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特表2023-543205コンピューティングデバイスにおける画面分割表示の実現
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(54)【発明の名称】コンピューティングデバイスにおける画面分割表示の実現
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20231005BHJP
   G06F 3/0486 20130101ALI20231005BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F3/0486
G06F3/14 350B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518534
(86)(22)【出願日】2020-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-03-22
(86)【国際出願番号】 CN2020134602
(87)【国際公開番号】W WO2022062188
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】63/081,746
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】エドワード、オパラ
(72)【発明者】
【氏名】ジョディ、ハドソン-パウエル
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
【Fターム(参考)】
5B069AA01
5B069BA04
5B069CA13
5B069DB01
5B069DB05
5B069DB07
5B069FA02
5B069JA06
5E555AA02
5E555AA42
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC05
5E555BC08
5E555CA12
5E555CB05
5E555CB07
5E555CB12
5E555CB45
5E555CC03
5E555DA02
5E555DB03
5E555DB04
5E555DB18
5E555DB53
5E555DC05
5E555DC39
5E555FA00
(57)【要約】
本明細書で説明するものは、ユーザーが2つ以上のアプリケーションのユーザーインターフェースを同時に見てインタラクションすることができるようにする画面分割技術である。2つ以上のアプリケーションのそれぞれは、2つ以上の部分のそれぞれの部分に表示される。ユーザーは、画面分割アプリケーションを開き、使用するアプリケーションを選択することで、画面分割モードをアクティブにすることができる。画面分割モードになると、ユーザーは各部分のサイズを変更し及び/又は部分間でアプリケーションを移動することでレイアウトをカスタマイズできる。また、画面分割モードになると、ユーザーはコンテンツを選択してドラッグすることで、あるアプリケーションから別のアプリケーションにコンテンツを共有することができる。分割画面分割モードは、折り畳み可能なデバイス上でも実装することができる。デバイスの折りたたみは、画面分割モードの初期化のトリガとして使用でき、折りたたみ線は部分間の境界として使用できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスは、2つ以上のアプリケーションが前記デバイスのユーザーにより前記デバイスの画面の指定領域にドラッグされて画面分割モードに含められることに基づいて、前記画面分割モードを起動する命令を検出することと、
前記画面分割モードを起動する前記命令に応答し、前記2つ以上のアプリケーションから選定された1セットのアプリケーションのそれぞれに対して、前記デバイスの画面の異なる表示部分にそれぞれに対応するユーザーインターフェースを表示することとを含む
ことを特徴とする複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項2】
前記指定領域は、前記画面分割モードを表示するメイン画面又はアプリケーションメニューにおけるアイコンである
ことを特徴とする請求項1に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項3】
前記指定領域は、前記画面のエッジ又は隅部又は周囲に位置する所定形状の領域である
ことを特徴とする請求項1に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項4】
前記画面にユーザー選択インターフェースを表示することをトリガーすることをさらに含み、
前記ユーザー選択インターフェースは、前記2つ以上のアプリケーションから、前記1セットのアプリケーションに含まれるアプリケーションを選択することを前記デバイスのユーザーに提示する
ことを特徴とする請求項1に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項5】
所定数のアプリケーションが前記指定領域にドラッグされた場合、前記ユーザー選択インターフェースがトリガーされる
ことを特徴とする請求項4に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項6】
前記所定数のアプリケーションは、2つ又は3つのアプリケーションである
ことを特徴とする請求項5に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項7】
前記ユーザーが前記1セットのアプリケーションを選択することに応答し、前記ユーザー選択インターフェースを更新して前記デバイスのユーザーに前記1セットのアプリケーションをデフォルトセットとして保存することを提示することをさらに含む
ことを特徴とする請求項4に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項8】
前記ユーザーが前記1セットのアプリケーションを前記デフォルトセットとして保存することを選択することに応答し、カスタムアイコンを生成することを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項9】
前記カスタムアイコンは、起動する時に前記デフォルトセットとして保存されたアプリケーションを有する前記画面分割モードに入るように構成される
ことを特徴とする請求項8に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項10】
前記カスタムアイコンの外観は、前記1セットのアプリケーション内の各アプリケーションを示す視覚プロンプトのコラージュを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項11】
アプリケーションが前記指定領域にドラッグされると検出された場合、少なくとも2つのアイコンを有するインターフェースを表示し、前記ユーザーが所望のバリエーションを選択できるように、各アイコンが前記画面分割モードの異なるバリエーションを示すことを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項12】
前記画面分割モードの各バリエーションは、前記画面分割表示のための異なる数の表示部分を有する
ことを特徴とする請求項11に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項13】
前記画面分割モードの利用可能なバリエーションは、前記画面分割表示のための2つの表示部分を有する第1のバリエーションと、前記画面分割表示のための3つの表示部分を有する第2のバリエーションとを含む
ことを特徴とする請求項11に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項14】
前記ユーザーからの入力を受信し、前記入力が表示部分のサイズ、形状及び/又は位置の所望の変更を含むことと、
前記入力に基づいて、前記表示部分を調整することとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項15】
前記入力は、前記表示部分のを変更してフル画面に入り又はフル画面を終了することを含む
ことを特徴とする請求項14に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項16】
前記入力は、画面分割線に対するドラッグを含み、前記画面分割線は、前記表示部分と隣接する表示部分を仕切り、前記方法は、さらに、
前記隣接する表示部分を調整して前記1つの表示部分の方式を補足して調整する
ことを特徴とする請求項14に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項17】
前記入力は、第1の表示部分をドラッグして第2の表示部分にドロップすることを含み、
前記調整は、前記第1の表示部分と前記第2の表示部分との間で表示の位置とサイズを交換することを含む
ことを特徴とする請求項14に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項18】
前記ユーザーから第1の表示部分から第2の表示部分へのオブジェクトのドラッグを受信し、各表示部分が異なるアプリケーションに対応することと、
前記オブジェクトのドラッグに応答し、前記第1の表示部分に関連するアプリケーションが前記オブジェクトに関する情報を前記第2の表示部分に関連する他のアプリケーションに伝達する
ことを特徴とする請求項1に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項19】
伝達される前記オブジェクトに関する情報は、前記オブジェクトが前記第2の表示部分内の特定位置に配置されること指示するを含む
ことを特徴とする請求項18に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項20】
前記ユーザーが前記指定領域が前記画面に対する位置を調整できるように、指定領域でのドラッグ動作の実行を検出することをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項21】
前記デバイスは、折り畳み線を有する折り畳み可能なディスプレイを含み、表示部分と隣接する表示部分を仕切る少なくとも1つの画面分割線は、前記折り畳み線にある
ことを特徴とする請求項1に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項22】
前記デバイスは、折り畳み可能なディスプレイを含み、前記画面分割モードを起動する命令を検出するこは、前記折り畳み可能なディスプレイの折り畳み動作に基づいている
ことを特徴とする請求項1に記載の複数のアプリケーションの画面分割表示のための方法。
【請求項23】
プロセッサと、メモリとを備えるデバイスであって、
前記メモリに命令が記憶され、
前記命令は、前記プロセッサにより実行される場合、前記デバイスに、
2つ以上のアプリケーションが前記デバイスのユーザードにより前記デバイスの画面の指定領域にラッグされて画面分割モードに含められることに基づいて、前記画面分割モードを起動する命令を検出することと、
前記画面分割モードを起動する前記命令に応答し、前記2つ以上のアプリケーションから選定された1セットのアプリケーションのそれぞれに対して、前記デバイスの画面の異なる表示部分にそれぞれに対応するユーザーインターフェースを表示することと、を実行させる
ことを特徴とするデバイス。
【請求項24】
前記デバイスは、折り畳み可能なデバイスであり、前記画面分割モードを移動する命令を検出することは、前記折り畳み可能なデバイスに対する折り畳み動作に基づいている
ことを特徴とする請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
前記命令がコンピュータシステムで実行されるよって、コンピュータシステムに
2つ以上のアプリケーションがデバイスのユーザードにより前記デバイスの画面の指定領域にラッグされて画面分割モードに含められることに基づいて、前記画面分割モードを起動する命令を検出することと、
前記画面分割モードを起動する前記命令に応答し、前記2つ以上のアプリケーションから選定された1セットのアプリケーションのそれぞれに対して、前記デバイスの画面の異なる表示部分にそれぞれに対応するユーザーインターフェースを表示することと、を実行させる
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互引用】
【0001】
本願は、2020年9月22日に出願された「SPLIT SCREEN IMPLEMENTATION FOR SOFTWAREAPPLICATION(ソフトウェアアプリケーションの画面分割の実現)」と題された米国仮特許出願第63/081746号の優先権を主張し、そのすべての内容は参照によって本明細書に組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本開示は、一般にモバイルユーザーデバイス上の画面分割モードに関し、より具体的には、ユーザーデバイスのディスプレイの個別の部分内に複数のアプリケーションからのコンテンツを表示するための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
近来の数十年、画面に費やされた時間(On-screen time)は指数関数的に増加している。画面に費やす時間の増加は、画面で見るために使用できるコンテンツの増加に関係がある。実際、多くの人が他の方法で日常的なタスクを実行することから、画面上でこれらのタスクを実行することに変わった。例えば、人々は銀行に行って通常の業務を行うのではなく、銀行に関連するアプリケーションを使用して同じタスクを行う。
【0004】
もう1つの重要な要素は、画面のサイズと品質の向上である。これらの改善により、従来の顔を突き合わせる活動が画面上の活動に変換される。例えば、人々は今ヨガスタジオに行ってトレーニングするのではなく、大きな画面ではっきりと見えるオンラインレッスンに参加することができる。そのため、技術的な状態は大幅に改善され、画面に依存してタスクを実行するように大きく変化した。
【発明の概要】
【0005】
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書で説明する技術は、添付図面と関連して以下の具体的な実施例の部分を参照することにより、よりよく理解することができ、添付図面において同じ参照符号は、同じ又は機能的に類似した要素を表す。
図1】画面分割アプリケーションのバリエーションを含むディスプレイの例を示す。
図2A】メニューの例を示し、ここで、画面分割アプリケーションがディスプレイに位置する。
図2B】選定された画面分割アプリケーションの起動メニューの例を示す。
図3A】画面分割モードのカスタムの例を示す。
図3B】アプリケーションが画面分割モードで下に移動することを示す。
図4A】画面分割モードでメニューの提示を表示する位置の例を示す。
図4B】画面分割モードでのメニューの例を示す。
図5A】フル画面モードの例を示す。
図5B】フル画面モードを終了した画面分割モードの例を示す。
図6】画面分割モードでのコンテンツ共有の例を示す。
図7】画面分割モードでのコンテンツ共有の他の例を示す。
図8】1つのアプリケーションからのコンテンツが他のアプリケーションに共有される時に生成したアラームの例を示す。
図9A】ユーザーデバイスのメイン画面から画面分割モードで表示されるコンテンツをどのように選択する例を示す。
図9B】画面分割アプリケーションアイコンのユーザーデバイスのメイン画面での更新の外観の例を示す。
図9C】ユーザーデバイスのメイン画面から画面分割モードで表示されるコンテンツをどのように選択する他の例を示す。
図10A】画面分割モードを活性化する時の初期メニューの例を示す。
図10B】ユーザーが「2つの画面を起動する」を選択する時の画面分割モードの例を示す。
図10C】ユーザーが「2つの画面を保存する」を選択する時の画面分割アプリケーションアイコンの更新の外観の例を示す。
図11A】複数の画面分割アプリケーションを有するディスプレイの例を示す。
図11B】保存されたプリファレンスメニューの例を示す。
図12】保存されたプリファレンスの画面分割モードの表示例を示す。
図13A】双方向の画面分割モードのレイアウトの例を示す。
図13B】3方向の画面分割モードのレイアウトの例を示す。
図13C】4方向の画面分割モードのレイアウトの例を示す。
図14】折り畳み可能な電話の例を示す。
図15】画面分割モードを実現するための例示的なデバイスの機能ブロック図を示す。
図16】画面分割モードを実現するための方法のフローチャートを示す。
図17】本明細書で説明する技術に関連する少なくともいくつかの動作を実装することができるモバイルシステムの例を示す高レベルブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
説明における「実施例」、「一実施例」などへの参照とは、説明された特定の特徴、機能、構造、又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。本明細書におけるこのようなフレーズの出現は必ずしもすべて同じ実施例を指すとは限らない。一方、言及された実施例は必ずしも互いに排斥されるものではない。
【0008】
上述したように、近年は、画面に費やす時間が急増している。上昇傾向は、一般的なモバイルデバイスの機能、利用可能なコンテンツ、画面品質、画面サイズの増加に少なくとも部分的に起因することができる。ユーザーは、銀行業務、エンターテインメント、読書、及び以前は画面に費やした時間を含まなかった他の活動など、さまざまな日常的なタスクにデバイスを使用し始めている。例えば、電子版とオーディオ版の書籍をオンライン書店で購入できる。
【0009】
画面に費やす時間の増加は、企業により多くのコンテンツの開発を促し、ユーザーがそのデバイス上でより多くの日常的な活動を遂行できるようにする。例えば、銀行は現在、オンライン小切手による預金、振替、その他の伝統的に銀行に必要な活動を許可するアプリケーションを持っている。別の例では、新聞や雑誌は伝統的にコピーテキストである。現在では、アプリケーションに基づくコピーされたテキスト同等物の部分をシミュレートするものである。
【0010】
画面に費やす時間の増加も問題を引き起こしている。一般的に、ユーザーはアプリケーションが伝統的なユーザー体験をシミュレーションできることを期待している。例えば、これは、従来の体験の間に得られる能力、マルチタスクの能力、及びコンテンツを1つのソースから別のソースに共有する能力をシミュレートすることを含むことができる。例えば、銀行での従来の体験は、出納係、計算機、及びユーザーの現在の銀行残高表に関連している。この体験をデバイス上でシミュレートするために、銀行はアプリケーションを開発することができ、ユーザーはこのアプリケーションを通じてその銀行レコードにアクセスすることができる。しかし、取引を実行するためには、ユーザーは、他のアプリケーション(例えば、計算機)にアクセスする必要があるか、又はユーザーはカスタマーサービスエージェントに電話する必要があるかもしれない。そのため、従来の体験をより身近にシミュレーションするためには、ユーザーは、複数のアプリケーションに同時にアクセスする必要がある場合がある。
【0011】
別の例では、従来のヨガレッスンは、対面のインストラクター、及び音楽及び/又はビデオを含むことができる。場合によっては、ヨガインストラクターが音楽を再生したり、ユーザーがイヤホンを通じて音楽やビデオを再生したりすることができる。ヨガレッスンのアプリケーションベースに基づくバージョンは、バックグラウンドの音楽を含むことができるヨガインストラクターのビデオストリームを含むことができる。しかし、伝統的な体験をシミュレートし、ユーザー自身の音楽を聴く選択を提供するためには、ユーザーは、音楽ストリーミングアプリケーション又はビデオストリームに同時にアクセスする必要がある。
【0012】
別の問題は、画面時間中にマルチタスクを行う必要があることである。現在の技術では、ユーザーは、モバイルデバイス上で1つのアプリケーションを一度にに操作することに限定されることがある。しかし、ユーザーは通常、複数のタスクを一度に実行したい可能性がある。例えば、ユーザーはトレーニングビデオを同時に再生し、テレビ番組を視聴したいかもしれない。別の例では、友人とビデオチャットをしている間に、ユーザーはブラウザを使って近くのレストランを検索したい可能性がある。現在、マルチタスクを実行するためには、ユーザーは、異なる時間に異なるアプリケーションを開いたり閉じたりする必要がある。
【0013】
従来の体験をシミュレートする問題に関連する別の問題は、あるソースから別のソースへコンテンツを共有する必要があることである。従来、ユーザーがあるソースから別のソースにコンテンツを共有したい場合、ユーザーはそのコンテンツをコピーすることができる。例えば、ユーザーは壁掛けカレンダーから電子メールにカレンダーイベントをコピーしたい場合は、カレンダーを点検しながらカレンダーイベントを簡単に入力できる。従って、ユーザーはコンテンツが正しくコピーされていることを再確認することができる。モバイルデバイスでは、ユーザーがカレンダーアプリケーションを開き、カレンダーイベントのコンテンツを記憶し、電子メールアプリケーションを開き、記憶に基づいてコンテンツを打ち出す必要があるため、より困難になっている。場合によっては、ユーザーは、コピーと貼り付け機能を使用できる可能性があるが、複雑なコンテンツ(例えば、マルチメディアファイル)が存在する場合、コピーや貼り付けはそれほど有用でない。
【0014】
従って、ここで説明する技術は、アプリケーションの機能を維持し、アプリケーション間でコンテンツを共有できるようにしながら、複数のアプリケーションからのコンテンツを同時に表示するために、ユーザーデバイスの表示を変更するために使用される。より具体的には、開示された技術の1つ又は複数の実施例は、ディスプレイを2つ以上の部分に分割し、2つ以上の部分の異なる部分に各アプリケーションからのコンテンツを表示することによってユーザーデバイスの表示を変更する画面分割表示モードを含むことができる。画面分割モードは、例えばユーザーデバイス上で画面分割アプリケーションを開くことによって活性化することができる。いくつかの実施例では、画面分割モードで表示されるアプリケーションを画面分割アプリケーションのアイコンの近くにドラッグすることができ、画面分割アプリケーションが開かれると、メニューからこれらのアプリケーションを選択するか、又はこれらのアプリケーションを優先の項目て保存することができる。
【0015】
いくつかの実施例では、部分(例えば、アプリケーション)の数を変更することができる。例えば、ユーザーデバイスは、2方向分割用に指定された1つの画面分割アプリケーションと、3方向分割用の別の画面分割アプリケーションとを含むことができる。別の例では、ユーザーデバイスは、画面分割モードを可能にするための画面分割アプリケーションを含むことができる。1つの画面分割アプリケーションを開くと、メニューを起動して、表示する部分の数又はアプリケーションの数を選択するようにユーザーに促すことができる。
【0016】
以下の説明において、いくつかの実施例は、スマートアプリケーション(「アプリケーション」)として実装される画面分割アプリケーションのユーザー側部分から記述される。例えば、ユーザーは、それぞれのデバイス上で画面分割アプリケーションをダウンロードすることができる。しかし、画面分割モードは、アプリケーションとして実装されることに限定されない。例えば、画面分割モードをオペレーティングシステムに組み込むことができる。
【0017】
さらに、以下の説明では、説明の目的のためだけに、技術の様々な態様を説明するためにモバイルデバイスの例を使用する。ただし、ここで説明した技術は、モバイルデバイス又は他の特定の種類のデバイスへの適用性に制限はない。例えば、他の電子デバイス又はシステム(例えば、ラップトップ又はタブレット)は、同様の方法でこれらの技術を採用することができる。
【0018】
画面分割アプリケーション
図1は、画面分割アプリケーションのバリエーションを含むディスプレイ100の例を示す。ディスプレイ100は、画面分割アプリケーション102及び非表示メニュー104を含む。画面分割アプリケーション102は、デフォルト数の部分を持つ2つのアプリケーションの例である。特に、1つの画面分割アプリケーションはデフォルトで2つの部分を持ち、もう1つの画面分割アプリケーションはデフォルトで3つの部分を持つ。デフォルト値は、対応する画面分割モードで使用可能な部分がいくつあるかをユーザーに示し、さらに、対応する画面分割アプリケーションを開いたときに同時に表示できるアプリケーションの数を示す。例えば、「2分割」アプリケーションを開くと、ユーザーは2つのアプリケーションを同時に見える。
【0019】
さらに、いくつかの実施例では、画面分割アプリケーションの画像表現は、各部のデフォルトレイアウトを示すことができる。例えば、「3分割」アイコンは、ディスプレイの左半分に「1」とマークされた部分を有するように描かれ、右半分は「2」と「3」とに分割される。描画されるレイアウトは、画面分割アプリケーションのデフォルトのレイアウトであってもよい。しかし、いくつかの実施例では、ユーザーはレイアウトを変更することができる。例えば、ユーザーが「3分割」アプリケーションを開くと、その中から選択するために異なる3分割レイアウトのオプションメニューをユーザーに提示することができる。別の例では、ユーザーはこれらの部分のサイズを変更できる。例えば、ユーザーは、部分「1」のサイズを部分「2」と同じに変更し、部分「3」のサイズを変更して、部分「1」のサイズを変更したことによる空きスペースを占めることができる。
【0020】
図1では、画面分割アプリケーション102をディスプレイ100の画面(例えば、メイン画面)上に配置するように描いているが、画面分割アプリケーション102は別の場所に配置することができる。例えば、画面分割アプリケーション102は、非表示メニュー104に存在してもよい。非表示メニュー104は、ディスプレイ100のエッジから張り出した一部を除いて、ビューから非表示にすることも、エッジ上で自動的に非表示にすることもできる。ユーザーは、非表示メニュー104の大部分を、例えば、スライドジェスチャー、タップ、又は他のジェスチャーを用いて、非表示メニュー104の近くで見ることができる。非表示メニュー104の大部分が表示されると、非表示メニュー104内にある画面分割アプリケーション102をユーザーに表示することができる。
【0021】
いくつかの実施例では、非表示メニュー104の一部は常にディスプレイ100上に表示され、作動され得る。言い換えれば、ディスプレイ100に表示される活動にかかわらず、非表示メニュー104の一部が表示されてもよい。同様に、活動にかかわらず、ユーザーは、非表示メニュー104を起動して、非表示メニュー104のより大部分を表示することができる。例えば、ユーザーは、ブラウザを閉じて画面分割アプリケーション102を見つける必要なく、ディスプレイ100上のブラウザを見ることができ、ユーザーは、画面分割アプリケーション102の1つを開くために非表示メニュー104を起動することができる。
【0022】
従って、アプリケーションを開くことによって、画面分割モードを活性化することができる。ただし、図1には2つのバリエーションしか示されていないが、他のバリエーションも同様に利用できる。例えば、ディスプレイ100の4分の1である4つの部分の画面分割アプリケーションを使用することができる。画面分割アプリケーションの4つの部分は、ディスプレイ100を垂直方向と水平方向の2つの方向に分割して4つの部分を生成するデフォルトのレイアウトを有することができる。また、非表示メニュー104は、画面分割アプリケーション102の別の位置を見つけるための例として示されているが、他の位置も可能である。例えば、他の自動非表示メニューは、ディスプレイ100の下部及び/又はディスプレイ100の上部からのスライドジェスチャーによって表示されることができる。画面分割アプリケーション10は、そのメニュー内に存在してもよい。
【0023】
画面分割モードを起動するためのメニュー
図2Aは、メニュー202の例を示し、ここで、画面分割アプリケーションがディスプレイ200上に位置する。上述したように、画面分割アプリケーションは、ユーザーデバイス上の任意の場所に存在することができる。ここで、例えば、アプリケーションはメニュー202内にある。いくつかの実施例では、メニュー202は、ユーザーがジェスチャー(例えば、2本指のドラッグジェスチャー)を実行する際に完全に表示される部分的に非表示のメニューであってもよい。図2Aにおいて、メニュー202は完全に表示され、ユーザーは画面分割アプリケーション(例えば、3分割)を選択することができる。ユーザーが特定の画面分割アプリケーションを選択すると、図2Bに示すように、起動メニューを表示ことができる。
【0024】
図2Bは、起動メニュー204の例を示す。起動メニュー204は、例えば、ユーザーが選択するための各部のレイアウトを含み、画面分割モードに含まれるアプリケーション、ユーザーがデバイス上でアプリケーションを検索するための検索バー、及び画面分割モードを初期化する起動ボタンを含む。いくつかの実施例では、起動メニュー204は、ユーザーがよく使用する、前に画面分割モードで使用した、及び/又は最近使用したアプリケーションのリストを含むことができる。例えば、図2Bにおいて、ユーザーは、クロックアプリケーションを最近に使用しており、以前は画面分割モードでノートアプリケーションを使用しており、地図アプリケーションをよく使用していた可能性がある。
【0025】
ユーザーがスクリーンショットモードで使用するアプリケーションを選択すると、ユーザーは「起動」(START)を選択することができる。いくつかの実施例では、ユーザーは、ユーザーによって選択された画面分割アプリケーションバリエーションによって示されるアプリケーションの数だけを選択することができる。例えば、図2Bでは、ユーザーは3つの部分のバリエーションを選択しているので、ユーザーは3つのアプリケーションを選択することができる。ユーザーが3よりも多く又は少なく選択しようとした場合、適切な数を選択したことを示すエラーメッセージを表示することができる。ユーザーが適切な数を選択すると、ユーザーは、画面分割モードに入るために「起動」(START)を選択することができる。
【0026】
画面分割モードでのカスタム
図3Aは、画面分割モード300のカスタマイズ例を示す。画面分割モードは、ディスプレイの3つの部分(例えば、1、2、及び3)内に表示される第1のアプリケーション302、第2のアプリケーション304、及び第3のアプリケーション306を含む。各アプリケーションは、それぞれの部分に対応するユーザーインターフェースを表示する。例えば、図3Aでは、ユーザーがドラッグジェスチャーを行う前に、第1のアプリケーション302は部分1内にそのユーザーインターフェースを表示し、第2のアプリケーション304は部分2内にその内容を表示し、第3のアプリケーション306は部分3内にその内容を表示する。
【0027】
いくつかの実施例では、部分1、2、及び3のレイアウト及びサイズを変更することができる。例えば、ユーザーは、部分1の下部境界を上にドラッグして、部分2の下部境界に位置合わせすることができる。別の例では、各部分のサイズは、その部分に表示されているアプリケーションのサイズにリンクできる。例えば、第1のアプリケーション302は、部分1内に表示される。ユーザーは、既知の方法(例えば、アプリケーションの境界のドラッグ)を使用して、第1のアプリケーション302のサイズを変更することができ、部分1のサイズを自動的に調整することができる。
【0028】
いくつかの実施例では、ユーザーが部分及び/又はアプリケーションのサイズを調整すると、ディスプレイ全体を充填するために、他の部分及び/又はアプリケーションのサイズを自動的に調整することができる。例えば、ユーザーが部分1のサイズを部分2のサイズと同じに調整した場合、部分3のサイズを新しく生成されたスペースを充填するように変更することができる。同様に、ユーザーが部分2を拡大すると、部分1、部分3、又はその両方のサイズを自動的に調整して、各部分が重複しないようにすることができる。
【0029】
アプリケーション302、304、306がそれぞれ部分1、2、及び3内に表示されると、ユーザーはそれらを選択して移動することができる。例えば、図3Aは、ユーザーが第3のアプリケーション306をキャプチャ(例えば、長押し)して移動することを示している。いくつかの実施例では、ユーザーがアプリケーションを別の部分及び/又はアプリケーション(例えば、部分2及び第2のアプリケーション304)の近くにドラッグすると、別の部分及び/又はアプリケーションは、ドラッグされたアプリケーションの以前の部分に自動的に再配置することができる。例えば、図3Aでは、ユーザーは、第3のアプリケーション306を部分3から第2のアプリケーション304と部分2の近くにドラッグしている。
【0030】
図3Bは、画面分割モード300におけるアプリケーションの移動を示す。ユーザーが第3のアプリケーション306を部分2の近くにドラッグすると、第2のアプリケーション304は部分3に自動的に再配置され、部分2が空になる。その後、ユーザーは、第3のアプリケーション306を部分2に配置することができる。いくつかの実施例では、アプリケーションが異なるサイズの部分に再配置されると、自動的にサイズを調整することができる。例えば、ユーザーが第3のアプリケーション306を部分3から部分1にドラッグすると、第3のアプリケーション306のサイズは部分1のサイズに自動的に調整され、第1のアプリケーション302のサイズは部分3に自動的に調整されることができる。
【0031】
ユーザーは、他の一般的なジェスチャーを使用することにより、この再配置能力を活性化することができる。例えば、ユーザーはアプリケーションのタイトルバーをクリックしたり、アプリケーションの他の場所で長押しを実行したりすることができる。別の例では、再配置を活性化するために、ユーザーはある部分に向かって軽く弾くことができる。例えば、ユーザーは、1つ以上の指で、部分2に向けて第3のアプリケーション306を押して軽く弾くことができる。これにより、第2のアプリケーション304と第3のアプリケーション306は位置を交換することができる。
【0032】
図4Aは、画面分割モード400における充填メニューためのプロンプトの位置の例を示す。画面分割モード400は、プロンプト402、タイトルバー404、メニュー406を含む。プロンプト402は、アプリケーションのタイトルバー404上に配置することができる。いくつかの実施例では、画面分割モード400の各アプリケーションについて、タイトルバー404は同様のオプション及びタイトルを含むことができる。例えば、タイトルバー404は、アプリケーションのタイトル(例えば、受信ボックス)とプロンプト402とを含むことができる。
【0033】
プロンプト402は、一般的なジェスチャー(例えば、プロンプト402の近く又はプロンプト402上の規則的な押下)によってトリガされうる。提示されると、メニュー406は充填される。図4Bは、画面分割モード400におけるメニュー406の例を示す。メニュー406は、画面分割モードに関連する様々なオプションを含むことができる。例えば、メニュー406は、アプリケーションを閉じる、新しいアプリケーションを開く、アプリケーションのサイズを調整する(例えば、拡大する)、及び異なる画面分割モードに入るオプションを含む。
【0034】
さらに、メニュー406内のいくつかのオプションは、対応するアプリケーションにのみ影響を与える可能性があり、他のオプションは、画面分割モード400全体に影響を与える可能性がある。例えば、ユーザーがアプリケーションの拡大を選択した場合、画面全体でその特定のアプリケーションのみを表示することができる。又は、ユーザーがアプリケーションを閉じることを選択した場合、選択したアプリケーションのみを閉じる(例えば、画面分割モード400から削除する)ことができる。同様に、ユーザーが画面分割モードに入る異なるバリエーションを選択した場合、現在の表示全体を変更して変更を反映することができる。例えば、図4Bでは、現在の表示は3つの部分を含む。ユーザーが2つの部分の画面分割のに入ることを選択した場合、ユーザーにアプリケーションを選択して閉じることを促すことができ、ディスプレイの同じ部分に残りの2つのアプリケーションを表示するように表示を変更することができます。
【0035】
図5Aは、フル画面モード500Aの例を示す。フル画面モード500Aは、終了プロンプト502を含む。図4Bに関連して説明したように、ユーザーがアプリケーションの拡大を選択した場合、ディスプレイ全体に適したサイズにアプリケーションのサイズを調整することができる。フル画面モード500Aになると、ユーザーはフル画面モード500Aを終了することを選択することができる。図5Bは、ユーザーがフル画面モード500Aを終了することを選択した後の画面分割モード500Bの例を示す。ユーザーがフル画面モード500Aを終了することを選択すると、ディスプレイは前に表示された同じアプリケーションとレイアウトを含む画面分割モード500Bに戻ることができる。例えば、ユーザーが3分割モードからフル画面モード500Aへの移行を選択した場合、ユーザーはフル画面モード500Aを終了した後に同じ表示に戻る。
【0036】
コンテンツ共有
図6は、画面分割モード600におけるコンテンツ共有の例を示す。画面分割モード600は、カレンダー602、電子メール604、及び地図606を含む。いくつかの実施例では、ユーザーは、画面分割モード600下のアプリケーションのコンテンツを画面分割モード600下の別のアプリケーションに転送することができる。コンテンツは、アプリケーションに関連付けられた任意のデータを含むことができる。例えば、コンテンツは、デジタル、テキスト、マルチメディア、及び/又はメタデータであってもよい。例えば、電子メール604内の毎週の会議のカレンダー招待をドラッグしてカレンダー602に入れることができる。
【0037】
いくつかの実施例では、共有コンテンツをターゲットアプリケーションに統合する方法を選択するようにユーザーに促すことができる。例えば、ユーザーが地図606からの地図をカレンダー602にドラッグすると、イベントの場所として地図を新しいカレンダーイベントに記憶すべきかどうかを選択するようにユーザーに促すことができる。別の例では、ユーザーが地図を606から電子メール604にドラッグすると、継続方法を選択するようにユーザーに促すことができる。次の手順には、例えば、新しいEメールウィンドウを開くか、Eメールの添付ファイルとして地図を追加することが含まれる。いくつかの実施例では、2つのアプリケーション間の最初の交換中にデフォルト方法を選択することができる。例えば、図6において、電子メール604とカレンダー602との間で共有される第1の実例である場合、ユーザーは将来の実例のデフォルト動作を選択するように促すことができる。複数のオプション(例えば、既存のカレンダーイベントにコンテンツを追加したり、新しいカレンダーイベントを作成したりする)から選択するようにユーザーに促すことができます。
【0038】
コンテンツが目的地に置かれると、画面分割モード600の外観は、目的地がコンテンツを受信したことを示すように変更することができる。図7は、コンテンツが目的地に置かれたときの画面分割モード700の変化を示している。例えば、目的地は共有コンテンツを強調表示するために色を変更することができ、又は目的地はコンテンツを受信したことを示すためにサイズを変更することができる。
【0039】
図8は、あるアプリケーションからのコンテンツが別のアプリケーションによって受信された場合のディスプレイ800上のアラーム802の例を示す。いくつかの実施例では、アラートは、コンテンツが正常に送信されたことを示す表示を含むことができる。例えば、アラート802は、コンテンツセグメントとチェックマークとを含むことができる。いくつかの実施例では、共有コンテンツが正常に転送されなかった場合、アラート802は、例えば「X」を含むことができ、又はユーザーに再試行を促すことができる。
【0040】
画面分割アイコンの外観
図9Aは、画面分割モードで表示されるコンテンツをユーザーデバイスのメイン画面900から選択する方法の例を示す。メイン画面900は、2分割アイコン902を含む。いくつかの実施例では、ユーザーは、別のアプリケーション(例えば、写真)を選択し、画面分割モードで別のアプリケーションを使用するために、2分割アイコン902の近くにドラッグすることができる。別のアプリケーションが2分割アイコン902上又はその近くに置かれると、ユーザーは、画面分割モードが起動されると、別のアプリケーションが表示されることを示す指示を受信することができる。いくつかの実施例では、図9Bに示すように、画面分割アプリケーションアイコンの外観をインジケータ904で更新することができる。
【0041】
例えば、インジケータ904は、2分割アイコン902のエッジ上に充填され、画面分割モードが活性化である場合に表示されるアプリケーションの数を示すことができる。例えば、図9Bでは、ユーザーは、画面分割モードで使用するためのアプリケーション(例えば、写真)をドラッグしている。従って、インジケータ904は「1」を表示する。別のアプリケーション(例えば、メモ)がドラッグされ、2分割アイコン902の近く又は2分割アイコン902の上に配置されると、インジケータはその変化を反映することができる。
【0042】
例えば、図9Cは、別のアプリケーションを選択した後にインジケータを更新する方法の別の例を示す。特に、ノートアプリケーションがドラッグされ、2分割アイコンの近く又は2分割アイコンの上に配置された後に更新されたインジケータ906は、「2」を表示する。いくつかの実施例では、最大数のアプリケーションが選択されると、ユーザーは他のアプリケーションをドラッグやドロップすることができない。例えば、2分割アイコン902を開いたときに活性化される分割画面モードは、同時に表示できる最大2つのアプリケーションを有することができる。従って、ユーザーが3番目のアプリケーションをドラッグやドロップしようとすると、この動作が受け入れられない可能性がある。いくつかの実施例では、ユーザーが最大数より多い数を選択した場合、ユーザーに削除アプリケーションの選択を促すことができる。例えば、図9Cにおいて、ユーザーが健康アプリケーションを2分アイコンの近く又は2分アイコンの上にドラッグやドロップしようと試みると、ユーザーに写真アプリケーション又はノートアプリケーションの削除を促すことができる。
【0043】
画面分割モードを起動しプリファレンスを保存する
図10Aは、ディスプレイ1000上で画面分割モードが活性化されたときにメニュー1002を開く例を示す。ユーザーが画面分割アプリケーションを活性化(例えば、クリック)すると、メニュー1002を充填して開くことができる。メニュー1002を開くことは、例えば、ユーザーのために選択する部分の数、画面分割モードで表示するアプリケーションのオプション、及び/又は、ユーザーが画面分割モードを保存又は起動することによって継続するためのオプションを含むことができる。
【0044】
いくつかの実施例では、ユーザーは、部分の数を選択することができる。例えば、図10Aでは、ユーザーは2つの画面(例えば、部分)を有することを選択している。別の例では、ドロップダウンメニューを使用して異なる数の部分を選択できる。部分の数が選択されると、ユーザーは、例えばドロップダウンメニュー又はアプリケーションリスト(例えば、起動204と同様)を使用することにより、画面分割モードで使用するアプリケーションを選択することができる。前述したように、選択可能なアプリケーションの最大数は、選択した部分の数と同じであってもよい。ユーザーが選択したアプリケーションが部分の数より多いか少ない場合は、ユーザーに選択の編集を促すことができる。
【0045】
アプリケーションを選択した後、ユーザーは画面分割モードを起動するか、デフォルト設定として選択を保存するかを選択することができる。図10Bはユーザーが「2画面起動」を選択した場合の画面分割モードの例を示す図である。いくつかの実施例では、ユーザーが画面分割モードを起動することを選択した場合、ユーザーが開いたメニュー1002で行った選択は、画面分割表示1004に反映される。図10Bでは、例えば、「キッチンレシピ」と「テレビ」を用いて画面分割表示1004に同時に表示される。
【0046】
又は、ユーザーは選択をデフォルト設定として保存することを選択することができる。図10Cは、ユーザーが「2画面保存」を選択した場合の画面分割アプリケーションアイコンの更新外観の例を示す図である。いくつかの実施例では、ユーザーが2つの画面を保存することを選択した場合、メニュー1002を開いてユーザーが選択したものは、デフォルト又は好ましいオプションとして保存することができる。言い換えれば、画面分割アプリケーションを開くたびに、メニュー1002(例えば、画面分割表示1004)を開く上で行われた選択を反映することができる。
【0047】
いくつかの実施例では、ユーザーがオープンメニュー1002上の選択を保存することを選択すると、カスタムアイコンを生成することができる。保存オプションを使用すると、ユーザーはプリファレンスごとに複数のアプリケーションを生成できる。例えば、アイコン1006は「調理」とマークされ、これは、ユーザーが調理時に画面分割表示1004をより好むことを示すことができる。別の例では、ユーザーは、各アクティビティ(例えば、トレーニング又は読書)に対して異なるプリファレンスを保存することができる。例えば、ユーザーは、「キッチンレシピ」や「テレビ」ではなく「健康」や「音楽」をトレーニング時のユーザーのデフォルト設定として保存できる。
【0048】
カスタムアイコンの外観は、選択したアプリケーションに関連する視覚プロンプトのコラージュを含むことができる。例えば、図10Cにおいて、アイコン1006は、ユーザーの選択に基づいて生成されたカスタムアイコンであってもよい。図10Aに示すように、ユーザーの選択は、キッチンレシピアプリケーションとテレビアプリケーションである。図10Aは、また、選択された各アプリケーションを示す視覚プロンプトのコラージュを示す。視覚プロンプトはアイコン1006の外観に組み込むことができる。この場合、アイコン1006の左側はキッチンレシピアプリケーションに関連する視覚プロンプトを含み、アイコン1006の右側はテレビアプリケーションに関連する視覚プロンプトを含む。同様に、異なる数のアプリケーションを選択すると、選択したアプリケーションに関連付けられた視覚プロンプトを含むアイコンを使用してカスタムアイコンを生成することができる。例えば、4つのアプリケーションを選択すると、新しく生成されたカスタムアイコンは、4つの選択されたアプリケーションのうちの1つに関連付けられた視覚プロンプトを含む象限に分割することができる。
【0049】
いくつかの実施例では、カスタムアイコンは、ショートカットであってもよく、このショートカットはアプリケーションの外観を有し、画面分割モード(ここで説明する方法)を自動的に起動することができ、ここで、ユーザーが選択したアプリケーションがデフォルト設定である。例えば、ユーザーがアイコン1006を選択した場合、システムは、図10Bに描かれた画面分割モードを開くことができる。言い換えれば、アイコン1006が起動されるたびに、対応する画面分割モードは選択されたアプリケーションを含むことになる。図10Bにおいて、ユーザーは、キッチンレシピアプリケーションとテレビアプリケーションとを備えた画面分割表示を保存することを選択している。従って、アイコン1006が起動されると、対応する画面分割モードは、キッチンレシピアプリケーションとテレビアプリケーションとを含むことになる。
【0050】
図11Aは、複数の画面分割アプリケーションを有するディスプレイ1100の例を示す。ディスプレイ1100は、3分割アイコン1102を含む。いくつかの実施例では、ユーザーが3分割アイコン1102を選択すると、前に保存された画面分割表示のためのプリファレンスリストから選択するようユーザーに促すことができる。図11Bは、保存されたプリファレンスメニュー1104の例を示す。保存されたプリファレンスメニュー1104は、ユーザーが以前に保存した画面分割レイアウト及びアプリケーションのリストを含む。例えば、ユーザーは以前に保存されたいくつかのプリファレンス(例えば、ヨガ、運動、旅行)を持っている。いくつかの実施例では、ユーザーはまた、新しいプリファレンスを作成することを選択することができる。ユーザーがこのオプションを選択した場合、異なるメニュー(例えば、起動メニュー204とオープンメニュー1002と同様)でレイアウトとアプリケーションを選択するようにユーザーに促すことができる。
【0051】
ユーザーがプリファレンスを選択すると、該プリファレンスの画面分割モードを表示することができる。図12は、保存されたプリファレンス1202の画面分割モードのディスプレイ1200の例を示す。ユーザーは、例えば「ヨガ」プリファレンスを選択しているかもしれない。従って、ディスプレイ1200は、ヨガビデオ、健康アプリケーション、デジタルブックを含む。ユーザーが別のプリファレンスを選択した場合、アプリケーション、レイアウト、分割数、及びその他の要因は、プリファレンスを反映するように変更することができる。
【0052】
レイアウト
一般的には、ユーザーのプリファレンスに応じて画面分割モードのレイアウトを変更し、画面分割モードのレイアウトのサイズを調整することができる。画面分割モードにおける部分の数は、どの程度のアプリケーションを使用できるかを決定することができる。例えば、2画面分割は、2つ以上のアプリケーションを収容することはできない。図13Aは、2画面分割の分割モード1302のレイアウトを有するディスプレイ1300の例を示す。いくつかの実施例では、ディスプレイ1300の上半分が一部であり、下が別の部分であるように、2画面分割の分割モード1302を水平に分割することができる。いくつかの実施例では、各部分のサイズは、例えば、部分の境界をクリックしてドラッグすることによって変更することができる。
【0053】
同様に、図13Bは、3分割画面の分割モード1304のレイアウトの例を示す。前述したように、3分割画面の分割モード1304の3つの部分を変更することができる。例えば、最大の部分は、ディスプレイ1300の上部又はディスプレイ1300の左側に位置することができる。いくつかの実施例では、ディスプレイ1300は、垂直又は水平に3つの等しい部分に分割することができる。例えば、3つの部分のそれぞれは、各部分が他の部分の下又は上にあるように、ディスプレイ1300の左側から右側に延びることができる。
【0054】
図13Cは、4分割画面の分割モード1306のレイアウトの例を示す。また、プリファレンスに応じて、4分割画面の分割モード1306を変更し、4分割画面の分割モード1306のサイズを変更することもできる。例えば、これらの部分は互いに積層されていてもよく、又は互いに隣接していてもよい。別の例では、2つの部分が他の2つの部分よりも大きくなるように、ディスプレイ1300の左側とディスプレイ1300の右側との間の垂直境界を移動することができる。同様に、水平境界を移動して、上部の2つの部分が下部の2つの部分より大きいか小さいようにすることができる。
【0055】
折り畳み可能な電話
図14は、折り畳み可能な電話1400の例を示す。場合によっては、本明細書に開示された技術は、折り畳み接合部(joint)1402を有する折り畳み可能な電話1400上で実装することができる。いくつかの実施例では、折り畳み接合部1402は、画面分割モードの各部分間のスペーサとして使用することができる。例えば、2つの部分の画面分割において、折り畳み接合部1402は、折り畳み接合部1402から垂直に下方に延びる折り畳み線を形成することができる。折り畳み線は、画面の左側の第1の部分と画面の右側の第2の部分を提供することができる。
【0056】
いくつかの実施例では、折り畳み可能な電話1400の折り畳みの程度は、画面分割モードに影響を与える。例えば、折り畳み可能な電話1400が、ユーザーが電話を回すことなく画面全体を見ることができるように折り畳まれている場合、画面分割モードは画面全体に表示することができる。逆に、折り畳み可能な電話1400が折り畳み可能な装置の一方の側が他方の側に接触するように折り畳まれている場合、画面分割モードは一方の側にのみ表示されてもよい。例えば、ユーザーが折り畳み可能な電話1400を持って完全に折り畳んだ場合、画面の片側はユーザーの手に当接し、画面の他方の側はユーザーに向けられてもよい。そのため、ユーザーに面する側に分画面モードを表示することができる。
【0057】
いくつかの実施例では、ユーザープリファレンスは、折り畳み可能な電話1400上の画面分割モードのレイアウトを指示することができる。例えば、ユーザーは、折り畳み可能な電話1400で使用するために、好ましいレイアウト(例えば、保存されたプリファレンスメニュー1104を使用する)を保存することができる。例えば、プリファレンスは、活性化に基づくことができる。ユーザーは、ラップトップコンピュータをシミュレーションするために折り畳み可能な電話1400が折り畳まれた「ラップトップコンピュータ」と呼ばれるプリファレンスを保存することができる。ラップトップレイアウトでは、ユーザーは、キーボードアプリケーションを画面の半分に、ノートアプリケーションを別の半分に表示できる。同様に、ユーザーは、画面の半分がビデオゲームコントロール(矢印キーなど)を持ち、画面のもう半分がゲームを表示する「ゲーム」とマークされた別の好みを持つことができる。
【0058】
いくつかの実施例では、折り畳み接合部1402の作動を画面分割モードの初期化のトリガとして使用することができる。例えば、ユーザーが折り畳み可能な電話1400を折り畳んだ場合、起動メニュー204及び/又はメニュー1002を開くことに関連して説明されたオプションから選択するようユーザーに促すことができる。従って、本明細書に記載の画面分割モードは、折り畳み可能な電話1400上で実装することができる。
【0059】
例示的なシステムコンポーネント
図15は、本明細書で説明するスクリーン分離技術を実装するために使用され得る例示的な画面分割の実装デバイス1500の機能ブロック図を示す。
【0060】
例示的な画面分割の実装デバイス1500は、ユーザーのモバイル装置(例えば、折り畳み可能な電話1400)内で実装され実行されてもよい。図15に示すように、画面分割の実装デバイス1500は、画面1510、タッチ検出システム1520、表示システム1530、及び折りたたみシステム1540を含むことができる。なお、図15に示すコンポーネントは例示的なものにすぎない。簡単にするために、中央プロセッサユニット(CPU)、メモリモジュール、通信回路などの公知のいくつかのコンポーネントは図示されていない。ここで説明する1つ又は複数のシステム、サブシステム、コンポーネント、及び/又はモジュールは、ソフトウェアアプリケーション、又はソフトウェアアプリケーションを含むように実装することができ、しかし、これらのシステム/サブシステム/モジュールの任意の適切な組み合わせは、同じ又は同様の機能を実現するためにハードウェア又はファームウェアコンポーネントとして実装することができる。同様に、本明細書の議論を容易にするために、図15の例示的なコンポーネントを示す。実際の実装方法に応じて、コンポーネントを組み合わせたり分割したりすることができる。
【0061】
いくつかの実施例によれば、画面分割の実装デバイス1500は、ユーザーが画面分割モードを起動したいという指示を受信したときに起動することができる。いくつかの実施例では、命令としてソフトウェア機能呼び出し(例えば、ソフトウェアアプリケーションから)を受信できるように、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)をデバイス1500に実装することができる。いくつかの実施例では、デバイス1500は、オペレーティングシステム(OS)に提供される機能セットの一部として、又はシステムソフトウェアライブラリなどとして実装することができる。いくつかの実施例では、デバイス1500は、メモリ内に存在する独立したソフトウェアであってもよい。
【0062】
デバイス1500が画面分割モードを開始する指示を受信すると、デバイス1500は次のステップを決定する。一般的に、ここで説明する次のステップは、ユーザーが提供する指示のタイプに依存することができる。いくつかの実施例では、次のステップは、メニュー(例えば、起動メニュー204、オープンメニュー1002、又は保存されたプリファレンスメニュー1104)を生成することを含むことができる。いくつかの実施例では、次のステップは、図12に示すように、保存されたレイアウトを表示することを含むことができる。
【0063】
タッチ検出システム1520は、ユーザーが提供する命令タイプの詳細情報を提供することができる。タッチ検出システム1520は、ユーザーが画面1510のどの部分にタッチしたか、又は選択したかを検出することができる。デバイス1500は、ユーザーが接触する位置に応じて、次のステップを決定することができる。特に、選択検出器1524は、ユーザーが選択を行うタイミングを決定することができる。ドラッグ検出器1522は、ユーザーがコンテンツをクリックし、ドラッグするタイミングを決定することができる。エッジ検出器1526は、画面エッジ付近の使用アクティビティ及びコンテンツ(例えば、非表示メニュー104)を検出することができる。
【0064】
一般的に、表示システム1530は、画面1510にコンテンツを表示するために、タッチ検出システム1520からのデータを解析して適切な命令を生成することができる。例えば、デバイス1500が、ユーザーが接触する位置に基づいてメニューを表示すべきだと判断した場合、表示システム1530は、画面1510にメニューを表示するための指示を生成することができる。別の例では、ユーザーが画面1510の画面分割アプリケーション(例えば、画面分割アプリケーション102)の近くの領域に接触した場合、デバイス1500は、表示システム1530がメニューを生成することを指示することができる。又は、ユーザーが保存されたレイアウト(例えば、アイコン1006)を選択した場合、表示システム1530は保存されたレイアウトを生成することができる。別の例では、ドラッグ検出器1522がは、ユーザーが画面分割アイコンの近くにアプリケーションをドラッグしたことを検出した場合、デバイス1500は、インジケータ(例えば、インジケータ904)を含むようにアイコンの外観を変更するように表示システム1530に指示することができる。
【0065】
折り畳み可能なデバイスの一部である折りたたみシステム1540は、デバイス1500に入力を提供するために使用することができる。折りたたみ検出器1542は、ユーザーが折りたたみデバイスを折りたたんだタイミングを検出することができる。折りたたみシステム1540からのデータは、例えば、画面分割モードがどのように表示されるかを決定するために使用することができる。例えば、折りたたみ検出器1542は、デバイスの一部のデータがユーザーに見えないようにユーザーが折り畳んだデータを提供することができる。折りたたみシステム1540は、このデータをデバイス1500に提供することができる。デバイス1500は、ユーザーに見える画面1510の一部のみが画面分割モードを表示するように、表示システム1530に表示を変更するように指示することができる。例えば、折りたたみシステム1540は、右画面1514のみ、又は左画面1512のみがユーザーに対して見えると判断することができ、従って、表示システム1530はそれに応じて命令を提供することができる。
【0066】
方法
図16は、画面分割モードを実装するための例示的な方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600は、ユーザー入力に基づいてコンテンツを表示するためにデバイスの画面に適合するように命令を実行することができるデバイス(例えば、画面分割の実装デバイスデバイス1500)の様々なコンポーネントによって実装することができる。例えば、デバイスは、プロセッサと、プロセッサが実行可能な命令を有するメモリとを含む任意のデバイスであってもよい。
【0067】
まず、ブロック1610において、デバイスは、2つ以上のアプリケーションがデバイスの画面上の指定された領域にドラッグされて画面分割モードに含められることに基づいて、画面分割モードを起動する命令を検出することができる。いくつかの実施例では、デバイス画面上の指定された領域は、画面分割モードを表すメイン画面上又はアプリケーションメニュー内のアイコンであってもよく、例えば、ブロック1612である。別の例では、ブロック1614において、所定の形状は、画面のエッジ又は隅(例えば、非表示メニュー104)に位置することができる。いくつかの実施例では、デバイスが折り畳み可能なデバイスである場合、画面分割モードを開始する命令の検出は、折り畳み可能なデバイスの折り畳み動作に基づくことができる。
【0068】
さらに、デバイスは、アプリケーションが指定された領域にドラッグされたことを検出すると、ユーザーが所望のバリエーションを選択できるようにするために、少なくとも2つのアイコンを有するインターフェースを表示することができ、各アイコンが画面分割モードの異なるバリエーションを示す。画面分割モードの各各バリエーションは、画面分割表示のための異なる数の表示部分を有することができる。例えば、画面分割モードの利用可能な各バリエーションは、画面分割表示のための2つの表示部分を有する第1の各バリエーションと、画面分割表示のための3つの表示部分を有する第2の各バリエーションとを含むことができる。
【0069】
次に、ブロック1620において、画面分割モードを起動する命令に応答して、デバイスは、2つ以上のアプリケーションから選択された1セットのアプリケーションのそれぞれに対して、デバイス画面の異なる表示部分にそれぞれ対応するユーザーインターフェースを表示させることができる。例えば、表示部分は、折り畳み可能な装置の折り畳み線の位置に基づいて、1つの表示部分が折り畳み線を介して隣接する表示部分から切り分けるようにしてもよい。いくつかの実施例では、デバイスは、画面分割モードを起動する命令を受信した後、各アプリケーションにそのユーザーインターフェースを表示させる前に、インターフェースを画面に表示するようにトリガすることができ、ここで、このユーザー選択インターフェースは、デバイスのユーザーが2つ以上のアプリケーションから選定されたどのアプリケーションが1セットのアプリケーションに含めることを促す。ユーザー選択インターフェースは、例えば、所定数のアプリケーションが指定された領域にドラッグされたときにトリガされることができる。例えば、所定の数は2つ又は3つであってもよく、又は画面分割アプリケーションバリエーション(例えば、画面分割アプリケーション102)に基づいていてもよい。
【0070】
いくつかの実施例では、デバイスは、ユーザーが1セットのアプリケーションを選択したことを検出すると、ユーザーにそのセットのアプリケーションをデフォルトセットとして保存するように促すことができる。ユーザーがこのセットのアプリケーションをデフォルト設定として選択して保存する場合、いくつかの例では、デバイスはカスタムアイコンを生成できる。カスタムアイコンの外観は、このセットのアプリケーション内の各アプリケーションを示す視覚プロンプトのコラージュ(例えば、図10Cのアイコン1006)を含むことができる。さらに、ユーザーがカスタムアイコンを起動(例えば、開く)すると、デバイスは、このセットのアプリケーションを画面分割モードで表示することができる。
【0071】
いくつかの実施例では、ユーザーは、表示部分のサイズ、形状、及び/又は位置を含む所望の変更の入力を提供することができる。従って、入力に基づいて表示部分を調整することができる。いくつかの実施例では、入力は、フル画面に入るか終了するために表示部分を変更することを含む。いくつかの実施例では、入力は、表示部分を隣接する表示部分と仕切る画面分割線をドラッグすることを含む。画面分割線のドラッグに基づいて、デバイスは、隣接する表示部分を調整して、表示部分を補足して調整することができる。いくつかの実施例では、入力は、第1の表示部分をドラッグして第2の表示部分にドロップすることを含む。このデバイスは、第1の表示部分と第2の表示部分との間で表示の位置とサイズを交換することができるようになる。
【0072】
いくつかの実施例では、デバイスは、第1の表示部分から第2の表示部分へのオブジェクトのドラッグをユーザーから受信することができ、ここで、各表示部分が異なるアプリケーションに対応する。また、オブジェクトのドラッグに応答して、デバイスは、第1の表示部分に関連するアプリケーションからオブジェクトの情報を第2の表示部分に関連する別のアプリケーションに伝達させることができる。伝達されるオブジェクトの情報には、オブジェクトが第2の表示部分内のどの場所の具体的な位置に置かれているかを示すことが含まれる。さらに、デバイスは、指定された領域上でドラッグ動作が実行されていることを検出することができ、これにより、ユーザーが指定領域の画面に対する位置を調整できる。
【0073】
コンピュータシステムとデバイスのアーキテクチャ
図17は、計算システム1700の一例を示すブロック図であり、本明細書で説明する少なくともいくつかの動作を計算システム1700に実装することができる。例えば、計算システム1700の一部のコンポーネントは、画面分割の実装デバイス(例えば、図15の画面分割の実装デバイス1500)を含むコンピューティングデバイス(例えば、図14の折り畳み可能なデバイス1400)を実装するために使用される。
【0074】
計算システム1700は、バス1716に通信可能に接続された1つ又は複数の中央処理ユニット(「プロセッサ」とも呼ばれる)1702、メインメモリ1706、不揮発性メモリ1710、ネットワークアダプタ1712(例えば、ネットワークインターフェース)、ビデオディスプレイ1718、入出力デバイス1720、制御デバイス1722(例えば、キーボード及びポインティングデバイス)、記憶媒体1726を含む駆動部1724及び信号生成装置1730。バス1716は、適切なブリッジ、アダプタ、又はコントローラを介して接続された1つ又は複数の物理バス及び/又はポイントツーポイント接続を表す抽象的なものとして示されている。従って、バス1716は、システムバス、周辺コンポーネント相互接続(PCI)バス、PCI-Expressバス、スーパートランスポート又は産業標準アーキテクチャ(ISA)バス、小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI)バス、汎用シリアルバス(USB)、IIC(I2C)バス、又は電気ガス及び電子技術者協会(IEEE)標準1394バス(「ファイアワイヤ」とも呼ばれる)を含むことができる。
【0075】
計算システム1700は、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話、ゲームコンソール、音楽プレーヤー、ウェアラブルエレクトロニクス(例えば、腕時計又は健康追跡器)、ネットワーク接続(「スマート」)デバイス(例えば、テレビ又はホームアシスタントデバイス)、仮想/拡張現実システム(例えば、ヘッドマウントディスプレイ)、又は、(逐次的に又は他の方法で)計算システム1700によって実行される1つ又は複数の動作を指定する命令群を実行することができる他の電子デバイスと、同様のコンピュータプロセッサアーキテクチャを共有する。
【0076】
メインメモリ1706、不揮発性メモリ1710、及び記憶媒体1726(「機械可読媒体」とも呼ばれる)は単一の媒体として示されているが、「機械可読媒体」及び「記憶媒体」という用語は、1つ又は複数の命令セット1728を記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型/分散型データベース及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含むと考えられるべきである。「機械可読媒体」及び「記憶媒体」という用語は、計算システム1700によって実行されるための命令群を記憶、符号化、又は搬送することができる任意の媒体を含むと考えられるべきである。
【0077】
一般的に、開示されたコンテンツの実施例を実装するために実行されるルーチンは、オペレーティングシステムの一部又は特定のアプリケーション、コンポーネント、プログラム、オブジェクト、モジュール、又は命令のシーケンス(総称して「コンピュータプログラム」と呼ばれる)として実装される。コンピュータプログラムは、一般に、計算装置内の様々なメモリ及び記憶装置において様々な時間に設定された1つ又は複数の命令(例えば、命令1704、1708、1728)を含む。1つ又は複数の命令は、1つ又は複数のプロセッサ1702によって読み出され実行されるとき、計算システム1700に、公開コンテンツのさまざまな態様に関連する要素を実行するための動作を実行させる。
【0078】
さらに、実施例は完全に機能化されたコンピューティングデバイスのコンテキストで説明されているが、各実施例は様々な形式のプログラム製品として分布することができることを当業者は理解するであろう。開示は、実際の影響分布に使用される機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体の特定のタイプにかかわらず適用される。
【0079】
機械可読記憶装置、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体の他の例としては、揮発性及び不揮発性のメモリ1710、フロッピーディスク及び他のリムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、光ディスク(例えば、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多機能ディスク(DVD))、及びデジタル及びアナログ通信リンクなどの伝送タイプの媒体が挙げられる。
【0080】
ネットワークアダプタ1712により、計算システム1700は、計算システム1700と外部エンティティによってサポートされる任意の通信プロトコルを介して計算システム1700外部のエンティティにネットワーク1714内のデータを調整することができる。ネットワークアダプタ1712は、ネットワークアダプタカード、無線ネットワークインターフェースカード、ルータ、アクセスポイント、無線ルータ、スイッチ、多層スイッチ、プロトコル変換器、ゲートウェイ、ブリッジ、ブリッジルータ、ハブ、デジタルメディア受信機、及び/又は中継器を含むことができる。
【0081】
ネットワークアダプタ1712は、アクセス/プロキシコンピュータネットワーク内のデータの許可を制御及び/又は管理し、異なるマシン及び/又はアプリケーション間の異なる信頼レベルを追跡するファイアウォールを含むことができる。ファイアウォールは、特定のマシンセットとアプリケーションとの間、マシンとマシンとの間、及び/又はアプリケーションとの間で所定のアクセス権セット(例えば、これらのエンティティ間のトラフィック及びリソース共有のプロセスを規範化するため)を強制的に実行できるハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントの任意の組合せを有する任意の数のモジュールであってもよい。また、ファイアウォールは、個人、機械、及び/又はオブジェクトへのアクセス及び操作権限を適用する許可、及び許可権限が成立する環境を詳細に説明するアクセス制御リスト及び/又はアクセス制御リストを持つアクセス権限を管理することができる。
【0082】
本明細書で説明される技術は、プログラム可能な回路(例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサ)、ソフトウェア及び/又はファームウェア、専用ハードワイヤ(すなわち、非プログラム可能な)回路、又はこれらの形式の組み合わせによって実装することができる。専用回路は、1つ又は複数の専用集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの形態であってもよい。
【0083】
備考
説明及び説明の目的のために、保護が要求される主題の様々な実施例の前述の説明が提供されている。前述の説明は、要求された保護の主題を窮めること、又は要求された保護の主題を開示された正確な形式に限定することを意図していない。多くの修正及びバリエーションは、当業者にとって明らかになるであろう。発明の原理及びその実際の応用を最もよく説明するために実施例を選択し、説明することにより、関連分野の技術者は、保護が要求される主題、様々な実施例、及び構想される特定の用途に適した様々な修正を理解することができる。
【0084】
具体的な実施例は、構想された特定の実施例及び最良の形態を説明するが、技術は、具体的な実施例がどのように詳細に示されるかにかかわらず、多くの方法で実施することができる。実施例は、明細書によって依然としてカバーされているが、実装の詳細に関してかなり変化することができる。様々な実施例のいくつかの特徴又は態様を説明する際に使用される特定の用語は、用語が本明細書で再定義され、用語に関連する技術の任意の特定の特徴、特徴、又は態様に限定されることを示唆すると考えてはならない。一般に、添付の特許請求の範囲で使用される用語は、それらの用語が本明細書で明示的に定義されない限り、技術を明細書に開示された特定の実施例に限定するものとして解釈されるべきではない。従って、技術の実際の範囲は、開示された実施例だけでなく、実施例又は実施例を実装するためのすべての同等の方法をカバーする。
【0085】
本明細書で使用される言語は、主に可読性と指導性の目的で選択される。テーマを描画又は制限するために選択されていない可能性があります。従って、技術の範囲は、その特定の実施例によって制限されるのではなく、その上で出願中に発行された任意の請求項によって制限されることが意図される。従って、様々な実施例の開示は、技術の範囲を限定するのではなく、添付の特許請求の範囲に記載された技術の範囲を示すことを目的とする
図1
図2A-2B】
図3A-3B】
図4A-4B】
図5A-5B】
図6
図7
図8
図9A-9C】
図10A-10C】
図11A-11B】
図12
図13A
図13B
図13C
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】