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特表2023-543979人間または動物の心臓または心筋に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置
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  • 特表-人間または動物の心臓または心筋に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置 図1A
  • 特表-人間または動物の心臓または心筋に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置 図1B
  • 特表-人間または動物の心臓または心筋に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置 図2
  • 特表-人間または動物の心臓または心筋に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-19
(54)【発明の名称】人間または動物の心臓または心筋に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/0245 20060101AFI20231012BHJP
   A61B 5/029 20060101ALI20231012BHJP
   A61B 5/026 20060101ALI20231012BHJP
   A61B 5/11 20060101ALI20231012BHJP
【FI】
A61B5/0245 100B
A61B5/029
A61B5/026 120
A61B5/11
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023516811
(86)(22)【出願日】2021-09-22
(85)【翻訳文提出日】2023-03-30
(86)【国際出願番号】 IB2021058650
(87)【国際公開番号】W WO2022064390
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】102020000022480
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523091095
【氏名又は名称】ロッジ,ジャコモ
(71)【出願人】
【識別番号】523091109
【氏名又は名称】ラ ローザ,エンリコ
(71)【出願人】
【識別番号】523091110
【氏名又は名称】バレシ,フランチェスコ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ロッジ,ジャコモ
(72)【発明者】
【氏名】ラ ローザ,エンリコ
(72)【発明者】
【氏名】バレシ,フランチェスコ
【テーマコード(参考)】
4C017
4C038
【Fターム(参考)】
4C017AA02
4C017AA03
4C017AA11
4C017AB04
4C017AC40
4C017FF05
4C038VA04
4C038VB32
4C038VC05
(57)【要約】
人間(13)または動物の心臓または心筋(11)に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置(10)であって、特に、装置(10)は、対応する手術室(15)の内部で、具体的には心臓または心筋(11)自体に行われる外科手術中に使用可能であり、装置(10)は、該心臓または心筋(11)の空間的運動または機械的運動を検出するための検出手段(12)と、人間(13)または動物の心臓または心筋(11)に関する少なくとも1つの対応するパラメータ、具体的には動態を提供するために、具体的には、該検出手段(12)によって提供された信号またはデータを処理するように適応する、または構成された装置の制御手段またはプロセッサ(14)と、を備える。該心臓または心筋(11)の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段(12)は、該心臓または心筋(11)の空間的運動または機械的運動を検出するための検出手段(12)によって、該心臓または心筋(11)の1つ以上の点の距離または深さ、具体的には、該同じ心臓または心筋(11)の対応する表面または壁の1つ以上の点の距離または深さ、すなわち、距離または深さの変化を検出するように適応する。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人間(13)または動物の心臓または心筋(11)に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置(10)であって、特に、前記装置(10)は、対応する手術室(15)の内部で、具体的には前記心臓または心筋(11)自体に行われる外科手術中に使用可能であり、
前記心臓または心筋(11)の空間的運動または機械的運動を検出するための検出手段(12)と、
人間(13)または動物の前記心臓または心筋(11)に関する少なくとも1つの対応するパラメータ、具体的には動態を提供するために、具体的には、前記検出手段(12)によって提供された信号またはデータを処理するように適応する、または構成された前記装置の制御手段またはプロセッサ(14)と、を備え、
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段(12)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段(12)によって、前記心臓または心筋(11)の1つ以上の点の距離または深さ(z)、具体的には、前記同じ心臓または心筋(11)の対応する表面または壁の1つ以上の点の距離または深さ(z)、すなわち、距離または深さの変化を検出するように適応することを特徴とする、装置(10)。
【請求項2】
前記心臓または心筋(11)の前記検出手段は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段(12)によって、対応する平面内で、すなわち、特に、前記深さ(z)の前記検出方向に垂直な前記平面内の対応するデカルト基準軸(x,y)に対する、前記心臓または心筋(11)の1つ以上の点の運動または変位、すなわち、前記心臓または心筋(11)の1つ以上の点の運動または変位を検出するように適応することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段(12)は、対応するテレビカメラを備える、または対応するテレビカメラの形態であることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段(12)は、対応する3Dテレビカメラ(12)を備え、または対応する3Dテレビカメラ(12)の形態であり、前記3Dテレビカメラ(12)は、平面(x,y)に従って、画像の同じ点の前記垂直深さ(z)を検出することで、前記対応する平面(x,y)において、具体的には、前記心臓または心筋(11)の画像、すなわち、前記同じ心臓または心筋(11)の壁の対応する表面の画像を検出するように適応することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段(12)またはテレビカメラ(12)、すなわち、具体的には前記検出手段(12)または前記テレビカメラ(12)の各々の対象物は、前記心臓または心筋(11)から、すなわち、前記心臓または心筋(11)の各々の表面または壁から、10cm~80cm、好ましくは30cm~50cmを含む距離に設置されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段(12)は、12秒~30秒、好ましくは、約20秒を含む時間間隔で前記同じ心臓または心筋(11)を検出することを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段(12)の支持手段(16)が提供されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記支持手段(16)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記同じ検出手段(12)を、前記心臓もしくは心筋(11)に対して、または前記同じ心臓もしくは心筋(11)の対応する表面もしくは壁に対して移動させるように適応することを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記支持手段(16)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)を、前記心臓もしくは心筋(11)に対して垂直に、または前記心臓もしくは心筋(11)の対応する表面もしくは壁に対して垂直に移動させるように適応することを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記支持手段(16)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)を、前記心臓または心筋(11)に平行な対応する平面内に、すなわち、前記心臓または心筋(11)の前記対応する表面または壁に平行な対応する平面内に、具体的には、患者(13)の支持面に平行な対応する平面内に、または前記手術室(15)の床に平行な対応する平面内に移動させるように適応することを特徴とする、請求項8または9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記支持手段(16)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動の前記手段またはテレビカメラ(12)を、前記同じ心臓または心筋(11)の上に及び遠くにあるように、具体的には、前記心臓または心筋(11)と垂直に整列して位置付けるように適応することを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)を、前記心臓もしくは心筋(11)に対して、または前記心臓もしくは心筋(11)の対応する表面または壁に対して、対応する既定位置に位置付けるように構成されることを特徴とする、請求項1~11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、前記心臓もしくは心筋(11)に対して、または前記心臓もしくは心筋(11)の対応する表面もしく壁に対して既定位置における、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の位置を記憶して、前記記憶された位置で前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)を具体的には選択的または自動的に再配置するように構成されることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
具体的には、前記装置(10)において、検出手段は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記支持手段(16)の位置を検出するために設けられ、前記検出手段またはテレビカメラ(12)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動の前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記位置を決定するために、前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)と通信することを特徴とする、請求項1~13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)は、第1の動作状態及び第2の動作状態で、すなわち、具体的には、手術前ステップ(40)及び手術後ステップ(50)で、前記心臓または心筋(11)を検出するように適応することを特徴とする、請求項1~14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)から受信した対応する信号またはデータを始めとして、収縮力、心臓疲労、収縮の運動エネルギー、収縮速度、軌道の点状変位、軌道のエリア及び外周、心臓収縮期及び心臓拡張期の個々の鼓動の回数の分析のパラメータのうちの1つ以上、具体的には、人間(13)または動物の前記心臓または心筋(11)の動態を決定するように構成されることを特徴とする、請求項1~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)から受信した対応する信号またはデータを始めとして、前記心臓または心筋(11)の駆出分画、短縮率、心室血流負荷のパラメータのうちの1つ以上、具体的には、人間(13)または動物の前記心臓または心筋(11)の動態を決定して、評価するように構成されることを特徴とする、請求項1~16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するためのテレビカメラ(12)は、具体的には、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の各々の自由端に、細長支持アーム(18)を備えることを特徴とする、請求項7~17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)は、手術(17)を補助する技術的機器を収容するために、具体的には、前記装置(10)から後方に、特に、使用中、患者に向かって及び/または前記手術室(15)の無菌エリアと、非無菌エリアとの間の仕切り(19)を越えて延在することを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)は、軸方向に延在可能または伸縮自在であることを特徴とする、請求項18または19に記載の装置。
【請求項21】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビ室(12)の前記細長支持アーム(18)は、具体的には、反対の角度方向に従って、対応する直交軸または垂直軸に対して、特に、約180°の角度部分に対して回転可能であることを特徴とする、請求項18~20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)は、具体的には、前記心臓または心筋(11)に対して、直立または垂直に上昇及び下降できることを特徴とする、請求項18~21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記支持手段(16)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するために、前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)を支持し、前記細長支持アーム(18)が延在する直立体(20)を含むことを特徴とする、請求項7~22のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)を支持するための前記直立体(20)は、直立または垂直に延在することを特徴とする、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)の前記支持直立体(20)は、軸方向に延在可能であり、すなわち、具体的には、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)を上昇及び下降させるために、前記支持直立体(20)は上昇及び下降できることを特徴とする、請求項23または24に記載の装置。
【請求項26】
前記装置(10)は、具体的には、前記装置(10)の対応する支持表面(26)に支持されたディスプレイ画面(22)を備えることを特徴とする、請求項1~25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
前記装置(10)は、具体的には、前記装置(10)の対応する支持表面(26)に支持された、具体的には、前記支持アーム(18)を制御するためのジョイスティック(241)、及び/またはキーボード(242)及び/またはトラックパッドもしくはマウス(243)を備える入力手段(24)、特に、前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)を備えることを特徴とする、請求項1~26のいずれか1項に記載の装置。
【請求項28】
前記装置(10)は、具体的には、前記心臓もしくは心筋(11)の前記空間的運動もしくは機械的運動を検出するための前記検出手段もしくはテレビカメラ(12)の前記支持手段(16)の支持構造(28)、及び/または前記装置(10)の前記支持表面(26)の支持構造(28)を含むことを特徴とする、請求項1~27のいずれか1項に記載の装置。
【請求項29】
前記支持構造(28)は、具体的には、前記装置(10)の前記支持表面(26)を支持するために、具体的には、前記装置の前記制御手段もしくはプロセッサ(14)が支持される、及び/または対応する支柱(282)が延在する下側基部(281)を含むことを特徴とする、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記支持構造(28)において、前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)の前記支持直立体(20)の前方に位置付けられることを特徴とする、請求項28または29に記載の装置。
【請求項31】
前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)の前記支持直立体(20)は、前記支持構造(28)の後方エリアに及び後方に設けられることを特徴とする、請求項28~30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記支持構造(28)は、具体的には、前記支持構造(28)の前記下側基部(281)に固定されたローラー手段、具体的には、回転部(30)を含み、前記装置(10)の運動のロック手段、すなわち、具体的には、回転タイプ(30)の前記ローラー手段の回転をロックするためのロック手段が設けられることを特徴とする、請求項28~31のいずれか1項に記載の装置。
【請求項33】
前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、すなわち、前記3Dテレビカメラの深さパラメータを使用して、具体的には、前記心臓または心筋(11)の前記距離または深さ(z)の前記検出手段(12)から受信した対応する信号またはデータに応じて、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動を検出するための前記検出手段またはテレビカメラ(12)を直立または垂直に位置付けるように構成されることを特徴とする、請求項1~32のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、前記患者の前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動、具体的には、前記心臓または心筋(11)を透視した画像によって規定された前記空間的運動または機械的運動を検出するために、前記検出手段またはテレビカメラ(12)と直立整列または垂直整列して位置付けるための前記手段を規定し、前記心臓または心筋(11)の前記空間的運動または機械的運動、好ましくは、前記装置(10)の前記ディスプレイ画面に表示される空間的運動または機械的運動をすなわち自動的に検出するために、前記検出手段またはテレビカメラ(12)の前記細長支持アーム(18)を操縦するオペレータが視準するように構成されることを特徴とする、請求項1~33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、具体的には、前記両方のステップで、好ましくは、前記手術前ステップ(40)及び/または前記手術後ステップ(50)で、特に順番に、好ましくは自動的に、前記心臓もしくは心筋(11)の前記空間的運動もしくは機械的運動、または前記心臓もしくは心筋(11)の対応する点の前記空間的運動もしくは機械的運動を追跡する追跡ステップ(41,51)と、前記(41,51)で追跡された前記心臓または心筋(11)の運動の座標(x,y,z)の抽出ステップ(42,52)と、具体的には、前記(41,51)で追跡された前記心臓または心筋(11)の運動から抽出された前記座標(x,y,z)を起点として、前記心臓または心筋(11)に関する前記1つ以上のパラメータ、具体的には動態の評価または計算ステップ(43,53)と、具体的には、前記心臓または心筋(11)に関して評価または計算された前記1つ以上のパラメータ、具体的には動態に関して行われた記録または検出の数に従って加重された統計値の可能な導入(44,54)と、を行うように構成される、または対応するソフトウェアを有することを特徴とする、請求項1~34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、具体的には、前記手術後の検証手順(50)が行われると、具体的には、検証手順(50)の後に順番に、好ましくは、検証手順(50)に続いて自動的に(60)に進み、第1のステップ及び第2のステップで、すなわち、前記手術前ステップ(40)及び手術後ステップ(50)で、前記心臓または心筋(11)に関して評価または計算された前記1つ以上のパラメータ、具体的には動態の差を、具体的には前記装置(10)の前記ディスプレイ(22)に表示するように構成される、または対応するソフトウェアを有することを特徴とする、請求項1~35のいずれか1項に記載の装置。
【請求項37】
前記装置の前記制御手段またはプロセッサ(14)は、具体的には、前記手術後ステップ(50)に続いて、特に、前記表示ステップ(60)で順番に、好ましくは自動的に、前記心臓または心筋(11)の状態を認識するための人工知能手順を行い、対応する結果またはアウトカム、各々、陽性(70)または陰性(80)を取得し、前記各々のアウトカムに続いて、手術の継続を同意するために、すなわち、前記患者の胸部を閉じることを同意するために、例えば視覚タイプであり、好ましくは前記ディスプレイ(22)に示される対応する信号(71)のエミッションを制御する、または前記患者に関する問題の存在の警告信号(81)のエミッションを制御するように構成される、または対応するソフトウェアを有することを特徴とする、請求項1~36のいずれか1項に記載の装置。
【請求項38】
前記装置は、請求項1~37のいずれか1項、及び/または添付の図面を参照して説明され示されるように構成されることを特徴とする装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間または動物の心臓または心筋に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置に関する。
【0002】
具体的には、本装置は、具体的には、対応する手術室内で心臓または心筋自体に行われる外科手術中に使用できる。
【背景技術】
【0003】
人間または動物の心臓または心筋に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置、具体的には、対応する手術室内で心臓または心筋自体に行われる特に外科手術中に使用される装置が知られている。
【0004】
既知の該装置は、該心臓または心筋の空間的運動または機械的運動を検出するための検出手段と、該人間または動物の該心臓または心筋に関する少なくとも1つの対応するパラメータ、具体的には動態を提供するために、具体的には、該検出手段によって提供された信号またはデータを処理するように適応する、または構成された装置の制御手段またはプロセッサと、を備える。
【0005】
この既知の装置は、患者の心臓を検出するための2Dテレビカメラを使用するが、これは多くの制限があり、患者の心臓の良好な動態を取得することが可能でないため、臨床医は好都合に動態を評価できない。
【0006】
その上、しかしながら、医師が手術中に常に良好な視界をもたらすために必要である手術室に非常に明るい光が存在する事実により、検出された2D画像を処理する際に問題をもたらす可能性がある光屈折が発生し、全体的に誤解を招くデータを取得するリスクがある。
【0007】
さらに、既知の該装置は手動で位置付けられると、手術前ステップにおいて、患者の心臓がある位置で、オペレータの側で支障及び不快感が生じ、次に、手術後ステップにおいて、再度、同じ患者の心臓がある位置で、装置は取り外され、再配置される。これにより、明白な理由のために、決して互いに完全に一致しない位置に導き、その結果、そのような技術的な歪みによって臨床比較の価値がなくなる。
【0008】
具体的には、先行技術によると、心臓の動態の特に正確な検出を達成することは不可能であり、具体的には、特別に患者に侵襲的技術を用いることなく、該心臓または心筋の駆出分画、短縮率、及び心室血流負荷を評価することは不可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明に関して、新しい解決策と、今までに知られている解決策の代替手段とを提案することが望まれ、具体的には、上記に言及した欠点または問題のうちの1つ以上を克服すること、及び/または上記に言及した、ならびに/もしくは当技術分野で経験するいずれの場合における1つ以上の要件、具体的には上記から推測できる要件を満足することが提案される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、本装置は、人間または動物の心臓または心筋に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するために提供され、特に、本装置は、対応する手術室内で、具体的には心臓または心筋自体に行われる外科手術中に使用可能であり、該心臓または心筋の空間的運動または機械的運動を検出するための検出手段と、人間または動物の該心臓または心筋に関する少なくとも1つの対応するパラメータ、具体的には動態を提供するために、具体的には、該検出手段によって提供された信号またはデータを処理するように適応する、または構成された装置の制御手段またはプロセッサと、を備え、該心臓または心筋の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段は、該心臓または心筋の空間的運動または機械的運動を検出するための検出手段によって、該心臓または心筋の1つ以上の点の距離または深さ、具体的には、該同じ心臓または心筋の対応する表面または壁の1つ以上の点の距離または深さ、すなわち、距離または深さの変化を検出するように適応することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
このように、心臓の動態の特に正確な検出は達成され、具体的には、全て、本質的に患者に非侵襲である装置を用いて、該心臓または心筋の駆出分画、短縮率、及び心室血流負荷を評価することが可能である。
【0012】
この及び他の革新的な態様、または各々の有利な実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載されているが、理解できる技術的特徴は、以下の詳細な説明において、実現する対応する利点と一緒に、添付の図面を参照して、本発明の実施形態の純粋に非限定な例を示す。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】本発明に従った装置の好ましい実施形態の概略的前面斜視図を示す。
図1B】本発明に従った装置の好ましい実施形態の概略的後面斜視図を示す。
図2】本発明に従った装置の好ましい実施形態を有利に使用するように構成される手術室の概略図を示す。
図3】本発明に従った装置の好ましい実施形態の動作のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
人間13または動物の心臓または心筋11に関する少なくとも1つのパラメータ、具体的には動態を検出するための装置10の好ましい実施形態は添付図に示される。
【0015】
具体的には、装置10は、具体的には、対応する手術室15の内部で心臓または心筋11自体に行われる外科手術中に使用できる。
【0016】
特に図1A図1B、及び図2から分かるように、装置10は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための検出手段12と、人間13または動物の該心臓または心筋11に関する少なくとも1つの対応するパラメータ、具体的には動態を提供するために、具体的には、該検出手段12によって提供された信号またはデータを処理するように適応する、または構成された装置の制御手段またはプロセッサ14と、を備える。
【0017】
有利に、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段12は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段12によって、該心臓または心筋11の1つ以上の点の距離または深さz、具体的には、同じ心臓または心筋11の対応する表面または壁の1つ以上の点の距離または深さz、すなわち、距離または深さの変化を検出するように適応する。
【0018】
このように、心臓の動態の特に正確な検出は達成され、具体的には、全て、本質的に患者に非侵襲である装置を用いて、該心臓または心筋11の駆出分画、短縮率、及び心室血流負荷を評価することが可能である。
【0019】
具体的には、該心臓もしくは心筋11からの距離または深さz、または心臓もしくは心筋11の各々の表面もしくは壁からの距離または深さzは、該心臓または心筋11から同じテレビカメラの対象物までの距離、すなわち、該心臓または心筋11の各々の表面または壁からの距離を意味する。
【0020】
有利に、該心臓または心筋11の該検出手段は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための検出手段12よって、対応する平面内で、すなわち、特に、該深さzの検出方向に垂直な該平面内の対応するデカルト基準軸x,yに対する、心臓または心筋11の1つ以上の点の運動または変位、すなわち、心臓または心筋11の1つ以上の点の運動または変位を検出するように適応する。
【0021】
有利に、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段12は、対応するテレビカメラを備える、または対応するテレビカメラの形態である。
【0022】
有利には、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段12は、3Dテレビカメラを備え、または3Dテレビカメラの形態であり、3Dテレビカメラは、該平面x,yに従って、画像の同じ点の垂直深さzを検出することで、対応する平面x,yにおいて、具体的には、該心臓または心筋11の画像、すなわち、該同じ心臓または心筋11の壁の対応する表面の画像を検出するように適応する。
【0023】
有利に、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段12またはテレビカメラ12、すなわち、具体的には、検出手段12またはテレビカメラ12の各々の対象物は、該心臓または心筋11から、すなわち、該心臓または心筋11の各々の表面または壁から、10cm~80cm、好ましくは30cm~50cmを含む距離に設置される。
【0024】
有利には、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段12は、1秒~30秒、好ましくは、約15~20秒を含む時間間隔で該同じ心臓または心筋11を検出する。
【0025】
有利に、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段12の支持手段または支持ステーション16が提供される。
【0026】
特に有利に、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該支持手段16は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための同じ検出手段12を、該心臓もしくは心筋11に対して、または同じ心臓もしくは心筋11の対応する表面もしくは壁に対して移動または変位させるように適応する。
【0027】
特に有利に、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段(16)またはテレビカメラ12は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12を、該心臓もしくは心筋11に対して垂直に、または該心臓もしくは心筋11の対応する表面もしくは壁に対して垂直に移動させるように適応する。
【0028】
該図から確認できるように、有利に、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該支持手段16は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12を、該心臓または心筋11に平行な対応する平面内に、すなわち、該心臓または心筋11の対応する表面または壁に平行な対応する平面内に、具体的には、患者13の支持面に平行な対応する平面内に、または該手術室15の床に平行な対応する平面内に移動させるように適応する。
【0029】
有利に、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該支持手段16は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動の該手段またはテレビカメラ12を、同じ心臓または心筋11の上に及び遠くにあるように、具体的には、該心臓または心筋11と垂直に整列して位置付けるように適応する。
【0030】
特に有利に、該図から確認できるように、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12を、該心臓もしくは心筋11に対して、または該心臓もしくは心筋11の対応する表面または壁に対して、対応する既定位置に位置付けるように構成される。
【0031】
該図から確認できるように、特に有利な方法で、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、該心臓もしくは心筋11に対して、または該心臓もしくは心筋11の対応する表面もしく壁に対して既定位置における、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の位置を記憶して、該記憶された位置で該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12を具体的には選択的または自動的に再配置するように構成される。
【0032】
有利に、該図から確認できるように、具体的には、装置10において、検出手段は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該支持手段16の位置を検出するために設けられ、該検出手段またはテレビカメラ12は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動の該検出手段またはテレビカメラ12の位置を決定するために、装置の該制御手段またはプロセッサ14と通信する。
【0033】
有利に、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12は、以下の図3から明らかに確認できるように、第1の動作状態及び第2の動作状態で、すなわち、具体的には、手術前ステップ40及び手術後ステップ50で、該心臓または心筋11を検出するように適応する。しかしながら、さらなる実施形態に従って、手術中ステップで行われる検出についても考えられるだろう。
【0034】
該図から確認できるように、有利に、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12から受信した対応する信号またはデータを始めとして、収縮力、心臓疲労、収縮の運動エネルギー、収縮速度、軌道の点状変位、軌道のエリア及び外周、心臓収縮期及び心臓拡張期の個々の鼓動の回数の分析のパラメータのうちの1つ以上、具体的には、人間13または動物の該心臓または心筋11の動態を決定するように構成される。
【0035】
有利に、該図から確認できるように、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12から受信した対応する信号またはデータを始めとして、該心臓または心筋11の駆出分画、短縮率、心室血流負荷のパラメータのうちの1つ以上、具体的には、人間13または動物の心臓または心筋11の動態を決定して、評価するように構成される。
【0036】
有利には、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該支持手段16は、具体的には、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の各々の自由端に、細長支持アーム18を備える。
【0037】
該図から確認できるように、有利に、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18は、手術17を補助する技術的機器を収容するために、具体的には、該装置10から後方に、特に、使用中、患者に向かって及び/または手術室15の無菌エリアと、非無菌エリアとの間の仕切り19を越えて延在する。具体的には、該仕切りは、手術野の汚染を防止するドレープ19によって画定され、該ドレープ19が吊るされる支持部またはアンダーワイヤーの上を延在する該アーム16がある。
【0038】
有利に、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18は、軸方向に延在可能または伸縮自在である。
【0039】
特に有利に、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18は、具体的には、反対の角度方向に従って、対応する直交軸または垂直軸に対して、特に、約180°の角度部分に対して回転可能である。
【0040】
該図から確認できるように、有利に、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18は、具体的には、該心臓または心筋11に対して、直立または垂直に上昇及び下降できる。
【0041】
有利に、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該支持手段16は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するために、該検出手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18を支持し、該細長支持アーム18が延在する直立体20を含む。
【0042】
特に利点をもたらす方式では、該図から確認できるように、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18を支持するための該直立体20は、直立または垂直に延在する。
【0043】
該図から確認できるように、有利に、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18の該支持直立体20は、軸方向に延在可能であり、すなわち、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18を上昇及び下降させるために、支持直立体20は上昇及び下降できる。
【0044】
有利に、該図から確認できるように、該装置10は、具体的には、装置10の対応する支持表面26に支持されたディスプレイ画面22を備える。
【0045】
有利に、該図から確認できるように、該装置10は、具体的には、該装置10の対応する支持表面26に支持された、または台構造にも統合された、具体的には、該支持アーム18を制御するためのジョイスティック241、及び/またはキーボード242及び/またはトラックパッドもしくはマウス243を備える入力手段24、特に、本装置の該制御手段またはプロセッサ14を備える。
【0046】
該図から確認できるように、有利に、該装置10は、具体的には、該心臓もしくは心筋11の空間的運動もしくは機械的運動を検出するための該検出手段もしくはテレビカメラ12の該支持手段16の支持構造28、及び/または装置10の該支持表面26の支持構造28を含む。
【0047】
有利に、該図から確認できるように、該支持構造28は、具体的には、装置10の該支持表面26を支持するために、具体的には装置の該制御手段もしくはプロセッサ14が支持される、及び/または対応する支柱282が延在する下側基部281を含む。
【0048】
有利には、該図から確認できるように、該支持構造28において、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18の該支持直立体20の前方に位置付けられる。
【0049】
該図から確認できるように、有利に、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18の該支持直立体20は、該支持構造28の後方エリアに及び後方に設けられる。
【0050】
有利に、該図から確認できるように、該支持構造28は、具体的には、該支持構造28の該下側基部281に固定されたローラー手段、具体的には、回転部30を含み、好ましくは、図1A及び図1Bに示されるように、地面支持用のローラーを備え、該装置10の運動のロック手段、すなわち、具体的には、回転タイプ30の該ローラー手段の回転をロックするためのロック手段が設けられる。
【0051】
特に有利に、該図から確認できるように、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、すなわち、該3Dテレビカメラの深さパラメータを使用して、具体的には、該心臓または心筋11の距離または深さzの該検出手段12から受信した対応する信号またはデータに応じて、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動を検出するための該検出手段またはテレビカメラ12を直立または垂直に位置付けるように構成される。
【0052】
該図から確認できるように、有利に、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、患者の該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動、具体的には、該心臓または心筋11を透視した画像によって規定された空間的運動または機械的運動を検出するために、該検出手段またはテレビカメラ12と直立整列または垂直整列して位置付けるための手段を規定し、該心臓または心筋11の空間的運動または機械的運動、好ましくは、装置10の該ディスプレイ画面に表示される空間的運動または機械的運動をすなわち自動的に検出するために、該検出手段またはテレビカメラ12の該細長支持アーム18を操縦するオペレータが視準するように構成される。
【0053】
図3から確認できるように、有利に、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、具体的には、該両方のステップで、好ましくは該手術前ステップ40及び/または該手術後ステップ50で、特に順番に、好ましくは自動的に、該心臓もしくは心筋11の空間的運動もしくは機械的運動、または心臓もしくは心筋11の対応する点の空間的運動もしくは機械的運動を追跡する追跡ステップ41,51と、該41,51で追跡された該心臓または心筋11の運動の座標x,y,zの抽出ステップ42,52と、具体的には、該41,51で追跡された該心臓または心筋11の運動から抽出された該座標x,y,zを起点として、該心臓または心筋11に関する該1つ以上のパラメータ、具体的には動態の評価または計算ステップ43,53と、具体的には、該心臓または心筋11に関して評価または計算された該1つ以上のパラメータ、具体的には動態に関して行われた記録または検出の数に従って加重された統計値の可能な導入44,54と、を行うように構成される、または対応するソフトウェアを有する。
【0054】
有利に、該図から確認できるように、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、具体的には、該手術後の検証手順50が行われると、具体的には、検証手順50の後に順番に、好ましくは、検証手順50に続いて自動的に60に進み、第1のステップ及び第2のステップで、すなわち、該手術前ステップ40及び手術後ステップ50で、該心臓または心筋11に関して評価または計算された該1つ以上のパラメータ、具体的には動態の差を、具体的には装置10の該ディスプレイ22に表示するように構成される、または対応するソフトウェアを有する。
【0055】
このように、臨床医は、医療処置の成功を有利に評価できる。
【0056】
該図から確認できるように、有利に、本装置の該制御手段またはプロセッサ14は、具体的には、該手術後ステップ50に続いて、特に、該表示ステップ60で順番に、好ましくは自動的に、該心臓または心筋11の状態を認識するための人工知能手順を行い、対応する結果またはアウトカム、各々、陽性70または陰性80を取得し、各々のアウトカムに続いて、手術の継続を同意するために、すなわち、患者の胸部を閉じることを同意するために、例えば視覚タイプであり、好ましくは該ディスプレイ22に示される対応する信号71のエミッションを制御する、または該患者に関する問題の存在の警告信号81のエミッションを制御するように構成される、または対応するソフトウェアを有する。
【0057】
実際には、明らかなことだが、上記に示された技術的特徴は、個々に、または各々の組み合わせで、以下の有利な結果のうちの1つ以上を達成することを可能にする。
-心臓の動態の特に正確な検出は達成され、具体的には、全て、本質的に患者に非侵襲である装置を用いて、該心臓または心筋の駆出分画、短縮率、及び心室血流負荷と、収縮力、心臓疲労、収縮の運動エネルギー、収縮速度、軌道の点状変位、軌道のエリア及び外周、心臓収縮期及び心臓拡張期の個々の鼓動の回数の分析とを評価することが可能である、
-臨床医は、手術の成功を有利に評価できる。
【0058】
本発明は、明らかな工業的利用が可能である。当業者は、また、広範囲に説明されるような本発明の概念の範囲内にありながら、多くの修正及び/または変形が本発明になされることを想像することが可能である。さらに、当業者は、好ましい実施形態の上記に示された特徴のうちの1つ以上を含む本発明の好ましい実施形態をさらに想像することが可能である。さらに、本発明の詳細の全ては技術的な等価要素に交換できることも理解する必要がある。
図1A
図1B
図2
図3
【国際調査報告】