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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-16
(54)【発明の名称】検体採取スティック
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/10 20060101AFI20231006BHJP
   G01N 1/12 20060101ALI20231006BHJP
【FI】
G01N1/10 V
G01N1/12 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023517229
(86)(22)【出願日】2021-09-15
(85)【翻訳文提出日】2023-03-14
(86)【国際出願番号】 KR2021012562
(87)【国際公開番号】W WO2022060072
(87)【国際公開日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】10-2020-0119514
(32)【優先日】2020-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0017056
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0017061
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0122415
(32)【優先日】2021-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522136957
【氏名又は名称】ビオンライフサイエンス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】高 昌 郁
(72)【発明者】
【氏名】鄭 仲 煥
(72)【発明者】
【氏名】金 奉 胤
【テーマコード(参考)】
2G052
【Fターム(参考)】
2G052AA29
2G052AD06
2G052AD26
2G052BA19
2G052JA07
2G052JA08
(57)【要約】
本発明は検体採取スティックに関するものであり、本発明によれば、検体採取部は、ハブの長手方向に配列された多数の採取ディスクを含み、検体採取部のハブの長手方向中心軸側に検体を収容することができる収容空間が設けられているので、被検査者から採取される検体の採取量を増大させることができ、採取された検体が検体採取スティックから試薬または溶液に溶解または分散する量を増大させることができる技術が開示される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意の長さを有するロッドまたはバーの形態の支持部と、
前記支持部の前端に位置し、被検査者の体内で接触する検体を採集する検体採取部と、含み、
前記検体採取部は、
前記支持部の前側に結合されるハブと、
前記ハブの外側に配置され、前記ハブによって支持され、前記ハブの長手方向に配列された多数の採取ディスクと、を含み、
前記ハブにおいて、前記ハブの長手方向中心軸側に前記検体を収容することができる収容空間が設けられていることを特徴とする、検体採取スティック。
【請求項2】
前記ハブは、
前記支持部の前方部分と結合されるリアハブフレームと、
前記リアハブフレームから前方に一定の間隔で離隔して位置するフロントハブフレームと、
前端が前記フロントハブフレームに連結され、後端が前記リアハブフレームに連結された多数のピラーと、を含み、
前記フロントハブフレームの中心にホールが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の検体採取スティック。
【請求項3】
前記フロントハブフレームまたは前記リアハブフレームの外周縁には多数の採取溝が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の検体採取スティック。
【請求項4】
前記フロントハブフレームまたは前記リアハブフレームの外周縁に形成された多数の前記採取溝のうちの少なくとも一部の採取溝は、前記ハブまたは前記支持部の長手方向中心軸に対して垂直な方向に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の検体採取スティック。
【請求項5】
前記ハブは柔軟性または弾力性を有する材質からなることを特徴とする、請求項1に記載の検体採取スティック。
【請求項6】
前記採取ディスクの外周縁には少なくとも一つ以上の採取溝が任意の深さに形成されており、
前記採取溝は、前記ハブの長手方向中心軸を含む任意の仮想平面に対して垂直な方向に形成されており、
前記採取ディスクまたは前記ハブは柔軟性または弾力性を有する材質からなることを特徴とする、請求項1に記載の検体採取スティック。
【請求項7】
前記検体採取部を内側に収容する検体容器の蓋に固定結合できるように、前記支持部の外周面には突出した形態の結合段または結合突起が形成されているかまたは蓋締結溝が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の検体採取スティック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は検体採取スティックに関するものであり、より詳しくは被検査者の口腔または鼻腔内の唾液などの検体を採取するために被検査者の口腔及び鼻腔の唾液などを掻き出して検体を採取することができる検体採取用スティックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
微生物学的検査とは、検体が疾病を引き起こすことができる病源菌に汚染されているかを判断する検査である。すなわち、疾病の原因が微生物であると思われるとき、その診断、治療、予防法を確立するために行う検査である。微生物学的検査は、被検査者が大膓菌、腸チフス菌、ブドウ状球菌、シュードモナス菌など、疾病を引き起こすことができる病源菌に汚染されているかを判断するためのものある。
【0003】
一般的に、微生物学的検査のために、被検査者の体内から検体を採取する。採取された検体は検査のための試薬または溶液に混合された後、病源菌の存在有無を検査する。
【0004】
被検査者の唾液や体液または身体組職から検体を採取するとき、検体採取用スティック、ブラシまたはスワブ(swab)と呼ばれる器具が使用される。すなわち、検体採取用スワブを被検査者の体内に進入させ、スワブに検体をつけて引き出す方式で検体を採取することになる。
【0005】
既存の検体採取用スワブの場合、棒状のスワブの末端に円形の採取部が形成されていた。スワブの採取部には小さなサイズの微細繊維が付着されて形成された繊維層が設けられていた。このように、従来のスワブの採取部に形成された繊維層に検体が染みこむようにし、被検査者からスワブの採取部を引き出すことで検体を採取することになる。
【0006】
このように、従来は検体の採取のために使用される検体採取用スワブは、繊維層に唾液などが染みこむようにするために一定の時間以上に被検査者の口腔及び鼻腔内に挿入された状態を維持しなければならないので、被検査者の不便が大きい。なによりも、検体採取用スワブに設けられた繊維層で一部の繊維層がスワブの採取部から分離及び離脱して被検査者の体内に残ることになる問題が発生することもあった。繊維層のような異物が被検査者の体内に残ることは医学的に深刻な問題に違いない。また、従来のスワブを用いて採取される採取量が不十分であって検査の正確性が低下する場合がたびたび発生するという問題点もあった。
【0007】
したがって、このような問題点を解決することができる技術が要望されていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は前述したような従来の問題点を解決するためのことであり、検体採取の際、採取される検体の採取量を増大させることができ、検体採取にかかる時間を減らすことができ、従来のスワブの繊維層を構成する繊維部分がスワブから分離されない問題が発生しない検体採取スティックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記のような目的を達成するための本発明の実施例による検体採取スティックは、任意の長さを有するロッドまたはバーの形態の支持部と、前記支持部の前端に位置し、被検査者の体内で接触する検体を採集する検体採取部と含み、前記検体採取部は、前記支持部の前側に結合されるハブと、前記ハブの外側に配置され、前記ハブによって支持され、前記ハブの長手方向に配列された多数の採取ディスクとを含み、前記ハブにおいて、前記ハブの長手方向中心軸側に前記検体を収容することができる収容空間が設けられていることを一特徴とすることができる。
【0010】
ここで、前記ハブは、前記支持部の前方部分と結合されるリアハブフレームと、前記リアハブフレームから前方に一定の間隔で離隔して位置するフロントハブフレームと、前端が前記フロントハブフレームに連結され、後端が前記リアハブフレームに連結された多数のピラーとを含み、前記フロントハブフレームの中心にホールが形成されていることを他の一特徴とすることができる。
【0011】
ここで、多数の前記ピラーのそれぞれは隣接したピラーから離隔していることをさらに他の一特徴とすることができる。
【0012】
さらに、前記フロントハブフレームまたは前記リアハブフレームの外周縁には多数の採取溝が形成されていることをさらに他の一特徴とすることができる。
【0013】
さらに、前記フロントハブフレームまたは前記リアハブフレームの外周縁に形成された多数の前記採取溝のうちの少なくとも一部の採取溝は、前記ハブまたは前記支持部の長手方向中心軸に対して垂直な方向に形成されていることをさらに他の一特徴とすることができる。
【0014】
ここで、前記ハブは柔軟性または弾力性を有する材質からなることをさらに他の一特徴とすることができる。
【0015】
ここで、前記採取ディスクの外周縁には少なくとも一つ以上の採取溝が任意の深さに形成されており、前記採取溝は、前記ハブの長手方向中心軸を含む任意の仮想平面に対して垂直な方向に形成されており、前記採取ディスクまたは前記ハブは柔軟性または弾力性を有する材質からなることをさらに他の一特徴とすることができる。
【0016】
ここで、前記検体採取部を内側に収容する検体容器の蓋に固定結合できるように、前記支持部の外周面には突出した形態の結合段または結合突起が形成されているかまたは蓋締結溝が形成されていることをさらに他の一特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明による検体採取スティックは、既存の検体採取用スワブの製造過程で要求されるフロッキング(flocking)工程が不要であるので、検体採取スティックの製造コストを節減することができ、検体採取スティックに繊維層がないので、既存の検体採取用スワブのように、繊維層部分が取れて被検査者の体内に残ることになる問題が発生するおそれがなく、検査の安全性を向上させる効果がある。
【0018】
また、本発明による検体採取スティックは、被検査者の体内から採取される検体の採取量を増大させ、さらに従来のスワブのように繊維層に検体が染みこむのにかかる吸収時間が不要であるので、検体採取にかかる時間を減らす。よって、検体採取にかかる時間を短縮することができ、検体採取の際、被検査者の不便さを軽減することができ、検体の採取量の増大によって検査の正確度を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例による検体採取スティックを概略的に示す斜視図である。
図2】本発明の実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部部分を概略的に示す斜視図である。
図3】本発明の実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部部分を概略的に示す側面図である。
図4】本発明の実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部のハブを概略的に示す側面図である。
図5】本発明の実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部の断面を概略的に示す図である。
図6】本発明の実施例による検体採取スティックにおいてピラー及び採取ブレードを概略的に示す側面図である。
図7】本発明の変形実施例による検体採取スティックを概略的に示す斜視図である。
図8】本発明の変形実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部部分を概略的に示す斜視図である。
図9】本発明の変形実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部部分を概略的に示す側面図である。
図10】本発明のさらに他の実施形態による検体採取スティックの検体採取部部分を概略的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は多様な変換を加えることができ、さまざまな実施例を有することができるが、特定の実施例を図面に例示しながら詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変換、均等物や代替物を含むものと理解しなければならない。本実施例は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に本発明をより詳細に説明するために提供するものである。したがって、図面に示す各要素の形状はより明らかな説明を強調するために誇張されていることがあり、本発明の説明において、関連した公知の技術についての具体的な説明が本発明の要旨をあいまいにする可能性があると判断される場合、その詳細な説明を省略することができる。
【0021】
第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するのに使用することができるが、構成要素はその用語によって限定されてはいけない。用語は一構成要素を他の構成要素と区別して説明し、理解する目的で使用する。
【0022】
本発明で使用する用語は単に特定の実施例を説明するために使用したものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0023】
本発明で、「含む」または「有する」などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組合せが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組合せなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解しなければならない。
【0024】
以下、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。しかし、本発明はさまざまな相異なる形態に具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。明細書全般にわたって類似の部分に対しては同じ図面符号を使うこともできる。
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施例による検体採取スティックについて説明する。
【0026】
図1は本発明の実施例による検体採取スティックを概略的に示す斜視図であり、図2は本発明の実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部を概略的に示す斜視図であり、図3は本発明の実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部を概略的に示す側面図である。
【0027】
図1図3を参照すると、本発明の実施例による検体採取スティックは、支持部200及び検体採取部300を含み、取っ手部100をさらに含むことができる。
【0028】
まず、支持部200はロッド(rod)またはバー(bar)の形態を有し、図面で参照できるように、任意の長さを有している。支持部200の前端には検体採取部300が結合されて位置している。支持部200は検体採取部300を支持する。支持部200の後側には取っ手部100が連結されている。支持部200は、検体採取部300が被検査者の体内に進入することができるように支持する。
【0029】
支持部200は検体採取部300が被検査者の体内に進入して検体を採取することができるように支持することができれば十分であり、特定の形態に限定されるものではない。
【0030】
また、支持部200は、伝達される力によって柔軟に変形できるとともに元の形態に戻ることができるように柔軟性及び弾力性を有する高分子素材からなることが好ましい。
【0031】
一方、検体容器(図示せず)に保管された検体採取スティック10の検体採取部300及び支持部200を引き出すとき、ピンセットのような道具を用いて取り出す場合、事前にピンセットを洗浄し、検体採取スティック10の支持部200をピンセットでつまんで検体容器から取り出した後、検査者が意図する位置に検体採取スティック10の検体採取部300及び支持部200が置かれれば、使用したピンセットをまた洗浄しなければならない。
【0032】
このように、検体容器から検体採取スティックを引き出す過程で使用したピンセットを毎度洗浄しなければならないので、検体に対する検査作業の効率を低下させる要因として作用することもある。よって、ピンセットを用いなくても検体容器から検体採取スティック10の検体採取部300及び支持部200を引き出すことができるように、次のような構成を備えることもできる。
【0033】
すなわち、支持部200の外面に検体容器のカバーまたは蓋が固定結合できるように、外面から突出した形態の結合段または結合突起210が形成される形態が可能である。
【0034】
検体容器(図示せず)のカバーまたは蓋(図示せず)の内側には、検体採取スティックの支持部200が検体容器のカバーまたは蓋(図示せず)に固定できるように、固定溝または嵌合段(図示せず)が設けられることができる。検体容器のカバーまたは蓋の内側に設けられた固定溝または嵌合段に、支持部の結合段または結合突起210と噛み合うか結合される方式で結合できる。
【0035】
このように、検体容器のカバーまたは蓋に支持部200が固定できるので、ピンセットのような器具を用いなくても、検体容器のカバーまたは蓋をオープンさせると、検体容器の蓋またはカバーとともに支持部200を検体容器から容易に取り出すことができるので好ましい。
【0036】
図1では、このような結合段または結合突起210の例示的な形態として、支持部200の外側面上に円周方向に沿って形成されたリング状の結合段または結合突起210を示した。図1で参照できるように、支持部200の後側にリングの形態に形成された一つまたは多数の結合段または結合突起210が支持部200の外側面上に設けられることも好ましい。
【0037】
このように、検体容器のカバーに支持部200が結合できれば、利用上の便宜性が増大することができるので好ましい。
【0038】
前述したように、支持部200の後側には取っ手部100が位置している。すなわち、支持部200の後端が取っ手部100と連結されている。
【0039】
取っ手部100は支持部200の後端に連結され、検査者の手または指によって把持できるように、一定の長さを有している。
【0040】
図面で参照できるように、取っ手部100は一定の長さを有するロッドまたはバーの形態を有している。このような取っ手部100は検査者の手または指によって把持される。検査者は取っ手部100を用いて検体採取部300を被検査者の体内に進入または挿入させるコントロールを行うことができる。
【0041】
したがって、取っ手部100を用いた検査者のコントロールにより、検体採取部300は被検査者の口腔や鼻腔などを通して体内に進入または挿入できる。
【0042】
図面で参照できるように、取っ手部100と支持部200の後端との間には、取っ手部100と支持部200とを区別することができる分節のような分節溝120が設けられていることが好ましい。すなわち、取っ手部100及び支持部200の間には、取っ手部100と支持部200とが分離できるように、分節溝120が設けられていることが好ましい。
【0043】
使用者である検査者の意図に応じて被検査者の体内から検体採取部300が引き出されると、検体容器に検体採取部300及び支持部200を収容させる。
【0044】
ここで、敢えて取っ手部100を検体容器に収容させる必要がないので、支持部200から取っ手部100を分離することが好ましい。よって、支持部200と取っ手部100とが検査者の必要に応じて分離できるように、図面で参照できるように、支持部200と取っ手部100との間に分節または分節溝120が設けられていることが好ましい。
【0045】
支持部200と取っ手部100とが分離された後、前述したように、支持部200が検体容器のカバーまたは蓋に結合できる。検体採取部を内側に収容する検体容器のカバーまたは蓋に固定結合できるように、前記支持部の外周面には突出した形態の結合段または結合突起210が形成されているかまたは蓋締結溝が形成されていることが好ましい。
【0046】
検体採取部300は被検査者の体内に挿入または進入されて検体と接触する部分であり、検体を採取する部分である。このような検体採取部300は支持部200の前端に位置し、被検査者の体内で接触する検体を採集または採取する。
【0047】
このような検体採取部300は、ハブ310と多数の採取ディスク320とを含む。
【0048】
ここで、図4をもっと参照する。
【0049】
図4は本発明の実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部のハブを概略的に示す側面図である。すなわち、図4は、説明及び理解の便宜のために、検体採取部から多数の採取ディスク320を除いてハブ310を示す図である。
【0050】
図4をもっと参照すると、ハブ310は支持部200の前側に結合される。ハブの長手方向中心軸と支持部200の長手方向中心軸とが一致するようにハブ310と支持部200とが結合されることが好ましい。ハブ310は支持部200の前方部分が内側に挿入される方式で支持部200と結合または形成される。そして、ハブ310の外側に配置された多数の採取ディスク320を支持する。
【0051】
そして、多数の採取ディスク320はハブ310の外側に配置され、ハブ310によって支持され、支持部200の長手方向に配列される形態に配置される。
【0052】
少なくとも一つ以上の採取ディスク320は、接触する検体が付くかホールディングされて被検査者の体外に引き出されることができるように、ハブ310の外側に配置される。
【0053】
まず、検体採取部300のハブ310についてもっと説明すると次のようである。
【0054】
図4で参照できるように、検体採取部300のハブ310は、リアハブフレーム3120、フロントハブフレーム3110、及び多数のピラー3130を含む。
【0055】
フロントハブフレーム3110はハブ310の前方部分に相当し、リアハブフレーム3120及びピラー3130と一緒にハブ310を構成する一部分である。
【0056】
フロントハブフレーム3110は、支持部200の前方部分と結合されるリアハブフレーム3120から前方に一定の間隔で離隔して位置する。
【0057】
このようなフロントハブフレーム3110の中心にはホール3115が形成されていることも好ましい。フロントハブフレーム3110の中心に形成されたホール3115は後述する収容空間3150と連通する。
【0058】
リアハブフレーム3120は支持部200の前方部分と結合される。リアハブフレーム3120はハブ310の後方部分に相当し、フロントハブフレーム3110及びピラー3130と一緒にハブ310を構成する一部分である。リアハブフレーム3120はフロントハブフレーム3110から後方に一定の間隔で離隔して位置する。
【0059】
リアハブフレーム3120も、フロントハブフレーム3120と同様に、中心にホールが形成できる。リアハブフレーム3120の中心に形成されたホールの内側に支持部200の前方部分が挿入される方式でリアハブフレーム3120が支持部200と結合できる。
【0060】
このように、リアハブフレーム3120が支持部200と結合されるので、ハブ310が支持部200によって支持できる。
【0061】
ピラー3130は前端がフロントハブフレーム3110に連結され、後端がリアハブフレーム3120に連結される。このようなピラー3130は、フロントハブフレーム3110とリアハブフレーム3120との間に多数が配置されている。そして、多数のピラー3130のそれぞれは隣接したピラー3130から一定の間隔で離隔していることが好ましい。多数のピラー3130はハブ310の長手方向中心軸に対して回転対称または軸対称を成すようにフロントハブフレーム3110とリアハブフレーム3120との間に配置されることができる。
【0062】
ハブ310において、フロントハブフレーム3110の中心とリアハブフレーム3120の中心とを連結するハブ310の長手方向中心軸側に収容空間3150が設けられている。
【0063】
ハブ310の内側に設けられる収容空間3150に、採取される検体を収容することができる。すなわち、多数のピラー3130の間に間隔があるので、検体がハブ310の外側からハブ310の内側に設けられた収容空間3150に流入して収容できる。
【0064】
したがって、本発明による検体採取スティック10は、ハブ310の収容空間3150がない従来の検体採取スティックよりも多量の検体を採取することができる。
【0065】
フロントハブフレーム3110またはリアハブフレーム3120の外周縁には、検体を収容して採取することができる多数の採取溝3113、3114、3124が形成されることも充分に可能であり、これも好ましい。
【0066】
多数の採取溝3113、3114、3123、3124がフロントハブフレーム3110またはリアハブフレーム3120の外周縁に形成された場合、フロントハブフレーム3110またはリアハブフレーム3120の外周縁に形成された多数の採取溝3113、3114、3124のうちの少なくとも一部の採取溝3113、3114、3124はハブ310または支持部200の長手方向中心軸に対して垂直な方向に形成されることが好ましい。
【0067】
他に表現すると、フロントハブフレーム3110またはリアハブフレーム3120の外周縁に形成された採取溝3113、3114、3124は、前記ハブの長手方向中心軸を含む任意の仮想平面に対して垂直な方向に形成されることが好ましい。
【0068】
ここで、フロントハブフレーム3110またはリアハブフレーム3120の外周縁に形成された多数の採取溝3113、3114、3124は、任意の仮想平面に対して対称の配置形態に形成されることもできる。
【0069】
そして、フロントハブフレーム3110またはリアハブフレーム3120の外周縁に形成された多数の採取溝3113、3114、3124は任意の深さまたは任意の幅に形成できる。例えば、互いに隣り合う採取溝3113、3114、3124の深さまたは幅が互いに同じに形成されることもでき、互いに隣り合う採取溝3113、3114、3124の深さまたは幅が互いに異なるように形成されることもできる。
【0070】
ハブ310は柔軟性または弾力性を有する材質からなることが好ましい。すなわち、柔軟性及び弾力性を有する高分子素材またはエラストマー材質から形成できる。
【0071】
ここで、図5をもっと参照して採取ディスク320について説明する。
【0072】
図5は本発明の実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部の断面を概略的に示す図である。
【0073】
図5をもっと参照すると、前述したように、検体採取部300は、支持部200またはハブ310の長手方向に配列された多数の採取ディスク320を含む。
【0074】
すなわち、検体採取部300は、接触する検体が付くかホールディングされて被検査者の体外に引き出されることができるように、ハブの長手方向に配列された多数の採取ディスク320を含む。ここで、多数の採取ディスク320は任意の間隔を置いて互いに離隔していることが好ましい。そして、採取ディスク320の中心はハブの長手方向中心軸上にあることが好ましい。
【0075】
採取ディスク320は、少なくとも一側面が曲面または平面になったプレートの形態を有している。そして、採取ディスク320の外周が円形または楕円形の形態を成している。採取ディスク320が円盤または円形ディスクの形態を有しているとも言える。
【0076】
ハブ310を中心として、ハブ310の外側、すなわち、ピラー3130に採取ディスク320が形成されている。このように形成された採取ディスク320はハブ310によって支持される。
【0077】
採取ディスク320を支持するハブ310は支持部200の前方部分と結合される。したがって、ハブ310は支持部200によって支持され、採取ディスク320を支持する。このように、採取ディスク320が検体採取部300に設けられると、検体採取部300において検体と接触する表面積が増加する。したがって、採取される検体の量が増加する。
【0078】
互いに隣り合う採取ディスク320の間の部分であって、ハブ310のピラー3130が外部に露出された部分であるギャップ(gap)部分が設けられている。このようなギャップ部分も被検査者の体内で検体と接触することになり、このギャップ部分に検体がホールディングされて被検査者の体外に引き出されることができる。
【0079】
簡単に言えば、互いに隣り合う採取ディスク320の間とハブのピラー3130部分に検体が付いてホールディングされることができ、被検査者の体外に引き出されることができる。
【0080】
採取ディスク320のそれぞれは柔軟性及び弾力性を有する。したがって、多数の採取ディスク320のそれぞれは被検査者の体内で身体組職と接するようになる。検査者が取っ手部100を介して検体採取部300を被検査者の体内で掻き回すかまたは掻き出す行動を行うことで、採取ディスク320は検体がある身体組職部分に接して掻き出すようになり、その結果、検体が採取ディスク320の表面に付くかまたは互いに隣り合う採取ディスク320の間の間隔にホールディングされる。
【0081】
すなわち、検体採取部300が被検査者の体内に挿入された状態で、採取ディスク320の表面に検体が付くかまたは互いに隣り合う採取ディスク320の間の間隔に検体がホールディングされることで、検体採取部300が被検査者の体外に引き出されるとき、検体が検体採取部300に残存するようになる。
【0082】
このように互いに隣り合う採取ディスク320の間隔であるギャップ部分をを採取空間または採取間隔とも言える。
【0083】
そして、多数の採取ディスク320のうちの少なくとも一部の採取ディスク320において、互いに隣り合う採取ディスク320の直径または長半径が互いに異なることもできる。もちろん、多数の採取ディスク320が共に同じサイズの直径または長半径を有することも充分に可能である。
【0084】
したがって、検体採取部300において採取ディスク320またはハブ310に接触する検体は採取ディスク320によってホールディングされた状態または検体が付いた状態を維持することができる。
【0085】
そして、採取ディスク320の外周縁には、図面で参照できるように、少なくとも一つ以上の採取溝323、324が任意の深さに形成されている。そして、このような採取溝323、324は、ハブの長手方向中心軸を含む任意の仮想平面IPに対して垂直な方向に形成されることが好ましい。
【0086】
少なくとも一つ以上の採取溝323のうちの少なくとも一部の採取溝323はハブ310または支持部200の長手方向中心軸に対して垂直な方向に形成できる。
【0087】
ここで、少なくとも一つ以上の採取溝323のうちの少なくとも一部は互いに隣り合う採取溝323、324が一定の誤差範囲内で並んでいる方向、すなわち互いに平行な方向に形成できる。言い替えれば、互いに隣接して形成された採取溝323、324の長手方向が互いに平行になることができる。
【0088】
参考までに、図5で、図面符号321は採取ディスク320において採取溝323、324が形成されない部分であって、互いに隣り合う採取溝323、324の間の部分を指示する部分である。
【0089】
ハブ310の長手方向中心軸を含む任意の仮想平面IPに対して垂直な方向に形成された採取溝323、324のうち、採取溝323の深さ方向または採取溝323の中心線がハブ310の長手方向中心軸を通る採取溝323を第1採取溝323と言える。
【0090】
そして、第1採取溝323に隣り合う採取溝324または採取溝324の深さ方向または採取溝324の中心線がハブ310の長手方向中心軸と交差しない採取溝324を第2採取溝324と言える。
【0091】
第1採取溝323の深さ及び第2採取溝324の深さは任意の深さに形成されている。よって、第1採取溝323の深さと第2採取溝324の深さとは互いに同一であってもよく、互いに異なっても良い。第1採取溝323の深さと第2採取溝324の深さとは、必要に応じて予め設定され、採取ディスク320の外周縁上に形成できる。
【0092】
そして、第1採取溝323の幅GW1及び第2採取溝324の幅GW2も任意のサイズに形成できる。第1採取溝323の幅GW1と第2採取溝324の幅GW2とは互いに同じサイズであってもよく、互いに異なるサイズであってもよい。よって、設計上の必要に応じて幅GW1、GW2のサイズを設定して採取溝323、324を形成することができる。
【0093】
そして、採取ディスク320の外周縁上に形成された少なくとも一つ以上の採取溝323、324内に検体が収容されてホールディングできる。
【0094】
このように、少なくとも一つ以上の採取溝323、324が採取ディスク320に形成された場合にも、前述したものと同様に、被検査者の体内で採取される検体の採取量を増大させる。このような第1採取溝323または第2採取溝324が採取ディスク320の外周縁に形成されることが好ましい。
【0095】
このように、少なくとも一つ以上の採取溝323、324が採取ディスク320に形成された形態も充分に可能であり、これも好ましい形態と言える。
【0096】
このように、本発明の実施例による検体採取スティックは、検体採取部300に含まれた採取ディスク320によって採取される検体の量が従来の検体採取用スワブよりも相対的に多くなる。
【0097】
したがって、被検査者から採取される検体の採取量を増大させることができ、採取された検体が検体採取スティックから試薬または溶液に溶解または分散する量を増大させることができる。
【0098】
採取ディスク320の厚さにおいて、ハブ310のピラー3130に連結された採取ディスク320の一端から採取ディスク320の外周縁である他端までの厚さが一様であることも好ましく、図6で参照できるように、一部分で厚さが減少する形態を有することも好ましい。
【0099】
図6は本発明の実施例による検体採取スティックにおいて、検体採取部のハブ及び採取ディスクの一部分の側断面を概略的に示す概念図である。すなわち、採取ディスク320の外周縁上の一地点及びハブ310の長手方向中心軸を含む面を側断面として示した概念図である。
【0100】
図6で、採取ディスク320は、一側がハブ310のピラー3130に連結されている。ここで、採取ディスク320の外周縁は採取ディスク320の他端になる。採取ディスク320は、縦方向長L0の区間の少なくとも一部区間LD2で他側に行くほど厚さT0、TEが減少する形態に形成されることも可能である。
【0101】
ここで、図面符号T0は採取ディスク320において縦方向長L0の区間のうちの少なくとも一部区間LD2で他側に行くほど厚さが減少し始める地点での厚さT0を示すものであり、図面符号TEは採取ディスク320の他端での厚さTEを示すものである。
【0102】
よって、縦方向長L0の区間の少なくとも一部区間LD2で厚さがT0からTEに減少する形態に形成されることも好ましい。他に表現すると、厚さがテーパー状に形成されることも好ましい。
【0103】
このように、採取ディスク320は縦方向長L0の区間の少なくとも一部区間LDで他側に行くほど横方向幅WDが減少するかまたは厚さT0、TEが減少する形態に形成されることが好ましい。
【0104】
採取ディスク320の厚さは0.1mm~1mmの範囲に属することが好ましく、0.2mm~0.8mmの範囲に属することがより好ましい。
【0105】
そして、このような採取ディスク320は柔軟性及び弾力性を有する高分子材質またはエラストマーから形成できる。
【0106】
このように、採取ディスク320が外周縁、すなわち、他端に行くほど厚さが減少する形態に形成されると、採取ディスク320の外周縁部分が柔軟に撓ってから元の形態に戻りながら接触した検体をホールディングすることができるので好ましい。
【0107】
このように、ハブ310を中心とする螺旋形の採取ディスク320は接触するかまたは付く検体が漏れることを抑制しながら採取ディスク320の間にホールディングされた状態を維持することができるので、検体の採取量が従来よりもっと増大することができる。
【0108】
さらに、採取ディスク320の外側に形成された採取溝323、324も接触するかまたは付く検体が漏れることを抑制しながら採取溝323、324内にホールディングされた状態を維持することができるので、検体の採取量が増大する。
【0109】
採取ディスク320のサイズは、鼻腔、口腔、肛門または子宮頸部のような被検査者の体内に挿入される部位によって設定されたサイズに成形製造されることが好ましい。そして、採取ディスク320及びハブ310を含む検体採取部300は柔軟性及び弾力性を有する高分子材質またはエラストマーから形成できる。
【0110】
参考までに、次のような変形実施形態も充分に可能である。
【0111】
図7は本発明の変形実施例による検体採取スティックを概略的に示す斜視図であり、図8は本発明の変形実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部部分を概略的に示す斜視図であり、図9は本発明の変形実施例による検体採取スティックにおいて検体採取部部分を概略的に示す側面図である。そして、図10は本発明のさらに他の実施形態による検体採取スティックの検体採取部部分を概略的に示す側面図である。
【0112】
図7図9を参照すると、本発明の変形実施例による検体採取スティックは、支持部200及び検体採取部300を含み、取っ手部をさらに含むことができる。ここで、支持部200及び取っ手部100についての説明は先に図1図3を参照して説明したものと同一であるので、前述した説明を適用することができる。
【0113】
検体採取部300は被検査者の体内に挿入または進入して検体と接触する部分であって、検体を採取する部分である。検体採取部300は支持部200の前端に位置し、被検査者の体内で接触する検体を採集または採取する。
【0114】
このような検体採取部300は、図9で参照できるように、ハブ310と多数の採取ディスク320とを含む。もちろん、図10で参照されるハブ310及び多数の採取ディスク340も可能である。
【0115】
ハブ310は支持部200の前側に結合される。ハブの長手方向中心軸と支持部200の長手方向中心軸とが一致するようにハブ310と支持部200とが結合されることが好ましい。ハブ310は、支持部200の前方部分がハブ310の内側に挿入される方式で支持部200に結合または形成される。そして、ハブ310の外側に配置された多数の採取ディスク320を支持する。
【0116】
そして、多数の採取ディスク320はハブ310の外側に配置され、ハブ310によって支持され、ハブの長手方向に配列される形態に形成される。
【0117】
このように、ハブの長手方向に配列された多数の採取ディスク320は、接触する検体が付くかホールディングされて被検査者の体外に引き出されることができるように、ハブ310の外側に配置される。
【0118】
そして、ハブ310は柔軟性または弾力性を有する材質からなることが好ましい。すなわち、柔軟性及び弾力性を有する高分子素材またはエラストマー材質から形成できる。
【0119】
ハブ310は、図面で参照できるように、断面円形の棒形態を有することができるが、これに限定されるものではない。
【0120】
図9または図10で参照できるように、ハブ310を中心としてハブ310の外周面上に採取ディスク320、340が形成されていると言える。このように形成された採取ディスク320、340はハブ310によって支持される。
【0121】
検体採取部300において、採取ディスク320、340またはハブ310に接触する検体は採取ディスク320、340によってホールディングされた状態または検体が付いた状態を維持することができる。参考までに、図10で、図面符号330は互いに隣り合う採取ディスク340の間に検体がホールディングされて収容できる空間330を指示するものである。
【0122】
そして、図10に示すような採取ディスク320は外周縁に採取溝が形成されていないが、図9で参照される採取ディスク320は外周縁に採取溝が形成されている。
【0123】
図7図9で参照される採取ディスク320の外周縁には、少なくとも一つ以上の採取溝323、324が任意の深さに形成されている。
【0124】
このような採取溝323、324は、ハブの長手方向中心軸を含む任意の仮想平面に対して垂直な方向に形成されることが好ましい。採取溝323、324についての説明は先に図5を参照して説明したものと同一であるので、前述した説明を適用することができる。さらに、スクリューブレード320の厚さについての説明も先に図6を参照して説明したものと同一であるので、これも前述した説明を適用することができる。
【0125】
一方、参考までに、採取ディスクの外周縁に採取溝に相当する凹部及び凸部が交互に多数形成されている形態も可能である。他に表現すると、採取ディスクの外周縁には多数の採取溝である凹部及び凸部が交互に多数形成されることも好ましいと言える。ここで、凹凸の形態または採取溝の形態は多様な形態が可能であり、特定の形態に限定されるものではない。
【0126】
このように、採取ディスクに多数の採取溝または凹凸部が形成されている場合、スクリューブレードの外周縁部分の表面積が増大するので、検体の採取量を増大させるのに役立つことができる。
【0127】
採取ディスクの凹凸部分で、凹形に形成された凹部である採取溝に検体がホールディングできる。ここで、検体の粘性と柔軟なスクリューブレードの弾力性、及び検体と採取ディスク320とが接触する表面積の増加によって、検体がホールディングされると言える。
【0128】
例えば、採取ディスクの外周縁部分、すなわち、外側縁部分が曲線の形態に、凹部及び凸部が交互に現れる正弦波(sine wave)または角のある矩形波の形態に形成されることも充分に可能であり、これも好ましい。
【0129】
このように、本発明の応用実施例による検体採取スティックは、互いに隣り合う採取ディスクの間の間隔及び採取溝によって採取される検体の量が増大するので、従来の検体採取用スワブよりも検体量が相対的に多くなる。
【0130】
このように、被検査者から採取される検体の採取量を増大させることができ、採取された検体が検体採取スティックから試薬または固定溶液に溶解または分散する量を増大させることができる。
【0131】
以上で説明したように、本発明の実施例による検体採取スティックは、採取される検体がハブの収容空間に収容でき、多数の採取ディスクと採取ディスクとの間に離隔した間隔によって採取される検体の量が従来の検体採取用スワブよりも相対的に大きく増加する。
【0132】
したがって、被検査者から採取される検体の採取量を増大させることができ、採取された検体が検体採取スティックから試薬または固定溶液に溶解または分散する量を増大させることができる。
【0133】
このように、本発明による検体採取スティックは、既存の検体採取用スワブの製造過程で要求されるフロッキング(flocking)工程が不要であるので、検体採取スティックの製造コストを節減することができ、検体採取スティックに繊維層がないので、既存の検体採取用スワブのように繊維層部分が取れて被検査者の体内に残ることになる問題が発生するおそれがないという利点がある。
【0134】
また、本発明による検体採取スティックは、従来のスワブに比べて被検査者から採取される検体の採取量を増大させることができ、採取された検体が検体採取スティックから試薬または溶液に溶解または分散する量を増大させることができるという利点があり、検体の採取量が増大することによって検査の正確度を向上させることができる利点がある。
【0135】
さらに、本発明による検体採取スティックは、検体採取にかかる時間を減らすことができ、検体採取の際、被検査者の不便さを軽減することができる。そして、被検査者の口腔または鼻腔に挿入される検体採取部が柔軟性及び弾力性を有する高分子材質またはエラストマー素材から形成されるので、使用者の不便さを減少させることができる利点もある。
【0136】
以上で説明したように、本発明についての具体的な説明は添付図面を参照する実施例に基づいて開示したが、上述した実施例は本発明の好適な実施例を例として説明しただけであるので、本発明が前記実施例にのみ限定されるものと理解してはいけなく、本発明の権利範囲は後述する特許請求の範囲及びその等価概念によって理解されなければならない。
【符号の説明】
【0137】
100 取っ手部
200 支持部
300 検体採取部
310 ハブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】