の非限定的な特徴には、1200mmのリフト時の高さ、450Kgの最大積載量、2600×720mmの全長及び幅、Cチャネルを備えた下部フレームから620mmの閉じた時の高さと1620mmの開いた時の高さが含まれる。システム(100)では、それぞれがそれぞれの駆動ユニットに連結されたステッパモータで構成された複数の自動駆動装置が、前記システムを前記格納位置(RP)から前記拡張動作位置(EP)に移動させるのを助ける。第1のステッパモータは、シザーリフトの操作のために構成される。第1のステッパモータは、シザーリフトを約0mmから1200mmまで上げ下げする。第2のステッパモータは、魚雷が魚雷チューブ/ランチャーに挿入されるように、魚雷の直線運動用に構成される。ステッパモータは最大のトルクを持ち、最小の角モーメントは1.8度である。ステッパモータの適用は、複雑なVFD駆動現象を回避するためにも有利であり、それによりシステムの総コストが大幅に削減される。システムの第3の自由度は、魚雷台の角運動/傾斜であり、電動スクリュードライバーを使用して構成される。限定しない魚雷台の最大傾斜は0度から±2度であり、可能である。
【0018】
態様によれば、本発明は、該下部(105)及び上部(110)フレームの近位端(104a)及び遠位端(104b)で複数のシザーリフトリンケージ(115)によって相互接続された下部フレーム(105)及び上部フレーム(110)を備える物品取扱いシステム(100)を開示する。各該シザーリフトリンケージ(115)は、枢動可能な第1のアーム(120a)と枢動可能な第2のアーム(120b)とを有する。各枢動アーム(120a、120b)は、第1の端部(121a)及び第2の端部(121b)を有する。
【0019】
実施形態によれば、複数の駆動ユニット(140、150、160)ユニットは、ベース/艦プラットフォーム(102)に取り付けられた該物品取扱いシステム(100)を格納位置(RP)から拡張動作位置(EP)に切り替えるように構成され、これにより、該物品(101)の移動を安定させ、該物品(101)の外面(101a)に対する保護を確実にする。
【0020】
実施形態によれば、該枢動可能な第1(120a)及び第2(120b)のアームの該第1の端部(121a)または第2の端部(121b)は、該物品取扱いシステム(100)が該格納位置(RP)から該拡張動作位置(EP)に切り替えられるとき、該下部フレーム(105)及び上部フレーム(110)内で軸平面に沿ってスライド可能である。
【0021】
実施形態によれば、該下部フレーム(105)は、該ベース/艦プラットフォーム(102)のピッチ条件で25度を超える角度で該物品(101)の並進を安定させるために約130度拡張するように構成された複数の支持脚(180)を含む。複数のサスペンション部材(182)が、該格納位置(RP)において物品(101)の吸収荷重を受けるために、該下部フレーム(105)に配置される。複数の車輪(184)、牽引ハンドル(185)が該下部フレーム(105)に結合され、複数の使用者係合ホルダー(186)が、物品取扱いシステム(100)を操作及び輸送するために該下部フレーム(105)及び上部フレーム(110)に結合される。
【0022】
本発明によれば、システムは頑丈であり、システム(100)の安定性は、必要な艦のロール基準に適合している。安定性を高めるために、限定されない少なくとも4つの支持アーム/ジブ(180)が設けられる。例示的な実施形態によれば、シザーリフト(115)が完全に上げられた状態にあり、魚雷(101)が支持台(130)に載置されてランチャー内部に積載されているとき、ピッチ軸におけるシステム(100)の安定性分析が実行される。したがって、システムのベース/艦プラットフォーム(102)は30度まで傾けられ、距離がゼロに減少するまで、システムCGから支持アームの端部までの水平距離が測定される。結果は、システム(100)が艦のロール基準において良好な安定性であることを明示する。
【0023】
図4を参照すると、図1~3と共に、本発明の実施形態による、第1の駆動ユニット(140)及び第1の支持フレーム(125)の詳細な図を示す。実施形態によれば、第1の駆動ユニット(140)は、該第1の支持フレーム(125)に取り付けられ、該複数のシザーリフトリンケージ(115)及び該上部フレーム(110)と相互接続された該物品台(130)を、上方向及び下方向の並進自由度で、縦軸の周りに並進させるように構成されている。実施形態によれば、該第1の支持フレーム(125)は、該複数のシザーリフトリンケージ(115)と結合するための複数の枢動可能なリンクアーム(126)を有し、該第1の支持フレーム(125)は該下部(105)及び上部(110)フレームの中間に配置される。
【0024】
実施形態によれば、自動モードにおいて、該第1の駆動ユニット(140)は、動力を伝達するために相互接続されたジョークラッチ(145)を介して ボールねじリニアアクチュエータ(144)に結合された遊星歯車式バイポーラステッパモータ(142)を含み、該上方向及び下方向の並進自由度で該物品台(130)を並進させる。手動のオーバーライドモードでは、該第1の駆動ユニット(140)は、該物品台(130)を該上方向及び下方向の並進自由度に手動で並進させるために、該ボールねじリニアアクチュエータ(144)に結合された回転ハンドル(148)を有するウインチ(146)を含み、そのとき該ジョークラッチ(145)が該ボールねじリニアアクチュエータ(144)から外される。
【0025】
実施形態によれば、ボールねじは、回転ねじ(S)及び回転ナット(N)の2つの基本構成で設けられる。回転ねじアセンブリは、モータが親ねじを回転させ、親ナットに取り付けられた負荷を変換することによって作動する。モーションは、モータを拘束して親ねじに取り付けられた負荷を並進させるか、親ねじを拘束してモータに取り付けられた負荷を変換することによって達成される。上方向及び下方向の並進自由度は、2HPモータステッパモータアセンブリを備えた親ねじロッドによって達成される。自動モードの該第1の駆動ユニット(140)を備えたシザーリフトは、モータ(142)シャフトからジョークラッチ(145)を介して親ねじロッドへの直接駆動を有する。モータが電流で作動しているときはいつでも、手動ウインチ(146)のハンドル(148)を取り外してツールキットに保管する。
【0026】
実施形態によれば、パワーダウンの間、システム(100)への電力供給が利用できないので、システムは手動オーバーライドモードにシフトされる。カスタムメイドのウインチ(146)は、留め具を使用してボールねじアセンブリ(144)の端に取り付けられる。ジョークラッチ(145)の留め具を緩めると、モータ(142)からボールねじロッドへの動力伝達が解除される。手動操作ハンドル(148)は、圧入によってウインチ(146)に組み立てられる。手動ウインチハンドル(148)の回転により、ボールねじロッド(144)への動力伝達が生じる。このボールねじロッドの手動回転運動は、物品台(130)の上方向及び下方向の並進自由度を操作する。したがって、システムは手動で操作され、機器の取り扱いが容易で、モータからボールねじへ効率的に動力が伝達される。操作完了後、電源付きシステム(100)を通常使用するために、取り付けと取り外しのプロセスを逆にする。
【0027】
図1~3と共に図5を参照して、本発明の実施形態による、第2の駆動ユニット(150)の詳細な図を示す。実施形態によれば、第2の駆動ユニット(150)は、該物品台(130)に結合され、該物品(101)を、該第1の駆動ユニット(140)の該縦軸に垂直な軸送り軸の周りを、前方及び後方の並進自由で並進させるように構成される。実施形態によれば、物品台(130)は、該上部フレーム(110)に結合された第2の支持フレーム(135)に取り付けられ、該物品台(130)は、該物品台(130)の反対にある側に配置された複数の多方向ローラ(136)を有し、それぞれの該多方向ローラ(136)は、該物品(101)の直線運動及び回転運動のために構成されている。したがって、これに限定されないが、各側に8対の多方向ローラが使用され、したがって合計16個のローラが該物品を直線運動で並進させる。
【0028】
実施形態によれば、自動モードにおいて、該第2の駆動ユニット(150)は、動力を伝達するために相互接続されたジョークラッチ(155)及びチェーンドライブ(156)を介してボールねじリニアアクチュエータ(154)に結合された遊星歯車式バイポーラステッパモータ(152)を含み、該前方及び後方の並進自由度で該物品(101)を並進させる。手動のオーバーライドモードでは、該第2の駆動ユニット(150)は、該物品(101)を該前方及び後方の並進自由度に手動で並進させるために、該ボールねじリニアアクチュエータ(154)に結合された第1のハンドホイール(158)を含み、そのとき該ジョークラッチ(155)が該ボールねじリニアアクチュエータ(154)から外される。本発明によれば、電力供給自動モードの間の第2の駆動ユニットは、ジョークラッチの留め具を締めたり緩めたりすることによって従動チェーンスプロケットとジョークラッチを係合させることにより、モータ(152)からチェーンドライブ(156)を介してボールねじロッドに動力を伝達する。モータ(152)の出力軸はドライブチェーン(156)スプロケットに接続され、親ねじは従動ギアスプロケットに接続される。モータが電流で作動しているときはいつでも、従動ギアに使用される第1のハンドホイール(158)を取り外してツールキットに保管する。パワーダウンのシナリオの間、ジョークラッチ(155)の留め具が緩められ、これにより、モータ(152)とボールねじロッド(154)の間の接続が解除される。ボールねじ(154)のテールに取り付けたソケットビットをスパナまたは第1のハンドル(158)で回転させることにより、前方及び後方の並進自由度の手動操作が達成される。操作完了後、電源付きシステム(100)を通常使用するために、取り付けと取り外しのプロセスを逆にする。
【0029】
図1~3と共に図6を参照して、本発明の実施形態による、第3の駆動ユニットの詳細な図を示す。実施形態によれば、第3の駆動ユニット(160)は、物品台(130)に連結され、該物品台(130)を角度ピッチ軸の周りに傾斜並進自由度で並進させるように構成される。実施形態によれば、自動モードでは、第3の駆動装置(160)ユニットは、電動スクリュードライバーに相互接続され、該物品台(130)に結合されて該物品台(130)の角度ピッチ位置を約0~±2の傾斜並進自由度に制御する立方体ウォームギアねじジャッキ(164)を含む。手動オーバーライドモードでは、第3の駆動ユニット(160)は、第2のハンドホイール(165)またはトルクレンチを含み、該立方体ウォームギアねじジャッキ(164)に結合し、該物品台(130)の角度ピッチ位置を該傾斜並進自由度に関して手動で制御するようにし、そのとき該電動スクリュードライバーが該立方体ウォームギアねじジャッキ(164)から外されている。
【0030】
実施形態によれば、立方体ウォームギアねじジャッキ(164)は、自動可搬式スクリュードライバー(図示せず)で操作され、ねじジャッキ下部の力の放出のいずれの場合でも、トルクレンチ(図示せず)、または第2のハンドホイール(165)が、自動可搬式スクリュードライバーの代わりに使用される。パワーダウンの状態では、可搬式スクリュードライバーがねじジャッキから取り外され、2つの延長ビットがウォームギアジャッキ(164)に取り付けられる。トルクレンチまたは第2のハンドル(165)を使用してソケットビットを回転させると、魚雷の角度または傾斜モーションが可能になる。第2のハンドル(165)を時計回り及び反時計回りに回転させると、ジャッキ(164)のヘッドが上下方向に移動し、これにより、魚雷台がそれぞれの角度で傾斜し、魚雷台の積載のための魚雷台(130)の位置合わせを容易にする。操作完了後、自動可搬式スクリュードライバーのシステム(100)を通常使用するために、取り付けと取り外しのプロセスを逆にする。
【0031】
図7について参照することが、本発明の実施形態による、制御パネル(190)のブロック図を示す。本発明の実施形態によれば、該第1の駆動ユニット(140)、第2の駆動ユニット(150)、及び第3の駆動ユニット(160)は、該物品取扱いシステム(100)にオフセットして取り付けられた制御ユニット(170a)、またはハンドヘルドコントローラ(170b)に電気的に接続される。制御ユニット(170a)は、制御パネル(190)内にある。両方のコントローラ(170a、170b)の動作は相互に排他的である。制御ユニットは、電源スイッチング及びモータ駆動電子機器のマスターハブとして機能し、ハンドヘルドコントローラ(170b)は、システム(100)から3メートル離れた場所から操作することができ、それによって、操作者が独立して移動できるようにする。2つのコントローラ間の切り替えは、制御ユニット(170a)に設けられたスイッチを介して行うことができる。任意の所与の瞬間に、1つのコントローラのみ有効である。
【0032】
実施形態によれば、該制御ユニット(170a)またはハンドヘルドコントローラ(170b)は、ユーザインターフェース(174)、ディスプレイインターフェース(175)、メモリ(176)、プロセッサまたはマイクロコントローラ(178)を含み、リアルタイムで、電源(171)から該物品取扱いシステム(100)への電力供給を調整し、操作の開始を示す信号を呼び出し、ユーザの指の動きまたはジョイスティックから受信したコマンド制御信号入力に基づいて、該駆動(140、150、160)ユニットを作動させ、該駆動ユニット(140、150、160)に送信された該コマンド制御信号の実行を示すオン/オフ信号をトリガし、該電源リミットスイッチ(172)からのフィードバック信号を示すオン/オフ信号をトリガし、使用者が該制御ユニット(170a)またはハンドヘルドコントローラ(170b)を切り替えることができるように構成される。
【0033】
実施形態によれば、システム(100)は、水平軸及び垂直軸に沿った動きを制限する合計4つのリミットスイッチを含み、リミットスイッチ(172)は通常開(NO)状態で動作する。複数の電源リミットスイッチ(172)は、該第1の駆動(140)、第2の駆動(150)、及び第3の駆動(160)ユニットに対して構成され、該上方向/下方向、前方/後方、及び角度ピッチの並進自由度の間、閾値位置内で、該物品(101)の位置を感知し、ロックする。
【0034】
この実施形態によれば、ペイロードの垂直及び水平運動を達成するために、2つのバイポーラステッパモータが使用される。バイポーラステッパモータには、ステーターフェーズごとに1つの巻線がある。2相バイポーラステッパモータには4つのリードがある。バイポーラステッパでは、ユニポーラステッパモータのように共通のリードは使用できない。したがって、巻線を通る電流方向の自然な反転はない。バイポーラステッパモータは配線が簡単であるが、操作は少し複雑である。バイポーラステッパを駆動するには、Hブリッジ構成が設けられるため、マイクロコントローラまたはプロセッサを介して制御できるように、別のモータ駆動ユニットが必要である。
【0035】
例示的な実施形態によれば、ステッパモータ及び各ドライバユニットの動作電圧は72VDCであるが、艦/船舶で利用可能な電源は230VACであり、したがって、システム(100)に適合された変圧器ベースのAC/DCコンバータは、230VACを72Vdcに変換する。6Aを供給することができる2つの出力独立ポート、各ポートに1つのステッパドライバーが接続されているシステム内部に設けられている。作動中、回転ライトが、制御ユニット(170a)が「オン」であること、すなわち制御ユニットが作動するように読み取られていることを示す。制御ユニットパネル(190)に設けられたライトインジケータは、システム(100)が限界に達したかどうか、及び上限/下限スイッチがトリガされたかどうかを示す。同様に、制御パネルには極端な状況を示すライトインジケータが設けられており、水平軸の場合はリミットスイッチがトリガされる。制御ユニットパネル(190)はまた、制御機構が制御ユニット(170a)によるものであるかハンドヘルドコントローラ(170b)によるものであり、どのコントローラがモータを作動させるかを切り替えて使用者に伝えるためのインジケータ及び使用者入力提示を含む。水平軸と垂直軸に沿った動きを制御するために、コントロールユニットに設けられる2軸ジョイスティック。ジョイスティック最上部のキースイッチを押した時のみジョイスティックは有効になる。制御ユニットパネル(190)はまた、入力/ユーザインターフェース(174)及び出力ポート/ディスプレイ(175)を含み、モータ、電源リミットスイッチなどを接続する様々なケーブル(173)を収容する。
【0036】
図8を参照することは物品取扱いシステム(100)の等角図を示し、本発明の実施形態による、物品(101)の回転またはロールと、複数の格納プレート(188)とを示している。例示的な実施形態では、物品(魚雷と呼ばれる)がランチャーに装填される。物品取扱いシステム(100)が完全に拡張した前方位置(EP)にあるとき、物品(101)は、第2(150)及び第3駆動(160)ユニットを使用してランチャーの内側に押される。物品をランチャーに装填する前に、物品を魚雷台に置き、多方向オムニ車輪/ローラを片手で転がして、そのスクープをランチャーのスクープスロットに合わせ、物品をランチャーに安全に挿入する。これは、スクラッチなしで物品をランチャーに位置合わせするために使用される基準点である。実際のシナリオでは、魚雷の発射が何らかの理由で中止された場合、物品は格納されるか、未発射の物品がランチャーから取り出される。複数の格納プレート(188)が第2の駆動ユニット(150)に結合されて、物品(101)の裏側と組み立てられ、次にシステム(100)が後方に回転されて、魚雷台の多方向オムニ車輪/ローラに安全に着陸する。手作業での装填/格納の時間と労力が大幅に軽減される。実施形態によれば、物品取扱いシステム(100)は、物品(101)を載せた物品取扱いシステム(100)をある場所から別の場所へと移動させることをもたらし、また完全なシステム(100)をロックして、それ以上動かないことをもたらすレベリングカーター(底部ホイール)(184)を備える。
【0037】
本明細書では、物品取扱いシステムのいくつかの実施形態を説明し図示してきた。本発明の特定の実施形態を説明してきたが、本発明が当技術分野許容する範囲と同じくらい広く、明細書が同様に読まれることも意図されているので、本発明がそれに限定されることは意図されていない。構成要素の材料のタイプ及び構成要素は、本明細書で上述したものに限定されない。さらに、構造、結合方法、及びシステム、構成要素の構成は、本発明の参照及び控えめな目的のためにのみ提示される。例えば、長さ、幅、高さ、角運動、駆動ユニット及び機構のタイプは、本明細書で上述したものに限定されず、本発明の参照及び控えめな目的のためにのみ提示される。実施形態は、他のタイプの材料で製造されてもよく、さらに、アセンブリの構造及び設計もそれに応じて変化し得ることが理解されるであろう。例えば、システムには3つの異なる自由度があり、すべての動きが異なる駆動メカニズムを使用して制御される。これらのメカニズムを交換することができる、または代替メカニズムを同様の種類の動きに使用して、同じ自由度を実現することができ、それは非限定的に油圧システム、空気圧システム、ベルトダイブシステム、チェーンドライブシステム、それぞれの制御システムを備えたAC/DCモータを含む。
【0038】
上の記載は、限定的ではなく、例示的であることを意図するものであることが理解される。添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の精神及び範囲内に含まれ得る代替物、改変物、及び均等物をすべて包含することが意図される。多くの他の実施形態は、上述の説明を概観すると当業者に明らかになるであろう。そのため、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲について、そのような特許請求の範囲の権利が与えられる等価物の十分な範囲と共に、決定されるべきである。添付の特許請求の範囲において、用語「including(含む)」は、それぞれの用語「comprising(含む)」の平易な英語の等価物としてそれぞれ使用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】