IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロードの特許一覧

特表2023-543397流体の冷蔵及び/又は液化のための設備及び方法
<>
  • 特表-流体の冷蔵及び/又は液化のための設備及び方法 図1
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-16
(54)【発明の名称】流体の冷蔵及び/又は液化のための設備及び方法
(51)【国際特許分類】
   F25J 1/02 20060101AFI20231006BHJP
【FI】
F25J1/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515143
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(85)【翻訳文提出日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 EP2021076593
(87)【国際公開番号】W WO2022073799
(87)【国際公開日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】2010132
(32)【優先日】2020-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591036572
【氏名又は名称】レール・リキード-ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】バルジョー、ピエール
(72)【発明者】
【氏名】デルカイア、フランク
【テーマコード(参考)】
4D047
【Fターム(参考)】
4D047AA01
4D047AA02
4D047AA08
4D047AB00
4D047AB03
4D047AB07
4D047CA06
4D047CA16
4D047CA19
(57)【要約】

開示されるのは、流体の冷蔵及び/又は液化のための設備(1)であって、冷却されることになる流体の源に接続されることを意図された上流端(21)と冷却及び/又は液化された流体を取集するための部材に接続されることを意図された下流端(22)とを含む冷却されることになる流体の回路(2)を含み、設備(1)が、冷却されることになる流体の回路(2)と熱交換する熱交換器(3、4)の組立体を含み、設備(1)が、熱交換器(3、4)の組立体と熱交換する冷却デバイスを含み、冷却デバイスが、動作回路におけるサイクルガスのための冷蔵サイクルを備えた冷蔵装置(5)を含み、冷蔵装置(5)の動作回路が、サイクルガスを圧縮するための機構(6)、サイクルガスを冷却するためのシステム(3、4)、サイクルガスを膨張させるための機構(7)及びサイクルガスを加熱するためのシステム(4、3)を含み、サイクルガスを膨張させるための機構(7)が、気体静力学軸受(17)で回転可能となるように取り付けられたシャフトに固定されたいくつかのタービン(7)を含み、設備(1)がタービン(17)を制動するための機構を含み、制動機構が各々、タービン(7)のシャフトに固定された制動圧縮器(27)と制動圧縮器(27)を組み込む制動ガス回路(9)とを含み、制動ガス回路(9)が、制動圧縮器(27)の下流の制動ガスを冷却するためのシステムと制動ガスを膨張させるための機構(11)とを含み、設備(1)が、圧縮浮揚ガス源に接続された端と軸受(17)に接続された下流端とを含む圧縮浮揚ガス回路を備える設備(1)において、圧縮浮揚ガス源が制動回路(9)の少なくとも1つを含むことを特徴とする設備(1)である。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体の冷蔵及び/又は液化のための設備(1)であって、冷却されることになる流体の源に接続されるのに好適な上流端(21)と前記冷却及び/又は液化された流体を取集するための部材に接続されるのに好適な下流端(22)とを含む冷却されることになる流体の回路(2)を含み、前記設備(1)が、冷却されることになる流体の前記回路(2)と熱交換する熱交換器(3、4)のセットを含み、前記設備(1)が熱交換器(3、4)の前記セットと熱交換する冷却デバイスを含み、前記冷却デバイスが、動作回路におけるサイクルガスの冷蔵のサイクルを有する冷蔵装置(5)を含み、前記冷蔵装置(5)の前記動作回路が、前記サイクルガスを圧縮するための機構(6)、前記サイクルガスを冷却するためのシステム(3、4)、前記サイクルガスを膨張させるための機構(7)及び前記サイクルガスを再加熱するためのシステム(4、3)を含み、前記サイクルガスを膨張させるための前記機構(7)が気体静力学軸受(17)に回転可能に取り付けられたシャフトに強固に接続された複数のタービン(7)を含み、前記設備(1)が前記タービン(17)を制動するための機構を含み、前記制動機構が各々、タービン(7)のシャフトに強固に接続された制動圧縮器(27)と前記制動圧縮器(27)を組み込む制動ガス回路(9)とを含み、前記制動ガス回路(9)が前記制動圧縮器(27)の下流の前記制動ガスを冷却するためのシステムと前記制動ガスを膨張させるための機構(11)とを含み、前記設備(1)には、圧縮支持ガスの源に接続された端と前記軸受(17)に接続された下流端とを含む圧縮支持ガス回路が設けられ、圧縮支持ガスの前記源が前記制動回路(9)の少なくとも1つを含む流体の冷蔵及び/又は液化のための設備(1)において、複数の制動ガス回路(9)が、前記制動圧縮器(27)が直列に位置付けられる共通の回路において流体接続されることと、圧縮支持ガスの前記源が、直列の前記制動圧縮器(27)の下流に前記共通の回路の一端を含むこととを特徴とする、流体の冷蔵及び/又は液化のための設備(1)。
【請求項2】
前記圧縮支持ガス回路が、それぞれの送達管(12)であって、各々が直列の前記圧縮器(17)の下流の前記共通の回路に接続された上流端と軸受(17)の入口に接続された下流端とを含むそれぞれの送達管(12)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の設備(1)。
【請求項3】
前記圧縮支持ガス回路が、それぞれの戻り管(13)であって、各々が、軸受(17)の出口に接続された上流端と、直列の前記圧縮器(17)の上流の前記共通の回路に接続された下流端とを含むそれぞれの戻り管(13)を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の設備(1)。
【請求項4】
制動ガスのストリームの少なくとも一部を直列の前記制動圧縮器(27)の下流の前記共通の回路の端から引き出すステップと、前記タービンシャフトを支持するために前記引き出されたガスを少なくとも1つの軸受(17)に注入するステップと、前記軸受(17)において循環させられている前記制動ガスを回収するステップと、前記回収されたガスを前記少なくとも1つの制動回路(9)に戻すステップとを含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の設備(1)を使用する流体の冷蔵及び/又は液化のための方法。
【請求項5】
少なくとも前記設備の始動及び/又は停止段階の間に、前記制動回路(9)から分離した加圧制動ガスの源(12)から支持ガスフローを注入するステップを含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記軸受に注入された制動ガスの前記ストリームが5~6バールの圧力を有する、ことを特徴とする、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記制動ガスがHe、H2、Ne、N2、O2、Ar、Co、CO2、CH4又は空気の他の化合物の少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項4~6のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の冷蔵及び/又は液化のための設備及び方法に関する。
【0002】
本発明は、より具体的には、冷却されることになる流体の源に接続されるのに好適な上流端と冷却及び/又は液化された流体を取集するための部材に接続されるのに好適な下流端とを含む、冷却されることになる流体の回路を含む流体の冷蔵及び/又は液化のための設備に関し、設備は冷却されることになる流体の回路と熱交換する熱交換器のセットを含み、設備は熱交換器のセットと熱交換する冷却デバイスを含み、前記冷却デバイスは動作回路におけるサイクルガスの冷蔵のサイクルを有する冷蔵装置を含み、冷蔵装置の動作回路はサイクルガスを圧縮するための機構、サイクルガスを冷却するためのシステム、サイクルガスを膨張させるための機構及びサイクルガスを再加熱するためのシステムを含み、サイクルガスを膨張させるための機構は、気体静力学軸受に回転可能に取り付けられたシャフトに強固に接続された複数のタービンを含み、設備がタービンを制動するための機構を含み、前記制動機構は各々タービンのシャフトに強固に接続された制動圧縮器と制動圧縮器を組み込む制動ガス回路とを含み、制動ガス回路は制動圧縮器の下流の制動ガスを冷却するためのシステムと制動ガスを膨張させるための機構とを含み、設備には、圧縮支持ガスの源に接続された端と軸受に接続された下流端とを含む圧縮支持ガス回路が設けられる。
【背景技術】
【0003】
多くの極低温冷蔵装置又は液化装置は、「静力学」又は「気体静力学」として知られる軸受を有するサイクルガスを膨張させるためのタービンを使用する。
【0004】
静力学軸受のこれらのガスタービンは、回転シャフトを支持するために軸受への加圧ガスの継続的な供給を必要とする。
【0005】
従来、方法のサイクルガスのフローの一部は周囲温度で圧縮され、主流体の冷却のための方法中に膨張しないが、支持を提供するために方法の各タービンの軸受で注入される。圧縮サイクルガスの一部は、したがって、冷却されることになる用途からエネルギーを抽出するために使用されない。
【0006】
別の解決策は、回転シャフトを支持するためにガスが注入されない「動的」ガス軸受を使用することからなるが、この技術は始動及び停止中はあまり堅牢ではなく、空気くさびアーキテクチャを必要とし、(特にヘリウム及び水素などの軽ガス動作流体を使用しているときの必要な低減された隙間に関連する)負荷の変動にある程度の感受性をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の1つのねらいは、上で挙げられた先行技術の欠点の全て又は一部を克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的のために、上記前文で与えられたその一般的な定義に通常は従う本発明による設備は、圧縮支持ガスの源が制動回路のうちの少なくとも1つを含むことを本質的に特徴とする。
【0009】
これにより、主圧縮器による圧縮サイクルガスの消費を無くす又は減らすことが可能になる。
【0010】
制動ガスは、したがって、回転シャフトの全て又は一部を支持するために十分な圧力ポテンシャルエネルギーを供給することが可能である。
【0011】
さらに、本発明の実施形態は、以下の特徴、すなわち、
- 複数の制動ガス回路が、制動圧縮器が直列に位置付けられる共通の回路において流体接続され、圧縮支持ガスの源が、直列の制動圧縮器の下流の共通の回路の一端を含む、
- 圧縮支持ガス回路が、それぞれの送達管であって、各々が直列の圧縮器の下流の共通の回路に接続された上流端と軸受の入口に接続された下流端とを含むそれぞれの送達管を含む、
- 圧縮支持ガス回路が、それぞれの戻り管であって、各々が軸受の出口に接続された上流端と直列の圧縮器の上流の共通の回路に接続された下流端とを含むそれぞれの戻り管を含む
の1つ又は複数を含み得る。
【0012】
本発明はまた、上記又は下記の特徴のうちの任意の1つによる設備を使用した流体の冷蔵及び/又は液化のための方法であって、制動ガスのストリームの少なくとも一部を制動圧縮器の下流の制動回路の少なくとも1つから引き出すステップと、タービンシャフトを支持するために前記引き出されたガスを少なくとも1つの軸受に注入するステップと、軸受において循環した制動ガスを回収するステップと、前記回収されたガスを少なくとも1つの制動回路に戻すステップとを含む方法に関する。
【0013】
他の可能な特徴によると、
- 方法は、少なくとも設備の始動及び/又は停止段階の間制動回路から分離した加圧制動ガスの源から支持ガスフローを注入するステップを含み、
- 軸受に注入された制動ガスのストリームは5~6バールの圧力を有し、
- 制動ガスはHe、H2、Ne、N2、O2、Ar、Co、CO2、CH4又は空気の他の化合物の少なくとも1つを含む。
【0014】
本発明はまた、特許請求の範囲内の上記又は下記の特徴の任意の組合せを含む任意の代替的デバイス又は方法に関連し得る。
【0015】
他の特定の特徴及び利点は、図面を参照して与えられる以下の説明を読むと明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明による冷蔵及び/又は液化設備の構造及び動作の例を示す部分図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
例として示されている設備1は、流体のための極低温冷蔵装置及び/又は液化装置である。
【0018】
この設備1は、冷却されることになる流体の源に接続されるのに好適な上流端21と冷却及び/又は液化された流体を取集するための部材に接続されるのに好適な下流端22とを含む、冷却/液化されることになる流体の回路2を含む。
【0019】
冷却されることになる流体は、例えば水素、ヘリウム、ネオン、又は空気又は他の混合物における他の任意の気体を含み得る。
【0020】
この目的のために、設備1は、冷却されることになる流体の回路2と熱交換する直列な熱交換器3、4のセットを含む。
【0021】
設備1は熱交換器3、4のセットと熱交換する冷却デバイスを含む。冷却デバイスは、動作回路におけるガスの冷蔵のサイクルを備えた冷蔵装置5を含む。このサイクルガスは、例えば水素、ヘリウム、ネオンなどの少なくとも1つを含む。
【0022】
冷蔵装置5の動作回路(好ましくは閉鎖ループ回路)は、サイクルガスを圧縮するための機構6(1つ又は複数の圧縮器)と、サイクルガスを冷却するためのシステム3、4(1つ又は複数の交換器、例えば図示のとおりのカウンタフロー熱回収交換器)と、サイクルガスを膨張させるための機構7と、サイクルガスを再加熱するためのシステム4、3(例えば前述の熱交換器の全て又は一部)とを含む。
【0023】
サイクルガスを膨張させるための機構7は複数のタービン7を含む(本例においては直列であるが、サイクルガスのストリームの別個の分画を膨張させるために一部は並列に取り付けられ得る)。
【0024】
図示の例において、各タービン7は、気体静力学軸受17に取り付けられた回転シャフトの一端に取り付けられる。
【0025】
設備1は、タービン7の各々のための別個の制動機構を含む。
【0026】
各制動機構は、タービン7を保持するシャフトの他端に強固に接続された制動圧縮器27と制動圧縮器27を組み込む制動ガス回路9とを含む。各タービン7の制動回路は、ループであって、制動圧縮器27の下流の制動ガスを冷却するためのシステム10(例えば、水又は空気などの熱伝達流体を備えた制動ガス交換器)と、下流の制動ガスを膨張させるための機構11(例えば膨張バルブ又は較正されたオリフィス)とを直列に含むループを形成する。各制動回路は、したがって、圧縮器を形成するブレーキ車輪において圧縮され、次いで冷却され、次いで膨張させられるなどの制動ガスのループを形成し得る。
【0027】
設備1には、タービン7のシャフトを支持するための圧縮ガスの回路が設けられる。
【0028】
1つの有利な特定の特徴によると、この加圧された支持ガスは、(サイクルガスの代わりに又はサイクルガスに加えて)制動ガス回路9により軸受17に供給される。
【0029】
好ましくは、複数の制動ガス回路9(例えばそれらの全て)が、制動圧縮器27が中間冷却と共に直列に位置付けられる共通の回路において流体接続される。
【0030】
換言すると、直列の制動圧縮器27は共通のループに位置し得る。最後の制動圧縮器27(下流)を出る制動ガスは第1圧縮器(上流)の膨張器11において膨張させられ得る。
【0031】
図示のとおり、制動圧縮器27の各々の制動回路は、迂回管であって、それぞれ共通の回路を第1制動圧縮器27(上流)と最終制動圧縮器27(下流)との間の中間制動圧縮器27の各々の吸気入口へ接続する、各々バルブ及び/又は膨張器11(及び/又は較正されたオリフィス)が設けられた迂回管を含み得る。1つの可能な変形形態において、ストリームの全て又は一部は第1圧縮器の吸気口に戻され得る。
【0032】
該当する場合、この構成は、制動圧縮器7の各ステージにおいて圧縮された制動ガスフローを調整することを可能にする。この制動フローは、軸方向及び半径方向の力にさらされる各回転シャフトの要件に調整され得る。
【0033】
圧縮支持ガスの源は、直列の制動圧縮器27の最後のものの下流の共通の回路の一端に位置し得る。これは、タービン7のシャフトの全て又は一部を支持するために加圧ガスの十分なフローを利用可能にする。共通の制動回路は、様々な制動回路からの制動ガスを合わせる。
【0034】
図示のとおり、圧縮支持ガス回路は、複数のそれぞれの加圧ガス送達管12であって、各々、直列の圧縮器17の下流の共通の回路に接続された上流端とそれぞれの軸受17の入口に接続された下流端とを含む複数のそれぞれの加圧ガス送達管12を含み得る。換言すると、共通の回路は、それぞれの平行なラインを介して軸受17に支持ガスを供給する。
【0035】
同様に、圧縮支持ガス回路は、それぞれの戻り管13であって、各々、軸受17の出口に接続された上流端と直列な第1制動圧縮器17の上流の共通の回路に接続された下流端とを含むそれぞれの戻り管13を含み得る。換言すると、軸受17を支持するために使用された加圧ガスのストリームは、次いで、共通の制動回路に戻される(ストリームの理解を円滑にするために制動回路への支持ガスのストリームの戻りを表す参照符号A、B及びCを参照)。
【0036】
制動回路のこの共有は、異なる、独立した制動回路からの別個の制動ガスの使用と比べてより高い作動ガスフロー及び圧力を達成することを可能にする。
【0037】
共通の制動回路は、高い全体の圧縮率を有し、したがって、回転シャフトの全てを支持するために十分な圧力ポテンシャルエネルギーを提供することを可能にする。例えば、設備に依存して、この配置構成は、10~50グラム毎秒の流速及び15~50バールの圧力で加圧された支持ガスのストリームを供給することを可能にする。
【0038】
本発明は多くの利点を有する。すなわち、高い利用可能な圧縮率は、回転シャフトを支持することを可能にすると同時に、この目的のためのサイクルガス消費を無くすことを可能にする。これは、設備1の効率及びコストを(例えばおよそ2~10%)向上させる。
【0039】
図示のとおり、冷蔵装置5の動作回路は、圧縮機構6の出口に、例えばバルブ28が設けられたバッファタンク120の下流の迂回管により、必要な場合は(設備の移行段階、特に始動及び停止段階の間に)軸受17において支持ガスとして用いることができる加圧サイクルガスを格納するためのバッファタンク120を含み得る。バッファタンク120により供給されたこのガスは、特に、特定の移行段階中及び/又はタービン7のスタートアップでの調整段階中に使用され得る。代替的に又は追加的に、サイクル圧縮器6の吸気口へ制動ガスを排出するために管が(バルブ29と共に)提供され得る(例えば冷蔵装置の出力に影響を及ぼさずに移行段階中に)。
【0040】
同様に示されるとおり、圧縮サイクルガスを冷却するためのシステム8が、圧縮機構6とバッファタンク12との間に提供され得る。
【0041】
当然のことながら、本発明はこの例示的な実施形態に限定されない。制動回路の別個の冷却交換器10が、したがって、1つの装置内で組み合わされ得る。図示の例において、制動ガスを冷却するための4つの熱伝達流体回路は共通の熱伝達流体回路(例えば水又はグリコール水)により冷却され得る。これらの回路は1つの装置内に格納され得る。
【0042】
同様に、冷蔵装置5の回路は1つ又は複数の中間作動圧力(例えば、最初の2つの上流タービンが直列に設置されることができる中間圧力ステージであって、第2タービンの排出口がこの中間圧力ステージに接続される中間圧力ステージ)を含み得る。
図1
【国際調査報告】