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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(54)【発明の名称】電動車両用充電デバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20231005BHJP
   B60L 53/65 20190101ALI20231005BHJP
   B60L 53/66 20190101ALI20231005BHJP
   B60L 53/68 20190101ALI20231005BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20231005BHJP
【FI】
H02J7/00 301A
H02J7/00 P
B60L53/65
B60L53/66
B60L53/68
B60L53/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515262
(86)(22)【出願日】2021-09-07
(85)【翻訳文提出日】2023-04-20
(86)【国際出願番号】 DE2021100732
(87)【国際公開番号】W WO2022048709
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】102020123284.5
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】523080653
【氏名又は名称】ナムバット ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100109896
【弁理士】
【氏名又は名称】森 友宏
(72)【発明者】
【氏名】ヴェグナー,ヴィリ
(72)【発明者】
【氏名】バンツァフ-シャール,ベアーテ
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA10
5G503FA01
5G503FA06
5G503GB08
5G503GD03
5G503GD04
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125CC06
5H125CC07
5H125CD02
(57)【要約】
本発明は、電動車両用の充電デバイス(100)、車両蓄電ユニットを充電するための方法、コンピュータプログラム製品、及びコンピュータ読取可能記録媒体に関するものである。特に、本発明は、電動車両(1)用の充電デバイス(100)であって、車両の電気自動車蓄電ユニットを充電するための充電ユニット(102)と、動画データ及び/又は音データを受信するための受信デバイス(104)と、再生ユニットとデータ接続(108)を確立し、データ接続(108)によって動画データ及び/又は音データを再生ユニットに提供するように配置及び構成される通信ユニット(106)とを備える充電デバイス(100)に関するものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両(1)用の充電デバイス(100)であって、
・車両の電気自動車蓄電ユニット(2)を充電するための充電ユニット(102)と、
・動画データ及び/又は音データを受信するための受信デバイス(104)と、
・前記受信デバイス(104)に連結される通信ユニット(106)であって、再生ユニット(4)とデータ接続(108)を確立し、前記データ接続(108)によって前記動画データ及び/又は音データを前記再生ユニット(4)に提供するように配置及び構成される通信ユニット(106)と
を備える、充電デバイス(100)。
【請求項2】
動画データ及び/又は音データを提供するために前記受信デバイス(104)をネットワークに接続するように構成されるネットワークインタフェイス(112)を備え、好ましくは前記ネットワークインタフェイス(112)はケーブルを用いたものである、請求項1に記載の充電デバイス(100)。
【請求項3】
前記再生ユニット(4)はユーザ端末であり、好ましくは前記ユーザ端末は携帯型再生ユニット、特にスマートフォン、タブレット、ラップトップ及び/又は無線を利用したオーディオボックスである、先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項4】
前記ユーザ端末は、前記車両の車両再生ユニットであり、特に車両表示ユニット及び/又は車両オーディオ再生ユニットである、先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項5】
前記通信ユニット(106)は、前記車両蓄電ユニットの充電電力に応じて前記動画データ及び/又は音データを提供するように構成される、先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項6】
前記通信ユニット(106)は、
・前記ユーザ端末からネットワーク接続要求を受信するか、あるいは前記ユーザ端末にネットワーク接続要求を送信し、前記ネットワーク接続要求に基づいて前記ユーザ端末のデバイス識別を受信し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別を保存されたデバイス識別と比較し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致した場合には、前記ユーザ端末による前記動画データ及び/又は音データの送信を許可し、さらに/あるいは、前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致しない場合には、登録処理を開始する
ように配置及び構成される、先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項7】
前記再生ユニットは、前記充電デバイス(100)に含まれ、好ましくは一体化スクリーンとして構成される表示ユニット(110)を有し、
前記通信ユニット(106)は、前記動画データを前記表示ユニット(110)に提供するように配置及び構成され、
前記表示ユニット(110)は、前記動画データに基づく動画を前記充電デバイス(100)により充電する車両の乗員に表示するように配置及び構成される、
先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項8】
前記再生ユニットは、前記充電デバイス(100)に含まれるオーディオユニット(114)を有し、
・前記通信ユニット(106)は、前記音データを前記オーディオユニット(114)に提供するように配置及び構成され、
・前記オーディオユニット(114)は、前記音データに基づく音を前記充電デバイス(100)により充電する前記車両の乗員に再生するように配置及び構成される、
先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項9】
前記通信ユニット(106)と再生ユニットとの間で確立される前記データ接続(108)は、無線により構成される、先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項10】
前記通信ユニット(106)は、ローカルネットワーク(118)を確立するように配置及び構成されるネットワークユニットを備え、前記データ接続(108)は前記ロカールネットワーク(118)によって確立される、先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項11】
前記車両の車両蓄電ユニットが充電可能となるように車両に接続可能な充電ケーブル(116)を備える、先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項12】
電気エネルギーを貯蔵及び/又は提供するように構成される充電蓄電ユニットを備える、先行する請求項のいずれかに記載された充電デバイス(100)。
【請求項13】
特に電動車両(1)の電気車両蓄電ユニット(2)を充電するための方法であって、
・充電デバイス(100)、特に先行する請求項1-12のいずれかに記載された充電デバイス(100)を用いて前記車両蓄電ユニットを充電し、
・前記充電デバイス(100)の受信デバイス(104)を用いて動画データ及び/又は音データを受信し、
・通信ユニット(106)と再生ユニットとの間でデータ接続(108)を確立し、
・前記充電デバイス(100)の前記通信ユニット(106)によって前記動画データ及び/又は音データを、好ましくはユーザ端末である前記再生ユニットに提供する
ステップを含む方法。
【請求項14】
前記データ接続(108)は無線により構成される、先行する請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記動画データ及び/又は音データの提供は、前記車両蓄電ユニット(2)の充電電力に応じて行われる、先行する請求項13-14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
・前記ユーザ端末からネットワーク接続要求を受信するか、あるいはネットワーク接続要求を前記ユーザ端末に送信し、
・前記ネットワーク接続要求に基づいて前記ユーザ端末のデバイス識別を受信し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別を保存されたデバイス識別と比較し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致した場合には、前記ユーザ端末による前記動画データ及び/又は音データの送信を許可し、あるいは、前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致しない場合には、登録処理を開始する
ステップを含む、先行する請求項13-15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
コンピュータにより実行された際に、前記コンピュータに請求項13-16のいずれか一項による方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項18】
コンピュータにより実行された際に、前記コンピュータに請求項13-16のいずれか一項による方法を実行させる命令を含むコンピュータ読取可能媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両用充電デバイス、電気自動車蓄電ユニットを充電するための方法、コンピュータプログラム製品、及びコンピュータ読取可能媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
充電デバイスが大体において知られている。充電デバイスは、蓄電デバイスに電気エネルギーを充電するために使用される。蓄電デバイスは、例えば蓄電池(accumulator)であり得る。乗用車のような車両は、現在、主に内燃機関により駆動される。代替的又は補完的には、車両は、電気モータと呼ばれることが多い電気機械によっても駆動され得る。この電気機械は、車両の車輪に対する直接的又は間接的な連結を介して車両を駆動する。
【0003】
この電気機械は、典型的には、車両の車両蓄電ユニットに連結され、この車両蓄電ユニットが電気機械に電力を供給している。このような車両蓄電ユニットは、通常、定期的に充電される。いわゆるハイブリッド車両においては、例えば、車両蓄電ユニットを内燃機関に連結することによりこの充電を行うことができる。加えて、車両蓄電ユニットは、充電デバイスで充電することができるか、あるいは/さらに車両の減速中の回生により充電することができる。
【0004】
車両蓄電ユニットは、車両蓄電ユニットが充電デバイスによって充電されるように、充電デバイスに連結され得る。例えば、通常のタイプの充電デバイスは、電力が充電デバイスから車両蓄電ユニットに伝送されるように車両の充電インタフェイスに配置される充電ケーブルを含んでいる。この充電ケーブルは、充電デバイスと車両との間でデータを伝送するためにも使用される。
【0005】
加えて、誘電充電のような他の充電方法を利用することができる。一般的に、電気自動車の蓄電ユニットの充電には、車両のタンクを燃料で満タンにするよりも多くの時間が必要となる。電気自動車の蓄電ユニットの充電には例えば20分から60分の時間がかかり得るが、これよりも短い充電時間や長い充電時間も考えられる。電動車両をより長い距離にわたって駆動できるようにするために、そのルートに沿って複数の充電デバイスを設置しなければならない。
【0006】
再生ユニット、特にユーザ端末の使用の重要性が増加し続けており、高いデータ伝送速度でのネットワーク接続が重要である。上述したルートに沿っては、再生ユニット、特にユーザ端末用のネットワークが利用できないか、あるいは限られた範囲でのみ利用可能となっている。特に、ネットワークからデータをダウンロードする又はネットワークにデータをアップロードすることが可能なデータ伝送速度が低いことが多い。また、ユーザ端末へのデータ伝送のため及び車両蓄電ユニットを充電するための電力伝送のために充電ケーブルのような同一の伝送手段が用いられる場合には、ユーザ端末の利用によって車両の車両蓄電ユニットに対する充電速度が低下し得る。この結果として、ユーザ端末を使用することにより、車両蓄電ユニットを充電するために必要とされる時間が増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、上記欠点のうち1つ以上を軽減する又はなくすことができる電動車両用充電デバイス、電気自動車の蓄電ユニットを充電するための方法、コンピュータプログラム製品、及びコンピュータ読取可能媒体を提供することにある。特に、本発明の目的は、再生ユニット及び充電デバイスのユーザに対してより良いデータ転送を提供することができる解決策を提供することにある。さらに、本発明の目的は、充電デバイスの充電パワーを改善することができる解決策を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様によれば、電動車両用の充電デバイスであって、車両の電気自動車蓄電ユニットを充電するための充電ユニットと、動画データ及び/又は音データを受信するための受信デバイスと、上記受信デバイスに連結される通信ユニットであって、再生ユニットとデータ接続を確立し、上記データ接続によって上記動画データ及び/又は音データを上記再生ユニットに提供するように配置及び構成される通信ユニットとを備える、充電デバイスにより達成される。
【0009】
本発明は、充電デバイスが、利用できるネットワークのデータ転送速度が低い場所に位置していることが多いという理解に基づいている。これは、例えば、田舎道の高速道路の休憩所又は駐車場に当てはまる。しかしながら、ユーザ端末は、例えば、動画、画像、ウェブサイト、及び/又は音を表示するため、又はそれらを表したアプリを使用するため、及び/又は充電デバイスの動作をより便利なものとするために、充電デバイスを使用することを要求される場合がある。ここで述べられる主題に関しては、動画は、1つ、2つ又はそれよりも多くの画像であると理解される。
【0010】
しかしながら、電動車両用の充電デバイスは、車両の所有者及び/又は充電デバイスのデータをデータベースと交換するためにネットワーク接続を有していることが多い。本発明者等は、再生ユニットとのデータ接続を提供するために充電デバイスを使用することができることを見出した。そのような充電デバイスによって、ユーザの再生ユニットのためのデータ転送速度を上げることができる。特に、再生ユニットは、離れた場所にあっても、例えば、音のある動画をストリーム再生できるようにデータ転送速度を上げてデータを交換することが可能となる。
【0011】
充電ユニットは、車両の車両蓄電ユニットを充電するために構成される。特に、充電ユニットは、車両の車両蓄電ユニットに接続され、電力を送ることが可能である。充電ユニットは、DC充電及び/又はAC充電用に構成され得る。充電ユニットは、例えば、ケーブルを用いる又は無線を用いるように構成され得る。例えば、誘導的に構成された充電ユニットは、無線を用いるように構成され得る。
【0012】
電気自動車蓄電ユニットは、特に、電力を供給する車両蓄電ユニットを意味する。車両蓄電ユニットは、例えば、特に電気化学エネルギー貯蔵ユニットとして構成され得るバッテリであり得る。加えて、車両蓄電ユニットは、キャパシタ又は電力を供給するための他の貯蔵ユニットとして構成され得る。
【0013】
充電デバイスは、動画データ及び/又は音データを受信するように配置及び構成される受信デバイスをさらに含んでいる。受信デバイスは、例えば、ネットワーク、特にインターネットに連結可能であり得る。例えば、受信デバイスは、動画データ及び/又は音データを受信するために例えばネットワークを介して外部送信デバイスと通信する受信ユニットを含み得る。さらに、受信デバイスは、動画データ及び/又は音データを保存、特に一時的に保存するように構成される受信保存部を含み得る。
【0014】
さらに、受信デバイスは、動画データ及び/又は音データがユーザ端末から充電デバイスに送信可能となるようにユーザ端末と通信するように構成され得る。このため、以下でより詳細に述べる充電デバイスに含まれる表示ユニットを特に有利に利用することが可能になる。さらに、ユーザ端末上に保存されるデータ、特に動画データ及び/又は音データを充電デバイスに提供することができる。
【0015】
さらに、充電デバイスは通信ユニットを含んでいる。通信ユニットは、再生ユニットとデータ接続を確立し、データ接続によって動画データ及び/又は音データを再生ユニットに提供するように配置及び構成される。通信ユニットは、送信ユニット及び/又は受信ユニット又は送受信器を好ましくは含んでいる。送信ユニットは、データ接続によってデータを再生ユニットに送信するように好ましくは構成される。受信ユニットは、データ接続によってデータを特に再生ユニットから受信するように好ましくは構成される。
【0016】
再生ユニットは、好ましくは充電デバイスに含まれていない。再生ユニットとのデータ接続は、データ、特に動画データ及び/又は音データをデータ接続によって送信できるように特に構成される。これは、通信ユニットから再生ユニットにデータを送信できることを特に意味している。さらに、データ接続によって再生ユニットから通信ユニットにデータ、特に動画データ及び/又は音データを送信できることが好ましい。
【0017】
動画データ及び/又は音データは、特に再生ユニットが動画データ及び/又は音データに基づいて動画及び/又は音を再生できるようにデータ接続によって再生ユニットに提供される。
【0018】
通信ユニットは、動画データ及び/又は音データを送信できる、特にデータ接続によって通信ユニットから再生ユニットに送信できるような方法で、受信デバイスにより受信された動画データ及び/又は音データを通信ユニットが利用できるように、受信デバイスに好ましくは連結される。さらに、通信ユニットは、受信デバイスの受信保存部に連結され、そこに保存されている動画データ及び/又は音データを受信できることが好ましい。
【0019】
充電デバイスの好ましい実施形態は、動画データ及び/又は音データを提供するために受信デバイスをネットワークに接続するように構成されるネットワークインタフェイスを含んでいる。例えば、ネットワークインタフェイスはケーブルを用いたものであってもよい。さらに、ネットワークインタフェイスは、例えば無線ネットワーク、特に5Gネットワークへの接続を可能とするために無線を用いたものであってもよい。特に、ネットワークインタフェイスは、充電デバイス、特に受信デバイスをグローバルコンピュータネットワーク、特にインターネットに接続するように構成されるように構成され得る。ネットワークインタフェイスは、ネットワーク、好ましくはインターネットと通信して受信デバイスをネットワークに接続するためのネットワークノードとしてさらに構成され得る。これに代えて、あるいはこれに加えて、ネットワークインタフェイスは、充電デバイス、特に受信デバイスをローカルコンピュータネットワークに接続するように構成されるように構成され得る。
【0020】
特に、充電デバイスのそのような設計により、高いデータ転送速度のネットワークを常に充電デバイスに対して利用可能とすることができ、このデータ転送速度を動画データ及び/又は音データを提供するために使用することができる。
【0021】
充電デバイスのさらに好ましい実施形態は、再生ユニットがユーザ端末であることに特徴付けられる。充電デバイスに含まれていない再生ユニットは、データ接続を確立することができるユーザ端末である。ユーザ端末が携帯型再生ユニットであることが特に好ましい。携帯型再生ユニットは、例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ及び/又は無線技術を用いたオーディオボックス、特にブルートゥースオーディオボックスであり得る。
【0022】
動画及び/又は音の再生のために携帯型の構成のユーザ端末が使用されることが多くなってきている。特に、短い動画の再生が、再生ユニットのユーザにより使用されることが多くなってきている。しかしながら、そのようなユーザ端末の技術的に合理的な使用は、利用できるデータ転送速度によることが多い。特に、電動車両を充電するための場所においては、そのような低いデータ転送速度しか常に利用できず、上述した用途で使用することができないか、限られた範囲でのみ使用できるだけである。上述した充電デバイスによるデータ接続を用いることにより、このような不利益を避けることができる。
【0023】
充電デバイスのさらに好ましい実施形態は、ユーザ端末が車両の車両再生ユニットであることに特徴付けられる。車両再生ユニットは、例えば、車両表示ユニット及び/又は車両オーディオ再生ユニットであり得る。動画データ及び/又は音データを受信するために車両再生ユニットを使用することにより、別個のユーザ端末が必ずしも必要なくなり、車両内で利用可能な再生ユニットを使用することができる。このため、動画及び/又はオーディオストリームを車両内で利用可能な再生ユニットに送信することができ、ユーザがこれを認知することができる。また、通信ユニットは、車両の受信デバイス及び/又は送信デバイスとデータ接続を確立するように構成され得る。その結果、車両再生ユニットは、車両の受信デバイス及び/又は送信デバイスへの接続により、動画データ及び/又は音データを受信及び/又は送信する
【0024】
充電デバイスのさらに好ましい実施形態によれば、通信ユニットは、車両蓄電ユニットの充電電力に応じて動画データ及び/又は音データを提供するように構成される。
【0025】
動画データ及び/又は音データをゼロよりも大きい充電電力で提供できるが好ましい。これにより、車両蓄電ユニットが充電しているときにのみ動画データ及び/又は音データを取得できることが保証される。さらに、通信ユニットが、車両メモリユニットの充電状態に応じて動画データ及び/又は音データを提供するように構成されていることが好ましい場合がある。例えば、車両メモリユニットが既定の充電状態、例えば100%に到達すると、動画データ及び/又は音データのプロビションを終了することができる。
【0026】
充電デバイスの他の好ましい実施形態は、通信ユニットが、ユーザ端末からネットワーク接続要求を受信するか、あるいはユーザ端末にネットワーク接続要求を送信し、ネットワーク接続要求に基づいてユーザ端末のデバイス識別を受信し、ユーザ端末のデバイス識別を保存されたデバイス識別と比較し、ユーザ端末のデバイス識別が保存されたデバイス識別と一致した場合には、ユーザ端末又は1以上のさらなるユーザ端末による動画データ及び/又は音データの送信を許可し、さらに/あるいは、ユーザ端末のデバイス識別が保存されたデバイス識別と一致しない場合には、登録処理を開始するように配置及び構成されることに特徴付けられる。
【0027】
保存されたデバイス識別とデバイス識別を比較することにより、登録されたユーザ端末だけが動画データ及び/又は音データを受信することを許可されることを保証することができる。このため、充電デバイスに対する不正なアクセス、特にウィルスによる有害なアクセスを防止することができる。登録プロセスを開始することには、例えば、充電デバイスへの匿名アクセスが許可されないように、ユーザ端末のユーザの個人データを送信することが含まれ得る。
【0028】
また、通信ユニットがユーザ端末のデバイス識別を保存されているデバイス識別と比較することは、例えば、通信ユニットがデバイス識別をネットワーク内に配置されたユニットに送信し、このユニットが比較を行って、この比較結果を通信ユニットに提供するように、ネットワーク内に配置されたユニットにより作用的に行われてもよい。充電デバイスは、ユーザ端末に情報、例えば電力価格に関する情報を送信するように構成される
【0029】
充電デバイスは、ユーザ端末に情報、例えば電力価格に関する情報を送信するように構成されることがさらに好ましい。さらに、充電デバイスは、ユーザ端末によって制御できるように、特に充電ユニットがユーザ端末によって制御できるように構成され得る。さらに、ユーザ端末は、充電デバイスによってミラーリングされ得る。この結果、ユーザ端末の表示が充電デバイス上に表示されるか、さらに/あるいは充電デバイスの表示がユーザ端末上に表示される。
【0030】
充電デバイスの他の好ましい実施形態によれば、再生ユニットは、充電デバイスに含まれ、好ましくは一体化スクリーンとして構成される表示ユニットを有しており、通信ユニットは、動画データを表示ユニットに提供するように配置及び構成され、表示ユニットは、動画データに基づく動画を充電デバイスにより充電する車両の乗員、特に車両ユーザに表示するように配置及び構成される。
【0031】
このように構成された充電デバイスは、送信されるデータ量が削減されるという利点を有する。この実施形態においては、必要であれば、音データのみが送信される。さらに、電力消費を削減することができる。充電ユニット及びデータ接続の設計によっては、適用できる場合には、ケーブルを車両蓄電ユニットを充電するために実質的にすべて利用することができるので、送信されるデータ量の削減により充電電力を増加させることができる。加えて、充電デバイス上のスクリーンは、車両内で利用可能なスクリーン、例えばスマートフォンや車両の一体化スクリーンよりも大きく構成され得るので、動画再生の品質が改善され得る。
【0032】
例えば、表示ユニットは、50インチから100インチ、特に60インチから80インチの間のスクリーン対角を有し得る。そのようなスクリーン対角は、充電デバイスのユーザに対して動画を表示するのに特に有利であることが分かっている。加えて、ディスプレイデバイスは、70インチよりも大きな、例えば2メートルよりも大きな、3メートルよりも大きな、4メートルよりも大きな、5メートルよりも大きな、さらに/あるいは6メートルよりも大きなスクリーン対角を有し得る。そのようなスクリーン対角は、充電デバイスの2人以上のユーザに対して動画を表示するのに特に有利である。
【0033】
充電デバイスの他の好ましい実施形態は、再生ユニットは、充電デバイスに含まれるオーディオユニットを有し、通信ユニットは、音データをオーディオユニットに提供するように配置及び構成され、オーディオユニットは、音データに基づく音を充電デバイスにより充電する車両の乗員、特に車両ユーザに再生するように配置及び構成されることに特徴付けられる。また、オーディオユニットは、表示ユニットに含まれていてもよい。車両ユーザは、充電デバイスのユーザであり得る。
【0034】
この実施形態は、先に述べた実施形態と同様に、送信されるデータ量が削減されることに特徴付けられる。このため、電力消費が削減され、必要であれば、より高い充電電力を得ることができる。加えて、充電プロセスに関連する指示をオーディオユニットによって乗員に発することができる。
【0035】
充電デバイスのさらなる好ましい実施形態によれば、通信ユニットと再生ユニットとの間で確率されるデータ接続は無線により構成される。データを充電ケーブルを介して提供することは普通になされている。この既知の原則は現在でも広く用いられている。この例は、コンセントを介した既知のデータ方法であり、これにより、データは電力ケーブルを介して送信され、家庭内のコンセントで取り出すことができる。例えば、車両蓄電ユニットを充電する際には、車両と充電デバイスとの間で例えば充電状態及び/又は最大充電電力に関するデータを交換することができる。
【0036】
充電デバイスと車両との間の例えば充電ケーブルを介したデータの転送により充電電力が減ることになる。電力に加えてデータが送信されるため、送られる最大充電電力は可能な最大電力よりも少なくなる。特に、充電デバイスから再生ユニットに送信しなければならない動画データ及び/又は音データが多くなればなるほど、充電電力が低くなる。高解像度の動画及び高品質な音声ストリームに対して、送信されるデータ量は常に増加している。
【0037】
このため、通信ユニットと再生ユニットとの間で無線を用いて構成されたデータ接続は、車両蓄電ユニットに対してより高い充電電力を可能にする。これに加えて、あるいはこれに代えて、充電デバイスのコストが低減され、充電デバイスの利用がより便利になるように、より小さな断面積のケーブルを選択することができる。好ましくは、通信ユニットは、無線でデータを送信するように構成される送信ユニットを含んでいる。さらに、通信ユニットは、好ましくは無線でデータを受信するように構成される受信ユニットを含んでいる。上述したデータは、特に動画データ及び/又は音データである。
【0038】
充電デバイスのさら好ましい実施形態によれば、通信ユニットは、ローカルネットワークを確立するように配置及び構成されるネットワークユニットを備え、データ接続はローカルネットワークによって確立される。ローカルネットワークは、通信ユニットと再生ユニットとの間のデータ接続の確立を容易にする。ローカルネットワークは、例えばLANネットワーク又はW-LANネットワークであり得る。
【0039】
充電デバイスの他の好ましい実施形態は、充電デバイスが、車両の車両蓄電ユニットが充電可能となるように車両に接続可能な充電ケーブルを備えることに特徴付けられる。特に、充電ケーブルが、車両の電気自動車蓄電ユニットを充電するために実質的に専用のものとして構成されることが好ましい。実質的に専用とは、特に動画データ及び/又は音データが送信されないことを意味している。
【0040】
充電デバイスのさらなる好ましい実施形態によれば、後者は、電気エネルギーを貯蔵及び/又は提供するように構成される充電蓄電ユニットを備える。充電蓄電ユニットは、充電デバイスの1以上のさらなる構成要素から空間的に分離していてもよく、あるいは一体的に構成されていてもよい。例えば、充電蓄電ユニットは蓄電池であり得る。充電蓄電ユニットは、例えば、再生的に生成された電気によって充電でき、車両蓄電ユニットを充電するために再生的に使用されるエネルギーの割合が増加するという点において、改善された充電デバイスを実現する。さらに、充電蓄電ユニットは、充電時間を短縮するいわゆるブースタ機能とともに使用することができる。
【0041】
充電デバイスの他の好ましい実施形態は、通信ユニットは、ユーザ端末からの入力を受信し、受信した入力に基づいて動画データ及び/又は音データを提供するように構成されることに特徴付けられる。
【0042】
さらなる態様によれば、上述した目的は、特に電動車両の電気車両蓄電ユニットを充電するための方法であって、充電デバイス、特に上述した実施形態のうちの1つによる充電デバイスを用いて電気自動車蓄電ユニットを充電し、充電デバイスの受信デバイスを用いて動画データ及び/又は音データを受信及び/又は送信し、充電デバイスの通信ユニットと再生ユニットとの間でデータ接続を確立し、充電デバイスの通信ユニットによって動画データ及び/又は音データを、好ましくはユーザ端末である再生ユニットに提供するステップを含む方法により達成される。
【0043】
電気自動車の再生ユニットを充電する方法は、再生ユニット用、特にユーザ端末用のデータ転送速度が低い場所、あるいは再生ユニット用のネットワークが利用できない場所において、再生ユニットを利用することを可能にする。このため、充電の利便性を改善し、車両蓄電ユニットを充電するのに必要とされる時間を短縮し、充電電力を増加させ、充電中に再生デバイスの使用することを可能にすることにより、車両のドライバに対して車両蓄電ユニットの充電も改善される。
【0044】
本方法の好ましい実施形態においては、データ接続は無線により構成される。例えば、W-LAN及び本技術の基礎にある当業者に知られるプロトコルを用いて無線データ接続を確立することができる。
【0045】
本方法の他の好ましい実施形態によれば、動画データ及び/又は音データのプロビジョンが車両蓄電ユニットの充電電力の関数として行われる。例えば、充電電力がゼロよりも大きいときに、動画データ及び/又は音データを提供することがなされてもよい。
【0046】
さらに、本方法は、ユーザ端末からネットワーク接続要求を受信するか、あるいはネットワーク接続要求をユーザ端末に送信し、ネットワーク接続要求に基づいてユーザ端末のデバイス識別を受信し、ユーザ端末のデバイス識別を保存されたデバイス識別と比較し、ユーザ端末のデバイス識別が保存されたデバイス識別と一致した場合には、ユーザ端末及び/又は1以上のユーザ端末による動画データ及び/又は音データの送信を許可し、あるいは、ユーザ端末のデバイス識別が保存されたデバイス識別と一致しない場合には、登録処理を開始するステップを含み得る。
【0047】
特に、ユーザ端末のデバイス識別が保存されたデバイス識別と比較されるように一致が決定され、ユーザ端末のデバイス識別が保存されたデバイス識別のうちの1つと同一である場合には、送信が許可されるように肯定的な比較結果が決定される。
【0048】
さらなる態様によれば、上述した目的は、プログラムがコンピュータにより実行された際に、コンピュータに上述した実施形態のうちの1つによる方法を実施させる命令を含むコンピュータプログラム製品により達成される。
【0049】
さらなる態様によれば、上述した目的は、プログラムがコンピュータにより実行された際に、コンピュータに上述した実施形態のうちの1つによる方法を実施させる命令を含むコンピュータ読取可能記録媒体により達成される。
【0050】
本方法及びその考えられる実施形態は、それぞれ、充電デバイス及びその実施形態に対して使用されるのを特に好適にする特徴及び方法ステップを有している。
【0051】
さらなる利点、さらなる態様の実施形態の変形例及び実施形態の詳細と考えられるさらなる実施形態については、本プロセスの対応する特徴及びさらなる実施形態に関して先に述べた説明が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
添付図面を参照して好ましい実施形態が説明される。添付図面は以下のものを示している。
【0053】
図1図1は、充電デバイスの典型的な実施形態の模式図である。
【0054】
図2図2は、典型的な方法の模式図である。
【0055】
図面においては、同一又は機能的に実質的に同一又は類似の要素には同一の参照符号が付されている。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図1は、車両1の電気自動車蓄電ユニット2を充電するための充電ユニット102を含む充電デバイス100を示している。充電デバイス100は、動画データ及び/又は音データを受信するための受信デバイス104をさらに含んでいる。動画データ及び/又は音データは、例えばMPEG-2フォーマット又はMPEG-4フォーマットで受信され、提供され得る。充電デバイス100のそれぞれのユニットと車両1のユニットとの間の接続は、図面においては説明的に示されており、これに限定されるものではない。
【0057】
さらに、充電デバイスは、再生ユニット4とデータ接続108を確立し、データ接続108によって動画データ及び/又は音データを再生ユニット4に提供するように配置及び構成される通信ユニット106を含んでいる。データ接続108は、例えばW-LAN接続のように無線により構成されていてもよい。特に、動画データ及び/又は音データは、再生ユニット106が動画データ及び/又は音データの基礎をなす動画及び/又は音声を再生できるように通信ユニット106により再生ユニット4に提供される。
【0058】
充電デバイス100は、好ましくは大画面の表示ユニット110をさらに含んでいる。表示ユニット110は、特に、充電プロセス中に車両1の乗員が表示ユニット110上の動画を認識できるように配置及び構成されている。さらに、充電デバイス100は、オーディオユニット114を含んでいる。オーディオユニット114は、特に音データに基づいて音を再生するように構成されている。結果として、データを再生ユニット4に送信することなく、サウンドトラック付の動画を乗員に提供することができる。このように、データ消費が減り、充電ケーブル116により充電電力が増加する。
【0059】
さらに、充電デバイス100は、充電デバイス100をネットワークに接続するように構成されるネットワークインタフェイス112を含んでいる。このネットワークは、例えばインターネットであり得る。特に、ネットワークインタフェイス112は、動画データ及び/又は音データを提供するために通信ユニット106をネットワークに接続するように構成される。ネットワークインタフェイス112は、好ましくはケーブルを用いたものであり、さらに/あるいはネットワーク及び/又はインターネットのネットワークノードとして構成され、この結果、ケーブルが充電デバイス100をネットワークに接続する。
【0060】
さらに、充電デバイス100は、好ましくは通信ユニット106に含まれるネットワークユニットを含み得る。通信ユニット106は、ローカル、好ましくは無線のネットワーク118を確立及び/又は提供するように配置及び構成される。好ましくは、データ接続108はローカルネットワーク118により構成可能である。
【0061】
図2は、電動車両1の電気自動車蓄電ユニット2を充電するために提供される図式方法を示すものである。ステップ200においては、充電デバイス100を用いて車両蓄電ユニット2が充電される。ステップ202においては、充電デバイス100の受信デバイス104で動画データ及び/又は音データが受信される。さらに、ステップ200においてパワーグリッドに電力を供給するために車両蓄電ユニット2が放電されることも考えられる。
【0062】
ステップ204においては、充電デバイス100の通信ユニット106と再生ユニット4との間でデータ接続が確立される。あるいは、ステップ204が最初に行われた後にステップ202が行われてもよい。換言すれば、最初に充電デバイス100の通信ユニット106と再生ユニット4との間でデータ接続108が確立される。その後、動画データ及び/又は音データが充電デバイス100の受信デバイス104により受信される。そうする際に、通信ユニット106は、1以上の特定の動画データ及び/又は音データに対する再生ユニット4からの要求を受信し得る。動画データ及び/又は音データに対する要求は、受信デバイス104が要求に応じて動画データ及び/又は音データを受信するように通信ユニット106により受信デバイス104に転送され得る。
【0063】
ステップ206においては、動画データ及び/又は音データは再生ユニット4に提供される。充電デバイス100の通信ユニット106によってプロビジョニングが行われる。再生ユニット4は、好ましくはスマートフォン、タブレット、ラップトップ及び/又はブルートゥースオーディオボックスのようなユーザ端末である。さらに、再生ユニット4は、車両再生ユニットであり得る。上述したステップは、部分的に並行して行われてもよいし、述べられている順序とは異なる順序で行われてもよい。
【0064】
ステップ204におけるデータ接続の確立は、データ接続108が無線により構成されるようになされることが好ましい。ステップ206における動画データ及び/又は音データの提供は、車両蓄電ユニット2の充電電力に応じて行われることがさらに好ましい。
【0065】
さらに、本方法は、ユーザ端末4からネットワーク接続要求を受信するか、あるいはユーザ端末4にネットワーク接続要求を送信し、ネットワーク接続要求に基づいてユーザ端末4のデバイス識別6を受信するステップを含み得る。さらに、デバイス識別6を保存されたデバイス識別と比較してもよい。その後、ユーザ端末4のデバイス識別6が保存されたデバイス識別と一致した場合にユーザ端末による動画データ及び/又は音データの送信が許可されることがさらに好ましい。さらに、ユーザ端末4のデバイス識別6が保存されたデバイス識別と一致しない場合に登録処理が開始されることが好ましい。
【0066】
上述した充電デバイス100と方法を用いることで、動画データ及び/又は音データを離れた場所にある再生ユニット4に低いデータ転送速度で送信することができる。その結果、電気車両用の充電プロセスがさらに改善される。さらに、無線データ接続108が形成される際には、車両蓄電ユニット2をより短い時間で充電できるように充電デバイス100の充電電力をさらに改善することができる。
【符号の説明】
【0067】
1 車両
2 車両蓄電ユニット
4 再生ユニット
6 デバイス識別
100 充電デバイス
102 充電ユニット
104 受信デバイス
106 通信ユニット
108 データ接続
110 表示ユニット
112 ネットワークインタフェイス
114 オーディオユニット
116 充電ケーブル
118 ローカルネットワーク
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2023-07-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両(1)用の充電デバイス(100)であって、
・車両の電気自動車蓄電ユニット(2)を充電するための充電ユニット(102)と、
・動画データ及び/又は音データを受信するための受信デバイス(104)と、
・前記受信デバイス(104)に連結される通信ユニット(106)であって、再生ユニット(4)とデータ接続(108)を確立し、前記データ接続(108)によって前記動画データ及び/又は音データを前記再生ユニット(4)に提供するように配置及び構成される通信ユニット(106)と
を備える、充電デバイス(100)。
【請求項2】
動画データ及び/又は音データを提供するために前記受信デバイス(104)をネットワークに接続するように構成されるネットワークインタフェイス(112)を備える、請求項1に記載の充電デバイス(100)。
【請求項3】
前記ネットワークインタフェイス(112)はケーブルを用いたものである、請求項2に記載の充電デバイス(100)。
【請求項4】
前記再生ユニット(4)はユーザ端末であ、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項5】
前記ユーザ端末は携帯型再生ユニットである、請求項4に記載された充電デバイス(100)。
【請求項6】
前記ユーザ端末は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ及び/又は無線を利用したオーディオボックスである、請求項5に記載された充電デバイス(100)。
【請求項7】
前記ユーザ端末は、前記車両の車両再生ユニットであ、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項8】
前記ユーザ端末は、車両表示ユニット及び/又は車両オーディオ再生ユニットである、請求項7に記載された充電デバイス(100)。
【請求項9】
前記通信ユニット(106)は、前記車両蓄電ユニットの充電電力に応じて前記動画データ及び/又は音データを提供するように構成される、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項10】
前記通信ユニット(106)は、
・前記ユーザ端末からネットワーク接続要求を受信するか、あるいは前記ユーザ端末にネットワーク接続要求を送信し、前記ネットワーク接続要求に基づいて前記ユーザ端末のデバイス識別を受信し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別を保存されたデバイス識別と比較し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致した場合には、前記ユーザ端末による前記動画データ及び/又は音データの送信を許可し、さらに/あるいは、前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致しない場合には、登録処理を開始する
ように配置及び構成される、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項11】
前記再生ユニットは、前記充電デバイス(100)に含まれる、
求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項12】
前記再生ユニットは、一体化スクリーンとして構成される表示ユニット(110)を有し、
前記通信ユニット(106)は、前記動画データを前記表示ユニット(110)に提供するように配置及び構成され、
前記表示ユニット(110)は、前記動画データに基づく動画を前記充電デバイス(100)により充電する車両の乗員に表示するように配置及び構成される、
請求項11に記載された充電デバイス(100)。
【請求項13】
前記再生ユニットは、前記充電デバイス(100)に含まれるオーディオユニット(114)を有し、
・前記通信ユニット(106)は、前記音データを前記オーディオユニット(114)に提供するように配置及び構成され、
・前記オーディオユニット(114)は、前記音データに基づく音を前記充電デバイス(100)により充電する前記車両の乗員に再生するように配置及び構成される
求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項14】
前記通信ユニット(106)と再生ユニットとの間で確立される前記データ接続(108)は、無線により構成される、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項15】
前記通信ユニット(106)は、ローカルネットワーク(118)を確立するように配置及び構成されるネットワークユニットを備え、前記データ接続(108)は前記ロカールネットワーク(118)によって確立される、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項16】
前記車両の車両蓄電ユニットが充電可能となるように車両に接続可能な充電ケーブル(116)を備える、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項17】
電気エネルギーを貯蔵及び/又は提供するように構成される充電蓄電ユニットを備える、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項18】
特に電動車両(1)の電気車両蓄電ユニット(2)を充電するための方法であって、
・充電デバイス(100)を用いて前記車両蓄電ユニットを充電し、
・前記充電デバイス(100)の受信デバイス(104)を用いて動画データ及び/又は音データを受信し、
・通信ユニット(106)と再生ユニットとの間でデータ接続(108)を確立し、
・前記充電デバイス(100)の前記通信ユニット(106)によって前記動画データ及び/又は音データを、好ましくはユーザ端末である前記再生ユニットに提供する
ステップを含む方法。
【請求項19】
前記充電デバイスは、請求項1から17のいずれかに記載された充電デバイス(100)である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記データ接続(108)は無線により構成される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記動画データ及び/又は音データの提供は、前記車両蓄電ユニット(2)の充電電力に応じて行われる、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
・前記ユーザ端末からネットワーク接続要求を受信するか、あるいはネットワーク接続要求を前記ユーザ端末に送信し、
・前記ネットワーク接続要求に基づいて前記ユーザ端末のデバイス識別を受信し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別を保存されたデバイス識別と比較し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致した場合には、前記ユーザ端末による前記動画データ及び/又は音データの送信を許可し、あるいは、前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致しない場合には、登録処理を開始する
ステップを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
コンピュータにより実行された際に、前記コンピュータに請求項18による方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
コンピュータにより実行された際に、前記コンピュータに請求項18による方法を実行させる命令を含むコンピュータ読取可能媒体。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両(1)用の充電デバイス(100)であって、
・車両の電気自動車蓄電ユニット(2)を充電するための充電ユニット(102)と、
・動画データ及び/又は音データを受信するための受信デバイス(104)と、
・前記受信デバイス(104)に連結される通信ユニット(106)であって、再生ユニット(4)とデータ接続(108)を確立し、前記データ接続(108)によって前記動画データ及び/又は音データを前記再生ユニット(4)に提供するように配置及び構成される通信ユニット(106)と
を備える、充電デバイス(100)。
【請求項2】
動画データ及び/又は音データを提供するために前記受信デバイス(104)をネットワークに接続するように構成されるネットワークインタフェイス(112)を備える、請求項1に記載の充電デバイス(100)。
【請求項3】
前記ネットワークインタフェイス(112)はケーブルを用いたものである、請求項2に記載の充電デバイス(100)。
【請求項4】
前記再生ユニット(4)はユーザ端末であ、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項5】
前記ユーザ端末は携帯型再生ユニットである、請求項4に記載された充電デバイス(100)。
【請求項6】
前記ユーザ端末は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ及び/又は無線を利用したオーディオボックスである、請求項5に記載された充電デバイス(100)。
【請求項7】
前記ユーザ端末は、前記車両の車両再生ユニットであ、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項8】
前記ユーザ端末は、車両表示ユニット及び/又は車両オーディオ再生ユニットである、請求項7に記載された充電デバイス(100)。
【請求項9】
前記通信ユニット(106)は、前記車両蓄電ユニットの充電電力に応じて前記動画データ及び/又は音データを提供するように構成される、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項10】
前記通信ユニット(106)は、
・前記ユーザ端末からネットワーク接続要求を受信するか、あるいは前記ユーザ端末にネットワーク接続要求を送信し、前記ネットワーク接続要求に基づいて前記ユーザ端末のデバイス識別を受信し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別を保存されたデバイス識別と比較し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致した場合には、前記ユーザ端末による前記動画データ及び/又は音データの送信を許可し、さらに/あるいは、前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致しない場合には、登録処理を開始する
ように配置及び構成される、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項11】
前記再生ユニットは、前記充電デバイス(100)に含まれる表示ユニット(110)を有し、
前記通信ユニット(106)は、前記動画データを前記表示ユニット(110)に提供するように配置及び構成され、
前記表示ユニット(110)は、前記動画データに基づく動画を前記充電デバイス(100)により充電する車両の乗員に表示するように配置及び構成される、
求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項12】
前記表示ユニット(110)は、一体化スクリーンとして構成される、請求項11に記載された充電デバイス(100)。
【請求項13】
前記再生ユニットは、前記充電デバイス(100)に含まれるオーディオユニット(114)を有し、
・前記通信ユニット(106)は、前記音データを前記オーディオユニット(114)に提供するように配置及び構成され、
・前記オーディオユニット(114)は、前記音データに基づく音を前記充電デバイス(100)により充電する前記車両の乗員に再生するように配置及び構成される
求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項14】
前記通信ユニット(106)と再生ユニットとの間で確立される前記データ接続(108)は、無線により構成される、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項15】
前記通信ユニット(106)は、ローカルネットワーク(118)を確立するように配置及び構成されるネットワークユニットを備え、前記データ接続(108)は前記ロカールネットワーク(118)によって確立される、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項16】
前記車両の車両蓄電ユニットが充電可能となるように車両に接続可能な充電ケーブル(116)を備える、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項17】
電気エネルギーを貯蔵及び/又は提供するように構成される充電蓄電ユニットを備える、請求項に記載された充電デバイス(100)。
【請求項18】
特に電動車両(1)の電気車両蓄電ユニット(2)を充電するための方法であって、
・充電デバイス(100)を用いて前記車両蓄電ユニットを充電し、
・前記充電デバイス(100)の受信デバイス(104)を用いて動画データ及び/又は音データを受信し、
・通信ユニット(106)と再生ユニットとの間でデータ接続(108)を確立し、
・前記充電デバイス(100)の前記通信ユニット(106)によって前記動画データ及び/又は音データを、好ましくはユーザ端末である前記再生ユニットに提供する
ステップを含む方法。
【請求項19】
前記充電デバイスは、請求項1から17のいずれかに記載された充電デバイス(100)である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記データ接続(108)は無線により構成される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記動画データ及び/又は音データの提供は、前記車両蓄電ユニット(2)の充電電力に応じて行われる、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
・前記ユーザ端末からネットワーク接続要求を受信するか、あるいはネットワーク接続要求を前記ユーザ端末に送信し、
・前記ネットワーク接続要求に基づいて前記ユーザ端末のデバイス識別を受信し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別を保存されたデバイス識別と比較し、
・前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致した場合には、前記ユーザ端末による前記動画データ及び/又は音データの送信を許可し、あるいは、前記ユーザ端末の前記デバイス識別が保存されたデバイス識別と一致しない場合には、登録処理を開始する
ステップを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
コンピュータにより実行された際に、前記コンピュータに請求項18による方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
コンピュータにより実行された際に、前記コンピュータに請求項18による方法を実行させる命令を含むコンピュータ読取可能媒体。
【国際調査報告】