(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-16
(54)【発明の名称】関節運動を伴う取り外し可能エンドエフェクタを有する医療システム
(51)【国際特許分類】
A61B 17/128 20060101AFI20231006BHJP
【FI】
A61B17/128
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518241
(86)(22)【出願日】2021-09-17
(85)【翻訳文提出日】2023-05-17
(86)【国際出願番号】 US2021050803
(87)【国際公開番号】W WO2022066519
(87)【国際公開日】2022-03-31
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】キング、ジョセフ ダブリュ.
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC07
4C160CC12
4C160KL03
4C160MM32
4C160NN01
4C160NN06
(57)【要約】
医療デバイスは、近位端、遠位端、及び遠位端と近位端との間で移動するアクチュエータ、を有するハンドルであって、アクチュエータが、ハンドル作動ワイヤに接続されている、ハンドルと、ハンドルの遠位端から延びているチューブと、チューブの遠位端にあるコネクタであって、エンドエフェクタに取り外し可能に接続されている、コネクタと、を含む。ハンドル作動ワイヤの遠位端は、エンドエフェクタのエンドエフェクタ作動ワイヤの対応するコネクタ要素に取り外し可能に接続するコネクタ要素を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位端、遠位端、及び前記遠位端と前記近位端との間で移動するように構成されたアクチュエータ、を有するハンドルであって、前記アクチュエータが、ハンドル作動ワイヤに接続されている、ハンドルと、
前記ハンドルの前記遠位端から延びているチューブと、
前記チューブの遠位端にあるコネクタであって、エンドエフェクタに取り外し可能に接続するように構成されている、コネクタと、を備え、
前記ハンドル作動ワイヤの遠位端は、前記エンドエフェクタのエンドエフェクタ作動ワイヤの対応するコネクタ要素に取り外し可能に接続するように構成されたコネクタ要素を含む、
医療デバイス。
【請求項2】
前記エンドエフェクタを更に備え、前記エンドエフェクタは医療器具を含み、近位方向及び遠位方向のうちの少なくとも一方への前記アクチュエータの移動が、前記医療器具を作動させるように構成されている、請求項1に記載の医療デバイス。
【請求項3】
前記アクチュエータは、スプールであり、前記ハンドルは、前記スプールがその上で並進移動するハンドル本体を含む、請求項1又は2に記載の医療デバイス。
【請求項4】
前記ハンドルは、少なくとも1つの関節運動制御デバイスを更に含み、前記少なくとも1つの関節運動制御デバイスは、ハンドル関節運動ワイヤに接続されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の医療デバイス。
【請求項5】
前記少なくとも1つの関節運動制御デバイスは、前記ハンドルの前記近位端と前記遠位端との間で移動するように構成されており、前記少なくとも1つの関節運動制御デバイスの最近位位置は、前記アクチュエータの最遠位位置より遠位にある、請求項4に記載の医療デバイス。
【請求項6】
前記エンドエフェクタは、エンドエフェクタ関節運動ワイヤを含み、前記ハンドル関節運動ワイヤは、前記エンドエフェクタが前記コネクタに接続されるときに、前記エンドエフェクタ関節運動ワイヤに係合するように構成されており、前記少なくとも1つの関節運動制御デバイスの移動が、前記エンドエフェクタを、前記エンドエフェクタが長手方向軸と位置合わせされる第1の位置から、前記エンドエフェクタの少なくとも一部分が前記長手方向軸に対して傾斜する第2の位置に動かすように構成されている、請求項4又は5に記載の医療デバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つの関節運動制御デバイスは、複数の関節運動制御デバイスを含み、前記複数の関節運動制御デバイスは、前記ハンドルの周りに径方向に間隔を置いている、請求項6に記載の医療デバイス。
【請求項8】
前記複数の関節運動制御デバイスの各々は、対応するハンドル関節運動ワイヤに取り付けられている、請求項7に記載の医療デバイス。
【請求項9】
前記コネクタは、遠位に面する空洞を含み、前記エンドエフェクタの近位部分は、前記エンドエフェクタが前記コネクタに接続されるときに、前記空洞に少なくとも部分的に挿入されるように構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の医療デバイス。
【請求項10】
前記エンドエフェクタは、近位端でエンドエフェクタコネクタに取り付けられ、遠位端で医療器具に取り付けられる伸張器を含み、前記少なくとも1つの関節運動制御デバイスの移動が、前記伸張器を曲げる、請求項4~9のいずれか一項に記載の医療デバイス。
【請求項11】
前記エンドエフェクタは、前記伸張器の径方向外側に配置された少なくとも1つのエンドエフェクタ関節運動ワイヤを含む、請求項10に記載の医療デバイス。
【請求項12】
前記ハンドルアクチュエータワイヤの遠位端は、フックを含み、前記エンドエフェクタ作動ワイヤの近位端は、前記ハンドル作動ワイヤの前記フックに接続するためのフックを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の医療デバイス。
【請求項13】
前記ハンドルに加えられる近位方向の力は、前記コネクタから前記エンドエフェクタを切り離すように構成されており、前記近位方向の力は、前記ハンドル作動ワイヤ及び前記エンドエフェクタ作動ワイヤのうちの少なくとも1つを変形させて前記エンドエフェクタを前記コネクタから切り離すのに十分である、請求項1~12のいずれか一項に記載の医療デバイス。
【請求項14】
前記コネクタは、前記エンドエフェクタが前記コネクタから切り離された後に、別のエンドエフェクタに取り付けられるように構成されている、請求項13に記載の医療デバイス。
【請求項15】
前記ハンドル及び前記チューブに接続された回転制御デバイスを更に備え、前記回転制御デバイスの回転は、前記エンドエフェクタを前記チューブの長手方向軸を中心に回転させるように構成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の医療デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、医療デバイス及び使用方法に関する。より具体的には、いくつかの実施形態では、本開示は、関節運動を伴う選択可能なエンドエフェクタを使用して、例えば、組織を固定若しくは留めるために、又は任意の他の診断若しくは治療を実行するために、患者内の標的部位において医療処置を実行するための器具、システム、及び/又は方法に関する。
【背景技術】
【0002】
患者内で医療処置を実行するための従来の内視鏡デバイスは、単回使用デバイスとして提供される場合がある。これらの単回使用デバイスは、単一の処置を実行する、例えば、組織をクリップする又は切断する、ように意図される。これらの単回使用デバイスはまた、単回使用デバイスのエンドエフェクタを関節運動させるために、独立したカテーテル又はスコープの関節運動に依存し得る。これらの内視鏡デバイスの殺菌は困難である可能性があり、これらのデバイスの適切な殺菌に失敗することにより、例えば病気が広がるなどして患者に害を及ぼす可能性がある。更に、これらの単回使用デバイスを複数回使用すると、患者の病気若しくは感染のリスクを増大させることがある、及び/又はデバイスの故障のリスクを増大させることがある。更に、カテーテル又はスコープから独立してデバイスのエンドエフェクタを関節運動させることができないことにより、その可動性が低減する。
【0003】
本開示は、当該技術分野におけるこれらの問題又は他の問題のうちの1つ以上を解決し得る。しかしながら、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義され、特定の問題を解決する能力ではない。
【発明の概要】
【0004】
一態様によれば、医療デバイスは、近位端、遠位端、及び遠位端と近位端との間で移動するように構成されたアクチュエータ、を有するハンドルであって、アクチュエータが、ハンドル作動ワイヤに接続されている、ハンドルと、ハンドルの遠位端から延びているチューブと、チューブの遠位端にあるコネクタであって、エンドエフェクタに取り外し可能に接続するように構成されている、コネクタと、を含み、ハンドル作動ワイヤの遠位端は、エンドエフェクタのエンドエフェクタ作動ワイヤの対応するコネクタ要素に取り外し可能に接続するように構成されたコネクタ要素を含む。
【0005】
本医療デバイスは、エンドエフェクタを更に備えてもよく、エンドエフェクタは、医療器具であってもよく、近位方向及び遠位方向のうちの少なくとも一方へのアクチュエータの移動が、医療器具を作動させるように構成され得る。
【0006】
アクチュエータはスプールであってもよく、ハンドルは、スプールがその上で並進移動するハンドル本体を含み得る。
ハンドルは、少なくとも1つの関節運動制御デバイスを更に含んでもよく、少なくとも1つの関節運動制御デバイスは、ハンドル関節運動ワイヤに接続され得る。
【0007】
少なくとも1つの関節運動制御デバイスは、ハンドルの近位端と遠位端との間で移動するように構成されており、少なくとも1つの関節運動制御デバイスの最近位位置は、アクチュエータの最遠位位置の遠位にあってもよい。
【0008】
エンドエフェクタは、エンドエフェクタ関節運動ワイヤを含んでもよく、ハンドル関節運動ワイヤは、エンドエフェクタがコネクタに接続され得るときに、エンドエフェクタ関節運動ワイヤに係合するように構成されてもよく、少なくとも1つの関節運動制御デバイスの移動が、エンドエフェクタを、エンドエフェクタが長手方向軸と位置合わせされ得る第1の位置から、エンドエフェクタの少なくとも一部分が長手方向軸に対して傾斜し得る第2の位置に動かすように構成され得る。
【0009】
少なくとも1つの関節運動制御デバイスは、複数の関節運動制御デバイスを含んでもよく、複数の関節運動制御デバイスは、ハンドルの周りに径方向に間隔を置いてもよい。
複数の関節運動制御デバイスの各々は、対応するハンドル関節運動ワイヤに取り付けられ得る。
【0010】
コネクタは、遠位に面する空洞を含んでもよく、エンドエフェクタの近位部分は、エンドエフェクタがコネクタに接続されるときに、空洞に少なくとも部分的に挿入されるように構成され得る。
【0011】
エンドエフェクタは、近位端でエンドエフェクタコネクタに取り付けられ、遠位端で医療器具に取り付けられる伸張器を含んでもよく、少なくとも1つの関節運動制御デバイスの移動により、伸張器が曲げられてもよい。
【0012】
エンドエフェクタは、伸張器の径方向外側に配置された少なくとも1つのエンドエフェクタ関節運動ワイヤを含み得る。
ハンドルアクチュエータワイヤの遠位端は、フックを含んでもよく、エンドエフェクタ作動ワイヤの近位端は、ハンドル作動ワイヤのフックに接続するためのフックを含み得る。
【0013】
ハンドルに加えられる近位方向の力は、コネクタからエンドエフェクタを切り離すように構成されてもよく、近位方向の力は、ハンドル作動ワイヤ及びエンドエフェクタ作動ワイヤのうちの少なくとも1つを変形させてエンドエフェクタをコネクタから切り離すのに十分であり得る。
【0014】
コネクタは、エンドエフェクタがコネクタから切り離された後に、別のエンドエフェクタに取り付けられるように構成され得る。
医療デバイスは、ハンドル及びチューブに接続された回転制御デバイスを更に備えてもよく、回転制御デバイスの回転は、エンドエフェクタをチューブの長手方向軸を中心に回転させるように構成され得る。
【0015】
別の態様によれば、医療デバイスは、遠位端、近位端、及び遠位端と近位端との間で移動するように構成されたアクチュエータ、を有するハンドルと、ハンドルの遠位端から延びているチューブと、アクチュエータに取り付けられ、かつ、チューブを通って延びている作動ワイヤであって、エンドエフェクタを作動させるために、チューブの遠位端でエンドエフェクタに取り外し可能に接続されるように構成されている、作動ワイヤと、ハンドル上にある少なくとも1つの関節運動デバイスであって、遠位端と近位端との間で移動するように構成されている、少なくとも1つの関節運動デバイスと、関節デバイスに取り付けられ、かつ、チューブを通って延びている少なくとも1つの関節運動ワイヤであって、エンドエフェクタを偏向させるために、エンドエフェクタに取り外し可能に接続されるように構成されている、少なくとも1つの関節運動ワイヤと、を含む。
【0016】
少なくとも1つの関節運動ワイヤは、エンドエフェクタ上の対応する関節運動ワイヤに接続するように構成されてもよく、少なくとも1つの関節運動デバイスの関節運動は、エンドエフェクタを、エンドエフェクタが長手方向軸と位置合わせされる第1の位置から、エンドエフェクタの少なくとも一部分が長手方向軸に対して傾斜する第2の位置に動かすように構成され得る。
【0017】
ハンドルに対する近位方向の力は、エンドエフェクタからコネクタを分離するように構成され得る。
別の態様によれば、医療デバイスと共に使用するためのエンドエフェクタは、コネクタと、コネクタから遠位に延びている伸張器と、伸張器に取り付けられた医療器具と、医療器具から近位に延びており、かつ、医療デバイスの対応する作動ワイヤに接続するように構成されたエンドエフェクタ作動ワイヤと、医療デバイスの対応する関節運動ワイヤに接続するように構成された少なくとも1つのエンドエフェクタ関節運動ワイヤであって、近位方向又は遠位方向のうちの少なくとも一方への少なくとも1つのエンドエフェクタ関節運動ワイヤの移動が、伸張器を曲げるように構成されている、少なくとも1つのエンドエフェクタ関節運動ワイヤと、を含み得る。
【0018】
エンドエフェクタ作動ワイヤは、伸張器の管腔を通って延びていてもよく、少なくとも1つのエンドエフェクタ関節運動ワイヤは、伸張器の径方向外側に配置され得る。
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、様々な例示的な実施形態を示し、説明と共に、開示される実施形態の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】例示的な実施形態による医療デバイスの側面図である。
【
図2】
図1の医療デバイスのカテーテル及びコネクタの一部分の断面図である。
【
図3】
図1の医療デバイスのエンドエフェクタの斜視図である。
【
図4】
図1の医療デバイスのコネクタに接続されたエンドエフェクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は両方とも、例示及び説明にすぎず、特許請求される特徴を限定するものではない。本明細書で使用される場合、用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、又はそれらの他の変形は、要素のリストを備えるプロセス、方法、物品、又は装置が、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていない他の要素、あるいはそのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有の他の要素を含み得るように、非排他的な包含を網羅することが意図される。
【0021】
説明を容易にするために、デバイス及び/又はその構成要素の一部分を、近位部分及び遠位部分と称する。用語「近位(proximal)」は、デバイスのユーザにより近い部分を指すことが意図され、用語「遠位(distal)」は、本明細書では、ユーザから更に離れた部分を指すために使用されることに留意されたい。同様に、「遠位に(distally)」延びているとは、構成要素が遠位方向に延びていることを示し、「近位に(proximally)」延びているとは、構成要素が近位方向に延びていることを示す。更に、本明細書で使用される場合、用語「約(about)」、「およそ(approximately)」及び「実質的に(substantially)」は、記述された値又は暗示された値の+/-10%以内の値の範囲を示す。加えて、構成要素/表面の幾何学的形状を示す用語は、近似の形状を指すにすぎない。
【0022】
上述のように、医療システム又はその一部分は、医療廃棄物を減少させるために、複数回使用され得る。医療システムは、例えば、スネア、止血クリップ、鉗子、針、切断ナイフ、アブレーションデバイス、及び医療処置において有用な任意の他の器具などの種々のエンドエフェクタの各々の対応するコネクタに取り付けることができる、ユニバーサルコネクタを含み得る。このように、単一の医療システム又はその一部分は、複数のエンドエフェクタと共に複数回使用され得る。
【0023】
図1を参照すると、一実施形態による医療デバイス10(例えば、組織を把持し、かつ/又は医療用クリップを配置するためのデバイス)が示されている。医療デバイス10は、ハンドル20と、ハンドル20の遠位端に接続されたカテーテル60(例えば、管腔を画定している外側シース又はチューブ)と、カテーテル60の遠位端に接続されたユニバーサルコネクタ70と、コネクタ82を介してユニバーサルコネクタ70に接続されたエンドエフェクタ80(例えば、組織を留めるためのクリップ)と、を含む。
【0024】
引き続き
図1を参照すると、ハンドル20が図示されている。ハンドル20は、本体22を含み、本体22は、本体の近位端22aにおいて本体22内に孔24を画定している。孔24は、医療デバイス10のユーザの親指を収容するために使用することができる。カテーテル60は、本体22の反対側の遠位端に取り付けられる。スロット26は、ハンドル20及びカテーテル60の長手方向軸Aに平行な方向に本体22を通って延びている。スプール28は、スロット26内に配置されたバー(図示せず)を含み、バーは、スロット26内で本体22に沿って、長手方向軸Aに平行な方向に移動する。作動ワイヤ36(例えば、ワイヤ、又はケーブル、編組部材などの任意の他の細長いアクチュエータ)は、バーの遠位端からハンドル20とカテーテル60を通って遠位に、コネクタ70の空洞72内へと延びている(
図2)。本明細書に記載するように、本体22に対して近位方向にスプール28を作動させることにより、ワイヤ36がエンドエフェクタ80を作動させる。スプール28は、スプール28から長手方向軸Aの方向に垂直な方向に延びている2つの環状の突起30、32を、スプールの遠位端及び近位端にそれぞれ含む。環状の突起30、32は、それらの間に、本明細書でより詳細に説明されるように、ユーザによって(例えば、中指と人差し指とによって)把持される環状のグリップ34を画定している。
【0025】
図1に更に示されるように、スロット42は、スロット26及びスプール28より遠位の本体22の側壁に画定されている。スロット42は、スロット26の最遠位端より遠位の位置から延びており、長手方向軸Aに対して平行に遠位方向に延びている。1つのスロット42のみが示されているが、例えば、スロット42が本体22の周りに均等に間隔を置くように、複数のスロット42がハンドル20の本体22の周りに軸方向に配置され得る。例えば、デバイス10は、2つのスロットを含み、一方のスロット42は
図1に示されており、他方のスロット42は
図1の本体22の上部にある。ノブ40は、各スロット42内で長手方向軸Aに対して平行な方向に摺動し得る。ノブ40は、ノブ40の移動を補助するためにユーザが指又は親指を挿入することができる孔を含み得る。代替的に又は追加的に、各ノブ40は、ユーザが例えば指及び/又は親指でノブ40を把持して、各ノブ40を対応するスロット42内で近位及び遠位に摺動させ得るような形状であってもよい。
【0026】
各ノブ40の遠位端は、対応する関節運動ワイヤ44(例えば、ワイヤ、又はケーブル、編組部材などの任意の他の細長いアクチュエータ)の近位端に取り付けられ得る。ワイヤ44は、ノブ40から遠位方向に、ハンドル20の本体22及びカテーテル60を通って延びており、コネクタ70の空洞72内で終端している(
図2)。本明細書で説明するように、ノブ40及び対応するワイヤ44の近位-遠位方向の移動により、医療デバイス10の遠位端(例えば、エンドエフェクタ、医療器具、及び/又は医療デバイス10の遠位端の他の部分)を、長手方向軸Aに対して右、左、上、又は下に関節運動させることができる。例えば、各ノブ40は、対応するワイヤ44に取り付けられ得る。医療デバイス10は、1組、2組、3組、又は4組(又はそれ以上)のノブ40とワイヤ44とを含み得る。ノブ40及び対応するワイヤ44の作動により、アクセスカテーテル又はスコープから独立して、医療デバイス10を作動させ得る。このようにして、(例えば、エンドエフェクタ80を含む)医療デバイス10の遠位端を、アクセスカテーテル又はスコープの最遠位端より遠位で関節運動させることができる。
【0027】
引き続き
図1を参照すると、カテーテル60(例えば、ワイヤコイル、シースなど)は、回転制御デバイス50を介してハンドル20の遠位端に取り付けられ得る。回転制御デバイス50は、ユーザの指のための把持表面を改善するために、隆起、突起、高摩擦コーティング、又は他の場合には不均一な表面を含み得る。使用中、ユーザは、例えば、親指及び人差し指を使って、把持部回転制御デバイス50を使用して長手方向軸Aを中心に回転制御デバイス50を回転させることができる。回転制御デバイス50の回転により、カテーテル60及びコネクタ70を回転させることができ、それにより、コネクタ70に接続されたエンドエフェクタ80も回転させることができる。このように、ユーザは、長手方向軸Aを中心にエンドエフェクタ80を標的部位で標的組織と位置合わせして、医療処置を実行し得る。
【0028】
図2を参照すると、コネクタ70の近位端に接続されたカテーテル60の遠位端の断面図が示されている。カテーテル60は、外壁部62によって画定されている中央管腔64を含む。外壁部62は、回転制御デバイス50の回転に基づく長手方向軸Aを中心とした回転を可能にするために医療デバイスで使用するためのワイヤコイル、又は他の好適な材料であり得る。外壁部62は、溶接、接着剤、又は他の好適な取り付け機構を介してコネクタ70に取り付けられ得る。
【0029】
コネクタ70は、空洞72を画定している本体71を含む。本体71は、医療処置に好適な任意の医療グレードの材料であり得る。本体71は、本明細書に説明するように、コネクタ82を受容し得る、遠位を向いた開口部71aを画定していてもよい。コネクタ70は、近位端に、中央開口部74を含み得る。ワイヤ36は、ハンドル20から管腔64を通り、中央開口部74を通って空洞72内へと延びていてもよい。ワイヤ36の遠位端は、エンドエフェクタ80上の対応する部位に接続し得るフック38を含み得る。ワイヤ36は、曲がるのに好適な可撓性材料で形成されてもよく、それにより、フック38は、本明細書に記載するように、フック形状から細長い形状に曲がり得る。
【0030】
コネクタ70はまた、コネクタ70の近位端を通って延びている1つ以上の関節運動開口部78を含み得る(理解を容易にするために、
図2には単一の関節運動開口部が示されている)。関節運動開口部78は、中央開口部74の周りに径方向に配置され得る。一例によれば、各関節運動開口部78は、各関節運動開口部78の近位端からその遠位端に向かって径方向外向きに傾斜していてもよい。例えば、壁部79は、関節運動開口部78を画定していてもよく、関節運動開口部78の近位端から関節運動開口部78の遠位端まで傾斜していてもよい。関節運動ワイヤ44は、ハンドル20から管腔64を通り、関節運動開口部78を介して空洞72内へと通過し得る。関節運動開口部78は、関節運動ワイヤ44が作動されると、対応する関節運動ワイヤ44を案内し得る。各関節運動ワイヤ44は、本明細書に記載するように、エンドエフェクタ80内の対応する要素に接続するために、その遠位端にフック46又は他の接続機構を含み得る。各関節運動ワイヤ44は、十分な力が加えられたときに曲がるように好適な可撓性材料で形成されてもよく、それにより、フック46は、本明細書に記載するように、フック形状から細長い形状に移行し得る。関節運動ワイヤ44が近位方向及び遠位方向に動かされると、エンドエフェクタ80は、長手方向軸Aに対して左、右、上、及び/又は下に動かされ得る。
図2では、関節運動開口部78(図示せず)は、中央開口部74の背後にある。
【0031】
図1及び
図3を参照すると、エンドエフェクタ80は、コネクタ70と嵌合するように構成されたユニバーサルコネクタ82と共に示されている。
図1には、コネクタ70に接続されたエンドエフェクタ80が示されている。エンドエフェクタ80は、コネクタ82の遠位端から延びている伸張器83を含み得る。伸張器83は、管腔83aを含んでもよく、1つ以上のワイヤ又はケーブルが管腔83aを通って延びている。伸張器83の遠位端は、医療器具100の近位端に取り付けられ得る。伸張器83は、1つ以上の方向に曲がるように構成されたばね、コイル、蛇腹などであり得る。一例によれば、医療器具100は、伸張器83の遠位端に取り付けられた基部104と、一対の対向する鉗子102とを有する把持具であり得る。本明細書で説明するように、ワイヤ44の作動により、鉗子102を作動させ、それらを開閉させることができる。このように、ユーザは、鉗子102の間に組織又は他の材料を把持することができる。医療器具100は、把持具には限定されず、スネア、生検鉗子、針などの任意の医療器具であり得る。
【0032】
図3及び
図4を参照すると、コネクタ82は、その近位端から遠位端まで延びている中央開口部85を含む。中央開口部85は、伸張器83の管腔83aと流体連通するように接続され得る。作動ワイヤ84(例えば、ワイヤ、又は、ケーブル、編組部材などの任意の他の細長いアクチュエータ)は、コネクタ82の近位端から、中央開口部85及び伸張器88を通過してもよく、かつ、クレビス(図示せず)を介して、あるいは、鉗子102の開閉を可能にするように鉗子102を互いにかつワイヤ84に組み付けるための他の好適なデバイス(当該技術分野で知られている任意のそのようなデバイスを含む)を介して、鉗子102に取り付けられ得る。ワイヤ84の近位端は、中央開口部85の近位端の近位に延びて、フック86を形成している。フック86は、ワイヤ44のフック38に接続するための任意の好適なコネクタであり得る。ワイヤ84は、十分な力が加えられたときに曲がるように好適な可撓性材料を含んでもよく、それにより、フック86は、フック形状から細長い形状に移行し得る。
【0033】
引き続き
図3及び
図4を参照すると、1つ以上の開口部93(理解を容易にするために、
図4には1つの開口部93のみが示されている)が、コネクタ82の近位端からコネクタ82の遠位端まで延びていてもよい。代替的に、1つ以上の開口部93の近位端は、コネクタ82の径方向外側表面を通って延びていてもよい。各開口部93は、直線経路、又は曲線経路を有してもよい。関節運動ワイヤ90(例えば、ワイヤ、又はケーブル、編組部材などの任意の他の細長いアクチュエータ)は、対応する開口部93を通って延びてもよく、任意の好適な接着剤によって、関節運動ワイヤ92の遠位端で基部104に接続し得る。各関節運動ワイヤ90の近位端は、フック92又は他の好適なコネクタを含み得る。関節運動ワイヤ90は、十分な力が加えられたときに曲がるように好適な可撓性材料を含んでもよく、それにより、フック92は、フック形状から細長い形状に移行し得る。
【0034】
コネクタ70とコネクタ82との間の接続が
図4に示されている。コネクタ82の最近位端より遠位に、環状又は周方向のフランジ82aを形成してもよく、それにより、フランジ82aより近位のコネクタ82の部分は、空洞72の内径よりも小さい外径を有し得る。フランジ82aより近位のコネクタ82の部分を空洞72内に挿入することによって、コネクタ70とコネクタ82とが接続されると、フランジ82aは、コネクタ70の遠位を向いた端面に接触し得る。コネクタ70とコネクタ82とが一緒に接続されると、フック38とフック86とが一緒に留められ(又は「係止」され)、それによって、ワイヤ44とワイヤ84とを接続し得る。このように、スプール28の移動により、ワイヤ44とワイヤ84とを連動して動かし、それによって、本明細書中に記載されるように、鉗子102を作動させ得る。コネクタ70及びコネクタ82は、コネクタ70及びコネクタ82を位置合わせして適切な接続を支援するため形状及び/又は機構若しくはデバイス(例えば、コネクタ70上の突起、及びコネクタ82上の対応するレセプタクル、あるいはコネクタ70、82上の位置合わせマーク)を有し得る。更に、そのような構造的な形状及び/又は機構は、端部コネクタ82が、医療デバイス10と共に使用するのに好適な端部コネクタであるかどうかをユーザが判定することを支援し得る。
【0035】
また、コネクタ70とコネクタ82とを接続することは、各フック46を対応するフック92と留め(又は「係止」し)、それによって、各関節運動ワイヤ44を対応する関節運動ワイヤ90と接続することができる(理解を容易にするために、
図4には、単一の作動ワイヤ44及び単一の作動ワイヤ90が示されている)。このように、ノブ40の移動又は作動により、対応する作動ワイヤ44と作動ワイヤ90とを連動して動かし、それによって、エンドエフェクタ医療100を右、左、上、及び/又は下に動かすことができる。ハンドル20は、エンドエフェクタ80内に収容されている作動ワイヤ90よりも多くのノブ40(及び対応する作動ワイヤ44)を含み得ることが理解されるであろう。例えば、ハンドル20は、4つの方向(例えば、上、下、左、及び右)における作動が可能になるように、4本の作動ワイヤ44に対応する4つのノブ40を含み得る。しかしながら、エンドエフェクタ80は、4つよりも少ない方向に、例えば、左/右方向にのみ動くように設計されてもよく、したがって、エンドエフェクタ80の径方向において両側に2つの作動ワイヤ90のみを含み得る。この場合、各作動ワイヤ90のフック92は、4本の作動ワイヤ44のうちの2本のみの作動がエンドエフェクタ80の関節運動をもたらすように、対応する作動ワイヤ44のフック46に接続する。したがって、ハンドル20は、エンドエフェクタが提供するよりも多くの関節運動方向を提供し得るが、ハンドル20は、ハンドル20が提供する関節運動方向よりも少ない関節運動方向を有するエンドエフェクタと共に使用され得る。
【0036】
本明細書に記載するように、ワイヤ36、84及び関節運動ワイヤ44、90は、十分な力が加えられたときに曲がり得る可撓性材料を含み得る。例えば、コネクタ70からコネクタ82を切り離すために、ハンドル20は、フック38、86及びフック46、92をフック構成から細長い構成に移行させるのに十分な力で近位方向に動かされ、それによって、対応するワイヤを切り離すことができる。代替的又は追加的に、ユーザは、ハンドル20を近位方向に移動させる前に、各ノブ40を最初に遠位方向に移動させてもよい。このようにして、フック46とフック92との間の張力を低減させ、それによって、フック38とフック86とを切り離すのに必要な力の量が低減され得る。フック38とフック86とが切り離されると、ハンドル20の更なる近位移動により、フック46を対応するフック92から切り離すことができる。
【0037】
次に、医療デバイス10の使用方法について説明する。ユーザは、最初に、例えば、キット内に提供される種々のエンドエフェクタから、エンドエフェクタを選択してもよい。選択されたエンドエフェクタ80のコネクタ82は、フランジ82aより近位のコネクタ82の部分を空洞72に挿入することによって、コネクタ70に取り付けられ得る。このようにして、フック38とフック86とが接続され得る。更に、1つ以上のフック92は、対応するフック46に接続し得る。このようにして、エンドエフェクタ80が、コネクタ70に接続又は「係止」され得る。
【0038】
エンドエフェクタ80をコネクタ70に接続した後、エンドエフェクタ80は、開口部を介して、例えば、切開部又は自然孔を介して、患者の中に挿入され、身体内で標的部位へと前進させることができる。代替的に、エンドエフェクタ80は、身体内に予め位置決めされたカテーテル又はスコープ(例えば、直径約3.5mm~約4.5mmの作業チャネルを有するカテーテル)を介して標的部位まで前進させることができる。
【0039】
エンドエフェクタ80が標的部位に位置決めされると、ユーザは、ハンドル20によってエンドエフェクタを制御し得る。例えば、ユーザは、回転制御デバイス50を把持して回転させることによって、エンドエフェクタ80を回転させ得る。加えて、ユーザは、ハンドル20に沿って近位方向又は遠位方向に1つ以上のノブ40を移動させることによって、エンドエフェクタ80を医療デバイス10の長手方向軸Aに対して、例えば、上、下、右、又は左に動かすことができる。例えば、
図1に示される上部のノブ40を近位に摺動させることにより、
図4に示される上部のワイヤ44、90を近位に引っ張り、伸張器83を生じさせ得る。エンドエフェクタ80が標的部位に対して適切に位置決めされると、ユーザは、標的部位において組織又は別の物体を把持するために、スプール34を近位方向及び遠位方向に動かすことによって医療器具100のジョー102を作動させ得る。スプール34を動かすことにより、標的部位において異なる医療処置を実行するために、異なる医療器具、例えばスネア又はナイフが作動され得ることが理解されるであろう。
【0040】
医療処置が実行されると、及びエンドエフェクタ80が標的部位に留置されるように設計されている場合(例えば、止血クリップ)、コネクタ70がコネクタ82から切り離され得る。コネクタ70とコネクタ82とを切り離すために、ユーザは、ハンドル20を把持し、フック38、46、86、及び/又は92を曲げる及び/又は破断するのに十分な力で、医療デバイス10を近位方向に引っ張ってもよい。例えば、フック86、92の材料は、フック38、46よりも薄くても、又はフック38、46よりも高い可撓性を有してもよい。この場合、近位方向への十分な力がハンドル20に加えられると、フック86、92が変形し得る。フック38、46が対応するフック86、92から係合解除されると、カテーテル60及びコネクタ70を身体から抜去することができる。代替的に、エンドエフェクタ80が身体内に留置されるように設計されていない場合、エンドエフェクタ80は、カテーテル60及びコネクタ70と共に体内から抜去されてもよく、エンドエフェクタ80は、身体から抜去された後にコネクタ70から切り離すことができる。
【0041】
身体から抜去されると、種々のエンドエフェクタから選択された別のエンドエフェクタ80が、コネクタ70に取り付けられ得る。一実施例では、同じエンドエフェクタ80を取り付けてもよく(例えば、第2の止血クリップ)、又は異なるエンドエフェクタ80を使用してもよく、本明細書で議論されるものと同様の様式で処置が実行され得る。いくつかの事例では、ハンドル20、カテーテル60、及び/又はコネクタ70は、ユーザによって廃棄されてもよく、あるいは、同じ又は異なるエンドエフェクタ80をユーザが使用することによって、殺菌、及び、再処理又は再使用されてもよい。代替的に、ハンドル20、カテーテル60、及びコネクタ70は、消毒され、かつ、再装填及び再使用されるように製造に戻されてもよい。このようにして、ハンドル20、カテーテル60、及びコネクタ70は、複数の処置において再使用することができ、それにより、コストが減少され得る、かつ/又は医療処置による廃棄物が減少され得る。加えて、コネクタ70は、複数の異なる医療器具100と共に使用することができるため、単一の医療デバイス10を、医療処置中に複数の異なる動作(例えば、標的組織を切断すること、把持すること、及び/又は捕捉すること)を実行するために使用でき、それにより、時間、資金、及び/又は他の資源が節約され得る。
【0042】
スロット42を含む本体22の部分は、スロット26を含む本体22の部分として単一部品として形成されてもよく、あるいは、スロット26を含む本体22の部分とは別個に形成されてもよいことが理解されるであろう。一事例において、スロット42を含む本体22の部分は、別個の部材として形成され得る。この場合、ワイヤ36は、遠位端から近位端まで、スロット42を有する本体22の部分の中央管腔(図示せず)を通され、スプール28に取り付けられ得る。スロット42を有する本体22の部分は、接着剤、溶接、スナップ嵌めなどを含むがこれらに限定されない任意の様式で、スロット26を有する本体22の部分に取り付けられ得る。
【0043】
ハンドル20のワイヤ及びエンドエフェクタ80は、フックと共に示されているが、それには限定されない。例えば、対応するワイヤ同士は、一方のワイヤが球形状の端部を有し、対応するワイヤが対応する形状のレセプタクルを有するように、ボールソケット接続を有し得る。代替的に又は追加的に、ワイヤのうちのいくつかは、他のワイヤよりも破断するのに要する力が小さい材料を含み得る。例えば、ハンドル20に対して十分な力が近位方向に加えられたときに、エンドエフェクタのワイヤが破断し得るが、ハンドル20のワイヤは破断しないことがある。このように、エンドエフェクタ80が身体内に留置されるように設計されている場合、及び/又は医療処置中にエンドエフェクタを交換する場合、エンドエフェクタ80は、ハンドル20からより容易に解除され得る。代替的に、又は、磁石を使用して、ワイヤの対応する端部を接続し得る。また、エンドエフェクタ80の切り離しは、ハンドル20なしで達成され得ることも理解される。例えば、ハンドル20は、エンドエフェクタ80を切り離すのに十分な力を提供することができないように構成され得る。代わりに、切り離しは、エンドエフェクタ80が身体の外側にあるときにのみ行われ得る。このような切り離しは、手で、又は工具(例えば、プライヤ)を使用することによって、ユーザが単にエンドエフェクタ80をコネクタ70から引き抜くことにより行われ得る。このようにすると、ユーザにより、エンドエフェクタ80が偶発的に切り離されることは起こり得ない。
【0044】
医療デバイス10は、医療グレードのプラスチック若しくはゴム、セラミック、金属、又はこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、当該技術分野で知られている任意の材料から作製され得ることも理解されるであろう。
【0045】
本開示の範囲から逸脱することなく、開示されたデバイスに対して様々な修正及び変形を行うことができることが、当業者には明らかであろう。例えば、医療デバイスは、種々の内側クリップ、ナイフ、スネア、又は他の同様のデバイスに接続するために使用され得る。本開示の他の実施形態は、本明細書の考察及び本明細書に開示される本発明の実施から当業者には明らかであろう。本明細書及び実施例は例示としてのみ考察され、本発明の真の範囲及び趣旨は以下の特許請求の範囲によって示されることが意図される。
【国際調査報告】