(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-23
(54)【発明の名称】後頭部プレート
(51)【国際特許分類】
A61B 17/80 20060101AFI20231016BHJP
【FI】
A61B17/80
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518476
(86)(22)【出願日】2021-09-21
(85)【翻訳文提出日】2023-05-17
(86)【国際出願番号】 US2021051224
(87)【国際公開番号】W WO2022066606
(87)【国際公開日】2022-03-31
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507280675
【氏名又は名称】アルファテック スパイン, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ピニオン,キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】オレア,フェルナンド
(72)【発明者】
【氏名】ハッカトーン,セカンド,トーマス ヘンリー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL22
4C160LL23
4C160LL24
4C160LL33
(57)【要約】
【解決手段】固定プレート部分と、固定プレート部分に一体的に連結されて固定プレート部分から離れる方向に延びている少なくとも2つの延長部分とを備えている後頭部プレートが本明細書には開示されている。固定プレート部分は、後頭部プレートを患者の頭蓋骨、特に後頭部に固定する骨ねじを受けるための複数の貫通孔を有している。各延長部分は、ロッドコネクタ又はロッド・ロッドコネクタを着脱可能に受けるためのスロットを有しており、スロットは、コネクタを受けるための入力領域又は入口部分、及びスロット内にコネクタを保持するための保持領域又は保持部分を有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端部及び下端部を有して、複数の貫通孔を有する固定プレート部分と、
前記固定プレート部分に一体的に連結されて前記固定プレート部分から離れる方向に延びている少なくとも2つの延長部分と
を備えており、
前記少なくとも2つの延長部分の各々は、
突出縁部を有する基部、及び、前記基部から延びて、少なくとも1つのロッド及び少なくとも1つの止めねじを受けるように構成されている少なくとも1つのU字状の開口部を画定する少なくとも2つの側壁を有しているロッドコネクタと、
前記ロッドコネクタの基部を受けるためのスロットであって、入口部分及び保持部分を有して、前記保持部分は第1の幅を有し、前記入口部分は前記第1の幅より大きい第2の幅を有して、前記保持部分は、前記基部の突出縁部と係合するように前記保持部分の外周部に沿って少なくとも部分的に延びているフランジを有する前記スロットと、
可撓性タブと
を有しており、
前記可撓性タブが偏倚すると、前記基部を前記入口部分に挿入させて、次に前記保持部分に摺動させ得るように、前記可撓性タブの少なくとも一部が前記入口部分に少なくとも部分的に配置されている、後頭部プレート。
【請求項2】
前記複数の貫通孔は、上側貫通孔、中央貫通孔及び下側貫通孔を含む少なくとも3つの中線貫通孔を有しており、前記少なくとも3つの中線貫通孔は、前記固定プレート部分の上端部から下端部に延びる第1の仮想線に沿って配置されている、請求項1に記載の後頭部プレート。
【請求項3】
前記複数の貫通孔は、前記中線貫通孔の両側に夫々配置されている少なくとも2つの横貫通孔を更に有している、請求項2に記載の後頭部プレート。
【請求項4】
前記少なくとも2つの延長部分は、前記固定プレート部分の第1の仮想線に対して実質的に垂直な方向に夫々延びている、請求項2に記載の後頭部プレート。
【請求項5】
前記少なくとも2つの延長部分は、前記固定プレート部分の第1の仮想線に対して角度をなして延びており、前記角度は約90°より大きい、約95°より大きい、約100 °より大きい、約105 °より大きい又は約110 °より大きい、請求項2に記載の後頭部プレート。
【請求項6】
各スロットは、前記下側貫通孔の周囲、前記中央貫通孔の周囲、前記中央貫通孔の中心及び前記下側貫通孔の中心間の位置の周囲、又は前記下側貫通孔の中心より下の位置で前記第1の仮想線を交差する第2の仮想線を画定している、請求項5に記載の後頭部プレート。
【請求項7】
前記可撓性タブは、前記延長部分に固定された近位端部、及び偏倚可能な遠位端部を有するアームを有している、請求項1~6のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項8】
前記アームの遠位端部は、前記ロッドコネクタの基部が前記スロットから滑り出ないように構成された保持突起部を有している、請求項7に記載の後頭部プレート。
【請求項9】
前記固定プレート部分及び前記延長部分間、並びに/又は前記中央貫通孔及び前記下側貫通孔間に配置された曲げゾーンを更に備えている、請求項1~8のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項10】
前記中線貫通孔の両側に前記固定プレート部分の上端部から下端部に延びる曲げゾーンを更に備えている、請求項1~8のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項11】
前記ロッドコネクタの基部は、前記スロット内で回転可能であるように円筒形状を有する、請求項1~10のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項12】
前記ロッドコネクタの少なくとも1つは1つの安定化ロッドを受けるように構成されている、請求項1~11のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項13】
1つの安定化ロッドを受けるように構成されている前記ロッドコネクタの基部は、少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分を有している、請求項12に記載の後頭部プレート。
【請求項14】
1つの安定化ロッドを受けるように構成されている少なくとも第2のロッドコネクタを更に備えており、
前記第2のロッドコネクタの基部は、少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分を有しており、
前記ロッドコネクタ及び前記第2のロッドコネクタは同一のスロットに配置されるように構成されている、請求項13に記載の後頭部プレート。
【請求項15】
各ロッドコネクタは、他のロッドコネクタとは異なる角度で固定され得る、請求項14に記載の後頭部プレート。
【請求項16】
前記第2のロッドコネクタは1つのロッドを受けるように構成されている、請求項14又は15に記載の後頭部プレート。
【請求項17】
前記第2のロッドコネクタは2つのロッドを受けるように構成されている、請求項14又は15に記載の後頭部プレート。
【請求項18】
少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分は、前記U字状の開口部を定める軸芯と実質的に平行である、請求項14~17のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項19】
少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分は、前記U字状の開口部を定める軸芯と平行ではない、請求項14~17のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項20】
前記ロッドコネクタの少なくとも1つは2つの安定化ロッドを受けるように構成されている、請求項1~19のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項21】
2つの安定化ロッドを受けるように構成されている少なくとも1つのロッドコネクタは、3つの側壁、つまり、第1のU字状の開口部を画定する第1の壁及び第2の壁、並びに前記第2の壁と共に第2のU字状の開口部を画定する第3の壁を有している、請求項20に記載の後頭部プレート。
【請求項22】
前記第2のU字状の開口部は、前記第1のU字状の開口部より高く設けられている、請求項21に記載の後頭部プレート。
【請求項23】
前記第1のU字状の開口部の中心及び前記第2のU字状の開口部の中心間の仮想線が、前記第1のU字状の開口部の軸芯に直交していない、請求項21又は22に記載の後頭部プレート。
【請求項24】
前記ロッドコネクタは着脱可能である、請求項1~23のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項25】
請求項1~24のいずれか1つに記載の後頭部プレートと、
前記後頭部プレートの複数の貫通孔を夫々通して挿入されるように夫々構成されている複数の固定ねじと、
前記ロッドコネクタのU字状の開口部が受ける2以上の固定ロッドと
を備えており、
各固定ねじは、ねじ山付軸部及び頭部を有しており、前記頭部の直径は、前記ねじ山付軸部の直径より大きく、前記頭部の少なくとも一部の直径は前記貫通孔の少なくとも一部の直径より大きい、後頭部プレートシステム。
【請求項26】
後頭部プレートを埋め込む方法であって、
請求項1~24のいずれか1つに記載の後頭部プレートを、患者の頭蓋の後頭部に置き、
前記後頭部プレートの各貫通穴を通して固定ねじを患者の頭蓋に挿入し、
各ロッドコネクタを夫々のスロットに挿入し、
所望のように各ロッドコネクタを位置決めし、
各ロッドコネクタに一又は複数のロッドを配置し、
各ロッドコネクタに止めねじを配置して、各ロッドを所定の位置に固定し、各ロッドコネクタを各スロットの所定の位置に固定する、方法。
【請求項27】
少なくとも1つの追加のロッドコネクタを夫々のスロットの少なくとも1つに挿入する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
少なくとも1つの追加のロッドコネクタは、同一のスロット内の他のロッドコネクタに対して非平行な向きに固定され得る、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記追加のロッドコネクタの基礎部分が一又は複数の直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分を有している、請求項27又は28に記載の方法。
【請求項30】
追加のロッドコネクタは1つのロッドを受けるように構成されている、請求項27又は28に記載の方法。
【請求項31】
前記追加のロッドコネクタは2つのロッドを受けるように構成されている、請求項27又は28に記載の方法。
【請求項32】
前記後頭部プレートを後頭部に配置する前に前記後頭部プレートを予め曲げる、請求項26~31のいずれか1つに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に手術の分野に関し、より具体的には、頭蓋及び脊柱間の後頭部/頸部の接合部分を固定するために後部ロッドシステムと組み合わせて使用されてもよい調節可能な後頭部プレートに関する。
【背景技術】
【0002】
後頭部-頸部の固定は、一般的に頭蓋骨の基部を首に対して安定化させる様々な技術を使用して行われている。例えば、癒合を促進するために、自家肋骨又は湾曲した腸骨稜支柱で形成された骨支柱が後頭部及び棘突起、頸椎椎弓板又は椎間関節に固定されている。骨癒合が生じるまで支柱を所定の位置に固定するためにワイヤが使用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、後頭部の厚さは様々であるため、後頭部は通常、大後頭孔の近くで、項部線で、正中線稜に沿ってなどのより厚い領域で繋げられる。支柱の孔を通して供給されるワイヤを受けるために、後頭部に孔が開けられる。この技術で骨癒合が生じるが、支柱は骨癒合前に弱くなる場合があり、支柱が許容範囲内の強力な固定を提供し得るまで、ハローベスト又は他の硬いカラーなどを使用して追加の整形器具が適用される。或いは、金属の支柱が使用されてもよい。
【0004】
後頭部-頸部の固定のための他の技術には、他の金属インプラントの使用がある。1つの金属インプラントは、スタインマンピンとして知られているステンレス鋼のU字形状のデバイスである。ねじ山付ピンが、後頭部-頸部領域の輪郭に合わせて曲げられて、ワイヤを使用して後頭部及び頸椎椎弓板又は椎間関節に固定される。ピンは一般的に脊柱の周りに対称的に配置され、「U」の側面が中央領域を形成し、中央領域に骨移植片が配置されて更にピンに繋げられ得る。後頭部及び脊柱に取り付けられると、ピンは逆U構成になる。U字状の曲げ部分が所定の位置に固定され得るように、複数の孔が後頭部に形成される。
【0005】
更なる金属インプラントには、溝付き又は粗加工のチタンロッド、Hartshill rectangle又はRansford loopの形態の滑らかなスチールロッド、Cotrel-Dubousset ロッドスクリュープレートが含まれ、チタンフレームが採用されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書には、固定プレート部分と、固定プレート部分に一体的に連結されて固定プレート部分から離れる方向に延びている少なくとも2つの延長部分とを備えている後頭部プレートが開示されている。固定プレート部分は、後頭部プレートを患者の頭蓋骨、特に後頭部に固定する骨ねじを受けるための複数の貫通孔を有している。
【0007】
各延長部分は、ロッドコネクタ又はロッド・ロッドコネクタを受けるためのスロットを有しており、スロットは、コネクタを受けるための入力領域又は入口部分と、スロット内にコネクタを保持するための保持領域又は保持部分とを有している。コネクタは、延長部分のスロットに着脱可能に挿入され、スロットの保持領域は、スロット内にコネクタを保持するためにスロットの外周部の少なくとも一部の周りにフランジを有している。スロットは、コネクタをスロットに挿入できるように押し下げられる可撓性タブを更に有している。可撓性タブは、コネクタが意図せずスロットから外されるのを防止する延長部分又は突出部分を有している。
【0008】
各コネクタは基部を有しており、基部は、スロットが受けてスロットのフランジによって所定の位置に保持されるように構成されている突出縁部を有している。コネクタは、固定ロッドを受けるように構成されているU字状の開口部を形成する少なくとも2つの垂直壁を更に有している。ロッド・ロッドコネクタは、2つの固定ロッドを受けるための2つのU字状の開口部を形成するように少なくとも3つの垂直壁を有している。ある実施形態では、ロッド・ロッドコネクタは4つの垂直壁を有している。
【0009】
ある実施形態では、複数の貫通孔は、固定プレート部分の上端部から下端部に延びる第1の仮想線に沿って配置されている少なくとも3つの中線貫通孔、つまり、上側貫通孔、中央貫通孔及び下側貫通孔を有している。第1の仮想線は、実質的に固定プレート部分の中央に配置されてもよい。ある実施形態では、複数の貫通孔は、中線貫通孔の両側に夫々配置されている少なくとも2つの水平貫通孔を更に有している。
【0010】
ある実施形態では、2つの延長部分が、固定プレート部分の第1の仮想線に対して実質的に垂直な方向に夫々延びている。ある実施形態では、2つの延長部分は、固定プレート部分の第1の仮想線に対して角度をなして延びており、角度は約90°より大きくてもよく、約95°より大きくてもよく、約100 °より大きくてもよく、約105 °より大きくてもよく又は約110 °より大きくてもよい。
【0011】
各スロットは、第1の仮想線と交差する第2の仮想線を画定している。ある実施形態では、交点は、下側貫通孔の周囲、中央貫通孔の周囲、中央貫通孔の中心及び下側貫通孔の中心間の位置の周囲、又は下側貫通孔の中心より下の位置にある。
【0012】
ある実施形態では、可撓性タブは、延長部分に固定された近位端部、及び偏倚可能な遠位端部を有するアームを有している。アームの遠位端部は、ロッドコネクタの基部がスロットから滑り出るのを防ぐように構成されている保持突起部を有してもよい。ある実施形態では、保持突起部及び可撓性タブが通常の位置に戻るためにコネクタが保持部分に部分的に移動するだけでよいように、保持突起部はスロットの入口部分の縁部に近い位置に配置されている。ある実施形態では、可撓性タブが通常の位置に戻る前にコネクタを保持部内に更に移動させる必要があるように、保持突起部は入口部分の縁部から更に離れて配置されている。
【0013】
ある実施形態では、後頭部プレートは、固定プレート部分及び延長部分間、並びに/又は中央貫通孔及び下側貫通孔間に配置された曲げゾーンを備えている。ある実施形態では、中線貫通孔の両側に固定プレート部分の上端部から下端部に延びる1つ又は2つの曲げゾーンが設けられている。
【0014】
ある実施形態では、ロッドコネクタの基部は、スロット内で回転可能であるように円筒形状を有する。ある実施形態では、基部は、コネクタの回転に耐える又はコネクタの回転を防止するように少なくとも1つの直線状の縁部を有している。ロッドコネクタは、1つの安定化ロッド又は2つの安定化ロッドを受けるように構成されてもよい。2つの安定化ロッドを受けるように構成されている場合、このようなコネクタは、2つのU字状の開口部を形成すべく3つ又は4つの壁を有してもよく、2つのU字状の開口部は平行であってもよく又はずれてもよく、同一のレベル若しくは互いに異なるレベルに並べて又は同一のレベル若しくは異なるレベルで互いにずれて配置されてもよい。
【0015】
更に本明細書には、本明細書に開示されているような後頭部プレート、複数の骨ねじ又は固定ねじ、及びロッドコネクタのU字状の開口部が受ける2以上の固定ロッドを備えた後頭部プレートシステムが開示されている。固定ねじは、ねじ山付軸部及び頭部を有しており、頭部の直径は、ねじ山付軸部の直径より大きく、頭部の少なくとも一部の直径は貫通孔の少なくとも一部の直径より大きい。
【0016】
本開示は更に、本開示に係る後頭部プレートを埋め込む方法に関する。このような方法では、患者の頭蓋の後頭部に後頭部プレートを配置し、後頭部プレートの各貫通穴を通して固定ねじを頭蓋に挿入し、各ロッドコネクタを夫々のスロットに挿入し、所望のように各ロッドコネクタを位置決めし、各ロッドコネクタに一又は複数のロッドを配置し、各ロッドコネクタに止めねじを配置して、各ロッドを所定の位置に固定し、各ロッドコネクタを各スロットの所定の位置に固定する。
【0017】
これらの特徴及び他の特徴は、添付図面及び以下の詳細な説明に更に詳細に開示されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図面に示されている実施形態は本来例示的且つ典型的なものであり、特許請求の範囲によって定義されている主題を限定することを意図するものではない。例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造には同様の参照符号が示されている以下の図面と共に読まれるとより理解され得る。
【0019】
【
図1】本開示に係る例示的な後頭部プレートを示す斜視図である。
【
図2】いかなるロッドコネクタも含まない
図1の後頭部プレートを示す平面図である。
【
図3】
図1の後頭部プレートの下側から見た正面図である。
【
図4】本開示に係る後頭部プレートで使用するように構成されたロッドコネクタを示す正面図である。
【
図5A】本開示に係る後頭部プレートで使用するように構成されたロッド・ロッドコネクタを示す正面図である。
【
図5B】
図5Aのロッド・ロッドコネクタを示す平面図である。
【
図6A】本開示に係る後頭部プレートにロッドコネクタを挿入する方法を示す斜視図である。
【
図6B】本開示に係る後頭部プレートにロッドコネクタを挿入しながら、可撓性タブを偏倚させる方法を示す断面図である。
【
図6C】本開示に係る後頭部プレートに挿入された後のロッドコネクタを示す断面図である。
【
図7A】本開示に係る後頭部プレートの構成を示す図である。
【
図7B】本開示に係る後頭部プレートの構成を示す図である。
【
図7C】本開示に係る後頭部プレートの構成を示す図である。
【
図8A】本開示に係る後頭部プレートの構成を示す図である。
【
図8B】本開示に係る後頭部プレートの構成を示す図である。
【
図8C】本開示に係る後頭部プレートの構成を示す図である。
【
図9A】本開示に係るロッドコネクタの実施形態を示す図である。
【
図9B】本開示に係るロッドコネクタの実施形態を示す図である。
【
図9C】本開示に係るロッドコネクタの実施形態を示す図である。
【
図10A】
図9A~
図9Cに示されているロッドコネクタを利用する本開示に係る後頭部プレートを示す図である。
【
図10B】
図9A~
図9Cに示されているロッドコネクタを利用する本開示に係る後頭部プレートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書には、後頭部プレート、及び前記後頭部プレートを使用する方法の様々な実施形態が開示されている。後頭部プレートは、患者の頸椎が頭蓋骨と接する場所の近くで患者の頭蓋骨の基部、つまり後頭部に移植するように構成されている。頸椎の安定化が望まれる複数の脊椎処置では、頸椎に沿って延びる安定化ロッドを使用する。場合によっては、外科医は、安定化ロッドを患者の頭蓋骨に固定することにより、更なる安定性を求める場合があるが、頸椎に沿った安定化ロッドの角度のため、安定化ロッドを、頭蓋骨の後頭部に固定された従来のプレートに取り付けることは困難になる。この課題に対処するために、湾曲したロッド又はヒンジで連結されるロッドなどの様々なロッド構成が、頸椎と後頭部との角度の差を改善すべく開発されている。
【0021】
本明細書に開示されている後頭部プレートは、安定化ロッドを頭蓋骨に固定する際の可撓性をより高めることにより、これらの課題に対処する。このような可撓性は、後頭部プレートに対する角度及び外側方向の両方で変更可能なロッドコネクタを後頭部プレート上で使用することにより達成され得る。更に、一又は複数のロッド・ロッドコネクタが、単純なシングルロッドコネクタの代わりに、3つ又は4つのロッドが後頭部プレートに固定され得るように使用されてもよい。後頭部プレート自体も、後頭部プレートに一又は複数の曲げゾーンを含めることにより、更なる可撓性及びカスタマイズ性を提供し得る。このような曲げゾーンは、後頭部プレートが患者の頭蓋骨の形状に合わせて成形され得るように様々な貫通孔間に配置されてもよい。このような曲げゾーンは、安定化ロッドの角度及び向きに更に適応させるように、ロッドコネクタがある後頭部プレート上の貫通孔及び延長部分間に更に又は代わりに配置されてもよい。
【0022】
本開示の後頭部プレートは、ロッドコネクタの取り付け及び/又は後頭部プレートからのロッドコネクタの取り外しを生体外又は生体内で行う特徴を更に備えている。この特徴により、後頭部プレートを外科医のニーズに合わせてカスタマイズできるだけでなく、手術中に変更することもできる。
【0023】
図1は、固定プレート部分105 を備えた後頭部プレート100 を示し、固定プレート部分105 は、この図示された実施形態では、5つの貫通孔110 、つまり、3つの中間貫通孔及び2つの横貫通孔を有している。各貫通孔110 は、(図示されていない)骨ねじを受けるように構成されている。固定プレート部分105 は上端部115 及び下端部120 を有している。後頭部プレート100 は、固定プレート部分105 の下端部120 に向かって延びる2つの延長部分125 を備えている。以下に更に詳細に説明されるように、後頭部プレート100 の様々な実施形態では、延長部分125 は固定プレート部分105 の様々な位置に配置される。
【0024】
図1は、各延長部分125 が、ロッドコネクタを受けるように構成されたスロット130 を有していることを更に示している。ある実施形態では、ロッドコネクタはシングルロッドコネクタ135 であるか又はロッド・ロッドコネクタ140 である。ロッドコネクタ135 は、両方のスロット130 に使用されてもよい。ロッド・ロッドコネクタ140 は、両方のスロット130 に使用されてもよい。ある実施形態では、1つのスロットが1つのタイプのロッドコネクタを受け、他のスロットが別のタイプのロッドコネクタを受ける。他の実施形態では、1つのロッドコネクタ(シングルロッドコネクタ135 又はロッド・ロッドコネクタ140 のいずれか)のみが使用されてもよい。
【0025】
図2は、各延長部分125 が固定プレート部分105 から延びる細長い部材であることを示す。スロット130 は、延長部分125 の長さの大部分に亘って延びており、入口部分145 及び保持部分150 を有している。保持部分150 は、ロッドコネクタのフランジを保持するように構成された(以下に更に詳細に記載される)縁又はフランジを有するように画定されている。入口部分145 は、ロッドコネクタのフランジが通過し得るように、つまりロッドコネクタを延長部分125 に取り付けるか又はロッドコネクタを延長部分125 から取り外するときに保持部分150 の縁又はフランジがないように画定されている。このために、スロット130 は可撓性タブ155 を更に有しており、可撓性タブ155 は、延長部分125 と一体に形成された近位部分160 と、凸状の突起部170 を有する遠位部分165 とを有している。
【0026】
この図示された実施形態では、スロット130 は、上端部115 から下端部120 に延びる仮想線に直交する仮想線に対して角度をなす仮想線を画定している。角度は、約-20°及び約60°を含めて約-20°~約60°の範囲内のあらゆる値とすることが可能である。ある実施形態では、角度は約0°~約20°、約10°~約30°又は約20°~約40°である。図示された実施形態では、スロット130 の仮想線は、貫通孔185 上又は貫通孔185 の周囲の位置で上端部115 から下端部120 に延びる仮想線と交差する。ある実施形態では、交点は貫通孔185 の上側にある。ある実施形態では、交点は貫通孔185 の下側にある。
図7A~7Cは、延長部分125 の角度及び位置が異なる後頭部プレート100 の変形例を示す。
【0027】
図2は、貫通孔110 が中間貫通孔及び横貫通孔の両方を有していることを更に示す。中間貫通孔は、上側貫通孔175 、中央貫通孔180 及び下側貫通孔185 を有している。ある実施形態では、中間貫通孔は非中間線に沿って配置されてもよく及び/又はあらゆる線に沿って配置されなくてもよいが、中間貫通孔はプレート100 の中間線に沿って配置されている。固定プレート部分105 は、一又は複数の横貫通孔190 を更に有しており、横貫通孔190 は、横貫通孔190 の夫々の中心間の仮想線が上側貫通孔175 及び中央貫通孔180 間に略位置するように配置されてもよい。ある実施形態では、横貫通孔190 は、より上端部115 側に配置されている。ある実施形態では、横貫通孔190 は、より下端部120 側に配置されている。
【0028】
図示されている実施形態では、各貫通孔110 は、より大きい直径及びより小さい直径を有しており、より小さい直径は固定プレート部分105 の上面の下にある。ある実施形態では、各貫通孔110 のより小さい直径部分は、貫通孔110 に挿入されて所定の位置に固定される固定ねじのねじ山に螺合して係合するねじ山を有している。
【0029】
図2には複数の曲げゾーン195 が更に示されており、固定プレート部分105 上に3つの曲げゾーンがあり、固定プレート部分105 及び各延長部分125 間の各連結ポイントに1つの曲げゾーンがある。ある実施形態では、より多くの曲げゾーンが含まれ、ある実施形態では、より少ない曲げゾーンが含まれるか又は曲げゾーンが含まれない。ある実施形態では、曲げゾーンは、
図2に示されている位置とは異なる位置に配置されている及び/又は異なる長さを有する。図示されている曲げゾーンは夫々線形であるが、ある実施形態では、線形ではない一又は複数の曲げゾーンが含まれてもよい。
【0030】
図3は、プレート100 を下端部から示す正面図である。この斜視図は、延長部分125 及び固定プレート部分105 間の曲げを示す。プレート100 の曲げ又は曲率は、
図2に示されている曲げゾーン195 を使用することにより、患者及び/又は外科医のニーズに合わせて更にカスタマイズされてもよい。
図3は、1つのロッド・ロッドコネクタ140 を有するプレート100 を示しているが、当業者は、この図から、2つのロッド・ロッドコネクタ140 を使用して、各々をスロット130 の最も外側の位置に配置することにより、プレートの幅より広い幅を実現できることを認識する。
【0031】
図4は、ロッドコネクタ135 の例示的な構成を示し、ロッドコネクタ135 は基礎部分200 及び本体部分205 を有しており、本体部分205 は、夫々の内面で螺合する2つの垂直な側壁を有している。2つの壁は、(図示されていない)固定ロッド又は安定化ロッドを受けるように構成されているU字状のチャネル210 を形成している。安定化ロッドがチャネル210 に取り付けられると、(図示されていない)止めねじのねじ山が本体部分205 の側壁のねじ山と噛合するように止めねじを回転させることにより、止めねじはロッドコネクタ135 に固定され得る。本体部分205 の各側壁は、スロット130 の入口部分145 へのロッドコネクタ135 の挿入、スロット130 の入口部分145 からのロッドコネクタ135 の取り外し、ロッドコネクタ135 へのロッドの挿入、及び/又は、止めねじの挿入若しくは取り外しを容易にするための連結特徴215 を有してもよい。
【0032】
基礎部分200 は円形状であり、基礎部分200 がスロット130 の入口部分145 に入り、ロッドコネクタ135 と延長部分125 とのトグルを可能にしないでスロット130 に沿って摺動可能であるように選択された厚さを有するように図示されている。円形状である1つの利点は、ロッドコネクタ135 を介して後頭部プレート100 に固定されるあらゆる安定化ロッドに対して最適な向きを実現するように、基礎部分200 により、ロッドコネクタ135 が後頭部プレート100 に対して自由に回転可能であるということである。ある実施形態では、基礎部分200 は円形状ではなく、基礎部分200 がスロット130 に沿って摺動できるが自由に回転できないようにする一又は複数の直線状の縁部を有している。このような構成により、後頭部プレート100 及びあらゆる連結される安定化ロッドを備えた固定システムに更なる安定性が与えられ得る。
【0033】
図4は、実質的に平行で基礎部分200 の面に対して垂直な本体部分205 の側壁を示す。側壁は一般的に平行であるが、ある実施形態では、側壁は基礎部分200 の面に対して角度をなしてもよい。
【0034】
ある実施形態によれば、基礎部分200 は、本体部分205 の側壁の一方又は両方に実質的に平行に延びる一又は複数の直線状の縁部又は窪みを有するが、ある実施形態では非平行配置が可能である。このような構成により、2つのシングルロッドコネクタ135 がプレート100 の1つのスロット130 に使用可能であってもよい。1つのスロット130 に2つのシングルロッドコネクタ135 を嵌合することは必ずしも必要ではないが、一方又は両方のシングルロッドコネクタ135 に一又は複数の直線状の縁部を含めることにより、シングルロッドコネクタ135を共により接近して配置可能であってもよい。この可能な特徴は、
図9A~10Bに関して以下に更に詳細に説明する。
【0035】
図5Aは、ロッド・ロッドコネクタ140 の例示的な構成を示し、ロッド・ロッドコネクタ140 は、ロッドコネクタ135 と同様に基礎部分220 を有するだけでなく、2つの垂直な側壁を有する代わりに、本質的に4つの垂直な側壁を有する本体部分225 を更に有しており、側壁の内の2つがロッド・ロッドコネクタ140 の中央部分側で結合されている。ロッドコネクタ135 と同様に、ロッド・ロッドコネクタ140 はU字状のチャネル230 を有しているが、ロッド・ロッドコネクタ140 は第2のU字状のチャネル235 を更に有している。
図5Aは、チャネル235 がチャネル230 より高く配置されていることを示している。ある実施形態では、臨床的な必要性及び/若しくは外科医の好みに応じて、この高さ、つまりチャネル間の高さの差はより大きくてもより小さくてもよく、又は、この高さ、つまりチャネル間の高さの差がなくてもよい。
【0036】
チャネル230 及び/又はチャネル235 は、安定化ロッドを各チャネルの軸芯と実質的に整列させて保持するように構成されてもよい。或いは、安定化ロッドの軸芯がチャネルの軸芯から逸れ得るように、一方又は両方のチャネルが構成されてもよい。例えば、
図5Aは、安定化ロッドの軸芯がチャネル235 の軸芯と実質的に平行でない場合でも安定化ロッドがチャネルに固定され得るように、チャネル235 は中央に向かって僅かに湾曲していることを示している。
【0037】
チャネル230 及びチャネル235 は中央壁によって結合されている。ある実施形態では、本体部分225 が2つのチャネルに少なくとも4つの側壁を有するように、各チャネルは夫々一組の側壁を有してもよい。このような構成は、チャネル230 及びチャネル235 が整列していない場合に望ましい場合があり、(ロッド・ロッドコネクタ140Bとして
図7Bに示されているように)千鳥配置を実現するように1つのチャネルの中央が他のチャネルの中央と整列しないことを意味する。チャネル230 及びチャネル235 間の距離が長くなる場合、別々の壁が望ましい場合もある。
【0038】
図5Bは、基礎部分220 が円形状であることを示し、基礎部分200 と同様に、基礎部分220 によってロッド・ロッドコネクタ140 はスロット130 内で自由に回転可能である。このため、構造全体の更なる調整及びカスタマイズが可能になるだけでなく、ロッド・ロッドコネクタ140 では更にチャネル235 の位置がチャネル230 の一側から他側に切り替えられ得る。
【0039】
図5Bは、チャネル230 及びチャネル235 が実質的に平行であることを更に示し、各チャネルが軸芯を定めて2つの軸芯が実質的に平行であることを意味する。ある実施形態では、2つの軸芯は実質的に平行ではない。2つのチャネルは、実質的に平行であることに加えて、実質的に整列しており(一方の中央が他方の中央に一列に並んでいることを意味する)、長さが実質的に等しい。ある実施形態では、外科医の好み又は患者の必要性に応じて、一方又は両方のチャネルの長さをより長く又はより短くすることができる。
【0040】
図6A~6Cは、ロッドコネクタ135 を後頭部プレート100 に挿入する又は取り付ける方法を示す。ロッド・ロッドコネクタ140 の挿入を同様の方法で行ってもよい。
図6Aに図示されている矢印の方向に従って、基礎部分220 をスロット130 の入口部分145 に下げる。基礎部分220 がスロット130 に完全に押し込まれ得るように、基礎部分220 の半径は入口部分145 の直径と実質的に同一であるか又は入口部分145 の直径より小さい。ロッドコネクタ135 の取り外しも同様に、基礎部分220 を入口部分145 に配置して行う。
【0041】
図6Bは、基礎部分220 がスロット130 の入口部分145 に押し込まれると、基礎部分220 が可撓性タブ155 の凸状の突起部170 を押し下げることを示す。可撓性タブ155 は通常、中立位置を占めるが、曲げ位置を占めるように押し下げられ得る。可撓性タブ155 が曲げ位置に押し込まれると、基礎部分220 は、図示されている矢印212 の方向に移動してスロット130 の保持部分150 に入ることができる。保持部分150 は、基礎部分220 をスロット130 に保持するだけでなく、基礎部分220 がスロット130 内で回転してスロット130 に沿って内側且つ横方向に平行移動することを可能にすべく、基礎部分220 の縁部と嵌合するように構成されているフランジ240 を有している。
【0042】
図6Cは、挿入後に基礎部分220 が入口部分145 から保持部分150 にスロット130 内で横方向に平行移動可能であることを示す。基礎部分220 が凸状の突起部170 の縁部を越えて横方向に平行移動すると、可撓性タブ155 は、凸状の突起部170 を上方向に押し上げるか又は中立位置に押し戻す。中立位置では、凸状の突起部170 は、基礎部分220 が意図せずスロット130 から後退するのを防ぐ。ロッドコネクタ135 は、保持部分150 の任意の位置で延長部分125 に固定され得る。ある実施形態では、保持部分150 はこれらの図示されている実施形態に示されている長さより長い。
【0043】
図7A~7Cは、異なる位置の曲げゾーン及び様々な角度の延長部分125 を有する後頭部プレートの例示的な構成を示す。これらの図は、後頭部プレート100 内でロッド・ロッドコネクタ140 を使用して実現され得る例示的な組み合わせを更に示す。
図7Aは、固定プレート部分105 を備えた後頭部プレートを示し、この実施形態では固定プレート部分105 は5つの貫通孔110 、つまり3つの中間貫通孔及び2つの横貫通孔を有している。1つの曲げゾーンが固定プレート部分105 に設けられており、1つの曲げゾーンが、固定プレート部分105 及び2つの延長部分125 の各々の間の連結ポイントに設けられている。
図7Bは、3つの中間貫通孔及び2つの横貫通孔を有する固定プレート部分105 を備えた後頭部プレート100 を示し、曲げゾーンが、固定プレート部分105 及び2つの延長部分125 の各々の間の連結ポイントに設けられている。この例示的な構成の曲げゾーンは、中間貫通孔及び横貫通孔間にも設けられている。
図7Cは、
図7Bと同様の後頭部プレートの例示的な実施形態を示すが、2つの延長部分125 は、上端部115 から下端部120 に延びる仮想線に対して約90度の位置に設けられている。
【0044】
図8A~8Cは、ロッドコネクタ135 及び/又はロッド・ロッドコネクタ140 を使用して実現され得る様々な組み合わせを示す。
図8Aは、2つのロッドコネクタ135 が各スロット130 に使用される例を示す。この構成により、後頭部プレート100 は最大2つの安定化ロッドに固定され得る。
図8Bは、1つのロッドコネクタ135 が1つのスロット130 に使用されて1つのロッド・ロッドコネクタ140 が他のスロット130 に使用される例を示す。この構成により、後頭部プレート100 は最大3つの安定化ロッドに固定され得る。
図8Cは、2つのロッド・ロッドコネクタ140が各スロット130 に使用される例を示す。この構成により、後頭部プレート100 は最大4つの安定化ロッドに固定され得る。
【0045】
図9A~9Cは、シングルロッドコネクタ300 の一実施形態を示し、シングルロッドコネクタ300 は、ロッドコネクタ135 と同様に、基礎部分310 及び本体部分320 を有しており、本体部分320 は、止めねじを受けるように夫々の内面で螺合される2つの垂直な側壁を有している。ロッドコネクタ300 は、基礎部分310 が、この実施形態では互いに対向して設けられている2つの切欠部分又は波形の縁部330 を有している点でロッドコネクタ135 とは異なる。
【0046】
図9B及び9Cは、切欠部分330 が基礎部分310 の形状全体に与える影響を示す。切欠部分330 は、実質的に互いに対向するだけでなく、本体部分320 の垂直壁に実質的に平行に配置されているように図示されている。ある実施形態では、切欠部分330 は本体部分320 の垂直壁に平行ではない。ある実施形態では、切欠部分330 は実質的に互いに対向して配置されておらず、少なくとも1つの切欠部分330 は本体部分320 の垂直壁に実質的に平行ではない。
【0047】
図10A及び10Bは、切欠部分330 を有するロッドコネクタ300 の1つの利点を示し、この利点は、2つのロッドコネクタ300 が後頭部プレート400 のスロット430 により簡単に挿入され得るということである。切欠部分330 によって、複数のロッドコネクタ300 がスロット430 に嵌合するように共に接近して配置されるだけでなく、切欠部分330 の形状はロッドコネクタのずれる特性に適応しており、つまり、各ロッドコネクタ300 は、所定の位置に固定されるとスロット430 の方向に直交して配置されなくてもよい。このような構成により、2つのロッド間の僅かな角度変化を可能にしながら、2つのロッドは後頭部プレート400 の一側に連結され得る。
【0048】
図示されていないが、ロッド・ロッドコネクタ140 などのデュアルロッドコネクタも、デュアルロッドコネクタと別のコネクタの両方に嵌合するように、一又は複数の切欠部分、波形の縁部又は直線状の縁部を含み得ることが想定される。別のコネクタ自体は、一又は複数の切欠部分、波形の縁部又は直線状の縁部を有するデュアルロッドコネクタ又はシングルロッドコネクタであってもよい。このような構成により、様々なロッド間にある程度の角度変化を実現しながら、3つ又は4つものロッドが後頭部プレートの一側に固定され得る。
【0049】
本開示に係る後頭部プレートを使用する方法では、各スロットで使用するためにコネクタのタイプを選択する。更に、各スロットは可撓性タブを有するため、その場で、又は後頭部プレートを患者の後頭部に移植する前に1つのコネクタが異なるコネクタに非常に簡単に交換され得る。後頭部プレートを使用する方法は、後頭部プレートのタイプを選択する工程を更に有してもよく、選択する工程では、所望の数の貫通孔、所望の角度及び数の延長部分、所望の数の曲げゾーンなどを備えた後頭部プレートを選択する。
【0050】
ロッドコネクタのタイプ及び後頭部プレートのタイプを選択した後、ロッドコネクタを後頭部プレートのスロットに挿入してもよい。この挿入を最初に、選択されたロッドコネクタの基礎部分をスロットの入口部分に配置して、可撓性タブの凸状の突起部をスロット内に押し下げることによって行ってもよい。次に、ロッドコネクタをスロット内で横方向に平行移動させて、スロットの保持部分と係合させてもよい。保持部の縁又はフランジが、ロッドコネクタを所定の位置に保持するのに役立ち得る。更に、凸状の突起部は、ロッドコネクタの基部がスロットから滑り出るのを防ぐための保持突起部としての機能を果たしてもよい。
【0051】
実施形態
以下の実施形態は、本開示の執筆者らが検討している特定の構成、材料、配置などの例としてのみ提供されている。
【0052】
実施形態1.上端部及び下端部を有して、複数の貫通孔を有する固定プレート部分と、
固定プレート部分に一体的に連結されて固定プレート部分から離れる方向に延びている少なくとも2つの延長部分と
を備えており、
少なくとも2つの延長部分の各々は、
突出縁部を有する基部、及び、基部から延びて、少なくとも1つのロッド及び少なくとも1つの止めねじを受けるように構成されている少なくとも1つのU字状の開口部を画定する少なくとも2つの側壁を有しているロッドコネクタと、
ロッドコネクタの基部を受けるためのスロットであって、入口部分及び保持部分を有し、保持部分は第1の幅を有して、入口部分は第1の幅より大きい第2の幅を有し、保持部分は、基部の突出縁部と係合するように保持部分の外周部に沿って少なくとも部分的に延びているフランジを有するスロットと、
可撓性タブと
を有しており、
可撓性タブが偏倚すると、基部を入口部分に挿入させて、次に保持部分に摺動させ得るように、可撓性タブの少なくとも一部が入口部分に少なくとも部分的に配置されている、後頭部プレート。
【0053】
実施形態2.複数の貫通孔は、上側貫通孔、中央貫通孔及び下側貫通孔を含む少なくとも3つの中線貫通孔を有しており、少なくとも3つの中線貫通孔は、固定プレート部分の上端部から下端部に延びる第1の仮想線に沿って配置されている、実施形態1に記載の後頭部プレート。
【0054】
実施形態3.複数の貫通孔は、中線貫通孔の両側に夫々配置されている少なくとも2つの横貫通孔を更に有している、実施形態2に記載の後頭部プレート。
【0055】
実施形態4.少なくとも2つの延長部分は、固定プレート部分の第1の仮想線に対して実質的に垂直な方向に夫々延びている、実施形態2に記載の後頭部プレート。
【0056】
実施形態5.少なくとも2つの延長部分は、固定プレート部分の第1の仮想線に対して角度をなして延びており、角度は約90°より大きい、約95°より大きい、約100 °より大きい、約105 °より大きい又は約110 °より大きい、実施形態2に記載の後頭部プレート。
【0057】
実施形態6.各スロットは、下側貫通孔の周囲、中央貫通孔の周囲、中央貫通孔の中心及び下側貫通孔の中心間の位置の周囲、又は下側貫通孔の中心より下の位置で第1の仮想線を交差する第2の仮想線を画定している、実施形態5に記載の後頭部プレート。
【0058】
実施形態7.可撓性タブは、延長部分に固定された近位端部、及び偏倚可能な遠位端部を有するアームを有している、実施形態1~6のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【0059】
実施形態8.アームの遠位端部は、ロッドコネクタの基部がスロットから滑り出ないように構成された保持突起部を有している、実施形態7に記載の後頭部プレート。
【0060】
実施形態9.固定プレート部分及び延長部分間、並びに/又は中央貫通孔及び下側貫通孔間に配置された曲げゾーンを更に備えている、実施形態1~8のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【0061】
実施形態10.中線貫通孔の両側に固定プレート部分の上端部から下端部に延びる曲げゾーンを更に備えている、実施形態1~8のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【0062】
実施形態11.ロッドコネクタの基部は、スロット内で回転可能であるように円筒形状を有する、実施形態1~10のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【0063】
実施形態12.ロッドコネクタの少なくとも1つは1つの安定化ロッドを受けるように構成されている、実施形態1~11のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【0064】
実施形態13.1つの安定化ロッドを受けるように構成されたロッドコネクタの基部は、少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分を有している、実施形態12に記載の後頭部プレート。
【0065】
実施形態14.1つの安定化ロッドを受けるように構成されている少なくとも第2のロッドコネクタを更に備えており、第2のロッドコネクタの基部は少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分を有しており、第1のロッドコネクタ及び第2のロッドコネクタは同一のスロットに配置されるように構成されている、実施形態13に記載の後頭部プレート。
【0066】
実施形態15.各ロッドコネクタは、他のロッドコネクタとは異なる角度で固定され得る、実施形態14に記載の後頭部プレート。
【0067】
実施形態16.第2のロッドコネクタは1つのロッドを受けるように構成されている、実施形態14又は15に記載の後頭部プレート。
【0068】
実施形態17.第2のロッドコネクタは2つのロッドを受けるように構成されている、実施形態14又は15に記載の後頭部プレート。
【0069】
実施形態18.少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分は、U字状の開口部を定める軸芯と実質的に平行である、実施形態14~17のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【0070】
実施形態19.少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分は、U字状の開口部を定める軸芯と平行ではない、実施形態14~17のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【0071】
実施形態20.ロッドコネクタの少なくとも1つは2つの安定化ロッドを受けるように構成されている、実施形態1~19のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【0072】
実施形態21.2つの安定化ロッドを受けるように構成されている少なくとも1つのロッドコネクタは、3つの側壁、つまり、第1のU字状の開口部を画定する第1の壁及び第2の壁、並びに第2の壁と共に第2のU字状の開口部を画定する第3の壁を有している、実施形態20に記載の後頭部プレート。
【0073】
実施形態22.第2のU字状の開口部は、第1のU字状の開口部より高く設けられている、実施形態21に記載の後頭部プレート。
【0074】
実施形態23.第1のU字状の開口部の中心及び第2のU字状の開口部の中心間の仮想線が、第1のU字状の開口部の軸芯に直交していない、実施形態21又は22に記載の後頭部プレート。
【0075】
実施形態24.ロッドコネクタは着脱可能である、実施形態1~23のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【0076】
実施形態25.実施形態1~24のいずれか1つに記載の後頭部プレートと、
後頭部プレートの複数の貫通孔を夫々通して挿入されるように夫々構成されている複数の固定ねじと、
ロッドコネクタのU字状の開口部が受ける2以上の固定ロッドと
を備えており、
各固定ねじは、ねじ山付軸部及び頭部を有しており、頭部の直径は、ねじ山付軸部の直径より大きく、頭部の少なくとも一部の直径は貫通孔の少なくとも一部の直径より大きい、後頭部プレートシステム。
【0077】
実施形態26.後頭部プレートを埋め込む方法であって、
実施形態1~24のいずれか1つに記載の後頭部プレートを、患者の頭蓋の後頭部に置き、
後頭部プレートの各貫通穴を通して固定ねじを患者の頭蓋に挿入し、
各ロッドコネクタを夫々のスロットに挿入し、
所望のように各ロッドコネクタを位置決めし、
各ロッドコネクタに一又は複数のロッドを配置し、
各ロッドコネクタに止めねじを配置して、各ロッドを所定の位置に固定し、各ロッドコネクタを各スロットの所定の位置に固定する、方法。
【0078】
実施形態27.少なくとも1つの追加のロッドコネクタを夫々のスロットの少なくとも1つに挿入する、実施形態26に記載の方法。
【0079】
実施形態28.少なくとも1つの追加のロッドコネクタは、同一のスロット内の他のロッドコネクタに対して非平行な向きに固定され得る、実施形態27に記載の方法。
【0080】
実施形態29.追加のロッドコネクタの基礎部分が一又は複数の直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分を有している、実施形態27又は28に記載の方法。
【0081】
実施形態30.追加のロッドコネクタは1つのロッドを受けるように構成されている、実施形態27又は28に記載の方法。
【0082】
実施形態31.追加のロッドコネクタは2つのロッドを受けるように構成されている、実施形態27又は28に記載の方法。
【0083】
実施形態32.後頭部プレートを後頭部に配置する前に後頭部プレートを予め曲げる、実施形態26~31のいずれか1つに記載の方法。
【0084】
特定の実施形態が本明細書に示されて記載されているが、請求する主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び調整がなされ得ることを理解されたい。更に、請求する主題の様々な態様が本明細書に記載されているが、このような態様は組み合わせて利用される必要はない。
【0085】
特に示されていない限り、明細書及び特許請求の範囲に使用されている成分の量、分子量などの特性、反応条件などを表す全ての数は、「約」という用語によって全ての例で変更されると理解されるべきである。従って、反対の提示がない限り、明細書及び添付された特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、本開示の実施形態によって得ようとされている所望の特性に応じて異なってもよい近似である。少なくとも、特許請求の範囲の均等物の原則の適用を制限しようとすることなく、各数値パラメータは、記載された有効数字の数を考慮して通常の丸め手法を適用することにより少なくとも解釈されるべきである。本開示の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータが近似であるにもかかわらず、具体的な例に記載されている数値は可能な限り正確に記載されている。しかしながら、あらゆる数値は、夫々のテスト測定で得られた標準偏差から必然的に生じるある誤差を本質的に含む。ある実施形態では、「約」及び「略」という用語は、示された範囲の10%内の数値パラメータを表す。
【0086】
本開示の実施形態を記載するという観点で(特に請求項に示されたあらゆる発明の観点で)使用される「a」、「an」、「the 」という用語及び同様の言及は、本明細書に特に示されていない限り、又は明らかに文脈と矛盾していない限り、単数及び複数の両方を網羅すると解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の列挙は、この範囲内にある夫々の別個の値を個々に参照する簡単な方法として機能することを単に意図している。本明細書に特に示されていない限り、夫々の個々の値は、本明細書に個々に記載されているかのように明細書に組み込まれる。本明細書に記載されている全ての方法は、本明細書に特に示されていない限り、又は明らかに文脈と矛盾していない限り、あらゆる適切な順序で行われ得る。本明細書に記載されているあらゆる全ての例又は例示的な文言(例えば「など」)の使用は、本開示の実施形態を更に明らかにすることを単に意図しており、本開示の範囲に制限を与えるものではない。本明細書に記載されている文言は、本開示の実施形態の実施に不可欠なあらゆる請求されていない要素を示すと解釈されるべきではない。
【0087】
本明細書に開示されている代替の要素又は実施形態のグループ化は制限と解釈されるべきではない。各グループメンバーは、個々に、又はグループの他のメンバー若しくは本明細書に記載されている他の要素とのあらゆる組み合わせで参照されて請求され得る。グループの一又は複数のメンバーが、簡便性及び/又は特許性のためにグループに含まれてもよく又はグループから削除されてもよいと予測される。このようなあらゆる包含又は削除が生じる場合、明細書は、添付の特許請求の範囲に使用されている全てのマーカッシュグループの記載を満たすように変更されたグループを含むとみなされる。
【0088】
本開示の一又は複数の執筆者が開示されている実施形態を実施するために知られている最善の方法を含む、ある実施形態が本明細書に記載されている。言うまでもなく、これらの記載された実施形態の変形例が、上記の記載を読むと当業者に明らかになる。一又は複数の執筆者は、当業者が、このような変形例を適切に採用することを予想し、本開示の実施形態が本明細書に具体的に記載されている方法以外の方法で実施されることを意図している。従って、本開示は、適用法で許可されているように、本願に添付されている特許請求の範囲に記載されている主題の全ての変更及び均等物を含む。更に、全ての可能な変形例の上述した要素のあらゆる組み合わせは、本明細書に特に示されていない限り、又は明らかに文脈と矛盾していない限り、本開示に含まれる。
【0089】
本明細書に開示されている具体的な実施形態は、「で構成されている」又は「で本質的に構成されている」という文言を使用して特許請求の範囲において更に限定されてもよい。特許請求の範囲に使用される場合、出願時の語句か又は補正毎に追加された語句かに関わらず、「で構成されている」という移行句は、特許請求の範囲に特定されていないあらゆる要素、工程又は成分を除外する。「で本質的に構成されている」という移行句は、特許請求の範囲を、特定されている材料又は工程、及び一又は複数の基本的で新規な特性に著しく影響を及ぼさない材料又は工程に限定する。このように請求された本開示の実施形態は、本明細書に本質的又は明示的に記載されて可能になる。
【0090】
更に、本開示を通して任意の参照が特許及び刊行物になされた場合、これらの参照及び刊行物の各々は、全体が参照によって本明細書に個々に組み込まれる。
【0091】
最後に、本明細書に開示されている実施形態は本開示の原理の実例であると理解されるべきである。採用されてもよい他の変更は本開示の範囲内である。従って、限定することなく例として、本開示の実施形態の代替的な構成が、本明細書の教示に従って使用されてもよい。従って、本開示は、正確に示されて記載されている実施形態に限定されない。
【0092】
関連出願
本出願は、2020年9月22日に出願された米国仮出願第63/081631号の優先権を主張しており、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端部及び下端部を有して、複数の貫通孔を有する固定プレート部分と、
前記固定プレート部分に一体的に連結されて前記固定プレート部分から離れる方向に延びている少なくとも2つの延長部分と
を備えており、
前記少なくとも2つの延長部分の各々は、
突出縁部を有する基部、及び、前記基部から延びて、少なくとも1つのロッド及び少なくとも1つの止めねじを受けるように構成されている少なくとも1つのU字状の開口部を画定する少なくとも2つの側壁を有しているロッドコネクタと、
前記ロッドコネクタの基部を受けるためのスロットであって、入口部分及び保持部分を有して、前記保持部分は第1の幅を有し、前記入口部分は前記第1の幅より大きい第2の幅を有して、前記保持部分は、前記基部の突出縁部と係合するように前記保持部分の外周部に沿って少なくとも部分的に延びているフランジを有する前記スロットと、
可撓性タブと
を有しており、
前記可撓性タブが偏倚すると、前記基部を前記入口部分に挿入させて、次に前記保持部分に摺動させ得るように、前記可撓性タブの少なくとも一部が前記入口部分に少なくとも部分的に配置されている、後頭部プレート。
【請求項2】
前記複数の貫通孔は、上側貫通孔、中央貫通孔及び下側貫通孔を含む少なくとも3つの中線貫通孔を有しており、前記少なくとも3つの中線貫通孔は、前記固定プレート部分の上端部から下端部に延びる第1の仮想線に沿って配置されて
おり、
前記少なくとも2つの延長部分は、前記固定プレート部分の第1の仮想線に対して角度をなして延びており、前記角度は約110 °より大きい、請求項1に記載の後頭部プレート。
【請求項3】
各スロットは、前記下側貫通孔の周
囲で前記第1の仮想線を交差する第2の仮想線を画定している、請求項
2に記載の後頭部プレート。
【請求項4】
前記可撓性タブは、前記延長部分に固定された近位端部、及び偏倚可能な遠位端部を有するアームを有している、請求項1
又は3に記載の後頭部プレート。
【請求項5】
前記アームの遠位端部は、前記ロッドコネクタの基部が前記スロットから滑り出ないように構成された保持突起部を有している、請求項
4に記載の後頭部プレート。
【請求項6】
前記固定プレート部分及び前記延長部分
間に配置された曲げゾーンを更に備えている、請求項1
及び3~
5のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項7】
前記可撓性タブは、前記延長部分に固定された近位端部、及び偏倚可能な遠位端部を有するアームを有している、請求項2に記載の後頭部プレート。
【請求項8】
前記アームの遠位端部は、前記ロッドコネクタの基部が前記スロットから滑り出ないように構成された保持突起部を有している、請求項7に記載の後頭部プレート。
【請求項9】
前記固定プレート部分及び前記延長部分間に配置された曲げゾーンを更に備えている、請求項2に記載の後頭部プレート。
【請求項10】
前記中線貫通孔の両側に前記固定プレート部分の上端部から下端部に延びる曲げゾーンを更に備えている、請求項
2,3及び7~9のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項11】
前記ロッドコネクタの基部は、前記スロット内で回転可能であるように円筒形状を有する、請求項1~10のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項12】
前記ロッドコネクタの少なくとも1つは1つの安定化ロッドを受けるように構成されている、請求項1~11のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項13】
1つの安定化ロッドを受けるように構成されている前記ロッドコネクタの基部は、少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分を有している、請求項12に記載の後頭部プレート。
【請求項14】
1つの安定化ロッド
又は2つの安定化ロッドを受けるように構成されている少なくとも第2のロッドコネクタを更に備えており、
前記第2のロッドコネクタの基部は、少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分を有しており、
前記ロッドコネクタ及び前記第2のロッドコネクタは同一のスロットに配置されるように構成されている、請求項13に記載の後頭部プレート。
【請求項15】
各ロッドコネクタは、他のロッドコネクタとは異なる角度で固定され得る、請求項14に記載の後頭部プレート。
【請求項16】
前記第2のロッドコネクタは1つのロッドを受けるように構成されている、請求項14又は15に記載の後頭部プレート。
【請求項17】
前記第2のロッドコネクタは2つのロッドを受けるように構成されている、請求項14又は15に記載の後頭部プレート。
【請求項18】
少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分は、前記U字状の開口部を定める軸芯と実質的に平行である、請求項14~17のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項19】
少なくとも1つの直線状の縁部、波形の縁部又は切欠部分は、前記U字状の開口部を定める軸芯と平行ではない、請求項14~17のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項20】
前記ロッドコネクタの少なくとも1つは2つの安定化ロッドを受けるように構成されている、請求項1~19のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【請求項21】
2つの安定化ロッドを受けるように構成されている少なくとも1つのロッドコネクタは、3つの側壁、つまり、第1のU字状の開口部を画定する第1の壁及び第2の壁、並びに前記第2の壁と共に第2のU字状の開口部を画定する第3の壁を有している、請求項20に記載の後頭部プレート。
【請求項22】
前記第2のU字状の開口部は、前記第1のU字状の開口部より高く設けられている、請求項21に記載の後頭部プレート。
【請求項23】
前記第1のU字状の開口部の中心及び前記第2のU字状の開口部の中心間の仮想線が、前記第1のU字状の開口部の軸芯に直交していない、請求項21又は22に記載の後頭部プレート。
【請求項24】
前記ロッドコネクタは着脱可能である、請求項1~23のいずれか1つに記載の後頭部プレート。
【国際調査報告】