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特表2023-542987医療装置用のテストストリップイジェクタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-12
(54)【発明の名称】医療装置用のテストストリップイジェクタ
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/04 20060101AFI20231004BHJP
【FI】
G01N35/04 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518806
(86)(22)【出願日】2021-09-23
(85)【翻訳文提出日】2023-04-12
(86)【国際出願番号】 US2021051629
(87)【国際公開番号】W WO2022066826
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】17/031,387
(32)【優先日】2020-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】501205108
【氏名又は名称】エフ ホフマン-ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カディオ、マイケル アラン ジーン マリー
(72)【発明者】
【氏名】コンヤ、アフメト
【テーマコード(参考)】
2G058
【Fターム(参考)】
2G058AA09
2G058CC09
2G058CD24
(57)【要約】
流体試験装置用のテストストリップ排出機構であって、操作ボタンと、ボタンに可動に係合した遠位端を有するレバーとを備え、レバーは、支点を中心にして回転するように構成され、レバーは、テストストリップを運ぶべくスライドするスレッドに可動に係合した近位端を有し、装置は、ユーザがテストストリップをスレッド上に挿入し、装置へと挿入方向に挿入することで、スレッドがレバーアームに接触し、レバーアームが操作ボタンに接触して、操作ボタンを医療装置の外側方向に、ユーザによる操作ボタンの操作が可能である位置へと移動させるように構成されている、テストストリップ排出機構。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体試験用の医療装置であって、
検体用のテストストリップを受け入れて運ぶためのスレッドを備えるテストストリップ排出機構を備え、前記スレッドは、前記テストストリップを運んで前記医療装置のコネクタに接離させるようにスライドし、前記ストリップ排出機構は、操作ボタンと、前記ボタンに可動に係合した遠位端を有するレバーとを備え、前記レバーは、支点を中心にして回転するように構成され、前記レバーは、前記スレッドに可動に係合した近位端をさらに備え、前記装置は、ユーザがテストストリップを前記スレッド上に挿入し、前記装置へと挿入方向に挿入することで、前記スレッドが前記レバーのアームに接触し、前記レバーのアームが前記操作ボタンに接触して、前記操作ボタンを前記医療装置の外側方向に、ユーザによる前記操作ボタンの操作が可能である位置へと移動させるように構成されている、装置。
【請求項2】
前記スレッドは、スレッド移動距離にて移動するように構成され、前記操作ボタンは、操作ボタン距離にて移動するように構成され、前記操作ボタン距離に対する前記スレッド移動距離の比は、1~5である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記操作ボタン距離に対する前記スレッド移動距離の比は、3~5である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記操作ボタン距離に対する前記スレッド移動距離の比は、3.7~3.9である、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記レバーに押し付けられて前記レバーに摩擦係合するレバーロックをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記レバーロックは、前記スレッドに押し付けられ、前記スレッドに摩擦係合するようにさらに構成されている、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記レバーロックは、前記操作ボタンに押し付けられ、前記操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成されている、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記レバーロックは、操作ボタンに押し付けられ、操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成されている、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記レバーロックは、前記操作ボタンに接触するタブを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記レバーロックは、前記操作ボタンに接触するタブを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
流体試験用の医療装置であって、
検体用のテストストリップを受け入れて運ぶためのスレッドを備えるテストストリップ排出機構を備え、前記スレッドは、前記テストストリップを運んで前記医療装置のコネクタに接離させるようにスライドし、前記ストリップ排出機構は、操作ボタンと、前記ボタンに可動に係合した遠位端を有するレバーとを備え、前記レバーは、支点を中心にして回転するように構成され、前記レバーは、前記スレッドに可動に係合した近位端をさらに備え、前記装置は、ユーザが前記操作ボタンを操作することで、前記レバーが前記支点上で回転して、前記スレッドを外側方向に移動させて、前記テストストリップを前記装置から排出するように、前記操作ボタンが前記レバーを動かすように構成されている、装置。
【請求項12】
前記スレッドは、スレッド移動距離にて移動するように構成され、前記操作ボタンは、操作ボタン距離にて移動するように構成され、前記操作ボタン距離に対する前記スレッド移動距離の比は、1~5である、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記操作ボタン距離に対する前記スレッド移動距離の比は、3~5である、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記操作ボタン距離に対する前記スレッド移動距離の比は、3.7~3.9である、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記レバーに押し付けられて前記レバーに摩擦係合するレバーロックをさらに備える、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記レバーロックは、前記スレッドに押し付けられ、前記スレッドに摩擦係合するようにさらに構成されている、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記レバーロックは、前記操作ボタンに押し付けられ、前記操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成されている、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記レバーロックは、操作ボタンに押し付けられ、操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成されている、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記レバーロックは、前記操作ボタンに接触するタブを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記レバーロックは、前記操作ボタンに接触するタブを含む、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
検体用のテストストリップを受け入れて運ぶためのスレッドを備えるテストストリップ排出機構を備える流体試験用の医療装置を使用する方法であって、
前記スレッドは、前記テストストリップを運んで、前記医療装置のコネクタに接離させるべく、スライドするように構成されており、前記方法は、
操作ボタンと前記ボタンに可動に係合した遠位端を有するレバーとを備えるように前記ストリップ排出機構を構成することであって、前記レバーは、支点を中心にして回転するように構成され、前記レバーは、前記スレッドに可動に係合した近位端をさらに備える、前記ストリップ排出機構を構成することと、
テストストリップを前記スレッド上に挿入し、前記装置へと挿入方向に挿入することにより、前記スレッドを前記レバーのアームに接触させて、前記レバーのアームを前記操作ボタンに接触させ、前記レバーのアームで前記操作ボタンを前記医療装置の外側方向に、後の時点におけるユーザによる前記操作ボタンの操作が可能である位置へと移動させることと、
を含む方法。
【請求項22】
前記ストリップ排出機構は、前記レバーに押し付けられて前記レバーに摩擦係合するレバーロックをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記レバーロックは、前記スレッドに押し付けられ、前記スレッドに摩擦係合するようにさらに構成されている、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記レバーロックは、前記操作ボタンに押し付けられ、前記操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成されている、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記レバーロックは、操作ボタンに押し付けられ、操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成されている、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記レバーロックは、前記操作ボタンに接触するタブを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記レバーロックは、前記操作ボタンに接触するタブを含む、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、体液などの試料を測定するためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、検体テストストリップを装てんし、次いで測定後に排出するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医療装置が、患者の病状の診断および/または処置における診断装置および/または治療装置として多くの場合に使用される。例えば、糖尿病を患う患者の血中グルコース値を測定するための診断装置として、血中グルコース測定器が使用される。血中グルコース測定器は、患者の血液試料を受け取るテストストリップを使用する。テストストリップは、テストストリップが測定器に挿入されたときに電気的に接触されるストリップ上の電気接点を有する。測定器は、ストリップの電気接点を通過する電流を測定することによって血中グルコース値を明らかにし、グルコース値の読み出しを提供する。
【0003】
既知の測定器は、テストストリップを挿入方向に受け入れ、これにより、テストストリップの電気ストリップ導体が測定器の電気接点に係合する。テストストリップがユーザによって装てんされるとき、挿入動作は、テストストリップの電気接点をメータの接点に係合させるために使用される。ストリップ排出システムが、試験後の投与されたテストストリップの排出をもたらすことができる。
【0004】
当技術分野で知られているテストストリップ排出機構のいくつかは、スライド機構と、スライド機構を引き戻し、あるいは後退させるために使用されるばねとの直線運動を提供する。そのような設計は、典型的には、排出ボタンを「排出準備完了」位置に引き戻すためにばねに依存する。他のテストストリップ排出機構は、テストストリップを排出するためにスレッドに作用する回転カムを利用する。
【0005】
本明細書で提供される背景技術の説明は、本開示の文脈を一般的に提示することを目的としている。この背景技術の項に記載されている限りにおける現時点の記名発明者の研究、ならびに出願の時点において先行技術として認められない可能性がある説明の態様は、本開示に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められない。
【発明の概要】
【0006】
本開示の第1の態様において、流体試験用の医療装置が提供され、本装置は、検体テストストリップを受け入れて運ぶためのスレッドを備えるテストストリップ排出機構を備え、スレッドは、テストストリップを運んで医療装置のコネクタに接離させるようにスライドし、ストリップ排出機構は、操作ボタンと、ボタンに可動に係合した遠位端を有するレバーとを備え、レバーは、支点を中心にして回転するように構成され、レバーは、スレッドに可動に係合した近位端をさらに備え、装置は、ユーザがテストストリップをスレッド上に挿入し、装置へと挿入方向に挿入することで、スレッドがレバーアームに接触し、レバーアームが操作ボタンに接触して、操作ボタンを医療装置の外側方向に、ユーザによる操作ボタンの操作が可能である位置へと移動させるように構成される。
【0007】
第1の態様の一実施形態において、装置のスレッドを、スレッド移動距離にて移動するように構成でき、操作ボタンは、操作ボタン距離にて移動するように構成され、操作ボタン距離に対するスレッド移動距離の比は、1~5である。
【0008】
第1の態様の別の実施形態において、操作ボタン距離に対するスレッド移動距離の比は、3~5である。
【0009】
第1の態様の別の実施形態において、操作ボタン距離に対するスレッド移動距離の比は、3.7~3.9である。
【0010】
第1の態様の別の実施形態において、装置は、レバーに押し付けられてレバーに摩擦係合するレバーロックを含むことができる。
【0011】
第1の態様の別の実施形態において、レバーロックは、スレッドに押し付けられ、スレッドに摩擦係合するようにさらに構成される。
【0012】
第1の態様の別の実施形態において、レバーロックは、操作ボタンに押し付けられ、操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成される。
【0013】
第1の態様の別の実施形態において、レバーロックは、操作ボタンに押し付けられ、操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成される。
【0014】
第1の態様の別の実施形態において、レバーロックは、操作ボタンに接触するタブを含む。
【0015】
第1の態様の別の実施形態において、レバーロックは、操作ボタンに接触するタブを含む。
【0016】
本開示の第2の態様において、流体試験用の医療装置が提供され、本装置は、検体テストストリップを受け入れて運ぶためのスレッドを備えるテストストリップ排出機構を備え、スレッドは、テストストリップを運んで医療装置のコネクタに接離させるようにスライドし、ストリップ排出機構は、操作ボタンと、ボタンに可動に係合した遠位端を有するレバーとを備え、レバーは、支点を中心にして回転するように構成され、レバーは、スレッドに可動に係合した近位端をさらに備え、装置は、ユーザが操作ボタンを操作することで、レバーが支点上で回転して、スレッドを外側方向に移動させて、テストストリップを装置から排出するように、操作ボタンがレバーを動かすように構成される。
【0017】
第2の態様の一実施形態において、装置のスレッドを、スレッド移動距離にて移動するように構成でき、操作ボタンは、操作ボタン距離にて移動するように構成され、操作ボタン距離に対するスレッド移動距離の比は、1~5である。
【0018】
第2の態様の別の実施形態において、操作ボタン距離に対するスレッド移動距離の比は、3~5である。
【0019】
第2の態様の別の実施形態において、操作ボタン距離に対するスレッド移動距離の比は、3.7~3.9である。
【0020】
第2の態様の別の実施形態において、装置は、レバーに押し付けられてレバーに摩擦係合するレバーロックを含むことができる。
【0021】
第2の態様の別の実施形態において、レバーロックは、スレッドに押し付けられ、スレッドに摩擦係合するようにさらに構成される。
【0022】
第2の態様の別の実施形態において、レバーロックは、操作ボタンに押し付けられ、操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成される。
【0023】
第2の態様の別の実施形態において、レバーロックは、操作ボタンに押し付けられ、操作ボタンに摩擦係合するようにさらに構成される。
【0024】
第2の態様の別の実施形態において、レバーロックは、操作ボタンに接触するタブを含む。
【0025】
第2の態様の別の実施形態において、レバーロックは、操作ボタンに接触するタブを含む。
【0026】
本開示の第3の態様において、流体試験用の医療装置を使用する方法が提供され、装置は、検体テストストリップを受け入れて運ぶためのスレッドを含んでいるテストストリップ排出機構を含み、スレッドは、テストストリップを運んで、医療装置のコネクタに接離させるべく、スライドするように構成され、本方法は、操作ボタンとボタンに可動に係合した遠位端を有するレバーとを備えるようにストリップ排出機構を構成することであって、レバーは、支点を中心にして回転するように構成され、レバーは、スレッドに可動に係合した近位端をさらに備える、ストリップ排出機構を構成することと、テストストリップをスレッド上に挿入し、装置へと挿入方向に挿入することにより、スレッドをレバーアームに接触させて、レバーアームを操作ボタンに接触させ、レバーアームで操作ボタンを医療装置の外側方向に、後の時点におけるユーザによる操作ボタンの操作が可能である位置へと移動させることと、を含む。
【0027】
この項は、本開示の一般的な概要を提示し、本開示の全範囲または本開示の特徴のすべての包括的な開示ではない。さらなる適用領域が、本明細書に提示される説明から、明らかになるであろう。この概要における説明および特定の例は、例示のみを目的とするものであり、本開示の範囲を限定しようとするものではない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本開示のテストストリップイジェクタを有する流体分析装置の上面斜視図を示している。
図2】装置の前端部の平面図であり、装置の下方から得た図であって、分かりやすくするために底面カバーは取り除かれており、図1の分析装置の回路基板アセンブリおよびテストストリップイジェクタを示しており、テストストリップイジェクタボタンおよびテストストリップイジェクタアセンブリが排出(テストストリップを排出する準備ができている)位置に示されている。
図3図1および図2の分析装置の一部分の分解図である。
図4A】装置のテストストリップスレッドの斜視図である。
図4B】装置のテストストリップスレッドの斜視図である。
図5図4Aの線5-5に沿って得たテストストリップスレッドの断面図である。
図6A】装置の排出レバーの斜視図である。
図6B】装置の排出レバーの斜視図である。
図7A】レバーロックを含む特定の実施形態におけるレバーロックの斜視図である。
図7B】レバーロックを含む特定の実施形態におけるレバーロックの斜視図である。
図8図2の図と同様の図であるが、デフォルト/試験位置または中立位置にあるテストストリップイジェクタボタンおよびイジェクタレバーを示しており、イジェクタボタンおよびイジェクタレバーをより明確にするためにレバーロックは示されていない。
図9図8の図と同様の図であるが、テストストリップが挿入された装置を示しており、排出(「排出準備完了」)位置へと移動したテストストリップイジェクタボタンおよびイジェクタレバーを示している。
図10図8および図9の図と同様の図であるが、テストストリップの排出後の装置を示しており、デフォルト/試験位置または中立位置のテストストリップイジェクタボタンおよびイジェクタレバーを示している。
【0029】
対応する参照番号は、図面のいくつかの図を通して、対応する部分を示している。本明細書で説明される図面は、すべての可能な実施態様ではなく、選ばれたいくつかの実施形態のみを例示することを目的としており、本開示の範囲を限定することを意図したものではない。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に、本開示の具体的な実施形態を説明する。しかしながら、本発明は、さまざまな形態で具現化可能であり、本明細書で述べられる実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものになり、本発明の範囲を当業者に充分に伝えるように提供される。
【0031】
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明の実施形態が属する技術分野の当業者が一般的に理解する意味と同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書および添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈からそのようでないことが明らかでない限り、複数形も含むように意図される。
【0032】
別段の指示がない限り、本明細書および特許請求の範囲におけるあらゆる範囲の開示は、その範囲自体およびその範囲に包含される何もかも、ならびに端点も含むと理解されるべきである。別段の指示がない限り、本明細書および特許請求の範囲に記載される数値特性は、本発明の実施形態において得ようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。
【0033】
本明細書に記載の方法およびシステムならびにその一部を、本発明の実施形態を実現するために組み合わせることができる。本明細書において使用される単語の形態は、変形を有することができ、例えば「計算する」などの単語が使用される場合、これは「計算される」および「計算する」などの変形が理解され、考慮されていることを意味する。
【0034】
本明細書において使用されるとき、「ユーザ」、「患者」、および「人間」は、本明細書に開示の糖尿病管理システムと相互作用して、本明細書に記載の改善を介して自身の健康を向上させる個人を指すために使用される。
【0035】
本明細書に開示されるとおり、流体分析装置(すなわち、健康監視装置)は、装置のテストストリップポートから検体テストストリップを排出するように構成された検体テストストリップイジェクタを含む。検体テストストリップイジェクタは、例えば血液などの体液の試料を含む検体テストストリップを、装置を使用して行われる検体の測定後に排出することが望まれる場合に有用であり得る。これにより、装置のユーザは、汚染された検体テストストリップを、検体テストストリップに触れることなく、処分することができる。
【0036】
本明細書で述べられるように、本開示のテストストリップイジェクタおよびシステムは、Roche社製のACCU-CHEK(登録商標)Guide Systemというグルコース測定器などの流体試験装置を有する個々のユーザによって使用されてよい。本開示のテストストリップイジェクタシステムを、市販の装置に組み込むことも可能であり、例えば、ベースユニットに設置することによって充電される充電式試験用測定器などの病院用測定器、および/またはRoche社製のACCU-CHEK(登録商標)Inform Systemというグルコース測定器などの血中グルコース測定器に組み込むことが可能である。そのような病院用およびグルコース試験用測定器によって使用されるテストストリップは、試験および/または試験用測定器の要件に適合するように、本明細書で論じられるテストストリップとは異なるように構成されてよいが、本開示のテストストリップイジェクタシステムは、同様に構成され、同様に機能することができる。
【0037】
さらに、本開示のテストストリップイジェクタおよびシステムを、血液凝固剤試験用測定器などの個々の装置または市販の装置に組み込むことが可能であり、例えばRoche Diagnostics社製のCoaguChek(登録商標)Systemという凝固剤試験用測定器などの血液凝固時間試験用測定器に組み込むことが可能である。そのような血液凝固剤試験用測定器によって使用されるテストストリップは、試験および/または試験用測定器の要件に適合するように、本明細書で特定されるテストストリップとは異なるように構成されてよいが、本開示のテストストリップイジェクタシステムは、同様に構成され、同様に機能すると考えられる。
【0038】
ここで図1を参照すると、分析装置(健康監視装置)10が示されている。装置10を、例えば血中グルコース値を調べるために使用することができる。いくつかの実施形態における装置を、任意に、インスリンポンプまたは連続グルコース監視装置などの医療装置のリモートコントローラとして使用することができる。一例として、装置10は、装置がインスリンポンプ(図示せず)のためのコントローラとして機能する実施形態において、本明細書でさらに説明される。一実施形態においては、装置10を、ロックダウンされたAndroidデバイスなどのロックダウンされたスマートフォンから構築することができる。装置10は、テストストリップ排出システム11と、上部カバー13および下部カバー15を備えるハウジング12とを含む。装置10は、糖尿病管理メニューの呼び出しおよび情報の表示のためのタッチスクリーンなどのグラフィカルユーザインターフェース22を含むことができる。装置10は、さらなる機能を提供するためのボタン24を含むことができ、例えば、ボタン24を、以前に設定されたインスリン送達を確認するためのインスリンボタンとして使用することができる。
【0039】
排出ボタン(本明細書において、イジェクタボタンまたは操作ボタンと呼ばれることもある)16は、以前にハウジング12へと装てん方向「A」に受け入れられたテストストリップの試験および排出の完了後に、すぐに操作可能または押し込み可能な位置(すなわち、「排出準備完了」位置)にあるように構成される。排出ボタン16が押し込まれると、テストストリップ18は排出方向「B」に排出される。換言すると、分析が行われた後に、排出ボタン16は、装置のハウジングから突出し、テストストリップを排出するためにユーザが押すことができる位置にある。あるいは、ユーザが排出方向「B」にテストストリップ18を手動で引っ張って、テストストリップを手動で取り出すことも可能であるが、これは、ユーザが以前に投与されたテストストリップを手動で取り扱うことになるため、好ましくない。
【0040】
テストストリップ18は、分析装置10の第1の端部に設けられたテストストリップ受け入れポート20を介してスライド可能に受け入れられる。テストストリップ受け入れポート20は、テストストリップの横方向または左右方向の変位に起因するラッキング回転などのねじれまたは回転をおおむね防止しながら、テストストリップ18をスライド可能に受け入れるようなサイズである。
【0041】
図2および図3を参照すると、分かりやすくするために底面カバーを取り除いた状態で、装置10は、テストストリップ検体試料を分析するため、および装置に他の機能を提供するためにそれぞれ使用される埋め込み測定エンジンファームウェアアセンブリ36および回路基板アセンブリ38を含むことができる。テストストリップイジェクタボタン16およびテストストリップイジェクタアセンブリ30は、図2において排出(テストストリップを排出する準備ができている)位置に示されている。
【0042】
検体装置10のテストストリップイジェクタアセンブリ30は、不動のテストストリップコネクタ34にスナップ留めされたスレッド32を備える。スレッド32は、並進自在であり、コネクタのガイドレール33に沿ってコネクタ34上を前後にスライドすることができる。図4A図4B、および図5を参照すると、スレッド32は、コネクタ34のガイドレール33に接触し、コネクタ34のガイドレール33に沿って移動する接触脚部47、49、51、53を有する。ガイドレールに沿ってスライドするテストストリップスレッドの例が、2014年5月6日に発行された米国特許第8,715,571号明細書に開示されており、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0043】
図2図3図4A図4B、および図5に最もよく示されているように、スレッド32は、コネクタ34の内部に突出する2つのタブ40を含むことができる。タブ40は金属を含むことができるが、プラスチック、セラミック、などを含むポリマー材料またはセラミック材料などの他の材料を利用することもできる。タブ40は、ストリップが完全に挿入されたときにストリップが通常占有するであろう空間の一部を占有することができる。挿入時に、テストストリップを挿入する動作によって、(スレッド32がまだ内側へと押し込まれていない場合)タブ40が押され、したがってスレッド32が押される。スレッド32は、ストリップコネクタ34から遠ざかる方向に曲げられた第3のタブ41を備える。このタブ41は、コネクタ34に対するスレッド32のスライド移動の軸に対しておおむね垂直であり、排出レバー42上に設けられたフォーク状構造43と接触するための接触面を提供するように構成される。スレッド32の第3のタブ41および排出レバー42のフォーク状構造43により、スレッド32の並進運動を支点を中心とする排出レバー42の回転運動へと伝達することができ、その逆も同様である。
【0044】
図2図3図6A、および図6Bを参照すると、排出レバー42は、金属薄板で構成されてよいが、他の金属、あるいはポリマー材料またはセラミック材料などの他の材料で作られてもよい。上述したように、排出レバー42は、排出レバー42の一端にスレッド32の第3のタブ41をまたぐフォーク43を備え、他端に排出ボタン16のピン54を受け入れるように構成された穴またはスロット57を備える。排出レバー42のこれらの2つの特徴部の間で、排出レバー42は、排出レバー42をハウジングに接続する締結具56(例えば、丸いピンまたはねじ)を受け入れる(すなわち、またぐ)丸穴を含む。丸いピン56を受け入れるこの丸穴は、排出レバー42の回転軸およびレバーアーム42の支点を提供する。
【0045】
図2および図3を参照すると、排出ボタン16は、排出ボタン16が内側および外側にのみスライドすることを可能にするガイドレールによってハウジング内を案内される。さらに、排出ボタン16は、上述したピン54を提供し、このピンは、排出レバー42の穴57によって捕捉され、あるいは受け入れられて、これら2つの部品間のスロット内ピン接続を提供する。
【0046】
テストストリップ18を介してスレッド32のタブ40に加えられる挿入力が、ストリップ18が埋め込まれた測定エンジンファームウェアアセンブリ36(図2および図3を参照)の電気接点と係合して電気的に接続を形成するまで、コネクタ34上の並進運動によってスレッド32を内側へと押す。ついで、この力およびスレッド32の動きが、スレッドに接続された排出レバー42に伝達されることにより、排出レバー42を支点上で回転させる。レバー42のうちの支点の反対側の部分が、排出ボタン16のピンを介して排出ボタンに接続されており、したがって、この移動力は、排出ボタン16をストリップ挿入方向とは異なる方向に外部へと直線運動にて、ボタンが装置のハウジングから突出した位置、したがって排出準備完了位置へと押し出す。一実施形態において、排出方向(図1に示される排出方向「B」)は、ストリップ挿入方向(図1に示される挿入方向「A」)とはおおむね反対の方向である。任意に、装置のストリップコネクタへのテストストリップ18の挿入が、検体試料の適用(例えば、血液)を促すために装置10を起動させてもよい。排出ボタン16が排出準備完了位置に位置すると、ユーザは、試験後にテストストリップ18を排出するために、力を加えて排出ボタン16を内側へと押し込むことによって排出ボタンを押すことができ、これにより、動作は逆になり、スレッド32のタブ40によってテストストリップ18がコネクタおよび装置10から押し出される。排出ボタンが押され、テストストリップが排出されると、ボタンは、ボタンが装置のハウジング12の内側におおむね位置し、任意にボタンがハウジング12の外面とおおむね同一平面になるデフォルト/中立位置に位置する。
【0047】
本開示から明らかなように、本明細書に開示されたテストストリップイジェクタアセンブリは、イジェクタアセンブリ(例えば、イジェクタ操作ボタン)を「排出準備完了」位置に位置させるためにばねを利用する必要がないことが有利である。換言すると、イジェクタアセンブリは、「蓄勢(cocked)」位置へと設定されるばねに依存せず、後にテストストリップをテストストリップポートから排出するためにそのような蓄勢されたイジェクタを解放する機構が存在しない。これは、ばねは時間につれて形状および安定性を失う可能性があるため、有利である。さらに、本明細書に開示されるテストストリップイジェクタアセンブリは、ユーザが単に操作ボタンを押すだけでテストストリップを排出でき、したがってユーザが投与された試験ストリップに排出のために物理的に接触する必要がないため、衛生上の理由からも有利である。さらに、本明細書に開示されるテストストリップイジェクタアセンブリは、中立/デフォルト位置において、操作ボタンがハウジングから突出するのではなく、装置ハウジングの外部とおおむね同一平面に位置するため、有利である。中立/デフォルト位置において突出する操作ボタンを持たないことは、意図せぬボタン操作が生じず、日常の使用においてボタンがユーザの衣服などの他の表面に「引っかかる」ことがないため、有利であり得る。最後に、操作ボタンは、前述のように、テストストリップが装置に挿入された結果として「排出準備完了」位置に配置されるように構成される。したがって、操作ボタンが、好都合なことに、投与されたテストストリップを排出するためにユーザが操作ボタンを押すことを望むであろう時点に近い時点において「排出準備完了」位置に配置される。
【0048】
特定の実施形態においては、装置を、ユーザによる後の時点における操作のための準備ができた位置(「排出準備完了」位置)にあるときの操作ボタンの装置からの突出の距離を抑えつつ、操作ボタンがストリップを排出方向に装置から外へと適切な距離だけ移動させることができるように、操作ボタンの移動距離がスレッドの移動距離よりも短くなるように構成することができる。したがって、選ばれた実施形態において、スレッド32をスレッド移動距離にて移動するように構成することができ、操作ボタン16(排出ボタン)を操作ボタン距離にて移動するように構成することができ、操作ボタン距離に対するスレッド移動距離の比を、1~5となるように構成することができる。別の実施形態において、これらの距離の比は、3~5であってよい。さらなる実施形態において、これらの距離の比は、3.7~3.9であってよい。
【0049】
図2図3図7A、および図7Bを参照すると、一実施形態において、レバー42および排出ボタン16に適用された(すなわち、固定された)レバーロック(摩擦板または摩擦板ばねと呼ばれることもある)50も存在し、これらの排出機構部品がユーザによって最後に利用された位置とは異なる位置に移動することを防ぐことによって、機構がユーザの手の中でがたつくことを防止する。レバーロック50は、ボタンおよびスレッド(および、レバー)をユーザが最後に利用した位置に保持し、揺動および運搬によって引き起こされるがたつきを防止する。レバーロックは、ユーザが装置を扱い、揺すり、あるいは運ぶときなどに、ボタンおよびスレッド機構を静かにすることを可能にする。これは、レバー42、ボタン、およびスレッドに充分な力を加えるレバーロック50を使用して達成され、そうでない場合に自由に動く部品によって引き起こされ得るがたつき音を低減する。がたつきは、典型的には、ユーザによって低品質の装置に関連すると知覚されると考えられる。
【0050】
レバーロック50は、典型的には金属薄板を備えるが、レバーロックを他の材料で作ることも可能である。レバーロック50は、排出レバー42をハウジングボス(排出レバーの支点の軸)に対して固定された状態に保つためのロックとして使用される。図3および図6Bを参照すると、排出レバー42上にバンプまたは他の突起59を設けることで、回転時のレバーロック50に対して摩擦を及ぼし、したがって機構が緩むことを防ぐことができる。レバーロック50は、排出レバー42に力を及ぼして、がたつき最小化システムを提供し、すなわち音の低減をもたらし、排出アセンブリのがたつきを最小にする(すなわち、余分な動きを最小限に抑える)。
【0051】
一実施形態において、レバーロック50は、アセンブリの排出ボタン16に接触して摩擦係合し、そうでなければ排出ボタン16から発せられると考えられるがたつき音を最小にするタブ52を含むことができる。タブ52によってもたらされる接触力は、排出ボタン16から発せられるがたつき音を防止するために充分に大きい。
【0052】
図8が、図2の図と同様の図であるが、デフォルト/試験位置または中立位置にあるテストストリップイジェクタボタンおよびイジェクタレバーを示しており、レバーロックは示されていない。
【0053】
図9が、図8の図と同様の図であるが、テストストリップが挿入された装置を示しており、排出位置へと移動したテストストリップイジェクタボタンおよびイジェクタレバーを示している。
【0054】
図10が、図8および図9の図と同様の図であるが、テストストリップの排出後の装置を示しており、デフォルト/試験位置または中立位置のテストストリップイジェクタボタンおよびイジェクタレバーを示している。
【0055】
図8図10に示されるように、イジェクタボタン16およびイジェクタレバー42を含むイジェクタボタン機構は、2つの主要な位置を有する。排出ボタン16が完全に押し込まれると、スレッド32は、機構が許容する限り外側へと移動する。この位置において、テストストリップは装置の電気コネクタから切り離され(すなわち、電気接点と電気的に接触していない)、ストリップポートが下方を向くように装置が向けられた場合、ストリップは装置から落下可能である。
【0056】
排出ボタンが図8に示されるように完全に押し込まれ、ユーザがテストストリップを挿入するとき、ストリップは、スレッドの2つのタブを介してスレッド32を内側へと押す。これにより、スレッドは、スレッドの第3のタブを介してレバー42を押す。排出レバー42は、支点上で回転し、前述のように排出ボタンピンを押すことによって、図9に示される位置へと排出ボタンを外側に押す。
【0057】
図2および図9に示されるように、排出ボタンが図示のように装置から外側へと突出するとき、排出スレッド32は、機構が許容する限り内側へと移動している。この位置において、ストリップ32を装置内に完全に挿入することができ、この実施形態において、ストリップを測定器に完全に接続する(典型的には、電気的に接続する)ことができる。他の想定される実施形態においては、光学検出原理に基づく他の検体測定装置、またはテストストリップとの電気的接続を形成する必要がない他の検出手段を利用することができ、したがって、テストストリップを単に指定された試験位置または試験領域内に配置するだけでよい。
【0058】
ストリップがすでに挿入されており、排出ボタンがユーザによって内側に押されると、上述したスロット内ピン接続は、ボタンの移動および力を排出レバー42に伝達する。次いで、排出レバー42は、自身の支点上で回転してスレッド32を外側に押し、したがって、前述し、かつ図10から見て取ることができるように、スレッドのタブを介してテストストリップ18を外側へと押す。
【0059】
本明細書に開示される装置は、衛生を改善するために、ユーザが生物学的試料を含むテストストリップの端部を手動で引っ張ることを必要とせずに、ボタンを押すことによってテストストリップを装置から解放または排出することを可能にするように構成される。さらに、いくつかの実施形態において、ユーザが装置を扱い、揺らし、あるいは運ぶときなどに、排出ボタンおよびスレッドを静かにすることを可能にする装置も、本明細書に開示されている。これは、レバーロック50を使用して、そうでなければ自由に動く部品(すなわち、排出ボタン16、スレッド32、およびレバーアーム42)であると考えられる部品のがたつき音を低減し、これらの部品をユーザが最後に利用した位置に保つための充分な力を加えることによって達成される。
【0060】
上記の説明、特許請求の範囲、および図面に開示された特徴は、本発明をそのさまざまな実施形態において実施するために、単独および互いの任意の組み合わせにて重要であり得る。
【0061】
「好ましくは」、「一般的には」、および「典型的には」などのような用語が、本明細書において、特許請求される発明の範囲を限定するために使用されているわけではなく、特定の特徴が特許請求される発明の構造または機能にとって重要であり、必須であり、あるいは重要であることを示唆するために使用されているわけでもないことに、留意されたい。むしろ、これらの用語は、単に本発明の特定の実施形態において利用されても、利用されなくてもよい代替または追加の特徴を強調することを意図したものにすぎない。
【0062】
本発明を詳細に、その特定の実施形態を参照して説明してきたが、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく、修正および変形が可能であることは明らかであろう。より具体的には、本発明のいくつかの態様が、本明細書において好ましい、またはとくに有利であるとして特定されているが、本発明は、本発明のこれらの好ましい態様に必ずしも限定されないと考えられる。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10
【国際調査報告】