(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-17
(54)【発明の名称】センサアセンブリを備えた注射デバイス
(51)【国際特許分類】
A61M 5/315 20060101AFI20231010BHJP
A61M 5/20 20060101ALI20231010BHJP
A61M 5/31 20060101ALI20231010BHJP
【FI】
A61M5/315
A61M5/20 510
A61M5/31 520
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521022
(86)(22)【出願日】2021-10-04
(85)【翻訳文提出日】2023-04-18
(86)【国際出願番号】 EP2021077268
(87)【国際公開番号】W WO2022073916
(87)【国際公開日】2022-04-14
(32)【優先日】2020-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】310021434
【氏名又は名称】ベクトン ディキンソン フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ル ガル ルドン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD13
4C066HH13
4C066LL21
4C066QQ74
4C066QQ76
4C066QQ82
(57)【要約】
注射デバイスは、容器、可動コンポーネント、ばね、センサ、および/または無線通信装置を含んでいてもよい。容器は、開いた近位端、実質的に閉じた遠位端、および開いた近位端と実質的に閉じた遠位端との間に画定される薬剤を含むリザーバを有していてもよい。可動コンポーネントは、容器内に提供されていてもよく、および容器に関して移動可能であり、薬剤を容器から排出させる。ばねは、可動コンポーネントに接続されて、可動コンポーネントを容器内で移動させるように構成されていてもよい。センサは、ばねの端部に接続されて、注射デバイスの注射動作に関連付けられたパラメータを測定するように構成されていてもよい。無線通信装置は、注射デバイスの注射動作に関連付けられた情報をコンピューティングデバイスに通信するように構成されていてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一服の薬剤をユーザーに送達するための注射デバイスであって、前記注射デバイスは、
開いた近位端、実質的に閉じた遠位端、および前記開いた近位端と前記実質的に閉じた遠位端との間に画定されるリザーバ、を有する容器であって、前記リザーバは前記薬剤を含む、容器と、
前記容器内に設けられ、前記容器に関して移動可能な可動コンポーネントであって、前記可動コンポーネントの動きが前記薬剤を前記容器から排出させる、可動コンポーネントと、
前記可動コンポーネントに接続されたばねであって、前記ばねは、前記可動コンポーネントを前記容器内で移動させて前記薬剤を前記容器から排出させるように構成される、ばねと、
前記ばねの端部に接続されるセンサであって、前記センサは、前記注射デバイスの注射動作に関連付けられたパラメータを測定するように構成される、センサと、
前記注射デバイスの前記注射動作に関連付けられた情報をコンピューティングデバイスに通信するように構成される、無線通信装置と、
前記センサを前記無線通信装置に接続する導電性トレースと、
を含み、
前記ばねは、前記導電性トレースの少なくとも一部を形成することを特徴とする注射デバイス。
【請求項2】
前記可動コンポーネントは、プランジャロッドおよびストッパを含むことを特徴とする請求項1に記載の注射デバイス。
【請求項3】
前記ばねの前記端部に接続された前記センサは、前記ストッパと接触していることを特徴とする請求項2に記載の注射デバイス。
【請求項4】
前記センサに接続された前記ばねの前記端部は、前記ストッパと接触している前記ばねの別の端部の反対側であることを特徴とする請求項2に記載の注射デバイス。
【請求項5】
前記容器、前記可動コンポーネント、前記ばね、前記センサ、および前記無線通信装置を含む第1のハウジングをさらに含み、前記センサは、前記ハウジング内で前記無線通信装置から離間されていることを特徴とする請求項1に記載の注射デバイス。
【請求項6】
前記容器、前記可動コンポーネント、前記ばね、および前記センサを含む第1のハウジングと、
前記無線通信装置を含む第2のハウジングであって、前記第2のハウジングは、前記第1のハウジングの外面に接続される、第2のハウジングと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の注射デバイス。
【請求項7】
前記導電性トレースを介して前記センサに電力を供給するように構成された電池をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の注射デバイス。
【請求項8】
前記センサは、中空シリンダ形状を有するアダプタプレートを含むことを特徴とする請求項1に記載の注射デバイス。
【請求項9】
前記測定されたパラメータに基づいて、前記注射デバイスの前記注射動作に関連付けられた前記情報を決定するようにプログラムおよび/または構成された1つまたは複数のプロセッサをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の注射デバイス。
【請求項10】
前記注射デバイスの前記注射動作に関連付けられた前記情報は、前記注射動作の開始時間、前記注射動作の持続時間、前記注射動作の速度、前記注射動作の背圧プロファイル、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載の注射デバイス。
【請求項11】
ユーザーフィードバックデバイスをさらに含み、前記ユーザーフィードバックデバイスは、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、音声出力デバイス、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の注射デバイス。
【請求項12】
前記センサは、前記注射デバイスの前記注射動作に関連付けられた力を測定するように構成された力センサを含むことを特徴とする請求項1に記載の注射デバイス。
【請求項13】
前記センサは、前記注射デバイスの前記注射動作に関連付けられた加速度を測定するように構成された加速度計を含むことを特徴とする請求項1に記載の注射デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月5日に出願された「センサアセンブリを備えた注射デバイス」と題された欧州特許出願第 20306153.6号の優先権を主張し、その開示全体が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
1. 分野
本開示は、概して、注射デバイスに関し、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサアセンブリを含むばねベースの注射デバイスに関する。
【0003】
2. 技術的考察
現在、流体注射用の多種多様な注射デバイスが市販されている。しかしながら、これらのデバイスの多くは、注射関連データをキャプチャおよび/または転送するための任意の機構を提供しない。
【発明の概要】
【0004】
したがって、改善されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または注射関連データをキャプチャおよび/または転送するための方法が提供される。
【0005】
いくつかの非限定的な実施形態または態様によれば、一服の薬剤(a dose of medicament)をユーザーに送達するための注射デバイスが提供され、注射デバイスは、開いた近位端(open proximal end)、実質的に閉じた遠位端(substantially closed distal end)、および開いた近位端と実質的に閉じた遠位端との間に画定されるリザーバ、を有する容器であって、リザーバは薬剤を含む、容器と、容器内に設けられ、容器に関して移動可能な可動コンポーネント(mobile component)であって、可動コンポーネント(moveable component)の動きが薬剤を容器から排出させる、可動コンポーネントと、可動コンポーネントに接続されたばねであって、ばねは、可動コンポーネントを容器内で移動させて薬剤を容器から排出させるように構成される、ばねと、ばねの端部に接続されるセンサであって、センサは、注射デバイスの注射動作(injection operation)に関連付けられたパラメータを測定するように構成される、センサと、注射デバイスの注射動作に関連付けられた情報をコンピューティングデバイスに通信するように構成される無線通信装置と、を含む。
【0006】
さらなる実施形態または態様は、以下の付番された条項(clauses)に記載される。
【0007】
条項1. 一服の薬剤をユーザーに送達するための注射デバイスであって、注射デバイスは、開いた近位端、実質的に閉じた遠位端、および開いた近位端と実質的に閉じた遠位端との間に画定されるリザーバ、を有する容器であって、リザーバは薬剤を含む、容器と、容器内に設けられ、容器に関して移動可能な可動コンポーネントであって、可動コンポーネントの動きが薬剤を容器から排出させる、可動コンポーネントと、可動コンポーネントに接続されたばねであって、ばねは、可動コンポーネントを容器内で移動させて薬剤を容器から排出させるように構成される、ばねと、ばねの端部に接続されるセンサであって、センサは、注射デバイスの注射動作に関連付けられたパラメータを測定するように構成される、センサと、注射デバイスの注射動作に関連付けられた情報をコンピューティングデバイスに通信するように構成される無線通信装置と、を含む。
【0008】
条項2. 可動コンポーネントが、プランジャロッドおよびストッパを含む、条項1に記載の注射デバイス。
【0009】
条項3. ばねの端部に接続されたセンサが、ストッパと接触している、条項1および2のいずれかに記載の注射デバイス。
【0010】
条項4. センサに接続されたばねの端部が、ストッパと接触しているばねの別の端部の反対側である、条項1から3のいずれかに記載の注射デバイス。
【0011】
条項5. センサを無線通信装置に接続する導電性トレースをさらに含む、条項1から4のいずれかに記載の注射デバイス。
【0012】
条項6. ばねが、導電性トレースの少なくとも一部を形成する、条項1から5のいずれかに記載の注射デバイス。
【0013】
条項7. 容器、可動コンポーネント、ばね、センサ、および無線通信装置を含む第1のハウジングをさらに含み、センサは、ハウジング内で無線通信装置から離間されている、条項1から6のいずれかに記載の注射デバイス。
【0014】
条項8. 容器、可動コンポーネント、ばね、およびセンサを含む第1のハウジングと、無線通信装置を含む第2のハウジングと、をさらに備え、第2のハウジングは、第1のハウジングの外面に接続される、条項1から7のいずれかに記載の注射デバイス。
【0015】
条項9. 導電性トレースを介してセンサに電力を供給するように構成された電池をさらに備える、条項1から8のいずれかに記載の注射デバイス。
【0016】
条項10. センサが、中空シリンダ形状を有するアダプタプレートを含む、条項1から9のいずれかに記載の注射デバイス。
【0017】
条項11. 測定されたパラメータに基づいて、注射デバイスの注射動作に関連付けられた情報を決定するようにプログラムおよび/または構成された1つまたは複数のプロセッサをさらに含む、条項1から10のいずれかに記載の注射デバイス。
【0018】
条項12. 注射デバイスの注射動作に関連付けられた情報は、注射動作の開始時間、注射動作の持続時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル(back pressure profile)、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、条項1から11のいずれかに記載の注射デバイス。
【0019】
条項13. 条項1から12のいずれかに記載の注射デバイスであって、
【0020】
ユーザーフィードバックデバイスであって、ユーザーフィードバックデバイスが、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、音声出力デバイス、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、ユーザーフィードバックデバイスをさらに含む、注射デバイス。
【0021】
条項14. センサは、注射デバイスの注射動作に関連付けられた力を測定するように構成された力センサを含む、条項1から13のいずれかに記載の注射デバイス。
【0022】
条項15. センサは、注射デバイスの注射動作に関連付けられた加速度を測定するように構成された加速度計を含む、条項1から14のいずれかに記載の注射デバイス。
【0023】
本開示のこれらおよび他の特徴および特性、ならびに構造体の関連要素の動作方法および機能、部品の組み合わせ、製造の経済性は、添付の図面を参照して以下の説明および添付の特許請求の範囲を考慮するとより明らかとなるであろうが、これらのすべては、本明細書の一部を構成し、同様の参照数字は様々な図において対応する部品を示すものである。しかしながら、図面は、例示および説明の目的のみのためであり、本発明の限定の定義として意図されないことは、明確に理解されるべきである。本明細書および特許請求の範囲において使用される際に、「a」、「an」、および「the」の単数形は、文脈によりそうでないことが明確に示されない限り、複数形の指示対象を含む。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本開示の実施形態または態様の追加の利点および詳細は、添付の概略図に例示される例示的な実施形態を参照して、以下により詳細に説明される。
【
図1A】本明細書に記載のシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境の非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図1B】
図1Aの1つまたは複数のデバイスおよび/または1つまたは複数のシステムのコンポーネントの非限定的な実施形態または態様の斜視図である。
【
図2】
図1Aおよび
図1Bの1つまたは複数のデバイス、および/または1つまたは複数のシステムのコンポーネントの非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図3A】
図1A、
図1B、および
図2の1つまたは複数のデバイスおよび/または1つまたは複数のシステムの非限定的な実施形態またはコンポーネントの態様の実装の斜視図である。
【
図3B】
図1A、
図1B、および
図2の1つまたは複数のデバイスおよび/または1つまたは複数のシステムの非限定的な実施形態またはコンポーネントの態様の実装の斜視図である。
【
図3C】
図1A、
図1B、および
図2の1つまたは複数のデバイスおよび/または1つまたは複数のシステムの非限定的な実施形態またはコンポーネントの態様の実装の斜視図である。
【
図4】
図1A、
図1B、
図2および
図3Aから
図3Cの1つまたは複数のデバイス、および/または1つまたは複数のシステムのコンポーネントの非限定的な実施形態または態様の図である。
【
図5A】アダプタプレートの非限定的な実施形態または態様の線AAに沿って取られた側面図、上面図、および断面図である。
【
図5B】ばねの端部が付いたセンサのインターフェースを改善するためのアダプタプレートの非限定的な実施形態または態様の斜視図である。
【
図5C】ばねの端部が付いたセンサのインターフェースを改善するためのアダプタプレートの非限定的な実施形態または態様の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本開示は、それとは反対に明示的に特定されない限り、様々な代替的な変形およびステップシーケンスを想定し得ることが理解されるべきである。また、添付の図面に示され、および以下の明細書に記載される具体的なデバイスおよびプロセスは、単に例示的および非限定的な実施形態または態様であることも理解されるべきである。そのため、本明細書に開示された実施形態または態様に関連付けられた具体的な寸法および他の物理的な特徴は、限定的なものであるとして考慮されるべきではない。
【0026】
以下、説明の目的のために、用語、「端部(end)」、「上部(upper)」、「下部(lower)」、「右(right)」、「左(left)」、「垂直の(vertical)」、「水平の(horizontal)」、「上(top)」、「下(bottom)」、「横の(lateral)」、「縦の(longitudinal)」、およびそれらの派生語は、図面において配向されるように、本発明に関するものとする。しかしながら、本開示は、それとは反対に明示的に特定されない限り、様々な代替的な変形およびステップシーケンスを想定し得ることが理解されるべきである。また、添付の図面に示され、および以下の明細書に記載される具体的なデバイスおよびプロセスは、本開示の単なる例示的な実施形態または態様であることも理解されるべきである。したがって、本明細書に開示される実施形態または実施形態の態様に関連付けられた具体的な寸法および他の物理的特性は、そうでないと示されない限り、限定的なものとして考慮されるべきではない。
【0027】
本明細書で使用される態様、コンポーネント、要素、構造、動作(act)、ステップ、機能、命令および/または同様のものは、そのように明示的に説明されない限り、重要または必須であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される際に、冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数のアイテムを含むことを意図しており、「1つまたは複数」および「少なくとも1つ」と交換可能に使用され得る。さらに、本明細書で使用される際に、用語「セット」は、1つまたは複数のアイテム(例えば、関連アイテム、非関連アイテム、関連アイテムと非関連アイテムとの組み合わせなど)を含むことが意図され、「1つまたは複数」または「少なくとも1つ」と交換可能に使用され得る。1つのアイテムのみが意図される場合、用語「1つ(one)」または同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用される際に、用語「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などは、制限のない用語(open-ended terms)であることが意図される。
さらに、語句「に基づく(based on)」は、そうではないと明示的に述べられない限り、「少なくとも部分的に基づく」を意味することが意図される。
【0028】
本明細書で使用される際に、用語「通信(communication)」および「通信する(communicate)」は、1つまたは複数の信号、メッセージ、コマンド、または他の種類のデータの受信または転送(transfer)を指す。1つのユニット(例えば、任意のデバイス、システム、またはそのコンポーネント)が別のユニットと通信することは、1つのユニットが、直接的もしくは間接的に、他のユニットからデータを受信し、および/または他のユニットにデータを送信することができることを意味する。これは、本質的に有線および/または無線である直接的または間接的な接続を意味し得る。さらに、送信されるデータが第1のユニットと第2のユニットとの間で変更され(modified)、処理され(processed)、中継され(relayed)、および/または迂回される(routed)としても、2つのユニットは互いに通信し得る。例えば、第1のユニットがデータを受動的に受信し、第2のユニットにデータを能動的に送信しないとしても、第1のユニットは第2のユニットと通信し得る。別の例として、中間ユニットが1つのユニットからのデータを処理し、処理されたデータを第2のユニットに送信する場合、第1のユニットは、第2のユニットと通信し得る。他の多くのアレンジ(arrangements)が可能であることは理解されよう。
【0029】
本明細書に記載されるシステム、および/または方法が、異なる形態のハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装され得ることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用(specialized)制御ハードウェアもしくはソフトウェアコードは、実装を限定するものではない。したがって、システム、および/または方法の動作および挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書に記載され、ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書の説明に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることが理解される。
【0030】
いくつかの非限定的な実施形態または態様は、閾値に関連して本明細書で説明される。本明細書で使用される際に、閾値を満たすことは、値が、閾値よりも大きいこと、閾値よりも多いこと、閾値よりも高いこと、閾値以上であること、閾値よりも小さいこと、閾値よりも少ないこと、閾値よりも低いこと、閾値以下であること、閾値と等しいことなどを意味し得る。
【0031】
本明細書で使用される際に、「コンピューティングデバイス」または「コンピュータデバイス」という用語は、1つまたは複数の(with or over one or more)ネットワークとまたはそれを介して直接的または間接的に通信するように構成される1つまたは複数の電子デバイスを意味し得る。コンピューティングデバイスは、モバイルデバイス、デスクトップコンピュータなどであり得る。さらに、用語「コンピュータ」は、データを受信、処理、および出力するために必要なコンポーネントを含む任意のコンピューティングデバイスを意味し得、通常、ディスプレイ、プロセッサ、メモリ、入力デバイス、およびネットワークインターフェースを含む。「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインターフェース」(API)は、クライアント側のフロントエンドおよび/またはサーバ側のバックエンドなどの、クライアントからデータを受信するためのソフトウェアコンポーネント間の相互作用を容易にするためにプロセッサによって実行され得るコンピュータ可読媒体上でソートされたコンピュータコードまたは他のデータを意味する。「インターフェース」は、ユーザーが(例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどを介して)直接的または間接的に相互作用(interact)することができる1つまたは複数のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)のような生成されたディスプレイを意味する。
【0032】
本明細書で使用される際に、用語「サーバ」は、インターネットのようなネットワーク環境内の複数のパーティによって操作され、またはネットワーク環境内の複数のパーティに対する通信および処理を容易にする、1つまたは複数のプロセッサまたはコンピュータ、記憶デバイス、または同様のコンピュータ構成を意味し、もしくは含み得るが、通信は、1つまたは複数の公的なまたはプライベートなネットワーク環境を介して容易にされ得ること、および様々な他の構成を可能とし得ることが理解されるであろう。さらに、ネットワーク環境内で直接的または間接的に通信する、複数のコンピュータ、例えばサーバ、またはPOSデバイスのような他のコンピュータ化されたデバイスは、小売店主のPOSシステムのような「システム」を構成し得る。本明細書で使用される際に、用語「データセンター」は、1つもしくは複数のサーバ、または他のコンピューティングデバイス、および/またはデータベースを含み得る。
【0033】
本明細書で使用される際に、用語「モバイルデバイス」は、1つまたは複数のネットワークと通信するように構成された1つまたは複数のポータブル電子デバイスを意味し得る。1つの例として、モバイルデバイスは、携帯電話(例えば、スマートフォンまたは標準的な携帯電話)、ポータブルコンピュータ(例えば、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータなど)、ウェアラブルデバイス(例えば、腕時計、眼鏡、レンズ、衣類および/または同様のもの)、携帯情報端末(personal digital assistant)(PDA )、および/または他の同様のデバイスを含み得る。本明細書で使用される用語「クライアントデバイス」および「ユーザデバイス」は、1つまたは複数のサーバまたはリモートデバイスおよび/またはシステムと通信するように構成される任意の電子デバイスを意味する。クライアントデバイスまたはユーザデバイスは、モバイルデバイス、ネットワーク対応機器(network-enabled appliance)(例えば、ネットワーク対応テレビ、冷蔵庫、サーモスタット、および/または同様のもの)、コンピュータ、および/またはネットワークと通信することができる任意の他のデバイスもしくはシステムを含み得る。
【0034】
本明細書で使用される際に、用語「アプリケーション」または「アプリケーションプログラムインターフェース」(API)は、クライアント側のフロントエンドおよび/またはサーバ側のバックエンドのような、クライアントからデータを受信するためのソフトウェアコンポーネント間の相互作用を容易にするためにプロセッサによって実行され得るコンピュータ可読媒体上でソートされたコンピュータコード、規則のセット(a set of rules)、もしくはその他のデータを意味する。「インターフェース」は、それを用いてユーザーが(例えば、キーボード、マウス、などを介して)直接的または間接的に対話することができる、1つまたは複数のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)のような生成されたディスプレイを意味する。
【0035】
図1を参照して、本明細書に記載されたシステム、デバイス、製品、装置、および/または方法が実装され得る環境100の非限定的な実施形態または態様が示されている。
図1に示されるように、環境100は、注射デバイス102、および/またはコンピューティングデバイス104を含み得る。
【0036】
注射デバイス102は、一服の薬剤をユーザーに送達するための注射動作を実行するように構成され得る。注射デバイス102は、注射針を持った注射デバイスも、または注射針を持たない注射デバイスをも含み得る。注射デバイス102は、ディスポーザル型の注射デバイス(例えば、使い捨て型の(disposable type)注射デバイスなど)または再利用可能型の(re-usable type)注射デバイスであり得る。注射デバイス102は、自己注射器(auto injector)、ペン型注射器、ウェアラブル型注射器、パッシブなニードルガード、および/または同様のものを含み得る。例えば、注射デバイス102は、BD Intevia(商標)自己注射器、BD Libertas(商標)ウェアラブル型自己注射器、BD Sonic(商標)自己注射器、プレフィルド型ISO標準ガラスシリンジのためのBD UltraSafe Plus(商標)パッシブニードルガード、および/または同様のものを含み得る。1つの例として、
図1Bは、注射デバイス102の様々な非限定的な実施形態または態様を示す。
【0037】
コンピューティングデバイス104は、注射デバイス102から(例えば、センサモジュール210などから)情報および/またはデータを受信しおよび/または注射デバイス102に(例えば、センサモジュール210などに)情報および/またはデータを通信することができる1つまたは複数のデバイスを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス104は、コンピューティングデバイス、サーバ、サーバのグループ、モバイルデバイス、モバイルデバイスのグループ、ブリッジ、ルーター、ハブ、および/または同様のものを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス104は、短距離無線通信接続(例えば、NFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(Radio-frequency identification)(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)無線技術標準を使用する通信接続、および/または同様のもの)を介してコンピューティングデバイス104が注射デバイス(例えば、無線通信装置216など)から直接的に情報を受信するおよび/または注射デバイス(例えば、無線通信装置216など)に直接的に情報を通信することを可能にする、1つまたは複数の コンピューティングデバイス、チップ、非接触型送信機、非接触型トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触ベースの送信機、および/または同様のものを含む。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス104は、情報および/またはデータを含み得、および/または、例えば病院記録システム、治験関連情報を収集するために臨床試験中に使用されるシステム、および/または同様のもののような電子データ管理システムに、および/または別のコンピューティングデバイスに、アップロードし得る。
【0038】
ここで
図2、
図3Aから
図3C、および
図4を参照して、注射デバイス102は、ハウジング200、容器202、可動コンポーネント204(例えば、プランジャロッド204a、ストッパ204bなど)、ばね206(例えば、コイルばねなど)、センサ208、導電性トレース209、および/またはセンサモジュール210を含み得る。例えば、容器202、可動コンポーネント204(例えば、プランジャロッド204a、ストッパ204bなど)、ばね206、センサ208、導電性トレース209、および/またはセンサモジュール210は、注射デバイス102のハウジング200内に収容、および/または注射デバイス102のハウジング200に接続されてもよい。センサモジュール210は、ハウジング212、プロセッサ214、無線通信装置216、ユーザーフィードバックデバイス218、電源220、および/またはメモリ222を含み得る。例えば、プロセッサ214、無線通信装置216、ユーザーフィードバックデバイス218、電源220、および/またはメモリ222は、ハウジング212内(例えば、ハウジング212内のプリント回路基板(PCB)上など)に収容され得る。導電性トレース209は、センサモジュール210(例えば、センサモジュール210の1つまたは複数のコンポーネントなど)をセンサ208に接続し得る。例えば、センサ208、導電性トレース209、および/またはセンサモジュール210は、センサアセンブリを形成し得る。
【0039】
容器202は、開いた近位端、実質的に閉じた遠位端、および開いた近位端と実質的に閉じた遠位端との間に画定されたリザーバを有し得る。リザーバは、薬剤を含み得る。
【0040】
可動コンポーネント204は、容器202内に提供され(例えば、容器202の開いた近位端内に受容され)、容器202に対して移動可能であり得る。例えば、可動コンポーネント(movable component)204の動きは、注射動作で容器から薬剤を排出させ得る(例えば、それに接続された針を介して容器202の実質的に閉じた端から排出させ得る)。1つの例として、可動コンポーネント204は、プランジャロッド204aおよびストッパ204bを含み得る。
【0041】
ばね206は、可動コンポーネント204に接続され得る。例えば、ばね206は、可動コンポーネント204を容器202内で移動させて、薬剤を容器202から排出させるように構成され得る。1つの例として、ばね206は、注射動作を開始またはトリガするトリガ(例えば、ボタン、トリガなど)がその圧縮位置(compressed position)から作動または変位されて、ばね206をその圧縮位置から解放してばね206に接続される可動コンポーネント204を容器202内で遠位に移動させて薬剤を容器202から排出させるまで、圧縮位置に保持されてもよい。そのような例では、ばね206は膨張して、プランジャロッド204aおよびストッパ204bを容器202内で遠位に移動させ得る。
図2は、プランジャロッド204aおよび/またはストッパ204bに直接的に接続されたばね206を示すが、非限定的な実施形態または態様はそれに限定されず、ばね206は、例えば、
図3Aに示されるように、プランジャロッド204aおよび/またはストッパ204bに(例えば、1つまたは複数の他の可動コンポーネントなどを介して)間接的に接続され得る。
【0042】
センサ208は、ばね206の端部に接続され得る(例えば、直接的に接続されてもよく、直接的に取り付けられてもよく、統合(integrated with)されてもよい)。例えば、センサ208は、ばね206の遠位端および/または近位端に接続され得る。1つの例として、センサ208は、ばね206のベースの反対側でストッパ204aと接触して、ばね206の端部に接続され得る。そのような例では、センサ208は、ストッパ204bと接触し得る。1つの例として、センサ208は、ストッパ204bと接触しているばね206の端部の反対側にあるばね206の別の端部に接続され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、第1のセンサ208(例えば、力センサ、加速度計など)は、ばね206の第1の端部に接続され得、第2のセンサ208(例えば、加速度計、力センサなど)は、ばね206の第1の端部の反対側のばね206の第2の端部に接続され得る。
【0043】
センサ208は、注射デバイス102の注射動作に関連付けられたパラメータを測定するように構成され得る。センサ208は、力センサ、加速度計、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。例えば、センサ208は、注射デバイス102の注射動作に関連付けられた力を測定するように構成された力センサ(例えば、ひずみゲージ、伸び計センサ、圧電センサなど)を含み得る。1つの例として、センサ208は、センサ208が配置されている物体(object)に印加される力(例えば、ばね206の端部に印加される力、可動コンポーネント204に印加される力など)の機械的変形を測定し得、測定されたパラメータを、センサモジュール210での処理および/または通信のための電気信号に変換し得る。例えば、センサ208は、注射デバイスの注射動作に関連付けられた加速度を測定するように構成された加速度計を含み得る。1つの例として、センサ208は、センサ208が物体の1つまたは複数の軸に沿って配置され、測定されたパラメータをセンサモジュール210での処理および/または通信のための電気信号に変換する、物体(例えば、ばね206の端部、可動コンポーネント204など)の変位速度を測定し得る。
【0044】
図3Aに示されるように、いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサモジュール210(例えば、ハウジング212など)は、ハウジング200内に含まれ、および/またはハウジング200内に収容される(例えば、完全にハウジング200内に収容される、またはハウジング200と統合される)。そのような例では、センサ208は、ハウジング200内のセンサモジュール210(例えば、ハウジング212など)から離間され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、
図2、
図3Bおよび
図3Cに示されるように、センサモジュール210(例えば、ハウジング212など)は、ハウジング200の外面に接続されまたは取り付けられる。例えば、センサモジュール210(例えば、ハウジング210など)および/または注射デバイス102(例えば、ハウジング200など)は、ハウジング200の外面にハウジング210を取り付ける(例えば、取り外し可能に取り付ける、恒久的に取り付けるなど)ように構成された機械的インターフェースを含み得る。1つの例として、機械的インターフェースは、クリップ、スナップフィット接続、接着剤、および/または他の機械的インターフェースを含み得る。
【0045】
導電性トレース209は、プロセッサ214、無線通信装置216、ユーザーフィードバックデバイス218、電源220、および/またはメモリ222をセンサ208に接続し得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、導電性トレース209の少なくとも一部は、ハウジング200に統合(例えば、注射デバイス102のプラスチック成形ハウジングなどに統合)される。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ばね206(例えば、金属ばね、導電性ばねなど)は、導電性トレース209の少なくとも一部を形成する。例えば、
図2に示されるように、ばね206は、ストッパ204bに隣接するセンサ208(sensor 208 adjacent stopper 204b)を導電性トレース209(例えば、ばね206のベースとセンサモジュール210との間に延在するなど)および/またはセンサモジュール210(例えば、センサモジュール210の1つまたは複数のコンポーネントなど)に電気的に接続する導電性トレースとして機能し得る。1つの例として、ばね206は、センサ208からの信号を導電性トレース209および/またはセンサモジュール210(例えば、センサモジュール210の1つまたは複数のコンポーネントなど)に通信し得る。
【0046】
プロセッサ214は、センサ208から受信した信号またはセンサデータ(例えば、測定されたパラメータ、測定された力、測定された加速度など)に基づいて、注射デバイス102の注射動作に関連付けられた情報を決定するようにプログラムおよび/または構成され得る。例えば、プロセッサ214は、センサ208から取得信号を受信するようにプログラムおよび/または構成され得、受信された取得信号に基づいて、プロセッサ214は、受信信号に対して信号処理(例えば、フィルタリング、パターン検出など)を実行し、閾値レベル(複数可)抽出を実行し、および/または注射デバイス102の注射動作に関連付けられた情報を決定するようにプログラムおよび/または構成され得る。1つの例として、プロセッサ214は、センサ208から受信された信号を1つまたは複数の基準信号(reference signal)(例えば、メモリ222などに格納(stored)されている)と比較して、注射動作の開始時間、注射動作の持続時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを決定するようにプログラムおよび/または構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、プロセッサ146は、低電力マイクロコントローラユニット(MCU)を含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、注射デバイス102の注射動作に関連付けられた情報は、測定されたパラメータ、測定された力、測定された加速度、注射動作の開始時間、注射動作の持続時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。プロセッサ214は、注射デバイス102の注射動作に関連付けられた情報をメモリ222に記憶(store)し得る。
【0047】
無線通信装置216は、コンピューティングデバイス104と無線通信するように構成され得る。例えば、無線通信装置216は、注射デバイス102の注射動作に関連付けられた情報をコンピューティングデバイス104に通信するように構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では, 無線通信装置216は、短距離無線通信接続(例えば、NFCプロトコルを使用する通信接続、無線自動識別(RFID)を使用する通信接続、Bluetooth(登録商標)無線技術標準を使用する通信接続、および/または同様のものを介して)無線通信装置216がコンピューティングデバイス104から直接的に情報を受信する、および/またはコンピューティングデバイス104に直接的に情報を通信することを可能にするように、1つまたは複数のコンピューティングデバイス、チップ、非接触型送信機、非接触型トランシーバ、NFC送信機、RFID送信機、接触ベースの送信機、Bluetoothトランシーバ(登録商標)および/または同様のものを含む。
【0048】
いくつかの非限定的な実施形態または態様では、コンピューティングデバイス104は、無線通信装置216を介してセンサ208から受信した信号またはセンサデータ(例えば、測定されたパラメータ、測定された力、測定された加速度など)に基づいて、注射デバイス102の注射動作に関連付けられた情報を決定するようにプログラムおよび/または構成され得る。例えば、コンピューティングデバイス104は、無線通信装置216を介して、センサ208から取得信号を受信するようにプログラムおよび/または構成され得、受信された取得信号に基づいて、コンピューティングデバイス104は、受信信号に対して信号処理(例えば、フィルタリング、パターン検出など)を実行し、閾値レベル(複数可)抽出を実行し、および/または determine information associated with an 注射デバイス102の注射動作に関連付けられた情報を決定するようにプログラムおよび/または構成され得る。1つの例として、コンピューティングデバイス104は、無線通信装置216を介してセンサ208から受信した信号を1つまたは複数の基準信号(例えば、メモリなどに格納されている)と比較して、注射動作の開始時間、注射動作の持続時間、注射動作の速度、注射動作の背圧プロファイル、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを決定するようにプログラムおよび/または構成され得る。
【0049】
ユーザーフィードバックデバイス218は、注射デバイス102の注射動作に関連付けられた表示および/または情報をユーザーに提供するように構成され得る。例えば、ユーザーフィードバックデバイス150は、ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、音声出力デバイス(例えば、ブザー、スピーカなど)、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、ユーザーフィードバックデバイス218は、ユーザーからのユーザー入力を受信するように構成されたユーザー入力デバイスを含み得る。
【0050】
電源220は、センサ208、プロセッサ214、無線通信装置216、ユーザーフィードバックデバイス218、および/またはメモリ222に電力を供給するように構成され得る。例えば、電源220は、電池(例えば、充電式電池、使い捨て電池など)および/またはエネルギーハーベスタ(例えば、熱電エネルギーハーベスタ、太陽光発電(photovoltaic)エネルギーハーベスタ、圧電エネルギーハーベスタなど)を含み得る。
【0051】
メモリ222は、注射デバイス102の注射動作に関連付けられた情報をメモリ222に格納するように構成され得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、メモリ222は、センサ208の1つまたは複数の較正設定(calibration settings)に関連付けられた較正データを記憶し得る。
【0052】
図1A、
図1B、
図2、
図3Aから
図3Cおよび
図4に示されるデバイスおよびシステムの数および配置が例として提供される。
図1A、
図1B、
図2,
図3Aから
図3Cおよび
図4に示されるデバイスやシステムに比べて、追加のデバイスおよび/またはシステム、より少ないデバイスおよび/またはシステム、異なるデバイスおよび/またはシステム、または、異なって配置されるデバイスおよび/またはシステムが存在し得る。さらに、
図1A、
図1B、
図2,
図3Aから
図3C、および
図4に示される2以上のデバイスおよび/またはシステムは、単一のデバイスおよび/またはシステム内に実装され得、また、
図1A、
図1B、
図2、
図3Aから
図3C、および
図4に示される単一のデバイスおよび/またはシステムは、複数の分散型のデバイスおよび/またはシステムとして実装され得る。追加的に、または代替的に、環境100のデバイスおよび/またはシステムのセット(例えば、1つまたは複数のデバイスまたはシステム)は、環境100のデバイスおよび/またはシステムの別のセットによって実行されると説明されている1つまたは複数の機能を実行し得る。
【0053】
ここで
図5Aを参照して、
図5Aは、センサ208のためのアダプタプレート500の非限定的な実施形態または態様の線AAに沿って取られた側面図、上面図、および断面図である。
図5Aに示すように、アダプタプレート500は、ばね206の端部に対応する形状を有し得る。例えば、アダプタプレート500は、中空シリンダ形状を有し得る。1つの例として、ここで
図5Bおよび
図5Cを参照して、
図5Bおよび
図5Cは、センサ208のインターフェースを改善するための中空シリンダ形状を含むアダプタプレート500の斜視図を示しており、これは、センサ208によるより正確なパラメータ測定を可能にし得る。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、アダプタプレート500は、ばね206の端で、センサ208とは別個のコンポーネントであってもよい(例えば、センサ208は、アダプタ500に接続されていてもよい、等)。いくつかの非限定的な実施形態または態様では、センサ208は、注射デバイス102のばね206の端部に対応する形状を有する単一のコンポーネントとしてアダプタプレート500内に完全に統合され得る。実施形態または態様は、例示および説明の目的のために詳細に説明されてきたが、そのような詳細は、その目的のためだけであり、実施形態または態様は、開示された実施形態または態様に限定されず、逆に、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内の修正および同等の構成を包含することが意図されることを理解されたい。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の実施形態または態様の1つまたは複数の特徴が、任意の他の実施形態または態様の1つまたは複数の特徴と組み合わせられ得ることを企図していることを理解されよう。実際、これらの特徴のいずれも、特許請求の範囲に具体的に列挙されていない、および/または本明細書に開示されている方法で、組み合わせることができる。以下に列挙される従属請求項のそれぞれは、1つの請求項のみに直接的に従属し得るが、可能な実装の開示は、請求項の一式における他のすべての請求項と組み合わせた従属請求項のそれぞれを含む。
【国際調査報告】