(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-17
(54)【発明の名称】眼への刺激または不快感が軽減された、抗菌系を含む化粧品組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/35 20060101AFI20231010BHJP
A61K 8/06 20060101ALI20231010BHJP
A61K 8/03 20060101ALI20231010BHJP
A61K 8/49 20060101ALI20231010BHJP
A61Q 1/14 20060101ALI20231010BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20231010BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20231010BHJP
【FI】
A61K8/35
A61K8/06
A61K8/03
A61K8/49
A61Q1/14
A61Q19/10
A61Q19/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519329
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(85)【翻訳文提出日】2023-03-27
(86)【国際出願番号】 US2021052787
(87)【国際公開番号】W WO2022072585
(87)【国際公開日】2022-04-07
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】原 竜二
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AB032
4C083AB171
4C083AB331
4C083AC011
4C083AC012
4C083AC111
4C083AC112
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC152
4C083AC171
4C083AC211
4C083AC212
4C083AC301
4C083AC311
4C083AC341
4C083AC351
4C083AC352
4C083AC371
4C083AC422
4C083AC471
4C083AC532
4C083AC641
4C083AC691
4C083AC851
4C083AC852
4C083AD091
4C083AD092
4C083AD151
4C083AD152
4C083AD171
4C083AD351
4C083AD411
4C083AD611
4C083BB11
4C083BB21
4C083BB41
4C083BB48
4C083BB51
4C083CC02
4C083CC04
4C083CC07
4C083CC22
4C083CC23
4C083DD02
4C083DD05
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD31
4C083DD32
4C083DD33
4C083DD34
4C083EE10
(57)【要約】
化粧品組成物は、4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤と、ピロクトンオラミンを含む1つ以上の追加の抗菌剤とを含む抗菌系を含む。抗菌系は化粧品組成物で使用することができ、組成物は、O/Wエマルション、W/Oエマルション、ミセル水、化粧除去ワイプまたは二相(または多相)組成物のうちの1つである化粧除去組成物である。抗菌系は、パラベン、アルコール、ホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド由来化合物のうちのいずれか1つ以上を含まなくてもよいか、または本質的に含まなくてもよい。いくつかの特定の実施形態では、組成物は、パラベン、ホルムアルデヒド、ホルムアルデヒド由来化合物、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、ヘキシルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、オクチルグリセリン、ベンジルグリセリン、3-ヘプトイル-2,2-プロパンジオール及び1,2-ヘキサンジオールを含まないか、または本質的に含まない。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品組成物であって、前記化粧品組成物は、
a.i.4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤と、
ii.ピロクトンオラミンを含む少なくとも1つの追加の抗菌剤とを含む抗菌系を含む、前記化粧品組成物。
【請求項2】
前記化粧品組成物は、水中油型エマルション、逆(油中水)型エマルション、ミセル水及び多相組成物のうちの1つである化粧除去組成物である、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項3】
前記少なくとも1つの追加の抗菌剤は、カプリリルグリコール、カプリルヒドロキサム酸、クロルフェネシン、安息香酸、サリチル酸、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、塩化ベンザルコニウム、その塩及びこれらの組み合わせから選択される抗菌剤のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項4】
前記組成物は、ペンチレングリコール、パラベン、エタノール、ホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド由来化合物のうちのいずれか1つ以上を含まないか、または本質的に含まない、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項5】
前記組成物は、パラベン、ホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド由来化合物を含まないか、または本質的に含まない、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項6】
前記組成物は、エタノール及びイソプロピルアルコールのうちの1つ以上を含むアルコールを含まないか、または本質的に含まない、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項7】
前記組成物は、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、ヘキシルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、オクチルグリセリン、ベンジルグリセリン、3-ヘプトイル-2,2-プロパンジオール及び1,2-ヘキサンジオールのうちのいずれか1つ以上を含む抗菌剤を含まないか、または本質的に含まない、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項8】
4-ヒドロキシアセトフェノンを含む前記抗菌剤は、前記組成物の約0.2重量%~約1重量%存在し、ピロクトンオラミンを含む前記少なくとも1つの追加の抗菌剤は、存在する場合、前記組成物の約0.05重量%~約1.5重量%存在する、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項9】
前記組成物は、前記組成物の約0.25重量%~約2重量%存在する4-ヒドロキシアセトフェノンを含み、ピロクトンオラミンを含む前記少なくとも1つの追加の抗菌剤は、存在する場合、前記組成物の約0.05重量%~約1.5重量%存在する、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項10】
化粧除去組成物であって、前記化粧除去組成物は、
a.i.4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤と、
ii.ピロクトンオラミンを含む少なくとも1つの追加の抗菌剤とを含む抗菌系、及び
b.水性クレンジング系を含む、前記化粧除去組成物。
【請求項11】
前記水性クレンジング系は、
i.1つ以上の親油性皮膚軟化剤と、
ii.水性系のための少なくとも1つの増粘剤と、
iii.1つ以上の湿潤剤と、
iv.水とを含む、請求項10に記載の化粧品組成物。
【請求項12】
前記少なくとも1つの親油性皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、C15~19アルカン、イソドデカン、ウンデカン、トリデカン、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリリルエーテル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セテアリル、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、ココカプリル酸/カプリン酸、アジピン酸ジイソプロピル、ジメチコン、シクロペンタシロキサン及びこれらの組み合わせから選択される、請求項11に記載の化粧品組成物。
【請求項13】
前記少なくとも1つの増粘剤は、アクリレート/C10~30アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリル酸ナトリウムコポリマー、カルボマー、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルグアー、セラトニアシリカ(イナゴマメ(carob))ガム、ポリアクリロイルジメチルタウリンアンモニウム、アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ステアレス-25メタクリレートクロスポリマー及びポリアクリレートクロスポリマー-6ならびにこれらの組み合わせから選択される、請求項11に記載の化粧品組成物。
【請求項14】
前記少なくとも1つの湿潤剤はグリセリンを含む、請求項11に記載の化粧品組成物。
【請求項15】
香料、真珠光沢剤、シリカ、タンパク質、タンパク質加水分解物、ビタミン、パンテノール、シリコーン、臭気吸収剤、着色材料、精油、果実抽出物、クエン酸、塩化ナトリウム、中和剤、及びこれらの組み合わせからなる群より選択される1つ以上の添加剤を更に含む、請求項11に記載の化粧品組成物。
【請求項16】
化粧除去及びクレンジング物品であって、前記化粧除去及び前記クレンジング物品は、
a.化粧用ワイプを含む水不溶性基材を含み、
b.i.4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤と、
ii.ピロクトンオラミンを含む少なくとも1つの追加の抗菌剤とを含む抗菌系を含む化粧品組成物を前記水不溶性基材に含浸させた、前記化粧除去及び前記クレンジング物品。
【請求項17】
クレンジング組成物は、前記水不溶性基材の重量に対して前記クレンジング組成物の250重量%~400重量%の浸漬率で前記水不溶性基材に含浸される、請求項16に記載の化粧除去及びクレンジング物品。
【請求項18】
前記物品は、不織繊維を含み、前記不織繊維は、(1)パルプ、ビスコース、リヨセル、セルロースアセテート及び綿のうちの1つまたは組み合わせを含む天然起源の繊維、(2)麻、亜麻、海藻、ラミー、バナナ及びパイナップルのうちの1つまたは組み合わせを含む天然繊維、ならびに(3)綿を含む再生または再利用された繊維、ならびにこれらの組み合わせからなる群から選択される天然生分解性かつ持続可能に調達される繊維から形成される、化粧除去ワイプである、請求項16に記載の化粧除去及びクレンジング物品。
【請求項19】
化粧品組成物であって、前記化粧品組成物は、
a.i.4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤と、
ii.ピロクトンオラミンを含む少なくとも1つの追加の抗菌剤とを含む抗菌系、及び
b.i.二相水性クレンジング系、
ii.多相水性クレンジング系、
iii.単相ミセル水水性クレンジング系、及び、
iv.美容液、エッセンス、クリームまたはマスクのうちの1つである局所用組成物から選択されるスキンケア系を含む、前記化粧品組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2020年9月30日に出願された米国非仮特許出願第17/039,393号、及び2020年11月26日に出願された仏国特許出願第2012222号の利益を主張し、そのそれぞれは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、眼及び他の組織への刺激を最小限に抑えながら化粧除去効果を提供する新規の抗菌系を含む化粧除去ならびにクレンジング組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
通常、化粧除去及びクレンジングは顔全体に使用され、中には必ず眼の周りに使用されるものもある。実際、長持ちするリップ製品に加えて、通常またはウォータープルーフのマスカラ、アイライナー、アイシャドー、グリッター、長持ちするファンデーションなどの頑固な化粧を落とすために特別に設計された化粧用クレンジングがある。このようなクレンジングは、皮膚、特にデリケートな眼の組織上及びその周囲を繰り返し引っ張ったりこすったりする必要があり得、本質的に皮膚を刺激する可能性がある。更に、ほとんどの化粧除去製品には、化粧除去プロセス中に眼に近づき、場合によっては偶発的に接触した結果として、眼の周りにヒリヒリする痛み及び灼熱感を引き起こす可能性もある抗菌剤ならびに防腐剤が含まれている。
【0004】
したがって、化粧品組成物、特に、化粧除去を提供し、保存及び眼に刺激を引き起こすことなく微生物増殖からの保護の利点を有するクレンジング及びクレンジングワイプ物品が必要とされている。これらの組成物及び物品は、望ましくは、クレンジング及び抗菌効力を損なうことなく、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール及びパラベンなどの刺激物である抗菌成分、防腐成分ならびにクレンジング成分を排除する。
【0005】
本開示によれば、新しい抗菌系は、化粧除去またはクレンジング組成物に使用される場合、予想外に、従来の抗菌系を含む同様に配合された組成物と比較して、眼への刺激が大幅に減少するか、またはまったく起こらない。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、様々な実施形態において、
i.a)4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤と、
b)ピロクトンオラミンを含む少なくとも1つの追加の抗菌剤とを含む抗菌系を含む化粧品組成物を提供する。
【0007】
様々な実施形態によれば、抗菌系を含む化粧品組成物は、O/Wエマルション、W/Oエマルション、ミセル水、ワイプまたは二相(または多相)組成物のうちの1つである。いくつかの特定の実施形態では、化粧品組成物は、O/Wエマルション、W/Oエマルション、ミセル水、化粧除去ワイプ、または二相(または多相)組成物のうちの1つである化粧除去組成物である。
【0008】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の抗菌剤はまた、以下のカプリリルグリコール、カプリルヒドロキサム酸、クロルフェネシン、安息香酸、サリチル酸、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール及び塩化ベンザルコニウムを含む抗菌剤及びそれらの塩のうちの任意の1つ以上を含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、化粧品組成物は、パラベン、アルコール、ホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド由来化合物のうちのいずれか1つ以上を含まないか、または本質的に含まない。いくつかの特定の実施形態では、組成物は、パラベン、ホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド由来の化合物を含まないか、または本質的に含まない。
【0010】
いくつかの特定の実施形態では、組成物は、エタノール及びイソプロピルアルコールのうちの1つ以上を含むアルコールを含まないか、または本質的に含まない。
【0011】
いくつかの実施形態では、組成物は、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、ヘキシルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、オクチルグリセリン、ベンジルグリセリン、3-ヘプトイル-2,2-プロパンジオール及び1,2-ヘキサンジオールのうちのいずれか1つ以上を含む抗菌剤を含まないか、または本質的に含まない。
【0012】
様々な実施形態によれば、4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤は、組成物の約0.2重量%~約1重量%存在する。ピロクトンオラミン(Octopirox)を含む少なくとも1つの追加の抗菌剤は、存在する場合、組成物の約0.05重量%~約1.5重量%存在する。いくつかの特定の実施形態では、組成物は、組成物の約0.25重量%~約2重量%存在する4-ヒドロキシアセトフェノンを含む。ピロクトンオラミンを含む少なくとも1つの追加の抗菌剤は、存在する場合、組成物の約0.05重量%~約1.5重量%存在する。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、本開示は、
i.a)4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤と、
b)ピロクトンオラミンを含む少なくとも1つの追加の抗菌剤とを含む抗菌系、及び、
ii.水性クレンジング系を含む化粧除去組成物を提供する。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、本開示は、
i.a)4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤と、
b)ピロクトンオラミンを含む少なくとも1つの追加の抗菌剤とを含む抗菌系、及び
ii.a)1つ以上の親油性皮膚軟化剤と、
b)水性系のための少なくとも1つの増粘剤と、
c)1つ以上の湿潤剤と、
d)水とを含む水性クレンジング系を含む化粧除去組成物を提供する。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、
i.少なくとも1つの親油性皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、C15~19アルカン、イソドデカン、ウンデカン、トリデカン、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリリルエーテル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セテアリル、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、ココカプリル酸/カプリン酸、アジピン酸ジイソプロピル及びこれらの組み合わせから選択され、
ii.少なくとも1つの増粘剤は、アクリレート/C10~30アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリル酸ナトリウムコポリマー、カルボマー、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルグアー、セラトニアシリカ(イナゴマメ)ガム、ポリアクリロイルジメチルタウリンアンモニウム、アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ステアレス-25メタクリレートクロスポリマー及びポリアクリレートクロスポリマー-6ならびにこれらの組み合わせから選択され、
iii.少なくとも1つの湿潤剤はグリセリンを含む。
【0016】
様々な実施形態では、組成物は、それぞれの成分を2つ以上含んでもよく、香料、真珠光沢剤、シリカ、タンパク質、タンパク質加水分解物、ビタミン、パンテノール、シリコーン、臭気吸収剤及び着色材料;植物性精油;果実抽出物(例えば、Pyrus Malus(リンゴ)果実抽出物)及びAloe Barbadensis葉汁粉末;クエン酸、塩化ナトリウム;中和剤またはpH調整剤(例えば、トリエチルアミン(TEA)及び水酸化ナトリウム);ならびにこれらの組み合わせから選択される1つ以上の添加物を更に含んでよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、化粧品組成物を含む化粧用物品が提供され、前記物品は、
a.化粧用ワイプを含む水不溶性基材を含み、
b.本開示による化粧品組成物を水不溶性基材に含浸させ、
ここで、化粧品組成物は、基材の重量に対してクレンジング組成物の250重量%~400重量%の浸漬率で水不溶性基材上に含浸される。
【0018】
様々な実施形態によれば、物品は、合成材料から形成されるか、または天然生分解性かつ持続可能に調達される天然起源の繊維、天然繊維または再生もしくは再利用された天然繊維から形成される。
【0019】
いくつかの特定の実施形態では、物品は不織繊維を含み、繊維は、(1)パルプ、ビスコース、リヨセル、セルロースアセテート及び綿のうちの1つまたは組み合わせを含む天然起源の繊維、(2)麻、亜麻、海藻、ラミー、バナナ及びパイナップルのうちの1つまたは組み合わせを含む天然繊維、ならびに(3)綿を含む再生または再利用された繊維、ならびにこれらの組み合わせから選択される天然生分解性かつ持続可能に調達される繊維から形成される。
【0020】
いくつかの実施形態では、本開示は、4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤及びピロクトンオラミンを含む少なくとも1つの追加の抗菌剤を含む抗菌系と;二相水性クレンジング系、多相水性クレンジング系、単相ミセル水水性クレンジング系、及び美容液、エッセンス、クリームまたはマスクのうちの1つである局所用組成物から選択されるスキンケア系とを含む化粧品組成物を提供する。
【0021】
本発明のこれら及び他の態様は、添付の特許請求の範囲に記載されており、本発明の詳細な説明でより詳細に説明されている。
【0022】
この開示は、一般的な発明概念に従って例示的な実施形態を説明するものであり、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定することを意図するものではない。実際、本明細書に記載される本発明は、本明細書に記載される例示的な実施形態よりも広くかつ限定されず、本明細書で使用される用語は完全に通常の意味を有する。
【0023】
上述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は両方とも例示的かつ説明的であるのみであって、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0024】
「物品」という用語は、本明細書では、水不溶性支持体及び支持体に含浸された組成物からなる組み合わせを意味すると理解される。この物品は、特にワイプであり得るが、以下に記載されるものを含む任意の形態を有することもできる。水不溶性基材は吸収性であり、使用中に分解しないほど十分に強い。皮膚または毛髪の手入れ、及び/または皮膚の洗浄及び/または皮膚からの化粧の除去及び/または皮膚のこすりのための上で定義した物品の使用。
【0025】
「ケラチン基質」及び「ケラチン組織」はそれぞれ、皮膚、髪及び爪を含むがこれらに限定されない。
【0026】
「美容的に許容される」とは、任意のケラチン基質と適合する担体を意味する。
【0027】
様々な実施形態では、本開示は、抗菌系、及び抗菌系を含む化粧除去組成物を提供する。抗菌系は、4-ヒドロキシアセトフェノンを含む抗菌剤と、ピロクトンオラミンを含む1つ以上の追加の抗菌剤とを含む。いくつかの例では、抗菌系は、二相水性クレンジング系、多相水性クレンジング系、単相ミセル水水性クレンジング系、及び美容液、エッセンス、クリームまたはマスクのうちの1つである局所用組成物から選択されるスキンケア系で使用することができる。いくつかの特定の例では、抗菌系は、O/Wエマルション、W/Oエマルション、ミセル水または二相(または多相)組成物のうちの1つである化粧除去組成物で使用することができる。いくつかの実施形態では、組成物は化粧除去ワイプで使用される。
【0028】
様々な実施形態では、抗菌系は、パラベン、アルコール、ホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド由来化合物のうちのいずれか1つ以上を含まなくてもよいか、または本質的に含まなくてもよい。いくつかの特定の実施形態では、組成物は、パラベン、ホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド由来の化合物を含まないか、または本質的に含まない。いくつかの特定の実施形態では、組成物は、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、ヘキシルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、オクチルグリセリン、ベンジルグリセリン、1,3-プロペンジオール、3-ヘプトイル-2,2-プロパンジオール及び1,2-ヘキサンジオールのうちの1つ以上を含まないか、または本質的に含まない。いくつかの特定の実施形態では、組成物は、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、ヘキシルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、オクチルグリセリン、ベンジルグリセリン、1,3-プロペンジオール、3-ヘプトイル-2,2-プロパンジオール及び1,2-ヘキサンジオールのそれぞれを含まないか、または本質的に含まない。いくつかの実施形態では、組成物は、すべてのアルコールを含まないか、または本質的に含まない。いくつかの特定の実施形態では、組成物は、エタノール及びイソプロピルアルコールのうちの1つ以上を含むアルコールを含まないか、または本質的に含まない。
【0029】
様々な実施形態では、組成物は、それぞれの成分のうちの2つ以上を含むことができ、他の美容的に許容される添加剤の中でも湿潤剤、防腐剤、芳香剤、活性剤及びpH調整剤を含む1つ以上の添加剤を更に含むことができる。
【0030】
MUR有効性の消費者評価を通じて、本開示による組成物は、比較組成物と一致する化粧除去性能を示し、眼への刺激に関して著しく改善された性能を示した。
【0031】
いくつかの実施形態では、本開示は、化粧適用物品に浸透させた抗菌系及び化粧除去組成物を提供する。物品は、PET(ポリエチレンテレフタレートまたはポリエステル)及びPP(ポリプロピレン)などの合成材料で形成することができ、それは単独でまたは天然系材料と組み合わせて使用できる。そして、いくつかの実施形態では、物品は、(1)パルプ、ビスコース、リヨセル、セルロースアセテート、綿などの天然起源の繊維系不織布、(2)麻、亜麻、海藻、ラミー、バナナ、パイナップルなどの天然繊維系不織布、及び(3)綿などの再生または再利用された繊維系不織布などの供給源からの持続可能かつ生分解性の基材から形成されてもよい。
【0032】
ワイプなどの多くの従来の化粧物品は、PET(ポリエチレンテレフタレートまたはポリエステル)及びPP(ポリプロピレン)などの化石燃料系ポリマー材料で形成されており、それは単独でまたは天然系材料と組み合わせて使用できる。このような合成基材は、製造コストが比較的低く、優れた引張り強度を提供できるため望ましいが、本質的に分解しないため、環境に悪影響を及ぼす。化粧品業界で持続可能性への関心が高まっており、(1)パルプ、ビスコース、リヨセル、セルロースアセテート、綿などの天然起源の繊維系不織布、(2)麻、亜麻、海藻、ラミー、バナナ、パイナップルなどの天然繊維系不織布、及び(3)綿などの再生または再利用された繊維系不織布などの原料から調達された固体基材を利用した化粧物品の必要性がある。本明細書で使用される用語「天然起源の繊維」とは、天然繊維に基づく派生物を与える化学処理によって形成される繊維材料を指す。「天然繊維」とは、天然繊維の非派生形態を意味する。「再生/再利用された」とは、そのような繊維で形成された品物から再生利用された天然繊維を意味する。
【0033】
いくつかの実施形態では、本明細書の物品は、持続可能な供給源から得られ、かつ生分解性である基材から形成される。いくつかの特定の実施形態では、これらの材料は、パルプ、ビスコース、リヨセル、セルロースアセテート及び綿などの繊維を使用して、不織布に形成された天然起源の繊維から選択される。そして、特定の実施形態では、化粧物品を形成するために使用される基材は、リヨセルの不織布である。天然生分解性かつ持続可能に調達される繊維を含むこれらの実施形態によれば、実現される明らかな利点は、環境負荷を減らす機会である。持続可能かつ生分解性基材を使用することで、他の利点も得られ得る。本明細書で更に説明するように、持続可能かつ生分解性基材、特にリヨセル不織布を使用する物品は、特定の機械的、テクスチャ及び吸収特性を示す。
【0034】
本開示による物品は、手触りがしっとりしている。それは、皮膚への適用中に快適であり、油相の存在による栄養効果を有するという利点を示す。皮膚を洗浄するまたは皮膚から化粧を除去するために使用する場合、本開示による物品は、場合によっては、化粧製品が物品の含浸組成物に溶解するのに十分な時間適用されたまま、皮膚の上を通過し、その後、皮膚を拭く。皮膚はまた、任意選択的にその後すすぐことができる。本発明による物品は、好ましくは、顔、身体または手の皮膚のケア及び/または処置、ならびに顔及び/または身体の皮膚を洗浄または顔及び/または身体の皮膚から化粧を除去するのに適した化粧物品である。それはまた、髪の毛のケア及び眼からの化粧の除去にも使用できる。
【0035】
本開示による物品は、所望の目的に適した任意の形態を有することができる。それは、一般に長方形、正方形、または単一層、複数層であることができ、折り畳まれたり広げられたりすることができる他の形状を有するワイプを構成することができる。物品はまた、手袋、ミトンの形態、または顔もしくは身体に実際に使用するのに適した他の形態、例えば眼、鼻及び/または口の部位に穴を開けた顔の形態、もしくは睫毛から化粧を除去する際に適用するための化粧を除去する指サックの形態、もしくは片面円形もしくは特に異なる組成物を含浸した2つの面を含むことができる両面円形の形態であり得る。物品はまた、皮膚の剥脱(こする)を可能にする粗い表面を含むことができる。
【0036】
例示的な実施形態では、本開示による発明の抗菌系を含む組成物は、1つ以上の親油性皮膚軟化剤、1つ以上の揮発性シリコーン化合物、水性系用の少なくとも1つの増粘剤、ならびに1つ以上の湿潤剤及び水を含む化粧除去組成物の形態であってよい。当然のことながら、他の実施形態では、本開示による本発明の抗菌系は、一般的にO/Wエマルション、W/Oエマルション、ミセル水、化粧除去ワイプまたは二相(または多相)組成物のうちの1つの形態である組成物で提供され得ることが理解されるであろう。したがって、様々な化粧組成物、特に化粧除去組成物のための成分の選択に関する当技術分野の教示によれば、抗菌系を組み込み、当技術分野の従来の抗菌系を置き換えることができる。そして特に、そのような組成物は、パラベン、界面活性剤、アルコール、ホルムアルデヒド及びホルムアルデヒド由来化合物のうちのいずれか1つ以上を含まないか、または本質的に含まない。そしていくつかの実施形態では、組成物は、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、ヘキシルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、オクチルグリセリン、ベンジルグリセリン、3-ヘプトイル-2,2-プロパンジオール及び1,2-ヘキサンジオールのうちのいずれか1つ以上を含む抗菌剤を含まないか、または本質的に含まない。
【0037】
親油性皮膚軟化剤
本開示によれば、本開示による組成物は、1つ以上の親油性皮膚軟化剤を含むことができる。
【0038】
親油性皮膚軟化剤は、C11~C20の炭素鎖長を有する分岐状または直鎖状液体アルカンから選択することができる。様々な実施形態では、液体アルカンは、C11~C20の炭素鎖長を有するものから選択され得る。液体アルカンは、C11~C20、またはC15~C19、またはC11、C12、C13、C14、C15、C16、C17、C18~C19のうちの1つの炭素鎖長を有するものから選択され得る。いくつかの特定の実施形態では、本開示に従って使用できる適切な液体アルカンには、8~16個の炭素原子を含む炭化水素性油、特にC8~C16イソアルカンなどの分岐状C8~C16アルカンが含まれる。いくつかの例示的な実施形態では、そのような液体アルカンは、イソパラフィン、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても知られる)、イソデカン及びイソヘキサデカンから選択され得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの親油性皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、C15~19アルカン、イソドデカン、ウンデカン、トリデカン及びこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの親油性皮膚軟化剤はイソヘキサデカンを含む。
【0040】
親油性皮膚軟化剤は、極性皮膚軟化剤から選択することができる。皮膚軟化剤は、エステル、トリグリセリド、エーテル、炭酸塩、アルコール、油、バター、脂肪酸及びこれらの組み合わせから選択される油相成分である。様々な実施形態では、極性皮膚軟化剤は、400g/モル以下の分子量を有するものから選択され得る。より一般的には、極性皮膚軟化剤は、約50g/モル~約350g/モルの範囲の分子量を有し得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、本開示に従って使用され得る適切な極性皮膚軟化剤には、C12~C50脂肪酸、好ましくはC16~C22飽和脂肪酸、及び一価アルコールに由来するものが含まれる。いくつかの実施形態では、そのようなエステルは、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸メチル、ラウリン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸エチルヘキシル、オレイン酸エチルヘキシル、イソノナン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、カプリン酸/カプリル酸2-エチルヘキシル(またはカプリン酸/カプリル酸オクチル)、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ネオペンタン酸イソステアリル、イソノナン酸イソノニル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸及び12または13個の炭素原子を含む脂肪族アルコールのエステル、炭酸ジカプリリルならびにこれらの混合物から選択され得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの親油性皮膚軟化剤は、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリリルエーテル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セテアリル、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、カプリル酸/カプリン酸ココ、アジピン酸ジイソプロピル及びこれらの組み合わせのうちの1つを含む。いくつかの特定の実施形態では、少なくとも1つの親油性皮膚軟化剤はミリスチン酸イソプロピルを含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの親油性皮膚軟化剤は、ジメチコン、シクロペンタシロキサン及び/または他のシリコーン皮膚軟化剤を含む。
【0044】
いくつかの特定の実施形態では、少なくとも1つの親油性皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチコン、シクロペンタシロキサン及び/または他のシリコーン皮膚軟化剤のそれぞれを含む。
【0045】
組成物中に存在し得る少なくとも1つ以上の親油性皮膚軟化剤のそれぞれの量は、組成物の重量に基づいて約1重量%~約12重量%、または約3重量%~約11重量%、または約5重量%~約10重量%、またはその任意の適切な組み合わせ、部分的組み合わせ、範囲もしくは部分的範囲の範囲で提供される。しかしながら、当業者であれば、他の範囲が本発明の範囲内であることを理解するであろう。
【0046】
したがって、組成物中の少なくとも1つ以上の親油性皮膚軟化剤のそれぞれは、組成物の総重量に基づいて、その中及びその間の増分ならびに範囲を含む約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11~約12重量パーセントで存在し得る。
【0047】
増粘剤
本開示によれば、本開示による組成物は、少なくとも1つの増粘剤を含むことができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの増粘剤は、天然ガム及び合成ポリマー、例えばデンプン(トウモロコシ、米、タピオカ、ジャガイモ)、ガム(キサンタンカラギーナン、ゲラン、スクレロチウム)のうちの1つ以上から選択され得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、組成物は、2つ以上の増粘剤を含む。いくつかのそのような実施形態では、組成物は、ポリマー増粘剤のアクリレート/C10~30アルキルアクリレートクロスポリマー及びアクリル酸ナトリウムコポリマーのうちの1つまたは両方、ならびに任意選択的に1つ以上の追加のポリマー増粘剤を含む。
【0050】
少なくとも1つの増粘剤のそれぞれの量は、組成物の重量に基づいて約0.01重量%~約5重量%、または約0.01重量%~約3重量%、または約0.05重量%~約2.5重量%、またはその任意の適切な組み合わせ、部分的組み合わせ、範囲もしくは部分的範囲の範囲で組成物中に存在する。しかしながら、当業者であれば、他の範囲が本発明の範囲内であることを理解するであろう。
【0051】
いくつかの実施形態では、組成物中の増粘剤の総量は、組成物の重量に基づいて約0.01重量%~約5重量%、または約1.0重量%~約3重量%、または約2重量%~約2.55重量%、またはその任意の適切な組み合わせ、部分的組み合わせ、範囲もしくは部分的範囲で存在する。しかしながら、当業者であれば、他の範囲が本発明の範囲内であることを理解するであろう。
【0052】
したがって、1つ以上の増粘剤が存在する場合、それは、組成物の総重量に基づいて、その中及びその間の増分ならびに範囲を含む、約0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.5、4.0、4.5~約5.0パーセントで存在する。
【0053】
溶媒/水
様々な実施形態によれば、水は、組成物の重量に基づいて約40重量%~約90重量%、または約55重量%~約85重量%、または約60重量%~約75重量%、または約65重量%~約70重量%、またはその任意の適切な組み合わせ、部分的組み合わせ、範囲もしくは部分的な範囲の範囲で組成物中に存在する。しかしながら、当業者であれば、他の範囲が本発明の範囲内であることを理解するであろう。したがって、水は、組成物の総重量に基づいて、その中及びその間の増分ならびに範囲を含む、約40、45、50、55、60、65、70、75、80、85~約90重量パーセントで存在する。
【0054】
使用される水は、無菌脱塩水及び/または芳香蒸留水(例えば、バラ水、ヤグルマソウ水、カモミール水またはライム水)、及び/または天然の温泉水または鉱泉水(例えば、Vittelの水、Vichy盆地の水、Uriageの水、La Roche Posayの水、La Bourbouleの水、Enghien-les-Bainsの水、Saint Gervais-les-Bainsの水、Neris-les-Bainsの水、Allevar-les-Bainsの水、Digneの水、Maizieresの水、Neyrac-les-Bainsの水、Lons-le-Saunierの水、Eaux Bonnesの水、Rochefortの水、Saint Christauの水、Les Fumadesの水、Tercis-les-Bainsの水またはAveneの水)であり得る。水相はまた、再構成された温泉水、すなわち、温泉水の特性を再構成する亜鉛、銅、マグネシウムなどの微量元素を含む水を含んでもよい。
【0055】
組成物のpHは、限定されないが、一般的に2と12の間であり、いくつかの実施形態では、3と11の間、5と9の間及び6と8の間のうちの1つであり、いくつかの実施形態では7である。pHは、組成物への塩基(有機または無機)、例えばアンモニア、または一級、二級または三級(ポリ)アミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミンまたは1,3-プロパンジアミン)の添加により、あるいは無機または有機酸、有利にはカルボン酸、例えばクエン酸などの添加により所望の値に調整され得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上の追加の溶媒、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール及びベンジルアルコール及びフェニルエチルアルコールなどの一価C1~C8アルコールなどのモノアルコールを含むことができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、組成物は、任意の及びすべてのアルコールを含まないか、または本質的に含まない。いくつかの特定の実施形態では、組成物は、エタノール及びイソプロピルアルコールのうちの1つ以上を含むアルコールを含まないか、または本質的に含まない。
【0058】
湿潤剤/水和剤
本開示によれば、もう1つの湿潤剤が組成物中に存在し得る。いくつかの実施形態では、湿潤剤は、例えばグリセリン、グリセロール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール及びポリエチレングリコールを含むポリオール;モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリコールエーテル(例えば、モノプロピレン、ジプロピレン及びトリプロピレングリコールアルキル(C1~C4)エーテル)、スクワラン、トリアセチン、糖類(例えば、グルコース、キシリトール、マルチトール、ソルビトール、スクロースペンタエリスリトール、イノシトール)、ピロリドンカルボン酸、乳酸、塩化リチウム、アセトアミドMEA、乳酸ナトリウム、尿素、ジシアナミド、ヒアルロン酸、アロエベラ、ハチミツ及び海藻抽出物のうちの1つ以上を含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、組成物は、グリセリンを含む湿潤剤を含む。
【0060】
様々な実施形態によれば、湿潤剤の量は、組成物の重量に基づいて約1重量%~約15重量%、または約2重量%~約12重量%、または約3重量%~約7重量%、または約4重量%~約5重量%、またはその任意の適切な組み合わせ、部分的組み合わせ、範囲もしくは部分的な範囲の範囲で組成物中に存在する。しかしながら、当業者であれば、他の範囲が本発明の範囲内であることを理解するであろう。
【0061】
したがって、湿潤剤のうちの任意の1つまたは組み合わせは、組成物の総重量に基づいて、その中及びその間の増分ならびに範囲を含む約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14~約15重量パーセントで存在し得る。
【0062】
任意の添加剤
組成物はまた、本発明による組成物の特性に影響を及ぼさない、化粧品分野で使用される少なくとも1つの添加剤、香料、真珠光沢剤、シリカ、タンパク質、タンパク質加水分解物、ビタミン、パンテノール、シリコーン、臭気吸収剤及び着色材料;植物性精油;果実抽出物(例えば、Pyrus Malus(リンゴ)果実抽出物)及びAloe Barbadensis葉汁粉末;クエン酸、塩化ナトリウム;中和剤またはpH調整剤(例えば、トリエチルアミン(TEA)及び水酸化ナトリウム);ならびにこれらの組み合わせから選択される添加物などを含むことができる。
【0063】
任意の活性添加剤は例として示されているが、当技術分野で既知の化粧品用途に適合する他の任意の成分を使用できることは理解されるであろう。任意の添加剤は例として示されているが、当技術分野で既知の化粧品用途に適合する他の任意の成分を使用できることは理解されるであろう。
【0064】
様々な実施形態によれば、組成物中に単独でもしくは組み合わせて存在する1つ以上の活性物質及び添加剤の量は、組成物の総重量に基づいて、約0.001重量%~約20重量%、または約0.005%~約0.01%、または約0.01%~約0.1%、または約0.15%~約5%、または約0.40%~約4%、または約0.5%~約2.5%、または約1%~約2%、またはその任意の適切な組み合わせ、部分的組み合わせ、範囲もしくは部分的範囲の本開示による組成物中に存在することができる。
【0065】
したがって、活性物質及び添加剤のうちの任意の1つまたは組み合わせは、組成物の総重量に基づいて存在することができ、各1つまたは組み合わせは、その中及びその間の増分及び範囲を含む約0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.20、0.30、0.40、0.50、0.60、0.70、0.80、0.90、1.0、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19~約20重量パーセントで存在する。
【0066】
基材
様々な実施形態によれば、いくつかの実施形態では化粧除去組成物の形態で、本発明の抗菌系を浸透させた固体基材を含む物品が提供される。物品は、合成材料から形成されるか、または天然生分解性かつ持続可能に調達される天然起源の繊維、天然繊維または再生もしくは再利用された天然繊維から形成される。
【0067】
いくつかの実施形態によれば、基材は不織布材料である。不織材料の一般的な説明は、Riedel“Nonwoven Bonding Methods and Materials”,Nonwoven World(1987)に記載されている。これらの基材は、不織布材料の調製技術の通常の方法に従って得られる。基材が不織布材料の場合は、ダマにならず、肌に触れても崩れず、毛羽立たない丈夫な不織布から作成されたものを使用することができる。特に眼の化粧を除去するためには、少なくとも片面が吸収性かつ柔らかさを備えている必要がある。適切な不織布材料として、例えば、BBA製のUltraloft15285-01、Ultraloft182-008、Ultraloft182-010及びUltraloft182-016、Freudenberg製のVilmed M1519 Blau、Vilmed M1550N及び112-132-3の名称で販売されているもの、Jacob Holm Industries製のNorafin11601-010Bの名称で販売されているもの、Uni Flockage製のUnivel109及びUnivel119の名称で販売されているフロック不織布、ならびにSandlerが供給しているビスコース/PLA製のものを挙げることができる。
【0068】
物品を含むいくつかの実施形態によれば、水不溶性基材が使用される。水不溶性基材は、1つ以上の層を含むことができ、シート、球またはフィルムとして、織布材料、不織布材料、発泡体、スポンジ、詰め綿からなる群から選択することができる。それは特に、天然起源の繊維(亜麻、羊毛、綿、絹、ビスコース、竹でできた繊維)または合成起源の繊維(セルロース誘導体、ポリビニル誘導体、ポリ(エチレンテレフタレート)などのポリエステル、ポリエチレン(PET)またはポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロンなどのポリアミド、またはアクリル誘導体)及びビスコース/PET、ポリ乳酸(PLA)またはビスコース/ポリ乳酸(ビスコース/PLA)などのこれらの混合物に基づく不織布基材であり得る。
【0069】
一実施形態によれば、基材は、水流絡合処理によるビスコースからなる不織布材料、またはビスコース/マイクロビスコース混合物からなる不織布材料である。いくつかの特定の実施形態では、物品は不織繊維を含み、繊維は、(1)パルプ、ビスコース、リヨセル、セルロースアセテート及び綿のうちの1つまたは組み合わせを含む天然起源の繊維、(2)麻、亜麻、海藻、ラミー、バナナ及びパイナップルのうちの1つまたは組み合わせを含む天然繊維、ならびに(3)綿を含む再生または再利用された繊維、ならびにこれらの組み合わせから選択される天然生分解性かつ持続可能に調達される繊維から形成される。一実施形態によれば、基材は、リヨセルなどの生分解性材料で形成された不織布材料である。
【0070】
いくつかの実施形態によれば、物品は、同一または異なる特性を有し、弾性及び柔軟性の特性、ならびに所望の用途に適した他の特性を有する1つ以上の層を含むことができる。基材は、例えば文献WO-A-99/13861に記載されているように、異なる弾性特性を有する2つの部分を含むことができるか、または文献WO-A-99/25318に記載されているように、異なる密度を有する単一の層を含むことができるか、または文献WO-A-98/18441に記載されているように、異なるテクスチャの2つの層を含むことができる。いくつかの実施形態によれば、物品が身体に使用される場合、物品は、同時に皮膚をマッサージするか、または皮膚をこすることを可能にするために、少なくとも1つの粗面を含むことができる。
【0071】
様々な実施形態によれば、物品は、所望の目的に適した任意のサイズ及び任意の形状を有することができる。更に、それは一般的に、0.005m2と0.1m2の間、または0.01m2と0.05m2の間の表面積を有する。基材の重量は、30gsmと200gsm(1平方メートル当たりのグラム)の間、または40gsmと60gsmの間の範囲であり得る。
【0072】
様々な実施形態によれば、基材上への組成物の含浸度は、一般的に、基材の重量の100~1000%、いくつかの実施形態では約150%~約700%、または約250%~約400%の範囲である。基材に組成物を含浸させる技術は周知であり、本発明にすべて適用することができる。一般的に、含浸組成物は加熱され、浸漬、コーティング、噴霧などを含む1つ以上の技術によって基材に添加される。
【実施例】
【0073】
【0074】
実施例2:本発明例:
本発明の組成物の様々な代表的な実施形態が本明細書に例示されている。場合によっては、組成物は抗菌系である。いくつかの実施形態では、組成物は、O/Wエマルション、W/Oエマルションのうちの1つの形態の、またはミセル水中の、化粧除去ワイプ中の、または二相(または多相)化粧除去組成物中の化粧除去剤である。いくつかの特定の例示的な実施形態では、組成物は、抗菌組成物を含む化粧除去剤である。
【0075】
本開示によるクレンジング及び化粧除去組成物(基材に浸透されていない)の形態の本発明の組成物の例示的な実施形態を表2に示す。
【表2】
【0076】
本発明例1及び本発明例2は、それぞれがフェノキシエタノール及びペンチレングリコールを含まない(または本質的に含まない)抗菌系を含み、それぞれが抗菌剤4-ヒドロキシアセトフェノン及びピロクトンオラミンを含むことを除いて、DERMABLEND MAKEUP DISSOLVERの商品名で販売されている市販の製品と本質的に同じ組成物である。消費者試験との関連でより詳細に報告されているように、上記の表は、特に試験された比較組成物と比較して、及び代表的な抗菌系を含む比較対象のカテゴリの全体的な眼刺激性と比較して、2つの本発明の組成物のそれぞれが刺激をほとんどまたはまったく伴わないことを示している。
【0077】
実施例3:比較例
本開示によるクレンジング及び化粧除去組成物(基材に浸透されていない)の形態の比較例の例示的な実施形態を表3に示す。
【表3】
【0078】
比較例1は、DERMABLEND MAKEUP DISSOLVERの商品名で販売されている市販の製品であり、抗菌剤フェノキシエタノール及びカプリリルグリコール(本出願の時点で当技術分野の多くの化粧品で使用される典型的な抗菌系の代表)を含む。比較例2は、フェノキシエタノールが抗菌性4-ヒドロキシアセトフェノンに置き換えられたことを除いて、比較例1と同じである。比較例3は、組成物が抗菌性エチルヘキシルグリセリンも含むことを除いて、比較例1と同じである。比較例4は、ヒドロキシアセトフェノンがペンチレングリコールに置き換えられたことを除いて、比較例2と同じである。消費者試験との関連でより詳細に報告されているように、上記の表は、4つの比較例のそれぞれが中程度から高度の刺激に関連していたことを示している。
【0079】
実施例4:抗菌剤チャレンジ実験
以下の表で参照されるように、本発明の組成物及び比較組成物のそれぞれを用いて実験を行い、一連の微生物に対するそれらの抗菌効果を評価した。結果を表4~表11に示す。
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【0080】
実施例5:眼の刺激及び化粧除去(Makeup Removal、MUR)の有効性に関する消費者調査
本発明の組成物及び比較組成物の眼への刺激及び/または不快感ならびにMURの有効性を評価するために、消費者調査が実施された。10人の消費者のコホートに、本発明例1、比較例1及び比較例4のそれぞれの試料を提供した。消費者は、製品を2週間にわたって毎日使用し、2週間使用した後、調査に参加した。眼の刺激/不快感及びMURの有効性は、次のように1~5の評価尺度を使用して報告された。
【0081】
眼の刺激/不快感。尺度1~5:1=ヒリヒリする痛みや不快感なし、5=非常にヒリヒリする&不快
【0082】
MURの有効性。尺度1~5:1=除去なし、または除去困難、5=簡単に完全に除去
【0083】
比較組成物と比較して、本発明の組成物の一般的に匹敵する(MURの有効性に関して)及び優れた性能(眼への刺激に関して)を示す結果を表12に示す。(注・記載される場合、対象*は、1回の塗布後に眼がヒリヒリするため比較組成物1の使用をやめた)。
【表12】
【0084】
実施例6:化粧除去ワイプ製品の発明例及び比較例。
表13は、本発明例及び比較例のMUR液体配合物、対応するMURワイプの眼への刺激及びMUR試験を示す。すべてのワイプは、リヨセル不織布基材に320%の浸漬率で液体配合物を含浸させることによって調製した。結果は、比較例と比較して、本発明例3の著しく低減された眼への刺激及び優れたマイクロチャレンジ結果を明確に示した。
【表13-1】
【表13-2】
【0085】
本開示は好ましい実施形態を参照して説明されているが、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行ってもよく、また均等物がその要素の代わりをする場合もあることは当業者によって理解されるであろう。更に、本開示の必須の範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本開示の教示に適合させるために多くの修正を行ってもよい。したがって、本開示は、本開示を実施するために企図された最適な態様として開示される特定の実施形態に限定されるのではなく、本開示は、添付の特許請求の範囲内に収まるすべての実施形態を含むことが意図されている。
【0086】
本明細書で使用する場合、冠詞「a」及び「an」は、本明細書及び特許請求の範囲に記載される本開示の実施形態における任意の特徴に適用される場合、1つ以上を意味する。「a」及び「an」の使用は、限定することが特に明記されていない限り、その意味を単一の特徴に限定するものではない。単数または複数の名詞または名詞句の前にある冠詞「the」は、特定の指定された機能を示し、使用する文脈に応じて単数または複数の意味を有し得る。形容詞「いずれか」は、任意の量の1つ、いくつかまたはすべてを無差別に意味する。
【0087】
本明細書で使用する場合「少なくとも1つ」とは、1つ以上を意味し、したがって個々の成分及び混合物/組み合わせを含む。
【0088】
元の形式及び修正された形式で「含む」、「から本質的になる」及び「からなる」という移行用語は、添付の特許請求の範囲で使用される場合、記載されていない追加の請求項要素または工程があれば、それが請求項(複数可)の範囲から除外されるかに関して請求範囲を定義する。「含む」という用語は、包括的または非制限的であることを意図しており、追加の列挙されていない要素、方法、工程または材料を除外するものではない。「からなる」という用語は、特許請求の範囲で指定されたもの以外の要素、工程または材料を除外し、後者の場合、指定された材料(複数可)に通常関連する不純物を除外する。「から本質的になる」という用語は、特許請求の範囲を、特定された要素、工程または材料(複数可)、ならびに請求された開示の基本的及び新規な特徴(複数可)に実質的に影響を及ぼさないものに限定する。本開示を具現化する本明細書に記載されるすべての材料及び方法は、代替の実施形態において、「含む」、「から本質的になる」及び「からなる」の移行用語のいずれかによってより具体的に定義することができる。
【0089】
「含まない」及び「欠く」という用語は、測定可能な除外物質が確実に組成物中に存在しないことを示し、通常、組成物の総重量に基づいて0重量%である。用語「本質的に含まない」とは、組成物中に除外物質が存在しないことが好ましいが、これらの量が組成物の有効な特性に実質的に影響を与えないことを条件として、本発明の組成物中に非常に少量の除外物質が含まれ得ることを意味する。特に、「本質的に含まない」は、除外物質が、組成物の総重量に基づいて約0.1重量%未満の量で組成物中に存在し得ることを意味する。
【0090】
操作の実施例、または他に指示がある場合を除き、成分量または反応条件を表すすべての数字は、すべての場合において「約」という用語によって修飾されると理解されるべきであり、表示数値の10%以内を意味する(例えば「約10%」は9%~11%及び「約2%」は1.8%~2.2%を意味する)。
【0091】
別途示されない限り、すべての百分率及び比率は重量で計算される。すべての百分率は、別途示されない限り、組成物全体に基づいて計算される。一般に、本明細書で別段の明示的な記載がない限り、成分のパーセント量に関して本明細書で使用される「重量」または「量」は、成分を含む原材料の量を指し、原材料は、成分の100%未満及び最大100%の活性を含むと本明細書に記載され得る。したがって、組成物中の活性物質の重量百分率は、使用する活性物質を含有する原材料の量として表され、活性物質の最終的な百分率を反映しても反映しなくてもよく、活性物質の最終的な百分率は、原材料中の活性物質の重量百分率に依存する。
【0092】
本明細書に示されるすべての範囲及び量は、開示された任意の点を端点として使用する部分範囲及び量を含むことを意図している。したがって、「1%~10%、例えば2%~8%、例えば3%~5%」の範囲は、「1%~8%」、「1%~5%」、「2%~10%」などの範囲を包含することを意図している。すべての数、量、範囲などは、明示的に記載されているかどうかにかかわらず、「約」という用語によって修正されることを意図している。同様に、「約1%~10%」という範囲は、1%端点及び10%端点の両方を修飾する用語「約」を有することを意図している。更に、成分の量が示される場合、特に明記しない限り、活性物質の量を表すことが意図されていることを理解されたい。
【0093】
本開示の広い範囲を示す数字範囲及びパラメータは近似値であるにもかかわらず、別途示されない限り、特定の実施例中に記載される数値は可能な限り正確に報告される。しかしながら、いずれの数値も、それらの各試験計測中に認められる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を本質的に含有する。以下の実施例は、本開示の実施形態を説明するのに役立つが、本質的に限定するものではない。
【0094】
本明細書において引用されるすべての刊行物及び特許出願は、あたかも各個別の刊行物または特許出願が、明確かつ個別に参照により援用されることが示されているように、参照により、ならびに任意かつあらゆる目的において本明細書に援用される。本開示と、参照により本明細書に援用される刊行物または特許出願との間に矛盾がある場合、本開示が優先する。
【国際調査報告】