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特表2023-543226チップの保持と解放のためのパンチ組立体及びその工具不要システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(54)【発明の名称】チップの保持と解放のためのパンチ組立体及びその工具不要システム
(51)【国際特許分類】
   B21D 28/34 20060101AFI20231005BHJP
   B21D 37/14 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
B21D28/34 H
B21D37/14 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518872
(86)(22)【出願日】2021-09-17
(85)【翻訳文提出日】2023-03-23
(86)【国際出願番号】 US2021050786
(87)【国際公開番号】W WO2022066515
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】17/030,326
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500522149
【氏名又は名称】ウィルソン トゥール インターナショナル インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ジョン エイチ.モアヘッド
(72)【発明者】
【氏名】アントニー デイビッド シュワルツ
(72)【発明者】
【氏名】ケビン アンドリュー ジョンストン
【テーマコード(参考)】
4E048
4E050
【Fターム(参考)】
4E048LA07
4E050FA02
4E050FB02
(57)【要約】
組立体のパンチ本体(又はホルダ)へのパンチチップの選択的な固定及び解放を可能にするパンチ組立体であって、各種の保持/解放システムが、特に、そのようなシステムのトリガ機構、並びにパンチチップの固定及び解放に関するその機能及び使用に関して、パンチ本体とともに使用され得、組立体の長期間の効果及び有効性に悪影響を及ぼすことはない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パンチ本体であって、
中央キャビティを定める側壁であって、前記中央キャビティは前記パンチ本体の長手方向範囲に沿って延在する、側壁と、
トリガ機構と、連結機構と、弾性部材とを備える保持/解放システムであって、前記トリガ機構は前記パンチ本体の側壁上でアクセス可能であり、該側壁に対して手で調整可能であり、前記トリガ機構は前記パンチ本体と前記連結機構とを連結し、前記パンチ本体の前記中央キャビティ内の前記弾性部材は前記トリガ機構の調整に弾性的に抵抗を示すように配置される、保持/解放システムと、を備え、
前記トリガ機構に指の力が加えられた場合、前記連結機構は前記パンチ本体の前記中央キャビティ内の第1の位置から、パンチチップに対する前記パンチ本体のロック解除された状態に対応する第2の位置に対応して移動し、
前記弾性部材は、前記指の力の除去及び前記トリガ機構が弾性的に付勢された設定に戻るのに伴って、前記連結機構を第1の位置に移動させ、前記連結機構の前記第1の位置は前記パンチチップに対する前記パンチ本体のロック状態に対応する、パンチ本体。
【請求項2】
前記トリガ機構は、レバーとして形成され、ピンを介して前記側壁に動作可能に結合され、前記トリガ機構は前記ピンの周りに回転可能である、請求項1に記載のパンチ本体。
【請求項3】
前記トリガ機構はアーム部分と突出部分とを有し、前記アーム部分は、前記指の力を受けるように構成され、前記指の力が加えられると、前記突出部分が前記連結機構を移動させ、前記弾性部材が前記パンチ本体の前記中央キャビティ内の前記連結機構によって対応して圧縮される、請求項2に記載のパンチ本体。
【請求項4】
前記連結機構の前記第1の位置は前記第2の位置よりも前記パンチ本体の前記中央キャビティ内で相対的に浅い、請求項3に記載のパンチ本体。
【請求項5】
前記トリガ機構はアーム部分を有し、該アーム部分は前記指の力を受けるように構成され、前記指の力は単一の方向に向けられ、単一の指は力を提供することができる、請求項2に記載のパンチ本体。
【請求項6】
前記パンチ本体の前記側壁は前記トリガ機構が配置されるチャネルを画定し、該チャネルは、前記指の力を前記アーム部分に向けるときに単一の指を収容するための凹部を含む、請求項3に記載のパンチ本体。
【請求項7】
前記指の力は持ち上げ力であり、前記凹部は前記アーム部分を前記凹部からすくい上げて持ち上げるための指先を受け入れる大きさである、請求項6に記載のパンチ本体。
【請求項8】
前記トリガ機構は、前記パンチ本体の長手方向軸に平行に延びるように前記パンチ本体の前記側壁上に配置され、前記連結機構の移動も前記長手方向軸に平行である、請求項1に記載のパンチ本体。
【請求項9】
前記弾性部材はばねである、請求項1に記載のパンチ本体。
【請求項10】
前記連結機構はキャリア本体を備え、該キャリア本体は前記第2の位置にあるときに前記パンチチップのハブを解放するように寸法決めされ、前記第1の位置にあるときに前記パンチチップの前記ハブをロックするように寸法決めされた中央キャビティを有する、請求項1に記載のパンチ本体。
【請求項11】
前記キャリア本体は対応する複数の楔部材を担持するように構成された複数の開口部を有するように定められた側壁を有し、前記複数の楔部材は前記キャリア本体が第1の位置から第2の位置に移動するときに、前記開口部と前記パンチ本体の前記側壁の溝との間を通過し、逆もまた同様である、請求項10に記載のパンチ本体。
【請求項12】
前記複数の楔部材は、前記第1の位置において前記キャリア本体の前記開口部の壁と前記溝との間に固定される、請求項11に記載のパンチ本体。
【請求項13】
前記複数の楔部材は、前記第2の位置において前記キャリア本体の前記開口部から前記溝内に自由に移動する、請求項11に記載のパンチ本体。
【請求項14】
パンチ本体であって、
中央キャビティを定める側壁であって、前記中央キャビティは前記パンチ本体の長手方向範囲に沿って延在する、側壁と、
トリガ機構と、連結機構と、弾性部材とを備える保持/解放システムであって、前記トリガ機構は前記パンチ本体の側壁上でアクセス可能であり、前記側壁に対して手で調整可能であり、前記トリガ機構は前記パンチ本体と前記連結機構とを連結し、前記弾性部材は前記連結機構の下方において前記パンチ本体の前記中央キャビティ内にある、保持/解放システムと、を備え、
前記トリガ機構はアーム部分と突出部分とを有し、前記アーム部分は1つ以上の指の力を受けるように構成され、指の力が加えられると、前記突出部分が前記連結機構を移動させし、
第1の位置にある前記アーム部分は、パンチチップに対する前記パンチ本体のロック状態に対応する前記パンチ本体の中央キャビティ内の相対的に浅い位置にある前記連結機構に対応し、
第2の位置にあるアーム部分は、パンチチップに対するパンチ本体のロック解除状態に対応するパンチ本体の中央キャビティ内の相対的に深い位置にある連結機構に対応する、パンチ本体。
【請求項15】
前記アーム部分は単一の指の力のみを受けるように構成され、該単一の指は前記力を提供することができる、請求項14に記載のパンチ本体。
【請求項16】
前記単一の指の力は単一の方向に向けられ、前記単一の指の力が加えられると、前記連結機構は前記相対的に浅い位置から前記相対的に深い位置に移動し、対応して前記弾性部材は前記パンチ本体の中央キャビティ内の前記連結機構によって圧縮される、請求項15に記載のパンチ本体。
【請求項17】
前記弾性部材は、前記単一の指の力の除去により前記連結機構を前記相対的に浅い位置に移動させ、前記トリガ機構は前記パンチ本体の側壁に対して弾性的に付勢された設定に戻る、請求項16に記載のパンチ本体。
【請求項18】
前記パンチ本体の側壁は前記トリガ機構が配置されるチャネルを定め、該チャネルは、前記単一の指の力を前記アーム部分に向けるときに前記単一の指を収容するための凹部を含む、請求項15に記載のパンチ本体。
【請求項19】
前記単一の指の力は持ち上げ力であり、前記凹部は、前記アーム部分を前記凹部からすくい上げ、持ち上げるための指先を受け入れる大きさである、請求項18に記載のパンチ本体。
【請求項20】
前記単一の指の力は押し込み力であり、前記凹部は押し下げられた前記アーム部分を収容するように寸法設定される、請求項18に記載のパンチ本体。
【請求項21】
前記連結機構はキャリア本体を備え、該キャリア本体は、前記第2の位置にあるときに前記パンチチップのハブを解放するように寸法決めされ、前記第1の位置にあるときに前記パンチチップの前記ハブをロックするように寸法決めされた、中央キャビティを有する、請求項14に記載のパンチ本体。
【請求項22】
パンチチップをパンチ本体に対して固定する方法であって、
a)パンチ本体を提供するステップであって、前記パンチ本体は該パンチ本体の長手方向に沿って延びる中央キャビティを定める側壁を有し、前記パンチ本体は、トリガ機構と、連結機構と、弾性部材とを有する保持/解放システムを備え、前記連結機構は前記パンチ本体の前記中央キャビティ内に着座し、前記トリガ機構は前記パンチ本体及び前記連結機構とを結合する、ステップと、
(b)パンチチップが連結される前記パンチ本体を準備するステップと、
(c)前記連結機構を前記パンチ本体のロック状態に対応する位置に移動させるステップと、
を含む、方法。
【請求項23】
前記パンチ本体を準備するステップは、前記弾性部材を偏向させ、前記連結機構を、前記パンチ本体の前記中央キャビティ内の第1の位置から、前記パンチ本体のロック解除された状態及び前記パンチ本体に固定される前記パンチ本体内の前記パンチチップの適切な位置に対応する第2の位置に移動させるために、十分な力で手によって前記パンチ本体内に前記パンチチップを挿入するステップを有する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記連結機構を前記パンチ本体のロック状態に対応する位置に移動させるステップは、前記パンチチップから前記手の力を解放するステップを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記パンチ本体を準備するステップは、1つ以上の指の力を前記トリガ機構に適用するステップを有し、それによって、前記連結機構は、前記パンチ本体の前記中央キャビティ内の第1の位置から、前記パンチ本体のロック解除状態に対応する第2の位置に対応して移動する、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記トリガ機構はアーム部分と突出部分とを有し、前記アーム部分は、前記1つ以上の指の力を受けるように構成され、前記アーム部分は、力が適用されると、前記突出部分が前記連結機構を移動させることに対応し、前記弾性部材は前記パンチ本体の前記中央キャビティ内の前記連結機構によって圧縮される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記トリガ機構はアーム部分及び突出部分を有し、前記アーム部分は前記1つ以上の指の力を受けるように構成され、前記アーム部分は、力が適用されると、前記突出部分が前記連結機構を移動させ、
第1の位置における前記アーム部分は、前記連結機構がパンチチップに対する前記パンチ本体のロックされた状態に対応する前記パンチ本体の前記中央キャビティ内の相対的に浅い位置にあり、
第2の位置における前記アーム部分は、前記連結機構がパンチチップに対する前記パンチ本体のロックされていない状態に対応する前記パンチ本体の前記中央キャビティ内の相対的に深い位置にある、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記連結機構はキャリア本体を備え、該キャリア本体は複数の開口部のそれぞれが複数の楔部材のうちの1つを収容するように規定され、前記パンチ本体の前記中央キャビティ内での前記キャリア本体の移動は前記複数の楔部材が前記パンチ本体の側壁の内面に定められた対応する溝に対して移動することをもたらす、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンチ組立体に関し、より詳細には、パンチチップを選択的に保持し、そこから解放するためにそれと共に使用される様々なシステムに関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は2020年9月23日に出願された米国特許出願第17/030,326号明細書の優先権を主張し、その内容は本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
パンチプレスは、典型的には例えば、金属薄板で形成されたシート加工材に様々な形状及び寸法のくぼみ及び/又は穴を形成するための複数の工具を保持するように構成される。この種の工具は一般に、少なくとも1つのパンチ組立体と、対応するダイとを含む。マルチステーションタレットパンチプレスでは複数のパンチ組立体を加工材支持面の上方に保持するために回転可能なタレットが使用されることが多く、対応する複数のダイ受けフレームは加工材支持面の下方に配置される。場合によっては、第1の工具セットが使用されると、それは第2の工具セットと交換され、次いで第3の工具セットと交換などされる。場合によっては、工作機械がカートリッジ内に工具セットを保管するための細長いレールを含む。カートリッジは例えば、レールと摺動可能に係合することができ、その結果、カートリッジは、取り付け位置に対して前後に摺動することができる。第1の加工材が所望の一連の工具セットを使用して完全に処理されると、第2の加工材が場合によっては、第1の工具セットから再び開始して、処理され得る。
【0003】
従来のパンチ組立体は、パンチ本体(又はホルダ)及びパンチチップを含むことが知られている。そのために、種々のパンチ組立体は、パンチガイドを用いて更に機能するように設計されている。一般に、パンチ本体及びチップは、パンチガイドの中心長手方向軸に沿った往復運動のためにパンチガイド内で摺動可能に係合される。そのようなパンチ組立体(及び対応するダイス)はプレス内に取り付けられ、プレスの作業位置に、例えばラムの下に(又はラムに一体的に接続されて)配置される。したがって、下向きの力がラムに与えられると、パンチチップは(対応するダイスを使用して)シート加工材を貫通するくぼみ又は穴を接触して形成するために、パンチガイドから外向きに、ストリッパプレートの開口部を通って対応して駆動される。パンチガイドの端部に取り付けられたストリッパプレートは、パンチチップが後退すると、加工材がパンチガイド内に戻ることを防止する。
【0004】
種々のパンチ組立体では、パンチ本体及びパンチチップが一緒に一体的に形成される。しかしながら、パンチ本体に取り外し可能に取り付けることができるチップを有する設計が益々多くなっている。当業者はパンチ組立体が定期的な保守及び改良を必要とし、これらの機能は、(一体パンチ組立体とは対照的に)解放可能なチップを有するパンチ組立体を使用する場合、より効果的に実行され得ることを理解する。例えば、磨耗のために鋭利化され、又は交換される必要があるパンチチップを、すぐに使用できる別のチップと交換することができる。その結果、工具の不使用時間を減らすことができ、対応する作業の遅延を減らすことができる。更に、パンチ本体(解放可能なチップを有するそのような設計のための)は、著しく増加した寿命及び向上した汎用性を有することが見出され得る。特に、パンチチップを交換(又は寿命交換)する必要があり得るが、パンチ本体はその後、新しいパンチチップと共に使用することができる。更に、パンチ本体と共に使用されるこれらの新しいチップは、タイプ及び/又は寸法に関して類似又は異なるものとすることができる。
【0005】
解放可能なパンチチップを有するパンチ組立体は上述のように効果的な設計であり得るが、設計は同様に効果的に構成される必要がある。特に、パンチ本体に取り付けられるとき、チップは十分に着座される必要がある。当業者は適切な着座なしに、パンチ組立体の対応する使用が損なわれ得ることを理解するのであろう。場合によっては、適切な着座がチップ保持/解放システムの設計によって影響を受けることがある。そのようなシステムにしばしば含まれる一態様は、トリガ機構である。この目的のために、種々の設計では、機構がチップ解放のためのトリガとして機能するだけでなく、パンチ本体によって保持されるときにチップのための支持体としても機能することを示す。代替的に、又は組み合わせて、種々の設計はそのような機構と共に使用される外部工具を示し、一方、種々の設計は、複数の機構の使用を示す。これら及び他の設計態様は、パンチ組立体の寿命にわたってパンチ組立体の有効性(又は性能)に影響を及ぼし得る。例えば、使用中の組立体の性能レベルは単に設計全体の欠点のために、経時的に低下する可能性がある。逆に、そのような性能レベルは、長時間に亘って維持され得るが、組立体の設計に対してかなりの費用又は複雑さを伴うものとなる。
【0006】
本発明の実施形態は、上述の問題等に対処することに焦点を当てている。
【発明の概要】
【0007】
本発明の実施形態は、組立体のパンチ本体(又はホルダ)へのパンチチップの選択的な固定及び解放を可能にするパンチ組立体に関する。本発明の他の実施形態は、そのようなパンチ組立体のパンチ本体、並びにそのようなパンチ本体と共に使用される保持/解放システムに関する。本発明の更なる実施形態は、そのような保持/解放システムのトリガ機構、特にそのようなシステムにおけるその機能、及びパンチチップの固定及び解放に関する補助構成部品との使用に関する。1つの焦点は一定の点で特に好都合であり、組立体の効果及び有効性を向上させる、チップ解放/保持システムを有するパンチ組立体設計を提供することである。
【0008】
種々の実施形態では、パンチ本体が提供される。パンチ本体は中央キャビティを定める側壁を備え、中央キャビティはパンチ本体の長手方向に沿って延在する。パンチ本体は、トリガ機構と、連結機構と、弾性部材とを含む保持/解放システムを更に備える。トリガ機構はパンチ本体の側壁上でアクセス可能であり、側壁に対して手で調整可能である。トリガ機構はパンチ本体と連結機構とを連結する。弾性部材はトリガ機構の調整に抵抗を示す。トリガ機構に手の力が加えられる場合、連結機構はパンチ本体の中央キャビティ内の第1の位置から、パンチチップに対するパンチ本体のロック解除状態に対応する第2の位置に対応して移動される。弾性部材は手の力を取り除いて連結機構を第1の位置に移動させ、前記第1の位置はパンチチップに対するパンチ本体のロック状態に対応する。
【0009】
追加の実施形態において、パンチ本体が提供され、パンチ本体は中央キャビティを定める側壁を備え、中央キャビティはパンチ本体の長手方向範囲に沿って延在する。パンチ本体は、トリガ機構と、連結機構と、弾性部材とを含む保持/解放システムを更に備える。トリガ機構はパンチ本体の側壁上でアクセス可能であり、側壁に対して手で調整可能である。トリガ機構はパンチ本体と連結機構とを連結し、弾性部材は、連結機構の下のパンチ本体の中央キャビティ内にある。トリガ機構はアーム部分と突出部分とを有する。アーム部分は1つ又は複数の指の力を受けるように構成され、指の力が適用されると、突出部分が連結機構を移動させることに対応する。第1の位置にあるアーム部分は、パンチチップに対するパンチ本体のロック状態に対応するパンチ本体の中央キャビティ内のより浅い位置にある連結機構に対応する。第2の位置にあるアーム部分は、パンチチップに対するパンチ本体のロック解除状態に対応するパンチ本体の中央キャビティ内のより深い位置にある連結機構に対応する。
【0010】
更なる実施形態では、パンチ本体に対してパンチチップを固定する方法が提供される。本方法はパンチ本体を提供するステップを含み、パンチ本体は、パンチ本体の長手方向に沿って延びる中央キャビティを定める側壁を有する。パンチ本体は、トリガ機構と、連結機構と、弾性部材とを含む保持/解放システムを備える。連結機構はパンチ本体の中央キャビティ内に着座し、トリガ機構はパンチ本体と連結機構とを連結する。追加のステップはパンチ本体を準備することであり、その結果、パンチチップをパンチ本体に連結することができる。別のステップは、連結機構をパンチ本体のロック状態に対応する位置に移動させることである。
【0011】
本発明の実施形態を特徴付ける他の特徴及び利点は以下の詳細な説明を読み、関連する図面を検討することによって明らかになるのであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
以下の図面は本発明の特定の実施形態の例示であり、したがって、本発明の範囲を限定しない。図面は、(そのように述べられていない限り)一定の縮尺ではなく、以下の詳細な説明における説明と併せて使用することが意図されている。以下、本発明の実施形態を、同様の番号が同様の要素を示す添付の図面と併せて説明する。
図1A図1Aは、本発明のある実施形態による、第1のステーション構成で提供されるパンチ組立体設計の斜視図である。
図1B図1Bは、本発明のある実施形態による、線1B-1Bに沿って切り取られた、図1Aのパンチ組立体の側面断面図である。
図1C図1Cは、本発明の特定の実施形態による、分解組立図で示される、図1Aのパンチ組立体である。
図1D図1D図1Bに示されるパンチ組立体の同じ図であるが、本発明の特定の実施形態による、そのパンチ本体及び作動位置におけるトリガ機構を図示するに過ぎない。
図1AA図1AAは、本発明のある実施形態による、第2のステーション構成で更に提供される、図1Aに示されるものと設計が類似するパンチ組立体の斜視図である。
図1BB図1BBは、本発明の特定の実施形態による、線1BB-1BBに沿って取られた、図1AAのパンチ組立体の側面断面図である。
図1CC図1CCは、本発明のある実施形態による、分解組立図で示される、図1AAのパンチ組立体である。
図1DD図1DDは、本発明の特定の実施形態による、作動位置にトリガ機構を有する、図1BBに示されるパンチ組立体の同じ図である。
図2A図2Aは、本発明のある実施形態による、第1のステーション構成で提供される別のパンチ組立体設計の斜視図である。
図2B図2Bは、本発明の特定の実施形態による、線2B-2Bに沿って切り取られた、図2Aのパンチ組立体の側面断面図である。
図2C図2Cは、本発明の特定の実施形態による、分解組立図で示される、図2Aのパンチ組立体である。
図2D図2D図2Bに示されるパンチ組立体の同じ図であり、そのトリガ機構は、本発明の特定の実施形態による解放位置で示される。
図2AA図2AAは、本発明のある実施形態による、第2のステーション構成で更に提供される、図2Aに示されるものと設計が類似するパンチ組立体の斜視図である。
図2BB図2BBは、本発明の特定の実施形態による、線2BB-2BBに沿って切り取られた、図2AAのパンチ組立体の側面断面図である。
図2CC図2CCは、本発明のある実施形態による、分解組立図で示される、図2AAのパンチ組立体である。
図2DD図2DDは、本発明の特定の実施形態による、作動位置にトリガ機構を有する、図2BBに示されるパンチ組立体の同じ図である。
図3A図3Aは、本発明のある実施形態による、第1のステーション構成において提供される更なるパンチ組立体の斜視図である。
図3B図3Bは、本発明のある実施形態による、線3B-3Bに沿って切り取られた、図3Aのパンチ組立体の側面断面図である。
図3C図3Cは、本発明のある実施形態による、分解組立図で示される、図3Aのパンチ組立体である。
図3D図3D図3Bに示されるパンチ組立体の同じ図であり、そのトリガ機構は、本発明の特定の実施形態による解放位置で示される。
図3AA図3AAは、本発明のある実施形態による、第2のステーション構成で提供される、図3Aに示されるものと設計が類似するパンチ組立体の斜視図である。
図3BB図3BBは、本発明のある実施形態による、線3BB-3BBに沿って切り取られた、図3AAのパンチ組立体の側面断面図である。
図3CC図3CCは、本発明のある実施形態による、分解組立図で示される、図3AAのパンチ組立体である。
図3DD図3DD図3BBに示されるパンチ組立体の同じ図であり、トリガ機構は、本発明の特定の実施形態による中間位置に示される。
図4図4は、本発明の特定の実施形態による、図1図3のパンチ組立体のためのパンチチップをパンチ本体に固定するためのステップのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明は本質的に例示的なものであり、本発明の範囲、適用可能性、又は構成を決して限定することを意図するものではない。むしろ、以下の説明は、本発明の例示的な実施形態を実施するための実用的な例示を提供する。構造、材料及び寸法の例は選択された構成要素について提供され、他のすべての構成要素は本発明の分野の当業者に知られているものを使用する。当業者は提供される実施例の多くが、利用することができる適切な代替物を有することを認識するのであろう。
【0014】
本明細書で具現化されるパンチ組立体は、パンチチップの保守/改良の場合のパンチ組立体の不使用時間がより短く、パンチ本体の寿命がより長いなど、一定の効果を示す。しかしながら、具体化されたパンチ組立体は本明細書に記載されるように、好ましい設計態様を有するチップ保持/解放システムを更に含む。例えば、これらのシステムのトリガ機構は、比較的複雑でなく、使用が容易な設計を有する。そのために、具体化された保持及び解放システムは、パンチ組立体の有効性及び効果の両方を高めるように構成される。
【0015】
図1Aは、本発明のある実施形態による、第1のステーション構成(一般に「B」ステーションとして知られる)で提供されるパンチ組立体10の斜視図を示す。そのために、一定のステーション構成が図面に描かれているが、これらは具体化されたパンチ組立体のための単なる例示であり、本発明はそのようなものに限定されるべきではない。更に、この組立体10についても、本明細書で具体化される他のパンチ組立体についても図示されていないが、当業者はパンチガイドが機械加工プロセスのためのそれらの設定においてパンチ組立体と共に使用されることが多いことを理解するであろう。簡単に説明すると、パンチガイドは一般に、チューブ形状のチャネルを形成し、その中で、パンチ組立体は、使用されないときに保持され、機械加工プロセスを実行する際に使用されるときに部分的に駆動される。そのようなパンチガイドは一般に、ガイドの第1の端部に結合されたスプリングパック(又はドライバ)組立体と、ガイドの第2の対向する端部に結合されたストリッパプレートとを含む。そのために、当業者であれば、本明細書で具体化されるパンチ組立体は、所望に応じて、多種多様なパンチガイド設計、並びに対応するスプリングパック組立体及びそのストリッパプレートと共に使用することができることを理解するのであろう。
【0016】
図1Aに戻って、パンチ組立体10は、パンチ本体12及びパンチチップ14を含むように示されている。前述のように、パンチ本体12はパンチチップ14を選択的に保持又は解放するように構成され、本体12に対するチップ14の固定又は解放のいずれかを作動させるために使用される保持及び解放システムの1つの構成部品はトリガ機構16である。その目的のために、トリガ機構16はパンチ本体12に動作可能に結合され、その結合はトリガ機構16がパンチ本体12に対して選択的に移動されることを可能にし、そのような移動を介して、トリガ機構16はパンチ本体12に対してパンチチップ14を保持又は解放するための状態をもたらす。
【0017】
引き続きトリガ機構16を用いて、焦点は、パンチ組立体10の断面図及び分解組立図をそれぞれ示す図1B及び図1Cに移される。図示のように、パンチ本体12は、パンチチップ14が本体12に固定される中央キャビティ18を定める側壁22を有する。トリガ機構16は図示のように、パンチ本体の側壁22の開口部20を通過し、したがってパンチ本体12の中央キャビティ18内に延びるように構成される。図示のように、特定の実施形態ではパンチ本体の側壁22がトリガ機構16を保持するように寸法決めされたチャネル24で画定され、チャネル24はパンチ本体の中央キャビティ18と流体連通する開口部20を更に定める。図示の特定の実施形態では、チャネル24が図1A及び図1Bに示すように、その「非作動」位置にあるときにトリガ機構16がその中に埋め込まれるように寸法決めされる。したがって、トリガ機構16をチャネル24内に保持することによって(したがって、パンチ本体の外形に影響を及ぼさない)、パンチ組立体10は、必要に応じて、パンチガイドを使用するためにより良好に装備される。特に、組立体10がパンチガイド内で使用されるとき、窪んだトリガ機構16(並びに本明細書で具体化される他のトリガ機構)はパンチガイドの周囲壁に起因して、その「非作動」位置から(及び対応して、パンチ本体12はその「ロック」状態から)移動することが制限される。そのために(及び、説明/図面からより完全に理解されるように)、トリガ機構16の作動を制限することは、結果的に、機械加工動作中に重要で偶発的なパンチチップの解放を防止する。
【0018】
トリガ機構16が動かされると、保持/解放システムの他の補助構成部品の作動を開始することができるように、独自に、しかも単純に成形される。引き続きトリガ機構16を用いて、図示のように、特定の実施形態では、それはパンチ本体の側壁22に動作可能に結合される単一の一体部品として形成される。例えば、図1B図1C、及び図1Dに関して示されるように、トリガ機構16は、アーム部分16a、肘部分16b、及び突出部分16cを有するレバーとして成形される。そのために、肘部分16bは、例えばピン26を介してパンチ本体の側壁22に動作可能に結合され、その結果、トリガ機構16はピン26を中心に、かつパンチ本体12に対して選択的に回転可能である。図示のように、トリガ機構16はパンチ本体14の長手方向軸A(図1D参照)に平行に延びるように、パンチ本体の側壁22に(アーム部分16aが対応して配向された状態で)結合される。上述のチャネル24(パンチ本体の側壁22に画定される)を含む設計では、特定の実施形態ではチャネルの長さはまた、長手方向軸Aに平行に延びるように対応して画定され得る。
【0019】
保持/解放システムの別の補助構成部品は、パンチ本体12内に保持され、トリガ機構16に直接連結される連結機構を含むことができる。図示の特定の実施形態では、連結機構はキャリア本体28を含むことができる。図1B及び図1Cを参照すると、前記キャリア本体28は、パンチ本体の中央キャビティ18に挿入され、パンチ本体12の側壁22の開口部20と整列するように構成された側壁孔30で画定される。したがって、チャネル24に挿入されると、トリガ機構16(及び特に、その突出部分16c)は、開口部20を更に通過してキャリ本体の孔30内に入るように構成される。後述するように、キャリア本体28とトリガ機構16とのこの結合は、トリガ機構16の移動からの本体28の対応する移動を可能にする。更に詳述されるように、パンチチップ14をパンチ本体12から交互に固定又は解放することを可能にする他の補助構成部品は弾性部材(複数可)(例えば、ばね32及び/又は34)、キャップ36、及び複数の楔部材38のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0020】
図1B図1C、及び図1Dを参照すると、第1の弾性部材、例えばばね32が、パンチ本体12の中央キャビティ18内のキャリア本体28の下に配置される。その結果、図1Bに示すように、ばね32はキャリア本体28をパンチ本体のキャビティ18に対して外側方向(すなわち、パンチ本体12の前端12aに向かう方向)に弾性的に付勢する。しかしながら、上述のように、トリガ機構16とキャリア本体28との後続の連結(キャリア本体の側壁孔30内に挿入された突出部分16cを介して)は、キャリア本体28がばね32によってパンチ本体のキャビティ18に対して更に外向きに押し出されることを防止する。そのために、キャリア本体28の移動は、トリガ機構16の移動(及び突出部分16cの対応する移動)を介して指示される。特に、トリガ機構16のアーム部分16aが(肘部分16bとは反対側の端部において)持ち上げられると、突出部分16cはパンチ本体の中央キャビティ18に対して対応して内側に枢動され、その結果、本体28は対応して、パンチ本体12の前端12aから離れて、キャビティ18内のより深い位置まで付勢される。キャリア本体28のそのようなより深い位置決めは、おそらく、パンチチップ14に対するパンチ本体12のための「ロック解除」(又は「解放」)状態を表す、図1Dにおいて最もよく示される。逆に、トリガ機構16が解放されると(それによって、アーム部分16aはキャリア本体28上のばね32の作用によってパンチ本体の側壁22に向かって引き戻される)、突出部分16cはパンチ本体の中央キャビティ18に対して外側に枢動される。これに対応して、キャリア本体28は、パンチ本体12の前端12aに向かって、かつパンチ本体のキャビティ18内のより浅い位置に移動される。キャリア本体28のそのようなより浅い位置決めは、おそらく、パンチチップ14に対するパンチ本体12のための「ロック」(又は「保持」)構成を表す、図1Bにおいて最もよく示される。上記を背景として、トリガ機構16がパンチ本体12の長手方向軸Aと平行に配置される理由は、その軸Aに沿った機構16のレバー式移動がその軸Aに沿ったキャリア本体28の対応する移動を可能にするからであることを理解されたい。
【0021】
特定の実施形態では(及び図1B及び図1Cを更に参照すると)、更なる弾性本体、例えば、ばね34及びキャップ36が、キャリア本体28とともに構成される。例えば、図1Bに示されるように、ばね34は、キャリア本体28の中央キャビティ40内に配置され、ばね34は次に、キャビティ40内のキャップ36によって覆われる。したがって、ばね34はキャップ36をキャリア本体28に対して外側方向(すなわち、本体28の前端28aに向かって)に弾性的に付勢する。特定の実施形態では、図示のように、内側突出部42がキャリア本体28の中央キャビティ40内に設けられる(例えば、内側表面上の外側延長部)。このような突出部42はキャリア本体28の一部として一体的に画定され形成され得るが、特定の実施形態では突出部が中央キャビティ40内の円形チャネル内に着座するリングガスケットとして提供されてもよいことを理解されたい。そのような突出部42は、そのキャビティ40内への延伸方向を介して、キャップ36がばね34の作用を介してキャリア本体28の床28bから過度に遠ざかることを防止する。図示のような特定の実施形態では、キャップ36の外縁36aが突出部42に接触するとき、キャリア本体28の中央キャビティ40内でのキャップ36の更なる外方移動を防止する。内側突出部42とは別に、キャップ36の移動は詳細に説明するように、キャリア本体28の移動及び楔部材38の対応する移動を介して更に指示される。
【0022】
要約すると、トリガ機構16は、そのアーム部分16aがパンチ本体の側壁22に対して持ち上げられるように構成され、保持/解放システムの補助構成部品を作動させ、パンチ本体12のための「ロック解除」(又は「解放」)状態を提供する。アーム部分16aの持ち上げ動作はツールレス動作ですなわち、工具が必要とされないことを意味することを理解されたい。そのために、動作は例えば、利用者の単一の指で、アーム部分16aを単一の方向に、すなわち、パンチ本体の側壁22に対して外向きの方向に向けて、容易に行うことができる。特定の実施形態では図示のように、側壁22は作用されるアーム部分16aの端部を収容するための凹部44を備え、その内部に人が指先を挿入してアーム部分16aをすくい上げ、持ち上げることができる。以下で更に詳述するように(及び図1B及び図1Cを参照して)、キャリア本体28の交互の移動(又は位置決め)は、パンチ本体12に対してパンチチップ14を固定又は解放することに対応する。
【0023】
アーム部分16aの交互の動きはパンチ本体のキャビティ18内のキャリア本体28の対向する動きを相応にトリガするが、キャリア本体28はパンチ本体12に対してパンチチップ14を固定又は解放する際に複数の楔部材38と共に機能するように構成される。そのために、端部1B、端部1C、及び端部1Dを参照すると、楔部材38は、キャリア本体28内の対応する複数の開口部28cと、パンチ本体12の側壁22内に画定された(開口部28cの外側にある)溝12bとの間で整列して、部材38を対応して収容するように配置される。特定の実施形態では少なくとも3つの楔部材38が使用され、溝12bは側壁22の内面の周りで連続するように画定される。特定の実施形態では図示のように、開口部28cはキャリア本体28の前端28aにあり、開口部28cは本体の外面の円周の周りに等距離に画定される。以下で更に詳述するように(図1B及び図1Dを引き続き参照すると)、キャリア本体28の移動(アーム部分16aの移動を介して)は、楔部材38がパンチ本体12のキャリ本体の開口部28c及び溝12bに対して対応して移動することをもたらす。
【0024】
例えば、図1Bから開始して、パンチ本体12は、パンチチップ14がそこに固定された状態で示されている。そのために、図示のように、トリガ機構16は、パンチ本体12がパンチチップ14に対して「ロック」状態にあることに対応する「非作動」位置にある。特定の実施形態では図示のように、トリガ機構16がその「非作動」位置にあるとき、アーム部分16aはパンチ本体の側壁22と接触し、アーム部分16aはキャリア本体28上のばね32からの力SFを介して側壁22とそのように接触するように駆動される。特に、ばね力SFはアーム部分16aに加えられる持ち上げ力LF(図1D参照)に抵抗を示すようにトリガ機構16を弾性的に付勢し、その結果、持ち上げ力LFが加えられることなく、パンチ本体12は、「ロック」状態のままである。別に、比較として、種々の保持/解放システムは、工具を使用して、それらのトリガ機構を作動させ、それに応じて、パンチ本体の構成を「ロック」状態から「ロック解除」状態に変更する(逆もまた同様である)。これの1つの理由は、パンチ本体がパンチチップに対してその「ロック」状態に留まることを確実にすることであり得る。しかしながら、ばね力SF(図1B)を介したトリガ機構16の弾性付勢によって、アーム部分16aが意図的に持ち上げられない限り、パンチ本体12が「ロック」状態のままであるように提供される固定レベルがある。
【0025】
引き続き図1Bを参照すると、特定の実施形態では、アーム部分16aが「非作動」位置にあるとき、パンチ本体12(図1D)の長手方向軸Aにほぼ平行に延在する。突出部分16cとアーム部分16aとの間の角度の関係(例えば、約90°)は機構16がパンチ本体の中央キャビティ18内でキャリア本体28に接触して保持することを可能にするが、ばね力SFは本体28をパンチ本体の中央キャビティ18内の最も浅い位置に付勢する。キャリア本体28のそのような位置では図示のように、楔部材38はパンチチップ14のハブ14aとパンチ本体の側壁22の内側溝12bの壁12cとの間のキャリ本体の開口部28c内に係止される。別に、比較として、種々の保持/解放システムは、パンチチップを保持又は解放するための状態をトリガするためにそれらのトリガ機構を使用するだけでなく、パンチチップをパンチ本体に固定及び着座させるためにも機構が使用される。この理由の1つは、パンチ組立体に使用される部品の量(及び対応する費用)を低減することであり得る。しかしながら、このタイプの設計は組立体の使用中にトリガ機構に連続的に伝達される実質的な衝撃力を考慮すると、時にはパンチ組立体にとって有害であることが証明され得る。パンチチップ14(キャリア本体28及び楔部材38など)を固定し、着座させるための特定の構成部品を使用するパンチ組立体10では、トリガ機構16がパンチチップ14に間接的に連結され、トリガ機能及び着座機能に対する設計における分離の態様があり、それにより、パンチ組立体の寿命にわたってパンチ組立体の性能に著しく影響を及ぼし得る潜在的なクロスオーバー効果を制限する。
【0026】
図1(d)に移行すると、トリガ機構16のアーム部分16aには、持ち上げ力LFが付与されている。したがって、機構16の突出部分16cはパンチ本体の中央キャビティ18に対して内向きに枢動され、キャリア本体28とのその接触を介して、キャリア本体28は対応してキャビティ18に対して内向きに付勢される。キャリア本体28のこの内側への位置決め(ばね32のばね力SFによって対向される)は、それに応じて、キャリア本体の開口部28cをパンチ本体の側壁22の溝12bのより深い部分と整列させる。したがって、楔部材38のより大きな部分は、キャリア本体の開口部28cから溝12b内に移動することができる。楔部材38のそのような動きは図1Dに(図1Bに描かれたものと比較して)示されているが、それはパンチチップ14が欠けている、すなわち、パンチ本体12からすでに解放されていることを示している。特に、楔部材38が溝12bのより深い部分に滑り込むことができる場合、更なるばね34及びキャップ36は、パンチチップ14が解放されるプロセスを加速することができる。特に、ばね34からのばね力SF2、及びキャップ38からパンチチップのハブ14a上に向けられた対応する接触はハブ14aをキャリア本体28から押し出し、それに応じて、楔部材38を溝12bのより深い部分内に摺動させる。更に図示されるように、キャップ36はキャリア本体28の前端28aに向かって押し付けられ、すでに説明したように、キャップ36は、内側突出部42との接触を介して保持され得る。そのような場合、キャップ36のこの位置決めは、開口部28c及び溝12b内の楔部材38を、パンチチップ14が除去された状態で、対応して懸架する。
【0027】
その後、パンチチップ14をパンチ本体12に連結して着座させるために、利用者はトリガ機構16に作用を与える必要なしに、パンチチップのハブ14aを単にキャリア本体の中央キャビティ40に挿入して戻す。特定の実施形態では、ハブ14aが楔部材38を越えて、キャビティ40内の内側突出部42に接触するまで挿入される。パンチチップ14、又はそのハブ14aに十分な内向きの力を与えることは、それに応じて、キャリア本体28をキャビティ40内に更に移動させ、ばね32に接触させる。特定の実施形態では、そのような内向きの力がばね32のばね力SFよりも大きい必要がある。既に説明したことから、ばね32が圧縮されると、トリガ機構16は、それに対応して、(キャリア本体28とトリガ機構16の突出部分16cとの間のリンクを介して)その「作動」位置に外向きに持ち上げられることを理解されたい。その目的のために、パンチチップ14への内向きの力のその後の解放はトリガ機構16をその「非作動」位置(キャリア本体28及び突出部分16cに作用するばね32のばね力SFが与えられると)に戻し、キャリア本体28は、パンチ本体の中央キャビティ18内のそのより浅い位置に戻るように移動する。これに対応して、楔部材38は(開口部28cを定めるキャリア本体28の周囲壁との接触を介して)溝12bのより深い部分からずらされ、それに対応して、図1Bに示されるように、キャリア本体の開口部28c及び溝12bにおけるそれらの位置に戻る。別に、比較として、種々の保持/解放システムは、複数のトリガ機構を使用して、パンチチップを保持又は解放するための状態をトリガする。このタイプの設計は、おそらく、組立体の使用中にトリガ機構に伝達される任意の衝撃力を分割することができる。しかしながら、上述のように、トリガ機構16をパンチチップ14に間接的に連結した状態に保つことは、パンチ本体12の固定及び着座機能、ひいては性能をその寿命にわたって維持し、同時に、設計を使用しやすく、構成が比較的複雑ではない状態に保つ。
【0028】
図1AA図1DDは上で参照したように、図1A図1Dに示される組立体10と設計が類似しているが、第2のステーション構成(一般に「A」ステーションとして知られる)で提供されるパンチ組立体10’の実施形態に関する。認識されるように、異なる組立体に起因して、しかしまた設計類似性に基づいて、図1AA~1DDの参照番号は、図1A~1Dで使用される要素の次の反復として提供される。パンチ組立体10と10’との間の主要な相違点に関して、パンチ組立体10’はより長い範囲を有し、それに応じて、パンチ本体12’及びチップ14’、トリガ機構16’、特にそのアーム部分16a’、並びにキャリア本体28’及びキャップ36’を含む、その構成要素の多くの範囲を増大させる。更に、図示の特定の実施形態では、機構16’の突出部分16c’がアーム部分16a’からより大きい角度(例えば、約120°)にある。このような増加した角度はLF’がトリガ機構16’に適用されるときに、キャリア本体28’に(及びばね32に対して)より大きなレバー力を提供し、これは、組立体10’のより長い設計で有益である。また、パンチ組立体10’はパンチチップ14’に対するパンチ本体12’の効果的な固定及び着座機能を依然として提供しながら、楔部材38’の量を(2つの量まで)低減することができるように、より薄いプロファイルを有する。更に、(キャップ36’をキャリア本体28’に保持するための)キャップ36’のための留め具36a’は内側突出部42’との接触を介してキャリア本体28’内にキャップ36’を保持するために、(キャップ36のための底縁部36とは対照的に)キャップの側壁のほぼ中間に位置する。最後に、図1DDでは、パンチチップ14’がパンチ本体12’に依然として取り付けられているものとして示されている。しかしながら、溝12b’のより深い部分内での楔部材38’の図示された外側への移動(及びトリガ機構16’の外側への移動、及びパンチ本体の中央キャビティ18’内でのキャリア本体28’のより深い位置決めを所与として)に基づいて、当業者は、パンチチップ14’がばね34’からのばね力SF2’によってキャップ36からの接触を介してパンチ本体12’から駆動されようとしていることを理解するのであろう。
【0029】
図2Aは、本発明のある実施形態による、「B」ステーション構成で提供される別のパンチ組立体110の斜視図を示す。図1Aのパンチ組立体10と同様に、パンチ組立体110は、パンチ本体112に対するパンチチップ14の固定又は解放のいずれかを作動させるために使用されるトリガ機構116を有するパンチ本体112を含むように示されている。そのために、パンチ組立体110は、図1のパンチ組立体10について既に説明したものと同様の特徴(同様の機能を端部)を端部。例えば、図1Aのトリガ機構16と同様に、トリガ機構116はパンチ本体112に動作可能に結合されるが、その結合はトリガ機構116がパンチ本体112に対して選択的に移動されることを可能にし、そのような移動を介して、トリガ機構116はパンチ本体112に対してパンチチップ14を保持又は解放するための状態をもたらす。
【0030】
パンチ組立体110の断面図及び分解組立図をそれぞれ示す図2B及び図2Cに移ると、(パンチ組立体10と比較した)構造上の区別の多くは、パンチ本体112、トリガ機構116、及び関連する特徴に関する。パンチ本体112から始めて、それは、中央キャビティ118で画定された側壁122を有し、その中でパンチチップ14が本体112に固定される。トリガ機構116は図示のように、パンチ本体の側壁122の開口部120を通過し、したがってパンチ本体112の中央キャビティ118内に延びるように構成される。図示のように、特定の実施形態ではパンチ本体の側壁122がトリガ機構116を保持するように寸法決めされたチャネル124で画定され、チャネル124はパンチ本体の中央キャビティ118と流体連通する開口部120を更に定める。図示の特定の実施形態では、チャネル124が図2A及び図2Bに示されるように、「非作動」位置にあるときにトリガ機構116がその中に引っ込められるような寸法にされる。したがって、機構116をチャネル124内に保持することによって(したがって、パンチ本体の外形に影響を与えない)、パンチ組立体110はすでに説明したように、パンチガイドを使用するためにより良好に装備される。
【0031】
図1Aのトリガ機構16と同様に、トリガ機構116はトリガ機構116が動かされたときに、パンチ本体112内の他の補助構成部品の作動を開始することができるように、独特であるが単純に成形される。そのために、トリガ機構は、パンチ本体の側壁122に動作可能に結合される単一の一体部品として形成される。図2B図2C、及び図2Dに関して更に示されるように、トリガ機構116は、アーム部分116a、肘部分116b、突出部分116c、及び脚部分116dを有する、レバーとして成形される。そのために、肘部分116bは例えばピン126を介してパンチ本体の側壁122に動作可能に結合され、その結果、トリガ機構116はピン126の端部で、かつパンチ本体112に対して選択的に回転可能である。図示のように、トリガ機構116はパンチ本体114の長手方向軸B(図2D参照)に平行に延びるように、パンチ本体の側壁122に(アーム部分116aが対応して配向された状態で)結合される。上述のチャネル124(パンチ本体の側壁122に画定される)を含む設計では、特定の実施形態ではチャネルの長さはまた、長手方向軸Bに平行に延びるように対応して画定され得る。
【0032】
保持/解放システムの別の補助構成部品は、パンチ本体112内に保持され、トリガ機構116に直接連結される連結機構を含むことができる。図示の特定の実施形態では、連結機構はキャリア本体128を含むことができる。図2B及び図2Cを参照すると、前記キャリア本体128は、パンチ本体の中央キャビティ118内に挿入され、パンチ本体112の側壁122の開口部120と整列するように構成された側壁孔130で画定される。したがって、チャネル124に挿入されると、トリガ機構116(特に、その突出部分116c)は、開口部120を更に通過してキャリ本体の側壁孔130内に入るように構成される。図1Aの組立体10について既に説明したものと同様に、キャリア本体128とトリガ機構116とのこの結合は、機構116の移動からの本体128の対応する移動を可能にする。
【0033】
パンチチップ14をパンチ本体112から交互に固定又は解放することを可能にする他の補助構成部品は弾性部材(例えば、ばね32及び/又は34)、キャップ36、及び複数の楔部材38のうちの1つ又は複数を含み、図1Aの組立体10について既に説明したものと同様である。したがって、図2Aのパンチ組立体110のための構成部品に関する以下の説明は限定される。
【0034】
図2B図2C、及び図2Dを参照すると、キャリア本体128の移動は、トリガ機構116の移動(及び突出部分116cの対応する移動)によって指示される。特に、トリガ機構116のアーム部分116aが下方に(肘部分116bの反対側の端部で)押されると、突出部分116cはパンチ本体の中央キャビティ118に対して対応して内側に枢動され、それにより、本体128は、対応して、パンチ本体112の前端112aから離れて、キャビティ118内のより深い位置まで付勢される。キャリア本体128のそのようなより深い位置決めは、おそらく、パンチチップ14に対するパンチ本体112のための「ロック解除」(又は「解放」)状態を表す、図2Dにおいて最もよく示される。逆に、トリガ機構116が解放されると(それによって、アーム部分116aがキャリア本体128上のばね32の作用を介してパンチ本体の側壁122に向かって上方に引き戻される)、突出部分116cは、パンチ本体の中央キャビティ118に対して外側に枢動される。これに対応して、キャリア本体128は、パンチ本体112の前端112aに向かって、かつパンチ本体のキャビティ118内のより浅い位置に移動される。キャリア本体128のそのようなより浅い位置決めは、おそらく、パンチチップ14に対するパンチ本体112のための「ロック」(又は「保持」)状態を表す、図2Bにおいて最もよく示される。上記を背景として、トリガ機構116がパンチ本体112の長手方向軸Bと平行に配置される理由は、その軸Bに沿った機構116のレバー式移動がその軸Bに沿ったキャリア本体128の対応する移動を可能にするからであることを理解されたい。
【0035】
要約すると、トリガ機構116は、そのアーム部分116aがパンチ本体の側壁122に対して内側に押圧されて、保持/解放システムの補助構成部品を作動させ、パンチ本体112のための「ロック解除」状態を提供するように構成される。アーム部分116aの押圧動作は工具レス動作ですなわち、工具が必要とされないことを意味することを理解されたい。その目的のために、動作は例えば、利用者の単一の指で、アーム部分116aが単一の方向に、すなわち、パンチ本体の側壁122に対して内側方向に向けられるように、容易に実行され得る。特定の実施形態では、図示のように、側壁122は作用されるアーム部分116aの端部を収容し、アーム部分116aが押圧されるときにアーム部分116a(並びに押圧指)が占めることができる空間を提供するために、凹部144を有するように画定される。以下で(及び図2B及び図2Cを参照して)更に詳述されるように、キャリア本体128の交互の移動(又は位置決め)は、パンチ本体112に対してパンチチップ14を固定又は解放することに対応する。
【0036】
図2B図2C、及び図2Dに最もよく示されるように、楔部材38は、キャリア本体128内の対応する複数の開口部128cと、パンチ本体112の側壁122内に画定された(開口部128cの外側にある)対応する溝112bとの間で整列して、楔部材38を対応して収容するように配置される。特定の実施形態では少なくとも3つの楔部材38が使用され、溝112bは側壁122の内面の周りで連続するように画定される。特定の実施形態では図示のように、開口部128cはキャリア本体128の前端128aにあり、開口部128cは本体の外面の円周の周りに等距離に画定される。以下で更に詳述するように(図2B及び2Dを引き続き参照すると)、キャリア本体128の移動(アーム部分116aの移動を介して)は、楔部材38がパンチ本体の側壁122のキャリア本体の開口部128c及び溝112aに対して対応して移動することをもたらす。
【0037】
例えば、図2Bから始めて、パンチ本体112は、パンチチップ14がそこに固定された状態で示されている。そのために、図示のように、トリガ機構116は、パンチ本体112がパンチチップ14に対して「ロック」状態にあることに対応する「非作動」位置にある。特定の実施形態では図示のように、トリガ機構116が「非作動」位置にあるとき、脚部分116dはパンチ本体の側壁122と接触し、脚部分116dはキャリア本体128上のばね32からの力SFを介して側壁122とそのように接触するように駆動される。特に、ばね力SFはアーム部分116aに加えられる押圧力PF(図2D参照)に抵抗を示すようにトリガ機構116を弾性的に付勢し、その結果、揚力PFが加えられることなく、パンチ本体112は、「ロック」状態のままである。ばね力SFを介したトリガ機構116の弾性付勢によって、アーム部分116aが意図的に押し下げられない限り、パンチ本体112が「ロック」状態のままであるように提供される固定レベルがあることを理解されたい。
【0038】
引き続き図2Bを参照すると、特定の実施形態では、アーム部分116aが「非作動」位置にあるとき、パンチ本体112の長手方向軸Bにほぼ平行に延在する。突出部分116cとアーム部分116aとの間の角度のある関係(例えば、約90°)は機構116がパンチ本体の中央キャビティ118内でキャリア本体128に接触して保持することを可能にするが、ばね力SFは本体128をパンチ本体の中央キャビティ118内のその最も浅い位置に付勢する。キャリア本体128のそのような位置において、楔部材38は図示のように、パンチチップ14のハブ14aとパンチ本体の側壁122の内側溝112bの壁112cとの間のキャリ本体の開口部128c内に係止される。パンチチップ14(キャリア本体128及び楔部材38など)を固定及び着座させるために特定の構成部品を使用するパンチ組立体110では、トリガ機構116がパンチチップ14に間接的に連結され、それによって、その寿命にわたってパンチ組立体の性能に著しく影響を与え得る潜在的なクロスオーバー効果を制限するように、トリガ機能及び着座機能に対する設計における分離の態様があることを理解されたい。
【0039】
図2(d)に示すように、トリガ機構116のアーム部分116aには、押圧力PFが付与されている。したがって、トリガ機構116の突出部分116cはパンチ本体の中央キャビティ118に対して内向きに枢動され、キャリア本体128とのその接触を介して、キャリア本体128は対応して、キャビティ118に対して内向きに付勢される。キャリア本体128のこの内側への位置決めはばね力SFによって対向されているが、それに対応して、キャリア本体の開口部128cをパンチ本体の側壁122の溝112bのより深い部分と整列させる。したがって(及び図示のように)、楔部材38のより大きな部分は、キャリア本体の開口部128cから溝112b内に移動することが可能である。そのために、パンチチップ14がパンチ本体112にまだ取り付けられているように示されているが、当業者はパンチチップ14がばね34からのばね力SF2により、キャップ36からの接触を介してパンチ本体112から駆動されようとしていることを理解するのであろう。その後、内側突出部142によって定位置に保持され、キャップ36は、対応して、楔部材38を開口部128c及び溝112b内に吊り下げ、パンチチップ14が除去される。
【0040】
その後、パンチチップ14をパンチ本体112に連結して着座させるために、利用者は、トリガ機構116に如何なる作用も課されることなく、パンチチップハブ14aを単にキャリア本体の中央キャビティ140に挿入して戻す。特定の実施形態では、ハブ14aが楔部材38を越えて、キャビティ140内の突出部142に接触するまで挿入される。パンチチップ14、又はそのハブ14aに十分な内向きの力を与えることにより、それに応じて、キャリア本体28はキャビティ140内に更に移動し、ばね32に当接する。特定の実施形態では、そのような内向きの力がばね32のSFよりも大きい必要がある。既に説明したことから、ばね32が圧縮されると、トリガ機構116は、それに対応して、(キャリア本体128とトリガ機構116の突出部分116cとの間のリンクを介して)その「作動」位置まで内向きに回転されることを理解されたい。その目的のために、パンチチップ14上の内向きの力のその後の解放はトリガ機構16をその「非作動」位置(キャリア本体128及び部材116に作用するばね力SFが与えられると)に戻し、キャリア本体128は、パンチ本体の中央キャビティ118内のそのより浅い位置に戻す。これに対応して、楔部材38は(開口部128cを定めるキャリア本体128の周囲壁との接触を介して)溝112bのより深い部分からずらされ、それに対応して、図2Bに示されるように、キャリア本体の開口部128c及び溝112b内のそれらの位置に戻る。
【0041】
図2AA図2DDは上記で参照したように、図2A図2Dに示される組立体110と設計が類似しているが、「A」ステーション構成で提供されるパンチ組立体110’の実施形態に関係する。認識されるように、異なる組立体に起因して、しかしまた設計類似性に基づいて、図2AA~2DDの参照番号は、図2A~2Dで使用される要素の次の反復として提供される。一般に、パンチ組立体110と110’との間の主要な相違点は図1A及び図1AAのパンチ組立体10及び10’に関して既に述べたものと同様であり、したがって、更なる説明は提供されない。
【0042】
図3Aは、本発明のある実施形態による、「B」ステーション構成で提供される更なるパンチ組立体210の斜視図を示す。図1A及び図2Aのパンチ組立体10及び110と同様に、パンチ組立体210は、本体212に対するパンチチップ14の固定又は解放のいずれかを作動させるために使用されるトリガ機構216を有するパンチ本体212を含むように示される。そのために、パンチ組立体210は、パンチ組立体10及び110について既に説明したものと同様の特徴(同様の機能を端部)を有する。例えば、それぞれ図1A及び図2Aのトリガ機構16及び116と同様に、トリガ機構216はパンチ本体212に動作可能に結合されるが、その結合はトリガ機構216がパンチ本体212に対して選択的に移動されることを可能にし、そのような移動を介して、トリガ機構216はパンチ本体212に対してパンチチップ14を保持又は解放するための状態をもたらす。
【0043】
パンチ組立体210の断面図及び分解組立図をそれぞれ示す図3B及び図3Cに移ると、(パンチ組立体10及び110と比較した)構造上の区別の多くは、パンチ本体212、トリガ機構216、及び関連する特徴に関連する。パンチ本体212から始めて、それは、中央キャビティ218を定める側壁222を有し、その中でパンチチップ14が本体212に固定される。トリガ機構216は図示のように、パンチ本体の側壁222の開口部220を通過し、したがって、パンチ本体212の中央キャビティ218内に延びるように構成される。図示のように、特定の実施形態ではパンチ本体の側壁222がトリガ機構216を保持するように寸法決めされたチャネル224で画定され、チャネル224はパンチ本体の中央キャビティ218と流体連通する開口部220を更に定める。図示されるような特定の実施形態では、チャネル224が図3A及び図3Bに示されるように、「非作動」構成にあるときにトリガ機構216がその中に埋め込まれるように寸法決めされる。したがって、機構216をチャネル224内に保持することによって(したがって、パンチ本体の外形に影響を与えない)、パンチ組立体210はすでに説明したように、パンチガイドを使用するためにより良好に装備される。
【0044】
トリガ機構16及び116と同様に、トリガ機構216は機構216が動かされると、パンチ本体212内の他の補助構成部品の作動が開始され得るように、独自に成形される。例えば、図3B図3C、及び図3Dに関して示されるように、トリガ機構216は、アーム部分216a、肘部分216b、及び突出部分216cを有する、ジョイントクリップ/カムとして成形される。そのために、アーム部分216a及び突出部分216cはアーム部分216aがピン226を中心に選択的に回転可能であり、パンチ本体212(及びその開口部220)に対して更にねじれ可能であり、端部に対応して突出部分216cを回転させるように、例えばピン226を介して肘部分216bにおいて動作可能に結合される。図示されるような特定の実施形態では、突出部分216cが棒状本体として成形され、側壁122の一方の側から他方の側に延在するように寸法設定され、開口部220によって収容されるとき、突出部分116cの長手方向範囲にわたって均一な剛性をもたらす。特定の実施形態では、突出部分116cの前端がトリガ機構216をパンチ本体212に固定する一方で、突出部分116cの回転も可能にするように、側壁122の他方の側に動作可能に(ねじ山付きねじを介して)結合されるように構成され得る(例えば、雌ねじが切られ得る)。機構216を側壁122に結合するが、側壁122に対するその回転を可能にするように、突出部分116cの前端と共に、様々な連結機構を使用することができることを理解されたい。
【0045】
保持/解放システムの別の補助構成部品は、パンチ本体212内に保持され、トリガ機構216に直接連結される連結機構を含むことができる。図示の特定の実施形態では、連結機構はキャリア本体228を含むことができる。図3B及び図3Cを参照すると、前記キャリア本体228は、パンチ本体の中央キャビティ218内に挿入され、パンチ本体212の側壁222の開口部220と整列するように構成された孔230で画定される。したがって、チャネル224に挿入されると、トリガ機構216(特に、その突出部分216c)は、開口部220を更に通過してキャリ本体の孔230内に入るように構成される。組立体10及び110について既に説明したものと同様に、キャリア本体228とトリガ機構216とのこの結合は、機構216の移動からの本体228の対応する移動を可能にする。
【0046】
パンチチップ14がパンチ本体212から交互に固定又は解放されることを可能にする他の補助構成部品は1つ又は複数の弾性部材(例えば、ばね32及び/又は34)、キャップ36、及び複数の楔部材38を含み、組立体10及び110について既に説明したものと同様である。したがって、図3Aのパンチ組立体210のための構成部品に関する以下の説明は限定される。
【0047】
図3B図3C、及び図3Dを参照すると、キャリア本体228の移動は、トリガ機構216の移動(及び突出部分216cの対応する移動)によって指示される。特に、トリガ機構216のアーム部分216aは、(肘部分216bとは反対側の端部において)持ち上げられ、それに応じて、パンチ本体の中央キャビティ218に対して突出部分216cを回転させるように回転させられる。突出部分216cの回転に伴って、その突出側216ccがばね32に向かって回転され、その結果、キャリア本体228は、対応して、パンチ本体212の前端212aから離れて、キャビティ218内のより深い位置まで付勢される。キャリア本体228のそのようなより深い位置決めは、おそらく、パンチチップ14に対するパンチ本体212のための「ロック解除」(又は「解放」)状態を表す、図3Dにおいて最もよく示される。逆に、トリガ機構216がその「非作動」位置に戻ると(それによって、アーム部分216aが回転され、側壁チャネル224内のその凹状構成に押し戻される)、突出部分216cは、同様に回転され、その突出側216ccがばね32から離れるように回転される。これに対応して、キャリア本体228は、パンチ本体212の前端212aに向かって、かつパンチ本体のキャビティ218内のより浅い位置に移動される。キャリア本体228のそのようなより浅い位置決めは、おそらく、パンチチップ14に対するパンチ本体212のための「ロック」(又は「保持」)状態を表す、図3Bにおいて最もよく示される。
【0048】
要約すると、トリガ機構216は、そのアーム部分216aがパンチ本体の側壁222に対して持ち上げられ、回転されて(突出部分216cを対応して回転させるために)、保持/解放システムの補助構成部品を作動させ、パンチ本体212「ロック解除」状態を提供するように構成される。アーム部分216aの持ち上げ動作及び回転動作はツールレス動作であり、すなわち、工具が必要とされないことを意味することを理解されたい。そのために、動作は例えば、利用者の指及び親指を用いて容易に実行することができる。特定の実施形態では図示のように、側壁222は作用されるアーム部分216aの端部を収容するための凹部244を有するように画定され、その内部に人が指先を挿入してアーム部分216aをすくい上げることができる。
【0049】
パンチ本体の中央キャビティ218内のキャリア本体228の交互の移動(又は位置決め)はパンチ本体212に対してパンチチップ14を固定又は解放することに対応し、このプロセスは、パンチ本体12及び112の両方について既に説明した。したがって、図3Aのパンチ組立体210のためのこれらの構成部品に関して以下に続く関連する説明は限定される。おそらく、図3B図3C、及び図3Dに最もよく示されるように、楔部材38は、キャリア本体228内の対応する複数の開口部228cと、パンチ本体212の側壁222内に画定された(開口部228cの外側にある)対応する溝212bとの間で整列して、楔部材38を対応して収容するように配置される。特定の実施形態では少なくとも3つの楔部材38が使用され、溝212bは側壁222の内面の周りで連続するように画定される。
【0050】
図3Bから始めて、パンチ本体212は、パンチチップ14がそこに固定された状態で示されている。そのために、図示のように、トリガ機構216は、パンチ本体212がパンチチップ14に対して「ロック」状態にあることに対応する「非作動」位置にある。特定の実施形態では、図示のように、トリガ機構216が「非作動」位置にあるとき、アーム部分216aはパンチ本体の側壁222と接触し、アーム部分216aはチャネル224内に保持される。トリガ機構216「非作動」位置を続けると、ばね力SFは、キャリア本体228をパンチ本体のキャビティ218内の最も浅い位置に付勢する。キャリア本体228のそのような位置では、楔部材38が図示のように、パンチチップ14のハブ14aとパンチ本体の側壁222の内側溝212bの壁212cとの間のキャリア本体の開口部228c内に係止される。
【0051】
図3Dに移ると、トリガ機構216のアーム部分216aはパンチ本体212の周りで(例えば、反時計回り方向に)持ち上げられ、回転されている。したがって、トリガ機構216の突出部分216cはばね32に対して回転され、(突出側216ccを介して)ばね32の対応する圧縮を介して、キャリア本体228はキャビティ218に対して内向きに付勢される。本体228のこの内側への位置決めはばね32のばね力SFによって対向されているが、それに対応して、キャリ本体の開口部228cをパンチ本体の側壁222の溝212bのより深い部分と整列させる。したがって(及び図示のように)、楔部材38のより大きな部分は、キャリ本体の開口部228cから溝212b内に移動することが可能である。そのために、パンチチップ14がパンチ本体212にまだ取り付けられているように示されているが、当業者はパンチチップ14がばね34からのばね力SF2により、キャップ36からの接触を介してパンチ本体212から駆動されようとしていることを理解するのであろう。その後、内側突出部242によって定位置に保持され、キャップ36は、対応して、楔部材38を開口部228c及び溝212b内に吊り下げ、パンチチップ14が除去される。
【0052】
続いてパンチチップ14をパンチ本体212に連結して着座させるために、使用者はアーム部分216aを持ち上げて回転させ(それに対応して突出部分216cを回転させる)、続いてパンチチップのハブ14aをキャリア本体の中央キャビティ240内に挿入し、楔部材38を越えて移動させる必要がある。そのために、特定の実施形態では、突出部242がパンチチップハブ14aのための保証された挿入深さのためのストッパとして働くことができる。又は、キャップ36が(パンチチップ14からの内向きの力を介して)キャリア本体のキャビティ240内で底をなし、パンチチップのハブ14aのためのストッパとして機能することができる。次いで、アーム部分116aを回転させて、その側壁凹部内に押し戻すことによって、キャリア本体228は、パンチ本体の中央キャビティ218内のより浅い位置に戻される。これに対応して、楔部材38はキャリア本体の開口部228cを介して溝212bのより深い部分から移動アウトされ(及び開口部228cを定めるキャリア本体228の周囲壁と接触し)、それに対応して、図3Bに示されるように、開口部228c及び溝212bにおけるそれらの位置に移動バックする。パンチ組立体210はパンチチップ14がパンチ本体212と連結されるために、そのトリガ機構216の初期作動を必要とし、一方、図1A及び図2Aの組立体10及び110は、それぞれ、そのような作動を必要としないことを理解されたい。そのために、組立体10、110、及び210の各々は利点を提供し、いくつかは全体にわたって存在し、他は組立体のうちの1つ又は複数に関連付けられる。例えば、パンチチップ14が連結されるために作動を必要とする一方で、パンチ組立体210は、組立体210がそのような作動のための2つの別個の動作(上昇及び回転)を指示するので、トリガ機構216の偶発的作動を介して、組立体10及び110よりも多くの保護を組立体10及び110に提供する。
【0053】
図3A図3DDは上で詳述したように、図3A図3Dに示される組立体210と設計が類似しているが、「A」ステーション構成で提供されるパンチ組立体210’の実施形態に関係する。認識されるように、異なる組立体に起因して、しかしまた設計類似性に基づいて、図3A~3DDの参照番号は、図3A~3Dで使用される要素の次の反復として提供される。パンチ組立体210と210’との間の主要な相違点に関して、パンチ組立体210’はより長い範囲を有し、それに対応して、パンチ本体212’及びチップ14’、並びにキャリア本体228’及びキャップ36’を含む、その構成要素の多くの範囲を増大させる。また、パンチ組立体210’はパンチチップ14’に対するパンチ本体212’の効果的な固定及び着座機能を依然として提供しながら、楔部材38’の数量を(2つの数量まで)低減することができるように、より薄いプロファイルを有する。更に、(キャップ36’をキャリア本体228’に保持するための)キャップ36’のための留め具36a’は内側突出部242’との接触を介してキャリア本体28’内にキャップ36’を保持するために、(キャップ36のための底縁部36とは対照的に)キャップの側壁のほぼ中間に位置する。最後に、図3DDではトリガ機構216’のアーム部分216a’とともに使用される最初の持ち上げ力LFに続いてパンチ組立体210’が示されているが、アーム部分216a’はまだ回転されていない。したがって、パンチ本体212’は、依然として、パンチチップ14に対して「ロック」状態にあるように見える。図3Dを順次見ると、パンチ組立体210はアーム部分216aの回転(及び突出部分216cの対応する回転)に続いて示され、それによって、パンチ本体212は(すでに説明したように)「ロック解除」状態に配置される。
【0054】
図4は、本発明のある実施形態による、パンチ組立体のためのパンチ本体にパンチチップを固定するためのステップのフローチャートである。フローチャートは、本明細書の図1A図1AA図2A図2AA図3A、及び図3Aの何れかに示されるパンチ本体及びパンチチップに関連し得ることを理解されたい。しかしながら、フローチャートのステップは、図1Aに示されるパンチ本体12、パンチチップ14、及び補助構成部品を参照して例示的に説明される。
【0055】
フローチャートのステップ300は、最初にパンチ本体12を提供することを含む。すでに上で詳述したものと同様に、パンチ本体12は、パンチ本体12の長手方向範囲に沿って延在する中央キャビティ18を定める。パンチ本体12は、トリガ機構16と、連結機構(キャリア本体28)と、弾性部材(例えば、ばね32)とを有する保持/解放システムを含む。キャリア本体28はパンチ本体の中央キャビティ18内に着座し、トリガ機構16は、位置合わせされた開口部20及び孔30を介してパンチ本体12及びキャリア本体28を連結する。
【0056】
ステップ302は、パンチチップ14をパンチ本体に連結できるようにパンチ本体12を準備することを含む。このステップのために、パンチ本体12は連結機構がパンチ本体の中央キャビティ18内の第1の位置にあり、楔部材38がキャビティ18内でロック解除されるように、「ロック解除」状態にある必要がある。ステップ304は楔部材38がキャビティ18内にロックされるように、連結機構をパンチ本体のキャビティ18内の位置(すなわち、第2の位置)に移動することを含む。最終的に、楔部材38は、キャリア本体28の開口部28c内で、パンチチップハブ14aとパンチ本体の側壁22との間でロックされる。
【0057】
更に、ステップ302及び304、並びに図1A(10)及び図2A(110)のパンチ組立体に関する特定の実施形態では、トリガ機構16、116に作用する必要はない。例えば、結果パンチ組立体について既に説明したように、パンチ本体12、112(及びその中央キャビティ18、118)に対するパンチチップ14の内側への位置決めは、パンチチップハブ14aとキャリア本体28、128(すなわち、その内側突出部42、142)との間の接触をもたらす。パンチチップ14の内側への移動の後ろの力がばね32のばね力SFよりも大きい場合、キャリア本体28、128は楔部材38をロック解除するために、パンチ本体の中央キャビティ18、118内の第1の位置(すなわち、内側のより深い位置)に(第1の位置から)向けられ得る。したがって、パンチ本体12、112を準備するためのステップ302に対して、パンチチップ14をそれに連結することができ、パンチチップ14は、パンチ本体12、112に対して内側に向けられる。
【0058】
次に、図1A(10)及び図2A(110)のパンチ組立体の特定の実施形態に関して、ステップ304に関して、また、パンチ本体12、112「ロック」状態に対応する位置に連結機構(キャリア本体28、128)を移動する際に、パンチチップ14の内方移動の背後にある力は、単純に除去され得る。このような解放により、ばね32のばね力SFはパンチ本体の中央キャビティ18、118内のキャリア本体28、128を(第2の位置から)第1の位置(すなわち、外向きの、より浅い位置)に自動的に駆動し、楔部材38を、パンチチップハブ14aとパンチ本体の側壁22、122との間の位置にロックされ、それに対応してパンチチップ14をパンチ本体12、112にロックするように方向付ける。
【0059】
または、図3A(210)のパンチ組立体に対する特定の実施形態ではステップ302及び304の各々がトリガ機構216に作用することを必要とする。そのために、パンチチップ14が(ステップ302において)パンチ本体に連結され得るようにパンチ本体212を準備することは、トリガ機構216を指及び親指でその「作動」位置に移動(上昇及び回転)させることを含み得、その結果、連結機構(キャリア本体228)は楔部材38をロック解除するためにパンチ本体の中央キャビティ218内の第1の位置(すなわち、内側のより深い位置)に(第1の位置から)向けられる。そのために、ステップ302は続いて、パンチ本体212に連結されるために、パンチチップ14をパンチ本体の中央キャビティ218(及び対応してキャリア本体の中央キャビティ240)内の位置に挿入することを含む。ステップ304と比較して、連結機構(キャリア本体228)をパンチ本体212「ロック状態」に対応する位置に移動する際に、トリガ本体216は、(対応する回転及び押圧動作を介して)その「非作動」位置に単に戻される。次に、キャリア本体228はパンチ本体の中央キャビティ218内の第1の位置(すなわち、外向きの浅い位置)に(第2の位置から)戻され、楔部材38をパンチチップハブ14aとパンチ本体の側壁222との間にロックし、それに応じてパンチチップ14をパンチ本体212にロックする。
【0060】
前述の詳細な説明において、本発明は、特定の実施形態を参照して説明されてきた。しかしながら、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、様々な改良及び変更を行うことができることを理解されたい。
図1A
図1AA
図1B
図1BB
図1C
図1CC
図1D
図1DD
図2A
図2AA
図2B
図2BB
図2C
図2CC
図2D
図2DD
図3A
図3AA
図3B
図3BB
図3C
図3CC
図3D
図3DD
図4
【国際調査報告】