(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-12
(54)【発明の名称】フィジェットアクセサリ及びそれを提供するためのシステム
(51)【国際特許分類】
A63H 33/26 20060101AFI20231004BHJP
【FI】
A63H33/26 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518514
(86)(22)【出願日】2021-09-03
(85)【翻訳文提出日】2023-03-22
(86)【国際出願番号】 US2021049053
(87)【国際公開番号】W WO2022072120
(87)【国際公開日】2022-04-07
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519053049
【氏名又は名称】ポップソケッツ・エル・エル・シー
【住所又は居所原語表記】1426 Pearl St. Ste. 400 Boulder, CO 80302, USA
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】バネッサ・カントリー-アルベス
(72)【発明者】
【氏名】デビッド・ウィルソン
(72)【発明者】
【氏名】アイバン・チェン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ジェイ・コリー
(72)【発明者】
【氏名】デビッド・クザルネッキ
(72)【発明者】
【氏名】ローレンス・ハーマン・フォン
(72)【発明者】
【氏名】ランディ・ヤン・チャン
(72)【発明者】
【氏名】デビッド・ビー・バーネット
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA30
2C150BC10
2C150DD02
2C150EA06
(57)【要約】
ボウルと幾何学的に協働する複数のストーンを含むフィジェットアクセサリである。ボウルは、複数のストーンがベース向きに配置されるように構成されたボウルベースを含む。ボウルは、ボウルの上縁を円周方向に取り囲むボウルリップと、ボウルリップとボウルベースとの間に延在するボウル傾斜部とを含む。ボウルベース内の1つ又は複数の磁石は、複数のストーンがボウルと磁気的に係合するように、複数のストーン内の対応する磁石と反対の極性を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のストーンと、ボウルとを含む、フィジェットアクセサリであって、
各ストーンは、
ストーン蓋;
ストーン本体;及び
前記複数のストーンのそれぞれのストーン本体の内部に配置された少なくとも1つのストーン磁石
を含み、
前記ボウルは、
前記ボウルの底に配置されたボウルベースであって、その上に前記複数のストーンがベース向きに配置されるように構成された、ボウルベース;
前記ボウルの上縁を円周方向に取り囲むボウルリップ;
前記ボウルリップと前記ボウルベースとの間に延びるボウル傾斜部;及び
少なくとも前記複数のストーンが前記ベース向きに配置されているときに、前記ストーン磁石のうち対応するものと反対の極性を有する、前記ボウルベースに含まれる1つ又は複数のボウル磁石
を含み、
前記1つ又は複数のボウル磁石は、前記ストーン磁石と磁気的に相互作用するように構成される、フィジェットアクセサリ。
【請求項2】
前記ボウルは、前記ボウルを円周方向に取り囲むチャネルを含む、請求項1に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項3】
さらにひも部分を含み、前記ひも部分は、ひもラップの内面に配置されたひもカラーを含み、前記ひもカラーは、前記ボウルを円周方向に取り囲む前記チャネルと係合するように構成される、請求項2に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項4】
前記ひもカラーは、スナップ嵌めによって前記チャネルと係合するように構成される、請求項3に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項5】
前記複数のストーンのそれぞれのストーン蓋は凹形状を含み、前記複数のストーンのそれぞれのストーン本体は凸状の湾曲を含む、請求項1に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項6】
前記ストーン蓋の前記凹形状は、前記ストーン本体は凸状の湾曲と相補的である、請求項5に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項7】
前記ボウルリップは、前記ボウル傾斜部の上縁の周りに配置された内向きに突出した外縁として形成される、請求項1に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項8】
前記ボウル傾斜部は、前記ボウルリップと前記ボウルベースの間に伸びる湾曲領域によって定義される、請求項1に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項9】
前記ボウル傾斜部の前記湾曲領域は、前記ストーンの形状と協働して前記ボウル傾斜部に沿った前記複数のストーンの移動を容易にするように構成された凸状プロファイルを含む、請求項8に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項10】
前記複数のストーンは、前記ボウル内で互いに隣接して並んで配置された第1のストーン及び第2のストーンを含む、請求項1に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項11】
第1及び第2のストーンと、ボウルとを含む、フィジェットアクセサリであって、
前記第1及び第2のストーンはそれぞれ、ストーン蓋、ストーン本体、及び前記第1及び第2のストーンの内部にそれぞれ配置された第1及び第2のストーン磁石を含み、
前記ボウルは、前記ボウルの底に配置されたボウルベースであって、その上に前記第1及び第2のストーンがベース向きで互いに隣接して並んで配置されるように構成された、ボウルベースを含み、
前記ボウルは、前記ボウルベースに収容されたボウル磁石を含み、前記第1及び第2のストーン磁石の極性と反対の極性を有し、前記ボウル磁石は、前記第1及び第2のストーン磁石と磁気的に相互作用するように構成され、
前記ボウルと、前記第1及び第2のストーンは、相互間の相補的な形状及び磁気相互作用を持ち、これにより、前記第1のストーンに上向きの外部ユーザー力が加えられると、前記第1のストーンが前記ベース向きから外れ、前記第2のストーンに向かって移動し、さらに、前記第1及び第2のストーンのそれぞれは、前記外部ユーザー力が加えられると、前記ボウル及び対応する他のストーンの一方と磁気的に係合したままになる、
フィジェットアクセサリ。
【請求項12】
さらにひも部分を含み、前記ひも部分は、ひもラップの内面に配置されたひもカラーを含み、前記ひもカラーは、スナップ嵌め構成によって、前記ボウルを円周方向に取り囲むチャネルと係合するように構成される、請求項11に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項13】
各ストーン蓋は凹形状を含み、各ストーンのストーン本体は凸状の湾曲を含む、請求項11に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項14】
前記ボウルリップは、前記ボウル傾斜部の上縁の周りに配置された内向きに突出した外縁として形成される、請求項11に記載のフィジェットアクセサリ。
【請求項15】
前記ボウル傾斜部は、前記ボウルリップと前記ボウルベースの間に伸びる湾曲領域によって定義される、請求項11に記載のフィジェットアクセサリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フィジェットアクセサリに関し、より具体的には、補完的な形状と相互間の磁気相互作用に基づくボウルとストーンの配置を有するフィジェットアクセサリに関する。
【背景技術】
【0002】
多くのフィジェットアクセサリは、ベースが外側の回転部材を支持するスピナー構成に基づいている。ユーザーはベースを手に持ち、ベースの周りで回転ビヒクルをスピンさせる。スピン動作を容易にするために、ベースと回転ビヒクルとの間にベアリングが配置されるのが一般的である。そんな「フィジェットスピナー」は、そわそわしがちな人を落ち着かせ、緊張や不安などを解放してくれるというコンセプトに基づいている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
公知のフィジェットスピナーは、いくつかの有益な鎮静効果を提供し得るが、それらは1つのアプローチにすぎず、すべてのユーザーに同じ鎮静効果を与えない、又は全く鎮静効果を与えない可能性があり、及び/又は特定のユーザーに最適なレベルの鎮静効果を与えない可能性がある。例えば、このようなスピナーは、特定のユーザーアクションにのみ応答してモーション又は移動を生成するのではなく、ユーザーがスピナーの連続的なモーションを生成することに基づいている。このように、継続的なモーションに依存しないアプローチを含む代替アプローチに基づいて、ユーザーに有益な鎮静効果又はストレス軽減効果を提供できる改善されたフィジェットアクセサリが当技術分野で継続的に必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、複数のストーンを含むフィジェットアクセサリに関する。各ストーンは、ストーン蓋と、ストーン本体と、複数のストーンのそれぞれのストーン本体の内部に配置された少なくとも1つのストーン磁石とを含む。フィジェットアクセサリは、ボウルの底部に配置されたボウルベースを有するボウルをさらに含み、その上に複数のストーンがベース向きに配置されるように構成されている。ボウルは、ボウルの上縁を円周方向に取り囲むボウルリップと、ボウルリップとボウルベースとの間に延在するボウル傾斜部とを含む。ボウルは、少なくとも複数のストーンがベース向きに配置されているときに、ストーン磁石の対応するものと反対の極性を有する、ボウルベースに含まれる1つ又は複数のボウル磁石をさらに含み、1つ又は複数のボウル磁石は、ストーン磁石と磁気的に相互作用するように構成されている。
【0005】
本開示はさらに、第1及び第2のストーンと、ボウルとを含むフィジェットアクセサリに関する。第1及び第2のストーンのそれぞれは、ストーン蓋、ストーン本体を含み、第1及び第2のストーンの内部には、それぞれ第1及び第2のストーン磁石が配置される。ボウルは、ボウルの底に配置されたボウルベースを含み、その上に、第1及び第2のストーンが、ベース向きで互いに隣接して並んで配置されるように構成されている。ボウルは、ボウルベースに含まれるボウル磁石を含み、第1及び第2のストーン磁石とは反対の極性を有し、ボウル磁石は、第1及び第2のストーン磁石と磁気的に相互作用するように構成される。ボウルと、第1及び第2のストーンは、相互間の相補的な形状及び磁気相互作用を持ち、これにより、第1のストーンに上向きの外部ユーザー力が加えられると、第1のストーンがベース向きから外れ、第2のストーンに向かって移動し、さらに、第1及び第2のストーンのそれぞれは、外部ユーザー力が加えられると、ボウル及び対応する他のストーンの一方と磁気的に係合したままになる。
【0006】
これら及びその他の態様、利点、及び代替案は、適切な場合に添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより、当業者に明らかになる。さらに、この概要の節及び本明細書の他の箇所で提供される説明は、特許請求される内容を例として説明することを意図しており、限定することを意図していないことを理解されたい。
【0007】
主題の例示された実施形態は、図面を参照することによって最もよく理解され、図面において、同様の部分は全体を通して同様の数字によって示される。以下の説明は、例としてのみ意図されており、特許請求される内容と一致するデバイス、システム、及びプロセスの特定の選択された実施形態を単に示している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態によるフィジェットアクセサリの斜視図である。
【
図2】
図2は、本開示の一実施形態による、
図1のフィジェットアクセサリの分解図を、さらなるひも部分とともに示す。
【
図3】
図3A~3Cは、本開示の一実施形態による、
図1のフィジェットアクセサリのボウルの側面図及び端面図である。
【
図4】
図4A~4Bは、本開示の一実施形態による、
図1のフィジェットアクセサリのストーンの斜視図及び側面図をそれぞれ示す。
【
図5】
図5は、本開示の一実施形態による、
図1のフィジェットアクセサリのストーンの断面図である。
【
図6】
図6は、本開示の一実施形態による、
図1のフィジェットアクセサリのボウルの断面図である。
【
図7】
図7A~7hは、本開示の一実施形態による、
図1のフィジェットアクセサリのストーン及びボウルの様々な可能な向きを示す。
【
図8】
図8A~8Hは、本開示の一実施形態による、
図7A~7Hの様々な可能な向きにおける
図1のフィジェットアクセサリのストーン及びボウルの様々な断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
当業者は、図中の要素が単純化及び明確化のために示されており、必ずしも一定の縮尺で描かれていないことを理解できる。例えば、図中のいくつかの要素の寸法及び/又は相対的配置は、本発明の様々な実施形態の理解を深めるのに役立つように、他の要素に対して誇張されている場合がある。また、これらの様々な実施形態の視界を妨げないようにするために、商業的に実現可能な実施形態で有用又は必要な、一般的だが十分に理解されている要素は、多くの場合、描かれていない。特定のアクション及び/又はステップは、特定の発生順序で説明又は描写され得ることがさらに理解されるが、当業者は、順序に関するそのような特異性が実際には必要とされないことを理解できる。また、本明細書で使用される用語及び表現は、異なる特定の意味が本明細書で別途記載されている場合を除き、上記の技術分野の当業者によってそのような用語及び表現に与えられる通常の技術的意味を有することも理解される。
【0010】
本開示は、概して、ボウルと幾何学的に協働するように構成された複数のストーンを含むフィジェットアクセサリに関する。ボウルは、複数のストーンがベース向きに配置されるように構成されたボウルベースを含む。ボウルは、ボウルの上縁を円周方向に取り囲むボウルリップと、ボウルリップとボウルベースとの間に延在するボウル傾斜部とを含む。ボウルベース内の1つ又は複数の磁石は、複数のストーンがボウルと磁気的に係合するように、複数のストーン内の対応する磁石と反対の極性を有する。1つ又は複数の実施形態では、フィジェットアクセサリは、ユーザーが、ボウルに対するストーンの位置及びストーンの互いの位置のフィジェットベースの手動操作に関与できるように構成され、それによって、ユーザーに落ち着き及びストレス軽減効果を与える。
【0011】
ここで図面を参照する。
図1は、本開示の一実施形態によるフィジェットアクセサリ10を示す。フィジェットアクセサリ10は、ボウル12と磁気的に係合する第1及び第2のストーン11a及び11bを含み、ボウル12は任意選択で、ひも部分13と磁気的又はその他の方法で係合する。第1及び第2のストーン11a及び11bは、
図1に示すように隣接して配置でき、これにより、第1及び第2のストーン11a及び11b内に配置された1つ又は複数の磁石と、ボウル12のベース内に配置された1つ又は複数の反対極の磁石によって、第1及び第2のストーン11a及び11bがボウル12と磁気的に係合する。本明細書では2つのストーンが示されているが、当業者には、フィジェットアクセサリ10がボウル12内に配置された2つより少ない又は多いストーンを含み得ることが自明である。
【0012】
図2は、本開示によるひも部分13の異なる実施形態で構成された、
図1のフィジェットアクセサリ10の分解図を示す。
図1と同様に、第1及び第2のストーン11a及び11bのそれぞれは、ストーンの一面を画定するストーン蓋と、ストーン本体と、ストーン本体内に配置されたストーン磁石とを含む。例えば、第1のストーン11aは、ストーン蓋11cと、ストーン本体11dと、ストーン本体11d内に配置されたストーン磁石(図示せず)とを含む。
【0013】
引き続き
図2を参照すると、ボウル12は、ボウルリップ12a、ボウル傾斜部12b、ボウルチャネル12c、及びボウル12dのベース内に配置された1つ又は複数のボウル磁石(図示せず)で構成される。ボウル12は、
図2に示されるように、ボウルチャネル12cによって円周方向に取り囲まれている。さらに、ボウルリップ12aは、ボウル傾斜部12bの上縁の周りに配置された内側に突出した外縁として形成される。ボウル傾斜部12bは、ボウルリップ12aとボウルベース12dとを接続する湾曲領域によって画定される。ボウル傾斜部12bは、第1及び第2のストーン11a及び11bのストーン本体(例えば、本体11d)と協働するように凸状の傾斜プロファイルを有する。ボウル傾斜部12bの革新的な形状は、例えば、
図4A~4Bにより詳細に示されるように、それに沿ったストーンの移動を容易にする傾斜プロファイルを有することによって、1つ又は複数のストーン(ここでは、第1及び第2のストーン11a及び11b)を協調的に収容するように構成されている。この協働配置は、ボウル傾斜部12bとストーン本体(例えば、本体11d)の相補的な形状だけでなく、磁気相互作用にも基づく。前述及び後述のように、これらの磁気相互作用は、第1及び第2のストーン11a及び11b内に配置された1つ又は複数の磁石によって提供され、1つ又は複数の反対極の磁石がボウルベース12d内に配置される。ボウル傾斜部12bと1つ又は複数のストーン(例えば、ストーン11a及び11b)との間の相補的な形状及び磁気相互作用のこの組み合わせは、フィジェットベースの機構を提供し、これにより、ユーザーは神経エネルギー、不安、又は心理的ストレスを軽減し得る。
【0014】
再び
図2を参照すると、ひも13は、ひもカラー13a、ひもラップ13b、ひも穴13c、ひも尾部13d、磁気キャップ13e、及びひも磁石(図示せず)を含む。本開示の一実施形態によれば、ボウルチャネル12cは、ひもラップ13bのひもカラー13aを協働的に受け入れるように構成される。ひもカラー13aは、ボウルチャネル12cとのスナップ嵌めを形成するように構成され、それによってひも13をボウル12に固定できるが、一時的又は可逆的な方法で固定することを理解されたい。このようにして、ひも13の異なる実施形態をボウル12に接続及び分離することができる。
【0015】
ここで
図3A~3Cを参照すると、本開示によるボウル12の端面図及び側面図が示されている。示されるように、チャネル12cは、ボウル12の外側に沿って配置され、ボウル12の周りに円周方向のくぼみを形成する。
【0016】
図4A~4Bは、本開示による第1のストーン11aの一実施形態を示す。
図4A~4Bに示されるように、蓋11cは、ストーン本体11dの湾曲を補完する凹形状を含んでもよく、これにより、本開示のストーンは、係合するように垂直に積み重ねることができる。以下に詳細を示して説明する。
【0017】
ここで
図5を参照すると、ストーン本体11dの内部にストーン磁石20aが配置された第1のストーン11aの断面図が示されている。1つ又は複数の実施形態では、ストーン蓋11cとストーン本体11dとの間の相補的な形状は、
図5に示すようにストーン本体内に配置されたストーン磁石20aと組み合わせて、複数のストーンが係合するように積み重ねられる構成(例えば、互いに重ねて配置)を提供する。
【0018】
図6は、ボウルベース12d内に並んで配置された第1及び第2のボウル磁石24a及び24bを示す、ボウル12の断面図である。本開示の1つ又は複数の実施形態では、第1のボウル磁石24aは、主に第1のストーン11aの反対極のストーン磁石20aと相互作用するように構成でき(例えば、
図5を参照)、第2のボウル磁石24bは、第2のストーン11bの反対極のストーン磁石(図示せず)と磁気的に相互作用するように構成でき、これにより、第1及び第2のストーン11a及び11bがボウル12と磁気的に係合したままになる。ストーン磁石と対応する第1及び第2のボウル磁石24a及び24bの方向は、第1及び第2のストーン11a及び11bがボウルベース12dと磁気的に係合したままになり、ストーン11a及び/又は11bとボウル12との間の磁気引力に打ち勝つために、第1及び/又は第2のストーン11a、11bに十分な大きさの外力が加えられると、それによってストーン11a及び11bがボウルベース12dから取り外されるように構成されることを理解されたい。ストーン11a及び/又は11bとボウル12との相補的な幾何学的形状は、それらの間の前述の磁気相互作用とともに、ストーン11a及び/又は11bが前記外力によってボウルベース12dから取り外されると、以下にさらに説明するように、ストーンがボウル傾斜部12bに沿って、又は互いの上又は下を移動するような構成を提供する。
【0019】
図7A~7Hは、ユーザーが例示的な力(例えば、ユーザーがアクセサリ10を弄んでいる間に発生するもの)を加えることに応答して生じ得る、フィジェットアクセサリ10のボウル12に対する第1及び第2のストーン11a及び11bの様々な向きを示す。もちろん、ユーザーは、ストーン11a及び11bの一方又は両方に広範囲の力を加えることによって、ストーンのフィジェットベースの操作に関与でき、そのような力は、任意の方向にある可能性があり、目的の効果に応じて大きさの範囲を有する可能性があることを理解されたい。同様に、
図8A~8Hは、
図7A~7Hに示される様々な配向における第1及び第2のストーン11a及び11b、ならびにボウル12の断面を示す。
【0020】
最初に
図7A/8Aを参照すると、第1及び第2のストーン11a及び11bが「ベース」向きで示されており、これにより、ボウル磁石24a及び24bならびに対応するストーン磁石20a及び20bは、それらの最も近くかつ最も共線的な配向にある。したがって、第1及び第2のストーン11a及び11bをボウル12のベースに固定するために最大の磁気引力が起きる。
【0021】
図7B/8Bは、ユーザーによる外力30がストーン11bに加えられた後の
図7A/8Aの構成を示しており、これによりユーザーの力30の方向と大きさの関数として、ストーン11bがその「ベース」向きから外れ、ストーン11aに向かって移動する。このように、ユーザーの力30は、磁力に打ち勝ってストーン磁石20bを対応するボウル磁石24bから分離し、それらが最接近し、かつ最も共線的な向きにならないようにする。その結果、力30が加えられ続けると、ユーザーは減少する磁気抵抗を体験する。
【0022】
ここで
図7C/8Cを参照すると、ユーザーの外力30がストーン11bに加えられ続け、それによってストーン11bがボウルから完全に分離し、隣接するストーン11a上に移動するさらなる構成が示されている。このように、対応するボウル磁石24bからストーン磁石20bの間の磁気引力は大幅に減少し、これは、力30の継続的な適用においてユーザーによって体験される。ただし、同時に、ストーン11bの磁石20bは、磁石20a及び20bが互いに接近するように動かされる結果として、ストーン11aの対応する磁石20aへの引力を受ける。したがって、ユーザーは、力30に対する磁気抵抗の大幅な減少を体験するだけでなく、磁石20aと20bとの間の引力の増加を実際に体験し始める。
【0023】
図7D/8Dは、ユーザーの外力30が、磁石20aと20bとの間の磁気引力の増大とともに、ストーン11bをボウルの反対側に完全にスライドさせ、それによってストーン11bを隣接するストーン11a上に完全に積み重ねたときの向きを示している。ストーン11bがストーン11aの上を移動するにつれて、磁石20aと20bとの間の磁気引力が増大し、
図4A~4Bで上述したストーンの本体と蓋の相補的な形状とともに、ユーザーは、力30の適用として1つのストーンを他のストーンの上に「ひっくり返す」ように、又は積み重ねる方法で所定の位置に「はめ込む」ことさえ体験し得る。ユーザーがストーンをそのベース向きから押し出しても、一方の磁力が(すなわち、磁石20bと24bの間で)減少しても、別の磁力(すなわち磁石20aと20bの間で)が増加するため、ユーザーはストーンが落ちたり完全に外れたりする危険を感じることはないという点で、フィジェットの体験は、特に心を落ち着かせたり、ストレスを軽減したりすることができる。
【0024】
図7E/8Eは、上記の
図7A/8Aと同じ開始ベース向きを示す。しかし、
図7B/8Bの力30とは対照的に、
図7F/8Fのユーザー力40は、ストーン11bをその「ベース」向きから外し、隣接するストーン11aの下に移動させる方向及び大きさを有する。更なる効果は、ストーン11aをそのベース向きから同様に取り除くことである。
図7B/8Bの実施形態と同様に、
図7F/8Fのユーザーの力40は、磁力に打ち勝って、ストーン磁石20bを対応するボウル磁石24bから引き離し、それらが最接近し、最も共線的な向きにならないようにするとともに、追加の磁力に打ち勝って、ストーン磁石20aをその対応するボウル磁石24aから分離し、それらがもはやそれらの最も近くかつ最も共線的な向きにならないようにする。その結果、力40が加えられ続けると、ユーザーは減少する磁気抵抗を体験する。
【0025】
図7G/8Gは、ユーザーの力40を継続して加えることの効果、特にストーン11bを磁石24bからさらに遠ざけると同時にストーン11aを対応する磁石24aから離す効果を示す。このように、対応するボウル磁石24bからストーン磁石20bの間の磁気引力は大幅に減少し、これは、力40の継続的な適用においてユーザーによって体験される。しかし同時に、ストーン11bの磁石20bは、磁石20a及び20bが互いにより接近するように移動された結果としての、ストーン11aの対応する磁石20aへの引力だけでなく、ボウル磁石24aへの引力も経験する。したがって、ユーザーは力40に対する大きな磁気抵抗を体験するだけでなく、ストーン11bがボウルを横切って滑るにつれて増加する引力を実際に体験し始める。
【0026】
最後に、
図7H/8Hは、磁石20aと20bとの間、及び磁石20bとボウル磁石24aとの間の磁気引力の増加とともに、ユーザーの外力40がストーン11bをストーン11aの下に完全に滑り込ませた向き(
図7D/8Dと逆の順序ではあるが、ストーン11a及び11bが再び積み重ねられる)を示す。上記のように、ユーザーは、上記と同様の方法でストーンを「はめ込む」力40の適用を体験することができ、これにより、磁力による力40の適用によって、ユーザーはストーンが落下する危険があるかのように感じない。
【0027】
図7A~7H/8A~8Hに関して上述したストーン11a及び11bのユーザー操作は単なる例示であること、また、ユーザーに鎮静効果と有益な効果を同等に提供する可能性があり、特に本明細書に開示されたフィジェットアクセサリによって可能になる、広範囲のフィジェットベースのストーンの操作が存在することを理解されたい。
【0028】
本発明は、限られた数の実施形態に関して説明されてきたが、本発明の多くの変形、修正、及び他の応用がなされ得ることが理解される。したがって、本発明は、本明細書に記載の実施形態に限定されない。
【国際調査報告】