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特表2023-543183流体流動導管内の材料堆積物を検出するためのデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(54)【発明の名称】流体流動導管内の材料堆積物を検出するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
   G01N 25/18 20060101AFI20231005BHJP
【FI】
G01N25/18 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517863
(86)(22)【出願日】2021-09-20
(85)【翻訳文提出日】2023-04-10
(86)【国際出願番号】 US2021071521
(87)【国際公開番号】W WO2022061372
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】63/080,233
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501162454
【氏名又は名称】ワットロー・エレクトリック・マニュファクチャリング・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リレランド、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ブリュアー、グラント
(72)【発明者】
【氏名】チェン、リ
(72)【発明者】
【氏名】マドソン、テリー
(72)【発明者】
【氏名】チャン、サンホン
(72)【発明者】
【氏名】ピツェラ、ミランダ
【テーマコード(参考)】
2G040
【Fターム(参考)】
2G040AA08
2G040AB09
2G040BA15
2G040BA28
2G040BB01
2G040CA02
2G040DA02
2G040DA03
2G040DA12
2G040DA22
2G040EA02
2G040EC02
2G040GA05
2G040HA10
2G040HA11
(57)【要約】
流体流動導管内の材料堆積物を検出するためのセンサは、本体と、本体内に配置された複数の対の温度センサのアレイとを含み、一対の温度センサの各々は、前記流体流動導管の主流れ方向に沿って間隔をあけて配置される。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体流動導管内の材料堆積物を検出するためのセンサであって、
本体、及び
前記本体内に配置された複数の対の温度センサのアレイあって、対の温度センサの各々が前記流体流動導管の主流れ方向に沿って間隔をあけて配置されるアレイ
を具備するセンサ。
【請求項2】
前記本体の外面部分に固定されたヒーターを更に具備する、請求項1によるセンサ。
【請求項3】
前記ヒーターに動作可能に係合された温度センサを更に具備する、請求項2によるセンサ。
【請求項4】
前記ヒーター上に配置された絶縁部材を更に具備する、請求項2によるセンサ。
【請求項5】
前記ヒーターは、前記本体の前記外面部分のジオメトリに適合するジオメトリを規定する、請求項2によるセンサ。
【請求項6】
前記本体は、前記導管の外部ジオメトリに適合するジオメトリプロファイルを有する内面部分を規定する、請求項1によるセンサ。
【請求項7】
前記本体は、窒化アルミニウム(AlN)及び窒化ホウ素からなる群から選択される材料である、請求項1によるセンサ。
【請求項8】
前記温度センサは、熱電対、RTD、サーミスタ、及び集積回路温度トランスデューサからなる群から選択される、請求項1によるセンサ。
【請求項9】
前記本体は、複数の内面アパーチャを規定し、及び前記複数の対の温度センサの各々の温度センサは、前記複数の内面アパーチャの一つの内面アパーチャ内に配置される、請求項1によるセンサ。
【請求項10】
前記複数の内面アパーチャの少なくとも一部分は、前記本体の内面部分に配置される、請求項9によるセンサ。
【請求項11】
前記内面アパーチャは、前記主流れ方向に沿って、縦方向に伸びる、請求項9によるセンサ。
【請求項12】
前記内面アパーチャは、前記主流れ方向に垂直の、横方向に伸びる、請求項9によるセンサ。
【請求項13】
前記温度センサの少なくともいくつかは、前記内面アパーチャ内にバネで留められる、請求項12によるセンサ。
【請求項14】
前記本体の外面部分に固定されたヒートシンクを更に具備する、請求項1によるセンサ。
【請求項15】
前記本体を前記導管に固定するように適合された取り付けデバイスを更に具備する、請求項1によるセンサ。
【請求項16】
前記取り付けデバイスは、ブラケットアセンブリ及びバンドクランプアセンブリの一つである、請求項15によるセンサ。
【請求項17】
流体流動導管内の材料堆積物を検出するためのシステムであって、
請求項1による前記センサ、
前記センサを前記流体流動導管に固定するための取り付け手段、
複数の対の温度センサの前記アレイから温度を決定し、複数の対の温度センサの前記アレイの熱応答における差を経時的に監視し、及び熱応答における前記差に基づいて材料堆積物の存在を決定するように構成されたコンピューティングデバイス、及び
詰まり指示手段と、
を具備するシステム。
【請求項18】
前記センサに最接近して配置されたヒーター、及び
前記ヒーターと通信するコントローラを更に具備し、
前記コントローラは、前記材料堆積物の能動的検出ための補助加熱を発生するために、前記ヒーターを作動する、請求項17によるシステム。
【請求項19】
前記コンピューティングデバイスは、複数の対の温度センサの前記アレイにパルス電力を提供するように構成され、それによって前記材料堆積物の能動的検出のための熱を発生する、請求項17によるシステム。
【請求項20】
流体流動導管内の材料堆積物の検出の方法であって、
前記流体流動導管に沿った第1の位置で第1の温度を検出すること、
前記流体流動導管に沿った第2の位置で第2の温度を検出すること、前記第2の位置は、前記第1の位置から縦方向に間隔をあけて配置されていること、
前記第1の温度と前記第2の温度との温度差を経時的に監視すること、及び
前記温度差に基づいて材料堆積物の存在を決定することを具備し、
前記第1の温度は第1の温度センサで検出され、及び前記第2の温度は第2の温度センサで検出される、方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年9月18日に出願された米国仮出願第63/080,233号の優先権および利益を主張するものである。上記出願の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、流体流導管内に堆積された材料を検出するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
この項の記載は、関連する背景情報を単に提供するものであり、先行技術を構成し得ない。
【0004】
半導体処理システムは一般に処理チャンバー及び複数の流体流導管を含み、処理ガスは流体流導管を介して供給され、そして処理ガスは流体流導管を介して処理チャンバーから取り除かれる。時間の経過とともに、堆積物は流体流導管内に蓄積し得る。堆積物の過度な蓄積は、流体流れを妨げ、そして、閉塞及び/又はシステム問題を引き起こす。流体流導管内の堆積物を監視するために、一つ以上のスコープ又はカメラが流体流導管内に挿入され得る。しかし、流体流導管のジオメトリ(geometry)及び/又は堆積物のジオメトリは、一つ以上のスコープ/カメラが堆積物の蓄積を正確に検出することを妨げる。
【0005】
流体流導管内の堆積物の蓄積を監視することに関連するこれらの問題は、本開示によって対処される。
【発明の概要】
【0006】
この項は、本開示の一般的な概要を提供し、その全範囲又はその特徴の全ての包括的な開示ではない。
【0007】
本開示は、流体流導管内の材料堆積物を検出するためのセンサを提供する。センサは、本体と、本体内に配置された複数の対の温度センサのアレイとを含み、ここで、各対の温度センサは、流体流動導管の主流れ(primary flow)方向に沿って間隔をあけて配置される。
【0008】
いくつかの形態では、センサは、本体の外面部分(exterior portion)に固定されたヒーターを更に含む。
【0009】
いくつかの形態では、センサは、ヒーターに動作可能に係合された温度センサを更に含む。
【0010】
いくつかの形態では、センサは、ヒーター上(over)に配置された絶縁部材を更に含む。
【0011】
いくつかの形態では、ヒーターは、本体の外面部分のジオメトリ(geometry)に適合するジオメトリを規定する。
【0012】
いくつかの形態では、本体は、導管の外部ジオメトリに適合するジオメトリプロファイルを有する内面部分(interior portion)を規定する。
【0013】
いくつかの形態では、本体は、窒化アルミニウム(AlN)及び窒化ホウ素からなる群から選択された材料である。
【0014】
いくつかの形態では、温度センサは、熱電対、RTD、サーミスタ及び集積回路温度トランスデューサからなる群から選択される。
【0015】
いくつかの形態では、本体は、複数の内面アパーチャーを規定し、そして、前記複数の対の温度センサの各々の温度センサは、複数の内面アパーチャの一つの内面アパーチャ内に配置される。
【0016】
いくつかの形態では、複数の内面アパーチャの少なくとも一部分は、本体の内面部分に配置される。
【0017】
いくつかの形態では、内面アパーチャは、主流れ方向に沿って、縦方向(longitudinally)に伸びる。
【0018】
いくつかの形態では、内面アパーチャは、主流れ方向に垂直の、横方向(transversely)に伸びる。
【0019】
いくつかの形態では、複数の温度センサの少なくともいくつかは、内面アパーチャ内にバネで留められる。
【0020】
いくつかの形態では、センサは、本体の外面部分に固定されたヒートシンクを更に含む。
【0021】
いくつかの形態では、本体を導管に固定するように適合された取り付けデバイスを更に含む。
【0022】
いくつかの形態では、取り付けデバイスは、ブラケットアセンブリ及びバンドクランプアセンブリの一方である。
【0023】
本開示は、流体流導管内の材料堆積物を検出する方法を提供する。当該方法は、流体流導管に最接近して配置された複数の対の温度センサのアレイからの温度を検出すること、複数の対の温度センサのアレイの温度差を経時的に監視すること、及び温度差に基づいて材料堆積物の存在を決定することを含む。
【0024】
いくつかの形態では、方法は、複数の対の温度センサのアレイに最接近して(proximate)熱を能動的に加えることを更に含む。
【0025】
本開示は、流体流導管内の材料堆積物を検出する方法を提供する。方法は、流体流動導管に沿った第1の位置で第1の温度を検出すること、流体流動導管に沿った第2の位置で第2の温度を検出することを含み、ここで、第2の位置は、第1の位置から間隔をあけて配置される。方法は、第1の温度と第2の温度との温度差を経時的に監視すること、及び温度差に基づいて材料堆積物の存在を決定することを含む。
【0026】
いくつかの形態では、第1の温度は第1の2線式ヒーターで検出され、及び第2の温度は第2の2線式ヒーターで検出される。
【0027】
いくつかの形態では、第1の温度は第1の温度センサで検出され、そして第2の温度は第2の温度センサで検出される。
【0028】
いくつかの形態では、方法は、第1及び第2の位置に最接近して熱を加えることを更に含む。
【0029】
いくつかの形態では、方法は、導管に沿って追加の温度(temperatures)を測定すること、追加の温度間の温度差を監視すること、そして追加の温度差に基づいて材料堆積物の存在を決定することを更に含む。
【0030】
流体流導管内の材料堆積物を検出するためのシステムは、流体流導管内の材料堆積物を検出するためのセンサを含む。センサは、本体と、本体内に配置された複数の対の温度センサのアレイとを含み、ここで、対の温度センサの各々は、流体流動導管の主流れ方向に沿って間隔をあけて配置される。システムは、流体流導管にセンサを取り付けるための手段を含む。システムは、複数の対の温度センサのアレイからの温度を決定し、複数の対の温度センサのアレイの熱応答における差を経時的に監視し、及び熱応答における差に基づいて材料堆積物の存在を決定するように構成される。システムは、クロッグ指示手段を含む。
【0031】
いくつかの形態では、センサに最接近して配置されたヒーターと、ヒーターと通信するコントローラとを更に含み、ここで、コントローラは、材料堆積物の能動的検出ための補助加熱を発生するために、ヒーターを作動する。
【0032】
いくつかの形態では、コンピューティングデバイスは、複数の対の温度センサのアレイにパルス電力を提供するように構成され、それによって堆積物の能動的検出のための熱を発生する。
【0033】
適用可能な更なる領域は、本明細書に提供された説明から明らかになるであろう。記述及び特定の実例は、例証の目的のみを意図しており、本開示の範囲を限定することを意図していないことを理解されたい。
【0034】
本開示が十分に理解されるように、添付の図面を参照しながら、例として与えられるその様々な形態についてこれから説明する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1A図1Aは本開示による流体流導システムの模式図である。
【0036】
図1B図1Bは本開示による流体流導の導管の断面図である。
【0037】
図2A図2Aは本開示による受動的流体流導センサアセンブリの正面図である。
【0038】
図2B図2Bは本開示による受動的流体流導センサアセンブリの側面図である。
【0039】
図2C図2Cは本開示による図2Aの受動的流体流導センサアセンブリの断面図である。
【0040】
図3A図3Aは、本開示による能動的流体流導センサアセンブリの正面図である。
【0041】
図3B図3Bは本開示による図3Aの能動的流体流導センサアセンブリの側面図である。
【0042】
図4A図4Aは本開示による受動的流体流導センサアセンブリの別の形態の正面図である。
【0043】
図4B図4Bは本開示による図4Aの受動的流体流導センサアセンブリの断面図である。
【0044】
図5図5は本開示による流体流導システムの導管の周囲に取り付けられた受動的流体流導センサアセンブリの透視図である。
【0045】
図6図6は本開示による流体流導システムの導管の周囲に取り付けられた能動的流体流導センサアセンブリの透視図である。
【0046】
図7A図7Aは開示による流体流導システムの導管の周囲に取り付けられた能動的流体流導センサアセンブリの別の形態の側面図である。
【0047】
図7B図7Bは本開示によるバンドクランプアセンブリの斜視図である。
【0048】
図7C図7Cは本開示による別のバンドクランプアセンブリの斜視図である。
【0049】
図7D図7Dは開示による流体流導システムの導管の周囲に取り付けられた能動的流体流導センサアセンブリの断面図である。
【0050】
図8A図8Aは本開示による能動的流体流導センサアセンブリの別の形態の斜視図である。
【0051】
図8B図8Bは、明確のためにセンサアセンブリの下部ハウジングが取り除かれた、本開示による図8Aの能動的流体流導センサアセンブリの正面図である。
【0052】
図8C図8Cは、明確のためにセンサアセンブリの下部ハウジングが取り除かれた、本開示による図8Aの能動的流体流導センサアセンブリの背面図である。
【0053】
図8D図8Dは本開示による図8Aの能動的流体流導センサアセンブリの断面図である。
【0054】
図9図9は流体流動システムの導管が詰まったどうかを決定するための本開示による方法のフローチャートである。
【0055】
図10図10は流体流動システムの導管が詰まったどうかを決定するための本開示による別の方法のフローチャートである。
【0056】
図11図11は導管にセンサアセンブリを取り付けている別のバンドクランプアセンブリの斜視図である。
【0057】
図12図12図11のバンドクランプアセンブリの分解組立図である。
【0058】
図12a図12aは図11のバンドクランプアセンブリの取り付け部材の斜視図である。
【0059】
図12b図12bは図11のバンドクランプアセンブリの一つのロッキング部材の斜視図である。
【0060】
図13図13図11のバンドクランプアセンブリの斜視図である。
【0061】
図14図14図11のバンドクランプアセンブリの正面図である。
【0062】
本明細書に記載の図面は、説明のみを目的としており、本開示の範囲をけして限定することを意図したものではない。
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示、適用、又は使用を制限することを意図するものではない。図面全体を通して、対応する参照数字は、同様又は対応する部品及び特徴を示すことを理解されたい。
【0064】
本開示は、センサアセンブリにより取得されたセンサデータに基づいて、流体流動システムの一つ以上の導管内の材料堆積物の量及び/又は位置を決定するように構成されたセンサアセンブリに関し、それは能動的センサアセンブリ又は受動的センサアセンブリの一方であり得る。本明細書に記載されたセンサアセンブリを用いて、一つ以上の導管内の材料堆積物の量及び/又は位置を決定を決定することにより、流体流動システムは材料堆積物を正確に監視し、そしてそれの一つ以上の導管が詰まったどうかを決定することができる。
【0065】
図1Aを参照すると、熱システム10が示されている。一形態では、熱システム10は、半導体処理システム100を含み、それはヒーター102、処理チェンバー104、流体流動供給ライン(FFSLs)106、流体流動排出ライン(FFELs)108、ポンプ(複)109、及び流体流動センサアセンブリ200を含む。熱システムはまたコントローラ300を含む。熱システム10は、本明細書に記載された半導体処理システム100には限定されず、とりわけ機械プロセス、射出成形プロセス、燃焼排ガスシステム、加熱、換気、空調システム(HVACシステム)などの様々な他の工業及び製造プロセス/システムで実行し得ることを理解するべきである。一例として及び一変形では、熱システム10は、導管のネットワーク(例えば、FFSLs106及びFFELs108)を介して液体流動を加熱するために、半導体処理システム100の減少システムで使用される。
【0066】
いくつかの形態では、ヒーター102は、ウェハを加熱するように構成されたペデスタルヒーターである。しかし、ヒーター102は、本明細書に提供された例には限定されず、レイヤードヒーター、カートリッジヒーター、管状ヒーター、ポリマーヒーター、フレキシブルヒーター、とりわけ少なくとも一つの抵抗加熱素子/線(trace)を有する他のヒーターなどの構造物/構成を含むことを理解するべきである。
【0067】
一形態では、ヒーター102は、熱を生むように動作可能であり、そしてヒーター102の動作特性を測定するセンサとして動作する。例えば、ヒーター102は、抵抗加熱素子の抵抗に基づいて、抵抗加熱素子の平均温度を測定するためのセンサとして動作する、一つ以上の抵抗加熱素子を含む。より詳細には、 このような2線式ヒーターは、本願と共通に所有する米国特許第7,196,295号に開示されており、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。2線式ヒータシステムでは、熱システム10は、ヒーター設計と、電力、抵抗、電圧、及び電流を組み込んだ制御とをカスタマイズ可能なフィードバック制御システム内に融合し、これらのパラメータ(すなわち、電力、抵抗、電圧、及び電流)の一つ以上を制限しながら別のパラメータを制御する適応熱システムである。一形態では、コントローラ300は、抵抗加熱素子に供給される電流、電圧、及び電力の少なくとも一つを監視して抵抗を決定し、したがって抵抗加熱素子の温度を決定するように構成される。
【0068】
一変形では、熱システム10は、FFSLs106及びFFELs108の中で流体を加熱するためにそれらを包む多重フレキシブルヒーターを含む。更に別の例では、熱システム10は、FFSLs106及びFFELs108を介して流れているか又は容器内に設けられた流体(例えば、ガス及び/又は液体)を直接的に加熱するために、カートリッジヒーターを採用する。
【0069】
いくつかの形態では、ポンプ(複)109は、いくつかの形態でFFELs108に隣接して配置される。ポンプ(複)109は、残留ガス分析器などの真空ポンプシステム(RGA)の任意の構成である。処理流体は、様々な処理ステップの期間中にFFSLs106を介して処理チェンバー104中に供給される。各処理ステップの後、処理流体は、 FFELs108を介して処理チェンバー104から取り除かれた。FFELs108の各々は、二つのチャネルを有するバイパス弁を含む。FFELs108をオープンチャネル及びブロックチャネルの一方と流動的に結合するために、バイパス弁を駆動することによって、FFELs108は、オープン状態又はチョーク状態に設定される。本明細書内で使用されるように、用語流体は、熱システム10を介して流れる物質であり、及びガス状態の、液体状態の、及び/又はプラズマ状態の少なくとも一つの物質である。
【0070】
図1Bを参照すると、中にキャビティ112を有する導管110(つまり、FFSLs106及びFFELs108の少なくとも一つ)の部分断面図が示されている。時間の経過とともに、材料堆積物114は、導管110内に形成し得る。導管110に沿って不均一な形状を有する材料堆積物114が例証されているが、材料堆積物114は他の形態の様々なジオメトリを有し得ることを理解するべきである。以下に更に詳細に述べられるように、一つ以上の流体流動センサアセンブリは、これらの材料堆積物114の存在及び範囲を検出するように構成される。
【0071】
図1A-1Bを参照すると、流体流動センサアセンブリ220は、導管110内の材料堆積物114の量を示すデータを生成する。一形態の流体流動センサアセンブリ220は、外面110A上に配置されるか、又は他の形態では少なくとも部分的にキャビティ112内に配置される。流体流動センサアセンブリ220は、以下に更に詳細に述べられるように、受動的センサアセンブリ又は能動的センサアセンブリとして実施される。
【0072】
コントローラ300は、ヒーター制御モジュール302、センサデータモジュール304、ビルドアップ検出モジュール306、及び警報モジュール308を含む。明細書に記載された機能を行うために、コントローラ300は、非一時的なコンピュータ可読媒体に格納された機械可読な命令を実行するように構成された一つ以上のプロセッサ回路を含むマイクロコントローラによって実施される。ヒーター制御モジュール302、センサデータモジュール304、ビルドアップ検出モジュール306、及び警報モジュール308は、コントローラ300の一部として例証されているが、これらのモジュールの任意の一つは、コントローラ300と通信的に結合された別のコントローラ(複)に設置され得ることを理解されたい。
【0073】
ヒーター制御モジュール302は、ヒーター102及び/又は流体流動センサアセンブリ200のヒーターの熱プロファイルであって、異なる制御に基づいて変動し得る熱プロファイルを制御されるように構成されている。例えば、制御は、ヒーター102及び/又は流体流動センサアセンブリ200に供給される監視電力、熱システム10の動作モード(例えば、ユーザーからの入力に基づいてヒーター102への電力を制御するための手動モード、ヒーター102の温度を徐々に増加するためのコールド-スタートモード、ヒーター102を温度セットポイントに維持するための定常状態モード、とりわけヒーター102を制御するための他の規定された動作モード)、及び/又はとりわけヒーター102がマルチゾーンヒーターのときにヒーター102の異なるゾーンの動作状態を含むが、それらには限定されない。更には、制御は、とりわけ、過熱されているウェハのタイプ、ヒーター102を有する処理チェンバー104中に投入されているガス、及び/又はウェハをヒーター102に固定するための処理チェンバー104内の圧力差を含むが、それらには限定されない。
【0074】
流体流動センサアセンブリ220から、熱流束データ及び温度差データなどのセンサデータを取得するように構成されている。明細書中に用いられる“熱流束データ”は、流体流動センサアセンブリ220によって生成された熱流束データのことをいう。明細書中に用いられる“温度差データ”は、流体流動センサアセンブリ220によって示される、それぞれのFFSLs106及び/又はFFEL108の少なくとも二つの間隔をあけて配置される位置の間の温度差、又は異なる時間に取得された、それぞれのFFSLs106及び/又はFFEL108の同じ位置の温度差のことをいう。
【0075】
コントローラ300のビルドアップ検出モジュール306は、図8-9を参照して以下により詳細に説明するように、材料堆積物114によってFFSLs106及び/又はFFELs108が少なく部分的にブロックされたかを決定するように構成されている。警報モジュール308は、図8-9を参照して以下により詳細に説明するように、FFSLs106及び/又はFFELs108が塞がれたと(例えば、閾値を超える材料堆積物114の量)を決定したことに応じて、警報を発生するように構成されている。
【0076】
図2A-2Cを参照すると、本開示による受動的流体流動センサアセンブリの一つの形態が例証され、そして、一般に参照数字200-1で示される。受動的流体流動センサアセンブリ200-1は、本体202、複数の熱電対204、一つ以上のガセット205、ガセットアパーチャ206、ヒートシンク207、及び任意選択の熱インターフェース材料208を含む。図2Cに示されるように、受動的流体流動センサアセンブリ200-1の本体202は、内面アパーチャ212も含む。
【0077】
いくつかの形態では、受動的流体流動センサアセンブリ200-1の部品の少なくともいくつかは、はんだ付けプロセス、ろう付けプロセス、接着剤(例えば、とりわけシリコーンエラストマー、室温硬化型シリコーン(RTV)、エポキシ)、又は任意の他の適切なプロセス/材料などの様々なプロセス及び/又は材料を用いて、互いに接着及び/又は固定されている。一例として、ヒートシンク207は、接着剤を用いて本体202の上面202Aに接着されている。同様に、熱インターフェース材料208は、接着剤を用いて本体202の下面202Bに接着され、又は別の形態では、熱インターフェース材料208はそれ自体で下面202Bに接着されている。別の形態では、ヒートシンク207は、ボルト、リベット、及び/又は他の同様に締め付け装置を用いて、本体202に締め付けられる。更に、一形態のガセット205は、本体のエッジ面202C,202Dに接着される。
【0078】
受動的液体流動センサアセンブリ200-1は、コントローラ300に通信的及び電気的に結合されている。一例として、受動的液体流動センサアセンブリ200-1は、ハードワイヤリンク(例えば、複数の熱電対204へのリード線(不図示))又はとりわけブルートゥース(登録商標)リンク(例えば、ブルートゥース低エネルギーリンク)、ワイヤレス・フィディリティー(Wi-Fi)リンク、近距離無線通信(NFC)リンクなどのワイヤレスリンクを介して、コントローラ300に通信的に結合される。
【0079】
本体22は、上面202A及び下面202Bを含む。一形態では、本体202の上面202Aは、ヒートシンク207のジオメトリに適合するジオメトリを有する。例証された例では、上面202Aは平面である。しかし、上面202Aは、ヒートシンク207のジオメトリに対応する正確な又は任意の他の適切な形状であり得ることを理解するべきである。同様に、本体202の下面202Bは、導管110のジオメトリに適合するジオメトリを有する。一例として、本体202の下面202Bは、導管110の曲面にマッチする曲面を有する。一形態の本体202は、とりわけ銅、ニッケル、銀、アルミニウム、リチウム、プラチナ、チタン、及びそれらの合金などの熱伝導材料で作られている。別の形態では、本体202は、例として、とりわけ窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ガラスベースのセラミック(例えば、ホウケイ酸ガラス)などのセラミック材料で作られている。
【0080】
一形態では、複数の熱電対204は、絶縁材料で囲まれている。複数の熱電対204及び絶縁材料は、ガセットアパーチャ206を通って伸長し、そして、本体202のそれぞれの内面アパーチャ中に伸長する。複数の熱電対204は、受動的流体流動センサ200-1が熱流束測定値を取得する方向に対して概して垂直な方向(例えば、±Z方向)に伸長する。示されるように、複数の熱電対204は、本体202内の対のアレイに配置されている。本明細書中で用いられる用語“アレイ”は、上の行には十七(17)個の熱電対204、下の行には十六(16)個の熱電対204である二行の熱電対204など、複数の離散した熱電対位置の順序付けられた連続(series)又は配置を意味すると解釈されるべきである。しかし、本開示の範囲内にとどまる限りは、本明細書中で例証したもの以外の多数の行及び列、又は他の幾何学的な分布の熱電対204を採用することができる。更には、一形態では、複数の熱電対204は、本明細書中に記載されるように熱流束を測定するように、それらが共同で配置された熱電対列、又は一組の熱電対を形成するように、直列又は配列に電気的に結合される。
【0081】
図2Cに示すように、複数の熱電対204は、主流れ方向(例えば、±Z方向)に沿って、距離(D)で分離されている。距離“D”だけ離れた二つの熱電対204は、熱電対のアレイの“対”を規定する。複数の内面アパーチャ212がブラインドであるとき、これらの内面アパーチャ212もまたおおよそ距離(D)だけ間隔をあける。別の形態では、複数の内面アパーチャ212は、本体202の全長を通って伸長する。
一形態の内面アパーチャ212は、示されるように主流れ方向(つまり、±Z方向)に沿って、縦方向に伸長する。しかし、別の形態では、内面アパーチャ212は、主流れ方向に対して横方向(つまり、±Y方向)、又は法線方向に伸長することができ、又は本開示の範囲内にとどまる限りは、任意の角度に向けることができる。一変形では、複数の内面アパーチャ212の少なくとも一つは、内面アパーチャ212が熱インターフェース材料208と連通するように形成される。そういうものとして、複数の熱電対204の少なくとも一つは、以下により詳細に説明するように、受動的流体流動センサアセンブリ220-1が導管110に結合されるときに、導管110により直接的にコンタクトする。
【0082】
複数の熱電対204は、熱電対204の接合点で熱流束を計測するように構成されている。より詳細には、接合からの出力は、熱流束に正比例する大きさを有する電圧信号である。以下により詳細に説明するように、コントローラ300は、測定された電圧と特定の熱流束値とを互いに関連づける、コントローラ300のルックアップテーブルを、参照することによって、接合での熱流束を決定する。
【0083】
ガセット205は、追加の構造上の支えを提供し、そしてまた複数の熱電対204のための張力緩和として作用するように構成されている。ガセット205は、複数の熱電対204を本体202から電気的に絶縁するように構成された材料から作られている。しかし、ガセット205は任意選択であり、そして受動的流体流動センサアセンブリ200-1は、ガセット205がなくても動作させることができる。
【0084】
ヒートシンク207は、受動的流体流動センサアセンブリ200-1及び/又は導管110によって発生された熱を外部環境に移す。したがって、受動的流体流動センサアセンブリ200-1及び/又は導管110によって発生された熱は、受動的流体流動センサアセンブリ200-1から放散される。任意選択の熱インターフェース材料208は、一般に、とりわけ銅、ニッケル、銀、アルミニウム、リチウム、プラチナ、チタン、シリコーン、及びそれらの組み合わせなどの任意の熱伝導材料である。いくつかの形態では、取り付けエレメントは、図7A-7Dを参照して以下により詳細するように、取り付けデバイスを用いて、受動的流体流動センサアセンブリ200-1が導管110に取り付けられるように設けられる。
【0085】
図3A-3Bを参照して、本開示に従って構成された受動的流体流動センサアセンブリの別の形態の正面図及び側面図が例証され、そして、一般に参照数字200-2によって示されている。受動的流体流動センサアセンブリ200-2は、図2A-2Cを参照して説明した受動的流体流動センサアセンブリ200-1に似ており、しかし、この変形では、受動的流体流動センサアセンブリ200-2は、熱電対204のアレイの代わりに温度感知デバイス216を含み、そして、受動的流体流動センサアセンブリ200-2は、温度感知デバイス216を取り付けるために、複数の内面アパーチャ212の代わりに単一の内面アパーチャ218を含んでいる。温度感知デバイス216は、本体202のアパーチャー218内に配置され、そして温度感知デバイス216は、導管110に、又は熱インターフェース材料208(もしこの任意選択の材料が採用されたなら)に、最接近及び/又は隣接して配置される。一形態では、温度感知デバイス216は、本体202の長さに沿って、及び受動的流体流動センサアセンブリ200-2が温度測定値を取得する方向に対して垂直な方向に、伸長する。温度感知デバイス216は、とりわけ抵抗温度検出器、サーミスタ、抵抗器、集積回路温度トランスデューサ、又は、熱流束センサなどの温度測定値を取得するように構成された任意のデバイスによって実施される。
【0086】
上記の形態は、受動的流体流動センサアセンブリ200-1,200-2(つまり、内部に集積化されたヒーターを含むない流体流動センサアセンブリ)としての流体流動センサアセンブリ200を例示するが、別の形態では、流体流動センサアセンブリ200は、内部に集積化されたヒーターがあるか又は感知手段と協力する能動的センサアセンブリとして実施される。したがって、“能動的”流体流動センサアセンブリは、材料堆積物114の異なる量で温度差を感知するために熱が能動的に加えられるものである。
【0087】
図4A-4Bを参照すると、本開示による能動的流体流動センサアセンブリの一形態はが例示され、そして参照数字200-3で示されている。能動的流体流動センサアセンブリ200-3は、本体202、複数の熱電対204、一つ以上の任意選択のガスケットアパーチャ206を有するガセット205、任意選択の熱インターフェース材料208、及び内面アパーチャ212を含む。更には、能動的流体流動センサアセンブリ200-3は、ヒーター222、取り付け部分224、銅線226(図4A)、及び絶縁部材228を含む。能動的流体流動センサアセンブリ200-3は、複数の熱電対204を有するように例示されているが、本開示の範囲内にとどまる限り、上述したように、複数の熱電対204は、単一/別々の温度感知デバイス216で取り換えられるか又は補われ得ることを理解するべきである。
【0088】
いくつかの形態では、能動的流体流動センサアセンブリ200-3の部品の少なくともいくつかは、はんだ付けプロセス、ろう付けプロセス、接着剤(例えば、とりわけシリコーンエラストマー、RTVシリコーン、エポキシ)、又は任意の他の適切なプロセス/材料などの様々なプロセス及び/又は材料を用いて、互いに接着又は固定される一例として、ヒーター222は、ボルト、リベット、及び/又は他の同様に締め付け装置を用いて、取り付け部分224を介して、本体202の上面202Aに固定される。別の例として、絶縁部材228は、接着剤を用いて、本体202に接着される。
【0089】
ヒーター222は、本体202の上面222Aに配置され、そして、然るが故に、本体202の上面222Aのジオメトリに適合するジオメトリを有する。一形態のヒーター222は、セラミックヒーターであるが、上述したヒーター102に関連して説明したものを含む任意のタイプの構造物であり得る。したがって、ヒーター102は、温度データ及び/又は熱流束データを取得するように、熱を放射するように選択的に作動され、それにより能動感知が可能となる。
【0090】
絶縁部材228は、任意の熱的に絶縁材料であり、ヒーター222からの熱損失を低減し、そして、ヒーター222によって放射された熱を本体202及び下層の導管110に向けるように構成されている。一例として、とりわけ絶縁部材228は、ポリイミド繊維、鉱物繊維、発泡体(例えば、シリコンゴムスポンジ)、及びエーロゲルである。
【0091】
図5を参照して、別の形態の受動的流体流動センサアセンブリが例証され、そして、一般に参照200-4によって示される。一形態では、受動的流体流動センサアセンブリ200-4は、示されるように、少なくとも部分的に導管110内に配置される。受動的流体流動センサアセンブリ200-4は、少なくとも部分的に導管110内に配置されるように例証されるが、本明細書に述べられる受動的流体流動センサアセンブリの任意の一つ及び/又は能動的流体流動センサアセンブリの任意の一つは、少なくとも部分的に導管110内に配置され得ることは理解するべきである。一形態では、受動的流体流動センサアセンブリ200-4は、本体202、複数の熱電対204、ヒートシンク207、熱インターフェース材料208、熱拡散器220、保護スリーブ232,取り付けワイヤ/ストラップ234、及び取り付けエレメント236を含む。図5には示されていないが、受動的流体流動センサアセンブリ200-4はまた内面アパーチャ212を含んでいることは理解されたい。
【0092】
保護スリーブ232は、本体202を囲み、そして機械的に保護し、及び熱的及び/又は電気的に本体を絶縁するように構成された材料から作られている。いくつかの形態では、保護スリーブ232は、空隙が本体202と絶縁スリーブ232とを切り離すように、本体202を囲むことができる。一変形では、保護スリーブ232は、接着剤を用いて本体202に接着される。
【0093】
受動的流体流動センサアセンブリ200-4は、取り付けワイヤ234及び取り付けエレメント236を介して、導管110に取り付けられている。いくつかの形態では、取り付けワイヤ234は、導管110内に埋め込まれ、そして取り付けエレメント236に巻き付けられた、鋼製のワイヤ又は他の同様のタイプのワイヤである。いくつかの形態では、取り付けエレメント236は、襟部(collar portion)238及び伸長部240を有するピンである。いくつかの形態では、取り付けワイヤ234は、伸長部240に巻き付けられ、そして、取り付けワイヤ234は、襟部238を介してしっかりと固定されている。
【0094】
図6を参照すると、受動的又は能動的流体流動センサアセンブリのどちらかのための取り付けデバイスの一形態は、ブラケットアセンブリである。能動的流体流動センサアセンブリ200-5は、ブラケットアセンブリ400を介して導管110に固定されたものとして例証されているが、本明細書に述べられた複数の受動的流体流動センサアセンブリの任意の一つ及び/又は複数の能動的流体流動センサアセンブリの任意の一つは、ブラケットアセンブリ400を介して導管110に固定され得る。
【0095】
能動的流体流動センサアセンブリ200-5は、上述した能動的流体流動センサアセンブリ200-3と同様であるが、この形態では、能動的流体流動センサアセンブリ200-5は、本体202の長さに沿って延長し、そして熱インターフェース材料208と連通するスロット242を含む。したがって、複数の熱電対204又は温度感知デバイス216は、温度データを取得するためにスロット242内に配置され得る。
【0096】
一形態では、ブラケットアセンブリ400は、上側ブラケット402A及び下側ブラケット402B(まとめてブラケット402という)、締め付けエレメント404、及び固定エレメント406を含む。ブラケット402の各々は、締め付け部408、係合アパーチャ409、接続部410、及びインターフェース部412を含む。いくつかの形態では、ブラケット402の少なくとも一つは、断熱エレメント414を含む。ブラケット402は、とりわけ鋼材料、複合材料(例えば、炭素繊維強化ポリマー)、それらの組み合わせの少なくとも一つによって実施される。
【0097】
一形態では、示されるように締め付けエレメント404はボルトであり、固定エレメント406はナットである。したがって、ナットはねじ込み式にボルトに結合され、それによってブラケット402は、能動的流体流動センサアセンブリ200-5及び導管110に圧縮的に固定される。ブラケット402を能動的流体流動センサアセンブリ200-5に固定することにより、導管110及び流体流動センサアセンブリ200-5は熱的に結合される。
【0098】
接続部410は、締め付け部408とインターフェース部412との間に配置され、そして、導管110のジオメトリに適合するジオメトリを有する。インターフェース部412は、締め付けエレメント404と固定エレメント406とが螺合されるときに、能動的流体流動センサアセンブリ200-5及び導管110をブラケット402にしっかりと固定するように構成されている。絶縁プラスチック材料を含んでいる、断熱エレメント414は、導管110からブラケット402Bを断熱するように構成されている。
【0099】
図7Aを参照すると、バンドクランプアセンブリ500を介して導管110の外面110Aにしっかりと固定された能動的流体流動センサアセンブリ200-6の斜視図が示される。能動的流体流動センサアセンブリ200-6は、能動的流体流動センサアセンブリ200-3,200-5と同様であるが、能動的流体流動センサアセンブリ200-6は、取り付けエレメント258及び下部ハウジング260を含んでいる。バンドクランプアセンブリ500を介して導管110にしっかりと固定されている流体流動センサアセンブリ220が例証されているが、本明細書に述べられた受動的流体流動センサアセンブリ200-1,200-2,200-4の任意の一つ及び/又は能動的流体流動センサアセンブリ200-3,200-5の任意の一つは、バンドクランプアセンブリ500を介して導管110にしっかりと固定され得ることを理解されたい。
【0100】
図7Dを参照すると、下部ハウジング260は、複数の熱電対204に適合する一つ以上のリセス262を含む。一形態では、参照熱電対266は、複数の内面アパーチャ212の一つの中に配置される。導管110に対してその個別の位置での局所的な温度測定値を取得するために、参照熱電対266は、示されるように、導管110に接近及び/又は隣接して(例えば、本体202の下面202B及び/又は任意選択の熱インターフェース材料208に接近して)配置される。これらの個別の温度測定値は、熱電対204のアレイからの温度データの忠実度/精度の参照/チェックとして、熱電対204のアレイからの温度データ/測定値と比較される。参照熱電対266からの個別の温度測定値はまた、もし熱電対204のアレイが適切に機能していないならば、校正目的のため又はバックアップとして使用され得る。
【0101】
図7A-7Dを参照すると、バンドクランプアセンブリ500は、第1のフレキシブル取り付けエレメント502-1、第2のフレキシブル取り付けエレメント502-2、及び導管110が通って伸長する部分的に囲まれた開口を規定する相互接続部材503を含む。取り付けエレメント502-1,502-2の各々は、導管110の対向する側面に配置される。取り付けエレメント502-1,502-2の各々は、対向する取り付け端505a,505bと、互いに離間し、そして対向する取り付け端505a,505bの間に伸長する複数のタブ506とを含む。取り付け端505a,505bの各々は、その中に形成されたアパーチャ508を含む。取り付けエレメント502-1,502-2の各々が導管110の対向する側面に配置されると、締め付けエレメント510は、取り付け端505aのそれぞれのアパーチャ508を通って、及び、そして少なくとも部分的に相互接続部材503を通って伸長し、そして、取り付けエレメント250は、取り付け端505bのアパーチャ508の各々を通って、及び、なくとも部分的にセンサアセンブリ200-6の下部ハウジング260を通って伸長する。このようにして、取り付けエレメント502-1,502-2は、センサアセンブリ200-6及び相互接続部材503に固定され、そして、センサアセンブリ200-6は、導管110に固定される。
【0102】
複数のタブ506であって、それぞれが能動的流体流動センサアセンブリ200-6に略等しい幅を有する複数のタブ506は、導管110の外面110Aに配置される。いくつかの形態では、タブ506間のアパーチャ512(例えば、とりわけスロット、穿孔)は、能動的流体流動センサアセンブリ200-6への熱伝導及び能動的流体流動センサアセンブリ200-6からの熱伝導を抑制する。一変形では、バンドクランプアセンブリ500は、能動的流体流動センサアセンブリ200-6への熱伝導及び能動的流体流動センサアセンブリ200-6からの熱伝導を更に抑制するために、タブ506と能動的流体流動センサアセンブリ200-6との間に配置された一つ以上の断熱スペーサを含む。
相互接続部材503は、導管110の形状に対応する上面を有する。付勢部材514(例えば、圧縮バネ)は、相互接続部材503のそれぞれの溝内に配置され、そして、センサアセンブリ200-6が導管110及びバンドクランプアセンブリ500に固定されたときに、センサアセンブリ200-6に向けて導管110を付勢するように構成されている。言い換えれば、第1の取り付けエレメント502-1、第2の取り付けエレメント502-2、及び相互接続部材503によって規定される部分的に囲まれた開口内に導管110が配置されたとき、導管110は付勢部材514を押し縮める。上述したようにいったんセンサアセンブリ200-6がバンドクランプアセンブリ500及び導管110に固定されたら、付勢部材514はセンサアセンブリ200-6に向けて導管110を上方向に付勢する。
【0103】
図8A-8Dを参照すると、本開示によるバンドクランプアセンブリ500及び能動的流体流動センサアセンブリの一形態が例証され、能動的流体流動センサアセンブリは参照数字200-7によって示されている。能動的流体流動センサアセンブリ200-7は、ヒーター222、取り付け部224、銅線226、絶縁部材(不図示)、上部ハウジング520、及び締め付けエレメント540を含む。下部ハウジング260がない能動的流体流動センサアセンブリを例証する、図8B-8Cに例証されるように、能動的流体流動センサアセンブリ200-7は、共同で熱電対電力リード550を形成する第1の熱電対電力リード550-1及び第2の熱電対電力リード550-2、及び両方とも本体202の対向する側面に形成された第1のリセス560-1及び第2のリセス560-2を含む。
【0104】
上部ハウジング520及び下部ハウジング260は、本体202及びヒーター222を納める。上部ハウジング520、下部ハウジング260、及び能動的流体流動センサアセンブリ200-7は、この形態ではネジである、締め付けエレメント540を用いて、互いにしっかりと固定されている。一形態では、熱電対電力リードは、コントローラ300と複数の熱電対204とを通信可能に結合し、それによって(図8Dに示される)接合600間の熱流束を測定し、そして対応する熱流束値を決定することを可能とする。
【0105】
一形態では、図88B-8Cに示されるように、複数の熱電対204は、電気的に直列に接続される。更には、複数の熱電対204の少なくとも一部分は、本体202のエッジ面202C,202Dの両方に配置された複数の熱電対204間に電気的な直列接続を形成するために、リセス560-1,560-2内に配置される。一形態では、リセス560-1,560-2内に配置された複数の熱電対204の部分は、複数の熱電対204の対応する部分を囲む電気的な絶縁材料を介して、本体202から電気的に絶縁されている。
【0106】
図9を参照すると、熱システム10が詰まったかどうかを決定するための一例のルーチン900を例証するフローチャートが示されている。904では、コントローラ300(例えば、ヒーター制御モジュール302)は、能動的流体流動センサアセンブリ200-6(つまり、能動的流体流動センサアセンブリ200-3,200-5の一つ)に電力を提供する。908では、コントローラ300(例えば、センサデータモジュール304)は、複数の熱電対204及び/又は温度感知デバイス216などの、複数の対のセンサのアレイから温度データを取得する。912では、コントローラ300は、監視時間が閾値(例えば、とりわけ予め定義された時間値、熱システム10の様々な特性に基づいて調整された動的時間値)を超えるかどうかを決定する。そうなら、ルーチン900は916に進む。そうでなければ、ルーチン900は908に進む。
【0107】
916では、コントローラ300(例えば、センサデータモジュール304)は、時間の関数としての導管110の対応する位置での温度差を決定する。920では、コントローラ300(例えば、ビルドアップ検出モジュール306)は、時間の関数としての温度差に基づいて、材料堆積物の量を決定する。924では、コントローラ300(例えば、警報モジュール308)は、材料堆積物の量が閾材料堆積物値よりも大きいかどうかを決定する。材料堆積物の量が閾材料堆積物値よりも大きければ、ルーチン900は928に進み、ここでは、コントローラ300は導管110が詰まっていることを示す警報を発生する。警報は、メインテナンス活動が導管110の特定の位置で必要がある、及び/又はある種のメインテナンス活動が導管110の特定の位置で必要があることを示すことができる。警報は、リモートコンピューティングシステムに伝えられ、メインテナンス活動の使用者に通知するために、とりわけディスプレイはコントローラ300に通信可能に結合される。そうでなければ、924で材料堆積物の量が閾材料堆積物値よりも小さければ、ルーチン900は終わる。
【0108】
図10を参照すると、熱システム10が詰まっているかどうかを決定するための一例のルーチン900を例証するフローチャートが示される。1004で、コントローラ300(例えば、センサデータモジュール304)は、導管110に沿って第1の位置に配置された第1の流体流動センサアセンブリ200(例えば、2線式ヒーターを含む能動的流体流動センサアセンブリ200-3)からの第1の温度データを取得する。1008で、コントローラ300(例えば、センサデータモジュール304)は、導管110に沿って第2の位置に配置された第2の流体流動センサアセンブリ200(例えば、2線式ヒーターを含む能動的流体流動センサアセンブリ200-5)から第2の温度データを取得し、ここで、第2の位置は、第1の位置から縦方向に所定の距離だけ離れて配置される。いくつかの形態では、第1及び第2の位置の流体流動センサアセンブリ220は、同じ又は異なったタイプのセンサ(つまり、複数の熱電対204及び温度感知デバイス216)を含む。一変形では、ルーチン1000は、第1及び第2の流体センサアセンブリからの温度データに加えて、一つ以上の流体流動センサアセンブリからの温度データを取得できる。
【0109】
1012で、コントローラ300は、監視時間が閾値(例えば、とりわけ予め定義された時間値、熱システム10の様々な特性に基づいて調整された動的時間値)よりも大きいかどうかを決定する。そうであれば、ルーチン1000は1016に進む。そうでなければ、ルーチン1000は1004に進む。1016で、コントローラ300(例えば、センサデータモジュール304)は、第1の温度データ及び第2の温度データに基づいて、第1及び第2の位置の温度差を決定する。1020で、コントローラ300(例えば、ビルドアップ検出モジュール306)は、第1及び第2の位置間の温度差に基づいて、材料堆積物の量を決定する。1024で、コントローラ300(例えば、警報モジュール308)は、材料堆積物の量が閾材料堆積物値よりも大きいかどうかを決定する。材料堆積物の量が閾材料堆積物値よりも大きければ、ルーチン1000は1028に進み、ここでコントローラ300は導管110が詰まっていることを示す警報を発生する。警報は、メインテナンス活動が導管110の特定の位置で必要がある、及び/又はある種のメインテナンス活動が導管110の特定の位置で必要があることを示すことができる。警報は、リモートコンピューティングシステムに伝えられ、メインテナンス活動の使用者に通知するために、とりわけディスプレイはコントローラ300に通信可能に結合される。そうでなければ、1024で材料堆積物の量が閾材料堆積物値よりも小さければ、ルーチン1000は終わる。
【0110】
図11-14を参照すると、別のバンドクランプアセンブリ1100が例証されている。この形態のバンドクランプアセンブリ1100はまた、センサアセンブリ200-8を導管110に固定するために使用される。センサアセンブリ200-8は、上述したセンサアセンブリ200-6,200-7と類似又は同一であり得り、そのため詳細には説明はしない。バンドクランプアセンブリ1100の構造及び機能は、一般に、以下に説明する変更は別として、上述したバンドクランプアセンブリ500と類似又は同一である。
【0111】
バンドクランプアセンブリ1100は、フレキシブル取り付けストラップ1102、取り付け部材1104、一対のロッキング部材1106及び複数の付勢部材1110を含む。フレキシブル取り付けストラップ1102は、対向する取り付け端1103と、互いに離間し、そして対向する取り付け端1103の間に伸長する複数のバンド1112とを含む。フレキシブル取り付けストラップ1102は、取り付け端1103の各々がそれぞれのロッキング部材1106の接続部1136に取り外し可能に結合されるように、導管110に巻き付くように構成される。一形態では、取り付け端1103の各々は、その中に形成されたアパーチャ1114を含み、図のように、その一形態は長方形である。別の形態では、アパーチャ1114は、本開示の範囲内にとどまる限りは、円形、卵形、又はフレキシブル取り付けストラップ1102を一対のロッキング部材1106に固定するために適切な任意の他の形状であり得る。
【0112】
図11及び14を参照すると、取り付け部材1104は、一般にU字形であり、そして、センサアセンブリ200-8を取り付けるように構成される。図11,12,12a及び13を参照すると、取り付け部材1104は、対向するサイドアーム1116と、サイドアーム116の上部端間を伸長する複数の交差部材1120とを含む。例として示される取り付け部材1104はユニット化された構造として例証されているが、いくつかの形態では、取り付け部材1104は、留め具又は任意の他の適切な取り付け手段を介して、サイドアーム1116に接続された個別の部品であり得る。各サイドアーム1116は、以下により詳細に述べるように、本体1121と、サイドアーム1116が並進する一対のガイド1124を含む。本体1121は、カットアウト1125と、その対向する端部又はその近傍に形成された、垂直方向に向けられた一対の細長いスロット1122とを規定する。一対の突起1127は、互いに離間し、そして、それぞれの付勢部材1110を設置位置に保持するように構成される。一対のガイド1124は、本体1121のそれぞれの端部から伸長し、そして、本体1121と協働して、それぞれのロッキング部材1106が並進するときに、それぞれのロッキング部材1106を受けて案内するスロットを規定する。複数の交差部材1120は、その中に形成されたアパーチャ128を有する。ボルト、スクリューなどの留め具1130(図11)、例えば、アパーチャ1128を通って伸長し、そして、少なくとも部分的にセンサアセンブリ200-8を通り、それによって取り付け部材1104とセンサアセンブリ200-8とを互いに固定する。
【0113】
各ロッキング部材1106は、一般にL字形であり、取り付け部材1104のガイド1124内にスライド可能に受け入れられる。各ロッキング部材1106は、取り付け部材1104のそれぞれのサイドアーム1116の本体1121に取り付けられ、そして、フレキシブル取り付けストラップ1102の取り付け端1103に取り外し可能に結合されるように構成される。各ロッキング部材1106は、本体1132、一対のタブ1134、及び接続部1136を含む。本体1132は、カットアウト1138と、その対向する端部又はその近傍に形成された一対の開口1140とを規定する。開口1140は、本体1121のスロット1122と位置合わせされる。このようにして、留め具1146(図11)は、取り付け部材1104のそれぞれのサイドアーム1116にロッキング部材1106を取り付けるために、開口1140及びスロット122を通って伸長する。ロッキング部材1106が取り付け部材1104のそれぞれのサイドアーム1116に取り付けられたとき、細長いスロット1122は、ロッキング部材1106が取り付け部材1104に対して上下にスライドすることを可能にする。一対の突起1144は、互いに離間し、そして設置位置でそれぞれの付勢部材1110を更に保持するように構成される。
【0114】
一対のタブ1134は、互いに離間し、そして、本体1132の上端から内部へ伸びる(つまり、一対のタブ1134は取り付け部材1104の上に延びる)。一対のタブ1134は、取り付け部材1104に対してのロッキング部材1106の更なる下方運動を抑制するために、取り付け部材1104の交差部材1120に接触するように構成される。言い換えれば、交差部材1120は、ロッキング部材1106が下方に並進するときに、ロッキング部材1106の止め具の役割を果たす。接続部1136は、本体1132の下端から伸長し、そして、フレキシブル取り付けストラップ1102のそれぞれの取付端を受け入れるように構成されたスロットを規定するために、本体1132と協力する(つまり、接続部1136は、それぞれの取り付け端1103の部分がスロット内に受け入れられるように、フレキシブル取り付けストラップ1102内のアパーチャ1114を通って伸長する。)このようにして、フレキシブル取り付けストラップ1102は、ロッキング部材1106に固定される。
【0115】
各付勢部材1110は、取り付け及びロッキング部材1104,1106のそれぞれのカットアウト1125,1138内にそれぞれ受信され、そしてそれぞれのロッキング部材1106を上方向に、そして取り付け部材1104から離れるように、付勢する。付勢部材110は、突起1127,1144間に取り付けられる。このようにして、付勢部材1110は、垂直又は水平方向に移動することを抑制される。
【0116】
続く図11-14を参照すると、バンドアセンブリ1100を使用する導管110へのセンサアセンブリ200-8の組立てを詳細に説明する。最初に、センサアセンブリ200-8は、上述したように、取り付け部材1104の交差部材1120に接続される。次に、センサアセンブリ200-8が導管110に係合するように、センサアセンブリ200-8は導管110上に配置される。その次に、上述したように、フレキシブル取り付けストラップ1102が導管110に巻き付けられ、そしてフレキシブル取り付けストラップの取り付け端1103がロッキング部材1106に固定されるように、ロッキング部材1106は使用者によって下方に押し付けられる。いったん取り付け端1103がロッキング1106に固定されると、ロッキング部材1106は、付勢部材1110がロッキング部材1106を上方向に付勢されるように、解放される。このようにして、フレキシブル取り付けストラップ1102は、ロッキング部材1106から外れることは抑制され、それによってセンサアセンブリ200-8は導管110に固定される。導管110からのセンサアセンブリ200-8の取り外しは、上記のステップを逆方向に行うことによって達成される。
【0117】
バンドクランプアセンブリ1100の一変形では、センサアセンブリ200-8は取り付け部材1104との係合にスナップし得る。すなわち、センサアセンブリ200-8の後端(rear end)は、開放端を有するスロットを含む。取り付け部材1104の背面(rear)に最も近い交差部材1120は、センサアセンブリ200-8との係合にスナップするまで、センサアセンブリ200-8のスロットに受け入れられるフレキシブルタブを含み得り、それによってセンサアセンブリ200-8はバンドアセンブリ1100に固定される。このような形態では、取り付け部材1104は、フレキシブルタブを有する取り付け部材1104の背面に最も近い交差部材1120を持つ複数の交差部材1120の代わりに、フレキシブルタブを有する単一プレートを代わりに含むことを理解されたい。
【0118】
本明細書で別段の明示的な指示がない限り、機械的/熱的特性、組成パーセンテージ、寸法及び/又は公差、又は他の特性を示す全ての数値は、本発明の範囲を説明する際に“約”又は“”「およそ」という言葉によって修飾されていると理解されるべきである。この変更は、工業慣行、材料、製造、組み立て公差、及び試験能力を含む様々な理由から望まれる。
【0119】
要素間の空間的および機能的な関係は、“接続される”、“係合される”、“結合される”、“隣接する”、“隣に”、“の上に”、“上方に”、“下方に”、及び“配置される”などの様々な用語を使用して説明される。“直接的”であると明示的に記載されていない限り、本開示において第1の要素と第2の要素との間の関係が記載される場合、その関係は、第1の要素と第2の要素との間に他の介在要素が存在しない直接的関係であり得り、そしてまた第1の要素と第2の要素との間に一つ以上の介在要素が(空間的または機能的に)存在する間接的な関係であり得る。本明細書で使用される場合、A、B、およびCの少なくとも一つという語句は、非排他的な論理和を使用した論理(A OR B OR C)を意味すると解釈されるべきであり、“少なくとも一つのA、少なくとも一つのB、および少なくとも一つのC”という意味に解釈するべきではない。
【0120】
この出願では、“コントローラ”という用語を“回路”という用語に置き換え得る。用語“モジュール”は、以下の一部を指し得るが、又は含み得る、特定用途向け集積回路 (ASIC);デジタル、アナログ、又はアナログ/デジタル混合のディスクリート回路;デジタル、アナログ、又はアナログ/デジタル混合集積回路;組み合わせ論理回路;フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA);コードを実行するプロセッサ回路 (共有、専用、又はグループ);プロセッサ回路によって実行されるコードを格納するメモリ回路 (共有、専用、又はグループ);説明された機能を提供するその他の適切なハードウェア コンポーネント;又はシステムオンチップなどの上記の一部または全ての組み合わせ。
【0121】
コードという用語は、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はマイクロコードを含み得り、プログラム、ルーチン、関数、クラス、データ構造、及び/又はオブジェクトを指し得る。メモリ回路という用語は、コンピュータ可読媒体という用語のサブセットである。本明細書で使用されるコンピュータ可読媒体という用語は、媒体(搬送波など)を介して伝播する一時的な電気信号または電磁気信号を包含するものではなく、したがって、コンピュータ可読媒体という用語は、有形かつ非一時的であるとみなし得る。
【0122】
本開示の説明は本質的に単なる例示であり、したがって、本開示の内容から逸脱しない変形は、本開示の範囲内にあることが意図される。そのような変形は、本開示の精神および範囲からの逸脱と見なされるべきではない。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図9
図10
図11
図12
図12a
図12b
図13
図14
【国際調査報告】