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特表2023-543329ハイベイライトフィクスチャの熱管理
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(54)【発明の名称】ハイベイライトフィクスチャの熱管理
(51)【国際特許分類】
   F21V 29/77 20150101AFI20231005BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20231005BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231005BHJP
【FI】
F21V29/77
F21V29/503
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526309
(86)(22)【出願日】2021-10-29
(85)【翻訳文提出日】2023-06-22
(86)【国際出願番号】 EP2021080162
(87)【国際公開番号】W WO2022090486
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】63/108,605
(32)【優先日】2020-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】20206786.4
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルカー クリストファー アンドリュー
(57)【要約】
ハイベイライトフィクスチャは、電子機器ハウジングと、電子機器ハウジングに取り付けられる複数のヒートシンク構造と、複数のヒートシンク構造に取り付けられる光源とを含む。各ヒートシンク構造は、底壁及び底壁から上に延びる側壁を含む。各光源は、電子機器ハウジングから離れる方を向く底壁の表面上で複数のヒートシンク構造のそれぞれのヒートシンク構造の底壁に取り付けられる。各ヒートシンク構造は、当該ヒートシンク構造に隣接する複数のヒートシンク構造の他のヒートシンク構造から離間される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器ハウジングと、
前記電子機器ハウジングに取り付けられる複数のヒートシンク構造と、
前記複数のヒートシンク構造に取り付けられる光源と、
を含む、ハイベイライトフィクスチャであって、
各ヒートシンク構造は、底壁及び前記底壁から上に延びる側壁を含み、各光源は、前記電子機器ハウジングから離れる方を向く前記底壁の表面上で前記複数のヒートシンク構造のそれぞれのヒートシンク構造の前記底壁に取り付けられ、
各ヒートシンク構造は、当該ヒートシンク構造に隣接する前記複数のヒートシンク構造の他のヒートシンク構造から離間され、各ヒートシンク構造の前記底壁は、各ヒートシンク構造の前記側壁のうちの少なくともある側壁の高さ、前記電子機器ハウジングから離間され、
(a)各ヒートシンク構造の前記側壁のうちの前記ある側壁は、前記電子機器ハウジングと当該ヒートシンク構造に取り付けられる光源との間に電気ケーブルを配線するための穴を含む、又は
(b)前記複数のヒートシンク構造は、アルミニウムシートメタルから作られる、ライトフィクスチャ。
【請求項2】
フランジが、各ヒートシンク構造の前記側壁のうちの前記ある側壁から外に延び、前記フランジは、前記電子機器ハウジングに取り付けられる、請求項2に記載のライトフィクスチャ。
【請求項3】
当該ライトフィクスチャは、各ヒートシンク構造の前記底壁上に位置付けられる保持構造を含み、各ヒートシンク構造の前記側壁のうちの前記ある側壁は、前記保持構造の開口部を通って延びる、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項4】
前記複数のヒートシンク構造のうちの第1のヒートシンク構造の第1の側壁は、前記第1のヒートシンク構造に隣接する前記複数のヒートシンク構造のうちの第2のヒートシンク構造の側壁から離間され、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第1のヒートシンク構造の第2の側壁は、前記第1のヒートシンク構造に隣接する前記複数のヒートシンク構造のうちの第3のヒートシンク構造の側壁から離間される、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項5】
前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第1のヒートシンク構造の前記第1の側壁は、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第2のヒートシンク構造の前記側壁に向けて傾斜され、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第2のヒートシンク構造の前記側壁は、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第1のヒートシンク構造の前記第1の側壁に向けて傾斜される、請求項4に記載のライトフィクスチャ。
【請求項6】
前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第1のヒートシンク構造の前記第2の側壁は、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第3のヒートシンク構造の前記側壁に向けて傾斜される、請求項5に記載のライトフィクスチャ。
【請求項7】
前記複数のヒートシンク構造の各ヒートシンク構造は、前記複数のヒートシンク構造の2つのヒートシンク構造に隣接する、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項8】
前記複数のヒートシンク構造の各ヒートシンク構造の側壁のうちの第2のある側壁は、前記側壁のうちの前記第2のある側壁が円形形状のセグメントであるように湾曲される、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項9】
当該ライトフィクスチャは、レンズを含み、各レンズは、前記複数のヒートシンク構造のそれぞれのヒートシンク構造の前記底壁に取り付けられ、前記それぞれのヒートシンク構造の前記底壁に取り付けられる前記光源を覆う、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項10】
前記複数のヒートシンク構造は、少なくとも4つのヒートシンク構造を含む、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項11】
前記複数のヒートシンク構造は、少なくとも6つのヒートシンク構造を含む、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項12】
当該ライトフィクスチャは、前記電子機器ハウジング内に位置付けられ、前記光源に電力を供給するように構成されるドライバを含む、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ライトフィクスチャに関し、とりわけ、熱管理構造を有するライトフィクスチャに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のハイベイライトフィクスチャは、光源及び関連構造、並びに光源を制御する1つ以上のコンポーネントを包み込む(encase)電子機器ハウジングを含む。光源によって発生する熱の放散は、ハイベイライトフィクスチャの適切な動作及び寿命のために重要である。場合によっては、熱の効率的な放散を達成するコストを最小限に抑えることが、ハイベイライトフィクスチャの全体コストにとって重要である。斯くして、ハイベイライトフィクスチャの光源によって発生する熱の効率的な放散を容易にする費用対効果の高いソリューションが望まれる。
【0003】
GB 2 574 138 Aは、電気ハウジングアセンブリ及びライトモジュールアセンブリを含む照明器具に関する。ライトモジュールアセンブリは、ライトモジュールアセンブリと電気ハウジングアセンブリとの間にエアギャップが画定されるように、電気ハウジングアセンブリに接続される。電気ハウジングアセンブリは、電気ハウジングの長さが電気ハウジングアセンブリに接続されるライトモジュールアセンブリの数に比例するように、可変長を有する。ライトモジュールアセンブリ及び電気ハウジングアセンブリは、少なくとも1つのモジュール取付アームによって接続される。
【0004】
US 2013/301275 A1は、ライトフィクスチャに挿入するように構成されるソケットベースと、ソケットベースに取り付けられる複数の別々のヒートシンクと、複数の別々のヒートシンクに載置される発光ダイオード要素と、発光ダイオード要素の1つを覆う光学要素とを含む発光ダイオードバルブに関する。
【0005】
US 2018/149349 A1は、開口領域を含めることによってシステム重量に対して高い熱放散力を有するLEDシステムの展開のための装置に関する。開口領域は、空気流を向上させる一方、光学系の重量を減らす。光学的分布を誂えることによりLEDからの光を効率的且つ均等に分配するための関連する光学系が述べられている。さらに、バラスト又はオフラインAC電圧源又はその両方等の既存の電源でLEDシステムが動作することを可能にするための回路及び方法が述べられている。
【0006】
US 2020/200378 A1は、電子機器ハウジングと、光を発する光源を含むライトモジュールとを含むハイベイライティングフィクスチャに関する。ハイベイライティングフィクスチャはさらに、管状コネクタを含む。電子機器ハウジングは、管状コネクタの第1の端部において管状コネクタに取り付けられ、ライトモジュールは、管状コネクタの第2の端部において管状コネクタに取り付けられ、管状コネクタによって電子機器ハウジングから離間される。管状コネクタは、電子機器ハウジングとライトモジュールとの間に電気ワイヤを配線するためのワイヤウェイを提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ハイベイライトフィクスチャの光源によって発生する熱の効率的な放散を容易にする費用対効果の高いソリューションが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、一般に、ライトフィクスチャに関し、とりわけ、補助デバイス取付構造を有するライトフィクスチャに関する。例示的な実施形態において、ハイベイライトフィクスチャ(high bay light fixture)は、電子機器ハウジング(electronics housing)と、電子機器ハウジングに取り付けられる複数のヒートシンク構造(heat sink structure)と、複数のヒートシンク構造に取り付けられる光源とを含む。各ヒートシンク構造は、底壁及び底壁から上に延びる側壁を含む。各光源は、電子機器ハウジングから離れる方を向く底壁の表面上で複数のヒートシンク構造のそれぞれのヒートシンク構造の底壁に取り付けられる。各ヒートシンク構造は、当該ヒートシンク構造に隣接する複数のヒートシンク構造の他のヒートシンク構造から離間される。
【0009】
これらの及び他の態様、目的、特徴及び実施形態は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1Aは、例示的な実施形態によるハイベイライトフィクスチャの底面斜視図を示し、図1Bは、例示的な実施形態によるレンズが取り除かれた図1Aのハイベイライトフィクスチャの底面斜視図を示す。
図2図2A~2Cは、例示的な実施形態による図1Aのライトフィクスチャのヒートシンク構造に対応するヒートシンク構造の異なる図を示す。
図3図3は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャの側面斜視図を示す。
図4図4は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャの斜視図を示す。
図5図5は、例示的な実施形態によるライトフィクスチャのドライバが示されている図1Aのハイベイライトフィクスチャの側面斜視図を示す。
図6図6は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャのヒートシンク構造のアセンブリを示す。
図7図7は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャの保持構造及びヒートシンク構造のアセンブリを示す。
図8図8は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャの電子機器ハウジングのコンテナユニットの底面斜視図を示す。
図9図9Aは、別の例示的な実施形態による図1Aのライトフィクスチャの保持構造の上面斜視図を示し、図9Bは、別の例示的な実施形態による図1Aのライトフィクスチャの保持構造の底面斜視図を示す。
図10図10A及び10Bは、別の例示的な実施形態によるハイベイライトフィクスチャの異なる図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面は、例示的な実施形態のみを示しており、したがって、範囲を限定するものと考えられるべきではない。図面に示される要素及び特徴は、必ずしも縮尺通りではなく、代わりに、例示的な実施形態の原理を明確に例示することに重点が置かれている。さらに、特定の寸法又は配置は、そのような原理を視覚的に伝えるのに役立つように誇張されている場合がある。図面において、異なる図で使用される同様の参照数字は、類似又は対応するが、必ずしも同一ではない要素を示す。
【0012】
以下の段落において、特定の実施形態が、例として、図を参照してさらに詳細に述べられる。説明において、よく知られたコンポーネント、方法、及び/又は処理技術は、省略されるか、又は簡単に述べられる。さらに、実施形態の様々な特徴への参照は、すべての実施形態が参照された特徴を含まなければならないことを示唆するものではない。
【0013】
図1Aは、例示的な実施形態によるハイベイライトフィクスチャ100の底面斜視図を示し、図1Bは、例示的な実施形態によるレンズが取り除かれた図1Aのハイベイライトフィクスチャ100の底面斜視図を示している。一部の例示的な実施形態では、ライトフィクスチャ100は、ヒートシンク構造102、104、106、108を含む。ヒートシンク構造102、104、106、108は、図1A及び1Bに示されるように、ヒートシンク構造102、104、106、108のアセンブリが円形の外周を有するような構成(configuration)で配置されてもよい。ライトフィクスチャ100はさらに、ドライバ等のコンポーネントを含む電子機器ハウジング110を含んでもよい。また、ライトフィクスチャ100は、ヒートシンク102、104、106、及び108にそれぞれ取り付けられる光源132、134、136、及び138を含んでもよい。例えば、各光源132、134、136、138は、回路基板上に配置される発光ダイオード(LED:light emitting diode)を含んでもよい。例示すると、光源136は、本開示の範囲の恩恵を受けて当業者によって容易に理解され得るように、所望の構成で回路基板に取り付けられる、LED130等、LEDを含んでもよい。
【0014】
一部の例示的な実施形態では、各光源132、134、136、138は、本開示の範囲の恩恵を受けて当業者によって容易に理解され得るように、サーマルテープ(thermal tape)を使用してそれぞれのヒートシンク構造102、104、106、108に取り付けられてもよい。光源132、134、136、138によって発生する熱は、光源132、134、136、138から離れた放散のためにヒートシンク構造102、104、106、108に伝達される。例示すると、光源132によって発生する熱は、ヒートシンク構造102に伝達され、光源134によって発生する熱は、ヒートシンク構造104に伝達され、光源136によって発生する熱は、ヒートシンク構造106に伝達され、光源138によって発生する熱は、ヒートシンク構造108に伝達される。
【0015】
一部の例示的な実施形態では、ライトフィクスチャ100は、ヒートシンク構造102、104、106、108のそれぞれに取り付けられるレンズ112、114、116、118を含む。例示すると、レンズ112は、ヒートシンク構造102に取り付けられ、光源132を覆い、レンズ114は、ヒートシンク構造104に取り付けられ、光源134を覆い、レンズ116は、ヒートシンク構造106に取り付けられ、光源136を覆い、レンズ118は、ヒートシンク構造108に取り付けられ、光源138を覆う。例えば、レンズ112、114、116、118は、ヒートシンク構造104におけるそれぞれの穴を通って延び、レンズ114をヒートシンク構造104に取り付けるために使用されるファスナ148等のファスナを使用してヒートシンク構造102、104、106、108に取り付けられてもよい。光源132、134、136、138は、レンズ112、114、116、118とヒートシンク構造102、104、106、108との間に位置付けられるので、ファスナ148を用いたヒートシンク構造102、104、106、108へのレンズ112、114、116、118の取り付けは、ヒートシンク構造102、104、106、108に取り付けられる光源132、134、136、138も保持してもよい。
【0016】
一部の例示的な実施形態では、各ヒートシンク構造102、104、106、108は、ヒートシンク構造102、104、106、108の2つの側でそれぞれの対流チャネル(convection channel)によって互いから離間される。例えば、ヒートシンク構造102は、対流チャネル140によってヒートシンク構造104から、及び、対流チャネル146によってヒートシンク構造108から離間される。ヒートシンク構造104は、対流チャネル140によってヒートシンク構造102から、及び、対流チャネル142によってヒートシンク構造106から離間される。ヒートシンク構造106は、対流チャネル142によってヒートシンク構造104から、及び、対流チャネル144によってヒートシンク構造108から離間される。ヒートシンク構造108は、対流チャネル144によってヒートシンク構造106から、及び、対流チャネル146によってヒートシンク構造102から離間される。
【0017】
一部の例示的な実施形態では、ライトフィクスチャ100は、キャップ120及びギャップカバーピース(gap cover piece)122、124、126、128を含む。キャップ120は、ヒートシンク構造102、104、106、108のアセンブリの中央におけるスペースカバー(space cover)であってもよい。ギャップカバーピース122、124、126、128は、ヒートシンク構造102、104、106、108の外周において対流チャネル140、142、144、146を覆ってもよい。対流チャネル140、142、144、146は、ヒートシンク構造102、104、106、108の隣接するヒートシンク構造間の空気の上向きの流れを可能にする。例えば、対流チャネル140、142、144、146を通る空気の上向きの流れは、光源132、134、136、138によって発生する熱をヒートシンク構造102、104、106、108から離れるように運ぶことができる。
【0018】
一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造102、104、106、108は、本開示の範囲の恩恵を受けて当業者によって容易に理解され得るように、スタンピング(stamping)等の方法を用いてアルミニウムシートメタルから作られる。一部の例示的な実施形態では、ギャップカバーピース122、124、126、128は、プラスチックから作られてもよく、例えば、ヒートシンク構造102、104、106、108にスナップ止めされ(snapped onto)てもよい。一部の例示的な実施形態では、電子機器ハウジング110は、ダイキャスティング(die casting)等の方法を用いてアルミニウムから作られてもよい。
【0019】
ヒートシンク構造102、104、106、108を作るためにアルミニウムシートメタルを使用することは、光源132、134、136、138によって生成される熱の効率的な伝達及び放散をもたらし得る。さらに、場合によっては、アルミニウムシートメタルの使用は、ダイキャスティングを使用して製造され得るヒートシンク構造と比較して、ライトフィクスチャ100を作るためのコストの低減をもたらし得る。例えば、シートメタルは、ダイキャストヒートシンク構造の典型的な最小厚さよりも小さい厚さを有することができ、これは、材料コストの低減をもたらすことができる。
【0020】
一部の代替的な実施形態では、ライトフィクスチャ100は、本開示の範囲から逸脱することなく、図1A及び1Bに示されるよりも多い又は少ないヒートシンク構造を含んでもよい。一部の代替的な実施形態では、対流チャネルは、本開示の範囲から逸脱することなく、図示よりも広くても又は狭くてもよい。一部の代替的な実施形態では、ライトフィクスチャ100のレンズ及び光源は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる構成及び/又は形状を有してもよい。一部の代替的な実施形態では、ヒートシンク構造は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる形状を有してもよい。例えば、ヒートシンク構造は、本開示の範囲から逸脱することなく、非円形の形状を形成してもよい。
【0021】
図2A~2Cは、例示的な実施形態による図1Aのライトフィクスチャ100のヒートシンク構造102、104、106、108に対応するヒートシンク構造200の異なる図を示している。以下のヒートシンク構造200及びヒートシンク構造200の要素への言及は、ヒートシンク構造102、104、106、108に適用可能である。図1A~2Cを参照すると、一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造200は、底壁202及び底壁202から上に延びる側壁204、206、208、210を含む。例えば、側壁204、206、208、210は、底壁202の外周において上に延びてもよい。底壁202は、側壁204及び206が側壁208よりも側壁210で互いに近づくように、側壁210よりも側壁208でより広くてもよい。
【0022】
一部の例示的な実施形態では、側壁204、206は、底壁202に対して90度の角度で上に延びてもよい。代替的に、側壁204、206は、底壁202に対して傾斜され(slanted)てもよい。例えば、各側壁204、206は、底壁202に対して(例えば、91度、92度等)約91~95度の範囲にある角度で外側に(すなわち、互いから離れるように)傾斜されてもよい。一部の例示的な実施形態では、側壁208、210も、底壁202から垂直に上に延びてもよく、又は傾斜されてもよい。
【0023】
一部の例示的な実施形態では、側壁210は、他の側壁204、206、208よりも長くてもよい。例えば、ヒートシンク構造200は、側壁210から外に延びるフランジ212を含んでもよい。フランジ212は、取付穴(attachment hole)216を含んでもよく、ファスナ(fastener)(例えば、ねじ)が、フランジ212をライトフィクスチャ100の電子機器ハウジング110に取り付けるために取付穴を通って延在してもよい。電子機器ハウジング110へのフランジ212の取り付けは、ヒートシンク構造200を電子機器ハウジング110に効果的に取り付ける。電子機器ハウジング110へのフランジ212の取り付けはまた、ヒートシンク構造200の底壁202が、少なくとも側壁210の高さH、電子機器ハウジング110から離間されることをもたらす。例えば、フランジ212は、水平に又は斜め上方向に側壁210から外に延びてもよい。
【0024】
一部の例示的な実施形態では、側壁210は、配線穴(routing hole)218を含み、フランジ212は、配線スロット(routing slot)214を含む。電気ケーブルは、配線スロット214及び配線穴218を通って電子機器ハウジング110と光源との間に配線されてもよい。例えば、光源は、ヒートシンク構造200の底壁202の表面242に取り付けられてもよい。例示すると、ヒートシンク構造200は、図1A及び1Bに示されるヒートシンク構造102に対応してもよく、光源132は、ヒートシンク構造102の底壁の表面に取り付けられてもよい。
【0025】
一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造200は、底壁202に形成される穴を有する。例えば、底壁202の穴220は、配線穴218を通って配線される電気ケーブルを光源に延ばすために使用されてもよい。側壁204、206に近い底壁202の穴、例えば、穴238、240は、ファスナ222(例えば、ねじ)を用いてヒートシンク構造200の底壁202にレンズ112等のレンズを取り付けるために使用されてもよい。例えば、ファスナ222は、図1Aに示されるファスナ148に対応してもよい。また、ヒートシンク構造200は、ヒートシンク構造200の底壁202に保持構造(retaining structure)(例えば、図4に示される保持構造402)をしっかりと取り付ける際に使用され得る穴228、230、232、234、236を含んでもよい。穴236を通って上に延びるファスナ224は、ヒートシンク構造200に保持構造をしっかりと取り付けるために使用され得る複数のファスナ又は構造のうちの1つであってもよい。また、保持構造の取付構造は、穴228、230、232、234に挿入されてもよい。また、ファスナ222は、ヒートシンク構造200に保持構造をしっかりと取り付けるために保持構造の対応する穴に挿入されてもよい。代替的に又は追加的に、それぞれのねじナットが、個々のファスナ222に取り付けられてもよい。
【0026】
一部の例示的な実施形態では、側壁208は、側壁204及び側壁206の間に延びるように湾曲されてもよい。側壁208は、側壁208が、ヒートシンク構造200の複数のヒートシンク構造のアセンブリによって形成される円形外周(circular perimeter)のセグメントであるように、湾曲されてもよい。例示すると、ヒートシンク構造200の側壁208に対応するライトフィクスチャ100の各ヒートシンク構造102、104、106、108の側壁は、図1Aに示されるように、ヒートシンク構造102、104、106、108のアセンブリによって形成される円形形状の外周のセグメントであってもよい。
【0027】
一部の例示的な実施形態では、側壁208及び側壁204は、側壁208の一方の端部においてギャップによって離間されてもよく、側壁208及び側壁206は、側壁208の別の端部において別のギャップによって離間されてもよい。また、側壁204は、側壁208とは反対側の端部においてギャップ244によって側壁210から離間されてもよく、側壁206は、側壁208とは反対側の端部においてギャップ246によって側壁210から離間されてもよい。ギャップ244、246は、ヒートシンク構造102、104、106、108に関して図4及び7に示されるのと同様に、図4に示される保持構造402等の保持構造が、底壁202上及びワイド壁210の周りに置かれることを可能にし得る。
【0028】
一部の代替的な実施形態では、ヒートシンク構造200は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる形状を有してもよい。例えば、ヒートシンク構造200の壁の各々は、図示とは異なる形状を有してもよい。一部の代替的な実施形態では、底壁202の穴、側壁210の穴、及び/又はフランジ212の穴のうちの1つ以上は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる場所にあってもよい。一部の代替的な実施形態では、底壁202の穴、側壁210の穴、及び/又はフランジ212の穴のうちの1つ以上は、本開示の範囲から逸脱することなく、省略されてもよい。一部の代替的な実施形態では、本開示の範囲の恩恵を受けて当業者によって容易に理解され得るように、フランジ212は、省略されてもよく、側壁210は、他の手段を用いて電子機器ハウジング110に取り付けられてもよい。
【0029】
図3は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャ100の側面斜視図を示している。図1A~3を参照すると、一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造102は、図2に示されるヒートシンク構造200の側壁210に対応する側壁302を含み、ヒートシンク構造104は、図2に示されるヒートシンク構造200の側壁210に対応する側壁304を含み、ヒートシンク構造106は、図2に示されるヒートシンク構造200の側壁210に対応する側壁306を含み、ヒートシンク構造108は、図2に示されるヒートシンク構造200の側壁210に対応する側壁308を含む。
【0030】
一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造200のフランジ212に対応するヒートシンク構造102、104、106、108の各側壁のフランジは、図3に示されるファスナ312等のファスナを使用して電子機器ハウジング110に取り付けられてもよい。ヒートシンク構造200の底壁202に対応する各ヒートシンク構造102、104、106、108の底壁は、対応する側壁302、304、306、308の高さ、電子機器ハウジング110から離間されてもよい。ヒートシンク構造102、104、106、108の側壁302、304、306、308は、ヒートシンク構造102、104、106、108の他の側壁よりも長いので、ヒートシンク構造102、104、106、108の他の側壁の表面から放散される熱の電子機器ハウジング110内のコンポーネントへの影響は低減される。
【0031】
図4は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャ100の上面斜視図を示している。図1A~4を参照すると、一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造102は、図2のヒートシンク構造200の底壁202に対応する各ヒートシンク構造102、104、106、108の底壁上に位置付けられる保持構造402を含む。保持構造402は、ヒートシンク構造102、104、106、108の側壁302、304、306、308の周りにも位置付けられる。例えば、保持構造402は、ヒートシンク構造102、104、106、108の互いに対する相対位置の変化を最小限にするために個々のヒートシンク構造102、104、106、108の動きを減らす役割を果たしてもよい。保持構造402は、本開示の範囲の恩恵を受けて当業者によって容易に理解され得るように、ダイキャスティング等の方法を用いてアルミニウム及び/又は別の適切な材料から作られてもよい。
【0032】
一部の例示的な実施形態では、保持構造402は、電子機器ハウジング110と個々のヒートシンク構造102、104、106、108の光源との間に電気ケーブルを配線するための穴を含んでもよい。例えば、電気ケーブル404は、保持構造402の穴を通って、電子機器ハウジング110と、図2のヒートシンク構造200の底壁に対応するヒートシンク構造102の底壁に取り付けられる光源132との間に配線されてもよい。図1Bに示されるように、光源132は、電子機器ハウジング110から離れる方を向くヒートシンク構造102の底壁の表面に取り付けられる。別の例として、電気ケーブル406は、保持構造402の別の穴を通って、電子機器ハウジング110と、ヒートシンク構造104の底壁に取り付けられる光源134との間に配線されてもよい。図1Bに示されるように、光源134は、電子機器ハウジング110から離れる方を向くヒートシンク構造104の底壁の表面に取り付けられる。別の例として、電気ケーブル408は、保持構造402の別の穴を通って、電子機器ハウジング110と、ヒートシンク構造108の底壁に取り付けられる光源138との間に配線されてもよい。図1Bに示されるように、光源138は、電子機器ハウジング110から離れる方を向くヒートシンク構造108の底壁の表面に取り付けられる。別の電気ケーブルは、同様に、保持構造402の別の穴を通って、電子機器ハウジング110と、ヒートシンク構造106の底壁に取り付けられる光源136との間に配線されてもよい。
【0033】
一部の例示的な実施形態では、ライトフィクスチャ100は、例えば、天井構造から吊り下げられてもよい。例えば、ライトフィクスチャ100を天井構造から吊り下げるために使用され得る1つ以上のケーブル(図示せず)は、電子機器ハウジング110の取付構造(attachment structure)410に取り付けられてもよい。本開示の範囲の恩恵を受けて当業者によって容易に理解され得るように、1つ以上の電気ワイヤも、取付構造内の通路を介して電子機器ハウジング110のキャビティ内に配線されてもよい。
【0034】
一部の代替的な実施形態では、電気ケーブルは、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なるやり方で電子機器ハウジング110とヒートシンク構造102、104、106、108の光源との間に配線されてもよい。一部の代替的な実施形態では、保持構造402は、本開示の範囲から逸脱することなく、省略されてもよく、又は1つ以上の他の構造に置換されてもよい。一部の例示的な実施形態では、電子機器ハウジング110は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる形状及び/又は構成要素/特徴を有してもよい。
【0035】
図5は、例示的な実施形態によるライトフィクスチャのドライバ502が示されている図1Aのハイベイライトフィクスチャの側面斜視図を示している。図1A~5を参照すると、一部の例示的な実施形態では、ライトフィクスチャ100のドライバ502は、電子機器ハウジング110のキャビティ504に位置付けられる。ドライバ502は、ヒートシンク構造102、104、106、108に取り付けられる光源132、134、136、138に電力を供給する。例えば、ドライバ502は、電気ケーブル404を介して光源132に電力を供給してもよい。別の例として、ドライバ502は、電気ケーブル406を介して光源134に電力を供給してもよい。
【0036】
一部の代替的な実施形態では、図1Aに示されるギャップカバーピース122、124、126、128は、図5に示されるように省略されてもよい。一部の代替的な実施形態では、他の電子機器コンポーネントが、電子機器ハウジング110のキャビティ504に位置付けられてもよい。一部の代替的な実施形態では、ドライバ502は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる形状を有してもよく、又は図示とは異なる場所にあってもよい。
【0037】
図6は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャのヒートシンク構造102、104、106、108のアセンブリを示している。上述したように、各ヒートシンク構造102、104、106、108は、図2に示されるヒートシンク構造200に対応してもよい。図1A~6を参照すると、一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造102は、底壁602及び底壁602から上に延びる側壁604、606、608、302を含む。ヒートシンク構造104は、底壁610及び底壁610から上に延びる側壁612、614、616、304を含んでもよい。ヒートシンク構造106は、底壁618及び底壁618から上に延びる側壁620、622、624、306を含んでもよい。ヒートシンク構造108は、底壁628及び底壁628から上に延びる側壁630、632、634、308を含んでもよい。
【0038】
一部の例示的な実施形態では、側壁606は、側壁612に隣接し、側壁606と側壁612との間で空気が上方に流れるための経路を提供する対流チャネル140によって側壁612から離間される。例えば、側壁606は、底壁602に対して90度であってもよく、側壁612は、底壁610に対して90度であってもよい。代替的に、側壁606及び側壁612は、互いに向けて傾斜されてもよく、これは、ベルヌーイ効果(Bernoulli effect)をもたらし、斯くして、ヒートシンク構造102、104からの熱放散を促進し得る。例えば、側壁606及び側壁612は、それぞれ、底壁602及び底壁610に対して91度~95度の範囲内又はそれ以上の角度で上に延びてもよい。対流チャネル140は、側壁606、612の全長にわたって延在してもよい。
【0039】
一部の例示的な実施形態では、側壁614は、側壁620に隣接し、側壁614と側壁620との間で空気が上方に流れるための経路を提供する対流チャネル142によって側壁620から離間される。例えば、側壁614は、底壁610に対して90度の角度であってもよく、側壁620は、底壁618に対して90度の角度であってもよい。代替的に、側壁614及び側壁620は、互いに向けて傾斜されてもよく、これは、ベルヌーイ効果をもたらし、斯くして、ヒートシンク構造104、106からの熱放散を促進し得る。例えば、側壁614及び側壁620は、それぞれ、底壁610及び底壁618に対して91度~95度の範囲内又はそれ以上の角度で上に延びてもよい。対流チャネル142は、側壁618、620の全長にわたって延在してもよい。
【0040】
一部の例示的な実施形態では、側壁622は、側壁632に隣接し、側壁622と側壁632との間で空気が上方に流れるための経路を提供する対流チャネル144によって側壁632から離間される。例えば、側壁622は、底壁618に対して90度の角度であってもよく、側壁632は、底壁628に対して90度の角度であってもよい。代替的に、側壁622及び側壁632は、互いに向けて傾斜されてもよく、これは、ベルヌーイ効果をもたらし、斯くして、ヒートシンク構造106、108からの熱放散を促進し得る。例えば、側壁622及び側壁632は、それぞれ、底壁618及び底壁628に対して91度~95度の範囲内又はそれ以上の角度で上に延びてもよい。対流チャネル144は、側壁622、632の全長にわたって延在してもよい。
【0041】
一部の例示的な実施形態では、側壁630は、側壁604に隣接し、側壁630と側壁604との間で空気が上方に流れるための経路を提供する対流チャネル146によって側壁604から離間される。例えば、側壁630は、底壁628に対して90度の角度であってもよく、側壁604は、底壁602に対して90度の角度であってもよい。代替的に、側壁630及び側壁604は、互いに向けて傾斜されてもよく、これは、ベルヌーイ効果をもたらし、斯くして、ヒートシンク構造108、102からの熱放散を促進し得る。例えば、側壁630及び側壁604は、それぞれ、底壁628及び底壁602に対して91度~95度の範囲内又はそれ以上の角度で上に延びてもよい。対流チャネル146は、側壁630、604の全長にわたって延在してもよい。
【0042】
一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造200の側壁208に対応する、側壁608、616、624、634は、側壁608、616、624、634が、ヒートシンク構造200の複数のヒートシンク構造のアセンブリによって形成される円形外周のセグメントであるように、湾曲されてもよい。一般に、ヒートシンク構造102、104、106、108は、図6に示されるように、円形構成で配置されてもよい。
【0043】
図7は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャの保持構造及びヒートシンク構造のアセンブリを示す。図1A~7を参照すると、一部の例示的な実施形態では、保持構造402は、ヒートシンク構造102、104、106、108の底壁上に位置付けられる。例示すると、保持構造402のセクション706は、図7に示されるように、ヒートシンク構造104の底壁610の一部上に位置付けられてもよい。例えば、セクション706は、ヒートシンク構造104のそれぞれ側壁612及び614に近接する突出構造(protruding structure)702及び704を含んでもよい。例えば、突出構造702、704は各々、それぞれの側壁612、614に対する構造的支持(structural support)を提供してもよい。また、保持構造402のセクション706は、セクション706から底壁610の反対の側で底壁610に取り付けられる光源134に(図4及び5に示される)電気ケーブル406を配線するために使用されることができる穴708を含んでもよい。保持構造402の他のセクションは、同様に、他のヒートシンク構造102、106、108の底壁上に位置付けられてもよい。突出構造702、704と同様の保持構造402の他の突出構造が、他のヒートシンク構造102、106、108のそれぞれのヒートシンク構造の底壁上に位置付けられてもよく、同様に、ヒートシンク構造102、106、108の側壁に対する構造的支持を提供してもよい。
【0044】
一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造102、104、106、108の側壁302、304、306、308は、保持構造402が側壁302、304、306、308の周りに位置付けられるように、保持構造402の開口部710を通って延びてもよい。保持構造402は、個々のヒートシンク構造102、104、106、108の動きを減らす役割を果たしてもよい。
【0045】
一部の例示的な実施形態では、各側壁302、304、306、308から延びるフランジは、ヒートシンク構造200のフランジ212に対応してもよい。例えば、側壁304から延びるフランジ714は、ヒートシンク構造200のフランジ212に対応してもよく、1つ以上のファスナ(例えば、図3に示されるファスナ312)を使用して電子機器ハウジング110に取り付けられてもよい。電子機器ハウジング110(例えば、電子機器ハウジング110の底壁)へのフランジ714の取り付けは、ヒートシンク構造104を電子機器ハウジング110に効果的に取り付ける。他の側壁302、306、308のフランジは、同様に、フランジの穴を通って延在するファスナ(例えば、図3に示されるファスナ312)を使用して電子機器ハウジング110に取り付けられてもよい。ヒートシンク構造102、106、108は、それぞれのヒートシンク構造102、106、108のフランジを電子機器ハウジング110に取り付けることによって電子機器ハウジング110に効果的に取り付けられてもよい。
【0046】
一部の代替的な実施形態では、保持構造402は、本開示の範囲から逸脱することなく、省略されてもよい。一部の代替的な実施形態では、保持構造402は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる形状を有してもよい。一部の代替的な実施形態では、保持構造402の突出構造のうちの1つ以上は、本開示の範囲から逸脱することなく、省略されてもよい。一部の代替的な実施形態では、ヒートシンク構造102、104、106、108のフランジは、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる形状を有してもよい。
【0047】
図8は、例示的な実施形態による図1Aのハイベイライトフィクスチャ100の電子機器ハウジング110のコンテナユニット810の底面斜視図を示している。図1A~8を参照すると、一部の例示的な実施形態では、電子機器ハウジング110は、コンテナユニット800を含む。コンテナユニット800は、ヒートシンク構造200のフランジ212に対応するヒートシンク構造102、104、106、108のフランジをコンテナユニット800に取り付けるための穴802、804を有するベース810を含んでもよい。図3に示されるファスナ312等のファスナは、フランジを電子機器ハウジング110のコンテナユニット800に取り付けるためにヒートシンク構造200のフランジ212の穴216に対応するヒートシンク構造102、104、106、108のフランジの穴を通って延在してもよい。例えば、図7に示されるヒートシンク構造104のフランジ714の穴は、ファスナ(例えば、ねじ)がフランジ714を電子機器ハウジング110のコンテナユニット800に取り付けるために穴を通って延在することができるように、コンテナベース800の穴802、804とアラインされ(aligned)てもよい。他のヒートシンク構造102、106、108のフランジは、フランジ及びコンテナユニット800のアラインされた穴を通って延在するファスナを使用して同様にコンテナユニット800に取り付けられてもよい。
【0048】
一部の例示的な実施形態では、コンテナユニット800のベース810は、電子機器ハウジング110のキャビティ504内のドライバ502とヒートシンク構造102、104、106、108に取り付けられる光源との間に電気ケーブルを配線するための穴806等の穴を含む。例えば、ドライバ502と(図1Bに示される)光源134との間に延びる(図4に示される)電気ケーブル406は、(図8に示される)穴806を通って配線されてもよい。他のヒートシンク構造102、106、108の光源に電力を供給するために使用される他の電気ケーブルは、コンテナユニット800のベース810における同様の穴を通って配線されてもよい。
【0049】
一部の代替的な実施形態では、コンテナユニット800は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示よりも多い又は少ない穴を有してもよい。一部の代替的な実施形態では、コンテナユニット800のベース810の穴は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる場所にあってもよい。一部の代替的な実施形態では、コンテナユニット800は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる形状を有してもよい。
【0050】
図9Aは、別の例示的な実施形態による図1Aのライトフィクスチャ100の保持構造402の上面斜視図を示し、図9Bは、別の例示的な実施形態による図1Aのライトフィクスチャ100の保持構造402の底面斜視図を示している。図1A~9Bを参照すると、一部の例示的な実施形態では、保持構造402は、突出構造702、704等の複数の突出構造を含む。突出構造702、704に関して上述したように、突出構造は、ヒートシンク構造102、104、106、108の側壁の近くに位置付けられ、側壁に対する構造的支持を提供してもよい。一例として、突出構造902は、ヒートシンク構造102の底壁602上に位置付けられてもよく、ヒートシンク構造102の側壁606に対する構造的支持を提供してもよい。
【0051】
一部の例示的な実施形態では、保持構造402は、開口部710を有し、ヒートシンク構造200の側壁210に対応する側壁302、304、306、308は、図7に示されるように開口部710を通って延びてもよい。また、保持構造402は、穴708、及び穴708に関して述べられるようにヒートシンク構造102、104、106、108の光源に電気ケーブルを配線するために用いられる穴906、908、910を含んでもよい。穴708、906、908、910は、ヒートシンク構造102、104、106、108の底壁上に位置付けられる保持構造402のそれぞれのセクションに位置してもよい。
【0052】
一部の例示的な実施形態では、保持構造402は、ヒートシンク構造102、104、106、108の底壁に面する保持構造402の側に突出する取付構造を含む。例えば、保持構造402は、ヒートシンク構造104の底壁610に面する保持構造402の側に突出する取付構造914、916、918、920を含んでもよい。取付構造は、ヒートシンク構造102、104、106、108の底壁の対応する穴に挿入されてもよい。ヒートシンク構造102、104、106、108を表す図2に示されるヒートシンク構造200に関して例示すると、取付構造914及び916は、それぞれ穴228及び230に挿入されてもよく、取付構造918及び920は、それぞれ穴232及び234に挿入されてもよい。
【0053】
一部の例示的な実施形態では、保持構造402は、ファスナを使用して保持構造402にヒートシンク構造102、104、106、108をしっかりと取り付けるために使用される穴を含んでもよい。図2に示されるヒートシンク構造200に関して例示すると、保持構造402は、穴922を含んでもよく、ヒートシンク構造200の底壁202の穴236を通って延在するファスナ224は、保持構造402にヒートシンク構造200をしっかりと取り付けるために穴922に挿入されてもよい。図9Bに示されるように、保持構造402は、保持構造402の異なるセクションに位置する複数の穴を含んでもよい。
【0054】
一部の例示的な実施形態では、レンズをヒートシンク構造200に取り付けるために使用されるファスナも、ヒートシンク構造200を保持構造402によりしっかりと取り付けるために保持構造402の突出構造の穴に挿入されてもよい。例えば、図2に示されるファスナ222は、保持構造402の突出構造702の穴904等の穴に挿入されてもよい。
【0055】
一部の代替的な実施形態では、保持構造402は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる形状を有してもよい。一部の代替的な実施形態では、保持構造402の1つ以上の穴は、本開示の範囲から逸脱することなく、省略されてもよい。一部の代替的な実施形態では、保持構造402の一部の穴は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる場所にあってもよい。一部の代替的な実施形態では、開口部710は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる形状を有してもよい。
【0056】
図10A及び10Bは、別の例示的な実施形態によるハイベイライトフィクスチャ1000の異なる図を示している。一部の例示的な実施形態では、ライトフィクスチャ1000は、図1Aのライトフィクスチャ100と同様である。ライトフィクスチャ100とは対照的に、ライトフィクスチャ1000は、4つのヒートシンク構造ではなく、6つのヒートシンク構造を含む。例示すると、ライトフィクスチャ1000は、各々が図2のヒートシンク構造200の底壁及び側壁に対応する底壁及び側壁を有するヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012を含んでもよい。一般に、ヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012は、ヒートシンク構造102、104、106、108と同様であり、主な相違点は寸法に関連する。例えば、ヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012は、ヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012が、ライトフィクスチャ100のヒートシンク構造102、104、106、108に関して述べられるのと同様のやり方で円形構成で配置されることができるようなサイズにされてもよい。
【0057】
光源は、ライトフィクスチャ100に関して述べられるのと同様のやり方でヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012に取り付けられる。レンズ1022等のレンズも、ライトフィクスチャ100に関して述べられるのと同様のやり方でヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012のそれぞれのヒートシンク構造に取り付けられる。
【0058】
また、ヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012は、ライトフィクスチャ100に関して述べられるのと同様のやり方で、対流チャネル1020等の対流チャネルが、ヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012の隣接するヒートシンク構造の間に存在するように配置される。ギャップカバーピース1018等のギャップカバーピースは、ライトフィクスチャ100に関して述べられるのと同様のやり方で、隣接するヒートシンク構造間の対流チャネルを覆ってもよい。
【0059】
一部の例示的な実施形態では、ライトフィクスチャ1000は、図5に示されるドライバ502と同様のドライバ(例えば、LEDドライバ)を含み得る電子機器ハウジング1014を含む。図2のヒートシンク構造200の側壁210に対応するヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012の側壁は、ヒートシンク構造102、104、106、108に関して述べられるのと同様のやり方で電子機器ハウジング1014に取り付けられてもよい。ドライバは、ライトフィクスチャ100に関して述べられるのと同様のやり方でヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012に取り付けられる光源に電力を供給してもよい。また、ライトフィクスチャ1000は、ライトフィクスチャ100の保持構造402に関して述べられるのと同様のやり方でヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012に取り付けられる保持構造1016を含んでもよい。
【0060】
一部の例示的な実施形態では、ヒートシンク構造1002、1004、1006、1008、1010、1012は、本開示の範囲の恩恵を受けて当業者によって容易に理解され得るように、スタンピング等の方法を用いてシート金属(例えば、アルミニウムシートメタル)から作られてもよい。保持構造1016及び電子機器ハウジング1014は、本開示の範囲の恩恵を受けて当業者によって容易に理解され得るように、ダイキャスティング等の方法を用いてアルミニウム等の金属から作られてもよい。
【0061】
一部の代替的な実施形態では、ライトフィクスチャ1000は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示よりも多い又は少ないヒートシンク構造を含んでもよい。一部の代替的な実施形態では、ライトフィクスチャ1000のヒートシンク構造は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示とは異なる構成で配置されてもよい。一部の代替的な実施形態では、ライトフィクスチャ1000は、本開示の範囲から逸脱することなく、図示以外の構成要素を含んでもよい。一部の代替的な実施形態では、ライトフィクスチャ1000の1つ以上の構成要素(例えば、保持構造1016)は、本開示の範囲から逸脱することなく、省略されてもよい。
【0062】
特定の実施形態が本明細書で詳細に述べられてきたが、その記述は例示のためのものである。本明細書で述べられる実施形態の特徴は代表的なものであり、代替的な実施形態では、特定の特徴、要素、及び/又はステップが追加又は省略されてもよい。さらに、本明細書で述べられる実施形態の態様に対する修正は、以下の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、当業者であれば行うことができ、その範囲は、修正及び同等の構造を包含するように最も広い解釈が与えられるべきである。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
【手続補正書】
【提出日】2023-06-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器ハウジングと、
前記電子機器ハウジングに取り付けられる複数のヒートシンク構造と、
前記複数のヒートシンク構造に取り付けられる光源と、
を含む、ハイベイライトフィクスチャであって、
各ヒートシンク構造は、底壁及び前記底壁から上に延びる側壁を含み、各光源は、前記電子機器ハウジングから離れる方を向く前記底壁の表面上で前記複数のヒートシンク構造のそれぞれのヒートシンク構造の前記底壁に取り付けられ、
各ヒートシンク構造は、当該ヒートシンク構造に隣接する前記複数のヒートシンク構造の他のヒートシンク構造から離間され、各ヒートシンク構造の前記底壁は、各ヒートシンク構造の前記側壁のうちの少なくともある側壁の高さ、前記電子機器ハウジングから離間され、
(a)各ヒートシンク構造の前記側壁のうちの前記ある側壁は、前記電子機器ハウジングと当該ヒートシンク構造に取り付けられる光源との間に電気ケーブルを配線するための穴を含む、又は
(b)前記複数のヒートシンク構造は、アルミニウムシートメタルから作られる、ライトフィクスチャ。
【請求項2】
フランジが、各ヒートシンク構造の前記側壁のうちの前記ある側壁から外に延び、前記フランジは、前記電子機器ハウジングに取り付けられる、請求項に記載のライトフィクスチャ。
【請求項3】
当該ライトフィクスチャは、各ヒートシンク構造の前記底壁上に位置付けられる保持構造を含み、各ヒートシンク構造の前記側壁のうちの前記ある側壁は、前記保持構造の開口部を通って延びる、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項4】
前記複数のヒートシンク構造のうちの第1のヒートシンク構造の第1の側壁は、前記第1のヒートシンク構造に隣接する前記複数のヒートシンク構造のうちの第2のヒートシンク構造の側壁から離間され、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第1のヒートシンク構造の第2の側壁は、前記第1のヒートシンク構造に隣接する前記複数のヒートシンク構造のうちの第3のヒートシンク構造の側壁から離間される、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項5】
前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第1のヒートシンク構造の前記第1の側壁は、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第2のヒートシンク構造の前記側壁に向けて傾斜され、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第2のヒートシンク構造の前記側壁は、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第1のヒートシンク構造の前記第1の側壁に向けて傾斜される、請求項4に記載のライトフィクスチャ。
【請求項6】
前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第1のヒートシンク構造の前記第2の側壁は、前記複数のヒートシンク構造のうちの前記第3のヒートシンク構造の前記側壁に向けて傾斜される、請求項5に記載のライトフィクスチャ。
【請求項7】
前記複数のヒートシンク構造の各ヒートシンク構造は、前記複数のヒートシンク構造の2つのヒートシンク構造に隣接する、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項8】
前記複数のヒートシンク構造の各ヒートシンク構造の側壁のうちの第2のある側壁は、前記側壁のうちの前記第2のある側壁が円形形状のセグメントであるように湾曲される、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項9】
当該ライトフィクスチャは、レンズを含み、各レンズは、前記複数のヒートシンク構造のそれぞれのヒートシンク構造の前記底壁に取り付けられ、前記それぞれのヒートシンク構造の前記底壁に取り付けられる前記光源を覆う、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項10】
前記複数のヒートシンク構造は、少なくとも4つのヒートシンク構造を含む、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項11】
前記複数のヒートシンク構造は、少なくとも6つのヒートシンク構造を含む、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【請求項12】
当該ライトフィクスチャは、前記電子機器ハウジング内に位置付けられ、前記光源に電力を供給するように構成されるドライバを含む、請求項1に記載のライトフィクスチャ。
【国際調査報告】