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特表2023-543942急激な明るさの変化を減少させた照明器具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-18
(54)【発明の名称】急激な明るさの変化を減少させた照明器具
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/155 20200101AFI20231011BHJP
   H05B 45/325 20200101ALI20231011BHJP
   H05B 45/20 20200101ALI20231011BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20231011BHJP
【FI】
H05B47/155
H05B45/325
H05B45/20
H05B47/105
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524595
(86)(22)【出願日】2021-10-18
(85)【翻訳文提出日】2023-05-26
(86)【国際出願番号】 US2021055398
(87)【国際公開番号】W WO2022086848
(87)【国際公開日】2022-04-28
(31)【優先権主張番号】17/077,614
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/411,536
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500507009
【氏名又は名称】ルミレッズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キュウ,イフェン
(72)【発明者】
【氏名】マクレイノルズ,アラン アンドリュー
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA01
3K273PA04
3K273QA03
3K273QA21
3K273TA15
3K273TA37
3K273TA38
3K273UA22
(57)【要約】
【要約】
発光装置がちらつきを減らし、電力効率を保持することができる。本方法は、発光素子(LEE)ドライバー回路により、パルス幅変調(PWM)駆動方式を使用して、異なる色を放出するように構成された第1のLEE、第2のLEE及び第3のLEEを駆動し、第1色の光を生成するステップ; 前記ドライバー回路により、ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とを使用して前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの駆動を交互に行うステップ;及び 前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とで前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの駆動を交互に行った後、前記ドライバー回路により、前記ハイブリッド駆動方式を使用して前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEを駆動するステップを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子(LEE)ドライバー回路により、パルス幅変調(PWM)駆動方式を使用して、異なる色を放出するように構成された第1のLEE、第2のLEE及び第3のLEEを駆動し、第1色の光を生成するステップ;
前記ドライバー回路により、ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とを使用して前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの駆動を交互に行うステップ;及び
前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とで前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの駆動を交互に行った後、前記ドライバー回路により、前記ハイブリッド駆動方式を使用して前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEを駆動するステップ;
を含む方法。
【請求項2】
前記PWM駆動方式は、前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEを順番に駆動することを含み、及び
前記ハイブリッド駆動方式は、前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの第1ペアの同時駆動、及び前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの異なる第2ペアの同時駆動を順番に行うことを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とで前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの駆動を交互に行うことは、前記ドライバー回路及び前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEを含むデバイスによって提供される色が第2色に変化したことを決定することに応答して発生する、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とで前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの駆動を交互に行う前に、前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEのデューティサイクルを変更して、前記PWM駆動方式を使用して前記第2色を生成するステップをさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2色が前記ハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲内にあり、前記第1色が前記ハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲外にある、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEが赤色、緑色及び青色のいずれかの光を提供する、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEが発光ダイオード(LED)を含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
パルス幅変調(PWM)駆動方式及びハイブリッド駆動方式で複数の発光素子(LEE)を駆動することができるドライバー回路であり、前記LEEはそれぞれ異なる色の光を発する3個以上のLEEを含む、ドライバー回路;及び
前記ドライバー回路を駆動するように構成されたコントローラ回路であり、前記ドライバー回路が前記PWM駆動方式で前記LEEを動作させて第1色の光を発生させ、次に前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とで前記LEEを交互に駆動し、次に前記ハイブリッド駆動方式で前記LEEを駆動するように構成されたコントローラ回路;
を含むデバイス。
【請求項9】
前記PWM駆動方式は、前記LEEのうち第1のLEE、第2のLEE及び第3のLEEを順番に駆動することを含み、及び
前記ハイブリッド駆動方式は、前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの第1ペアの同時駆動、及び前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの異なる第2ペアの同時駆動を順番に行うことを含む、
請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記コントローラ回路が、当該デバイスによって提供される色が第2色に変化したことを示すデータを受信するようにさらに構成され、前記ドライバー回路に前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とを使用した前記LEEの駆動を交互に行わせ、データを受信する前記コントローラ回路に応答して発生する、
請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記ドライバー回路に前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とを使用した前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの駆動を交互に行わせる前に、前記コントローラ回路が、前記ドライバー回路に前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEのデューティサイクルを変更させ、前記PWM駆動方式を使用して前記第2色を発生させるようにさらに構成されている、
請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第2色が前記ハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲内にあり、前記第1色が前記ハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲外にある、
請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEが赤色、緑色及び青色のいずれかの光を提供する、
請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEが発光ダイオード(LED)を含む、
請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
それぞれ異なる色の光を発する複数の発光素子(LEE);
パルス幅変調(PWM)駆動方式及びハイブリッド駆動方式で前記複数の発光素子(LEE)を駆動することができるドライバー回路であり、前記LEEはそれぞれ異なる色の光を発する3個以上のLEEを含む、ドライバー回路;及び
前記ドライバー回路を駆動するように構成されたコントローラ回路であり、前記ドライバー回路が前記PWM駆動方式で前記LEEを動作させて第1色の光を発生させ、次に前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とで前記LEEを交互に駆動し、次に前記ハイブリッド駆動方式で前記LEEを駆動するように構成されたコントローラ回路;
を含むシステム。
【請求項16】
前記PWM駆動方式は、前記LEEのうち第1のLEE、第2のLEE及び第3のLEEを順番に駆動することを含み、及び
前記ハイブリッド駆動方式は、前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの第1ペアの同時駆動、及び前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの異なる第2ペアの同時駆動を順番に行うことを含む、
請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記コントローラ回路が、当該システムによって提供される色が第2色に変化したことを示すデータを受信するようにさらに構成され、前記ドライバー回路に前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とを使用した前記LEEの駆動を交互に行わせ、データを受信する前記コントローラ回路に応答して発生する、
請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記ドライバー回路に前記ハイブリッド駆動方式と前記PWM駆動方式とを使用した前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEの駆動を交互に行わせる前に、前記コントローラ回路が、前記ドライバー回路に前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEのデューティサイクルを変更させ、前記PWM駆動方式を使用して前記第2色を発生させるようにさらに構成されている、
請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記第2色が前記ハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲内にあり、前記第1色が前記ハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲外にある、
請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1のLEE、前記第2のLEE及び前記第3のLEEが赤色、緑色及び青色のいずれかの光を提供する、
請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張:本出願は、2020年10月22日に出願された米国特許出願第17/077,614号及び2021年8月25日に出願された米国特許出願第17/411,536号の優先権の利益を主張するものであり、これらは参照によりその全体が本出願に組み込まれる。
【0002】
技術分野:本開示は、発光装置及び発光装置制御システムに関するものであり、照明駆動方式間の切り替えの際に体験する可視フラッシュを低減又は除去するように構成されている。実施形態は、駆動方式(点灯モード)間をディザ(dither)(切り替え)して、駆動方式間の切り替えにおいて体験する可視フラッシュを低減するなど、照明駆動方式を切り替える際に経験される負荷のデルタを低減することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
背景:家庭や商業照明などの一部のアプリケーションでは、ユーザーの体験が非常に重要である。さらに、カラーチューニングは人間中心の照明に不可欠な要素である。一部の制御技術が、エンドユーザーに照明制御の新しい可能性を許す照明指定子(lighting specifiers)を提供している。広範囲にわたる相関色温度(CCT)チューニングに加えて、ユーザーはCCTラインに沿って白、又は他の色の光の色合いを好みに応じて変更することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示に従った照明変化の急激性を減少させるための方法は、 発光素子(LEE)ドライバー回路により、第1駆動方式を使用し、異なる色を放出するように構成された第1LEE、第2LEE及び第3LEEを駆動して、第1色の光を生じるステップであり、前記第1駆動方式は前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEを順番に切り替えることを含む、ステップ; コントローラ回路により、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動の間で前記ドライバー回路により実行される駆動方式を、第2駆動方式と前記第1駆動方式との間で交互に行うステップであり、前記第2駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの異なる対の駆動を切り替えることを含む、ステップ;及び 前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動の間で前記第2駆動方式と前記第1駆動方式との間で交互に行うステップの後に、前記ドライバー回路により、前記第2駆動方式を使用して前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEを駆動するステップ; を含む。
【0005】
本開示に従った照明変化の急激性を減少させるためのデバイスは、 第1駆動方式及び第2駆動方式で複数の発光素子(LEE)を駆動することができるドライバー回路であり、前記LEEはそれぞれ異なる色の光を発する第1LEE、第2LEE及び第3LEEを含む3個以上のLEEを含む、ドライバー回路;及び 前記ドライバー回路へ電気信号を送信するように構成されたコントローラ回路であり、前記ドライバー回路に前記第1駆動方式で前記LEEを動作させて第1色の光を発生させ、次に前記ドライバー回路により実行される駆動方式を前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とで交互にして前記LEEを駆動させ、次に前記第2駆動方式で前記LEEを駆動させるように構成されたコントローラ回路; を含み、 前記第1駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動を順番に切り替えることを含み、前記第2駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの異なる対の駆動を切り替えることを含む。
【0006】
本開示に従った照明変化の急激性を減少させるためのシステムは、 それぞれ異なる色の光を発するように構成された複数の発光素子(LEE); 第1駆動方式又は第2駆動方式で前記複数の発光素子(LEE)を駆動することができるドライバー回路であり、前記LEEはそれぞれ異なる色の光を発する第1LEE、第2LEE及び第3LEEを含む、ドライバー回路;及び 電気信号を送信するように構成されたコントローラ回路であり、前記ドライバー回路に前記第1駆動方式で前記LEEを動作させて第1色の光を生成させ、次に前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とで交互にして前記LEEを駆動させ、次に前記第2駆動方式で前記LEEを駆動させるように構成されたコントローラ回路; を含み、 前記第1駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動を順番に切り替えることを含み、前記第2駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの異なる対の駆動を切り替えることを含む。
【0007】
図面は、いくつかの実施形態に従って、1つ又は複数の発光素子(LEE)から発生する光を変更できる制御システムを含む、装置、システム、又は方法の様々な図を示す。本明細書において「フロント(前)」、「リア(後)」、「トップ(頂)」及び「サイド(側)」その他の方向に関する用語が、装置及びシステムその他の要素を単に説明する際の便宜のために使用されており、いかなる方法によっても制限するものとして解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】例として、ハイブリッド領域及びパルス幅変調(PWM)駆動方式領域に分割された色空間の一実施例の図を示している。
図2】例として、ハイブリッド駆動方式の色の3つの発光素子(lightemitting elements, LEE)に対する、電力対時間のグラフの一実施例の図を示している。
図3】例として、PWM駆動方式の3つの異なる色のLEEに対する、電力対時間のグラフの一実施例の図を示している。
図4】例として、PWM方式及びハイブリッド駆動方式を使用したLEEの駆動の切り替えに対する、電力対時間のグラフの一実施例の図を示している。
図5】例として、可能な限りハイブリッドモードでも動作しながらフリッカー(flicker)を低減するなど、異なる駆動方式でLEEを動作させるシステムの一実施例の図を示している。
図6】例として、発光装置におけるフリッカーと消費電力を管理する方法の一実施例の図を示している。 対応する参照符号は、複数の図全体に亘り対応する部分を示す。図面内の要素は、必ずしもスケールに合わせて描画されるとは限らない。図面に示された構成は単なる例であり、いかなる方法においても開示される主題の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
家庭用及び業務用照明システムは、単一のプラットフォームで広いチューニング範囲を持つため、あらゆる種類の色調整可能なアプリケーションに最適である。従来、米国特許10,517,156では、二色のLEEを同時に駆動するハイブリッドLEE駆動方式が開示された。ハイブリッド駆動方式は、3チャネル順次パルス幅変調(PWM)駆動方式よりも高い電力効率を提供する。これは、カラーオプションの減少(図1参照)という犠牲を伴う。
【0010】
カラーオプションを増やすために、ハイブリッド駆動スキーム又はハイブリッド駆動方式(hybrid driving scheme)を使用して実現できる色についてはハイブリッド駆動方式を使用し、ハイブリッド駆動方式以外の色についてはPWM駆動スキーム又はPWM駆動方式を使用してドライバー回路がLEEを駆動するようにコントローラを構成できる。しかしながら、PWM駆動方式とハイブリッド駆動方式でのLEEの駆動を切り替えると、可視フラッシュが実現される。フラッシュはユーザーを混乱させ、欠陥として認識される。実施形態は、色の調整又は色の変更中にPWM駆動方式からハイブリッド駆動方式への境界を越えることによって引き起こされる視覚的に知覚可能なフラッシュを緩和するためのシステム、装置及び方法を提供する。
【0011】
図1は、例として、ハイブリッド駆動方式領域108及びPWM駆動方式領域102,104,106に分割された色空間の一実施形態の図を示す。図1の実施形態では、ハイブリッド駆動方式108又はPWM駆動方式102,104,106のいずれかを使用して発光素子(light emitting elements, LEE)を駆動するコントローラによって色点が実現される。ハイブリッド108駆動方式の方がエネルギー効率がより高いため、ハイブリッド108駆動方式を使用して色点を生成できれば、ハイブリッド駆動方式を使用して色点を駆動することによってエネルギー効率の向上を実現できる。しかしながら、ハイブリッド駆動方式108では、PWM駆動方式102,104,106で生成できる色の一部を生成することができない。
【0012】
コントローラが、PWM 102,104,106駆動方式から/へ、ハイブリッド108駆動方式を使用したLEEの動作へ/から切り替えたときに、閃光が見える。この駆動方式の変更は、LEEを含む照明装置によって生成される色の変更に起因し得る。ハイブリッド108駆動方式ではある色を駆動することができるが、ハイブリッド108駆動方式では次の色又は前の色を生成できない場合がある。かくして、PWM駆動方式102,104,106でLEEを駆動することで、次の色又は前の色を生成する。この閃光は、人間の解釈によれば、照明システムに何か問題があったことを示すものとなる。これは、ユーザーにとって不要な懸念を引き起こし、製品に対するユーザーの信頼を低下させる可能性がある。実施形態では、閃光とユーザーの懸念を軽減する方法を提供する一方で、ハイブリッド108駆動方式を使用してLEEを効率的に動作させることもできる(ハイブリッド108駆動方式を使用して生み出せる色の場合)。
【0013】
前述のように、実装では、望ましい色点がハイブリッド108駆動方式を使用して生成できる色の範囲内にある場合に、ハイブリッド駆動方式を使用できる。順次PWM駆動方式は、ハイブリッド駆動方式の色を含むすべての色に使用できる。しかしながら、エネルギー効率の目的で、PWM駆動方式は、生成される色がハイブリッド駆動方式を使用しては生成できない場合に(のみ)の場合に制限できる。
【0014】
PWM駆動方式では、各LEE色が順番にオンにスイッチされる(図示と追加的議論のために図3を参照のこと)。PWM駆動方式を使用すると、各LEE色が同じ大きさの電流で駆動される。可視色は、各LEE色のPWMデューティサイクル(duty
cycle)を変更することによって制御される。すなわち、1つのLEE色を別のLEE色よりも長く駆動して、混合色を変更することができる。人間の視覚は80ヘルツ(Hz)より速い色の変化を知覚することができないため、光は単色に見える。
【0015】
例えば、最初のLEE色を所定の時間、所定の電流で駆動でき、次に2番目のLEE色をある所定の時間、同じ電流で駆動でき、3番目のLEE色をある所定の時間の間、前記電流で駆動することができる。知覚色は、前に説明したように、各色のデューティサイクルを変更することによって制御することができる。例えば、赤、緑、青のLEEがあり、特定の色が必要な場合、赤のLEEをサイクルの一部の間、駆動し、緑のLEEを該サイクルの別の部分の間に駆動し、青のLEEを該サイクルのさらに別の部分の間に駆動して、前記特定の色を実現することができる。PWMを使用すると、より低い電流で赤のLEEを駆動する代わりに、同じ電流でより短い時間の間赤のLEEを駆動する。この例では、LEEが貧弱に用いられ、非効率につながるPWMの欠点を実証している。
【0016】
ハイブリッド駆動方式を使用すると、アナログ駆動方式とPWM駆動方式の両方の利点が得られる。ハイブリッド駆動方式では、入力電流を2つのLEEカラー間で分割しながら、2つのカラーのセットを仮想LEEとして扱い、PWMタイムスライスをオーバーレイする。
【0017】
ハイブリッド駆動方式は、色の予測可能性を維持しながら、同じ数のLEEを使用するアナログ駆動方式と同様のレベルの全体的な有効性を実現する。ハイブリッド駆動方式と比較して、PWM駆動方式は、同じ有効性を達成するために50%多くのLEEを必要とする場合がある。ハイブリッド駆動方式の利点には、LEEの使用率の低下、消費電流の減少、LEEの有効性と全体的な有効性の向上が含まれ、含まれるPWM駆動体の提供により、カラーポイント(色点)の予測可能性とコントローラの複雑性において役立つ。
【0018】
動作上、ハイブリッド駆動方式は米国特許第10,517,156号に記載されており、アナログ電流分割回路を使用して2色のLEEアレイを同時に駆動し、PWMタイムスライスを第3色のLEEアレイでオーバーレイする。2色を同時に駆動すると、仮想カラーポイント(virtual
color points)が作成される。3色のLEEアレイを使用して、3つの仮想カラーポイント(R-G、R-B、G-B)と、オプションの原色R/G/B(混合用の第4のカラーポイント)を作成できる。3つの仮想カラーポイント(R-G、R-B、G-B)によって形成される三角形は、新しい駆動方式の色域を定義する。
【0019】
3チャネルLED駆動(詳細は、図2及びそれに対応する説明を参照)のハイブリッド駆動方式の動作のタイミングシーケンスを以下にまとめる。仮想色(virtual colors)の特定のシーケンスは単なる例に過ぎない。ハイブリッド駆動方式の実装では、カラーデュプレット(color duplets)は、オーバーレイPWMロジックの実装の複雑さを最小限に抑える方法で配置又は再配置することができる。最初のサブインターバルTlの間に、赤―緑のカラーデュプレットに電力を供給することができる。第2の直後のサブインターバルT2の間に、緑―青のカラーデュプレットに電力を供給することができる。次の直後のサブインターバルT3の間に、赤―青のカラーデュプレットに電力を供給することができる。サブインターバルTl、T2、T3の和は、スイッチング期間Tを実質的にカバーするために組み合わされる。
【0020】
ハイブリッド駆動方式を使用して色を生成できない場合を除き、ハイブリッド駆動方式を使用することにより、PWM駆動方式を使用する場合に、コントローラは、カラーチューニングを実行するときに、ハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式によって提供される色の境界を越えなければならない場合がある。ハイブリッド駆動方式では、並列に駆動されるLEEの数が、PWM駆動方式と比較して2倍になる。このことは、コントローラがハイブリッド駆動方式でドライバーにLEEを駆動させ、次にPWM駆動方式でLEEを駆動させるか、又はその逆を行うと、LEE負荷のインピーダンスが変化することを意味する。インピーダンスの変化により、ドライバー出力にステップ応答が発生する。ステップ応答により、瞬間出力電流振幅が増減する。ステップ応答の持続時間と大きさは、ドライバーとその薄暗いレベル(dim level)に依存する。実際には、ステップ応答の変化は、強度の瞬間的な変化、又は視覚的なフラッシュやブラックアウトとして可視である。
【0021】
PWM駆動方式からハイブリッド駆動方式への移行時に又はその前後に、ドライバー出力電流が急激に上昇し、その後ゆっくりとロールオフすることがある。この電流スパイクにより、瞬間的な光出力が劇的に増加し、可視光バーストとして表れる。ハイブリッド駆動方式からPWM駆動方式への移行時に又はその前後に、ドライバーの出力電流は急激に低下し、その後ゆっくりとロールアップする。この電流の低下は、可視の短時間のブラックアウトとして表れることがある。
【0022】
実施形態は、PWM駆動方式とハイブリッド駆動方式との間で変化する際に体験するフラッシュ又はブラックアウト(しばしばクロマティックフリッカー(chromatic flicker)と呼ばれる。)を緩和するのに役立つ。実施形態は、ディザリング手順(dithering procedure)(駆動方式間の迅速な切り替え)を回路、ソフトウェア、ファームウェアなどに実装できる。ディザリング手順は、ハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式との間、又は他の駆動方式との間でカラーチューニングが変化したときに実行できる。ディザリングプロセスでは、ハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式との間で前後に切り替える必要がある。駆動方式の変更は色点の変更によって開始されるため、このプロセスでは色のちらつき又はクロマティックフリッカーが発生する可能性がある。色のちらつきを回避するために、プロセス全体を複数の動作で実行することができる。これは、PWM駆動方式がアクティブにできる領域が、ハイブリッド駆動方式がアクティブな領域を含むことを利用している。PWM駆動方式からハイブリッド駆動方式への移行の場合、動作には次のものを順番に含めることができる。
1. PWMモードのまま新しいカラーポイントへと変更する。
2. PWM駆動方式からハイブリッド駆動方式へと変更する。
3. 駆動方式を前後に切り替える。
【0023】
異なるパターンと長さのディザリングシーケンスを採用することができる。ソース駆動方式(S)(PWM駆動方式又はハイブリッド駆動方式のいずれか)とターゲット駆動方式(T)(ハイブリッド駆動方式又はPWM駆動方式のいずれか)との間でシーケンスを交互に繰り返し(例;TSTS ... TST)、ターゲット駆動方式で終了するシーケンスが有効である。
【0024】
ステップ応答の持続時間は、ドライバーとLED負荷の両方に依存する。ディザリングシーケンスの長さは適応可能である。これは、設計ごとにシーケンスをハードコーディングするか、動作中に自己較正を行うか、瞬間電流の変化を監視することによって実現できる。
【0025】
図2は、例として、ハイブリッド駆動方式の異なる色の3つのLEEについての、電力対時間のグラフの一実施形態の図を示している。ライン202は最初の色の電力を表し、ライン204は第2の色の電力を表し、ライン206は第3の色の電力を表している。色は異なって良く、例えば、赤、緑、青から選択できる。ハイブリッド駆動方式の動作では、2つの色(2つの色のみ)が所定の時点で駆動される。例えば、最初と第2の色を生成する複数LEEは、期間208及び214の間に駆動される(一方、同じ期間208及び214中には第3の色は駆動されない)。最初と第3の色を生成する複数LEEは、期間210及び216の間に駆動される(一方、同じ期間210及び216中には第2の色は駆動されない)。かつ第2及び第3の色を生成する複数LEEは、期間212及び218の間に駆動される(一方、同じ期間212及び218中には最初の色は駆動されない)。期間208,210,212,214,216,218の長さは調整可能であり、そのような調整はLEEによって生成される知覚色(perceived color)、明るさ(brightness)、色合い(tint)などを変更する。
【0026】
図3は、例として、PWM駆動方式の異なる色の3つのLEEについての電力対時間のグラフの一実施形態の図を示している。ライン302は最初の色の電力を表し、ライン304は第2の色の電力を表し、ライン306は第3の色の電力を表している。色は異なって良く、例えば赤、緑、青から選択できる。PWM駆動方式の動作では、所定の時点で1つの色(1つの色のみ)が駆動される。例えば、最初の色を生成するLEEは、期間308及び314の間に駆動される(一方、同じ期間308と314中には、第2及び第3の色は駆動されない)。第2の色を生成するLEEは、期間310及び316の間に駆動される(一方、同じ期間310及び316中には、最初と第3の色は駆動されない)。第3の色を生成するLEEは、期間312及び318の間に駆動される(一方、同じ期間312及び318中には、最初と第2の色は駆動されない)。期間308,310,312,314,316,318の長さは調整可能であり、そのような調整は、LEEによって生成される知覚色、明るさ、色合いなどを変更する。
【0027】
図4は、例として、PWM駆動方式とハイブリッド駆動方式とを使用してLEEを駆動する間の切り替えのための電力対時間のグラフの一実施例の図を示している。ライン402は最初の色の電力を表し、ライン404は第2の色の電力を表し、ライン406は第3の色の電力を表している。色は異なって良く、例えば、赤、緑、青から選択できる。PWM駆動方式の動作では、前述のように、1つの色(1つの色のみ)が所定の時間に駆動される。ハイブリッド駆動方式の動作では、前述のように、2つの色(正確に2つの色)が所定の時間に駆動される。例えば、期間408において、LEEはハイブリッド駆動方式で動作され、期間408の直後の期間410においてPWM駆動方式で動作され、期間410の直後の期間412においてハイブリッド駆動方式で動作され、というように期間414,416,418を通して駆動される。期間の持続時間は、PWMとハイブリッド駆動方式との間の変化が人間の目に知覚できないように、1/80秒未満にすることができる。PWM駆動方式及びハイブリッド駆動方式で生成される色は、同じカラーポイントにすることができる。これは一般に、同じカラーポイントを達成するために、異なる駆動方式に対して異なるデューティサイクルでLEEを駆動する必要がある。
【0028】
図5は、例として、電力消費を削減しながらフリッカー(flicker)を減らすなどのために、異なる駆動方式を使用してLEE 510,512,514を動作させるためのシステム500の実施例の図を示している。図に示すシステム500は、コントローラ502、ドライバー504、及びLEE 510,512,514を含む。LEE 510,512,514のそれぞれは、赤、緑、青などの異なる色にすることができる。コントローラ502は、ハイブリッド駆動方式508又はPWM駆動方式506を使用してLEE 510,512,514を駆動させるコマンド(電気信号の形で)を、ドライバー504に送信することができる。コントローラ502は、ドライバー504を管理する動作を実装するように構成された電気又は電子部品を含むことができる。
【0029】
電気又は電子部品は、1つ以上のトランジスタ、抵抗器、キャパシタ、ダイオード、インダクタ、発振器、スイッチ、論理ゲート(例えば、AND、OR、XOR、否定、バッファなど)、マルチプレクサ、アナログ-デジタル変換器、デジタル-アナログ変換器、増幅器、整流器、変調器、復調器、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)、メモリデバイス(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)など)などを含むことができる。
【0030】
コントローラ502は、色入力(color input)516に基づいてドライバー504によって実装された駆動方式を変更することができる。色入力516は、システム500のユーザーにより制御可能である。ユーザーは色の明るさ(輝度)、色、濃淡、色相などを変更でき、これを色入力516に反映させることができる。コントローラ502は、ハイブリッド駆動方式508を使用して、色入力516が示す色を提供できるかどうかを判断することができる。コントローラ502は、色入力516が示す色を提供するために、駆動方式の変更が必要かどうかを判断することができる。色が駆動方式の変更を必要とする場合、コントローラ502は、時間の経過に亘り、ドライバー504が駆動方式間を急速に(駆動方式ごとに1/80秒以上)切り替えるコマンドを提供することができる。これは、色入力516によって示される色を提供する上で駆動方式が保証されると判断した場合に応答して実行できる。
【0031】
ドライバー504は、LEE
510,512,514への電力供給を実装するように構成された電気又は電子部品を含むことができる。電気又は電子部品は、1つ以上のトランジスタ、抵抗器、キャパシタ、ダイオード、インダクタ、発振器、スイッチ、論理ゲート、マルチプレクサ、アナログ-デジタル変換器、デジタル-アナログ変換器、増幅器、整流器、変調器、復調器、プロセッサ、メモリデバイスなどを含むことができる。
【0032】
LEE 510,512,514は、発光ダイオード(LED)、有機LED(OLED)、レーザー、その他の発光デバイスを含むことができる。
【0033】
図6は、例として、発光装置におけるフリッカー及び電力消費を管理する方法600の一実施形態の図を示す。方法600は、コントローラ502、ドライバー504、LEE
510,512,514、又はそれらの組み合わせによって実行することができる。方法600は、図に示すように、動作602において、色ポイントが変化したかどうかを検出することを含む。色入力516によって示される色が変化した場合、コントローラ502は色ポイントが変化したと判断できる。色ポイントが変化した場合(動作602によって決定される)、動作604において、古い色ポイントに比べて、新しい色ポイントとのために駆動方式が異なるかどうかを判断できる。色ポイントが変化していない場合(動作602によって決定される)、動作602を再度実行できる。
【0034】
動作604は、コントローラ502によって、ドライバー504によって実装されている現在の駆動方式を決定すること、及びハイブリッド駆動方式を使用して新しい色ポイントまたはカラーポイントを実現できるかどうかを決定することを含むことができる。現在の駆動方式がハイブリッド駆動方式であり、ハイブリッド駆動方式を使用して新しいカラーポイントを実現できる場合、コントローラ502は動作604で、方式が変更されていないと判断し、方法600は動作602で続行される。現在の駆動方式がPWM駆動方式であり、ハイブリッド駆動方式を使用して新しいカラーポイントを実現できない場合、コントローラ502は動作604で、方式が変更されていないと判断し、方法600は動作602で続行される。現在の駆動方式がハイブリッド駆動方式であり、ハイブリッド駆動方式を使用して新しいカラーポイントを実現できない場合、コントローラ502は動作604で、方式が変更されたと判断し、方法600は動作606で続行される。現在の駆動方式がPWM駆動方式であり、ハイブリッド駆動方式を使用して新しいカラーポイントを実現できる場合、コントローラ502は動作604で、方式が変更されたと判断し、方法600は動作606で続行される。
【0035】
動作606において、コントローラ502は、ハイブリッド駆動方式を使用して新しいカラーポイントを提供するかどうかを決定できる。コントローラ502は、ハイブリッド駆動方式を使用してカラーポイントを提供できる場合、ハイブリッド駆動方式を使用してカラーポイントを提供することを決定できる。コントローラ502は、ハイブリッド駆動方式を使用してカラーポイントを提供できない場合、PWM駆動方式を使用してカラーポイントを提供することを決定できる。コントローラ502が、動作606で、カラーポイントがPWM駆動方式を使用して提供されることを決定した場合、方法600は、動作602で続行できる。コントローラ502が、動作606で、カラーポイントがハイブリッド駆動方式を使用して提供されることを決定した場合、方法600は、動作608で続行できる。
【0036】
動作608において、コントローラ502は、現在のカラーポイントでハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式との間でドライバーをディザ(急速な切り替え)させる、1つ以上のコマンドをドライバー504に発行することができる。その1つ以上のコマンドは、ハイブリッド駆動方式を使用して現在のカラーポイントを提供するために必要なカラーペアとデューティサイクル、及びPWM駆動方式を使用して現在のカラーポイントを提供するために必要なそれぞれの色を示すことができる。次に、動作610において、コントローラ502は、ハイブリッド駆動方式を使用して色入力516によって指示されるカラーポイントを提供するようにドライバー504を切り替える、1つ以上のコマンドをドライバー504に発行することができる。コントローラ502からのコマンドは、色入力516によって指示される色を達成するために必要な色及びそれぞれのデューティサイクルを示す、ドライバー504へのデータを含めることができる。
【0037】
ここに開示された装置及び関連する方法をさらに説明するために、非限定的な実施例のリストを以下に示す。次の非限定的な実施例のそれぞれは、単独で成り立つことも、他の実施例の任意の1つ以上と任意の順列又は組み合わせで組み合わせることもできる。
【0038】
実施例1では、方法が、発光素子(LEE)ドライバー回路により、パルス幅変調(PWM)駆動方式を使用して、第1LEE、第2LEE及び第3LEEを駆動し、第1色の光を生成することを含む。第1LEE、第2LEE及び第3LEEは、異なる色を発生させるように構成される。さらにLEEドライバー回路により、第1LEE、第2LEE及び第3LEEをハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式とを使用して交互に駆動することを含む。そして、第1LEE、第2LEE及び第3LEEのハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式とを使用した交互駆動の後に、LEEドライバー回路により、ハイブリッド駆動方式を使用して、第1LEE、第2LEE及び第3LEEを駆動することを含む。
【0039】
実施例2では、実施例1が、さらに以下を含むことができる。PWM駆動方式は、第1LEE、第2LEE及び第3LEEを順番に駆動する。ハイブリッド駆動方式は、第1LEE、第2LEE及び第3LEEの第1ペアの同時駆動、及び第1LEE、第2LEE及び第3LEEの第2ペアの同時駆動を、順番に実行する。
【0040】
実施例3では、実施例1―2の少なくとも1つが、さらに以下を含むことができる。第1LEE、第2LEE及び第3LEEのハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式とを使用した交互駆動は、ドライバー回路並びに第1LEE、第2LEE及び第3LEEを含むデバイスによって提供される色が第2色へと変化したことを決定することに応答して発生する。
【0041】
実施例4では、実施例3はさらに以下を含むことができる。第1LEE、第2LEE及び第3LEEのハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式とを使用した交互駆動の前に、第1LEE、第2LEE及び第3LEEのデューティサイクルを変更して、PWM駆動方式を使用して第2色を生成すること。
【0042】
実施例5では、実施例4はさらに以下を含むことができる。第2色がハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲内にあり、第2色がハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲外にあること。
【0043】
実施例6では、実施例5はさらに以下を含むことができる。第1LEE、第2LEE及び第3LEEが赤、緑、青のうちの1つの光を提供すること。
【0044】
実施例7では、実施例6はさらに以下を含むことができる。第1LEE、第2LEE及び第3LEEが発光ダイオード(LEDs)を含むこと。
【0045】
実施例8のデバイスは、パルス幅変調(PWM)駆動方式とハイブリッド駆動方式とで発光素子(LEE)を駆動するように動作可能なドライバー回路を含む。LEEは、それぞれ異なる色の光を放出する3つ以上のLEEを含む。デバイスはさらに、コントローラ回路を含む。コントローラ回路の制御により、ドライバー回路が、PWM駆動方式でLEEを動作させて第1色の光を生成し、その後ハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式とでLEEを交互に駆動し、その後ハイブリッド駆動方式でLEEを駆動する。
【0046】
実施例9では、実施例8はさらに以下を含むことができる。PWM駆動方式が複数のLEEのうち第1LEE、第2LEE及び第3LEEを順番に駆動することを含み、ハイブリッド駆動方式が第1LEE、第2LEE及び第3LEEの第1ペアの同時駆動、及び第1LEE、第2LEE及び第3LEEの異なる第2ペアの同時駆動を、順番に実行することを含む。
【0047】
実施例10において、実施例8―9の少なくとも1つはさらに以下を含むことができる。コントローラ回路は、デバイスによって提供される色が第2色へと変化したことを示すデータを受信するようにさらに構成され、ドライバー回路にハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式を使用してLEEを交互に駆動させ、それがデータを受信するコントローラ回路に応答して発生する。
【0048】
実施例11では、実施例10はさらに以下を含むことができる。ドライバー回路に第1LEE、第2LEE及び第3LEEをハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式を使用して交互に駆動させることの前に、コントローラ回路は、ドライバー回路が第1LEE、第2LEE及び第3LEEのデューティサイクルを変更して、PWM駆動方式を使用して第2色を生成するように構成される。
【0049】
実施例12において、実施例11はさらに以下を含むことができる。第2色がハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲内にあり、第1色がハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲外にある。
【0050】
実施例13において、実施例12はさらに以下を含めることができる。第1LEE、第2LEE及び第3LEEは、赤、緑及び青のうちの1つの色の光を提供する。
【0051】
実施例14において、実施例13はさらに以下を含むことができる。ここで、第1LEE、第2LEE及び第3LEEは発光ダイオード(LED)を含む。
【0052】
実施例15のシステムは、それぞれ異なる色の光を放出する複数の発光素子(LEE)、パルス幅変調(PWM)駆動方式とハイブリッド駆動方式とを使用してLEEを駆動するように動作可能なドライバー回路を含む。複数のLEEは、それぞれ異なる色の光を放出する3つ以上のLEEを含む。システムはさらにコントローラ回路を含み、コントローラ回路は、ドライバー回路に、PWM駆動方式を使用してLEEを動作させて第1色の光を発生させ、その後ハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式とでLEEを交互に駆動させ、その後ハイブリッド駆動方式でLEEを駆動させるように構成される。
【0053】
実施例16において、実施例15はさらに以下を含むことができる。PWM駆動方式は、複数のLEEのうち第1LEE、第2LEE及び第3LEEを順番に駆動することを含む。ハイブリッド駆動方式は、第1LEE、第2LEE及び第3LEEの第1ペアの同時駆動、及び第1LEE、第2LEE及び第3LEEの異なる第2ペアの同時駆動を順番に行う。
【0054】
実施例17において、実施例15-16の少なくとも1つはさらに以下を含むことができる。コントローラ回路は、デバイスによって提供される色が第2色に変更されたことを示すデータを受信するように構成され、ハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式とを使用してLEEを交互に駆動させるようにドライバー回路を駆動し、それはデータを受信するコントローラ回路に応答して発生する。
【0055】
実施例18において、実施例17はさらに以下を含むことができる。第1LEE、第2LEE及び第3LEEをハイブリッド駆動方式とPWM駆動方式とを使用して交互に駆動させるようにドライバー回路を駆動する前に、コントローラ回路は、ドライバー回路が第1LEE、第2LEE及び第3LEEのデューティサイクルを変更して、PWM駆動方式を使用して第2色を生成させるように構成される。
【0056】
実施例19において、実施例18はさらに以下を含むことができる。第2色がハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲内にあり、第1色がハイブリッド駆動方式によって提供される色の範囲外にある。
【0057】
実施例20において、実施例15-19の少なくとも一つはさらに以下を含むことができる。第1LEE、第2LEE及び第3LEEは、赤、緑及び青の色の1つの光を提供する。
【0058】
現在開示されている主題の実施例がここに示され説明されてきたが、そのような実施例が例示のためのみによって提供されることは当業者には明らかであろう。開示されている主題から逸脱することなく、ここに提供されている資料を読み理解すると、当業者には多数のバリエーション、変更、及び置換が生じることになる。ここに記載されている開示された主題の実施形態に対する様々な代替手段が、主題の様々な実施形態を実践する際に採用され得ることを理解すべきである。以下の特許請求の範囲は、開示された主題の範囲を定義し、これらの請求項の範囲内の方法及び構造並びにそれらの同等物がそれによってカバーされることを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-05-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明変化の急激性を減少させるための方法であって:
発光素子(LEE)ドライバー回路により、第1駆動方式を使用し、異なる色を放出するように構成された第1LEE、第2LEE及び第3LEEを駆動して、第1色の光を生じるステップであり、前記第1駆動方式は前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEを順番に切り替えることを含む、ステップ;
コントローラ回路により、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動の間で前記ドライバー回路により実行される駆動方式を、第2駆動方式と前記第1駆動方式との間で交互に行うステップであり、前記第2駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの異なる対の駆動を切り替えることを含む、ステップ;及び
前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動の間で前記第2駆動方式と前記第1駆動方式との間で交互に行うステップの後に、前記ドライバー回路により、前記第2駆動方式を使用して前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEを駆動するステップ;
を含む方法。
【請求項2】
前記駆動方式を交互に行うステップが、前記第1色を維持しながら前記駆動方式を交互に行うことを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記駆動方式を交互に行うステップの後に、前記第2駆動方式を使用して前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEを駆動するステップが、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEを駆動して異なる第2色を生じることを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とで前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動を交互に行うことは、前記ドライバー回路及び前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEを含むデバイスによって提供される色が前記第2色に変化したことを決定することに応答して発生する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動の間で前記第2駆動方式と前記第1駆動方式との間で交互に行うステップの前に、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEのデューティサイクルを変更して、前記第1駆動方式を使用して前記第2色を生成するステップをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2色が前記第2駆動方式によって提供される色の範囲内にあり、前記第1色が前記第2駆動方式によって提供される色の範囲外にある、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEが赤色、緑色及び青色のいずれかの光を提供する、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEが発光ダイオード(LED)を含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
照明変化の急激性を減少させるためのデバイスであって:
第1駆動方式及び第2駆動方式で複数の発光素子(LEE)を駆動することができるドライバー回路であり、前記LEEはそれぞれ異なる色の光を発する第1LEE、第2LEE及び第3LEEを含む3個以上のLEEを含む、ドライバー回路;及び
前記ドライバー回路へ電気信号を送信するように構成されたコントローラ回路であり、前記ドライバー回路に前記第1駆動方式で前記LEEを動作させて第1色の光を発生させ、次に前記ドライバー回路により実行される駆動方式を前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とで交互にして前記LEEを駆動させ、次に前記第2駆動方式で前記LEEを駆動させるように構成されたコントローラ回路;
を含み、
前記第1駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動を順番に切り替えることを含み、前記第2駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの異なる対の駆動を切り替えることを含む、
デバイス。
【請求項10】
前記コントローラ回路が、当該デバイスによって提供される色が第2色に変化したことを示すデータを受信するようにさらに構成され、前記ドライバー回路に前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とを使用した前記LEEの駆動を交互に行わせ、データを受信する前記コントローラ回路に応答して発生する、
請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記ドライバー回路に前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とを使用した前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動を交互に行わせる前に、前記コントローラ回路が、前記ドライバー回路に前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEのデューティサイクルを変更させ、前記第1駆動方式を使用して前記第2色を発生させるようにさらに構成されている、
請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第2色が前記第2駆動方式によって提供される色の範囲内にあり、前記第1色が前記第2駆動方式によって提供される色の範囲外にある、
請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEが赤色、緑色及び青色のいずれかの光を提供する、
請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEが発光ダイオード(LED)を含む、
請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
照明変化の急激性を減少させるためのシステムであって:
それぞれ異なる色の光を発するように構成された複数の発光素子(LEE);
第1駆動方式又は第2駆動方式で前記複数の発光素子(LEE)を駆動することができるドライバー回路であり、前記LEEはそれぞれ異なる色の光を発する第1LEE、第2LEE及び第3LEEを含む、ドライバー回路;及び
電気信号を送信するように構成されたコントローラ回路であり、前記ドライバー回路に前記第1駆動方式で前記LEEを動作させて第1色の光を生成させ、次に前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とで交互にして前記LEEを駆動させ、次に前記第2駆動方式で前記LEEを駆動させるように構成されたコントローラ回路;
を含み、
前記第1駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動を順番に切り替えることを含み、前記第2駆動方式は、前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの異なる対の駆動を切り替えることを含む、
システム。
【請求項16】
前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とを交互に行うことが、前記第1色を維持しながら前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とを交互に行うことを含む、
請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記コントローラ回路が、当該システムによって提供される色が第2色に変化したことを示すデータを受信するようにさらに構成され、前記ドライバー回路に前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とを使用した前記LEEの駆動を交互に行わせ、データを受信する前記コントローラ回路に応答して発生する、
請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記ドライバー回路に前記第2駆動方式と前記第1駆動方式とを使用した前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEの駆動を交互に行わせる前に、前記コントローラ回路が、前記ドライバー回路に前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEのデューティサイクルを変更させ、前記第1駆動方式を使用して前記第2色を発生させるようにさらに構成されている、
請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記第2色が前記第2駆動方式によって提供される色の範囲内にあり、前記第1色が前記第2駆動方式によって提供される色の範囲外にある、
請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1LEE、前記第2LEE及び前記第3LEEが赤色、緑色及び青色のいずれかの光を提供する、
請求項19に記載のシステム。
【国際調査報告】