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特表2023-543451ガラス形成体およびそれを用いたガラス物品製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-16
(54)【発明の名称】ガラス形成体およびそれを用いたガラス物品製造方法
(51)【国際特許分類】
   C03B 17/06 20060101AFI20231006BHJP
【FI】
C03B17/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519268
(86)(22)【出願日】2021-09-10
(85)【翻訳文提出日】2023-05-24
(86)【国際出願番号】 US2021049802
(87)【国際公開番号】W WO2022066434
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】63/084,140
(32)【優先日】2020-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ボラタヴ,オルス ネイリ
(57)【要約】
ガラス形成体、および、それを用いたガラス物品の製造方法である。形成体は、第1の堰部と、第2の堰部と、第1の堰部と第2の堰部の間に水平方向に延伸し、更に、第1および第2の堰部の下で垂直方向に延伸する桶部と、第1の堰部と桶部の間に延伸する第1の内面と、第2の堰部と桶部の間に延伸する第2の内面とを含み、各第1および第2の内面は、垂直方向に対して0°より大きい角度で向いた軸に沿って延伸するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス形成体において、
第1の堰部と、
第2の堰部と、
前記第1の堰部と前記第2の堰部の間に水平方向(H)に延伸し、更に、該第1および第2の堰部の下で垂直方向(V)に延伸する桶部と、
前記第1の堰部と前記桶部の間に延伸する第1の内面と、
前記第2の堰部と前記桶部の間に延伸する第2の内面と、
を含み、
各前記第1および第2の内面は、前記垂直方向(V)に対して0°より大きい角度(θ)で向いた軸に沿って延伸するものであるガラス形成体。
【請求項2】
前記垂直方向(V)に対する前記角度(θ)は、約1°から約89°の範囲である、請求項1に記載のガラス形成体。
【請求項3】
前記ガラス形成体は、投入端部および圧縮端部を有し、各前記第1および第2の堰部と前記桶部との間の前記垂直方向(V)の距離は、該投入端部において、該圧縮端部における距離より長いものである、請求項1に記載のガラス形成体。
【請求項4】
前記垂直方向(V)に対する前記角度(θ)は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加するものである、請求項1に記載のガラス形成体。
【請求項5】
前記第1および第2の堰部、並びに、前記桶部は、各々、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、請求項4に記載のガラス形成体。
【請求項6】
前記第1の内面は、前記第2の内面に、前記桶部に沿って接触するものである、請求項4に記載のガラス形成体。
【請求項7】
前記垂直方向(V)に対する前記角度(θ)は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定である、請求項1に記載のガラス形成体。
【請求項8】
各前記第1および第2の堰部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものであり、
前記桶部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加する距離で水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、請求項7に記載のガラス形成体。
【請求項9】
前記桶部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものであり、
各前記第1および第2の堰部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加する距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、請求項7に記載のガラス形成体。
【請求項10】
ガラス物品の製造方法において、
溶融ガラスをガラス形成体の上に流す工程を
含み、
前記ガラス形成体は、
第1の堰部と、
第2の堰部と、
前記第1の堰部と前記第2の堰部の間に水平方向(H)に延伸し、更に、該第1および第2の堰部の下で垂直方向(V)に延伸する桶部と、
前記第1の堰部と前記桶部の間に延伸する第1の内面と、
前記第2の堰部と前記桶部の間に延伸する第2の内面と、
を含み、
各前記第1および第2の内面は、前記垂直方向(V)に対して0°より大きい角度(θ)で向いた軸に沿って延伸するものである方法。
【請求項11】
前記ガラス形成体は、投入端部および圧縮端部を有し、各前記第1および第2の堰部と前記桶部との間の前記垂直方向(V)の距離は、該投入端部において、該圧縮端部における距離より長いものである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記垂直方向(V)に対する前記角度(θ)は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加するものである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の内面は、前記第2の内面に前記桶部に沿って接触するものである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
各前記第1および第2の堰部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものであり、
前記桶部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加する距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記桶部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものであり、
各前記第1および第2の堰部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加する距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、米国特許法第119条の下、2020年9月28日出願の米国仮特許出願第63/084,140号の優先権の利益を主張し、その内容は依拠され、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、概して、ガラス形成体、特に、改良した変形耐性を有するガラス形成体、および、それを用いたガラス物品の形成方法に関する。
【背景技術】
【0003】
テレビ、並びに、電話およびタブレットなどの手に持つ装置を含む表示部での利用のためのガラスシートなどのガラス物品の製造において、溶融ガラスをガラス形成体の上に流すことによって、溶融ガラスをガラスシートへと形成しうる。ガラス形成処理の間に、ガラス形成体は、クリープおよび熱応力を生じて、ガラス形成体は、望ましくないサグを生じうる。この影響を相殺するために、圧縮力を、ガラス形成体に加えうる。しかしながら、時間の経過と共に、そのような圧縮力は、望ましくないガラスシート幅の減少を生じうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、特に、より高い溶融ガラス温度、および/または、より大きいガラス形成体を含む処理で、ガラスシート幅を同時に維持しながら、ガラス形成体のサグを軽減するのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に開示の実施形態は、ガラス形成体を含む。ガラス形成体は、第1の堰部と、第2の堰部と、第1の堰部と第2の堰部の間に水平方向に延伸し、更に、第1および第2の堰部の下で垂直方向に延伸する桶部と、第1の堰部と桶部の間に延伸する第1の内面と、第2の堰部と桶部の間に延伸する第2の内面とを含む。各第1および第2の内面は、垂直方向に対して0°より大きい角度で向いた軸に沿って延伸する。
【0006】
本明細書に開示の実施形態は、ガラス物品の製造方法も含む。その方法は、溶融ガラスをガラス形成体の上に流す工程を含む。ガラス形成体は、第1の堰部と、第2の堰部と、第1の堰部と第2の堰部の間に水平方向に延伸し、更に、第1および第2の堰部の下で垂直方向に延伸する桶部と、第1の堰部と桶部の間に延伸する第1の内面と、第2の堰部と桶部の間に延伸する第2の内面とを含む。各第1および第2の内面は、垂直方向に対して0°より大きい角度で向いた軸に沿って延伸する。
【0007】
本明細書に開示の実施形態の更なる特徴および利点を、次の詳細な記載に示し、それは、部分的には、当業者には、その記載から容易に明らかであるか、または、次の詳細な記載、請求項、および、添付の図面を含む本明細書に記載の開示した実施形態を実施することによって分かるだろう。
【0008】
ここまでの概略的記載および次の詳細な記載の両方が、実施形態を記載して、請求した実施形態の本質および特徴を理解するための概観または枠組みを提供することを意図すると、理解すべきである。添付の図面は、更なる理解のために含められたものであり、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、本開示の様々な実施形態を示し、明細書の記載と共に、その原理および動作を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】例示的なフュージョンダウンドローガラス製造装置および処理を示す概略図である。
図2】ガラス形成体を概略的に示す斜視図である。
図3図2のガラス形成体を概略的に示す上面図である。
図4図2、3のガラス形成体を概略的に示す側面図であり、底縁部の収縮現象を示している。
図5】ガラス形成体を概略的に示す端面図であり、堰部のサグ現象を示している。
図6】本明細書に開示の実施形態による例示的なガラス形成体を概略的に示す上面図である。
図7A図6のガラス形成体を概略的に示すA-A線に沿った部分端面切欠き図である。
図7B図6のガラス形成体を概略的に示すB-B線に沿った部分端面切欠き図である。
図7C図6のガラス形成体を概略的に示すC-C線に沿った部分端面切欠き図である。
図8】本明細書に開示の実施形態による例示的なガラス形成体を概略的に示す上面図である。
図9A図8のガラス形成体を概略的に示すA-A線に沿った部分端面切欠き図である。
図9B図8のガラス形成体を概略的に示すB-B線に沿った部分端面切欠き図である。
図9C図8のガラス形成体を概略的に示すC-C線に沿った部分端面切欠き図である。
図10】本明細書に開示の実施形態による例示的なガラス形成体を概略的に示す上面図である。
図11A図10のガラス形成体を概略的に示すA-A線に沿った部分端面切欠き図である。
図11B図10のガラス形成体を概略的に示すB-B線に沿った部分端面切欠き図である。
図11C図10のガラス形成体を概略的に示すC-C線に沿った部分端面切欠き図である。
図12】本明細書に開示の実施形態による例示的なガラス形成体を概略的に示す上面図である。
図13A図12のガラス形成体を概略的に示すA-A線に沿った部分端面切欠き図である。
図13B図12のガラス形成体を概略的に示すB-B線に沿った部分端面切欠き図である。
図13C図12のガラス形成体を概略的に示すC-C線に沿った部分端面切欠き図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで、本開示の好適な実施形態を詳細に記載し、その例を、添付の図面に示している。全図を通して、同じ、または、類似の部分を指すには、可能な限り同じ参照番号を用いている。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で実施しうるものであり、本明細書に示した実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0011】
本明細書において、範囲を、「約」1つの特定の値から、および/または、「約」他の特定の値までと表しうる。そのような範囲を表す場合には、他の実施形態は、その1つの特定の値から、および/または、他方の特定の値までの範囲を含む。同様に、値を、例えば、「約」を前に付けて、概数で表す場合には、その特定の値が他の実施形態を形成することが、理解されよう。更に、各範囲の端点は、他方の端点との関係でと、他方の端点とは独立にとの両方で、重要であることが理解されよう。
【0012】
本明細書において用いる、例えば、上に、下に、右、左、前、後ろ、最上部、底部などの方向を表す用語は、示した図面に関する記載にすぎず、絶対的な向きを意味することを意図しない。
【0013】
別段に明示しない限りは、本明細書に示した、いずれの方法も、その工程が特定の順序で行われることを要するとも、いずれの装置も、特定の向きであることを要すると解釈されることを全く意図しない。したがって、方法の請求項が、その工程の行われる順序を実際に記載しないか、または、いずれの装置の請求項も、個々の構成要素の順序も向きも実際に記載しないか、若しくは、そうではなく、請求項または明細書の記載で、工程は特定の順序に限定されるとも、装置の構成要素の具体的な順序も向きも記載しない場合には、いかなる点でも、順序も向きも推測されることを全く意図しない。このことは、記載がないことに基づく、いずれの解釈にも当てはまり、そのような解釈は、工程の配列についての論理的事項、動作フロー、構成要素の順序、または、構成要素の向き、文法構造または句読点に由来する単なる意味、並びに、明細書に記載された実施形態の数または種類を含む。
【0014】
本明細書において用いるように、原文の英語で単数を表す不定冠詞および定冠詞は、文脈から、そうでないことが明らかでない限りは、複数のものを含む。したがって、例えば、不定冠詞を付けた構成要素は、文脈から、そうでないことが明らかでない限りは、そのような構成要素を2つ以上有する態様を含む。
【0015】
図1に、例示的なガラス製造装置10を示している。いくつかの例において、ガラス製造装置10は、ガラス溶融炉12を含み、それは、溶融槽14を含みうる。溶融槽14に追加で、ガラス溶融炉12は、(本明細書において更に詳述するように)加熱部など、原料を加熱して、原料を溶融ガラスに変える1つ以上の更なる構成要素を含む。更なる例において、ガラス溶融炉12は、(例えば、断熱部などの)熱管理装置を含み、溶融槽の近傍からの熱損失を削減しうる。更なる例において、ガラス溶融炉12は、原料を溶融させて溶融ガラスにするのを容易にする電子装置、および/または、電気機械装置を含みうる。更に、ガラス溶融炉12は、(例えば、支持枠、支持部材などの)支持構造物、または、他の構成要素を含みうる。
【0016】
ガラス溶融槽14は、典型的には、耐火セラミック材料、例えば、アルミナまたはジルコニアを含む耐火セラミック材料などの耐火材料を含む。いくつかの例において、ガラス溶融槽14は、耐火セラミック煉瓦から構成されうる。次に、ガラス溶融槽14の具体的な実施形態を、より詳細に記載する。
【0017】
いくつかの例において、ガラス溶融炉を、ガラス製造装置の構成要素として組み込んで、ガラス基板、例えば、連続した長さを有するガラスリボンを製造しうる。いくつかの例において、本開示のガラス溶融炉を、スロットドロー装置、フロートバス装置、フュージョン処理などのダウンドロー装置、アップドロー装置、プレスローリング装置、チューブドローイング装置、または、本明細書に開示の態様から恩恵を受ける任意の他のガラス製造装置を含むガラス製造装置の構成要素として組み込みうる。例えば、図1は、ガラス溶融炉12を、次の処理で個々のガラスシートにするガラスリボンをフュージョンドローするフュージョンダウンドローガラス製造装置10の構成要素として概略的に示している。
【0018】
ガラス製造装置10(例えば、フュージョンダウンドロー装置10)は、任意で、ガラス溶融槽14に対して上流側に配置された上流側ガラス製造装置16を含みうる。いくつかの例において、上流側ガラス製造装置16の一部、または、全体を、ガラス溶融炉12の一部として組み込みうる。
【0019】
図面に例示するように、上流側ガラス製造装置16は、保存容器18、原料送出装置20、および、原料送出装置に接続されたモータ22を含みうる。保存容器18は、ガラス溶融炉12の溶融槽14に矢印26が示すように供給されうる大量の原料バッチ材料24を保存するように構成されうる。原料バッチ材料24は、典型的には、1つ以上のガラス形成金属酸化物、および、1つ以上の改質剤を含む。いくつかの例において、原料送出装置20は、モータ22によって動力を供給されて、原料送出装置20は、所定量の原料バッチ材料24を、保存容器18から溶融槽14に送出しうる。更なる例において、モータ22は、原料送出装置20に動力を供給して、原料バッチ材料24を、溶融槽14の下流側で感知した溶融ガラスの高さに基づいて制御した速度で導入しうる。その後、溶融槽14内の原料バッチ材料24を加熱して、溶融ガラス28を形成しうる。
【0020】
ガラス製造装置10は、任意で、ガラス溶融炉12に対して下流側に配置された下流側ガラス製造装置30も含みうる。いくつかの例において、下流側ガラス製造装置30の一部を、ガラス溶融炉12の一部として組み込みうる。いくつかの例において、次に記載する第1の接続導管32、または、下流側ガラス製造装置30の他の部分を、ガラス溶融炉12の一部として組み込みうる。第1の接続導管32を含む下流側ガラス製造装置の構成要素は、貴金属から形成されうる。適した貴金属は、白金、イリジウム、ロジウム、オスミウム、ルテニウム、および、パラジウム、若しくは、それらの合金からなる金属の群から選択された白金族金属を含む。例えば、ガラス製造装置の下流側構成要素は、約100質量%から約60質量%の白金および約0質量%から約40質量%のロジウムを含む白金ロジウム合金から形成されうる。しかしながら、他の適した金属は、モリブデン、レニウム、タンタル、チタン、タングステン、および、それらの合金を含みうる。酸化物分散強化型(ODS)貴金属合金も用いうる。
【0021】
下流側ガラス製造装置30は、溶融槽14の下流側に位置して、溶融槽14に上記第1の接続導管32を介して連結された清澄槽34などの第1の調整(つまり、処理)槽を含みうる。いくつかの例において、溶融ガラス28は、溶融槽14から清澄槽34へ第1の接続導管32を介して重力送りされうる。例えば、重力は、溶融ガラス28を、第1の接続導管32の内側経路を通って、溶融槽14から清澄槽34へ通過させうる。しかしながら、他の調整槽を、溶融槽14の下流側、例えば、溶融槽14と清澄槽34の間に配置しうると理解すべきである。いくつかの実施形態において、調整槽を、溶融槽と清澄槽の間に採用して、第1の溶融槽からの溶融ガラスを更に加熱して溶融処理を続けるか、または、清澄槽に入る前に、溶融槽内の溶融ガラスの温度より低い温度まで冷却しうる。
【0022】
気泡を、清澄槽34内の溶融ガラス28から、様々な技術によって除去しうる。例えば、原料バッチ材料24は、加熱された時に化学還元反応を生じて酸素を放出する酸化スズなどの多価化合物(つまり、清澄剤)を含みうる。他の適した清澄剤は、限定するものではないが、ヒ素、アンチモン、鉄、および、セリウムを含む。清澄槽34を、溶融槽の温度より高い温度まで加熱し、それにより、溶融ガラス、および、清澄剤を加熱する。清澄剤の温度による化学還元により生成された酸素の気泡は、清澄槽内の溶融ガラスを通って上昇し、溶融炉で生成された溶融ガラス中の気体は、拡散するか、清澄剤によって生成された酸素の気泡と一体になりうる。次に、拡大した気泡は、清澄槽内の溶融ガラスの自由表面まで上昇して、その後、清澄槽から排出されうる。更に、酸素の気泡は、清澄槽内の溶融ガラスを機械的に混合しうる。
【0023】
下流側ガラス製造装置30は、更に、溶融ガラスを混合する混合槽36などの他の調整槽を含みうる。混合槽36は、清澄槽34の下流側に位置しうる。混合槽36を用いて、均一なガラス溶融組成物を提供し、それにより、そうでない場合には清澄槽を出る清澄後の溶融ガラスに存在しうる化学的または熱的な帯状不均一部を削減しうる。図示したように、清澄槽34を、混合槽36に、第2の接続導管38を介して連結しうる。いくつかの例において、溶融ガラス28は、清澄槽34から混合槽36へ、第2の接続導管38を介して重力送りされうる。例えば、重力は、溶融ガラス28を、第2の接続導管38の内側経路を通って、清澄槽34から混合槽36へ通過させうる。混合槽36を清澄槽34の下流側に示しているが、混合槽36を清澄槽34の上流側に配置しうることに留意すべきである。いくつかの実施形態において、下流側ガラス製造装置30は、多数の混合槽、例えば、清澄槽34の上流側の混合槽、および、清澄槽34の下流側の混合槽を含みうる。これらの多数の混合槽は、同じ設計であるか、または、異なる設計でありうる。
【0024】
下流側ガラス製造装置30は、更に、混合槽36の下流側に位置しうる送出槽40などの他の調整槽を含みうる。送出槽40は、下流側の形成装置に供給すべき溶融ガラス28を調整しうる。例えば、送出槽40は、蓄積部、および/または、フロー制御部として作動して、溶融ガラス28の流れを、調節するか、および/または、溶融ガラス28の一定の流れを、形成体42に放出導管44を介して提供しうる。図示したように、混合槽36は、送出槽40に、第3の接続導管46を介して連結されうる。いくつかの例において、溶融ガラス28は、混合槽36から送出槽40へ、第3の接続導管46を介して重力送りされうる。例えば、重力は、溶融ガラス28を、第3の接続導管46の内側経路を通って、混合槽36から送出槽40へ送り出しうる。
【0025】
下流側ガラス製造装置30は、更に、上記形成体42および投入導管50を含む形成装置48を含みうる。放出導管44は、溶融ガラス28を、送出槽40から、形成装置48の投入導管50に送出するように配置されうる。例えば、放出導管44は、投入導管50内に、投入導管50の内面から離間して入れ子状態で配置されて、それにより、放出導管44の外面と投入導管50の内面の間に位置する溶融ガラスの自由表面を提供しうる。フュージョンダウンドローガラス製造装置内の形成体42は、形成体の上面に配置された桶部52、および、ドロー方向に形成体42の底縁部56に沿って収束する収束形成面54を含みうる。形成体の桶部に、送出槽40、放出導管44、および、投入導管50を介して送出された溶融ガラスは、桶部の側壁部から溢れて、溶融ガラスの別々の流れとして、収束形成面54に沿って下降する。溶融ガラスの別々の流れは、底縁部56の下で、それに沿って結合して、ガラス58の単一のリボンを生成し、ガラスリボンに、重力、縁部ロール72、および、引張ロール82などによって張力を加えることによって、ドローまたはフロー方向60に底縁部56から引き出され、ガラスが冷却されてガラスの粘性が高まる時に、ガラスリボンの寸法を制御しうる。したがって、ガラスリボン58は、粘弾性転移し、それを通して、ガラスリボン58に安定した寸法特性を与える機械的特性を取得する。いくつかの実施形態において、ガラスリボン58は、ガラス分離装置100によって、ガラスリボンの弾性領域で個々のガラスシート62に分離されうる。次に、ロボット64が、個々のガラスシート62を、把持具65を用いて、搬送システムに移動し、更に、個々のガラスシートは処理されうる。
【0026】
図2は、ガラス形成体42を概略的に示す斜視図である。形成体42は、溶融ガラスを投入導管50から形成体42に供給する投入端部92、および、形成体42の投入端部92の反対側の圧縮端部94を有する。形成体42は、第1の堰部74および第2の堰部76も有し、桶部52は、第1の堰部74と第2の堰部76の間に延伸する。桶部52は、形成体42の投入端部92に最も近い位置で最も深く、形成体42の圧縮端部94に最も近い位置で最も浅い。形成体42は、底縁部56で合流する収束形成面54も含む。
【0027】
図3は、図2のガラス形成体42を概略的に示す上面図であり、ガラス形成体42は、投入端部92、圧縮端部94、桶部52、第1の堰部72、および、第2の堰部74を含む。
【0028】
図4は、図2、3のガラス形成体42を概略的に示す側面図であり、底縁部56が収縮する現象を示している。具体的には、ガラス形成体42の上を連続して流れる溶融ガラスを処理する結果、形成体42の底縁部56が時間の経過とともに収縮して、ガラスリボン58の幅の望ましくない減少を生じる傾向がありうる。図4に示すように、開始時間の形成体42の底縁部56の幅を、幅「W0」で表し、終了時間の形成体42の底縁部56の幅を、幅「W1」で表し、W1<W0である。本明細書において、W0とW1の差を、底縁部収縮と称する。そのような底縁部収縮を、本明細書に開示の実施形態によって軽減しうる。
【0029】
図5は、ガラス形成体を概略的に示す端面図であり、堰部のサグ現象を示している。具体的には、溶融ガラスが形成体42の上を流れる期間に、第1の堰部74および第2の堰部76は、(矢印「WS」の長さとして測定した堰部サグ度で)図5の斜線で示すように、外側に向かって撓む。そのような堰部のサグを、本明細書に開示の実施形態によって軽減しうる。
【0030】
図6は、本明細書に開示の実施形態による例示的なガラス形成体42の上面図である。図7A~7Cは、図6のガラス形成体42を概略的に示す部分端面切欠き図であり、各々、図6のA-A線、B-B線、C-C線に沿ったものである。ガラス形成体42は、第1の堰部74、第2の堰部76、第1の堰部74と第2の堰部76の間に水平方向(H)に、および、第1および第2の堰部74、76の下で垂直方向(V)に延伸する桶部52、第1の堰部74と桶部52の間に延伸する第1の内面84、および、第2の堰部76と桶部52の間に延伸する第2の内面86を含み、第1および第2の内面84、86は、各々、垂直方向(V)に対して0°より大きい角度(θ)で向いた軸に沿って延伸する。
【0031】
ガラス形成体42は、投入端部92、および、圧縮端部94も含み、各第1および第2の堰部74、76と桶部52との間の垂直方向(V)の距離は、投入端部92において、圧縮端部94における距離より長いものである。
【0032】
図7A~7Cに示すように、垂直方向(V)に対する角度(θ)は、投入端部92と圧縮端部94の間で増加する。具体的には、垂直方向(V)に対する角度(θ)は、図7Cに示すように、投入端部92の近くで最も小さく、図7Aに示すように、圧縮端部94の近くで最も大きい。投入端部92と圧縮端部94の間では、図7Bに示すように、角度(θ)は、投入端部92での角度より大きく、圧縮端部94での角度より小さい。
【0033】
図6および7A~7Cに示すように、第1および第2の堰部74、76並びに桶部52は、各々、投入端部92と圧縮端部94の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含む。
【0034】
図8は、本明細書に開示の実施形態による例示的なガラス形成体42の上面図を示している。図9A~9Cは、図8のガラス形成体42を概略的に示す部分端面切欠き図であり、各々、図8のA-A線、B-B線、C-C線に沿ったものである。ガラス形成体42は、第1の堰部74、第2の堰部76、第1の堰部74と第2の堰部76の間に水平方向(H)に、および、第1および第2の堰部74、76の下で垂直方向(V)に延伸する桶部52、第1の堰部74と桶部52の間に延伸する第1の内面84、および、第2の堰部76と桶部52の間に延伸する第2の内面86を含み、第1および第2の内面84、86は、各々、垂直方向(V)に対して0°より大きい角度(θ)で向いた軸に沿って延伸する。
【0035】
ガラス形成体42は、投入端部92、および、圧縮端部94も含み、各第1および第2の堰部74、76と桶部52との間の垂直方向(V)の距離は、投入端部92において、圧縮端部94における距離より長いものである。
【0036】
図9A~9Cに示すように、垂直方向(V)に対する角度(θ)は、投入端部92と圧縮端部94の間で略一定である。具体的には、垂直方向(V)に対する角度(θ)は、図9Cに示すように、投入端部92の近くでも、図9Aに示すように、圧縮端部94の近くでも、図9Bに示すように、投入端部92と圧縮端部94の間でも、略同じである。
【0037】
図8および9A~9Cに示すように、第1および第2の堰部74、76は、各々、投入端部92と圧縮端部94の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含み、桶部52は、投入端部92と圧縮端部94の間で増加する距離を水平方向(H)に延伸する表面を含む。具体的には、桶部52は、図9Cに示すように、投入端部92の近くで最も短い距離で水平方向(H)に延伸し、図9Aに示すように、圧縮端部94の近くで最も長い距離で水平方向(H)に延伸する表面を含む。桶部52は、図9Bに示すように、投入端部92と圧縮端部94の間では、投入端部92での距離より長く、圧縮端部94での距離より短い距離で水平方向(H)に延伸する表面を含む。
【0038】
図10は、本明細書に開示の実施形態による例示的なガラス形成体42の上面図を示している。図11A~11Cは、図10のガラス形成体42を概略的に示す部分端面切欠き図であり、各々、図10のA-A線、B-B線、C-C線に沿ったものである。ガラス形成体42は、第1の堰部74、第2の堰部76、第1の堰部74と第2の堰部76の間に水平方向(H)に、および、第1および第2の堰部74、76の下で垂直方向(V)に延伸する桶部52、第1の堰部74と桶部52の間に延伸する第1の内面84、および、第2の堰部76と桶部52の間に延伸する第2の内面86を含み、第1および第2の内面84、86は、各々、垂直方向(V)に対して0°より大きい角度(θ)で向いた軸に沿って延伸する。
【0039】
ガラス形成体42は、投入端部92、および、圧縮端部94も含み、各第1および第2の堰部74、76と桶部52との間の垂直方向(V)の距離は、投入端部92において、圧縮端部94における距離より長いものである。
【0040】
図11A~11Cに示すように、垂直方向(V)に対する角度(θ)は、投入端部92と圧縮端部94の間で略一定である。具体的には、垂直方向(V)に対する角度(θ)は、図11Cに示すように、投入端部92の近くでと、図11Aに示すように、圧縮端部94の近くでと、図11Bに示すように、投入端部92と圧縮端部94の間で略同じである。
【0041】
図10および11A~11Cに示すように、桶部52は、投入端部92と圧縮端部94の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含み、第1および第2の堰部74、76は、各々、投入端部92と圧縮端部94の間で増加する距離を水平方向(H)に延伸する表面を含む。具体的には、第1および第2の堰部74、76は、各々、図11Cに示すように、投入端部92の近くで最も短い距離で水平方向(H)に延伸し、図11Aに示すように、圧縮端部94の近くで最も長い距離で水平方向(H)に延伸する表面を含む。投入端部92と圧縮端部94の間では、図11Bに示すように、第1および第2の堰部74、76は、各々、投入端部92での距離より長く、圧縮端部94での距離より短い距離で水平方向(H)に延伸する表面を含む。
【0042】
図12は、本明細書に開示の実施形態による例示的なガラス形成体42の上面図を示している。図13A~13Cは、図12のガラス形成体42を概略的に示す部分端面切欠き図であり、各々、図12のA-A線、B-B線、C-C線に沿ったものである。ガラス形成体42は、第1の堰部74’、第2の堰部76’、第1の堰部74’と第2の堰部76’の間に水平方向(H)に、および、第1および第2の堰部74’、76’の下で垂直方向(V)に延伸する桶部52’、第1の堰部74’と桶部52’の間に延伸する第1の内面84、および、第2の堰部76’と桶部52’の間に延伸する第2の内面86を含み、第1および第2の内面84、86は、各々、垂直方向(V)に対して0°より大きい角度(θ)で向いた軸に沿って延伸する。
【0043】
ガラス形成体42は、投入端部92、および、圧縮端部94も含み、各第1および第2の堰部74’、76’と桶部52’との間の垂直方向(V)の距離は、投入端部92において、圧縮端部94における距離より長いものである。
【0044】
図13A~13Cに示すように、垂直方向(V)に対する角度(θ)は、投入端部92と圧縮端部94の間で増加する。具体的には、垂直方向(V)に対する角度(θ)は、図13Cに示すように、投入端部92の近くで最も小さく、図13Aに示すように、圧縮端部94の近くで最も大きい。投入端部92と圧縮端部94の間では、図13Bに示すように、角度(θ)は、投入端部92での角度より大きく、圧縮端部94での角度より小さい。
【0045】
図12および13A~13Cに示すように、第1の内面84は、第2の内面86に、桶部52’に沿って接する。具体的には、桶部52’は、第1の内面84と第2の内面86の間で、いかなる距離も水平方向(H)に延伸しない。
【0046】
図6~13Cに示した実施形態など、ある例示的な実施形態において、垂直方向(V)に対する角度(θ)は、約5°から約85°、約10°から約80°、約20°から約70°、および、約30°から約60°など、約1°から約89°の範囲であり、更に、それらの間の全ての範囲および部分範囲を含みうる。
【0047】
本明細書に開示の実施形態は、有利な特性を有するガラス形成体を実現可能にし、限定するものではないが、堰部のサグの削減、および/または、底縁部収縮の削減を含む。例えば、図6~13Cに例示したものなどの本明細書に開示の実施形態は、底縁部の収縮を削減したガラス形成体を可能にし、ガラス形成体に、少なくとも20%小さい圧縮力など、小さい圧縮力を同時に加えた場合に、図2、3に示したガラス形成体と比べて、底縁部の収縮は、少なくとも50%少なくなるなど、収縮を削減しうる。したがって、本明細書に開示の実施形態は、使用可能寿命の長いガラス形成体を含む。
【0048】
上記実施形態を、フュージョンダウンドロー処理について記載したが、そのような実施形態を、フロート処理、スロットドロー処理、アップドロー処理、チューブドローイング処理、および、プレスローリング処理など、他のガラス形成処理にも利用可能であると理解すべきである。
【0049】
当業者であれば、本開示の精神および範囲を逸脱することなく、本開示の実施形態に様々な変更および変形が可能なことが明らかだろう。したがって、本開示は、そのような変更および変形も、添付の請求項および等価物の範囲である限りは網羅することを意図する。
【0050】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0051】
実施形態1
ガラス形成体において、
第1の堰部と、
第2の堰部と、
前記第1の堰部と前記第2の堰部の間に水平方向(H)に延伸し、更に、該第1および第2の堰部の下で垂直方向(V)に延伸する桶部と、
前記第1の堰部と前記桶部の間に延伸する第1の内面と、
前記第2の堰部と前記桶部の間に延伸する第2の内面と
を含み、
各前記第1および第2の内面は、前記垂直方向(V)に対して0°より大きい角度(θ)で向いた軸に沿って延伸するものであるガラス形成体。
【0052】
実施形態2
前記垂直方向(V)に対する前記角度(θ)は、約1°から約89°の範囲である、実施形態1に記載のガラス形成体。
【0053】
実施形態3
前記ガラス形成体は、投入端部および圧縮端部を有し、各前記第1および第2の堰部と前記桶部との間の前記垂直方向(V)の距離は、該投入端部において、該圧縮端部における距離より長いものである、実施形態1に記載のガラス形成体。
【0054】
実施形態4
前記垂直方向(V)に対する前記角度(θ)は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加するものである、実施形態1から3のいずれか1つに記載のガラス形成体。
【0055】
実施形態5
前記第1および第2の堰部、並びに、前記桶部は、各々、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、実施形態4に記載のガラス形成体。
【0056】
実施形態6
前記第1の内面は、前記第2の内面に、前記桶部に沿って接触するものである、実施形態4に記載のガラス形成体。
【0057】
実施形態7
前記垂直方向(V)に対する前記角度(θ)は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定である、実施形態1から3のいずれか1つに記載のガラス形成体。
【0058】
実施形態8
各前記第1および第2の堰部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものであり、
前記桶部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加する距離で水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、実施形態7に記載のガラス形成体。
【0059】
実施形態9
前記桶部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものであり、
各前記第1および第2の堰部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加する距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、実施形態7に記載のガラス形成体。
【0060】
実施形態10
ガラス物品の製造方法において、
溶融ガラスをガラス形成体の上に流す工程を
含み、
前記ガラス形成体は、
第1の堰部と、
第2の堰部と、
前記第1の堰部と前記第2の堰部の間に水平方向(H)に延伸し、更に、該第1および第2の堰部の下で垂直方向(V)に延伸する桶部と、
前記第1の堰部と前記桶部の間に延伸する第1の内面と、
前記第2の堰部と前記桶部の間に延伸する第2の内面と
を含み、
各前記第1および第2の内面は、前記垂直方向(V)に対して0°より大きい角度(θ)で向いた軸に沿って延伸するものである方法。
【0061】
実施形態11
前記ガラス形成体は、投入端部および圧縮端部を有し、各前記第1および第2の堰部と前記桶部との間の前記垂直方向(V)の距離は、該投入端部において、該圧縮端部における距離より長いものである、実施形態10に記載の方法。
【0062】
実施形態12
前記垂直方向(V)に対する前記角度(θ)は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加するものである、実施形態10または11に記載の方法。
【0063】
実施形態13
前記第1の内面は、前記第2の内面に前記桶部に沿って接触するものである、実施形態12に記載の方法。
【0064】
実施形態14
各前記第1および第2の堰部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものであり、
前記桶部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加する距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、実施形態10に記載の方法。
【0065】
実施形態15
前記桶部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で略一定の距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものであり、
各前記第1および第2の堰部は、前記投入端部と前記圧縮端部の間で増加する距離を水平方向(H)に延伸する表面を含むものである、実施形態10に記載の方法。
【符号の説明】
【0066】
42 形成体
52、52’ 桶部
54 形成面
74、74’ 第1の堰部
76、76’ 第2の堰部
92 投入端部
94 圧縮端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11A
図11B
図11C
図12
図13A
図13B
図13C
【国際調査報告】