(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-16
(54)【発明の名称】取り外し可能配列のためのコネクタ
(51)【国際特許分類】
A61N 1/04 20060101AFI20231006BHJP
【FI】
A61N1/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519930
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(85)【翻訳文提出日】2023-03-30
(86)【国際出願番号】 IB2021000664
(87)【国際公開番号】W WO2022069939
(87)【国際公開日】2022-04-07
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519275847
【氏名又は名称】ノボキュア ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヨラム・ワッサーマン
(72)【発明者】
【氏名】スタス・オブチョフスキー
(72)【発明者】
【氏名】ナタリーヤ・クプレニク
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053BB02
4C053BB22
4C053BB34
(57)【要約】
患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置および方法が記載されている。概して、装置は、少なくとも1つの変換器配列と、少なくとも1つの変換器配列に電気接続されるコネクタとを備える。コネクタは、コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの指示電気コネクタを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置であって、
前記患者の前記身体への配置のために構成される複数の電極要素を有する少なくとも1つの変換器配列であって、前記電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、少なくとも1つの変換器配列と、
前記少なくとも1つの変換器配列に電気的に接続されるコネクタであって、前記コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの関連付けられる監視回路を有するコネクタと
を備える装置。
【請求項2】
前記コネクタは、前記変換器配列と電気通信している複数のピンまたはソケットコネクタを有し、前記ピンまたは前記ソケットコネクタのうちの少なくとも1つが指示電気コネクタである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コネクタは、
第1の部分であって、前記指示電気コネクタが、前記コネクタの前記第1の部分に組み込まれる指示ピンである、第1の部分と、
前記指示ピンと関連付けられる指示ソケットコネクタを含む第2の部分であって、前記指示ソケットコネクタは前記コネクタの前記第2の部分に組み込まれる、第2の部分と
をさらに備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記複数のピンは前記コネクタの前記第1の部分に組み込まれ、前記コネクタの前記第2の部分は複数のソケットコネクタをさらに備え、各々のソケットコネクタは、前記コネクタの前記第1の部分に組み込まれた前記複数のピンのうちの特定の1つを受け入れるように動作可能である、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記複数のピンのうちの少なくとも1つの第1の長さが前記少なくとも1つの指示ピンの第2の長さより大きい、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記複数のソケットコネクタの第1の深さが前記指示ソケットコネクタの第2の深さより大きい、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記コネクタは第1の端と第2の端とをさらに備え、前記指示ピンは前記コネクタの前記第1の端に位置決めされる、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は、前記指示ソケットコネクタと電気通信している少なくとも1つの抵抗をさらに備え、前記コネクタの前記状況に関するフィードバックは、前記少なくとも1つの抵抗における電圧変化を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項9】
前記コネクタは、少なくとも2つの指示ピンと、第1の端と、第2の端とをさらに備え、少なくとも1つの指示ピンが前記コネクタの前記第1の端に位置決めされ、少なくとも1つの指示ピンが前記コネクタの前記第2の端に位置決めされる、請求項3に記載の装置。
【請求項10】
監視回路を形成する少なくとも2つの指示ソケットコネクタの間に位置決めされる伝導線をさらに備える、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
制御装置が、前記監視回路を介して前記コネクタの前記状況を決定するように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記制御装置は、前記監視回路の中での電流への変化を監視することで、または、前記監視回路の中での電圧への変化を監視することで、前記コネクタの前記状況を決定する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの監視回路は、前記コネクタの前記状況を指示する信号を生成するように構成され、前記装置は、前記信号を受信し、前記コネクタの前記状況について、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、または触覚的フィードバックのうちの少なくとも1つを使用者に提供するように構成される指示システムをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記装置は電場発生装置をさらに備え、前記コネクタは、第2の部分に接続されるように構成される第1の部分を備え、前記コネクタの前記状況は、前記第1の部分の前記第2の部分からの「接続解除」または「部分的接続解除」であり、前記監視回路は、前記第1の部分と前記第2の部分との「接続解除」または「部分的接続解除」の前記コネクタの前記状況を指示する信号を生成するように構成され、さらに、前記電場発生装置は、前記第1の部分と前記第2の部分との「接続解除」または「部分的接続解除」の前記コネクタの前記状況を指示する信号を受信し、前記電場発生装置の電源を切る、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置を監視するための方法であって、
コネクタを少なくとも1つの変換器配列に電気的に接続するステップであって、前記少なくとも1つの変換器配列は、前記患者の前記身体への配置のために構成される複数の電極要素を有し、前記電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、ステップと、
前記コネクタの第1の部分に組み込まれる少なくとも1つの指示ピン、および、前記コネクタの第2の部分に組み込まれる関連付けられる指示ソケットコネクタを通じて電流を流すステップと、
前記流れる電流からのデータを監視するステップと、
前記監視されたデータに基づいて前記コネクタの状況を決定するステップと、前記コネクタの前記状況に基づいて所定の行動を提供するステップと
を含む方法。
【請求項16】
前記所定の行動は、前記コネクタの前記状況の視覚的指示、聴覚的指示、または触覚的指示のうちの少なくとも1つを使用者に提供することである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記コネクタは電場発生装置に接続されるように構成され、前記コネクタの前記状況は、関連付けられる指示ソケットコネクタからの前記少なくとも1つの指示ピンの「接続解除」または「部分的接続解除」であり、前記所定の行動は、前記電場発生装置の電源を切ることである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
複数の変換器配列であって、
患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を支持する基板であって、前記電極要素はTTフィールドを提供するように構成され、少なくとも1つの電極要素は温度センサと関連付けられ、各々の変換器配列はコネクタの第1の側に電気的に接続され、各々の変換器配列は、前記変換器配列の前記複数の電極要素の各々に電気的に結合され、前記関連付けられる温度センサの各々からの温度信号を受信するように動作可能で、データ信号を出力し、TTフィールド信号を受信するように動作可能な遠位回路を備え、前記遠位回路は、前記基板によって支持されるか、前記コネクタの前記第1の側に組み込まれるかのいずれか、もしくは両方とされる、または、前記変換器配列と前記コネクタとの間の回路に位置決めされ、前記コネクタは、前記変換器配列と電気通信している複数のピンまたはソケットコネクタをさらに備える、基板、および、
前記コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの監視回路
をそれぞれ有する複数の変換器配列と、
前記複数の変換器配列の各々に電気的に結合されるハブと、
前記ハブに電気的に結合され、1つまたは複数のデータ信号を受信し、1つまたは複数のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【請求項19】
前記コネクタは第1の端と第2の端とをさらに備え、前記監視回路は、第1の指示ピンと第2の指示ピンとを備える少なくとも1つの指示電気コネクタに結合され、前記第1の指示ピンは前記コネクタの前記第1の端に位置決めされ、前記第2の指示ピンは前記コネクタの前記第2の端に位置決めされ、前記コネクタは、前記コネクタの前記状況を決定するように構成される前記監視回路を形成する少なくとも2つの指示ソケットコネクタの間に位置決めされる伝導線をさらに備える、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記監視回路は、前記第1の部分および前記第2の部分の「接続解除」または「部分的接続解除」の前記コネクタの前記状況を指示する信号を生成し、前記電場発生装置は、前記第1の部分および前記第2の部分の「接続解除」または「部分的接続解除」の前記コネクタの前記状況を指示する信号を受信し、前記電場発生装置の電源を切る、請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照/参照による組み込みの声明
本出願は、2020年9月30日に出願された米国仮特許出願第63/085,733号への便益を主張する仮特許出願である。本出願は、2021年6月30日に出願された米国仮特許出願第63/216,749号への便益も主張する。ここで、上記の参照された仮特許出願の各々の内容全体が、本明細書において参照により明示的に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
TTフィールド治療は、腫瘍を治療するための実績のある方法である。例えば、腫瘍治療場(つまり、TTフィールド)を送達するためのOptune(登録商標)システムを使用することで、TTフィールドが、腫瘍に近接して患者の皮膚に配置された4つの変換器配列を介して患者に送達される。変換器配列は2つの対で配置され、各々の変換器配列はマルチワイヤケーブルを介して電場発生装置に接続される。電場発生装置は、(a)第1の時間の期間の間に一方の対の配列を通じて交流電流を送信し、(b)第2の時間の期間の間に他方の対の配列を通じて交流電流を送信し、治療の時間の期間にわたってステップ(a)および(b)を繰り返す。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置および方法に対する要求が存在する。本明細書に開示されているのは、患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置であって、患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を有する少なくとも1つの変換器配列であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、少なくとも1つの変換器配列と、少なくとも1つの変換器配列に電気的に接続されるコネクタであって、コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの関連付けられる監視回路を有するコネクタとを備える装置である。
【0004】
患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置を監視するための方法が本明細書で開示されており、その方法は、コネクタを少なくとも1つの変換器配列に電気的に接続するステップであって、少なくとも1つの変換器配列は、患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を有し、電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、ステップと、コネクタの第1の部分に組み込まれる少なくとも1つの指示ピン、および、コネクタの第2の部分に組み込まれる関連付けられる指示ソケットコネクタを通じて電流を流すステップと、流れる電流からのデータを監視するステップと、監視されたデータに基づいてコネクタの状況を決定するステップと、コネクタの状況に基づいて所定の行動を提供するステップとを含む。
【0005】
複数の変換器配列であって、患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を支持する基板であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成され、少なくとも1つの電極要素は温度センサと関連付けられ、各々の変換器配列はコネクタの第1の側に電気的に接続され、各々の変換器配列は、変換器配列の複数の電極要素の各々に電気的に結合され、関連付けられる温度センサの各々からの温度信号を受信するように動作可能で、データ信号を出力し、TTフィールド信号を受信するように動作可能な遠位回路を備え、遠位回路は、基板によって支持されるか、コネクタの第1の側に組み込まれるかのいずれか、もしくは両方とされる、または、変換器配列とコネクタとの間の回路に位置決めされ、コネクタは、変換器配列と電気通信している複数のピンまたはソケットコネクタをさらに備える、基板、および、コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの監視回路をそれぞれ有する複数の変換器配列と、複数の変換器配列の各々に電気的に結合されるハブと、ハブに電気的に結合され、1つまたは複数のデータ信号を受信し、1つまたは複数のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置とを備えるシステムが、本明細書で開示されている。
【0006】
患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置が本明細書で開示されており、その装置は、患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素、および少なくとも1つの温度センサを有する少なくとも1つの変換器配列であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、少なくとも1つの変換器配列と、少なくとも1つの変換器配列に電気的に結合され、温度信号を少なくとも1つの温度センサから受信するように動作可能な遠位回路と、遠位回路に電気的に接続されるコネクタであって、遠位回路は変換器配列とコネクタとの間の回路に位置決めされる、コネクタとを備える。
【0007】
複数の変換器配列であって、患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を支持する基板であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成され、少なくとも1つの電極要素は温度センサと関連付けられ、各々の変換器配列はコネクタの第1の側に電気的に接続され、各々の変換器配列は、変換器配列の複数の電極要素の各々に電気的に結合され、関連付けられる温度センサの各々からの温度信号を受信するように動作可能で、データ信号を出力し、TTフィールド信号を受信するように動作可能な遠位回路を備え、遠位回路は、基板によって支持されるか、コネクタの第1の側に組み込まれるかのいずれか、もしくは両方とされる、または、変換器配列とコネクタとの間の回路に位置決めされる、基板をそれぞれ有する複数の変換器配列と、複数の変換器配列の各々に電気的に結合されるハブと、ハブに電気的に結合され、1つまたは複数のデータ信号を受信し、1つまたは複数のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置とを備えるシステムが、本明細書で開示されている。
【0008】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本明細書に記載されている1つまたは複数の実施を示しており、記載と共にこれらの実施を説明している。図面は、一定の縮尺で描かれるように意図されておらず、図の特定の特徴および特定の見方は、明確性および簡潔性のために、誇張されて、一定の縮尺で、または概略的に、示されている可能性がある。すべての構成要素がすべての図で符号付けされているとは限らない可能性がある。図における同様の符号は、同じまたは同様の要素または機能を描写および参照している可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示による、患者の身体にTTフィールドを適用する変換器配列の温度を測定するための例示のシステムのブロック図である。
【
図2】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のための例示のハブの概略図である。
【
図3】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のための例示の遠位回路の概略図である。
【
図4A】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の変換器配列と1つまたは複数の遠位回路との間に位置決めされ得る。
【
図4B】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の変換器配列と1つまたは複数の遠位回路との間に位置決めされ得る。
【
図4C】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の変換器配列と1つまたは複数の遠位回路との間に位置決めされ得る。
【
図4D】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の変換器配列と1つまたは複数の遠位回路との間に位置決めされ得る。
【
図4E】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の変換器配列と1つまたは複数の遠位回路との間に位置決めされ得る。
【
図4F】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の変換器配列と1つまたは複数の遠位回路との間に位置決めされ得る。
【
図5A】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。 例示のコネクタは、1つまたは複数の遠位回路と1つまたは複数のハブとの間に位置決めされ得る。
【
図5B】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の遠位回路と1つまたは複数のハブとの間に位置決めされ得る。
【
図5C】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の遠位回路と1つまたは複数のハブとの間に位置決めされ得る。
【
図5D】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の遠位回路と1つまたは複数のハブとの間に位置決めされ得る。
【
図5E】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の遠位回路と1つまたは複数のハブとの間に位置決めされ得る。
【
図5F】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の遠位回路と1つまたは複数のハブとの間に位置決めされ得る。
【
図5G】本開示による、
図1に示されているシステムにおける使用のためのコネクタの例示の実施形態の図である。例示のコネクタは、1つまたは複数の遠位回路と1つまたは複数のハブとの間に位置決めされ得る。
【
図6】本開示により構築されており、複数のコネクタを有するシステムの例示の実施形態の図である。
【
図7】本開示により構築されている
図6のコネクタのうちの1つの例示の実施形態の図である。
【
図8】
図6および
図7のコネクタ、および、本開示により構築されている変換器配列の例示の実施形態の上から下に見た透視図である。
【
図9】本開示により構築されている
図8のコネクタおよび変換器配列の下から上に見た透視図である。
【
図10】本開示により構築されているハブの例示の実施形態の図である。
【
図11A】一体にリンクされた複数の変換器配列の様々な配置と、本開示により構築されている遠位回路とを有する
図6のシステムの例示の実施形態の図である。
【
図11B】一体にリンクされた複数の変換器配列の様々な配置と、本開示により構築されている遠位回路とを有する
図6のシステムの例示の実施形態の図である。
【
図11C】一体にリンクされた複数の変換器配列の様々な配置と、本開示により構築されている遠位回路とを有する
図6のシステムの例示の実施形態の図である。
【
図12A】本開示により構築されている一続きにする前の配列キットを有するシステムの例示の実施形態の図である。
【
図12B】本開示により構築されている一続きにする前の配列キットを有するシステムの例示の実施形態の図である。
【
図12C】本開示により構築されている一続きにする前の配列キットを有するシステムの例示の実施形態の図である。
【
図12D】本開示により構築されている一続きにする前の配列キットを有するシステムの例示の実施形態の図である。
【
図13】螺旋ケーブルを有し、本開示により構築されているシステムの例示の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
TTフィールドは、概して、腫瘍を最も良好に標的とするために選択された場所において、従来から2つの直交する対として患者の皮膚に配置される4つの変換器配列を介して、患者に送達される。各々の変換器配列は、柔軟なワイヤを介して相互接続される結合された電極要素(例えば、直径が約2cm)のセットとして構成される。一般的に、各々の電極要素は、導電性医療用ゲルの層と接着テープとの間に挟まれるセラミック円板を含む。配列を患者に配置するとき、医療用ゲルは患者の皮膚の輪郭に接着し、デバイスの身体との良好な電気的接触を確保する。接着テープは、患者が日常の活動を行うとき、配列全体を患者における所定の場所で保持する。
【0011】
変換器配列を介して送達される交流電流の振幅は、(変換器配列の下で皮膚において測定されるような)皮膚温度が、摂氏41度の安全閾を超えないように制御される。患者の皮膚における温度測定が、変換器配列の円板のうちのいくつかの下に配置されるサーミスタを使用することで取得される。既存のOptune(登録商標)システムでは、各々の配列は8個のサーミスタを備え、1つのサーミスタが配列におけるそれぞれの円板の下に位置付けられている。
【0012】
4つの配列の各々におけるサーミスタは、「ケーブル箱」と呼ばれる電子デバイスに長いワイヤを介して接続され、ケーブル箱では、32個のサーミスタ(つまり、4つの配列×1つの配列あたり8個のサーミスタ)すべてからの温度が測定され、各々のサーミスタについてデジタル値へとアナログ-デジタル変換される。これらの測定は、ケーブル箱と電場発生装置との間での双方向デジタルシリアル通信を容易にする追加の2本のワイヤを介して、ケーブル箱から電場発生装置へと伝送される。電場発生装置における制御装置は、患者の皮膚において摂氏41度未満の温度を維持するために、配列の各々の対を介して送達される電流を制御するように温度測定を使用する。電流自体は、電場発生装置からケーブル箱を通じて配列へと延びる追加のワイヤを介して各々の配列へと送達される(つまり、各々の配列について1つのワイヤ)。
【0013】
既存のOptune(登録商標)システムでは、10本のワイヤのケーブルが4本(それらの各々がそれぞれの配列とケーブル箱との間で延びる)あり、電場発生装置とケーブル箱との間で延びる8本のワイヤの螺旋コードが1本ある。10本のワイヤのケーブルの各々は、8個のサーミスタからの信号を伝えるための8本のワイヤと、8個のサーミスタすべての共通の接地のための1本のワイヤと、さらに、TTフィールド信号を配列に提供するための1本のワイヤとを有する。8本のワイヤの螺旋コードは、ケーブル箱への電力のための1本のワイヤ(Vcc)と、ケーブル箱への接地のための1本のワイヤと、(温度読み取りを場発生装置へと送信するための)データ通信のための2本のワイヤと、さらに、TTフィールド信号のための4本のワイヤ(つまり、4つの配列の各々について1つ)とを有する。
【0014】
温度センサと変換器配列とを患者に付着させることは、ワイヤの数のため面倒である。それ自体において、コネクタは取り外し可能な変換器配列を提供するために使用されてもよい。このようなコネクタは、デバイスの中での配線の再使用を可能にすることもできる。概して、コネクタは防水材料から形成されてもよい。しかしながら、患者の移動が、コネクタをうっかりと緩めるおよび/または取り外してしまう可能性がある。このようなことで、患者にとって安全および/または効果的な治療を提供するために、コネクタにおける状態の状況の検出および/または指示に対する必要性がある。
【0015】
そのため、装置と関連付けられる面倒な配線を最小限にする一方で患者の身体において標的領域を通じて電場を与えるための装置に対する要求が存在する。装置は、患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素と、少なくとも1つの温度センサとを有する少なくとも1つの変換器配列を備える。電極要素はTTフィールドを提供するように構成される。遠位回路が、少なくとも1つの変換器配列に電気的に結合され、温度信号を少なくとも1つの温度センサから受信するように動作可能である。いくつかの実施形態では、コネクタが、遠位回路に電気的に接続され、遠位回路は変換器配列とコネクタとの間の回路に位置決めされる。さらに、装置は、コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの指示電気コネクタを備え得る。
【0016】
本発明の概念の少なくとも1つの実施形態を、例示の言葉および結果を用いて詳細に説明する前に、本発明の概念が、その適用において、以下の記載に述べられている構成要素の構築および配置の詳細に限定されないことは、理解されるものである。本発明の概念は、他の実施形態が可能である、または、様々な方法で実施もしくは実行させることができる。このようなことで、本明細書で使用されている言葉は、最も広い可能な範囲および意味を提供するように意図されており、実施形態は、例示となるように、つまり包括的とならないように、意味されている。また、本明細書で用いられている表現および用語は、説明の目的のためであり、限定として解釈されるべきではないことは、理解されるものである。
【0017】
本明細書で他に定められていない場合、ここで開示されている本発明の概念との関連で使用されている科学的および技術的な用語は、当業者によって一般的に理解される意味を有するものである。さらに、文脈によって他に必要とされない場合、単数形の用語は複数を含むものであり、複数形の用語は単数を含むものである。
【0018】
本明細書で開示されている構成、組立体、システム、キット、および/または方法のすべてが、本開示を踏まえて、過度な実験なしで実施および実行させることができる。本発明の概念の構成、組立体、システム、キット、および方法は、具体的な実施形態の観点から記載されているが、本発明の概念の考え、精神、および範囲から逸脱することなく、構成および/または方法に、ならびに、本明細書に記載されている方法のステップ、またはステップの順序に、変形が加えられてもよいことは当事者には明らかである。当業者にとって明らかなすべてのこのような同様の代用および改良は、添付の請求項によって定められているような本発明の概念の精神、範囲、および考えの中にあると見なされる。
【0019】
明示的に述べられていない場合、本明細書で述べられているあらゆる方法または態様は、そのステップが特定の順番で実施されることを必要とするとして解釈されることは、決して意図されていない。したがって、方法の請求項が、ステップが特定の順番に限定されることを請求項または記載において明確に述べていない場合、順番があらゆる点において推論されることは決して意図されていない。
【0020】
表題は利便性のためだけ位に提供されており、本発明をあらゆる形で限定するように解釈されるものではない。あらゆる表題の下で、または、本開示のあらゆる部分において例示されている実施形態は、本開示の同じもしくは任意の他の表題、または他の部分の下で示されている実施形態と、組み合わせられてもよい。すべての可能な変形において本明細書に記載されている要素の任意の組み合わせが、本明細書で他に指示されていない場合、または、他に文脈によって明確に相反されない場合、本発明によって網羅されている。
【0021】
本開示に従って利用されるとき、以下の用語は、他に指示されていない場合、以下の意味を有すると理解されるべきである。
【0022】
「1つ(aまたはan)」という用語の使用は、請求項および/または明細書において「備える」の用語と併せて使用されるとき、「1つ」を意味するが、「1つまたは複数」、「少なくとも1つ」、および「1つまたは2つ以上」の意味と一致してもいる。それ自体において、「1つ(aまたはan)」および「その(the)」という用語は、文脈が他に明確に指示していない場合、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「化合物」への言及は、1つまたは複数の化合物、2つ以上の化合物、またはより多くの数の化合物に言及することができる。「複数」という用語は、「2つ以上」に言及している。
【0023】
「少なくとも1つ」という用語の使用は、1つと、1つよりあらゆる大きい数量とを含むように理解される。序数の用語(つまり、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」など)の使用は、2つ以上の品目の間での識別の目的のためだけであり、例えば、何らかの順序もしくは順番、ある品目の他の品目に対する重要性、または、何らかの追加の順番の意味を含むようには意図されていない。
【0024】
請求項における「または」の用語の使用は、明示的に代替だけに言及するように指示されていない場合、または、代替が相互に排他的でない場合、「および/または」を含むように意味して使用されている。例えば、「AまたはB」の条件は、以下のうちのいずれか、すなわち、Aが真であり(または存在し)、Bが偽である(または存在しない)こと、Aが偽であり(または存在しない)、Bが真である(または存在する)こと、および、AとBとの両方が真である(または存在する)ことのいずれかによって、満足させられる。
【0025】
本明細書で使用されているように、「一実施形態」、「実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一例」、「例えば」、または「例」が、実施形態との関連で記載されている具体的な要素、特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。例えば、明細書における様々な場所においての「いくつかの実施形態では」または「一例」の文言の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態に言及しているのではない。
【0026】
本明細書および請求項において使用されているように、「備えている」(および、「備える」などのあらゆる形態)、「有している」(および、「有する」などのあらゆる形態)、「含んでいる」(および、「含む」などのあらゆる形態)、または「包含している」(および、「包含する」などのあらゆる形態)という言葉は、包括的またはオープンエンドであり、提唱されていない追加の要素または方法ステップを排除しない。
【0027】
本明細書で使用されているような「患者」という用語は、人および獣医学の被験者を含むあらゆる哺乳動物を網羅している。治療の目的のための「哺乳動物」は、(限定されることはないが)人、家畜、人以外の霊長類、および、乳腺組織を有するあらゆる他の動物を含め、哺乳動物として分類されるあらゆる動物に言及している。いくつかの実施形態では、「患者」という用語は、教示での使用のためのシミュレーション用マネキンに適用する可能性がある。
【0028】
本開示の治療は、併用療法、同時療法、または補助療法の一部として使用されてもよい。本明細書で使用されているように、このような用語は、置き換え可能であり、治療の必要性にある患者が、本開示の治療と併せて、治療され得る、または、疾患/病気/感染のための他の薬物が与えられ得ることを意味すると理解されるものである。この同時療法は逐次的な治療とでき、患者は最初の1つの治療プロトコル/医薬組成物で治療され、次に他の治療プロトコル/医薬組成物で治療されるか、または、2つの治療プロトコル/医薬組成物が同時に提供される。
【0029】
本明細書で使用されているような回路構成は、アナログおよび/もしくはデジタルの構成要素、1つもしくは複数の適切にプログラムされた処理装置(例えば、マイクロプロセッサ)ならびに関連付けられたハードウェアおよびソフトウェア、または、配線接続された論理回路であり得る。また、「構成要素」は1つまたは複数の機能を実施することができる。「構成要素」という用語は、処理装置(例えば、マイクロプロセッサ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせなど、ハードウェアを含み得る。本明細書で使用されているような「処理装置」という用語は、単一の処理装置、または、タスクを集合的に実施するために独立してかまたは一体的に作動する複数の処理装置を意味する。
【0030】
「TTフィールド」という用語は、本明細書で使用されているように、腫瘍治療場を意味する。
【0031】
ここで図面を参照し、具体的には
図1~
図3を参照すると、1つまたは複数の温度センサ54(
図3参照)から1つまたは複数の温度読み取りを取得するために、1つまたは複数の変換器配列50に近接して位置決めされた1つまたは複数の遠位回路40を有するシステム10の例示の実施形態のブロック図が示されている。変換器配列50の各々は1つまたは複数の電極要素52(
図3参照)を含む。1つまたは複数の温度センサ54は、電極要素52において温度を検出するように位置決めされる。いくつかの実施形態では、温度センサ54は、サーミスタ、熱電対、RTD、Analog Devices AD590およびTexas Instruments LM135などの集積回路温度センサ、ならびに/またはそれらの組み合わせであり得る。
【0032】
例えば、円板形とされるセラミック要素を使用する変換器配列、円板形でないセラミック要素を使用する変換器配列、および、複数の平坦な導体にわたって位置決めされる非セラミック誘電材料を使用する変換器配列を含め、変換器配列について代替の構造が使用されてもよい。複数の平坦な導体にわたって位置決めされる非セラミック誘電材料を使用する変換器配列の例には、印刷回路基板におけるパッド、または金属の平らな品にわたって配置されるポリマ膜がある。容量結合されない電極要素を使用する変換器配列が使用されてもよい。この状況において、変換器配列の各々の要素は、絶縁のない誘電層が伝導性要素と身体との間に配置される状態で、患者の身体に接しての配置のために構成される伝導性材料の領域を使用して実施される。伝導性材料の例には、伝導性膜、伝導性織物、および伝導性発泡体がある。変換器配列を実施するための他の代替の構造が、(a)TTフィールドを人の身体に送達することができ、(b)本明細書において明示されている場所に位置決めされる本明細書で記載されている向上したコネクタ設計を利用する限り、使用されてもよい。任意選択で、ヒドロゲルの層が、本明細書に記載されている実施形態のいずれかにおいて、変換器配列と人の身体との間に配置され得る。
【0033】
変換器配列が、大きすぎる可能性がある場合、または、身体の所望の場所に都合よく適合するには適さない形のものであり得る場合(例えば、耳が配列の所望の場所を部分的に妨げる頭の側に位置決めされる配列)、配列は、より都合の良い大きさおよび/または形に切断することができる。切断が配列の印刷回路基板を通じて行うように望まれる場合、露出されたワイヤは、皮膚との直接的な接触を防止するために封止され得る。露出された配線を封止することは、例えば、気泡粘着テープとして知られるテープで印刷回路基板を包囲することで達成できる。気泡粘着テープは、複数の気泡を含有する液体成分Aと、複数の気泡を含有する液体成分Bとを含み、成分AおよびBは反応性二液エポキシの成分である。好ましくは、テープを通じた(および印刷回路基板配線を通じた)切断が、露出された配線にわたって固体膜を形成するために、隣接する気泡を、後続の反応で成分AおよびBの混合をもたらす開放した切断とさせるように、2つの種類の気泡がテープにおいて均一に密接して分布される。適切な粘性を有する超速硬二液エポキシシステムが、混合し、反応し、印刷回路基板の切断縁を封止するだけの流れをとするために使用され得る。
【0034】
各々の遠位回路40は、1つまたは複数の温度センサ54の各々から温度読み取りを取得するために、それぞれの変換器配列に組み込まれる1つまたは複数の温度センサ54とインターフェースで接続する。そのため、遠位回路40は、温度読み取りを変換する(例えば、アナログからデジタルへ)、温度読み取りを転送する、および/または、温度読み取りをハブ30に送信する(
図1参照)ことができる。次に、ハブ30は、温度読み取りを転送することができる、および/または、温度読み取りを電場発生装置20に送信することができる(例えば、シリアル通信リンクを介して)。いくつかの実施形態では、電場発生装置20は、温度読み取りに基づいて、変換器配列50への電流の調整を決定することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、短い導体(例えば、10個の短い導体)が、配線45において、遠位回路40を越えて変換器配列50へと遠位へ延び得る。短い導体は、例えば、1つまたは複数の温度センサ54の各々のための1つの導体と、1つまたは複数の温度センサの共通の接地のための1つの導体と、TTフィールドのための1つの導体(つまり、電極要素のための交流電流)とを含み得る。いくつかの実施形態では、遠位回路40は、組み込みのアナログフロントエンドおよびマルチプレクサを伴う単一チップマイクロコントローラまたはプログラマブルシステムオンチップ(PSoC)を用いて実施されてもよい。この目的のための適切な部品番号には、カリフォルニア州サンノゼに主な事業所を有するCypress Semiconductor Corp.によって製造されるCY8C4124LQI-443がある。当業者は理解するように、いくつかの実施形態は、組み込みおよび/または離散したアナログフロントエンドおよび/またはマルチプレクサを有する1つまたは複数のマイクロコントローラを含み得る。例えば、アナログフロントエンドおよびマルチプレクサは、1つまたは複数の温度センサ54から温度読み取りを取得することができる。これらの温度読み取りは、次に、デジタル化され得る、および/または、(例えば、シリアルデータリンクを介して)ハブ30へと伝送され得る。いくつかの実施形態では、各々の遠位回路40は、1つまたは複数のパススルー導体51(
図3参照)を含むこともできる。1つまたは複数のパススルー導体51は、電場発生装置20において生じた1つまたは複数のTTフィールド信号の経路を変換器配列50へと定めるように構成され得る。
【0036】
図1および
図3を参照すると、各々の遠位回路40は、1つまたは複数のケーブル35を介して、ハブ30に接続させることもできる。各々のケーブル35における導体51は、遠位回路40とハブ30との間で延びることができる。例えば、
図3では、4つの導体51は、電力のための1つの導体51(Vcc)と、接地のための1つの導体51(GND)と、シリアルデータ通信のための1つの導体(DATA)と、TTフィールド信号のための1つとを含め、各々の遠位回路40とハブ30との間で延びている。
【0037】
図2は、
図1に示されているシステム10での使用のための例示のハブ30のための回路の概略図である。概して、ハブ30は、遠位回路40の各々についての1つまたは複数の温度読み取りを受信し、1つまたは複数の温度読み取りを電場発生装置20へと送信する。幅広い様々なアーキテクチャのいずれかが、1つまたは複数の温度読み取りを受信および送信するために使用され得る。例えば、図示されている実施形態では、制御装置32が、ハブ30が遠位回路40(つまり、第1の遠位回路)からデジタルデータを受信することができるように、遠位回路40のうちの1つを選択するようにデジタルマルチプレクサ33に命令する信号を、デジタルマルチプレクサ33に送信する。制御装置32は、第1の遠位回路40の選択された入力から1つまたは複数の温度読み取りを受信し、1つまたは複数の温度読み取りを、送受信機34を介して電場発生装置20へと伝送する。次に、制御装置32は、デジタルマルチプレクサ33が他の遠位回路40(つまり、第2の遠位回路40)を選択するように、デジタルマルチプレクサ33への制御信号を更新することができる。そのため、制御装置32は、第2の遠位回路40の入力から1つまたは複数の温度読み取りを受信し、1つまたは複数の温度読み取りを、電場発生装置20へと伝送する。対応するシーケンスが、遠位回路40の各々から適切な温度読み取り(例えば、8個の温度読み取り)を取得するために実施され得る。いくつかの実施形態では、遠位回路40の各々からの1つまたは複数の温度読み取りの各々を取得することのシーケンス全体、または、シーケンスの一部分が、電場発生装置20に提供される1つまたは複数の温度読み取りを更新するために、周期的に(例えば、1秒間ごと、10秒間ごと、または30秒間ごとに)繰り返され得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、制御装置32、デジタルマルチプレクサ33、および/または送受信機34は、単一のチップに一体に組み込むことができる。いくつかの実施形態では、制御装置32およびデジタルマルチプレクサ33は、単一のチップへと一体に組み込むことができ、別の送受信機34が使用される。例えば、制御装置32およびデジタルマルチプレクサ33は、カリフォルニア州サンノゼに主な事業所を有するCypress Semiconductor Corp.によって製造されるCypress CY8C4244LQI-443を使用して実施でき、送受信機34は、カリフォルニア州ミルピタスに主な事業所を有するLinear Technology Corp.によって製造されるLinear Technology LTC2856CMS8-2#PBFを使用して実施できる。
【0039】
ハブ30は、任意の従来の通信技術(例えば、RS485)を使用して電場発生装置20と通信することができる。いくつかの実施形態では、ハブ30は、1つまたは複数のTTフィールド信号を直接、電場発生装置20から変換器配列50の各々へと通すように構成される1つまたは複数のパススルー導体31を備え得る。いくつかの実施形態では、ハブ30は、8本の導体の螺旋ケーブル25を介して、電場発生装置20と通信することができる。例えば、ハブ30は8本の導体の螺旋ケーブル25を介して電場発生装置20と通信することができ、4本のワイヤが、各々の変換器配列50によって受信されるTTフィールド信号を提供することができ、1本のワイヤが接地(GND)を提供し、1本のワイヤが遠位回路40への電圧(Vcc)を提供することができ、2本のワイヤが通信(RS485AおよびRS485B)を提供することができる。8本の導体の螺旋ケーブル25の使用が、当業者が理解するような技術内において、TTフィールド送達システムの以前ものと後方互換性のあるように構成されることは、留意されるべきである。
【0040】
通信ワイヤは、ハブ30と電場発生装置20との間でデータ通信を実施するように構成され得る(
図1参照)(つまり、温度データのために)。いくつかの実施形態では、1本のワイヤが、各々の方向において通信を実施するために構成され得る。いくつかの実施形態では、ハブ30と電場発生装置20との間でのワイヤの数が、複数のデータ通信ワイヤを、(従来の単一ワイヤ通信プロトコルを使用して)双方向通信を実施する単一のデータワイヤで置き換えることで減らせる。
【0041】
図3は、ハブ30を1つまたは複数の変換器配列50とインターフェースで接続するための例示の回路の概略図である。各々の変換器配列50は、1つまたは複数の電極要素52と、1つまたは複数の電極要素52の温度を感知するように位置決めされる1つまたは複数の温度センサ54とを備え得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の温度センサ54はサーミスタであり得る。例えば、1つまたは複数の温度センサ54は、限定されることはないが、サーミスタ、熱電対、RTD、Analog Devices AD590およびTexas Instruments LM135などの集積回路温度センサ、ならびに/またはそれらの組み合わせを備え得る。本技術内で知られているあらゆる温度センサ54が、本開示に従って精密および/または正確な温度読み取りを提供するように構成される場合、使用され得ることは、検討されている。
【0042】
マルチプレクサ81が、出力部92と、1つまたは複数の選択可能入力部94とを備え得る。1つまたは複数の選択可能入力部94の各々は、温度センサ54のそれぞれ1つに接続され得る。各々の温度センサ54の少なくとも1つの端子が、共通の接地であり得る。いくつかの実施形態では、マルチプレクサ81の出力部92は、増幅器82(例えば、電圧フォロワとして構成されるオペアンプなど、大きな入力インピーダンスを有する増幅器)の入力部96に設けられ得る。増幅器82の出力部98がアナログデジタル変換器83の入力部100に提供され得る。アナログデジタル変換器の出力部102は、制御装置85の入力部104に提供される。
【0043】
いくつかの実施形態では、制御装置85は、点線80の中の構成要素のうちの1つまたは複数の動作を統合するように構成され得る。制御装置85は、温度センサ54のうちの1つを選択してその温度センサ54からの温度読み取りを取得するために、1つまたは複数の命令をマルチプレクサ81に送信するように構成され得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、温度読み取りは、温度センサ54(例えば、サーミスタ)に通すように既知電流の経路を定め、温度センサ54にわたって現れる電圧を測定することで取得され得る。例えば、プログラム可能電流源88が、既知電流(例えば、150μA)を発生させるように構成され得る。マルチプレクサ81は、既知電流がマルチプレクサ81によって選択された温度センサ54へと経路が定められ得るように、双方向であり得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の温度センサ54からの温度読み取りは、以下の方法を用いて取得され得る。制御装置85は、第1の温度センサ54を選択するために1つまたは複数の命令をマルチプレクサ81に送信し、既知電流を発生させるために電流源88を構成する。電流源88からの既知電流は、マルチプレクサ81を通じて第1の温度センサ54へと流れるように構成され、その温度センサ54にわたって、およびマルチプレクサ81の出力部92において現れる電圧をもたらす。増幅器82は、この電圧をアナログデジタル変換器83の入力部100に提供する。制御装置85は、電圧をデジタル化するためにアナログデジタル変換器83に命令する。制御装置85は、この読み取りをアナログデジタル変換器83から取得し、デジタル化された読み取り(第1の温度センサ54に対応する)をバッファに一時的に保存する。この手順は、各々の要求された温度センサ54からのデジタル化された読み取りがバッファ内になるまで、温度センサ54の各々において連続的に繰り返され得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の温度センサ54とインターフェースで接続するための従来の分圧器の手法が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、追加の読み取りが、1つまたは複数の温度センサ54から取得された温度読み取りの正確性および/または精密性を高めるために、自己較正のために取得および使用されてもよい。例えば、
図3では、マルチプレクサ81の少なくとも1つの入力部94
GNDが接地に接続されており、マルチプレクサ81の少なくとも1つの入力部94
Rが精密抵抗89に接続されている。いくつかの実施形態では、精密抵抗89は10kオームで0.1%の公差の抵抗である。精密抵抗89からの読み取りが、1つまたは複数の温度センサ54から読み取りを取得するための先に記載されている同じ手順を用いて取得されてもよい。マルチプレクサ81の接地された入力部94
GNDから読み取りを取得することも、接地された入力部94
GNDが選択されるときに電流源88が作動停止されることを除いて、同様であり得る。制御装置85は、精密抵抗89および接地された入力部94
GNDからのデジタル化された読み取りを、バッファ(例えば、全部で10個の読み取りがバッファに保存される)に、および/または、データを保存するように構成される任意の記憶装置に、一時的に保存してもよい。これらの追加の読み取りは、1つまたは複数の温度センサ54から取得された読み取りを較正するために最終的には使用され得る。いくつかの実施形態では、このような較正は制御装置85を介して実施され得る。いくつかの実施形態では、較正は、温度読み取りに対応するデジタルデータの伝送の前に行われてもよい。いくつかの実施形態では、較正は、精密抵抗89(および、任意選択で接地された入力部94
GND)に対応するデジタルデータが、1つまたは複数の温度センサ54から取得されたあらゆる較正されていない温度読み取りに加えて、下流の処理装置へと伝送され得るように、下流の処理装置(例えば、ハブ30における制御装置32)において実施されてもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、精密抵抗89を使用する較正は、精密抵抗89にわたって測定された実際の電圧を、オームの法則に基づく期待される電圧、精密抵抗89の既知の値、および、電流源88によって生成される電流の期待値と比較し得る。実際の測定された電圧と、期待される電圧との間の偏差が、1つまたは複数の温度センサ54からの続いての測定を決定するために使用され得る(例えば、乗算器としての使用)。
【0048】
いくつかの実施形態では、遠位回路40における制御装置85は、UART86を介してハブ30と通信し、1つまたは複数の温度センサ54から取得された温度読み取りをハブ30に伝送するように構成され得る。いくつかの実施形態では、制御装置85は、自律して動作するようにプログラムでき、1つまたは複数の温度センサ54の各々から温度読み取りを自動的に集め、先に記載されているようにバッファに結果を保存し、続いてバッファの内容(つまり、温度センサ54の各々の読み取り、および任意選択で、本明細書に記載されている追加の読み取り)をハブ30へ伝送するように構成され得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、制御装置85は、ハブ30に位置付けられるマスタ制御装置へのスレーブ制御装置として動作するようにプログラムされ得る。例えば、制御装置85は休止状態において開始することができ、休止状態では、制御装置85は、UART86を介して届くマスタ制御装置からの受信命令を監視するだけである。マスタ制御装置から届き得る命令の例には、限定されることはないが、「サンプルを集めろ」の命令、および/または「データを送信しろ」の命令などがあり得る。制御装置85は、「サンプルを集めろ」の命令が届いたことを認識するとき、1つまたは複数の温度センサ54から1つまたは複数の温度読み取りを取得し、データを保存するように構成されるバッファおよび/または任意の記憶装置に結果を保存するために、本明細書に記載されている方法を開始するように構成され得る。他の例では、制御装置85は、「データを送信しろ」の命令を認識し、以前に集められた温度読み取りを、バッファおよび/または記憶装置からUART86を介してハブ30へと伝送するために方法を実行する。
【0050】
いくつかの実施形態では、温度測定は同期させられてもよい。例えば、ハブ30におけるマスタ制御装置は、変換器配列50の各々から取得される温度読み取りが同時またはほぼ同時に取得され得るように、「サンプルを集めろ」の命令を、1つまたは複数の制御装置85に、同時に、または素早く連続して送信してもよい。いくつかの実施形態では、温度読み取りは、各々の制御装置85の1つまたは複数のバッチで、ハブ30によって集められ得る。
【0051】
腫瘍を治療するためにTTフィールドを使用するほとんどのシステムは、腫瘍に周期的に適用されている場の方向を切り替える(例えば、毎秒ごとに)。温度測定におけるノイズを最小限にするために、場がいずれの方向にも適用されない小さな時間間隔が導入されてもよく、温度測定はその時間間隔の間に行われ得る。いくつかの実施形態では、遠位回路40の各々が時間間隔の間に温度読み取りを取得することができるように、ハブ30に位置付けられるマスタ制御装置(例えば、制御装置32)がすべての制御装置85への「サンプルを集めろ」の命令のタイミングを同期させてもよい。各々の変換器配列50から同時に取得された温度読み取りは、時間間隔の継続時間を最小にすることができる。例えば、システム10が単一の測定を取得するために100μsを必要とする場合、32回の測定(つまり、4つの遠位回路×各々の遠位回路40における8個の温度センサ54)を順々に行うことは3.2msを必要とし得る。対照的に、遠位回路40の各々が並行して動作する場合、遠位回路40は800μsでそのジョブを完了することができ、そのため32個のサンプルは800μsで取得でき得る。「データを送信しろ」の命令は、場が残っている間に実行され得るようにノイズに対して敏感ではない可能性があり、それ自体においてタイムクリティカルではないことは、留意されるべきである。
【0052】
いくつかの実施形態では、以下の構成要素のいくつかまたはすべてが、単一の集積回路によって、すなわち、マルチプレクサ81、増幅器82、アナログデジタル変換器83、制御装置85、UART86、および電流源88によって実施されてもよい。これらの機能ブロックのすべてを含む単一の集積回路の一例は、カリフォルニア州サンノゼに主な事業所を有するCypress Semiconductor Corp.によって製造されるCY8C4124LQI-443Tプログラマブルシステムオンチップ(PSoC)である。
【0053】
いくつかの実施形態では、電力および接地を遠位回路40に提供するワイヤが、コイルを使用してエネルギーの一部をTTフィールド信号(パススルー導体を介して送達される)から転用し、そのエネルギーを遠位回路40に隣接するコンデンサに保存し、保存されたエネルギーを使用して遠位回路40に電力供給することで、排除させることができる。いくつかの実施形態では、1本のワイヤの通信プロトコルがTTフィールド信号ワイヤを通じて温度データを伝送することができる。このような構成では、データ通信信号と、遠位回路40のための電力(Vcc)とは、変換器配列50へと延びるケーブルから除去され得る。これらのワイヤ削減技術のすべてが実施される場合、2本だけのワイヤがハブ30と各々の変換器配列50との間で必要とされ得る(つまり、TTフィールド信号のための1本、および接地のための1本)。このようなことで、4つの変換器配列50から電場発生装置20へのワイヤの全体の数を減らすことができる(例えば、共通の接地のための1本と、TTフィールド信号のための全部で4本とを伴う、全部で5本のワイヤまで減らすことができる)。
【0054】
電極において温度を監視する過程は、温度安全閾の下に留まる一方で、TTフィールド治療の動作を可能とするが、面倒な装置および配線をもたらす。コネクタの使用は、変換器配列を取り外せるという利便性をもたらす。しかしながら、電場発生装置は、コネクタの接続解除の前に電源が切られるべきであり、コネクタの偶発的な接続解除は回避されるものである。
【0055】
図4A~
図4Fを参照すると、1つまたは複数のコネクタ42が、ハブ30と、変換器配列50のうちの1つまたは複数との間に含まれ得る。コネクタ42は、患者および/または介護人がケーブルの存在によって邪魔されることなく変換器配列50を患者の皮膚に付着させることができ得るように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコネクタ42は、水分(例えば、汗、シャワーなど)が電気回路構成と干渉するのを防止するために、防水とされ得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコネクタ42は変換器配列50とハブ30との間に位置決めされ得る。いくつかの実施形態では、コネクタ42は、
図4A~
図4Fにおいてコネクタ42aによって示されているように、変換器配列50と遠位回路40との間に位置決めされ得る。
【0057】
概して、1つまたは複数のコネクタ42は少なくとも1つの変換器配列50に電気的に接続され得る。1つまたは複数のコネクタ42は、1つまたは複数の変換器配列50と電気通信している複数の電気コネクタ200を備え得る。また、1つまたは複数のコネクタ42は、コネクタが接続解除され、電場発生装置の電源が切られることへの注意を提供するために、1つまたは複数の変換器配列50から電気的に絶縁される少なくとも1つの指示電気コネクタ202を備え得る。少なくとも1つの指示電気コネクタ202は、コネクタ42の状況に関するフィードバックを提供するように構成され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの指示電気コネクタ202は、2つの指示電気コネクタ202を電気的に接続する伝導線214を有するコネクタ42を伴う2つの指示電気コネクタを備える。少なくとも1つの指示電気コネクタ202は、雄または雌などの、雄雌の別を有し得る。例として、指示電気コネクタ202は、以後において指示ピン202として記載されているが、例えば、コネクタを解除する(同時に、電場発生装置に電源を切るように命令を送信する)ために任意選択で患者によって意図的に作動させられ得る挟みクリップなど、他の構造も可能である。いくつかの実施形態では、指示ピン202は、複数の電気コネクタ200のうちの1つの第2の長さより小さい第1の長さを有する。明確性および簡潔性のために、本明細書で述べられている記載は、電気コネクタ200および指示電気コネクタ202を「ピン」または「ソケット」として言及するが、当業者は、電気コネクタ200および指示電気コネクタ202が必ずしも「ピン」または「ソケット」を有しておらず、本記載において述べられているような1つまたは複数の変換器配列50との電気通信を有するように構成される任意のデバイスとできることを、理解するものである。例えば、USB式のコネクタが、他のものと比較してより短いコネクタの中に1つまたは複数の伝導性トレースを呈することで適合されてもよく、不完全な接続の指示を提供するように適合されてもよい。好ましくは、機構は、好ましくは完全な接続解除の前に、望まれる場合(意図的)に素早い解除を可能にし、(偶発的な)解除または接続解除の検出も可能とする。いくつかの実施形態では、コネクタは、コネクタを接続解除するために患者が装置におけるボタンを押すことを検出するセンサによって作動させられるクイックリリース機構を備える。
【0058】
図4A~
図4Cを参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の変換器配列50は使用の前に(例えば、放射線および/またはガスを介して)殺菌させられてもよい。遠位回路40がコネクタ42aとハブ30との間に位置付けられるとき、遠位回路40を備えるシステム10の一部分は殺菌を必要としなくてもよい。これは、遠位回路40への損傷の危険性なく、(例えば、放射線および/またはガスを用いて)変換器配列50の殺菌を可能にする。
【0059】
いくつかの実施形態では、複数の信号110がコネクタ42を横断し得る。例えば、
図4Bでは、1つまたは複数の電極要素52への交流電流のための1つの信号110a、温度センサ54の各々のための1つの信号110b(例えば、小計で8個)、および、温度センサ54のすべてのために使用され得る共通の接地のための1つの信号110cで、10個の信号110がコネクタ42を横断し得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、基板59が電極要素52のうちの1つまたは複数を支持し得る(
図4C参照)。1つまたは複数の電極要素52は、患者の身体(例えば、頭)の上に、および/または接して位置決めされ得る。基板59は、1つまたは複数の電極要素52を患者の身体に接して保持および/または固定するように構成され得る。1つまたは複数の温度センサ54は、電極要素52の温度を感知するように構成されるように、それぞれの電極要素52に隣接して、および/または、それぞれの電極要素52に下に、位置決めされ得る。
【0061】
ケーブル35が第1の端120と第2の端122とを有する。ケーブル35は、(i)電流(例えば、交流電流)をケーブル35の第1の端120とケーブル35の第2の端122との間に流すことができる導体51と、(ii)遠位回路40において生じる温度読み取りに対応するデジタルデータをケーブル35の第2の端122からケーブル35の第1の端120へと(つまり、ハブ30の方向に)伝えるように構成されるデータ経路124とを備え得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、モジュール60がケーブル35の第2の端122に(例えば、直接的に、または、介在する構成要素を通じて)備え付けられてもよい。遠位回路40はモジュール60に備え付けられ得る。いくつかの実施形態では、遠位回路40のための電力(電圧、VCC)および接地(GND)は、ケーブル35を介して提供され得る。
【0063】
コネクタ42aの第1の部分140がモジュール60に設けられてもよく、コネクタ42aの第2の部分142が基板59に設けられてもよい。コネクタ42aの第1の部分140は、電気信号がコネクタ42aを通じて変換器配列50から遠位回路40へと通過し、次にハブ30へと通過するように構成されるように、コネクタ42aの第2の部分142と嵌まり合う。そのために、コネクタ42aの第1の部分140がコネクタ42aの第2の部分142に嵌め合わされるとき、1つまたは複数の温度センサ54からの信号は、基板59における配線を通り、コネクタ42aを通り、遠位回路40へと進むように構成される。遠位回路40は、マルチプレクサ81と、アナログデジタル変換器83と、制御装置85とを備える。また、1つまたは複数の温度センサ54についての共通接地信号110cは、電極要素52のための交流電流信号110aに加えて、コネクタ42aを通じて提供され得る。交流電流信号110aは、1つまたは複数の電極要素52がケーブル35の対応する導体に電気的に接続され得るように、基板59における適切な配線を通じて続くことができる。
【0064】
図4Cおよび
図4Dを参照すると、いくつかの実施形態では、信号110a~110cは、コネクタ42a内の伝導性要素を介して、コネクタ42aを通過することができる。伝導性要素は、コネクタ42aの第1の部分140が第2の部分142に嵌まり合って接続されるように、複数のピン200を備え得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のピン200は、コネクタ42aの第2の部分142における伝導性要素に嵌まり合って接続するように、コネクタ42aの第1の部分140に設けられ得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のピン200は、コネクタ42aの第1の部分140における伝導性要素に嵌まり合って接続するように、コネクタ42aの第2の部分142に設けられ得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、コネクタ42aは、ピン200に加えて1つまたは複数の指示ピン202を備え得る。1つまたは複数の指示ピン202は、コネクタ42aの第1の部分140および/または第2の部分142において、コネクタ42aに組み込むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202は、ピン200と同じコネクタ42aの第1の部分140または第2の部分142の一方に組み込むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202は、ピン200に対して異なるコネクタ42aの第1の部分140または第2の部分142の一方に組み込むことができる。例えば、ピン200は、第1の部分140に取り外し不可能に備え付けることができ、指示ピン202は、第2の部分142に取り外し不可能に備え付けることができる。
図4Fは、電気コネクタ200(例えば、ピン)と指示電気コネクタ202(例えば、指示ピン)とが、コネクタ42gとして示されている第2の部分142に取り外し不可能に備え付けられ得るコネクタ42aの他の例示の実施形態を示している。
【0066】
コネクタ42aは第1の端204と第2の端206とを備え得る(
図4Dおよび
図4E)。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202は、コネクタ42aの第1の端204および/または第2の端206に位置決めされ得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの指示ピン202がコネクタ42aの第1の端204に位置決めでき、少なくとも1つの指示ピン202がコネクタ42aの第2の端206に位置決めできる。いくつかの実施形態では、1つの指示ピン202がコネクタ42aの第1の端204に位置決めでき、少なくとも1つの指示ピン202がコネクタ42aの第2の端206に位置決めできる。明確性および簡潔性のために、例示の実施形態は、単一の指示ピン202(
図4D参照)または2つの指示ピン202aおよび202b(
図4E参照)を示しているが、任意の数の指示ピン202が使用されてもよく、本開示内で検討されている。
【0067】
温度センサ54から提供される信号110bが塩水と関連付けられる変化によって影響され得るため(例えば、コネクタ42a内の患者からの汗が、測定データからのより高い温度読み取りデータをもたらし得る)、いくつかの実施形態では、コネクタ42aの第1の部分140および第2の部分142は、水分(例えば、汗、シャワーなど)が、ピン200および指示ピン202を含む電気回路構成と干渉するのを防止するために、防水材料(例えば、ゴム)から概して形成されてもよい。さらに、第1の部分140と第2の部分142とは、第1の部分140および第2の部分142の外部の水からの侵入からピン200および指示ピン202を保護する防水シールを形成するように一体に嵌まり合うように構成されてもよい。また、非塩水および/または塩水の侵入が、コネクタ42aの第1の部分140と第2の部分142との間の接続解除(または完全な防水接続の欠如)を指示してもよい。1つまたは複数の指示ピン202は、コネクタ42aの状況に関するフィードバックを提供することができる。状況は、システム10の使用の間のコネクタ42aの1つまたは複数の状態であり得る。状態は、限定されることはないが、接続の欠如、水の存在、塩の存在、1つまたは複数の外部物質の存在、第2の部分142からの第1の部分140の接続解除、およびそれらの組み合わせなどがあり得る。そのために、いくつかの実施形態では、指示ピン202は、例えば、コネクタ42aの第2の部分142へのコネクタ42aの第1の部分140の接続解除の検出を助けることができる。いくつかの実施形態では、指示ピン202は、例えば、コネクタ42aの第1の部分140とコネクタ42aの第2の部分142との間での電圧の喪失および/または電流の喪失などの検出を助けることができる。
【0068】
図4Dを参照すると、コネクタ42aの第1の部分140における1つまたは複数のピン200は、コネクタ42aの第2の部分142における1つまたは複数のソケットコネクタ212aに嵌まり合って接続することができる。同様に、コネクタ42aの第1の部分140における1つまたは複数の指示ピン202は、コネクタ42aの第2の部分142における1つまたは複数の指示ソケットコネクタ212bに嵌まり合って接続することができる。ピン200、指示ピン202、ソケットコネクタ212a、および指示ソケットコネクタ212bは、銅、アルミニウム、金、銀、およびそれらの組み合わせなど、伝導性材料から構築される、または伝導性材料で被覆される。いくつかの実施形態では、それぞれのピン200と関連付けられるソケットコネクタ212aの深さd
Pは、それぞれの指示ピン202と関連付けられる指示ソケットコネクタ212bの深さd
Iと同様であり得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202と指示ソケットコネクタ212bとの間の接続解除が、ソケットコネクタ212aからのピン200の接続解除の前に起こり得るように、それぞれのピン200と関連付けられるソケットコネクタ212aの深さd
Pは、それぞれの指示ピン202と関連付けられる指示ソケットコネクタ212bの深さd
Iより大きくなるように構成され得る。1つまたは複数の指示ピン202と指示ソケットコネクタ212bとの接続または接続解除を監視することは、部分的接続解除の検出を可能とし、そのため、第2の部分142からの第1の部分140の可能性のある接続解除および/または起こり得る接続解除(または差し迫った接続解除)の検出を可能とする。
【0069】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202は、ピン200の長さLPと同様の長さLIを有し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202と、関連付けられる指示ソケットコネクタ212bとの間の接続解除が、ピン200と、関連付けられるソケットコネクタ212aとの接続解除の前に起こり得るように、ならびに/または、1つもしくは複数の指示ピン202が、第2の部分142からの第1の部分140の可能性のある接続解除および/もしくは起こり得る接続解除の検出を提供するように構成され得るように、1つまたは複数の指示ピン202の長さLIはピン200の長さLPより短くされ得る。
【0070】
図4Dを参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ソケットコネクタ212bは、1つまたは複数の抵抗R
Iと電気通信していてもよい。電流が、指示ピン202から1つまたは複数の指示ソケットコネクタ212bへと供給され得る。電流は、制御装置85、遠位回路40、ハブ30、電場発生装置20、外部供給源、またはそれらの組み合わせによって提供され得る。いくつかの実施形態では、抵抗R
Iは、本明細書に記載されている精密抵抗89であり得る。いくつかの実施形態では、抵抗R
Iは、1つまたは複数の別の抵抗であり得る。1つまたは複数の抵抗R
Iにわたる電圧などの電気パラメータが、コネクタ42aの状況を決定するために機器213によって監視され得る。1つまたは複数の抵抗R
Iにわたる電圧は、抵抗R
Iにわたる電圧などの電気パラメータにおける変化を検出するために、機器213によって複数の時間の段階において監視および/または記録され得る。例えば、指示ピン202がひとたび指示ソケットコネクタ212bと嵌まり合って係合および/または接続されると、抵抗R
Iにわたる電圧における変化は、コネクタ42aの第1の部分140と第2の部分142との間に入る塩水を指示することができる。いくつかの実施形態では、抵抗R
Iにわたる較正された電圧が決定され得る。較正された電圧からの変動は、コネクタ42aの異なる状況(例えば、塩水の存在、接続解除された第1の部分140および第2の部分142)を指示することができる。抵抗R
Iへの完全な電圧喪失は、第2の部分142からの第1の部分140の接続解除を指示することができる。
【0071】
ここで
図4Eを参照すると、いくつかの実施形態では、2つ以上の指示ピン202(指示ピン202aおよび指示ピン202bとして
図4Eでは示されている)が、コネクタ42bの第1の部分140bおよびコネクタ42bの第2の部分142bにわたって1つまたは複数の監視回路210(例えば、単純回路、直列回路)を形成し得ることを除いて、コネクタ42aの構造に従って構築されているコネクタ42bの例示の実施形態の図が示されている。いくつかの実施形態では、指示ピン202はコネクタ42bの第1の部分140bに位置決めでき、対応する指示ソケットコネクタ212bはコネクタ42bの第2の部分142bに位置決めできる。1つまたは複数の伝導線214が指示ソケットコネクタ212b同士の間に設けられ得る。電流が、制御装置85、遠位回路40、ハブ30、電場発生装置20、外部供給源、またはそれらの組み合わせによって提供され得る。そのために、指示ピン202a、202bが指示ソケットコネクタ212bの中で嵌まり合って係合されるとき、監視回路210(例えば、閉回路)が形成され得る。
【0072】
監視回路210は閉回路であるとしてここでは記載されているが、監視回路210がコネクタ42bの状況を決定するために他の手法で実施され得ることは、理解されるべきである。例示の状況は、第1の部分140bと第2の部分142bとが接続されるか接続解除されるかを決定するために、第1の部分140bと第2の部分142bとの相対的な場所を含む。監視回路210は、第1の部分140bと第2の部分142bとの相対的な場所および/または配向を決定するために、1つまたは複数の電気センサ、光学センサ、または機械機構を監視してもよい。例示の電気センサには、誘導式近接センサ、磁気式近接センサ、または容量式近接センサがあり得る。これらの電気センサの各々において、センサは第1の部分140bと第2の部分142bとの一方に備え付けることができ、検出物体が第1の部分140bと第2の部分142bとの他方に備え付けることができる。光学センサは、第1の部分140bと第2の部分142bとの一方に備え付けられるフォトソース(例えば、光ダイオード)と、第1の部分140bと第2の部分142bとの他方に備え付けられる光検出器(例えば、光ダイオード)とを含み得る。他の実施形態では、フォトソースおよび光検出器が第1の部分140bまたは第2の部分142bの一方に備え付けることができ、反射器が第1の部分140bと第2の部分142bとの他方に備え付けることができる。監視回路210によって監視される1つまたは複数の指示ピン202および指示ソケットコネクタ212bなどの機械機構の例は、本明細書において詳細に記載されている。1つまたは複数の指示ピン202a、202bが指示ソケットコネクタ212bから接続解除されることになる場合、監視回路210は破壊され、電流はコネクタ42bの第2の部分142を通じて流れない。監視回路210に沿っての電流における変化を(例えば、制御装置85によって)監視することは、コネクタ42bの状況を提供してもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、監視回路210は1つまたは複数の抵抗R
Iを含み得る。
図4Dにおける例示の実施形態と同様に、1つまたは複数の抵抗R
Iにわたる電圧は、コネクタ42bの状況を決定するために監視されてもよい。例えば、抵抗R
Iにわたる電圧における変化は、コネクタ42bの第1の部分140と第2の部分142との間に入る塩水を指示することができる。いくつかの実施形態では、抵抗R
Iにわたる較正された電圧が決定され得る。較正された電圧からの変動は、コネクタ42bの異なる状況(例えば、塩水の存在、接続解除された第1の部分140および第2の部分142)を指示することができる。抵抗R
Iへの完全な電圧喪失は、第2の部分142からの第1の部分140の接続解除を指示することができる。
【0074】
図1、
図4D、および
図4Eを参照すると、いくつかの実施形態では、指示システム260が、データ、状況、状態、行動、命令、またはそれらの組み合わせを使用者および/または患者に提供するように構成されてもよい回路構成が設けられる。例えば、いくつかの実施形態では、指示システム260は、システム10の1つまたは複数の構成要素の状況(例えば、オン/スタンバイ、エラー指示、電池充電の状況、コンプライアンス基準)と関連付けられるデータを提供することができる。いくつかの実施形態では、指示システム260は、ハブ30と電場発生装置20との間でケーブル25に沿っての任意の位置に備え付けられ得る。いくつかの実施形態では、指示システム260はハブ30に備え付けられ得る。いくつかの実施形態では、指示システム260は遠位回路40に備え付けられ得る。いくつかの実施形態では、指示システム260は制御装置85に備え付けられ得る。いくつかの実施形態では、指示システム260は、コネクタ42の中に、ハブ30の中に、電場発生装置20の中に、制御装置85の中に、および/またはそれらの組み合わせで、組み込まれ得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、指示システム260は、監視回路210によって生成された1つまたは複数の信号の受信に基づいて、コネクタ42の読み取り状況に関して、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、および/または触覚的フィードバックを使用者に提供するなど、所定の行動を実施し得る、または所定の行動の実施をもたらし得る。指示システム260は、指示ピン202の使用を介して提供される電圧における変動および/または電流における変動に関するデータを受信することができる。指示ピン202の使用を介して提供される電圧における変動および/または電流における変動に関するデータは、1つまたは複数のフィードバック命令を使用者に提供することができる。1つまたは複数のフィードバック命令は、視覚的システム(例えば、LEDライト、画面、および/またはモニタなど)、聴覚的システム(例えば、音色、ブザー音)、または触覚的フィードバック(例えば、振動)を介して提供され得る。連想される行動とも称されるフィードバック命令には、限定されることはないが、「コネクタを外す」、「コネクタを乾燥させる」、および/または「コネクタに力を加える」などがあり得る。例えば、視覚的システムは、コネクタ42の状況が悪いことを指示し、「コネクタを外す」または「コネクタを一体に押す」ことを使用者に命令する赤色ライトを提供することができる。他の例では、視覚的システムは、コネクタ42の状況が良いことを指示し、「システムを使用し続ける」ことを使用者に命令する緑色ライトを提供することができる。本明細書に記載されているように、システムは、電場発生装置に電源を切るように信号を送るように構成され得る。例えば、指示ソケットコネクタからの指示ピンの接続解除の検出は、電場発生装置の電源を切るための安全機構として使用できる。
【0076】
図5A~
図5Eは、遠位回路40からの信号250がコネクタ42を横断するように、遠位回路40とハブ30との間に位置決めされるコネクタ42の例示の実施形態を示している。例えば、
図5Bおよび
図5Cでは、4つの信号250a~250d、すなわち、電極要素52へと進む交流電流のための第1の信号250a(「交流電流」)と、UART86とハブ30との間を横断するデータのための第2の信号250b(「Data」)と、遠位回路40への電力のための第3の信号250c(「VCC」)と、遠位回路40についての接地のための第4の信号250d(「GND」)とが、コネクタ42cを横断する。
【0077】
図5Bおよび
図5Cを参照すると、基板59は1つまたは複数の電極要素52を支持することができる。1つまたは複数の電極要素52は、患者の身体(例えば、頭)に接しての配置のために構成され得る、および/または、基板59は、複数の電極要素52を患者の身体に接して保持するように構成され得る。1つまたは複数の温度センサ54は、電極要素52の温度を感知することができるように、それぞれの電極要素52に隣接して、および/または、それぞれの電極要素52に下に、位置決めされ得る。
【0078】
モジュール65が基板59に(直接的に、または介在する構成要素を通じてのいずれかで)備え付けられ得る。いくつかの実施形態では、遠位回路40はモジュール65に備え付けられ得る。いくつかの実施形態では、遠位回路40のための電力(電圧、VCC)および接地(GND)は、ケーブル35を介して提供され得る。コネクタ42cの第1の部分140cはケーブル35の第2の端122に設けられ、コネクタ42cの第2の部分142cは基板59に設けられる。コネクタ42cの第1の部分140cは、電気信号がコネクタ42cの両方の部分140cおよび142cを通過することができるように、コネクタ42cの第2の部分142cに嵌まり合うように接続される。コネクタ42cの両方の部分140cおよび142cが嵌め合わされるとき、ケーブル35からの信号はコネクタ42cを通じて遠位回路40へと進める。同様に、コネクタ42cの両方の部分140cおよび142cが嵌め合わされるとき、遠位回路40からの信号はコネクタ42cを通じてハブ30へと進める。
【0079】
いくつかの実施形態では、ケーブル35は、1つまたは複数の変換器配列50が患者の身体に最初に配置されるとき、基板59から接続解除され得る。1つまたは複数の変換器配列50が所望の位置にされると、ケーブル35はコネクタ42cを介して変換器配列50に接続され得る。
【0080】
図5Cおよび
図5Dを参照すると、いくつかの実施形態では、
図4Cおよび
図4Dと同様に、信号250a~250d(
図5Bに示されている)は、コネクタ42cの第1の部分140cが第2の部分142cに嵌まり合って接続および/または係合されるように、複数のピン200を介して提供され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のピン200は、コネクタ42cの第2の部分142cに嵌まり合って接続するように、コネクタ42cの第1の部分140cに設けられ得る(
図5Dに示されている)。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のピン200は、コネクタ42cの第1の部分140cに嵌まり合って接続するように、コネクタ42cの第2の部分142cに設けられ得る。
【0081】
いくつかの実施形態では、コネクタ42cは、ピン200に加えて1つまたは複数の指示ピン202を備え得る。1つまたは複数の指示ピン202はコネクタ42cに組み込むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202は、ピン200と同じコネクタ42cの部分140cまたは142cに組み込むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202は、ピン200に対して異なるコネクタ42cの第1の部分140cまたは第2の部分142cの一方に組み込むことができる。コネクタ42cは第1の端204cと第2の端206cとを備え得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202は、コネクタ42cの第1の端204cおよび/または第2の端206cに位置決めされ得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの指示ピン202がコネクタ42cの第1の端204cに位置決めでき、少なくとも1つの指示ピン202がコネクタ42cの第2の端206cに位置決めできる。いくつかの実施形態では、1つの指示ピン202が、コネクタ42cの第1の端204cに位置決めできる、または、コネクタ42cの第2の端206cに位置決めできる。明確性および簡潔性のために、単一の指示ピン202(
図5Dに示されている)および2つの指示ピン202(
図5Eに示されている)を示している例示の実施形態が示されているが、任意の数の指示ピン202が使用されてもよく、本開示内で検討されている。
【0082】
1つまたは複数の指示ピン202は、コネクタ42cの状況に関するフィードバックを提供することができる。そのために、いくつかの実施形態では、指示ピン202は、コネクタ42cの第2の部分142cへのコネクタ42cの第1の部分140cの接続解除または部分的接続解除の検出を助けることができる。いくつかの実施形態では、指示ピン202は、例えば、コネクタ42cの第1の部分140cとコネクタ42cの第2の部分142cとの間での電圧の喪失および/または電流の喪失などの検出を助けることができる。
【0083】
図5Dを参照すると、コネクタ42cの第1の部分140cにおける1つまたは複数のピン200は、1つまたは複数のソケットコネクタ212aに嵌まり合って接続することができる。同様に、コネクタ42cの第1の部分140cにおける1つまたは複数の指示ピン202は、コネクタ42cの第2の部分142cにおける1つまたは複数の指示ソケットコネクタ212bに嵌まり合って接続することができる。いくつかの実施形態では、それぞれのピン200と関連付けられるソケットコネクタ212aの深さd
Pは、それぞれの指示ピン202と関連付けられる指示ソケットコネクタ212bの深さd
Iと同様であり得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202の間の接続解除がピン200の接続解除の前に起こり得るように、ならびに/または、1つもしくは複数の指示ピン202が、部分的接続解除の検出、延いては、第2の部分142cからの第1の部分140cの可能性のある接続解除および/もしくは起こり得る接続解除の検出を提供するように構成され得るように、それぞれのピン200と関連付けられるソケットコネクタ212aの深さd
Pは、それぞれの指示ピン202と関連付けられる指示ソケットコネクタ212bの深さd
Iより大きくなるように構成され得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ピン202の長さLIは、ピン200の長さLPと同様であり得る。いくつかの実施形態では、関連付けられる指示ソケットコネクタ212bからの1つまたは複数の指示ピン202の間の接続解除が、関連付けられるソケットコネクタ212aからのピン200の接続解除の前に起こり得るように、ならびに/または、1つもしくは複数の指示ピン202が、第2の部分142cからの第1の部分140cの部分的接続解除、または可能性のある接続解除および/もしくは起こり得る接続解除の検出を提供するように構成され得るように、1つまたは複数の指示ピン202の長さLIはピン200の長さLPより短くされ得る。
【0085】
図5Dを参照すると、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示ソケットコネクタ212bは、1つまたは複数の抵抗R
Iと電気通信していてもよい。いくつかの実施形態では、抵抗R
Iは、本明細書に記載されている精密抵抗89であり得る。いくつかの実施形態では、抵抗R
Iは、1つまたは複数の別の抵抗であり得る。1つまたは複数の抵抗R
Iにわたる電圧は、コネクタ42cの状況を決定するために監視されてもよい。例えば、指示ピン202がひとたび指示ソケットコネクタ212bと嵌まり合って接続および/または係合されると、抵抗R
Iにわたる電圧における変化は、コネクタ42cの第1の部分140cと第2の部分142cとの間に入る塩水を指示することができる。いくつかの実施形態では、抵抗R
Iにわたる較正された電圧が決定され得る。較正された電圧からの変動は、コネクタ42cの異なる状況(例えば、塩水の存在、接続解除された第1の部分140cおよび第2の部分142c、部分的接続解除)を指示することができる。抵抗R
Iへの完全な電圧喪失は、第2の部分142cからの第1の部分140cの接続解除を指示することができる。
【0086】
ここで
図5Eを参照すると、いくつかの実施形態では、2つ以上の指示ピン202が、コネクタ42dの第1の部分140dおよびコネクタ42dの第2の部分142dにわたって1つまたは複数の監視回路210a(例えば、単純回路、直列回路)を形成し得ることを除いて、先に記載されたコネクタ42cに従って構築されているコネクタ42dが示されている。いくつかの実施形態では、指示ピン202はコネクタ42dの第1の部分140dに位置決めでき、対応する指示ソケットコネクタ212bはコネクタ42dの第2の部分142dに位置決めできる。1つまたは複数の伝導線214が、指示ピン202同士または指示ソケットコネクタ212b同士の間に設けられ得る。
図5Eに示されている実施形態では、電流が、制御装置85、遠位回路40、ハブ30、電場発生装置20、外部供給源、またはそれらの組み合わせによって提供され得る。そのために、指示ピン202が指示ソケットコネクタ212bの中で嵌まり合って係合されるとき、監視回路210a(つまり、閉回路)が形成され得る。1つまたは複数の指示ピン202が指示ソケットコネクタ212bから接続解除されることになる場合、監視回路210aは破壊され、電流はコネクタ42dの第2の部分142dを通じて流れない。監視回路210aに沿っての電流における変化を監視することは、関連付けられるソケットコネクタ212aからのピン200の接続解除(例えば、部分的接続解除)の前に、関連付けられる指示ソケットコネクタ212bから1つまたは複数の指示ピン202を接続解除することによって、コネクタ42dの状況を提供することができる。
【0087】
図5Fを参照すると、本開示により構築されているコネクタ42eの他の例が示されている。コネクタ42eは第1の部分140eと第2の部分142eとを備える。コネクタ42eは、指示ピン202がピン200と同じ長さであるが、指示ソケットコネクタ212bが第2の部分142e中に入り込まされることを除いて、先に記載されているコネクタ42dと構造および機能が同様である。具体的には、第2の部分142eは、ソケットコネクタ212aおよび指示ソケットコネクタ212bに隣接する第1の側216が設けられる。ソケットコネクタ212aは第1の側216を通じて延びてもよい。第1の側216は、ピン200がソケットコネクタ212aへと延びることができ、指示ピン202が指示ソケットコネクタ212bへと延びるように、第1の部分140eに嵌まり合うように構成される。開口218aおよび218bが、指示ピン202を指示ソケットコネクタ212bに通して係合させるために、第1の側216と指示ソケットコネクタ212bとの間に設けられ得る。ソケットコネクタ212aは第1の側216と面一とでき(または、第1の側216から第1の距離で離間でき)、指示ソケットコネクタ212bは第1の側216から第2の距離220で離間できる。第2の距離220は、ソケットコネクタ212aからのピン200の接続解除の前に指示ピン202からお指示ソケットコネクタ212bの接続解除をもたらすために、ソケットコネクタ212aが第1の側216から離間される第1の距離より大きい。いくつかの実施形態では、2つ以上の指示ピン202は、コネクタ42eの第1の部分140eおよびコネクタ42eの第2の部分142eにわたって1つまたは複数の監視回路210a(例えば、単純回路、直列回路)を形成し得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、指示ピン202はコネクタ42eの第1の部分140eに接続でき、対応する指示ソケットコネクタ212bはコネクタ42eの第2の部分142eに接続できる。1つまたは複数の伝導線214が第2の部分142eの中で指示ソケットコネクタ212b同士の間に設けられ得る。電流が、制御装置85、遠位回路40、ハブ30、電場発生装置20、外部供給源、またはそれらの組み合わせによって提供され得る。そのために、指示ピン202が指示ソケットコネクタ212bの中で嵌まり合って係合されるとき、監視回路210a(つまり、閉回路)が形成され得る。1つまたは複数の指示ピン202が指示ソケットコネクタ212bから接続解除されることになる場合、監視回路210aは破壊され、電流はコネクタ42eの第2の部分142eを通じて流れない。監視回路210aに沿っての電流における変化を監視することは、関連付けられるソケットコネクタ212aからのピン200の接続解除(例えば、部分的接続解除)の前に、関連付けられる指示ソケットコネクタ212bから1つまたは複数の指示ピン202を接続解除することによって、コネクタ42eの状況を提供することができる。
【0089】
図5D、
図5E、および
図5Fを参照すると、いくつかの実施形態では、(
図4Dおよび
図4Eについて先に記載されているような)指示システム260が、データ、状況、状態、行動、命令、またはそれらの組み合わせを使用者および/または患者に提供するように構成されてもよい回路構成が設けられる。
【0090】
ここで
図5Gを参照すると、本開示により構築されているシステム10aの例示の実施形態が示されている。システム10aは、コネクタ42aが反転され、4個だけの電気コネクタ200と、少なくとも1つの単一の指示ピン202とを有するコネクタ42fとして示されていることを除いて、
図4Aのシステムと同様に構築されている。コネクタ42fは、第1の遠位回路40が組み込まれている第1の部分140と、第2の部分142とを備える。第1の遠位回路40を有する第1の部分140は、信号110bの各々を受信し、信号110bの各々を信号250a~250dへと処理する。(
図5Bおよび
図5Cを参照して)上記で検討されているように、4つの信号250a~250d、すなわち、電極要素52へと進む交流電流のための第1の信号250aと、UART86とハブ30との間を横断するデータのための第2の信号250bと、遠位回路40への電力のための第3の信号250cと、遠位回路40についての接地のための第4の信号250dとが、コネクタ42fを横断する。
【0091】
本開示によるシステム10を使用するための例示の方法が、ここで説明される。第1のステップにおいて、1つまたは複数の電極要素52が患者の身体に固定され得る。第2のステップにおいて、1つまたは複数のピン200が1つまたは複数のソケットコネクタ212aに嵌まり合って接続され得る。したがって、1つまたは複数の指示ピン202が1つまたは複数の指示ソケットコネクタ212bに嵌まり合って接続され得る。第3のステップにおいて、電流が1つまたは複数の指示ピン202に提供され得る。第4のステップにおいて、制御装置85、ハブ30、電場発生装置20、またはそれらの組み合わせが、1つまたは複数の温度読み取りを取得するとき、および、TTフィールドを提供するとき、機器213を介してシステム10の使用の間に1つまたは複数の指示ピン202に提供される電流から、フィードバックを監視し得る。例えば、制御装置85は、本明細書に記載されているような1つまたは複数の指示ピン202に提供される電流からフィードバックを監視するために、1つまたは複数の抵抗RIにわたる電圧における変化を監視することができる。第5のステップにおいて、ハブ30または電場発生装置20は、1つまたは複数の指示ピン202に提供される電流からのフィードバックに基づいて、コネクタ42の状況を決定することができる。例えば、電圧が0である場合、コネクタ42の状況の決定は、コネクタ42の第1の部分140がコネクタ42の第2の部分142から接続解除されたことであり得る。第6のステップにおいて、1つまたは複数の指示、および任意選択で、行動、命令、データ、またはそれらの組み合わせが、使用者および/または患者に提供されて得る。例えば、1つまたは複数の指示は、コネクタ42の状況を提供することができる、および/または、コネクタ42の続けての使用を確保するために適切な推奨される行動を提供することができる。
【0092】
任意選択で、接続解除または部分的接続解除が検出される場合、監視回路210または指示システム260からの信号が、電場発生装置20の電源を切ることなど、所定の行動をもたらすために電場発生装置20に送信され得る。電場発生装置20は、信号を受信し、電場発生装置20の電源を切ることをもたらすように構成される電源切断回路が設けられてもよい。電源切断回路は、マイクロプロセッサのインターフェース、またはリレーに結合されるアナログデジタル変換器であり得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、電極要素52が衛生化および/または掃除できるように、任意選択のステップがコネクタ42の第1の部分140とコネクタ42の第2の部分142とを接続解除することを含み得る(つまり、ピン200がソケットコネクタ212aから接続解除され、指示ピン202が指示ソケットコネクタ212bから接続解除され得る)。次に、コネクタ42の第1の部分140はコネクタ42の第2の部分142に再接続させることができる。
【0094】
ここで
図6を参照すると、本開示により構築されているシステム10aの例示の実施形態の図が示されている。システム10aは、ケーブル25を電場発生装置20に接続するように動作可能である電場発生装置として信号コネクタ21を含む。
図6に示されているように、ケーブル25は、ハブ30aに電気的に結合される8個の導体のケーブルであり得る。この実施形態では、ハブ30aは、各々の変換器配列50を電場発生装置20に接続するように動作可能な接続箱として機能することができる。図示されているように、ハブ30aは、4個のコネクタ42a-1~42a-4に接続される4本のケーブル35(つまり、ケーブル35a~35d)を備える。いくつかの実施形態では、コネクタ42a-1~42a-4は、コネクタ42aと構造および機能が同様であるが、コネクタ42a-1~42a-2は、コネクタ42bまたはコネクタ42gの一方と構造および機能において同様であってもよい。
【0095】
一実施形態では、
図6に示されているように、コネクタ42a-1~42a-4は、コネクタ42a-1~42a-4の各々と一体化された遠位回路40を備える。各々のコネクタ42a-1~42a-4は、先に記載されているようなピン200を少なくとも10個備える。4本のケーブル35の各々は、具体的なコネクタ42aとハブ30aとの間での4本のワイヤのケーブルであり得る。一実施形態では、コネクタ42a-1~42a-4の各々は、少なくとも24個のピンを有するUSB Type-Cコネクタである。一実施形態では、USB Type-Cコネクタは、反転可能となるように構成され、つまり、USB Type-Cコネクタは、いずれかの可能な配向で結合させるように構成される。
【0096】
ここで
図7を参照すると、コネクタ42a-1の例示の実施形態の図が示されている。コネクタ42a-1~42a-4は構造が同一であり得る。したがって、コネクタ42a-1だけが簡潔性のために以後において説明される。図示されているように、コネクタ42a-1は、ケーブル35に電気的に結合され、第1の部分140aを含む。一実施形態では、コネクタ42a-1は、USB Type-C(USB-C)のコネクタなど、一般的または標準的なコネクタを使用でき、第1の部分140aは、USB-Cプラグを受け入れるように動作可能なUSB-Cポートであり得る。一実施形態では、第1の部分140aと第2の部分142aとの両方(
図8に示されている)が、USB-Cプラグを受け入れるように動作可能なUSB-Cポートであり、USB-Cプラグを備える中間コネクタ145が、第2の部分142aを第1の部分140aと結合するために使用され得る。一実施形態では、USB-Cコネクタおよびワイヤは、ケーブル35とケーブル25との両方代わりに使用されてもよい。
【0097】
一実施形態では、USB Type-Cコネクタは防水コネクタである。例えば、防水コネクタとしてのUSB Type-Cコネクタは、第1の部分140が第2の部分142と嵌め合わされるとき、ガスケットが圧縮され、第1の部分140と第2の部分142との間に水密なシールを作り出し、それによって、水などの汚染物が水密シールに浸透するのを防止し、1つまたは複数のピン200、指示202、またはソケット212を接触させるように、第1の部分140と第2の部分142との間にガスケットを含み得る。
【0098】
ここで
図8を参照すると、コネクタ42a-1、および、本開示により構築されている変換器配列50の例示の実施形態の上から下に見た透視図が示されている。変換器配列50は、具体的な温度センサ54とそれぞれが関連付けられる複数の電極要素52を備える。複数のワイヤ45が、信号110bを、各々の電極要素52のそれぞれの温度センサ54からコネクタ42a-1の第2の部分142aへと伝導する。遠位回路40は、複数の信号110bをデータ信号へと処理し、例えば、上記でより詳細に検討されているような4本のワイヤのケーブル35のGND、VCC、DATA、およびTTFなど、4つの導体51のうちの1つに沿ってデータ信号を伝送する。
【0099】
複数のワイヤ45が複数の電極要素52へと延びている。複数のワイヤ45は、複数の電極要素52からコネクタ42a-1の第2の部分142aへと延びる10本のワイヤ45として示されている。一実施形態では、
図8に示されているように、遠位回路40は、コネクタ42a-1の第1の部分140aの中の回路構成に埋め込まれ、例えば4本のワイヤのケーブルといったケーブル35に結合される。
【0100】
ここで
図9を参照すると、コネクタ42a-1、および、本開示により構築されている
図8の変換器配列50の例示の実施形態の下から上に見た透視図が示されている。変換器配列50は、この透視図からは見ることができない具体的な温度センサ54とそれぞれが関連付けられる複数の電極要素52を備える。複数のワイヤ45が、信号110a、信号110b、および信号110cを、各々の電極要素52のそれぞれの温度センサ54からコネクタ42a-1の第2の部分142aへと伝導する。遠位回路40は、複数の信号110bをデータ信号へと処理し、例えば、上記でより詳細に検討されているような4本のワイヤのケーブル35のGND、VCC、DATA、およびTTFなど、4つの導体51のうちの1つに沿ってデータ信号を伝送する。
【0101】
ここで
図10を参照すると、本開示により構築されているハブ30aの例示の実施形態の図が示されている。ハブ30aは、複数の配列コネクタ354を支持する筐体350を概して備える。各々の配列コネクタ354は、以下で検討されているようなことを除いて
図5Dおよび
図5Eに示されているようなコネクタ42cまたは42dと同様に構築される4本ワイヤのコネクタであり得る。各々の配列コネクタ354は筐体350の中に位置決めされ得る。しかしながら、
図10に示されていないいくつかの実施形態では、1つまたは複数の配列コネクタ354は、筐体350に組み込まれず、筐体350と別体である。
【0102】
図10に示されているように、ハブ30aの各々の配列コネクタ354が、第1の部分140cなどの第1の部分140、または第2の部分142dを受け入れるように動作可能なポート358を含み、ポート358をケーブル366に電気的に結合するように動作可能な少なくとも4つのピン362a~362dを備え得る。4つのピン362a~362dの各々は、それぞれの変換器配列50から電場発生装置20へのVCC信号、GND信号、データ信号、およびTTフィールド信号と関連付けられ得る。
【0103】
一実施形態では、ハブ30aに接続される各々の変換器配列50は、それぞれの電極要素52の各々と、第1の部分140aまたは第1の部分140dなどのプラグを受け入れるように動作可能なポート358との間の場所において、遠位回路40を備える。一実施形態では、プラグは、
図8に示されているものなどの第1の遠位回路40と、4本のワイヤのケーブル35を介しての導体51の各々とに電気的に結合される。一実施形態では、プラグおよびポート358(例えば、TRRSコネクタ)は3.5mmの「オーディオジャック」であり、つまり、プラグはTRRSプラグであり、ポート358はTRRSソケットまたはポートである。この実施形態では、ケーブル366が、
図1に示されているケーブル25の代わりに使用されている。
【0104】
一実施形態では、ケーブル366は、少なくとも10本のワイヤを備えることができ、ケーブル25と同様に構築でき(各々のポート358が共通のGND導体51および共通のVCC導体51を使用する場合)、最大で16本のワイヤを含むことができる(各々のポート358が独立したGND導体51および独立したVCC導体51を使用する場合)。一実施形態では、ケーブル366は、USB-Cケーブルであり、USB-C接続を介してハブ30aに接続される。一実施形態では、各々の変換器配列50はUSB-Cケーブルを介してハブ30aに接続され、ポート358はUSB-Cポートである。
【0105】
一実施形態では、ハブ30aの筐体350は付着部材368をさらに備え得る。付着部材368は、筐体350に付着させることができ、使用者はハブ30aを自身に付着させることができる。いくつかの実施形態では、付着部材368は、本明細書に記載されたハブ30に固定される。いくつかの実施形態では、付着部材368は、本明細書に記載されたモジュール60および/または基板59に固定される。
【0106】
一実施形態では、筐体350は柔軟である。この実施形態では、筐体350は、ハブ30aが配置される表面の輪郭に一致する。例えば、ハブ30aが患者の身体に配置される場合、筐体350は患者の身体に一致する、または、ハブ30aが具体的な変換器配列50に配置される場合、筐体350は変換器配列50に一致する。
【0107】
一実施形態では、付着部材368クリップ付着部材である。クリップ付着部材によって、例えば、ハブ30aを使用者の衣服にクリップ留めすることで使用者の衣服に固定させるなど、使用者はハブ30aを自身に固定させることができる。
【0108】
一実施形態では、付着部材368は、粘着性を有する接着付着部材であり、着用可能パッチとも称され得る。接着付着部材によって、例えば、接着剤を用いることで使用者の衣服または使用者の皮膚に固定させるなど、使用者はハブ30aを自身に固定させることができる。一実施形態では、接着付着部材が患者の皮膚に固定されるときなど、接着剤は長い時間の期間にわたって生体適合性とでき、つまり、接着付着部材は、患者の皮膚に接着するかまたは貼り付くことになり、患者の皮膚との反応をもたらしにくい。
【0109】
一実施形態では、接着付着部材は、柔軟である筐体350を備える。この実施形態では、筐体350は、接着付着部材が患者の皮膚といった患者に配置される場所において、筐体350を患者の身体の輪郭に一致させるように、柔軟である。
【0110】
一実施形態では、付着部材368は面ファスナである。一実施形態では、付着部材368はフック要素とループ要素とを備え得る。フック要素およびループ要素の一方は筐体350に付着させることができ、一方、フック要素およびループ要素の他方は、例えば、先に記載されている接着剤などの接着剤よって、患者に付着させることができる。この手法では、筐体350に付着されたフック要素またはループ要素が、患者に付着されたフック要素またはループ要素と係合することができる。他の実施形態では、フック要素およびループ要素の他方は、患者の皮膚、患者の衣服、もしくは特定の電極配列50に付着させられ得る、または、電極配列50から特定の距離において患者に付着せられ得る。一実施形態では、適切な面ファスナは、Velcro IP Holdings LLCによって所有される商標であり、Velcro Companiesによって製造されるVELCRO(登録商標)のブランド名によって識別される。
【0111】
ここで
図11A~
図11Cを組み合わせて参照すると、一体にリンクされた複数の変換器配列50の様々な配置と、本開示により構築されている遠位回路40とを有するシステム10の例示の実施形態の図が示されている。
【0112】
ここで
図11Aを参照すると、一体に「デイジーチェーン」とされ、本開示に従って構築された複数の変換器配列50を有するシステム10bが示されている。各々の変換器配列50は、第1の変換器配列50が第2の変換器配列50に接続されるとき、第1の変換器配列50からのVCC信号、GND信号、データ信号、およびTTフィールド信号などの信号が第2の変換器配列50を通じて信号コネクタ21へと通過させられるように、それぞれの第1の遠位回路40と関連付けられている。信号コネクタ21は、電場発生装置20と回路になっており、信号を電場発生装置20へと通じさせる。一実施形態では、第2の変換器配列50の第1の遠位回路40と、信号コネクタ21とは、第1の変換器配列50からの信号に何の処理も実施しない。第1の遠位回路40の各々は、先に記載されているようなモジュール60の一部であり得る。
【0113】
一実施形態では、各々の第1の遠位回路40は、1本のワイヤのSPI、またはI2Cなどの標準的な通信プロトコルを実施し、それによって、電場発生装置20と各々の遠位回路40との間の通信に必要とされるワイヤの数を少なくする。例えば、UART86の代わりに、各々の遠位回路40は、データを通信プロトコルで符号化/復号するために実施されてもよい。通信プロトコルは、1本のワイヤのSPI、またはI2Cの少なくとも一方の要件に一致し得る。一実施形態では、変換器配列50をデイジーチェーンとし、I2Cなどの通信プロトコルを実施することで、各々のケーブル374において必要とされるワイヤの数は、電場発生装置20と、各々の変換器配列50と関連付けられる第1の遠位回路40の各々との間で、5本のワイヤだけに減らすことができる。一実施形態では、遠位回路40は、ケーブル374に付着させられるコネクタの第1の側または第2の側のいずれかに組み込まれ得る。
【0114】
ここで
図11Bを参照すると、一体に「デイジーチェーン」とされた複数の変換器配列50を有し、変換器配列50のうちの1つだけが遠位回路40aを有することを除いて、先に記載されているシステム10aおよびシステム10bと同様に構築されているシステム10cが示されている。各々の変換器配列50は、第1の変換器配列50が第2の変換器配列50に接続されるとき、信号110aおよび信号110bが第1の変換器配列50から伝送され、接続部382における第2の変換器配列50を通過させられるように、ケーブル378と関連付けられている。一実施形態では、遠位回路40aは、一体に繋げられた他の変換器配列50の各々から信号110aおよび信号110bを受信し、先により詳細に記載されているように、変換器配列50の各々について信号110bをデータ信号へと処理する。遠位回路40aは、各々の変換器配列50の動作を制御し、信号110bを電場発生装置20のためのデータ信号へと変換するように、この実施形態では、ハブ30と遠位回路40との組み合わせであり得る。そのため、電場発生装置20を遠位回路40aに(信号コネクタ21を介して)通信可能に結合するケーブル25は、上記で詳述され、
図2に示されているように、8本のワイヤを含み得る。接続部382の各々は、先に記載されているようなモジュール60の一部であり得る。一実施形態では、遠位回路40は、接続部382に付着させられるコネクタの第1の側または第2の側のいずれかへと組み込まれ得る。
【0115】
ここで
図11Cを参照すると、システム10dが一体に「デイジーチェーン」とされた複数の変換器配列50を有し、変換器配列50のいずれも遠位回路40を有していないことを除いて、先に記載されているシステム10a、システム10b、およびシステム10cと同様に構築されているシステム10dが示されている。各々の変換器配列50は、第1の変換器配列50が第2の変換器配列50に接続されるとき、信号110が第1の変換器配列50から伝送され、接続部382における第2の変換器配列50を通過させられるように、ケーブル378と関連付けられている。一実施形態では、一体に繋げられた変換器配列50の各々からのすべての信号110aおよび信号110bは、ケーブル386が、各々の変換器配列50が独立した接地信号110cおよびACC信号110aを使用する場合には、1つの変換器配列50あたり少なくとも10本のワイヤをもたらし、または、各々の変換器配列50が共通の接地信号110cおよび共通のACC信号110aを使用する場合には、1つの変換器配列50あたり少なくとも8本のワイヤと、さらに接地ワイヤおよびACCワイヤとをもたらす、変換器配列50の各々と関連付けられているワイヤのセットを含むように、単一のケーブル386へと組み合わされる。この実施形態では、遠位回路40は、(
図11Cに示されているような)電場発生装置20と一体化される、または、いくつかの実施形態では、遠位回路40はコネクタ21に組み込まれる。接続部382の各々は、先に記載されているようなモジュール60の一部であり得る。一実施形態では、遠位回路40は、接続部382に付着させられるコネクタの第1の側または第2の側のいずれかへと組み込まれ得る。
【0116】
ここで
図12A~
図12Cを参照すると、本開示により構築されている一続きにする前の配列キット400を有するシステム10の例示の実施形態の図が示されている。各々の一続きにする前の配列キット400は、信号コネクタ21と通信可能に結合される複数の変換器配列50を含む。
【0117】
図12Aを参照すると、複数の変換器配列50を含む一続きにする前の配列キット400aが示されており、各々の変換器配列50は、特定の遠位回路40と通信可能に結合されている。先により詳細に記載されているように、各々の遠位回路40は特定のケーブル35の導体51に接続される。
図12Aに示されているように、ケーブル35の導体51のすべてがケーブル392に組み込める。ケーブル392は、ケーブル392を電場発生装置20に通信可能に結合するように動作可能な信号コネクタ21を備える。この実施形態では、電場発生装置20は、ハブ30の機能と機能が同様である回路構成を含み得る。例えば、各々の遠位回路40は、温度読み取りをデジタル読み取りへと変換し、そのデジタル読み取りを電場発生装置20へ転送することができる、および/または、温度読み取りを電場発生装置20へと送信することができる。遠位回路40の各々は、先に記載されているようなモジュール60の一部であり得る。
【0118】
一実施形態では、一続きにする前の配列キット400aは4つの変換器配列50を備え、各々の変換器配列50は、先に記載されているように、特定の遠位回路40に通信可能に結合される。
【0119】
図12Bを参照すると、複数の変換器配列50を有する一続きにする前の配列キット400bを含むシステム10の例示の実施形態が示されており、各々の変換器配列50は複数の配線45を含む。変換器配列50の各々からの配線45はケーブル386に組み込まれる。ケーブル386は、ケーブル386を電場発生装置20に通信可能に結合するように動作可能な信号コネクタ21を備える。この実施形態では、電場発生装置20は、遠位回路40および/またはハブ30の機能と機能が同様である回路構成を含み得る。電場発生装置20は、デジタル変換器83などのアナログ-デジタル回路構成を含むことができ、各々のそれぞれの変換器配列50の各々のそれぞれの電極要素52のための温度センサ54を直接的に読み取ることができる。また、電場発生装置20は、それぞれの変換器配列50の各々について、TTフィールド信号を直接的に制御してもよい。
【0120】
一実施形態では、一続きにする前の配列キット400bは4つの変換器配列50を備え、各々の変換器配列50は、先に記載されているように、ケーブル386へ組み込まれる配線45を備える。
【0121】
図12Cを参照すると、複数の変換器配列50を有する一続きにする前の配列キット400cが示されており、各々の変換器配列50は複数の配線45を有する。変換器配列50の各々からの配線45はケーブル386に組み込まれる。ケーブル386は、信号コネクタ21にさらに結合される遠位回路40bに通信可能に結合される。遠位回路40bは、モジュール60に含むことができ、先に記載されているようにクリップ368を含むことができる。先に記載されている遠位回路40aの機能性と同様に、遠位回路40bは、変換器配列50の各々から、ケーブル386に組み合わされる配線45を介して、信号110aおよび信号110bを受信し、先により詳細に記載されているように、信号コネクタ21を介してデータ信号を電場発生装置20へと伝送する前に、変換器配列50の各々について信号110bをデータ信号へと処理する。遠位回路40bは、デジタル変換器83などのアナログ-デジタル回路構成を含むことができ、各々のそれぞれの変換器配列50の各々のそれぞれの電極要素52のための温度センサ54を直接的に読み取ることができ、
図2に示されているハブ30の回路構成などの回路構成を含み得る。
【0122】
一実施形態では、一続きにする前の配列キット400cは4つの変換器配列50を備え、各々の変換器配列50は、先に記載されているように、ケーブル386へ組み込まれ、遠位回路40bに結合される配線45を備える。
【0123】
一実施形態では、遠位回路40bは信号コネクタ21と一体化される。次に、信号コネクタ21は電場発生装置20に電気的に結合され得る。いくつかの実施形態では、信号コネクタ21は電場発生装置20にスライド可能に結合される。いくつかの実施形態では、信号コネクタ21は電場発生装置20に取り外し可能に付着させられ得る。一実施形態では、信号コネクタ21は、先に記載されている指示電気コネクタ202と同様に構築された1つまたは複数の指示電気コネクタを含む。いくつかの実施形態では、信号コネクタ21は、特定の実施形態について必要とされるいくつかの導体によって決定されるとして、より多いかまたはより少ない電気コネクタ200を有し得ることを除いて、コネクタ42c、コネクタ42d、コネクタ42e、および/またはコネクタ42fのうちの1つと同様に構築される。
【0124】
一実施形態では、一続きにする前の配列キット400cは、遠位回路40bと信号コネクタ21との間にケーブルを含む。いくつかの実施形態では、ケーブルは、
図13に示されており、後でより詳細に検討されている螺旋ケーブル25'などの螺旋ケーブルであり得る。先に記載されているように、遠位回路40bは、例えば、使用者によって遠位回路40bを自身の衣服に固定させることができるように、付着部材368も備え得る。
【0125】
一実施形態では、一続きにする前の配列キット400cは、信号コネクタ21と電場発生装置20との間に第2のケーブルを含む。この実施形態では、第2のケーブルは、後で検討されている螺旋ケーブル25'などの螺旋ケーブルであり得る。第2のケーブルは、第1の端において信号コネクタ21を受け入れるように動作可能な第1のコネクタと、第2の端において信号コネクタ21と同様に構築される第2のコネクタとを備え得る。この方法では、第2のケーブルは、電場発生装置20と、一続きにする前の配列キット400cとの間の距離を増加させるために使用され得る。第2のケーブルがもはや望まれないとき、信号コネクタ21は第1のコネクタから接続解除でき、第2のコネクタは電場発生装置20から接続解除でき、信号コネクタ21は、第2のコネクタの代わりに、電場発生装置20に結合され得る。
【0126】
ここで
図12Dを参照すると、電場発生装置20が2つ以上の遠位回路40を備えることを除いて、
図12Bのシステム10の例示の実施形態が示されている。
図12Dのシステム10は、複数の変換器配列50を有する一続きにする前の配列キット400bを概して含み、各々の変換器配列50は複数の配線45を有する。変換器配列50の各々からの配線45はケーブル386に組み込まれる。ケーブル386は、ケーブル386を電場発生装置20に通信可能に結合するように動作可能な信号コネクタ21を備える。この実施形態では、電場発生装置20は、遠位回路40および/またはハブ30の機能と機能が同様である2つ以上の回路構成を含み得る。例えば、電場発生装置20は、第1の遠位回路40-1と第2の遠位回路40-2とを備え得る。電場発生装置20は、デジタル変換器83などのアナログ-デジタル回路構成を含むこともでき、各々のそれぞれの変換器配列50の各々のそれぞれの電極要素52のための温度センサ54を直接的に読み取ることができる。また、電場発生装置20は、各々のそれぞれの変換器配列50について、TTフィールド信号を直接的に制御してもよい。一実施形態では、電場発生装置20は、例えば第1の遠位回路40-1および第2の遠位回路40-2といった、3つ以上の遠位回路40を備えてもよい。一実施形態では、電場発生装置20は、変換器配列50の数と等しいいくつかの遠位回路40を備え得る。一実施形態では、電場発生装置20は、治療上効果的なTTフィールドを施すために必要とされるいくつかの変換器配列50に通信するために必要とされる数までの遠位回路40を備え得る。
【0127】
ここで
図13を参照すると、ケーブル25がケーブル25'であることを除いて、本開示により構築されているシステム10bの例示の実施形態の図が示されている。ケーブル25'は、ケーブル25'が螺旋ケーブル25であることを除いて、ケーブル25と形態および機能が同様である。ケーブル25'を利用することで、ケーブル25を使用するときに変換器配列50の移動によって引き起こされる信号コネクタ21などにおける力が、ケーブル25'を使用するときにケーブル25'によって吸収され、それによって、ケーブル25'が電場発生装置20から接続解除する可能性を低減する。一実施形態では、ケーブル25'の全長が螺旋形態を有するが、他の実施形態では、ケーブル25'の全長が螺旋形態を有していない。
【0128】
ケーブル25'が螺旋ケーブルであるとして示されているが、先に記載されているシステム10のいずれにおける他のケーブルまたはワイヤが螺旋ケーブルであってもよい。例えば、ケーブル25、ケーブル35、ケーブル366、ケーブル374、ケーブル378、ケーブル386、およびケーブル392のうちの1つまたは複数が、それぞれのケーブルの全長にわたって、または、それぞれのケーブルの全長未満にわたってのいずれかで、1つまたは複数の螺旋を有するように形成されてもよい。
【0129】
本概念の非限定的な例示の実施形態
以下は、本明細書で開示されている発明の概念の非限定的な例示の実施形態の番号リストである。
【0130】
例示の実施形態1。患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置であって、
患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を有する少なくとも1つの変換器配列であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、少なくとも1つの変換器配列と、
少なくとも1つの変換器配列に電気的に接続されるコネクタであって、コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの関連付けられる監視回路を有するコネクタと
を備える装置。
【0131】
例示の実施形態2。コネクタは、変換器配列と電気通信している複数のピンまたはソケットコネクタを有し、ピンまたはソケットコネクタのうちの少なくとも1つが指示電気コネクタである、例示の実施形態1の装置。
【0132】
例示の実施形態3。
第1の部分であって、指示電気コネクタが、コネクタの第1の部分に組み込まれる指示ピンである、第1の部分と、
指示ピンと関連付けられる指示ソケットコネクタを含む第2の部分であって、指示ソケットコネクタはコネクタの第2の部分に組み込まれる、第2の部分と
をさらに備える、例示の実施形態2の装置。
【0133】
例示の実施形態4。複数のピンはコネクタの第1の部分に組み込まれ、コネクタの第2の部分は複数のソケットコネクタをさらに備え、各々のソケットコネクタは、コネクタの第1の部分に組み込まれた複数のピンのうちの特定の1つを受け入れるように動作可能である、例示の実施形態3の装置。
【0134】
例示の実施形態5。複数のピンのうちの少なくとも1つの第1の長さが少なくとも1つの指示ピンの第2の長さより大きい、例示の実施形態3の装置。
【0135】
例示の実施形態6。複数のソケットコネクタの第1の深さが指示ソケットコネクタの第2の深さより大きい、例示の実施形態4の装置。
【0136】
例示の実施形態7。コネクタは第1の端と第2の端とをさらに備え、指示ピンはコネクタの第1の端に位置決めされる、例示の実施形態6の装置。
【0137】
例示の実施形態8。装置は、指示ソケットコネクタと電気通信している少なくとも1つの抵抗をさらに備え、コネクタの状況に関するフィードバックは、少なくとも1つの抵抗における電圧変化を含む、例示の実施形態3の装置。
【0138】
例示の実施形態9。コネクタは、少なくとも2つの指示ピンと、第1の端と、第2の端とをさらに備え、少なくとも1つの指示ピンがコネクタの第1の端に位置決めされ、少なくとも1つの指示ピンがコネクタの第2の端に位置決めされる、例示の実施形態3の装置。
【0139】
例示の実施形態10。監視回路を形成する少なくとも2つの指示ソケットコネクタの間に位置決めされる伝導線をさらに備える、例示の実施形態9の装置。
【0140】
例示の実施形態11。制御装置が、監視回路を介してコネクタの状況を決定するように構成される、例示の実施形態10の装置。
【0141】
例示の実施形態12。制御装置は、監視回路の中での電流への変化を監視することで、または、監視回路の中での電圧への変化を監視することで、コネクタの状況を決定する、例示の実施形態11の装置。
【0142】
例示の実施形態13。少なくとも1つの監視回路は、コネクタの状況を指示する信号を生成するように構成され、装置は、信号を受信し、コネクタの状況について、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、または触覚的フィードバックのうちの少なくとも1つを使用者に提供するように構成される指示システムをさらに備える、例示の実施形態1の装置。
【0143】
例示の実施形態14。装置は電場発生装置をさらに備え、コネクタは、第2の部分に接続されるように構成される第1の部分を備え、コネクタの状況は、第1の部分の第2の部分からの「接続解除」または「部分的接続解除」であり、監視回路は、第1の部分と第2の部分との「接続解除」または「部分的接続解除」のコネクタの状況を指示する信号を生成するように構成され、さらに、電場発生装置は、第1の部分と第2の部分との「接続解除」または「部分的接続解除」のコネクタの状況を指示する信号を受信し、電場発生装置の電源を切る、例示の実施形態1の装置。
【0144】
例示の実施形態15。患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置を監視するための方法であって、
コネクタを少なくとも1つの変換器配列に電気的に接続するステップであって、少なくとも1つの変換器配列は、患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を有し、電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、ステップと、
コネクタの第1の部分に組み込まれる少なくとも1つの指示ピン、および、コネクタの第2の部分に組み込まれる関連付けられる指示ソケットコネクタを通じて電流を流すステップと、
流れる電流からのデータを監視するステップと、
監視されたデータに基づいてコネクタの状況を決定するステップと、
コネクタの状況に基づいて所定の行動を提供するステップと
を含む方法。
【0145】
例示の実施形態16。所定の行動は、コネクタの状況の視覚的指示、聴覚的指示、または触覚的指示のうちの少なくとも1つを使用者に提供することである、例示の実施形態15の方法。
【0146】
例示の実施形態17。コネクタは電場発生装置に接続されるように構成され、コネクタの状況は、関連付けられる指示ソケットコネクタからの少なくとも1つの指示ピンの「接続解除」または「部分的接続解除」であり、所定の行動は、電場発生装置の電源を切ることである、例示の実施形態15の方法。
【0147】
例示の実施形態18。
複数の変換器配列であって、
患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を支持する基板であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成され、少なくとも1つの電極要素は温度センサと関連付けられ、各々の変換器配列はコネクタの第1の側に電気的に接続され、各々の変換器配列は、変換器配列の複数の電極要素の各々に電気的に結合され、関連付けられる温度センサの各々からの温度信号を受信するように動作可能で、データ信号を出力し、TTフィールド信号を受信するように動作可能な遠位回路を備え、遠位回路は、基板によって支持されるか、コネクタの第1の側に組み込まれるかのいずれか、もしくは両方とされる、または、変換器配列とコネクタとの間の回路に位置決めされ、コネクタは、変換器配列と電気通信している複数のピンまたはソケットコネクタをさらに備える、基板、および、
コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの監視回路
をそれぞれ有する複数の変換器配列と、
複数の変換器配列の各々に電気的に結合されるハブと、
ハブに電気的に結合され、1つまたは複数のデータ信号を受信し、1つまたは複数のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【0148】
例示の実施形態19。コネクタは第1の端と第2の端とをさらに備え、監視回路は、第1の指示ピンと第2の指示ピンとを備える少なくとも1つの指示電気コネクタに結合され、第1の指示ピンはコネクタの第1の端に位置決めされ、第2の指示ピンはコネクタの第2の端に位置決めされ、コネクタは、コネクタの状況を決定するように構成される監視回路を形成する少なくとも2つの指示ソケットコネクタの間に位置決めされる伝導線をさらに備える、例示の実施形態18のシステム。
【0149】
例示の実施形態20。監視回路は、第1の部分および第2の部分の「接続解除」または「部分的接続解除」のコネクタの状況を指示する信号を生成し、電場発生装置は、第1の部分および第2の部分の「接続解除」または「部分的接続解除」のコネクタの状況を指示する信号を受信し、電場発生装置の電源を切る、例示の実施形態18のシステム。
【0150】
例示の実施形態21。TTフィールドシステムにおける使用のためのコネクタであって、
第1の部分であって、
第1の部分に組み込まれ、変換器の配列に電気的に接続されるように構成される複数のピンと、
第1の部分に組み込まれる少なくとも1つの指示ピンであって、複数のピンのうちの少なくとも1つの第2の長さより小さい第1の長さを有する少なくとも1つの指示ピンと
を有する第1の部分を備えるコネクタ。
【0151】
例示の実施形態22。
コネクタの第1の部分に組み込まれる少なくとも1つの指示ピン、および、コネクタの第2の部分に組み込まれる関連付けられる指示ソケットコネクタを通じて電流を流すステップと、
流れる電流からのデータを監視するステップと、
監視されたデータに基づいてコネクタの状況を決定するステップと、
コネクタの状況の少なくとも1つの視覚的指示を使用者に提供するステップと
を含む方法。
【0152】
例示の実施形態23。TTフィールドシステムにおける使用のためのコネクタであって、
第1の部分であって、
第1の部分に組み込まれ、変換器の配列に電気的に接続されるように構成される複数の電気コネクタ、および、
第1の部分に組み込まれる少なくとも2つの指示電気コネクタ
を有する第1の部分と、
2つの指示電気コネクタを電気的に接続する導体と
を備えるコネクタ。
【0153】
例示の実施形態24。TTフィールドシステムにおける使用のための装置であって、
患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を有する少なくとも1つの変換器配列であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、少なくとも1つの変換器配列と、
少なくとも1つの変換器配列に電気的に接続されるコネクタであって、
変換器配列と電気通信している複数の電気コネクタ、および、
変換器配列から電気的に隔離され、コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの指示電気コネクタ
を備える第1の部分を有するコネクタと
を備える装置。
【0154】
例示の実施形態25。患者の身体における標的領域を通じて電場を与えるための装置であって、
患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素、および少なくとも1つの温度センサを有する少なくとも1つの変換器配列であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、少なくとも1つの変換器配列と、
少なくとも1つの変換器配列に電気的に結合され、温度信号を少なくとも1つの温度センサから受信するように動作可能な遠位回路と、
遠位回路に電気的に接続されるコネクタであって、遠位回路は変換器配列とコネクタとの間の回路に位置決めされる、コネクタと
を備える装置。
【0155】
例示の実施形態26。少なくとも1つの電極要素が温度センサと関連付けられる、例示の実施形態25の装置。
【0156】
例示の実施形態27。遠位回路はコネクタの第1の側に組み込まれる、例示の実施形態25の装置。
【0157】
例示の実施形態28。コネクタは、変換器配列と電気通信している少なくとも4つのピンまたはソケットコネクタを備える、例示の実施形態27の装置。
【0158】
例示の実施形態29。遠位回路は少なくとも1つの変換器配列の各々に組み込まれる、例示の実施形態25の装置。
【0159】
例示の実施形態30。少なくとも1つの変換器配列は基板を有し、遠位回路は基板によって支持される、例示の実施形態25の装置。
【0160】
例示の実施形態31。少なくとも1つの変換器配列は基板を有し、遠位回路は基板によって支持されない、例示の実施形態25の装置。
【0161】
例示の実施形態32。遠位回路は、アナログ-デジタル変換器、アナログマルチプレクサ、デジタルマルチプレクサ、制御装置、送受信機のうちの少なくとも2つを備える、例示の実施形態25の装置。
【0162】
例示の実施形態33。
複数の変換器配列であって、患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を支持する基板であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成され、少なくとも1つの電極要素は温度センサと関連付けられ、各々の変換器配列はコネクタの第1の側に電気的に接続され、各々の変換器配列は、変換器配列の複数の電極要素の各々に電気的に結合され、関連付けられる温度センサの各々からの温度信号を受信するように動作可能で、データ信号を出力し、TTフィールド信号を受信するように動作可能な遠位回路を備え、遠位回路は、基板によって支持されるか、コネクタの第1の側に組み込まれるかのいずれか、もしくは両方とされる、または、変換器配列とコネクタとの間の回路に位置決めされる、基板をそれぞれ有する複数の変換器配列と、
複数の変換器配列の各々に電気的に結合されるハブと、
ハブに電気的に結合され、1つまたは複数のデータ信号を受信し、1つまたは複数のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【0163】
例示の実施形態34。複数の変換器配列の各々は、コネクタの第2の側を有し、ハブに電気的に結合されるケーブルに電気的に結合される、例示の実施形態33のシステム。
【0164】
例示の実施形態35。ケーブルは螺旋ケーブルである、例示の実施形態34のシステム。
【0165】
例示の実施形態36。ケーブルは4つの導体を備える、例示の実施形態34のシステム。
【0166】
例示の実施形態37。ケーブルはTRRSコネクタを介してハブに電気的に結合される、例示の実施形態34のシステム。
【0167】
例示の実施形態38。ハブに電気的に結合され、電場発生装置に電気的に結合されるケーブルをさらに備える、例示の実施形態33のシステム。
【0168】
例示の実施形態39。ケーブルは螺旋ケーブルである、例示の実施形態38のシステム。
【0169】
例示の実施形態40。ハブは、クリップ、接着剤、および、面ファスナのフック要素またはループ要素から選択される付着部材をさらに含む、例示の実施形態33のシステム。
【0170】
例示の実施形態41。面ファスナはベルクロ(登録商標)ファスナである、例示の実施形態40のシステム。
【0171】
例示の実施形態42。
患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素、および少なくとも1つの温度センサをそれぞれが有する複数の変換器配列であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成され、各々の変換器配列はコネクタの第1の側を有する、複数の変換器配列と、
複数の変換器配列の各々に電気的に結合され、少なくとも1つの温度センサから温度信号を受信するように動作可能で、複数の変換器配列の各々のためのTTフィールド信号を受信するように動作可能な遠位回路を備えるハブと、
ハブに電気的に結合され、1つまたは複数のデータ信号を受信し、1つまたは複数のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【0172】
例示の実施形態43。少なくとも1つの電極要素が温度センサと関連付けられる、例示の実施形態42のシステム。
【0173】
例示の実施形態44。
患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素、および少なくとも1つの温度センサを支持する基板をそれぞれが備える複数の変換器配列であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、複数の変換器配列と、
複数の変換器配列の少なくとも1つの温度センサから温度信号を受信するように動作可能で、データ信号を出力し、TTフィールド信号を受信するように動作可能な少なくとも1つの遠位回路と、
少なくとも1つの遠位回路に電気的に結合され、1つまたは複数のデータ信号を受信し、1つまたは複数のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【0174】
例示の実施形態45。少なくとも1つの電極要素が温度センサと関連付けられる、例示の実施形態44のシステム。
【0175】
例示の実施形態46。少なくとも1つの遠位回路は変換器配列の各々に組み込まれる、例示の実施形態44のシステム。
【0176】
例示の実施形態47。少なくとも1つの遠位回路は電場発生装置と一体化される、例示の実施形態44のシステム。
【0177】
例示の実施形態48。少なくとも1つの遠位回路は、各々の変換器配列と関連付けられる遠位回路を備え、電場発生装置は各々の遠位回路に電気的に結合される、例示の実施形態44のシステム。
【0178】
例示の実施形態49。複数の変換器配列は連鎖で一体にリンクされ、各々の変換器配列が、それと関連付けられる遠位回路を有する、例示の実施形態48のシステム。
【0179】
例示の実施形態50。複数の変換器配列は、連鎖で一体にリンクされるn個の変換器配列から成り、nより少ない遠位回路が存在する、例示の実施形態44のシステム。
【0180】
例示の実施形態51。少なくとも1つの遠位回路は、任意選択で患者の身体に接着または貼り付けさせることができる着用可能パッチに位置付けられる、例示の実施形態44のシステム。
【0181】
例示の実施形態52。少なくとも1つの遠位回路は、基板に接着または貼り付けさせられるパッチに位置付けられる、例示の実施形態44のシステム。
【0182】
例示の実施形態53。システムは、複数の変換器配列の各々に電気的に接続されるハブをさらに備え、ハブは少なくとも1つの遠位回路のうちの1つを備える、例示の実施形態44のシステム。
【0183】
例示の実施形態54。システムは複数の変換器配列を備え、変換器配列の各々は、各々の変換器配列のために、電極要素の関連付けられた温度センサの各々から温度信号を受信するように動作可能な遠位回路を有し、各々の遠位回路は、データ信号を受信し、TTフィールド信号を出力するように動作可能である、例示の実施形態44のシステム。
【0184】
例示の実施形態55。
患者の身体への配置のために構成される複数の第1の電極要素、および少なくとも1つの第1の温度センサを支持する第1の基板を備える第1の変換器配列であって、第1の電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、第1の変換器配列と、
第1の変換器配列に電気的に結合され、第1の変換器配列の少なくとも1つの第1の温度センサから第1の温度信号を受信するように動作可能で、第1の温度信号を出力し、第1のTTフィールド信号を受信するように動作可能な接続部と、
患者の身体への配置のために構成される複数の第2の電極要素、および少なくとも1つの第2の温度センサを支持する第2の基板を備える第2の変換器配列であって、第2の電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、第2の変換器配列と、
第1の変換器配列の少なくとも1つの第1の温度センサからの第1の温度信号を、接続部から受信し、第2の変換器配列の少なくとも1つの第2の温度センサからの第2の温度信号を受信するように動作可能で、第1のデータ信号および第2のデータ信号を出力し、第1のTTフィールド信号および第2のTTフィールド信号を受信するように動作可能な遠位回路であって、接続部と通信する遠位回路と、
遠位回路に電気的に結合され、第1のデータ信号および第2のデータ信号を受信し、第1のTTフィールド信号および第2のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【0185】
例示の実施形態56。少なくとも1つの第1の電極要素および少なくとも1つの第2の電極要素が温度センサと関連付けられる、例示の実施形態55のシステム。
【0186】
例示の実施形態57。
患者の身体への配置のために構成される複数の第1の電極要素、および少なくとも1つの第1の温度センサを支持する第1の基板を備える第1の変換器配列であって、第1の電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、第1の変換器配列と、
第1の変換器配列の少なくとも1つの第1の温度センサから第1の温度信号を受信するように動作可能で、第1のデータ信号を出力し、第1のTTフィールド信号を受信するように動作可能な第1の遠位回路と、
患者の身体への配置のために構成される複数の第2の電極要素、および少なくとも1つの第2の温度センサを支持する第2の基板を備える第2の変換器配列であって、第2の電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、第2の変換器配列と、
第2の変換器配列の少なくとも1つの第2の温度センサから第2の温度信号を受信するように動作可能で、第2のデータ信号を出力し、第2のTTフィールド信号を受信するように動作可能な第2の遠位回路と、
第1の変換器配列に電気的に結合されるワイヤの第1のセット、および、第2の変換器配列に電気的に結合されるワイヤの第2のセットを備えるケーブルと、
ケーブルに電気的に結合され、第1のデータ信号および第2のデータ信号を受信し、第1のTTフィールド信号および第2のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【0187】
例示の実施形態58。少なくとも1つの第1の電極要素および少なくとも1つの第2の電極要素が温度センサと関連付けられる、例示の実施形態57のシステム。
【0188】
例示の実施形態59。
患者の身体への配置のために構成される複数の第1の電極要素、および少なくとも1つの第1の温度センサを支持する第1の基板を備える第1の変換器配列であって、第1の電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、第1の変換器配列と、
患者の身体への配置のために構成される複数の第2の電極要素、および少なくとも1つの第2の温度センサを支持する第2の基板を備える第2の変換器配列であって、第2の電極要素はTTフィールドを提供するように構成される、第2の変換器配列と、
第1の変換器配列の少なくとも1つの第1の温度センサからの第1の温度信号を受信し、第2の変換器配列の少なくとも1つの第2の温度センサからの第2の温度信号を受信するように動作可能で、データ信号を出力し、TTフィールド信号を受信するように動作可能な遠位回路と、
第1の変換器配列に電気的に結合されるワイヤの第1のセット、および、第2の変換器配列に電気的に結合されるワイヤの第2のセットを備えるケーブルと、
ケーブルに電気的に結合され、第1のデータ信号および第2のデータ信号を受信し、第1のTTフィールド信号および第2のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【0189】
例示の実施形態60。少なくとも1つの第1の電極要素および少なくとも1つの第2の電極要素が温度センサと関連付けられる、例示の実施形態59のシステム。
【0190】
例示の実施形態61。
複数の変換器配列であって、各々の変換器配列は、患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素と、少なくとも1つの温度センサとを支持する基板を有し、電極要素はTTフィールドを提供するように構成され、各々の変換器配列はコネクタの第1の側を有し、各々の変換器配列は、変換器配列に電気的に結合され、少なくとも1つの温度センサからの温度信号を受信するように動作可能な遠位回路を備え、遠位回路は、データ信号を少なくとも出力し、TTフィールド信号を受信するように動作可能であり、遠位回路は、基板によって支持されるか、コネクタの第1の側に組み込まれるかのいずれか、もしくは両方とされ、コネクタはTRRSプラグである、複数の変換器配列と、
遠位回路に電気的に結合される第1の端と、TRRSプラグに電気的に結合される第2の端とを有するそれぞれが有する4つの導体を有するケーブルと、
TRRSプラグを受け入れるように構成され、複数の変換器配列の各々をハブに電気的に結合するように動作可能な複数のTRRSソケットを備えるハブと、
ハブに電気的に結合され、1つまたは複数のデータ信号を受信し、1つまたは複数のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【0191】
例示の実施形態62。少なくとも1つの電極要素が温度センサと関連付けられる、例示の実施形態61のシステム。
【0192】
例示の実施形態63。
複数の変換器配列であって、
患者の身体への配置のために構成される複数の電極要素を支持する基板であって、電極要素はTTフィールドを提供するように構成され、少なくとも1つの電極要素は温度センサと関連付けられ、各々の変換器配列はコネクタの第1の側に電気的に接続され、各々の変換器配列は、変換器配列の複数の電極要素の各々に電気的に結合され、関連付けられる温度センサの各々からの温度信号を受信するように動作可能で、データ信号を出力し、TTフィールド信号を受信するように動作可能な遠位回路を備え、遠位回路は、基板によって支持されるか、コネクタの第1の側に組み込まれるかのいずれか、または両方とされ、コネクタは、変換器配列と電気通信している複数のピンまたはソケットコネクタをさらに備える、基板、および、
コネクタの状況に関するフィードバックを提供するように構成される少なくとも1つの指示電気コネクタ
をそれぞれ有する複数の変換器配列と、
複数の変換器配列の各々に電気的に結合されるハブと、
ハブに電気的に結合され、1つまたは複数のデータ信号を受信し、1つまたは複数のTTフィールド信号を出力するように動作可能な電場発生装置と
を備えるシステム。
【0193】
例示の実施形態64。コネクタは第1の端と第2の端とをさらに備え、少なくとも1つの指示電気コネクタは第1の指示ピンと第2の指示ピンとを備え、第1の指示ピンはコネクタの第1の端に位置決めされ、第2の指示ピンはコネクタの第2の端に位置決めされ、コネクタは、コネクタの状況を決定するように構成される監視回路を形成する少なくとも2つの指示ソケットコネクタの間に位置決めされる伝導線をさらに備える、例示の実施形態63のシステム。
【0194】
例示の実施形態65。コネクタの状況に少なくとも一部で基づいて、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、または触覚的フィードバックのうちの少なくとも1つを使用者に提供するように、および任意選択で、コネクタの使用を続けるために少なくとも1つの連想される行動するように、または、電場発生装置の電源を切るように、動作可能な指示システムをさらに備える、例示の実施形態64のシステム。
【0195】
例示の実施形態66。ハブは、複数の変換器配列の各々とコネクタとの間に配置される、または、コネクタと電場発生装置との間に配置されるの一方である、例示の実施形態63のシステム。
【0196】
例示の実施形態67。
コネクタの第2の部分に対するコネクタの第1の部分の相対的な場所および配向の少なくとも一方を監視するステップと、
少なくとも一方の相対的な場所および配向に基づいてコネクタの状況を決定するステップと、
コネクタの状況に基づいて所定の行動を提供するステップと
を含む方法。
【0197】
本発明は特定の実施形態および例示を参照して開示されているが、記載されている実施形態または例示への数々の改良、変化、および変更が、添付の請求項に定められているような本発明の精神および範囲から逸脱することなく可能である。したがって、本発明が、記載されている実施形態および例示に限定されないことと、以下の請求項の言葉、およびその均等によって定められる完全な範囲を有することとが、意図されている。
【0198】
前述の記載は、例示および説明を提供するが、包括的となるように、または、発明の概念を開示されている正確な形態に限定するように、意図されていない。改良および変形が、上記の教示を考慮して可能である、または、本開示において述べられている方法論の実施から必要とされ得る。
【0199】
特徴およびステップの具体的な組み合わせが、請求項において提唱されている、および/または、本明細書において開示されているが、これらの組み合わせは本開示を限定するように意図されていない。実際、これらの特徴およびステップの多くが、請求項において明確に提唱されていない方法、および/または、本明細書において開示されていない方法で、組み合わせられてもよい。以下に列記されている各々の従属請求項は、1つだけの他の請求項に直接的に従属することができるが、本開示は、請求項のセットにおけるすべての他の請求項と組み合わせられている各々の従属請求項を含む。
【0200】
同様に、上記で列記された各々の例示の実施形態は、1つだけの他の例示の実施形態に直接的に従属することができるが、本開示は、本明細書に開示されている本発明の概念についての例示の実施形態のセットにおけるすべての他の例示の実施形態と組み合わせされている各々の例示の実施形態を含む。
【0201】
本出願で使用されている要素、行為、または命令は、好ましい実施形態を除いてそれ自体で明確に述べられていない場合、本発明にとって重要または必須として解釈されるべきではない。さらに、「~に基づいて」の文言は、他に明確に述べられていない場合、「~に少なくとも一部で基づいて」を意味するように意図されている。
【符号の説明】
【0202】
10、10a、10b、10c、10d システム
21 信号コネクタ
25 ケーブル
25' 螺旋ケーブル
30、30a ハブ
31 パススルー導体
32 制御装置
33 デジタルマルチプレクサ
34 送受信機
35 ケーブル
40 遠位回路
42、42a、42a-1、42a-2、42a-3、42a-4、42b、42c、42d、42e、42f、42g コネクタ
45 配線、ワイヤ
50 変換器配列
51 パススルー導体
52 電極要素
54 温度センサ
59 基板
60、65 モジュール
81 マルチプレクサ
82 増幅器
83 アナログデジタル変換器
85 制御装置
86 UART
88 電流源
89 精密抵抗
92 出力部
94 選択可能入力部
96 入力部
98 出力部
100 入力部
102 出力部
104 入力部
110 信号
110a 交流電流信号
110b 温度センサ信号
110c 共通接地信号
120 第1の端
122 第2の端
140、140a、140b、140c、140d、140e 第1の部分
142、142b、142c、142d、142e 第2の部分
145 中間コネクタ
200 電気コネクタ、ピン
202 指示電気コネクタ、指示ピン
204、204c 第1の端
206、206c 第2の端
210、210a 監視回路
212a ソケットコネクタ
212b 指示ソケットコネクタ
213 機器
214 伝導線
216 第1の側
220 第2の距離
250、250a、250b、250c、250d 信号
260 指示システム
350 筐体
354 配列コネクタ
358 ポート
362a、362b、362c、362d ピン
366 ケーブル
368 付着部材、クリップ
374 ケーブル
378 ケーブル
382 接続部
386 ケーブル
392 ケーブル
400、400a、400b、400c 配列キット
dI 深さ
dP 深さ
LI 長さ
LP 長さ
RI 抵抗
【国際調査報告】