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特表2023-542896調整可能なプッシュオン式コネクタ/アダプタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-12
(54)【発明の名称】調整可能なプッシュオン式コネクタ/アダプタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 24/38 20110101AFI20231004BHJP
   H01R 24/50 20110101ALI20231004BHJP
   H01R 13/11 20060101ALI20231004BHJP
   H01R 13/635 20060101ALI20231004BHJP
【FI】
H01R24/38
H01R24/50
H01R13/11 B
H01R13/635
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517777
(86)(22)【出願日】2021-09-16
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 US2021050594
(87)【国際公開番号】W WO2022060934
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】17/024,219
(32)【優先日】2020-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518139683
【氏名又は名称】カーライル・インターコネクト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ヴォルコヴ
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA08
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB02
5E021FC06
5E021FC40
5E021HA05
5E223AB08
5E223AB15
5E223AB23
5E223AB26
5E223AC13
5E223BA12
5E223BA17
5E223CA13
5E223DB08
5E223DB11
5E223GA08
5E223GA11
5E223GA19
5E223GA33
5E223GA63
(57)【要約】
コネクタ又は適応コネクタは、第1のサブアセンブリ及び第2のサブアセンブリを含んでおり、サブアセンブリそれぞれが、中心導電体を含んでおり、一方の端部においてコネクタ部分を形成する終端部分で終端している。サブアセンブリは、互いに対して滑動するように、互いとインターフェースを確立している。バネは、互いから離隔するように滑動させるためにサブアセンブリを付勢するように、サブアセンブリそれぞれに作用し、スリーブは、サブアセンブリ及びバネを収容しており、スリーブは、コネクタの長さを変更するためにスリーブの内部において他方のサブアセンブリが移動可能とされる状態で、サブアセンブリのうち少なくとも1つの一方のサブアセンブリを固定している。サブアセンブリそれぞれの中心導電体は、コネクタのための中心導電体を形成するように協働する電気接点の一部分を含んでいる。電気接点の一部分及び残りの部分は、コネクタを通過する電気信号経路を維持するためにコネクタの長さを変更する場合に、互いに対して滑動するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタであって、
中心導電体を含むと共に、第1のコネクタ部分を形成する終端部分の一方の端部で終端している第1のサブアセンブリと、
中心導電体を含むと共に、他のコネクタ部分を形成する終端部分の一方の端部で終端している第2のサブアセンブリであって、前記第1のサブアセンブリと前記第2のサブアセンブリとが、互いに対して滑動するように、互いとインターフェースを確立している、前記第2のサブアセンブリと、
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリを互いから離隔するように滑動させるように、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれに作用するバネと、
前記第1のサブアセンブリ、前記第2のサブアセンブリ、及び前記バネを収容するスリーブであって、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち少なくとも1つの一方のサブアセンブリが、前記コネクタの長さを変更するために、前記スリーブの内部において移動可能とされる、前記スリーブと、
を備えている前記コネクタにおいて、
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記中心導電体それぞれが、電気接点の一部分を含んでおり、前記電気接点の前記一部分が、他方のサブアセンブリの前記電気接点の他の部分と係合するように、且つ、前記コネクタの中心導電体を形成するように構成されており、前記電気接点の前記一部分及び前記他の部分が、前記コネクタを通過する電気信号経路を維持するために前記コネクタの長さが変更された場合に、互いに対して滑動するように構成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、肩を含んでおり、前記バネが、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリを互いから離隔するように滑動させるように前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリを付勢するために前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれに作用するように、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記肩同士の間に捕捉されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、インターフェース部分を含んでおり、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち一方のサブアセンブリの前記インターフェース部分が、前記電気接点の前記一部分と前記他の部分とを位置合わせするために、他方のサブアセンブリの前記インターフェース部分を受容するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記電気接点の前記一部分と前記他の部分とが、ピン部分と、前記ピン部分を受容するためのソケット部分とを含んでおり、前記ソケット部分が、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち一方のサブアセンブリに形成されており、前記ピン部分が、前記コネクタの長さを変更した場合に前記ソケット部分に対して相対的に滑動するように、他方のサブアセンブリに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記終端部分それぞれが、雄型コネクタ部分又は雌型コネクタ部分のうち少なくとも1つのコネクタ部分を形成しており、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、前記雄型コネクタ部分又は前記雌型コネクタ部分に係合するためのピン又はソケットのうち少なくとも1つを形成している中心導電体を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記終端部分それぞれが、SMPSコネクタ部分を形成していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記コネクタ部分を形成している本体部分と、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記中心導電体を形成しているインサート部分とを含んでおり、前記本体部分が、前記コネクタの端部において前記コネクタ部分を具備する前記中心導電体を露呈させるように、前記インサート部分を受容するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記インサート部分が、同軸配置において、前記コネクタ部分を具備する前記中心導電体を前記コネクタの端部で露出させることを特徴とする請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記スリーブが、一方の端部にフランジ部分を含んでおり、サブアセンブリの肩のうち少なくとも1つの肩が、前記スリーブの内側において前記サブアセンブリが移動可能である状態で前記サブアセンブリを捕捉するために、前記フランジ部分に当接していることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記コネクタが、保持リングを備えており、前記スリーブが、前記保持リングを受容するために、前記スリーブの内面に形成されたスロットを含んでおり、前記保持リングが、前記サブアセンブリを前記スリーブの内部に固定するために前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち少なくとも1つのサブアセンブリに係合するように構成されており、これにより前記スリーブの内部における前記少なくとも1つのサブアセンブリの移動が防止されることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
【請求項11】
電気システムであって、
電気信号を処理するように構成されている第1の要素であって、コネクタそれぞれを含んでいる前記第1の要素と、
電気信号を処理するように構成されている第2の要素であって、コネクタそれぞれを含んでいる前記第2の要素と、
前記第1の要素及び前記第2の要素の前記コネクタそれぞれとインターフェースを確立するように構成されている適応コネクタであって、前記第1の要素と前記第2の要素との間で信号を伝送するように構成されている前記適応コネクタと、
を備えている前記電気システムにおいて、
前記適応コネクタが、
中心導電体を含むと共に、第1のコネクタ部分を形成する終端部分の一方の端部で終端している第1のサブアセンブリであって、前記第1のコネクタ部分が、前記第1の要素の前記コネクタに接続するように構成されている、前記第1のサブアセンブリと、
中心導電体を含むと共に、第2のコネクタ部分を形成する終端部分の一方の端部で終端している第2のサブアセンブリであって、前記第2のコネクタ部分が、前記第2の要素の前記コネクタに接続するように構成されており、前記第1のサブアセンブリと前記第2のサブアセンブリとが、互いに対して滑動するように、互いとインターフェースを確立している、前記第2のサブアセンブリと、
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリを互いから離隔するように前記第1の要素及び前記第2の要素の前記コネクタに向かって滑動させるように、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれに作用するバネと、
前記第1のサブアセンブリ、前記第2のサブアセンブリ、及び前記バネを収容するスリーブであって、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち少なくとも1つの一方のサブアセンブリが、前記第1の要素と前記第2の要素との間の前記コネクタの長さを変更するために、前記スリーブの内部において移動可能とされる、前記スリーブと、
を備えており、
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記中心導電体それぞれが、電気接点の一部分を含んでおり、前記電気接点の前記一部分が、他方のサブアセンブリの前記電気接点の他の部分と係合するように、且つ、前記適応コネクタの中心導電体を形成するように構成されており、前記電気接点の前記一部分及び前記他の部分が、前記第1の要素と前記第2の要素との間において前記適応コネクタを通過する電気信号経路を維持するために前記適応コネクタの長さが変更された場合に、互いに対して滑動するように構成されていることを特徴とする電気システム。
【請求項12】
前記適応コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、肩を含んでおり、前記バネが、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリを互いから離隔するように滑動させるように前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリを付勢するために前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれに作用するように、前記肩同士の間に捕捉されていることを特徴とする請求項11に記載の電気システム。
【請求項13】
前記適応コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、インターフェース部分を含んでおり、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち一方のサブアセンブリの前記インターフェース部分が、前記電気接点の前記一部分と前記他の部分とを位置合わせするために、他方のサブアセンブリの前記インターフェース部分を受容するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の電気システム。
【請求項14】
前記適応コネクタの前記電気接点の前記一部分と前記他の部分とが、ピン部分と、前記ピン部分を受容するためのソケット部分とを含んでおり、前記ソケット部分が、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち一方のサブアセンブリに形成されており、前記ピン部分が、前記適応コネクタの長さを変更した場合に前記ソケット部分に対して相対的に滑動するように、他方のサブアセンブリに形成されていることを特徴とする請求項11に記載の電気システム。
【請求項15】
前記適応コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記終端部分それぞれが、前記第1の要素及び前記第2の要素の前記コネクタそれぞれとインターフェースを確立するために、雄型コネクタ部分又は雌型コネクタ部分のうち少なくとも1つのコネクタ部分を形成しており、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、前記雄型コネクタ部分又は前記雌型コネクタ部分に係合するためのピン又はソケットのうち少なくとも1つを形成している中心導電体を含んでいることを特徴とする請求項11に記載の電気システム。
【請求項16】
前記適応コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記終端部分それぞれが、SMPSコネクタ部分を形成していることを特徴とする請求項11に記載の電気システム。
【請求項17】
前記適応コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、前記コネクタ部分を形成している本体部分と、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれの前記中心導電体を収容するインサート部分とを含んでおり、前記本体部分が、前記適応コネクタの端部において前記コネクタ部分を具備する前記中心導電体を露呈させるように、インサート部分を受容するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の電気システム。
【請求項18】
前記インサート部分が、同軸配置において、前記コネクタ部分を具備する前記中心導電体を前記コネクタの端部で露出させることを特徴とする請求項17に記載の電気システム。
【請求項19】
前記適応コネクタの前記スリーブが、一方の端部にフランジ部分を含んでおり、サブアセンブリの肩のうち少なくとも1つの肩が、前記スリーブの内側において前記サブアセンブリが移動可能である状態で前記サブアセンブリを捕捉するために、前記フランジ部分に当接していることを特徴とする請求項12に記載の電気システム。
【請求項20】
前記電気システムが、保持リングを備えており、前記適応コネクタの前記スリーブが、前記保持リングを受容するために、前記スリーブの内面に形成されたスロットを含んでおり、前記保持リングが、前記サブアセンブリを前記スリーブの内部に固定するために前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち少なくとも1つのサブアセンブリに係合するように構成されており、これにより前記スリーブの内部における前記少なくとも1つのサブアセンブリの移動が防止されることを特徴とする請求項12に記載の電気システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本主眼は、米国特許出願第17/024219号明細書に基づく優先権を主張するものである。当該明細書の開示事項は、参照により、本出願に組み込まれている。
【0002】
本発明は、プッシュオン式コネクタに、より具体的には電気回路基板と構成要素とを繋ぐためのプッシュオン式コネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
例えば超小型プッシュオン式コネクタ(SMP)のようなプッシュオン式コネクタは、広範囲に亘る様々な電気分野において利用されている。当該プッシュオン式コネクタは、例えばDC周波数から40GHz以上のマイクロ波周波数に至るまで利用可能である。SMPインターフェースは、超小型高周波同軸モジュールで一般的に利用されており、プッシュオン式嵌合方式及びスナップオン式嵌合方式の両方で提供されている。SMPコネクタのファミリーは、小型パッケージ構成に対するニーズを満たし、高いデータ転送速度での利用のためのシールド付相互接続として利用されるか、又は印刷回路基板(PCB)と他の電子部品とを共に結合しているボードツーボードシステムに利用される。
【0004】
SMPMプラットフォーム、そして最近ではSMPSプラットフォームを含むSMPインターフェースは、様々な進化及び小型化を実現してきた。SMPSインターフェースは、現在の応用のための新しい技術である。各世代はより高い周波数で動作するので、より高いデータ伝送速度が可能である。さらに、SMPS世代はサイズが小さいので、パッケージング及び信号密度を高めることができる。しかしながら、望ましいサイズ及び密度を考慮しても、既存のSMPSプラットフォームとコネクタとの利用は、例えばPCB同士の間における利用のような要素同士の間における利用では重要ではなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、例えば印刷回路基板のような電子部品同士の間におけるインターフェースを確立するために、効率的且つ堅牢な高密度の電気接続を提供することに関するコネクタ技術の分野には、多くのニーズが依然として存在する。さらに、要素同士の間隔が変化するような用途では、良好な高周波接続を提供するコネクタ又はアダプタのプラットフォームに対するニーズがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コネクタ又は適応コネクタは、接続すべき要素同士のインターフェース条件に適応するために、スライド式又は調整式のインターフェースを共に確立する複数のサブアセンブリを含んでいる。コネクタは、中心導電体を含んでいる第1のサブアセンブリであって、一方の端部において要素コネクタに接続するコネクタ部分を形成している終端部分に終端している第1のサブアセンブリを含んでいる。第2のサブアセンブリは、中心導電体を含んでおり、一方の端部において他の要素コネクタに接続するコネクタ部分を形成している終端部分に終端している。サブアセンブリは、互いに対して滑動するように、互いとインターフェースを確立している。バネは、第1のサブアセンブリ及び第2のサブアセンブリを互いから離隔するように滑動させるように、第1のサブアセンブリ及び第2のサブアセンブリそれぞれに作用し、スリーブは、コネクタの長さを変更するために、他方のサブアセンブリがスリーブの内部において移動可能とされる状態で、第1のサブアセンブリ及び第2のサブアセンブリのうち少なくとも1つの一方のサブアセンブリを固定するように、第1のサブアセンブリ、第2のサブアセンブリ、及びバネを収容している。電気接点の一部分及び他の部分が、コネクタを通過する電気信号経路を維持するためにコネクタの長さが変更された場合に、互いに対して滑動するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】電子システムと要素とを接続している、本発明の一の実施例におけるコネクタ/アダプタの側面断面図である。
図2図1に表わすコネクタ/アダプタの一部を分解した断面側面図である。
図3図1に表わすコネクタ/アダプタの他の部分を分解した断面側面図である。
図4図1に表わすコネクタ/アダプタの全体を分解した断面側面図である。
図5】組立状態における、図1に表わすコネクタ/アダプタの断面側面図である。
図6】本発明の他の実施例におけるコネクタ/アダプタの側面断面図である。
図7】本発明の他の実施例におけるコネクタ/アダプタの側面断面図である。
図8】本発明の他の実施例におけるコネクタ/アダプタの側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一の実施例におけるコネクタ/アダプタを表わす。このようなコネクタは、本明細書では当該コネクタの端部それぞれに接続位置を有しており、例えば印刷回路基板や他の信号搬送要素若しくは信号処理要素のような構成要素同士を結合するために利用される。従って、このようなコネクタは、アダプタとも呼称される場合がある。本明細書では、概して、本発明をコネクタ又は適応コネクタと呼称する。適応コネクタは、2つの他の構成要素と接続する場合に、2つの信号搬送要素の電気的接続を提供するが、コネクタやアダプタの名称は、本発明に関して限定する訳ではない。
【0009】
特に図1は、例えば印刷回路基板のような2つの信号搬送要素14,16の間の電気インターフェースを提供するコネクタ又は接続システム10を表わす。印刷回路基板それぞれが、適切なコネクタ22,24又はコネクタ部分で終端する1つ以上の電気信号経路18,20を含んでいる。図1に表わす実施例では、コネクタ22,24は、図示の要素14,16の電気信号経路18,20のうち一方の電気信号経路と適切な提要で電気的に結合された導電性を有するセンターピン26,28を具備するので、雄型コネクタとみなされる。要素14,16とこれら要素の電気信号経路18,20及び終端コネクタ22,24とは、本発明を制限する訳ではない。様々な信号搬送要素又は信号処理要素が、様々な異なる形態とされ、本発明のコネクタ10を利用することによって共に結合可能とされる。さらに、図1は、雄型コネクタで終端する要素14,16を表わすが、1つ以上の終端コネクタ22,24が雌型コネクタである。コネクタすなわちアダプタ10の代替的な実施例は、図6図8に表わすように、要素間に適切な電気経路を提供するためのコネク10に雄型終端及び雌型終端の様々な組み合わせを提供することを実行することができる。本発明のコネクタ10は、信号をハンドリング及び処理するための大型電気システムを形成するために、1つ以上の要素14,16とこれら要素のコネクタ22,24と共に動作する。
【0010】
本発明におけるコネクタ10は、可変有効長さを有しているコネクタを提供するために可変形態で相互作用する複数のサブアセンブリを備えている。サブアセンブリは、図1に表わすと共に図2図5に図解するようにサブアセンブリの一部分を包囲及び収容するスリーブ44の内部において協働し且つ共に移動する、第1のサブアセンブリ及び第2のサブアセンブリを含んでいる。図2図5にさらに図解しつつ本明細書で説明する実施例は、それぞれが雌型コネクタ部分すなわち図示の如く雄型コネクタ22,24とインターフェースを確立するためのコネクタであるコネクタ部分を形成している、終端部分を具備する。しかしながら、図6図8に表わすさらなる実施例は、類するサブアセンブリと図1図5に表わす実施例のために本明細書で説明する要素であるが、異なる終端構成を有する要素とを具備する。
【0011】
特に図2は、本体部分すなわち本体52に嵌入される挿入部分すなわちインサート50を具備する第1のサブアセンブリ40を表わす。インサート50及び本体52は、例えば金メッキされたベリリウム銅のような、適切な導電性材料から形成されている。本体52は、要素接続部22とのインターフェースを確立するために、コネクタ又はコネクタ部分を形成している終端部分54を含んでいる。本発明の一の実施例では、コネクタ部分54は、例えばSMPSコネクタのような、プッシュオン式コネクタの一方の半体を形成するように構成されている。しかしながら、コネクタ部分54は、SMPコネクタ若しくはSMPMコネクタ又は他方のプッシュオン式コネクタの形態で構成されている場合がある。このために、コネクタ22,24は、要素14,16同士の間における適切な電気結合、及び要素14,16同士の間における信号のための信号経路を提供するために、適切に構成されているSMPSコネクタ又は他方のプッシュオン式コネクタとされる。図2に表わす実施例では、要素コネクタ22が雄型コネクタである場合には、図示の如く、第1の本体52のコネクタ部分54は雌型中心導電体部分すなわちソケット56とされる。SMPSコネクタ54の典型的な実施例では、ソケット56は、開口部58を形成する複数のバネ装填式フィンガーと、雄型コネクタ22,24のピン26に接触及び把持するソケット56とによって形成されている。図1は、本明細書で説明するように、ピン26と中心導電体60によって形成された雌型ソケット56の開口部58とを係合させるために、コネクタ22の内部に適切に着座されたコネクタ部分54を表わす。
【0012】
図2に表わすように、コネクタ10は、インサート50の内部に着座されていると共に雌部分54で終端するように本体52を貫通して延在している中心導電体60を備えている。中心導電体の端部がソケット56を形成している。中心導電体60は、適切に電気絶縁されているスリーブ62,64を介して、インサート50の中心に着座されている。スリーブ62,64は、中心導電体60を全体サブアセンブリ40の内部に適切且つ確実に位置合わせするように構成及び寸法決めされている。絶縁性スリーブは、中心導電体をインサート及び第1のサブアセンブリ40から絶縁するために、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のような、適切な電気絶縁性を有する材料から形成されている。中心導電体60は、例えば金メッキされたベリリウム銅のような、導電性材料から形成されており、サブアセンブリ40を通過してコネクタ部分54に、特に雌型ソケット56に至る信号経路を提供する。上述のように、図示の実施例では、コネクタ部分54と中心導電性ソケット56とは、雌型SPMSコネクタを形成するように適切に構成されているが、要素14のコネクタ22に依存して、適切であることを条件として他の形態であっても良い。中心導電体60とスリーブ62,64とは、第1のサブアセンブリ40のための同軸配置を形成するために、適切にインサート50に嵌入される。その後に、インサート50は、第1のサブアセンブリ40を形成するために、本体52に嵌入され、これによりインサートは、同軸配置においてコネクタの端部にコネクタ部分を具備する中心導電体を露呈させる。図1に表わすように、ピン部分70は、滑り電気接点の一部分を形成し、コネクタ10を通過する可変長の信号経路を提供するために、第2のサブアセンブリ42の適切な中心導電体に係合する。
【0013】
図3は、本体部分すなわち本体80と本体80に嵌入される挿入部分すなわちインサート82とを含んでいる第2のサブアセンブリ42を表わす。第1のサブアセンブリ40と同様に、第2のサブアセンブリのインサート82及び本体80は、摩擦嵌合を提供するように寸法決めされており、インサート82は、本体80に挿入された場合に、インサート80の長さに沿った位置において本体80と係合し、サブアセンブリを形成する。また、サブアセンブリ42は、例えば金メッキされたベリリウム銅のような、適切な導電性を有している材料から作られている中心導電体84を備えている。中心導電体84は、例えば例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のような電気絶縁材料から作られている絶縁性スリーブ86,88を利用することによって、インサート82の内部の所定位置に保持されている。中心導電体は、第1のサブアセンブリと第2のサブアセンブリとの適切な位置合わせと要素16のコネクタ24との適切な位置合わせとを提供するために、インサート82と略同軸に保持及び位置決めされる。図3に表わす実施例では、本体80は、コネクタ24とのインターフェースを確立するように構成されている終端部分90を含んでいる。特に、終端部分90は、SMPSコネクタの雌部分として機能するように構成されている。このために、中心導電体は、ソケット56に類似する適切なソケット92を形成している。インサートは、同軸配置においてコネクタの端部にコネクタ部分を具備する中心導電体を露呈させる。ソケット92は、コネクタ24のピン28を受容するために、中心導電体の内部に形成されている。このようなことは、図1図5に表わす実施例について当て嵌まり、コネクタ10は、端部に雌型コネクタ終端を備えており、終端部分54,90は、終端部分の構成が雄型構成であるか又は雌型構成であるか決定する中心導電体60,84それぞれの部分として、同様に形成されている。
【0014】
再び図1を参照すると、第1のサブアセンブリ40と第2のサブアセンブリ42とは、例えば印刷回路基板のような要素14,16同士の間に適切な接続及びインターフェースを提供するために、本発明の実施態様に基づく拡張可能且つ調整可能な形態で結合するように構成されている。コネクタ10は、製造誤差に起因して幾らかの軸方向変動及び径方向変動を有する要素14,16同士の間において良好な接触を確保するために、サブアセンブリの互いに対する長手方向の調整を可能とすると共に、コネクタ10の全体長さの変動を可能にする。本発明は、積層された印刷回路基板と共に利用可能なSMPSコネクタプラットフォームをさらに提供し、終端コネクタ22,24が利用可能な印刷回路基板又は他の要素の間の接続スキームにおいて高密度のパッケージングを可能にする製品を開発者にさらに提供する。
【0015】
このために、第2のサブアセンブリのコネクタインサート82は、図2に表わすように、第1のサブアセンブリの他のインターフェース部分51それぞれを受け入れるように構成されているインターフェース部分96を含んでいる。再び図1を参照すると、第1のサブアセンブリ51は、第2のサブアセンブリ42のインターフェース部分96によって受容される。インターフェース部分51,96は、滑り電気接点のピン部分70と当該滑り電気接点のソケット100それぞれとを位置合わせするように構成されている。ソケット100は、滑り電気接点を提供すると共に、サブアセンブリの中心導電体60,84の接続を確立することによって、コネクタ10を通過する連続的な信号経路を提供するために、ピン部分70を保持及び把持する複数のバネ装填式フィンガー102を備えている。インターフェース部分51,96は、コネクタの長さが様々な用途での利用により変化する場合に、滑り接触の部分70,100の所望の位置合わせを維持するように、且つ、例えば積層されたPCBのような要素同士の間に可変距離を跨ぐように構成及び寸法決めされている。ピン部分70及びソケット100の長さは、中心導電体60,84同士の連続的な電気接続を維持しつつ、ピン部分70がソケット100の内部において長手方向に移動するように構成されている。より具体的には、コネクタ100の長手方向の調整及び長さの変動は、ピン部分70とソケット100との滑り接触インターフェースと第2のサブアセンブリのインターフェース部分96の内部における第1のサブアセンブリのインターフェース部分51の相対運動とによって可能となる。
【0016】
本発明における別の特徴では、プッシュオン式コネクタ10の着座及び接続を適切且つ確実にするために、コネクタは、終端部分56,90それぞれをコネクタ22,24それぞれに押し込むための付勢力を提供するために、第1のサブアセンブリを第2のサブアセンブリから離隔するように付勢するためのバネ付勢力を有している。これにより、図1図5に表わす実施例では雌型終端部分として構成されている終端部分54のソケット56,92の内部にコネクタの様々な雄型ピンを適切且つ確実に着座させることができる。本明細書においてさらに説明するように、当該終端部分のうち1つ以上の終端部分が、要素14,16のうち一方の要素の雌型コネクタと結合する雄型終端部分である。
【0017】
バネ付勢力を提供するために、バネ110がサブアセンブリ40,42の間に結合されている。具体的には、第1のサブアセンブリの本体52と第2のサブアセンブリの本体80とが、バネの長さより短く、本体の周りに延在する径方向肩すなわち肩部分112,114をそれぞれ含んでおり、バネ110は、肩部分112,114の間に捕捉されている。図1に表わすように、バネ110は、サブアセンブリ同士の間に配置され、具体的には、インターフェースが確立されたサブアセンブリの周りにおいて、本体それぞれと肩112,114それぞれとの間に配置されている。このために、バネ110は、本体52,80それぞれを付勢した状態においてサブアセンブリがバネの内側にて移動可能となるように寸法決めされている。図1に表わすように、バネ110は、コネクタの開放位置すなわち拡張位置に向かって、コネクタ110の内部において本体52,80を互いから離隔するように付勢する。
【0018】
様々なサブアセンブリを収容すると共にコネクタ10のハウジングを形成するために、スリーブ44は、サブアセンブリ及びバネ110の両方の周りに適合するように構成されている。このようにして、サブアセンブリ及びバネが捕捉され、スリーブの内部において軸方向に移動するので、コネクタ10の長さを変化させることができる。図4を参照すると、スリーブの一方の端部において、第2のサブアセンブリ42は、内方に延在しているフランジ部分122によって収容されており、フランジ部分122は、第2のサブアセンブリ42の肩114を捕捉している。具体的には、図4に表わすように、第2のサブアセンブリ42はスリーブ110の内部に延在しており、本体80の一部分が、スリーブ110の端部に形成された開口部124から突出するように延在している。開口部124は、第2のサブアセンブリの本体80の肩114の外径より小さいので、コネクタの拡張位置において、第2のアセンブリが開口部124から完全に突出して延在することが防止される。図5に表わすように、コネクタが完全延伸位置にある場合には、肩114がスリーブ110のフランジ部分122に当接する。
【0019】
スリーブ110の内部に第1のサブアセンブリ40を収容するために、保持リング130が設けられており、保持リング130は、開口124の反対側に位置するスリーブの端部の近傍において、スリーブ110の内面に形成されたリングスロット132に嵌入している。保持リング130は、スリーブの周りに形成されているスロット132に係合しており、さらには、本体52の周りに形成されていると共に一方の側において肩112に隣接している径方向スロットに係合している。肩112は、第1のサブアセンブリ40の本体52からで半径方向外方に延在している。図4に表わすように、第1のサブアセンブリ40は、バネ110に嵌入しており、バネ110の内部において摺動可能とされる。また、第1のサブアセンブリの本体52は、本体の終端部分54の後方に位置する外側肩部分すなわち肩136を含んでいる。肩136は、第1のサブアセンブリ40がスリーブの内部に固定されている場合に、スリーブ110の端部138を付勢することによって、スリーブ110の端部を閉じる。具体的には、保持リング130は、スロット132に係合すると共に、本体52の周りに形成された径方向スロット140に係合することによって、本体及び第1のサブアセンブリ40をスリーブの内部に固定する。図1に表わすように、保持リング130は、第1のサブアセンブリの本体50の内部において、スリーブ110のスロット132と第1のサブアセンブリの本体52の径方向スロット140との両方に同時に係合する。このような係合によって、第1のサブアセンブリ52をスリーブの内部に固定すなわち係留することができるので、スリーブ内部における第1のサブアセンブリの移動が防止される。保持リング130及びスロット132,140の寸法誤差に起因して第1のサブアセンブリが幾らか滑動又は移動するかもしれないが、第1のサブアセンブリは実質的に固定される。第1のサブアセンブリを固定することによって、同様に第2のサブアセンブリも同様にバネ及びスリーブの内側に固定される。本体52は、スリーブの端部を閉じている。しかしながら、第2のサブアセンブリは、スリーブ及びバネの内側において自在に移動可能であり、スリーブから突出して部分的に延在している。このようにして、コネクタ10はスリーブ44の内部に収容され、スリーブの内側において一方のサブアセンブリが他方のサブアセンブリに対して軸線方向に移動可能となるので、コネクタの長さを変化させることができる。
【0020】
すなわち、コネクタ10は、第1のサブアセンブリと第2のサブアセンブリとを含んでおり、第1のサブアセンブリ及び第2のサブアセンブリそれぞれが、一方の端部において、コネクタ部分を形成している終端部分で終端している。バネは、スリーブが第1のサブアセンブリ、第2のサブアセンブリ、及びバネを共にコネクタとして収容している状態においてサブアセンブリに互いから離隔するように付勢するように、サブアセンブリそれぞれに作用する。スリーブは、サブアセンブリのうち少なくとも1つのサブアセンブリを固定すると共に、コネクタの長さを変更するために残りのサブアセンブリをスリーブの内部で移動可能とする。サブアセンブリそれぞれが、当該サブアセンブリの終端部分それぞれの反対側に位置する滑り電気接点の一部分を含んでおり、滑り電気接点部分が、コネクタを通過する電気信号経路を維持するためにコネクタが長さを変更した場合に、互いに対して活動するように構成されている。
【0021】
図4及び図5を参照すると、コネクタ10を組み立てるために、様々なサブアセンブリが組付けられ、その後に係合され、その後にシステム全体がスリーブ44の内部に固定される。具体的には、保持リング130が、第1のサブアセンブリの本体52のスロット140それぞれに滑入される。次に、中心導電体60が、インサート50の内側において絶縁性スリーブ62,64と固定され、中心導電体が、インサート50に対して同軸方向に配向された状態で固定される。その後に、インサート及び中心導電体は、本体52に圧入される。様々なインサート及び本体が、本体とサブアセンブリと適切な摩擦係合と管状のスリーブ44の内部における係合及び位置合わせとを実現するために、円の外径及び内径を有していることに留意すべきである。このために、インサート50の外径は、図2に表わすようにインサートを受容するために、本体52の内部に形成された内部開口部への適切な摩擦嵌合すなわち圧入を実現するように寸法決めされている。また、インサート50は、インサート50がボディ52に受容された場合に本体の内部空間55と位置合わせされる内部空間53を含んでいる。中心導電体60は、図1に表わすようなコネクタ22に係合する同軸コネクタ装置を提供するために、ソケット56及び開口58が終端部分54の端部と略同一平面上に存在するように、内部空間53,55を貫通して延在している。第1のサブアセンブリの反対側の端部では、滑り接点のピン部分70が、第2のサブアセンブリ42と適切に係合するために、インサート50の端部57を貫通して延在している。
【0022】
第2のサブアセンブリを組み立てるために、図3を参照すると、中心導電体84が、絶縁性スリーブ86,88を利用することによってインサート82に組付けられる。中心導電体は、円筒状のインサート82に同軸配置されている。また、中心コネクタは、ソケット92とその開口部とが終端部分90と面一に適切に位置決めされ、コネクタ24とピン28との適切な係合するためのコネクタ端部が形成される。上述のように、図1図5に表わす実施例は、コネクタ10のための雌型終端部分である終端部分を前提としている。本明細書でさらに説明するように、中心導電体84は、コネクタの終端部分が雄型であるか雌型であるかに応じて、異なる形態をとる場合がある。
【0023】
中心導電体84の反対側の端部は、ソケット100を形成する複数のバネ装填式フィンガー102を含んでおり、当該バネ装填式フィンガーは、本体の終端部分90の反対側に位置するインサートの端部の近傍に位置決めされている。具体的には、バネ装填式フィンガー102とソケット100とが、2つのサブアセンブリがコネクタに係合された場合に第1のサブアセンブリのインターフェース部分51それぞれとインターフェースを確立するインサートのインターフェース部分96の近傍に位置決めされている。インサートが中心導電体と共に組付けられると、第2のインサート42が、図3に表わすようにサブアセンブリを形成するために、本体80に圧入される。その後に、バネ110が、図1に表わすように肩112に当接するために、第1のサブアセンブリの表面上で滑動される。その後に、第1のサブアセンブリのインターフェース部分51を第2のサブアセンブリのインターフェース部分96に滑入させることによって、第2のサブアセンブリがバネの内側において第1のサブアセンブリと係合し、これによりピン部分70がソケット100に係合し、滑り電気接点が形成される。第2のサブアセンブリ42がスリーブ及びバネの内側において移動することによって、ピン部分70がソケットの内部で移動し、コネクタ10を通過する連続的な信号経路のためにバネ装填式フィンガー102によって把持される。
【0024】
次に、スリーブ44は、図5に表わすように、第2のサブアセンブリ、第1のサブアセンブリ、及びバネの表面上で滑動される。フランジ部分122は、サブアセンブリを収容するために第2のサブアセンブリの肩114に係合し、本体80の一部分及びインサート82の一部分が、スリーブの内側において長さ方向に活動するためにスリーブ44の端部から突出している。図5に表わすように、第1のサブアセンブリの本体52のスロット140の保持リング130は、スリーブ44がサブアセンブリの表面上で滑動可能とされるように圧縮される必要がある。当該圧縮により、保持リング130がスリーブ44の周りに形成されたスロット132に係合される。拡張されたリングは、径方向スロット132,140に係合する。このようにして、第1のサブアセンブリは、僅かに圧縮されていると共にサブアセンブリの本体それぞれの肩112,114に作用するバネ110によって、図1に表わすようにスリーブの内部にロックされる。これにより、スリーブの内部において第2のサブアセンブリ42が第1のサブアセンブリ40から離隔するように駆動されるので、コネクタが図5に表わす拡張位置に位置するようになる。バネ110は、コネクタ10の全体長さを変化させるために、ひいては例えば図1に表わすようなPCB同士の間の様々な間隔のような、要素14,16及び当該要素のコネクタ22,24の様々な間隔及び配向に適応するために圧縮可能とされる。すなわち、コネクタ110は、第2のサブアセンブリ42をスリーブに押し込み、終端部分56,90の両方を相手側コネクタ22,24の内部に適切に嵌合することによって圧縮される。第1のサブアセンブリは、一般に、リング130によって、自身の位置にロックされた状態を維持される。バネは、コネクタの様々な長さに対して摺動接触部分70,100を介した適切な着座及び嵌合並びに良好な電気接触を実現するために、コネクタ終端部90、54それぞれに押し込み付勢力を作用させる。
【0025】
図6は、本発明の代替的な実施例を示し、特に端部それぞれに雄型終端部分を具備するコネクタ10aを表わす。例えば、第1のサブアセンブリ40a及び第2のサブアセンブリ42aの両方が、雄型コネクタ部分である終端部分54a及び90aそれぞれを備えており、ひいては一般にソケット本体54a及びピン28aを含んでいる。すなわち、中心導電体60,84において、終端部分は、図1に表わすようなソケットではなく、ピン28aとして形成されている。図6に表わす実施例は、図1に表わす実施例に類似するが、終端部分54a,90aは、SMPSコネクタの形態とされる。本発明では、終端部分は、例えばSMPコネクタ若しくはSMPMコネクタのようなプッシュオン式コネクタ、又は本発明と共に利用するための他の適切なコネクタ構成を形成するように適切に構成及び寸法決めされている。コネクタ10aは、雄型終端部分54a,90aとインターフェースを確立するための適切な雌型コネクタを含む、例えばPCB14,16のような適切な要素を具備して実装される。コネクタ10aの他の要素は、図1図4に表わす実施例で説明した要素と同様である。
【0026】
図7は、本発明の代替的な実施例を表わし、第1のサブアセンブリ40bは、図6に表わす終端部分54aと同様に図示された雄型終端部分54bを備えている。一方、第2のサブアセンブリ42bは、図1に表わす終端部分に類似する終端部分90bを備えている。コネクタ10bの他の要素は、図1図5に関して本明細書で説明した要素と同様である。終端部分は、本明細書で説明するように、適切な他の雄型コネクタ又は雌型コネクタとインターフェースを確立する。
【0027】
図8は、他の代替的な実施例を示し、第1のサブアセンブリ40cは雌型終端部分54cを備えており、第2のサブアセンブリ42cは雄型終端部分90cを備えている。終端部分は、本明細書で説明するように、適切な他の雄型コネクタ又は雌型コネクタとインターフェースを確立する。
【0028】
本発明について、様々な実施形態の説明によって例示すると共に、当該実施形態について幾分詳細に説明したが、発明者は、特許請求の範囲の技術的範囲をそのような詳細な事項に制限又は限定することを意図する訳ではない。従って、さらなる利点及び変更であっても、当業者にとっては容易に理解可能であろう。本発明に記載の様々な特徴は、利用者のニーズや好みに応じて、単独又は任意の組み合わせで利用可能である。
【符号の説明】
【0029】
10 コネクタ
10a コネクタ
10b コネクタ
14 要素(信号搬送要素)
16 要素(信号搬送要素)
22 終端コネクタ
24 終端コネクタ
26 センターピン
28 センターピン
28a ピン
40 第1のサブアセンブリ
40a 第1のサブアセンブリ
40b 第1のサブアセンブリ
40c 第1のサブアセンブリ
42 第2のサブアセンブリ
42a 第2のサブアセンブリ
42b 第2のサブアセンブリ
42c 第2のサブアセンブリ
44 スリーブ
50 インサート
51 インターフェース部分
52 本体
53 内部空間
54 終端部分(コネクタ部分)
54a 終端部分
54b 終端部分
54c 終端部分
55 内部空間
56 ソケット
57 端部
58 開口部
60 中心導電体
62 スリーブ
64 スリーブ
70 ピン部分
80 本体
82 インサート
84 中心導電体
90 終端部分
90a 終端部分
90b 終端部分
90c 終端部分
92 ソケット
96 インターフェース部分
102 バネ装填式フィンガー
110 バネ
112 肩(肩部分)
114 肩(肩部分)
122 フランジ部分
124 開口部
130 保持リング
132 スロット
140 径方向スロット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタであって、
中心導電体を含むと共に、第1のコネクタ部分を形成する終端部分の一方の端部で終端している第1のサブアセンブリであって、前記中心導電体が、前記第1のサブアセンブリのための同軸コネクタ部分を形成するために、前記終端部分の前記一方の端部に対して固定されている、前記第1のサブアセンブリと、
中心導電体を含むと共に、他のコネクタ部分を形成する終端部分の一方の端部で終端している第2のサブアセンブリであって、前記第1のサブアセンブリと前記第2のサブアセンブリとが、互いに対して滑動するように、互いとインターフェースを確立しており、前記中心導電体が、前記第2のサブアセンブリのための同軸コネクタ部分を形成するために、前記終端部分の前記一方の端部に対して固定されている、前記第2のサブアセンブリと、
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリを互いから離隔するように滑動させるように、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれに作用するバネと、
前記第1のサブアセンブリ、前記第2のサブアセンブリ、及び前記バネを収容するスリーブであって、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、肩を含んでおり、前記バネが、前記スリーブの内部において前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれに作用するように、前記肩同士の間に捕捉されており、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち少なくとも1つの一方のサブアセンブリが、前記コネクタの長さを変更するために、前記スリーブの内部において移動可能とされる、前記スリーブと、
を備えている前記コネクタにおいて、
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記中心導電体それぞれが、電気接点の一部分を含んでおり、前記電気接点の前記一部分が、他方のサブアセンブリの前記電気接点の他の部分と係合するように、且つ、前記コネクタの中心導電体を形成するように構成されており、前記電気接点の前記一部分及び前記他の部分が、前記コネクタを通過する電気信号経路を維持するために前記コネクタの長さが変更された場合に、互いに対して滑動するように構成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、インターフェース部分を含んでおり、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち一方のサブアセンブリの前記インターフェース部分が、前記電気接点の前記一部分と前記他の部分とを位置合わせするために、他方のサブアセンブリの前記インターフェース部分を受容するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記電気接点の前記一部分と前記他の部分とが、ピン部分と、前記ピン部分を受容するためのソケット部分とを含んでおり、前記ソケット部分が、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち一方のサブアセンブリに形成されており、前記ピン部分が、前記コネクタの長さを変更した場合に前記ソケット部分に対して相対的に滑動するように、他方のサブアセンブリに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記終端部分それぞれが、雄型コネクタ部分又は雌型コネクタ部分のうち少なくとも1つのコネクタ部分を形成しており、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、前記雄型コネクタ部分又は前記雌型コネクタ部分に係合するためのピン又はソケットのうち少なくとも1つを形成している中心導電体を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記終端部分それぞれが、SMPSコネクタ部分を形成していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記コネクタ部分を形成している本体部分と、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記中心導電体を形成しているインサート部分とを含んでおり、前記本体部分が、前記コネクタの端部において前記コネクタ部分を具備する前記中心導電体を露呈させるように、前記インサート部分を受容するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記インサート部分が、同軸配置において、前記コネクタ部分を具備する前記中心導電体を前記コネクタの端部で露出させることを特徴とする請求項に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記スリーブが、一方の端部にフランジ部分を含んでおり、サブアセンブリの肩のうち少なくとも1つの肩が、前記スリーブの内側において前記サブアセンブリが移動可能である状態で前記サブアセンブリを捕捉するために、前記フランジ部分に当接していることを特徴とする請求項に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記コネクタが、保持リングを備えており、前記スリーブが、前記保持リングを受容するために、前記スリーブの内面に形成されたスロットを含んでおり、前記保持リングが、前記サブアセンブリを前記スリーブの内部に固定するために前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち少なくとも1つのサブアセンブリに係合するように構成されており、これにより前記スリーブの内部における前記少なくとも1つのサブアセンブリの移動が防止されることを特徴とする請求項に記載のコネクタ。
【請求項10】
電気システムであって、
電気信号を処理するように構成されている第1の要素であって、コネクタそれぞれを含んでいる前記第1の要素と、
電気信号を処理するように構成されている第2の要素であって、コネクタそれぞれを含んでいる前記第2の要素と、
前記第1の要素及び前記第2の要素の前記コネクタそれぞれとインターフェースを確立するように構成されている適応コネクタであって、前記第1の要素と前記第2の要素との間で信号を伝送するように構成されている前記適応コネクタと、
を備えている前記電気システムにおいて、
前記適応コネクタが、
中心導電体を含むと共に、第1のコネクタ部分を形成する終端部分の一方の端部で終端している第1のサブアセンブリであって、前記第1のコネクタ部分が、前記第1の要素の前記コネクタに接続するように構成されている、前記第1のサブアセンブリと、
中心導電体を含むと共に、第2のコネクタ部分を形成する終端部分の一方の端部で終端している第2のサブアセンブリであって、前記第2のコネクタ部分が、前記第2の要素の前記コネクタに接続するように構成されており、前記第1のサブアセンブリと前記第2のサブアセンブリとが、互いに対して滑動するように、互いとインターフェースを確立している、前記第2のサブアセンブリと、
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリを互いから離隔するように前記第1の要素及び前記第2の要素の前記コネクタに向かって滑動させるように、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれに作用するバネと、
前記第1のサブアセンブリ、前記第2のサブアセンブリ、及び前記バネを収容するスリーブであって、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、肩を含んでおり、前記バネが、前記スリーブの内部において前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれに作用するように、前記肩同士の間に捕捉されており、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち少なくとも1つの一方のサブアセンブリが、前記第1の要素と前記第2の要素との間の前記コネクタの長さを変更するために、前記スリーブの内部において移動可能とされる、前記スリーブと、
を備えており、
前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記中心導電体それぞれが、電気接点の一部分を含んでおり、前記電気接点の前記一部分が、他方のサブアセンブリの前記電気接点の他の部分と係合するように、且つ、前記適応コネクタの中心導電体を形成するように構成されており、前記電気接点の前記一部分及び前記他の部分が、前記第1の要素と前記第2の要素との間において前記適応コネクタを通過する電気信号経路を維持するために前記適応コネクタの長さが変更された場合に、滑り電気接点を形成するために互いに対して滑動するように構成されていることを特徴とする電気システム。
【請求項11】
前記適応コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、インターフェース部分を含んでおり、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち一方のサブアセンブリの前記インターフェース部分が、前記電気接点の前記一部分と前記他の部分とを位置合わせするために、他方のサブアセンブリの前記インターフェース部分を受容するように構成されていることを特徴とする請求項10に記載の電気システム。
【請求項12】
前記適応コネクタの前記電気接点の前記一部分と前記他の部分とが、ピン部分と、前記ピン部分を受容するためのソケット部分とを含んでおり、前記ソケット部分が、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち一方のサブアセンブリに形成されており、前記ピン部分が、前記適応コネクタの長さを変更した場合に前記ソケット部分に対して相対的に滑動するように、他方のサブアセンブリに形成されていることを特徴とする請求項10に記載の電気システム。
【請求項13】
前記適応コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記終端部分それぞれが、前記第1の要素及び前記第2の要素の前記コネクタそれぞれとインターフェースを確立するために、雄型コネクタ部分又は雌型コネクタ部分のうち少なくとも1つのコネクタ部分を形成しており、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、前記雄型コネクタ部分又は前記雌型コネクタ部分に係合するためのピン又はソケットのうち少なくとも1つを形成している中心導電体を含んでいることを特徴とする請求項10に記載の電気システム。
【請求項14】
前記適応コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリの前記終端部分それぞれが、SMPSコネクタ部分を形成していることを特徴とする請求項10に記載の電気システム。
【請求項15】
前記適応コネクタの前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれが、前記コネクタ部分を形成している本体部分と、前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリそれぞれの前記中心導電体を収容するインサート部分とを含んでおり、前記本体部分が、前記適応コネクタの端部において前記コネクタ部分を具備する前記中心導電体を露呈させるように、インサート部分を受容するように構成されていることを特徴とする請求項10に記載の電気システム。
【請求項16】
前記インサート部分が、同軸配置において、前記コネクタ部分を具備する前記中心導電体を前記コネクタの端部で露出させることを特徴とする請求項15に記載の電気システム。
【請求項17】
前記適応コネクタの前記スリーブが、前記スリーブの一方の端部にフランジ部分を含んでおり、サブアセンブリの肩のうち少なくとも1つの肩が、前記スリーブの内側において前記サブアセンブリが移動可能である状態で前記サブアセンブリを捕捉するために、前記フランジ部分に当接していることを特徴とする請求項10に記載の電気システム。
【請求項18】
前記電気システムが、保持リングを備えており、前記適応コネクタの前記スリーブが、前記保持リングを受容するために、前記スリーブの内面に形成されたスロットを含んでおり、前記保持リングが、前記サブアセンブリを前記スリーブの内部に固定するために前記第1のサブアセンブリ及び前記第2のサブアセンブリのうち少なくとも1つのサブアセンブリに係合するように構成されており、これにより前記スリーブの内部における前記少なくとも1つのサブアセンブリの移動が防止されることを特徴とする請求項10に記載の電気システム。
【国際調査報告】