(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(54)【発明の名称】ガラス回路ボードとの一体型LCDバックライトユニット
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20231005BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20231005BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20231005BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20231005BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20231005BHJP
H01L 33/60 20100101ALI20231005BHJP
H01L 33/58 20100101ALI20231005BHJP
H01L 33/62 20100101ALI20231005BHJP
H05K 3/32 20060101ALI20231005BHJP
H05K 1/18 20060101ALI20231005BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20231005BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231005BHJP
【FI】
F21S2/00 412
F21S2/00 419
F21V8/00 355
F21V19/00 150
F21V19/00 170
G02F1/13357
H01L33/00 L
H01L33/60
H01L33/58
H01L33/62
H05K3/32 Z
H05K1/18 R
H05K1/18 S
F21Y115:15
F21Y115:10 300
F21Y115:10 500
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517895
(86)(22)【出願日】2021-09-03
(85)【翻訳文提出日】2023-05-02
(86)【国際出願番号】 US2021048955
(87)【国際公開番号】W WO2022060581
(87)【国際公開日】2022-03-24
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100196221
【氏名又は名称】上潟口 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】ククセンコフ ドミトリー ヴラディスラヴォヴィチ
(72)【発明者】
【氏名】リ ヨン スク
(72)【発明者】
【氏名】ムン ヒョン ス
【テーマコード(参考)】
2H391
3K013
3K244
5E319
5E336
5F142
【Fターム(参考)】
2H391AA03
2H391AB04
2H391AB06
2H391AB34
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2H391AC13
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2H391AC32
3K013AA06
3K013BA01
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5E319AA03
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5F142BA32
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5F142DB36
5F142GA12
(57)【要約】
バックライトユニットを備える表示デバイスを開示し、表示パネルを照明する光源、例えば、LEDは、光ボードアセンブリの中に、より具体的には光ボード基板上に一体化される。光ボード基板は、ガラス回路ボードとすることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示デバイスであって、
表示パネルと、
前記表示パネルに隣接して配置されたバックライトユニットと、
を備え、
前記バックライトユニットは、光ボードアセンブリを備え、
前記光ボードアセンブリは、
前記表示パネルに面する第1の主面と該第1の主面の反対側の第2の主面とを備える光ボード基板と、
前記光ボード基板の前記第1の主面上に配置された複数のパターン化反射器と、
前記第2の主面にわたって配置された導電層と、
前記第2の主面上に配置され、前記導電層と電気接続している複数の光源と、
を備える、表示デバイス。
【請求項2】
前記導電層にわたって配置された反射層を更に備える、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項3】
前記反射層は、ポリマー層を備える、請求項2に記載の表示デバイス。
【請求項4】
前記反射層は、エポキシを備える、請求項3に記載の表示デバイス。
【請求項5】
前記光ボード基板と前記導電層との間に配置された反射層を更に備える、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項6】
前記反射層は、金属層を備える、請求項5に記載の表示デバイス。
【請求項7】
前記導電層にわたって配置された第1の反射層と、前記光ボード基板と該導電層との間に配置された第2の反射層とを更に備える、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項8】
前記第1の反射層は、ポリマー層を備え、前記第2の反射層は、金属層を備える、請求項7に記載の表示デバイス。
【請求項9】
前記第1の反射層は、ポリマー層を備え、前記第2の反射層も、ポリマー層を備える、請求項7に記載の表示デバイス。
【請求項10】
前記光ボード基板の前記第2の主面上の光抽出層を更に備える、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項11】
前記複数の光源は、光学接着剤を用いて前記光ボード基板に光学的に結合される、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項12】
前記複数の光源は、ワイヤリードによって前記導電層に電気的に接続される、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項13】
前記導電層は、前記複数の光源のうちの各光源に隣接する隆起した電気接触パッドを備え、各光源が、導電ブリッジによって該隆起電気接触パッドに電気的に接続される、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項14】
前記光ボード基板は、複数のキャビティを備え、前記複数の光源は、該複数のキャビティに配置される、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項15】
前記光ボード基板と前記導電層との間に配置された接着層を更に備える、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項16】
前記接着層は、金属、金属酸化物、又は金属窒化物を備える、請求項15に記載の表示デバイス。
【請求項17】
前記接着層は、チタン、クロム、亜鉛、又はマンガンを備える、請求項16に記載の表示デバイス。
【請求項18】
前記導電層は、複数の電気トレースを備える、請求項1に記載の表示デバイス。
【請求項19】
前記光ボード基板は、ガラスを備える、請求項1に記載の表示デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、その内容に依存して引用によってその全体が本明細書に組み込まれている2020年9月18日出願の米国仮特許出願第63/080,276号の「35 U.S.C.§119」の下での優先権の利益を主張するものである。
【0002】
本発明の開示は、表示デバイス、特に、光源がガラス回路ボードの上に一体化されたバックライトユニットを備える表示デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
TFT LCDディスプレイは、最も普及しているタイプのフラットパネルディスプレイ技術である。OLEDディスプレイとQD-OLEDディスプレイ、マイクロLEDディスプレイなどのような様々な新興ディスプレイ技術とに対する競争力を維持するために、TFT LCDディスプレイ技術は革新を続け、より高い解像度及び輝度、より広い色域を含む画質の改善、並びに美観、すなわち、狭い(又はゼロ)ベゼル及び薄い形状因子をもたらしている。近年、ミニLEDは、それらが、OD(光学距離)を低減することによる薄い形状因子、調光ゾーン数の増加による高コントラスト、HDRに対する高ピーク輝度、及び狭いベゼルや又はベゼルレス設計を可能にすることができるので、特にバックライト用途で注目されている。ミニLEDの価格が急速に低下する中で、全体コストは、表面実装技術(SMT)工程によって支配される。従って、ITディスプレイ(モニタ、ノートブックなど)及びTVセット製造業者は、ミニLEDを有する直接照明式バックライトユニット(BLU)を採用している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
BLUモジュールでのミニLED適応化の出現は、新しい材料とスタック設計を必要とする。より短いODとLED間の狭いピッチ距離とは、追加の光拡散のための第2のレンズの必要性を排除する。同時に、拡散器板は、LEDによって発生される熱に対してより高い熱安定性を必要とする。ミニLEDのより小さい接着パッド及びより高いSMT機器位置決め精度は、従来のPCBに対する約50μmと比較して<20マイクロメートル(μm)まで下がるLED回路基板の高いパターン精度を要求する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
液晶ディスプレイは、携帯電話、ラップトップ、電子タブレット、テレビジョン、及びコンピュータモニタのような様々な電子機器に一般的に使用されている。液晶ディスプレイは、表示パネルが個々にアドレス可能な光バルブのアレイを含む光バルブベースのディスプレイである。液晶ディスプレイは、LCDパネルからの画像を生成するためにその後に波長変換、フィルタリング、及び/又は偏光される場合がある光を生成するためのバックライトを含む場合がある。バックライトは、エッジ照明式又は直接照明式である場合がある。エッジ照明式バックライトは、光をその面から放出する導光板にエッジ結合された発光ダイオード(LED)アレイを含むことができる。直接照明式バックライトは、LCDパネルの背後にLEDの2次元(2D)アレイを含むことができる。
【0006】
近年、ハイブリッドガラス拡散器板及び/又はプラスチック拡散器板のためのガラスが、プレミアム超幅狭ベゼルTFT-LCD TVに利用可能になっている。ポリマー材料と比較した機械的特性の改善及び/又は厚みの低減は、ガラス回路ボード及びガラス拡散器又は導光板のような複数の層及び/又は機能のためのガラス材料を使用して又は複数の層の機能を単一ガラス板に一体化することによって達成することができる。そのような一体型ガラス回路ボードは、BLU設計での1又は2以上の層を排除することが期待され、かつ追加のコスト低減機会を呈する場合がある。
【0007】
従って、表示パネルと表示パネルに隣接して配置されたバックライトユニットとを備える表示デバイスを開示する。バックライトユニットは、表示パネルに面する第1の主面及び第1の主面の反対側の第2の主面を備える光ボード基板と、光ボード基板の第1の主面上に配置された複数のパターン化反射器と、第2の主面にわたって配置された導電層と、第2の主面上に配置され、導電層と電気接続している複数の光源とを備える光ボードアセンブリを備える。導電層は、例えば、光源に電力を提供する複数の電気トレースを備える場合がある。
【0008】
表示デバイスは、導電層にわたって配置された反射層を更に備える場合がある。反射層は、ポリマー層、例えば、エポキシ層を備える場合がある。
【0009】
表示デバイスは、光ボード基板と導電層との間に配置された反射層を含む場合がある。反射層は、金属層である場合がある。一部の実施形態では、表示デバイスは、光ボード基板と導電層との間に配置された接着層を備えることができる。接着層は、金属、金属酸化物、又は金属窒化物を備えることができる。例えば、一部の実施形態では、接着層は、チタン、クロム、亜鉛、又はマンガンを備えることができる。
【0010】
一部の実施形態では、表示デバイスは、導電層にわたって配置された第1の反射層と、光ボード基板と導電層との間に配置された第2の反射層とを備える場合がある。第1の反射層は、ポリマー層を備える場合があり、第2の反射層は、金属層を備える場合があるが、更に別の実施形態では、第1の反射層は、ポリマー層を備える場合があり、第2の反射層は、ポリマー層又は誘電体層を備える場合がある。
【0011】
一部の実施形態では、表示デバイスは、光ボード基板の第2の主面上に光抽出層を含む場合がある。例えば、光抽出層は、光ボード基板と導電層との間に配置される場合がある。
【0012】
一部の実施形態では、複数の光源は、光学接着剤を用いて光ボード基板に光学的に結合することができる。
【0013】
一部の実施形態では、複数の光源は、ワイヤリードによって導電層に電気的に接続することができる。
【0014】
一部の実施形態では、導電層は、複数の光源のうちの各光源に隣接する隆起した電気接触パッドを備え、各光源は、導電ブリッジによって隆起電気接触パッドに電気的に接続される。
【0015】
一部の実施形態では、光ボード基板は、複数のキャビティを備えることができ、複数の光源は、複数のキャビティに配置される。
【0016】
一部の実施形態では、光ボード基板は、ガラスを備える。
【0017】
以上の一般説明と以下の詳細説明の両方は、本明細書に開示する実施形態の性質及び特徴を理解するための概要又は骨組みを提供することを意図した実施形態を提示するものである。
【0018】
図面は、本発明の開示の様々な実施形態を例示し、説明と共にその原理及び作動を解説し、かつ本明細書に組み込まれてその一部を構成する。従って、図面に示されている異なる領域、部分、基板、又は他の構成要素の相対サイズは、他に明示的に指示しない限り、その実際の相対サイズに比例すると仮定してはならない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】例示的表示デバイスの断面側面図(分解組立図)である。
【
図2】本発明の開示による光ボードアセンブリの実施形態の断面側面図である。
【
図3】接着層が導電層と光ボード基板との間に配置されている本発明の開示による光ボードアセンブリの別の実施形態の断面側面図である。
【
図4】光源がワイヤボンドを用いて導電層に電気的に接続されている本発明の開示による光ボードアセンブリの実施形態の断面側面図である。
【
図5】光源が電気的に接続された隆起パッドを導電層が備える本発明の開示による光ボードアセンブリの実施形態の断面側面図である。
【
図6】光源が光ボード基板内のキャビティに配置されている本発明の開示による光ボードアセンブリの実施形態の断面側面図である。
【
図7】反射層が導電層にわたって配置されている本発明の開示による光ボードアセンブリの実施形態の断面側面図である。
【
図8】反射層が光ボード基板と導電層との間に配置されている本発明の開示による光ボードアセンブリの実施形態の断面側面図である。
【
図9】光が複数の光源から反射層を通って伝達することを可能にする
図8の反射層内の開口を示す例示的光ボードアセンブリの底面図である。
【
図10】第1の反射層が導電層にわたって配置され、第2の反射層が光ボード基板と導電層との間に配置されている本発明の開示による光ボードアセンブリの実施形態の断面側面図である。
【
図11】第2の反射層と光ボード基板との間に配置された光抽出層を備える
図10の実施形態の断面側面図である。
【
図12】光ボード基板の第1の主面上に配置されたパターン化反射器を示す
図2からの光ボード基板の部分Aの断面側面図である。
【
図13】パターン化反射器の例示的分布を示す本発明の開示による光ボードアセンブリの実施形態の上面図である。
【
図14】本発明の開示による別の例示的パターン化反射器の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここで、添付図面にその例を示す本発明の開示の実施形態を以下で詳細に参照する。可能な限り、同じ参照番号は、同じか又は類似の部品を参照するために図面全体を通して使用することになる。しかし、本発明の開示は、多くの異なる形態に具現化することができ、かつ本明細書に列挙する実施形態に限定されるように解釈すべきではない。
【0021】
本明細書に使用する場合に、用語「約」は、量、サイズ、調合、パラメータ、及び他の量及び特性が正確でなくかつ正確である必要がなく、むしろ公差、変換係数、丸め、及び測定誤差など及び当業者に公知の他の因子を反映して望ましくは近似である及び/又はより大きい又はより小さい場合があることを意味する。
【0022】
範囲は、「約」1つの特定の値から及び/又は「約」別の特定の値までとして本明細書で表現することができる。そのような範囲が表現される時に、別の実施形態は、一方の特定の値から他方の特定の値までを含む。同様に、先行詞「約」の使用によって値が近似値として表現される時に、特定の値は別の実施形態を形成することは理解されるであろう。範囲のうちの各々の端点は、他の端点との関係で及び他の端点とは独立にその両方で有意であることは更に理解されるであろう。
【0023】
本明細書に使用される時の方向用語、例えば、上に、下に、右に、左に、前部、後部、上部、底部は、描かれた図を基準してのみ使用され、絶対方向を意味することを意図しない。
【0024】
他に明示的に言及しない限り、本明細書に列挙するいずれの方法もその段階が特定の順序で実行されることを要求すると解釈されることも、いずれかの装置を用いて特定の方向が要求されるように考えられていることも決して意図していない。従って、方法請求項がその段階に従うべき順序を実際に説明していない場合、又はいずれの装置請求項も個々の構成要素に対する順序又は方向を実際に説明していない場合、又は他に段階が特定の順序に限定されることが請求項又は説明に明示されていない場合、又は装置の構成要素に対する特定の順序又は方向が説明されていない場合に、順序又は方向がいずれの点でも推測されることは一切意図していない。これは、段階の配置、作動の流れ、構成要素の順序、又は構成要素の向きに関する論理の問題、文法的な編成又は句読点から導出される明白な意味、及び明細書に説明する実施形態の数又はタイプを含む解釈のためのあらゆる可能な非表明的根拠に当て嵌まる。
【0025】
本明細書に使用される場合に、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかに他を指示しない限り、複数の参照子を含む。すなわち、例えば、「a」構成要素への参照は、文脈が他を明らかに示さない限り、2又は3以上のそのような構成要素を有する態様を含む。
【0026】
用語「例示的」、「例」、又はその様々な形態は、本明細書では例、事例、又は例示として役立つことを意味するように使用される。本明細書で例示的」又は「例」として説明されるいずれの態様又は設計も、他の態様又は設計よりも好ましいか又は有利であると解釈すべきではない。更に、例は、明確化及び理解の目的でのみ提供され、かつ開示される主題又は本発明の開示の関連部分をいずれの方式でも限定又は制限することを意味しない。様々な範囲の無数の追加又は代替例を提示することができると考えられるが、簡潔性を目的として省略されることを認めることができる。
【0027】
本明細書に使用される場合に、用語「備えている」及び「含んでいる」及びその変形は、特に指示されない限り、同義及び無制限として解釈されるものとする。経過的な句である備えている又は含んでいるに続く要素のリストは、リストに具体的に列挙れている要素に加えて要素が同じく存在することができるような非限定的なリストである。
【0028】
本明細書に使用される用語「実質的な」、「実質的に」、及びその変形は、説明される特徴が値又は記述に等しい又はほぼ等しいことを示すように意図している。例えば、「実質的に平坦な」面は、平面的である又はほぼ平面的である面を示すことを意図している。更に、「実質的に」は、2つの値が等しい又はほぼ等しいことを示すように意図している。一部の実施形態では、「実質的に」は、互いの約5%以内又は互いの約2%以内のような互いの約10%以内の値を示す場合がある。
【0029】
本明細書に使用されるようにかつ特に他に指示しない限り、単語「上の」は、近接していることを意味し、必ずしも接触していることを意味しない。すなわち、面上の第1の層は、第1の層と面との間に介在する層の存在を排除しない。
【0030】
図1は、本発明の開示の実施形態に従った例示的表示デバイス10の断面側面図である。表示デバイス10は、表示パネル12、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)パネルと、表示パネル12を照明するように配置されたバックライトユニット14とを含む。すなわち、バックライトユニット14は、表示デバイス10の視聴者16に対して表示パネル12の背後に位置決めされる。バックライトユニット14は、光ボードアセンブリ18を備え、かつ光ボードアセンブリ18と表示パネル12との間に配置された様々な光修飾フィルム又は層を更に含むことができる。例えば、一部の実施形態では、バックライトユニット14は、プリズムフィルム20、1又は2以上の輝度強化フィルム22、量子ドット層24、及び/又は拡散層26のうちのいずれか1又は2以上をいずれかの必要な順序で備えることができる。
【0031】
ここで
図2に移ると、第1の主面30と、第1の主面30とは反対側の第2の主面32とを含む光ボード基板28を備える例示的光ボードアセンブリ18が示されている。第1の主面30は、前面向き面である。すなわち、第1の主面30は、表示パネル12及び視聴者16に面する。光ボード基板28は、剛性基板又は可撓性基板である場合がある。光ボード基板28は、平坦基板又は湾曲基板である場合がある。湾曲光ボード基板は、約1500mm未満、約1000mm未満、約500mm未満、約200mm未満、又は約100mm未満のような約2000mm未満の曲率半径を有することができる。様々な実施形態では、第1の主面30及び第2の主面32は、平行な面とすることができる。例えば、第1の主面30及び第2の主面32の一方又は両方に直交する方向での光ボード基板28の厚みは、約100マイクロメートル(μm)から約1ミリメートル(mm)の範囲である場合がある。
【0032】
光ボード基板28は、透明基板である場合がある。本明細書に使用する場合に用語「透明」は、分光光度計で測定した時にスペクトルの可視領域(約420から750ナノメートル)内で500ミリメートルの長さにわたって約70%よりも大きい内部光透過率を表す。透過率は、サンプルを通過する光の強度に対するサンプル上の入射光の強度の比である。ある一定の実施形態では、光ボード基板28は、500ミリメートルの長さにわたって紫外線(UV)領域(約100から400ナノメートル)内で約50パーセントを超える光透過率を有する場合がある。様々な実施形態により、光ボード基板28は、約450ナノメートルから約650ナノメートルの範囲の波長に対して50ミリメートルの経路長にわたって少なくとも95パーセントの光透過率を含む場合がある。光ボード基板28は、約1.3から約1.8の範囲の屈折率を有する場合がある。様々な実施形態では、光ボード基板28は、低レベルの光減衰(例えば、吸収及び/又は散乱に起因する)を有する場合がある。光ボード基板28の光減衰αは、約420から750ナノメートルの範囲の波長に対してメートル当たり約5デシベル未満である場合がある。
【0033】
光ボード基板28は、プラスチック(例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、メチルメタクリレートスチレン(MS)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリカーボネート(PC)、又は他の類似の材料)のようなポリマー材料を含む場合がある。しかし、更に別の実施形態では、光ボード基板28は、アルミノシリケートガラス、アルカリアルミノシリケートガラス、ホウケイ酸ガラス、アルカリホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、アルカリアルミノホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、又は他の適切なガラスのようなガラス材料を含む場合がある。ガラス光ボード基板として使用するのに適する市販ガラスの非限定的な例は、Corning IncorporatedからのEAGLE XG(登録商標)、Lotus(登録商標)、Willow(登録商標)、Iris(登録商標)、及びGorilla(登録商標)ガラスを含む。一部の実施形態では、光ボード基板28は、積層体である場合があり、かついずれかの配置で1又は2以上のガラス層と1又は2以上のポリマー層との両方を含む。
【0034】
光ボードアセンブリ18は、第2の主面32上に配置された複数の光源34を備える。複数の光源の各光源34は、LED(例えば、約0.5ミリメートルより大きいサイズを有する)、ミニLED(例えば、約0.1ミリメートルと約0.5ミリメートルの間のサイズを有する)、マイクロLED(例えば、約0.1ミリメートルよりも小さいサイズを有する)、有機LED(OLED)、又はあらゆる他の適切な光源とすることができる。光源34は、約400ナノメートルから約750ナノメートルの範囲の波長を有する光を放出することができる。他の実施形態では、各光源34は、400ナノメートルよりも短い波長及び/又は750ナノメートルよりも長い波長で光を放射することができる。
【0035】
光源34は、ランバート分布パターンで光を放出することができる。しかし、他の実施形態では、光源34は、ランバート分布とは異なる角度分布で光を放出することができる。例えば、光源34から放出される光の角度分布は、90度、100度、110度、130度、140度、150度、160度、160度より大きい又は90度よりも小さい半値全幅強度を有することができる。角度分布は、0度、10度、20度、30度、40度、50度、60度、70度、又は80度に沿ってピーク強度を有する場合があり、0度方向は、光ボード基板28の法線方向に対応する。光源34は、第2の主面32にわたって様々なアレイパターンのいずれかに配置することができる。例えば、一部の実施形態では、光源34は、光源の行及び列を備える矩形アレイに配置することができる。しかし、更に別の実施形態では、光源34は、六角形アレイのような他の幾何学的パターンに配置される場合がある。
【0036】
光ボードアセンブリ18は、第2の主面32上に又はそれにわたって配置された導電層36を更に備える。導電層36は、連続層である必要はない。例えば、導電層36は、第2の主面32にわたって配置されて複数の光源34に電流を供給するように構成された複数の電気トレース(導電体)を備えることができる。一部の実施形態では、導電層36は、銅を備えることができる。しかし、更に別の実施形態では、導電層36は、アルミニウム、金、又は銀のような銅よりも光に対して反射性の高い材料を備える場合がある。
【0037】
図3に示すように、一部の実施形態では、導電層36と第2の主面32の間の接着を促進するために導電層36と第2の主面32との間に接着層38を使用する場合がある。例えば、接着層38は、チタン層、クロム層、又はマンガン層のような金属層、酸化チタン(例えば、TiOx)のような金属酸化物層、又は酸化亜鉛層(ZnO)、又は窒化チタン(TiN)のような金属窒化物層を含むことができる。
【0038】
一部の実施形態では、光源34は、光源34が光ボード基板28の中にかつそれを通して放出するように、屈折率整合光学透明接着剤(OCA)40で光ボード基板28に光学的に結合される場合がある。各光源34を導電層36に直接に取り付ける半田接続42を提供することができる。様々な実施形態では、いわゆる底部発光光源(例えば、底部発光LED)は、それらを第2の主面32で例えば導電層36にフリップチップ接合(半田付けによる面実装)することができるように使用することができる。これに代えて、上部発光光源は、その目的に適応させることができる。
【0039】
一部の実施形態では、
図4に示すように、光源34は、導電層36から(例えば、電気トレース上の半田接合部46で)光源まで、例えば各光源34上の接触パッド48まで駆動電流を送出するのに使用することができるワイヤボンド44で光ボード基板28に装着される場合がある。
図4の実施形態は接着層38なしで示されているが、接着層38は、必要に応じて
図3に示されて上述したように使用することができる。
【0040】
更に他の実施形態では、
図5に示すように、導電層36上に隆起接触パッド50を組み付けることができる。印刷導電インク又は噴射半田ブリッジ52を次に使用して、光源に接触して導電層36(例えば、電気トレース)から光源34に駆動電流を送出することができる。
図5の実施形態は接着層38なしで示されているが、接着層38は、必要に応じて
図3に示されて上述したように使用することができる。
【0041】
更に他の実施形態では、
図6に示すように、キャビティ54を光ボード基板28に事前機械加工する(又は事前エッチングする)ことができる。キャビティ54は、光源34を受け入れるのに必要なあらゆる適切な幾何学形状であるとすることができる。例えば、キャビティ54は、矩形又は丸みを帯びることができる。光源34、例えば、上部発光LEDチップは、例えば屈折率整合光学透明接着剤40を用いてキャビティに埋め込むことができる。光源上面(表示パネル12に面する光源の面)からだけでなく光源の側面から横方向にも放出される光が光ボード基板28の中に実質的に入射することができるので、光効率は、更に改善することができる。光源34は、半田パッド56を通じて導電層36に電気的に接続することができる。これに加えて、光源34の底面(半田パッド56が位置付けられた表示パネル12に背を向ける光源の面)は、光ボード基板28の第2の主面32とほぼ同一面にすることができる。すなわち、
図6に例示されるような電気接触技術の実施は、隆起接触パッドを必要とすることなく使用することができる。
図6の実施形態は接着層38なしで示されているが、接着層38は、必要に応じて
図3に示されて上述したように使用することができる。
【0042】
一般的に、ガラス光ガイドの上方(光ボード基板28と表示パネル12の間)に位置決めされた光学フィルムからの光「再利用」を可能にするために、第2の主面32が高い反射性を有することが望ましい。電気トレースに典型的に使用される銅の分光反射率は、特に青色及び緑色波長で比較的低く、これは、バックライトの全体光効率及び色シフトに悪影響を及ぼす場合がある。光効率と色均一性を改善するために、アルミニウム又は銀のような高反射性金属を電気トレースに関して選択することができる。これに代えて、より反射性の高い材料の薄層を光ボード基板と電気トレースとの間に堆積させて反射率を高めることができる。一部の実施形態では、光が光ボード基板を通して誘導される間の有意な光効率損失を避けるために、第2の主面32の大部分が金属で覆われるように、導電性トレースをそれらの間に最小限の間隙を有してパターン化することで十分である場合がある。追加の効率に関して、LED及び/又は電気トレースにわたって反射性フィルム又はコーティングを追加することができる。そのような反射コーティングは、多層誘電性反射器、又は多層誘電性又は金属反射器、又は最も単純な場合に高度に反射性の白色インク又は塗料の層とすることができる。
【0043】
従って、一部の実施形態、例えば、先行実施形態のいずれか1又は2以上では、光ボードアセンブリ18は、導電層36の上に反射層58を備える場合がある。例として限定ではなく、
図7は、反射層58を含む
図2の実施形態を描いている。反射層58は、エポキシ半田マスク材料のようなエポキシである場合がある。一部の実施形態では、反射層58は、液体光画像化半田マスク(LPSM又はLPI)インク、又は乾燥フィルム光画像化半田マスク(DFSM)、又は積層体乾燥フィルムレジスト(DFR)を備える場合がある。反射層58に適して導電層36(例えば、電気トレース)にわたって付加される反射コーティング材料は、それらが高反射性であり、かつ酸エッチ及びリフロー工程のようなその後の化学及び熱工程に耐えられる限り、他の材料とすることができる。実施形態では、反射層58は、導電層ではなく、それによって電気トレースにわたる電気短絡を回避する。従って、反射層58は、光源34を含む光ボード基板の裏側全体を被覆することができる。一部の実施形態では、反射層58は、白色インク、例えば、白色エポキシ材料のような白の色とすることができる。
【0044】
図8に示すように、一部の実施形態、例えば先行実施形態のいずれか1又は2以上では、反射層60は、第2の主面32と導電層36との間に配置される場合がある。反射層60は、アルミニウム、金、又は銀のような反射性金属を備えることができるが、更に別の実施形態では、反射層60は、誘電体層又はインク層(例えば、エポキシ層)を備えることができる。反射層60は、分光光度計で測定した時に約450ナノメートル(nm)から約700nmの波長範囲にわたって70%を超える反射率、例えば、80%を超える反射率を示すことができ、反射率の変動は、その波長範囲にわたって10%を超えない。反射率は、面で反射する光の強度に対する面上に入射する光の強度の比である。反射層60は、金属化(例えば、電気トレースの堆積)の前に光ボード基板に付加することができる。電気トレースの直接印刷の場合に、高反射性白色ポリマー材料を選択して接着を容易にすることができ、及び/又はその後の導電層の無電解メッキに対して触媒インクが使用される場合がある。反射層60が金属層である場合に、反射層60は、導電層36と共にパターン化することができる。すなわち、反射層60を堆積させることができ、次に導電層36を反射層60の上に堆積させることができ、次にフォトリソグラフィを用いるなどで組合せ反射層及び導電層をパターン化することができる。すなわち、反射層60は、導電層36(例えば、電気トレース)と同じパターンを示すことができ、金属反射層が電気トレース間に短絡を生じる可能性を最小にすることができる。一方で、これは、隣接するトレース間の空間を開くので、開いた空間での反射が減少する。従って、他の実施形態では、上述のように、反射層60は、金属化の前に堆積された非導電層であるとすることができる。光源34からの光が光ボード基板28の中に成功裏に入射することができるように開口が生成されることを保証することに注意しなければならない。例えば、
図9は、光源(図示せず)の矩形アレイに適合するように行と列の矩形アレイに位置決めされた複数の開口62を示す例示的光ボードアセンブリ18の底面図であり、開口62は、反射層60を通って延びている。従って、光源34は、開口62と一致する場所で光ボード基板28に装着される。
【0045】
一部の実施形態では、
図10に示すように、光ボードアセンブリは、導電層36の上の第1の反射層58と、導電層36と第2の主面32の間の第2の反射層60との両方を備える場合がある。
【0046】
ここで
図11に移ると、先行実施形態のいずれか1又は2以上を含む一部の実施形態では、光ボードアセンブリ18は、第2の主面32上に光抽出層63を含む場合がある。例えば、一例として限定ではなく、
図11は、導電層36と光ボード基板28との間に配置された光抽出層63を含む
図10の実施形態を描いている。光抽出層63は、第2の主面32上に堆積された複数の反射ドットを含むことができる。一部の実施形態では、光抽出層63は、白色塗料又はインクのような塗料又はインクであるとすることができる。反射性塗料又はインクは、例えば、スクリーン印刷により、インクジェット印刷により、又は当業技術で公知であるようないずれかの他の適切な堆積方法によって堆積させることができる。これに代えて又はこれに加えて、光ボード基板の材料(例えば、ケイ酸塩ガラスのようなエッチング可能な材料)に応じて、光抽出層63は、エッチ層とすることができ、第2の主面32の上面は、適切なエッチング液でエッチングされて第2の面を粗面化し、光散乱面を生成する。当業技術で公知であると考えられるような面を粗面化する他の方法が使用される場合がある。様々な実施形態では、光抽出層63は、導電層36と光ボード基板28の間、例えば、反射層60と光ボード基板28との間に位置決めすることができる。
【0047】
先行実施形態のいずれか1又は2以上を含む一部の実施形態では、光ボードアセンブリ18は、光ボード基板28の第1の主面30上に堆積された複数の離散パターン化反射器64を備える場合がある。一部の実施形態では、パターン化反射器64は、第1の主面30上にかつそれと接触して直接に堆積される場合がある。一部の実施形態では、複数のパターン化反射器64は、接着剤で第1の主面30に光学的に結合することができ、一方で他の実施形態では、複数のパターン化反射器64は、印刷することによるなどで第1の主面30上に直接に堆積させることができる。複数のパターン化反射器64は、例えば、銀、白金、金、及び銅などのような金属箔、誘電材料(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなポリマー)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)などのような多孔性ポリマー材料、多層誘電性干渉コーティング、又はチタニア、硫酸バリウムなどのような白色無機粒子を含有するインクを含む反射性インク、又は着色顔料のような光を反射して反射及び透過光の色を調整するのに適する他の材料を含む場合がある。
【0048】
図12に最も良く見られるように、一部の実施形態では、各パターン化反射器64は、実質的に平坦なセクション66と湾曲セクション68とを含む厚みプロファイルを備える場合がある。すなわち、湾曲セクション68は、パターン化反射器の厚み変動を表すことができる。
図12は、例示的光ボード基板28の一部分(
図2の部分A)を示し、かつ第1の主面30上に堆積された厚み変動を有する単一パターン化反射器64を描いている。実質的に平坦なセクション66は、湾曲セクション68よりも反射性が高いと考えられ、湾曲セクション68は、実質的に平坦なセクション66よりも透過性が高いと考えられる。各湾曲セクション68は、実質的に平坦なセクション66からの距離と共に連続的かつ滑らかに変化する特性を有する場合がある。一部の実施形態では、パターン化反射器64は、予め決められたパターンに配置された複数の離散反射ドットを備える場合があり、一方で他の実施形態では、離散反射ドットは、ランダムに分散される場合がある。各パターン化反射器64は、形状が円形とすることができ、一方で他の実施形態では、各パターン化反射器64は、別の適切な形状(例えば、矩形、六角形など)を有する場合がある。光ボード基板28の第1の主面30上に直接に組み付けられたパターン化反射器64は、光源34に向けて戻るように、並びに光ボード基板内で誘導されることになる側面に光を乱反射する。光源位置から離れたところでは、パターン化反射器は、光ボード基板28内で誘導された光を抽出する。パターン化反射器64は、表示デバイス10の視聴者16から光源34を隠すことができ、光ボード基板28の第1の主面30上に直接にパターン化反射器64を組み付けることはまた、バックライトユニット14の厚み方向(第1の主面30又は第2の主面32のいずれか一方又は両方と直交する)の空間を節約すると考えられる。
図4に示すように、光ボードアセンブリ18は、光ボード基板28の第1の主面30上に配置された個々の(離散)反射スポット70を更に含む場合がある。
図13は、光ボード基板28の上面図であり、それは、その上にアレイ(例えば、矩形アレイ、六角形アレイなど)で堆積された複数のパターン化反射器64と、ランダムに分布する反射スポット70とを備える。反射スポット70は、少なくとも部分的に透過性である場合がある。反射スポット70は、均一な反射率を示す場合がある。反射スポット70は、光抽出層として機能することができる。
【0049】
各パターン化反射器64又は離散反射スポット70は、例えば、望ましい機能に応じて白インク、黒インク、金属インク、又は他の適切なインクを用いてパターンを印刷(例えば、インクジェット印刷、スクリーン印刷、マイクロ印刷など)することによって形成される場合がある。各パターン化反射器64又は離散反射スポット70はまた、例えば、物理蒸着(PVD)又は例えばスロットダイ又はスプレーコーティングのような別のコーティング技術によって白色又は金属材料の連続層を最初に堆積し、次に、フォトリソグラフィ又は区域選択的材料除去の他の公知の方法によって層をパターン化することによって形成される場合がある。
【0050】
図14に示すように、他の実施形態では、各パターン化反射器64は、第1の(中心)中実セクション72と、第1の中実セクション72を取り囲む複数の第2の中実セクション74と、複数の第2の中実セクション74と交互配置された複数の開放セクション76とを含むことができる。各第2の中実セクション74及び各開放セクション76は、円形、楕円形のようなリング状、又は他の適切な形状である場合がある。例えば、様々な実施形態では、第2の中実セクション74及び開放セクション76は、環状であり、かつ第1の中実セクション72と同心である場合がある。
【0051】
各第2の中実セクション74の面積比A(r)は、As(r)/(As(r)+Ao(r))に等しいと考えられ、ここで、rは、対応するパターン化反射器の中心からの距離であり、As(r)は、対応する第2の中実セクション74の面積であり、Ao(r)は、対応する開放セクション76の面積である。各第2の中実セクション74の面積比A(r)は、距離rと共に減少し、その減少率は、距離rと共に減少する。
【0052】
80で(光ボード基板28と平行な平面内の)示されるような各第1の中実セクション72のサイズ(すなわち、幅又は直径)は、各対応する光源34のサイズ(すなわち、幅又は直径)よりも大きいと考えられる。各第1の中実セクション72のサイズ80は、各対応する光源34のサイズに予め決められた値を乗じたものよりも小さいと考えられる。ある一定の例示的実施形態では、各光源34のサイズが約0.5ミリメートルよりも大きいか又はそれに等しい時に、予め決められた値は、各第1の中実セクション72のサイズが各光源34のサイズの3倍未満であるように約2又は約3である場合がある。各光源34のサイズが約0.5ミリメートル未満である時に、予め決められた値は、各パターン化反射器64の各第1の中実セクション72のサイズが各光源34のサイズよりも大きい約100マイクロメートルと約300マイクロメートルの間の範囲内であるように光源34とパターン化反射器64の間の位置合わせ機能によって決定される場合がある。各第1の中実セクション72は、各パターン化反射器64が対応する光源34と位置合わせすることができるほど十分に大きく、かつ適切な輝度均一性及び色均一性を達成するほど十分に小さい。
【0053】
本明細書に使用される時に、光源及びパターン化反射器に関して使用されるような用語「位置合わせされた」及び変形は、特定の光源にわたって(それと一致して)位置決めされ、かつパターン化反射器の中心が光源光出力分布の中心を通るかつ光源が結合されている(例えば、その上に堆積されている)光ボード基板面に直交する線上にあるように位置決めされたパターン化反射器を表す。1又は2以上のパターン化反射器は、1又は2以上の光源と位置合わせされる場合があり、1つのパターン化反射器は、1つの光源と位置合わせされる。同様に、特定の光源に「対応する」パターン化反射器は、特定の光源にわたって位置決めされたそのパターン化反射器である。
【0054】
パターン化反射器64は、層厚と面カバレージの両方を変化させる場合があり、これは、2つの異なる目的に寄与することができる。光源のすぐ上方では、パターンは、光源に向けて戻すように、並びに光ボード基板内で誘導されることになる側面に光を拡散反射することにより、対応する光源からの「ホットスポット」を抑制することができる。光源位置から離れた場所では、パターンは、光ボード基板内で誘導された光を抽出するのに寄与することができる。バックライトユニットの全体機能は、バックライトから表示パネルに向けて放出された光の輝度をバックライトユニットの発光面全体にわたって均一にすることである。
【0055】
本発明の開示の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の開示の実施形態に様々な修正及び変形を行うことができることは当業者には明らかであろう。すなわち、本発明の開示は、そのような修正及び変形をそれらが添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲に入ることを条件として網羅するように意図している。
【符号の説明】
【0056】
18 光ボードアセンブリ
28 光ボード基板
30 第1の主面
32 第2の主面
70 離散反射スポット
【国際調査報告】