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特表2023-543079サウンディング参照信号配置方法、ネットワーク側機器および可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-12
(54)【発明の名称】サウンディング参照信号配置方法、ネットワーク側機器および可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/20 20230101AFI20231004BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231004BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20231004BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W72/0446
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519712
(86)(22)【出願日】2021-09-27
(85)【翻訳文提出日】2023-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2021120822
(87)【国際公開番号】W WO2022068750
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】202011051186.5
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラケシュ、タムラカー
(72)【発明者】
【氏名】スン、ポン
(72)【発明者】
【氏名】シー、ユアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ22
5K067KK02
(57)【要約】
サウンディング参照信号配置方法、端末及びネットワーク側機器を提供し、無線通信の技術分野に属する。サウンディング参照信号配置方法は、ネットワーク側機器が目標サウンディング参照信号SRSの配置パラメータを端末に指示するステップ(S210)を含み、配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個の直交周波数分割多重OFDMシンボルを含み、目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが配置パラメータで指示され、よって、N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで目標SRSを送信することが端末に指示され、Nが1より大きい整数である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側機器が目標サウンディング参照信号SRSの配置パラメータを端末に指示するステップを含み、
前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個の直交周波数分割多重OFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示され、よって、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Nが1より大きい整数である、サウンディング参照信号配置方法。
【請求項2】
前記目標SRSは、周期的SRS、半永続的SRS、及び非周期的SRSのうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記配置パラメータ内の反復パラメータがRである場合、前記N個のOFDMシンボルのうち、R個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、R個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Rが0超過N以下の整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記反復パラメータの値が無効であることはR=nを指示し、nが所定値であり、nが0超過N以下の整数であり、又は、
前記配置パラメータが前記反復パラメータを含まない場合に、R=nとなり、又は、
前記反復パラメータの値がnに配置されることを予め約束する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記配置パラメータ内の反復パラメータが有効に配置されている場合、前記N個のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、前記配置パラメータ内の反復パラメータが無効に配置されている場合、前記N個のOFDMシンボルの各OFDMシンボルにおいて異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである場合、前記目標SRSのトリガ命令を前記端末に送信するステップをさらに含み、前記トリガ命令に前記反復パラメータが搭載される、請求項3から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記トリガ命令は前記目標SRSのP回の伝送をトリガするためのものであり、前記目標SRSのP回の伝送の各伝送において、前記反復パラメータに従って、前記N個のOFDMシンボルにおいて前記目標SRSを送信するのに使用する空間ビームを決定し、Pが0より大きい整数である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記配置パラメータは、前記N個のOFDMシンボルの1スロット内の開始位置をさらに含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
MとNの和が14以下であり、前記開始位置が1スロット内のM番目のOFDMシンボルにある、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記SRSリソースに関連する空間ビームの数

である、請求項3から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワーク側機器が、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報をシグナリングにより指示するステップをさらに含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記シグナリングはDCIシグナリングを含み、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報を前記DCIシグナリング中のSRSリソース指示フィールドにより指示する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記アップリンク空間ビーム情報は、空間関係情報、伝送配置指示情報TCI、及び空間ビームの識別情報のうちの1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
端末が目標SRSの配置パラメータを受信するステップを含み、
前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示される場合、前記端末は前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信し、Nが1より大きい整数である、SRS送信方法。
【請求項15】
前記目標SRSは、周期的SRS、半永続的SRS、及び非周期的SRSのうちの1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信するステップは、
前記配置パラメータ内の反復パラメータがRである場合、前記端末が前記N個のOFDMシンボルのうち、R個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、R個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信するステップを含み、Rが0超過N以下の整数である、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記反復パラメータの値が無効であり、又は前記配置パラメータが前記反復パラメータを含まない場合に、R=nとなり、nが所定値であり、nが0超過N以下の整数である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信するステップは、
前記配置パラメータ内の反復パラメータが有効に配置されている場合、前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、前記配置パラメータ内の反復パラメータが無効に配置されている場合、前記端末が前記N個のOFDMシンボルの各OFDMシンボルにおいて異なる空間ビームで前記目標SRSを送信するステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信する前に、
前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである場合、前記端末が前記目標SRSのトリガ命令を受信するステップをさらに含み、前記トリガ命令に前記反復パラメータが搭載される、請求項16から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記トリガ命令は前記目標SRSのP回の伝送をトリガするためのものであり、よって、前記端末が前記目標SRSのP回の伝送の各伝送において、前記反復パラメータに従って、前記N個のOFDMシンボルにおいて前記目標SRSを送信するのに使用する空間ビームを決定し、Pが0より大きい整数である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記配置パラメータは、前記N個のOFDMシンボルの1スロット内の開始位置をさらに含む、請求項14から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
MとNの和が14以下であり、前記開始位置が1スロット内のM番目のOFDMシンボルにある、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記SRSリソースに関連する空間ビームの数

である、請求項16から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信するステップは、
前記端末がダウンリンクシグナリングを受信するステップであって、前記ダウンリンクシグナリングが、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報を指示するステップと、
前記端末が前記アップリンク空間ビーム情報に基づき、前記目標SRSの送信に使用する空間ビームを決定し、決定された前記空間ビームで前記目標SRSを送信するステップと、を含む、請求項14から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記ダウンリンクシグナリングはDCIシグナリングを含み、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報が前記DCIシグナリング中のSRSリソース指示フィールドにより指示される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記アップリンク空間ビーム情報は、空間関係情報、伝送配置指示情報TCI、及び空間ビームの識別情報のうちの1つを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
端末の目標SRSの配置パラメータを決定するための決定モジュールと、
前記目標SRSの配置パラメータを前記端末に指示するための第1送信モジュールと、を備え、
前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示され、よって、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Nが1より大きい整数である、SRS配置装置。
【請求項28】
前記配置パラメータ内の反復パラメータがRである場合、前記N個のOFDMシンボルのうち、R個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、R個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Rが0超過N以下の整数である、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記第1送信モジュールはさらに、前記目標SRSのトリガ命令を前記端末に送信するために用いられ、前記トリガ命令に前記反復パラメータが搭載され、前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである、請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記第1送信モジュールはさらに、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報をシグナリングにより指示するために用いられる、請求項27から29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
目標SRSの配置パラメータを受信するための受信モジュールと、
前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示される場合、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信するための第2送信モジュールと、を備え、Nが1より大きい整数である、SRS送信装置。
【請求項32】
前記第2送信モジュールが前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することは、
前記配置パラメータ内の反復パラメータがRである場合、前記N個のOFDMシンボルのうち、R個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、R個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することを含み、Rが0超過N以下の整数である、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第2送信モジュールが前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することは、
前記配置パラメータ内の反復パラメータが有効に配置されている場合、前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、前記配置パラメータ内の反復パラメータが無効に配置されている場合、前記端末が前記N個のOFDMシンボルの各OFDMシンボルにおいて異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することを含む、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記受信モジュールはさらに、
前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信する前に、前記目標SRSのトリガ命令を受信するために用いられ、前記トリガ命令に前記反復パラメータが搭載され、前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである、請求項31から33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
前記受信モジュールはさらに、ダウンリンクシグナリングを受信するために用いられ、前記ダウンリンクシグナリングが、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報を指示し、
前記第2送信モジュールが前記アップリンク空間ビーム情報に基づき、前記SRSの送信に使用する空間ビームを決定し、決定された前記空間ビームで前記目標SRSを送信する、請求項31から33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載のSRS配置方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項37】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項14から26のいずれか1項に記載のSRS送信方法のステップが実現される、端末。
【請求項38】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載のSRS配置方法が実現され、又は請求項14から26のいずれか1項に記載のSRS送信方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【請求項39】
プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラムもしくはコマンドを実行し、請求項1から13のいずれか1項に記載のSRS配置方法のステップを実現するために用いられ、又は、前記プロセッサが端末のプログラムもしくはコマンドを実行し、請求項14から26のいずれか1項に記載のSRS送信方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項40】
非一時的記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載のSRS配置方法が実現され、又は請求項14から26のいずれか1項に記載のSRS送信方法のステップが実現される、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信の技術分野に属し、特に、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal,SRS)配置方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、ネットワーク側機器は端末(端末機器又はユーザ機器(User Equipment,UE)とも呼ばれる)にSRS配置パラメータを指示することで、端末によるSRS送信の具体的な動作を制御することができる。半永続的SRS又は非周期的SRSについて、ネットワーク側機器は、トリガシグナリングによってUEによるSRS送信をトリガすることもできる。
【0003】
半永続的SRSに関するパラメータは、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリング)によって配置されてもよく、端末は、基地局の非活性化命令を受信するまでに、RRCによって配置されるSRSに関するパラメータに従って半永続的SRSの送信を開始することができる。非周期的SRSに関するパラメータはRRCによって配置され、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)で端末による1回のSRS送信をトリガする。RRC配置パラメータは、例えば、SRSリソースシンボル位置、占有する直交周波数分割多重(Orthogonal frequency division multiplex,OFDM)シンボルの数、周波数ホッピング、反復(repetition)パラメータR等の時間領域パラメータを含む。
【0004】
関連技術では、SRSに対して配置される1つのSRSリソースは1個又は2個又は4個のシンボルを占有することができ、repetitionパラメータRは、1又は2又は4として配置することができる。RepetitionパラメータRは、周波数ホッピングが配置された場合に、1回に送信するSRSシンボルの数を指示するためのものである。例えば、1つのSRSリソースが4個のOFDMシンボルを占有し、repetitionパラメータR=1、SRS周波数ホッピングenableの場合、端末は、周波数ホッピング方式でSRSを送信する際に、それぞれ、1つのサブバンドの1番目のシンボルにおいてSRSを送信し、別のサブバンドの2番目のシンボルにおいてSRSを送信し、さらに別のサブバンドの3番目のシンボルにおいてSRSを送信し、それから、さらにサブバンドを変更し、該サブバンドの4番目のシンボルにおいてSRSを送信する。R=2の場合、2個のシンボルごとにサブバンドを変更する。R=4の場合、1つのサブバンドの4個のシンボルにおいてSRSを送信し、サブバンド変更後も4個のシンボルにおいてSRSを送信する。
【0005】
よって、関連技術では、SRS配置パラメータを配置する際に、SRS送信に使用される空間ビームは考慮されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、SRS配置方法、端末及びネットワーク側機器を提供し、SRSの配置パラメータにおいてSRS送信に使用される空間ビームに関する配置を指示し、シグナリングオーバヘッドを低減することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1側面において、ネットワーク側機器が目標サウンディング参照信号SRSの配置パラメータを端末に指示するステップを含み、前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個の直交周波数分割多重OFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示され、よって、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Nが1より大きい整数である、サウンディング参照信号配置方法を提供する。
【0008】
第2側面において、端末の目標SRSの配置パラメータを決定するための決定モジュールと、前記目標SRSの配置パラメータを前記端末に指示するための第1送信モジュールと、を備え、前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示され、よって、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Nが1より大きい整数である、SRS配置装置を提供する。
【0009】
第3側面において、端末が目標SRSの配置パラメータを受信するステップを含み、前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示される場合、前記端末は前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信し、Nが1より大きい整数である、SRS送信方法を提供する。
【0010】
第4側面において、目標SRSの配置パラメータを受信するための受信モジュールと、前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示される場合、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信するための第2送信モジュールと、を備え、Nが1より大きい整数である、SRS送信装置を提供する。
【0011】
第5側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0012】
第6側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第3側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0013】
第7側面において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現され、又は第3側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第8側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラムもしくはコマンドを実行し、第1側面に記載の方法を実現するために用いられ、又は、前記プロセッサが端末のプログラムもしくはコマンドを実行し、第3側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0015】
第9側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現され、又は第3側面に記載の方法のステップが実現される、コンピュータプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本出願の実施例において、ネットワーク側機器は端末に対して目標SRSの配置パラメータを配置する際に、前記目標SRSの周波数ホッピングを不能に配置し、よって、配置されたSRSリソースのN個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することが端末に指示される。本出願の実施例に提供される技術的解決手段によって、SRSの配置パラメータにおいてSRS送信に使用される空間ビームに関する配置を指示し、シグナリングオーバヘッドを低減する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
図2】本出願の実施例に提供されるSRS配置方法の手順模式図を示す。
図3】本出願の実施例に提供されるSRS送信方法の手順模式図を示す。
図4】本出願の実施例における目標SRS送信の模式図を示す。
図5】本出願の実施例における目標SRS送信の模式図を示す。
図6】本出願の実施例における目標SRS送信の模式図を示す。
図7】本出願の実施例における目標SRS送信の模式図を示す。
図8】本出願の実施例における目標SRS送信の模式図を示す。
図9】本出願の実施例における目標SRS送信の模式図を示す。
図10】本出願の実施例における目標SRS送信の模式図を示す。
図11】本出願の実施例に提供されるSRS配置装置の構造模式図を示す。
図12】本出願の実施例に提供されるSRS送信装置の構造模式図を示す。
図13】本出願の実施例に提供される通信機器の構造模式図を示す。
図14】本出願の実施例に提供される端末のハードウェア構造模式図を示す。
図15】本出願の実施例に提供されるネットワーク側機器のハードウェア構造模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0019】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」等で区別される対象は、通常、一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は、1つであってもよく、複数であってもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後の関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0020】
指摘しておきたいのは、本出願の実施例に記載される技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、さらに、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムにも適用可能である点である。本出願の実施例における用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、互換的に使用され得る。記載された技術は、上記で言及されたシステム及びラジオ技術に使用され得ると共に、他のシステム及びラジオ技術にも使用され得る。但し、以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムについて説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNR用語が使用されるが、これらの技術はNRシステム以外にも適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
【0021】
図1は本出願の実施例を応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末11及びネットワーク側機器12を含む。端末11は端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と称されてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネット機器(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)もしくは車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってよく、ウェアラブル機器は、リストバンド、ヘッドフォン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例において端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は基地局又はコアネットワークであってもよい。基地局はノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は当分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれてもよく、同様な技術効果を達成することができれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本出願の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0022】
以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例に提供されるSRS配置方法を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0023】
図2は本出願の実施例におけるSRS配置方法の手順模式図を示し、該方法200はネットワーク側機器によって実行されてもよい。換言すれば、前記方法はネットワーク側機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。図2に示すように、該方法は、
ネットワーク側機器が目標SRSの配置パラメータを端末に指示するステップS210を含んでもよい。
前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個の直交周波数分割多重OFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示され、よって、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Nが1より大きい整数である。
【0024】
本出願の実施例において、ネットワーク側機器は端末の目標SRSに対してビーム管理SRSリソースを配置し、該SRSリソースがN個のシンボルを占有する。Nが1より大きい整数であり、且つ該目標SRSの周波数ホッピングがdisableに配置された時に、前記目標SRSは前記SRSリソースにおいて少なくとも1つの空間ビームで送信されることが指示される。
【0025】
可能な一実現形態において、前記目標SRSは、周期的SRS、半永続的SRS、及び非周期的SRSのうちの1つを含む。つまり、配置される前記SRSリソースの時間領域特性は、周期的、半永続的、又は非周期的であってもよい。
【0026】
可能な一実現形態において、前記配置パラメータ内の反復(Repetition)パラメータがRに配置された場合、前記N個のOFDMシンボルのうち、R個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、R個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Rが0超過N以下の整数である。
【0027】
別の可能な実現形態において、例えば、SRS周波数ホッピングが不能(disable)に配置された場合に前記反復パラメータが無効であることを予め約束又はプロトコルで規定し、前記反復パラメータの値が無効である場合、R=nが指示される。又は、前記配置パラメータが前記反復パラメータを含まない場合に、R=nとなる。又は、前記反復パラメータの値がnに配置されることを予め約束する。nは所定値であり、nは0超過N以下の整数であり、選択的に、nは1であってもよい。
【0028】
例えば、配置パラメータ内のRepetitionパラメータRは、1~Nの任意の値に配置されてもよく、例えば、Rの値はnである。Rに対して異なる値を取ることで、異なる情報を指示することができ、例えば、
R=1の場合、端末は各OFDMシンボルにおいて異なるビームで目標SRSを送信し、即ち、N個のOFDMシンボルにおいてそれぞれN個の異なるビームで目標SRSを送信する。
R=2の場合、端末は2個毎のOFDMシンボルにおいて同じビームで目標SRSを送信し、2個毎のOFDMシンボル間で異なるビームで目標SRSを送信し、以降同様に、N個のシンボルにおいて目標SRSを送信し、この時、前記2個毎のOFDMシンボル内のシンボルインデックスは連続していても、連続していなくてもよい。連続しているシンボルインデックスは、時間領域において連続するOFDMシンボルを指示する。
【0029】
以降同様に、R=Nの場合、端末はN個のOFDMシンボルにおいて同じビームで目標SRSを送信する。
【0030】
あるいは、別の可能な実現形態において、前記配置パラメータ内の反復パラメータが有効に配置されている場合、前記N個のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、前記配置パラメータ内の反復パラメータが無効に配置されている場合、前記N個のOFDMシンボルの各OFDMシンボルにおいて異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示される。つまり、該可能な実現形態において、前記配置パラメータ内の反復パラメータが有効に配置されている場合、N個のOFDMシンボルにおいて目標SRSを送信するのに使用する空間ビームが同じであることが端末に指示され、無効の場合、N個のOFDMシンボルの各OFDMシンボルにおいてそれぞれ異なる空間ビームで目標SRSを送信することが端末に指示される。
【0031】
前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである場合、ネットワーク側機器は、端末による目標SRSの送信をトリガするように、目標SRSのトリガ命令を端末に送信することができ、この場合、ネットワーク側機器は反復パラメータをトリガ命令に搭載して端末に送信することができる。したがって、可能な一実現形態において、該方法は、前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである場合、前記目標SRSのトリガ命令を前記端末に送信するステップをさらに含み、前記トリガ命令に前記反復パラメータが搭載される。
【0032】
上記可能な実現形態において、選択的に、前記トリガ命令は前記目標SRSのP回の伝送をトリガするためのものであり、前記目標SRSのP回の伝送の各伝送において、前記反復パラメータに従って、前記N個のOFDMシンボルにおいて前記目標SRSを送信するのに使用する空間ビームを決定し、Pが0より大きい整数である。該選択的な実現形態において、トリガ命令は目標SRSの複数回の伝送をトリガすることができ、各伝送において、N個のOFDMシンボルにおいて目標SRSを送信するのに使用する空間ビームは反復パラメータによって決定され、具体的には、上述した反復パラメータがRの場合の指示の実現形態を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0033】
例えば、非周期的SRSについて、前記トリガ命令は、端末による該非周期的SRSの送信をトリガする命令であり、ネットワーク側機器は、非周期的SRSのトリガ命令にrepetitionパラメータRを搭載してもよく、端末は、トリガ命令で指示されるR値に基づき、N個のOFDMシンボルにおいて目標SRSを送信するのに同じ空間ビームを使用するか又は異なる空間ビームを使用するかを決定することができる。また、非周期的SRSのトリガ命令は、SRSの複数回の伝送をトリガすることもでき、例えば、1つのDCIシグナリングでP回の伝送をトリガし、R値に基づき、各送信に同じビームを使用するかを決定する。
【0034】
半永続的SRSについて、前記トリガ命令は、端末に対して配置される半永続的SRSを活性化する活性化命令であり、ネットワーク側機器は、半永続的SRSの活性化命令にrepetitionパラメータRを搭載することができ、端末は、R値に基づき、N個のシンボルにおいて目標SRSを送信するのに同じビームを使用するか又は異なるビームを使用するかを決定することができる。また、半永続的SRSの活性化命令に目標SRSの送信回数を搭載してもよく、目標SRSが活性化された後、M回の目標SRS送信後に送信を停止することを端末に指示する。この形態を採用した場合、半永続的SRSについて、ネットワーク側機器は、目標SRSの送信を停止することを端末に通知するために、非活性化命令を送信する必要がなく、これにより、シグナリングオーバヘッドを節約することができ。また、端末によるSRS送信の空間ビームを反復パラメータによって柔軟に配置することができる。
【0035】
可能な一実現形態において、前記配置パラメータは、前記N個のOFDMシンボルの1スロット内の開始位置をさらに含む。つまり、ネットワーク側機器は、前記SRSリソースの1スロット内の開始位置を配置することができる。
【0036】
端末は開始位置とNの和が14よりも大きいことを期待していない場合があり、つまり、配置されるシンボル長は該スロット内の利用可能なシンボル位置の長さを超えてはならない。したがって、選択的に、MとNの和が14以下であり、前記開始位置が1スロット内のM番目のOFDMシンボルにある。
【0037】
あるいは、可能な一実現形態において、スロットを跨いだ配置をサポートしてもよく、つまり、配置されるシンボル長が該スロット内の利用可能なシンボル位置の長さよりも大きいことが可能である。
【0038】
例えば、ネットワーク側機器は、第1スロットと残りの少なくとも1つのスロット位置を決定するために、複数のスロット時間領域位置を配置することができる。周期的及び半永続的SRSリソースについて、複数の周期的スロットオフセットパラメータを配置することができ、この場合、SRSリソースが同じ周期を有し、且つスロットオフセット(slot offset)が異なることを保証する必要がある。非周期的SRSリソースについて、非周期的SRSリソース内に複数のスロットオフセットを配置し、SRSリソースセット内にスロットオフセットを配置しないか又は配置しても有効にならないようにすることができる。あるいは、SRSリソースセット内に1つのスロットオフセットを配置し、リソースのスロット時間領域位置は、前記目標SRSをトリガするDCIの受信スロット位置、SRSリソースセットのスロット位置及びSRSリソースのスロット位置によって決定する必要がある。
【0039】
あるいは、ネットワーク側機器は、第1スロットを決定するために1つのスロット時間領域位置を配置し、残りの少なくとも1つのスロット位置、例えば、第1スロットの次のスロット、又はx番目のスロットをデフォルトで取得してもよく、xは予め定義される。
【0040】
あるいは、ネットワーク側機器は、第1スロットを決定するために1つのスロット時間領域位置を配置し、そして各スロット間のスロット差を指示するために少なくとも1つのスロットオフセットを配置してもよい。
【0041】
あるいは、ネットワーク側機器は、第1スロットを決定するために1つのスロット時間領域位置を配置し、そして各スロット間のシンボル差を指示するために少なくとも1つのシンボルオフセットを配置してもよい。
【0042】
可能な一実現形態において、前記SRSリソースに関連する空間ビームの数

であり、つまり、該可能な実現形態において、前記SRSリソースに関連する空間ビーム情報の数は、N/R又はceiling(N/R)又はNに等しい。ネットワーク側機器は、特定のニーズに応じて、SRSリソースに関連する空間ビーム情報の数及び反復パラメータの値を配置することができ、例えば、前記SRSリソースに関連する空間ビーム情報の数がNに等しい場合、反復パラメータR=1となり、又は反復パラメータは無効となり、又はデフォルトで1に等しい。
【0043】
可能な一実現形態において、ネットワーク側機器は、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報をシグナリングにより指示することができ、例えば、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報を前記DCIシグナリング中のSRSリソース指示フィールドにより指示することができる。
【0044】
上記可能な実現形態において、ネットワーク側機器が指示するアップリンク空間ビーム情報は、空間関係情報であってもよく、又は伝送配置指示(Transmission Configuration Indication,TCI)であってもよく、又は、空間ビームの識別情報であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0045】
本出願の実施例に提供される技術的解決手段において、目標SRSの周波数ホッピングが不能である時に、目標SRSの配置パラメータ内の反復パラメータによって、SRSリソースにおいて少なくとも1つの空間ビームで目標SRSを送信するように端末をトリガすることができ、制御シグナリングオーバヘッド及び遅延を低減することができる。また、半永続的SRSの活性化シグナリングにおいて目標SRSの伝送回数を配置することで、シグナリングのオーバヘッドをさらに節約することができ、反復パラメータによってSRS送信ビームの柔軟な配置を実現することができる。
【0046】
図3は本出願の実施例におけるSRS送信方法の手順模式図を示し、該方法300は端末によって実行されてもよい。換言すれば、前記方法は、端末にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。図3に示すように、該方法は、以下のステップS310とS312を含んでもよい。
【0047】
S310で、端末が目標SRSの配置パラメータを受信する。
【0048】
ネットワーク側機器は、方法200に記載の方式に従って、前記目標SRSの配置パラメータを端末に送信することができ、具体的な実現形態は方法200の説明を参照すればよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0049】
S312で、前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示される場合、前記端末は前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信し、Nが1より大きい整数である。
【0050】
本出願の実施例において、方法200に対応して、端末はネットワーク側機器が方法200で送信する目標SRSの配置パラメータを受信すると、前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示される場合、前記端末は前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信する。
【0051】
本出願の実施例において、目標SRSは、周期的SRS、半永続的SRS又は非周期的SRSであってもよい。
【0052】
可能な一実現形態において、前記配置パラメータ内の反復パラメータがRである場合、前記端末は、前記N個のOFDMシンボルのうち、R個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、R個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信し、Rが0超過N以下の整数である。例えば、前記配置パラメータに配置される目標SRSのSRSリソースが占有するOFDMシンボル数N=8であり、反復パラメータR=2である場合、図4に示すように、端末はシンボル1、2においてビーム1で目標SRSを送信し、シンボル3、4においてビーム2で目標SRSを送信し、シンボル5、6においてビーム3で目標SRSを送信し、シンボル7、8においてビーム4で目標SRSを送信する。
【0053】
該可能な実現形態において、NがRで割り切れない場合、最後の送信シンボルはRよりも小さい。例えば、図5において、N=7、R=2の場合、端末は、シンボル1、2においてビーム1で目標SRSを送信し、シンボル3、4においてビーム2で目標SRSを送信し、シンボル5、6においてビーム3で目標SRSを送信し、シンボル7においてビーム4で目標SRSを送信する。
【0054】
R=Nの場合、端末は、N個のシンボルにおいて同一の空間ビームで目標SRSを送信し、例えば、図6において、N=8、R=8の場合、端末はシンボル1~8のいずれにおいてもビーム1で目標SRSを送信する。
【0055】
可能な一実現形態において、前記配置パラメータ内の反復パラメータが有効に配置されている場合、前記端末は、前記N個のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信する。例えば、N=4と仮定すると、端末は、シンボル1~4のいずれにおいてもビーム1で目標SRSを送信する。又は、前記配置パラメータ内の反復パラメータが無効に配置されている場合、前記端末は、前記N個のOFDMシンボルの各OFDMシンボルにおいて異なる空間ビームで前記目標SRSを送信する。例えば、N=4と仮定すると、端末は、シンボル1においてビーム1で目標SRSを送信し、シンボル2においてビーム2で目標SRSを送信し、シンボル3においてビーム3で目標SRSを送信し、シンボル4においてビーム4で目標SRSを送信する。
【0056】
別の可能な実現形態において、前記反復パラメータの値が無効であり、又は前記配置パラメータが前記反復パラメータを含まない場合に、R=nとなり、nが所定値であり、nが0超過N以下の整数である。nは1であってもよいし、他の所定数であってもよい。端末は、nの具体的な値に基づき、前記N個のOFDMシンボルのうち、n個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、n個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することができる。
【0057】
可能な一実現形態において、前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである場合、前記端末は、前記目標SRSのトリガ命令を受信し、前記トリガ命令に前記反復パラメータが搭載される。目標SRSが半永続的SRSである場合、該トリガ命令は該目標SRS配置を活性化する活性化命令であってもよく、目標SRSが非周期的SRSである場合、該トリガ命令は端末による該目標SRSの送信をトリガするトリガ命令であってもよい。
【0058】
選択的に、前記トリガ命令は、前記目標SRSのP回の伝送をトリガするために用いられ得、よって、前記端末は、前記目標SRSのP回の伝送の各伝送において、前記反復パラメータに従って、前記N個のOFDMシンボルにおいて前記目標SRSを送信するのに使用する空間ビームを決定し、Pが0より大きい整数である。
【0059】
例えば、目標SRSは非周期的SRSであり、トリガ命令はP=2回の目標SRSの送信をトリガし、RRCによって配置される目標SRSの配置パラメータ内のN=8であり、即ち該目標SRSの1つのSRSリソースが占有するシンボル数は8である。反復パラメータR=8の場合、図7に示すように、端末による2回の目標SRS送信に使用される空間ビームは同じであり、毎回8個のシンボルを送信する。
【0060】
また例えば、目標SRSは非周期的SRSであり、トリガ命令はP=2回の目標SRSの送信をトリガし、RRCによって配置される目標SRSの配置パラメータ内のN=8であり、即ち該目標SRSの1つのSRSリソースが占有するシンボル数は8である。R=2の場合、図8に示すように、2個のシンボルごとに、目標SRSを送信するためのビームは異なり、端末は目標SRSを2回送信し、1回目の送信と2回目の送信はシンボル及びビーム順序が同じである。
【0061】
また例えば、目標SRSは半永続的SRSであり、目標SRSの活性化命令に搭載されるパラメータR=8であり、RRCによって配置される目標SRSの配置パラメータ内のN=8であり、よって、SRSリソースが占有する全てのシンボル(N=8)において同じビームで目標SRSを送信することが端末に指示される。また、活性化命令に搭載される反復パラメータQ=7である場合、図9に示すように、目標SRSが活性化された後、端末は7回の送信後に送信を停止し、ネットワーク側機器は非活性化命令をさらに送信する必要がない。
【0062】
また例えば、目標SRSは半永続的SRSであり、目標SRSの活性化命令に搭載されるパラメータR=2であると、2個のシンボルごとに、異なるビームで目標SRSを送信することが端末に指示され、RRCによって配置される目標SRSの配置パラメータ内のN=8であり、活性化命令に搭載される反復パラメータQ=7である場合、図10に示すように、目標SRSが活性化された後、端末は7回の送信後に送信を停止し、ネットワーク側機器は非活性化命令をさらに送信する必要がない。
【0063】
可能な一実現形態において、前記配置パラメータは、前記N個のOFDMシンボルの1スロット内の開始位置をさらに含む。該開始位置は、N個のOFDMシンボルの1スロット内の開始OFDMシンボルを指示するためのものである。
【0064】
可能な一実現形態において、MとNの和が14以下であり、前記開始位置が1スロット内のM番目のOFDMシンボルにある。
【0065】
可能な一実現形態において、前記SRSリソースに関連する空間ビームの数

である。
【0066】
可能な一実現形態において、S312において、前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信するステップは、
前記端末がダウンリンクシグナリングを受信するステップであって、前記ダウンリンクシグナリングが、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報を指示するステップと、
前記端末が前記アップリンク空間ビーム情報に基づき、前記目標SRSの送信に使用する空間ビームを決定し、決定された前記空間ビームで前記目標SRSを送信するステップと、を含む。
【0067】
選択的に、前記ダウンリンクシグナリングはDCIシグナリングを含み、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報が前記DCIシグナリング中のSRSリソース指示フィールドにより指示される。
【0068】
選択的に、前記アップリンク空間ビーム情報は、空間関係情報、TCI、及び空間ビームの識別情報のうちの1つを含む。
【0069】
説明すべきことは、本出願の実施例に提供されるSRS配置方法の実行主体がSRS配置装置であってもよく、又は、該SRS配置装置内のSRS配置方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、SRS配置装置がSRS配置方法を実行することを例にして、本出願の実施例に提供されるSRS配置装置を説明する。
【0070】
図11は本出願の実施例に提供されるSRS配置装置の構造模式図を示し、図11に示すように、該装置1100は、決定モジュール1101と第1送信モジュール1102を備えてもよい。
【0071】
本出願の実施例において、決定モジュール1101は、端末の目標SRSの配置パラメータを決定するために用いられ、第1送信モジュール1102は、前記目標SRSの配置パラメータを前記端末に指示するために用いられ、前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示され、よって、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Nが1より大きい整数である。
【0072】
可能な一実現形態において、前記目標SRSは、周期的SRS、半永続的SRS、及び非周期的SRSのうちの1つを含む。
【0073】
可能な一実現形態において、前記配置パラメータ内の反復パラメータがRである場合、前記N個のOFDMシンボルのうち、R個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、R個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Rが0超過N以下の整数である。
【0074】
可能な一実現形態において、前記反復パラメータの値が無効であることはR=nを指示し、nが所定値であり、nが0超過N以下の整数であり、又は、前記配置パラメータが前記反復パラメータを含まない場合に、R=nとなり、又は、前記反復パラメータの値がnに配置されることを予め約束する。
【0075】
可能な一実現形態において、前記配置パラメータ内の反復パラメータが有効に配置されている場合、前記N個のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、前記配置パラメータ内の反復パラメータが無効に配置されている場合、前記N個のOFDMシンボルの各OFDMシンボルにおいて異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示される。
【0076】
可能な一実現形態において、前記第1送信モジュール1102はさらに、前記目標SRSのトリガ命令を前記端末に送信するために用いられ、前記トリガ命令に前記反復パラメータが搭載され、前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである。
【0077】
可能な一実現形態において、前記トリガ命令は前記目標SRSのP回の伝送をトリガするためのものであり、前記目標SRSのP回の伝送の各伝送において、前記反復パラメータに従って、前記N個のOFDMシンボルにおいて前記目標SRSを送信するのに使用する空間ビームを決定し、Pが0より大きい整数である。
【0078】
可能な一実現形態において、前記配置パラメータは、前記N個のOFDMシンボルの1スロット内の開始位置をさらに含む。
【0079】
可能な一実現形態において、MとNの和が14以下であり、前記開始位置が1スロット内のM番目のOFDMシンボルにある。
【0080】
可能な一実現形態において、前記SRSリソースに関連する空間ビームの数
である。
【0081】
可能な一実現形態において、前記第1送信モジュール1102はさらに、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報をシグナリングにより指示するために用いられる。
【0082】
可能な一実現形態において、前記シグナリングはDCIシグナリングを含み、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報を前記DCIシグナリング中のSRSリソース指示フィールドにより指示する。
【0083】
可能な一実現形態において、前記アップリンク空間ビーム情報は、空間関係情報、伝送配置指示情報TCI、及び空間ビームの識別情報のうちの1つを含む。
【0084】
本出願の実施例に提供される上記SRS配置装置は、本出願の実施例に提供される上記SRS配置方法に対応し、上記SRS配置方法に対応する有益な効果を有するため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0085】
図12は、本出願の実施例に提供されるSRS送信装置の構造模式図を示し、図12に示すように、該装置1200は、受信モジュール1201と第2送信モジュール1202を備えてもよい。
【0086】
本出願の実施例において、受信モジュール1201は、目標SRSの配置パラメータを受信するために用いられ、第2送信モジュール1202は、前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示される場合、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信するために用いられ、Nが1より大きい整数である。
【0087】
可能な一実現形態において、前記目標SRSは、周期的SRS、半永続的SRS、及び非周期的SRSのうちの1つを含む。
【0088】
可能な一実現形態において、前記第2送信モジュール1202が前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することは、
前記配置パラメータ内の反復パラメータがRである場合、前記N個のOFDMシンボルのうち、R個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、R個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することを含み、Rが0超過N以下の整数である。
【0089】
可能な一実現形態において、前記反復パラメータの値が無効であり、又は前記配置パラメータが前記反復パラメータを含まない場合に、R=nとなり、nが所定値であり、nが0超過N以下の整数である。
【0090】
可能な一実現形態において、前記第2送信モジュール1202が前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することは、
前記配置パラメータ内の反復パラメータが有効に配置されている場合、前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、前記配置パラメータ内の反復パラメータが無効に配置されている場合、前記端末が前記N個のOFDMシンボルの各OFDMシンボルにおいて異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することを含む。
【0091】
可能な一実現形態において、前記受信モジュール1201はさらに、
前記端末が前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信する前に、前記目標SRSのトリガ命令を受信するために用いられ、前記トリガ命令に前記反復パラメータが搭載され、前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである。
【0092】
可能な一実現形態において、前記トリガ命令は前記目標SRSのP回の伝送をトリガするためのものであり、よって、前記端末が前記目標SRSのP回の伝送の各伝送において、前記反復パラメータに従って、前記N個のOFDMシンボルにおいて前記目標SRSを送信するのに使用する空間ビームを決定し、Pが0より大きい整数である。
【0093】
可能な一実現形態において、前記配置パラメータは、前記N個のOFDMシンボルの1スロット内の開始位置をさらに含む。
【0094】
可能な一実現形態において、MとNの和が14以下であり、前記開始位置が1スロット内のM番目のOFDMシンボルにある。
【0095】
可能な一実現形態において、前記SRSリソースに関連する空間ビームの数

である。
【0096】
可能な一実現形態において、前記受信モジュール1201はさらに、ダウンリンクシグナリングを受信するために用いられ、前記ダウンリンクシグナリングが、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報を指示し、前記第2送信モジュール1202が前記アップリンク空間ビーム情報に基づき、前記SRSの送信に使用する空間ビームを決定し、決定された前記空間ビームで前記目標SRSを送信する。
【0097】
可能な一実現形態において、前記ダウンリンクシグナリングはDCIシグナリングを含み、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報が前記DCIシグナリング中のSRSリソース指示フィールドにより指示される。
【0098】
可能な一実現形態において、前記アップリンク空間ビーム情報は、空間関係情報、伝送配置指示情報TCI、及び空間ビームの識別情報のうちの1つを含む。
【0099】
本出願の実施例におけるSRS送信装置は装置であってもよく、端末内のコンポーネント、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は、携帯型の端末であっても、又は非携帯型の端末であってもよい。例示的に、携帯型の端末は上記に列挙した端末11のタイプを含んでもよいが、これらに限定されない。非携帯型の端末は、サーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0100】
本出願の実施例におけるSRS送信装置はオペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムはアンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、IOSオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0101】
本出願の実施例に提供されるSRS送信装置は、図2図10の方法実施例において端末によって実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0102】
選択的に、図13に示すように、本出願の実施例は通信機器1300をさらに提供する。該通信機器1300は、プロセッサ1301と、メモリ1302と、メモリ1302に記憶され、前記プロセッサ1301によって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、例えば、該通信機器1300は端末である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ1301によって実行されると、上記SRS送信方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器1300はネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ1301によって実行されると、上記SRS配置方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0103】
図14は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0104】
該端末1400は、高周波ユニット1401、ネットワークモジュール1402、オーディオ出力ユニット1403、入力ユニット1404、センサ1405、表示ユニット1406、ユーザ入力ユニット1407、インタフェースユニット1408、メモリ1409、及びプロセッサ1410等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0105】
当業者であれば、端末1400は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ1410に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。図14に示す端末構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0106】
本出願の実施例において、入力ユニット1404は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)14041、及びマイクロホン14042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット1406は表示パネル14061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル14061を配置することができる。ユーザ入力ユニット1407はタッチパネル14071及び他の入力機器14072を含む。タッチパネル14071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル14071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器14072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0107】
本出願の実施例において、高周波ユニット1401はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1410で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット1401は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0108】
メモリ1409は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1409は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションもしくはコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ1409は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリをさらに含んでもよい。非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はラッシュメモリであってもよく、例えば、少なくとも1つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の非揮発性ソリッドステート記憶装置である。
【0109】
プロセッサ1410は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1410に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションもしくはコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1410に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0110】
高周波ユニット1401は、目標SRSの配置パラメータを受信するために用いられ、前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個のOFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示される場合、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信し、Nが1より大きい整数である。
【0111】
本出願の実施例に提供される上記端末は、上記方法200及び300において端末によって実行される方法を実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0112】
具体的に、本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。図15に示すように、該ネットワーク機器1500はアンテナ1501、高周波装置1502及びベースバンド装置1503を備える。アンテナ1501は高周波装置1502に接続される。アップリンク方向において、高周波装置1502は、アンテナ1501を介して情報を受信して、受信した情報をベースバンド装置1503に送信して処理する。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置1503は、送信対象となる情報を処理し、高周波装置1502に送信し、高周波装置1502は、受信した情報を処理してからアンテナ1501を介して送信する。
【0113】
上記帯域処理装置は、ベースバンド装置1503内に位置してもよい。以上の実施例においてネットワーク側機器によって実行される方法はベースバンド装置1503において実現することができ、該ベースバンド装置1503はプロセッサ1504及びメモリ1505を備える。
【0114】
図15に示すように、ベースバンド装置1503は、例えば、少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、該ベースバンドボードに複数のチップが設置され、そのうちの1つのチップは、例えば、メモリ1505に接続され、メモリ1505内のプログラムを呼び出して以上の方法実施例に示したネットワーク機器の動作を実行するプロセッサ1504である。
【0115】
該ベースバンド装置1503は、高周波装置1502と情報を交換するためのネットワークインタフェース1506をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRI)である。
【0116】
具体的に、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1505に記憶され、プロセッサ1504によって実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに備え、プロセッサ1504は、メモリ1505内のコマンドもしくはプログラムを呼び出して、図11に示す各モジュールで実行される方法を実行し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0117】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上記SRS配置方法実施例の各プロセスが実現され、又は上記SRS送信方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0118】
前記プロセッサは上記実施例に記載の機器又はネットワーク側機器内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0119】
本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラムもしくはコマンドを実行し、上記SRS配置方法実施例の各プロセスを実現し、又は上記SRS送信方法実施例の各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0120】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品を提供する。該コンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、上記SRS配置方法実施例の各プロセスが実現され、又は上記SRS送信方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0121】
本出願の実施例で言及したチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0122】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0123】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0124】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0125】
〔関連出願の相互参照〕
本発明は、2020年9月29日に中国特許局に提出された、出願番号202011051186.5、発明の名称「サウンディング参照信号配置方法、端末及びネットワーク側機器」の中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用によって本発明に取り込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-03-29
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側機器が目標サウンディング参照信号SRSの配置パラメータを端末に指示するステップを含み、
前記配置パラメータで指示されるSRSリソースがN個の直交周波数分割多重OFDMシンボルを含み、前記目標SRSの周波数ホッピングが不能であることが前記配置パラメータで指示され、よって、前記N個のOFDMシンボルにおいて少なくとも1つの空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Nが1より大きい整数である、サウンディング参照信号配置方法。
【請求項2】
前記目標SRSは、周期的SRS、半永続的SRS、及び非周期的SRSのうちの1つを含む、請求項1に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項3】
前記配置パラメータ内の反復パラメータがRである場合、前記N個のOFDMシンボルのうち、R個毎のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信し、R個毎のOFDMシンボル間で異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、Rが0超過N以下の整数である、請求項1に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項4】
前記反復パラメータの値が無効であることはR=nを指示し、nが所定値であり、nが0超過N以下の整数であり、又は、
前記配置パラメータが前記反復パラメータを含まない場合に、R=nとなり、又は、
前記反復パラメータの値がnに配置されることを予め約束する、請求項3に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項5】
前記配置パラメータ内の反復パラメータが有効に配置されている場合、前記N個のOFDMシンボルにおいて同じ空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示され、前記配置パラメータ内の反復パラメータが無効に配置されている場合、前記N個のOFDMシンボルの各OFDMシンボルにおいて異なる空間ビームで前記目標SRSを送信することが前記端末に指示される、請求項1に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項6】
前記目標SRSが非周期的SRS又は半永続的SRSである場合、前記目標SRSのトリガ命令を前記端末に送信するステップをさらに含み、前記トリガ命令に前記反復パラメータが搭載される、請求項3に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項7】
前記トリガ命令は前記目標SRSのP回の伝送をトリガするためのものであり、前記目標SRSのP回の伝送の各伝送において、前記反復パラメータに従って、前記N個のOFDMシンボルにおいて前記目標SRSを送信するのに使用する空間ビームを決定し、Pが0より大きい整数である、請求項6に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項8】
前記配置パラメータは、前記N個のOFDMシンボルの1スロット内の開始位置をさらに含む、請求項1に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項9】
MとNの和が14以下であり、前記開始位置が1スロット内のM番目のOFDMシンボルにある、請求項8に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項10】
前記SRSリソースに関連する空間ビームの数

である、請求項3に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項11】
前記ネットワーク側機器が、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報をシグナリングにより指示するステップをさらに含む、請求項1に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項12】
前記シグナリングはDCIシグナリングを含み、前記SRSリソースの選定されたアップリンク空間ビーム情報を前記DCIシグナリング中のSRSリソース指示フィールドにより指示する、請求項11に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項13】
前記アップリンク空間ビーム情報は、空間関係情報、伝送配置指示情報TCI、及び空間ビームの識別情報のうちの1つを含む、請求項12に記載のサウンディング参照信号配置方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のサウンディング参照信号配置配置方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項15】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のサウンディング参照信号配置配置方法が実現される、可読記憶媒体。
【国際調査報告】