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特表2023-543377非接触支払のためのアプリケーション統合
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-16
(54)【発明の名称】非接触支払のためのアプリケーション統合
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/22 20120101AFI20231006BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20231006BHJP
【FI】
G06Q20/22
G06Q30/0207
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023505454
(86)(22)【出願日】2021-08-30
(85)【翻訳文提出日】2023-03-16
(86)【国際出願番号】 US2021048198
(87)【国際公開番号】W WO2022055739
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】63/076,768
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/079,986
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/080,025
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/079,946
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】318002448
【氏名又は名称】ブロック, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ボダリア, プライテシュ
(72)【発明者】
【氏名】ベディ, ディープカーン
(72)【発明者】
【氏名】スコヴィッチ, クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】アウ, ヴィン
(72)【発明者】
【氏名】ブリット, ジェシカ
(72)【発明者】
【氏名】ドイル, エヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン, マーク
(72)【発明者】
【氏名】エドワーズ, アダム
(72)【発明者】
【氏名】ヘイセル, クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ミンセイ, クリスタル
(72)【発明者】
【氏名】ラゴーン, デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】リチャードソン, エリック
(72)【発明者】
【氏名】シモンズ, キーナン
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L055AA51
(57)【要約】
非接触支払のためのアプリケーション統合について説明される。1つの例では、支払実行プラットフォームは、取引コードを支払処理プラットフォームに提供しうる。取引コードは、カスタマと、支払処理プラットフォームに関連付けられたマーチャントとの間の取引の販売時点で提示されうる。取引コードとカスタマのコンピューティング・デバイスとの間の相互作用を検出すると、支払実行プラットフォーム及び支払処理プラットフォームは、カスタマが、カスタマのコンピューティング・デバイスを介して取引に参加できるようにするために、データを交換しうる。いくつかの例では、支払実行プラットフォーム及び支払処理プラットフォームは、カスタマの口座に関連付けられた資金を、支払実行プラットフォームからマーチャントの口座に預金するための支払処理プラットフォームに移転することによって、取引の非接触支払を処理しうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支払処理プラットフォームとの相互作用によって取引を処理するように構成された支払実行プラットフォームであって、
モバイル支払アプリケーションであって、
前記モバイル支払アプリケーションに統合されたカメラを使用して、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードをキャプチャすることであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、前記マーチャントと、前記モバイル支払アプリケーションが関連付けられているカスタマとの間の取引に関連して提示される、ことと、
前記支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスを使用して前記取引コードをキャプチャしたことのインジケーションを送信することと、
を行うように構成されたモバイル支払アプリケーションと、
前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、
第1の時刻に、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引のインジケーションを受信することと、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記取引コードを送信することと、
前記第1の時刻の後の第2の時刻に、前記モバイル支払アプリケーションから、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記取引コードをキャプチャしたことの前記インジケーションを受信することと、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記取引コードをキャプチャしたことの前記インジケーションを送信することと、
支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引の額のための支払を許可することの要求を受信することと、
前記要求を受信することに基づいて、前記支払実行プラットフォームによって保持された前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられた残高に基づいて、前記取引の前記額のための支払を許可することと、
前記支払を許可することに基づいて、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記マーチャントのマーチャント口座に資金を預けるために、前記カスタマの前記カスタマ口座から、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記資金を送信することと、
を行うように構成された前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、
を備える、支払実行プラットフォーム。
【請求項2】
請求項1に記載の支払実行プラットフォームであって、支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記取引コードを送信することは、前記支払実行プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記取引コードを送信することを含む、支払実行プラットフォーム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の支払実行プラットフォームであって、前記取引コードは、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから前記取引の前記インジケーションを受信することに応答して生成され、前記取引コードは、前記マーチャント又は前記取引のうちの少なくとも1つに固有である、支払実行プラットフォーム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の支払実行プラットフォームであって、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引コードを求める要求を受信することと、
前記要求を受信することに応じて、前記取引コードを生成することと、
を行うように構成される、支払実行プラットフォーム。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載の支払実行プラットフォームであって、前記取引コードは、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイス上の販売時点情報管理(POS)アプリケーションを介して1つ以上のアイテムが仮想カートに追加されている間に、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスを介して提示される支払タイプ選択ユーザ・インタフェースの提示の前に、又は前記支払タイプ選択ユーザ・インタフェースに関連して、提示されるようにされる、支払実行プラットフォーム。
【請求項6】
カスタマのコンピューティング・デバイス上で実行され、支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションによって少なくとも部分的に実施される方法であって、
前記モバイル支払アプリケーションによって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードとの間の相互作用を検出することであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、前記マーチャントと前記カスタマとの間の取引に関連して提示される、ことと、
前記モバイル支払アプリケーションによって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記取引コードとの間の前記相互作用のインジケーションを、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することと、
前記モバイル支払アプリケーションによって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部を受信することであって、前記取引データは、少なくとも部分的に、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイス上で実行される販売時点情報管理(POS)アプリケーションによって生成される、ことと、
前記モバイル支払アプリケーションによって、ユーザ・インタフェースを介して、前記取引データの少なくとも前記一部を提示することと、
を含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、前記取引コードは、(i)前記支払実行プラットフォームのロケーションに関連付けられたリソース・ロケータ、又は(ii)前記モバイル支払アプリケーションへのディープ・リンク、に関連付けられる、方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の方法であって、前記相互作用は、前記モバイル支払アプリケーションに統合されたカメラを使用するキャプチャを含む、方法。
【請求項9】
請求項6乃至8の何れか1項に記載の方法であって、前記相互作用は、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスに関連付けられたネイティブ・カメラを使用するキャプチャを含み、前記方法は、前記モバイル支払アプリケーション、インスタント・アプリケーション、又はウェブ・ブラウザを介して前記取引コードに関連付けられたデータを提示するかどうかを示す入力を前記カスタマが提供するためのプロンプトを、前記ユーザ・インタフェースを介して提示することをさらに含む、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記取引コードが前記ネイティブ・カメラを介してキャプチャされたと判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ認証要求を送信する、方法。
【請求項11】
請求項6乃至10の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、仮想カートに追加されている1つ以上のアイテムを含み、前記ユーザ・インタフェースは、カート構築ユーザ・インタフェースを含む、方法。
【請求項12】
請求項6乃至11の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストを含み、前記ユーザ・インタフェースは、チップ付与ユーザ・インタフェースを含む、方法。
【請求項13】
請求項6乃至12の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記マーチャントの識別情報を含み、前記ユーザ・インタフェースは、前記マーチャントに関連付けられたインセンティブをさらに提示する、方法。
【請求項14】
請求項6乃至13の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記取引を介して購入されるアイテムの識別情報を含み、前記ユーザ・インタフェースは、前記アイテムに関連付けられたインセンティブをさらに提示する、方法。
【請求項15】
支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、
前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、第1の時刻に、取引コードを支払処理プラットフォームへ送信することであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、カスタマと前記マーチャントとの間の取引に関連して提示される、ことと、
前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、第2の時刻に、前記取引コードと前記カスタマのコンピューティング・デバイスとの間の相互作用のインジケーションを受信することと、
前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記取引コードと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することと、
前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引に関連付けられた取引データを受信することであって、前記取引データは、前記取引の額を含む、ことと、
前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記取引の前記額のための支払を許可するかどうかを判定することと、
前記支払を許可すると判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記マーチャントのマーチャント口座に資金の少なくとも一部を預けるために、前記支払実行プラットフォームに関連付けられている前記カスタマのカスタマ口座から、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記資金を送信することと、
を含む、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記取引コードと前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部を受信する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記マーチャントのインジケーション又は前記取引に関連付けられたアイテムのうちの少なくとも1つに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、
少なくとも前記マーチャント又は前記アイテムにインセンティブが適用可能であると判定することと、
前記インセンティブを前記取引に適用することと、
前記インセンティブが適用されたことを示す通知が、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるユーザ・インタフェースを介して、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に提示されるようにすることと、
を行う、方法。
【請求項18】
請求項16又は17に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引データの少なくとも前記一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上で前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介してほぼリアルタイムで提示されるようにする、方法。
【請求項19】
請求項16乃至18の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引の前記総コストの少なくとも前記一部が、チップ付与ユーザ・インタフェースを介して、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにする、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記チップ付与ユーザ・インタフェースへの入力を介して、前記取引の前記総コストに追加されるチップ額を受信することと、
前記支払を許可するとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記チップ額も許可されると判定することと、
前記チップ額に等しい追加資金を、前記カスタマの前記カスタマ口座から、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記追加資金を前記マーチャント口座に預けるために、送信することと、
をさらに含む、方法。
【請求項21】
ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームとの相互作用によって取引を処理するように構成された支払処理プラットフォームであって、前記支払処理プラットフォームは、
販売時点情報管理(POS)デバイスであって、
タッチスクリーンであって、前記タッチスクリーンを使用する支払タイプのカスタマ選択のためにカスタマに対面するように構成されたタッチスクリーンと、
POSアプリケーションであって、
前記取引に関連付けられた取引データを生成することであって、前記取引は、マーチャントと前記カスタマとの間のものである、ことと、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられたクイック・レスポンス(QR)コードを受信することと、
前記カスタマに支払タイプ選択ユーザ・インタフェースを提示する前に、前記タッチスクリーンを介して、前記カスタマに前記QRコードを提示することと、
前記タッチスクリーンを介した前記支払タイプの選択、又は前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記支払処理プラットフォームからのインジケーションを受信した後に、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスを介して前記取引を完了することと、を行うように構成されたPOSアプリケーションと、を備えるPOSデバイスと、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことのインジケーションを受信することと、
前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを前記POSアプリケーションへ送信することと、
前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを受信することに応答して、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記取引のための支払を許可することの許可要求を送信することと、
前記許可要求に対する許可応答を受信することに応答して、前記P2P支払プラットフォームから受信された資金を前記マーチャントのマーチャント口座に預けることによって、前記マーチャントと前記カスタマとの間で資金を決済することであって、前記資金は、前記マーチャント口座に預けられる前に、前記P2P支払プラットフォームの前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられていた、ことと、を行うように構成される、前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、
を備える、支払処理プラットフォーム。
【請求項22】
請求項21に記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して受信される、支払処理プラットフォーム。
【請求項23】
請求項21又は22に記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスを介して受信され、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、(i)前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記QRコードを取得することと、(ii)前記QRコードを前記POSアプリケーションへ送信することと、を行うように構成される、支払処理プラットフォーム。
【請求項24】
請求項21乃至23の何れか1項に記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記取引又は前記マーチャントのうちの少なくとも1つに固有である、支払処理プラットフォーム。
【請求項25】
請求項21乃至24の何れか1項に記載の支払処理プラットフォームであって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、
前記POSアプリケーションから前記取引データを受信することと、
前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定するために、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションに関連付けられたコンテキスト・データに対して前記取引データを比較することと、
前記カスタマが前記取引に関連付けられているとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを前記POSアプリケーションへ送信することと、
を行うようにさらに構成される、支払処理プラットフォーム。
【請求項26】
マーチャントのコンピューティング・デバイスによって実行可能であり、販売時点情報管理(POS)アプリケーションによって少なくとも部分的に実施される方法であって、
前記POSアプリケーションによって、前記マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを生成することであって、前記POSアプリケーションは、支払処理プラットフォームに関連付けられる、ことと、
前記POSアプリケーションにおいて、支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信することと、
前記POSアプリケーションによって、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスのユーザ・インタフェースを介して前記取引コードを提示することと、
前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記POSアプリケーションによって、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにすることと、
を含む、方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、前記取引コードは、前記支払実行プラットフォームのロケーションへのリソース・ロケータに関連付けられる、方法。
【請求項28】
請求項26又は27に記載の方法であって、前記取引コードは、前記モバイル支払アプリケーションへのディープ・リンクに関連付けられる、方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法であって、前記モバイル支払アプリケーションが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にインストールされていないならば、前記モバイル支払アプリケーションが、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にインストールされるようにするか、又はインスタント・アプリケーションを介して前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上で前記モバイル支払アプリケーションの使用を可能にする、方法。
【請求項30】
請求項26乃至29の何れか1項に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、1つ以上のアイテムを仮想カートに追加するためのカート構築ユーザ・インタフェースである、方法。
【請求項31】
請求項30に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記1つ以上のアイテムのインジケーションを含み、前記1つ以上のアイテムの前記インジケーションは、前記モバイル支払アプリケーションによって提示される別のカート構築ユーザ・インタフェースを介してほぼリアルタイムに提示される、方法。
【請求項32】
請求項26乃至30の何れか1項に記載の方法であって、前記取引コードは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースの前に提示される、方法。
【請求項33】
請求項26乃至31の何れか1項に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースである、方法。
【請求項34】
請求項26乃至32の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記取引の総コストを含み、前記取引の総コストは、前記モバイル支払アプリケーションによって提示されるチップ付与ユーザ・インタフェース、報酬ユーザ・インタフェース、又はフィードバック・ユーザ・インタフェースを介して提示される、方法。
【請求項35】
支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられ、マーチャントのコンピューティング・デバイス上で実行される販売時点情報管理(POS)アプリケーションから、カスタマと前記マーチャントとの間の取引に関連付けられた取引データを受信することであって、前記POSアプリケーションは、取引コードが、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスのディスプレイを介して提示されるようにする、ことと、
前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することと、
前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを前記POSアプリケーションへ送信することと、
前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引のための支払を許可するために、支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ許可要求を送信することと、
前記許可要求への応答を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引に関連付けられた資金の額を前記マーチャントのマーチャント口座に預けることによって、前記マーチャントと前記カスタマとの間の資金を決済することと、
を含む、方法。
【請求項36】
請求項35に記載の方法であって、前記資金は、前記マーチャント口座に預けられる前に、前記支払実行プラットフォームの前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられ、前記マーチャント口座は、前記支払処理プラットフォームによって保持される記憶残高に関連付けられ、前記カスタマ口座は、前記支払実行プラットフォームによって保持される記憶残高に関連付けられる、方法。
【請求項37】
請求項35又は36に記載の方法であって、
前記カスタマに関連付けられたカスタマ・データにアクセスすることと、
前記カスタマ・データに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマに関連付けられたリスクのレベルを決定することと、
リスクの前記レベルが閾値を下回るとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記マーチャントと前記カスタマとの間で前記資金を決済することと、
をさらに含む、方法。
【請求項38】
請求項35乃至37の何れか1項に記載の方法であって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションは、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して受信される、方法。
【請求項39】
請求項35乃至38の何れか1項に記載の方法であって、前記取引コードは、複数の支払実行プラットフォームに関連付けられた多機能取引コードであり、前記相互作用の前記インジケーションは、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスから受信され、前記方法は、
前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスへ、前記複数の支払実行プラットフォームのうちの1つを選択することの要求を送信することと、
前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスから、前記支払実行プラットフォームの選択のインジケーションを受信することと、
前記支払実行プラットフォームの前記選択に少なくとも部分的に基づいて、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記許可要求を送信することと、
をさらに含む、方法。
【請求項40】
請求項35乃至39の何れか1項に記載の方法であって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにする、方法。
【請求項41】
支払処理プラットフォームであって、
マーチャントの販売時点情報管理(POS)デバイスによって実行可能なPOSアプリケーションであって、
前記取引に関連付けられた取引データを生成することであって、前記取引は、前記マーチャントとカスタマとの間のものであり、前記取引データは、第1のタイムスタンプを含む、ことと、
ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームに関連付けられたクイック・レスポンス(QR)コードを受信することであって、前記QRコードは、前記POSアプリケーションを介して前記取引に関連して提示されるようにされる、ことと、
を行うように構成される、POSアプリケーションと、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、
前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスのセンサを使用して前記QRコードをキャプチャしたことのインジケーションを受信することであって、前記インジケーションは、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスの前記センサを使用して前記QRコードをいつキャプチャしたかを示す第2のタイムスタンプを少なくとも示すコンテキスト・データに関連付けられる、ことと、
前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとを相関させることに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することと、
前記カスタマを前記取引に関連付けることであって、前記関連付けは、前記P2P支払プラットフォームによって保持される前記カスタマの口座と、前記支払処理プラットフォームによって保持される前記マーチャントの口座との間の資金の移動を、前記取引のための支払を処理するために引き起こす、ことと、
を行うように構成された1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、
を備える、支払処理プラットフォーム。
【請求項42】
請求項41に記載の支払処理プラットフォームであって、前記POSアプリケーションは、前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記QRコードを受信する、支払処理プラットフォーム。
【請求項43】
請求項41又は42に記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記取引に固有であり、前記P2P支払プラットフォームのロケーションへのリソース・ロケータ、又は前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上のモバイル支払アプリケーションへのディープ・リンクを含む、支払処理プラットフォーム。
【請求項44】
請求項41乃至43の何れか1項に記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記マーチャントの識別子と、前記マーチャントのロケーションと、POSロケーションと、のうちの少なくとも1つで符号化され、前記QRコードは、前記P2P支払プラットフォームのロケーションへのリソース・ロケータ、又は前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上のモバイル支払アプリケーションへのディープ・リンクを含む、支払処理プラットフォーム。
【請求項45】
支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、マーチャントのコンピューティング・デバイス上の前記支払処理プラットフォームに関連付けられた販売時点情報管理(POS)アプリケーションから、前記マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを受信することと、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信することであって、前記取引コードは、前記POSアプリケーションに関連付けられたユーザ・インタフェースを介して提示される、ことと、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することであって、前記インジケーションは、前記相互作用に関連付けられたコンテキスト・データに関連付けられる、ことと、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記取引データを前記コンテキスト・データと比較することに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することと、
前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記カスタマと前記取引との間の関連付けを引き起こすことであって、前記関連付けは、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上の、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションに提供されるようにする、ことと、
を有する、方法。
【請求項46】
請求項45に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、1つ以上のアイテムを仮想カートに追加するためのカート構築ユーザ・インタフェースである、方法。
【請求項47】
請求項45又は46に記載の方法であって、前記取引コードは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースが提示される前に、前記ユーザ・インタフェースに関連して提示される、方法。
【請求項48】
請求項45乃至47の何れか1項に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースである、方法。
【請求項49】
請求項45乃至48の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データは、第1のタイムスタンプを含み、前記コンテキスト・データは、第2のタイムスタンプを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することは、前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとを相関させることを含む、方法。
【請求項50】
請求項45乃至49の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データは、第1のロケーションを含み、前記コンテキスト・データは、第2のロケーションを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することは、前記第1のロケーションと前記第2のロケーションとを相関させることを含む、方法。
【請求項51】
請求項45乃至50の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムに関連付けられており、前記方法は、前記1つ以上のアイテムのインジケーションが、前記モバイル支払アプリケーションを介して提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して提示されるようにすることをさらに含む、方法。
【請求項52】
請求項45乃至51の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストに関連付けられており、前記方法は、前記取引の前記総コストが、前記モバイル支払アプリケーションを介して提示されるチップ付与ユーザ・インタフェースを介して提示されるようにすることをさらに含む、方法。
【請求項53】
請求項45乃至52の何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引又は前記マーチャントに関連付けられたアイテムのうちの少なくとも1つに関連付けられており、前記方法は、前記アイテム又は前記マーチャントのうちの少なくとも1つに関連付けられたインセンティブが、前記モバイル支払アプリケーションを介して提示される別のユーザ・インタフェースを介して提示されるようにすることをさらに含む、方法。
【請求項54】
請求項45乃至53の何れか1項に記載の方法であって、前記関連付けはさらに、前記取引のための支払を処理するために、前記支払実行プラットフォームによって保持される前記カスタマの口座から前記支払処理プラットフォームへの資金の移動を引き起こす、方法。
【請求項55】
システムであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、前記システムに、
マーチャントのコンピューティング・デバイス上の、支払処理プラットフォームに関連付けられた販売時点情報管理(POS)アプリケーションから、前記マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを受信することと、
支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信することであって、前記取引コードは、前記POSアプリケーションに関連付けられたユーザ・インタフェースに関連して提示される、ことと、
支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することであって、前記インジケーションは、前記取引に関連付けられたコンテキスト・データに関連付けられる、ことと、
前記取引データを前記コンテキスト・データと比較することに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することと、
前記カスタマと前記取引との間の関連付けを引き起こすことであって、前記関連付けは、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上の、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションに提供されるようにする、ことと、
を含む動作を実行させる、1つ以上のコンピュータ可読媒体と、
を備える、システム。
【請求項56】
請求項55に記載のシステムであって、前記ユーザ・インタフェースは、1つ以上のアイテムを仮想カートに追加するためのカート構築ユーザ・インタフェースであり、前記取引コードは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースが提示される前に、前記カート構築ユーザ・インタフェースを介して提示される、システム。
【請求項57】
請求項55又は56に記載のシステムであって、前記取引データは、第1のタイムスタンプを含み、前記コンテキスト・データは、第2のタイムスタンプを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することは、前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとを相関させることを含む、システム。
【請求項58】
請求項55乃至57の何れか1項に記載のシステムであって、前記取引データは、第1のロケーションを含み、前記コンテキスト・データは、第2のロケーションを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると決定することは、前記第1のロケーションと前記第2のロケーションとを相関させることを含む、システム。
【請求項59】
請求項55乃至58の何れか1項に記載のシステムであって、前記取引データの少なくとも前記一部は、
前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムのインジケーションと、
前記取引の総コストと、
前記取引に関連付けられた前記マーチャントのインジケーションと、
のうちの少なくとも1つを含む、システム。
【請求項60】
請求項55乃至59の何れか1項に記載のシステムであって、前記関連付けは、前記取引のための支払を処理するために、前記支払実行プラットフォームによって保持される前記カスタマの口座から、前記支払処理プラットフォームによって保持される前記マーチャントの口座への資金の移動をさらに引き起こす、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<優先権>
この出願は、2021年7月6日に発行された米国特許出願第11,055,692号としても知られる2020年10月26日に出願され「非接触支払のためのアプリケーション統合」という名称である米国特許出願第17/079,986号への優先権を主張し、この出願は、2021年8月24日に発行された米国特許出願第11,100,490号としても知られる2020年10月26日に出願され「非接触支払のためのアプリケーション統合」という名称である米国特許出願第17/079,946号への優先権を主張し、これは、2020年10月26日に出願され「マーチャント取引データとコンテキスト・データとの比較による取引識別」という名称である米国特許出願第17/080,025号への優先権を主張し、そのすべてが2020年9月10日に出願された米国仮特許出願第63/076,768号への優先権を主張する。上記で特定された出願及び発行された特許のそれぞれの全内容は、参照により本書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
カスタマがマーチャントから商品を購入する従来の取引は、カスタマがマーチャントの現実世界の店舗で買い物をすることを伴う。カスタマは、現実世界の店舗内のレジにおいて、マーチャントの従業員及び/又は販売時点情報管理(POS)デバイスと相互作用する。このような取引のための支払を送金するために、カスタマは現金、クレジット・カード、デビット・カード、小切手などを従業員に、及び/又はPOSデバイスとの相互作用を介して提供しうる。この性質の従来の取引は、いくつかの欠点を有する。
【0003】
支払カードが使用される場合に、典型的に、支払カードの使用を許可するために、個人識別番号(PIN)が入力される。見物しているマーチャント又はカスタマによってPINコードが見られて盗まれうるため、これはセキュリティ脆弱性を呈する。PINが見られ、又は盗まれる可能性は、カスタマが典型的には店舗カウンタのような見られやすいロケーションに配置されるマーチャント・デバイス上にそれらを入力することを要求される場合に増加する。また、マーチャント・デバイス上にPINを入力することは、マーチャント・デバイスが十分なセキュリティを有することを必要とし、マーチャント・デバイスの複雑さを増加させる。PINコードなどは、悪意のあるソフトウェアがインストールされているマーチャント・デバイスによってハッキングされ、盗まれうる。
【0004】
従来の取引はまた、カスタマが、スクリーン、カード・リーダなどを介して、マーチャントPOSデバイスにタッチすることを必要とする。これは、複数のカスタマ及びマーチャントが短時間でタッチする「タッチポイント」を作る。混雑している店舗では、数百人の人が毎時、同じ支払ハードウェアにタッチするかもしれない。この性質のタッチポイントはある人から別の人へと病原体が渡るための潜在的なベクトルを与えることがよく知られており、これは明らかに問題である。
【0005】
近年、例えば、ピア・ツー・ピア(P2P)取引を可能にする支払実行プラットフォームが人気を高めている。このような支払は、典型的には、ユーザ・コンピューティング・デバイス上のソフトウェア・アプリケーションを介して支援され、ユーザに、携帯電話機のような自身のパーソナル・コンピューティング・デバイスのみを使用して資金を移転するための柔軟かつ効率的な手段を提供する。クレジット・カードのような追加の支払道具は必要ない。さらに、取引全体は、典型的には、ユーザ・コンピューティング・デバイス上のアプリケーション環境において実行されてもよい。
【0006】
しかし、既存の支払実行プラットフォーム・インフラストラクチャに関する問題は、典型的には個別のコンピューティング・デバイス上にインストールされた必要なソフトウェア・アプリケーションをそれぞれ有する個々の人間の支払に機能が限定されることである。取引を実行できるようにするために、両方の人は典型的に、例えば、支払実行インフラストラクチャを提供するP2Pプラットフォームに登録される必要もある。その結果、P2P支払などは、歴史的に、個人間の取引に限定されており、例えば店舗における取引の文脈において、カスタマとマーチャントとの間の支払を行うためにP2P又は同様の支払実行インフラストラクチャを使用することは不可能であった。その代わりに、マーチャントからアイテムを購入する場合に、カスタマは、依然として、上述の従来の支払メカニズムに依拠することを要求される。これは、会計時にマーチャントが標準のデビット又はクレジット・カードの使用を依然として必要とするオンライン購入を行う場合であっても当てはまる。これらの問題は、従来の支払方法に勝る自明の利点にもかかわらず、P2P支払技術のような支払実行プラットフォームの有用性及び採用を著しく制限している。その結果、店舗内のカスタマとマーチャントとの間の取引は、物理的な支払道具、及びカスタマとマーチャントPOSデバイス又はカード・リーダとの間の接触に依拠し続ける。結果として、取引は、望ましくものよりも、効率が低く、時間がかかり、安全性が低く、衛生的でない。オンラインで実行される場合でさえも、取引は支払カードの使用に縛られたままである。これらの技術的問題の1つ以上に対処するシステム及び方法を提供することが有利であろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の特徴、その性質、及び様々な利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を考慮するとより明らかになるだろう。
【0008】
図1】本書で説明される技術が実施されうる例示的な環境を説明する。
【0009】
図2A】本書で説明されるように、取引コードを使用して取引のための支払を処理するための例示的なプロセスを説明する。
【0010】
図2B図2Aを参照して上述された例示的なプロセスに関連付けられた追加の詳細を説明する。
【0011】
図3】本書に記載されるように、カスタマのコンピューティング・デバイス上で取引のための支払を開始するための例示的なプロセスを説明する。
【0012】
図4A】マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して提示されうる例示的なグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を説明する。
【0013】
図4B】カスタマのコンピューティング・デバイスを介して提示されうる例示的なGUIを説明する。
【0014】
図5】本書で説明されるように、取引データとコンテキスト・データとの間の対応を決定することに少なくとも部分的に基づいてカスタマを取引に関連付けるための例示的なプロセスを説明する。
【0015】
図6A】マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して提示されうる例示的なGUIを説明する。
【0016】
図6B】カスタマのコンピューティング・デバイスを介して提示されうる例示的なGUIを説明する。
【0017】
図7】本書で説明されるように、インセンティブが取引に適用されるかどうかを判定するための例示的なプロセスを説明する。
【0018】
図8】カスタマのコンピューティング・デバイスを介して提示されるGUIを介して提示されうる例示的な推奨を説明する。
【0019】
図9】取引に対するインセンティブの適用に少なくとも部分的に基づいてカスタマのコンピューティング・デバイスを介して提示されうる更新されたGUIの例を説明する。
【0020】
図10】本書で説明されるように、リスクのレベルに少なくとも部分的に基づいて取引のための支払を処理すべきかどうかを判定するための例示的なプロセスを説明する。
【0021】
図11】本書に記載されるように、リスクのレベルに少なくとも部分的に基づいて、取引に対する支払が許可されるかどうかを判定するための例示的なプロセスを説明する。
【0022】
図12A】マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して提示されうる例示的なGUIを説明する。
【0023】
図12B】カスタマのコンピューティング・デバイスを介して提示されうる例示的なGUIを説明する。
【0024】
図13】本書で説明されるように、多機能取引コードを使用して取引のための支払を処理するための別の例示的なプロセスを説明する。
【0025】
図14】本書で説明するように、取引に関連して多機能取引コードを提示させることに関連付けられた例示的なプロセスを説明する。
【0026】
図15】本書で説明されるように、ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームの選択に少なくとも部分的に基づいて取引のための支払を処理するための例示的なプロセスを説明する。
【0027】
図16A】マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して提示されうる例示的なGUIを説明する。
【0028】
図16B】カスタマのコンピューティング・デバイスを介して提示されうる例示的なGUIを説明する。
【0029】
図17】本書で説明されるように、P2P支払プラットフォームの選択に少なくとも部分的に基づいて取引のための支払を処理するための例示的なプロセスに関連付けられた追加の詳細を説明する。
【0030】
図18】本書で説明される技術が実行されうる例示的な環境を説明する。
【0031】
図19】例示的な環境の構成要素に関連付けられた追加の詳細を説明する。
【発明を実施するための形態】
【0032】
ピア・ツー・ピア(P2P)支払、又は他の支払実行プラットフォーム及び支払処理プラットフォームの統合を介して非接触支払を実行するための技術が本書で説明される。1つの例では、このような統合は、カスタマが、マーチャントの販売時点情報管理(POS)デバイスと相互作用する代わりに、クレジット・カードのようないかなる物理的な支払道具も提示する必要なしに、自身のコンピューティング・デバイスを介して取引に参加することを可能にしうる。このような例では、支払処理プラットフォームに関連付けられ、マーチャントのPOSデバイスによって実行可能なPOSアプリケーションは、カスタマとマーチャントとの間の取引に関連して、取引を識別するために使用されうるクイック・レスポンス(QR)コード、又は他のコード(例えば、取引コード)を提示しうる。誤解を避けるために、以下は主にQRコード(登録商標)の文脈で説明されるが、取引を識別するために使用されうる任意の他のコード(例えば、取引コード)がQRコードの代わりに使用されうることが理解されよう。QRコード又は他の取引コードは、P2P支払プラットフォームに関連付けられたアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介してPOSアプリケーションに提供されうる。1つの例では、カスタマは、自身のコンピューティング・デバイスを利用して、QRコード又は他の取引コードをキャプチャし、キャプチャされたQRコード又は他の取引コードのインジケーションを、P2P支払プラットフォームに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス、及び/又は支払処理プラットフォームに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイスに提供しうる。
【0033】
P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの(例えば、APIを介した)統合に少なくとも部分的に基づいて、それぞれに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイスは互いに、そしてP2P支払プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーション及び/又はPOSアプリケーションと、通信を交換でき、P2P支払を使用して取引のための支払を処理でき、ここで、カスタマは第1の「ピア」であり、マーチャントは第2の「ピア」である。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、P2P支払プラットフォームによって保持されるカスタマの口座から、支払処理プラットフォームによって保持されるマーチャントの口座へ資金を移転でき、これによって、取引のための非接触(P2P)支払を支援する。すなわち、ユーザ(例えば、カスタマ又はマーチャント)が取引のためにどの支払方法を使用することを意図するかのインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、本書で説明される技術は、取引のための非接触(P2P)支払を可能にするために、取引詳細、ロケーション詳細、カスタマ詳細などをカスタマのコンピューティング・デバイスに提供するために、取引に固有のQRコード又は他の取引コードが使用されうるように、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの間の統合(これは、第一者又は第三者の統合でありうる)を利用する。
【0034】
少なくとも1つの例では、本書で説明される技術は、現実世界の販売ポイントとオンライン販売ポイントとの両方で従来の支払技術を改善しうる。例えば、現実世界の販売ポイントでは、本書に記載される技術は、カスタマが自分のコンピューティング・デバイスを使用して、QRコード、又は本書に記載されるようなデータで符号化された他の取引コードをスキャンして、取引のための支払を送金することによって、「スキャンして支払う」ことを可能にしうる。このような「スキャンして支払う」例では、カスタマ・コンピューティング・デバイスは、カスタマがほぼリアルタイムでカート構築を見ること、カスタマ・コンピューティング・デバイスを使用してカート構築中の取引と相互作用すること、カスタマ・コンピューティング・デバイスを介して支払を許可すること、カスタマ・コンピューティング・デバイスを介してクーポン又は他のインセンティブを適用すること、カスタマ・コンピューティング・デバイスを介してチップ、ロイヤルティ情報、フィードバックなどを追加することを可能にしうる、買い手対面デバイスとして特別に構成されうる。別の例では、マーチャントは、カスタマが、支払機器又は記憶残高にリンクされうるQRコード又は他の取引コードを提示しうるように、「支払のためのスキャン」を行いうる。支払道具に関連付けられた資金又は記憶残高は、取引のための支払のために使用されうる。
【0035】
その結果、取引プロセスがより効率的になる。特に、カスタマは、自身のコンピューティング・デバイスと相互作用するだけでよい。物理的な支払道具(例えば、クレジット・カード又はクレジット・カードにリンクされたNFCチップ)が設けられる必要はない。したがって、マーチャント・システムは、カード取引を受け取り及び処理するように構成される必要はなく、関連付けられたセキュリティ機能のいずれも必要としない。これは、マーチャントにおけるバックエンド・インフラストラクチャ要件を低減し、マーチャントPOS端末がこれによってより簡単にされうることを意味する。さらに、開示された機能性の結果として、単一のP2P支払アプリケーションは、現在、個人及びマーチャントの両方への支払を行うために使用されることができ、従来のマーチャント/カスタマ取引の文脈において使用されえなかった既存の支払実行インフラストラクチャの長年の欠点に対処する。
【0036】
上述のように、本書で説明される技術は、オンライン販売ポイント、ならびに現実世界の販売ポイントにおける従来の支払技術に対する改善を提供しうる。例えば、清算中に複数のアプリケーションが組み合わせて使用されうる。すなわち、本書に記載されるように、マーチャント・アプリケーション及びモバイル支払アプリケーションは、「摩擦のない」支払を完了するために、マーチャント・アプリケーションを介して入力される情報をモバイル支払アプリケーションへルーティングすることによって、支払取引を処理しうる。これは、「アプリケーション内支払」と呼ばれることができ、2019年11月5日に発行された米国特許第10,467,615号に詳細に記載されており、その内容全体が参照により本書に組み込まれる。「アプリケーション内支払」の別の例では、本書で説明されるモバイル支払アプリケーションは、アプリケーション内支払を可能にするために、ソフトウェア開発キット(SDK)を介して作成又は修正されうる。
【0037】
本書で説明される「スキャンして支払」の例に戻ると、QRコード、又は他の取引コードは、マーチャント・ウェブ・ページ又は電子商取引ウェブ・ページに関連して提示されうる。少なくとも1つの例では、本書で説明される技術は、カスタマが、オンライン/電子商取引取引のための支払を送金するために、本書で説明されるようにデータで符号化されたQRコード又は他の取引コードをスキャンするか、他のようにしてキャプチャするために、自分のコンピューティング・デバイスを使用することによって、「スキャンして支払う」ことを可能にしうる。このような「スキャンして支払」の例では、カスタマ・コンピューティング・デバイスは、カスタマが、ほぼリアルタイムでカート構築を見ること、カスタマ・コンピューティング・デバイスを使用してカート構築中の取引と相互作用すること、カスタマ・コンピューティング・デバイスを介して支払を許可すること、カスタマ・コンピューティング・デバイスを介してクーポン又は他のインセンティブを適用すること、カスタマ・コンピューティング・デバイスを介してチップ、ロイヤルティ情報、フィードバックなどを追加することを可能にしうる、買い手対面デバイスとして特別に構成されうる。
【0038】
1つの例では、カスタマは、マーチャントからアイテムを購入することを望みうる。カスタマが清算のためにマーチャントに近づく場合に、マーチャント(例えば、これに関連付けられた雇用者)は、マーチャント・コンピューティング・デバイス上で、支払処理プラットフォームに関連付けられたPOSアプリケーションを介して、仮想カートにアイテムのインジケーションを追加しうる。1つの例では、マーチャントは、支払を処理するために支払処理プラットフォームを使用でき、支払処理プラットフォームは、マーチャントならびに他のマーチャントのために支払を処理しうる。すなわち、支払処理プラットフォームは、アグリゲータでありうる。最初のアイテムを追加した後、又は他のようにして取引を開始するためのインジケーションを提供した後、マーチャント・コンピューティング・デバイスのディスプレイは、P2P支払プラットフォームに関連付けられうるQRコード又は他の取引コードを提示しうる。カスタマは、QRコードをスキャンするか、又は他のようにしてキャプチャするために、カスタマ・コンピューティング・デバイスに関連付けられたカメラを使用しうる。カスタマがすでにP2P支払プラットフォームに関連付けられている(例えば、既存のアカウントを有している、以前にオンボードされているなど)ならば、P2Pプラットフォームは、スキャンされたQRコードのインジケーションを支払処理プラットフォームに提供しうる。カスタマ・コンピューティング・デバイスとQRコードとの間のこの相互作用は、P2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持されるカスタマの記憶残高から、支払処理プラットフォームによって管理及び/又は保持されるマーチャントの記憶残高への資金の移転を支援するために、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの間の通信を(例えば、APIを介して)トリガしうる。このようにして、カスタマは、取引の非接触支払のためにこのような資金を使用しうる。このような支払は、カスタマが第1の「ピア」であり、支払処理プラットフォームが第2「ピア」であるP2P支払として構成されうる。支払処理プラットフォームは、マーチャントに代わって取引を決済するために、P2P支払プラットフォームから受け取った資金をマーチャントの口座に預けうる。いくつかの例では、支払処理プラットフォームは、P2P支払プラットフォームから資金を受け取る前に取引を決済するために、マーチャントの口座に資金を預けうる。
【0039】
したがって、見て分かるように、カスタマは、今や、P2P支払アプリケーションを介して、マーチャントとの「従来の」取引を行うことができる。追加のソフトウェア又は支払ハードウェア(例えば、クレジット・カード)は必要とされず、カスタマは、自分のコンピューティング・デバイスを使用して取引全体を実行する。
【0040】
追加又は代替の例として、カスタマは、マーチャントからアイテムを購入することを望みうる。カスタマが清算のためにマーチャントに近づく場合に、マーチャント(例えば、これに関連付けられた雇用者)は、マーチャント・コンピューティング・デバイス上で、支払処理プラットフォームに関連付けられたPOSアプリケーションを介して、仮想カートにアイテムのインジケーションを追加しうる。1つの例では、マーチャントは、支払を処理するために支払処理プラットフォームを使用でき、支払処理プラットフォームは、マーチャントならびに他のマーチャントのために支払を処理しうる。すなわち、支払処理プラットフォームは、アグリゲータでありうる。最初のアイテムを追加した後、又は他のようにして取引を開始するためのインジケーションを提供した後、POSアプリケーションは、P2P支払プラットフォームに関連付けられうるリソース・ロケータ(例えば、ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL))を有するテキスト・メッセージが、カスタマ・コンピューティング・デバイスへ送信されるようにしうる。カスタマは、リソース・ロケータと相互作用でき、カスタマがすでにP2P支払プラットフォームに関連付けられている(例えば、既存のアカウントを有している、以前にオンボードされているなど)ならば、P2Pプラットフォームは、リソース・ロケータとの相互作用のインジケーションを支払処理プラットフォームに提供しうる。カスタマとカスタマ・コンピューティング・デバイスを介して提示されたリソース・ロケータとの間のこの相互作用は、P2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持されるカスタマの記憶残高から、支払処理プラットフォームによって管理及び/又は保持されるマーチャントの記憶残高への資金の移転を支援するために、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの間の通信を(例えば、APIを介して)トリガしうる。このようにして、カスタマは、取引の非接触支払のためにこのような資金を使用しうる。上述されたように、このような支払は、カスタマが第1の「ピア」であり、支払処理プラットフォームが第2「ピア」であるP2P支払として構成されうる。支払処理プラットフォームは、マーチャントに代わって取引を決済するために、P2P支払プラットフォームから受け取った資金をマーチャントの口座に預けうる。いくつかの例では、支払処理プラットフォームは、P2P支払プラットフォームから資金を受け取る前に取引を決済するために、マーチャントの口座に資金を預けうる。
【0041】
同じ又は同様の技術は、オンライン及び/又は電子商取引販売チャネルでも同様に適用可能でありうる。このような例では、QRコード又は他の取引コードは、マーチャントのオンライン・ストア/電子商取引ウェブ・ページを介して提示されうる。カスタマは、QRコードをスキャンするか、又は他のようにしてキャプチャするために、カスタマ・コンピューティング・デバイスに関連付けられたカメラを使用しうる。カスタマがすでにP2P支払プラットフォームに関連付けられている(例えば、既存のアカウントを有している、以前にオンボードされているなど)ならば、P2Pプラットフォームは、スキャンされたQRコードのインジケーションを支払処理プラットフォームに提供しうる。カスタマ・コンピューティング・デバイスとQRコードとの間のこの相互作用は、P2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持されるカスタマの記憶残高から、支払処理プラットフォームによって管理及び/又は保持されるマーチャントの記憶残高への資金の移転を支援するために、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの間の通信を(例えば、APIを介して)トリガしうる。このようにして、カスタマは、取引の非接触支払のためにこのような資金を使用しうる。このような支払は、カスタマが第1の「ピア」であり、支払処理プラットフォームが第2「ピア」であるP2P支払として構成されうる。支払処理プラットフォームは、マーチャントに代わって取引を決済するために、P2P支払プラットフォームから受け取った資金をマーチャントの口座に預けうる。いくつかの例では、支払処理プラットフォームは、P2P支払プラットフォームから資金を受け取る前に取引を決済するために、マーチャントの口座に資金を預けうる。
【0042】
したがって、カスタマは、いまや、P2P支払実行アプリケーションを介して、マーチャントとの「従来の」オンライン取引を行いうる。追加のソフトウェアは不要であり、カスタマは、クレジット・カード又は銀行口座の詳細をマーチャント・ウェブ・ページに提供する必要はない。これは、取引のセキュリティを向上させるとともに、プロセス全体をより効率的かつシームレスにする。
【0043】
上述のように、本書で説明される技術は、従来の支払技術に対する改善を提供する。1つの例では、本書で説明される技術は、カスタマが自身のコンピューティング・デバイスを介して取引に参加することを可能にするために、取引データがマーチャントの現実世界の店舗のマーチャント・コンピューティング・デバイスのPOSアプリケーションからカスタマのカスタマ・コンピューティング・デバイスのモバイル支払アプリケーションへ送信されることを可能にしうる。例えば、上述の「スキャンして支払」の例では、カスタマ・コンピューティング・デバイスを介してQRコード又は他の取引コードをキャプチャすることに少なくとも部分的に基づいて、支払処理プラットフォームは、カスタマ・コンピューティング・デバイス上のモバイル支払アプリケーションを介して提示するために、取引データをP2P支払プラットフォームに提供しうる。いくつかの例では、カスタマは、(例えば、モバイル支払アプリケーションを介して提示されるユーザ・インタフェースを介して)カートに追加されているアイテムを見うる。マーチャントのコンピューティング・デバイス上のPOSアプリケーションを介してマーチャントによって仮想カートにアイテムが追加される際に、カスタマは、ほぼリアルタイムで、自身のコンピューティング・デバイス上の仮想カート内のアイテムを見うる。別の例では、P2P支払プラットフォームは、取引データを受信の際に分析して、インセンティブ(例えば、割引、ロイヤルティ報酬、優先アクセス又は予約など)が取引に適用可能であるかどうかを判定でき、インセンティブを自動的に適用するか、又は関連付けられたユーザ・インタフェースを介して提示するためにモバイル支払アプリケーションに推奨を送信しうる。カスタマがカート構築中に取引に参加することを可能にすることに加えて、本書で説明される技術は、カスタマが取引を完了し、いくつかの例では、取引のための支払中又は支払後にカスタマ・コンピューティング・デバイスを介して、チップ(gratuity)(すなわち、チップ(tip))、フィードバック、ロイヤルティ情報などを提供することを可能にしうる。
【0044】
いくつかの例では、QRコード又は他の取引コードをキャプチャすることに少なくとも部分的に基づいて、支払処理プラットフォームは、カスタマのコンピューティング・デバイス上のモバイル支払アプリケーションを介して提示するために、取引データをP2P支払プラットフォームに提供して、カスタマが自身のコンピューティング・デバイスを介して取引を完了することを可能にしうる。いくつかの例では、QRコード又は他の取引コードがカスタマ・コンピューティング・デバイスを介してキャプチャされたか、又は他のようにして相互作用されたことのインジケーションを受信することに応答して、P2P支払プラットフォームは、カスタマがP2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持されるカスタマの記憶残高に関連付けられた資金を使用する取引のための支払を許可すると判定しうる。このような許可は、取引コードとの相互作用がカスタマの許可を暗示しうるように暗黙的でありうる。いくつかの例では、QRコード又は他の取引コードがカスタマ・コンピューティング・デバイスを介してキャプチャされたか又は他のようにして相互作用されたことのインジケーションを受信することに応答して、P2P支払プラットフォームは、記憶残高に関連付けられた資金を使用する取引のための支払を処理することの許可を要求でき、カスタマは、モバイル支払アプリケーションと相互作用して、取引の決済を許可しうる。このような要求に対する応答は、カスタマの明示的な許可を提供しうる。いくつかの例では、このような許可(暗黙的又は明示的)は、取引が完了する前及び/又は従来の支払フローの初期化の前に提供されうる。すなわち、いくつかの例では、このような許可は、カート構築中(例えば、仮想カートにアイテムを追加する)及び/又は支払選択の前に提供されうる。いくつかの例では、このような許可は、(例えば、別の支払道具を介して)支払が完了した後に提供されうる。カスタマの記憶残高に関連付けられた資金を使用するための許可(例えば、暗黙的又は明示的)を受信することに少なくとも部分的に基づいて、P2P支払プラットフォームは、カスタマの記憶残高から支払処理プラットフォームに資金を移転しうる。少なくとも1つの例では、支払処理プラットフォームは、支払処理プラットフォームによって管理及び/又は保持されるマーチャントの記憶残高に、資金又はその一部を預けうる。すなわち、本書で説明される技術は、P2P支払プラットフォームが、取引のための支払を決済するために支払処理プラットフォームに資金を移転することを可能にする。このような例では、支払処理プラットフォームは、P2P取引におけるカスタマへの「ピア」でありうる。
【0045】
いくつかの例では、本書で説明される技術は、取引のための支払が決済された後に、カスタマが取引と相互作用することを可能にしうる。例えば、少なくとも1つの例では、支払処理プラットフォームは、カスタマがユーザ・インタフェースとの相互作用を介して、チップ、フィードバック、ロイヤルティ情報などを提供しうるように、モバイル支払アプリケーションに関連付けられたユーザ・インタフェースを介して取引の総額が提示されるようにしうる。いくつかの例では、カスタマがP2P支払プラットフォームを介してすでに支払を承認しているため、カスタマがチップを入力するならば、P2P支払プラットフォームは、チップに関連付けられた追加の資金を支払処理プラットフォームに移転しうる。この種類の事前承認(又は保持された承認)は、チップが受け取られる場合に、より迅速でより効率的な支払処理を可能にしうる。さらに、カスタマは、モバイル支払アプリケーションによって提示されるユーザ・インタフェースを介して、取引に関連付けられうるフィードバック及び/又はロイヤルティ情報を提供しうる。
【0046】
上述のように、また、本書で説明される技術は、非接触支払を可能にする。すなわち、支払処理プラットフォームをP2P支払プラットフォームと統合することによって、マーチャント及びカスタマは、相互に触れる又は他のようにして接触する必要なく、自身のコンピューティング・デバイスを介して取引に参加しうる。上述の利点に加えて、マーチャントのコンピューティング・デバイス上で伝統的に実行される取引の態様をカスタマのコンピューティング・デバイスに移動することによって、カスタマが取引に対してより多くの制御を有し、取引をよりセキュアにしうることがさらに明らかになるだろう。すなわち、カスタマは、自身のデバイス上で取引全体を実行でき、任意のマーチャントPOSデバイス上でPIN、署名、又は他の許可を入力する必要がない。取引全体は、マーチャント又は他のカスタマによって見られることなく、カスタマなしで行われうる。これは、センシティブな情報が見られ、盗まれる可能性を低減する。また、カスタマは、正確性を保証するために、自分のカートに追加されたアイテムを監視しうる。さらに、いかなる第三者デバイスにもセンシティブな情報が入力される必要はなく、その結果、悪意のあるソフトウェアがデータを盗む可能性が低減される。
【0047】
上記に加えて、取引を完全に非接触にすることによって、カスタマはまた、POSデバイス又はカード・リーダの画面であっても、いかなるマーチャント・デバイスにも触れる必要がない。これは、衛生を改善し、接触点の個数を低減し、これによって、マーチャントPOSデバイス又はカード・リーダに接触し、保持し、又は他のようにして物理的に相互作用する一連の人々の間で病原体が伝わる可能性を低減する。
【0048】
POSアプリケーションを介して支払選択ユーザ・インタフェースが提示される前にカスタマのコンピューティング・デバイスによってQRコード又は他の取引コードがキャプチャされる場合のような、いくつかの例では、取引のための支払は、時間が取引を完了するようになる場合に、支払処理プラットフォームもP2P支払プラットフォームも、その時間に支払を再許可する必要がないように、事前許可されうる。すなわち、本書で説明される技術は、より高速でより効率的な取引を可能にしうる。さらに、いくつかの例では、取引のための支払が決済された後にカスタマがチップを追加する場合に、いくつかの例では、P2P支払プラットフォームがすでに認可されているため、P2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームは、チップに関連付けられた資金を決済するための別の認可を取得する必要がなくてもよい。すなわち、このような例では、より少ないデータ送信が必要とされ、よって、本書で説明される技術は帯域幅を節約し、ネットワーク輻輳を低減しうる。さらに、上述のように、チップに関連付けられた資金は、従来の支払技術よりも迅速かつ効率的に受け取られうる。
【0049】
上述の改善に加えて、本書に記載の技術は、支払処理におけるセキュリティの強化を提供しうる。いくつかの例では、QRコード又は他の取引コードをキャプチャするために使用されるカメラ又は他のセンサが(例えば、ネイティブ・カメラ又は他のセンサの代わりに)モバイル支払アプリケーションに統合されるならば、本書で説明される技術は、ツー・ファクタ認証のためにモバイル支払アプリケーションから受信されたQRコード又は他の取引コードのインジケーションを利用して、よりセキュアな支払を可能にしうる。
【0050】
さらなる技術的改善が本書に記載される。
【0051】
図1は、本書で説明される技術が実施されうる例示的な環境100を説明する。例示的な環境は、支払処理プラットフォームに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス(「支払処理サーバ」104)とネットワーク106を介して通信しうるP2P支払プラットフォームに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス(「P2Pサーバ」102)を含みうる。
【0052】
少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、オンライン又はモバイル・アプリケーションを介して自身の資金を使用してユーザが互いに資金を移転することを可能にするプラットフォーム(例えば、コンピューティング・デバイス及び/又はこれに関連付けられた構成要素)でありうる。説明される技術はP2P支払の文脈で説明されるが、本書で説明される技術は、P2P支払実行プラットフォームを含むがこれに限定されない任意の支払実行プラットフォームによって実行されうる。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、モバイル支払アプリケーション108に関連付けられうる。モバイル支払アプリケーション108のインスタンスは、カスタマのコンピューティング・デバイス(「カスタマ・コンピューティング・デバイス110」)によって実行可能でありうる。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、モバイル支払アプリケーション108のインスタンス(又は他のアクセス・ポイント)と通信して、P2P取引を支援しうる。P2P支払プラットフォームに関連付けられた追加の詳細が以下で説明される。
【0053】
少なくとも1つの例では、支払処理プラットフォームは、カスタマと、支払処理プラットフォームに関連付けられたマーチャントとの間の取引のための支払を処理しうるプラットフォーム(例えば、コンピューティング・デバイス及び/又はこれに関連付けられた構成要素)でありうる。このようなマーチャントは、販売又は他の取得手段のためのアイテム(例えば、商品、サービスなど)を、現実世界の店舗、オンライン・ストア、前述のもの組合せなどを介して提供しうる。いくつかの例では、支払処理プラットフォームは、支払処理プラットフォームが、取引のための支払を処理することの要求を異なるマーチャントから受け取ることができ、支払を処理するために支払サービス(例えば、アクワイアラ、イシュア、カード支払ネットワーク、P2Pネットワークなど)と相互作用しうるような中間支払処理プラットフォーム(又はアグリゲータ)でありうる。少なくとも1つの例では、支払処理プラットフォームは、POSアプリケーション112に関連付けられうる。POSアプリケーション112のインスタンスは、マーチャントのコンピューティング・デバイス(「マーチャント・コンピューティング・デバイス114」)によって実行可能でありうる。
【0054】
いくつかの例では、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとは、同じサービス・プロバイダに関連付けられうる(例えば第一者統合)。いくつかの例では、P2P支払プラットフォームは、支払処理プラットフォームとは異なるサービス・プロバイダに関連付けられうる(すなわち、第三者統合)。いくつかの例では、支払処理プラットフォームは、P2P支払プラットフォームとは異なるサービス・プロバイダに関連付けられうる(すなわち、第三者統合)。本書で説明される技術は、非接触支払を支援するために、P2P支払プラットフォームを支払処理プラットフォームと統合することを対象とする。
【0055】
少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102は、P2P処理構成要素116及び支払処理通信構成要素118を含みうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116及び/又は支払処理通信構成要素118は、P2Pサーバ102に関連付けられたプロセッサによって実行可能な機能的構成要素でありうる。いくつかの実装形態では、機能的構成要素は、命令又はプログラムを含んでもよく、命令又はプログラムは、プロセッサによって実行可能であり、実行された場合に、上述されたアクション及びサービスを実行するための動作ロジックをP2Pサーバ102及び/又はP2P支払プラットフォームに実装する。
【0056】
少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、P2P支払プラットフォームの「ピア」と呼ばれうるユーザ間で資金を移転することの要求を受け取りうる。少なくとも1つの例では、要求は、支払先(すなわち、別のユーザに資金を要求するユーザ)に関連付けられた第1のユーザ識別子と、支払元(すなわち、別のユーザによって資金が要求されているユーザ)に関連付けられた第2のユーザ識別子とを含みうる。このような例では、P2P処理構成要素116は、資金を求める要求を支払元のコンピューティング・デバイス上に提示させることができ、要求された資金を移転することの許可を受け取ることに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、支払元の第1の口座から支払先の第2の口座へ資金を移転しうる。すなわち、少なくとも1つの例では、第1のユーザ(例えば、支払先)は第2のユーザ(例えば、支払元)に支払を要求することができ、P2P処理構成要素116はこのような要求を遂行しうる。
【0057】
追加又は代替の例では、要求は、支払元(すなわち、別のユーザに資金を送るユーザ)に関連付けられた第1のユーザ識別子と、支払先(すなわち、別のユーザから資金を受け取るユーザ)に関連付けられた第2のユーザ識別子とを含みうる。このような例では、P2P処理構成要素116は、資金を受け取ることの要求が支払先のコンピューティング・デバイス上に提示されるようにすることができ、要求された資金を移転することの許可を受け取ることに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、支払元の第1の口座から支払先の第2の口座に資金を移転しうる。すなわち、少なくとも1つの例では、第1のユーザ(例えば、支払元)は支払を第2のユーザ(例えば、支払先)へ送ることができ、P2P処理構成要素116はこのような要求を遂行しうる。
【0058】
少なくとも1つの例では、他のユーザから受け取った資金は、P2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持されうる記憶残高において、ユーザの口座に関連付けられうる。すなわち、他のユーザから受け取った資金は、記憶残高に追加(例えば、貸方記入)されうる。少なくとも1つの例では、他のユーザへ送られた資金は、記憶残高から除去(例えば、借方記入)されうる。P2P処理構成要素116は、このような記憶残高に関連付けられた残高を決定するために台帳を管理しうる。いくつかの例では、記憶残高に関連付けられた資金は、リンクされたデビット・カード、P2P支払、又はユーザのリンクされた銀行口座への預金を介してアクセスされうる。
【0059】
いくつかの例では、P2P処理構成要素116は、ユーザ間の個々の取引を追跡でき、モバイル支払アプリケーション108のインスタンスによって提示されうるユーザ・インタフェースを介してユーザがユーザの取引履歴を閲覧することを可能にしうる。さらに、いくつかの例では、P2P処理構成要素116は、本書で説明されるように、P2P支払プラットフォームとともに使用するために、記憶されたロイヤルティ・データ、インセンティブ・データなどにアクセスしうる。P2P処理構成要素116に関連付けられた追加の機能性が以下で説明される。
【0060】
少なくとも1つの例では、支払処理通信構成要素118は、P2Pサーバ102が本書で説明するように、支払処理サーバ104へデータを送信し、これからデータを受信することを可能にしうる。すなわち、P2Pサーバ102と支払処理サーバ104との間の通信は、支払処理通信構成要素118を介して送信されうる。
【0061】
少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102は、ユーザ・データ122及び記憶残高124を含むがこれらに限定されないデータを記憶、管理、及び/又は更新しうるデータ・ストア120を含みうる。
【0062】
少なくとも1つの例では、ユーザ・データ122は、ユーザ情報(例えば、名前、電話番号、住所など)、ユーザ識別子(例えば、英数字識別子など)、ユーザ嗜好(例えば、学習されたもの又はユーザ指定のもの)、購入履歴データ(例えば、1つ以上の購入されたアイテム(及びそれぞれのアイテム情報)を識別するもの、リンクされた支払ソース(例えば、銀行口座、記憶残高など)、1つ以上のアイテムを購入するために使用される支払道具、1つ以上の注文に関連付けられた返品、1つ以上の注文のステータス(例えば、準備中、梱包中、輸送中、配達中など)、約束データ(例えば、以前の約束、今後の(予定された)約束、約束のタイミング、約束の長さなど)、給与データ(例えば、雇用者、給与頻度、給与額など)、予約データ(例えば、以前の予約、今後の(予定された)予約、予約期間、このような予約に関連付けられた相互作用など)、在庫データ、ユーザ・サービス・データ、ロイヤルティ・データ(例えば、ロイヤルティ口座番号、償還される報酬、利用可能な報酬など)、リスク・インジケータ(例えば、リスクのレベル)などを含み得るがこれに限定されない。いくつかの例では、ユーザ・データ122は、ユーザ・プロファイルに区分されることができ、特定のユーザに関連付けられたデータは特定のユーザ・プロファイルに関連付けられる。少なくとも1つの例では、以下で説明されるように、記憶残高はこのようなユーザ・プロファイルにマッピングされるか、又は他のようにしてこのようなユーザ・プロファイルに関連付けられうる。
【0063】
少なくとも1つの例では、記憶残高124は、P2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持される、残高に関連付けられた口座でありうる。記憶残高124の個々は、P2P支払プラットフォームに関連付けられた個々のユーザにマッピングされるか、他のようにして関連付けられうる。少なくとも1つの例では、記憶残高は、上述のように、ユーザによって、他のユーザから受け取った資金と、ユーザによって、P2P支払プラットフォームの他のユーザへ送られた資金とを反映する残高を含みうる。
【0064】
少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104は、支払処理構成要素126及びP2P通信構成要素128を含みうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126及びP2P通信構成要素128は、支払処理サーバ104に関連付けられたプロセッサによって実行可能な機能的構成要素でありうる。いくつかの実装形態では、機能的構成要素は、命令及びプログラムを含むことができ、命令及びプログラムは、プロセッサによって実行可能であり、実行されると、上述されたアクション及びサービスを実行するための動作ロジックを支払処理サーバ104及び/又は支払処理プラットフォームに実装する。
【0065】
少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、支払処理プラットフォームに関連付けられたマーチャントに代わって、取引のための支払を処理しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを受信しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、支払道具に関連付けられた支払データを受信でき、取引データ及び支払データに少なくとも部分的に基づいて取引のための支払を処理しうる。いくつかの例では、支払データは、デビット・カード又はクレジット・カードに関連付けられることができ、支払処理構成要素126は、取引のための支払を処理するために、関連付けられたアクワイアラ、イシュア、及び/又はカード支払ネットワークとデータを交換しうる。いくつかの例では、支払データは、P2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持される記憶残高に関連付けられうる。このような例では、支払処理構成要素126は、取引のための支払を処理するために、P2P支払プラットフォームとデータを交換しうる。さらなる詳細は以下に提供される。
【0066】
少なくとも1つの例では、取引のための支払として受け取られた資金又はその一部(例えば、より少ない処理手数料など)は、支払処理プラットフォームによって管理及び/又は保持されうる記憶残高において、マーチャントの口座に関連付けられうる。すなわち、支払サービス及び/又はP2P支払プラットフォームから受け取られた資金は、記憶残高に追加(例えば、貸方記入)されうる。少なくとも1つの例では、(例えば、マーチャントのリンクされた銀行口座への預金を介して、リンクされたデビット・カードを使用する購入を介して、又は同様のものを介して)引き出された資金は、記憶残高から除去(例えば、借方記入)されうる。支払処理構成要素126は、このような記憶残高に関連付けられた残高を決定するために台帳を管理しうる。いくつかの例では、記憶残高に関連付けられた資金は、リンクされたデビット・カード、マーチャントのリンクされた銀行口座への預金などを介してアクセスされうる。
【0067】
支払処理構成要素126に関連付けられた追加の機能性が以下に説明される。
【0068】
少なくとも1つの例では、P2P通信構成要素128は、本書で説明されるように、支払処理サーバ104がP2Pサーバ102へデータを送信し、これからデータを受信することを可能にしうる。すなわち、P2Pサーバ102と支払処理サーバ104との間の通信は、P2P通信構成要素128を介して送信されうる。
【0069】
少なくとも1つの例では、支払処理サーバは、データ・ストア130を含むことができ、これは、カスタマ・データ132、マーチャント・データ134、及び記憶残高136を含むがこれらに限定されないデータを格納、管理、及び/又は更新しうる。
【0070】
カスタマ・データ132は、カスタマ情報(例えば、名前、電話番号、住所、銀行情報など)、カスタマ嗜好(例えば、学習されたもの又はカスタマ指定のもの)、購入履歴データ(例えば、1つ以上の購入されたアイテム(及びそれぞれのアイテム情報)を識別するもの)、(P2P支払取引を含みうる)1つ以上のアイテムを購入するために使用される支払道具、1つ以上の注文に関連付けられた返品、1つ以上の注文のステータス(例えば、準備中、梱包中、輸送中、配達中など)、約束データ(例えば、以前の約束、今後の(予定された)約束、約束のタイミング、約束の長さなど)、給与データ(例えば、雇用者、給与頻度、給与額など)、予約データ(例えば、以前の予約、今後の(予定された)予約、予約期間、このような予約に関連付けられた相互作用など)、在庫データ、カスタマ・サービス・データなどを含みうるが、これらに限定されない。いくつかの例では、カスタマ・データ132は、カスタマ・プロファイルに区分されることができ、特定のカスタマに関連付けられたデータは特定のカスタマ・プロファイルに関連付けられる。少なくとも1つの例では、P2Pユーザ情報(例えば、英数字識別子など)はこのようなカスタマ・プロファイルにマッピングされるか、又は他のようにしてこのようなカスタマ・プロファイルに関連付けられうる。
【0071】
マーチャント・データ134は、マーチャントに関する情報(例えば、マーチャントの名前、マーチャントの地理的位置、マーチャントの営業時間、従業員情報など)、マーチャント・カテゴリ分類(MCC)、マーチャントによって販売のために提供されるアイテム、マーチャントによって使用されるハードウェア(例えば、デバイス・タイプ)、マーチャントに関連付けられた取引データ(例えば、マーチャントによって行われる取引、取引に関連付けられた支払データ、取引に関連付けられたアイテム、取引に関連付けられたアイテムの説明、取引のそれぞれの項目別の支出又は総支出、取引の当事者、取引に関連付けれた日付、時刻、及び/又はロケーションなど)、マーチャントに関連付けられたローン情報(例えば、マーチャントに行われた以前のローン、当該ローンの以前のデフォルトなど)、マーチャントに関連付けられたリスク情報(例えば、リスクのインジケーション、詐欺の事例、支払拒否など)、約束情報(例えば、以前の約束、今後の(スケジュールされた)約束、約束のタイミング、約束の長さなど)、給与情報(例えば、従業員、給与頻度、給与額など)、従業員情報、予約データ(例えば、以前の予約、今後の(スケジュールされた)予約、このような予約に関連付けられた相互作用など)、在庫データ、カスタマ・サービス・データなどを含みうるが、これらに限定されない。いくつかの例では、マーチャント・データ134は、マーチャント・プロファイルに区分されることができ、特定のマーチャントに関連付けられたデータは特定のマーチャント・プロファイルに関連付けられる。マーチャント・プロファイルは、マーチャントによって提供されるような銀行口座情報をセキュアに記憶しうる。さらに、マーチャント・プロファイルは、支払処理プラットフォームによって保持される記憶残高のような、マーチャントの記憶残高にリンクされた支払道具に関連付けられた支払情報を記憶しうる。少なくとも1つの例では、P2Pユーザ情報(例えば、英数字識別子など)は、このようなマーチャント・プロファイルにマッピングされるか、又は他のようにしてこのようなマーチャント・プロファイルに関連付けられうる。
【0072】
少なくとも1つの例では、記憶残高136は、支払処理プラットフォームによって管理及び/又は保持される、残高に関連付けられた口座でありうる。記憶残高124の個々は、支払処理プラットフォームに関連付けられた個々のマーチャントにマッピングされるか、又は他のようにして関連付けられうる。少なくとも1つの例では、記憶残高は、上述のように、支払処理プラットフォームによって処理された取引のための支払から受け取った資金を反映する残高を含みうる。
【0073】
少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、モバイル支払アプリケーション108のインスタンスと、1つ以上の他のアプリケーション(「他のアプリケーション138」)とを含みうる。すなわち、この議論のために、カスタマは、他の「ユーザ」との取引を行いうるP2P支払プラットフォームの「ユーザ」であることができ、他の「ユーザ」は、支払処理プラットフォーム/マーチャントを含みうる。
【0074】
いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション108のインスタンスは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110上で実行されうる(例えば、これによって実行可能である)。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション108のインスタンスは、アプリケーション・ストアを介してダウンロード可能なソフトウェア・アプリケーションのインスタンスでありうる。いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション108に関連付けられた機能は、インスタント・アプリケーション、又はモバイル支払アプリケーション108の一部を介して、カスタマ・コンピューティング・デバイス110を介してアクセスされることができ、これは機能を実行するためにカスタマ・コンピューティング・デバイス110にダウンロードされうる。(すなわち、このアプリケーションの)このような機能は、モバイル支払アプリケーション108の完全な機能に満たないものでありうる。上述のように、モバイル支払アプリケーション108は、インストールされたアプリケーション、又はその一部を含みうる。しかし、追加の又は代替の例では、モバイル支払アプリケーション108は、ウェブ・ブラウザ上の認証された又は認証されていないアプリケーションでありうる。すなわち、少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション108のインスタンスは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110上のウェブ・ブラウザを介してアクセス可能でありうる。いくつかの例では、ユーザがモバイル支払アプリケーション108にアクセス又は登録すると、ウェブ・ブラウザは、(例えば、ウェブ・ブラウザ認証、ウェブ・クッキー、ウェブ履歴などを通じて)後続のカスタマ訪問のための関連クレデンシャルを記憶することができ、カスタマがカスタマのアカウントにログインすることなくモバイル支払アプリケーション108にアクセスすることを可能にする。
【0075】
少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション108のインスタンスは、カスタマのような関連付けられたユーザが、支払処理プラットフォーム/マーチャントのようなP2P支払プラットフォームの他のユーザへの資金を送ること又はこれから資金を受け取ることを可能にするための1つ以上のユーザ・インタフェースを提示しうる。さらに、少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション108のインスタンスは、カスタマのような関連付けられたユーザがP2P支払プラットフォームと相互作用することを可能にし、いくつかの例では本書で説明されるように、非接触支払取引に参加することを可能にするための1つ以上のユーザ・インタフェースを提示しうる。
【0076】
少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、他のP2P支払プラットフォームに関連付けられることができ、本書で説明される取引のための支払を処理するために使用されうる他のモバイル支払アプリケーションを含みうる他のアプリケーション138に関連付けられうる。いくつかの例では、他のアプリケーション138は、1つ以上のマーチャント・プラットフォームに関連付けられ商品又はサービスを購入するためにカスタマによって使用されうる電子商取引アプリケーションを含みうる。他のアプリケーション138は、ウェブサイト、フォーラム、ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)、又はアイテムの説明をホストする、及び/又はアイテムを購入するオプションを提供する任意のソース・ウェブサイト又はアプリケーションでありうる。他のアプリケーション138は、追加又は代替の機能を提供するアプリケーションに関連付けられうる。
【0077】
少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、カメラ、バーコード/QRコード・リーダ、近距離通信(NFC)リーダ、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、全地球近接システム(GPS)センサ、近接センサ、環境光センサ、マイクロフォン、タッチスクリーン・センサなどを含みうる1つ以上のセンサ(「センサ140」)に関連付けられうる。いくつかの例では、センサ140の個々は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110にネイティブである。いくつかの例では、センサ140の個々は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110(又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられた他のアプリケーション)に関連付けられたモバイル支払アプリケーション108に統合されうる。
【0078】
少なくとも1つの例では、マーチャント・コンピューティング・デバイス114は、POSアプリケーション112のインスタンスを含みうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112のインスタンスは、マーチャント・コンピューティング・デバイス114上で実行されうる(例えば、これによって実行可能である)。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112のインスタンスは、アプリケーション・ストアを介してダウンロード可能なソフトウェア・アプリケーションのインスタンスでありうる。いくつかの例では、POSアプリケーション112に関連付けられた機能は、インスタント・アプリケーション、又はPOSアプリケーション112の一部を介して、マーチャント・コンピューティング・デバイス114を介してアクセスされることができ、これは機能を実行するためにマーチャント・コンピューティング・デバイス114にダウンロードされうる。このような(すなわち、このアプリケーションの)機能は、POSアプリケーション112の完全な機能に満たないものでありうる。上述のように、POSアプリケーション112は、インストールされたアプリケーション、又はその一部を含みうる。しかし、追加の又は代替の例では、POSアプリケーション112は、ウェブ・ブラウザ上の認証された又は認証されていないアプリケーションでありうる。すなわち、少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112のインスタンスは、マーチャント・コンピューティング・デバイス114上のウェブ・ブラウザを介してアクセス可能でありうる。いくつかの例では、マーチャントがPOSアプリケーション112にアクセス又は登録すると、ウェブ・ブラウザは、(例えば、ウェブ・ブラウザ認証、ウェブ・クッキー、ウェブ履歴などを通じて)後続のマーチャント訪問のための関連クレデンシャルを記憶することができ、マーチャントがマーチャントのアカウントにログインすることなくPOSアプリケーション112にアクセスすることを可能にする。
【0079】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、マーチャント・コンピューティング・デバイス114をPOS端末として構成しうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、カスタマとマーチャントとの間の取引に関連付けられた取引データを生成しうる。取引データは、取引を介して購入される(又は他のようにして取得される)アイテム、このようなアイテムに関連付けられた詳細、アイテムに関連付けられたアイテム・コスト、アイテムの総コスト、マーチャントの識別子、マーチャント・コンピューティング・デバイス114の識別子、POSアプリケーション112のインスタンスの識別子、取引の識別子、マーチャント・コンピューティング・デバイス114に関連付けられたロケーション、取引に関連付けられたタイムスタンプ、取引に関連付けられた日付スタンプなどを含みうる。いくつかの例では、POSアプリケーション112は、例えば、支払道具(例えば、デビット・カード、クレジット・カード、NFC支払道具など)から支払データを取得しうる支払リーダ・デバイスと相互作用するように、マーチャント・コンピューティング・デバイス114を構成しうる。POSアプリケーション112は、取引のための支払を処理するために、取引データ及び/又は支払データを支払処理サーバ104へ送信しうる。
【0080】
少なくとも1つの例では、本書で説明される技術は、P2P API142のようなAPIを介して支援されうる。すなわち、少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの間の「統合」は、部分的に、P2P API142に支援されうる。P2P API142は、P2P支払プラットフォームと支払処理プラットフォームとの間の通信を可能にしうる。さらなる詳細は、図2A及び図2Bを参照して以下に提供される。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、P2P API142を介して、バーコード、QRコード、一意識別子などのような取引コード144を受信しうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、カスタマとマーチャントとの間の取引に関連してマーチャント・コンピューティング・デバイス114のディスプレイを介して取引コード144が提示されるようにしうる。例えば、いくつかの例では、取引コード144は、複数デバイス・マーチャント・アプリケーション・デバイス114(例えば、マーチャント対面ディスプレイに結合されたカスタマ対面ディスプレイを含むマーチャント・アプリケーション・デバイス)のカスタマ対面ディスプレイ、マーチャント・コンピューティング・デバイス114に関連付けられた回転可能ディスプレイ、マーチャント・アプリケーション・デバイス114(これは、例えば、APIなどを介して第三者マーチャント・アプリケーション又はPOSアプリケーション112と統合されてもよい)に関連付けられた接続可能デバイス及び/又はディスプレイなどを介して提示されうる。このような例では、カスタマは、取引コード144と相互作用するために、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたセンサ140を使用しうる。例えば、センサ140のうちの1つはカメラであることができ、カスタマはQRコードの画像をキャプチャしうる。以下に説明される一連の通信を通じて、マーチャント及びカスタマは、取引のための非接触支払に参加しうる。このような例では、マーチャント及びカスタマは、P2P支払プラットフォームの「ユーザ」又は「ピア」であることができ、P2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームは、取引のための非接触支払を処理するために、本書で説明される技術を実行しうる。
【0081】
いくつかの例では、現実世界の店舗でマーチャント・コンピューティング・デバイス114を介して取引コード144を提示する代わりに、取引コード144は、マーチャントのオンライン・ストアを介して(例えば、電子商取引ウェブ・ページなどに関連して)提示されうる。このような例では、POSアプリケーション112によって実行されるものとして本書で説明される動作は、クライアント・コンピューティング・デバイス上の別の構成要素によって実行されうる。さらに、少なくとも1つの例では、取引コード144がマーチャント・コンピューティング・デバイス114を介して提示される代わりに、マーチャントは、POSアプリケーション112及び本書で説明される技術を介して、カスタマの記憶残高を介して支払われるべき取引の総額を求める要求をP2Pサーバ102へ送信しうる。このような例では、要求は、記憶残高に関連付けられているカスタマ識別子(例えば、英数字識別子など)に関連付けられることができ、P2P処理構成要素116は、マーチャントに関連付けられた記憶残高に預けるために、P2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持されたカスタマの記憶残高から、支払処理サーバ104へ資金が移転されるようにしうる。さらに別の例では、マーチャントは、POSアプリケーション112を介して、取引コードがカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信されることを要求しうる。このような例では、要求は、取引コードがどこへ送信されるべきかを示すカスタマ識別子に関連付けられうる。このような例では、P2P処理構成要素116は、テキスト・メッセージ、電子メール、アプリ内通知、インスタント・アプリケーションなどを介してカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ取引コードが送信されるようにしうる。少なくとも1つの例では、以下で説明されるように、カスタマは、本書で説明されるように、取引のための支払を処理するための通信を開始するために、(例えば、スキャン、キャプチャ、又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110のセンサとの他の相互作用の代わりに)取引コードと相互作用しうる。
【0082】
例示的な環境100を参照して上記で説明された様々なデバイス及び/又は構成要素に関連付けられた追加の詳細は、図17及び図18を参照して以下で説明される。
【0083】
図2Aは、本書で説明されるように、取引コードを使用して取引のための支払を処理するための、スイム・レーン図として説明される例示的なプロセス200を説明する。例示的な環境100の構成要素(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110、P2Pサーバ102、支払処理サーバ104、及びマーチャント・コンピューティング・デバイス114)は、垂直ラインによって表される。少なくとも1つの例では、特定の構成要素に対応するラインから始まるか、又はそのラインで終端するものとして示される水平ラインは、特定の構成要素から送信されるか又は特定の構成要素によって受信される通信を表しうる。さらなる詳細が以下に提供される。
【0084】
少なくとも1つの例では、マーチャント・コンピューティング・デバイス114上のPOSアプリケーション112は、マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを生成しうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、取引データを(例えば、取引データ通信202を介して)支払処理サーバ104へ送信しうる。いくつかの例では、取引データは、ほぼリアルタイムで支払処理サーバ104へ送信されうる。すなわち、新たな取引データが生成されると、このような取引データは、支払処理サーバ104へ送信されうる。いくつかの例では、取引データは、バッチで、特定の頻度で、ある期間の経過後に、条件が満たされたこと(例えば、取引の総コストが閾値を満たすこと、取引を完了することの要求が受信されることなど)に応じてなどで送信されうる。いくつかの例では、取引データの一部が支払処理サーバ104へ送信されうる。いくつかの例では、取引データの一部は、「イベント」(例えば、新たなアイテムがカートに追加されたことなど)に対応することができ、このような「イベント・データ」は、イベントごとに支払処理サーバ104へ送信されうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、POSアプリケーション112から取引データを受信しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、取引データを(例えば、取引に関連付けられたデータ構造内に)記憶しうる。少なくとも1つの例では、取引データ通信202は、マーチャント・コンピューティング・デバイス114のユーザ・インタフェースを介して取引コードを提示することの要求に関連付けられうる。
【0085】
いくつかの例では、支払処理構成要素126は、取引コードを求める要求204をP2Pサーバ102へ送信しうる。いくつかの例では、このような要求204は、取引データ(したがって、新たな取引のインジケーション)を受信すること及び/又はPOSアプリケーション112から受信された要求に少なくとも部分的に基づいて送信されうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、要求204を受信でき、いくつかの例では、支払処理構成要素126から受信された取引データに少なくとも部分的に基づいて取引コードを生成しうる。すなわち、いくつかの例では、取引コードは動的であり、したがって、取引に固有でありうる。
【0086】
上述のように、取引コードは、QRコード、バーコード、一意識別子、任意の他の相互作用コードなどのような、情報で符号化された任意の識別子でありうる。いくつかの例では、取引コードは、マーチャントに提供されうる無線周波数識別子(RFID)タグ又は他の物理的識別子でありうる。いくつかの例では、取引コードは、P2P支払プラットフォームのロケーション(例えば、インターネット・アドレス)に関連付けられたリソース・ロケータ(例えば、URL)及び/又はモバイル支払アプリケーション108へのディープ・リンクに関連付けられうるデータに関連付けられうる。いくつかの例では、取引コードは、取引データ及び/又は取引のインジケーションに少なくとも部分的に基づいて生成されうるため、取引に固有でありうる。すなわち、いくつかの例では、取引コードは、動的に生成されうる。しかし、いくつかの例では、取引コードは、マーチャントに特有のものとであることができ、支払処理サーバ104から受信された取引データに基づかなくてもよい。すなわち、いくつかの例では、取引コードは、静的でありうる。取引コードが静的である例では、要求204は、オプションであってもよい。このような例では、支払処理構成要素126は、(例えば、マーチャント・コンピューティング・デバイス114のユーザ・インタフェースを介した提示のために)取引コードを求める要求が受信された場合に、マーチャントに関連付けられている静的な取引コードを返しうる。
【0087】
少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、支払処理構成要素126を介して、取引コードを(例えば、取引コード通信206を介して)マーチャント・コンピューティング・デバイス114へ送信しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、図2Bを参照して以下で説明されるように、P2P API142を介して取引コードを提供しうる。このような例では、支払処理構成要素126は、P2P API142を介してP2Pサーバ102から取引コードを受信することができ、取引コードをマーチャント・コンピューティング・デバイス114へ送信しうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、P2P API142を介して(例えば、支払処理サーバ104が最初にそれを受信することなく)、P2Pサーバ102から取引コードを直接受信しうる。
【0088】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、取引コードを受信でき、ユーザ・インタフェースを介して取引コードが提示されるようにしうる。少なくとも1つの例では、取引コードは、POSアプリケーション112によって提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して提示されうる。すなわち、取引コードは、取引に関連付けられた仮想カート(例えば、カスタマがマーチャントから購入しようとしているか他のようにして取得しようとしている1つ以上のアイテム(例えば、商品、サービスなど)に関連付けられたデータ構造)に1つ以上のアイテムを追加している間に、ユーザ・インタフェースを介して提示されうる。いくつかの例では、カード構築ユーザ・インタフェースは、支払選択ユーザ・インタフェースが提示される前に提示されうる。すなわち、いくつかの例では、取引コードは、POSアプリケーション112によって提示される支払選択ユーザ・インタフェースの前に提示されうる。追加又は代替の例では、取引コードは、POSアプリケーション112によって提示される支払選択ユーザ・インタフェースに関連して提示されうる。いくつかの例では、取引コードは、POSアプリケーション112に関連付けられたユーザ・インタフェースを介して、例えば、完了取引ユーザ・インタフェース(例えば、取引が完了したことを示す情報を提示するユーザ・インタフェース)、デジタル・レシート・ユーザ・インタフェース(例えば、取引、支払などに関連付けられた情報を提示するユーザ・インタフェース)、ロイヤルティ・ユーザ・インタフェース(例えば、ロイヤルティ情報を入力するためのユーザ・インタフェース)、フィードバック・ユーザ・インタフェース(例えば、フィードバックを入力するためのユーザ・インタフェース)などとともに提示されうる。
【0089】
いくつかの例では、取引コードを支払処理サーバ104、そして最終的にはマーチャント・コンピューティング・デバイス114へ送信する代わりに、P2P処理構成要素116は、取引コードをカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ(例えば、取引コード通信208を介して)送信しうる。いくつかの例では、取引コードは、テキスト・メッセージ、電子メール、(例えば、モバイル支払アプリケーション108を介して提示される)アプリ内通知、インスタント・アプリケーションなどとして、カスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信されうる。このような例では、取引コードを求める要求を送信する代わりに、要求204は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110へ取引コードを送信することの要求でありうる。このような例では、要求204は、P2P処理構成要素116が取引コードをどこへ送信すべきかを知れるように、カスタマ連絡先情報及び/又はタイプ(例えば、電話番号、英数字/一意識別子、電子メール・アドレスなど)及び/又は別のカスタマ識別子を含みうる。
【0090】
取引コードがマーチャント・コンピューティング・デバイス114に提供される例では、カスタマは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用を引き起こしうる。少なくとも1つの例では、相互作用は、P2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持される自身の記憶残高に関連付けられた資金が取引の支払のために使用されるべきであることのカスタマによる許可を提供しうる。いくつかの例では、カスタマは、画像をキャプチャするか又は取引コードに関連付けられたデータを取得するために、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたセンサ140を利用しうる。例えば、取引コードがQRコードであるならば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたカメラがQRコードの画像をキャプチャしうる。取引コードがRFIDタグを含む例では、(例えば、NFCリーダが関連するデータを読み取りうるようにカスタマ・コンピューティング・デバイス110をRFIDタグの閾値距離内に移動させることによって、)NFCリーダ・デバイスが、カスタマ・コンピューティング・デバイス110とRFIDタグとの間の相互作用を介して、RFIDタグに関連付けられたデータを読み取りうる。いくつかの例では、画像をキャプチャするか又は他のようにして取引コードに関連付けられたデータを取得するために使用されるセンサは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110にネイティブでありうる。いくつかの例では、使用されるセンサは、モバイル支払アプリケーション108に統合されうる。いくつかの例では、センサがネイティブ・センサであるならば、P2P処理構成要素116は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110へ要求を送って、取引の支払のためにP2P支払プラットフォームを使用することを意図していることの確認をカスタマに要求しうる。
【0091】
少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用を検出することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、丸数字1によって説明されるように、カスタマ・コンピューティング・デバイス110がモバイル支払アプリケーション108に関連付けられているかどうか(例えば、モバイル支払アプリケーション108がダウンロードされているかどうか)を判定しうる。カスタマ・コンピューティング・デバイス110がすでにモバイル支払アプリケーション108をダウンロードしているならば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、モバイル支払アプリケーション108を開き、モバイル支払アプリケーション108を介してP2Pサーバ102へ相互作用のインジケーション210を送信しうる。カスタマ・コンピューティング・デバイス110がモバイル支払アプリケーション108をダウンロードしていないならば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、それにもかかわらず、モバイル支払アプリケーション108に関連付けられた機能がカスタマ・コンピューティング・デバイス110を介して利用されるようにしうる。いくつかの例では、P2P処理構成要素116は、インジケーション210を送る前に、カスタマに関連付けられた情報を要求しうる。さらなる詳細は、図3を参照して以下に説明される。
【0092】
取引コードがカスタマ・コンピューティング・デバイス110に提供される例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110のユーザ・インタフェースを介して取引コードとの相互作用を検出しうる。少なくとも1つの例では、取引コードとの相互作用を検出することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、丸数字1によって説明されるように、カスタマ・コンピューティング・デバイス110がモバイル支払アプリケーション108に関連付けられているかどうか(例えば、モバイル支払アプリケーション108がダウンロードされているかどうか)を判定しうる。カスタマ・コンピューティング・デバイス110がすでにモバイル支払アプリケーション108をダウンロードしているならば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、モバイル支払アプリケーション108を開き、モバイル支払アプリケーション108を介してP2Pサーバ102へ相互作用のインジケーション210を送信しうる。カスタマ・コンピューティング・デバイス110がモバイル支払アプリケーション108をダウンロードしていないならば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、それにもかかわらず、モバイル支払アプリケーション108に関連付けられた機能がカスタマ・コンピューティング・デバイス110を介して利用されるようにしうる。いくつかの例では、P2P処理構成要素116は、インジケーション210を送る前に、カスタマに関連付けられた情報を要求しうる。さらなる詳細は、図3を参照して以下に説明される。
【0093】
少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102は、相互作用のインジケーション210を受信しうる。少なくとも1つの例では、インジケーション210は、P2Pサーバ102及び支払処理サーバ104によって支援にされるP2P取引における支払先としてマーチャントをカスタマが承認することのインジケーションを提供しうる。モバイル支払アプリケーション108がカスタマ・コンピューティング・デバイス110上にインストールされる例では、モバイル支払アプリケーション108は、(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用の)インジケーション210を(P2Pサーバ102を介して)支払処理サーバ104へ送信しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、取引コードのインジケーション210を支払処理サーバ104へ送信しうる。少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104は、インジケーション210を受信でき、インジケーション210をマーチャント・コンピューティング・デバイス114へ送信しうる。すなわち、少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、インジケーション210をPOSアプリケーション112へ送信しうる。少なくとも1つの例では、取引コードのインジケーション210を受信したことに応答して、POSアプリケーション112は、マーチャント・コンピューティング・デバイス114のユーザ・インタフェースを介した取引コードの提示を終了しうる。
【0094】
いくつかの例では、丸数字2に説明されるように、支払処理構成要素126は、カスタマと取引との間の関連付けを決定又は確認するために、受信された取引データを、取引コードとの相互作用のインジケーション210に関連付けられたコンテキスト・データと比較しうる。さらなる詳細は、図5を参照して以下に説明される。
【0095】
少なくとも1つの例では、相互作用のインジケーション210を受信することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、取引データの少なくとも一部をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ(例えば、取引データ通信212を介して)送信しうる。すなわち、少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、取引データの少なくとも一部をP2P処理構成要素116へ送信しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、取引データの一部を、関連付けられたユーザ・インタフェースを介して提示するために、モバイル支払アプリケーション108へ送信しうる。少なくとも1つの例では、取引データの一部がカート構築に関連して送信される場合に、カスタマの仮想カートに追加された1つ以上のアイテムのインジケーションが、モバイル支払アプリケーション108によって提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して提示されうる。いくつかの例では、カート構築ユーザ・インタフェースは、POSアプリケーション112を介して仮想カートにアイテムが追加される際に、モバイル支払アプリケーション108によって提示されるカート構築インタフェースを介してアイテムのインジケーションが提示されうるように、ほぼリアルタイムで更新されうる。
【0096】
いくつかの例では、P2P処理構成要素116が取引データを受信する際に、P2P処理構成要素116は、インセンティブが適用されるかどうかを判定するために取引データを分析しうる。丸数字3によって説明されるこのようなプロセスは、図7を参照して以下に詳細に説明される。
【0097】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、取引を完了することの要求214を支払処理サーバ104へ送信しうる。少なくとも1つの例では、マーチャントは、取引が完了したことを示すために、POSアプリケーション112によって提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して入力を提供しうる。このような例では、POSアプリケーション112は、取引を完了することの要求214を支払処理構成要素126へ送信しうる。すなわち、少なくとも1つの例では、カスタマが(例えば、マーチャント・コンピューティング・デバイス114又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110を介して)取引コードとすでに相互作用したため、支払処理構成要素126は、取引を完了することの要求214を受信でき、取引のための支払を処理するためにP2P支払プラットフォームを使用しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、丸数字4によって説明されるように、取引のための支払処理を進めるかどうかを判定するためにリスク分析を実行しうる。さらなる詳細は、図10を参照して以下に説明される。
【0098】
少なくとも1つの例では、カスタマ、マーチャント、及び/又は取引に関連付けられて決定されたリスクのレベルが閾値を下回る限り、支払処理構成要素126は、P2P通信構成要素128を介して、P2Pサーバ102へ許可要求216を送信しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、支払処理通信構成要素118を介して許可要求216を受信でき、支払処理プラットフォームから受信された取引データ及び/又はP2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持されるカスタマの記憶残高に少なくとも部分的に基づいて、許可要求216を承認するか又は拒否するかを決定しうる。P2P処理構成要素116は、許可要求216に対する許可応答218を送信でき、これは、支払処理サーバ104(例えば、支払処理構成要素126)によって受信されうる。少なくとも1つの例では、カスタマに関連付けられた記憶残高が取引の総コスト以上であるならば、支払処理構成要素126は、許可応答218を支払処理構成要素126へ送信しうる。いくつかの例では、カスタマに関連付けられた記憶残高は、取引の総コスト未満であるかもしれない。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、取引のコストの少なくとも一部を許可しうる。このような例では、P2P処理構成要素116は、取引の総コストの少なくとも一部が承認されたことを示す許可応答218を支払処理サーバ104へ送信しうる。いくつかの例では、記憶残高が不十分な資金を有する場合であっても、P2P処理構成要素116は、記憶残高が別の支払ソース(例えば、デビット・カード又は外部銀行口座)にリンクされているならば、依然として支払を許可しうる。しかし、図2Aには示されていないが、いくつかの例では、記憶残高が取引の総コスト未満又は取引の総コストの任意の部分未満であるならば、P2Pサーバ102は、支払が拒否されたことを示す許可応答218を支払処理サーバ104へ送信しうる。
【0099】
少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102から承認応答218を受信することに少なくとも部分的に基づいて、及び取引の総コストの少なくとも一部のための支払が許可されていることを示す許可応答218に少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、決済要求220をP2Pサーバ102へ送信しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、丸数字4によって説明されるように、決済要求を送る前に、追加の又は代替のリスク分析を実行しうる。少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104から決済要求220を受信することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、カスタマの記憶残高に関連付けられた資金にアクセスしうる。P2P処理構成要素116は、資金222をP2P支払プラットフォームから支払処理プラットフォームに移転しうる。すなわち、P2Pサーバ102は、取引の総コストの少なくとも一部に等しい資金222を、カスタマの記憶残高から、マーチャントの記憶残高に預けるために支払処理サーバ104に移転しうる。このような例では、支払処理構成要素126は、資金222を受け取ることができ、資金222の少なくとも一部を、支払処理プラットフォームによって管理及び/又は保持されるマーチャントの記憶残高に預けうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、P2Pサーバ102から資金222を受信する前に、資金222をマーチャントの記憶残高に預けうる。P2Pサーバ102は、資金222を支払処理サーバ104に転送でき、このとき、支払処理構成要素126は、マーチャントに支払われた資金222を支払処理プラットフォームに「返済」しうる。
【0100】
いくつかの例では、支払処理構成要素126は、リアルタイムで資金を受け取りうる。いくつかの例では、資金は、P2Pサーバ102から支払処理サーバ104にバッチ移転されることができ、その結果、バッチ、又は他のようにしてグループ化された移転は、複数の異なるマーチャントの取引のための支払に関連付けられる。このような例では、資金222は、どの記憶残高に資金222が預けられるべきかを示すために、取引識別子及び/又はマーチャント識別子に関連付けられうる。取引のための支払が完了した後の時刻に資金222が移転されてもよいいくつかの例では、資金は、支払処理サーバ104が実際に資金を受け取る前に、マーチャントの記憶残高に追加(例えば、貸方記入)されうる。
【0101】
少なくとも1つの例では、取引のための支払が完了していることに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、取引が完了していることの通知224をPOSアプリケーション112へ送信でき、及び/又は取引が完了していることの通知226をP2Pサーバ102を介してモバイル支払アプリケーション108へ送信しうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、取引が完了したことを示すユーザ・インタフェースを提示しうる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション108は、取引が完了したことを示すユーザ・インタフェースを提示しうる。いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション108は、カスタマが、チップ(例えば、チップ付与ユーザ・インタフェース)、ロイヤルティ情報、フィードバック、及び/又は同様のものを提供することを可能にするためのユーザ・インタフェースを提示しうる。さらなる詳細は以下に提供される。
【0102】
図2Aは、支払処理プラットフォームと統合されたP2P支払プラットフォームを使用して取引のための支払を処理するための、高レベルで示されるプロセス200を説明する。図2Bは、図2Aを参照して上述されたプロセス200の1つの例示的な実施に関連付けられた追加の詳細を示す。図2Bでは、支払処理サーバ104は、P2P支払プラットフォームを介して支払を開始するために、P2P API142との1つ以上の通信を送信しうる。すなわち、図2Bでは、支払処理サーバ104は、P2P支払プラットフォームのユーザ(すなわち、カスタマ)からの支払をマーチャントが要求していることをP2P支払プラットフォームが知れるように、P2P支払プラットフォームとの支払取引をセットアップしうる。
【0103】
図2Bは、上述の環境100のデバイス及び/又は構成要素間の追加の動作を説明する追加の構成要素を伴う別のスイム・レーン図を説明する。上述のように、P2P支払プラットフォームは、支払処理プラットフォームと統合されうる。少なくとも1つの例では、このような統合は、P2P API142のようなAPIを介して実現されうる。少なくとも1つの例では、P2P API142は、ゲートウェイ228、通知器230、及び/又は支払処理構成要素126と通信を交換しうる。
【0104】
少なくとも1つの例では、ゲートウェイ228は、取引コードをマーチャント・コンピューティング・デバイス114(例えば、POSアプリケーション112)及び/又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110(例えば、モバイル支払アプリケーション108)に提供することの要求を受け入れうる。さらに、ゲートウェイ228は、P2P API142からウェブフック又は他の通信を購読しうる。いくつかの例では、ゲートウェイ228は、正確で一貫性のあるデータをP2P API142に提供するために、マーチャント情報をP2P API142へ送信しうる。
【0105】
いくつかの例では、通知器230は、支払処理サーバ104への通知サービスを利用する構成要素でありうる。いくつかの例では、本書で説明される技術を使用することを望むマーチャントは、通知器230を用いて構成をセットアップし、(例えば、POSアプリケーション112のインスタンスに関連付けられた)アプリケーション識別子を通知サービスに登録しうる。いくつかの例では、このような構成は、マーチャント・コンピューティング・デバイス114及び/又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110のようなクライアント・コンピューティング・デバイスに更新を提供するための1つ以上のプロセスを示しうる。少なくとも1つの例では、通知器230は、(例えば、POSアプリケーション112のインスタンスを識別する)アプリケーション識別子及び/又はクライアント識別子(例えば、P2P支払プラットフォームが特定のクライアント統合へのAPIコールを属性付けるために使用しうる識別子)に基づいて、マーチャント・コンピューティング・デバイス114及び/又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110に通知を提供しうる。
【0106】
少なくとも1つの例では、ゲートウェイ228、通知器230、及び支払処理構成要素126は、支払処理サーバ104に関連付けられうる。いくつかの例では、ゲートウェイ228、通知器230、及び/又は支払処理構成要素126は、支払処理サーバ104の構成要素でありうる。いくつかの例では、ゲートウェイ228、通知器230、及び/又は支払処理構成要素126、及び/又はこれによって利用されるサービスは、支払処理サーバ104にアクセス可能でありうるが、支払処理サーバ104の構成要素でなくてもよい。
【0107】
図2Bの動作を実行する構成要素(例えば、P2P API142、ゲートウェイ228、通知器230、支払処理構成要素126、及びマーチャント・コンピューティング・デバイス114)のそれぞれは、垂直ラインによって表される。少なくとも1つの例では、特定の構成要素に対応するラインから始まるか、又はそのラインで終端するものとして示される水平ラインは、特定の構成要素から送信されるか、又は特定の構成要素によって受信される通信を表しうる。さらなる詳細が以下に提供される。
【0108】
少なくとも1つの例では、マーチャント・コンピューティング・デバイス114は、取引を開始することの要求234を送信でき、これは、ゲートウェイ228によって受信されうる。いくつかの例では、要求234は、POSアプリケーション112から始まりうる。いくつかの例では、要求234は、図2Aを参照しながら上記で説明されたように、取引データ及び/又は取引コードを求める要求(例えば、取引データ通信202及び/又は取引コードを求める要求204)に関連付けられうる。すなわち、いくつかの例では、要求234は、カスタマに対応する許可データに関連付けられた取引コードを読み出すことの要求でありうる(例えば、URL、トークンなど)。いくつかの例では、要求234は、(例えば、POSアプリケーション112のインスタンスを識別する)アプリケーション識別子、クライアント識別子(例えば、P2P支払プラットフォームが特定のクライアント統合へのAPIコールを属性付けるために使用しうる識別子)、(例えば、取引に関連付けられた)取引識別子、及び/又は同様のものを含みうる。
【0109】
いくつかの例では、要求234は、取引コードをカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信することの要求でありうる。このような例では、要求234は、クライアント識別子(例えば、P2P支払プラットフォームが特定のクライアント統合へのAPIコールを属性付けるために使用しうる識別子)、(例えば、取引に関連付けられる)取引識別子、カスタマ連絡先情報及び/又はタイプ(例えば、電話番号、英数字/一意識別子、電子メール・アドレスなど)及び/又は同様のものに関連付けられうる。
【0110】
少なくとも1つの例では、ゲートウェイ228は、P2P API142へマーチャント要求236を送信でき、P2P API142からマーチャント応答238を受信しうる。いくつかの例では、マーチャント要求236及びマーチャント応答238は、支払処理プラットフォームに関連付けられた様々なマーチャントのうちのどのマーチャントが取引に関連付けられているかを識別するために使用されうる。すなわち、マーチャント要求236及びマーチャント応答238は、P2P支払プラットフォームによって支援されるP2Pプッシュ・プル取引(すなわち、資金の移転)において「ピア」をセットアップしうる。マーチャント応答238を受信することに応じて、ゲートウェイ228は、許可要求240をP2P API142へ送信でき、許可応答242を受信しうる。このような許可要求240/応答242は、許可要求/応答240/242が取引コードへのアクセスを許可しうるという点で、図2Aの許可要求216/応答218とは異なりうる。許可応答242を受信することに少なくとも部分的に基づいて、ゲートウェイ228は、要求234に対する応答244(例えば、取引開始応答244)をマーチャント・コンピューティング・デバイス114へ送信しうる。少なくとも1つの例では、応答244は、QRコード、バーコードなどのような取引コードに関連付けられうる。すなわち、いくつかの例では、応答244は、図2Aの通信206に説明されるように、マーチャント・コンピューティング・デバイス114への取引コードのプロビジョニングに関連付けられうる。取引コードがカスタマ・コンピューティング・デバイス110に提供されている例では、図2Aの通信208に説明されるように、応答244は、マーチャント・コンピューティング・デバイス114の代わりに、又はこれに加えて、P2Pサーバ102を介してカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信されうる。少なくとも1つの例では、ゲートウェイ228が応答244を送信した後に、ゲートウェイ228は、イベント(例えば、支払アプリケーション・アクション246及び/又はこれに関連付けられた通信(例えば、ウェブフック))を待ってリッスンしうる。
【0111】
少なくとも1つの例では、P2P API142は、(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に提供される)P2P支払プラットフォームに関連付けられたプロビジョニングされた取引コードとの相互作用、及び/又は(例えば、マーチャント・コンピューティング・デバイス114に提供される)カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用のインジケーションでありうる支払アプリケーション・アクション246を受信しうる。すなわち、いくつかの例では、図2Aを参照しながら上記で説明された取引コードのインジケーション210は、支払アプリケーション・アクション246(例えば、取引コードとの相互作用)を示しうる。少なくとも1つの例では、本書で言及される「支払アプリケーション」は、上述のモバイル支払アプリケーション108でありうる。
【0112】
支払アプリケーション・アクション246を受信することに少なくとも部分的に基づいて、P2P API142は、ウェブフック248をゲートウェイ228へ送信しうる。少なくとも1つの例では、ウェブフック248は、認証なしでアクセス可能なリソース・ロケータ(例えば、URL)でありうる。いくつかの例では、P2P API142は、カスタマ及び/又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110のアクションに適用可能なイベントを記述するデータを用いて、ウェブフック248を呼び出しうる。いくつかの例では、ウェブフック248は、(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に提供された取引コードと相互作用することによって、及び/又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用を引き起こすことによって、取引の支払のためにP2P支払プラットフォームを使用することの要求をカスタマが承認する場合に、)支払アプリケーション・アクション246から許可コードを取得しうる。すなわち、ウェブフック248は、取引に関連付けられた取引コードとのカスタマ相互作用(例えば、カスタマが、取引のための支払先としてマーチャントを承認したこと)に少なくとも部分的に基づいて受信された許可データを含みうる。ウェブフック248を受信することに少なくとも部分的に基づいて、ゲートウェイ228は、交換許可コード要求250をP2P API142へ送信でき、P2P API142から交換許可コード応答252を受信しうる。少なくとも1つの例では、ウェブフック248は、1つ以上のトークン(例えば、アクセス、又は使い捨て、トークン及び/又はリフレッシュ、又は複数使用、トークン)を読み出すために使用されうる許可コードを提供しうる。すなわち、交換許可コード要求250は、ウェブフック248に関連付けられた許可コードを含むことができ、交換許可コード応答252は、1つ以上のトークンを含みうる。いくつかの例では、ゲートウェイ228は、カスタマに関連付けられた追加又は代替の情報(例えば、カスタマ名、英数字/一意識別子、トークン、ロケーション情報など)を取得するために、モバイル支払アプリケーション108にコールを行いうる。さらに、いくつかの例では、ゲートウェイ228は、トークン(例えば、以前の許可フローを介して取得され、新たなアクセス・トークンを生成するために使用されうるトークン)をリフレッシュするためのアクセスを有する場合に、交換許可コード要求250は、許可コード、カスタマ識別子、パーミッション、及び/又は同様のものに加えて、リフレッシュ・トークンを含みうる。
【0113】
交換許可コード応答252を受信した後に、ゲートウェイ228は、P2P API142が支払の準備ができていることを示す要求254を通知器230へ送信しうる。すなわち、少なくとも1つの例では、ゲートウェイ228が待ってリッスンしているイベントは、ウェブフック248及び対応する許可(例えば、交換許可コード応答252の受信)である。少なくとも1つの例では、要求254は、(例えば、POSアプリケーション112のインスタンスを識別する)アプリケーション識別子、クライアント識別子(例えば、P2P支払プラットフォームが特定のクライアント統合へのAPIコールを属性付けるために使用しうる識別子)、カスタマ識別子(例えば、アカウント番号、トークンなどのような一意識別子)、(例えば、取引に関連付けられた)取引識別子、許可コード(例えば、ウェブフック248によって供給される許可コード)、及び/又は同様のものを含みうる。
【0114】
少なくとも1つの例では、通知器230は、ゲートウェイ228が支払を行う準備ができていることをマーチャント・コンピューティング・デバイス114に通知するために、マーチャント・コンピューティング・デバイス114へ通知256を送信しうる。すなわち、通知256は、マーチャント・コンピューティング・デバイス114(例えば、POSアプリケーション112)が取引のための支払を開始しうるポイントまで支払状態が進んだことを示しうる。少なくとも1つの例では、通知256は、カスタマ識別子を含むがこれに限定されないカスタマ・データに関連付けられうる。少なくとも1つの例では、通知器230は、通知器230が通知256をマーチャント・コンピューティング・デバイス114へ送信したことを示す応答258をゲートウェイ228へ送信することもしうる。
【0115】
いくつかの例では、マーチャント・コンピューティング・デバイス114が(例えば、オンライン/電子商取引の例では)通知256を受信することなく進行しうることに留意されたい。このような例では、マーチャント・コンピューティング・デバイス114は、ウェブ・ページ(例えば、マーチャントのオンライン・ストア/電子商取引ウェブ・ページ)上で承認を完了でき、交換承認コード応答252とともに受信された承認コードのような承認コードを含みうるコールバックがマーチャント・コンピューティング・デバイス114に返されうる。このような例では、許可コードが入札追加要求260又は別の同様の要求などの要求に関連付けられている限り、通知256を受信することなく取引が進行しうる。このような例では、ゲートウェイ228は、このような要求に関連付けられた許可コードを受信し、取引のための支払を完了するために1つ以上のトークン(例えば、アクセスなど)についての許可コードを交換しうる。
【0116】
少なくとも1つの例では、マーチャント・コンピューティング・デバイス114は、取引の処理支払を初期化することの要求(例えば、入札追加要求260)を支払処理構成要素126へ送信しうる。いくつかの例では、入札追加要求260は、図2Aの取引214を完了することの要求に関連付けられうる。少なくとも1つの例では、入札追加要求260は、(例えば、応答252を介して提供される)認可コード、取引に関連付けられた識別子、カスタマに関連付けられた識別子(例えば、電話番号、電子メール・アドレス、又は英数字/一意識別子)、カスタマの名前、及び/又はカスタマに関連付けられた他のデータに関連付けられうる。支払処理構成要素126は、入札追加要求260を受信でき、取引の支払を許可することの許可要求262をゲートウェイ228へ送信しうる。ゲートウェイ228は、支払要求264をP2P API142へ送信でき、P2P API142は、支払応答266をゲートウェイ228へ送信しうる。少なくとも1つの例では、図2Aの許可要求216は、許可要求262及び支払要求264を含みうる。支払応答266を受信することに少なくとも部分的に基づいて、ゲートウェイ228は、支払処理構成要素126へ許可応答268を送信しうる。少なくとも1つの例では、図2Aの許可応答218は、支払応答266及び許可応答268を含みうる。その後、支払処理構成要素126は、入札追加要求260に対する応答(例えば、入札追加応答270)をマーチャント・コンピューティング・デバイス114へ送信しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126が資金をキャプチャする場合に、アクセス・トークンは、図2Aを参照して上述された決済要求220のような決済要求に関連付けられうる。
【0117】
図2A及び図2BはP2P支払プラットフォームから支払処理プラットフォームへの資金の移転を参照するが、いくつかの例では、P2P処理構成要素116は、マーチャントの外部銀行口座に資金を移転しうる。
【0118】
いくつかの例では、図2A及び図2Bのマーチャント・コンピューティング・デバイス114によって実行されるものとして説明した動作を異なるエンドポイントが実行しうる。このようなエンドポイントが、カスタマがマーチャントのオンライン・ストア/電子商取引ウェブ・ページを閲覧し、取引コードがオンライン・ストア/電子商取引ウェブ・ページを介して提示される、カスタマ・コンピューティング・デバイスのような別のクライアント・デバイスである例では、支払準備完了通知256は、通知器230及び/又は支払処理サーバ104から、マーチャント及び/又はマーチャントに関連付けられ、オンライン・ストア/電子商取引ウェブ・ページが提示されているウェブ・ブラウザに関連付けられたマーチャント及び/又は電子商取引サーバのサーバへ送信されうる。このような例では、図2Bで説明される通信は、本書で説明されるP2P支払を支援するために交換されうる。
【0119】
図3は、本書で説明されるように、カスタマのコンピューティング・デバイス上で取引のための支払を開始するための例示的なプロセス300を説明する。
【0120】
動作302において、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、カスタマとマーチャントとの間の取引に関連して、P2P支払プラットフォームに関連付けられた取引コードとの相互作用のインジケーションを受信しうる。少なくとも1つの例では、カスタマは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用を引き起こしうる。いくつかの例では、カスタマは、画像をキャプチャするか、又は取引コードに関連付けられたデータを取得するために、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたセンサ140を利用しうる。例えば、取引コードがQRコードであるならば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたカメラがQRコードの画像をキャプチャしうる。取引コードがRFIDタグを含む例では、NFCリーダ・デバイスが、(例えば、NFCリーダが関連付けられたデータを読み取りうるように、カスタマ・コンピューティング・デバイス110をRFIDタグの閾値距離内に移動させることによって、)カスタマ・コンピューティング・デバイス110とRFIDタグとの間の相互作用を介して、RFIDタグに関連付けられたデータを読み取りうる。
【0121】
別の例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、テキスト・メッセージ、電子メール、アプリ内通知などを介して取引コードを受信しうる。このような例では、カスタマは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110によって提示されるユーザ・インタフェースを介して取引コードと相互作用しうる。
【0122】
動作304において、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、コンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)が、それにインストールされたP2P支払プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーション108を有するかどうかを判定しうる。少なくとも1つの例では、取引コードとの相互作用を検出することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110がモバイル支払アプリケーション108に関連付けられているかどうか(例えば、モバイル支払アプリケーション108がこれにダウンロードされているかどうか)を判定しうる。コンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)がインストールされたモバイル支払アプリケーション108を有すると判定することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、動作306に説明されるように、P2P支払プラットフォーム(例えば、P2Pサーバ102)に関連付けられたサーバへ相互作用のインジケーションを送信しうる。すなわち、カスタマ・コンピューティング・デバイス110がすでにダウンロードされたモバイル支払アプリケーション108を有するならば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、モバイル支払アプリケーション108を開き、モバイル支払アプリケーション108を介してP2Pサーバ102へ相互作用のインジケーションを送信しうる。
【0123】
いくつかの例では、画像をキャプチャするか、又は他のようにして取引コードに関連付けられたデータを取得するために使用されるセンサは、カスタマ・コンピューティング・デバイスにネイティブでありうる。いくつかの例では、使用されるセンサは、モバイル支払アプリケーション108に統合されうる。少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、相互作用のインジケーションをP2P処理構成要素116へ送信でき、これは、相互作用のソース(例えば、ネイティブ・センサ又は統合センサ)を示すデータに関連付けられうる。少なくとも1つの例では、取引コードをスキャン、キャプチャ、又は他のようにして相互作用するために使用されるセンサがネイティブ・センサであるならば、P2P処理構成要素116は、(例えば、モバイル支払アプリケーション108又はこれに関連付けられたインスタント・アプリケーションを開くためのプロンプトであってもよい)P2P支払プラットフォームを介して進める意図を確認する入力をカスタマに提供することの要求をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信しうる。いくつかの例では、取引コードをスキャン、キャプチャ、又は他のようにして相互作用するために統合センサが使用されるならば、カスタマがモバイル支払アプリケーション108を以前に開いたことを介して意図が暗示されうるため、このような確認は必要なくてもよい。しかし、いくつかの例では、P2P処理構成要素116は、それにもかかわらず、モバイル支払アプリケーション108を開く及び/又は支払処理プラットフォームへインジケーションを送る前に、許可要求をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信するか、又は許可を確認しうる。P2P処理構成要素116は、インジケーションを受信し、インジケーションを支払処理サーバ104へ送信しうる。上述のように、支払処理構成要素126は、いくつかの例では、インジケーションをPOSアプリケーション112へ送信しうる。
【0124】
動作308において、コンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)がインストールされたモバイル支払アプリケーション108を有しないと判定することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、コンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)のユーザ・インタフェースを介して、モバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることのプロンプトを提示しうる。少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110がダウンロードされたモバイル支払アプリケーション108を有しないならば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、それにもかかわらず、モバイル支払アプリケーション108に関連付けられた機能がカスタマ・コンピューティング・デバイス110を介して利用可能にされるようにしうる。少なくとも1つの例では、このような機能は、インスタント・アプリケーションを介して利用されうる。上述のように、インスタント・アプリケーションは、モバイル支払アプリケーション108を介して利用可能な特定の目立たない機能をカスタマが実行することを可能にする、モバイル支払アプリケーション108のような完全なアプリケーションの一部でありうる。追加又は代替の例では、モバイル支払アプリケーション108に関連付けられた機能は、これに関連付けられたウェブ・ブラウザ上のカスタマ・コンピューティング・デバイスを介して利用されうる。モバイル支払アプリケーション108がカスタマ・コンピューティング・デバイス110上にまだダウンロードされていない例では、インスタント・アプリケーション又はウェブ・ブラウザは、カスタマにモバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることを促しうる。少なくとも1つの例では、インスタント・アプリケーション及び/又はウェブ・ブラウザは、完全なモバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることをカスタマに促すプロンプトを含みうる。
【0125】
動作310において、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、モバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることの要求が受信されたかどうかを判定しうる。モバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることの要求が受信されたことに少なくとも部分的に基づいて、コンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)は、動作312に説明されるように、モバイル支払アプリケーション108がコンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)上にダウンロードされるようにしうる。
【0126】
モバイル支払アプリケーション108がカスタマ・コンピューティング・デバイス110上にまだダウンロードされていない、及び/又はカスタマがP2P支払プラットフォームに関連付けられた口座又はプロファイルを有していないいくつかの例では、P2P処理構成要素116は、カスタマをP2P支払プラットフォームにオンボードするためにオンボード・プロセスを初期化しうる。すなわち、いくつかの例では、取引コードは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110が、取引コードのインジケーションをP2Pサーバ102へ送信するようにしうる。このようなインジケーションは、デバイス識別子を含むことができ、デバイス識別子は、デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)がP2P処理構成要素116に関連付けられた口座又はプロファイルに関連付けられているかどうかを判定するために、P2P処理構成要素116によって使用されうる。デバイスが口座又はプロファイルに関連付けられていないならば、P2P処理構成要素116は、口座又はプロファイルを生成するために使用されうる情報を求める要求をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信しうる。いくつかの例では、このような要求は、オンボード・プロセスに関連付けられうる。いくつかの例では、取引コードとの相互作用を検出することに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ・インタフェースがカスタマ・コンピューティング・デバイス110を介して提示されることができ、これは、識別子を提供するように、及び/又は別のようにしてP2P支払プラットフォームを用いて認証するように(例えば、ユーザ名/パスワード、バイオメトリック識別子など)、カスタマに促しうる。少なくとも1つの例では、このようなプロンプトは、口座を作成することのオプションを含みうる。口座の作成を要求する入力をカスタマが提供することに応じて、P2P処理構成要素116は、口座又はプロファイルを生成するために使用されうる情報を求める要求をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信しうる。いくつかの例では、このような要求は、オンボード・プロセスに関連付けられうる。
【0127】
動作314において、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、ユーザ・インタフェースを介してエラー・メッセージを提示しうる。すなわち、カスタマがモバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることを選択しないならば、少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、代替の支払方法を使用することをカスタマに通知しうるエラー・メッセージを提示しうる。しかし、いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション108がインスタント・アプリケーション又はウェブ・ブラウザを介して利用可能であるならば、動作312及び306を参照して上述されたプロセスは、インスタント・アプリケーション又はウェブ・ブラウザを介して実行されうる。
【0128】
カスタマがモバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることを選択せず、代わりに別の支払道具(例えば、クレジット・カード、デビット・カードなど)で支払うことを選択する例では、P2P処理構成要素116は、選択された支払道具を使用して支払が完了した後の時刻に、モバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることの要求及び/又はP2P支払プラットフォームにオンボードするためのプロンプトを送信しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、選択された支払道具に関連付けられたカスタマ・データ及び/又は支払データをP2P支払プラットフォームへ送信して、カスタマのオンボードを簡素化しうる。
【0129】
図4Aは、マーチャント・コンピューティング・デバイス114を介して提示されうる例示的なGUI400を説明する。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、マーチャントとカスタマとの間の取引のための支払を送金するための支払オプション(例えば、クレジット、デビット、その他)を表すユーザ・インタフェース要素を含む支払選択ユーザ・インタフェースを提示しうる。少なくとも1つの例では、GUI400は、P2P支払プラットフォームに関連付けられうる、QRコード402のような取引コードを含みうる。上述のように、取引コードは、P2P支払プラットフォームのロケーションに関連付けられたリソース・ロケータ及び/又はモバイル支払アプリケーション108へのディープ・リンクを含みうる。少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、例えば、これに関連付けられたセンサ140を使用して、取引コードと相互作用しうる。例えば、カメラがQRコード402の画像をキャプチャしうる。
【0130】
図4Bは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110を介して提示されうる例示的なGUI404を示す。少なくとも1つの例では、図3の動作304を参照して上述されたように、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、モバイル支払アプリケーション108がカスタマ・コンピューティング・デバイス110にインストールされているかどうかを判定しうる。モバイル支払アプリケーション108がカスタマ・コンピューティング・デバイス110にインストールされていないとの判定に少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、モバイル支払アプリケーション108を(例えば、第1の選択可能なコントロール406の作動を介して)インストールすることをカスタマに促す及び/又はカスタマが(例えば、第2の選択可能なコントロール408の作動を介して)インスタンス・アプリケーションを介してモバイル支払アプリケーション108に関連付けられた機能にアクセスすることを可能にする、GUI404と同様のGUIを提示しうる。第1の選択可能なコントロール406の作動に関連付けられた入力を検出することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、モバイル支払アプリケーション108がカスタマ・コンピューティング・デバイス110上にダウンロードされるようにすることの要求をP2Pサーバ102へ送信しうる。第2の選択可能なコントロール408の作動に関連付けられた入力を検出することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、モバイル支払アプリケーション108の一部がカスタマ・コンピューティング・デバイス110上にダウンロードされるようにすることの要求をP2Pサーバ102へ送信しうる。このような例では、カスタマは、完全なモバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることなく、インスタント・アプリケーションを介して特定の個別の機能を実行できてもよい。少なくとも1つの例では、インスタント・アプリケーションは、完全なモバイル支払アプリケーション108をダウンロードすることのプロンプトを含みうる。
【0131】
いくつかの例では、GUI404は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたウェブ・ブラウザを介して提示されうる。
【0132】
図5は、本書で説明されるように、取引データとコンテキスト・データとの間の対応を決定することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマを取引に関連付けるための例示的なプロセス500を示す。
【0133】
動作502において、支払処理構成要素126は、マーチャントのコンピューティング・デバイス(例えば、マーチャント・コンピューティング・デバイス114)から、マーチャントとカスタマとの間の取引に関連して、取引に関連付けられた取引データを受信しうる。上述のように、少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、マーチャント・コンピューティング・デバイス114をPOS端末として構成しうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、カスタマとマーチャントとの間の取引に関連付けられた取引データを生成しうる。取引データは、取引を介して購入される(又は他のようにして取得される)アイテム、このようなアイテムに関連付けられた詳細、アイテムに関連付けられたアイテム・コスト、アイテムの総コスト、マーチャントの識別子、マーチャント・コンピューティング・デバイス114の識別子、POSアプリケーション112のインスタンスの識別子、取引の識別子、マーチャント・コンピューティング・デバイス114に関連付けられたロケーション、取引に関連付けられたタイムスタンプ、取引に関連付けられた日付スタンプなどを含みうる。
【0134】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、取引データを支払処理構成要素126へ送信しうる。いくつかの例では、取引データは、ほぼリアルタイムで支払処理構成要素126へ送信されうる。すなわち、新たな取引データが生成される際に、このような取引データは、支払処理構成要素126へ送信されうる。いくつかの例では、取引データは、バッチで、特定の頻度で、ある期間の経過後に、条件が満たされたこと(例えば、取引の総コストが閾値を満たすこと、取引を完了することの要求が受信されるなど)に応答して、などで送信されうる。いくつかの例では、取引データの一部が支払処理サーバ104へ送信されうる。いくつかの例では、取引データの一部は、「イベント」(例えば、カートに追加された新たなアイテムなど)に対応でき、このような「イベント・データ」はイベントごとに支払処理構成要素126へ送信されうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、POSアプリケーション112から取引データを受信しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、取引データを(例えば、取引に関連付けられたデータ構造内に)記憶しうる。
【0135】
動作504において、支払処理構成要素126は、P2P支払プラットフォームに関連付けられたサーバ(例えば、P2Pサーバ102)から、P2P支払プラットフォームに関連付けられた取引コードとの相互作用に関連付けられたコンテキスト・データを受信しうる。少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォームは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたセンサを介して)又はカスタマと取引コードとの間(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110のユーザ・インタフェースを介して)でありうる相互作用のインジケーションを受信しうる。モバイル支払アプリケーション108がカスタマ・コンピューティング・デバイス110上にインストールされている例では、モバイル支払アプリケーション108は、取引コードのインジケーション(例えば、相互作用のインジケーション)をP2Pサーバ102へ送信しうる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション108が相互作用の時点でカスタマ・コンピューティング・デバイス110にインストールされていないならば、相互作用のインジケーションは、モバイル支払アプリケーション108がインストールされた後に、インスタント・アプリケーションを介して、ウェブ・ブラウザを介して、などで送信されうる。
【0136】
少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用のインジケーションは、コンテキスト・データに関連付けられうる。コンテキスト・データは、相互作用に関連付けられたタイムスタンプ、相互作用に関連付けられたロケーション、取引識別子などを含みうるが、これらに限定されない。いくつかの例では、コンテキスト・データは、許可データを含みうる。
【0137】
動作506において、支払処理構成要素126は、取引データとコンテキスト・データとの間の対応を決定しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、受信された取引データを、取引コード208との間の相互作用のインジケーションに関連付けられたコンテキスト・データと比較して、カスタマと取引との間の関連付けを決定又は確認しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、取引データに関連付けられたタイムスタンプを、コンテキスト・データに関連付けられたタイムスタンプと比較して、カスタマと取引との間の対応又は他の相関を決定しうる。追加又は代替の例では、支払処理構成要素126は、取引データに関連付けられたロケーションを、コンテキスト・データに関連付けられたロケーションと比較して、カスタマと取引との間の対応又は他の相関を決定しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、取引データに関連付けられた取引識別子を、コンテキスト・データに関連付けられた取引識別子と比較して、カスタマと取引との間の対応又は他の相関を決定しうる。
【0138】
動作508において、支払処理構成要素126は、カスタマを取引に関連付けうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、上述のように、取引データとコンテキスト・データとの間の対応を決定しうる。このような例では、支払処理構成要素126は、特定のカスタマが特定の取引に関連付けられていると判定しうる。このような判定に少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、カスタマを取引に関連付けうる。すなわち、支払処理構成要素126は、カスタマに関連付けられた識別子を、支払処理サーバ104に関連付けられた取引のインジケーション(例えば、データ構造)にマッピングするか、又は他のようにして関連付けうる。
【0139】
少なくとも1つの例では、カスタマを取引に関連付けることに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、上述のように、取引データ又はその一部をモバイル支払アプリケーション108へ送信しうる。すなわち、カスタマが特定の取引に対応すると判定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、取引データ又はその一部をP2Pサーバ102へ送信でき、P2Pサーバ102は、(カスタマに関連付けられた)モバイル支払アプリケーション108へ取引データ又はその一部を送信しうる。追加又は代替の例では、カスタマを取引に関連付けることに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、上述のように、P2P支払プラットフォームに関連付けられたカスタマの記憶残高から、支払処理プラットフォームに関連付けられたマーチャントの記憶残高に資金が移転されるようにしうる。
【0140】
上述のように、いくつかの例では、取引コードは、動的でありうる。すなわち、いくつかの例では、取引のインジケーション及び/又は取引に関連付けられた取引コードを生成することの要求を受信することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116によって取引コードが生成されうる。このような例では、取引コードは、取引に関連付けられた情報で符号化されうる。しかし、他の例では、取引コードは、静的でありうる。すなわち、取引コードは、生成され、マーチャントに提供され、1つ以上の取引のために使用されうる。このような例では、取引コードは、マーチャント、ロケーション、特定の現実世界の店舗、及び/又は同様のものに関連付けられた情報で符号化されうる。カスタマ・コンピューティング・デバイス110、支払処理構成要素126を使用して、静的な取引コードがキャプチャされるか、又は他のようにして相互作用され、相互作用のインジケーションが支払処理サーバ104へ送信される場合に、支払処理構成要素126は、インジケーションがどの取引に関連付けられているかを知らないかもしれない。このようなものとして、支払処理構成要素126は、相互作用に関連付けられたコンテキスト・データを取引データと比較して、インジケーションがどの取引に関連付けられているかを決定しうる。取引がカスタマに関連付けられた後に、支払処理構成要素126は、本書で説明されるように、非接触支払及び/又は取引との他の相互作用を支援するために、取引データをP2Pサーバ102に提供しうる。
【0141】
図6Aは、マーチャント・コンピューティング・デバイス114を介して提示されうる例示的なGUI600を示す。少なくとも1つの例では、マーチャントがアイテムを仮想カートに追加する際に、ユーザ・インタフェース要素602がGUI600を介して提示されうる。少なくとも1つの例では、ユーザ・インタフェース要素602は、テキスト要素、画像、アイコン、前述の組合せなどでありえ、仮想カートに追加された個々のアイテム及び/又はこれに関連付けられた詳細を表しうる。少なくとも1つの例では、GUI600は、P2P支払プラットフォームに関連付けられうる、QRコード604のような取引コードを含みうる。上述のように、取引コードは、P2P支払プラットフォームのロケーションに関連付けられたリソース・ロケータ及び/又はモバイル支払アプリケーション108へのディープ・リンクを含みうる。少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は例えば、これに関連付けられたセンサ140を使用して、取引コードと相互作用しうる。例えば、QRコード604の画像をカメラがキャプチャしうる。いくつかの例では、取引コードは、図6Aに示されるように、カート構築ユーザ・インタフェースに関連して提示されうる。
【0142】
少なくとも1つの例では、カスタマがカスタマ・コンピューティング・デバイス110を介して取引コードと相互作用することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理サーバ104は、取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部が、カスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信されるようにしうる。カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、取引データ又はその一部を受信でき、モバイル支払アプリケーション108は、図6Bに示されるGUI606のようなユーザ・インタフェースを介して、取引データ又はその一部が提示されるようにしうる。すなわち、カスタマ・コンピューティング・デバイス110はGUI606を提示でき、これは、GUI600によって提示されているものと同じ又は同様の取引データを含みうる。少なくとも1つの例では、GUI606は、取引に関連付けられたアイテムを表すユーザ・インタフェース要素608を含みうる。このようなユーザ・インタフェース要素608は、テキスト要素、グラフィック、アイコン、画像などでありうる。少なくとも1つの例では、GUI606は、モバイル支払アプリケーション108によって提示されるカート構築ユーザ・インタフェースでありうる。
【0143】
少なくとも1つの例では、取引コードが静的な識別子であるならば(例えば、QRコード604が静的であるならば)、支払処理構成要素126は、図5を参照して上述されたように、取引データ又はその一部をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信する前に、取引とカスタマとの間の関連付けを最初に決定してもよい。いくつかの例では、取引コードが動的な識別子である場合(例えば、QRコード604が動的である場合)であっても、支払処理構成要素126は、図5を参照して上述されたように、取引データとコンテキスト・データとを比較して、取引データ又はその一部をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信する前に、カスタマと取引との間の関連付けを確認しうる。
【0144】
図7は、本書で説明されるように、インセンティブが取引に適用されるかどうかを判定するための例示的なプロセス700を示す。
【0145】
動作702において、P2P処理構成要素116は、支払処理プラットフォームのサーバ(例えば、支払処理サーバ104)から、マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部を受信しうる。上述のように、取引コードに関連付けられた相互作用のインジケーション及び/又はカスタマと取引との間の関連付けの判定を受信することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部をP2Pサーバ102へ送信しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、取引データを受信しうる。
【0146】
少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、取引データをP2P処理構成要素116へ送信しうる。いくつかの例では、取引データは、ほぼリアルタイムでP2P処理構成要素116へ送信されうる。すなわち、新たな取引データが(例えば、POSアプリケーション112から)受信される際に、このような取引データはP2P処理構成要素116へ送信されうる。いくつかの例では、取引データは、バッチで、特定の頻度で、期間の経過後に、条件が満たされたことに応じて(例えば、取引の総コストが閾値を満たすこと、取引を完了することの要求が受信されること、など)などで、送信されうる。いくつかの例では、取引データの一部がP2P処理構成要素116へ送信されうる。いくつかの例では、取引データの一部は、「イベント」(例えば、カートに追加された新たなアイテムなど)に対応でき、このような「イベント・データ」はイベントごとにP2P処理構成要素116へ送信されうる。
【0147】
動作704において、P2P処理構成要素116は、カスタマに関連付けられたカスタマ・データにアクセスしうる。少なくとも1つの例では、カスタマは、P2P支払プラットフォームの「ユーザ」でありえ、よって、このようなデータは、データ・ストア120、例えばユーザ・データ122に記憶されうる。少なくとも1つの例では、ユーザ・データ122は、カスタマに利用可能な1つ以上のインセンティブを示しうる。
【0148】
動作706において、P2P処理構成要素116は、インセンティブが取引に適用されるかどうかを判定しうる。少なくとも1つの例では、カスタマに関連付けられたカスタマ/ユーザ・データにアクセスすることに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、カスタマが取引に利用可能なインセンティブを有するかどうかを判定しうる。追加又は代替の例では、P2P処理構成要素116は、動作702から動作706までの破線によって示されるように、カスタマ/ユーザ・データにアクセスすることなく、P2P支払プラットフォームが取引に利用可能な任意のインセンティブを有するかどうかを判定しうる。インセンティブは、割引、ロイヤルティ報酬、優先されたオファ又は予約などに関連付けられうる。いくつかの例では、以前の取引、現在の取引、又は将来の取引にインセンティブが適用されうるか、又は適用可能でありうる。いくつかの例では、インセンティブは、取引が関連付けられているマーチャント、P2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームに関連付けられている別のマーチャント、又はP2P支払プラットフォーム及び/又は支払処理プラットフォームのいずれにも関連付けられていないマーチャントに関連付けられうる。
【0149】
いくつかの例では、インセンティブがマーチャントに特有でありえ、その結果、取引が特定のマーチャントに関連付けられていることを取引データが示すならば、インセンティブが取引に適用可能でありうる。別の例では、インセンティブがアイテム又はアイテムのバンドルに特有でありえ、その結果、取引がアイテム又はアイテムのバンドルに関連付けられていることを取引データが示すならば、インセンティブが取引に適用可能でありうる。いくつかの例では、インセンティブがロケーション又はジオフェンスに関連付けられることができ、その結果、ロケーションに又はジオフェンス内に取引が関連付けられていることを取引データが示すならば、インセンティブが取引に適用可能でありうる。いくつかの例では、インセンティブがMCCに関連付けられることができ、その結果、取引がMCCに関連付けられたマーチャントに関連付けられていることを取引データが示すならば、インセンティブが取引に適用可能でありうる。上述のように、いくつかの例では、インセンティブがカスタマに特有でありうる(例えば、このようなインセンティブのインジケーションがカスタマ/ユーザ・データに記憶されうる)。いくつかの例では、P2P支払プラットフォームに関連付けられたすべてのユーザ、P2P支払プラットフォームに関連付けられたユーザの部分集合などにインセンティブが利用可能でありうる。
【0150】
動作708において、インセンティブが取引に適用されないと判定することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、取引データの一部をカスタマのコンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)へ送信しうる。すなわち、インセンティブが利用可能でない、及び/又は取引に適用されないならば、P2P処理構成要素116は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110上での提示のために、取引データ又はその一部をモバイル支払アプリケーション108へ送信しうる。
【0151】
動作710において、インセンティブが取引に適用されると判定することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、カスタマのコンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)へ、インセンティブを適用することの推奨を送信しうる。少なくとも1つの例では、インセンティブが取引に適用されると判定することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110へ推奨を送信しうる。このような例では、推奨は、インセンティブを識別し、インセンティブを取引に適用する(又は他のようにしてインセンティブを償還する)かどうかを示す入力を提供するようにカスタマに促しうる。図8は、上記の図6BのGUI606を介して提示されているこのような推奨の非限定的な例を示す。すなわち、少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、ポップアップ、オーバーレイ、ウィンドウなどでありうるユーザ・インタフェース要素800がGUI606を介して提示されるようにしうる。少なくとも1つの例では、ユーザ・インタフェース要素800は、カスタマが推奨を受け入れ(例えば、「今すぐ適用」)、取引にインセンティブを適用させるか、又は推奨を拒否する(例えば、左上隅の「x」)ことを可能にするように作動されうる1つ以上のメカニズムを含みうる。
【0152】
動作712において、P2P処理構成要素116は、インセンティブを適用することの命令が受信されたかどうかを判定しうる。動作714において、インセンティブを適用することの命令が受信されていない(例えば、カスタマが指定された期間内に入力を提供しない、及び/又はインセンティブを適用しないことを示す入力を提供する)と判定することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、インセンティブを適用しないと判定しうる。動作716において、インセンティブを適用することの命令を受信することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、インセンティブを取引に適用しうる。このような例では、P2P処理構成要素116は、取引が完了した場合に、P2P処理構成要素116がインセンティブを適用した取引を決済しうるように、インセンティブを取引に適用しうる。インセンティブが後の使用のためのクーポン、ロイヤルティ報酬、優先予約などである例では、このようなインセンティブの「適用」は、クーポン、ロイヤルティ報酬、優先予約などをカスタマの口座又はプロファイルに関連付けることであってもよい。インセンティブが割引である例では、このようなインセンティブの「適用」は、割引により取引の総コストを低減することであってもよい。
【0153】
動作706~716は、インセンティブを適用することの推奨を提示することと、インセンティブを適用することの命令を受信することに少なくとも部分的に基づいてインセンティブを適用することとを説明するが、いくつかの例では、処理構成要素116は、取引に適用するインセンティブを自動的に適用しうる。例えば、動作706から動作716までの破線によって示されるように、いくつかの例では、P2P処理構成要素116は、インセンティブを自動的に適用でき、このような例では、インセンティブが適用されたことのインジケーションをモバイル支払アプリケーション108によって提示されるユーザ・インタフェースを介して提示しうる。図9は、上記の図6BのGUI606を介して提示されるこのようなインジケーションの非限定的な例を示す。すなわち、少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、インセンティブを適用でき、ユーザ・インタフェース要素900がGUI606を介して提示されるようにしうる。いくつかの例では、GUI606は、インセンティブが適用された後に、ユーザ・インタフェース要素900を含むように更新されうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116はインセンティブを取引に適用でき、その結果、取引が完了した場合に、P2P処理構成要素116は、インセンティブを適用した取引を決済しうる。上述のように、インセンティブが後の使用のためのクーポン、ロイヤルティ報酬、優先予約などである例では、このようなインセンティブの「適用」は、クーポン、ロイヤルティ報酬、優先予約などをカスタマの口座又はプロファイルに関連付けることであってもよい。インセンティブが割引である例では、このようなインセンティブの「適用」は、割引により取引の総コストを低減することであってもよい。
【0154】
図10は、本書で説明されるように、カスタマ、マーチャント、及び/又は取引に関連付けられたリスクのレベルに少なくとも部分的に基づいて、取引のための支払を処理すべきかどうかを判定するための例示的なプロセス1000を示す。
【0155】
動作1002において、支払処理構成要素126は、マーチャントのコンピューティング・デバイス(例えば、マーチャント・コンピューティング・デバイス114)から、マーチャントとカスタマとの間の取引の支払を処理することの要求を受信しうる。少なくとも1つの例では、上述のように、POSアプリケーション112は、取引を完了することの要求を支払処理サーバ104へ送信しうる。少なくとも1つの例では、マーチャントは、取引が完了したことを示すため(及び支払フローを開始するため)に、POSアプリケーション112によって提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して入力を提供しうる。このような例では、POSアプリケーション112は、取引を完了することの要求を支払処理構成要素126へ送信しうる。
【0156】
動作1004において、支払処理構成要素126は、データ・ストア130からカスタマ・データ132及び/又はマーチャント・データ134のうちの少なくとも1つ、及び/又は取引に関連付けられた取引データにアクセスしうる。少なくとも1つの例では、取引は、カスタマに関連付けられうる。いくつかの例では、カスタマは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110が取引特有の取引コードと相互作用するようにされること、及び/又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110において取引コードを受信することに少なくとも部分的に基づいて、識別され及び/又は取引に関連付けられうる。いくつかの例では、図5を参照して上述されたように、取引に関連付けられた取引データを、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用に関連付けられたコンテキスト・データと比較することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマは、識別され及び/又は取引に関連付けられうる。少なくとも1つの例では、取引がカスタマに関連付けられていることに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、このようなデータが利用可能である場合、カスタマに対応するカスタマ・データ132の一部にアクセスしうる。
【0157】
いくつかの例では、カスタマ・データの少なくとも一部がP2Pサーバ102によって支払処理構成要素126に提供されうる。いくつかの例では、このようなカスタマ・データは、P2P支払プラットフォームを使用するカスタマの相互作用及び/又は取引を示すデータでありうる。いくつかの例では、このようなカスタマ・データは、P2P処理構成要素116によって決定されるリスクの1つ以上のインジケーションでありうる。いくつかの例では、このようなカスタマ・データは、図11の文脈において以下で説明されるプロセス1100に基づいて、P2Pサーバ102によって提供されうる。少なくとも1つの例では、第一者P2P支払プラットフォームによって決定されるリスクのレベルは、第三者P2P支払プラットフォームによって決定されるリスクのレベルよりも、より信頼しうるか、又はリスク分析においてより重く重み付けされうる。
【0158】
いくつかの例では、取引は、マーチャントに関連付けられうる。すなわち、要求は、取引がマーチャントに関連付けられるように、マーチャントのインジケーションに関連付けられうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、マーチャントに関連付けられたマーチャント・データ134の一部にアクセスしうる。いくつかの例では、いくつかのマーチャント・データがP2Pサーバ102によって提供されうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、図11の文脈において以下で説明されるプロセス1100に少なくとも部分的に基づいて、このようなマーチャント・データを提供しうる。
【0159】
動作1006において、支払処理構成要素126は、カスタマ、マーチャント、又は取引のうちの少なくとも1つに関連付けられたリスクのレベルを決定しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、1つ以上のリスク・モデルを使用して、カスタマ、マーチャント、及び/又は取引に関連付けられたリスクのレベルを決定しうる。いくつかの例では、リスクのレベルは、カスタマ・データ132、マーチャント・データ134、及び/又は取引データに少なくとも部分的に基づきうる。他の例では、リスクのレベルは、動作1002から動作1006までの破線によって示されるように、カスタマ・データ132、マーチャント・データ134、及び/又は取引データにアクセスすることなく、支払処理構成要素126によって決定されうる。少なくとも1つの例では、リスク分析は、リスクを示しうる1つ以上の要因(例えば、支払拒否、詐欺など)を考慮しうる。
【0160】
動作1008において、支払処理構成要素126は、リスクのレベルが閾値を満たす又は超えるかどうかを判定しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、リスクのレベルを分析し、リスクのレベルを閾値と比較しうる。
【0161】
動作1010において、リスクのレベルが閾値を満たさない又は超えないと判定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、P2P支払プラットフォームに関連付けられたサーバ(例えば、P2Pサーバ102)へ、支払を許可することの許可要求を送信しうる。すなわち、リスクのレベルが閾値を下回る限り、支払処理構成要素126は、P2Pサーバ102へ許可要求を送信しうる。
【0162】
動作1012において、カスタマに関連付けられたリスクのレベルが閾値を満たす又は超えると判定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、支払を処理することを控えうる。すなわち、リスクのレベルが閾値以上であるならば、支払処理構成要素126は、取引のための支払の処理が危険すぎると判定でき、P2Pサーバ102へ許可要求を送ることを控えうる。
【0163】
図11は、本書に記載されるように、カスタマ、マーチャント、及び/又は取引に関連付けられたリスクのレベルに少なくとも部分的に基づいて、取引のための支払が許可されるかどうかを判定するための例示的なプロセス1100を示す。
【0164】
動作1102において、P2P処理構成要素116は、P2P支払プラットフォームのサーバ(例えば、P2Pサーバ102)において、マーチャントとカスタマとの間の取引のための支払に関連付けられた許可要求を受信しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、許可要求をP2P処理構成要素116へ送信しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、図10を参照して上述されたように、リスク分析を実行した後に許可要求を送信しうる。すなわち、いくつかの例では、許可要求は、支払処理構成要素126によって決定されたリスクのレベルに関連付けられうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、取引を完了することの要求を受信することに応じて(例えば、カスタマ又はマーチャントに関連付けられたリスクのレベルを最初に決定することなく「パススルー」として)、許可要求を送信しうる。
【0165】
動作1104において、P2P処理構成要素116は、データ・ストア120から、カスタマ及び/又はマーチャント(例えば、P2P支払プラットフォームの「ユーザ」でありうる)に関連付けられたユーザ・データ122及び/又は取引に関連付けられた取引データにアクセスしうる。少なくとも1つの例では、取引は、カスタマに関連付けられうる。いくつかの例では、カスタマは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110が取引に固有の取引コードと相互作用するようにされること、及び/又はカスタマ・コンピューティング・デバイス110において取引コードを受信することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマは、識別され及び/又は取引に関連付けられうる。いくつかの例では、図5を参照して上述されたように、取引に関連付けられた取引データを、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用に関連付けられたコンテキスト・データと比較することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマは、識別され及び/又は取引に関連付けられうる。少なくとも1つの例では、取引がカスタマに関連付けられていることに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、P2P処理構成要素116がデータ・ストア120からこれに関連付けられたユーザ・データ122の一部にアクセスしうるように、カスタマのインジケーションを許可要求に関連付けうる。いくつかの例では、許可要求は、P2P支払プラットフォームの別の「ユーザ」でありうるマーチャントのインジケーションにさらに関連付けられうる。このような例では、P2P処理構成要素116は、マーチャントに対応するユーザ・データ122の一部にアクセスしうる。少なくとも1つの例では、許可要求は、取引に関連付けられた取引データにさらに関連付けられうる。
【0166】
動作1106において、P2P処理構成要素116は、カスタマ、マーチャント、又は取引のうちの少なくとも1つに関連付けられたリスクのレベルを決定しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、1つ以上のリスク・モデルを使用して、カスタマに関連付けられたリスクのレベルを決定しうる。いくつかの例では、リスクのレベルは、ユーザ・データ122に少なくとも部分的に基づきうる。他の例では、リスクのレベルは、動作1102から動作1106までの破線によって示されるように、ユーザ・データ122にアクセスすることなく、P2P処理構成要素116によって決定されうる。いくつかの例では、リスクのレベルは、(いくつかの例では、支払処理構成要素126によって実行されるリスク分析のインジケーションを含みうる、)支払処理構成要素126から受信された許可要求に関連付けられたデータに少なくとも部分的に基づいて決定されうる。少なくとも1つの例では、リスク分析は、リスクを示しうる1つ以上の要因(例えば、支払拒否、詐欺など)を考慮しうる。
【0167】
動作1108において、P2P処理構成要素116は、リスクのレベルが閾値を満たす又は超えるかどうかを判定しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、リスクのレベルを分析し、リスクのレベルを閾値と比較しうる。
【0168】
動作1110において、リスクのレベルが閾値を満たさない又は超えないと判定することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、支払が許可されているかどうかを判定しうる。すなわち、リスクのレベルが閾値を下回る限り、P2P処理構成要素116は、カスタマに関連付けられた記憶残高が取引の額以上であるかどうかを判定しうる。記憶残高が取引の額以上であるならば、P2P処理構成要素116は、上述のように、支払が許可されていると判定しうる。いくつかの例では、P2P処理構成要素116は、カスタマについて決定されたリスクのレベルのインジケーションを支払処理サーバ104へ送信しうる。
【0169】
動作1112において、カスタマに関連付けられたリスクのレベルが閾値を満たす又は超えると判定することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、支払を許可するかどうかを判定することを控えうる。すなわち、リスクのレベルが閾値以上であるならば、P2P処理構成要素116は、取引のための支払の処理が危険すぎると判定でき、支払が許可されているかどうかの判定を控えうる。いくつかの例では、P2P処理構成要素116は、このようなインジケーションを支払処理サーバ102へ送信しうる。
【0170】
少なくとも1つの例では、上述されたように、取引コードは、(例えば、図6Aを参照して上述されたように)カート構築ユーザ・インタフェースに関連して、又は支払選択ユーザ・インタフェースの前に提示されうる取引に関連付けられた任意のユーザ・インタフェースに関連して、POSアプリケーション112によって提示されるユーザ・インタフェースを介して提示されうる。いくつかの例では、支払選択ユーザ・インタフェースが提示される前にカスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用をカスタマが引き起こしたことのインジケーションをPOSアプリケーション112が受信していないならば、取引コードは、図12Aに説明されるように、支払選択ユーザ・インタフェースに関連して提示されうる。
【0171】
図12Aは、マーチャント・コンピューティング・デバイス114を介して提示されうる例示的なGUI1200を示す。少なくとも1つの例では、マーチャントは、カート構築ユーザ・インタフェースのようなユーザ・インタフェースと相互作用して、取引の完了を示し、取引のための支払の処理に関連付けられた支払フローを開始しうる。少なくとも1つの例では、このようなインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、POSアプリケーション112は、GUI1200のような支払選択ユーザ・インタフェースを提示しうる。少なくとも1つの例では、GUI1200は、取引の取引データに関連付けられたユーザ・インタフェース要素1102を提示しうる。いくつかの例では、ユーザ・インタフェース要素1202は、取引において購入されるアイテム、取引の合計額などを示しうる。少なくとも1つの例では、GUI1200は、カスタマが取引の支払のための支払タイプを示すことを可能にするための選択可能なコントロールを含みうる。少なくとも1つの例では、カスタマ及び/又はマーチャントは、取引の支払のための支払タイプを示すためにGUI1200と相互作用しうる。例えば、カスタマ及び/又はマーチャントは、取引の支払のためにクレジットを使用することをカスタマが意図していることを示すためにコントロール1204を選択し、取引の支払のためにデビットを使用することをカスタマが意図していることを示すためにコントロール1206を選択し、取引の支払のために別の支払タイプ(例えば、現金、小切手など)を使用することをカスタマが意図していることを示すためにコントロール1208を選択しうる。
【0172】
少なくとも1つの例では、GUI1200は、QRコード1210のような取引コードを含みうる。少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110とQRコード1210のような取引コードとの間の相互作用をカスタマが引き起こすことに少なくとも部分的に基づいて、モバイル支払アプリケーション108は、上述のように、このような相互作用のインジケーションをP2P処理構成要素116へ送信でき、これは、相互作用のインジケーションを支払処理構成要素126へ(例えば、P2P API142を介して)転送しうる。カスタマ・コンピューティング・デバイス110とQRコード1210のような取引コードとの間の相互作用のインジケーションを支払処理構成要素126が受信することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部がカスタマ・コンピューティング・デバイス110のユーザ・インタフェースを介して提示されるようにしうる。すなわち、少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション108は、支払処理構成要素126からP2P処理構成要素116を介して取引データを受信しうる。このような例では、モバイル支払アプリケーション108は、取引データ又はその一部が、支払ユーザ・インタフェース、チップ付与ユーザ・インタフェース、及び/又はフィードバック・ユーザ・インタフェースのようなユーザ・インタフェースを介して提示されるようにしうる。図12Bに説明されるように、GUI1212は、カスタマがチップを入力し、(例えば、選択可能なコントロール1214との相互作用を介して)支払を確認し、及び/又は(例えば、ユーザ・インタフェース要素1216との相互作用を介して)取引に関連付けられたフィードバックを提供しうるユーザ・インタフェースの1つの例である。
【0173】
いくつかの例では、カスタマがチップの額を入力することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素116は、(例えば、取引の合計額についての)以前の承認に基づいて、カスタマの記憶残高から支払処理サーバ104に資金を移転しうる。いくつかの例では、(例えば、返金、チップなどを介した)合計額の変更が以前の許可を介して許可されうるように、以前の許可は指定された期間、有効でありうる。いくつかの例では、チップに関連付けられた資金がカスタマの記憶残高から支払処理サーバ104に移転するようにされるために、第2の許可及び決済が処理される必要があってもよい。このような例では、例えば、図2A及び/又は図2Bに説明される通信が後続の許可を取得するために実行されうる。このような例では、図2Bを参照して上述されたウェブフック248と同様の別のウェブフックが、チップに関連付けられた資金の移転を処理するために利用されうる。
【0174】
いくつかの例では、カスタマは、取引の総コストの少なくとも一部のための支払を満たすために、第1の支払タイプ(例えば、クレジット・カード又はデビット・カード)を使用しうる。カスタマは、取引の総コストの残りの部分又はチップについて、彼らのP2P支払プラットフォーム記憶残高からの資金を使用することを望むかもしれない。このような例では、取引の総コストの残りの部分及び/又はチップを満たすために資金にアクセスすることの許可を取得することに対して、本書で説明される技術が適用可能でありうる。すなわち、このような例では、例えば、取引の総コストの残りの部分及び/又はチップについての許可を取得するために、図2Bに説明される通信が実行されうる。いくつかの例では、取引が完了したことをカスタマに知らせるレシート(例えば、紙又は電子)又はユーザ・インタフェースに、本書で説明される取引コードが関連付けられうる。
【0175】
本書に記載の技術はさらに、返金の処理にも適用可能でありうる。このような例では、相互作用を検出すると、図2Bを参照して上記で説明されたような通信が実行されるようにされ、その結果、支払処理構成要素126が返金に等しい、及び/又は他のようにして返金に少なくとも部分的に基づく資金を、支払処理プラットフォームに関連付けられたマーチャントの記憶残高から、P2P支払プラットフォームに関連付けられたカスタマの記憶残高に移転できる取引コードが生成されうる。
【0176】
図13は、本書で説明されるように、多機能取引コード(例えば、「集約」取引コード)を使用して取引のための支払を処理するための、スイム・レーン図として説明される別の例示的なプロセス1300を示す。例示的な環境100の構成要素(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110、P2Pサーバ102、支払処理サーバ104、及びマーチャント・コンピューティング・デバイス114)は、垂直ラインによって表される。少なくとも1つの例では、特定の構成要素に対応するラインから始まるか又はそのラインで終端するものとして示される水平ラインは、特定の構成要素から送信されるかこれによって受信される通信を表しうる。さらなる詳細が以下に提供される。
【0177】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを生成しうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、取引データを(例えば、取引データ通信1302を介して)支払処理サーバ104へ送信しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、POSアプリケーション112から取引データを受信しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、取引データを(例えば、取引に関連付けられたデータ構造内に)記憶しうる。いくつかの例では、取引データを受信することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、取引コードを求める要求1304をP2Pサーバ102へ送信しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、要求1304を受信でき、支払処理構成要素126から受信された取引データに少なくとも部分的に基づいて取引コードを生成しうる。取引データ及び要求1304に関連付けられた追加の詳細は、図2A(例えば、取引データ通信202及び要求204)を参照して上述されている。
【0178】
少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、(例えば、取引コード通信1306を介して)取引コードを支払処理サーバ104へ送信しうる。すなわち、支払処理構成要素126は、P2Pサーバ102から取引コードを受信しうる。P2P処理構成要素116が取引コードを生成し、P2P API142を介して支払処理サーバ104へ送信することに関連付けられた追加の詳細は、図2A及び図2Bを参照して上述されている。少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104は、1つ以上の他のP2P支払プラットフォーム又はサービス・プロバイダから取引コードを受信でき、及び/又は取引コードに符号化されるデータを受信しうる。このような例では、支払処理構成要素126は、丸数字1によって表され、図13を参照して以下でより詳細に説明されるように、多機能取引コードを生成しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、多機能取引コードをマーチャント・コンピューティング・デバイス114へ(例えば、多機能取引コード通信1308を介して)送信しうる。いくつかの例では、多機能取引コードは、支払処理プラットフォームに関連付けられたリソース・ロケータを含みうる。
【0179】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、多機能取引コードを受信でき、ユーザ・インタフェースを介して多機能取引コードが提示されるようにしうる。少なくとも1つの例では、多機能取引コードは、POSアプリケーション112によって提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して提示されうる。すなわち、マーチャントが取引に関連付けられた仮想カートに1つ以上のアイテムを追加している間に、多機能取引コードはユーザ・インタフェースを介して提示しうる。いくつかの例では、カード構築ユーザ・インタフェースは、支払選択ユーザ・インタフェースが提示される前に提示されうる。すなわち、いくつかの例では、多機能取引コードは、POSアプリケーション112によって提示される支払選択ユーザ・インタフェースの前に提示されうる。追加又は代替の例では、多機能取引コードは、POSアプリケーション112によって提示される支払選択ユーザ・インタフェースに関連して提示されうる。いくつかの例では、多機能取引コードは、POSアプリケーション112に関連付けられたユーザ・インタフェースを介して、例えば、完了取引ユーザ・インタフェースなどによって提示されうる。
【0180】
少なくとも1つの例では、カスタマは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と多機能取引コードとの間の相互作用を引き起こしうる。いくつかの例では、カスタマは、画像をキャプチャするか、又は多機能取引コードに関連付けられたデータを取得するために、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたセンサ140を利用しうる。例えば、多機能取引コードがQRコードであるならば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたカメラは、QRコードの画像をキャプチャしうる。多機能取引コードがRFIDタグを含む例では、NFCリーダ・デバイスが、カスタマ・コンピューティング・デバイス110とRFIDタグとの間の相互作用を介して(例えば、NFCリーダが、関連付けられたデータを読み取りうるように、カスタマ・コンピューティング・デバイス110をRFIDタグの閾値距離内に移動させることによって)、RFIDタグに関連付けられたデータを読み取りうる。いくつかの例では、画像をキャプチャするために、又は他のようにして多機能取引コードに関連付けられたデータを取得するために使用されるセンサは、カスタマ・コンピューティング・デバイスにネイティブでありうる。いくつかの例では、使用されるセンサは、モバイル支払アプリケーション108に統合されうる。
【0181】
少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と多機能取引コードとの間の相互作用を検出することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、多機能取引コードのインジケーション1310を支払処理サーバ104へ送信しうる。いくつかの例では、支払処理構成要素126は、丸数字2によって表され上記の図5でより詳細に説明されるように、カスタマを取引に関連付けるために、インジケーションに関連付けられたコンテキスト・データを、取引に関連付けられた取引データと比較しうる。少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104は、インジケーション1310を受信でき、取引コードが多機能取引コードであるため、支払処理構成要素126は、多機能取引コードに関連付けられたP2P支払プラットフォーム又は他のサービス・プロバイダのうちの1つを選択するために、要求1312をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信しうる。要求1312を受信することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、P2P支払プラットフォーム又は他のサービス・プロバイダの選択を示す入力をカスタマが提供することを可能にするように、ユーザ・インタフェースが提示されるようにしうる。いくつかの例では、このようなユーザ・インタフェースは、インスタント・アプリケーション、プログレッシブ・ウェブ・アプリケーション、ウェブ・ブラウザ、モバイル支払アプリケーション108、又は支払処理プラットフォームに関連付けられているカスタマ・コンピューティング・デバイス110上にインストールされた別のアプリケーションなどを介して提示されうる。さらなる詳細は、図15図16A、及び図16Bを参照して以下に説明される。
【0182】
少なくとも1つの例では、P2P支払プラットフォーム又は他のサービス・プロバイダの選択に関連付けられた入力を検出することに少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、選択のインジケーション1314を支払処理サーバ104へ送信しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、選択のインジケーション1314をマーチャント・コンピューティング・デバイス114へ送信しうる。すなわち、少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、インジケーション1314をPOSアプリケーション112へ送信しうる。少なくとも1つの例では、インジケーションを受信することに応答して、POSアプリケーション112は、マーチャント・コンピューティング・デバイス114のユーザ・インタフェースを介した多機能取引コードの提示を終了しうる。
【0183】
少なくとも1つの例では、選択のインジケーション1314を受信することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、取引データの少なくとも一部をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ(例えば、取引データ通信1316を介して)送信しうる。すなわち、少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、取引データの少なくとも一部を支払処理構成要素126へ送信しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、取引データの一部を、関連付けられたユーザ・インタフェースを介して提示するために、モバイル支払アプリケーション108へ送信しうる。少なくとも1つの例では、取引データの一部がカート構築に関連して送信される場合に、カスタマの仮想カートに追加された1つ以上のアイテムのインジケーションが、モバイル支払アプリケーション108によって提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して提示されうる。いくつかの例では、POSアプリケーション112を介して仮想カートにアイテムが追加される際に、モバイル支払アプリケーション108によって提示されるカート構築インタフェースを介してアイテムのインジケーションが提示されうるように、カート構築ユーザ・インタフェースがほぼリアルタイムで更新されうる。
【0184】
いくつかの例では、P2P処理構成要素116が取引データを受信する際に、P2P処理構成要素116は、インセンティブが適用されるかどうかを判定するために取引データを分析しうる。このようなプロセスは、丸数字3で示され、図7を参照して上記でより詳細に説明されている。
【0185】
少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、取引を完了することの要求1318を支払処理サーバ104へ送信しうる。少なくとも1つの例では、マーチャントは、取引が完了したことを示すために、POSアプリケーション112によって提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して入力を提供しうる。このような例では、POSアプリケーション112は、取引を完了することの要求を支払処理構成要素126へ送信しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、丸数字4によって示されるように、取引のための支払の処理を進めるかどうかを判定するためにリスク分析を実行でき、選択されたP2P支払を使用して取引のための支払を処理しうる。リスク分析に関連付けられたさらなる詳細は、図10及び図11を参照して上述されている。
【0186】
少なくとも1つの例では、カスタマ、マーチャント、及び/又は取引に関連付けられる判定とされたリスクのレベルが閾値を下回る限り、支払処理構成要素126は、取引のための支払を処理するために、1つ以上の通信1320を介してP2Pサーバ102と通信しうる。カスタマが取引のための支払を処理するために異なるサービス・プロバイダを選択したならば、支払処理構成要素136は、取引のための支払を処理するために、選択されたサービス・プロバイダと通信を交換しうる。
【0187】
少なくとも1つの例では、(例えば、P2Pサーバ102又は他から)支払が成功したことのインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、取引が完了したことの通知1322をPOSアプリケーション112へ送信でき、及び/又は取引が完了したことの通知1324をP2Pサーバ102を介してモバイル支払アプリケーション108へ送信しうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、取引が完了したことを示すユーザ・インタフェースを提示しうる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション108は、取引が完了したことを示すユーザ・インタフェースを提示しうる。いくつかの例では、モバイル支払アプリケーション108は、カスタマがチップ(例えば、チップ付与ユーザ・インタフェース)、ロイヤルティ情報、フィードバック、及び/又は同様のものを提供することを可能にするためのユーザ・インタフェースを提示しうる。さらなる詳細が本書に提供される。
【0188】
図13では、多機能取引コードは、支払処理サーバ104を指し戻すことができ、これは、P2P支払オプションを選択するようにカスタマに促しうる。しかし、代替例では、多機能取引コードは、図2A及び図2Bを参照して上述されたように、P2Pサーバ102を指しうる。このような例では、P2P処理構成要素116は、カスタマにP2P支払オプションを選択するように促すことができ、カスタマがP2P支払プラットフォームとは異なるP2P支払オプションを選択するならば、P2P処理構成要素116は、カスタマにモバイル支払アプリケーション108をダウンロードし、オンボード及び/又はデータをP2P支払プラットフォームに転送するように促しうる。
【0189】
図14は、本書で説明されるように、取引に関連して多機能取引コードが提示されるようにすることに関連付けられた例示的なプロセス1400を示す。
【0190】
動作1402において、支払処理構成要素126は、カスタマとマーチャントとの間の取引に関連して、P2P支払プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信しうる。上述のように、少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素116は、支払処理サーバ104へ取引コードを送信しうる。このような例では、支払処理構成要素126は、P2Pサーバ102から取引コードを受信しうる。少なくとも1つの例では、取引コードは、支払処理構成要素126によって送信された取引コードを求める要求に応答して受信されうる。いくつかの例では、要求は、取引コードが取引に固有であるように、取引データに関連付けられうる。このような例では、取引コードは、動的でありうる。いくつかの例では、取引コードは、取引の前に、取引に関連して、又は同様にして、支払処理サーバ104に提供されうる静的な取引コードでありうる。いくつかのこのような例では、静的な取引コードが複数の取引とともに使用されうる。
【0191】
動作1404において、支払処理構成要素126は、多機能取引コードに統合されるべき他のP2P支払プラットフォーム(又はサービス・プロバイダ)があるかどうかを判定しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、取引のための支払を処理するために使用されうる複数のP2P支払プラットフォーム又はサービス・プロバイダから、取引コードに符号化されるべきデータを受信しうる。いくつかの例では、P2P支払プラットフォームは、異なるサービス・プロバイダ(例えば、第三者P2P支払プラットフォーム)に関連付けられる。いくつかの例では、他のサービス・プロバイダは、第三者サービス・プロバイダでありうる。
【0192】
動作1406において、多機能取引コードに統合されるべき他のP2P支払プラットフォーム(又はサービス・プロバイダ)があると判定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、多機能取引コードを生成でき、動作1408に説明されるように、多機能取引コードがマーチャントのコンピューティング・デバイス(例えば、マーチャント・コンピューティング・デバイス114)のユーザ・インタフェースを介して提示されるようにしうる。少なくとも1つの例では、多機能取引コードは、複数の異なるP2P支払プラットフォーム及び/又はサービス・プロバイダに関連付けられたデータで符号化されうる。いくつかの例では、多機能取引コードに関連付けられたデータは、多機能取引コードに関連付けられている複数のP2P支払プラットフォーム及び/又はサービス・プロバイダを示すテーブルにマッピングされるか、又は他のようにしてテーブルに関連付けられうる。取引コードと同様に、多機能取引コードは、QRコード、バーコード、一意識別子などでありうる。
【0193】
動作1410において、多機能取引コードに統合されるべき他のP2P支払プラットフォーム(又はサービス・プロバイダ)がないと判定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、上述のように、取引コードが、マーチャントのコンピューティング・デバイス(例えば、マーチャント・コンピューティング・デバイス114)のユーザ・インタフェースを介して提示されるようにしうる。
【0194】
図15は、本書で説明されるように、ピア・ツー・ピア(P2P)支払実行プラットフォームの選択に少なくとも部分的に基づいて、取引のための支払を処理するための例示的なプロセス1500を示す。
【0195】
動作1502において、支払処理構成要素126は、カスタマのコンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)から、カスタマとマーチャントとの間の取引に関連して、コンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)とP2P支払プラットフォームに関連付けられた取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信しうる。上述のように、少なくとも1つの例では、カスタマは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と、例えばマーチャント・コンピューティング・デバイス115又はその他を介して販売時点で提示されうる取引コードとの間の相互作用を引き起こしうる。いくつかの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110に関連付けられたセンサ150のうちの1つは、相互作用を介して取引コードに関連付けられたデータをスキャン、キャプチャ、読取り、又は他のようにして取得でき、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用のインジケーションを支払処理サーバ104へ送信しうる。支払処理構成要素126は、インジケーションを受信しうる。
【0196】
動作1504において、支払処理構成要素126は、取引コードが複数のP2P支払プラットフォームに関連付けられた多機能取引コードであるかどうかを判定しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、相互作用に関連付けられた取引コードが多機能取引コードであると判定しうる。すなわち、支払処理構成要素126は、取引コードが複数のP2P支払プラットフォーム(又はサービス・プロバイダ)に関連付けられていると判定するために、ルックアップ又は他の検索を実行しうる。
【0197】
動作1506において、取引コードが多機能取引コードであると判定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、カスタマのコンピューティング・デバイス(例えば、カスタマ・コンピューティング・デバイス110)へ、取引のための支払を処理するために複数のP2P支払プラットフォームのうちの1つを選択することの要求を送信しうる。少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、要求を受信することに少なくとも部分的に基づいて、P2P支払プラットフォーム(又は他のサービス・プロバイダ)のうちの1つを選択するためにカスタマが相互作用しうる1つ以上の選択可能なコントロールを含むユーザ・インタフェースを提示しうる。このようなユーザ・インタフェースの1つの例が以下に提供される。いくつかの例では、このようなユーザ・インタフェースは、インスタント・アプリケーション、プログレッシブ・ウェブ・アプリケーション、ウェブ・ブラウザ、モバイル支払アプリケーション108、又は支払処理プラットフォームに関連付けられた別のアプリケーションなどを介して提示されうる。
【0198】
動作1508において、支払処理構成要素126は、選択のインジケーションを受信しうる。少なくとも1つの例では、カスタマは、複数のP2P支払プラットフォーム(又は他のサービス・プロバイダ)のうちの1つの選択を示す入力を提供するために、ユーザ・インタフェースと相互作用しうる。カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、選択のインジケーションを支払処理構成要素126へ送信しうる。したがって、支払処理構成要素126は、動作1510に説明されるように、選択されたP2P支払プラットフォームを使用して取引のための支払を処理しうる。すなわち、支払処理構成要素126は、取引のための支払を処理するために、1つ以上の通信(例えば、許可要求、決済要求など)を選択されたP2P支払プラットフォームへ送信しうる。
【0199】
動作1512において、取引コードが多機能取引コードではないと判定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、P2P支払プラットフォームを介して取引のための支払を処理しうる。すなわち、支払処理構成要素126は、取引のための支払を処理するために、取引コードに関連付けられたP2P支払プラットフォームへ1つ以上の通信(例えば、許可要求、決済要求など)を送信しうる。
【0200】
図16Aは、マーチャント・コンピューティング・デバイス114を介して提示されうる例示的なGUIを示す。図16Aは、マーチャント・コンピューティング・デバイス114を介して提示されうる例示的なGUI1600を示す。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、マーチャントとカスタマとの間の取引のための支払を送金するための支払オプション(例えば、クレジット、デビット、その他)を表すユーザ・インタフェース要素を含む支払選択ユーザ・インタフェースを提示しうる。少なくとも1つの例では、GUI1600は、少なくとも1つのP2P支払プラットフォームに関連付けられうる、QRコード1602のような取引コードを含みうる。上述のように、少なくとも1つの例では、取引コードは、P2P支払プラットフォームのロケーションに関連付けられたリソース・ロケータ及び/又はモバイル支払アプリケーション108へのディープ・リンクを含みうる。いくつかの例では、上述のように、取引コードは、複数の異なるP2P支払プラットフォーム又は他のサービス・プロバイダに関連付けられうる多機能取引コードでありうる。少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は例えば、関連付けられたセンサ140を使用して、取引コードと相互作用しうる。例えば、QRコード1602の画像をカメラがキャプチャしうる。
【0201】
いくつかの例では、各異なるP2P支払プラットフォーム及び/又はサービス・プロバイダが代替として、(例えば、多機能取引コードを提示するGUI1600の代わりに)それら自体の取引コードに関連付けられうる。
【0202】
図16Bは、カスタマ・コンピューティング・デバイス110を介して提示されうる例示的なGUI1604を示す。少なくとも1つの例では、取引コードが多機能取引コードであると判定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、取引のための支払を処理するために複数のP2P支払プラットフォームのうちの1つを選択することの要求をカスタマ・コンピューティング・デバイス110へ送信しうる。少なくとも1つの例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、要求を受信することに少なくとも部分的に基づいて、GUI1604のような、P2P支払プラットフォーム(又は他のサービス・プロバイダ)のうちの1つを選択するためにカスタマが相互作用しうる1つ以上の選択可能なコントロールを含むユーザ・インタフェースを提示しうる。選択可能なコントロール1606、選択可能なコントロール1608、選択可能なコントロール1610、及び選択可能なコントロール1612の4つの選択可能なコントロールが示されている。選択可能なコントロールのうちの1つの作動を検出すること(1606~1610)に少なくとも部分的に基づいて、カスタマ・コンピューティング・デバイス110は、上述のように、選択のインジケーションを支払処理構成要素126へ送信しうる。いくつかの例では、GUI1604は、インスタント・アプリケーション、プログレッシブ・ウェブ・アプリケーション、ウェブ・ブラウザ、モバイル支払アプリケーション108、又は支払処理プラットフォームに関連付けられた別のアプリケーションなどを介して提示されうる。
【0203】
図17は、本書で説明されるように、P2P支払プラットフォームの選択に少なくとも部分的に基づいて取引のための支払を処理するための例示的なプロセスに関連付けられた追加の詳細を含む例示的なプロセス1700を示す。
【0204】
動作1702において、支払処理構成要素126は、マーチャントのコンピューティング・デバイス(例えば、マーチャント・コンピューティング・デバイス114)から、カスタマとマーチャントとの間の取引を完了することの要求を受信しうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション112は、取引を完了することの要求を支払処理サーバ104へ送信しうる。少なくとも1つの例では、マーチャントは、取引が完了したことを示すために、POSアプリケーション112によって提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して入力を提供しうる。このような例では、POSアプリケーション112は、取引を完了することの要求を支払処理構成要素126へ送信しうる。少なくとも1つの例では、上述のように、支払処理構成要素126は、取引のための支払処理を進めるかどうかを判定するために、リスク分析を実行しうる。図10を参照して追加の詳細が上述されている。
【0205】
動作1704において、支払処理構成要素126は、取引の支払のために選択されたP2P支払プラットフォームのインジケーションを受信しうる。図14を参照して上述されたように、支払処理構成要素126は、取引の支払のために選択されたP2P支払プラットフォームのインジケーションを受信しうる。取引コードが多機能取引コードである例では、カスタマは、取引の支払を処理するためのP2P支払プラットフォームを選択するために、ユーザ・インタフェースと相互作用しうる。取引コードが多機能でない(例えば、単一のP2P支払プロバイダに関連付けられている)例では、カスタマ・コンピューティング・デバイス110と取引コードとの間の相互作用は、対応するP2P支払プラットフォームの選択を示しうる。
【0206】
動作1706において、支払処理構成要素126は、選択されたP2P支払プラットフォームに関連付けられたサーバへ許可要求を送信しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、P2P通信構成要素128を介して、P2Pサーバ102へ許可要求を送信しうる。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素117は、支払処理通信構成要素118を介して許可要求を受信でき、支払処理プラットフォームから受信された取引データ及び/又はP2P支払プラットフォームによって管理及び/又は保持されるカスタマの記憶残高に少なくとも部分的に基づいて、許可要求を承認するか又は拒否するかを判定しうる。少なくとも1つの例では、カスタマに関連付けられた記憶残高が取引の総コスト以上であるならば、支払処理構成要素126は、支払処理通信構成要素118及びP2P通信構成要素128を介して、支払処理構成要素126へ許可承認(すなわち、許可要求に対する応答)を送信しうる。いくつかの例では、カスタマに関連付けられた記憶残高は、取引の総コスト未満であるかもしれない。少なくとも1つの例では、P2P処理構成要素117は、取引のコストの少なくとも一部を許可しうる。このような例では、P2P処理構成要素117は、取引の総コストの少なくとも一部についての許可承認を支払処理サーバ104へ送信しうる。
【0207】
動作1708において、支払処理構成要素126は、支払が許可されているかどうかを判定しうる。少なくとも1つの例では、支払処理構成要素126は、許可要求に対する応答を受信しうる。取引が許可されていることを応答が示すならば、支払処理構成要素126は、支払が許可されていると判定しうる。取引が許可されていないことを応答が示すならば、支払処理構成要素126は、支払が許可されていないと判定しうる。
【0208】
動作1710において、支払が許可されていると判定することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、選択されたP2P支払プラットフォーム(例えば、P2Pサーバ102)に関連付けられたサーバへ決済要求を送信しうる。少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102から許可承認を受信することに少なくとも部分的に基づいて、支払処理構成要素126は、P2P通信構成要素128を介して、P2Pサーバ102へ決済要求を送信しうる。少なくとも1つの例では、支払処理サーバ104から決済要求を受信することに少なくとも部分的に基づいて、P2P処理構成要素117は、カスタマの記憶残高に関連付けられた資金にアクセスしうる。P2P処理構成要素117は、資金をP2P支払プラットフォームから支払処理プラットフォームに移転しうる。すなわち、P2Pサーバ102は、取引の総コストの少なくとも一部に等しい資金を、カスタマの記憶残高から、マーチャントの記憶残高に関連付けるための支払処理サーバ104に移転しうる。このような例では、支払処理構成要素126は、動作1714に説明されるように、資金を受け取り、資金の少なくとも一部を、支払処理プラットフォームによって管理及び/又は保持されるマーチャントの記憶残高に預けうる。上述のように、いくつかの例では、支払処理構成要素126は、P2Pサーバ102から資金を受け取る前に、資金又はその少なくとも一部を、マーチャントの記憶残高に預けうる。すなわち、P2Pサーバ102は、支払処理サーバ104に資金を移転でき、このとき、支払処理構成要素126は、マーチャントに支払われた資金について支払処理プラットフォームに「返済」しうる。
【0209】
動作1716において、支払処理構成要素126は、選択されたP2P支払プラットフォームを介して支払を拒否しうる。少なくとも1つの例では、支払が許可されないならば、支払処理構成要素126は、支払が拒否されたことのインジケーションをカスタマ・コンピューティング・デバイス110及び/又はマーチャント・コンピューティング・デバイス114へ送信しうる。このような例では、カスタマは、支払のための別のオプションを選択しうる。
【0210】
図18は、例示的な環境1800を説明する。環境1800は、ネットワーク1804を介してユーザ・デバイス1806(これは、いくつかの例では、マーチャント・デバイス1808(個別に、1808(A)~1808(N))及び/又は第三者サービス・プロバイダに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス1810でありうる)と通信しうるサーバ・コンピューティング・デバイス1802を含む。サーバ・コンピューティング・デバイス1802は、以下で説明されるように、ユーザ1814の利点のために1つ以上のサービスを提供しうるサービス・プロバイダ1812に関連付けられうる。サービス・プロバイダ1812に起因するアクションは、サーバ・コンピューティング・デバイス1802によって実行されうる。
【0211】
P2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームが同じサービス・プロバイダ(例えば、サービス・プロバイダ1812)に関連付けられている場合のような、少なくとも1つの例では、サーバ・コンピューティング・デバイス1802は、図1を参照しながら上述されたP2Pサーバ102及び/又は支払処理サーバ104に対応しうる。P2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームが同じサービス・プロバイダに関連付けられていない例では、P2Pサーバ102又は支払処理サーバ104のいずれかが、第三者サービス・プロバイダに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス1810に関連付けられうる。少なくとも1つの例では、ネットワーク1804は、図1のネットワーク106に対応しうる。
【0212】
環境1800は、上述のように、複数のユーザ・デバイス1806を含みうる。ユーザ・デバイス1806の個々は、上述のように、カスタマ・コンピューティング・デバイス110又はマーチャント・コンピューティング・デバイス114に対応しうる。複数のユーザ・デバイス1806のそれぞれ1つは、タブレット・コンピューティング・デバイス、スマートフォン若しくはモバイル通信デバイス、ラップトップ、ネットブック若しくは他のポータブル・コンピュータ若しくは半ポータブル・コンピュータ、デスクトップ・コンピューティング・デバイス、端末コンピューティング・デバイス若しくは他の半静止若しくは静止コンピューティング・デバイス、専用デバイス、ウェアラブル・コンピューティング・デバイス若しくは他の身体装着コンピューティング・デバイス、拡張現実デバイス、仮想現実デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどのような任意のタイプのコンピューティング・デバイスでありうる。いくつかの例では、ユーザ・デバイスのうちの個々のものは、ユーザ1814によって動作可能でありうる。ユーザ1814は、カスタマ、買い手、マーチャント、売り手、借り手、従業者、雇用者、支払人、受取人、宅配業者などと呼ばれうる。ユーザ1814は、ユーザ・デバイス1806を介して提示されるユーザ・インタフェースを介して、ユーザ・デバイス1806と相互作用しうる。少なくとも1つの例では、ユーザ・インタフェースは、ウェブ・ブラウザなどを介して提示されうる。他の例では、ユーザ・インタフェースは、サービス・プロバイダ1812によって提供されうるか、又は別の専用アプリケーションでありうるモバイル・アプリケーション又はデスクトップ・アプリケーションのようなアプリケーションを介して提示されうる。いくつかの例では、ユーザ・デバイス1806の個々は、例えば、本書で説明されるユーザ・インタフェースを提示しうるアプリケーション・ストアからダウンロードされうる、アプリケーションのインスタンス又はバージョン化されたインスタンスを有しうる。このようなアプリケーションの例は、モバイル支払アプリケーション108、POSアプリケーション112などを含む。少なくとも一例では、ユーザ1814は、タッチ入力、音声入力、又は任意の他のタイプの入力を介して、ユーザ・インタフェースと相互作用しうる。
【0213】
上述のように、少なくとも1つの例では、ユーザ1814は、マーチャント1816(個別に、1816(A)~1816(N))を含みうる。一例では、マーチャント1816は、マーチャント1816による使用のために構成されたユーザ・デバイス1806でありうる、それぞれのマーチャント・デバイス1808を動作させうる。この議論のために、「マーチャント」は、購買又は他の獲得手段(例えば、賃貸、借り入れ、交渉など)のためにアイテム(例えば、商品又はサービス)を提供する任意のエンティティでありうる。マーチャント1816は、現実世界の店舗、移動型ストア(例えば、ポップアップ店、食品トラックなど)、オンライン・ストア、前述のものの組合せなどを介して、購入又は他の獲得手段のためのアイテムを提供しうる。いくつかの例では、マーチャント1816のうちの少なくともいくつかは、同じエンティティに関連付けられうるが、異なるマーチャント位置を有することができ、及び/又はフランチャイズ/フランチャイジ関係を有しうる。追加又は代替の例では、マーチャント1816は、異なるマーチャントでありうる。すなわち、少なくとも1つの例では、マーチャント1816(A)は、マーチャント1816(B)及び/又はマーチャント1816(C)とは異なるマーチャントである。
【0214】
この議論のために、「異なるマーチャント」は、2つ以上の無関係なマーチャントを指しうる。したがって、「異なるマーチャント」は、会計、従業者、ブランディングなどを共有しない異なる法的エンティティ(たとえば、自然人及び/又は法人)である2つ以上のマーチャントを指しうる。本書で使用される「異なるマーチャント」は、異なる名前、雇用者識別番号(EIN)、(いくつかの例では)事業ライン、在庫(又はその少なくとも一部)及び/又は同様のものを有する。よって、「異なるマーチャント」という用語の使用は、様々なマーチャント位置又はフランチャイズ/フランチャイジ関係を有するマーチャントを指すものではない。様々なマーチャント一又はフランチャイズ/フランチャイジ関係を有するこのようなマーチャントは、異なるマーチャント位置及び/又は異なるコマース・チャネルを有するマーチャントと呼びうる。
【0215】
各マーチャント・デバイス1808は、その上に記憶されたPOSアプリケーション1818のインスタンスを有しうる。POSアプリケーション1818は、図1を参照して上述されたPOSアプリケーション112に対応しうる。POSアプリケーション1818は、マーチャント・デバイス1808をPOS端末として構成でき、これは、マーチャント1816(A)が1つ以上のカスタマ1820と相互作用することを可能にする。上述のように、ユーザ1814は、マーチャント1816(A)と相互作用するように示されるカスタマ1820のようなカスタマを含みうる。この議論のために、「カスタマ」は、マーチャントからアイテムを取得する任意のエンティティでありうる。図18には2人のカスタマ1820のみが示されているが、任意の数のカスタマ1820がマーチャント1816と相互作用しうる。さらに、図18はマーチャント1816(A)と相互作用するカスタマ1820を示すが、カスタマ1820はマーチャント1816のいずれとも相互作用しうる。
【0216】
少なくとも1つの例では、(マーチャント1816からの)アイテムに対する(カスタマ1820からの)資金の交換を伴う、カスタマ1820とマーチャント1816との間の相互作用は、「取引」と呼ばれうる。少なくとも1つの例では、POSアプリケーション1818は、POS取引に関連付けられた取引データを決定しうる。取引データは、マーチャント・デバイス1808(A)に関連付けられたリーダ・デバイス1822から取得されうる支払情報、ユーザ認証データ、購入額情報、購入時点の情報(例えば、購入されたアイテム、購入日、購入時刻など)などを含みうる。POSアプリケーション1818は、取引データをサーバ・コンピューティング・デバイス1802へ送信しうる。さらに、POSアプリケーション1818は、マーチャント1816(A)がPOSアプリケーション1818を介してPOSアプリケーション1818及び/又はサービス・プロバイダ1812と相互作用することを可能にするためのUIを提示しうる。
【0217】
少なくとも1つの例では、マーチャント・デバイス1808(A)は、(POSアプリケーション1812の実行を介して)POS端末として構成された専用コンピューティング・デバイスでありうる。少なくとも1つの例では、POS端末は、以下で説明されるように、クレジット・カード、デビット・カード、ギフト・カード、近距離通信ベースの支払道具などのような様々な支払道具を受け入れることができるリーダ・デバイス1822に接続されてもよい。少なくとも1つの例では、リーダ・デバイス1822は、マイクロフォン・ポート、ヘッドフォン・ポート、オーディオジャック、データ・ポート、又は他の適切なポートのような、マーチャント・デバイス1808(A)内のポートにプラグインしうる。追加又は代替の例では、リーダ・デバイス1822は、Bluetooth(登録商標)、BLEなどを介してのような、別の有線又はワイヤレス接続を介してマーチャント・デバイス1808(A)に結合されうる。追加の詳細は、図18を参照して以下に説明される。いくつかの例では、リーダ・デバイス1822は、リストバンドなどを含むがこれらに限定されない代替支払道具から情報を読み取りうる。
【0218】
いくつかの例では、リーダ・デバイス1822は、磁気ストライプ支払カード、EMV支払カード、及び/又は近距離通信(例えば、近距離無線通信(NFC)、無線周波数識別(RFID)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)など)支払道具(例えば、タッピングのために構成されたカード又はデバイス)のような支払道具と物理的に相互作用してもよい。POS端末は、リッチなユーザ・インタフェースを提供し、リーダ・デバイス1822と通信し、サーバ・コンピューティング・デバイス1802と通信してもよく、これは、他のサービスの中でも、支払処理プラットフォームを提供しうる。サービス・プロバイダ1812に関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス1802は、以下で説明されるように、サーバ・コンピューティング・デバイス1810と通信しうる。このようにして、POS端末及びリーダ・デバイス1822は、マーチャント1816(例えば、マーチャント1816(A)~1816(N))とカスタマ1820(例えば、カスタマ1820(A)~1820(N))との間の取引をまとめて処理してもよい。いくつかの例では、POS端末及びリーダ・デバイスは、1対1のペアリングで構成されうる。他の例では、POS端末及びリーダ・デバイスは、多対1のペアリング(例えば、複数のリーダ・デバイスに結合された1つのPOS端末又は1つのリーダ・デバイスに結合された複数のPOS端末)で構成されうる。いくつかの例では、例えば近距離通信技術を介して、一次POS端末と二次端末との間で二次端末からの情報が共有されることを可能にするために、「二次」端末、例えば、バック・オブ・ザ・ハウス・システム、プリンタ、ライン・バスタ・デバイス、POSリーダなどのような、複数の他のデバイスに接続された複数のPOS端末が存在しうる。この種の構成はまた、オフライン-オンライン・シナリオにおいて、1つのデバイス(例えば、二次端末)がユーザ入力を受け続けることを可能にし、一次又は二次端末がオンライン・モードに切り替わる場合に別のデバイス(例えば、一次端末)とデータを同期させるように機能してもよい。他の例では、このようなデータ同期は、周期的に、又はランダムに選択された時間間隔で起こってもよい。
【0219】
POSシステム1824のPOS端末及びリーダ・デバイス1822は、別個のデバイスとして示されているが、追加又は代替の例では、POS端末及びリーダ・デバイス1822は、単一のデバイスの一部でありうる。いくつかの例では、リーダ・デバイス1822は、カスタマ1820に情報を提示するために、その中に統合されたディスプレイを有しうる。追加又は代替の例では、POS端末は、カスタマ1820に情報を提示するために、その中に統合されたディスプレイを有しうる。POSシステム1824のようなPOSシステムは、POS端末及びリーダ・デバイスが世界中の異なる位置で取引を処理しうるように、モバイルであってもよい。POSシステムは、以下に説明されるように、カード存在取引及びカード非存在(CNP)取引を処理するために使用されうる。
【0220】
カード存在取引は、カスタマ1820と彼又は彼女の支払道具との両方が取引の時点で物理的に存在する取引である。カード存在取引は、スワイプ、ディップ、タップ、又は物理的な支払道具(例えば、カード)若しくは他のようにして存在する支払道具とリーダ・デバイス1822との間の任意の他の相互作用によって処理されてもよく、それによって、リーダ・デバイス1822は、支払道具から支払データを取得できる。スワイプは、カスタマ1820(A)が磁気ストリップに含まれる支払データをキャプチャするリーダ・デバイス1822を通して磁気ストリップを有するカード又は他の支払道具をスライドさせるカード存在取引である。ディップは、カスタマ1820(a)が、埋め込まれたマイクロチップ(すなわち、チップ)を有する支払道具をリーダ・デバイス1822に最初に挿入するカード存在取引である。ディップされた支払道具は、リーダ・デバイス1822がカスタマ1820(A)にカード又は他の支払道具を取り外すように促すまで、支払リーダ内に留まる。支払道具がリーダ・デバイス1822内にある間に、マイクロチップは、POSシステム1824から・コンピューティング・デバイスサーバ1810(これは、アクワイアラ銀行、イシュア、及び/又はカード支払ネットワーク(これは、例えば、Mastercard(登録商標)、VISA(登録商標)など)を含むがこれらに限定されない支払サービスを提供する第三者サービス・プロバイダに関連付けられうる)へ送信され、同一のワンタイム・コードと照合されるように、ワンタイム・コードを作成しうる。タップは、カスタマ1820が短距離通信(例えば、NFC、RFID、Bluetooth(登録商標)、BLEなど)を介して取引を完了するために、リーダ・デバイス1822上で彼又は彼女の支払道具(例えば、カード、支払アプリケーションを実行するスマートフォンのような電子デバイス)をタップ又はホバリングしてもよいカード存在取引である。短距離通信は、支払道具がリーダ・デバイス1822と情報を交換することを可能にする。タップは、非接触支払と呼ばれてもよい。
【0221】
CNP取引は、カード又は他の支払道具がPOSに物理的に存在しない取引であり、その結果、支払データは、取引を完了するために、(例えば、マーチャント、カスタマなどによって)手動でキー入力される必要があり、又は、支払データがカード・オン・ファイル・データ・ストアから呼び戻される必要がある。
【0222】
少なくとも1つの例では、カスタマ1820(A)は、ユーザ・デバイス1806のうちの1つ(例えば、カスタマ・デバイス1826)と相互作用しうる。少なくとも1つの例では、カスタマ・デバイス1826は、それにインストールされたモバイル支払アプリケーション1828のインスタンスを有しうる。モバイル支払アプリケーション1828は、図1を参照して上述されたモバイル支払アプリケーション108に対応しうる。少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション1828は、上述のように、カスタマ1820(A)がP2P支払プラットフォームを介して資金を送信及び/又は受信することを可能にするために、1つ以上のユーザ・インタフェースを提示しうる。いくつかの例では、上述のように、モバイル支払アプリケーション108は、非接触支払を処理するために、マーチャント・デバイス1808(A)及び/又はサーバ・コンピューティング・デバイス1802と通信を交換しうる。すなわち、少なくとも1つの例では、モバイル支払アプリケーション1828は、カスタマが、本書で説明されるP2P支払プラットフォーム及び支払処理プラットフォームを介して、マーチャントとのP2P取引に参加することを可能にしうる。
【0223】
POSシステム1824、サーバ・コンピューティング・デバイス1802、及び/又はサーバ・コンピューティング・デバイス1810は、取引が許可されているかどうかを判定するために、支払情報及び取引データを交換してもよい。例えば、POSシステム1824は、暗号化された支払データ、ユーザ認証データ、購入額情報、購入時点情報など(まとめて、取引データ)を、ネットワーク1804を介してサーバ・コンピューティング・デバイス1802に提供してもよい。サーバ・コンピューティング・デバイス1802は、取引データの一部を、上述のように、又は他のようにして本書に記載されるように、サーバ・コンピューティング・デバイス1810へ送信してもよい。上述のように、少なくとも1つの例では、サーバ・コンピューティング・デバイス1810は、アクワイアラ銀行、イシュア、及び/又はカード支払ネットワーク(例えば、Mastercard(登録商標)、VISA(登録商標)など)を含むがこれらに限定されない、支払サービスを提供する第三者サービス・プロバイダに関連付けられうる。
【0224】
この議論のために、「支払サービス・プロバイダ」は、取得銀行(「アクワイアラ」)、発行銀行(「イシュア」)、カード決済ネットワークなどでありうる。一例では、アクワイアラは、支払(例えば、クレジット又はデビット・カード支払)を処理し、マーチャントに代わってリスクを引き受けることができる銀行又は金融機関である。アクワイアラは、カード協会の登録会員(例えば、Visa(登録商標)、MasterCard(登録商標))であってもよく、カード支払ネットワークの一部でありうる。アクワイアラ(例えば、それに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス1810)は、取引が承認されているか又は不足しているかを判定するために、カード支払ネットワーク(例えば、Mastercard(登録商標)、VISA(登録商標)など)のサーバ・コンピューティング・デバイスに資金移転要求を送信しうる。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、アクワイアラとして機能し、カード支払ネットワークに直接接続しうる。
【0225】
カード支払ネットワーク(例えば、それに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス1810)は、発行銀行(例えば、「イシュア」)に資金移転要求を転送しうる。イシュアは、金融口座(例えば、クレジット又はデビット・カード口座)をユーザに提供する銀行又は金融機関である。イシュアは、ユーザに支払カードを発行でき、発行銀行が支払カードを発行したカード所有者によって行われた購入に対してアクワイアラに支払いうる。イシュア(例えば、それに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス1810)は、カスタマが支払取引に関連付けられた関連料金を負担する能力を有するかどうかについての判定を行いうる。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、イシュアとして機能でき、及び/又はイシュアと提携しうる。取引は、イシュア及び/又はカード支払ネットワーク(例えば、それに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス1810)によって承認又は拒否され、支払許可メッセージはイシュアからPOSデバイスに、上述の反対の経路を介して、又は代替経路を介して通信される。
【0226】
上述したように、支払サービス・プロバイダに関連付けられうるサーバ・コンピューティング・デバイス1810は、取引データ、ならびに取引の当事者(例えば、カスタマ1820及び/又はマーチャント1816(A))に関する情報に基づいて、取引が許可されているかどうかを決定してもよい。サーバ・コンピューティング・デバイス1810は、ネットワーク1804を介してサーバ1802へ許可通知を送信してもよく、これは、取引が許可されているかどうかを示すために、ネットワーク1804を介してPOSシステム1824へ許可通知を送信してもよい。サーバ・コンピューティング・デバイス1802は、取引識別子のような追加の情報もPOSシステム1824へ送信してもよい。一例では、サーバ1802は、取引を許可又は拒否するために、POSシステム1824及び/又はサーバ・コンピューティング・デバイス1810と通信するための、マーチャント・アプリケーション及び/又は他の機能構成要素を含みうる。
【0227】
サーバ・コンピューティング・デバイス1802からPOSシステム1824によって受信される許可通知に基づいて、マーチャント1816(A)は、取引が承認されたかどうかをカスタマ1820に示してもよい。いくつかの例では、承認は、POSシステム1824において、例えば、POSシステム1824のディスプレイにおいて示されてもよい。他の例では、例えば、近距離通信支払道具として動作しているスマートフォン又は時計などのような、承認された取引に関する情報が、スマートフォン又は時計のディスプレイを介して提示するために近距離通信支払道具に提供されてもよい。いくつかの例では、追加の又は代替の情報が、領収書、特別オファ、クーポン、又はロイヤルティ・プログラム情報を含むがこれに限定されない、承認された取引通知とともにさらに提示されうる。
【0228】
上述のように、サービス・プロバイダ1812は、他のサービスの中でも、支払処理プラットフォーム、在庫管理サービス、カタログ管理サービス、ビジネス・バンキング・サービス、金融サービス、貸出しサービス、予約管理サービス、ウェブ開発サービス、給与サービス、従業者管理サービス、約束サービス、ロイヤルティ追跡サービス、レストラン管理サービス、注文管理サービス、フルフィルメント・サービス、ピア・ツー・ピア支払サービス、オンボーディング・サービス、アイデンティティ検証(IDV)サービスなどを提供しうる。いくつかの例では、ユーザ1814は、サービス・プロバイダ1812のサービスのすべてにアクセスしうる。他の例では、ユーザ1814は、リスク許容度、IDV出力、サブスクリプションなどに基づきうる、サービスへの段階的アクセスを有しうる。少なくとも1つの例では、このようなサービスへのアクセスは、POSアプリケーション1812を介してマーチャント1816に利用されうる。追加又は代替の例では、各サービスは、それ自体のアクセス・ポイント(例えば、アプリケーション、ウェブ・ブラウザなど)に関連付けられうる。
【0229】
サービス・プロバイダ1812は、上述のように、マーチャント1816に代わって支払を処理するための支払処理プラットフォームを提供しうる。例えば、サービス・プロバイダ1812は、マーチャント1816がカスタマ1820とのPOS取引を行う場合に、カスタマ1820から支払を受け取ることを可能にするために、上述のように、支払処理ソフトウェア、支払処理ハードウェア、及び/又は支払処理プラットフォームをマーチャント1816に提供しうる。例えば、サービス・プロバイダ1812は、マーチャント1816がPOS取引のためにカスタマ1820から現金支払、支払カード支払、及び/又は電子支払を受け取ることを可能にすることができ、サービス・プロバイダ1812は、マーチャント1816に代わって取引を処理しうる。
【0230】
サービス・プロバイダ1812がマーチャント1816に代わって取引を処理する際に、サービス・プロバイダ1812は、1つ以上の台帳においてマーチャント1816の口座又は残高を保持しうる。例えば、サービス・プロバイダ1812は、取引のためにマーチャント1816(A)に支払われる資金の額を決定するために、取引のために受信された取引データを分析しうる。少なくとも1つの例では、このような額は、支払処理プラットフォームを提供するためにサービス・プロバイダ1812によって課金される料金を差し引いた総購入価格でありうる。マーチャント1816(A)に支払われる資金額を決定することに基づいて、サービス・プロバイダ1812は、マーチャント1816(A)の口座に資金を預け入れうる。口座は、記憶残高を有することができ、これは、サービス・プロバイダ1812によって管理されうる。口座は少なくとも、記憶残高がサービス・プロバイダ1812の台帳によって管理され、関連する資金が予定預金、同日預金、即時預金、及びリンクされた支払道具を含むがこれに限定されない様々な出金チャネルを介してアクセス可能であるため、従来の銀行口座とは異なりうる。
【0231】
予定預金は、サービス・プロバイダ1812がマーチャント1816(A)の記憶残高に関連付けられた資金を、(例えば、サーバ・コンピューティング・デバイス1810に関連付けられた)銀行又は他の金融機関に保持されているマーチャント1816(A)の銀行口座に移転する場合に発生しうる。予定預金は、POS取引が資金調達された後の予定された時刻、すなわち、POS取引が発生した後の営業日、又はその前後に発生しうる。いくつかの例では、マーチャント1816(A)は、予定預金の前に資金にアクセスしうる。例えば、マーチャント1816(A)は、同日預金にアクセスしてもよく(例えば、サービス・プロバイダ1812はPOS取引と同じ日に、いくつかの実施形態ではPOS取引が資金供給される前に、マーチャントのリンクされた銀行口座に記憶残高からの資金を預金する)、又は即座預金にアクセスしてもよい(例えば、サービス・プロバイダ1812は、要求に応じてのような、オンデマンドで、記憶残高からマーチャントのリンクされた銀行口座に資金を預金する)。さらに、少なくとも1つの例では、マーチャント1816(A)は、サービス・プロバイダ1812によって管理される口座からマーチャント1816(A)の銀行口座に資金を最初に移転することなく、マーチャントが資金にアクセスすることを可能にする、記憶残高にリンクされた支払道具を有しうる。
【0232】
少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、在庫管理サービスを提供してもよい。すなわち、サービス・プロバイダ1812は、在庫追跡及び報告を提供してもよい。在庫管理サービスは、マーチャント1816(A)が利用可能な各アイテムの量(すなわち、在庫)に関連付けられたデータを記憶するデータベースにマーチャント1816(A)がアクセスし、管理することを可能にしてもよい。さらに、少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、マーチャント1816(A)がカタログを保持することを可能にするために、カタログ管理サービスを提供でき、これは、マーチャント1816(A)が取得のために利用可能であるアイテムに関連関連付けられたデータを記憶するデータベースでありうる(すなわち、カタログ管理サービス)。少なくとも1つの例では、カタログは、複数のデータ・アイテムを含んでもよく、複数のデータ・アイテムのうちのデータ・アイテムは、マーチャント1861(A)が取得のために利用可能であるアイテムを表してもよい。サービス・プロバイダ1812は、アイテムの価格設定、カタログ上のアイテムの配置、及び在庫のマルチ・パーティ・フルフィルメントに関連する推奨を提供しうる。
【0233】
少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、ビジネス・バンキング・サービスを提供でき、これは、マーチャント1816(A)が(支払処理及び/又は他の資金源からの)マーチャント1816(A)の口座への預金、口座からの給与支払(例えば、マーチャント1816(A)の従業者への支払)、口座から直接又はリンクされたデビット・カードからの他のマーチャントへの支払(例えば、ビジネス対ビジネス)、予定預金及び/又は即時預金などを介して行われる出金などを追跡することを可能にする。さらに、ビジネス・バンキング・サービスは、マーチャント1816(A)が、カスタマイズされた支払道具(例えば、クレジット・カード)を取得し、(例えば、利用可能な獲得残高の提示を介して)彼らがどれだけの金銭を獲得しているかをチェックし、彼らの金銭が(例えば、(手数料の内訳を含みうる)預金レポート、支出レポートなどを介して)どこに行くかを理解し、(例えば、予定預金、即時預金、リンクされた支払道具などを介して)獲得金銭にアクセス/使用し、(例えば、預金予定の管理、預金速度、リンクされた道具などを介して)彼らの金銭の制御を感じさせることを可能とする。さらに、ビジネス・バンキング・サービスは、マーチャント1816が彼らの財務的健全性を追跡するために彼らのキャッシュ・フローを視覚化し、次回の義務(例えば、貯蓄)のために金銭を確保し、目標に沿って金銭を編成することなどを可能にする。
【0234】
少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、ビジネス・ローン、カスタマ・ローン、固定期間ローン、可変期間ローンなどを介して、融資サービス及び商品を提供しうる。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、このような資金オファに関連付けられた資金オファ及び/又は期間を拡張するかどうかを決定するために、1つ以上のリスク信号を利用しうる。
【0235】
少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、いくつかの例では、借り手の短期的な運営上の必要性(例えば、キャピタル・ローン)に資金を供給するために使用される借り手にローンを提供及び/又は貸すための金融サービスを提供しうる。例えば、マーチャントである潜在的な借り手は、様々な運用コスト(例えば、賃貸料、給与、在庫など)を調達するために、キャピタル・ローン商品を介してキャピタル・ローンを取得しうる。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、異なるタイプのキャピタル・ローン商品を提供しうる。例えば、少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、日次返済ローン商品を提供でき、キャピタル・ローンは例えば、借り手に代わって支払処理サービスによって処理される取引の一部から日次で返済される。これに加えて及び/又はこれに代えて、サービス・プロバイダ1812は、月次返済ローン商品を提供でき、キャピタル・ローンは例えば、支払処理プラットフォームにリンクされた銀行口座からの借方を介して、月次で返済される。マーチャントの信用リスクは、支払額、同様の境遇にあるマーチャントの信用リスク、過去の取引履歴、季節性、信用履歴などの要因を考慮するリスク・モデルを使用して評価されてもよい。
【0236】
これに加えて及び/又はこれに代えて、サービス・プロバイダ1812は、いくつかの例では、借り手のカスタマ購入(例えば、消費者ローン)に資金調達するために使用されるローンを借り手に提供及び/又は貸すための融資サービスを提供しうる。少なくとも1つの例では、借り手がマーチャント1816のうちの1つでありうるマーチャントからアイテムを購入することを可能にするために、借り手は、ローンの要求を提出しうる。サービス・プロバイダ1812は、借り手がマーチャントからアイテムを購入したか、又は購入しようとすると判定することに少なくとも部分的に基づいて、ローンを生成しうる。ローンは、アイテムの実際の購入価格に基づく残高に関連付けることができ、借り手は、ローンを経時的に返済しうる。いくつかの例では、借り手は、サービス・プロバイダ1812によって管理及び/又は保持される資金を介して(例えば、マーチャントに代わって処理される支払、マーチャントに移転される資金などからマーチャントに支払われる支払から)支払われうる、分割払いを介してローンを返済しうる。サービス・プロバイダ1812は、特にローン商品に結び付けられた、支払道具のような特定の金融商品を提供しうる。例えば、一実装形態では、サービス・プロバイダ1812は、資本をマーチャント又はカスタマのデビット・カードに関連付け、デビット・カードの使用はローンの条件によって規定される。いくつかの例では、マーチャントは、特定の購入を行うためにデビット・カードのみを使用してもよい。他の例では、ローン商品に関連付けられた「分割払い」が、支払道具を介して直接クレジットされる。よって、支払道具は、ローン及び/又はローンに関連付けられた当事者に合わせてカスタマイズされる。
【0237】
サービス・プロバイダ1812は、HTML、XML、Javascript、CSS、又は他のウェブ・デザイン・ツールに精通していないユーザ1814が、専門的で美的なウェブサイトを作成し、保持することを可能にするウェブ開発サービスを提供しうる。これらのウェブ・ページ編集アプリケーションのいくつかは、ユーザがウェブ・ページを構築すること、及び/又はウェブ・ページを修正すること(例えば、ウェブ・ページに関連付けられたコンテンツを変更、追加、又は削除すること)を可能にする。さらに、ウェブ開発サービスは、ウェブサイトに加えて、例えばソーシャル・メディア投稿のような他のオンライン・オムニ・チャネル・プレゼンスを作成し、保持しうる。いくつかの例では、結果として生じるウェブ・ページ及び/又は他のコンテンツ・アイテムは、オンライン/電子商取引プラットフォームを介して販売のためにアイテムを提供するために使用されうる。すなわち、結果として生じるウェブ・ページ及び/又は他のコンテンツ・アイテムは、1つ以上のマーチャント1816によるオンライン・ストア又はオファリングに関連付けられうる。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、マーチャント1816のオムニ・チャネル・プレゼンスを補うために、コンテンツ・アイテムを推奨及び/又は生成しうる。すなわち、マーチャント1816のマーチャントがウェブ・ページを有するならば、サービス・プロバイダ1812は、ウェブ開発又は他のサービスを介して、ソーシャル・メディア、メールなどのような他のチャネルを介して提示されるべき追加のコンテンツ・アイテムを推奨及び/又は生成しうる。
【0238】
さらに、サービス・プロバイダ1812は、雇用者に代わって行われる作業に対して雇用者が従業者に支払うことを可能にする給与サービスを提供しうる。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、(例えば、インポートされたタイムカード及び/又はPOS相互作用を通して)従業者によって作業された時間、従業者によって行われた販売、従業者によって受け取られたチップなどを含むデータを受信しうる。このようなデータに基づいて、サービス・プロバイダ1812は、給与サービスを介して雇用者に代わって従業者に給与支払を行いうる。例えば、サービス・プロバイダ1812は、給与支払を行うために使用されるべき、雇用者の銀行からサービス・プロバイダ1812の銀行への、従業者の給与のために支払われるべき総額の移転を支援しうる。少なくとも1つの例では、資金がサービス・プロバイダ1812の銀行で受け取られた場合に、サービス・プロバイダ1812はしばしば、作業が従業者によって実際に行われたときから1日、1週間、又はそれ以上後に、小切手又は直接入金などによって従業者に支払いうる。追加又は代替の例では、サービス・プロバイダ1812は、サービス・プロバイダ1812によって実行されるリスク及び/又は信頼性分析の少なくとも一部に基づいて、従業者が同日又は即座の預金を介して支払を受け取ることを可能にしうる。
【0239】
さらに、少なくとも一例では、サービス・プロバイダ1812は、従業者のスケジュールを管理するための従業者管理サービスを提供しうる。さらに、サービス・プロバイダ1812は、ユーザ1814が約束をスケジュールするためのスケジュールを設定すること、及び/又はユーザ1814が約束をスケジュールすることを可能にするための約束サービスを提供しうる。
【0240】
いくつかの例では、サービス・プロバイダ1812は、ユーザ1814が予約を実行及び/又は管理すること、フロント・オブ・ハウス及び/又はバック・オブ・ハウスの動作を監視することなどを可能にするために、レストラン管理サービスを提供しうる。このような例では、マーチャント・デバイス1808及び/又はサーバ・コンピューティング・デバイス1802は、フロント・オブ・ハウス(例えば、POSデバイス)及び/又はバック・オブ・ハウス(例えば、キッチン表示システム(KDS))に配置されうる、1つ以上の他のコンピューティング・デバイスと通信するように構成されうる。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、レストランがオープン・チケット、スプリット・チケットなどを管理すること、及び/又はフルフィルメント・サービスを管理することを可能にするために、注文管理サービス及び/又はフルフィルメント・サービスを提供しうる。いくつかの例では、このようなサービスは、上述されたように、レストラン・マーチャントに関連付けられうる。追加又は代替の例では、このようなサービスは、任意のタイプのマーチャントでありうる。
【0241】
少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、配達のために宅配業者を使用しうるフルフィルメント・サービスを提供でき、宅配業者は配達サービス、写真サービスなどを提供するために複数のロケーションの間を移動しうる。宅配業者は、要求ユーザ1814のためのサービス(例えば、アイテムの配達、画像のキャプチャ等)を実行するために、場所の間を移動しうるユーザ1814でありうる。いくつかの例では、宅配業者は、サービス・プロバイダ1812から対価を受け取りうる。宅配業者は、自動車、自転車、スクータ、オートバイ、バス、航空機、ヘリコプタ、ボート、スケートボードなどのような1つ以上の乗り物を使用しうる。しかし、他の例では、宅配業者が乗り物なしで、足で、又は別のようにして移動しうる。本書で議論されるいくつかの例は、人々が、あるタイプのクラウド・ソーシングされたサービス・エコノミに宅配業者として参加することを可能にする。ここで、本質的に、モバイル・デバイスを有する任意の人は、本書で説明されるサービスを提供する宅配業者ネットワークにおいて、すぐに宅配業者になり、又は宅配業者でなくなることができる。少なくとも1つの例では、宅配業者は、無人航空機(例えば、ドローン)、自律車両、又は場所の間を移動するための命令を受信できる任意の他のタイプの車両でありうる。いくつかの例では、サービス・プロバイダ1812は、それぞれのデバイス1806を介して提示されるユーザ・インタフェース(例えば、アプリケーション、ウェブ・ブラウザ、又は他のアクセス・ポイント)を介して、宅配業者サービスに対する要求を受信し、その要求をアクティブな宅配業者に自動的に割り当て、配送指示を宅配業者に通信しうる。
【0242】
いくつかの例では、サービス・プロバイダ1812は、オムニ・チャネル・フルフィルメント・サービスを提供しうる。例えば、カスタマがマーチャントと注文を行い、1つ以上のアイテムが在庫切れであるか、又は他のようにして利用できないためにマーチャントが注文を履行できないならば、サービス・プロバイダ1812は、カスタマの注文を履行するために、サービス・プロバイダ1812のプラットフォームの一部である他のマーチャント及び/又は販売チャネルを活用しうる。すなわち、別のマーチャントは、カスタマの注文を履行するために1つ以上のアイテムを提供しうる。さらに、いくつかの例では、別の販売チャネル(例えば、オンライン、現実世界の店舗など)が、カスタマの注文を履行するために使用されうる。
【0243】
いくつかの例では、サービス・プロバイダ1812は、会話型商取引サービスを介した会話型商取引を可能にでき、これは、ユーザ1814の意図を決定するために、2人以上のユーザ1814の間で交換されたメッセージ、仮想アシスタントへの音声入力などを分析するための1つ以上の機械学習メカニズムを使用しうる。いくつかの例では、サービス・プロバイダ1812は、カスタマ・サービスを自動化し、プロモーションを提供し、推奨を提供し、又は他のようにしてリアルタイムでカスタマと相互作用するために、決定された意図を利用しうる。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、カスタマが電話、電子メール送信、マーチャントのウェブ・ページ又は他のチャネルに訪問する必要なく、購入を行うか、又は他のようにして取引を行うことを可能にするために、商品及びサービス、並びに支払メカニズムを通信プラットフォーム(例えば、メッセージングなど)に統合しうる。すなわち、会話型商取引は、カスタマが情報を収集し購入を行うために、会話とウェブ・ページとの間で前後に切り替える必要性を軽減する。
【0244】
少なくとも一例では、サービス・プロバイダ1812(例えば、サーバ・コンピューティング・デバイス1820)は、2人以上のユーザ1814間のP2P支払を可能にする、上述のP2P支払プラットフォームを介したP2P支払サービスを提供しうる。少なくとも一例では、サービス・プロバイダ1812は、カスタマ1820(A)~1820(N)のようなユーザによる動作のために構成されたデバイス1806上にインストールされた支払アプリケーション(又は他のアクセス・ポイント)のインスタンスと通信しうる。一例では、支払人によって操作される第1のデバイス上で実行される支払アプリケーションのインスタンスは、支払人の口座から受取人の口座(例えば、P2P支払)に資金の額(例えば、フィアット通貨又は暗号通貨、証券、及び関連する資産などの非フィアット通貨)を移転するために要求をサービス・プロバイダ1812へ送信しうる。少なくとも1つの例では、カスタマ1820(A)は、支払人及び/又は受取人(すなわち、ユーザ)でありえ、本書に説明される支払処理プラットフォームは、1つ以上のマーチャントの代わりに支払人及び/又は受取人でありうる。サービス・プロバイダ1812は、移転を支援にでき、移転が処理中である(又は完了した)受取人によって操作される第2のモバイル・デバイス上で実行される支払アプリケーションのインスタンスへ通知を送信しうる。いくつかの例では、サービス・プロバイダ1812は、支払アプリケーションのインスタンスに追加の又は代替の情報(例えば、支払人への低い残高、支払人又は受取人への現在残高など)を送りうる。いくつかの実施形態では、支払人及び/又は受取人は、例えば、コンテキスト、近接度、事前取引履歴などに基づいて、自動的に識別されうる。他の例では、受取人は、支払人が資金の移転を開始する前に、支払人に資金を求める要求を送りうる。移転される資金は、現金、暗号通貨などを含むがこれらに限定されない任意のデジタル通貨タイプに関連付けられうる。いくつかの実施形態では、サービス・プロバイダ1812は、移転処理を高速化し、支払人の金融ネットワークに起因しうる任意の遅延を補償するために、支払人に代わって受取人への要求を資金化する。
【0245】
いくつかの実施形態では、サービス・プロバイダ1812は、特定の構文を有する「支払プロキシ」の識別情報を介してP2P支払プロセスを引き起こしうる。例えば、構文は、1つ以上の英数字(例えば、$Cash)を接頭辞とする通貨インジケータを含む。通貨インジケータは、現金を移転するための送信者からの要求として入力を扱うことをコンピュータ・システムに示すタグ付けメカニズムとして動作し、(通貨インジケータによってタグ付けされた1つ以上の英数字を含む)構文の検出は現金の移転を引き起こす。通貨インジケータは、ドル($)、ユーロ(ユーロ記号)、ポンド(ポンド記号)、ルピー(ルピー記号)、元(¥)などを含むがこれらに限定されない様々な通貨に対応しうる。ドル通貨インジケータ($)の使用が本書で使用されるが、任意の通貨記号が等しく使用されうることが理解されるべきである。P2Pプロセスは、ユーザ・デバイス1806上で実行される特定のアプリケーション(例えば、モバイル支払アプリケーション1828)を通じて開始されうる。
【0246】
いくつかの実施形態では、P2Pプロセスは、フォーラム文脈内で実装されうる。「フォーラム」という用語は、本書で使用される場合、コメント、投稿、電子掲示板上のメッセージ、ソーシャル・ネットワーキング・プラットフォーム上のメッセージ、及び/又は任意の他のタイプのメッセージを介したユーザ相互作用及びエンゲージメントを可能にする、コンテンツ・プロバイダのメディア・チャネル(例えば、ソーシャル・ネットワーキング・プラットフォーム、マイクロブログ、ブログ、ビデオ共有プラットフォーム、音楽共有プラットフォームなど)を指す。フォーラムは、(例えば、メッセージの作成、コメントの投稿などを通じて)フォーラムのユーザが互いに相互作用することを可能にするために、コンテンツ・プロバイダによって採用されうる。いくつかの実施形態では、「フォーラム」はまた、商品及び/又はサービスを提供する電子商取引又は小売組織のアプリケーション又はウェブ・ページを指してもよい。このようなウェブサイトは、商品又はサービスが仮想カートに追加される前又は後に完了するためのオンライン「フォーム」を提供しうる。オンライン・フォームは、ユーザ相互作用及びエンゲージメントを受信するための1つ以上のフィールドを含んでもよい。具体例は、ユーザの名前及び他の識別情報、ユーザの配送先住所などを含む。これらのフィールドのうちのいくつかは、クレジット・カード、デビット・カード、プリペイド・カード、ギフト・カード、仮想ウォレットなどのような他の種類の支払メカニズムの代わりに、支払プロキシのような支払情報を受信するように構成されてもよい。
【0247】
いくつかの実施形態では、P2Pプロセスは、メッセージング・アプリケーション・コンテキストのような通信アプリケーション・コンテキスト内で実装されうる。「メッセージング・アプリケーション」という用語は、本書で使用される場合、通信メッセージの使用を通じて、有線又は無線通信ネットワークを介してユーザ間(例えば、メッセージの送信者と受信者)の通信を可能にする任意のメッセージング・アプリケーションを指す。メッセージング・アプリケーションは、サービス・プロバイダ1812によって利用されうる。例えば、サービス・プロバイダ1812は、メッセージング・アプリケーション(例えば、チャット又はメッセージング能力)を介してユーザに通信サービスを提供するメッセージング・サービスを提供しうる。メッセージング・アプリケーションは例えば、電話(例えば、従来の携帯電話又はスマートフォン)間の通信のためのテキスト・メッセージング・アプリケーション、又は通信のためにインターネットを使用するスマートフォン及び電話のためのクロスプラットフォーム・インスタント・メッセージング・アプリケーションを含みうる。メッセージング・アプリケーションは、サーバ・コンピューティング・デバイス1802(このような例では「メッセージング・サーバ」と呼ばれうる)へ又はこれから送信される命令に基づいて、ユーザ・デバイス1806(例えば、モバイル・デバイス又は従来のパーソナル・コンピュータ(PC))上で実行されうる。いくつかの例では、メッセージング・アプリケーションは、支払アプリケーションのユーザが互いに通信することを可能にするメッセージング能力を有する支払アプリケーションを含みうる。このような例では、支払アプリケーションは、サーバ・コンピューティング・デバイス1802へ又はこれから送信される命令に基づいて、ユーザ・デバイス1806上で実行されうる(例えば、本書で論じられる支払サービス、又は支払取引をサポートする別の支払サービス)。
【0248】
少なくともいくつかの実施形態では、P2Pプロセスは、ランディング・ページ・コンテキスト内で実装されうる。「ランディング・ページ」という用語は、本書で使用される場合、個人化されたロケーション・アドレスに関連付けられた受信者に代わって支払を収集するために専用である個人化されたロケーション・アドレスによって識別される仮想ロケーションを指す。ランディング・ページを識別する個人化されたロケーション・アドレスは、上述の支払プロキシを含みうる。サービス・プロバイダ1812は、受信者が1つ以上の送信者から1つ以上の支払を便利に受信することを可能にするために、ランディング・ページを生成しうる。いくつかの実施形態では、ランディング・ページを識別する個人化されたロケーション・アドレスは、支払プロキシを組み込むユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)である。このような実施形態では、ランディング・ページは、ウェブ・ページ、例えばwww.cash.me/$cashである。
【0249】
少なくとも1つの例では、ユーザ1820(A)は、ユーザ1820(A)はサービス・プロバイダ1812に登録していない(例えば、サービス・プロバイダによって提供される1つ以上のサービスへのアクセスを受信するために加入していない)ように、サービス・プロバイダ1812にとって新しいものであってもよい。サービス・プロバイダ1812は、潜在的なユーザ1820(A)をサービス・プロバイダ1812に登録するためのオンボーディング・サービスを提供しうる。いくつかの例では、オンボーディングは、潜在的なユーザ1820(A)についてのプロファイルを生成するために使用されうる情報を取得するために、潜在的なユーザ1820(A)に様々な質問、プロンプトなどを提示することを伴いうる。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、オンボーディング前、又は最中に、そのサービスへの限定された又は短期のアクセスを提供しうる(例えば、ピア・ツー・ピア支払サービスのユーザは、完全にオンボーディングされる前に資金を移転及び/又は受信でき、マーチャントは完全にオンボーディングされる前に支払を処理しうる、など)。少なくとも1つの例では、すべての必要な情報を潜在的なユーザ1820(A)が提供することに応答して、潜在的なユーザ1820(A)は、サービス・プロバイダ1812にオンボードされうる。このような例では、サービス・プロバイダ1812のサービスへの任意の限定された又は短期のアクセスは、このようなサービスへのより許容的な(例えば、あまり限定されていない)又はより長期のアクセスに移行されうる。
【0250】
サービス・プロバイダ1812は、コンプライアンス目的のためにサービス・プロバイダ1812によって使用されうる、及び/又は(例えば、サーバ・コンピューティング・デバイス1810に関連付けられた)例えば第三者サービス・プロバイダにサービスとして提供されうる、IDVサービスに関連付けられうる。すなわち、サービス・プロバイダ1812は、それらのサービスを使用又は使用しようとするユーザ1814のアイデンティティを検証するために、IDVサービスを提供しうる。アイデンティティ検証は、情報が現実の人物又はエンティティのアイデンティティに関連付けられていることを証明するために、コンプライアンス部門によって使用される情報を提供することをカスタマ(又は潜在的なカスタマ)に要求する。少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、ユーザ1814によって提供された識別情報がカスタマ(又は潜在的なカスタマ)を正確に識別するかどうか(すなわち、カスタマは、それらが言っている人物か?)を判定するためのサービスを実行しうる。
【0251】
サービス・プロバイダ1812は、追加又は代替のサービスを提供でき、上述のサービスは、サービスのサンプリングとして提供される。少なくとも一例では、サービス・プロバイダ1812は、第三者サービス・プロバイダに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイス1810とデータを交換しうる。このような第三者サービス・プロバイダは、サービス・プロバイダ1812が上述のようなサービスを提供することを可能にする情報を提供しうる。追加又は代替の例では、このような第三者サービス・プロバイダは、サービス・プロバイダ1812のサービスにアクセスしうる。すなわち、いくつかの例では、第三者サービス・プロバイダは、加入者であってもよく、又は他のようにしてサービス・プロバイダ1812のサービスにアクセスしうる。
【0252】
本書で説明する技術は、リアルタイム/オンラインとオフライン・モードの両方で動作するように構成されうる。「オンライン」モードは、デバイスがネットワーク1804を介してサービス・プロバイダ1812(例えば、サーバ・コンピューティング・デバイス1802)及び/又はサーバ・コンピューティング・デバイス1810と通信することが可能である場合のモードを指す。いくつかの例では、マーチャント・デバイス1808は、例えば、ネットワーク接続性の問題に起因して、サービス・プロバイダ1812(例えば、サーバ・コンピューティング・デバイス1802)及び/又はサーバ・コンピューティング・デバイス1810と接続できない。追加又は代替の例では、サーバ・コンピューティング・デバイス1802は、例えば、ネットワーク接続性の問題に起因して、サーバ・コンピューティング・デバイス1810と通信できない。このような例では、デバイスは、接続性が回復され、支払データが処理のためにサーバ・コンピューティング・デバイス1802及び/又はサーバ・コンピューティング・デバイス1810へ送信されうるまで、少なくともいくつかの支払データが(例えば、マーチャント・デバイス1808)及び/又はサーバ・コンピューティング・デバイス1802上に記憶される「オフライン」モードで動作しうる。
【0253】
少なくとも1つの例では、サービス・プロバイダ1812は、(例えば、追加のサーバ・コンピューティング・デバイス1810に関連付けられた)1つ以上の追加のサービス・プロバイダとの統合を可能にしうる、注文ハブ、在庫ハブ、フルフィルメント・ハブなどのようなハブに関連付けられうる。いくつかの例では、このような追加のサービス・プロバイダは、追加の又は代替のサービスを提供でき、サービス・プロバイダ1812は、サービス・プロバイダ1812の機能を1つ以上の追加のサービス・プロバイダに統合するためのインタフェース又は他のコンピュータ可読命令を提供しうる。
【0254】
本書で説明される技術は、サービス・プロバイダ1812の1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと通信しているユーザ・デバイス1806の分散システムを介して提供されるサービスを対象とする。すなわち、本書で説明される技術は上述のように、様々なサービスを実行するためにサービス・プロバイダ1812の1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイス1802と通信しているユーザ・デバイス1806の分散システムを利用する特定の実装、又は実用的な適用を対象とする。本書で説明される分散システムの非従来的な構成は、エンドユーザ(例えば、ユーザ1814)から遠隔に位置するサーバ・コンピューティング・デバイス1802が、ユーザ1814などのエンドユーザに関連付けられた集約データ(例えば、複数の、異なるマーチャント及び/又は複数の異なる購入者に関連付けられたデータ)に基づいて、いくつかの例では、ほぼリアルタイムでサービスを知的に提供することを可能にする。したがって、本書で説明される技術は、支払処理プラットフォームなどを実行するための従来の技術よりも技術的改善を提供する要素の特定の構成を対象とする。特に、小企業オーナーにとって、ビジネス環境は、典型的には断片化され、無関係のツール及びプログラムに依存し、オーナーがこのようなデータを手動で統合し、閲覧することを困難にする。本書で説明される技術は、異種かつ別個のマーチャント口座、例えば、サービス・プロバイダ1812の制御内の口座、及びサービス・プロバイダ1812の制御外の口座を常時又は定期的に監視して、マーチャントのビジネス状態(支払債権、受取債権、給与、請求書、約束、資本など)を追跡する。本書の技術は、マーチャントのキャッシュ・フローの統合されたビューを提供し、ニーズを予測し、資本、クーポンなどのような推奨又はサービスを先制的に提供し、及び/又は摩擦のない透過的な方法で異種口座(マーチャント、別のマーチャント、又は支払サービス)間の金銭移動を可能にする。
【0255】
本書で説明されるように、決定、推奨などを動的に行うために人工知能、機械学習などが使用されることができ、これによって、本書で説明される支払処理プラットフォーム及び/又は追加又は代替サービスを提供するために、インテリジェンス及びコンテキスト認識を、他のようにしてワンサイズ・フィット・オール方式に追加する。いくつかの実装では、分散システムは、既存のユーザ・ベースから導出されたインテリジェンスを新たなユーザに適用することが可能であり、これによって、従来のオンボーディング方法と比較して、新たなユーザのオンボーディング体験をパーソナライズされ、摩擦が少ないものにするよって、本書に記載された技術は、既存の技術プロセスを改善する。
【0256】
上述のように、様々なグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)が、本書で説明される技術を支援するために提示されうる。本書で説明される技術のいくつかは、ユーザ1814とユーザ・デバイス1806との間の相互作用を改善するためにGUIを介して提示されるユーザ・インタフェース特徴を対象とする。さらに、このような特徴は、GUIと相互作用することに関与するユーザのプロファイルに基づいて動的に変更される。このようなものとして、本書で説明される技術は、コンピューティング・システムの改善を対象とする。
【0257】
図19は、本書で説明される技術を実行するためのシステム1900を説明する例示的なブロック図を示す。システム1900は、ネットワーク1906(例えば、インターネット、ケーブル・ネットワーク、セルラー・ネットワーク、クラウド・ネットワーク、ワイヤレス・ネットワーク(例えば、Wi-Fi)及び有線ネットワークだけでなく、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)などのような近距離通信)を介してサーバ・コンピューティング・デバイス(例えば、サーバ1904)と通信するユーザ・デバイス1902を含む。単一のユーザ・デバイス1902が示されているが、追加又は代替の例では、システム1900は、図17を参照して上述されたように、複数のユーザ・デバイスを有しうる。
【0258】
以下の議論を通して明らかになるように、本書で議論される方法のいずれも、コンピュータによって実施されうる。換言すれば、データ処理装置、デバイス又はシステムは、本書に開示される方法のいずれかのステップを実行するための手段を含みうる。コンピュータ・プログラムは、プログラムがコンピュータによって実行される場合に、コンピュータに、本書に開示される方法の任意のもののステップを実行させる命令を含みうる。最後に、コンピュータ可読媒体は、コンピュータによって実行される場合に、本書に開示される方法の任意のもののステップをコンピュータに実行させる命令を含みうる。
【0259】
少なくとも1つの例では、図1のカスタマ・コンピューティング・デバイス110は、ユーザ・デバイス1902に対応しうる。少なくとも1つの例では、図1のマーチャント・コンピューティング・デバイス114は、ユーザ・デバイス1902に対応しうる。少なくとも1つの例では、P2Pサーバ102及び/又は支払処理サーバ104は、サーバ1904に対応しうる。少なくとも1つの例では、ネットワーク106は、ネットワーク1906に対応しうる。
【0260】
少なくとも1つの例では、ユーザ・デバイス1902は、任意の適切なタイプのコンピューティング・デバイス、例えば、ポータブル、半ポータブル、半静止型、又は静止型でありうる。ユーザ・デバイス1902のいくつかの例は、タブレット・コンピューティング・デバイス、スマートフォン若しくはモバイル通信デバイス、ラップトップ、ネットブック若しくは他のポータブル・コンピュータ若しくは半ポータブル・コンピュータ、デスクトップ・コンピューティング・デバイス、端末コンピューティング・デバイス若しくは他の半静止若しくは静止コンピューティング・デバイス、専用デバイス、ウェアラブル・コンピューティング・デバイス若しくは他の身体装着コンピューティング・デバイス、拡張現実デバイス、仮想現実デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどを含みうるが、これらに限定されない。すなわち、ユーザ・デバイス1902は、通信を送信し、本書で説明される技術に従って機能を実行することが可能な任意のコンピューティング・デバイスでありうる。ユーザ・デバイス1902は、以下に説明されるように、支払カード・リーダなどのデバイス、又は支払を受け入れることが可能な構成要素を含みうる。
【0261】
図示の例では、ユーザ・デバイス1902は、1つ以上のプロセッサ1908、1つ以上のコンピュータ可読媒体1910、1つ以上の通信インタフェース1912、1つ以上の入力/出力(I/O)デバイス1914、ディスプレイ1916、及びセンサ1918を含む。
【0262】
少なくとも1つの例では、各プロセッサ1908はそれ自体、1つ以上のプロセッサ又は処理コアを備えうる。例えば、プロセッサ1908は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央演算処理装置、状態マシン、論理回路、及び/又は動作命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実装されうる。いくつかの例では、プロセッサ1908は、本書で説明されるアルゴリズム及びプロセスを実行するように特にプログラム又は構成された任意の適切なタイプの1つ以上のハードウェア・プロセッサ及び/又は論理回路でありうる。プロセッサ1908は、コンピュータ可読媒体1910に記憶されたコンピュータ可読プロセッサ実行可能命令をフェッチし、実行するように構成されうる。
【0263】
ユーザ・デバイス1902の構成に応じて、コンピュータ可読媒体1910は、有形の非一時的コンピュータ記憶媒体の一例でありえ、及び、コンピュータ可読プロセッサ実行可能命令、データ構造、プログラム・モジュール、又は他のデータのような情報の記憶のための任意のタイプの技術で実装される、揮発性及び不揮発性メモリ及び/又はリムーバブル及び非リムーバブル媒体を含みうる。コンピュータ可読媒体1910は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシ・ュメモリ、ソリッド・ステート・ストレージ、磁気ディスク・ストレージ、光ストレージ、及び/又は他のコンピュータ可読媒体技術を含みうるが、これらに限定されない。さらに、いくつかの例では、ユーザ・デバイス1902は、RAIDストレージ・システム、ストレージ・アレイ、ネットワーク接続ストレージ、ストレージ・エリア・ネットワーク、クラウド・ストレージ、又は情報を記憶するために使用されえ、プロセッサ1908によって直接又は別のコンピューティング・デバイス若しくはネットワークを介してアクセスされうる任意の他の媒体のような外部記憶装置にアクセスしうる。したがって、コンピュータ可読媒体1910は、プロセッサ1908によって実行されうる命令、モジュール、又は構成要素を記憶することが可能なコンピュータ記憶媒体でありうる。さらに、言及される場合に、非一時的コンピュータ可読媒体は、エネルギー、搬送波信号、電磁波、及び信号自体などの媒体を除外する。
【0264】
コンピュータ可読媒体1910は、プロセッサ1908によって実行可能な、任意の数の機能的な構成要素を記憶及び保持するために使用されうる。いくつかの実施形態では、これらの機能的構成要素は、プロセッサ1908によって実行可能であり、実行された場合に、ユーザ・デバイス1902に上記に起因するアクション及びサービスを実行するための動作ロジックを実装する命令又はプログラムを備える。コンピュータ可読媒体1910に記憶された機能的構成要素は、ユーザがユーザ・デバイス1902、よってサーバ1904及び/又は他のネットワーク化されたデバイスと相互作用することを可能にするように、ユーザ・インタフェース1920を含みうる。少なくとも1つの例では、ユーザ・インタフェース1920は、ウェブ・ブラウザなどを介して提示されうる。他の例では、ユーザ・インタフェース1920は、サーバ1904に関連付けられたサービス・プロバイダ1812によって提供されうるか、又は他の専用アプリケーションでありうる、モバイル・アプリケーション又はデスクトップ・アプリケーションのようなアプリケーションを介して提示されうる。例えば、ユーザ・インタフェース1920は、図1を参照して上述されたモバイル支払アプリケーション108又はPOSアプリケーション112を介して提示されうる。少なくとも1つの例では、ユーザは、タッチ入力、音声入力、ジェスチャ、又は任意の他のタイプの入力を介してユーザ・インタフェースと相互作用しうる。「入力」という単語は、ユーザ・インタフェース1920を介してユーザによって直接提供されなくてもよい「コンテキスト」入力を説明するためにも使用される。例えば、ユーザ・インタフェース1920とのユーザの相互作用は、ユーザのコンテキスト又は意図を決定するために、例えば、自然言語処理技術を使用して分析され、これは、「直接の」ユーザ入力と同様の方法で処理されてもよい。
【0265】
ユーザ・デバイス1902のタイプに応じて、コンピュータ可読媒体1910は、プログラム、ドライバなどを含みうる他のモジュール及びデータ1922、ならびに機能的構成要素によって使用又は生成されるデータなどのような、他の機能的構成要素及びデータをオプションで含みうる。さらに、コンピュータ可読媒体1910は、機能的構成要素によって使用されるデータ、データ構造などを記憶することもしうる。さらに、ユーザ・デバイス1902は、多くの他の論理、プログラム、及び物理的構成要素を含むことができ、説明されるそれらは、本書の議論に関連する単なる例である。
【0266】
少なくとも一例では、コンピュータ可読媒体1910は、ユーザ・デバイス1902の様々な機能を制御及び管理し、基本的なユーザ相互作用を可能にするためのオペレーティング・システム1924のような追加の機能的構成要素を含みうる。
【0267】
通信インタフェース1912は、ネットワーク1906を介して又は直接など、様々な他のデバイスとの通信を可能にするための1つ以上のインタフェース及びハードウェア構成要素を含みうる。例えば、通信インタフェース1912は、1つ以上のネットワーク1906を介した通信を可能にでき、これは、ローカル・エリア・ネットワーク又はインターネットなどのワイド・エリア・ネットワークなどの当技術分野で知られている任意のタイプのネットワークを含むことができるがこれに限定されず、セルラー・ネットワークなどのワイヤレス・ネットワーク、クラウド・ネットワーク、Wi-Fiなどのローカル・ワイヤレス・ネットワーク、及び/又はBluetooth(登録商標)、BLE、NFC、RFIDなどの近距離無線通信、有線ネットワーク、若しくは任意の他のこのようなネットワーク、又はそれらの任意の組合せを含みうる。したがって、ネットワーク1906は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fi及びセルラー通信技術、ならびに有線又は光ファイバ技術を含む、有線及び/又はワイヤレス通信技術の両方を含みうる。このような通信のために使用される構成要素は、ネットワークのタイプ、選択される環境、又はその両方の少なくとも一部に依存しうる。このようなネットワークを介して通信するためのプロトコルは周知であり、本書では詳細に説明されない。
【0268】
本開示の実施形態は、クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャを通じてユーザに提供されてもよい。クラウド・コンピューティングは、ネットワークを介したサービスとしてのスケーラブル・コンピューティング・リソースの提供を指し、最小限の管理努力又はサービス・プロバイダの相互作用で迅速に提供され及び開放されうる構成可能なコンピューティング・リソースの共有プールへの便利なオンデマンド・ネットワーク・アクセスを可能にする。よって、クラウド・コンピューティングは、ユーザがコンピューティング・リソースを提供するために使用される基礎となる物理システム(又はそれらのシステムの位置)に関係なく、「クラウド」内の仮想コンピューティング・リソース(例えば、ストレージ、データ、アプリケーション、及び完全な仮想化コンピューティング・システム)にアクセスすることを可能にする。
【0269】
ユーザ・デバイス1902は、1つ以上の入出力(I/O)デバイス1914をさらに含みうる。I/Oデバイス1914は、スピーカ、マイクロフォン、カメラ、及び様々なユーザ・コントロール(例えば、ボタン、ジョイスティック、キーボード、キーパッドなど)、触覚出力デバイスなどを含みうる。I/Oデバイス1914は、ユーザ・デバイス1902と接続するためにアクセサリ(オーディオジャック、USB-C、Bluetoothなど)を活用するアタッチメントも含みうる。
【0270】
少なくとも一例では、ユーザ・デバイス1902は、ディスプレイ1916を含みうる。ユーザ・デバイス1902として使用されるコンピューティング・デバイスのタイプに応じて、ディスプレイ1916は、任意の適切なディスプレイ技術を使用しうる。例えば、ディスプレイ1916は、液晶ディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ、発光ダイオード・ディスプレイ、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイ、電子ペーパー・ディスプレイ、又はその上にデジタル・コンテンツを提示しうる任意の他の適切なタイプのディスプレイでありうる。少なくとも1つの例では、ディスプレイ1916は、拡張現実ディスプレイ、仮想現実ディスプレイ、又はデジタル・コンテンツを提示及び/又は投影しうる任意の他のディスプレイでありうる。いくつかの例では、ディスプレイ1916は、ディスプレイ1916上に提示されたグラフィック・インタフェースとの相互作用を可能にするためのタッチ入力を受けるように構成されたタッチスクリーン・ディスプレイを提供するために、ディスプレイ1916に関連付けられたタッチ・センサを有しうる。したがって、本書の実装は、任意の特定のディスプレイ技術に限定されない。あるいは、いくつかの例では、ユーザ・デバイス1902は、ディスプレイ1916を含まなくてもよく、情報は聴覚的、触覚的などの他の手段によって提示されうる。
【0271】
加えて、ユーザ・デバイス1902は、センサ1918を含みうる。センサ1918は、位置情報を示すことができるGPSデバイスを含みうる。さらに、センサ1918は、加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、近接センサ、カメラ、マイクロフォン、及び/又はスイッチを含みうるが、これらに限定されない。少なくとも1つの例では、センサ140は、本書で説明されるセンサ1918に対応しうる。
【0272】
いくつかの例では、GPSデバイスは、ユーザの位置を識別するために使用されうる。少なくとも1つの例では、ユーザの位置は、1つ以上のサービスを提供するために、上述のサービス・プロバイダ1812によって使用されうる。すなわち、いくつかの例では、サービス・プロバイダ1812は、特定のサービスをユーザに提供するためにジオフェンシングを実装しうる。一例として、貸し出しサービスを用いて、位置は、ローンの明示された目的が使用の証拠に対応することを確認するために使用されうる(例えば、ローンを使用するユーザがローンを使用する予定であると言ったことと一致するか?)。さらに、いくつかの例では、位置は、給与支払目的のために使用されうる。一例として、請負業者がプロジェクトを完了したならば、請負業者は、(例えば、GPSデバイスによって利用可能な位置情報に基づいてタグ付けされた)ジオタグ付けされた画像を提供しうる。いくつかの例では、位置は、近くのユーザ1714間のピア・ツー・ピア支払を支援するために、及び/又はユーザ1714に近接して位置するマーチャントとの利用可能な約束に関する通知をユーザ1714へ送信するために使用されうる。少なくとも1つの例では、位置は、ジオフェンスを出る場合に近くのカスタマから支払を受け取るために使用されることができ、又は位置はユーザ1714がマーチャントの現実世界の店舗に入ることに応答してアクションを開始するために使用されうる。位置は、追加又は代替的な方法でも使用されうる。
【0273】
加えて、ユーザ・デバイス1902は、図示されていない様々な他の構成要素を含むことができ、その例は、リムーバブル・ストレージ、バッテリ及び電力制御ユニットのような電源、バーコード・スキャナ、プリンタ、キャッシュ・ドロアなどを含む。
【0274】
加えて、いくつかの例では、ユーザ・デバイス1902は、支払オブジェクトに関連付けられた支払道具及び/又は識別子を読み取るために、リーダ・デバイス1926を含むか、それに接続可能であるか、又は他のようにしてそれに結合されうる。いくつかの例では、上述されたように、リーダ・デバイス1926は、マイクロフォン・ポート、ヘッドフォン・ポート、オーディオジャック、データ・ポート、又は他の適切なポートのような、ユーザ・デバイス1902のポートにプラグインしうる。追加又は代替の例では、リーダ・デバイス1926は、Bluetooth(登録商標)、BLEなどを介してなど、別の有線又はワイヤレス接続を介してユーザ・デバイス1902に結合されうる。リーダ・デバイス1926は、支払カードの磁気ストリップを読み取るための読取ヘッドを含むことができ、さらに、磁気ストリップから読み取られた情報を暗号化するための暗号化技術を含みうる。追加又は代替として、リーダ・デバイス1926は、いくつかの例ではユーザ・デバイス1902に埋め込まれることができるEMV支払リーダでありうる。さらに、ユーザ・デバイス1902のタイプ及び構成に応じて、本書のユーザ・デバイス1902とともに、多数の他のタイプのリーダが使用されうる。
【0275】
リーダ・デバイス1926は、任意の支払道具からデータを検出及び取得するように構成された、ポータブル磁気ストライプ・カード・リーダ、光学スキャナ、スマートカード(埋め込みICチップを有するカード)リーダ(例えば、EMV準拠カード・リーダ又は近距離通信可能リーダ)、RFIDリーダなどであってもよい。したがって、リーダ・デバイス1926は、支払道具の検出及び受け入れを支援するために、1つ以上のセンサ又は電気接点を有するスロット、磁気トラック、及びレールのようなハードウェア実装を含んでもよい。すなわち、リーダ・デバイス1926は、カスタマに関連付けられた支払データを取得するために、リーダ・デバイス1926がスワイプ(すなわち、カスタマが磁気ストリップに含まれる支払データをキャプチャする支払リーダを介して磁気ストリップを有するカードをスライドさせるカード存在取引)、ディップ(すなわち、カスタマが、埋め込まれたマイクロチップ(すなわち、チップ)を有するカードを、支払リーダがカスタマにカードを取り出すように促すまで、支払リーダに最初に挿入するカード存在取引)、又はタップ(すなわち、カスタマが、支払アプリケーションを実行するスマートフォンのような彼又は彼女の電子デバイスをタップ又はホバリングして短距離通信を介して取引を完了するカード存在取引)を介して支払道具と相互作用することを可能にするハードウェア実装を含みうる。さらに又はオプションとして、リーダ・デバイス1926は、バイオメトリック特性が支払処理プラットフォーム及び/又はP2P支払プラットフォームに登録され、銀行サーバを用いて金融口座に接続されていることを前提として、バイオメトリック特性を受信し処理し、支払道具としてそれらを処理するためにバイオメトリック・センサを含みうる。
【0276】
リーダ・デバイス1926は、処理ユニット、コンピュータ可読媒体、リーダ・チップ、取引チップ、タイマ、クロック、ネットワーク・インタフェース、電源などを含みうる。リーダ・デバイス1926の処理ユニットは、上で説明され、以下の開示においてさらに詳細に説明されるように、リーダ・デバイス1926に様々な機能を実行させるための1つ以上のモジュール及び/又はプロセスを実行してもよい。いくつかの例では、処理ユニットは、中央演算処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、CPU及びGPU、又は当技術分野で知られている処理ユニット又は構成要素を含みうる。さらに、処理ユニットのそれぞれは、プログラム・モジュール、プログラム・データ、及び/又は1つ以上のオペレーティング・システムも記憶してもよい、それ自体のローカル・メモリを所有してもよい。リーダ・デバイス1926の正確な構成及びタイプに応じて、コンピュータ可読媒体は、(RAMのような)揮発性メモリ、(ROM、フラッシュ・メモリ、小型ハード・ドライブ、メモリ・カードなどのような)不揮発性メモリ、又はそれらの何らかの組合せを含みうる。少なくとも1つの例では、リーダ・デバイス1926のコンピュータ可読媒体は、本書で説明される様々な機能を実行するための少なくとも1つのモジュールを含みうる。
【0277】
リーダ・チップは、リーダ・デバイス1926の動作及び処理を制御する機能を実行してもよい。すなわち、リーダ・チップは、支払インタフェース(例えば、非接触インタフェース、接触インタフェースなど)、ワイヤレス通信インタフェース、有線インタフェース、ユーザ・インタフェース(例えば、信号状態デバイス(FPGA))などを制御するための機能を実行してもよい。さらに、リーダ・チップは、特定のイベント(例えば、相互作用、パワー・ダウン・イベントなど)に続いて経過した時間量を示すタイマ信号を提供してもよい、タイマを制御するための機能を実行してもよい。さらに、リーダ・チップは、時刻を示すクロック信号を提供してもよいクロック196を制御する機能を実行してもよい。さらに、リーダ・チップは、以下で説明されるようにネットワーク1906と相互作用してもよいネットワーク・インタフェースを制御するための機能を実行してもよい。
【0278】
さらに、リーダ・チップは、電源を制御するための機能を実行してもよい。電力供給部は、AC電力又はバッテリへの物理的接続のような1つ以上の電源供給部を含んでもよい。電力供給部は、AC電力を変換し、リーダ・デバイス1926の構成要素によって使用するための複数のDC電圧を生成するための電力変換回路を含んでもよい。電力供給部がバッテリを含む場合に、バッテリは、物理的電力接続を介して、誘導充電を介して、又は任意の他の適切な方法を介して充電されてもよい。
【0279】
取引チップは、支払取引の処理、支払道具とのインタフェース、暗号化、及び他の支払固有の機能に関連する機能を実行してもよい。すなわち、取引チップは、上述されたように、支払道具に関連付けられた支払データにアクセスし、支払データをPOS端末に提供してもよい。支払データは、カスタマの名前、カスタマの住所、支払道具のタイプ(例えば、クレジット、デビットなど)、支払道具に関連付けられた番号、支払道具に関連付けられた検証値(例えば、PIN検証キー・インジケータ(PVKI)、PIN検証値(PVV)、カード検証値(CVV)、カード検証コード(CVC)など)、支払道具に関連付けられた有効期限データ、カスタマに対応するプライマリ口座番号(PAN)(これは、支払道具に関連付けられた番号と一致してもよいし、一致しなくてもよい)、どのタイプのチャージ/負債がなされてもよいかに関する制限などを含んでもよいが、これらに限定されない。さらに、取引チップは、支払データを受信すると、支払データを暗号化してもよい。
【0280】
いくつかの例では、リーダ・チップは、それ自体の中央演算処理装置及びコンピュータ可読媒体を有してもよく、及び/又は取引チップは、それ自体の中央演算処理装置及びコンピュータ可読媒体を有してもよいことを理解されたい。他の例では、リーダ・チップ及び取引チップの機能は、単一のチップで実施されても又は複数のチップで実施されてもよく、各々は本書で説明されるリーダ・チップ及び取引チップの機能を集合的に実行するための中央演算処理装置及びコンピュータ可読媒体の任意の適切な組合せを含む。
【0281】
POS端末でありうるユーザ・デバイス1902と、リーダ・デバイス1926とは別個のデバイスとして示されているが、追加又は代替の例では、ユーザ・デバイス1902及びリーダ・デバイス1926は、バッテリ動作デバイスであってもよい単一のデバイスの一部でありうる。このような例では、ユーザ・デバイス1902及びリーダ・デバイス1926の両方の構成要素は、単一のデバイスに関連付けられてもよい。いくつかの例では、リーダ・デバイス1926は、それと一体化されたディスプレイを有することができ、これは、ユーザ・デバイス1902に関連付けられたディスプレイ1916に加えた(又はその代替とした)ものでありうる。
【0282】
サーバ1904は、任意の数の方法で実施されうる1つ以上のサーバ又は他のタイプのコンピューティング・デバイスを含みうる。例えば、サーバの例では、モジュール、他の機能的構成要素、及びデータは、単一のサーバ、サーバのクラスタ、サーバ・ファーム又はデータ・センタ、クラウド・ホスト・コンピューティング・サービス、クラウド・ホスト・ストレージ・サービスなどに実装されうるが、他のコンピュータアーキテクチャが追加又は代替的に使用されうる。
【0283】
さらに、図はサーバ1904の構成要素及びデータを単一の場所に存在するものとして示しているが、これらの構成要素及びデータは代替的に、任意の方法で異なるコンピューティング・デバイス及び異なる場所にわたって分散されうる。したがって、機能は、1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって実装されることができ、上述された様々な機能は、様々なコンピューティング・デバイスにわたって様々な方法で分散される。複数のサーバ1904は、一緒に又は別々に配置されることができ、例えば、仮想サーバ、サーバ・バンク及び/又はサーバ・ファームとして編成されうる。説明された機能は、単一のマーチャント又は企業のサーバによって提供されうるか、又は複数の異なるカスタマ又は企業のサーバ及び/又はサービスによって提供されうる。
【0284】
説明される例では、サーバ1904は、1つ以上のプロセッサ1928と、1つ以上のコンピュータ可読媒体1930と、1つ以上のI/Oデバイス1932と、1つ以上の通信インタフェース1934とを含みうる。各プロセッサ1928は、単一の処理ユニット又はいくつかの処理ユニットでありえ、単一又は複数のコンピューティング・ユニット又は複数の処理コアを含みうる。プロセッサ1928は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央演算処理装置、状態マシン、論理回路、及び/又は動作命令に基づいて信号を操作する任意のデバイスとして実装されうる。例えば、プロセッサ1928は、本書に記載されたアルゴリズム及びプロセスを実行するように特にプログラムされた又は構成された任意の適切なタイプの1つ以上のハードウェア・プロセッサ及び/又は論理回路でありうる。プロセッサ1928は、本書で説明される機能を実行するようにプロセッサ1928をプログラムしうる、コンピュータ可読媒体1930に記憶されたコンピュータ可読命令をフェッチして実行するように構成されうる。
【0285】
コンピュータ可読媒体1930は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラム・モジュール、又は他のデータのような情報を記憶するための任意のタイプの技術で実装される、揮発性及び不揮発性メモリ及び/又は取り外し可能及び取り外し不可能な媒体を含みうる。このようなコンピュータ可読媒体1930は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ又は他のメモリ技術、光ストレージ、ソリッド・ステート・ストレージ、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージ、RAIDストレージ・システム、ストレージ・アレイ、ネットワーク接続ストレージ、ストレージ・エリア・ネットワーク、クラウド・ストレージ、又は所望の情報を記憶するために使用され、コンピューティング・デバイスによってアクセスされうる任意の他の媒体を含みうるが、これらに限定されない。サーバ1904の構成に応じて、コンピュータ可読媒体1930は、コンピュータ可読記憶媒体のタイプであることができ、及び/又は、言及される場合に、非一時的コンピュータ可読媒体がエネルギー、搬送波信号、電磁波、及び信号自体などの媒体を除外する程度に有形の非一時的媒体でありうる。
【0286】
コンピュータ可読媒体1930は、プロセッサ1928によって実行可能な任意の数の機能的構成要素を記憶するために使用されうる。多くの実装では、これらの機能的構成要素は、プロセッサ1928によって実行可能であり、実行された場合に、サービス・プロバイダ1812及び/又は支払処理プラットフォームに上述されたアクションを実行するように1つ以上のプロセッサ1928を具体的に構成する命令又はプログラムを備える。コンピュータ可読媒体1930に記憶された機能的構成要素は、オプションで、訓練構成要素1936及び1つ以上の他の構成要素及びデータ1938を含みうる。
【0287】
訓練構成要素1936は、機械学習メカニズムを使用してモデルを訓練するように構成されうる。例えば、機械学習メカニズムは、推奨、スコア、及び/又は別のインジケーションでありうる出力を生成するデータ・モデルを訓練するために、訓練データを分析しうる。機械学習メカニズムは、教師あり学習アルゴリズム(例えば、人工ニューラル・ネットワーク、ベイジアン統計、サポート・ベクトル・マシン、決定木、分類器、k最近傍など)、教師なし学習アルゴリズム(例えば、人工ニューラル・ネットワーク、関連ルール学習、階層的クラスタリング、クラスタ分析など)、半教師あり学習アルゴリズム、深層学習アルゴリズムなど)、統計モデルなどを含みうるが、これらに限定されない。少なくとも1つの例では、機械訓練されたデータ・モデルは、データ・モデルが訓練された後の一度に(例えば、ランタイムに)使用するために、ユーザ・デバイス1902及び/又はサーバ1904に関連付けられたデータ・ストアに記憶されうる。
【0288】
1つ以上の他の構成要素及びデータ1938は、P2P処理構成要素116、支払処理通信構成要素119、支払処理構成要素126、及び/又はP2P通信構成要素128を含むことができ、この機能は、少なくとも部分的に上述されている。さらに、1つ以上の他の構成要素及びデータ1938は、プログラム、ドライバなど、ならびに機能的構成要素によって使用又は生成されるデータを含みうる。さらに、サーバ1904は、多くの他の論理的、プログラム的、及び物理的構成要素を含むことができ、そのうちの上述されたものは、本書の説明に関連する単なる例である。
【0289】
本書で参照される1つ以上の「構成要素」は、より多くの構成要素、又はより少ない構成要素として実装されえ、構成要素について説明される機能は実装の詳細に応じて再分配されてもよい。本書で使用される「構成要素」という用語は、非一時的記憶媒体(例えば、コンピューティング・デバイスのための揮発性又は不揮発性メモリ)、ハードウェア、又はファームウェア(又はこれらの任意の組合せ)構成要素に記憶されたソフトウェアを広く指す。構成要素は、典型的には、指定された入力を使用して有用なデータ又は他の出力を生成してもよいように機能的である。構成要素は、内蔵型であってもよいしなくてもよい。アプリケーション・プログラム(「アプリケーション」とも呼ばれる)は、1つ以上の構成要素を含んでもよく、又は構成要素は、ネットワークを介してアクセスされうるか、又はソフトウェアとしてデバイス上にダウンロードされうる1つ以上のアプリケーション・プログラム(例えば、デバイスにアクションを実行させる実行可能コード)を含んでもよい。アプリケーション・プログラム(「アプリケーション」とも呼ばれる)は、1つ以上の構成要素を含んでもよく、構成要素は、1つ以上のアプリケーション・プログラムを含んでもよい。追加及び/又は代替例では、構成要素は、命令を実行し、本書で説明される動作を実行するように本書で説明されるコンピューティング・デバイスを構成するための少なくとも1つの処理ユニットを介して、コンピュータ可読命令、様々なデータ構造などとして実装されてもよい。
【0290】
いくつかの例では、構成要素は、その機能(例えば、動作)の一部又はすべてを実行するために、1つ以上のアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を含んでもよい。少なくとも1つの例では、ソフトウェア開発者キット(SDK)は、第三者開発者が自身の第三者アプリケーションに関連するサービス・プロバイダ機能を含む及び/又はサービス・プロバイダ・サービスを利用することを可能にするために、サービス・プロバイダによって提供されうる。追加又は代替として、いくつかの例では、サービス・プロバイダは、第三者サービス・プロバイダ機能をそのアプリケーションに統合するためにSDKを利用しうる。すなわち、API及び/又はSDKは、第三者開発者が、それぞれの第三者アプリケーションがサービス・プロバイダとどのように相互作用するか、又はその逆をカスタマイズすることを可能にしうる。
【0291】
コンピュータ可読媒体1930は、サーバ1904の様々な機能を制御及び管理するためのオペレーティング・システム1944をさらに含みうる。
【0292】
サーバ1904は、様々なI/Oデバイス1932をさらに備えうる。このようなI/Oデバイス1932は、ディスプレイ、様々なユーザ・インタフェース・コントロール(例えば、ボタン、ジョイスティック、キーボード、マウス、タッチスクリーン、バイオメトリック又はセンサ入力デバイスなど)、オーディオ・スピーカ、接続ポートなどを含みうる。
【0293】
通信インタフェース1934は、ネットワーク1906を介して又は直接など、様々な他のデバイスとの通信を可能にするための1つ以上のインタフェース及びハードウェア構成要素を含みうる。例えば、通信インタフェース1934は、1つ以上のネットワーク1906を介した通信を可能にでき、ローカル・エリア・ネットワーク又はインターネットのようなワイド・エリア・ネットワークなどの当技術分野で知られている任意のタイプのネットワークを含むことができるがこれは限定されず、セルラー・ネットワークのようなワイヤレス・ネットワーク、Wi-Fiのようなローカル・ワイヤレス・ネットワーク、Bluetooth(登録商標)、BLE、NFC、RFIDのような近距離無線通信、有線ネットワーク、又は任意の他のこのようなネットワーク、又はそれらの任意の組合せを含みうる。したがって、ネットワーク1906は、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fi及びセルラー通信技術、ならびに有線又は光ファイバ技術を含む、有線及び/又はワイヤレス通信技術の両方を含みうる。このような通信のために使用される構成要素は、ネットワークのタイプ、選択される環境、又はその両方の少なくとも一部に依存しうる。このようなネットワークを介して通信するためのプロトコルは周知であり、本書では詳細に説明されない。
【0294】
少なくとも1つの例では、システム1900は、アクセス可能、管理可能、及び更新可能なデータを記憶するように構成されうるデータ・ストア1942を含みうる。いくつかの例では、データ・ストア1942は、ユーザ・デバイス1902及び/又はサーバ1904と統合されうる。他の例では、図19に示されるように、データ・ストア1942は、サーバ1904から遠隔に位置されることができ、サーバ1904にアクセス可能でありうる。データ・ストア1942は、ネットワーク1906を介してローカル及び/又はリモートに接続された複数のデータベース及び/又はサーバを含みうる。
【0295】
少なくとも1つの例では、データ・ストア1942は、上述のように、ユーザ・データ、カスタマ・データ、及び/又はマーチャント・データ、記憶残高などを記憶しうる。図1を参照して上述されたデータ・ストア120及び/又は130は、本書で説明されたデータ・ストア1942に対応しうる。
【0296】
さらに、少なくとも1つの例では、データ・ストア1942は、在庫データベース及び/又はカタログ・データベースを記憶しうる。上述のように、在庫データベースは、マーチャントがマーチャントに利用可能である各アイテムの量に関連付けられたデータを記憶しうる。さらに、カタログ・データベースは、マーチャントが取得のために利用可能なアイテムに関連付けられたデータを記憶しうる。データ・ストア1942は、本書で説明されるように、インセンティブ・データなどのような追加の又は代替のタイプのデータを記憶しうる。
【0297】
「いくつかの例では」、「様々な例に従う」、「示される例では」、「1つの例では」、「他の例では」、「様々な例」、「いくつかの例」などの語句は概して、その語句に続く特定の特性、構造、又は特徴が、本発明の少なくとも1つの例に含まれ、本発明の2つ以上の例に含まれてもよいことを意味する。加えて、このような語句は、必ずしも同じ例又は異なる例を指すものではない。
【0298】
構成要素又は機能が含まれること又は特徴を有することを「しうる」、「してもよい」、「しうるだろう」、「してもよいだろう」と明細書が記載しているならば、その特定の構成要素又は機能が含まれること又はその特徴を含むことが要求されない。
【0299】
さらに、上述の説明は、支払技術に関連するデバイス及びアプリケーションを対象とする。しかし、本技術は、任意のデバイス及びアプリケーションに拡張しうることが理解されよう。さらに、本書で説明される技術は、支払オブジェクト・リーダ、POS端末、ウェブ・アプリケーション、モバイル・アプリケーション、POSトポロジ、支払カード、コンピュータ・ネットワーク、及び環境の種類にかかわらず動作するように構成されうる。
【0300】
本書に含まれる様々な図は、本書に記載される技術を含む例示的なプロセスを示すフローチャート又はスイム・レーン図である。説明されるプロセスは、便宜上及び理解を容易にするために、図1図17、及び図19を参照して説明される。しかし、説明されるプロセスは、図1図17、及び図19に記載される構成要素を使用して実行されることに限定されず、このような構成要素は本書に説明されるプロセスを実行することに限定されない。
【0301】
さらに、いくつかの例では、上述のプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せで実装されうる動作のシーケンスを表す、論理フロー・グラフ中のブロックの集合として示される。ソフトウェアの文脈では、ブロックは、プロセッサによって実行された場合に、記載された動作を実行する、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表す。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行する、又は特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。動作が説明される順序は、限定として解釈されることを意図されず、任意の数の説明されるブロックはプロセスを実施するために、任意の順序で、及び/又は並行して、組み合わされうる。いくつかの実施形態では、プロセスの1つ以上のブロックは完全に省略されうる。さらに、プロセスは全体的に又は部分的に、互いに、又は他のプロセスと組み合わされうる。
【0302】
さらに、上述のGUIは、コンピューティング・デバイスを介して提示されうるGUIの非限定的な例である。追加的又は代替的な例では、追加的又は代替的なコンテンツがGUIを介して提示されえ、及び/又は追加的又は代替的な構成が想像されうる。このようなものとして、GUIは、説明目的のために提供され、限定として解釈されるべきではない。
【0303】
A.ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームとの相互作用によって取引を処理するように構成された支払処理プラットフォームであって、前記支払処理プラットフォームは、販売時点情報管理(POS)デバイスであって、タッチスクリーンであって、前記タッチスクリーンを使用する支払タイプのカスタマ選択のためにカスタマに対面するように構成されたタッチスクリーンと、POSアプリケーションであって、前記取引に関連付けられた取引データを生成することであって、前記取引は、マーチャントと前記カスタマとの間のものである、ことと、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられたクイック・レスポンス(QR)コードを受信することと、前記カスタマに支払タイプ選択ユーザ・インタフェースを提示する前に、前記タッチスクリーンを介して、前記カスタマに前記QRコードを提示することと、前記タッチスクリーンを介した前記支払タイプの選択、又は前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記支払処理プラットフォームからのインジケーションを受信した後に、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスを介して前記取引を完了することと、を行うように構成されたPOSアプリケーションと、を備えるPOSデバイスと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことのインジケーションを受信することと、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを前記POSアプリケーションへ送信することと、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを受信することに応答して、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記取引のための支払を許可することの許可要求を送信することと、前記許可要求に対する許可応答を受信することに応答して、前記P2P支払プラットフォームから受信された資金を前記マーチャントのマーチャント口座に預けることによって、前記マーチャントと前記カスタマとの間で資金を決済することであって、前記資金は、前記マーチャント口座に預けられる前に、前記P2P支払プラットフォームの前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられていた、ことと、を行うように構成される、前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、を備える、支払処理プラットフォーム。
【0304】
B.項目Aに記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して受信される、支払処理プラットフォーム。
【0305】
C.項目A又はBに記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスを介して受信され、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、(i)前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記QRコードを取得することと、(ii)前記QRコードを前記POSアプリケーションへ送信することと、を行うように構成される、支払処理プラットフォーム。
【0306】
D.項目A乃至Cの何れか1項に記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記取引又は前記マーチャントのうちの少なくとも1つに固有である、支払処理プラットフォーム。
【0307】
E.項目A乃至Dの何れか1項に記載の支払処理プラットフォームであって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、
前記POSアプリケーションから前記取引データを受信することと、
前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定するために、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションに関連付けられたコンテキスト・データに対して前記取引データを比較することと、
前記カスタマが前記取引に関連付けられているとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを前記POSアプリケーションへ送信することと、
を行うようにさらに構成される、支払処理プラットフォーム。
【0308】
F.マーチャントのコンピューティング・デバイスによって実行可能であり、販売時点情報管理(POS)アプリケーションによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記POSアプリケーションによって、前記マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを生成することであって、前記POSアプリケーションは、支払処理プラットフォームに関連付けられる、ことと、前記POSアプリケーションにおいて、ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信することと、前記POSアプリケーションによって、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスのユーザ・インタフェースを介して前記取引コードを提示することと、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記POSアプリケーションによって、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにすることと、を含む、方法。
【0309】
G.項目Fに記載の方法であって、前記取引コードは、前記P2P支払プラットフォームのロケーションへのリソース・ロケータに関連付けられる、方法。
【0310】
H.項目F又はGに記載の方法であって、前記取引コードは、前記モバイル支払アプリケーションへのディープ・リンクに関連付けられる、方法。
【0311】
I.項目Hに記載の方法であって、前記モバイル支払アプリケーションが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にインストールされていないならば、前記モバイル支払アプリケーションが、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にインストールされるようにするか、又はインスタント・アプリケーションを介して前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上で前記モバイル支払アプリケーションの使用を可能にする、方法。
【0312】
J.項目F乃至Iの何れか1項に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、1つ以上のアイテムを仮想カートに追加するためのカート構築ユーザ・インタフェースである、方法。
【0313】
K.項目Jに記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記1つ以上のアイテムのインジケーションを含み、前記1つ以上のアイテムの前記インジケーションは、前記モバイル支払アプリケーションによって提示される別のカート構築ユーザ・インタフェースを介してほぼリアルタイムに提示される、方法。
【0314】
L.項目F乃至Kの何れか1項に記載の方法であって、前記取引コードは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースの前に提示される、方法。
【0315】
M.項目F乃至Lの何れか1項に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースである、方法。
【0316】
N.項目F乃至Mの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記取引の総コストを含み、前記取引の総コストは、前記モバイル支払アプリケーションによって提示されるチップ付与ユーザ・インタフェース、報酬ユーザ・インタフェース、又はフィードバック・ユーザ・インタフェースを介して提示される、方法。
【0317】
支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられ、マーチャントのコンピューティング・デバイス上の販売時点情報管理(POS)アプリケーションから、カスタマと前記マーチャントとの間の取引に関連付けられた取引データを受信することであって、前記POSアプリケーションは、取引コードが、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスのディスプレイを介して提示されるようにする、ことと、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを前記POSアプリケーションへ送信することと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引のための支払を許可するために、ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ許可要求を送信することと、前記許可要求への応答を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記P2P支払プラットフォームから受信された資金の少なくとも一部を前記マーチャントのマーチャント口座に預けることによって、前記マーチャントと前記カスタマとの間の資金を決済することであって、前記資金は、前記マーチャント口座に預けられる前に、前記P2P支払プラットフォームの前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられる、ことと、を含む、方法。
【0318】
P.項目Oに記載の方法であって、前記マーチャント口座は、前記支払処理プラットフォームによって保持される記憶残高に関連付けられ、前記カスタマ口座は、前記P2P支払プラットフォームによって保持される記憶残高に関連付けられる、方法。
【0319】
Q.項目O又はPに記載の方法であって、前記カスタマに関連付けられたカスタマ・データにアクセスすることと、前記カスタマ・データに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマに関連付けられたリスクのレベルを決定することと、リスクの前記レベルが閾値を下回るとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記マーチャントと前記カスタマとの間で前記資金を決済することと、をさらに含む、方法。
【0320】
R.項目O乃至Qの何れか1項に記載の方法であって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションは、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられたアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して受信される、方法。
【0321】
S.項目O乃至Rの何れか1項に記載の方法であって、前記取引コードは、複数のP2P支払プラットフォームに関連付けられた多機能取引コードであり、前記相互作用の前記インジケーションは、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスから受信され、前記方法は、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスへ、前記複数のP2P支払プラットフォームのうちの1つを選択することの要求を送信することと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスから、前記P2P支払プラットフォームの選択のインジケーションを受信することと、前記P2P支払プラットフォームの前記選択に少なくとも部分的に基づいて、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記許可要求を送信することと、をさらに含む、方法。
【0322】
T.項目O乃至Sの何れか1項に記載の方法であって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにする、方法。
【0323】
U.ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームとの相互作用によって取引を処理するように構成された支払実行プラットフォームであって、モバイル支払アプリケーションであって、前記モバイル支払アプリケーションに統合されたカメラを使用して、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたクイック・レスポンス(QR)コードをキャプチャすることであって、前記QRコードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、前記マーチャントと、前記モバイル支払アプリケーションが関連付けられているカスタマとの間の取引に関連して提示される、ことと、前記P2P支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことのインジケーションを送信することと、を行うように構成されたモバイル支払アプリケーションと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、第1の時刻に、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引のインジケーションを受信することと、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記QRコードを送信することと、前記第1の時刻の後の第2の時刻に、前記モバイル支払アプリケーションから、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを受信することと、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記取引コードをキャプチャしたことの前記インジケーションを送信することと、P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引の前記額のための支払を許可することの要求を受信することと、前記要求を受信することに基づいて、前記支払実行プラットフォームによって保持された前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられた残高に基づいて、前記取引の前記額のための支払を許可することと、前記支払を許可することに基づいて、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記マーチャントのマーチャント口座に資金を預けるために、前記カスタマの前記カスタマ口座から、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記資金を送信することと、を行うように構成された前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、
を備える、支払実行プラットフォーム。
【0324】
V.項目Uに記載の支払実行プラットフォームであって、P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記QRコードを送信することは、前記支払実行プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記QRコードを送信することを含む、支払実行プラットフォーム。
【0325】
W.項目U又はVに記載の支払実行プラットフォームであって、前記QRコードは、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから前記取引の前記インジケーションを受信することに応答して生成され、前記QRコードは、前記マーチャント又は前記取引のうちの少なくとも1つに固有である、支払実行プラットフォーム。
【0326】
X.項目U乃至Wの何れか1項に記載の支払実行プラットフォームであって、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記QRコードを求める要求を受信することと、前記要求を受信することに応じて、前記QRコードを生成することと、を行うように構成される、支払実行プラットフォーム。
【0327】
Y.項目U乃至Xの何れか1項に記載の支払実行プラットフォームであって、前記QRコードは、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイス上の販売時点情報管理(POS)アプリケーションを介して1つ以上のアイテムが仮想カートに追加されている間に、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスを介して提示される支払タイプ選択ユーザ・インタフェースの提示の前に、又は前記支払タイプ選択ユーザ・インタフェースに関連して、提示されるようにされる、支払実行プラットフォーム。
【0328】
Z.カスタマのコンピューティング・デバイス上で実行され、P2P支払プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードとの間の相互作用を検出することであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、前記マーチャントと前記カスタマとの間の取引に関連して提示される、ことと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記取引コードとの間の前記相互作用のインジケーションを、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部を受信することであって、前記取引データは、少なくとも部分的に、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイス上で実行される販売時点情報管理(POS)アプリケーションによって生成される、ことと、前記モバイル支払アプリケーションに関連付けられたユーザ・インタフェースを介して、前記取引データの少なくとも前記一部を提示することと、を含む、方法。
【0329】
AA.項目Zに記載の方法であって、前記取引コードは、(i)前記支払実行プラットフォームのロケーションに関連付けられたリソース・ロケータ、又は(ii)前記モバイル支払アプリケーションへのディープ・リンク、に関連付けられる、方法。
【0330】
AB.項目Z又はAAに記載の方法であって、前記相互作用は、前記モバイル支払アプリケーションに統合されたカメラを使用するキャプチャを含む、方法。
【0331】
AC.項目Z乃至ABの何れか1項に記載の方法であって、前記相互作用は、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスに関連付けられたネイティブ・カメラを使用するキャプチャを含み、前記方法は、前記モバイル支払アプリケーション、インスタント・アプリケーション、又はウェブ・ブラウザを介して前記取引コードに関連付けられたデータを提示するかどうかを示す入力を前記カスタマが提供するためのプロンプトを、前記ユーザ・インタフェースを介して提示することをさらに含む、方法。
【0332】
AD.項目ACに記載の方法であって、前記取引コードが前記ネイティブ・カメラを介してキャプチャされたと判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ認証要求を送信する、方法。
【0333】
AE.項目Z乃至ADの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、仮想カートに追加されている1つ以上のアイテムを含み、前記ユーザ・インタフェースは、カート構築ユーザ・インタフェースを含む、方法。
【0334】
AF.項目Z乃至AEの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストを含み、前記ユーザ・インタフェースは、チップ付与ユーザ・インタフェースを含む、方法。
【0335】
AG.項目Z乃至AFの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記マーチャントの識別情報を含み、前記ユーザ・インタフェースは、前記マーチャントに関連付けられたインセンティブをさらに提示する、方法。
【0336】
AH.項目Z乃至AGの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記取引を介して購入されるアイテムの識別情報を含み、前記ユーザ・インタフェースは、前記アイテムに関連付けられたインセンティブをさらに提示する、方法。
【0337】
AI.ピア・ツー・ピア(P2P支払プラットフォームに関連付けられたサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、第1の時刻に、取引コードをP2P支払プラットフォームへ送信することであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、カスタマと前記マーチャントとの間の取引に関連して提示される、ことと、第2の時刻に、前記取引コードと前記カスタマのコンピューティング・デバイスとの間の相互作用のインジケーションを受信することと、前記取引コードと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することと、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引に関連付けられた取引データを受信することであって、前記取引データは、前記取引の額を含む、ことと、前記取引の前記額のための支払を許可するかどうかを判定することと、前記支払を許可すると判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記マーチャントのマーチャント口座に資金の少なくとも一部を預けるために、前記支払実行プラットフォームに関連付けられている前記カスタマのカスタマ口座から、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記資金を送信することと、を含む、方法。
【0338】
AJ.項目AIに記載の方法であって、前記取引コードと前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部を受信する、方法。
【0339】
AK.項目AJに記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記マーチャントのインジケーション又は前記取引に関連付けられたアイテムのうちの少なくとも1つに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも前記マーチャント又は前記アイテムにインセンティブが適用可能であると判定することと、前記インセンティブを前記取引に適用することと、前記インセンティブが適用されたことを示す通知が、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるユーザ・インタフェースを介して、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に提示されるようにすることと、を行う、方法。
【0340】
AL.項目AJ又はAKに記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引データの少なくとも前記一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上で前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介してほぼリアルタイムで提示されるようにする、方法。
【0341】
AM.項目AJ乃至ALの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引の前記総コストの少なくとも前記一部が、チップ付与ユーザ・インタフェースを介して、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにする、方法。
【0342】
AN.項目AMに記載の方法であって、前記チップ付与ユーザ・インタフェースへの入力を介して、前記取引の前記総コストに追加されるチップ額を受信することと、前記支払を許可するとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記チップ額も許可されると判定することと、前記チップ額に等しい追加資金を、前記カスタマの前記カスタマ口座から、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記追加資金を前記マーチャント口座に預けるために、送信することと、をさらに含む、方法。
【0343】
AO.支払処理プラットフォームであって、マーチャントの販売時点情報管理(POS)デバイスによって実行可能なPOSアプリケーションであって、前記取引に関連付けられた取引データを生成することであって、前記取引は、前記マーチャントとカスタマとの間のものであり、前記取引データは、第1のタイムスタンプを含む、ことと、ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームに関連付けられたクイック・レスポンス(QR)コードを受信することであって、前記QRコードは、前記POSアプリケーションを介して前記取引に関連して提示されるようにされる、ことと、を行うように構成される、POSアプリケーションと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスのセンサを使用して前記QRコードをキャプチャしたことのインジケーションを受信することであって、前記インジケーションは、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスの前記センサを使用して前記QRコードをいつキャプチャしたかを示す第2のタイムスタンプを少なくとも示すコンテキスト・データに関連付けられる、ことと、前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとを相関させることに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することと、前記カスタマを前記取引に関連付けることであって、前記関連付けは、前記P2P支払プラットフォームによって保持される前記カスタマの口座と、前記支払処理プラットフォームによって保持される前記マーチャントの口座との間の資金の移動を、前記取引のための支払を処理するために引き起こす、ことと、を行うように構成された1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、を備える、支払処理プラットフォーム。
【0344】
AP.項目AOに記載の支払処理プラットフォームであって、前記POSアプリケーションは、前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記QRコードを受信する、支払処理プラットフォーム。
【0345】
AQ.項目AO又はAPに記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記取引に固有であり、前記P2P支払プラットフォームのロケーションへのリソース・ロケータ、又は前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上のモバイル支払アプリケーションへのディープ・リンクを含む、支払処理プラットフォーム。
【0346】
AR.項目AO乃至AQの何れか1項に記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記マーチャントの識別子と、前記マーチャントのロケーションと、POSロケーションと、のうちの少なくとも1つで符号化され、前記QRコードは、前記P2P支払プラットフォームのロケーションへのリソース・ロケータ、又は前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上のモバイル支払アプリケーションへのディープ・リンクを含む、支払処理プラットフォーム。
【0347】
AS.支払処理プラットフォームの少なくとも1つのサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、マーチャントのコンピューティング・デバイス上の前記支払処理プラットフォームに関連付けられた販売時点情報管理(POS)アプリケーションから、前記マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを受信することと、ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信することであって、前記取引コードは、前記POSアプリケーションによって提示されるユーザ・インタフェースを介して提示されるようにされる、ことと、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することであって、前記インジケーションは、前記相互作用に関連付けられたコンテキスト・データに関連付けられる、ことと、前記取引データを前記コンテキスト・データと比較することに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することと、前記カスタマを前記取引に関連付けることであって、前記関連付けは、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上の、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションに提供されるようにする、ことと、を有する、方法。
【0348】
AT.項目ASに記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、1つ以上のアイテムを仮想カートに追加するためのカート構築ユーザ・インタフェースである、方法。
【0349】
AU.項目AS又はATに記載の方法であって、前記取引コードは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースが提示される前に、前記ユーザ・インタフェースに関連して提示される、方法。
【0350】
AV.項目AS乃至AUの何れか1項に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースである、方法。
【0351】
AW.項目AS乃至AVの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データは、第1のタイムスタンプを含み、前記コンテキスト・データは、第2のタイムスタンプを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することは、前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとを相関させることを含む、方法。
【0352】
AX.項目AS乃至AWの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データは、第1のロケーションを含み、前記コンテキスト・データは、第2のロケーションを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することは、前記第1のロケーションと前記第2のロケーションとを相関させることを含む、方法。
【0353】
AY.項目AS乃至AXの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムに関連付けられており、前記方法は、前記1つ以上のアイテムのインジケーションが、前記モバイル支払アプリケーションを介して提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して提示されるようにすることをさらに含む、方法。
【0354】
AZ.項目AS乃至AYの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストに関連付けられており、前記方法は、前記取引の前記総コストが、前記モバイル支払アプリケーションを介して提示されるチップ付与ユーザ・インタフェースを介して提示されるようにすることをさらに含む、方法。
【0355】
BA.項目AS乃至AZの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引又は前記マーチャントに関連付けられたアイテムのうちの少なくとも1つに関連付けられており、前記方法は、前記アイテム又は前記マーチャントのうちの少なくとも1つに関連付けられたインセンティブが、前記モバイル支払アプリケーションを介して提示される別のユーザ・インタフェースを介して提示されるようにすることをさらに含む、方法。
【0356】
BB.項目AS乃至BAの何れか1項に記載の方法であって、前記関連付けはさらに、前記取引のための支払を処理するために、前記P2P支払プラットフォームによって保持される前記カスタマの口座から前記支払処理プラットフォームによって保持される前記マーチャントの口座への資金の移動を引き起こす、方法。
【0357】
BC.システムであって、1つ以上のプロセッサと、命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、前記システムに、マーチャントのコンピューティング・デバイス上の、支払処理プラットフォームに関連付けられた販売時点情報管理(POS)アプリケーションから、前記マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを受信することと、ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信することであって、前記取引コードは、前記POSアプリケーションを介して提示されたユーザ・インタフェースに関連して提示されるようにされる、ことと、P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することであって、前記インジケーションは、前記取引に関連付けられたコンテキスト・データに関連付けられる、ことと、前記取引データを前記コンテキスト・データと比較することに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することと、前記カスタマを前記取引に関連付けることであって、前記関連付けは、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上の、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションに提供されるようにする、ことと、を含む動作を実行させる、1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を備える、システム。
【0358】
BD.項目BCに記載のシステムであって、前記ユーザ・インタフェースは、1つ以上のアイテムを仮想カートに追加するためのカート構築ユーザ・インタフェースであり、前記取引コードは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースが提示される前に、前記カート構築ユーザ・インタフェースを介して提示される、システム。
【0359】
BE.項目BC又はBDに記載のシステムであって、前記取引データは、第1のタイムスタンプを含み、前記コンテキスト・データは、第2のタイムスタンプを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することは、前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとを相関させることを含む、システム。
【0360】
BF.項目BC乃至BEの何れか1項に記載のシステムであって、前記取引データは、第1のロケーションを含み、前記コンテキスト・データは、第2のロケーションを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると決定することは、前記第1のロケーションと前記第2のロケーションとを相関させることを含む、システム。
【0361】
BG.項目BC乃至BFの何れか1項に記載のシステムであって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムのインジケーションと、前記取引の総コストと、前記取引に関連付けられた前記マーチャントのインジケーションと、のうちの少なくとも1つを含む、システム。
【0362】
BH.項目BC乃至BGの何れか1項に記載のシステムであって、前記関連付けは、前記取引のための支払を処理するために、前記P2P支払プラットフォームによって保持される前記カスタマの口座から、前記支払処理プラットフォームによって保持される前記マーチャントの口座への資金の移動をさらに引き起こす、システム。
【0363】
BI.ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームとの相互作用によって取引を処理するように構成された支払処理プラットフォームであって、前記支払処理プラットフォームは、販売時点情報管理(POS)デバイスであって、タッチスクリーンであって、前記タッチスクリーンを使用する支払タイプのカスタマ選択のためにカスタマに対面するように構成されたタッチスクリーンと、POSアプリケーションであって、前記取引に関連付けられた取引データを生成することであって、前記取引は、マーチャントと前記カスタマとの間のものである、ことと、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられたクイック・レスポンス(QR)コードを受信することと、前記カスタマに支払タイプ選択ユーザ・インタフェースを提示する前に、前記タッチスクリーンを介して、前記カスタマに前記QRコードを提示することと、前記タッチスクリーンを介した前記支払タイプの選択、又は前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記支払処理プラットフォームからのインジケーションを受信した後に、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスを介して前記取引を完了することと、を行うように構成されたPOSアプリケーションと、を備えるPOSデバイスと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことのインジケーションを受信することと、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを前記POSアプリケーションへ送信することと、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを受信することに応答して、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記取引のための支払を許可することの許可要求を送信することと、前記許可要求に対する許可応答を受信することに応答して、前記P2P支払プラットフォームから受信された資金を前記マーチャントのマーチャント口座に預けることによって、前記マーチャントと前記カスタマとの間で資金を決済することであって、前記資金は、前記マーチャント口座に預けられる前に、前記P2P支払プラットフォームの前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられていた、ことと、を行うように構成される、前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、を備える、支払処理プラットフォーム。
【0364】
BJ.項目BIに記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して受信される、支払処理プラットフォーム。
【0365】
BK.項目BI又はBJに記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスを介して受信され、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、(i)前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記QRコードを取得することと、(ii)前記QRコードを前記POSアプリケーションへ送信することと、を行うように構成される、支払処理プラットフォーム。
【0366】
BL.項目BI乃至BKの何れか1項に記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記取引又は前記マーチャントのうちの少なくとも1つに固有である、支払処理プラットフォーム。
【0367】
BM.項目BI乃至BLの何れか1項に記載の支払処理プラットフォームであって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、前記POSアプリケーションから前記取引データを受信することと、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定するために、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションに関連付けられたコンテキスト・データに対して前記取引データを比較することと、前記カスタマが前記取引に関連付けられているとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを前記POSアプリケーションへ送信することと、を行うようにさらに構成される、支払処理プラットフォーム。
【0368】
BN.マーチャントのコンピューティング・デバイスによって実行可能であり、販売時点情報管理(POS)アプリケーションによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記POSアプリケーションによって、前記マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを生成することであって、前記POSアプリケーションは、支払処理プラットフォームに関連付けられる、ことと、前記POSアプリケーションにおいて、支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信することと、前記POSアプリケーションによって、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスのユーザ・インタフェースを介して前記取引コードを提示することと、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記POSアプリケーションによって、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにすることと、を含む、方法。
【0369】
BO.項目BNに記載の方法であって、前記取引コードは、前記支払実行プラットフォームのロケーションへのリソース・ロケータに関連付けられる、方法。
【0370】
BP.項目BN又はBOに記載の方法であって、前記取引コードは、前記モバイル支払アプリケーションへのディープ・リンクに関連付けられる、方法。
【0371】
BQ.項目BPに記載の方法であって、前記モバイル支払アプリケーションが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にインストールされていないならば、前記モバイル支払アプリケーションが、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にインストールされるようにするか、又はインスタント・アプリケーションを介して前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上で前記モバイル支払アプリケーションの使用を可能にする、方法。
【0372】
BR.項目BN乃至BQの何れか1項に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、1つ以上のアイテムを仮想カートに追加するためのカート構築ユーザ・インタフェースである、方法。
【0373】
BS.項目BRに記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記1つ以上のアイテムのインジケーションを含み、前記1つ以上のアイテムの前記インジケーションは、前記モバイル支払アプリケーションによって提示される別のカート構築ユーザ・インタフェースを介してほぼリアルタイムに提示される、方法。
【0374】
BT.項目BN乃至BSの何れか1項に記載の方法であって、前記取引コードは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースの前に提示される、方法。
【0375】
BU.項目BN乃至BTの何れか1項に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースである、方法。
【0376】
BV.項目BN乃至BUの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記取引の総コストを含み、前記取引の総コストは、前記モバイル支払アプリケーションによって提示されるチップ付与ユーザ・インタフェース、報酬ユーザ・インタフェース、又はフィードバック・ユーザ・インタフェースを介して提示される、方法。
【0377】
BW.支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられ、マーチャントのコンピューティング・デバイス上で実行される販売時点情報管理(POS)アプリケーションから、カスタマと前記マーチャントとの間の取引に関連付けられた取引データを受信することであって、前記POSアプリケーションは、取引コードが、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスのディスプレイを介して提示されるようにする、ことと、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを前記POSアプリケーションへ送信することと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引のための支払を許可するために、支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ許可要求を送信することと、前記許可要求への応答を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引に関連付けられた資金の額を前記マーチャントのマーチャント口座に預けることによって、前記マーチャントと前記カスタマとの間の資金を決済することと、を含む、方法。
【0378】
BX.項目BWに記載の方法であって、前記資金は、前記マーチャント口座に預けられる前に、前記支払実行プラットフォームの前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられ、前記マーチャント口座は、前記支払処理プラットフォームによって保持される記憶残高に関連付けられ、前記カスタマ口座は、前記支払実行プラットフォームによって保持される記憶残高に関連付けられる、方法。
【0379】
BY.項目BW又はBXに記載の方法であって、前記カスタマに関連付けられたカスタマ・データにアクセスすることと、前記カスタマ・データに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマに関連付けられたリスクのレベルを決定することと、リスクの前記レベルが閾値を下回るとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記マーチャントと前記カスタマとの間で前記資金を決済することと、をさらに含む、方法。
【0380】
BZ.項目BW乃至BYの何れか1項に記載の方法であって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションは、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して受信される、方法。
【0381】
CA.項目BW乃至BZの何れか1項に記載の方法であって、前記取引コードは、複数の支払実行プラットフォームに関連付けられた多機能取引コードであり、前記相互作用の前記インジケーションは、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスから受信され、前記方法は、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスへ、前記複数の支払実行プラットフォームのうちの1つを選択することの要求を送信することと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスから、前記支払実行プラットフォームの選択のインジケーションを受信することと、前記支払実行プラットフォームの前記選択に少なくとも部分的に基づいて、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記許可要求を送信することと、をさらに含む、方法。
【0382】
CB.項目BW乃至CAの何れか1項に記載の方法であって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにする、方法。
【0383】
CC.支払処理プラットフォームとの相互作用によって取引を処理するように構成されたピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームであって、モバイル支払アプリケーションであって、前記モバイル支払アプリケーションに統合されたカメラを使用して、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられたクイック・レスポンス(QR)コードをキャプチャすることであって、前記QRコードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、前記マーチャントと、前記モバイル支払アプリケーションが関連付けられているカスタマとの間の取引に関連して提示される、ことと、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことのインジケーションを送信することと、を行うように構成されたモバイル支払アプリケーションと、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、第1の時刻に、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引のインジケーションを受信することと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記QRコードを送信することと、前記第1の時刻の後の第2の時刻に、前記モバイル支払アプリケーションから、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを受信することと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記QRコードをキャプチャしたことの前記インジケーションを送信することと、支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引の額のための支払を許可することの要求を受信することと、前記要求を受信することに基づいて、前記P2P支払プラットフォームによって保持された前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられた残高に基づいて、前記取引の前記額のための支払を許可することと、前記支払を許可することに基づいて、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記マーチャントのマーチャント口座に資金を預けるために、前記カスタマの前記カスタマ口座から、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記資金を送信することと、を行うように構成された前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、を備える、P2P支払プラットフォーム。
【0384】
CD.項目CCに記載のP2P支払プラットフォームであって、支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記QRコードを送信することは、前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記QRコードを送信することを含む、P2P支払プラットフォーム。
【0385】
CE.項目CC又はCDに記載のP2P支払プラットフォームであって、前記QRコードは、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから前記取引の前記インジケーションを受信することに応答して生成され、前記QRコードは、前記マーチャント又は前記取引のうちの少なくとも1つに固有である、P2P支払プラットフォーム。
【0386】
CF.項目CC乃至CEの何れか1項に記載のP2P支払プラットフォームであって、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記QRコードを求める要求を受信することと、前記要求を受信することに応じて、前記QRコードを生成することと、を行うように構成される、P2P支払プラットフォーム。
【0387】
CG.項目CC乃至CFの何れか1項に記載のP2P支払プラットフォームであって、前記QRコードは、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイス上の販売時点情報管理(POS)アプリケーションを介して1つ以上のアイテムが仮想カートに追加されている間に、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスを介して提示される支払タイプ選択ユーザ・インタフェースの提示の前に、又は前記支払タイプ選択ユーザ・インタフェースに関連して、提示されるようにされる、P2P支払プラットフォーム。
【0388】
CH.カスタマのコンピューティング・デバイス上で実行され、支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記モバイル支払アプリケーションによって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードとの間の相互作用を検出することであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、前記マーチャントと前記カスタマとの間の取引に関連して提示される、ことと、前記モバイル支払アプリケーションによって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記取引コードとの間の前記相互作用のインジケーションを、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することと、前記モバイル支払アプリケーションによって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部を受信することであって、前記取引データは、少なくとも部分的に、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイス上で実行される販売時点情報管理(POS)アプリケーションによって生成される、ことと、前記モバイル支払アプリケーションによって、ユーザ・インタフェースを介して、前記取引データの少なくとも前記一部を提示することと、を含む、方法。
【0389】
CI.項目CHに記載の方法であって、前記取引コードは、(i)前記支払実行プラットフォームのロケーションに関連付けられたリソース・ロケータ、又は(ii)前記モバイル支払アプリケーションへのディープ・リンク、に関連付けられる、方法。
【0390】
CJ.項目CH又はCIに記載の方法であって、前記相互作用は、前記モバイル支払アプリケーションに統合されたカメラを使用するキャプチャを含む、方法。
【0391】
CK.項目CH乃至CJの何れか1項に記載の方法であって、前記相互作用は、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスに関連付けられたネイティブ・カメラを使用するキャプチャを含み、前記方法は、前記モバイル支払アプリケーション、インスタント・アプリケーション、又はウェブ・ブラウザを介して前記取引コードに関連付けられたデータを提示するかどうかを示す入力を前記カスタマが提供するためのプロンプトを、前記ユーザ・インタフェースを介して提示することをさらに含む、方法。
【0392】
CL.項目CKに記載の方法であって、前記取引コードが前記ネイティブ・カメラを介してキャプチャされたと判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ認証要求を送信する、方法。
【0393】
CM.項目CH乃至CLの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、仮想カートに追加されている1つ以上のアイテムを含み、前記ユーザ・インタフェースは、カート構築ユーザ・インタフェースを含む、方法。
【0394】
CN.項目CH乃至CMの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストを含み、前記ユーザ・インタフェースは、チップ付与ユーザ・インタフェースを含む、方法。
【0395】
CO.項目CH乃至CNの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記マーチャントの識別情報を含み、前記ユーザ・インタフェースは、前記マーチャントに関連付けられたインセンティブをさらに提示する、方法。
【0396】
CP.項目CH乃至COの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記取引を介して購入されるアイテムの識別情報を含み、前記ユーザ・インタフェースは、前記アイテムに関連付けられたインセンティブをさらに提示する、方法。
【0397】
CQ.支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、第1の時刻に、取引コードを支払処理プラットフォームへ送信することであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、カスタマと前記マーチャントとの間の取引に関連して提示される、ことと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、第2の時刻に、前記取引コードと前記カスタマのコンピューティング・デバイスとの間の相互作用のインジケーションを受信することと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記取引コードと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引に関連付けられた取引データを受信することであって、前記取引データは、前記取引の額を含む、ことと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記取引の前記額のための支払を許可するかどうかを判定することと、前記支払を許可すると判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記マーチャントのマーチャント口座に資金の少なくとも一部を預けるために、前記支払実行プラットフォームに関連付けられている前記カスタマのカスタマ口座から、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記資金を送信することと、を含む、方法。
【0398】
CR.項目CQに記載の方法であって、前記取引コードと前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部を受信する、方法。
【0399】
CS.項目CRに記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記マーチャントのインジケーション又は前記取引に関連付けられたアイテムのうちの少なくとも1つに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも前記マーチャント又は前記アイテムにインセンティブが適用可能であると判定することと、前記インセンティブを前記取引に適用することと、前記インセンティブが適用されたことを示す通知が、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるユーザ・インタフェースを介して、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に提示されるようにすることと、を行う、方法。
【0400】
CT.項目CR又はCSに記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引データの少なくとも前記一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上で前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介してほぼリアルタイムで提示されるようにする、方法。
【0401】
CU.項目CR乃至CTの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引の前記総コストの少なくとも前記一部が、チップ付与ユーザ・インタフェースを介して、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにする、方法。
【0402】
CV.項目CUに記載の方法であって、前記チップ付与ユーザ・インタフェースへの入力を介して、前記取引の前記総コストに追加されるチップ額を受信することと、前記支払を許可するとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記チップ額も許可されると判定することと、前記チップ額に等しい追加資金を、前記カスタマの前記カスタマ口座から、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記追加資金を前記マーチャント口座に預けるために、送信することと、をさらに含む、方法。
【0403】
CW.支払処理プラットフォームであって、マーチャントの販売時点情報管理(POS)デバイスによって実行可能なPOSアプリケーションであって、前記取引に関連付けられた取引データを生成することであって、前記取引は、前記マーチャントとカスタマとの間のものであり、前記取引データは、第1のタイムスタンプを含む、ことと、ピア・ツー・ピア(P2P)支払プラットフォームに関連付けられたクイック・レスポンス(QR)コードを受信することであって、前記QRコードは、前記POSアプリケーションを介して前記取引に関連して提示されるようにされる、ことと、を行うように構成される、POSアプリケーションと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、前記P2P支払プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスのセンサを使用して前記QRコードをキャプチャしたことのインジケーションを受信することであって、前記インジケーションは、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスの前記センサを使用して前記QRコードをいつキャプチャしたかを示す第2のタイムスタンプを少なくとも示すコンテキスト・データに関連付けられる、ことと、前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとを相関させることに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することと、前記カスタマを前記取引に関連付けることであって、前記関連付けは、前記P2P支払プラットフォームによって保持される前記カスタマの口座と、前記支払処理プラットフォームによって保持される前記マーチャントの口座との間の資金の移動を、前記取引のための支払を処理するために引き起こす、ことと、を行うように構成された1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、を備える、支払処理プラットフォーム。
【0404】
CX.項目CWに記載の支払処理プラットフォームであって、前記POSアプリケーションは、前記P2P支払プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記QRコードを受信する、支払処理プラットフォーム。
【0405】
CY.項目CW又はCXに記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記取引に固有であり、前記P2P支払プラットフォームのロケーションへのリソース・ロケータ、又は前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上のモバイル支払アプリケーションへのディープ・リンクを含む、支払処理プラットフォーム。
【0406】
CZ.項目CW乃至CYの何れか1項に記載の支払処理プラットフォームであって、前記QRコードは、前記マーチャントの識別子と、前記マーチャントのロケーションと、POSロケーションと、のうちの少なくとも1つで符号化され、前記QRコードは、前記P2P支払プラットフォームのロケーションへのリソース・ロケータ、又は前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上のモバイル支払アプリケーションへのディープ・リンクを含む、支払処理プラットフォーム。
【0407】
DA.支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、マーチャントのコンピューティング・デバイス上の前記支払処理プラットフォームに関連付けられた販売時点情報管理(POS)アプリケーションから、前記マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを受信することと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信することであって、前記取引コードは、前記POSアプリケーションに関連付けられたユーザ・インタフェースを介して提示される、ことと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することであって、前記インジケーションは、前記相互作用に関連付けられたコンテキスト・データに関連付けられる、ことと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記取引データを前記コンテキスト・データと比較することに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記カスタマと前記取引との間の関連付けを引き起こすことであって、前記関連付けは、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上の、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションに提供されるようにする、ことと、を有する、方法。
【0408】
DB.項目DAに記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、1つ以上のアイテムを仮想カートに追加するためのカート構築ユーザ・インタフェースである、方法。
【0409】
DC.項目DA又はDBに記載の方法であって、前記取引コードは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースが提示される前に、前記ユーザ・インタフェースに関連して提示される、方法。
【0410】
DD.項目DA乃至DCの何れか1項に記載の方法であって、前記ユーザ・インタフェースは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースである、方法。
【0411】
DE.項目DA乃至DDの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データは、第1のタイムスタンプを含み、前記コンテキスト・データは、第2のタイムスタンプを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することは、前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとを相関させることを含む、方法。
【0412】
DF.項目DA乃至DEの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データは、第1のロケーションを含み、前記コンテキスト・データは、第2のロケーションを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することは、前記第1のロケーションと前記第2のロケーションとを相関させることを含む、方法。
【0413】
DG.項目DA乃至DFの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムに関連付けられており、前記方法は、前記1つ以上のアイテムのインジケーションが、前記モバイル支払アプリケーションを介して提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介して提示されるようにすることをさらに含む、方法。
【0414】
DH.項目DA乃至DGの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストに関連付けられており、前記方法は、前記取引の前記総コストが、前記モバイル支払アプリケーションを介して提示されるチップ付与ユーザ・インタフェースを介して提示されるようにすることをさらに含む、方法。
【0415】
DI.項目DA乃至DHの何れか1項に記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引又は前記マーチャントに関連付けられたアイテムのうちの少なくとも1つに関連付けられており、前記方法は、前記アイテム又は前記マーチャントのうちの少なくとも1つに関連付けられたインセンティブが、前記モバイル支払アプリケーションを介して提示される別のユーザ・インタフェースを介して提示されるようにすることをさらに含む、方法。
【0416】
DJ.項目DA乃至DIの何れか1項に記載の方法であって、前記関連付けはさらに、前記取引のための支払を処理するために、前記支払実行プラットフォームによって保持される前記カスタマの口座から前記支払処理プラットフォームへの資金の移動を引き起こす、方法。
【0417】
DK.システムであって、1つ以上のプロセッサと、命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行される場合に、前記システムに、マーチャントのコンピューティング・デバイス上の、支払処理プラットフォームに関連付けられた販売時点情報管理(POS)アプリケーションから、前記マーチャントとカスタマとの間の取引に関連付けられた取引データを受信することと、支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードを受信することであって、前記取引コードは、前記POSアプリケーションに関連付けられたユーザ・インタフェースに関連して提示される、ことと、支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記カスタマのコンピューティング・デバイスと前記取引コードとの間の相互作用のインジケーションを受信することであって、前記インジケーションは、前記取引に関連付けられたコンテキスト・データに関連付けられる、ことと、前記取引データを前記コンテキスト・データと比較することに少なくとも部分的に基づいて、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することと、前記カスタマと前記取引との間の関連付けを引き起こすことであって、前記関連付けは、前記取引データの少なくとも一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上の、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションに提供されるようにする、ことと、を含む動作を実行させる、1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を備える、システム。
【0418】
DL.項目DKに記載のシステムであって、前記ユーザ・インタフェースは、1つ以上のアイテムを仮想カートに追加するためのカート構築ユーザ・インタフェースであり、前記取引コードは、支払タイプ選択ユーザ・インタフェースが提示される前に、前記カート構築ユーザ・インタフェースを介して提示される、システム。
【0419】
DM.項目DK又はDLに記載のシステムであって、前記取引データは、第1のタイムスタンプを含み、前記コンテキスト・データは、第2のタイムスタンプを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると判定することは、前記第1のタイムスタンプと前記第2のタイムスタンプとを相関させることを含む、システム。
【0420】
DN.項目DK乃至DMの何れか1項に記載のシステムであって、前記取引データは、第1のロケーションを含み、前記コンテキスト・データは、第2のロケーションを含み、前記カスタマが前記取引に関連付けられていると決定することは、前記第1のロケーションと前記第2のロケーションとを相関させることを含む、システム。
【0421】
DO.項目DK乃至DNの何れか1項に記載のシステムであって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムのインジケーションと、前記取引の総コストと、前記取引に関連付けられた前記マーチャントのインジケーションと、のうちの少なくとも1つを含む、システム。
【0422】
DP.項目DK乃至DOの何れか1項に記載のシステムであって、前記関連付けは、前記取引のための支払を処理するために、前記支払実行プラットフォームによって保持される前記カスタマの口座から、前記支払処理プラットフォームによって保持される前記マーチャントの口座への資金の移動をさらに引き起こす、システム。
【0423】
DQ.支払処理プラットフォームとの相互作用によって取引を処理するように構成された支払実行プラットフォームであって、モバイル支払アプリケーションであって、前記モバイル支払アプリケーションに統合されたカメラを使用して、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードをキャプチャすることであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、前記マーチャントと、前記モバイル支払アプリケーションが関連付けられているカスタマとの間の取引に関連して提示される、ことと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記カスタマが前記カスタマのコンピューティング・デバイスを使用して前記取引コードをキャプチャしたことのインジケーションを送信することと、を行うように構成されたモバイル支払アプリケーションと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスであって、第1の時刻に、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引のインジケーションを受信することと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記取引コードを送信することと、前記第1の時刻の後の第2の時刻に、前記モバイル支払アプリケーションから、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記取引コードをキャプチャしたことの前記インジケーションを受信することと、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記カスタマが前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスを使用して前記取引コードをキャプチャしたことの前記インジケーションを送信することと、支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引の額のための支払を許可することの要求を受信することと、前記要求を受信することに基づいて、前記支払実行プラットフォームによって保持された前記カスタマのカスタマ口座に関連付けられた残高に基づいて、前記取引の前記額のための支払を許可することと、前記支払を許可することに基づいて、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記マーチャントのマーチャント口座に資金を預けるために、前記カスタマの前記カスタマ口座から、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記資金を送信することと、を行うように構成された前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスと、を備える、支払実行プラットフォーム。
【0424】
DR.項目DQに記載の支払実行プラットフォームであって、支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ前記取引コードを送信することは、前記支払実行プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を介して前記取引コードを送信することを含む、支払実行プラットフォーム。
【0425】
DS.項目DQに記載の支払実行プラットフォームであって、前記取引コードは、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから前記取引の前記インジケーションを受信することに応答して生成され、前記取引コードは、前記マーチャント又は前記取引のうちの少なくとも1つに固有である、支払実行プラットフォーム。
【0426】
DT.項目DQに記載の支払実行プラットフォームであって、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスは、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引コードを求める要求を受信することと、前記要求を受信することに応じて、前記取引コードを生成することと、を行うように構成される、支払実行プラットフォーム。
【0427】
DU.項目DQに記載の支払実行プラットフォームであって、前記取引コードは、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイス上の販売時点情報管理(POS)アプリケーションを介して1つ以上のアイテムが仮想カートに追加されている間に、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイスを介して提示される支払タイプ選択ユーザ・インタフェースの提示の前に、又は前記支払タイプ選択ユーザ・インタフェースに関連して、提示されるようにされる、支払実行プラットフォーム。
【0428】
DV.カスタマのコンピューティング・デバイス上で実行され、支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記モバイル支払アプリケーションによって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた取引コードとの間の相互作用を検出することであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、前記マーチャントと前記カスタマとの間の取引に関連して提示される、ことと、前記モバイル支払アプリケーションによって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記取引コードとの間の前記相互作用のインジケーションを、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することと、前記モバイル支払アプリケーションによって、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスと、前記取引コードとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部を受信することであって、前記取引データは、少なくとも部分的に、前記マーチャントの前記コンピューティング・デバイス上で実行される販売時点情報管理(POS)アプリケーションによって生成される、ことと、前記モバイル支払アプリケーションによって、ユーザ・インタフェースを介して、前記取引データの少なくとも前記一部を提示することと、を含む、方法。
【0429】
DW.項目DVに記載の方法であって、前記取引コードは、(i)前記支払実行プラットフォームのロケーションに関連付けられたリソース・ロケータ、又は(ii)前記モバイル支払アプリケーションへのディープ・リンク、に関連付けられる、方法。
【0430】
DX.項目DVに記載の方法であって、前記相互作用は、前記モバイル支払アプリケーションに統合されたカメラを使用するキャプチャを含む、方法。
【0431】
DY.項目DVに記載の方法であって、前記相互作用は、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスに関連付けられたネイティブ・カメラを使用するキャプチャを含み、前記方法は、前記モバイル支払アプリケーション、インスタント・アプリケーション、又はウェブ・ブラウザを介して前記取引コードに関連付けられたデータを提示するかどうかを示す入力を前記カスタマが提供するためのプロンプトを、前記ユーザ・インタフェースを介して提示することをさらに含む、方法。
【0432】
DZ.項目DVに記載の方法であって、前記取引コードが前記ネイティブ・カメラを介してキャプチャされたと判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ認証要求を送信する、方法。
【0433】
EA.項目DVに記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、仮想カートに追加されている1つ以上のアイテムを含み、前記ユーザ・インタフェースは、カート構築ユーザ・インタフェースを含む、方法。
【0434】
EB.項目DVに記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストを含み、前記ユーザ・インタフェースは、チップ付与ユーザ・インタフェースを含む、方法。
【0435】
EC.項目DVに記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記マーチャントの識別情報を含み、前記ユーザ・インタフェースは、前記マーチャントに関連付けられたインセンティブをさらに提示する、方法。
【0436】
ED.項目DVに記載の方法であって、前記取引データの前記一部は、前記取引を介して購入されるアイテムの識別情報を含み、前記ユーザ・インタフェースは、前記アイテムに関連付けられたインセンティブをさらに提示する、方法。
【0437】
EF.支払実行プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって少なくとも部分的に実施される方法であって、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、第1の時刻に、取引コードを支払処理プラットフォームへ送信することであって、前記取引コードは、マーチャントのコンピューティング・デバイスを介して、カスタマと前記マーチャントとの間の取引に関連して提示される、ことと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、第2の時刻に、前記取引コードと前記カスタマのコンピューティング・デバイスとの間の相互作用のインジケーションを受信することと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記取引コードと、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引に関連付けられた取引データを受信することであって、前記取引データは、前記取引の額を含む、ことと、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記取引の前記額のための支払を許可するかどうかを判定することと、前記支払を許可すると判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払実行プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスによって、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記マーチャントのマーチャント口座に資金の少なくとも一部を預けるために、前記支払実行プラットフォームに関連付けられている前記カスタマのカスタマ口座から、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記資金を送信することと、を含む、方法。
【0438】
EG.項目EFに記載の方法であって、前記取引コードと前記カスタマの前記コンピューティング・デバイスとの間の前記相互作用の前記インジケーションを、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスから、前記取引に関連付けられた取引データの少なくとも一部を受信する、方法。
【0439】
EH.項目EGに記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記マーチャントのインジケーション又は前記取引に関連付けられたアイテムのうちの少なくとも1つに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも前記マーチャント又は前記アイテムにインセンティブが適用可能であると判定することと、前記インセンティブを前記取引に適用することと、前記インセンティブが適用されたことを示す通知が、前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるユーザ・インタフェースを介して、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上に提示されるようにすることと、を行う、方法。
【0440】
EI.項目EGに記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引に関連付けられた1つ以上のアイテムに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引データの少なくとも前記一部が、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上で前記支払実行プラットフォームに関連付けられたモバイル支払アプリケーションを介して提示されるカート構築ユーザ・インタフェースを介してほぼリアルタイムで提示されるようにする、方法。
【0441】
EJ.項目EGに記載の方法であって、前記取引データの少なくとも前記一部は、前記取引の総コストに関連付けられており、前記取引データの少なくとも前記一部を受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記取引の前記総コストの少なくとも前記一部が、チップ付与ユーザ・インタフェースを介して、前記カスタマの前記コンピューティング・デバイス上にモバイル支払アプリケーションを介して提示されるようにする、方法。
【0442】
EK.項目EJに記載の方法であって、前記チップ付与ユーザ・インタフェースへの入力を介して、前記取引の前記総コストに追加されるチップ額を受信することと、前記支払を許可するとの判定に少なくとも部分的に基づいて、前記チップ額も許可されると判定することと、前記チップ額に等しい追加資金を、前記カスタマの前記カスタマ口座から、前記支払処理プラットフォームに関連付けられた前記1つ以上のサーバ・コンピューティング・デバイスへ、前記追加資金を前記マーチャント口座に預けるために、送信することと、をさらに含む、方法。
【0443】
上述の例示的な項目は1つの特定の実装に関して説明されているが、本書類の文脈において、例示的な項目の内容は方法、デバイス、システム、コンピュータ可読媒体、及び/又は別の実装を介しても実施されうることを理解されたい。さらに、例示的な項目A~EKのいずれかは、単独で、又は例示的な項目A~EKのうちの任意の他の1つ以上と組み合わせて実施されうる。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17
図18
図19
【国際調査報告】