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特表2023-544082IVセットとともに使用するための球状部
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-20
(54)【発明の名称】IVセットとともに使用するための球状部
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/165 20060101AFI20231013BHJP
   A61M 39/28 20060101ALI20231013BHJP
   A61M 39/04 20060101ALI20231013BHJP
【FI】
A61M5/165 500B
A61M5/165 500T
A61M39/28
A61M39/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023512276
(86)(22)【出願日】2021-09-10
(85)【翻訳文提出日】2023-03-24
(86)【国際出願番号】 US2021049742
(87)【国際公開番号】W WO2022056182
(87)【国際公開日】2022-03-17
(31)【優先権主張番号】17/018,742
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤミン、レイラ
(72)【発明者】
【氏名】キャラハン、ライアン
(72)【発明者】
【氏名】ホン、ケリー クロスター
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD01
4C066EE10
4C066FF01
4C066HH07
4C066JJ03
4C066JJ05
4C066MM01
4C066MM08
4C066QQ15
(57)【要約】
IVセットとともに使用するための球状部が、本明細書で説明されている。球状部は、球状部本体部およびフィルターを含む。球状部本体部は、入口部と、出口部と、入口部および出口部と流体連通している球状部体積とを画定する。フィルターは、球状部体積と流体連通している。フィルターは、入口部から出口部へのフローから微粒子を捕捉する。球状部本体部は、球状部体積を圧縮し、球状部体積からフィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌し、フィルターの詰まりを解消し、より多くのフローを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
IVセットとともに使用するための球状部であって、前記球状部は、
入口部、出口部、ならびに、前記入口部および前記出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;
前記球状部体積と流体連通しているフィルターであって、前記フィルターは、前記入口部から前記出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターと
を含み、
前記球状部本体部は、前記球状部体積を圧縮し、前記球状部体積から前記フィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、前記フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する、球状部。
【請求項2】
前記球状部本体部は、弾性材料を含む、請求項1に記載の球状部。
【請求項3】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部に隣接して配設されている、請求項1に記載の球状部。
【請求項4】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部の中に配設されている、請求項1に記載の球状部。
【請求項5】
前記球状部本体部は、透明の材料または半透明の材料を含む、請求項1に記載の球状部。
【請求項6】
前記球状部本体部は、概して卵形の形状を含む、請求項1に記載の球状部。
【請求項7】
球状部の球状部体積の中へフローを導入するステップと;
前記球状部体積の中への前記フローからフィルターを介して微粒子を捕捉するステップと;
前記球状部体積を圧縮するために前記球状部を変形させるステップと;
前記球状部体積から前記フィルターを通して逆流を方向付けるステップと;
前記フィルターの中に捕捉された前記微粒子を撹拌するステップと
を含む、方法。
【請求項8】
前記方法は、前記球状部の球状部本体部を通して前記球状部体積の中への前記フローを表示するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記球状部本体部は、弾性材料を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記球状部は、概して卵形の形状を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
IVセットであって、前記IVセットは、
チュービングの第1の部分と;
チュービングの第2の部分と;
球状部と
を含み、
前記球状部は、
前記チュービングの第1の部分と流体連通している入口部、前記チュービングの第2の部分と流体連通している出口部、ならびに、前記入口部および前記出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;
前記球状部体積と流体連通しているフィルターであって、前記フィルターは、前記入口部から前記出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターと
を含み、
前記球状部本体部は、前記球状部体積を圧縮し、前記球状部体積から前記フィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、前記フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する、IVセット。
【請求項12】
前記球状部本体部は、弾性材料を含む、請求項11に記載のIVセット。
【請求項13】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部に隣接して配設されている、請求項11に記載のIVセット。
【請求項14】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部の中に配設されている、請求項11に記載のIVセット。
【請求項15】
前記球状部本体部は、透明の材料または半透明の材料を含む、請求項11に記載のIVセット。
【請求項16】
前記球状部本体部は、概して卵形の形状を含む、請求項11に記載のIVセット。
【請求項17】
前記IVセットは、前記チュービングの第1の部分と流体連通しているコネクターをさらに含む、請求項11に記載のIVセット。
【請求項18】
前記コネクターは、ニードルレスコネクターを含む、請求項17に記載のIVセット。
【請求項19】
前記IVセットは、前記チュービングの第2の部分に連結されているクランプをさらに含む、請求項11に記載のIVセット。
【請求項20】
前記IVセットは、前記チュービングの第2の部分と流体連通している注入部位をさらに含む、請求項11に記載のIVセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、静脈内セットに関し、とりわけ、静脈内セットのための球状部(bulb)に関する。
【背景技術】
【0002】
医学的な治療は、静脈内(IV)カテーテルを使用して医療用流体(たとえば、生理食塩溶液または液体薬剤)を患者に注入することを含むことが多く、静脈内(IV)カテーテルは、可撓性のチュービングおよびフィッティング(一般に、「IVセット」と称される)の配置を通して、流体の供給源(たとえば、IVバッグ)に接続されている。動作の間に、医療用流体は、バクテリア、微生物、および/または他の病原菌の移送を防止するために濾過され得る。いくつかの用途において、フィルターは詰まらせられ、濾過効率およびフィルターの寿命を制限する可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
開示されている主題は、IVセットとともに使用するための球状部に関する。特定の実施形態において、IVセットとともに使用するための球状部であって、球状部は、入口部、出口部、ならびに、入口部および出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;球状部体積と流体連通しているフィルターであって、フィルターは、入口部から出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターとを含み、球状部本体部は、球状部体積を圧縮し、球状部体積からフィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する、球状部が開示されている。
【0004】
特定の実施形態において、球状部の球状部体積の中へフローを導入するステップと;球状部体積の中へのフローからフィルターを介して微粒子を捕捉するステップと;球状部体積を圧縮するために球状部を変形させるステップと;球状部体積からフィルターを通して逆流を方向付けるステップと;フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌するステップとを含む、方法が開示されている。
【0005】
特定の実施形態において、IVセットであって、IVセットは、チュービングの第1の部分と;チュービングの第2の部分と;球状部とを含み、球状部は、チュービングの第1の部分と流体連通している入口部、チュービングの第2の部分と流体連通している出口部、ならびに、入口部および出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;球状部体積と流体連通しているフィルターであって、フィルターは、入口部から出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターとを含み、球状部本体部は、球状部体積を圧縮し、球状部体積からフィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する、IVセットが開示されている。
【0006】
主題の技術のさまざまな構成は、本開示から当業者に容易に明らかになることとなり、主題の技術のさまざまな構成は、実例として示されて説明されているということが理解される。認識されることとなるように、主題の技術は、他のおよび異なる構成も可能であり、そのいくつかの詳細は、すべて主題の技術の範囲から逸脱することなく、さまざまな他の観点において修正することが可能である。したがって、発明の概要、図面、および詳細な説明は、本質的に例示的なものとして見なされるべきであり、制限的なものとして見なされるべきではない。
【0007】
添付の図面は、さらなる理解を提供するために含まれており、本明細書の中に組み込まれており、本明細書の一部を構成しており、添付の図面は、開示されている実施形態を図示しており、説明とともに、開示されている実施形態の原理を説明する役割を果たしている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の特定の態様によるIVポンプを通した医療用流体の注入を受け入れる患者を図示する図である。
図2】本開示の特定の態様によるIVセットを図示する図である。
図3】本開示の特定の態様によるIVセットを図示する図である。
図4】本開示の特定の態様によるIVセットを図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
開示されている球状部は、ハンドポンプ、ドリップチャンバー、およびフィルターの機能性を単一のコンポーネントに組み込んでいる。球状部は、フィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、フィルターの中に埋め込まれている微粒子が変位されることを可能にすることができる。埋め込まれている微粒子をフィルターから変位させることによって、IVフィルターの寿命は、濾過効率を低減させることなく延長され得る。球状部は、動作の間にユーザー疲労を低減しながらフローの増加を可能にするように設計され得る。
【0010】
下記に記載されている詳細な説明は、主題の技術のさまざまな構成の説明として意図されており、主題の技術が実践され得る唯一の構成を表すことを意図していない。詳細な説明は、主題の技術の徹底的な理解を提供する目的のための具体的な詳細を含む。しかし、主題の技術はこれらの具体的な詳細なしに実践され得るということが、当業者に明らかになることとなる。いくつかの場合において、主題の技術の概念を曖昧にすることを回避するために、周知の構造およびコンポーネントは、ブロック図の形態で示されている。同様のコンポーネントは、理解しやすくするために、同一のエレメント番号によってラベル付けされている。参照数字は、共通のエレメントの別個のインスタンスを示すために付加された文字接尾辞を有する可能性があるが、接尾文字を伴わない同じ数字によって一般的に参照されている。
【0011】
以下の説明は、開示されている球状部を使用した医療用流体の投与に関するものであるが、この説明は、単に使用法の例に過ぎず、特許請求の範囲を制限しないということが理解されるべきである。球状部のさまざまな態様は、ユーザー疲労の低減しながら流体フローの増加を提供することが望ましい任意の用途において使用され得る。
【0012】
図1は、本開示の特定の態様による、IVポンプ30を通した医療用流体の注入を受け入れる患者5を図示している。IVポンプ30は、コントローラー32および2つのポンプモジュール34を含む。IVセット20は、医療用流体のコンテナ36と患者5との間に接続されている。動作の間に、患者5に送達される医療用流体は、バクテリア、微生物、および/または他の病原菌の移送を防止するために濾過され得る。動作の間に、フィルターは、微粒子によって詰まらせられ、IVセット20を通るフローを低減させる可能性がある。
【0013】
いくつかの用途において、臨床医は、ポンプを利用し、フィルターの中に捕捉された任意の微粒子を撹拌することが可能であり、フィルターおよびIVセット20を通るフローを増加させる。
【0014】
図2は、本開示の特定の態様によるIVセット100を図示している。本明細書で説明されているように、IVセット100は、流体供給源(たとえば、コンテナ36など)からチュービング106を通して患者5へ流体を送達する。
【0015】
示されている例では、流体供給源からの流体は、IVセット100のチュービング106の中へ導入される。図示されているように、チュービング106は、流体供給源との連結および/または流体連通を促進させるために、コネクター102によって終端され得る。いくつかの実施形態において、コネクター102は、コネクタースパイクであることが可能であり、コネクタースパイクは、コンテナ36の膜を穿孔し、コンテナ36からチュービング106の中への流体連通を可能にする。随意的に、チュービング106は、ポート132を介して患者5に連結され得る。
【0016】
いくつかの用途において、追加的な医療用流体または治療が、IVセット100を介して患者に導入され得る。随意的に、追加的な医療用流体または治療は、注入部位130を介してIVセット100の中へ導入され得る。さらに、クランプ104、108は、IVセット100のチュービング106を通る流体フローを制御することが可能である。
【0017】
いくつかの実施形態において、IVセット100は、ドリップチャンバー110を含み、それを通る医療用流体の流量の視覚的インジケーターを提供することが可能である。有利には、臨床医は、ドリップチャンバー110によって提供される視覚的インジケーターに基づいて、医療用流体の流量をモニタリングおよび調節することが可能である。
【0018】
動作の間に、医療用流体は、ドリップチャンバー110のチャンバー体積を通ってドリップするかまたはその他の方法で流れることが可能である。医療用流体は、ドリップチャンバー110の中に画定されている上側部分または入口部分112を通って、ドリップチャンバー110に進入することが可能である。入口部分112は、チュービング106に流体連通していることが可能である。流体フローは、下側部分または出口部分114を通ってドリップチャンバー110を退出することが可能である。出口部分114は、チュービング106に流体連通していることが可能である。
【0019】
流体がドリップチャンバー110を通過するときに、臨床医は、ドリップチャンバー110を視覚的インジケーターとして利用し、それを通る医療用流体のドリッピングまたはフローを観察することが可能である。認識され得るように、ドリップチャンバー110は、透明または半透明になっていることが可能である。
【0020】
いくつかの実施形態において、ドリップチャンバー110は、動作の間にチャンバー体積と環境との間の圧力差を等しくすることが可能である。いくつかの実施形態において、ドリップチャンバー110は、弾性材料から形成されており、IVシステムのプライミングのために医療用流体を引き込むために、ドリップチャンバー110が圧迫または圧縮されることを可能にすることができる。
【0021】
示されている例では、ドリップチャンバー110は、IVシステムのプライミングのために医療用流体を引き込むことが可能である。認識され得るように、ドリップチャンバー110は、プライミング動作の間に、所望の体積の医療用流体によって充填され得る。
【0022】
いくつかの実施形態において、ドリップチャンバー110は、それを通過する医療用流体の濾過を可能にすることもできる。本明細書で説明されているように、ドリップチャンバー110は、ドリップチャンバー110の中に配設されているフィルター113を一体化する。
【0023】
動作の間に、医療用流体がドリップチャンバー110を通って流れるときに、流体は、チュービング106を通ってドリップチャンバー110の外に流れる前に濾過され得る。示されている例では、フィルター113は、ドリップチャンバー110の中に配設され、それを通過する流体を濾過する。いくつかの実施形態において、フィルター113は、ドリップチャンバー110の入口部分112または出口部分114の中に配設されている。随意的に、フィルター113は、ドリップチャンバー110のチャンバー体積の中に配設されている。
【0024】
図示されているように、チャンバー体積の中の流体は、フィルター113を通過し、患者へのバクテリア、微生物、および/または他の病原菌の移送を防止することが可能である。動作の間に、流体は、ドリップチャンバー110の入口部分112を通って、フィルター113を通って、ドリップチャンバー110の出口部分114へ流れることが可能である。認識され得るように、正の圧力差が、フィルター113を通る流体フローを方向付けることが可能である。
【0025】
本明細書で説明されているように、フィルター113は、ドリップチャンバー110を通るフローを選択的に濾過することが可能である。フィルター113は、15ミクロンから200ミクロンの間の範囲にある平均フィルター開口部を有することが可能である。いくつかの実施形態において、平均フィルター開口部は、180ミクロンから200ミクロンの間の範囲にあることが可能である。随意的に、フィルター113は、サイズが異なる細孔を有することが可能である。いくつかの実施形態において、フィルター113は、不織布フィルター材料から形成され得る。
【0026】
動作の間に、フィルター113は、微粒子によって詰まらせられ、フィルター113を通る濾過効率およびフローを制限する可能性がある。いくつかの用途において、IVセット100は、ハンドポンプ120を含み、フィルター113の中に埋め込まれている沈殿物または微粒子を取り除くことが可能であり、フィルター113の寿命を延長し、フィルター113を通るフローを増加させる。本明細書で説明されているように、ハンドポンプ120は、フィルター113を通る逆流または背圧を方向付け、フィルター媒体の中に埋め込まれている微粒子を取り除くことが可能である。示されている例では、臨床医は、ハンドポンプ120を作動させ、フィルター113を通る逆流を生成させることが可能である。
【0027】
開示されている球状部は、特定の従来のハンドポンプ(たとえば、ハンドポンプ120など)に関して発見されたいくつかの課題を克服している。特定の従来のハンドポンプに伴う1つの課題は、特定の従来のハンドポンプが低い流量を有する可能性があり、長期間にわたって使用することが困難である可能性があるということである。特定の従来のハンドポンプは、使用の間に臨床医の疲労を引き起こす可能性があるので、特定の従来のハンドポンプの使用は望ましくない。さらに、特定の従来のIVセットに伴う別の課題は、特定のコネクターが、流体コンテナを不注意に穿孔する可能性のあるスパイクを含む可能性があるということである。
【0028】
したがって、本開示によれば、臨床医の疲労なしに高い流量および長時間の使用を可能にする、本明細書で説明されているような球状部を提供することが有利である。さらに、流体コンテナを不注意に穿孔しないIVセットのためのコネクターを提供することが有利である。
【0029】
高いフローおよび長時間の使用を可能にするIVセットの例が、ここで説明されている。
【0030】
図3は、本開示の特定の態様によるIVセット200を図示している。示されている例では、IVセット200は、IVセット100と同様の特徴を含むことが可能である。したがって、同様の特徴は、同様の参照番号によって参照され得る。示されている例では、IVセット200は、球状部240を利用し、ドリップチャンバー110およびハンドポンプ120の機能性を提供し、一方では、フローの増加を可能にし、臨床医の疲労なしに長時間の使用を可能にする。
【0031】
示されている例では、球状部240は、それを通る医療用流体の流量の視覚的インジケーターを提供することが可能である。有利には、臨床医は、球状部240によって提供される視覚的インジケーターに基づいて、医療用流体の流量をモニタリングおよび調節することが可能である。
【0032】
動作の間に、医療用流体は、球状部240の球状部体積248を通ってドリップするかまたはその他の方法で流れることが可能である。医療用流体は、球状部本体部246の中に画定されている上側部分または入口部分242を通って、球状部240に進入することが可能である。入口部分242は、チュービング206に流体連通していることが可能である。流体フローは、下側部分または出口部分244を通って球状部体積248を退出することが可能である。出口部分244は、チュービング206に流体連通していることが可能である。
【0033】
流体が球状部体積248を通過するときに、臨床医は、球状部体積248を視覚的インジケーターとして利用し、それを通る医療用流体のドリッピングまたはフローを観察することが可能である。認識され得るように、球状部本体部246は、透明または半透明になっていることが可能である。
【0034】
いくつかの実施形態において、球状部240は、動作の間に球状部体積248と環境との間の圧力差を等しくすることが可能である。いくつかの実施形態において、球状部本体部246は、弾性材料から形成されており、IVシステムのプライミングのために医療用流体を引き込むために、球状部本体部246が圧迫または圧縮されることを可能にすることができる。
【0035】
示されている例では、球状部240は、IVシステムのプライミングのために医療用流体を引き込むことが可能である。認識され得るように、球状部体積248は、プライミング動作の間に、所望の体積の医療用流体によって充填され得る。
【0036】
ドリップチャンバー110と同様に、球状部240は、それを通過する医療用流体の濾過を可能にすることもできる。本明細書で説明されているように、球状部240は、球状部240の中に配設されているフィルター243を一体化している。有利には、球状部240のサイズおよび体積の増加に起因して、球状部240の中に配設されているフィルター243は、より大きくなっていることが可能であり、また、ドリップチャンバー110の中で利用されるフィルター243よりも大きな表面積を有することが可能である。認識され得るように、フィルター243は、任意の適切なサイズになっていることが可能である。
【0037】
動作の間に、医療用流体が球状部体積248を通って流れるときに、流体は、球状部240から外にチュービング206の中へ流れる前に濾過され得る。示されている例では、フィルター243は、球状部240の中に配設され、それを通過する流体を濾過する。いくつかの実施形態において、フィルター243は、球状部240の入口部分242または出口部分244の中に配設されている。随意的に、フィルター243は、球状部体積248の中に配設されている。
【0038】
図示されているように、球状部体積248の中の流体は、フィルター243を通過し、患者へのバクテリア、微生物、および/または他の病原菌の移送を防止することが可能である。動作の間に、流体は、球状部250の入口部分242を通って、フィルター243を通って、球状部240の出口部分244へ流れることが可能である。認識され得るように、正の圧力差が、フィルター243を通る流体フローを方向付けることが可能である。
【0039】
本明細書で説明されているように、フィルター243は、球状部体積248を通るフローを選択的に濾過することが可能である。フィルター243は、15ミクロンから200ミクロンの間の範囲にある平均フィルター開口部を有することが可能である。いくつかの実施形態において、平均フィルター開口部は、180ミクロンから200ミクロンの間の範囲にあることが可能である。随意的に、フィルター243は、サイズが異なる細孔を有することが可能である。いくつかの実施形態において、フィルター243は、不織布フィルター材料から形成され得る。
【0040】
動作の間に、フィルター243は、収集された微粒子(たとえば、収集された血栓、血小板の小さな塊、または白血球など)によって詰まらせられ、フィルター243を通る濾過効率およびフローを制限する可能性がある。有利には、球状部240は、フィルター243の中に埋め込まれている沈殿物または微粒子を取り除くように作動され、フィルター243の寿命を延長し、フィルター243を通るフローを増加させることが可能である。本明細書で説明されているように、球状部240は、フィルター243を通る逆流または背圧を方向付け、フィルター媒体の中に埋め込まれている微粒子を取り除くことが可能である。示されている例では、臨床医は、ハンド球状部240を作動させ、フィルター243を通る逆流を生成させることが可能である。
【0041】
いくつかの実施形態において、球状部本体部246は、球状部本体部246によって画定される球状部体積248が作動のときに低減されることを可能にする弾性のまたは変形可能な材料から形成されている。球状部本体部246は、それに限定されないが、シリコーン、ゴム、または熱可塑性エラストマーを含む、任意の弾性のまたは変形可能な材料から形成され得る。球状部本体部246は、球根状の形状または任意の他の一般的に人間工学的な形状を有することが可能である。
【0042】
球状部体積248を低減させることによって、球状部体積248の中の流体は加圧される。したがって、球状部240の作動または圧縮のときに、逆流は、フィルター243を通して押し込まれ、フィルター243から微粒子を変位させるかまたは取り除く。有利には、ハンドポンプ120に対する球状部体積248の増加に起因して、球状部240は、複数のポンプまたは作動を必要とすることなく、IVセット200を通るフローを迅速に改善することが可能である。さらに、球状部240の中のフィルター243の一体化に起因して、球状部240の作動は、フィルター243の中の収集された微粒子を効果的に撹拌することが可能であり、IVセット200を通るフローの改善を可能にする。
【0043】
図4は、本開示の特定の態様によるIVセット300を図示している。示されている例では、IVセット300は、IVセット200と同様の特徴を含むことが可能である。したがって、同様の特徴は、同様の参照番号によって参照され得る。示されている例では、IVセット300は、ニードルレスコネクター302を利用し、流体供給源との連結および/または流体連通を促進させる。
【0044】
図示されているように、チュービング306は、膜の不注意な穿孔を回避するために、ニードルレスコネクター302によって終端され得る。いくつかの実施形態において、ニードルレスコネクター302は、ノードリップ特徴を含み、漏出または表面汚染を防止することが可能である。ニードルレスコネクター302は、ルアーロックをさらに含み、事故的な吐出を防止することが可能である。ニードルレスコネクター302の例は、Texium(登録商標)コネクターを含むことが可能である。認識され得るように、ニードルレスコネクター302は、嵌合コネクター(たとえば、SmartSite(商標)コネクター、Max Zeroコネクター、およびMaxPlusコネクター)を含む流体コンテナと係合することが可能である。いくつかの実施形態において、流体コンテナは、分析のために血液のアリコートを引っ張ることを可能にすることができる。
【0045】
本開示の1つまたは複数の実施形態では、IVセットとともに使用するための球状部は、入口部、出口部、ならびに、入口部および出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;球状部体積と流体連通しているフィルターであって、フィルターは、入口部から出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターとを含み、球状部本体部は、球状部体積を圧縮し、球状部体積からフィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する。
【0046】
本開示の態様において、球状部本体部は、弾性材料を含む。本開示の態様において、フィルターは、入口部または出口部に隣接して配設されている。本開示の態様において、フィルターは、入口部または出口部の中に配設されている。本開示の態様において、球状部本体部は、透明の材料または半透明の材料を含む。本開示の態様において、球状部本体部は、概して卵形の形状を含む。
【0047】
本開示の1つまたは複数の実施形態において、方法は、球状部の球状部体積の中へフローを導入するステップと;球状部体積の中へのフローからフィルターを介して微粒子を捕捉するステップと;球状部体積を圧縮するために球状部を変形させるステップと;球状部体積からフィルターを通して逆流を方向付けるステップと;フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌するステップとを含む。
【0048】
本開示の態様において、方法は、球状部の球状部本体部を通して球状部体積の中へのフローを表示するステップを含む。本開示の態様において、球状部本体部は、弾性材料を含む。本開示の態様において、球状部は、概して卵形の形状を含む。
【0049】
本開示の1つまたは複数の実施形態において、IVセットは、チュービングの第1の部分と;チュービングの第2の部分と;球状部とを含む。球状部は、チュービングの第1の部分と流体連通している入口部、チュービングの第2の部分と流体連通している出口部、ならびに、入口部および出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;球状部体積と流体連通しているフィルターであって、フィルターは、入口部から出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターとを含み、球状部本体部は、球状部体積を圧縮し、球状部体積からフィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する。
【0050】
本開示の態様において、球状部本体部は、弾性材料を含む。本開示の態様において、フィルターは、入口部または出口部に隣接して配設されている。本開示の態様において、フィルターは、入口部または出口部の中に配設されている。本開示の態様において、球状部本体部は、透明の材料または半透明の材料を含む。本開示の態様において、球状部本体部は、概して卵形の形状を含む。本開示の態様において、コネクターは、チュービングの第1の部分と流体連通している。本開示の態様において、コネクターは、ニードルレスコネクターを含む。本開示の態様において、クランプは、チュービングの第2の部分に連結されている。本開示の態様において、注入部位は、チュービングの第2の部分と流体連通している。
【0051】
本開示は、任意の当業者が本明細書で説明されているさまざまな態様を実践することを可能にするために提供されている。本開示は、主題の技術のさまざまな例を提供しており、主題の技術は、これらの例に限定されない。これらの態様に対するさまざまな修正例は、当業者に容易に明らかになることとなり、本明細書で規定されている一般的な原理は、他の態様にも適用され得る。
【0052】
単数形でのエレメントへの言及は、具体的にそのように述べられていない限り、「唯一の」を意味することを意図しているのではなく、「1つまたは複数の」を意味することを意図している。具体的にそうでないことを述べられていない限り、「いくつかの」という用語は、「1つまたは複数の」を指す。男性の代名詞(たとえば、彼の)は、女性および中性(たとえば、「彼女の」および「その」)を含み、その逆もまた同様である。見出しおよび小見出しは(それらがある場合には)、単に便宜のために使用されており、本発明を限定しない。
【0053】
「例示的な」という言葉は、「例または図示としての役割を果たす」ということを意味するように、本明細書で使用されている。「例示的な」として本明細書で説明されている任意の態様または設計は、必ずしも、他の態様または設計を上回る好適なまたは有利なものとして解釈されるべきではない。1つの態様では、本明細書で説明されているさまざまな代替的な構成および動作は、少なくとも均等物であると考えられ得る。
【0054】
「態様」などのような語句は、そのような態様が主題の技術に必須であるということ、または、そのような態様が主題の技術のすべての構成に適用されることを暗示しているのではない。ある態様に関する開示は、すべての構成、または、1つもしくは複数の構成に適用することが可能である。ある態様は、1つまたは複数の例を提供する場合がある。ある態様などのような語句は、1つまたは複数の態様を指す可能性があり、その逆もまた同様である。「実施形態」などのような語句は、そのような実施形態が主題の技術に必須であるということ、または、そのような実施形態が主題の技術のすべての構成に適用されることを暗示しているのではない。ある実施形態に関する開示は、すべての実施形態、または、1つもしくは複数の実施形態に適用することが可能である。ある実施形態は、1つまたは複数の例を提供する場合がある。そのような実施形態という語句は、1つまたは複数の実施形態を指す可能性があり、その逆もまた同様である。「構成」などのような語句は、そのような構成が主題の技術に必須であるということ、または、そのような構成が主題の技術のすべての構成に適用されることを暗示しているのではない。構成に関する開示は、すべての構成、または、1つもしくは複数の構成に適用することが可能である。ある構成は、1つまたは複数の例を提供する場合がある。そのような構成という語句は、1つまたは複数の構成を指す可能性があり、その逆もまた同様である。
【0055】
1つの態様では、別段の記述がない限り、本明細書(以下に続く特許請求の範囲を含む)において記述されているすべての測定値、値、レーティング、位置、大きさ、サイズ、および他の仕様は、概算であり、正確ではない。1つの態様では、それらは、それらが関連する機能、および、それらが関連する技術分野において慣習的な機能と一貫する合理的な範囲を有することを意図している。
【0056】
1つの態様では、「連結されている」などの用語は、直接的に連結されていることを指す場合がある。別の態様において、「連結されている」などの用語は、間接的に連結されていることを指す場合がある。
【0057】
「上部」、「底部」、「前部」、および「後部」などのような用途は、本開示において使用されている場合には、通常の重力規準系ではなく、任意の規準系を指すものとして理解されるべきである。したがって、上部表面、底部表面、前部表面、および後部表面は、重力規準系において、上向きに、下向きに、斜めに、または水平方向に延在することが可能である。
【0058】
さまざまなアイテムは、すべて主題の技術の範囲から逸脱することなく、異なって配置され得る(たとえば、異なる順序で配置される、または、異なる方式で仕切られる)。当業者に知られているか、または、当業者に後に知られることになる、本開示の全体を通して説明されているさまざまな態様のエレメントに対するすべての構造的なおよび機能的な均等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれており、特許請求の範囲によって包含されることを意図している。そのうえ、本明細書で開示されているものは、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公衆に提供されたものであることを意図していない。請求項のエレメントは、そのエレメントが「のための手段(means for)」という語句を使用して明示的に記載されていない限り、または、方法の請求項の場合には、そのエレメントが「のためのステップ(step for)」という語句を使用して記載されていない限り、米国特許法第112条第6段落の規定の下で解釈されるべきではない。そのうえ、「含む(include)」または「有する」などの用語が使用されている範囲において、そのような用語は、請求項の中の移行句として用いられるときに「含む(comprise)」が解釈されるように、「含む(comprise)」という用語と同様の様式で、包括的であることを意図している。
【0059】
発明の名称、背景技術、発明の概要、図面の簡単な説明、および、本開示の要約は、これによって本開示に組み込まれており、制限的な説明としてではなく、本開示例示目的の例として提供される。特許請求の範囲または意味を限定するものとして使用されることとならないという理解の下で、それは提出される。加えて、詳細な説明において、説明は例示目的の例を提供しているということ、および、本開示を合理化する目的のためにさまざまな特徴がさまざまな実施形態において一緒にグループ化されているということが理解され得る。この開示の方法は、特許請求されている主題が、それぞれの請求項の中に明示的に記載されているものよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示されている構成または動作のすべての特徴よりも少ないものにある。以下の特許請求の範囲は、これによって詳細な説明の中へ組み込まれており、それぞれの請求項は、別個の特許請求されている主題として自立している。
【0060】
特許請求の範囲は、本明細書で説明されている態様に限定されることを意図しているのではなく、特許請求の範囲の文言と一貫する完全な範囲を与えられており、すべての法的な均等物を包含することを意図している。それにもかかわらず、請求項のいずれも、米国特許法第101条、第102条、または第103条の要件を満たすことができない主題を包含することを意図しておらず、それらはそのように解釈されるべきでもない。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-07-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
IVセットとともに使用するための球状部であって、前記球状部は、
入口部、出口部、ならびに、前記入口部および前記出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;
前記球状部体積と流体連通しているフィルターであって、前記フィルターは、前記入口部から前記出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターと
を含み、
前記球状部本体部は、細長い卵形の形状を含み、前記入口部から前記出口部への流体ドリップのモニタリングを可能にし、前記球状部本体部は、前記球状部体積を圧縮し、前記球状部体積から前記フィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、前記フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する、球状部。
【請求項2】
前記球状部本体部は、弾性材料を含む、請求項1に記載の球状部。
【請求項3】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部に隣接して配設されている、請求項1に記載の球状部。
【請求項4】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部の中に配設されている、請求項1に記載の球状部。
【請求項5】
前記球状部本体部は、透明の材料または半透明の材料を含む、請求項1に記載の球状部。
【請求項6】
細長い卵形の形状を含む球状部の球状部体積の中へフローを導入するステップと;
球状部本体部を通して、および、前記球状部の前記細長い卵形の形状に沿って、前記球状部体積の中への前記フローを表示するステップと;
前記球状部体積の中への前記フローからフィルターを介して微粒子を捕捉するステップと;
前記球状部体積を圧縮するために前記球状部を変形させるステップと;
前記球状部体積から前記フィルターを通して逆流を方向付けるステップと;
前記フィルターの中に捕捉された前記微粒子を撹拌するステップと
を含む、方法。
【請求項7】
前記球状部本体部は、弾性材料を含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
IVセットであって、前記IVセットは、
チュービングの第1の部分と;
チュービングの第2の部分と;
球状部と
を含み、
前記球状部は、
前記チュービングの第1の部分と流体連通している入口部、前記チュービングの第2の部分と流体連通している出口部、ならびに、前記入口部および前記出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;
前記球状部体積と流体連通しているフィルターであって、前記フィルターは、前記入口部から前記出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターと
を含み、
前記球状部本体部は、細長い卵形の形状を含み、前記入口部から前記出口部への流体ドリップのモニタリングを可能にし、前記球状部本体部は、前記球状部体積を圧縮し、前記球状部体積から前記フィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、前記フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する、IVセット。
【請求項9】
前記球状部本体部は、弾性材料を含む、請求項に記載のIVセット。
【請求項10】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部に隣接して配設されている、請求項に記載のIVセット。
【請求項11】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部の中に配設されている、請求項に記載のIVセット。
【請求項12】
前記球状部本体部は、透明の材料または半透明の材料を含む、請求項に記載のIVセット。
【請求項13】
前記IVセットは、前記チュービングの第1の部分と流体連通しているコネクターをさらに含む、請求項に記載のIVセット。
【請求項14】
前記コネクターは、ニードルレスコネクターを含む、請求項13に記載のIVセット。
【請求項15】
前記IVセットは、前記チュービングの第2の部分に連結されているクランプをさらに含む、請求項に記載のIVセット。
【請求項16】
前記IVセットは、前記チュービングの第2の部分と流体連通している注入部位をさらに含む、請求項に記載のIVセット。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
IVセットとともに使用するための球状部であって、前記球状部は、
入口部、出口部、ならびに、前記入口部および前記出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;
前記球状部体積と流体連通しているフィルターであって、前記フィルターは、前記入口部から前記出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターと
を含み、
前記球状部本体部は、透明の材料または半透明の材料を含み、前記球状部を通る医療用流体の観察を可能にし、前記球状部本体部は、前記球状部体積を圧縮し、前記球状部体積から前記フィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、前記フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する、球状部。
【請求項2】
前記球状部本体部は、弾性材料を含む、請求項1に記載の球状部。
【請求項3】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部に隣接して配設されている、請求項1に記載の球状部。
【請求項4】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部の中に配設されている、請求項1に記載の球状部。
【請求項5】
状部の球状部体積の中へフローを導入するステップと;
球状部本体部の透明の材料または半透明の材料を通して、前記球状部体積の中への前記フローを表示するステップと;
前記球状部体積の中への前記フローからフィルターを介して微粒子を捕捉するステップと;
前記球状部体積を圧縮するために前記球状部を変形させるステップと;
前記球状部体積から前記フィルターを通して逆流を方向付けるステップと;
前記フィルターの中に捕捉された前記微粒子を撹拌するステップと
を含む、方法。
【請求項6】
前記球状部本体部は、弾性材料を含み、前記方法は、前記球状部を回復させ、前記球状部体積を膨張させるステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
IVセットであって、前記IVセットは、
チュービングの第1の部分と;
チュービングの第2の部分と;
球状部と
を含み、
前記球状部は、
前記チュービングの第1の部分と流体連通している入口部、前記チュービングの第2の部分と流体連通している出口部、ならびに、前記入口部および前記出口部と流体連通している球状部体積を画定する球状部本体部と;
前記球状部体積と流体連通しているフィルターであって、前記フィルターは、前記入口部から前記出口部へのフローから微粒子を捕捉する、フィルターと
を含み、
前記球状部本体部は、透明の材料または半透明の材料を含み、前記球状部を通る医療用流体の観察を可能にし、前記球状部本体部は、細長い卵形の形状を含み、前記入口部から前記出口部への流体ドリップのモニタリングを可能にし、前記球状部本体部は、前記球状部体積を圧縮し、前記球状部体積から前記フィルターを通して逆流を方向付けるように変形可能であり、前記フィルターの中に捕捉された微粒子を撹拌する、IVセット。
【請求項8】
前記球状部本体部は、弾性材料を含む、請求項に記載のIVセット。
【請求項9】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部に隣接して配設されている、請求項に記載のIVセット。
【請求項10】
前記フィルターは、前記入口部または前記出口部の中に配設されている、請求項に記載のIVセット。
【請求項11】
前記IVセットは、前記チュービングの第1の部分と流体連通しているコネクターをさらに含む、請求項に記載のIVセット。
【請求項12】
前記コネクターは、ニードルレスコネクターを含む、請求項11に記載のIVセット。
【請求項13】
前記IVセットは、前記チュービングの第2の部分に連結されているクランプをさらに含む、請求項に記載のIVセット。
【請求項14】
前記IVセットは、前記チュービングの第2の部分と流体連通している注入部位をさらに含む、請求項に記載のIVセット。
【国際調査報告】