(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(54)【発明の名称】医療装置の圧力弁
(51)【国際特許分類】
A61M 39/24 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
A61M39/24 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517273
(86)(22)【出願日】2021-09-20
(85)【翻訳文提出日】2023-03-15
(86)【国際出願番号】 US2021051132
(87)【国際公開番号】W WO2022061243
(87)【国際公開日】2022-03-24
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】エバーズ、ライアン
(72)【発明者】
【氏名】コンドン、ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ピック、アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】マレー、コリン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD02
4C066JJ01
4C066QQ14
(57)【要約】
加圧流体を使用することにより材料を送達するための医療装置(20)は、膜(76)により分離された第1の室(68)及び第2の室(66)並びに出口を有するエンクロージャ(60)と、第1の位置と第2の位置との間においてエンクロージャ内で移動するように構成されたピン(70)とを含み、ピンの近位端は、ピンが第1の位置にある場合には、出口を遮断する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧流体を使用することにより材料を送達するように構成された医療装置であって、
前記医療装置はエンクロージャを備え、該エンクロージャは、膜により分離された第1の室及び第2の室並びに出口を有し、
前記医療装置はピンを備え、該ピンは、第1の位置と第2の位置との間において前記エンクロージャ内で移動するように構成され、
前記ピンの近位端は、前記ピンが前記第1の位置にある場合には、前記出口を遮断するように構成される、医療装置。
【請求項2】
前記膜は前記第1の室と前記第2の室とを流体接続する複数の細孔を含む、請求項1に記載の医療装置。
【請求項3】
前記第2の室は前記材料を収容するように構成され、前記膜は前記材料が前記第2の室から前記第1の室へ移動するのを防止するように構成される、請求項1又は2に記載の医療装置。
【請求項4】
前記第1の室は入口を含み、且つ前記加圧流体は前記入口を介し前記第1の室に流入するように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項5】
前記ピンは、前記加圧流体の圧力が圧力閾値を越えた場合には、前記第1の位置から移動するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項6】
ばねをさらに備え、該ばねは前記第1の位置の前記ピンを付勢するように構成される、請求項1~5のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項7】
前記ピンは、前記加圧流体の圧力が前記ピンにかかる前記ばねのばね力に打ち勝った場合には、前記第1の位置から移動するように構成される、請求項6に記載の医療装置。
【請求項8】
前記ピンは、前記加圧流体の圧力が前記ピンにかかる前記ばねのばね力と前記ピンにかかる外部大気の圧力とに打ち勝った場合には、前記第1の位置から移動するように構成される、請求項6に記載の医療装置。
【請求項9】
前記ピンが前記第2の位置にあるときの前記ピンの前記近位端と前記膜との間の距離は、前記材料の少なくとも一部が前記第2の室から前記出口内へ移動することを可能にするために十分である、請求項1~8のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項10】
前記ピンは前記加圧流体の前記圧力が前記圧力閾値未満になると前記第2の位置から前記第1の位置へ移動するように構成される、請求項1~9のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項11】
前記ピンは突起を含み、前記突起は、前記第1の位置における前記出口の開口内へ延伸するように構成され、前記第2の位置における前記出口の前記開口の完全に外側に配置されるように構成され、且つ前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記ピンの第3の位置において、前記出口の前記開口内に少なくとも部分的に配置されるように構成され、前記ピンが前記第3の位置にある場合には、前記加圧流体は前記開口を介し前記第2の室から流動可能であり、前記材料は前記開口を介し前記第2の室から流れることを防止される、請求項1~10のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項12】
前記ピンは、前記第1の室内の前記加圧流体の圧力が第1の閾値より大きく且つ第2の閾値より低い場合には、前記第1の位置と前記第2の位置との間の第3の位置へ移動されるように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項13】
前記加圧流体は、前記ピンが前記第3の位置にある場合には、前記第1の室から前記第2の室内に入るように構成されるが、前記材料は、前記ピンが前記第3の位置にある場合には、前記第2の室内に留まるように構成される、請求項12に記載の医療装置。
【請求項14】
アクチュエータをさらに備え、該アクチュエータは、当該アクチュエータが作動された場合には、前記加圧流体を前記第1の室へ供給するように構成される、請求項1~13のいずれか一項に記載の医療装置。
【請求項15】
前記加圧流体を受け取るための入力開口と前記加圧流体を送達するための出力開口とを有する本体をさらに備え、該本体は前記入力開口と前記出力開口との間の流体通路を画定し、
前記加圧流体を収容するエンクロージャを受け入れるように構成されたハンドルをさらに備え、
前記エンクロージャは、前記本体へ取り付けられるように構成されるとともに、前記入力開口と前記出力開口との間の前記流体通路の一部を形成するように構成される、請求項1~14のいずれか一項に記載の医療装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的には、加圧流体を送達するための医療システム及び装置に関し、例えば、加圧流体源を使用する医療装置からの薬剤の放出を制御するための方法及びツールに関する。
【背景技術】
【0002】
流体送達システム及び装置は医療処置中に気体などの様々な流体を供給するために使用される。これらの処置は、流体を一定範囲の適切な圧力及び/又は流量内で供給することを含み得る。これらの流体は、特定用途のために適切な圧力及び/又は流量で組織へ最適に送達される材料又は薬剤(例えば止血剤)を含み得る。
【0003】
医療流体送達システムはしばしば、薬剤を収容するハウジングを介し高圧貯蔵タンク(カートリッジ又は同様なハウジングなど)から流体を標的へ送達することを必要とする。薬剤の送達を制御することは、正確且つ安全なドーズ量の薬剤を標的へ提供するために薬剤の適切な投与又は計測を必要とし得る。これは、加圧流体及び/又は薬剤の放出を制御することを必要とし得る。本開示は当該技術領域におけるこれらの問題又は他の問題のうちの1つ以上を解決し得る。しかし、本開示の範囲は、特定問題を解決する能力ではなく添付特許請求の範囲により定義される。
【発明の概要】
【0004】
一態様によると、加圧流体を使用することにより材料を送達するように構成された医療装置は、エンクロージャを含み、該エンクロージャは、膜により分離された第1の室及び第2の室並びに出口を有し、該医療装置はピンを含み、該ピンは、第1の位置と第2の位置との間においてエンクロージャ内で移動するように構成され、ピンの近位端は、ピンが第1の位置にある場合には、出口を遮断するように構成される。
【0005】
膜は第1の室と第2の室とを流体接続する複数の細孔を含み得る。
第2の室は材料を含むように構成され得、膜は材料が第2の室から第1の室へ移動するのを防止するように構成され得る。
【0006】
第1の室は入口を含み得、加圧流体は入口を介し第1の室に流入するように構成され得る。
ピンは、加圧流体の圧力が圧力閾値を越えた場合には、第1の位置から移動するように構成され得る。
【0007】
本装置はばねをさらに含み得る。該ばねは第1の位置のピンを付勢するように構成され得る。
ピンは、加圧流体の圧力がピンにかかるばねのばね力に打ち勝った場合には第1の位置から移動するように構成され得る。
【0008】
ピンは、加圧流体の圧力がピンにかかるばねのばね力とピンにかかる外部大気の圧力とに打ち勝った場合には、第1の位置から移動するように構成され得る。
ピンが第2の位置にあるときのピンの近位端と膜との間の距離は、材料の少なくとも一部が第2の室から出口内へ移動することを可能にするために十分であり得る。
【0009】
ピンは加圧流体の圧力が圧力閾値未満になると第2の位置から第1の位置へ移動するように構成され得る。
ピンは突起を含み得、突起は、第1の位置における出口の開口内へ延伸するように構成され、第2の位置における出口の開口の完全に外側に配置されるように構成され、且つ第1の位置と第2の位置との間のピンの第3の位置において、出口の開口内に少なくとも部分的に配置されるように構成され得、ピンが第3の位置にある場合には、加圧流体は開口を介し第2の室から流動可能であり、材料は開口を介し第2の室から流動可能ではない。
【0010】
ピンは、第1の室内の加圧流体の圧力が第1の閾値より大きく且つ第2の閾値より低い場合には、第1の位置と第2の位置との間の第3の位置へ移動されるように構成され得る。
【0011】
加圧流体は、ピンが第3の位置にある場合には、第1の室から第2の室内に入るように構成され得るが、材料は、ピンが第3の位置にある場合には、第2の室内に留まるように構成され得る。
【0012】
本装置はアクチュエータをさらに含み得、該アクチュエータは、作動されると加圧流体を第1の室へ供給するように構成される。
本装置は、加圧流体を受け取るための入力開口と加圧流体を送達するための出力開口とを有する本体をさらに含み得、該本体は入力開口と出力開口との間の流体通路を画定し、本装置は加圧流体を収容するエンクロージャを受け入れるように構成されたハンドルとを含み得、エンクロージャは、本体へ取り付けられるように構成されるとともに、入力開口と出力開口との間の流体通路の一部を形成するように構成される。
【0013】
別の態様によると、材料を送達するように構成された医療装置は、本体を含み、該本体は加圧流体を受け取るための入力開口と材料を送達するための出力開口とを有し、該医療装置は第1の室及び第2の室を有するエンクロージャを含み、該医療装置は複数の細孔を含む膜を含み、該膜は第1の室と第2の室との間に配置され、該医療装置はピンを含み、該ピンは第1の位置と第2の位置との間においてエンクロージャ内で移動するように構成されるとともに、第1の位置内の出力開口を閉じるように構成される。
【0014】
第2の室は材料を収容するように構成され得、複数の細孔のそれぞれの直径は材料の粒子の粒径より小さくなるように構成され得る。
ピンはピンの最近位端から延伸する突起を含み得、突起は第1の位置の出力開口内へ延伸するように構成され得る。
【0015】
第2の位置の突起と出力開口との間の距離は材料及び推進流体が第2の室から出力開口内に入ることを可能にするために十分であり得る。
別の態様によると、患者の身体への材料送達を制御する方法は、加圧流体を収容したエンクロージャが加圧流体をエンクロージャから放出させるようにアクチュエータを作動させることを含み、該方法は材料を第1の室へ供給することを含み、該方法は第1の室に隣接した第2の室内のピンを閉位置から開位置へ移動させることを含み、開位置は第2の室内の材料と推進流体との混合物が第2の室から入ることを可能にするように構成される、移動させること、及び第2の室内の材料と推進流体との混合物を標的部位へ供給することを含む。
【0016】
本明細書に援用され本明細書の一部を構成する添付図面は、様々な例示的実施形態を示し、そして本明細書と共に、開示された実施形態の原理を説明する役目を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】一例示的実施形態による送達システムの概略図。
【
図2】一実施形態による
図1の送達システムのエンクロージャの断面図。
【
図3】一実施形態による
図2のエンクロージャの断面図。
【
図4A】別の実施形態による
図1の送達システムのエンクロージャの断面図。
【
図4B】別の実施形態による
図1の送達システムのエンクロージャの切り欠き図。
【
図5】別の実施形態による
図1の送達システムのエンクロージャの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示は、加圧流体を使用することにより材料又は薬剤(治療薬又は止血剤など)を分注するための例示的な医療システムを参照して説明される。本医療システムに関連する装置は、規制量の材料を標的部位へ供給することにより医療システムの機能性及び/又は安全性を改善し得る。いくつかの例では、材料又は薬剤を収容するエンクロージャは、材料を撹拌するとともに適切な投与量の材料を供給するために加圧流体を供給され得る。
【0019】
任意の特定処置への参照は、便宜の目的のためだけに本開示では提供されており、本開示を制限するようには意図されていない。当業者は、開示される装置及び適用方法の基礎をなす概念が任意の好適な処置(医療処置又はその他の処置)で利用され得るということを認識するだろう。本開示は、同様な要素が同じ参照符号により参照される以下の説明及び添付図面を参照して理解され得る。
【0020】
これまで述べた概要と以下の詳細説明の両方は例示且つ説明目的のためだけのものであり、従って請求される特徴に限定されるものではない。本明細書で使用されるように、用語は「備える/からなる」、「有する」、及びそれの他の変形は、例えば、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置が必ずしもそれらの要素だけを含まないが、明示的に列挙されない又はこのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有の他の要素を含み得るように、非排他的包含をカバーするように意図されている。
【0021】
説明を簡単にするために、装置の一部及び/又は装置の部品は近位部及び遠位部として参照される。用語「近位」は、装置の使用者により近い部分、又は推進流体経路における上流を指すように意図されており、用語「遠位」は、装置の使用者から遠く離れた部分、又は推進流体経路における下流を指すように意図されているということに留意すべきである。同様に、「遠位的に」延伸するは部品が遠位方向に延伸するということを指示し、そして「近位的に」延伸するは部品が近位方向に延伸するということを指示する。さらに、本明細書で使用されるように、用語「約」「略」及び「ほぼ」は明示又は暗示された値の+/-10%内の値の範囲を指示する。加えて、部品/表面の幾何学的形状を指示する用語は略形状だけを指す。
【0022】
図1を参照すると、一実施形態による送達システム10が示される。送達システム10は、例えば携帯装置等の印可装置20を含む。該印加装置20は、近位端にハンドル30を有するとともに、送達システム10を作動して推進流体を放出させるように構成された1つ以上のトリガ又はアクチュエータ36を有する。チューブ100(例えばカテーテル)又は印可先端が、推進流体及び/又は推進流体と薬剤(例えば止血剤、薬剤又は他の医薬品)との混合物を所望場所へ供給する際に支援するために送達システム10の遠位出口34へ取り付けられ得る。一例によると、出口34は雄又は雌ルアーフィッティング(luer fitting)を含み得るが、この構成に限定しない。
【0023】
収容装置50(例えばカートリッジ又はエンクロージャ)はハンドル30内に含まれ得る。或いはハンドル30へ取り付けられ得る。収容装置50は気体などの推進流体(例えば医療粉末又は試薬などの材料を標的位置において患者内へ分注するための二酸化炭素又は当該技術領域において知られた任意の他の気体又は流体)を収容ように構成される。魚雷形状として示されるが、収容装置50は、球などの任意の形状又は気体を収容するための当該技術領域において知られた任意の他の形状であり得る。例えば、収容装置50は、病院などの医療機関内に通常見出される二酸化炭素タンク又はシリンダであり得、そして導管(示されない)により印可装置20へ接続され得る。収容装置50は、推進流体を収容するように構成された1つ以上の内室(示されない)を画定する1つ以上の外壁を含む。収容装置50の壁は推進流体を含むために好適な任意の材料(限定しないが合金、セラミック又は当該技術領域において知られた他の材料など)で形成され得る。収容装置50の内室に含まれる推進流体は加圧下にあり得る。従って、壁は、例えば約8.27MPa(1200ポンド/平方インチ(PSI))又は約5.86MPa(850PSI)以下の圧力において推進流体を含むのに好適な材料及び/又は厚さで形成される。例えば、収容装置20内に含まれ得る気体は標準装置温度において約2,000~8,000kPaの蒸気圧を有する二酸化炭素(CO2)又は標準装置温度において40MPa未満の蒸気圧を有する窒素(N2)を含む。これらの気体は一例であり従って収容装置50内に含まれる気体のタイプに限定されないということが理解されるであろう。
【0024】
図1を引き続き参照すると、収容装置50は、限定しないがネジ式コネクタ、圧力ワッシャアダプタ、穿孔ピン及びシール配置、又は当該技術領域において知られた任意の他の装置を含む任意の取付装置38により印可装置20へ直接取り付けられ得る。収容装置50を印可装置20へ取り付けるための取付装置38又は任意の他の装置は、アクチュエータ39(例えばタブ、ボタンなど)を含み得るということも理解されよう。該アクチュエータ39は、収容装置50及び/又は印可装置20へ取り付けられるバーストディスク(burst disc)若しくは圧力解放弁を開いたり、或いは破裂したりするためのものである。アクチュエータ39は、収容装置50からあらゆる残留推進流体も放出する処置の終わりに作動され得る。収容装置20が印可装置30へ取り付けられると触覚又は可聴警報などの警報が生成され得る。代替的に又は追加的に、アクチュエータ39は、収容装置50を印可装置20へ流体接続するために収容装置50内の開口のシール又は膜を穿孔するための穿孔ピンを含み得る。
【0025】
いくつかのケースでは、キャップ33が、ハンドル30の最近位端へ着脱可能に取り付けられ得るとともに、ハンドル30内の印可装置20への収容装置50の取り付けの際に制御及び/又は支援し得る。いくつかの事例では、キャップ33は、収容装置50の最近位端に接触し得、そして収容装置50を印可装置20の入口32の方向へ移動又は付勢し得る。キャップ33は、収容装置50を印可装置20へ固定するために付加的な支持を提供し得る。いくつかのケースでは、キャップ33は、ハンドル30へ可動的に接続され得、そして、それへ接続されるレバー又は同様なハンドル(示されない)を含み得る。レバーの運動が、キャップ33をハンドル30に対する近位及び遠位方向へ移動させ得る。この運動は収容装置50を取付装置38の方向に及び取付装置38から離れる方向に移動させ得る。
【0026】
収容装置50が印可装置20へ取り付けられると、印可装置20の1つ以上の作動装置36(単一作動装置36だけが
図1に示される)の作動が、推進流体を、収容装置50から放出させ、印可装置20内を伝搬させ、そして印可装置20の出口34を介しカテーテル100へ放出させ得る。いくつかの実施形態ではただ1つの作動装置36が作動される必要があり得るということが理解されるであろう。代替的に又は追加的に、複数の作動装置36が例えば安全措置として、推進流体を放出するために同時に作動され得る。いくつかのケースでは、1つ以上の作動装置36の作動は、送達システム10内の圧力の増強を解除し得、レギュレータ40に推進流体を所定圧力で収容装置50から放出させる。印可装置20は、園芸用ホースハンドル又は他のピストン状構成などのようなハンドル又はグリップを含み得る。作動装置36は、任意のプッシュボタン、トリガ機構、又は作動されると弁を開けそして推進流体を放出する他の装置であり得る。
【0027】
既述のように、1つ以上のレギュレータ40は、特定圧力で収容装置20から放出される推進流体の量を規制する際に支援し得る。例えば、レギュレータ40は二段レギュレータであってもよいし、2つのピストンレギュレータ(直列にアライメントされた)などの2つの単一段レギュレータであってもよい。取付装置38は、収容装置50が印可装置20へ取り付けられると収容装置50のシールを穿孔するための穿孔ピンを含み得る。推進流体圧力はさらに、レギュレータ40の後ろに直列に設けられる膜レギュレータ44により調節され得る。レギュレータ40と膜レギュレータ44との組み合わせは、収容装置20からの気体の圧力を許容可能出口圧力(すなわち出口34における気体及び任意の材料の圧力)へ低減し得る。印可装置20のチューブ48内のレギュレータ40、44の後の送達システム10内の気体の圧力と、患者内の標的エリアにおける気体の圧力とは、気体及び材料が分注される組織に基づき予め定められ得る。代替的に又は追加的に、レギュレータ40、44の後の気体の圧力は、本明細書において以下に説明されるように、薬剤を収容するエンクロージャ内の弁を開くのに必要な圧力に少なくとも部分的に基づき判断され得る。出口34における許容可能圧力は標的圧力から略+/-40%偏差又は標的圧力から略+/-25%偏差であり得る。例えば、レギュレータ40は、分注推進流体の入口圧力を約345KPa~1.03MPa(50~150PSI)へ低減し得、そして膜レギュレータ44はその後、推進流体を約207~276KPa(30~40PSI)へ低減し得る。一例によると、レギュレータ40及び膜レギュレータ44は、製造中に、予め定められたセッティングに基づき推進流体をその所望出力圧力へ低減する。代替的に又は追加的に、レギュレータ40及び膜レギュレータ44の一方又は両方は、各レギュレータからの推進流体出力の圧力を調節するための機構(示されない)を含み得る。さらに、膜レギュレータ44の出口における推進流体の圧力は出口34における推進流体の圧力にほぼ等しい場合がある。代替的に、出口34における推進流体の圧力は膜レギュレータ44の出口における推進流体の圧力と異なり得る。いくつかのケースでは、バースト又は安全弁22は、レギュレータ40、44の下流の推進流体の圧力が閾値より大きければ破裂又は解除し得るチューブ48の流体通路内に存在し得る。上述の1つ以上の特徴を含む送達システム10の例は参照のためその全体を本明細書に援用する2019年10月1日申請の米国特許出願第16/589,633号明細書に示される。
【0028】
図1及び
図2は、材料P(例えば粉末、又は止血剤などの他の薬剤)を収容するように構成されたエンクロージャ60を示す。エンクロージャ60は、本明細書において以下に説明されるように、推進流体によりかけられる十分な圧力無しに推進流体経路から離れた材料Pを収容するように構成される。代替的に、材料Pは推進流体経路内に収容され得、流体通路の出口は推進流体によりかけられる十分な圧力無しに閉じられ得る又はそうでなければ遮断され得る。
【0029】
図2に示すように、エンクロージャ60はハウジング64へ接続される本体62を含み得る。本体62は円筒状部材として示されるが、任意の好適な形状であり得る。本体62の最外壁の少なくとも一部分の外径はハウジング64の最内壁の少なくとも一部分の内径より小さくてもよい。このようにして、ハウジング64の一部分は本体62をハウジング64へ接続するために本体62の一部分を収容し得る。いくつかの例では、本体62はねじ山62a、64aを介しハウジング64へ取り付けられ得る。代替的に、本体62は、接着剤、溶接、又は医療装置へのエンクロージャを密閉するための知られた他の技術を介しハウジング64へ接続され得る。本明細書において説明される膜76は本体62及び/又はハウジング64へ取り付けられ得る。例えば、
図2に示すように、膜76の半径方向最外部はハウジング64内の環状スロット内に着座し得る又はそうでなければ取り付けられ得る(例えば接着剤を介し)。代替的に又は追加的に、膜76は本体62とハウジング64との間にはさまれ得る。より詳細に説明されるように、膜76は室66と室68との間の壁を画定し得る。
【0030】
図2を引き続き参照すると、室66は、3側面(例えば
図2の上面及び両側面)上の本体62の外壁と
図2の室66の底面における膜76とにより画定される。室66は概して円筒状であるとして示されるが、室66は材料Pを収容し且つ分注するのに好適な任意の形状を取り得る。室66の容積は約5.1cm
3~21.6cm
3(2インチ
3~8.5インチ
3)であり得るがこれに限定されない。例えば、室66の容積は、例えば材料Pの量、材料Pの粒度、送達システム10を使用することにより行われる医療処置のタイプ、及び/又は他の要因に基づき増加又は低下し得る。
【0031】
ピン70は室66内に延伸し得且つ室66に対して可動であり得る。ルーメン72が
図2の本体62の頂壁を介し画定される。ルーメン72はピン70が室66に対して移動するとピン70の一部を収容し得る。ピン70の最外面の直径はルーメン72を画定する最内壁の直径にほぼ等しい場合がある。追加的に又は代替的に、ゴムシーリングリングなどのシール(示されない)が、ルーメン72を室66から封鎖するためにルーメン72の近位端(
図2のルーメン72の底面領域)に配置され得る。このシールは、使用中に推進流体及び/又は材料Pがルーメン72へ入るのを防止し得る。
【0032】
キャップ63が
図2に示すように本体62の最上部を覆い得る。ばね74が、キャップ63から延伸し得、第1の端におけるキャップ63へ取り付けられ得、ルーメン72内へ延伸し得、そして第1の端の反対の第2の端を介しピン70の最上接面へ取り付けられ得る。本明細書において説明されるように、ばね74はピン70を
図3の矢印Sの方向の反対の閉位置(例えば第1の位置)の膜76の方向へ付勢し得る。追加的に又は代替的に、ルーメン72は、本明細書において以下に説明されるように、推進気体が流れていないときにピン70が閉位置を実現するのを支援するために外部大気に晒され得る。例えば、ピン70はばね74からのばね力と外部大気の圧力との組み合わせにより閉位置に付勢され得る。
【0033】
図2及び
図3を参照すると、ピン70の底面端(ばね74へ接続される端の反対の端)は丸められてもよいしテーパが付けられてもよい。ピン70のテーパ端は、ピン70が閉位置にあるとチューブ100のルーメン102の最近位開口を密閉し得る。他のケースでは、細孔78のいくつか(又はすべて)は覆われない又はピン70により部分的に覆われるだけである。ルーメン102の開口は室66の出口であり得る。例えば、
図2に示すように、ピン70のテーパ端はルーメン102の最近位端(例えば室66から出る経路)を密閉するように室66に面する膜76の表面に対して着座し得る。推進流体がばね74の力及び/又は外部大気の圧力に打ち勝つのに十分な圧力にあると、ピン70は、本明細書において説明されるように、ルーメン102の最近位開口を露出するために、
図3に示すように矢印Sの方向に移動し得る。
【0034】
図2を参照すると、膜76はY状、漏斗状、又は円錐状であり得、その壁は室66から離れる方向に本体64の側壁からテーパを付けられる。一例によると、膜76の少なくとも一部はピン70のテーパ形状と同様な形状を有し得る。膜76は室66を室68へ流体接続する複数の細孔78を含み得る。細孔78の直径は、流体ガス(例えば推進流体)が矢印Bにより指示される方向に室68から室66内へ入ることを可能にするために十分に大きい場合があるが、材料Pが細孔78を介し室66から室68内へ入るのを防止するのに十分に小さくし得る。いくつかの例では、細孔78は、膜76の第1の側から第1の側の反対の第2の側へのランダム経路を形成する格子構造を含み得る。細孔78の直径は約0.038mm~0.10mm(約0.0015インチ~0.004インチ)であり得る。しかし、細孔78の直径は100マイクロメートルより大きい場合がある。さらに、各細孔78は膜76の第1の側から第2の側へ同じ直径を有し得る、又はいくつかの細孔78の直径は膜76の第1の側から第2の側へ変化し得る。細孔78の直径は室68内に収容される材料Pの粒子のサイズに基づき選択され得るということが理解されるであろう。例えば、細孔78の直径は材料Pの粒子のサイズがより大きければより大きくなり得、逆も同様である。加えて、隙間の形状及びサイズは一様であり得、そして膜に関する隙間の分布、又はサイズ、形状及び分散は必要に応じて変動し得る。
【0035】
図2及び
図3を引き続き参照すると、室68は膜76の最近位表面(
図2及び
図3の膜76の底面)とハウジング64との間に形成される。チューブ48は、1つ以上の作動装置36が作動されると流体がレギュレータ40、44(収容装置50の流体通路の下流)から室68に入ることを可能にする。例えば、流体は矢印Aにより指示される方向に収容装置50からレギュレータ40、44、チューブ48を介し室68内に入る。
【0036】
推進流体が活性化されなく従って室68へ流入しない場合、又は室68へ流入する推進流体が閾値(ばね74のばね力及び/又は外部大気の圧力に打ち勝つのに十分な圧力)未満である場合にはピン70は閉位置(
図2)に留まる。しかし、推進流体の圧力がばね72のばね力及び/又は外部大気の圧力に打ち勝つのに十分であると、推進流体は、ピン70のテーパ部を押し、そしてピン70を
図3の矢印Sにより指示される方向にそして開位置(例えば第2の位置)へ付勢する。開位置では、距離Dはピン70のテーパ面の最近位接面と膜70の最遠位接面との間で定義される。距離Dは、推進流体と材料Pとの混合物が室66からチューブ100のルーメン102を介し標的部位へ流れるのに好適な距離であり得る。例えば、距離Dは約1.58mm~約6.35mm(約0.0625インチ~約0.25インチ)であり得る。しかし、距離Dは
図3の矢印Cにより示すように混合物が室66から室66内の出口を介しルーメン102の最近位端へ邪魔されることなく流入することを可能にするには十分に大きくなるように選択され得るということが理解される。いくつかのケースでは、ピン70は第1の位置と第2の位置との間において第3の位置にあり得る。第3の位置は、空間をピン70と膜76との間に形成させ得るが、材料Pがルーメン102に入ることを可能にするには不十分であり得る。この場合、材料Pは、混合物を標的部位へ供給することに先立って推進流体により撹拌され得る。ピン70は、推進気体の圧力が第1の閾値を越え且つ第2の閾値未満になることにより第3の位置へ移動され得る(例えば、第1の閾値はばね74を移動させ始めるのに十分であり得、且つ第2の閾値はばね74の全ばね力又は追加量に打ち勝つのに十分であり得る)。
【0037】
医療システム10を使用することにより薬剤(例えば医療薬剤又は止血剤)を標的部位へ適用する方法が
図1~
図3を参照して説明される。収容装置50は(例えば取付装置38を介し)ハンドル30へ取り付けられる。一例では、収容装置50は、ハンドル30のルーメン内へ挿入され、そして入口30の方向へ例えばキャップ33を介し移動される。別の例では、チューブ(推進気体を有する医療用配管など)は収容装置50を入口32へ接続するために使用され得る。この時、ピン70は
図2に示すように膜76とルーメン102の最近位開口とに対して付勢される。
【0038】
推進気体供給が印可装置20へ流体接続されると、使用者は1つ以上の作動装置36を作動することにより医療システム10を活性化し得る。1つ以上の作動装置36の作動は、
図2の矢印Aにより示されるように収容装置50からレギュレータ40、44を介しそしてチューブ48に沿って推進流体を室68内へ流入させる。推進流体が室68を充たすと、細孔78を通って室68内へ流入する推進流体の圧力がピン70及びばね74を矢印S(
図3)により指示される方向に移動させ得る。例えば、ばね74はレギュレータ40、44を通る加圧流体の加圧力より小さいばね力を有するように選択され得る。すなわち、レギュレータ40、44は、推進流体がばね74のばね力に打ち勝つのに十分な圧力により室68に入ることを可能にし得る。このようにして、ピン70は矢印Sにより指示される方向に移動される。
【0039】
いくつかのケースでは、ピン70の最近位端はあらゆる細孔78を覆う。他のケースでは、細孔78のいくつか(又はすべて)は、覆われない、又はピン70により部分的に覆われるだけである。推進気体が細孔78を介し室66に入る(矢印Bにより指示される方向に)と推進流体は材料Pと混合する。いくつかのケースでは、推進流体はピン70が閉位置から開位置へ移動される前に材料Pと混合し得る。
図3に示すようにピン70が開位置にあると、推進流体と材料Pとの混合物はルーメン102を介し標的部位へ供給され得る。使用者が作動装置36を非活性化すると、ピン70は矢印Sの反対の方向に移動し、閉位置へ戻る(
図2)。作動装置36を再び(例えば二度目)作動させることで、推進流体を室68に流入させそしてピン70を
図3の開位置へ移動させ得る。このようにして、使用者は、制御されたやり方で材料Pを標的組織へ選択的に供給し得る。
【0040】
図4A及び
図4Bを参照すると、ピン70’、70”を閉位置へ戻すための2つの代替実施態様が示される。
図4Aでは、ばね74’がハウジング62と一体的に形成され得る。例えば、ばね74’の一部が(例えばハウジング62の成形中に)ハウジング62内に部分的に埋め込まれ得る。この例では、ばね74’はピン70’の少なくとも一部分の外周を囲み得る。ピン70’はばね74’をピン70’へ接続するために突起70a’を含み得る.突起70a’は環状リングであり得る、又は突起70a’はばね74’が接続し得るピン70’の外周の周囲に1つ以上の突起を含み得る。この場合、ばね74’は移動しなくすることができ、そしてピン70’はルーメン’72に対して移動し得る。
【0041】
図4Bを参照すると、ばね74”はハウジング62のルーメン72”内に配置される。この例では、ばね74”はハウジング62と一緒に形成されなくてもよい。むしろ、ばね74”は、第1の端において本体62及び/又はキャップ63へ接続され得、そしてばね74”に沿った1つ以上の点においてピンへ70”取り付けられ得る。ばね74”はピン70”の一部を囲む。
図4A及び
図4Bの両方において、ルーメン72’、72”を封鎖するとともに、推進流体及び/又は材料Pがルーメン72’、72”へ入るのを防止するために、環状シールなどのシールがルーメン72’、72”の近位端に配置され得る。
【0042】
図5を参照すると、別の例によるピン70’’’が、ピン70’’’の最近位先端から近位方向に延伸する突起70A’’’と共に示される。突起70A’’’はチューブ100のルーメン102内へ延伸し得る。突起70A’’’の半径方向最外面の直径は、ルーメン102を画定する半径方向最内面の直径より小さくすることができ、突起70A’’’がルーメン102に対して移動することを可能にし得る。ピン70’’’が矢印Sにより指示される方向に移動すると、突起70A’’’は、突起70A’’’の一部が室66内に配置されるようにルーメン102から抜け出得る。突起70A’’’の外径及びルーメン102の内径は突起70A’’’とルーメン102の壁との間の環状空間を許容するようになる。この環状空間は加圧流体の流入を許容するには十分に大きいが、ルーメン102内への材料Pの流入を許容しないように十分に小さい。いくつかの事例では、突起70A’’’の外径は約0.13mm~1.3mm(約0.005インチ~0.050インチ)であり得る。突起70A’’’は円筒形状として示されるが、その形状は、これに限定されなく、円錐、点に帰着する放物線、又は楕円形であり得る。いくつかの例では、ルーメン102の内径は約1.3mm~3.16mm(約0.050インチ~0.125インチ)であり得る。例えば、推進流体が室68内へ放出されると、推進流体の圧力は、ピン70’’’を閉位置(例えば
図2)から完全に開いた位置(例えば
図3)へ移動させるためにばね74’’’のばね力に打ち勝つのに不十分であり得る。室68内の推進流体の圧力がばね74のばね力に完全に打ち勝つのに十分になるまで、突起70A’’’の少なくとも一部はルーメン102内に留まり得る。これは、材料Pを室66からルーメン102へまた供給することなくルーメン102を浄化する際に支援するため(例えばルーメン102により捕捉されたいかなる材料も除去するため)に有益であり得る。追加的に又は代替的に、使用者は、推進流体と材料Pとの混合物を放出することに先立って室66内の材料Pを混合又は撹拌し得る。例えば、1つ以上のアクチュエータ36は、所定圧力において推進流体を放出するための1つ以上のセッティングを含み得る。いくつかの事例では、1つ以上のアクチュエータ36が、ルーメン102を浄化する及び/又は材料Pを室66内で混合するのに十分な圧力において推進流体を放出するように作動され得る。他の事例では、1つ以上のアクチュエータ36は、ばね74’’’のばね力に打ち勝ちそしてピン70’’’を完全に開かれた位置へ移動させるのに十分な圧力において推進流体を放出するように作動され得、推進流体及び材料Pの混合物がルーメン102内へ移動する(例えば
図3の矢印Cにより示されるように)ことを可能にする。例えば、1つ以上のアクチュエータ36は、推進流体を第1の圧力範囲において放出するために第1の位置へ、そして第1の圧力範囲とは異なる第2の圧力範囲において推進流体を放出するべく、第2の位置において推進流体を放出するために第2の位置へ押下され得る。代替的に又は追加的に、第1のアクチュエータ36は第1の圧力範囲において推進流体を放出し得、そして第2のアクチュエータ36は第2の圧力範囲において推進流体を放出し得る。
【0043】
様々な修正及び変形が本発明の範囲から逸脱することなく本開示装置に対しなされ得るということが当業者にとって明らかになる。本開示の他の実施形態は、本明細書の考察と本明細書において開示された本発明の実行から当業者にとって明白となる。本明細書及び例は例示的にすぎないと考えられ、本発明の真の範囲と精神は以下の特許請求の範囲により指示されるということが意図されている。
【国際調査報告】