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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(54)【発明の名称】内視鏡用送達システムアダプタ
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/10 20060101AFI20231005BHJP
   A61M 39/24 20060101ALI20231005BHJP
【FI】
A61M39/10 120
A61M39/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519106
(86)(22)【出願日】2021-09-20
(85)【翻訳文提出日】2023-05-16
(86)【国際出願番号】 US2021051065
(87)【国際公開番号】W WO2022066567
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】63/083,352
(32)【優先日】2020-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】カラン、ダレン ジー.
(72)【発明者】
【氏名】ドゥイニャン、ジェラルド
(72)【発明者】
【氏名】ファブロー、ジョン ティ.
(72)【発明者】
【氏名】クイン、ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】リンチ、ライアン ディ.
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066JJ03
4C066JJ05
4C066JJ10
(57)【要約】
本開示は、一般に医療デバイスの分野に関する。特に、本開示は、制限された解剖学的領域内で医療デバイスの遠位部分を使用するために同医療デバイスを適合させることに関する。一実施例において、結合デバイスは、第1および第2の端部を備えてもよい。第1の端部は、医療デバイス送達システムの係止部材に結合するように構成されてもよい。第1の端部は、それを貫通して延在する管腔を備えてもよい。第2の端部は、第1の端部の管腔と連続する管腔を備えてもよい。第2の端部は、内視鏡のチャネル開口部に結合するように構成されてもよい。他の実施形態も企図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
医療デバイス送達システムの係止部材と
結合デバイスであって、前記係止部材に結合するように構成されたねじ山付き外面を有する部分を備える前記結合デバイスの第1の端部であって、前記第1の端部を貫通して延在する管腔をさらに備える、第1の端部と、
前記第1の端部の前記管腔と軸方向に連続する管腔を備える前記結合デバイスの第2の端部であって、内視鏡チャネルの出口に結合するように構成される第2の端部と、を含む、結合デバイスと、
を備える、システム。
【請求項2】
前記結合デバイスの前記第1の端部は、ルアーロック継手を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記結合デバイスの前記第2の端部は、前記第1の端部よりも大きい前記管腔の内径に対応する、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記結合デバイスの前記第2の端部における前記管腔は、第1の内径を有する第1の部分と、第2の内径を有する第2の部分とを備え、前記第2の内径は、前記第1の内径よりも大きく、前記第2の部分は、前記内視鏡チャネルの前記出口のリッジに嵌合するように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記結合デバイスの前記第1の端部に結合されるキャップをさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記キャップが弁を備える、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記結合デバイスが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に中間部分をさらに備え、前記中間部分の外面が表面変化を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記結合デバイスは、前記係止部材に結合して液密嵌合を形成するようにさらに構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記結合デバイスの前記管腔が一方向弁を備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記結合デバイスの前記管腔の少なくとも一部の内径は、5~12Fr(1.7~4.0mm)の範囲に含まれる、請求項1~9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記結合デバイスの前記第2の端部は、クイックディスコネクト継手を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記結合デバイスの前記第1の端部は、前記係止部材に結合されると、前記係止部材に対する前記結合デバイスの自由回転を防止するように構成されるか、
前記結合デバイスの前記第2の端部は、内視鏡のチャネルに結合されたとき、前記チャネルに対する前記結合デバイスの自由回転を防止するように構成されるか、あるいは
その両方である、請求項1~11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
前記結合デバイスの前記第2の端部の前記管腔は、内視鏡チャネルの出口を液密嵌合で受容するように構成される、請求項1~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
前記結合デバイスの前記第1の端部が前記係止部材に結合され、前記結合デバイスの前記第2の端部が内視鏡チャネルの出口に結合されるとき、前記結合デバイスの前記第1の端部の前記管腔は、前記医療デバイス送達システムの送達シースを前記内視鏡チャネルの中へ通過させるように構成される、請求項1~13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記結合デバイスの前記第2の端部は、圧入、ターンロック接続、またはクリップ嵌合を介して内視鏡チャネルの出口に結合するように構成される、請求項1~14のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に医療デバイスの分野に関する。特に、本開示は、医療デバイス送達システムに関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡処置は、従来の処置よりも低侵襲性であり得る。しかしながら、標的組織へのアクセスは、使用される特定の器具の制約によって制限され得る。例えば、解剖学的領域(例えば、身体管腔、通路、血管、管等)内での医療デバイス(例えば、ステント、針、切断要素等)の適切な位置決め、使用、および/または展開は、組織へのアクセスを容易にするために適切な作業チャネル長および/または先端構成を伴う内視鏡の使用を必要とし得る。
【0003】
本開示の改善が有用であり得ることは、これらの考慮事項に留意されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様において、システムは、医療デバイス送達システムの係止部材(locking member)と結合デバイスとを備え得る。結合デバイスは、係止部材に結合するように構成されるねじ山付き外側表面を伴う部分を備える第1の端部を備え得る。結合デバイスの第1の端部はさらに、それを貫通して延在する管腔(lumen)を備えてもよい。結合デバイスは、第1の端部の管腔と軸方向に連続する管腔を備える第2の端部を備えてもよい。結合デバイスの第2の端部は、内視鏡チャネルの出口に結合するように構成されてもよい。
【0005】
本開示の説明される態様および他の態様において、結合デバイスの第1の端部は、ルアーロック継手(fitting)を備えてもよい。結合デバイスの第2の端部は、第1の端部よりも大きい管腔の内径に対応してもよい。結合デバイスの第2の端部における管腔は、第1の内径を有する第1の部分と、第2の内径を有する第2の部分と、を備えてもよい。第2の内径は、第1の内径より大きくてもよい。第2の部分は、内視鏡チャネルの出口のリッジ(ridge)上に嵌合するように構成されてもよい。システムは、結合デバイスの第1の端部に結合されるキャップを備えてもよい。キャップは弁を備えてもよい。結合デバイスは、第1の端部と第2の端部との間に中間部分をさらに備えてもよい。中間部分の外面は、表面変化(variation)を備えてもよい。結合デバイスはさらに、液密嵌合(fluid-tight fit)を形成するために、係止部材に結合するように構成されてもよい。結合デバイスの管腔は、一方向弁を備えてもよい。結合デバイスの管腔の少なくとも一部の内径は、5~12Fr.(1.7~4.0mm)の範囲に含まれてもよい。結合デバイスの第2の端部は、クイックディスコネクト継手を備えてもよい。結合デバイスの第1の端部は、係止部材に結合されると、係止部材に対する結合デバイスの自由回転を防止するように構成されてもよく、結合デバイスの第2の端部は、内視鏡のチャネルに結合されると、チャネルに対する結合デバイスの自由回転を防止するように構成されてもよく、またはその両方であってもよい。結合デバイスの第2の端部の管腔は、内視鏡チャネルの出口を液密嵌合で受承するように構成されてもよい。結合デバイスの第1の端部が係止部材に結合され、結合デバイスの第2の端部が内視鏡チャネルの出口に結合されるとき、結合デバイスの第1の端部の管腔は、医療デバイス送達システムの送達シースを内視鏡チャネルの中に通すように構成されてもよい。結合デバイスの第2の端部は、圧入(press fit)、ターンロック接続、またはクリップ嵌合(clip fit)を介して内視鏡チャネルの出口に結合するように構成されてもよい。
【0006】
別の態様において、医療デバイスを内視鏡に接続するためのシステムは、医療デバイスの係止部材と、結合デバイスとを備えてもよい。結合デバイスは、その外側表面に沿って、係止部材と結合されるように構成されるねじ山(threading)を備える第1の端部を備えてもよく、係止部材は、医療デバイスのシースの周囲に配置されてもよい。結合デバイスは、内視鏡のチャネルの出口と結合されるように構成される第2の端部を備えてもよい。いくつかの実施形態において、結合デバイスは、第1の端部および第2の端部の全長に沿って長手方向に延在する管腔を備えてもよい。結合デバイスの第2の端部は、管腔の中への出口の挿入によって、出口に結合するように構成されてもよい。
【0007】
本開示の記載された態様および他の態様において、結合装デバイスは、係止部材に結合して液密嵌合を形成するか、出口に結合して液密嵌合を形成するか、またはその両方を行うように構成されてもよい。結合デバイスの管腔は、一方向弁を備えてもよい。結合デバイスの管腔の少なくとも一部の内径は、5~12Fr.(1.7~4.0mm)の範囲に含まれてもよい。結合デバイスの第1の端部は、係止部材に結合されると、係止部材に対する結合デバイスの自由回転を防止するように構成されてもよく、結合デバイスの第2の端部は、内視鏡のチャネルに結合されると、チャネルに対する結合デバイスの自由回転を防止するように構成されているか、またはその両方であってもよい。結合デバイスの第1の端部が係止部材に結合され、結合デバイスの第2の端部が内視鏡チャネルの出口に結合されるとき、結合デバイスの第1の端部の管腔は、医療デバイス送達システムの送達シースを内視鏡チャネルの中に通すように構成されてもよい。結合デバイスの第2の端部は、圧入、ターンロック接続、クイックディスコネクト継手、またはクリップ嵌合を介して内視鏡チャネルの出口に結合するように構成されてもよい。
【0008】
さらに別の態様において、送達システムを内視鏡に結合するためのシステムは、送達システムの係止部材と、アダプタとを備えてもよい。アダプタは、送達システムの係止部材の管腔内に挿入されると、アダプタを係止部材に固定するように構成される、第1の端部を備えてもよい。アダプタは、内視鏡のチャネル開口部のリッジ上にクリップ留めするように構成される、第2の端部を備えてもよい。第2端部がチャネル開口部のリッジ上にクリップ留めされるとき、第1の端部は、アダプタを貫通してチャネル開口部へのアクセスを提供する管腔を形成し得る。
【0009】
本開示の非限定的な実施形態は、添付の図面を参照して例として説明され、添付の図面は概略的であり、縮尺通りに描かれることを意図していない。図において、図示された各々の同一またはほぼ同一の構成要素は、典型的には単一の符号によって表される。明確にする目的で、当業者が本開示を理解することを可能にするために図示が必要でない場合、すべての構成要素がすべての図においてラベル付けされているわけではなく、各実施形態のすべての構成要素が示されているわけでもない。図面は以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A図1A~Bはそれぞれ、例示的な医療デバイス送達システムおよび医療デバイス送達システムの例示的な係止部材を示す。
図1B図1A~Bはそれぞれ、例示的な医療デバイス送達システムおよび医療デバイス送達システムの例示的な係止部材を示す。
図2図2は例示的な内視鏡を示す。
図3A図3A~3Bはそれぞれ、本開示の一実施形態に従うアダプタの側面図および斜視図を示す。
図3B図3A~3Bはそれぞれ、本開示の一実施形態に従うアダプタの側面図および斜視図を示す。
図4図4は本開示の一実施形態に従う医療デバイスを送達するためのシステムを示す。
図5図5は本開示の一実施形態に従う医療デバイスを送達するための構成要素の断面図を示す。
図6A図6A~6Bは本開示の一実施形態に従うアダプタの断面図を示す。
図6B図6A~6Bは本開示の一実施形態に従うアダプタの断面図を示す。
図7A図7A~7Bは本開示のいくつかの実施形態に従うアダプタの更なる断面図を示す。
図7B図7A~7Bは本開示のいくつかの実施形態に従うアダプタの更なる断面図を示す。
図8A図8A~8Bはそれぞれ、本開示の一実施形態に従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図8B図8A~8Bはそれぞれ、本開示の一実施形態に従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図9A図9A~9Dは、本開示の種々の実施形態に従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図9B図9A~9Dは、本開示の種々の実施形態に従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図9C図9A~9Dは、本開示の種々の実施形態に従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図9D図9A~9Dは、本開示の種々の実施形態に従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図10A図10A~10Bはそれぞれ、本開示の一実施形態従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図10B図10A~10Bはそれぞれ、本開示の一実施形態従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図11A図11A~11Bはそれぞれ、本開示の一実施形態従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図11B図11A~11Bはそれぞれ、本開示の一実施形態従う更なるアダプタの断面図および斜視図を示す。
図12図12は本開示の種々の方法において使用され得る、更なる医療デバイス送達システムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されない。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、添付の特許請求の範囲を超えて限定することを意図するものではない。別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0012】
本開示の実施形態は、簡潔にするために、ステント送達システムを具体的に参照して説明され得るが、そのような送達システムは、種々の医療デバイス(例えば、動脈瘤コイル、針、切断要素、生検ツール、他のインプラント等)を、限定するものではないが、身体管腔(例えば、胃、膵胆樹、結腸、十二指腸、空腸、子宮等)、通路、血管、および/または管を含む、種々の制限された解剖学的領域の中に送達し、種々の状態に対処するために使用され得ることを理解されたい。例えば、送達システムは、生検デバイス、ステント送達デバイス、細針吸引(FNA)デバイス、または他の医療デバイスであってもよい。
【0013】
本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上他に明白に示されていない限り、複数形も含むことが意図される。さらに、「含む(comprises)」、および/または「含む(comprising)」、または「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、領域、ステップ、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、領域、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそのグループの存在または追加を排除するものではないことが理解されるであろう。
【0014】
本明細書で使用される場合、「遠位」という用語は、デバイスを患者に導入するときに医療専門家または医師から最も遠い端部を指し、「近位」という用語は、デバイスを患者に導入するときに医療専門家または医師に最も近い端部を指す。
【0015】
図1A~Bを参照すると、送達システム100は、医療デバイスを標的組織に送達するために使用されてもよい。例えば、医療デバイスは、ステント、針等であってもよい。送達システム100は、ハンドル102と、先端部104と、それらの間に延在する細長い本体、送達シース、またはシャフト106等のシャフトと、を備えてもよい。アクチュエータ108は、シャフト106および/またはそれに結合される医療デバイスを前進させるために使用されてもよい。送達システム100は、典型的には、その非限定的な例が超音波内視鏡(EUS)スコープ(図示せず)である、内視鏡と連携して使用されてもよい。係止部材(例えば、係止部材110)は、内視鏡に対する送達システムの位置を固定するために使用されてもよい。
【0016】
係止部材110は、図1Bにより詳細に示されている。係止部材110の第1の端部112は、係止部材110がハンドル102に対して定位置に固定されるように、送達システムのハンドルに結合するように構成されてもよい。例えば、第1の端部112の外面上に配置されたねじ山は、ハンドル102の端部における管腔の内面上の対応するねじ山と結合してもよい。
【0017】
係止部材110の第2の端部114は、第1の端部112に回転可能に固定されてもよく(例えば、単一部品を形成するために)、または第2の端部は、第1の端部に対して回転可能であってもよい。第2の端部114は、その外面に沿って少なくとも1つの突起または表面テクスチャを含んでもよい。図示される実施形態は、ユーザが第2の端部114を把持することを可能にするために使用され得る、突起118および120を示す。突起118および120などの表面特徴部(surface features)は、第2の端部を同第2の端部を通る長手方向軸を中心に回転させるのに有用であり得る。
【0018】
係止部材110は、それを貫通して延在する管腔122を備えてもよい。係止部材の管腔122は、係止部材の全長を貫通して延在してもよい。いくつかの実施形態において、係止部材110は、係止部材110内に管腔122を画定し得る、別個の円筒形開口部124を備えてもよい。係止部材の管腔122は、シャフトが係止部材を貫通して延在し得るように、同管腔122を貫通して受容される送達システム100のシャフト106の外径以上の内径を有してもよい。
【0019】
係止部材110の第2の端部114は、上記で説明されるように、EUS(図示せず)等の医療デバイスに結合するように構成されてもよい。多くの実施形態において、第2の端部114のボア126は、その内面にねじ山を有してもよい。例えば、ボア126は、ルアーロック継手の雄ねじに対応するねじを有してもよい。第2の端部114は、同様にまたは代替的に、対応するねじ山を有する内視鏡チャネルのポートに結合するように構成されてもよく、それにより、送達システムのシャフトは、係止部材110を通り、ポートを通り、チャネル内に延在し得る。係止部材110の第1の端部112を送達システム100のハンドル102に結合し、係止部材110の第2の端部114を内視鏡に結合することによって、送達システム100を内視鏡に固定することができ、送達システム100の安定性を高めて、医療デバイスの使用、操作、および/または標的組織(図示せず)への送達を容易にする。
【0020】
理解されるように、種々の内視鏡は、特定の送達システム100に直接結合するように構成されなくてもよい。例えば、内視鏡および送達システム100は、2つの要素が一緒に結合されることを可能にするための互換性のあるねじ山を有しなくてもよい。そのため、従来の構成では、特定の手技に対して所望の送達システム100を使用するために、医師は、送達システム100と互換性があるが、特定の手技にあまり適していない場合がある内視鏡を使用することを要求される場合がある。例えば、種々の内視鏡は、異なる作業チャネル長、異なるカテーテル直径、異なる先端構成等を備えてもよい。特定の手技に理想的に適していない内視鏡の使用は、標的組織のアクセス可能性を制限する場合があり、標的組織を同じく視認することを可能にしない場合があり、または他の制限をもたらす場合がある。
【0021】
本開示の改善が有用であり得ることは、これらのことを考慮してのことである。例えば、本明細書に記載されるアダプタ、カプラ、連結部材などは、図1A図1Bに記載される送達システム100などの医療デバイス送達システムが内視鏡200(図2参照)に結合されることを可能にするために開示され、送達システムおよび内視鏡は、互いに直接結合することを可能にするように構成されなくてもよい。アダプタ(例えば、アダプタ300)は、係止部材110に対するアダプタ300の自由回転を防止するように、送達システム100に結合可能であってもよい。いくつかの実施形態において、アダプタ300は、内視鏡200のチャネル250に対するアダプタの自由回転を防止し、それによって、結合された内視鏡チャネルに対する結合された送達システムの望ましくない移動を防止および/または制限するように、内視鏡200のチャネル250に結合可能であってもよい。したがって、本開示の改善は、より多様な内視鏡を伴う医療デバイス送達システムの使用を可能にすること、手技における標的組織のアクセスおよび/または視認性の改善、手技中の医療デバイス送達システムの位置付けの安全性の改善、ならびに/あるいは他の利点を含んでもよい。
【0022】
図2は、図1A図1Bに関して説明した医療デバイス送達システム100と共に使用することができる例示的な内視鏡を示す。しかしながら、本開示の実施形態は、様々な内視鏡とともに使用するために構成されてもよく、実施形態は、図2の特定の実施例に限定されないことが理解されるであろう。
【0023】
内視鏡200は、胃鏡、気管支鏡、膀胱鏡、十二指腸鏡、腸鏡、結腸鏡、デュアルチャネル胃鏡、または他の形態の内視鏡であってもよい。内視鏡200は、ハンドル202と、先端部204と、それらの間に延在するシャフト206(または細長い本体、もしくはカテーテル)とを備えてもよく、先端部204およびシャフト206の少なくとも一部分は、内視鏡手技中に体管腔(body cavity)内に導入されるように構成される。ハンドル202は、ハンドル202から先端部204および/またはシャフト206の位置を操作および/または固定するための種々の制御を含み得る、制御セクション208を備えてもよい。例えば、角度調整ノブ(angulation knob)210、角度調整ロック212、および/または挿入管剛性制御部214は、先端部204および/またはシャフト206を操作するために有用であり得る。ブーツ216は、ハンドル202から延びるシャフト206を支持することができる。少なくとも1つの遠隔スイッチ218a~cは、先端部204に配置されたツールを制御するのに有用であり得る。例えば、通気孔222および逆流防止弁226を含む、吸引弁220および/または空気/水弁224は、先端部204を通る流体流を調節するために有用であり得る。ユニバーサルコード228は、例えば、吸引コネクタ230、ビデオプロセッサ接続部232、空気供給コネクタ234、水供給コネクタ236、光源コネクタ238、空気管240、および/または石英レンズ244を備え得る光ガイド242を備える、少なくとも1つのコネクタ構成要素まで延在してもよい。内視鏡は、様々な内視鏡処置をサポートするために、種々の構成要素および/または接続部を備えてもよいことを理解されたい。
【0024】
内視鏡200は、シャフトおよび先端部を貫通して長手方向に延在する、少なくとも1つの管腔またはチャネル250(簡潔にするために、本明細書では集合的に「チャネル」と称される)を備えてもよい。チャネル250は、例えば、チャネル開口部246のようなポートまたは出口を介して、内視鏡200のハンドル202の端部からアクセス可能であってもよい。種々の実施形態は、図1Aに関連して説明されるもの等の送達システム100に結合するためのチャネルの開口部の周囲に配置される、直径が増加されたフランジまたはリッジ248(簡潔にするために、本明細書では集合的に「リッジ(ridge)」と称される)を含んでもよい。多くの実施形態は、例えば、図1Bのボア126に関して説明されるような送達システム100の係止部材110のねじ山と結合するための適合特徴部(compatible features)を含まなくてもよいことを理解されたい。
【0025】
図3A図3Bは、例えば図1A図1Bに関して説明したような送達システム100と、例えば図2に関して説明したような内視鏡200との結合を容易にするための例示的なアダプタ300を示す。図3Aはアダプタ300の側面図を示し、図3Bはアダプタ300の斜視図を示す。本明細書に記載されるアダプタは、金属、ポリマー、エラストマー、またはそれらの任意の組み合わせを含む他の適切な材料から作製されてもよい。
【0026】
アダプタ300の第1の端部302は、送達システム100のハンドル102に結合するように構成され得る。アダプタ300の第2の端部304は、内視鏡200のチャネル250に結合するように構成することができる。図示した実施形態では、第1の端部302は、第2の端部304よりも小さい外径を有することができる。いくつかの実施形態において、中間部分306は、第1の端部302と第2の端部304との間に延在してもよく、ユーザによって把持されるための刻み付きまたは別様にテクスチャ加工された外面を有してもよい。いくつかの実施形態において、中間部分306は、代替的または追加的に、図1Bに関して説明した突起118または120などの少なくとも1つの突起を備えてもよい。中間部分306は、送達システム100のシャフト106と内視鏡200の作業チャネル250との間の作業長さの差に対応し得る、長さ「L1」を備え得ることが理解されるであろう。多くの実施形態において、長さL1および第1の端部302の長さは、合計して、送達システム100のシャフト106と内視鏡200の作業チャネル250との間の作業長さの差になり得る。したがって、アダプタ300は、送達システム100とは異なる作業チャネル長を伴う内視鏡200の使用を可能にし得る。上述したように、テクスチャ加工された外面、突起、またはそれらの任意の組み合わせは、アダプタの一端または両端がその長手方向軸を中心に回転させることができるグリップを提供し得る。いくつかの実施形態において、第2の端部304は、中間部分306に加えて、またはその代わりに、テクスチャ加工された外面および/または少なくとも1つの突起を備えてもよい。いくつかの実施形態(図示せず)は、中間部分306なしで互いに直接結合された第1および第2の端部を備えてもよい。他の実施形態において、アダプタの第1および第2の端部は、互いに対して回転可能であってもよい。
【0027】
いくつかの実施形態において、アダプタ300の第1の端部302の少なくとも一部は、送達システム100のボア126の対応する雌ねじと結合するように構成された雄ねじ308を備えてもよい。他の実施形態において、第1の端部302は、送達システム100の係止部材110と結合するように構成されるルアーロックを備えてもよい。更なる実施形態において、第1の端部302は、アダプタのハンドルへの緊密な(tight)結合を提供するために、送達システム100の係止部材110の対応する表面と相互作用するように構成される、1つ以上の切り欠き310または他の表面特徴部を備えてもよい。
【0028】
多くの実施形態において、アダプタ300は、図3Bに示されるように、アダプタの長手軸A-Aに沿ってアダプタを貫通して延在する管腔312を備えてもよい。いくつかの実施形態において、管腔312は、第2の端部304における直径「ID3」よりも小さい直径「ID1」を、第1の端部302に有してもよい。管腔312は、第1の端部302から第2の端部まで連続的に増加する直径を有してもよく、または管腔312は、アダプタ300内に、例えば、直径「ID2」を伴う段を有する、段付きの構成を有してもよい。多くの実施形態において、管腔312は、第1の端部において、医療デバイス送達システム、例えば、図1Aに関して説明されるようなカテーテル106のシャフトの外径より大きい直径D1を有してもよい。
【0029】
多くの実施形態において、管腔は、内視鏡チャネル開口部246のポートの少なくとも一部の直径よりも大きい直径ID3を第2の端部304に有してもよい。例えば、端部304の管腔の少なくとも一部は、図2に関して説明したように、内視鏡200のリッジ248よりも幅広であってもよい。アダプタ300の第2の端部304の管腔は、以下により詳細に説明されるように、内視鏡チャネル250のポートに結合してもよい。
【0030】
図4は、本明細書の1つ以上の実施形態に従う、送達システム100および内視鏡200の例示的アセンブリを示す。アセンブリ400は、図1A~Bに関して説明されるような係止部材110を伴う送達システム100と、図2に関して説明されるような内視鏡200と、内視鏡チャネル開口部を係止部材110に結合するアダプタ402とを備える。アダプタ402は、係止部材110に結合される第1の端部と、内視鏡チャネル開口部に結合される第2の端部と、アダプタの全長に沿って軸方向に延在する管腔(図示せず)とを含む、図3A図3Bのアダプタ300と同一のまたは類似の特徴部を有してもよい。アダプタ402は、アダプタ402の第2の端部の側部に繋がれたキャップ404をさらに含み、このキャップは、第1の端部が係止部材110に結合されていないときにアダプタ402の第1の端部上に結合(例えば、締め付け)されてもよく、それによって、内視鏡200内からの流体がチャネル開口部(例えば、図2に関して説明したチャネル開口部246)およびアダプタ402を通って流れることを防止する。いくつかの実施形態において、キャップは、別様にアダプタに結合されてもよく、または取り付けられなくてもよいことが理解されるであろう。
【0031】
アダプタ402が、本明細書に説明されるように、送達システム100を内視鏡200に結合するために使用されるとき、送達システムのシャフト106は、アダプタの管腔を通って、内視鏡200のチャネル開口部246を通って、およびチャネル250を通って延在してもよい。多くの実施形態において、アダプタ402は、内視鏡200に対して送達システム100の位置を固定してもよく、したがって、内視鏡手技中に医療デバイス送達システムを操作または別様に使用するための安定性を操作者(operator)に提供する。多くの実施形態において、アダプタ402は、送達システム100の係止部材110および/または内視鏡200のチャネル開口部246と液密嵌合を形成してもよい。
【0032】
図5は、本明細書の1つまたは複数の実施形態に従うシステムの断面図を示す。システムは、内視鏡200、アダプタ502、および送達システム100を備えてもよい。明確にするために、図5のシステムは、部分的分解図で示されている。
【0033】
アダプタ502は、内視鏡200を送達システム100に結合するように構成されてもよい。内視鏡200および送達システム100は、図5に関して例として提示されるが、代替の内視鏡および/または送達システム(例えば、図12の送達デバイス1200)が使用され得ることが理解される。アダプタ502は、係止部材110に結合された第1の端部と、内視鏡チャネル開口部246に結合された第2の端部と、アダプタの全長に沿って軸方向に延在する管腔とを含む、図3A~Bに関して説明されたアダプタ300と同一のまたは類似の特徴部を有してもよい。
【0034】
アダプタ502は、アダプタの端部上に嵌合するように構成され得るキャップ504を備えてもよく、多くの場合、その上に液密シールを提供することができる。例えば、キャップ504は、アダプタ502の端部512上に嵌合するように構成される。キャップ504は、端部512の対応するねじ山付き外面520と相互作用するように構成されたねじ山506を内面に備え、それによってキャップを端部に結合する。しかしながら、キャップ504は、付随的におよび/または代替的に、圧入または摩擦嵌合、吸引嵌合、クイックリリース接続、および/または他のタイプの嵌合を介してアダプタの端部と結合するように構成された内面を備えてもよいことが理解されるであろう。例えば、キャップ504は、滑らかな内面または代替的な表面変化を有する内面を含むことができる。多くの実施形態において、キャップ504は、ルアーロック接続を介してアダプタ502の端部512と結合するように構成されてもよい。
【0035】
キャップ504は、いくつかの実施形態において、1つ以上の弁を備えてもよい。例えば、複数のフラップ508a~bは、キャップ504の端部に弁を形成してもよい。弁は、閉鎖構成にあるとき、液密であってもよく、例えば、ツール、カテーテル、または他の医療デバイスが弁を通して挿入されるとき等、圧力がフラップ508a~bに付与されるとき、部分的または完全に開放構成に移動するように構成されてもよい。多くの実施形態において、弁は、それを貫通して挿入されるツール、カテーテル、または他の医療デバイスの周囲に液密嵌合を維持するように構成されてもよい。弁は、アダプタ502の端部に結合または結合解除されている間に、少なくとも部分的に開いた構成と閉じた構成との間で移動することができる。例えば、アダプタ502が送達システム100から結合解除される場合、キャップ504は、アダプタ502の端部512(図示せず)に結合されてもよく、ツールは、フラップ508a~bの間に挿入されてもよい。それによって、ツールの周りで液密シールを維持することができる。弁は、フラップを含むものとして説明されてきたが、弁は、1つ以上のスリット、花弁(petals)、剛毛(bristles)、ダックビル(duckbills)、または他の適切な構成を備えてもよいことが理解されるであろう。様々な実施形態において、弁は一方向弁であってもよい。キャップ504は、例えば、テザー510等のコネクタを介して、アダプタ502に取り付けられてもよく、またはそこから取り外されてもよい。
【0036】
アダプタ502は、第1および/または第2の端部512、514を備えてもよく、第1の端部は、送達システム100と結合するように構成され、第2の端部は、内視鏡200と結合するように構成される。例えば、アダプタ502は、送達システム100の係合部材110と結合するように構成された第1の端部512と、内視鏡200のチャネル開口部246と結合するように構成された第2の端部514とを有する。
【0037】
第1の端部512は、ねじ接続、スナップ嵌め、圧入もしくは摩擦嵌め、吸引嵌め、ルアーロック接続、クイックリリース接続、またはそれらの組み合わせを含む他の適切な接続を介して、送達システム100と結合し得る。例えば、アダプタ502の第1の端部512は、第1の端部の少なくとも一部分がボア内に受容可能であるように、送達システム100のボア126の直径「D2」に対応し得る外径「OD1」を有する。多くの実施例において、アダプタ502の第1の端部512は、その外面の少なくとも一部に沿ってねじ山を備え、そのねじ山は、係止部材110のボア126の対応する雌ねじ山と相互作用するように構成される。第1の端部512は、図3A(図示せず)に関して上述したように、長さL2を備えてもよい。
【0038】
付随的にまたは代替的に、第2の端部514は、ねじ接続、スナップ嵌め、圧入または摩擦嵌め、吸引嵌め、ルアーロック接続、クイックリリース接続、またはこれらの組み合わせを含む他の適切な接続を介して内視鏡200と結合してもよい。例えば、第2の端部514は、内視鏡200のチャネル開口部246およびリッジ248上にスナップ嵌めを形成するように構成される。いくつかの実施形態において、アダプタ402の第2の端部514内の1つ以上の内部開口部(internal openings)は、その中に内視鏡200の接続特徴部を受承および保持するようにサイズ化および構成されてもよい。例えば、第2の端部514内に配置された第1の内部開口部分516は、内径「ID3」を有する第2の内部開口部分518よりも大きい内径(「ID2」)を有してもよい。第1の内部開口部分516の内径「ID2」は、内視鏡200のリッジ248の外径に対応してもよく、第2の内部開口部分518の内径「ID3」は、チャネル開口部246の外径に対応してもよい。したがって、内視鏡200のリッジ248およびチャネル開口部246は、第1および第2の内部開口部分516、518内に受承されて、内視鏡をアダプタに結合してもよい。多くの実施形態において、アダプタ502の第1および第2の端部512、514は、異なる接続タイプを備えてもよい。
【0039】
アダプタ502の中間部分524は、第1の端部512と第2の端部514との間に延在してもよい。中間部分524は、滑らかな表面を有するものとして示されているが、その外面は、1つ以上の表面変化、例えば、図3A図3Bの中間部分306に関して説明したものと同様のテクスチャ加工を含んでもよいことが認識されるであろう。中間部分524は、図3A(図示せず)に関して上述したように、長さL1を備えてもよい。
【0040】
アダプタ502は、内視鏡200および/または送達システム100の間の接続を容易にする材料から作製され得ることが認識されるであろう。例えば、アダプタの第1の端部514は、部分518が内視鏡200のリッジ248上を摺動またはスナップ留めすることを可能にするように、屈曲、伸長、または他の方法で変形し得る、エラストマー、ポリマー等の弾性変形可能材料から作製されてもよい。理解されるように、剛性または半剛性材料を備えるアダプタは、送達システム100および/または内視鏡200をより確実に保持してもよく、したがって、アダプタ502は、アダプタの所望の機能に対するそれらの特性の利点に基づいて、1つまたは複数の材料を備えてもよい。例えば、アダプタ300は、図3A図3Bに示すように、アダプタの剛性を維持することができるステンレス鋼などの金属で作製された第1の端部302および中間部分306を備えることができ、第2の端部304は、内視鏡のフランジまたはリッジ部分上にスナップ嵌めすることができるように変形することができるポリマー、エラストマーなどで作製することができる。実施形態はこの文脈に限定されない。
【0041】
アダプタ502は、それを貫通して長手方向に延在する管腔522を備えてもよい。アダプタ502の第2の端部514が内視鏡200に結合される(例えば、チャネル開口部246のリッジ248上にスナップ留めされる)と、管腔522は、第1の端部512からアダプタを通って内視鏡(例えば、チャネル開口部)へのアクセスを提供し得る。管腔522は、アダプタ502の第1の端部512から第2の端部514まで連続した内径を有することができる。多くの実施形態において、管腔522は、それを貫通するシャフト106、カテーテル、または他の医療デバイスを受容し、シャフト、カテーテル、または他の医療デバイスを内視鏡200のチャネル開口部246の中に指向するように構成されてもよい。
【0042】
管腔は、例えば、摩擦嵌合を介して、それを貫通して受容される送達システムのシャフトと液密嵌合を形成するように構成されてもよい。例えば、図6A~Bのアダプタ602は、図6Aに示されるように、その中に位置付けられる送達システムシャフト106の直径「D」よりも大きい内径「ID1」を有する、それを貫通する管腔606を備えてもよい。アダプタ602は、内腔606内に配置された複数のフラップ604a~bを備えてもよく、シャフト106との流体密な嵌合を形成することができる弁を形成してもよい。シャフト106が管腔を通って挿入されるとき、フラップ604a~bは、図6Aに示されるように、シャフトの周囲に液密シールを形成するように、シャフトの外側表面に係合するように屈曲してもよい。シャフト106が取り外されると、フラップ604a~bは、図6Bに示されるように、閉鎖構成に移動してもよい。弁は、例えば、管腔606を通って挿入されるカテーテル、シース、または他の医療デバイスによる、弁への圧力の印加に基づいて、閉鎖構成と開放構成との間で移動するように構成されてもよい。アダプタ管腔606は、任意の数の管腔弁を組み込んでもよく、管腔弁は、同一または異なるタイプであってもよいことが理解されるであろう。例えば、管腔弁は、1つ以上のスリット、フラップ、花弁、剛毛(bristles)、ダックビル(duckbills)、または他の適切な構成を備えてもよい。いくつかの実施形態では、管腔弁は一方向弁であってもよい。本明細書に説明されるアダプタのいずれも、少なくとも1つの管腔弁を備え得ることが理解されるであろう。
【0043】
前述のように、本開示に従うアダプタは、種々の接続タイプおよび接続タイプの組み合わせのうちのいずれかを備えてもよい。図7A~B、8A~B、9A~C、10A~B、および11A~Bは、送達システムおよび内視鏡を含む医療デバイスに結合するように構成されたアダプタ端部のいくつかの例を示す。簡潔にするために、接続タイプのすべての可能な配列が図示されているわけではないが、説明および/または示される端部のタイプは、効果的なアダプタを形成するために任意の方法で組み合わせられ得ることが理解されるであろう。
【0044】
図7A~Bは、ねじ切りされていない端部接続を有する係止部材を伴う送達システム等の種々の医療デバイスに結合可能な代替端部構成を有する例示的アダプタの断面図を示す。アダプタ700および720は、例えば、内径ID1を有する管腔522、内径ID2を備える第1の内部開口部分516を有する第2の端部514、内径ID3を備える第2の内部開口部部分518および中間部524など、上述したものと同様の1つまたは複数の構成要素を備えるが、アダプタ700は、ねじ付きの第1または第2の端部を有するのではなく、送達システム100の適合面に結合するための滑らかな円筒面712を有する第1の端部702を有する。円筒面712は、対応する内径(図示せず)を有する送達システムの係止部材等の医療デバイスの管腔内面との圧入または摩擦嵌合を生成するように定寸される外径「OD2」を有してもよい。あるいは、アダプタ720は、テーパ面732を有する第1の端部728を有してもよい。テーパ面732は、円錐台の形状を形成し得ることが理解されるであろう。テーパ面732は、中間の位置で増加する(medially increasing)外径(例えば、外径「OD4」から外径「OD3」まで)を伴って図示される。テーパ面732は、例えば、スナップ嵌めまたはクリップ嵌め(例えば、OD3からOD4、図示せず)を形成するために第1の端部728に中間の位置で減少する直径を提供するように、図7Bに示される角度とは異なる角度を含んでもよいことが理解されるであろう。第1の端部728は、医療デバイスをアダプタに結合するように、医療デバイスの対応する表面に嵌合するように構成されてもよい。実施形態はこの文脈に限定されない。
【0045】
図8Aは、内視鏡チャネル開口部等の医療デバイスに結合可能な代替端部構成を伴う、例示的アダプタの断面図を示す。図8Bは、アダプタ800の斜視図を示す。簡略化のために、アダプタ800は、上述したように、中間部分524と、ねじ付き外面520を含む端部512とを備えて示されている。アダプタ800は、内視鏡200の適合表面に結合するための一定の対応する管腔内径ID2を備え得る、第2の端部804を含んでもよいことが認識されるであろう。アダプタ700は、管腔522の3つの直径(例えば、ID1、ID2、およびID3)とは対照的に、2つの別個の直径(例えば、ID1およびID2)を有する管腔810を備えてもよい。アダプタ800の第2の端部804の一定の直径ID2は、医療デバイスの構成要素に結合して、上述のように内視鏡200のリッジ248などとの圧入または摩擦嵌合を形成するようなサイズおよび構成であってもよい。理解されるように、圧入または摩擦嵌合を介してアダプタ502の第2の端部804をリッジ248に結合することは、アダプタの変形を必要としない場合があり、したがって、アダプタ800は、アダプタ502を形成するために使用される材料よりも大きい剛性を有する材料から形成されてもよい。1つの非限定的な例示的実施形態において、第2の端部806またはアダプタ800全体をステンレス鋼で形成することができる。
【0046】
図9A~Bは、送達システム100または内視鏡200に結合するためのクイックリリース接続またはクイックディスコネクト継手を有するアダプタ900、930、940の断面図を示す。図9Cは、図9Aのアダプタ900または図9Bのアダプタ930の斜視図を示す。図9Dは、送達システム100または内視鏡200に結合するためのロック可能なクイックリリース接続またはクイックディスコネクト継手を有するアダプタ950の断面図を示す。理解されるように、クイックリリース接続は、アダプタ900、930、950の内視鏡200への容易かつ/または迅速な結合および/または結合解除を可能にし得る。例えば、アダプタ900、930、950は、アダプタの変形を必要とせずに、リッジ248上で内視鏡200のチャネル開口部246に容易に結合するのに適していてもよい。簡略化のために、アダプタ900、930、950は、上述したように、送達システム100に結合するためのねじ山付き外面520を含む、中間部分524および端部512をそれぞれ有するように示されている。アダプタ900、930の同様の構成要素は、更なる簡略化のために一緒に説明される。代替的なロック可能な構成を有するアダプタ950について、以下に説明する。
【0047】
アダプタ900、930は、1つまたは複数のばね荷重軸受(spring-loaded bearings)908a~bを有するクイックリリース接続部を含むそれぞれの第2の端部902、914を有することができる。軸受908a~bは、ばね912またはばね916a~bによって付勢され得、その結果、軸受は、管腔906の中に部分的に延在し、管腔内径ID2を管腔906の中へのそれらの延在の場所において、より小さい内径「ID4」となるように減少させる。内視鏡200のリッジ248が、アダプタ900、930の第2の端部902、904において管腔906内に導入されると、リッジ248は、軸受908a~bを押圧し、ばね912または916a~bのばね力に打ち勝って、軸受を矢印「A」の方向に半径方向外向きに移動させ、管腔の有効内径をID4からリッジ248が通過するのに十分な直径まで増加させる。
【0048】
ベアリング908a~bが半径方向外向きに移動すると、ばね延長部920a~bの傾斜面910a~bに圧力が加えられる。いくつかの実施形態において、別個の角度付き表面が、各軸受と対にされてもよい。他の実施形態において、単一の角度付き表面および/またはばね延長部が、アダプタの管腔906の周囲に円周方向に延在してもよい。実施形態はこの文脈に限定されない。
【0049】
角度付き表面910a~bは、軸受908a~bの半径方向外向きへの移動によって加えられる力を、ばね912または916a~bに変換する。図9Aにおいて、単一のばね912が管腔906の周りに円周方向に延びている。図9Bにおいて、複数のばね916a~bが使用されてもよい。ばね916a~bは、例えば、断面積がばね912よりも比較的小さくてもよく、したがって、より容易に圧縮可能であってもよい。しかしながら、単一のより大きいばね912は、各軸受の運動からばねに変換される力を変換するために有用であり得る。
【0050】
例えば、リッジ248が軸受を通過する際に、管腔906内から軸受908a~bへの圧力が解放されると、ばね912、916a~bが拡張し、角度付き表面910a~bに軸受908a~bへの半径方向内向きの力を(例えば、矢印「B」の方向に)伝達させ得る。したがって、軸受908a~bは、管腔906内に部分的に突出し、それによって、その対応する直径を減少させてもよい。したがって、リッジ248は、アダプタ900、930内に係止され、アダプタを内視鏡200に係止することができる。
【0051】
多くの実施形態において、アダプタ900内のリッジ248の係止は、リッジ248を管腔906内に位置付けられるOリング922に対して押圧させてもよい。多くの実施形態において、Oリング922は、内径ID2を伴う管腔906の一部内に位置付けられてもよい。Oリング922は、チャネル250からの流体流がアダプタの端部902を通って漏れるのを防止するように、リッジ248との圧入またはシールを形成することができる。Oリング922は、液密のシールを形成するのに適したシリコーン、ポリマー、またはエラストマーで形成することができる。簡略化のために図示されていないが、本明細書で説明される任意の実施形態は、0リング922または同様のシール要素を備え得ることが認識されるであろう。
【0052】
図9Dを参照すると、簡略化のために、アダプタ950は、管腔906、軸受908a~b、ばね912、O-リング922、矢印A、B、および内径ID2、ID4等、図9A~Cに関して説明される種々の要素を含むものとして、図示される。実施形態は、代替的または付随的に、本明細書に記載される他の要素を含んでもよいことが理解されるであろう。例えば、ばね912は、ばね916a~bによって置き換えられてもよい。
【0053】
アダプタ950はまた、中心カプラ952、外側カラー954、および内側カラー956等の複数の付随的なまたは代替的な構造部材を含むことができる。端部966において、構造的な外側カラー954は、中心カプラ952の周りに回転可能に配置され得る。内側カラー956は、管腔906を画定する中央カプラ952と共に、中心カプラ952内に周方向に配置されてもよい。多くの非限定的実施例において、内側カラー956は、例えば、内側カラー956のばねインターフェース962上のばね912の力を介して、ばね912によって矢印Eの方向に付勢されてもよい。
【0054】
多くの実施形態において、外側カラー954の内側ねじ山958は、中心カプラ952の外側ねじ山960と相互作用してもよく、それにより、中心カプラ952に対する外側カラー954の一方向への回転は、中心カプラ952が静止したままであるときに、外側カラー954を矢印「E」の方向に長手方向に移動させることができる。中心カプラ952に対する外側カラー954の他の方向への回転は、中心カプラ952が静止したままであるときに、外側カラー954を矢印「F」の方向に長手方向に移動させることができる。あるいは、中心カプラ952は、例えば、外側カラー954が静止したままである間に、外側カラー954に対して回転および/または移動され得ることが理解されるであろう。
【0055】
中心カプラ952に対する矢印Fの方向への外側カラー954の移動は、矢印「G」の方向への力および対応する運動を軸受908a~bに付与する。しかしながら、中心カプラ952の角度付き表面964は、軸受908a~bが矢印Fの方向に移動する際に、矢印Bに沿って管腔906内へと半径方向内向きに同時に延在するように軸受を方向付ける。したがって、軸受908a~bは、管腔906の中へのそれらの延在の場所において、管腔内径ID2をより小さい内径「ID4」に減少させてもよい。加えて、軸受908a~bの移動は、バネ912の付勢に打ち勝って、内側カラー956を中心カプラ952に対して矢印Fの方向に移動させ、それに対応してバネ912を圧縮し得る。
【0056】
圧縮されている間、ばね912は、矢印Eの方向に移動するように内側カラー956を付勢することができる。しかしながら、ねじ山958とねじ山960との相互作用は、中心カプラ952および外側カラー954の位置を互いに対して係止することができ、それによって、軸受908a~bおよび内側カラー956の位置を中心カプラ952および外側カラー954に対して係止する。
【0057】
しかしながら、中心カプラ952に対する矢印Eの方向への外側カラー954の移動は、矢印Fの方向への軸受908a~b上の外側カラー954の力を低減または緩和する。したがって、内側カラー956は、矢印Eの方向へのばね912の付勢を伴って移動し得る。中心カプラ952の突起968は、軸受908a~bに圧力を付与し、それらを矢印AおよびEの方向に角度付き表面964に沿って移動させ得る。したがって、軸受908a~bは、管腔906の中へのそれらの延在の位置において、管腔内径ID4をより大きい内径「ID2」に増加させ得る。
【0058】
端部966は、外側カラー954が中心カプラ952に対して矢印Eに沿って移動される間(例えば、アダプタ950がロック解除構成にある間)、内視鏡200のリッジ248の上に位置付けられてもよいことが理解されるであろう。その後、外側カラー954を中心カプラ952に対して回転させて、外側カラー954を矢印Fに沿って移動させ、アダプタ950の管腔内径をリッジ248の遠位側でID2からID4に制限することができる。したがって、アダプタ950は、内視鏡200に固着または固定され得る(例えば、アダプタ950が係止構成にある状態で)。内視鏡へのアダプタの係止可能または固定可能な結合は、手技中の結合されたシステムの安定性を改善し、医師の操作の容易性を増加させ得ることが理解されるであろう。
【0059】
図10Aは、内視鏡チャネル開口部等の医療デバイスに結合可能な部分回転ロック接続を伴う、例示的アダプタ1000の断面図を示す。図10Bは、アダプタ1000の斜視図を示す。簡略化のために、アダプタ1000は、上述したように、中間部分524と、ねじ付き外面520を含む端部512とを備えて示されている。アダプタ1000は、端部512に代わる端部、例えば、上述したような端部702または端部728を備えてもよいことが認識されるであろう。
【0060】
アダプタ1000は、それを貫通して延在する管腔1004の内壁に沿って1つ以上の凹部1006a~bを伴う、第1の端部1002を備えてもよい。凹部1006a~bは、アダプタの第1の端部1002において、医療デバイス(図示せず)に対応してサイズ化されるとともに位置付けられた突出部を受容するように構成されてもよい。図から明らかなように、凹部1006a~bは、アダプタ1000の内側壁内に配向され、管腔1004の長手方向軸A-Aに対してほぼ平行である。止まり凹部(blind recess)1008a~bは、凹部1006a~bの各々と関連付けられる。止まり凹部1008a~bは、管腔1004の長手方向軸に対して垂直に配向され、その中に医療デバイスの関連する突起を係止するように構成される。したがって、医療デバイスの突起が凹部1006a~bと位置合わせされ、医療デバイスが第1の端部1002に対応する管腔1004内に完全に挿入されると、アダプタ1000に対する医療デバイスの回転(またはその逆)によって、医療デバイスの突起が止まり凹部内に受承され、それによって医療デバイスがアダプタ1000に連結される。止まり凹部1008bは図10A図10Bでは視認できないが、部分的なターンロック接続を有するアダプタの各凹部は、同様にL字形、湾曲、または他の形状であってもよいことが理解されるであろう。いくつかの実施形態において、部分的なターンロック接続は、管腔1004の中心を通って長手方向に延在する、軸「A-A」を中心とした4分の1回転、3分の1回転、半回転、または他の部分的な回転を介して連結されてもよい。いくつかの実施形態において、部分的なターンロックは、ルアーロック継手を備えてもよい。
【0061】
図11Aは、内視鏡200sなどの医療装置に連結するのに適したねじ接続を有するアダプタ1100の例示的な断面図を示す。図11Bは、アダプタ1100の斜視図を示す。中間部分524およびねじ付き外面520を含む端部512、ならびに上述の軸A-Aは、アダプタ1100に含まれるが、代替の端部が使用されてもよいことが認識されるであろう。例えば、アダプタ1100は、端部512ではなく、上述のような端部702または端部728を含んでもよい。
【0062】
アダプタ1100は、アダプタ1100を貫通して延在する管腔1106の内面上に配置されるねじ山1104を含み得る、第1の端部1102を備えてもよい。管腔1106の直径は、多くの例では、アダプタ1100の第2の端部512よりも第1の端部1102において大きくてもよい。例えば、管腔1106は、上述したように、端部1102に対応する部分においてID2の直径を有してもよい。ねじ山1104およびねじ山付き外面520は、例えば、同一または異なるピッチ、深さ、および/または方向性を有する、同一または異なるねじ山外形を備えてもよい。
【0063】
ねじ山1104は、その外側表面上に対応するねじ山を有する医療デバイスと結合することができる。いくつかの実施形態において、医療デバイスは、例えば、アダプタを医療デバイスに対して軸A-Aを中心に回転させることによって、医療デバイスをアダプタに対して軸A-Aを中心に回転させることによって、またはその両方によって、アダプタ1100のねじ山1104と係合するように回転させられ得る、1つ以上の分離した突起等の表面変化を含んでもよい。
【0064】
上述のように、各アダプタの端部は、それぞれの動作によって、例えば、アダプタの管腔内への医療デバイスの回転または挿入によって、医療デバイスに結合されてもよい。各デバイスは、反対の動作によって医療デバイスからそれぞれ分離され得ることが理解されるであろう。例えば、回転を介して結合されたアダプタは、反対方向の回転を介して分離されてもよい(例えば、端部512に対するアダプタ502、602、および/または対応する端部1002、1102に対するアダプタ1000、1100)。別の実施例において、アダプタは、その管腔への医療デバイスの挿入を介して、または医療デバイスの管腔へのアダプタ端部の挿入を介して、それぞれの除去を介して分離されてもよい(例えば、端部514、702に対するアダプタ700、端部514、728に対するアダプタ720、端部804に対するアダプタ800、および/または端部902、914に対するアダプタ900、930)。加えて、図示されるアダプタの各々は、1つの雌継手および1つの雄継手を伴って示されるが、実施形態は、本明細書に説明される端部の任意の組み合わせを備えてもよいことが理解されるであろう。例として、アダプタは、第1の端部512および第2の端部702を備えてもよく、またはアダプタは、本明細書に説明されるように(図示せず)、第1の端部514および第2の端部914を備えてもよい。したがって、様々な医療デバイス接続が、本開示のアダプタを介して達成され得る。
【0065】
図12は、本明細書に説明される1つ以上のアダプタと結合され得る、代替の送達デバイス1200を示す。例えば、送達デバイス1200は、針を標的組織に送達するように構成されてもよい。ハンドル1202は、カテーテル端部1206を通るツール展開を制御するために使用されてもよく、カテーテル1208は、ハンドルとカテーテル端部との間に延在する。係止部材1210は、ハンドル1202の端部上に配置されてもよく、図1A~Bに関して説明されるような係止部材110に対する1つ以上の類似点を備えてもよい。例えば、少なくとも1つの突出部1220は、係止部材1210を把持するために使用されてもよく(突出部118、120と同様に)、管腔1222は、本明細書に説明されるようなアダプタ(例えば、端部512を伴うアダプタ)と結合するように構成されてもよい。カテーテル1208は、シャフト106と同様にアダプタ(図示せず)を貫通して延びるように構成されてもよい。制御ノブ1212を使用して、針などのツール(図示せず)をカテーテル端部1206から、例えば、制御ノブ1212の対応する回転に従って反復的な所定の距離だけ延ばすことができる。係止ノブ1214は、送達デバイス1200に対してツールの位置を固定するために使用され得る。1つ以上のエコー源性の、放射線不透過性の、着色された、さもなければ撮像可能なマーキング、またはそれらの任意の組み合わせが、制御ノブ1212と係止ノブ1214との間に延在する摺動部分1216、カテーテル1208、またはカテーテル端部1206に沿って配置されてもよく、これは、送達システムの位置付けを決定することを補助し得る。本明細書に説明されるように、送達デバイス1200をアダプタと結合することは、送達システムが、内視鏡200等の種々の他の医療デバイスと連携して、手技中に結合され、使用されることを可能にし得ることを理解されたい。
【0066】
構成要素は、医師の必要性および/または利便性に従って、手技の前または手技の間に、結合および/または分離されてもよい。アダプタは、使用されることが所望される医療デバイスの寸法に対応する種々の寸法を備えてもよいことも理解されるであろう。例えば、カテーテルの直径Dは、5~12Fr(1.7~4.0mm)の範囲であってもよい。5~12Fr(1.7~4.0mm)の範囲内の直径Dを有するカテーテルの場合、アダプタの対応する内径ID1は、5~12Fr(1.7~4.0mm)の範囲内、または5~13Fr(1.7~4.3mm)の範囲内であってもよく、例えば、Dと実質的に同一またはわずかに大きい。種々の非限定的実施例では、カテーテルの直径Dは、6~11Fr(2.0~3.7mm)の範囲内、例えば、6~8Fr(2.0~2.7mm)の範囲内、または9~11Fr(3.0~3.7mm)の範囲内であってもよい。本明細書に記載されるねじ山は、右回りであってもよい、または左回りであってもよい。いくつかの実施形態(図示せず)において、ねじ山は、複数のピッチおよび/またはサイズのねじ山に結合するように構成されてもよく、それによって、より大きい医療デバイスアレイへのアダプタの適応性を増加させる。
【0067】
様々な実施形態において、アダプタの長手方向全長は、2~3cmの範囲、または1~4cmの範囲であってもよいが、アダプタの長手方向全長は、1~15cmの範囲であってもよい。多くの実施形態において、図3AにおいてそれぞれL1およびL2とマークされるような、アダプタの中間部分および第1の端部の長さの合計は、1~2cmの範囲内であり得る。しかしながら、アダプタの中間部分および第1の端部の長さの合計は、1~15cmの範囲内の長さを有し得る。実施形態はこの文脈に限定されない。
【0068】
本明細書で開示および特許請求されるデバイスおよび/または方法の全ては、本開示に照らして、過度の実験を伴わずに、作製および実行されることができる。本開示のデバイスおよび方法は、好ましい実施形態に関して説明されているが、本開示の概念、精神、および範囲から逸脱することなく、本明細書に説明されるデバイスおよび/または方法に、ならびに方法のステップまたは一連のステップに、変形が適用され得ることが、当業者に明白であり得る。当業者に明らかな全てのそのような類似の置換および改変は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神、範囲および概念の範囲内であると見なされる。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
【国際調査報告】