(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-12
(54)【発明の名称】運転者支援システム用の取付装置
(51)【国際特許分類】
G03B 17/56 20210101AFI20231004BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20231004BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20231004BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20231004BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20231004BHJP
H04N 23/51 20230101ALI20231004BHJP
【FI】
G03B17/56 A
B60R11/02 C
G03B15/00 V
G03B17/02
G03B30/00
H04N23/51
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517894
(86)(22)【出願日】2021-09-14
(85)【翻訳文提出日】2023-03-17
(86)【国際出願番号】 EP2021075153
(87)【国際公開番号】W WO2022069206
(87)【国際公開日】2022-04-07
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500045121
【氏名又は名称】ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】ZF FRIEDRICHSHAFEN AG
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】ハート・マイク
【テーマコード(参考)】
2H105
3D020
5C122
【Fターム(参考)】
2H105AA02
3D020BA20
3D020BC04
3D020BD05
5C122DA14
5C122EA01
5C122GE01
5C122GE07
5C122GE11
(57)【要約】
【課題】車両用運転者支援システムの取付を改善する。
【解決手段】車両用の運転者支援システムが、ハウジングと、ハウジングから延びるレンズとを有するカメラと、車両ウィンドウと結合可能な取付壁部を有する取付ブラケットであって、取付壁部が、車両ウィンドウへ向くように構成された第1の取付面と、車両ウィンドウから離れるように向くように構成された第2の取付面とを有し、少なくとも1つのブラケット壁部が第2の取付面から延びているとともにハウジングに係合するエッジ部を有している、取付ブラケットと、少なくとも1つのブラケット壁部から延びているとともにハウジングに係合する少なくとも1つの弾性アームと、取付壁部から延びているとともにハウジングに係合し、ハウジングがエッジ部に係合するように促すとともにエッジ部へのハウジングの係合を維持する少なくとも1つの弾性タブとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、ハウジングから延びるレンズとを有するカメラと、
車両ウィンドウと結合可能な取付壁部を有する取付ブラケットであって、取付壁部が、車両ウィンドウへ向くように構成された第1の取付面と、車両ウィンドウから離れるように向くように構成された第2の取付面とを有し、少なくとも1つのブラケット壁部が第2の取付面から延びているとともにハウジングに係合するエッジ部を有している、取付ブラケットと、
少なくとも1つのブラケット壁部から延びているとともにハウジングに係合する少なくとも1つの弾性アームと、
取付壁部から延びているとともにハウジングに係合し、ハウジングがエッジ部に係合するように促すとともにエッジ部へのハウジングの係合を維持する少なくとも1つの弾性タブと
を含むことを特徴とする車両用の運転者支援システム。
【請求項2】
少なくとも1つのブラケット壁部が、ハウジングにおけるノッチへ延びる突出部を有していることを特徴とする請求項1に記載の運転者支援システム。
【請求項3】
少なくとも1つの弾性アームが、カメラハウジングに係合するストッパ面を有する戻り止め部を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の運転者支援システム。
【請求項4】
戻り止め部のストッパ面が、実質的に平坦であるとともに、弾性アームの一部に対して90°の角度で延びていることを特徴とする請求項3に記載の運転者支援システム。
【請求項5】
取付ブラケットが2つのブラケット壁部を含んでおり、各ブラケット壁部が、戻り止め部を有する関連した弾性アームを有しており、弾性アームが互いに離れるように延びており、弾性アームの一部が、ブラケット壁部が離間している距離よりも大きな距離だけ離間していることを特徴とする請求項3に記載の運転者支援システム。
【請求項6】
カメラが取付ブラケットに固定されている場合に、ハウジングの第1の面がエッジ部のみに係合し、カメラが取付ブラケットに固定されている場合に、戻り止め部がハウジングの第2の面に係合し、ハウジングの第2の面が第1の面とは反対側であることを特徴とする請求項5に記載の運転者支援システム。
【請求項7】
レンズが車両ウィンドウに係合するのを防止するために、エッジ部が、第2の取付面に対して鋭角に延びていることを特徴とする請求項1に記載の運転者支援システム。
【請求項8】
第2の取付面から延び、ハウジングの一部が受容される受容開口部を画定する少なくとも1つのU字状の受容壁部を更に含み、少なくとも1つの弾性タブが、受容開口部へ延びているとともに、受容開口部に受容されたハウジングの一部と係合していることを特徴とする請求項1に記載の運転者支援システム。
【請求項9】
車両ウィンドウから離れて向くように構成された、少なくとも1つのU字状の受容壁部の1つの面が、ハウジングと係合可能であることを特徴とする請求項8に記載の運転者支援システム。
【請求項10】
ハウジングが受容開口部に受容されているときに取付ブラケットに対するカメラの移動を少なくとも部分的に防止するために、少なくとも1つのU字状の1つの側壁部が、ハウジングと係合可能であることを特徴とする請求項8に記載の運転者支援システム。
【請求項11】
離間された第1及び第2の側壁部と、第1の側壁部と第2の側壁部の間で延び、これら第1及び第2の側壁部を相互に結合する底壁部とで画定された取付ブラケットにおけるカメラビューウィンドウを更に含み、取付ブラケットが車両ウィンドウに結合されているときに、第1及び第2の側壁部が、車両ウィンドウから離れるように第1の取付面から延びており、カメラが取付ブラケットに取り付けられているときに、レンズが、カメラビューウィンドウを通して遮られない視野を有していることを特徴とする請求項1に記載の運転者支援システム。
【請求項12】
ハウジングと、ハウジングから延びるレンズとを有し、ハウジングがその中に複数のノッチを有するカメラと、
車両ウィンドウと結合可能な取付壁部を有する取付ブラケットであって、取付壁部が、車両ウィンドウへ向くように構成された第1の取付面と、車両ウィンドウから離れるように向くように構成された第2の取付面とを有し、複数のブラケット壁部が第2の取付面から延びており、各ブラケット壁部が、ハウジングに係合するエッジ部を有している、取付ブラケットと、
複数の突出部であって、各突出部が、関連するブラケット壁部の関連するエッジ部からハウジングの関連するノッチへ延びている突出部と、
複数の弾性アームであって、各弾性アームが、関連するブラケット壁部から延びているとともにハウジングに係合している、弾性アームと、
取付壁部から延びているとともにハウジングに係合し、ハウジングがエッジ部に係合するように促す複数の弾性タブと
を含むことを特徴とする車両用の運転者支援システム。
【請求項13】
各弾性アームが、ハウジングに係合するストッパ面を有する戻り止め部を含んでいることを特徴とする請求項12に記載の運転者支援システム。
【請求項14】
弾性アームが互いに離れるように延びており、弾性アームの一部が、ブラケット壁部が離間している距離よりも大きな距離だけ離間していることを特徴とする請求項13に記載の運転者支援システム。
【請求項15】
カメラが取付ブラケットに固定されている場合に、ハウジングの第1の面がエッジ部のみに実質的に係合し、カメラが取付ブラケットに固定されている場合に、戻り止め部がハウジングの第2の面に係合し、第2の面が第1の面とは反対側であることを特徴とする請求項14に記載の運転者支援システム。
【請求項16】
レンズが車両ウィンドウに係合するのを防止するために、各エッジ部が、第2の取付面に対して鋭角に延びていることを特徴とする請求項12に記載の運転者支援システム。
【請求項17】
第2の取付面から延び、ハウジングの一部が受容される受容開口部を画定する複数のU字状の受容壁部を更に含み、各弾性タブが、関連する受容開口部へ延びているとともに、関連する受容開口部に受容されたハウジングの一部と係合していることを特徴とする請求項1に記載の運転者支援システム。
【請求項18】
ハウジングが、ノッチによって少なくとも1つの第2のタブから分離された複数の第1のタブを含んでおり、第1のタブが、少なくとも1つの第2のタブよりも車両ウィンドウに近く離間されるように構成されており、各第1のタブが、関連する弾性タブとブラケット壁部の関連するエッジ部の両方によって係合され、少なくとも1つの第2のタブが弾性アームによって係合されることを特徴とする請求項1に記載の運転者支援システム。
【請求項19】
第2の取付面から延び、第1のタブが受容される受容開口部を画定する複数の受容壁部を更に含み、各弾性タブが、関連する受容開口部へ延びているとともに、関連する受容開口部に受容された関連する第1のタブと係合していることを特徴とする請求項18に記載の運転者支援システム。
【請求項20】
ハウジングが、レンズが当該第1の面から延びる第1の面と、第1の面とは反対の第2の面とを有しており、ハウジングの第1の面が、ブラケット壁部のエッジ部のみによって係合され、弾性タブが、第1のタブにおいてハウジングの第2の面に係合するとともに、ハウジングの第1の面をブラケット壁部のエッジ部と係合するように促し、弾性アームが、少なくとも1つの第2のタブにおいてハウジングの第2の面と係合する戻り止め部を有していることを特徴とする請求項18に記載の運転者支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者支援システム用の取付装置に向けられたものであり、とりわけ、車両ウィンドウに取り付けられる運転者支援システム用の取付装置に向けられたものである。
【背景技術】
【0002】
車両の周囲の環境を監視するカメラを用いる車両用運転者支援システムが知られている。例えば、運転者支援システムの1つの特別なタイプは、車両の前方における範囲を監視し、前方監視カメラを用いる。前方監視する運転者支援システムを車両のフロントガラスに取り付けることが一般的である。このような前方監視する運転者支援システムは、衝突の可能性、車線逸脱又は道路逸脱、歩行者の位置、道路標識情報などのような操作情報を提供することで原動機付き車両の操作について運転者を補助することができる。運転者支援システムは、リヤウィンドウ又はサイドウィンドウのような他の車両位置に取り付けられることも可能である。運転者支援システムからのデータは、運転者に警告、触感的若しくは触覚的なフィードバック及び/又は車両の自動的な制御を運転者に提供するために、他の車両システムに提供される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、車両用運転者支援システムの取付を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1つの態様によれば、車両用の運転者支援システムはカメラを含むことができる。カメラは、ハウジングと、ハウジングから延びるレンズとを有することができる。取付ブラケットは、車両ウィンドウ及びカメラに結合可能な取付壁部を有することができる。取付壁部は、車両ウィンドウに向くように構成された第1の取付面と、車両ウィンドウとは反対に向くように構成された第2の取付面とを有することができる。少なくとも1つのブラケット壁部は、第2の取付面から延びることができるとともに、ハウジングに係合するエッジ部を有することができる。少なくとも1つの弾性アームは、少なくとも1つのブラケット壁部から延びることができるとともに、ハウジングに係合することができる。少なくとも1つの弾性タブは、取付壁部から延びることができるとともに、ハウジングに係合することができる。少なくとも1つの弾性タブは、ハウジングがエッジ部と係合することを促すことができるとともに、ハウジングのエッジ部との係合を維持することが可能である。
【0005】
他の1つの態様によれば、単独で、又は任意の他の態様と組み合わせて、車両用の運転者支援システムはカメラを含むことができる。カメラは、ハウジングと、ハウジングから延びるレンズとを有することができる。ハウジングは、その中に複数のノッチを有することができる。取付ブラケットは、車両ウィンドウ及びカメラに結合可能な取付壁部を有することができる。取付壁部は、車両ウィンドウに向くように構成された第1の取付面と、車両ウィンドウとは反対に向くように構成された第2の取付面とを有することができる。複数のブラケット壁部は、第2の取付面から延びることが可能である。各ブラケット壁部は、ハウジングに係合するエッジ部を有することができる。運転者支援システムは、複数の突出部を有することができる。各突出部は、関連するブラケット壁部の関連するエッジ部からハウジングの関連するノッチへ延びることが可能である。運転者支援システムは、複数の弾性アームを有することができる。各弾性アームは、関連するブラケット壁部から延びることができるとともに、ハウジングに係合することができる。複数の弾性タブは、取付壁部から延びることができるとともに、ハウジングに係合することができる。弾性タブは、ハウジングがエッジ部と係合することを促すことができるとともに、ハウジングのエッジ部との係合を維持することが可能である。
【0006】
本発明の上記の、及び他の特徴は、以下の添付の図面を参照した本発明の説明を考慮すれば、本発明に関連する当業者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明により構成された運転者支援システムの概略的で斜視的な側面図である。
【
図2】
図1の運転者支援システムのカメラの概略的な背面図である。
【
図3】
図1の運転者支援システムの取付ブラケットの概略的で斜視的な底面図である。
【
図4】
図1の運転者支援システムの取付ブラケットの概略的な底面図である。
【
図5】
図1の運転者支援システムの取付ブラケットにカメラが固定されることを示す図である。
【
図6】
図1の運転者支援システムの取付ブラケットにカメラが固定されることを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示に従い構成された運転者支援システム10が
図1に示されている。運転者支援システム10は、前方監視システムであってよく、フロントガラスのような車両のウィンドウに取り付けられることが可能である。運転者支援システム10は、車両の前方の環境を視認し、車線維持、車線逸脱、歩行者情報、道路標識情報などのような車両の機能のために監視された情報を解析する。そして、解析された情報は、更に処理され、車両制御システム及び/又は警告システムによって用いられる。当業者は、本開示が、車両の後方の環境を監視するための後方監視システム、又は車両の側方の環境を監視するための側方監視システムのような他の運転支援システムに適用可能であることを認識する。
【0009】
運転者支援システム10は、カメラ12又は取付ブラケット14に固定された他のセンサを含んでいる。
図2に示されているように、カメラ12は、第1及び第2の反対面18,20を有するハウジング16を含んでいる。カメラレンズ22は、第1の面18から延びている。カバー24は、例えば溶接によって第2の面20に結合されている。カメラ12の視野内の任意の画像を捕捉し処理するための少なくとも1つのイメージセンサ(不図示)及びデータ処理回路(不図示)は、ハウジング16に配置されることが可能である。カバー24は、センサ及び/又はデータ処理回路を他の車両システムと接続するコネクタ28を覆うためのコネクタシュラウド26を含んでいる。カバー24は、カメラを冷却するためにカメラ12から放熱する1つ又は複数の冷却フィン30も含むことができる。
【0010】
ハウジング16は、少なくとも1つのアッパータブ又は第1のタブ32を含んでいる。ハウジング16が任意の所望の数のアッパータブ32と、好ましくはレンズ22の反対側に2つのアッパータブとを含むことができることが考えられる。ハウジング16は、少なくとも1つのロアタブ又は第2のタブ34も含んでいる。ハウジング16が任意の所望の数のアッパータブ34と、好ましくはハウジングの反対側に2つのロアタブとを含むことができることが考えられる。ロアタブ34は、ハウジング36において、1つ又は複数のノッチ36、好ましくは2つのノッチによってアッパータブ32から分離されることが可能である。カメラ12が取付ブラケット14によってウィンドウに結合されていれば、ロアタブ34は、アッパータブ32よりも更にウィンドウから離間されている。
【0011】
取付ブラケット14は、任意の所望の態様で、例えば接着剤によって、ウィンドウに結合可能である。
図1に示されているように、取付ブラケット14は、ウィンドウに結合可能な取付壁部38を有している。取付壁部38は、ウィンドウに向くように構成された第1の取付面40と、ウィンドウとは反対に向くように構成された第2の取付面42とを有している。取付ブラケット14におけるカメラビューウィンドウ44は、間隔を空けた第1及び第2の側壁部46,48と、第1の側壁と第2の側壁の間で延びこれらを相互に結合する底壁部50とで画定されている。第1及び第2の側壁部46,48は、取付ブラケット14がウィンドウに結合されているときにウィンドウから離れるように第1の取付面40から延びている。
図1に示されているように、カメラ12が取付ブラケット14に取り付けられているときには、レンズ22は、カメラビューウィンドウ44を通して遮られない視野を有している。
【0012】
図1、
図3及び
図4に示されているように、取付ブラケット14は、取付ブラケットがウィンドウに結合されているときにウィンドウから離れるように第2の取付面42から延びる少なくとも1つのブラケット壁部52も含んでいる。取付ブラケット14は、カメラが取付ブラケットに結合されているときに、カメラ12の反対側で概して互いに対して平行に延びる2つのブラケット壁部52を有するものとして示されている。各ブラケット壁部52は、後方へ向いたエッジ部のようなエッジ部54を含んでいる。エッジ部54は、カメラ12が取付ブラケット14に固定されているときにアッパータブ32に係合する。
図3及び
図4に示されているように、エッジ部54は、第2の取付面42に対して、例えば鋭角に、角度αで延在することが可能である。したがって、カメラ12は、エッジに係合する場合に、取付ブラケット14及び/又はウィンドウに対して所望の角度で延在している。エッジ部54のうち少なくとも1つ、好ましくは各エッジ部は、突出部56を含んでいる。各突出部56は、ハウジング16の関連するノッチ36に受容(収容)される。取付ブラケット14はハウジング16の関連するノッチ36に受容されるために少なくとも1つの突出部56を有するものとして記載されているが、取付ブラケットは、ハウジングのノッチへ延びる任意の所望の数の突出部を有することができると考えられる。
【0013】
戻り止め部(デテント)60を有する弾性アーム58は、関連するブラケット壁部52から延びている。取付ブラケット38は、各ブラケット壁部52から延びる、戻り止め部60を有する弾性アーム58を有するものとして示されている。しかし、取付ブラケット14は、所望の数の戻り止め部60を有する所望の数の弾性アーム58を含むことができると考えられる。
図3及び
図4に示されているように、弾性アーム58は、エッジ部54から離間されることが可能である。戻り止め部60は、戻り止め部が延びる弾性アーム58の一部に対して、例えば90°の角度で、横方向に延在するストッパ面62を有している。ストッパ面62は、カメラ12が取付ブラケット14に固定されているときにロアタブ34に係合する。
【0014】
図3に示されているように、各弾性アーム58は、戻り止め部60から延びる接触延長部64を有することができる。接触延長部64は、実質的に平坦な面を有することができる。取付ブラケット14からカメラ12を結合解除するために接触延長部を係合することで、ユーザは、弾性アーム58を容易に動かすことが可能である。
【0015】
図4に示されているように、各弾性アーム58は、少なくとも部分的に外方へ、すなわち、互いに、及び反対のブラケット壁部52から離れるように延在することができる。この外方への延在により、各弾性アーム58の一部は、弾性アームの関連するブラケット壁部よりも更に反対のブラケット壁部52から離間され得る。これにより、ブラケット壁部52は、互いに弾性アーム58の一部よりも近く離間される。
【0016】
図3及び
図4に示されているように、U字状の受容壁部66は、取付ブラケット14がウィンドウに結合されているときにウィンドウから離れるように第2の取付面42から延在する。取付ブラケット14は、第2の取付面42の反対側における2つのU字状の受容壁部66を有するものとして示されている。各U字状の受容壁部66は、関連するブラケット壁部52と統合して形成されることが可能である。U字状の受容壁部66は、アッパータブ32を受容するための受容開口部68を画定している。
図1、
図3及び
図4に示されているように、受容開口部68は、取付壁部38を通して延在することができる。
【0017】
取付ブラケット14は、第2の取付面42から延びる少なくとも1つの弾性タブ70を更に含むことができる。少なくとも1つの弾性タブ70は、カメラ12が取付ブラケット14に固定されているときにアッパータブ32に係合する。ハウジング16が任意の所望の数の弾性タブ70と、好ましくは第2の取付面42に2つの弾性タブとを含むことができることが考えられる。各弾性タブ70は、取付壁部38から、例えば関連する受容開口部68を画定するのを補助するエッジ部72から延在することが可能である。各弾性タブ70は、取付ブラケット14がウィンドウに結合されているときにウィンドウから離れるように延びている。弾性タブ70は、ブラケット壁部52から離間しているとともに、受容開口部68に隣接している。弾性タブ70は、受容開口部へ延在することが可能である。
【0018】
取付ブラケット14は、補強リブ74も有することができる。補強リブ74は、ブラケット壁部52と第2の取付面42の間で延びることが可能である。補強リブ74は、ブラケット壁部52が曲がるのを防止することを補助する。
【0019】
図5及び
図6には、取付ブラケット14にカメラ12を固定するための例示的な順序が示されている。
図5に示されているように、アッパータブ32は、戻り止め部60から離間して、ロアタブ34と共に受容開口部68に挿入されている。U字状の受容壁部66の下面76(
図3及び
図4参照)、すなわち、取付ブラケット14がウィンドウに結合されているときにウィンドウから離れるように向いたU字状の受容壁部の面は、ハウジング16に係合することができる。U字状の受容壁部66の外側の側壁部78は、アッパータブが受容開口部68に受容されると、カメラ12の側方移動を少なくとも部分的に防止するために、アッパータブ32に係合することができる。それゆえ、U字状の受容壁部66の下面76及び外側の側壁部78は、アッパータブ32が受容開口部68に挿入されているときに、取付ブラケット14に対してカメラ12を整列させるのを補助することができる。
【0020】
アッパータブ32が受容開口部68に挿入された後、カメラ12は、
図5に示された位置から
図6に示された位置へ向けて取付ブラケット14に対して旋回することが可能である。カメラ12は、ハウジング16の第1の面18がアッパータブ32においてブラケット壁部52のエッジ部54と係合するまで旋回される。エッジ部54が第2の取付面42に対して延びる角度αにより、カメラレンズ22が旋回してウィンドウと係合すること、及び/又はウィンドウに近づきすぎることが防止される。したがって、アッパータブ32がエッジ部54に係合すると、カメラ12は、車両の前方の環境を監視するために、ウィンドウ及び/又は取付ブラケット14に対して所望の角度となっている。
【0021】
アッパータブ32は、カメラ12が旋回するにつれて弾性タブ70をブラケット壁部52から離れるように曲げる。弾性タブ70は、ハウジング16がエッジ部54に係合した後でも曲げられたままであり得る。弾性タブ70は、アッパータブ32がエッジ部54と係合するよう促す、アッパータブ32におけるハウジング16の第2の面20へ力を加える。それゆえ、弾性タブ70は、カメラ12が取付ブラケットに対する所望の向きにおいて取付ブラケット14に取り付けられたままであることを補助する。
【0022】
突出部56は、カメラ12が旋回するにつれてノッチ36に受容される。突出部56は、アッパータブ及びロアタブ32,34のうち少なくとも1つに係合することができるとともに、取付ブラケット14によってカメラがウィンドウに固定されているときに、第2の取付面42及び/又はウィンドウへ向けて、又は第2の取付面42及び/又はウィンドウから離れるようにカメラ12が移動するのを防止することが可能である。例えば、突出部56は、アッパータブ32に係合することができるとともに、カメラがウィンドウに固定されているときに、第2の取付面42及び/又はウィンドウから離れるようにカメラ12が移動するのを防止することが可能である。それゆえ、突出部56は、カメラ12が取付ブラケット及び/又はウィンドウに対する所望の向きにおいて取付ブラケット14に取り付けられたままであることを補助する。
【0023】
ロアタブ34は、カメラ12が取付ブラケット14に対して旋回するにつれて、戻り止め部60へ向けて移動する。ロアタブ34が旋回に際して戻り止め部60と係合すると、弾性アーム58は、外方へ(すなわち互いに離れるように)移動する。ロアタブ34は、ロアタブが戻り止め部60を越えてスライドするまで、取付ブラケット14に対して旋回される。ロアタブ34は、取付ブラケット14にハウジング16を結合するために戻り止め部60を越えてスライドした後に、弾性アーム58へはめ込まれる。ロアタブ34におけるハウジング16の第2の面20は、カメラ12が取付ブラケット14に取り付けられているときにストッパ面62に係合することができる。ストッパ面62は、カメラ12が取付ブラケット14に取り付けられるのを補助する。
【0024】
弾性アーム58の外方への延長部により、弾性アーム及び戻り止め部60は、カメラ12が取付ブラケット14に固定されているときに、ロワータブ34においてハウジング16の第1の面18に係合しない。ブラケット壁部52も、ロアタブ34においてハウジング16の第1の面18に係合しない。ハウジング16の第1の面18は、カメラ12が取付ブラケット14に固定されている場合にのみブラケット壁部52のエッジ部54に係合する。しかし、ハウジング16の第1の面18が、ロアタブ34において、弾性アーム58、戻り止め部60及びブラケット壁部52のうち1つ又は複数にも係合可能であると考えられる。
【0025】
本発明の上述の説明から、当業者は、改良、変更及び修正を理解する。当業者の技能内でのこのような改良、変更及び修正は、添付の特許請求の範囲によってカバーされることを意図している。
【国際調査報告】