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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-20
(54)【発明の名称】スクレーパースポンジ
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/16 20060101AFI20231013BHJP
【FI】
A47L13/16 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023515055
(86)(22)【出願日】2021-06-22
(85)【翻訳文提出日】2023-03-02
(86)【国際出願番号】 US2021070741
(87)【国際公開番号】W WO2021243381
(87)【国際公開日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】16/873,755
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523076988
【氏名又は名称】フィーサジェン・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Phiisagen Corporation
(71)【出願人】
【識別番号】521242060
【氏名又は名称】オモトラ アラハンドロ オー
【氏名又は名称原語表記】OMOTOLA, Alahandro, O.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】オモトラ,アラハンドロ オー
【テーマコード(参考)】
3B074
【Fターム(参考)】
3B074AA03
3B074AB02
3B074AC03
(57)【要約】
物体又は表面から不要な物質を洗浄してこすり落とすためのスクレーパースポンジは、第1面、第1層、第2層、第3層、第1面とは反対側の第2面と周部の周りの連続する側面とを画定するスポンジ本体を有しており、第2層及び第3層の開口部を貫通して挿入されたスクレーパーアタッチメントの背部が第2層に隣接する第1層にしっかりと支持されており、スクレーパーアタッチメントの背部上のより小さな円柱形状部が、第1層及び第1面のほぼ中央を貫通するより小さな開口部を通って挿入されており、スクレーパーキャップによって適所に保持されて接着材で固定されている。スクレーパーの全正面エリアが、第2面の方向において外側に延びるピラミッド形状の突端で覆われており、硬い表面上で剛体のスクレーパーを操作するように力がスクレーパーの上面とこれに続いてスクレーパーの背部に付与されるとき、第2面と同じ高さにさせられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体又は表面から不要な物質を洗浄してこすり落とすためのスクレーパースポンジであって、
第1面、第1層、継ぎ目のない第2層、第3層、及び第1面とは反対側の第2層と、周部の周りの連続する側面とを画定する、スポンジ本体を備えており、
その頂点において突出したリップを有するより小さな直径の円柱形状部を含むスクレーパーアタッチメントの背部が第3層及び第2層を貫通して挿入されており、
より小さな直径の円柱形状部が第1層を貫通して挿入されており、
スクレーパーアタッチメントの後部のより大きな直径部が第2層に隣接する第1層にしっかりと支持されており、
スクレーパーアタッチメントが、スクレーパーキャプとそのより小さな直径の円柱形状部にその後部頂点において接続された接着剤とによって第1層に固着されており、
スクレーパーアタッチメントが、スクレーパーキャップと、スポンジ本体の第1層のほぼ中央を貫通する小さな円形の開口部と、スポンジ本体の第2層、第3層及び第2面のほぼ中央を貫通するより大きな円形の開口部とによって画定されており、
スクレーパーの全表面エリアが、その正面エリアにおいて、スポンジ本体の第2面の方向において外側に延びるピラミッド形状のエッジによって覆われており、硬い表面上で剛体のスクレーパーを操作するように力がスクレーパーキャップの上部とこれに続いてスクレーパーアタッチメントの背部に付与されるときに、スポンジ本体の第2面と同じ高さにさせられる、スクレーパースポンジ。
【請求項2】
前記スポンジ本体は、ポリエステル発泡体、天然スポンジ、ポリウレタン発泡体、ポリマー発泡体、合成繊維の吸収性アレイ、及びこれらの任意の組み合わせからなるグループから選択される材料で作製されている、
請求項1に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項3】
前記スクレーパーアタッチメントは、天然ゴム、合成ゴム、ポリマー、木材、金属、及びこれらの任意の組み合わせからなるグループから選択される材料で作製されている、
請求項1に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項4】
前記スクレーパーキャップは、天然ゴム、合成ゴム、ポリマー、木材、金属、及びこれらの任意の組み合わせからなるグループから選択される材料で作製されている、
請求項1に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項5】
前記スクレーパーアタッチメントの表面エリアは、スクレーパースポンジの表面エリアよりも小さい任意のサイズであり得る、
請求項3に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項6】
前記スクレーパーキャップの表面エリアは、スクレーパーアタッチメントの表面エリアよりも小さい任意のサイズであり得る、
請求項4に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項7】
スクレーパーアタッチメントの前記正面から後面までは、薄く、形状が円形であり、その正面において尖ったピラミッド形状のエッジと、その頂点において突出してその円形曲率に従う薄いリップを含む、その後面に接続されたより小さな直径の円柱状の延長部とを有する、
請求項5に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項8】
その後面における前記より小さな直径の円柱状の延長部は、
その円形曲率に従っており、スクレーパーアタッチメントをスクレーパーキャップに接着剤で又は熱溶着又はそれらの任意の組み合わせによって固定するのに使用される、その頂点において突出する薄いリップと、
スクレーパーアタッチメントの突出する薄いリップがスクレーパーキャップのより大きなメス溝内にあるときに結果として生じるロック機構と
を含んでいる、
請求項7に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項9】
前記スクレーパーキャップは、円柱形状であり、その上面が閉じて滑らかであり、底面に、スクレーパーキャップ内に延びてより大きなメス溝内に開いた開口穴部を有している、
請求項6に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項10】
前記スクレーパーキャップ内のより大きなメス溝は、スクレーパーアタッチメントの後部頂点において突出するリップを画定し、且つ、スクレーパーキャップを、スクレーパーアタッチメントに、接着剤又は熱溶着又はこれらの任意の組み合わせと、スクレーパーキャップのより大きなメス溝がスクレーパーアタッチメントの後部頂点において突出するリップを包むときに結果として生じるロック機構とによって固定するように企図されている、
請求項9に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項11】
前記スクレーパーアタッチメントの後面は、第2層に隣接する第1層にしっかりと保持されており、
スクレーパーアタッチメントは、固着されたスクレーパーキャップによって第1層に固着されている、
請求項8に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項12】
前記スクレーパーアタッチメントは、円形のスクレーパーキャップと、スポンジ本体の第1層の中央を貫通して延びる円形状の開口部と、継ぎ目のないスポンジ本体の第2層、第3層及び第2面の中央を貫通して延びるより大きな円形状の開口部とによって画定されている、
請求項11に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項13】
スクレーパーアタッチメントの前記正面は、(i)半剛体及び(ii)実質的に剛体の少なくとも一方である約90個の3次元ピラミッド形状のエッジを有している、
請求項12に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項14】
前記スポンジ本体は、第1面を画定する第1層と第2層とを含む複数の層を有しており、第2層は第3層を画定しており、第3層は第2面を画定している、
請求項1に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項15】
スクレーパーキャップの前記底部は、スクレーパーアタッチメントに取り付けられたときに第1面にしっかりと支持される、
請求項10に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項16】
前記第1面及び第1層は、剛体から半剛体の範囲にわたる粗粒研磨材製であって、小さな円形の開口部が層の中央部を貫通して延びている、
請求項14に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項17】
前記第2層は、セルロース繊維製であって、第1層の開口部よりも大きな円形の開口部が前記第2層の中央を貫通して延びている、
請求項14に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項18】
前記第3層は、セルロース繊維製であって、第1層の開口部よりも大きな円形の開口部が第3層及び第2面の中央を貫通して延びている、
請求項14に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項19】
前記第1層の厚さは、スクレーパースポンジの厚さの約10%と約15%との間である、
請求項16に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項20】
前記第2層の全厚さは、スクレーパースポンジの全厚さの約40%から約45%である、
請求項17に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項21】
前記第3層の全厚さは、スクレーパースポンジの全厚さの約40%と約45%との間である、
請求項18に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項22】
物体又は表面から不要な物質を洗浄してこすり落とすためのスクレーパースポンジであって、
第1面、第1層、第2層、第3層、及び前記第1面とは反対側の第2と、周部の周りで連続する側面とを画定する、スポンジ本体を備えており、
その頂点において突出したリップを有するより小さな直径の円柱形状部を含むスクレーパーアタッチメントの背部が第3層及び第2層を貫通して挿入されており、
より小さな直径の円柱形状部が、第1層を貫通して挿入されており、
スクレーパーアタッチメントの後部のより大きな直径部が第2層に隣接した第1層にしっかりと支持されており、
スクレーパーアタッチメントが、スクレーパーキャップとそのより小さな直径の円柱形状部にその後部頂点において接続された接着材とによって固着されており、
スクレーパーアタッチメントが、スクレーパーキャップと、スポンジ本体の第1層のほぼ中央を貫通する小さな円形の開口部と、スポンジ本体の第2層、第3層、及び第2面のほぼ中央を貫通するより大きな円形の開口部とによって画定されており、
スクレーパーの全表面エリアが、その正面において、スポンジ本体の第2面の方向において外側に延びるピラミッド形状のエッジによって覆われており、硬い表面上で剛体のスクレーパーを操作するように力がスクレーパーキャップの上部とこれに続いてスクレーパーアタッチメントの背部に付与されるときに、スポンジ本体の第2面と同じ高さにさせられる、スクレーパースポンジ。
【請求項23】
前記スポンジ本体は、ポリエステル発泡体、天然スポンジ、ポリウレタン発泡体、ポリマー発泡体、合成繊維の吸収性アレイ、及びこれらの任意の組み合わせからなるグループから選択される材料で作製されている、
請求項22に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項24】
前記スクレーパーアタッチメントは、天然ゴム、合成ゴム、ポリマー、木材、金属、及びこれらの任意の組み合わせからなるグループから選択される材料で作製されている、
請求項22に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項25】
前記スクレーパーキャップは、天然ゴム、合成ゴム、ポリマー、木材、金属、及びこれらの任意の組み合わせからなるグループから選択される材料で作製されている、
請求項22に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項26】
前記スクレーパーアタッチメントの表面エリアは、スクレーパースポンジの表面エリアよりも小さい任意のサイズであり得る、
請求項24に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項27】
前記スクレーパーキャップの表面エリアは、スクレーパーアタッチメントの表面エリアよりも小さい任意のサイズであり得る、
請求項25に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項28】
スクレーパーアタッチメントの前記正面から後面までは、薄く、形状が円形であり、その正面において尖ったピラミッド形状のエッジと、その頂点において突出してその円形曲率に従う薄いリップを含む、その後面に接続されたより小さな直径の円柱状の延長部とを有する、
請求項26に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項29】
その後面における前記より小さな直径の円柱状の延長部は、
その円形曲率に従っており、スクレーパーアタッチメントをスクレーパーキャップに接着剤で又は熱溶着又はそれらの任意の組み合わせによって固定するのに使用される、その頂点において突出する薄いリップと、
スクレーパーアタッチメントの突出する薄いリップがスクレーパーキャップのより大きなメス溝内にあるときに結果として生じるロック機構と
を含んでいる、
請求項28に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項30】
前記スクレーパーキャップは円柱形状であり、その上面が閉じて滑らかであり、底面に、前記スクレーパーキャップ内に延びてより大きなメス溝内に開いた開口穴部を有している、
請求項27に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項31】
前記スクレーパーキャップ内のより大きなメス溝は、スクレーパーアタッチメントの後部頂点において突出するリップを画定し、且つ、スクレーパーキャップを、スクレーパーアタッチメントに、接着剤又は熱溶着又はこれらの任意の組み合わせと、スクレーパーキャップのより大きなメス溝がスクレーパーアタッチメントの後部頂点において突出するリップを包むときに結果として生じるロック機構とによって固定するように企図されている、
請求項30に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項32】
前記スクレーパーアタッチメントの後面は、第2層に隣接する第1層にしっかりと保持されており、
スクレーパーアタッチメントは、固着されたスクレーパーキャップによって第1層に固着されている、
請求項29に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項33】
前記スクレーパーアタッチメントは、円形のスクレーパーキャップと、スポンジ本体の第1層の中央を貫通して延びる円形状の開口部と、スポンジ本体の第2層、第3層及び第2面の中央を貫通して延びるより大きな円形状の開口部とによって画定されている、
請求項32に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項34】
スクレーパーアタッチメントの前記正面は、(i)半剛体及び(ii)実質的に剛体の少なくとも一方である約90個の3次元ピラミッド形状のエッジを有している、
請求項33に記載のスクレーパーアタッチメント。
【請求項35】
前記スポンジ本体は、第1面を画定する第1層と第2層とを含む複数の層を有しており、第2層は第3層を画定しており、第3層は第2面を画定している、
請求項22に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項36】
スクレーパーキャップの前記底部は、記スクレーパーアタッチメントに取り付けられたときに第1面にしっかりと支持される、
請求項31に記載のスクレーパーキャップ。
【請求項37】
前記第1面及び第1層は、剛体から半剛体の範囲にわたる粗粒研磨材製であって、小さな円形の開口部が層の中央部を貫通して延びている、
請求項35に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項38】
前記第2層は、粗粒研磨材製であって、第1層の開口部より大きな円形の開口部が第2層の中央部を貫通して延びている、
請求項35に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項39】
前記第3層は、セルロース繊維製であって、第1層の開口部よりも大きな円形の開口部が第3層及び第2面の中央を貫通して延びている、
請求項35に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項40】
前記第1層の厚さは、スクレーパースポンジの厚さの約10%と約15%との間である、
請求項37に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項41】
前記第2層の全厚さは、スクレーパースポンジの全厚さの約40%から約45%である、
請求項38に記載のスクレーパースポンジ。
【請求項42】
前記第3層の全厚さは、スクレーパースポンジの全厚さの約40%と約45%との間である、
請求項39に記載のスクレーパースポンジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポンジに関し、より詳細には、所望の領域を洗浄及びこするのに適した天然及び/又は人工の材料で作製されたスクレーパースポンジに関する。
【背景技術】
【0002】
スポンジは、調理器具、家庭用品、キッチン及び浴室の表面、自動車の表面、窓、床、家具、及び無数の他の物や表面を、洗浄するための道具として長年使用されてきた。スポンジは、吸収性があり、再利用可能で、軽量で、握りやすく、操作しやすいため、これらの用途である程度使用されている。しかしながら、スポンジの主な欠点は、柔らかすぎて柔軟性がありすぎて、汚れ、硬化した油又はグリース、カビ、及びワックス等の不要な物質、又は表面に嵌り込んで付着して、コーナ、溝、隙間に在る食品を、スポンジ自身によってこすり落とすことができないことである。この問題を解決するため、ユーザが物質をこすり落とすことができるようにスポンジに研磨層が追加されてきた。しかしながら、スポンジも研磨層も、特に液体で飽和された場合には、これらの狭い場所から、場合によっては平面からも、不要な物質をこすり落とし除去するのに必要な力をユーザが与えることを可能とするような、剛性のある十分なエッジを提供しないので、研磨層は、硬化した物質、又は狭いコーナ、溝及び隙間に在る物質を、ユーザが効率的に除去することを効果的に可能にしない。
【0003】
以上の理由により、平面に付着している及び/又は届きにくい場所にある不要な物質をユーザが効果的にこすり落として除去することを可能とし、把持しやすく操作しやすく、軽量であり、消費者向け用途に製造するの経済的である、スクレーパースポンジへの必要性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願第2008/0216260
【特許文献2】米国特許番号第7,984,527
【特許文献3】米国特許番号第4,724,568
【特許文献4】米国特許番号第9,138,121
【特許文献5】米国特許公開番号第20190365188A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スポンジは、調理器具、家庭用品、キッチン及び浴室の表面、自動車の表面、窓、床、家具、及び無数の他の物体及び表面を、洗浄するための道具として長年使用されてきた。1940年にデュポンによって最初に開発された合成スポンジは、以降、家庭用及び工業用の本当の海綿に広く置き換わった。
【0006】
スポンジは、吸収性があり、再利用可能であり、軽量であるので、使用される。しかしながら、スポンジの主な欠点は、柔らかすぎて柔軟性がありすぎて、汚れ、硬化した油又はグリース、カビ、及びワックス等の不要な物質、又は表面に嵌り込んで付着して、コーナ、溝、隙間に在る食品を、スポンジ自身によってこすり落とすことができないことである。スポンジも研磨層も、狭い場所から及び平面からも不要な物質をこすり落とし除去するのに必要な力をユーザが与えることを可能とするような、剛性のある十分なエッジを提供しないので、研磨層は、狭いコーナ、溝及び隙間に在る物質を、ユーザが除去することを効果的に可能にしない。
【0007】
いくつかのタイプのスポンジ/スクレーパー器具が提案されてきた。例えば、Silverman他に対する米国特許出願番号第2008/0216260号には、スクレーパーとスポンジとが一体化された装置が開示されている。本発明は、困難且つ頑固な堆積物又は膜を除去するためにスポンジ単独の使用についての改善であるが、いくつかの欠点もある。スクレーパー部分のスポンジ部分への取り付けは、スポンジの全表面エリアの使用を妨げ、これはこの装置の使用を不便にし、スポンジの1つの全表面のみの使用を可能にする。上記発明の第2実施形態では、スポンジのスクレーパーがスポンジの開口部にしっかりと挿入されておらず、これでは、スポンジなしではスクレーパーを容易に把持して使用できず、スクレーパーが幅広でない。また、柔らかいスポンジにはスクレーパー用の支持がないので、この態様でのスポンジの使用は手を痛める可能性がある。たとえ、スポンジの濡れた摩擦のない開口部内であったとしても。さらに、スポンジの柔軟性は、不要な物質を簡単かつ効果的に除去するための、スクレーパー部分を把持することをいっそう困難にする。さらに、スクレーパーは、小さくて幅狭であるため経済的ではなく、より広い表面エリアをカバーするために過度のこすりを要求する。本発明者はまた、開示されたスクレーパー設計のためにブレードがどのように移動可能に取り付けられるかについて説明していない。
【0008】
Georgieffに対する米国特許番号第7,984,527号は、スポンジの上面に取り付け可能であって、スポンジを容易に制御し且つ効果的なこすり動作のため人間工学的な手圧の付与のための、大きなハンドルを採用する、スポンジのスクレーパーアタッチメントを開示している。この装置はスポンジ単体よりも改良されているが、そのデザインはかさばっており、不可能ではないにしても、狭い場所へのアクセスを困難にさせる。本装置のスクレーパー部分は、鋸歯状のエッジを含んでおらず、さらに装置の適用はスポンジの表面エリアの完全な使用を妨げる。先の開示と同様に、この装置は1種類のスポンジでのみ機能する。他の例は、Englehardtに対する米国特許番号第4,724,568号を含んでおり、スポンジパッドに一体的に形成されたスクレーパーを説明している。
【0009】
Baarsch他に対する米国特許番号第9,138,121号は、選択されたスポンジ用のスクレーパーアタッチメントを開示している。機能させるには、スポンジを貫通する先のとがったロッドを突き刺すプロセスを要求し、これは安全でない場合がある。それは、かさばり、経済的ではなく、この装置ではスポンジの片面しか使用できない。
【0010】
Omotola他に対する米国特許公開番号20190365188-A1は、スポンジの中央の穴を貫通して挿入されて接着剤でスポンジに固着されたスクレーパーを有する、類似したスクレーパースポンジを開示している。したがって、スクレーパーは、接着剤なしでは第1層に対してしっかりと保持できない。さらに、スクレーパーを操作するためにスポンジとスクレーパーの背部に付与される角度のついた力は、スクレーパーとスポンジの間の結合を弱め又は早期に破壊し、スクレーパーをスポンジなしで役に立たなくさせる。これは、修正するために製造プロセスに余分な時間とコストを追加する製造上の欠陥でもある。
【0011】
消費者は、現在市場で入手可能なそのような装置の選択肢が少ないことに直面しており、さらに、上記に開示されたそのような装置の制限ではねつけられている。Proctor and Gamble社は現在、少なくとも2つの一体化されたスポンジ/スクレーパーの組合せ製品を市場に有しており、Butler Home Products LLCによって供給されている。これらの製品は、ほとんど再利用できず、持ちにくく、これらの製品の1つがスポンジの上面を完全に覆っており、スポンジの使用可能なエリアが減少する。
【0012】
すべての洗浄用途に使用される完全な柔軟性を提供する装置は、現在、市場で入手可能でない。さらに、消費者は、軽量で、容易に把持して操作でき、手になじみ、スポンジの8面の大部分の使用を可能とし、消費者の使用のために経済的に製造できる、スクレーパースポンジを見つけることができない。それゆえ、これほど重大なスクレーパースポンジについての必要性がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は本発明の一実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の斜視底面長手方向半透過図である。
図2図2は本発明の一実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の右長手方向分解図である。
図3図3は本発明の一実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の上面斜視左長手方向隠線図である。
図4図4は本発明の一実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の底面斜視右長手方向隠線図である。
図5図5は本発明の一実施形態に係るスクレーパーキャップの透過側面図である。
図6図6は本発明の一実施形態に係る図5のスクレーパーキャップの透過側方断面図である。
図7A図7Aは本発明の一実施形態に係るスクレーパーキャップの底面図である。
図7B図7Bは本発明の一実施形態に係るスクレーパーキャップの上面図である。
図8A図8Aは本発明の一実施形態に係るスクレーパーアタッチメントの正面図である。
図8B図8Bは本発明の一実施形態に係るスクレーパーアタッチメントの側面図である。
図8C図8Cは本発明の一実施形態に係るスクレーパーアタッチメントの斜視後面図である。
図9図9は、本発明の一実施形態に係るクレーパースポンジ及びその全構成要素の透過長手方向図である。
図10図10は、本発明の一実施形態に係る図9のスクレーパースポンジ及びその全構成要素の透過幅方向断面図である。
図11図11は、本発明の一実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の上面図である。
図12図12は、本発明の一実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の底面図である。
図13図13は、本発明の一実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の透過長手方向図である。
図14図14は、本発明の一実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の透過幅方向図である。
図15図15は、本発明の一実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の透過長手方向図である。
図16図16は、本発明の第2実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の透過斜視長手方向図である。
図17図17は、本発明の第2実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の隠線斜視分解長手方向図である。
図18図18は、本発明の第2実施形態に係るスクレーパースポンジ及びその全構成要素の透過長手方向図である。
図19図19は、本発明の第2実施形態に係る図18のスクレーパースポンジ及びその全構成要素の透過幅方向断面図である。
図20図20は、連結されたスクレーパーキャップ及びスクレーパーアタッチメントの透過側面図である。
図21図21は、連結されたスクレーパーキャップ及びスクレーパーアタッチメントの透過断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、汚れ、硬化した油又はグリース、カビ、ワックス、食品上の固着物などの不要な物質、又は表面に付着してコーナ、溝及び隙間に在る他の物質をこすって除去するように適合された、スクレーパースポンジ及び/又はパッドに向けられている。
【0015】
図(1-4)を参照して、スクレーパースポンジの一実施形態が示されており、参照数字41によって全体的に示されている。スクレーパースポンジ44は、第1面2と、第1面の反対側の第2面22と、スクレーパースポンジの周部周りの連続した側面75とを、画定するスポンジ本体41を有している。スポンジ本体41は、ポリエステル発泡体、天然スポンジ、ポリウレタン発泡体、セルロース繊維、合成繊維の吸収性アレイ、又は任意の種類の材料、若しくはそれらの組み合わせ等の、多数の材料から作製できる。本発明はこの点で限定されるものではなく、当業者に現在知られている又は後に知られるようになった適切なスポンジ材料が使用され得る。一実施形態では、スポンジ本体41は長方形である。しかしながら、スポンジ本体41は、多角形、楕円形、四角形、円形、三角形、台形他等、洗浄に適した任意の形状であり得るので、この点に関して本発明は限定されない。
【0016】
さらに、スポンジ本体41は、如何なる寸法における大きさによって制限されない。一実施形態ではスポンジ本体41の長さL(図13)は、約3インチから約23インチの範囲にわたり、一方で幅W(図14)は約2インチから約15インチの範囲にわたり、円形のスポンジ(図示せず)については直径が約3インチから約16インチの範囲にわたる。他の実施形態では、スポンジ本体41の長さLは約3インチから約14インチの範囲にわたり、一方で幅Wは約2インチから約7インチの範囲にわたり、円形スポンジについては直径が約3インチから約12インチの範囲にわたる。さらに他の実施形態では、スポンジ本体41の長さLは約4インチから約12インチの範囲にわたり、一方で幅Wは約2インチから約4インチの範囲にわたり、円形スポンジについては直径が約4インチから約8インチの範囲にわたる。スポンジ本体41の厚さH(図15)に関して、一実施形態では、厚さHは約1インチから約5インチの範囲にわたる。他の実施形態では、スポンジ本体5の厚さHは約1インチから約7インチの範囲にわたる。さらに他の実施形態では、スポンジ本体5の厚さHは約1インチから約3インチの範囲にわたる。
【0017】
図(1-3)を参照して、スクレーパースポンジ44は、外側の連続した側面75を画定しており、第1面2と第2面22とを含む、スポンジ本体41と、継ぎ目のない第3層30及び第2層20のほぼ中央を貫通する円筒状の開口部33に挿入されたスクレーパーアタッチメント11であって、スクレーパーアタッチメント11のより小さな円柱形状部7が第1層10のほぼ中央を貫通するよりちいさな円筒状の開口部3に挿入されてスクレーパーキャップ1の穴18に挿入された、スクレーパーアタッチメント11とを、画定している。スクレーパースポンジ44の分解図が図2に示されている。一実施形態では、スクレーパーアタッチメント11の後部9は、第2面20に隣接している第1層10の底面に支持されている。図1のスクレーパーアタッチメント11のより小さい円柱形状部7は、スクレーパーキャップ1の穴18に挿入される。スクレーパーキャップ1の底部は、第1面2にしっかりと支持されている。スクレーパーキャップ1は、スクレーパーアタッチメント11のより小さい円柱形状部7に設けられたリップ8とスクレーパーキャップ1のメス溝37とによって、スクレーパーアタッチメント11に固着される。スクレーパーキャップ1は、さらに、両者の間に接着剤(図示せず)を塗布することによって、又は熱融着によって、又は当業者に現在知られている若しくは後に知られるようになる任意の他の方法によって、スクレーパーアタッチメント11に固定される。他の実施形態では、(図16)スクレーパーアタッチメント11の後部9は、第2層20に隣接する第1層10にしっかりと支持されている。スクレーパーキャップ1のメス溝37は、スクレーパーアタッチメント11のより小さい円柱形状部7に設けられたリップ8によってスクレーパーアタッチメント11に固着される。スクレーパーキャップ1は、さらに、両者の間に接着剤(図示せず)を塗布することによって、又は熱融着によって、又は当業者に現在知られている若しくは後に知られるようになる他の方法によって、スクレーパーアタッチメント11に固定される。この実施形態の分解図が図17に示されている。
【0018】
スクレーパーアタッチメント11(図8C)の後部9は、スポンジ本体41の第1層10にしっかりと支持されており、スクレーパーキャップ1(図5)及び接着剤(図示せず)を使用して適所にしっかりと保持されている。スクレーパーキャップ1及びスクレーパーアタッチメント11は、スポンジ本体41の表面エリアより小さい任意のサイズであり得る。スクレーパーアタッチメント11は、正面(図8A)に、スクレーパーアタッチメント11(図8A)の正面エリアに応じた約90個の画定されたピラミッド形状のエッジ6を有している。ピラミッド形状のエッジ6は、第2面22に向かって外側に延びている。スクレーパーアタッチメント11のピラミッド形状のエッジ6は、不要な物質をこするために半剛体から実質的に剛体の範囲にわたっており、狭いコーナ、溝、隙間に入って表面を効果的にこするために、その円形の縁において狭い。スクレーパーアタッチメント11及びスクレーパーキャップ1は、円形、長方形、多角形他、任意の形状であり得る。スクレーパーキャップ1がスクレーパーキャップ1のメス溝37とスクレーパーアタッチメント11のリップ8とによってスクレーパーアタッチメント11に固着されるとき、スクレーパーキャップ1の上面15(図7B)は、所望の場所の物質をこすり落として除去するのに必要な圧力を付与するようにスクレーパーアタッチメント11を操作するために使用者によって垂直及び角度付された力が付与される平坦な押圧可能面を画定している。スクレーパーキャップ1及びスクレーパーアタッチメント11は、天然ゴム、合成ゴム、プラスチック、ポリマー、木材、金属又はそれらの任意の組み合わせ等の多数の材料から作製できる。本発明はこの点で限定されるものではなく、当業者に現在知られている又は後に知られるようになる任意の適切なスクレーパーアタッチメント11及びスクレーパーキャップ1の材料を使用してもよい。操作及びこすりを向上させるために、スクレーパーキャップ1の上面15は形状が平らで円形であり、スクレーパーキャップ1のサイズに応じて、該サイズに応じて受け入れるように適合されており、圧力を付与してスクレーパーアタッチメント11を操作するための(i)人間の指、(ii)複数の人間の指、(iii)人間の手、又は(iv)2つの人間の手、の少なくとも一部を受け入れるように適合されている。
【0019】
図1)に示される一実施形態では、スポンジ本体41は、第1面2を画定する第1層10と、第2面22を画定する第3層30を画定する第2層20とを含む複数の層を有している。第1層10と第2層20と第3層30とは、熱溶着されており、及び/又は、接着剤(図示せず)を用いて又は当業者に現在知られている又は後に知られるようになる任意の方法によって共に接着されている。一実施形態では、第2層20、第3層30、及び第2面22は、同じ材料で作製されており、継ぎ目なく熱溶着されており及び/又は接着剤(図示せず)を用いて又は当業者に現在知られている又は後に知られるようになる任意の方法によって継ぎ目なく共に接着されている。第1面2及び第1層10は、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル発泡体、メラミン、天然スポンジ、ポリウレタン発泡体、セルロース、合成繊維の吸収性アレイ、及び不織布材料等の多数の材料又はそれらの任意の組み合わせから作製され得る。第2層20、第3層30、及び第2面22は、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル発泡体、メラミン、天然スポンジ、ポリウレタン発砲体、セルロース、合成繊維の吸収性アレイ、及び不織布材料等の多数の材料又はそれらの任意の組み合わせから作製され得る。スクレーパースポンジ44の層は、当業者に知られている又は後に知られるようになる任意の材料から作製され得る。一実施形態では、第1面2及び第1層10はナイロンから作製される。第2層20、第3層30、第2面22は、区別がつかず、セルロース繊維から作製される。一実施形態では、(図3及び図4)、スクレーパーアタッチメント11の後部9(図8C)は、第2面22、第3面30及び第2表面20のほぼ中央を貫通する円形の開口部33を通して挿入されている。スクレーパーアタッチメント11の後部9は、第2層20に隣接する第1層10にしっかりと支持されている。スクレーパーアタッチメント11の小さい円柱形状部7は、第1層10及び第1面2のほぼ中央の円形の開口部3を通して挿入されて、次にスクレーパーキャップ1の穴18に挿入される。スクレーパーアタッチメント11は、スクレーパーキャップ1と接着剤(図示せず)又は熱溶着によりスポンジ本体41に固着されている。第2層20及び第3層30の厚さは、スクレーパースポンジ44の全厚さの約85%から約90%を有していてもよい。好ましくは、第1層10は、スクレーパースポンジ44の全厚さの約10%から約20%を有していてもよい。代替的な実施形態では、(図16、17、及び18)第1層510及び第2層520はスポンジ体541の全厚さの約40%を有しており、第3層530は約60%を有している。3層全て、異なる種類の表面研磨材製であってもよい。
【0020】
ここで(図16、17、及び18)を参照して、代替の実施形態が示されており、ここでは同様の数字は同様の要素を表し、数字「5」で先行されている。この実施形態では、スクレーパースポンジ544は、第1面52、第1層510、第2層520、第2面522を含む第3層530及び連続した側面575を含む外表面と、第1面52及び第1層510を貫通して延びる小さい円筒状の開口部53と、第2面522、第3層530、及び第2層520を貫通して延びておりスクレーパーアタッチメント511を受け入れるためのより大きな円筒状の開口部533と、を画定するスポンジ本体541を画定している。スクレーパーアタッチメント511の後部59(図8C)は、層520に隣接する第1層510にしっかりと支持されており、第2層520、第3層530、及び第2面522のほぼ中央を貫通した円形の開口部533にしっかりと嵌合している。スクレーパーアタッチメント511のより小さい円柱形状部57は、第1層510及び第1面52のより小さい円形の開口部53を通って挿入される。スクレーパーアタッチメント511は、スクレーパーキャップ51と接着剤(図示せず)又は熱融着等でスポンジ本体541に固着されている。スクレーパーアタッチメント511は、上述したスクレーパーと同様に、エッジ56を画定する約90個の三次元ピラミッド型円コーンと、スクレーパーキャップ51の上部515にスクレーパーアタッチメント511を操作するように力が付与される押圧可能な平面とを有している。操作及びこすりを向上させるために、スクレーパーキャップ51の上部515上の押圧可能な表面は、平坦で形状が円形であり、上述したスクレーパーアタッチメント511に圧力を付与して操作するための、(i)人間の指、(ii)複数の人間の指、(iii)人間の手、又は(iv)2つの人間の手、の少なくとも一部を受け入れるようにサイズに応じて適合されている。スクレーパーのエッジ56は、スポンジ本体541の開口部533内から第2面522に向かって外側に延びている。上述したように、スポンジ体541は、第1面52、第1層510、第2層520、第3層530、及び第2面522を有し得る。本実施形態では、スポンジ本体541とスクレーパーアタッチメント511とスクレーパーキャップ51に用いられる材料は、上述したスポンジ本体41とスクレーパーアタッチメント11とスクレーパーキャップ1に関連して用いられる材料と矛盾がない。本実施形態の1つの利点は、各層510、520、及び530を、表面を擦って洗浄して及び/又は研磨するために使用される異なるテクスチャ材料で作製することを可能にすることである。例えば、第1層510を粗粒研磨材から作製してもよく、第2層520の連続する側面575をメラミン樹脂材から作製してもよく、第3層530をセルロース繊維から作製してもよい。
【0021】
スクレーパースポンジ44、544の上記説明を考慮して、その使用例がここで説明される。スクレーパースポンジ44,544及び/又は洗浄のための所望の物体又は表面(図示せず)を水、石鹸、洗浄液、洗浄粉等と共に準備した状態で、使用者はスポンジ本体41,541を前記物体又は表面に接触させる。次に、使用者は、スクレーパーキャップ1、51の上部の中央部を押圧して、スクレーパーアタッチメント11、511及びスポンジ本体41、541に下向きの圧力を付与する。スクレーパーキャップ11,51を通してスクレーパーアタッチメント11,511に圧力が加えられ、特に、スクレーパーアタッチメント11,511の中央部が圧縮され、それによって、スクレーパーアタッチメント11,511が円形の開口部33,533を通って、所望の場所の不要な物質に接触してこするための位置に届くことを可能にする。付与された圧力を維持しながら、使用者は同時にスポンジ本体41,541とスクレーパーアタッチメント11,511とスクレーパーキャップ1,51を、例えば前方運動、円運動又は往復運動させて、不要な物質を効果的にこすり落として除去する。ユーザが終了したとき、スポンジ本体及びスクレーパーの両方とも将来の適用のために洗浄され得る。なお、スポンジ本体41,541は、スクレーパーアタッチメント11,511に係合することなく、洗浄及び磨きの目的で使用され得ることに留意すべきである。さらに、スクレーパースポンジ44,544を、水、石鹸、洗浄液、洗浄粉などを加えることなく、乾燥状態で使用できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【国際調査報告】