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特表2023-543446発光ダイオードを毛や歯に埋め込んだ携帯型ヘアスタイリング装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-16
(54)【発明の名称】発光ダイオードを毛や歯に埋め込んだ携帯型ヘアスタイリング装置
(51)【国際特許分類】
   A46B 11/00 20060101AFI20231006BHJP
   A46B 15/00 20060101ALI20231006BHJP
【FI】
A46B11/00 101
A46B15/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519239
(86)(22)【出願日】2021-08-31
(85)【翻訳文提出日】2023-04-21
(86)【国際出願番号】 US2021048413
(87)【国際公開番号】W WO2022066374
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】17/035,026
(32)【優先日】2020-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】2011808
(32)【優先日】2020-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595100370
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】コセコフ, デビッド
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202GA04
(57)【要約】
毛髪および頭皮処理装置は、製剤を含むカートリッジに接続されたディスペンサと、装置上の複数の先端部と、複数の先端部からのLEDを個別に点灯または消灯するように構成されたコントローラと、を備える。先端部は、製剤を吐出するための少なくとも1つの開口部と、可視色スペクトルで光を放出する少なくとも1つのLEDとを有する。少なくとも1つのLEDは、先端部の端に配置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪および頭皮処理装置であって、
製剤を含むカートリッジに接続されたディスペンサと、
前記装置上の複数の先端部と、
前記複数の先端部からのLEDを個別に点灯または消灯するように構成されたコントローラと、
を備え、
前記先端部は、前記製剤を吐出するための少なくとも1つの開口部と、可視色スペクトルで光を発生させる少なくとも1つのLEDとを有し、
前記少なくとも1つのLEDは、前記先端部の端に配置される、
毛髪および頭皮処理装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのLEDは、RGB LEDである、
請求項1に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項3】
前記先端部は、前記先端部の端において、UV、IR LED、または、UVおよびIR LEDの両方を有する、
請求項1または請求項2に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのLEDは、光を透過するキャップ内に密封される、
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項5】
ハンドルと、前記複数の先端部を含むブラシヘッドを有するセクションとを備え、
前記ハンドルの端は、前記ハンドルの外側に見えるディフューザ材を有する、
請求項1~請求項4の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項6】
ハンドルと、前記複数の先端部を含むブラシヘッドを有するセクションとを備え、
前記ブラシヘッドを有する前記セクションは、前記ハンドル上で回動する、
請求項1~請求項5の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項7】
前記ブラシヘッドを有する前記セクションは、前記ハンドル内に引っ込むように回動する、
請求項6に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項8】
前記ハンドルが閉位置まで旋回すると、前記LEDは、ディフューザ材の隣に配置される、
請求項6に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項9】
前記ディフューザ材は、前記LEDにより発生された光を散乱させる、
請求項8に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項10】
前記LEDは、色によって、装置の状態を表示する、
請求項1~請求項9の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項11】
前記コントローラは、異なる波長のLEDを点灯させることによって、前記先端部の色を制御する、
請求項1~請求項10の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項12】
装置から毛髪または頭皮に製剤を塗布するステップと、
前記装置に取り付けたブラシまたは櫛の先端部の端から発生された光を当てるステップと、
を含み、
前記端は、可視色スペクトル、または、UVまたはIR LEDで光を発生させる少なくとも1つのLEDを備える、
装置を用いて毛髪および頭皮を処理する方法。
【請求項13】
前記装置は、LEDを個別に点灯または消灯させ、前記先端部から可視色スペクトルの光を発生させるコントローラを備える、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
選択された前記先端部から前記製剤を吐出してスプレーパターンを生成するステップをさらに含む、
請求項12または請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記製剤を塗布する前に、頭皮への接触を検知するステップをさらに含む、
請求項12~請求項14の何れか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
【0002】
本出願は、2020年9月28日に出願された米国特許出願第17/035,026号および2020年11月18日に出願されたフランス特許出願第2011808号の利益を主張し、これらの内容は参照によりその全体が組み込まれる。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態では、ブラシまたは櫛の髪および頭皮処理装置は、目的とする処理や情報や楽しいビジュアルの表示を行うために、可視色スペクトル、UV(紫外線)またはIR(赤外線)、またはUVおよびIRの両方のLEDを毛または歯の先端に埋め込んで発光する制御可能なLEDを有する。
【0004】
一実施形態では 、上記装置は、異なる波長のLEDを点灯させることで、様々な髪や頭皮の処理用途、様々な髪や頭皮の処方や美容液の硬化や処理に使用することができる。
【0005】
一実施形態では、頭皮・毛髪処理装置は、活性光成分を、対象となる皮膚、頭皮、または毛根の領域と接触する、またはそれに最も近づく装置の領域(複数)に配置することによって、そのような処理の効果を高める。
【0006】
一実施形態では、先端部において行と列に配置されたエミッタから異なる色を生成する能力は、充電状態、動作モード、カートリッジの充填レベルなどの詳細なデバイス情報、またはRGBピクセル状のディスプレイを作成することにより、楽しいビジュアルを表示するために使用される。
【0007】
一実施形態では、導電性の配線は、中空になった毛先を通して配線される。あるいは、毛先は、導電性のバネ状のコイルで構成されている。これらの導電路は、先端部に収容された可視色スペクトルLEDおよびUVおよびIR LED(発光ダイオード)につながる。これらの部品は、ポッティングされ、透明なキャップで密封されている。LEDは、この導電路に沿った信号で制御される。これらの信号は、装置本体に内蔵された制御回路で駆動される。
【0008】
一実施形態では、装置はそれ自体に折り畳まれる。装置が折り畳まれた構成にある場合、LEDはディフューザの後ろに配置され、LEDと先端部との間の視覚的なギャップがディフューザ材によって埋められるので、LEDによって作り出される視覚をより認識することができる。
【0009】
一実施形態では、ブラシまたは櫛の髪および頭皮処理装置は、可視色スペクトル、又はUV(紫外線)若しくはIR(赤外線)、又はUV及びIRの両方のLEDで光を放出するように構成された制御可能な電磁エネルギーエミッタを有する。電磁エネルギーエミッタの非限定的な例としては、アークフラッシュランプ、連続波電球、白熱エミッタ、レーザーダイオード、発光ダイオード(例えば、高効率UV発光ダイオード、マイクロキャビティ発光ダイオード、有機発光ダイオード、ポリマー発光ダイオード、ポリマー燐光発光ダイオード等)、光エネルギーエミッタ、量子ドット等が挙げられる。
【0010】
この要約は、「詳細な説明」において以下にさらに説明される概念の一部を簡略化した形で紹介するために提供される。この要約は、請求される主題の主要な特徴を特定することを意図しておらず、また、請求される主題の範囲を決定する際の補助として使用することを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
この発明の前述の態様および付随する多くの利点は、添付の図面と併せて考慮した場合、以下の詳細な説明を参照することにより、よりよく理解される。
【0012】
図1図1は、毛髪・頭皮処理装置の概略図である。
図2図2は、開いた(展開された)構成の、図1の毛髪および頭皮処理装置の前面の概略図である。
図3図3は、閉じた(折り畳まれた)構成の、図1の毛髪および頭皮処理装置の前面の概略図である。
図4図4は、ブラシおよび櫛の実施形態において半円筒構造を利用する先端部の概略図である。
図5図5は、ブラシおよび櫛の実施形態において円筒構造内で完全な円筒を利用する先端部の概略図である。
図6図6は、ブラシおよび櫛の実施形態において半円筒構造のLEDを備えた先端部の概略図である。
図7図7は、ブラシおよび櫛の実施形態においての円筒構造内に完全な円筒のLEDを備えた先端の概略図である。
図8図8は、毛髪および頭皮処理装置の一実施形態の構成要素を示す概略図である。
図9図9は、個々の先端部の端が制御されて、円形および線状パターンで製剤を分配することを示す概略図である。
図10図10は、可視色スペクトルの光を発する少なくとも1つのLEDと、少なくとも1つのUVまたはIR LEDとを有する個々の先端部を示す概略図である。
図11図11は、個別に制御されて点灯する可視色スペクトルの光を発するLEDを備えた個々の先端部の端を示す概略図である。
図12図12は、導電配線を有するばね状コイルに構成された先端部の実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
個人は、従来の湿った水ベースのシャンプーで髪を洗う頻度がますます少なくなっている。このタイプのシャンプーの削減には、脱毛や髪の損傷の防止、時間とエネルギーの節約など、さまざまな理由が考えられる。ドライシャンプーが増えている。人々はお金を節約するためにサロン訪問の合間の時間を延長し、根元の修正のための色付きのドライシャンプーへの関心を高めている。ドライシャンプーは、主にスプレーボトルに入っている。しかし、スプレーボトルは、製品を吸い込んだり、意図せずに顔、特に目にスプレーしたりする懸念を引き起こす。スプレーボトルは、スプレー方向とスプレー量の両方が不正確である。さらに、旅行中や公衆トイレを使用する場合、スプレーボトルは適切ではない。ドライシャンプーは、頭皮をきれいにせず、実際に頭皮を損傷する可能性がある。それでも、頭皮をケアすることが健康な髪につながるという考え方がある。頭皮を洗浄する「乾式」方法では、ブラッシングまたは毛繕いを行ってオイルを髪に広げる。頭皮用トリートメントや頭皮に直接塗布する処方は、ピペットやフォーム、パウダーで塗布するため、髪を手で分ける必要がある。パウダーや泡は手につく。過剰な製品を頭皮に滴下すると、流れ落ちて脂っこい髪になる可能性がある。再利用可能なクローズドループの製品設計に対する需要が高まっている。
【0014】
可視色スペクトル、またはUV(紫外線)またはIR(赤外線)、またはUVおよびIR LEDの両方で光を放出するように構成された制御可能な電磁エネルギーエミッタを備えた、ブラシまたは櫛の髪および頭皮処理装置が開示される。電磁エネルギーエミッタの非限定的な例としては、アークフラッシュランプ、連続波電球、白熱エミッタ、レーザーダイオード、発光ダイオード(例えば、高効率UV発光ダイオード、マイクロキャビティ発光ダイオード、有機発光ダイオード、ポリマー発光ダイオード、ポリマー燐光発光ダイオード等)、光エネルギーエミッタ、量子ドット等が挙げられる。
【0015】
図1図3に示すように、毛髪及び処理装置100は、目的とする処理及び情報又は楽しい視覚を表示するために、ブラシ先端部602,702,1100,1200に埋め込まれ、制御可能なLEDを備える。図はブラシの実施形態を示しているが、先端部は櫛の実施形態に、すなわち、単一列の先端部で配置することができる。
【0016】
一実施形態では、装置100は、様々な毛髪および頭皮の処理用途、ならびに様々な毛髪および頭皮の処方または美容液の硬化および処理のために、異なる波長のLEDを点灯させることを選択する。装置100は、LEDが点灯/消灯される速度、およびそれぞれの波長における各LEDの明るさおよび強度を制御することができる。
【0017】
一実施形態では、頭皮及び毛髪処理装置100は、対象となる皮膚、頭皮、又は毛根の領域と接触する又は最も近づく装置100の領域(複数可)に活性光コンポーネントを配置することによって、そのような処理の有効性を高めることができる。一実施形態では、活性光コンポーネントは、先端部の端に配置される。
【0018】
一実施形態では、頭皮及び毛髪処理装置100は、可視色スペクトルの光を発生させるLEDを使用して、先端部に異なる色を生成する。行と列に配置された先端部に配置された可視色光のLEDエミッタは、RGBピクセル状のディスプレイを生成することによって、充電状態、動作モード、カートリッジレベルなどの詳細なデバイス情報、または楽しいビジュアルを表示するために使用される。本開示の側面を示すために、可視色スペクトルで発光するLEDの代表例としてRGB(赤緑青)LEDを使用したが、RGB LEDの代わりに可視色スペクトルで発光する他のLEDを使用することができる。
【0019】
一実施形態では、導電性の配線は、中空になった毛先を通して配線される。あるいは、毛先は、導電性のバネのようなコイルで構成されている。これらの導電路は、先端部に収容された可視光スペクトルLED、UVおよびIR LED(発光ダイオード)につながる。コンポーネントは、ポッティングされ、透明なキャップで密封されている。LEDの制御は、これらの導電路に沿った信号によって行われる。これらの信号は、装置100本体に収容された制御回路によって駆動される。
【0020】
一実施形態では、装置100は、それ自体に折り畳まれる。装置100が折り畳まれた構成にある場合、LEDはディフューザの後ろに配置され、LEDと先端部との間の視覚的な隙間をディフューザ材によって埋めることができるため、LEDによって作り出された視覚をより認識しやすくすることができる。
【0021】
図1図3に示すように、一実施形態では、装置100は、実質的に円筒形のセクション138に接続されたハンドル104を含む。セクション138は、断面が円形であるか、または長円形、長方形、正方形、または形状の組み合わせなどの任意の他の形状を有することができる。ハンドル104は、装置100の前端部に対して鈍角に、装置100に接続されている。ハンドル104は、より快適な使用とより容易な制御のために、装置100の重量のバランスをとるのに役立つ。操作ボタンは、ハンドル104に配置することもできる。
【0022】
一実施形態では、装置100は、カートリッジ102が収まる後端から、ブラシヘッド140を有する前端まで、実質的に円筒形のセクション138を有する本体構造を含む。一実施形態では、ハンドル104は、円筒形のセクション138の背面側に接続される。
【0023】
ブラシヘッド140は、装置100のうち、先端部602,702,1100または1200を保持する部分である。一実施形態では、装置100は、同心円などのブラシ構成で配置された先端部602,702,1100,1200を有する。一実施形態では、先端部はまた、選択された個々の先端部からの製剤の吐出を制御し、他の先端部からの吐出をオフにすることを制御可能にするように構成される。これにより、ブラシヘッド140から異なるスプレーパターンを作成するために、他の先端部を「オフ」のまま、いくつかの先端部を「オン」にすることができる。同様に、可視色スペクトル、UVおよびIR LEDについては、先端部のLEDが個別にオン/オフされるため、一部の先端部が色付き点灯し、他の先端部が点灯しないこともある。
【0024】
一実施形態では、ハンドル104は、回動可能な接続部を介して円筒部138に接続される。この態様では、円筒部138は、使用しないときに、ハンドル104の内部に折り畳むことができる。
【0025】
図1において、装置100は、装置100を動作可能にする展開位置において、端部にブラシヘッド140を有する円筒部138を示す図である。図2において、装置100は、装置100がハンドル104内に空洞142を含むことを示すように、前面から図示されている。図3において、装置100は、円筒部138及びブラシヘッド140がハンドル104内に後退して空洞142内に静止する折り畳み位置にある状態で図示されている。
【0026】
一実施形態では、折り畳み位置において、先端部602,702,1100,1200は、ディフューザ材136に隣接して配置される。ディフューザ材136は、ハンドル104の端部に位置し、ディフューザ材136は、外部から人に見えるように、すなわちハンドル104の端部を見下ろすことによって見えるように、外面を有している。先端部は、ディフューザ材136の方向を向いている。ディフューザ材136は、光に対して完全に透明であるか、半透明であるか、または、ディフューザ材136の外側から先端部によって放射されるいくつかの光が見えるように、完全に不透明ではない程度の不透明性を有する。一実施形態では、ディフューザ材136は、放出された光を散乱させて先端部の間の隙間を埋めることにより、より柔らかい光を生成する。
【0027】
一実施形態では、装置100は、毛髪又は頭皮処理製剤を含む取り外し可能なカートリッジ102を収容するハウジングを備える。装置100では、異なる製剤を提供するために、カートリッジ102を容易に交換することができる。カートリッジ102は、再充填可能なカートリッジ又は使い捨てのカートリッジであるように構成される。一実施形態では、装置100は、複数のカートリッジ102を保持するように構成することができ、各カートリッジは、異なる処方のための異なる製剤で充填することができる。あるいは、いくつかの用途では、意図する処理を達成するために両方の製剤を適用する必要がある2つ以上の異なる製剤を使用することができる。
【0028】
一実施形態では、先端部602,702,1100,1200は、2つの異なる製剤を吐出できるように構成される。一実施形態では、先端部602,702,1100,1200は、先端部の全長にわたって延びる中空チャンバを有する。先端部602,702,1100,1200は、少なくとも1つの直径の長さを有する。しかし、先端部602,702,1100,1200は、長さがいくつかの直径になるように構成することができるので、幅と長さの比は、1対1から1対20またはそれ以上まで変化する。先端部602,702,1100,1200は、可撓性または非可撓性である。先端部602,702,1100,1200は、ブラシヘッド140に柔軟に接続することもできる。先端部内の分離されたチャンバは、1つまたは複数の製剤を混合することなく、各チャンバを通して送達することを可能にする。製剤がチャンバを出る時まで、それぞれのチャンバ内で製剤を分離させることができる。製剤の吐出は、長さ方向に開口部があるか、端部のみに開口部があるか、長さ方向と端部の両方に開口部があるチャンバを構築することによって達成される。さらに、先端部内の各チャンバは、一方のチャンバまたは両方のチャンバからの吐出のみを制御するバルブまたは他の手段を有することができる。ブラシヘッド140の特定の先端部のみから製剤の吐出を制御することにより、例えば、コーンスプレー、ファンスプレーなどの複数の吐出パターンを生成することができる。
【0029】
実施形態では、チャンバは半円筒及び全円筒として描かれているが、チャンバは任意の断面形状を取ることができる。さらに、実施形態では、先端部602,702,1100,1200およびそれらを形成する第1および第2の中空チャンバは、微小電流を供給するか、または頭皮および毛髪に供給するための正および負の端子として構成されるように、電気導電性を有する。さらに、導電性の先端部602,702,1100,1200は、第1および第2の中空チャンバが電源の正および負端子に接続される場合、または第1および第2の中空室が正および負の感知端子に接続される場合、他のアプリケーションを有する。
【0030】
一実施形態では、先端部602,702,1100,1200は導電性である必要はないが、製剤の混合又は、製剤の吐出及び頭皮上の小さく制御された目標領域への真空吸引をアプリケーションが含む場合、マルチシリンダ構造は依然として有用である。
【0031】
図4に示すように、一実施形態では、先端部602は、長さ方向に沿って第1の中空半円筒604が第2の中空半円筒606に接合するように構成されている。第1の半円筒604および第2の半円筒606は、導電性材料から作ることができる。一実施形態では、第1の半円筒604と第2の半円筒606は、電気絶縁体608によって分離されている。ここで、先端部602の全体形状は「円柱」であるが、本開示によれば、先端部602は、長円形、長方形、正方形、または他の任意の多角形を含む、任意の断面形状を有することができる。
【0032】
一実施形態では、第1の中空半円筒604および第2の中空半円筒606は、金属などの導電性材料から作られる。一実施形態では、第1の半円筒604または第2の半円筒606の一方を正導体端子とすることができ、他方の半円筒を負導体端子とする。
【0033】
一実施形態では、第1の中空半円筒604および第2の中空半円筒606の中空チャンバは、先端部602の移動方向を制御するために電流によって作動し得る形状記憶または圧電材料から作られるか、またはそれを埋め込むことが可能である。一実施形態では、二重チャンバ構造のチャンバは、どちらのチャンバが作動されるかに応じて中心位置についてプラスおよび/またはマイナスの作動を可能にする、互いに反対方向に作動する形状記憶または圧電材料から作られるか、またはそれを埋め込むことが可能である。これらの材料は、例えばポリマー、セラミック、および合金として存在する。一実施形態では、形状記憶材料および圧電材料は、コイルとして作成することができ、必ずしも中空チャンバである必要はない。コイルは、Z軸に沿って(すなわち、コイルの軸方向に)先端部を垂直に作動させるのに有効である。形状記憶材料および圧電材料の電気的作動は、形状記憶材料または圧電材料に接続された正および負の端子を有するACまたはDC電源を介して行われる。
【0034】
図4は、先端部602が外周に開口部904を有することができることを、さらに示している。中空半円筒604は、外部の長さに沿って第1の開口部904を有し、中空半円筒606は、外部の長さに沿って第2の開口部906を有する。一実施形態では、開口部904,906は、先端部602の長さに沿ってレーザーカットで穴(パーフォレーション)を開けることによって作成することができる。
【0035】
一実施形態では、先端部602は、先端部の長さに沿った開口部を省略することができ、頭皮の処理に先端部602を使用できるように、先端部602の端部のみに開口部が設けられる。このようにして、半円筒604および半円筒606を介して先端部602から2つの異なる製剤を送達することができる。
【0036】
一実施形態では、先端部602の端部は、第1の半円筒604に小さな開口部610を有し、第2の半円筒606に開口612を有し、有孔の平らなまたはドーム型のディスクを含む。一実施形態では、ディスクの代わりに、半円筒604,606を端部で完全に開くことができる。いずれの構造でも、先端部602の端部から、または長さに沿って、または先端602の長さと端部の両方に沿って、製剤を分配することが可能になる。
【0037】
図5に示すように、一実施形態では、先端部702は、第1の中空小径円筒704を第2の中空大径円筒706に挿入することによって構成されている。一実施形態では、第1の円筒704は、第2の円筒706と同軸である。なお、第1の円筒704を内円筒、第2の円筒706を外円筒と呼ぶこともある。ここで、先端部702は「円柱」の形状であるが、本開示によれば、先端部702は、長円形、長方形、正方形、または他の任意の多角形を含む、任意の断面形状を有することができる。
【0038】
一実施形態では、第1の円筒704および第2の円筒706は、金属などの導電性材料から作られる。一実施形態では、第1の小円筒704の外装は、絶縁体で被覆することができる。絶縁体は、第1の円筒704と第2の円筒706とが互いに電気的に絶縁できない場合には、オプションである。一実施形態では、第1の円筒704または第2の円筒706の一方を正導体端子とし、他方を負導体端子とする。
【0039】
一実施形態では、第1の円筒704および第2の円筒706の中空チャンバは、先端部702の移動方向を制御するために電流によって作動し得る形状記憶または圧電材料から作られるか、またはそれを埋め込むことが可能である。一実施形態では、二重チャンバ構造のチャンバは、どちらのチャンバが作動されるかに応じて中心位置についてプラスおよび/またはマイナスの作動を可能にする、互いに反対方向に作動する形状記憶または圧電材料から作られるか、またはそれを埋め込むことが可能である。これらの材料は、例えば、ポリマー、セラミックおよび合金として存在する。 一実施形態では、形状記憶材料および圧電材料は、コイルとして作成することができ、必ずしも中空チャンバである必要はない。
コイルは、Z軸に沿って(すなわち、コイルの軸方向に)先端部を垂直に作動させるのに有効である。形状記憶材料および圧電材料の電気的作動は、形状記憶材料または圧電材料に接続された正および負の端子を有するACまたはDC電源を介して行われる。
【0040】
図5において、内筒704は、外筒706の外側に現れる第1の開口部1004を有する。しかし、開口部1004は、外筒706を通過して接続することができるので、例えば、内筒704に通じる管によって開口部が外筒706に閉鎖される。外筒706は、外装の長さに沿って第2の開口部1006を有し、開口部1006は外筒706の内部のみに連通している。実施形態では、内筒704と外筒706は互いに同軸ではないが、内筒704は外筒706の内壁に対して配置されてもよく、したがって、内筒704からの開口部は外筒706の壁を横断するだけでよく、管を介して開口を接続する必要を回避する。電気的絶縁のために、内筒704と外筒706の間に絶縁体を介在させる必要がある場合がある。何れの構造においても、2つの異なる配合物を先端部702から、内筒704および外筒706を介して送達することができる。一実施形態では、開口部1004,1006は、先端部702の長さに沿ってレーザーカットで穴(パーフォレーション)を開けることによって作ることができる。
【0041】
一実施形態では、先端部702の端部は、第1の内筒704の小さな開口部710と第2の外筒706の開口部708とを有する有孔平板またはドーム型ディスクを含む。実施形態では、ディスクの代わりに、内筒704および外筒706は、端部において完全に開放することができる。何れの構造でも、先端部702の端部から、または、先端部702の長さに沿って、または、その両方から製剤を吐出することができる。
【0042】
一実施形態では、先端部602,702が導電性材料から作られる場合、先端部602,702のそれぞれの円筒604または606,704または706の一方は、電荷を伝導するための正端子として機能し、他方は負端子として機能する。これにより、LEDやセンサなどのデバイスに電力を供給することができる。
【0043】
図6は、導電性の第2の中空の半円筒1106と並んで配置されているが電気的に絶縁されている導電性の第1の中空の半円筒1104から作られた、構造が先端部602と類似する先端部1100を示している。ここで、第1の半円筒1104は、正または負の端子として指定され、第2の半円筒1106は、第1の半円筒1104と反対の極性の端子である。電気絶縁のために、第1の中空半円筒1104と第2の中空半円筒1106との間に電気絶縁材料またはコーティングを追加することができる。電源は、第1の半円筒1104および第2の半円筒1106に接続される。一実施形態では、これにより、正と負の端子と接触することにより、端子として機能する2つの半円筒によって電力が供給される1つまたは複数の発光ダイオード1102を、先端部の端または他の位置に配置することが可能になる。
【0044】
図7は、導電性の第2の中空外筒1206の内部または同軸上に配置された導電性の第1の中空内筒1204から作られた、構造が先端部702と類似する先端部1200を示す。ここで、第1の内筒1204は正または負の端子であり、第2の外筒1106は第1の内筒1204と反対の極性の端子である。電気的に絶縁するために、第1の内筒1204と第2の外筒1106との間に電気絶縁材料またはコーティングを追加することができる。電源は、第1の内筒1204および第2の外筒1106に接続される。一実施形態では、これにより、正と負の端子と接触することにより、端子として機能する2つの半円筒によって電力が供給される1つまたは複数の発光ダイオード1202を、先端部の端または他の位置に配置することが可能になる。
【0045】
一実施形態では、LED1102,1202の電力に応じて、熱放散を円筒1104,1106,1204,1206の導電性材料によって吸収(ヒートシンク)させることができる。
【0046】
一実施形態では、LED1102,1202が先端部の端に配置される場合、LEDは、先端部の基部に配置される場合、またはLED光が長い光ファイバー経路を介して供給される場合と比較して、より多くのエネルギーを頭皮に供給することができる。
【0047】
一実施形態では、LED1102,1202は、処理、処方の硬化または装置の状態(すなわち、動作モードまたは充電状態)を示すために使用することができる。
【0048】
LEDは、単一波長のもの(レーザーLED)でも、波長範囲のものでも、どのようなタイプでもよい。一実施形態では、光療法は、皮膚状態を治療するために頭皮に使用される。一実施形態では、光療法は、毛包の細胞を刺激するために使用される。LED1102,1202によって生成される光の強度は、例えば、電流を制御することによって変化させることができる。
【0049】
一実施形態では、LED1102,1202は、緑色可視光から近赤外までの範囲の波長で電磁放射を放出することができる1つまたは複数のIII-V族(GaAs)ベースLEDを含む。一実施形態では、LED1102,1202は、紫外から青色可視光にまたがる範囲の波長で電磁放射を放出することが可能な1つ以上のIII-窒化物青色LED固体エミッタを含む。
【0050】
一実施形態では、LED1102,1202の波長出力は、約360~370nmの波長出力を有する1つまたは複数のガリウムインジウム窒素(GaInN)LEDを含む。他の実施形態では、LED1102,1202は、約200nmから約2000nmの波長範囲の電磁エネルギーを放出し、これは、紫外線範囲(約350nm)および近赤外線(約1200nm)の波長を含む。
【0051】
図10では、先端部602,702と共に使用されるLED200の配置の一実施形態が図示されている。図10に例示されるように、先端部602,702にLEDが装着される場合、先端部602,702は、端における吐出開口部を省略することができる。一実施形態では、先端部602,702は、RGB(赤緑青)LED202などの少なくとも1つの可視色スペクトルLED、および/または少なくとも1つのUVもしくはIR LED204、またはUVおよびIRの両方を含む。RGB LEDは、本開示の態様を示すために代表例として使用されるが、可視色スペクトルの光を発する他のLEDをRGB(赤緑青) LED202の代わりに使用することができる。電磁放射スペクトルの可視色スペクトルは、一般に、約380nm(紫色)から約740nm(赤色)であると見なされる。
【0052】
一実施形態では、RGB LEDは、その強度を変化させることによって知覚される色の範囲を最大化するために選択される3つの公称波長を生成する。RGB LED202は、1つのパッケージに、赤、緑および青の各色について1つずつ、3つのLEDを含むことができる。一実施形態では、赤色光は約620~750nmの波長を有し、緑色光は約495~570nmの波長を有し、青色光は約450~495nmの波長を有する。一実施形態では、RGB LED202は、共通のカソードと、赤、緑および青の各LEDに対して1つずつある3つのアノードのための配線を含む。一実施形態では、RGB LED202は、共通のアノードおよび3つのカソードのための配線を含む。図12は、LED構造体200を先端に有する先端部1300の一実施形態の説明図である。先端部1300は、先端部602,702の構造の代わりに使用することができる。一実施形態では、先端部1300は、例えばRGB LED202を制御するために、複数(4つ)の導電性配線1302,1304,1306,1308を有するばね状コイルに構成される。一実施形態では、赤色、緑色および青色LEDの各々への電圧は、RGB LED202の1つまたは複数のLEDをオンにして強度を変化させるために独立して変調される。赤色、緑色および青色LEDは、2つ以上の色の組み合わせである任意の色を生成するために使用される。
【0053】
一実施形態では、RGBおよびUVまたはIRのLED202,204は、エポキシなどの光透過性キャップ208でポッティングされ密封されている。LED202,204は、赤、緑、青のLEDのそれぞれに対して別個の信号を必要とするRGB LEDの観点から、円筒自体または専用配線などの導電性配線経路206,210に沿った信号を介して制御される。LED202,204に電力を供給する信号は、装置本体に収容された光制御回路によって駆動される。
【0054】
図8では、装置100は、主要なシステムを説明するために、模式的に表されている。
【0055】
一実施形態では、装置100は、電源128を含む。装置100は、交流(AC)または直流(DC)により電力が供給される。一実施形態では、装置100は、装置100に電力を供給するために電気コード(図示せず)に依存する一般的な家庭用交流によって電力が供給される。一実施形態では、装置100は、家庭用交流コンセントに差し込むことで充電可能な充電式電池などの直流を通じて電力が供給される。直流給電の装置100は、コンセントに近接して滞在したり立ったりすることなく、装置100を使用することができる。電源128は、コントローラ148、ディスペンサ112、光モジュール152、真空モータ114、カメラ160、LED1102,1202および先端部602,702,1100,1200のような、電力を必要とするシステムの何れかに電力を供給するように構成される。
【0056】
一実施形態では、装置100は、製剤ディスペンサ112を含む。一実施形態では、製剤は、交換可能又は再充填可能なカートリッジ102に格納される。カートリッジ102は、再充填するため、又は廃棄して新しい満杯のカートリッジと交換するために、装置100から取り外し可能である。一旦空になったカートリッジ102は、同じ又は異なる製剤で満たされた新しいカートリッジと交換することができ、又はカートリッジ102は、同じ又は異なる製剤で再充填することができる。図1に示すように、カートリッジ102は、装置100の背面から挿入される。カートリッジ102は、頭皮又は毛髪用製剤をディスペンサ112に供給するために接続される。一実施形態では、装置100は複数のカートリッジを保持することができ、各カートリッジは異なる製剤で満たされており、異なる処方を効果的に行うために、また頭皮や毛髪の異なる領域に吐出することができる。
【0057】
一実施形態では、カートリッジ102は、カートリッジ102に含まれる特定の製剤に基づく装置100の操作のための指示を伝えることができる製品識別タグを有する。装置100は、製品識別タグを読み取り、符号化された信号を特定の製剤に基づく装置の動作および制御のための命令に処理することができる製品識別タグ読み取り装置を有しても良い。製品識別タグは、例えばバーコード、2次元バーコード、RFIDなどを含む。製品識別タグは、特定の製剤のための装置設定を伝える機械可読信号で符号化される。異なる製剤は、異なる装置設定を有することができる。例えば、製品識別タグは、液体から微細、中程度、または粗い液滴への吐出設定を含むことができる。製品識別タグには、フラットファンとコーン、ワイドとナロー、ソリッドと中空、ストリームとミストなどの吐出パターンの形成も含めることができる。製品識別タグには、LED202,204,1102,1202を操作するための指示も含めることができる。異なる製剤は、頭皮および毛髪の異なる領域を処理するために使用することもできる。また、頭皮および毛髪に異なる処理を施すために、異なる製剤を使用することもできる。
【0058】
ディスペンサ112は、先端部602,702,1100,1200を通して、1つまたは複数の製剤を、微細なミストまたは液体、あるいはその中間の任意の形態として吐出することができる。一実施形態では、ディスペンサ112は、製剤からミストを生成するために、圧縮機、ポンプ、または超音波発生器を含む。ポンプまたはコンプレッサのディスペンサ112の場合、かかるディスペンサ112は、空気又は製剤を高速で流動させ、これにより製剤を微細な開口部を通して推進させる。ポンプまたはコンプレッサのディスペンサ112の場合、単一のディスペンサ112を装置100に配置することができる。そして、コンプレッサまたはポンプディスペンサ112の出口は、導管のシステムを通して、個々の先端部の各々に導かれる。
【0059】
実施形態では、ディスペンサ112は、個々の先端部を通して製剤を吐出するためにミスト又は蒸気を発生させる超音波ネブライザである。これは、製剤を穏やかに分散させて廃棄物の量を減らし、被覆の制御を向上させるという利点を有する。一実施形態では、ネブライザは、超音波の周波数がミストを生成するのに十分な製剤と接触している超音波発生器を使用する。超音波ネブライザはまた、ミストを生成するために製剤の表面にちょうど触れる振動メッシュを有するメッシュネブライザを含む。何れの形式の超音波ネブライザでも、圧電素子を使用することができる。
【0060】
一実施形態では、超音波発生器及び振動メッシュネブライザは、両方とも、超音波周波数の振動を生成するために圧電材料を使用することができる。一実施形態では、ネブライザに使用される同じ圧電材料は、触覚システムを駆動するために使用されることもある。触覚システムは、マッサージ療法システムを含むことができるが、加熱および関連する超音波療法など、感覚的な体験を提供する任意のシステムを含むこともできる。ネブライザは、1MHzを超える周波数の発生に依存している場合がある。1MHz以上の周波数を発生させることができるネブライザは、触覚システムを駆動して、皮膚や頭皮を単独または製剤の吐出と一緒に治療するために使用できる熱を発生させるために使用することもできる。一部のネブライザは、1MHz未満の超音波周波数の発生に依存することもできる。一実施形態では、ネブライザは、触覚システムを駆動して、製剤の吐出と合わせて皮膚および頭皮に治療用化合物を送達するように設計された範囲の周波数を発生させるために使用できる。したがって、ネブライザシステムで使用されるのと同じ圧電材料が触覚システムで使用される場合の利点がある。
【0061】
一実施形態では、先端部の各々は、1つ又は両方のチャンバの入口にバルブ(弁)を含むことができる。バルブは、バルブを開閉するアクチュエータを有する。各先端部の各バルブは、他の先端部の他のバルブとは独立して開閉するように作動させることができる。個々の先端部のバルブを開閉することにより、製剤は、コーン、フラットファン、ストリーム、複数のストリーム、パルスなど、制御されたパターンで選択された先端部からのみ流出するように制御することができる。さらに、先端部の両方のチャンバからの吐出を制御するバルブを設けることで、片方または両方のチャンバから製剤を流出させるように制御することができる。
【0062】
図9は、先端部602,702,1100,1200の端部を示す模式図である。「端部」は、先端部の長さに関して直交方向を指定するために使用することができ、また、直交方向の隣の長さに沿ってなど、直交方向に近接していることを意味することもできる。一実施形態では、先端部は、小径円908、中径円910および大径円912の直径が大きくなる円形パターンで配置される。一実施形態では、円908,910または912のうちの1つによって接続された先端部のバルブのみを開くことができ、頭皮または髪の小、中および大きい領域を覆うために、小円錐908、中円錐910および大円錐912で製剤を吐出することにつながる。コントローラは、パターンに従って製剤を吐出するために、パターン内にある先端部を開き、パターン内にない先端部を閉じるように指示される。個々の先端部のバルブの作動は、円形パターンのみに限定されるものではない。一実施形態では、先端部のバルブは、線状のパターンで作動させることができる。線914は、扇状パターンで製剤を吐出するために開かれる先端部のみを接続し、線状パターンにない残りの先端部は閉じたままになる。個々の先端部の任意の組み合わせを選択して、特定の先端部のみから製剤を吐出させ、他の先端部からは吐出させないようにして、明確なパターンを達成することができる。
【0063】
一実施形態では、ディスペンサ112は、スイッチ106を押し下げることによって動作する。一実施形態では、スイッチ106は、デフォルト位置がオフ位置であるモーメンタリスイッチである。モーメンタリスイッチは、測定された量の製剤を吐出するために、作動の長さに関係なく、1回だけ作動させる必要がある。モーメンタリスイッチ106をより長く押し込んだままにしても、予め測定された量を超えてより多くの製剤を吐出することはない。別の実施形態では、スイッチ106は、スイッチの開閉に基づいてディスペンサ112を起動及び停止させるオンオフスイッチである。
【0064】
一実施形態では、先端部602,702,1100,1200のバルブは、吐出用に選択される個々の先端部が皮膚に接触している場合にのみ作動する。一実施形態では、先端部602,702,1100,1200が導電性材料から作られていることにより、先端部が接触センサとして機能することができる。一実施形態では、先端部602,702,1100,1200の各々の円筒のうちの1つが正の端子として機能し、同じまたは異なる先端部の第2の円筒が負の端子として機能することができる。一実施形態では、インピーダンスは、先端部の任意のプラス端子と先端部の任意のマイナス端子との間で測定され、1つ以上の個々の先端部が頭皮(皮膚)と接触しているかどうかを判定することができる。一実施形態では、インピーダンスは、任意の正端子と頭皮との間で(ハンドルへの導電性戻り経路を介して)測定することができる/インピーダンスと接触を決定することは、処方が頭皮接触を必要とする場合に有用であり、例えば、製剤治療および真空システムにおいて、頭皮が治療され、装置が頭皮上で直接動作しない場合、真空によって髪が吸い取られる危険性がある。
【0065】
一実施形態では、インピーダンスの測定は、特定の地点またはより一般的な領域にわたる頭皮の水分レベルを算出するために使用することも可能である。一実施形態では、より広い領域にわたって頭皮の水分レベルを決定するために、異なる先端部からインピーダンスを測定することができる。
【0066】
一実施形態では、接触センサ162を先端端に配置することができる。一実施形態では、接触センサ162は、オープンまたはショート検出器または誘電体センサを含む。オープン検出器は、電気伝送における断線(OPEN)導通を検出するための開回路検出器を指すことができる。ショート検出器は、低い電気抵抗の検出を指すことができる。誘電体センサは、誘電率の変化を検出することができる静電容量検出器とも称される。一実施形態では、接触センサ162は、個々の先端部の接触または非接触を検出するセンサであってもよい。一実施形態では、接触センサ162は、接触の量を示すことができる。接触量を検出することができる接触センサの一例は、圧電センサである。
【0067】
一実施形態では、装置100は、光モジュール152を含む。光モジュール152は、先端部のLED202,204,1102,1202を制御するように構成された回路を有する。一実施形態では、光モジュール152は、どのLEDをオン/オフするか、オン/オフする速度、およびそれぞれのLEDのそれぞれの波長における明るさおよび/または強度を制御するように構成された回路を有している。光モジュール152の回路は、コントローラ148内に含まれることも、コントローラ148から分離されることもできる。特に、RGB LED202を参照すると、光モジュール152は、RGB LED202の各々から放出される赤色光、緑色光および青色光のオンおよびオフを制御し、強度を変化させるように構成された回路を有する。RGB LED202の個々の赤色、緑色および青色LEDの点灯および強度を変化させることによって、多くの異なる色を先端部から個別に生成することができ、ある先端部は特定の色を生成するために点灯し、他の先端部は異なるように点灯することができる
【0068】
図11は、先端部602,702の端部を示す図であり、先端部の各々は、端部にRGB LED202を装着している。「端部」は、先端部の長さに関して直交方向を指定するために使用することができ、また、直交方向の隣の長さに沿ってなど、直交方向に近接していることを意味することもできる。この図示の例では、光モジュール152は、先端部の外側の円の赤色LEDを点灯し、先端部の中間の円の赤色および緑色LEDを点灯し、これらが組み合わされて黄色を与え、先端部の内側の円の緑色LEDを点灯させる。実施形態では、先端のRGB LED202は、赤、緑、青の任意の色、または赤、緑、青の任意の2色以上を組み合わせて特定の色を与えるように制御することができる。赤、緑、青の各LEDを個別に点灯させ、強度を変化させることで、各先端部で多くの色調を実現することができる。各先端部を点灯させて同じ色を出すことも、異なる先端部を点灯させて異なる色を出すことも可能である。さらに、各先端部の光を個別に制御できるため、特定の先端部のみを点灯させることで、数字や文字などの英数字を綴り、告知することができる。また、RGB LEDを搭載した先端部を個別に点灯させることで、異なるモードを表現することができる。異なる色の使用または特定の先端部の点灯を通じて、RGB LED202は、充電状態、動作モード、カートリッジレベルなどの詳細な装置情報、またはRGBピクセル様ディスプレイを作成することによる楽しい視覚を表示するために使用される。一実施形態では、RGB LED202は、装置100が閉位置にあるときに、状態または視覚的表示を提供するように動作する(図3を参照)。閉位置では、RGB LEDによって放出される光は、光を散乱させて先端部間の隙間を埋めることが可能なディフューザ材136を通して見ることができ、喜ばしい視覚効果を提供するだけでなく、有用な装置ステータス情報を提供することができる。
【0069】
一実施形態では、装置100は、真空発生モータ114及びコレクタ116を有する真空システムを備える。一実施形態では、モータ114は、可変速モータとすることができる。真空モータ114は、空気の流れが先端部602,702,1100,1200の円筒のうちの1つを通って入るようにする回転羽根に接続される。真空モータ114は、空気の流れを誘導して、先端部の開口部を通って進入させる。空気の流れは、製剤によって毛髪から洗い流された任意の破片及び油分と共に使用済み製剤を運ぶことができ、これはその後、コレクタ116によって捕捉され、空気は、装置100の外に排出される。一実施形態では、コレクタ116は、装置100の背面に配置された環状通気口を含む。通気口は、空気の流れが装置100から出ることを可能にし、一方、使用済み及び破片は、コレクタ116に捕捉される。
【0070】
一実施形態では、真空モータ114は、多位置、多機能、セレクタスイッチ110によって操作される。セレクタスイッチ110は、例えば2つ以上の位置を有するスライドスイッチまたはダイヤルスイッチ、または2つ以上の位置を有するプッシュボタンスイッチであっても良い。一実施形態では、真空セレクタスイッチ110は、オフの設定と、高および低などの2つ以上の真空速度設定とを含む。一実施形態では、真空スイッチ110は、例えば親指で操作できるように、ハンドル104の下部の裏側に配置される。真空スイッチ110は、中断されない真空のために隔離することができる。セレクタスイッチ110は、別の位置に移動されるまで、選択された位置に留まる。一実施形態では、モーメンタリスイッチがセレクタスイッチに取って代わることができ、モーメンタリスイッチのデフォルト位置はオフ位置であり、真空モータを起動するためにはモーメンタリスイッチを押し下げなければならない。一実施形態では、装置100は、真空セレクタスイッチとモーメンタリスイッチの両方を含み、モーメンタリスイッチは、押し込まれたときに、セレクタスイッチの速度設定で真空モータを作動させるために使用される。
【0071】
一実施形態では、装置100は、コントローラ148を含む。一実施形態では、コントローラ148は、デジタル装置である。コントローラ148は、プリント回路基板上に接続された1つ以上のハードウェア回路を含んでもよいし、回路の全てがシングルチップ上に存在しても良い。コントローラ148は、少なくともマイクロプロセッサコアとメモリとを含むことができる。ハードウェアは、小型の手で操作する装置で使用するために設計することができる。マイクロプロセッサは、予めプログラムされた論理に従って命令を実行するために、並列および直列で協調的に動作する複数のプロセッサとして実装することができる。
【0072】
ディスペンサ112、真空発生モータ114、光モジュール152を制御するための命令は、コントローラメモリに格納することができる。メモリは、命令を実行するために1つ以上のマイクロプロセッサによってアクセスされ使用される、任意のタイプのコンピュータ可読媒体又はコンピュータ記憶装置である。命令は、EEPROM、フラッシュメモリ、RAMまたは他のプログラマブル不揮発性メモリなどの高速メモリに格納される。
【0073】
コントローラ148は、ディスペンサ112、光モジュール152、真空発生モータ114と通信して、先端部602,702,1100,1200自体、LED202,204,1102,1202および/または接触センサ162から受け取った入力に基づいて決定を下し、装置100からの出力を制御する。
【0074】
一実施形態では、コントローラ148は、個々の先端部から放出される光の色が異なることができるように、可視色スペクトルの光を放出する個々のLEDからの光の強度をオン/オフして変化させるように構成されている。一実施形態では、コントローラ148は、個々の先端部から放出される光の色が異なることができるように、RGB LED202の個々のLEDからの光の強度をオンおよびオフして変化させるように構成される。
【0075】
一実施形態では、コントローラ148は、カートリッジ102に提供された情報を解釈して、製剤に固有のディスペンサ112に指示を与えることもできる。コントローラ148は、先端部602,702,1100,1200の全てを開閉するように制御して、パターンで個別に選択された先端部を通して製剤を吐出することができるようにする。
【0076】
一実施形態では、コントローラ148は、1つ以上の先端部の端子間のインピーダンスを決定して、どの先端部が皮膚と接触しているか、どの先端部が皮膚と接触していないかを決定する回路を有する。そして、コントローラ148は、接触している先端部のそれらのバルブを開き、接触していない先端部のバルブを閉じ、皮膚と接触している先端部を通して製剤の吐出を進める許可をディスペンサに与えることができる。
【0077】
一実施形態では、コントローラ148は、任意の1つまたは複数の先端部の端子間のインピーダンスを決定して、どの先端部が皮膚に接触しているかまたは近接しているか、およびどの先端部が皮膚に接触していないかを決定するための回路を有する。そして、コントローラ148は、皮膚に接触または近接している先端部のそれらのLEDのみを点灯させることができる。
【0078】
一実施形態では、コントローラ148は、インピーダンスを使用して、先端部が頭皮に接触しているかどうかを判定する。一実施形態では、コントローラ148は、1つまたは複数の先端部が頭皮に接触していないと判定されたときに、真空発生モータ114をオフにするか、または真空発生モータ114がオンになることを許可しないことができる。
【0079】
一実施形態では、コントローラ148は、インピーダンスの測定値を使用して、頭皮上の1つまたは複数の領域の水分を判定することができる。
【0080】
一実施形態では、コントローラ148は、接触センサ162から信号を受信して、先端部が皮膚に接触しているか否かを判定する。
【0081】
一実施形態では、コントローラ148は、選択されたスプレーパターンを生成することになる先端部のみのバルブの開放を制御する回路を有する。
【0082】
一実施形態では、コントローラ148は、ディスペンサによって吐出される製剤の量を制御するための回路を有する。
【0083】
一実施形態では、コントローラ148は、先端部の何れか1つ以上に電力を供給するように構成される。
【0084】
一実施形態では、コントローラ148は、予め決められた指示に基づいてLED1102,1202を点灯させる回路を有する。例えば、いくつかの処方は、特定の波長の光を適用することを要求する場合がある。コントローラ148は、光療法治療を提供するためにLED1102,1202をオンおよびオフにするために使用される。コントローラ148は、光治療のために使用する波長と適用する電力に関する指示を有し、適切な波長のLEDに電力を供給する。
【0085】
一実施形態では、コントローラ148は、ディスペンサ112によって吐出される製剤の量を制御するための回路を有する。例えば、コントローラ148は、製剤の特定の量に相関する所定時間の間、ポンプまたは圧縮機をオンにすることができる。一実施形態では、ディスペンサ112は、容積式ポンプを使用し、したがって、ポンプの各回転に対して変位する体積をエンコーダで測定することができる。ポンプの回転が、吐出されるべき製剤の体積に等しいとき、コントローラ148は、ポンプをオフにすることができる。
【0086】
一実施形態では、コントローラ148は、先端部が頭皮に接触していることをコントローラ148が感知した場合にのみ、ディスペンサ112を制御し、1つ以上の先端部を通して測定された量の製剤を吐出するように構成された回路を有する。
【0087】
一実施形態では、コントローラ148は、治療用光処方を施すために特定の波長のLEDLEDをオン/オフするように、または、製剤を硬化するために使用されるように構成された回路を有する。
【0088】
一実施形態では、コントローラ148は、選択された個々の先端部の振動を制御するように構成された回路を有する。
【0089】
一実施形態では、コントローラ148は、先端部が頭皮/皮膚に接触していることを検出した場合にのみ、選択された個々の先端部を介して、計量された製剤を吐出することを制御するように構成された回路を有する。
【0090】
装置100の使用は直感的であり、装置100の全体的な形状は、ヘアドライヤのような他の毛髪器具からユーザに馴染みがあり、装置100の単純な直感的な使用につながる。装置100は、エアロゾルドライシャンプーの現在の使用を改善することができる。装置100は、必要以上に噴霧し、使用者の頭部よりかなり外側の領域を十分にカバーする大きな雲を生成するエアゾールスプレー缶と対照的である。さらに、装置100は、機能性を追加することを可能にする先端部を有する。
【0091】
例示的な実施形態を図示し、説明したが、本発明の技術的思想および範囲から逸脱することなく、そこに様々な変更を加えることができることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-04-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪および頭皮処理装置であって、
製剤を含むカートリッジに接続されたディスペンサと、
前記装置上の複数の先端部と、
前記複数の先端部からのLEDを個別に点灯または消灯するように構成されたコントローラと、
を備え、
前記先端部は、前記製剤を吐出するための少なくとも1つの開口部と、可視色スペクトルで光を発生させる少なくとも1つのLEDとを有し、
前記少なくとも1つのLEDは、前記先端部の端に配置される、
毛髪および頭皮処理装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのLEDは、RGB LEDである、
請求項1に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項3】
前記先端部は、前記先端部の端において、UV、IR LED、または、UVおよびIR LEDの両方を有する、
請求項1または請求項2に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのLEDは、光を透過するキャップ内に密封される、
請求項1~請求項3の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項5】
ハンドルと、前記複数の先端部を含むブラシヘッドを有するセクションとを備え、
前記ハンドルの端は、前記ハンドルの外側に見えるディフューザ材を有する、
請求項1~請求項4の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項6】
ハンドルと、前記複数の先端部を含むブラシヘッドを有するセクションとを備え、
前記ブラシヘッドを有する前記セクションは、前記ハンドル上で回動する、
請求項1~請求項5の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項7】
前記ブラシヘッドを有する前記セクションは、前記ハンドル内に引っ込むように回動する、
請求項6に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項8】
前記ハンドルが閉位置まで旋回すると、前記LEDは、ディフューザ材の隣に配置される、
請求項6に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項9】
前記ディフューザ材は、前記LEDにより発生された光を散乱させる、
請求項8に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項10】
前記LEDは、色によって、装置の状態を表示する、
請求項1~請求項9の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項11】
前記コントローラは、異なる波長のLEDを点灯させることによって、前記先端部の色を制御する、
請求項1~請求項10の何れか1項に記載の毛髪および頭皮処理装置。
【請求項12】
装置から毛髪または頭皮に製剤を塗布するステップと、
前記装置に取り付けたブラシまたは櫛先端部の端から発生された光を当てるステップと、
を含み、
前記端は、可視色スペクトル、または、UVまたはIR LEDで光を発生させる少なくとも1つのLEDを備える、
装置を用いて毛髪および頭皮をクリーニングする方法。
【請求項13】
前記装置は、LEDを個別に点灯または消灯させ、前記先端部から可視色スペクトルの光を発生させるコントローラを備える、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
選択された前記先端部から前記製剤を吐出してスプレーパターンを生成するステップをさらに含む、
請求項12または請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記製剤を塗布する前に、頭皮への接触を検知するステップをさらに含む、
請求項12~請求項14の何れか1項に記載の方法。
【国際調査報告】