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特表2023-544301診断ツールおよび治療ツールを備えた二重機能の医療デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-23
(54)【発明の名称】診断ツールおよび治療ツールを備えた二重機能の医療デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/14 20060101AFI20231016BHJP
   A61B 8/12 20060101ALI20231016BHJP
【FI】
A61B18/14
A61B8/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519361
(86)(22)【出願日】2021-09-21
(85)【翻訳文提出日】2023-05-22
(86)【国際出願番号】 US2021051313
(87)【国際公開番号】W WO2022066644
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】63/084,302
(32)【優先日】2020-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】タルボット、ブライアン エム.
(72)【発明者】
【氏名】ウォルシュ、ケビン
(72)【発明者】
【氏名】ディトゥッリオ、ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、オースティン ジー.
【テーマコード(参考)】
4C160
4C601
【Fターム(参考)】
4C160KK03
4C160KK13
4C601BB24
4C601EE09
4C601FE01
4C601FF11
(57)【要約】
本開示は、概して、リアルタイムの可視化およびアブレーションなどの診断および治療能力を備えた二重機能医療デバイスに関する。多くの実施形態は、十二指腸鏡などの、医療処置中の二重機能の診断および治療に使用するために構成されたデュアルルーメンカテーテルおよび人間工学的ハンドルを含んでいてよい。医療デバイスは、内視鏡作業チャネル内に送達され、癌性組織のリアルタイムの可視化(例えば、ラジアル超音波イメージング)および治療(例えば、軟組織アブレーション)を提供することができる。例えば、第1のルーメンは、高周波リニアまたはラジアル超音波を含んでいてよく、第2のルーメンは、アブレーションツールなどの外科器具を含んでいてよい。いくつかの実施形態は、診断ツールからのデータに基づいて治療ツールを調整するように構成されたフィードバックループを有するコントローラを含んでいてよい。例えば、アブレーションツールの電力は、撮像デバイスによって生成されたデータに基づいて、コントローラによって調節され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分岐ジョイントと、フラッシュポートアセンブリと、治療ツールを受け入れるように構成されたデバイスポートとを含むハンドルアセンブリと、
第1のルーメンおよび第2のルーメンを含む細長い部材であって、前記分岐ジョイントは、前記フラッシュポートアセンブリを前記第1のルーメンの近位端に接続するとともに、前記デバイスポートを前記第2のルーメンの近位端に接続する、細長い部材と、
前記フラッシュポートアセンブリを通り、前記分岐ジョイントを通り、かつ前記第1のルーメン内に延びる診断ツールと
を備える、装置。
【請求項2】
前記治療ツールを備え、前記治療ツールは、前記デバイスポートを通り、前記分岐ジョイントを通り、かつ前記第2のルーメン内に延びている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
第1の開口部および第2の開口部を有するプローブを備え、前記プローブは、前記第1のルーメンの遠位端を前記第1の開口部に接続するとともに、前記第2のルーメンの遠位端を前記第2の開口部に接続する、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の開口部は、前記第2の開口部に対して直角である、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記プローブは、前記第2の開口部に隣接する傾斜面を含み、前記傾斜面は、前記治療ツールが前記第2の開口部から延出される場合に、前記治療ツールを前記細長い部材の長手方向軸からそらすように構成されている、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記プローブは、撮像窓およびマーカを含む、請求項3~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記治療ツールを遠位方向および近位方向に移動させるように構成されたプランジャアセンブリを備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記治療ツールを備え、前記治療ツールは、前記デバイスポートを通り、前記プランジャアセンブリを通り、前記分岐ジョイントを通り、かつ前記第2のルーメン内に延びている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記診断ツールは、超音波トランスデューサを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記超音波トランスデューサは、30メガヘルツを超える周波数で動作する、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記フラッシュポートアセンブリは、前記診断ツールの長手方向軸の周りを少なくとも部分的に回転するように構成されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のルーメンは、0.75ミリメートル未満の直径を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記治療ツールは、アブレーションツールを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記治療ツールは、先端がボール状のレーザファイバおよび鈍端の無線周波数アブレーションツールのうちの1つまたは複数を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記フラッシュポートアセンブリは、前記診断ツールの長手方向軸を中心として少なくとも180度回転することができる、請求項1~15のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、医療デバイスの分野に関する。特に、本開示は、イメージングおよびアブレーション能力などの診断および治療能力を備えたデバイス、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医学では、特定の現象の性質または原因を特定するために診断ツールを使用することができるとともに、特定の現象を改善するために治療ツールを使用することができる。例えば、診断ツールは、癌性組織の性質を特定するために使用される撮像デバイスを含んでいてよく、かつ治療ツールは、癌性組織を切除するために使用されるアブレーションツールを含んでいてよい。多くの場合、各治療手順の前および/または後に、多数の診断手順を実施しなければならない。例えば、診断ツール(例えば、イメージング)は、標的生体構造を識別および位置特定するために使用されてもよく、治療ツール(例えば、アブレーション)は、標的生体構造を治療するために使用されてもよく、次いで、別の診断ツール(例えば、生検)は、治療を検証するために使用されてもよい。
【0003】
これらの考慮事項を念頭に置いて、本開示のデバイス、システム、および方法によって、様々な有利な医療成果が実現され得る。
【発明の概要】
【0004】
一態様では、本開示は、ハンドルアセンブリと、細長い部材と、診断ツールとを備える装置に関する。ハンドルアセンブリは、分岐ジョイントと、フラッシュポートアセンブリと、治療ツールを受け入れるように構成されたデバイスポートとを含んでいてよい。細長い部材は、第1のルーメンおよび第2のルーメンを含んでいてよく、分岐ジョイントは、フラッシュポートアセンブリを第1のルーメンの近位端に接続するとともに、デバイスポートを第2のルーメンの近位端に接続する。診断ツールは、フラッシュポートアセンブリを通り、分岐ジョイントを通り、かつ第1のルーメン内に延びていてよい。
【0005】
いくつかの実施形態では、装置は、治療ツールを含み、治療ツールは、デバイスポートを通り、分岐ジョイントを通り、かつ第2のルーメン内に延びている。様々な実施形態では、装置は、第1の開口部および第2の開口部を有するプローブを含み、プローブは、第1のルーメンの遠位端を第1の開口部に接続するとともに、第2のルーメンの遠位端を第2の開口部に接続する。様々なそのような実施形態では、第1の開口部は、第2の開口部に対して直角であってよい。いくつかのそのような実施形態では、プローブは、第2の開口部に隣接する傾斜面を含んでいてもよく、傾斜面は、治療ツールが第2の開口部から延出される場合に、治療ツールを細長い部材の長手方向軸からそらすように構成されている。1つまたは複数のそのような実施形態では、プローブは、撮像窓およびマーカを含んでいてよい。多くの実施形態では、装置は、治療ツールを遠位方向および近位方向に移動させるように構成されたプランジャアセンブリを含んでいてよい。多くのそのような実施形態では、装置は、治療ツールを含み、治療ツールは、デバイスポートを通り、プランジャアセンブリを通り、分岐ジョイントを通り、かつ第2のルーメン内に延びている。いくつかの実施形態では、診断ツールは、超音波トランスデューサを含む。いくつかのそのような実施形態では、超音波トランスデューサは、30メガヘルツを超える周波数で動作し得る。1つまたは複数の実施形態では、フラッシュポートアセンブリは、診断ツールの長手方向軸の周りを少なくとも部分的に回転するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1のルーメンは、0.75ミリメートル未満の直径を有する。様々な実施形態では、治療ツールは、アブレーションツールを含む。多くの実施形態では、治療ツールは、先端がボール状の(ball-tipped)レーザファイバおよび鈍端の(blunt-ended)無線周波数アブレーションツールのうちの1つまたは複数を含む。いくつかの実施形態では、フラッシュポートアセンブリは、診断ツールの長手方向軸を中心として少なくとも180度回転することができる。
【0006】
別の態様では、本開示は、細長い部材と、診断ツールと、治療ツールと、コントローラとを備えるシステムに関する。細長い部材は、第1のルーメンおよび第2のルーメンを含んでいてよい。診断ツールは、第1のルーメンに配置されていてよい。治療ツールは、第2のルーメンに配置されていてよい。コントローラは、診断ツールおよび治療ツールに通信可能に結合されていてよい。コントローラは、プロセッサおよびメモリを含んでいてよく、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、電磁波を生成させて治療ツールを動作させ、診断ツールでセンサデータを生成させる命令を有する。
【0007】
いくつかの実施形態では、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、センサデータに基づいて電磁波を較正させる命令を含む。いくつかのそのような実施形態では、治療ツールは、アブレーションツールを備え、治療ツールの較正は、アブレーションツールの電力レベルを設定することを含む。様々な実施形態では、センサデータは、超音波画像を含む。多くの実施形態では、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、センサデータに基づいて、切除された組織を特定させる命令を含む。いくつかの実施形態では、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、センサデータに基づいてアブレーションの深さを判定させ、アブレーションの深さに基づいて治療ツールの電力レベルを設定させる命令を含む。
【0008】
さらに別の態様では、本開示は、方法に関する。方法は、細長い部材の第1のルーメン内に配置された診断ツールで標的組織を撮像すること、細長い部材の第2のルーメン内に配置された治療ツールで標的組織を治療することのうちの1つまたは複数を含んでいてよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、方法は、標的組織の治療を検証するために、治療ツールによる標的組織の治療後に、診断ツールで2回目に標的組織を撮像することを含む。様々な実施形態では、方法は、治療ツールで標的組織を走査すること、治療ツールで走査された標的組織を撮像すること、治療ツールで走査された標的組織の撮像に基づいて治療ツールの電力レベルを設定することのうちの1つまたは複数を含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の非限定的な実施形態は、添付の図面を参照して例として説明されるが、これらの図面は概略的なものであり、縮尺通りに描かれることを意図していない。図において、図示された同一または略同一の構成要素の各々は、通常、単一の数字によって表される。明確化のために、すべての構成要素がすべての図においてラベル付けされているわけではなく、当業者が本開示を理解することを可能にするために図示が必要でない場合には、各実施形態のすべての構成要素が示されているわけではない。
図1図1は、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的な二重機能デバイスを示す図である。
図2A図2A図2Cは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的な二重機能デバイスの様々な態様を示す図である。
図2B図2A図2Cは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的な二重機能デバイスの様々な態様を示す図である。
図2C図2A図2Cは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的な二重機能デバイスの様々な態様を示す図である。
図3A図3A図3Hは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なプローブの様々な態様を示す図である。
図3B図3A図3Hは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なプローブの様々な態様を示す図である。
図3C図3A図3Hは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なプローブの様々な態様を示す図である。
図3D図3A図3Hは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なプローブの様々な態様を示す図である。
図3E図3A図3Hは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なプローブの様々な態様を示す図である。
図3F図3A図3Hは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なプローブの様々な態様を示す図である。
図3G図3A図3Hは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なプローブの様々な態様を示す図である。
図3H図3A図3Hは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なプローブの様々な態様を示す図である。
図4A図4A図4Cは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なハンドルアセンブリを示す図である。
図4B図4A図4Cは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なハンドルアセンブリを示す図である。
図4C図4A図4Cは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なハンドルアセンブリを示す図である。
図5A図5A図5Eは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図である。
図5B図5A図5Eは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図である。
図5C図5A図5Eは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図である。
図5D図5A図5Eは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図である。
図5E図5A図5Eは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な態様を示す図である。
図6A図6Aおよび図6Bは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な内部構成要素を示す図である。
図6B図6Aおよび図6Bは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的なハンドルアセンブリの様々な内部構成要素を示す図である。
図7A図7A図7Dは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的な分岐ジョイントの様々な態様を示す図である。
図7B図7A図7Dは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的な分岐ジョイントの様々な態様を示す図である。
図7C図7A図7Dは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的な分岐ジョイントの様々な態様を示す図である。
図7D図7A図7Dは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的な分岐ジョイントの様々な態様を示す図である。
図8A図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図8B図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図8C図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図8D図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図8E図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図8F図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図8G図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図8H図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図8I図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図8J図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるハンドルアセンブリのための例示的なフラッシュポートアセンブリの様々な態様を示す図である。
図9図9は、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的なコントローラの様々な態様を示す図である。
図10図10は、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による例示的な超音波画像の様々な態様を示す図である。
図11図11は、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態によるコンピューティングアーキテクチャの実施形態を示す図である。
図12図12は、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による通信アーキテクチャの例示的な態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、概して、リアルタイムの可視化およびアブレーションなどの診断および治療能力を備えた二重機能医療デバイスに関する。多くの実施形態は、十二指腸鏡などの、医療処置中の二重機能の診断および治療に使用するために構成されたデュアルルーメンカテーテルおよび人間工学的ハンドルを含んでいてよい。医療デバイスは、内視鏡作業チャネル内に送達され、癌性組織のリアルタイムの可視化(例えば、ラジアル超音波イメージング)および治療(例えば、軟組織アブレーション)を提供することができる。例えば、第1のルーメンは、高周波リニアまたはラジアル超音波を含んでいてよく、第2のルーメンは、アブレーションツールなどの外科器具を含んでいてよい。いくつかの実施形態は、診断ツールからのデータに基づいて治療ツールを調整するように構成されたフィードバックループを有するコントローラを含んでいてよい。例えば、アブレーションツールの電力は、撮像デバイスによって生成されたデータに基づいて、コントローラによって調節され得る。本明細書に開示される多くの実施形態は、処置が期待通りに完了したことを確認にするために、診断デバイス(例えば、超音波イメージャ)を作動させて処置領域を走査する前に、医師が患者を内視鏡または腹腔鏡下で外科的に処置することを可能にし得る。これにより、処置が期待通りに完了したことを病理学的に確認する必要がなくなり、効率、ユーザエクスペリエンス、および患者エクスペリエンスが大幅に改善される。これらおよび他の実施形態が説明されるとともに請求される。
【0012】
本明細書に含まれる開示は、例示的かつ説明的なものに過ぎず、限定的なものではないことを理解されたい。本明細書で使用される場合、用語「備える」、「備えている」、またはそれらの任意の他の変形は、要素のリストを備えるプロセス、方法、物品、または装置が、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていない他の要素、またはかかるプロセス、方法、物品、または装置に固有の要素を含むことができるように、非排他的な包含をカバーすることが意図されている。「例示的」という用語は、「理想的」ではなく「例」の意味で使用される。内視鏡および内視鏡システムが本明細書で言及されるが、内視鏡、内視鏡システム、または内視鏡検査への言及は、開示される態様の可能な用途を限定するものとして解釈されるべきではない。例えば、開示される態様は、十二指腸鏡、気管支鏡、尿管鏡、結腸鏡、カテーテル、診断もしくは治療ツールもしくはデバイス、または他のタイプの医療デバイスもしくはシステムと組み合わせて使用され得る。
【0013】
次に図面を参照するが、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指すために使用される。以下の記載では、説明の目的で、その完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が記載される。しかしながら、新規な実施形態は、これらの具体的な詳細がなくても実施可能であることは明らかであろう。他の例では、よく知られている構造およびデバイスは、その説明を容易にするためにブロック図の形態で示されている。その意図は、特許請求の範囲内のすべての修正、均等物、および代替物を包含することである。
【0014】
図1は、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイス100を示す。概して、二重機能デバイス100は、プローブ102と、ハンドルアセンブリ104と、ハブアセンブリ106とを含んでいてよい。プローブ102は、他の特徴の中でも、治療ツール116-1および診断ツール116-2の効率的かつ信頼性のある使用を容易にするデュアルルーメンカテーテル108を介してハンドルアセンブリ104に接続されていてよい。例えば、治療ツール116-1は、アブレーションツールを含んでいてよく、診断ツール116-2は、ラジアル(radial)超音波プローブを含んでいてよい。二重機能デバイス100は、プローブ102において遠位端145を含み、ハブアセンブリ106において近位端を含んでいてよい。ハンドルアセンブリ104は、ツールロック110と、作動部材112と、フラッシュポート114とを含んでいてよい。作動部材112は、ツールロック110がロック解除された場合に、複数の位置の間で治療ツール116-1を動作させることができる。様々な実施形態では、治療ツール116-1は、使用中にプローブ102から延出されていてよく、使用されていない場合にはプローブ102内に収納されていてもよい。様々なそのような実施形態では、治療ツール116-1は、位置の各々においてロック可能であってよい。
【0015】
1つまたは複数の実施形態において、ハブアセンブリ106は、少なくともツール116-2を動作させるために、論理回路および/または制御回路とインタフェースすることができる。例えば、ツール116-2は、ハブアセンブリ106を介してコントローラ(例えば、図9の撮像制御990)とインタフェースすることができる、イメージングのための1つまたは複数のトランスデューサを含んでいてよい。多くの実施形態では、図1に示される、またはそれに関して説明される1つまたは複数の構成要素は、本明細書に開示される1つまたは複数の他の構成要素と、構造、機能、および/または外観が同一または類似であってよい。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれ得る。
【0016】
様々な実施形態では、プローブ102は、診断および/または治療目的のために体管腔(body lumen)内に挿入され得る。例えば、二重機能デバイス100は、患者内の組織を撮像および/または切除するために利用され得る。いくつかの実施形態では、二重機能デバイス100は、体管腔内への挿入のための独立型デバイスとして使用されてもよい。しかしながら、追加または代替の実施形態では、二重機能デバイス100は、別の医療デバイス(例えば、十二指腸鏡、内視鏡、尿管鏡、気管支鏡、結腸鏡、関節鏡、膀胱鏡、子宮鏡など)の作業チャネルを通って延びるように構成され得る。例えば、二重機能デバイス100は、十二指腸粘膜リサーフェシングのために十二指腸鏡を介して挿入され得る。
【0017】
多くの実施形態では、二重機能デバイス100は、効率的な製造、選択可能なツール、および/または信頼性の高い動作を容易にするなどのために、モジュール式であってよい(1つまたは複数のモジュール式アセンブリを含む)。いくつかの実施形態では、治療ツール116-1および診断ツール116-2は、ハンドルアセンブリ104内で並列構成を有していてよい。いくつかのそのような実施形態では、並列構成は、どちらの手でも信頼性が高く直感的な片手操作を容易にすることができる。例えば、ツールロック110は、両手利きの操作を提供することができる(例えば、図5C図5E参照)。いくつかの実施形態では、治療および診断ツール116のうちの1つまたは複数は、プローブおよび/またはハンドル内に固定されるか、またはプローブおよび/またはハンドル内から取り外し可能であってもよい。
【0018】
フラッシュポートは、ツール116-2のルーメンを介してなど、遠位端145に近接して流体が提供されることを容易にすることができる。いくつかの実施形態では、生理食塩水などの流体が、フラッシュポート114を介して導入され得る。いくつかの実施形態では、より伝導性が低い別の媒体を置換する伝導性媒体など、撮像を補助する流体が、フラッシュポート114を介して導入され得る。例えば、生理食塩水は、フラッシュポート114を介して医療デバイス100の遠位端に導入され、プローブ102内のツール116-2としての超音波トランスデューサからの音波の伝搬を、空気と比較して促進させてもよい。いくつかの実施形態では、フラッシュポートは、様々な他の診断または治療目的のために、他のタイプの流体を導くために使用されてもよい。
【0019】
デュアルルーメンカテーテル108およびツール116-2の近位部分(例えば、フラッシュポート114とハブアセンブリ106との間)は、同一または異なる直径を有していてよい。いくつかの実施形態では、共通の直径は、ツール116-2の近位部分が、デュアルルーメンカテーテル108を通って延びるツール116-2の遠位部分よりも大きい直径の駆動ケーブルを有するという事実によって可能になり得る。多くの実施形態では、デュアルルーメンカテーテル108は、細長い部材を備える。多くの実施形態では、細長い部材(および/またはプローブ)は、1~10ミリメートルの外径を有し得る。例えば、外径は、2mm、4.2mm、または7.3mmであってよい。いくつかの実施形態では、診断ツールのためのルーメンは、0.1mm~2mmの内径を有していてよく、治療ツールのためのルーメンは、1mm~9.9mmの内径を有していてよい。例えば、診断ツールのためのルーメンは、0.71mmの内径を有していてよく、治療ツールのためのルーメンは、4mmの内径を有していてよい。
【0020】
図2A図2Cは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイス100の様々な態様を示す。より具体的には、図2Aは、プローブ102、ハンドルアセンブリ104、ツール116-1、およびツール116-2のうちの1つまたは複数の軸方向の変位および回転を示す。図2Bは、フラッシュポート114とハンドル本体243との間の軸方向の変位および回転を示す。図2Cは、二重機能デバイス100の遠位端145と近位端155との間のツール116-2の軸回転を示す。本明細書に開示される実施形態では、二重機能デバイス100の構成要素は、信頼性が高く、直感的で、固有かつ有利な方法で回転および/または並進することができる。例えば、実施形態は、アクセスが困難な治療部位のリアルタイムのイメージングおよびターゲティングを提供するために、ラジアル超音波システムとともに使用するために構成された、調節可能かつ漏出防止フラッシュポートアセンブリを含むことができる。例えば、二重機能デバイス100は、十二指腸鏡の遠位端を越えて延びて、十二指腸鏡の遠位端がアクセスできるよりも狭い胃腸の通路にアクセスすることができる。そのような場合、例えば、二重機能デバイスは、十二指腸鏡の遠位端を越えて15センチメートル以上延びるように構成されていてよい。さらに、調節可能なフラッシュポートアセンブリは、同時にラジアル超音波プローブのルーメンを通して流体をフラッシュするための漏れ防止シールを維持しつつ、医師が、ラジアル超音波システムの構成要素(例えば、超音波プローブ、フラッシュポート、および/またはプローブアセンブリ)を体管腔の周辺領域内で近位/遠位に(例えば、長手方向軸に沿って)、横方向に(例えば、半径方向軸に沿って)、および/または軸方向に(例えば、長手方向軸を中心にまたは周りに)配置/再配置することを可能にするように構成された、調節可能な超音波プローブおよび/またはフラッシュポートを含んでいてよい。多くの実施形態では、図2A図2Cに示される、またはそれに関して説明される1つまたは複数の構成要素は、本明細書に開示される1つまたは複数の他の構成要素と、構造、機能、および/または外観が同一または類似であってよい。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれ得る。
【0021】
図2Aを参照すると、プローブ102は、撮像窓222、サイドポート220、マーカ224を含んでいてよく、ハンドルアセンブリ104は、作動部材112を含んでいてよい。加えて、ルーメン218-1,218-2(またはルーメン218)は、プローブ102の遠位端245とハンドルアセンブリ104の近位端255との間にほぼ延びていてよい。より具体的には、第1のルーメン218-1は、サイドポート220に遠位開口部を含んでいてよく、第2のルーメン218-2は、遠位端245内または遠位端245に遠位開口部を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、ルーメン218のうちの1つまたは複数は、遠位端においてキャップされるか、またはシールされていてよい。例えば、ルーメン218-2は、遠位端245においてバルーンによってキャップされていてよい。様々な実施形態では、治療ツール116-1は、第1のルーメン218-1に配置されていてよく、診断ツール116-2は、第2のルーメン218-2に配置されていてよい。1つまたは複数の実施形態では、診断ツール116-2は、高周波リニアおよび/またはラジアル超音波トランスデューサなどの撮像トランスデューサを含むことができる。1つまたは複数のそのような実施形態では、治療ツール116-1は、レーザ、レーザアクセサリ、レーザファイバ、レーザファイバアクセサリ、先端がボール状のレーザファイバ、および鈍端の無線周波数アブレーションツールのうちの1つまたは複数などのアブレーションツールを含んでいてよい。いくつかの実施形態では、先端がボール状のレーザファイバおよび/または鈍端のRFアブレーションツールは、ルーメン(例えば、ルーメン116-1および/または体管腔990)への/からの損傷を抑制するために使用され得る。
【0022】
示される実施形態では、プローブ102は、撮像窓222およびマーカ224を含む。多くの実施形態では、撮像窓222は、撮像エネルギー波長に対して実質的に透明であるプローブ102の1つまたは複数の部分を指していてよく、マーカ224は、撮像エネルギー波長に対して比較的不透明であるプローブの1つまたは複数の部分を指していてよい。マーカ244は、撮像エネルギー波長(例えば、超音波)を吸収する任意の媒体を含んでいてよい。例えば、金属または金属合金(例えば、ステンレス鋼またはニチノール)が使用され得る。いくつかの実施形態では、撮像窓の壁に埋め込まれたエアポケットなど、非金属を使用することができる。様々な実施形態において、マーカ244は、追加的にまたは代替的に、X線および/または蛍光透視イメージングに現れるように、放射線不透過性であってよい。
【0023】
そのような実施形態では、マーカ244は、作動部材112が軸方向変位226-2に沿って遠位に移動されて、ツール116-1の軸方向変位226-1を引き起こし、ツール116-1がサイドポート220から延出する結果となる場合に、治療ツール116-1が配置されるであろう場所を、生成された画像に示すように配置されてよい。生成された画像に基づいてプローブ102を配置するために、ハンドルアセンブリ104を軸回転228-1に沿って回転させて、プローブ102を軸回転228-2に沿って回転させることができる。例えば、ハンドルアセンブリ104は、生成された画像内のマーカ224の表示(indication)に基づいて、サイドポート220を標的の結節(nodule)と位置合わせするために回転され得る。いくつかのそのような例では、位置合わせされると、作動部材112を遠位に移動させて、治療ツール116-1の遠位端を標的治療部位に近接して、または接触して配置することができる。様々な実施形態では、マーカは、第2のルーメン218-2の壁などの、ルーメンの壁に埋め込まれていてよい。理解されるように、デバイスの回転(例えば、半径方向のマーカおよび治療デバイスの向き)は、例えば、治療デバイスの制御または向きおよび位置がより重要であり得る、不規則な縁(margin)を有する、非対称形状である、体管腔の全周に延在していないなどの標的組織を切除する場合に、組織および/または偏心結節のより効率的な切除を可能にし得る。
【0024】
一例として、マーカ224は、サイドポート220から既知の角度で撮像窓の周囲に配向されてもよい。そのような場合、例えば、治療のために治療部位を標的とする場合に、マーカ224は、意図された治療部位から既知の角度でラジアル超音波画像上に配向されてもよく、その結果、サイドポート220を出る治療ツールは、画像内の治療部位の視野を遮断することなく、治療部位と正確に位置合わせされることができる。さらなるそのような例では、マーカ224は、ラジアル超音波画像上で、意図された治療部位から180度に配向され得る。多くの実施形態では、意図される治療部位からの既知の角度は、公差が設けられ得るように構成されていてよい。例えば、マーカ224は、ラジアル超音波画像180上で、意図された治療部位から180±35度に配向され得る。
【0025】
図2Bを参照すると、ハンドルアセンブリ104は、遠位端245および近位端255を有するとともに、ハンドル本体243およびフラッシュポート114を含んでいてよい。多くの実施形態では、フラッシュポート114は、遠位軸回転230、近位軸回転232、および近位/遠位変位234のうちの1つまたは複数を有していてよい。いくつかの実施形態では、フラッシュポート114は、プランジャアセンブリおよび/またはハンドル本体と接触することなく、約270度回転し得る。多くの実施形態では、フラッシュポート114の回転は、近位駆動ケーブルが使用に干渉せず、片手制御の容易さに寄与するように、フラッシュポート114が配置されることを可能にすることができる。様々な実施形態において、干渉構造が存在しない場合、フラッシュポート114は、360度回転し得る。
【0026】
図2Cを参照すると、診断ツール116-2は、ハブアセンブリ106からフラッシュポート114を通ってプローブ102の遠位端245まで延びていてよい。様々な実施形態において、ハブアセンブリ106を介した軸回転236-2は、プローブ102において軸回転236-1を引き起こし得る。様々なそのような実施形態では、軸回転236-1は、ツール116-2が360度の画像を生成することを可能にし、および/またはサイドポート220およびツール116-1を意図された標的部位と位置合わせさせるために、ツール116-2を所望のように回転的に配向させることを可能にすることができる。図9などに関して以下でより詳細に説明するように、ハブアセンブリ106は、ハブアセンブリ106を介してツール116-2を回転させることができる撮像コントローラに接続することができる。ツールポート227は、ハンドルアセンブリ104の近位端への治療ツール116-1の挿入を容易にし得る。1つまたは複数の実施形態において、ツールポート227は、フラッシュポート114に対して直角であってよい。様々な実施形態において、ツールポート227は、治療ツール116-1の外部と摺動可能なシールを形成してもよい。
【0027】
図3A図3Hは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なプローブ302の様々な態様を示す。より具体的には、図3Aは、プローブ302の斜視図を示し、図3Bは、プローブ302の断面図を示す。図3Cは、プローブ302の遠位接合部346と共にカラー342を示す。図3Dは、マーカ344および管状部材354と共にカラー342および遠位接合部346を示す。図3Eは、プローブ302のエンドキャップ340を示す。図3Fは、プローブ302の正面斜視図を示す。図3Gは、デュアルルーメンカテーテル308において利用される編組体360を示す。図3Hは、プローブ302によって生成された例示的な画像362を示す(例えば、図9参照)。本明細書に開示される実施形態では、プローブ302の構成要素は、信頼性が高く、直感的で、固有かつ有利な方法で、特定の組織が標的化されることを容易にし得る。例えば、実施形態は、デュアルルーメンカテーテル308の遠位端に配置されたエンドキャップ340を含んでいてよい。さらに、エンドキャップ340は、カテーテル308の各ルーメンと整列していてよく、治療デバイス316-1がサイドポート320を出るとともに、超音波トランスデューサ316-2が撮像窓322およびマーカ344を利用することを可能にする。多くの実施形態では、マーカ344は、治療デバイス316-1がサイドポート320を出るときに、治療デバイス316-1の位置の表示および/または投影を提供し得る。これは、他の特徴の中でも、アブレーションなどの治療を行うことができる効率、精度、および/または信頼性を改善するための技法を提供することができる。例えば、マーカ344を伴うリアルタイム画像は、ユーザが、起動前に、アブレーションツールがサイドポートから半径方向に出る場所および角度を判定し、および/または組織を切除する場所および角度を判定することを可能にし得る。さらに、治療ツールの効果は、診断デバイスを用いてリアルタイムで検証され得る。図9などに関して以下により詳細に説明されるように、多くの実施形態では、コントローラは、診断デバイスからのデータに基づいて、治療デバイスのための1つまたは複数の制御ループを実施することによって、1つまたは複数のプロセスを自動化し得る。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれ得る。
【0028】
図3Aを参照すると、プローブ302は、(例えば、オーバーモールドおよび/またはリフローによる接合を介して)デュアルルーメンカテーテル308に結合されたエンドキャップ340と、サイドポート320から延出するアブレーションツール316-1と、撮像窓322と、マーカ344と、カラー342と、撮像トランスデューサ316-2とを含んでいてよい。図3Bの断面図に示されるように、プローブ302は、第1のルーメン318-1および第2のルーメン318-2と、それを通って延びるスタイレット352を有する切除ツール316-1と、遠位ケーブル356を有する撮像トランスデューサ316-2と、傾斜部348を有するサイドポート320と、撮像窓322と、カラー342と、マーカ344と、遠位接合部346と、ストレインリリーフ350とを含んでいてよい。
【0029】
図3Cを参照すると、遠位接合部346は、第1および第2のルーメン318の一部を含んでいてよい。遠位接合部346は、サイドポート320および傾斜部348を含んでいてよい。様々な実施形態において、傾斜部348の角度は、近位方向の長手方向軸に対して、0~90度であってよい。多くの実施形態では、より大きい角度は、結節(例えば、偏心性病変)の標的化を改善し得るが、アブレーションツールの作動をより困難にする可能性がある。例えば、傾斜部348の角度が大きいほど、アブレーションツールを作動させるために、アブレーションツールを傾斜部348の上方にかつサイドポート320の外に延ばすのに必要な長手方向の力が大きくなる。さらに、より大きい角度は、アブレーションツールがサイドポート320から外にさらに延びて撮像トランスデューサ316-2の視野に入ることを必要とする可能性があり、より大きい直径を有する体管腔への適用可能性を制限する。逆に、より小さい角度は、プローブ302が標的結節のより近くに位置することを必要とする可能性があり、標的組織を切除することを困難にする。したがって、傾斜角度は、特定の用途に基づいて選択され得る。1つまたは複数の実施形態において、傾斜角度は、3度以上20度以下であってよい。例えば、傾斜部348の角度は、15度であってよい。遠位接合部346および/またはカラー342は、金属または金属合金(例えば、ニッケル-チタン)を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、カラー342は、レーザカットされている。多くの実施形態では、カラー342は、剛性、閉じ込め、構造、および可撓性のうちの1つまたは複数を提供し得る。図3Dに示すように、管状部材354は、カラー342内に延びていてよい。様々な実施形態では、管状部材354は、デュアルルーメンカテーテルの一部を含んでいてよい。マーカ344も図3Dに示されている。マーカ344は、撮像エネルギー波長(例えば、超音波)を吸収する任意の媒体を含んでいてよい。例えば、金属または金属合金(例えば、ステンレス鋼またはニチノール)が使用され得る。いくつかの実施形態では、空気など、非金属を使用することができる。例えば、マーカ344は、撮像窓の壁に押し出された空気のポケットまたは複数の気泡を含んでいてよい。多くの実施形態では、傾斜部348の角度により、治療デバイスと診断デバイスとの間の干渉を抑制することができる。
【0030】
図3Eを参照すると、エンドキャップ340は、図3Dに示される構成要素を受け入れてよい。マーカ344は、マーカポケット357に配置されていてよく、サイドポート320は、ポート窓359と位置合わせされていてよい。いくつかの実施形態では、マーカポケット357は、エンドキャップ340の壁に空気のポケットを含んでいてよい。追加的に、エンドキャップ340は、撮像窓322およびストレインリリーフ350を含む。1つまたは複数の実施形態では、撮像窓322は、エンドキャップ340の他の部分と同じまたは類似の材料であってよい。様々な実施形態において、ストレインリリーフ350は、マーカ344および/または遠位接合部346によって引き起こされる曲げを制限することができる。様々な実施形態では、エンドキャップ340と編組体360およびリフロー361の層との間の間隙は、より大きい可撓性を可能にするために残されている。
【0031】
図3Fに示されるように、デュアルルーメンカテーテル308は、2つのルーメンを有する管状部材354と、編組体360の層と、編組体360を覆うリフロー361の層とを含んでいてよい。図3Gに示されるように、編組体360は、重なり合った、織られた、バンドあたり2本のワイヤ、2オーバー/2アンダー、および/または十字パターンを有していてよい。二重機能デバイスの特定の用途に基づいて、他のパターン、織り状態、材料などが考えられ得る。様々な実施形態では、編組体360の1インチ(約2.54センチメートル)当たりの交差の数は、25~140であってよい。いくつかの実施形態では、異なる編組ストランドは、互いに60~120度、例えば90度であってもよい。多くの実施形態では、編組体360のパターンは、可撓性および強度の組み合わせのために選択され得る。様々な実施形態では、編組体360は、織られたステンレス鋼またはニチノールであってよい。いくつかの実施形態では、編組体360は、デュアルルーメンカテーテルにねじり強度を提供し得る。いくつかのそのような実施形態では、編組体360によって提供されるねじり強度は、ハンドルの回転が遠位端の回転に変換されることを可能にし得る。多くの実施形態では、ハンドルの回転は、既知の比で遠位端(例えば、プローブ)の回転をもたらすことができる。例えば、ハンドルの回転は、遠位端の1:1、または実質的に1:1の回転をもたらし得る。さらに、ハンドルを回転させて遠位端において回転を引き起こす能力は、マーカ表示を伴うリアルタイム画像に基づいて、偏心結節などの結節の標的化を容易にし得る。多くの実施形態では、エンドキャップ340は、リフローおよび/またはオーバーモールドプロセスを介して、デュアルルーメンカテーテル308に結合されていてよい。多くの実施形態では、デュアルルーメンカテーテル308は、追加的または代替的に、編組体360などの編組層を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、編組体360は、最大356本の異なるストランドを利用してもよい。例えば、いくつかの実施形態は、64個の異なるストランドを利用し得る。
【0032】
図3Hは、プローブ302によって生成された例示的な画像362を示す(例えば、図9参照)。画像362は、マーカ344、アブレーションツール316-1、および結節364を含み得る。図3Hに示されるように、マーカ344は、生成された画像(例えば、超音波画像)において、アブレーションツール316-1がサイドポート320を出るときに、アブレーションツール316-1の位置の表示および/または投影を提供することができる。これは、他の特徴の中でも、治療部位が切除される効率、精度、および/または信頼性を改善するための技法を提供することができる。示される実施形態では、アブレーションツール316-1は、マーカ344と比較して画像上に提供することができる標示を示すために延ばされている。
【0033】
様々な実施形態では、マーカ344は、サイドポート320から既知の角度で撮像窓の周囲に配向され得る。そのような場合、例えば、アブレーションのために結節364(例えば、偏心または同心組織結節)を標的化する場合、マーカ344を、画像362(例えば、ラジアル超音波画像)上で、意図された治療部位から既知の角度で配向させることができ、それにより、サイドポート320を出るアブレーションツールは、生検部位と正確に位置合わせされる。例えば、示される実施形態では、マーカ344は、画像362上で、意図された治療部位(すなわち、結節364)から180±35度に配向されていてよい。
【0034】
図4A図4Cは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なハンドルアセンブリ404を示す。より具体的には、図4Aは、ハンドルアセンブリ404の側面図を示し、図4Bは、ハンドルアセンブリ404の底面図を示し、図4Cは、ハンドルアセンブリ404の上面図を示す。本明細書に開示される実施形態では、ハンドルアセンブリ404の構成要素は、信頼性が高く、直感的で、固有かつ有利な方法で、特定の組織を標的にするための、直感的な、人間工学的な、および/または片手操作を容易にし得る。例えば、ハンドルアセンブリ404は、1つまたは複数の人間工学的輪郭、グリップリブ、人間工学的レリーフ、構成要素の配置および/または構成を含み、便利で、快適で、正確で、疲労を最小限に抑える動作を提供することができる。例えば、ツールロック410は、両手利き操作および/または片手使用のための両側アクセスを提供してもよい(例えば、ツールロック410は、ハンドルを回転させながら親指によってアクセス可能である)。別の例では、グリップリッジ444およびグリップリブ446,447は、作動部材412上に滑り止め面を提供し得る。多くの実施形態では、図4A図4Cに示される、またはそれに関して説明される1つまたは複数の構成要素は、本明細書に開示される1つまたは複数の他の構成要素と、構造、機能、および/または外観が同一または類似であってよい。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれ得る。
【0035】
図4Aを参照すると、ハンドルアセンブリ404は、遠位端445および近位端455を有していてよく、ハンドル本体443と、作動ストップ442と、グリップリブ446およびグリップリッジ444を有する作動部材412と、ツールロック410と、人間工学的レリーフ448と、ストレインリリーフ450-1,450-2と、プランジャアセンブリ440と、フラッシュポートアセンブリ452とを含んでいてよい。図4Bを参照すると、ハンドルアセンブリ404は、1つまたは複数の人間工学的輪郭454-1,454-2,454-3,454-4と、ツールロック410と、グリップリブ447とを含んでいてよい。図4Cを参照すると、ハンドルアセンブリ404は、変位ゲージ457、ルアーロック458、およびキャップ460を含んでいてよい。いくつかの実施形態では、キャップ460は、スタイレットキャップであってよく、および/またはルアーロック458は、シリンジコネクタであってもよい。様々な実施形態では、人間工学的輪郭454、グリップリブ446,447、人間工学的レリーフ448、および/またはグリップリッジ444のうちの1つまたは複数は、対称的、相補的、および/または鏡像であってよい。さらに、1つまたは複数の表面は、摩擦を促進または抑制するためのテクスチャおよび/またはコーティングを含んでいてよい。1つまたは複数の実施形態では、ツールポート427は、治療ツールの遠位端を受け入れることができる。いくつかの実施形態では、キャップ460は、ツールポート427において治療ツールをロックおよび/またはシールすることができる。
【0036】
本明細書に開示される様々なハンドルアセンブリの実施形態は、モジュール式アセンブリ、分岐接合部、リニアアブレーションツール配向、手動スライダ(例えば、作動部材112)、治療ツールロック(例えば、ツールロック110)、統合フラッシュポート(例えば、フラッシュポートアセンブリ452)、シリンジアタッチメント、および二重ストレインリリーフ(例えば、ストレインリリーフ450-1,450-2)のうちの1つまたは複数を含んでいてよい。二重機能デバイスは、2つの独立したモジュール、すなわち、アブレーションツールモジュールおよび超音波モジュールを含んでいてよい。これらの2つのモジュールは、別個に組み立てられ、ハンドル本体443内で一緒に接合され得る。様々な実施形態において、モジュールのうちの1つまたは複数は、交換可能であってよい。例えば、アブレーションモジュールは、別の診断および/または治療医療ツールなどの異なるツールを有するモジュールと交換されてもよい。アブレーションラインおよび超音波ラインは、デュアルルーメンカテーテルに送り込まれる前に、分岐接合部(例えば、分岐接合部664)の内部で収束してもよい。分岐接合部は、超音波ラインの曲げ半径を決定し得る。アブレーションモジュール(例えば、プランジャアセンブリ640)は、アブレーションツールを作動させるために必要とされる力を低減するなどのために、ルーメン(例えば、ルーメン218-1)と軸方向に位置合わせされていてもよい。換言すると、アブレーションモジュールは、デュアルルーメンカテーテルの第1のルーメン内に直線的に延びていてよい。
【0037】
様々な実施形態では、二重機能デバイスの1つまたは複数の特徴は、触覚レジストレーションを提供してもよい。いくつかの実施形態では、延ばされたハンドルプロファイルおよび短い移行曲線は、より快適かつ実質的なグリップ位置を提供し、および/またはより広い範囲の手のサイズに適応し得る。例えば、ハンドルアセンブリ404は、女性の手の5パーセンタイルから男性の手の95パーセンタイルまでの範囲の成人の手のサイズに適応し得る。変位ゲージ457(例えば、傾斜部およびサイドポートを出るアブレーションツールの段階的変位距離に対応する)は、プランジャの周りに部分的に巻き付けられることなどによって、様々な視野角から容易に読み取り可能であってよい。いくつかの実施形態では、作動部材412のソフトタッチ仕上げは、ハンドル本体443に対して対照的な感触を生成し、および/または遠位ハンドル仕上げに一致し得る。いくつかの構成要素は、作動部材グリップリッジ444上などに、ゴム引きテクスチャオーバーモールドおよび/またはカラーアクセントを含み得る。いくつかの実施形態では、この特徴および他の特徴は、改善された親指グリップおよび/または視覚的移動表示を提供することができる。ハンドル本体は、いくつかの実施形態では、平滑/半光沢仕上げを有していてもよい。様々な実施形態は、人間工学的な細部および/または精密な感触などのために、ツールロック410上に水平溝テクスチャを含んでいてもよい。いくつかの実施形態は、ツールロック410の周囲にテクスチャ仕上げを含み、直感的な使用などのために、触覚コントラストを生成する。作動ストップ442(または柄)および/またはグリップリッジ444は、360度の触覚レジストレーションを提供することができる。いくつかの実施形態では、作動ストップ442および/またはグリップリッジ444は、作動中の手の位置および/または手の保護のための境界を提供し得る。さらに、作動ストップ442および/またはグリップリッジ444は、手の位置の非視覚的インジケータを提供してもよい。様々な実施形態は、ハンドル本体443の遠位部分上にソフトタッチ仕上げおよび/またはわずかにゴム引きテクスチャを含んでいてよい。
【0038】
いくつかの実施形態は、作動部材412が遠位に移動された場合に超音波ゾーンが露出されていることを示すために、ハンドル本体の周りに巻き付く無地のカラーバンドを含んでいてもよい。いくつかのそのような実施形態では、バンドは、わずかなテクスチャ変化および/または近接して配置された超音波アイコンを含んでいてよい。1つまたは複数の実施形態では、ストレインリリーフ接続部上の追加の部品破断線により、個々の回転が可能となり得る。
【0039】
図5A図5Eは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイスのための例示的なハンドルアセンブリ504の様々な態様を示す。より具体的には、図5Aは、非作動構成500Aのハンドルアセンブリ504を示し、図5Bは、作動構成500Bのハンドルアセンブリ504を示す。様々な実施形態では、作動部材512を遠位方向に移動させて、アブレーションツールなどのツールを、マーカによって画像に示されるようにプローブのサイドポートから出すことができる。図5C図5Eは、ハンドルアセンブリ504のツールロック510の動作を示す。本明細書によって開示される実施形態では、ハンドルアセンブリ504の構成要素は、信頼性が高く、直感的で、固有かつ有利な方法で、特定の組織を標的にするための、直感的な、人間工学的な、および/または片手操作を容易にし得る。例えば、ハンドルアセンブリ504は、グリップ、ロック、ロック解除、および作動のために直感的な動きを利用して、便利で、快適で、正確で、疲労を最小限に抑える動作を提供することができる。多くの実施形態では、図5A図5Eに示される、またはそれに関して説明される1つまたは複数の構成要素は、本明細書に開示される1つまたは複数の他の構成要素と、構造、機能、および/または外観が同一または類似であってよい。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれ得る。
【0040】
図5Aを参照すると、ハンドルアセンブリ504は、作動部材512の遠位端がツールロック510の近位に配置されている場合に、非作動構成500Aにある。非作動構成500Aでは、ツールロックは、係合または係合解除され得る。ロック解除動作562-1は、ツールロック510を中央に配置するために使用することができ、その結果、ハンドルアセンブリ504を作動構成500B(例えば、図5Bを参照)に配置するために、作動部材が、作動動作562-2でツールロック510の両側を越えて遠位方向に移動することができる。ツールロックの配置は、断面線565を参照して以下により詳細に説明される。多くの実施形態では、ツールロック510は、プランジャアセンブリのロック状態の視覚インジケータを提供してもよい。超音波フラッシュポートバルブ(例えば、フラッシュポートアセンブリ)は、ハンドルアセンブリおよび/またはハンドル本体設計に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、フラッシュポートは、ユーザのグリップゾーンから離れて配置され、および/または配置可能である。様々な実施形態では、二重機能デバイスは、(例えば、超音波フラッシングのために)シリンジを利用してもよい。多くの実施形態では、シリンジは、ストップコック、ルアーロック取付具、および/または逆止弁を用いて二重機能デバイスに取り付けられてもよい。例えば、逆止弁は、フラッシュポートとシリンジコネクタ(例えば、ルアーロック)との間に配置されていてよい。ハンドルアセンブリは、ハンドル本体の遠位端および近位端の両方に一体化されたストレインリリーフを含んでいてよい(例えば、ストレインリリーフ450-1,450-2を参照)。いくつかの実施形態では、遠位ストレインリリーフ(例えば、ストレインリリーフ450-1)は、追加のグリップスペースとして利用されてもよい。
【0041】
図5C図5Eを参照すると、ハンドルアセンブリ504は、非作動構成500Aおよび作動構成500Bに加えて、位置500C,500D,500Eを有していてよい。位置500Cでは、ツールロック510は、作動部材512が(ページの外の)遠位に移動することを阻止されている、第1のロック位置にあってよい。同様に、位置500Dでは、ツールロック510は、作動部材512が(ページの外の)遠位に移動することを阻止されている、第2のロック位置にあってよい。位置500Eでは、ツールロック510は、作動部材512が(ページの外の)遠位に移動することを阻止されていない、ロック解除位置にあってよい。この構成は、どちらの側がユーザの指にとってよりアクセス可能であるかに応じて、ハンドルのいずれかの側からのツールロック510の作動を可能にすることができる。さらに、遠位方向が図5C図5Eのページの外にあるので、フラッシュポートは視認可能であろうが、簡略化のために図示されていないことが理解されよう。
【0042】
図6Aおよび図6Bは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による、二重機能デバイスのための例示的なハンドルアセンブリ604の様々な内部構成要素を示す。より具体的には、図6Aは、遠位端645および近位端655を有するハンドルアセンブリ604の第1の断面図を示し、図6Bは、ハンドルアセンブリ604の第2の断面図を示す。示される実施形態では、ハンドルアセンブリ604は、分岐ジョイント664、ツールロック610、作動部材612、プランジャアセンブリ640、フラッシュポートアセンブリ652、およびノイズ補償器670を備える、および/またはそれらに結合する、ハンドル本体659を含む。本明細書によって開示される実施形態では、ハンドルアセンブリ604の構成要素は、信頼性が高く、直感的で、固有かつ有利な方法で、特定の組織を標的にするための、直感的な、人間工学的な、および/または片手操作を容易にし得る。例えば、ハンドルアセンブリ504は、グリップ、ロック、ロック解除、および作動のために直感的な動きを利用して、便利で、快適で、正確で、疲労を最小限に抑える動作を提供することができる。様々な実施形態において、ノイズ補償器670は、遠位駆動ケーブルおよび/または近位駆動ケーブルにおける電気ノイズを低減するように機能し得る。例えば、ノイズ補償器670は、電子回路における高周波ノイズを抑制する受動電気部品などの電子チョークであってよい。いくつかの実施形態では、ノイズ補償器670のうちの1つまたは複数は、フェライトセラミックなどのフェライトを利用していてよい。多くの実施形態では、図6Aおよび図6Bに示される、またはそれに関して説明される1つまたは複数の構成要素は、本明細書に開示される1つまたは複数の他の構成要素と、構造、機能、および/または外観が同一または類似であってよい。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれ得る。
【0043】
図7A図7Dは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイス700のための例示的な分岐ジョイント764の様々な態様を示す。より具体的には、図7Aは、ハンドル本体743と共に分岐ジョイント764の断面図を示す。図7Bは、分岐ジョイント764を示す。図7Cおよび図7Dは、分岐ジョイント764の断面図を示す。様々な実施形態において、分岐ジョイント764は、アブレーションツール716-1をデュアルルーメンカテーテル708の第1のルーメンに接続し、遠位駆動ケーブル756の一部を搬送する導管744をデュアルルーメンカテーテル708の第2のルーメンに接続することができる。多くの実施形態では、分岐ジョイント764は、流体がデュアルルーメンカテーテル内に通される場合に、ハンドル本体743内の流体漏出を抑制し得る。本明細書に開示される実施形態では、分岐ジョイント764の構成要素は、固有かつ有利な方法で、便利で、信頼性が高く、効率的な、漏れ防止の動作を容易にし得る。例えば、分岐ジョイント764は、導管744の曲がりを低減または最小化して、駆動ケーブル(例えば、超音波駆動ケーブル)の曲がりを制限することができる。別の例では、分岐ジョイント764は、アブレーションツール716-1がプランジャアセンブリによって遠位方向に押される場合などに曲がるのを抑制するためのツール支持体742を含む。多くの実施形態では、図7A図7Dに示される、またはそれに関して説明される1つまたは複数の構成要素は、本明細書に開示される1つまたは複数の他の構成要素と、構造、機能、および/または外観が同一または類似であってよい。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれ得る。
【0044】
図7Aを参照すると、分岐ジョイント764は、ハンドル本体743に配置されていてよく、ツール支持体742を含んでいてよい。より一般的には、分岐ジョイント764は、第1および診断ツールをデュアルルーメンカテーテルの第1および第2のルーメン内に導く二重機能デバイスの構成要素であってよい。多くの実施形態では、分岐ジョイント764は、必要な曲げ量を制限しながら、デュアルルーメンカテーテル708内への挿入のために第1および診断ツールを位置合わせしてもよい。例えば、分岐ジョイント764は、いずれかのツールが20度を超えて曲がることを抑制し得る。別の例では、分岐ジョイント764は、二重機能デバイスのための駆動ケーブルの曲げを15度未満に制限し得る。多くの実施形態では、駆動ケーブルの最小曲率半径は、3インチ(約7.62センチメートル)であってよい。
【0045】
二重機能デバイス700は、ストレインリリーフ750-1も含んでいてよい。ストレインリリーフ750-1、または本明細書に開示される1つまたは複数の他のストレインリリーフは、デュアルルーメンカテーテル708またはツールルーメン(例えば、導管744)の長さに沿った他の部分の曲げ(例えば、25度を超える曲げ)を制限することができる。いくつかの実施形態では、導管744は、PEEKまたはナイロンチューブなどのポリマーチューブを備えていてよい。いくつかの実施形態では、分岐ジョイント764は、ハンドルアセンブリにおけるプランジャアセンブリおよびフラッシュポートアセンブリの平行な位置合わせをサポートし、人間工学的および直感的な感触をもたらす。
【0046】
図7Bを参照すると、デュアルルーメンカテーテル708は、カテーテル支持体748において分岐ジョイント764に接続していてよく、導管744は、導管支持体746において分岐ジョイント764に接続していてよく、アブレーションツール716-1は、ツール支持体742に接続していてよい。多くの実施形態では、ツール支持体742は、アブレーションツールが、よじれ、ペーパークリッピング(paperclipping)、曲がり、および/または破損することを抑制し得る。分岐ジョイント764は、両側にマウント754-1,754-2,754-3(またはマウント754)および/またはくぼみ753-1,753-2(またはくぼみ753)も含んでいてよい。多くの実施形態では、マウント754は、分岐ジョイント764をハンドル本体743に取り付けるために使用され得る。前述したように、1つまたは複数の実施形態では、ハンドル本体743は、取り付けポイント、筐体、構造などのうちの1つまたは複数として機能することなどによって、二重機能デバイスの1つまたは複数の構成要素を接続することができる。追加的または代替的に、分岐ジョイント764は、1つまたは複数のビューウィンドウ752-1,752-2(またはビューウィンドウ752)を含んでいてよい。様々な実施形態では、ビューウィンドウ752は、ルーメンが分岐ジョイントを通る際に、ルーメンの内容物の視覚的検証を可能にし得る。
【0047】
図7Cは、分岐ジョイント764の断面図を含む。図7Cに示されるように、編組体360の層および管状部材(符号なし)は、くぼみ752の近位側で始まり、デュアルルーメンカテーテル上のリフロー361の層は、分岐ジョイント764の遠位端で始まる。追加的または代替的に、導管744は、ビューウィンドウ752と導管支持体746との間で終わる。ツール支持体742は、導管744の端に近接して終わる。いくつかの実施形態では、ツール支持体742の遠位すぐに、分岐ジョイントの第1のルーメンは、接合テーパ762-1を含む。様々な実施形態では、導管744の遠位すぐに、分岐ジョイントの第2のルーメンは、接合テーパ762-2を含む。いくつかの実施形態では、接合テーパ762は、接続された導管/ツール支持体を保持すること、曲げ半径を制限すること、および流体の流れを改善すること(漏れを抑制すること、または乱流を低減することなど)のうちの1つまたは複数を容易にする。二重機能デバイス700では、アブレーションツール716-1は、分岐ジョイント764の第1のルーメンを通っていてよく、遠位駆動ケーブル756は、分岐ジョイント764の第2のルーメンを通っていてもよい。図7Dは、ストレインリリーフポケット751を残してストレインリリーフ750-1が取り除かれたハンドル本体743を示す。
【0048】
図8A図8Jは、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による、二重機能デバイスのための例示的なフラッシュポートアセンブリ852の様々な態様を示す。より具体的には、図8Aは、フラッシュポートアセンブリ852の断面図を示す。図8Bおよび図8Cは、それぞれ、遠位方向および近位方向のフラッシュポートアセンブリ852の軸方向変位を示す。図8Dは、フラッシュポートアセンブリ852の軸回転を示す。図8Eは、フラッシュポートアセンブリ852の様々な態様を示す。図8Fは、フラッシュポートアセンブリ852の様々な構成要素を示す。図8Gは、フラッシュポート814から導管844への流路861を示す。図8Hおよび図8Iは、スタビライザ823および軸受868-2を含むフラッシュポートアセンブリ852の様々な態様を示す。図8Jは、遠位駆動ケーブル856と近位駆動ケーブルとの間に配置されたインピーダンス補償器843を示す。本明細書に開示される実施形態では、フラッシュポートアセンブリ852の構成要素は、固有かつ有利な方法で、便利で、信頼性が高く、効率的な、漏れ防止の動作を容易にし得る。例えば、フラッシュポートアセンブリ852は、遠位駆動ケーブル856の周囲の導管844内への流体の導入を容易にする導管844とのシールを維持しながら、近位および遠位駆動ケーブル856,858とは独立して回転することができる。別の例では、インピーダンス補償器843は、遠位駆動ケーブル856と近位駆動ケーブル858との間のインピーダンスを整合させる。多くの実施形態では、図8A図8Jに示される、またはそれに関して説明される1つまたは複数の構成要素は、本明細書に開示される1つまたは複数の他の構成要素と、構造、機能、および/または外観が同一または類似であってよい。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれ得る。
【0049】
図8Aを参照すると、フラッシュポートアセンブリ852は、軸受868-1,868-2、シール869、スライドマウント823、近位表面特徴部880、ストレインリリーフ850-2、リップシール866、ポート部材872、フラッシュポート814、ポートインタフェース882、フロー接合部876、テーパ825を有するフローチャンバ874、遠位表面特徴部878、導管844の近位部分、遠位駆動ケーブル856の一部分、および近位駆動ケーブル858の一部分を含んでいてよい。本明細書に開示される1つまたは複数の構成要素(例えば、ポートインタフェース882)は、成形、押出、および/または機械加工手順(例えば、オーバーモールド、射出成形、真空成形、冷間押出、旋盤など)を介して形成されていてよい。
【0050】
前述のように、フラッシュポートアセンブリ852は、近位方向および遠位方向に調節可能であってよい。したがって、図8Bは、最も遠位の位置にあるスライドマウント823、導管844、およびポート部材872を含むポートアセンブリ852を示し、図8Cは、最も近位の位置にあるスライドマウント823、導管844、およびポート部材872を含むポートアセンブリ852を示す。多くの実施形態では、導管844は、デバイスの長手方向軸に対して近位および遠位に移動させられるとき、ポート部材872内のスライドによって支持され得る。スライドマウント823は、ハンドル本体上のペグまたは取り付けポイントと結合していてよい。様々な実施形態では、スライドマウント823に沿った調整を利用して、製造中などに撮像窓に対する撮像トランスデューサの位置を較正することができる。いくつかの実施形態では、エンドユーザは、スライドマウント823に沿って調節することが可能であり得る。
【0051】
図8D図8Eを参照すると、一実施形態では、本開示のフラッシュポートアセンブリ852は、フローチャンバ874を画定するハウジング810を含んでいてよい。超音波ポート812(例えば、第1のポート)は、ハウジング810の近位部分内に形成されていてよく、または他の方法でそれを通って延びていてよい。様々な実施形態では、超音波ポート812は、フローチャンバ874と同一の広がりを有してもよい(例えば、実質的に整列されているなど)。それを通る流体チャネル115を画定するフラッシュポート814(例えば、第2のポート)は、ハウジング810の中間部分に沿って配置されていてよい(例えば、取り付けられる、一体的に形成されるなど)。取付具816は、ハウジング810の遠位部分の周囲に配置されていてよい。様々な実施形態では、ハウジング810は、フラッシュポートアセンブリ852の長手方向軸に対してフラッシュポート814の位置を変更する(例えば、近位または遠位に移動させる)ために、取付具816内で360度回転する(例えば、軸方向に移動する)ように、および/またはハウジング810を通って延びるラジアル超音波プローブを回転させる(例えば、その軸方向位置を変更する)ように構成されてもよい(後述する)。ハウジングの遠位部分の外側表面は、取付具816の対応する内側表面に摩擦係合するように構成された遠位表面特徴部818を含んでいてよい。非限定的な例として、表面特徴部は、閾値レベルの回転力(例えば、医師の手によって加えられる十分な量の力)がハウジング810に加えられるまで、取付具816に対するハウジング810の軸方向位置を維持またはロックするように構成された、ゴムシールまたはOリングを含んでいてよい。様々な実施形態では、ハウジング810および/またはフラッシュポート814の外側表面は、例えば、濡れた手袋を着用する場合などに、ハウジング810を操作するための十分なグリップを医師に提供するように、滑り止め表面(例えば、ゴムなどでオーバーモールドまたは被覆されている)を含んでいてよい。スライドマウント823(例えば、アームまたは突起)は、取付具816の外側表面から延出し、プローブアセンブリのハウジングを、ラジアル超音波およびアブレーション能力を有する二重機能デバイスのハンドル本体(例えば、ハンドル本体743)内に係留またはロックすることができる。
【0052】
一実施形態では、第1のシール869(例えば、Oリングなど)は、フローチャンバ874の遠位部分内(例えば、ハウジング810の遠位開口部の近位)に配置されていてよく、第2のシール124は、フローチャンバ874の近位部分内(例えば、ハウジング810の近位開口部の遠位)に配置されていてよい。第1および第2のシール869,880-1は、フラッシュポート814の流体チャネル815を通って導かれる(例えば、フラッシュされる)流体が、フローチャンバ874から出る(例えば、第1のシール869を越えて遠位に、または第2のシール124を越えて近位に流れる/漏出する)ことを抑制するように構成され得る。軸受126は、第2のシール124の近位のフローチャンバ874の近位部分内に配置されていてよい。様々な実施形態では、ハウジング810および超音波ポート812は、それを通してツール(例えば、ラジアル超音波プローブ)の近位部分を受け入れるように構成されていてよい。軸受126は、ラジアル超音波プローブ130の外面を受けて、ハウジング810内でのラジアル超音波プローブの回転を支持/容易にするように構成されていてよい。
【0053】
図8Fおよび図8Gは、流体の流れと関連付けられるものなどの、フラッシュポートアセンブリ852の様々な構成要素を示す。図8Fのフラッシュポートアセンブリ852は、導管844、ポート部材872、近位表面特徴部880、軸受868-2、スタビライザ823、リップシール866、フローポート857、フローチャネル859、フローチャンバ874、遠位駆動ケーブル856、および導管844を含む。図8Gは、フラッシュポート814を介して導入された流体の流路861を示す。したがって、流路861は、フラッシュポート814を介して進入し、フローチャンバ874を充填し、ポート部材842のフローチャネル859に従い、ポート部材872のフローポート857に進入し、遠位駆動ケーブル856の周囲の導管844の中へ進むことができる。様々な実施形態では、本明細書に開示されるルーメンおよび/またはフロー構成要素は、少なくとも43ポンド/平方インチ(約296475パスカル)を処理するように設計され得る。そのような圧力定格は、設計および/または性能要件に応じて変化し得る。
【0054】
図8Hは、スタビライザ823、リップシール866、および軸受868-2を示し、図8Iは、スタビライザ823および軸受868-2を示す。様々な実施形態において、スタビライザ823は、軸受868-2およびリップシール866のうちの1つまたは複数を通って延びていてよい。駆動ケーブルは、スタビライザ823を通って延びていてよい。多くの実施形態では、スタビライザは、駆動ケーブルの回転中の安定性の損失を抑制することができる。
【0055】
図8Jを参照すると、スタビライザ823の近位で、インピーダンス補償器843は、遠位駆動ケーブル856と近位駆動ケーブル858とを接続していてよい。いくつかの実施形態では、撮像トランスデューサとともに近位および遠位駆動ケーブルは、最大2000回転/分(rpm)以上で回転してもよい。例えば、撮像トランスデューサ(および駆動ケーブル)は、1800rpmで回転してもよい。様々な実施形態では、インピーダンス補償器843は、遠位駆動ケーブル856と近位駆動ケーブル858との間の直径変化に適応し得る。多くの実施形態では、インピーダンス補償器は、遠位および近位駆動ケーブル856,858とともに回転する。1つまたは複数の実施形態では、インピーダンス補償器843は、プリント回路基板(PCB)を備える。多くの実施形態では、遠位駆動ケーブル856のルーメンは、遠位駆動ケーブルのよじれまたは巻きつきを抑制するために、均一なサイズである。いくつかの実施形態では、近位駆動ケーブルと遠位駆動ケーブルとの間の直径変化により、信号の劣化が抑制される。例えば、近位駆動ケーブルが遠位駆動ケーブルと同程度に小さい場合、許容できないレベルの信号劣化が生じる可能性がある。いくつかの実施形態では、近位駆動ケーブル856が遠位駆動ケーブル858よりも大きい直径を有するようにすることで、より低い信号電圧などを介して、電磁放射(例えば、ノイズ)の低減を達成することができる。いくつかの実施形態では、スタビライザ823およびインピーダンス補償器843のうちの1つまたは複数は、流体が遠位駆動ケーブル856の周囲から漏出し、スタビライザ823を介してインピーダンス補償器843の中に入ることを抑制するなどのために、エポキシで充填されていてよい。
【0056】
図9は、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による二重機能デバイス900の例示的な撮像コントローラ990の様々な内部構成要素を示す。コントローラ990は、論理回路992、メモリ994、入力/出力(I/O)996、およびユーザインタフェース998を含んでいてよい。前述のように、撮像コントローラ990は、ハブアセンブリ906とインピーダンス補償器943との間に接続された近位駆動ケーブル958と、インピーダンス補償器943と撮像トランスデューサ916-2との間に接続された遠位駆動ケーブル956とを介して、撮像トランスデューサ916-2と結合することができる。本明細書に開示される実施形態では、撮像コントローラ990の構成要素は、信頼性が高く、貴重で、固有かつ有利な方法で、撮像トランスデューサ916-2に対する直感的で、アクセス可能な、動的な監視および制御を容易にし得る。例えば、撮像コントローラ990は、本明細書に開示される1つまたは複数の二重機能デバイスによって生成される画像の較正、周波数、解像度、変換、解釈、統合、分析、および/または表示のうちの1つまたは複数を制御することができる。1つまたは複数の実施形態において、コントローラ990は、履歴データ、コンテキストデータ、ユーザ入力データ、およびセンサデータのうちの1つまたは複数を利用して、二重機能デバイスの態様を制御することができる。例えば、履歴データは、以前の処置からのセンサおよび/または撮像データを含んでいてよい。いくつかのそのような実施形態では、履歴データは、ユーザ入力に基づいて注釈を付けられ得る。多くの実施形態では、図9に示される、またはそれに関して説明される1つまたは複数の構成要素は、本明細書に開示される1つまたは複数の他の構成要素と、構造、機能、および/または外観が同一または類似であってよい。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれてもよく、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれてもよい。
【0057】
様々な実施形態では、近位および遠位駆動ケーブル958,956は、複数の導体を備えていてよい。いくつかの実施形態では、駆動ケーブルは、同軸ケーブルであってよい。様々な実施形態では、駆動ケーブルは、電力、トルク、撮像トランスデューサと撮像コントローラとの間の通信のうちの1つまたは複数を提供し得る。多くの実施形態では、I/O996は、電磁波生成器(または波生成器)を備えていてよい。波生成器は、電力、波形、および周波数変調を含む信号の1つまたは複数の特性を制御することができる。例えば、波生成器は、診断ツールのための超音波周波数および治療ツールのための無線周波数を生成することができる。いくつかの実施形態では、波生成器は、超低周波数(VLF)から赤外線の範囲の周波数を生成することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ990は、目標の侵入深さに関するユーザ設定などに基づいて周波数を最適化することができる。
【0058】
多くの実施形態では、撮像トランスデューサの周波数は、30Hz以上であってよい。より一般的には、より低い周波数は、組織へのより大きな侵入深さを可能にし得るが、空間分解能を犠牲にする。多くのアブレーション用途では、わずか数ミリメートルの目標の侵入深さに起因して、30Hzを超えるようなより高い周波数が利用され得る。さらに、より高い周波数は、経粘膜層の高分解能を可能にし、組織のアブレーションを確認できるようになる。いくつかの実施形態では、コントローラ990は、経粘膜層を分析して、アブレーション深さを判定することができる(例えば、図10参照)。
【0059】
いくつかの実施形態では、I/O996は、ネットワークインタフェースを含んでいてよい。いくつかのそのような実施形態では、コントローラは、ネットワークインタフェースを利用して、インターネットなどの1つまたは複数のネットワーク(図12参照)を介して、異種ソースおよび/または消費者と通信することができる。例えば、コントローラ990は、インターネットを介して更新を受信し得る。別の例では、コントローラ990は、二重機能デバイスの遠隔閲覧および/または操作を可能にし得る。さらに別の例では、コントローラ990は、ネットワークインタフェースを介して1つまたは複数のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)と通信することができる。さらに別の例では、コントローラ990は、処理、分析、格納、および配信のうちの1つまたは複数のために、ネットワークインタフェースを介してデータを通信してもよい。さらに別の実施形態では、コントローラ990は、遠隔データストア内の履歴データの分析に基づいて、診断デバイスおよび/または治療デバイスを設定および/または較正することができる。
【0060】
本明細書に開示される構成要素、デバイス、および/または技法のうちの1つまたは複数は、システムの一部として使用されて、安全で、効率的、かつ信頼性の高い方法で医療処置(例えば、末梢結節アブレーション)の実施を容易にし得る。多くの実施形態では、新規なシステムは、安全で、正確、かつ信頼性の高い方法で、患者固有の解剖学的構造の位置を特定し、患者固有の解剖学的構造へのアクセスのために可撓性の細長い部材を配置し、患者固有の解剖学的構造にアクセスすることができる1つまたは複数の医療デバイスを含むことができる。これらおよび他の方法において、本明細書に記載される構成要素/技法は、有利な特徴を有するより効率的でより良好に機能する医療デバイスの実現を介して、患者ケアを改善し、ユーザエクスペリエンスを向上させ、学習曲線を短縮し、成功率を改善し、および/または有害な結果を減少させることができる。多くの実施形態では、有利な特徴のうちの1つまたは複数は、向上した能力および改良された適応性を含む、従来のデバイスおよび技術を上回るいくつかの技術的効果および利点をもたらし得る。様々な実施形態では、本明細書に開示される態様、技法、および/または構成要素のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスを介して実際のアプリケーションにおいて実装されてもよく、それによって、1つまたは複数のコンピューティングデバイスに追加の有用な機能を提供し、より能力があり、より良く機能し、改善されたコンピューティングデバイスをもたらす。さらに、本明細書に開示される態様、技法、および/または構成要素のうちの1つまたは複数は、イメージング、内視鏡検査、カニューレ挿入、診断、治療、撮像、ロボット工学、組み込みシステム、および/または制御システムを含む1つまたは複数の技術分野を改善するために利用され得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される構成要素は、撮像トランスデューサ316-2(例えば、図3B参照)などを介して、二重機能デバイスによって生成される画像をレンダリング、解釈、変換、分析、監視、および/または特徴付けるための具体的かつ特定の方法を提供することができる。いくつかのそのような実施形態では、具体的かつ特定の方法は、例えば、1つまたは複数の内視鏡検査処置を容易にするために、トランスデューサ、ジョイント、作業チャネル、およびユーザインタフェースのうちの1つまたは複数を制御すること、監視すること、および/またはそれとインタフェースすることを含んでいてよい。一例では、具体的かつ特定の方法は、肺処置を簡略化して、医療専門家が、標的治療部位を安全かつ確実に切除することを迅速に習得することを容易にすることができる。
【0062】
多くの実施形態では、本明細書に開示される構成要素のうちの1つまたは複数は、改善された技術的結果が達成されることを容易にする、コンピュータによって以前は実行可能ではなかった機能を可能にすることによって、コンピュータ関連技術を改善するルールのセットとして実装され得る。多くの実施形態では、許可される機能は、二重機能デバイスおよび/または処置に関連付けられる。例えば、コントローラ990は、超音波トランスデューサ916-2からのデータに基づいてアブレーションツール947の電力レベルを調整することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ990は、アブレーションツールへの電力が閾値未満に戻る場合に、自動的に撮像を開始してもよい。いくつかのそのような実施形態では、アブレーションツールへの電力が閾値を上回る場合、アブレーションツールは、撮像トランスデューサが適切に動作するには多すぎる雑音を生成する可能性がある。
【0063】
様々な実施形態では、コントローラは、超音波トランスデューサ916を利用して、アブレーションツール947の1つまたは複数の特徴を較正、訓練、および/または制御し得る。例えば、コントローラ990は、超音波トランスデューサ916-2によって生成されたデータに基づいて、組織が特定の深さおよび/または層(例えば、図10参照)まで切除されたことを判定し、アブレーションツール947を停止させてもよい。多くの実施形態では、コントローラは、診断デバイスからのデータを使用して、治療デバイスの1つまたは複数の設定および/またはパラメータを調節することに基づいて、治療デバイスのための1つまたは複数の制御ループを実行することによって、本明細書に開示される1つまたは複数のプロセスを自動化してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、コントローラ990は、履歴データを利用して、診断および/または治療デバイスを構成し得る(例えば、履歴データに基づいて、特定の処置のために診断および治療デバイスのうちの1つまたは複数を設定または較正する)。様々な実施形態では、コントローラ990は、超音波駆動ユニットおよび画像プロセッサであってよい。多くの実施形態では、コントローラ990は、診断ツールおよび治療ツールのための別個のI/Oポートを含んでいてよい。本明細書に開示される1つまたは複数の構成要素または機能は、単一のハウジング、または複数のハウジングもしくは場所に含まれ得る。
【0065】
図10は、本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態による超音波画像1062の様々な態様を示す。超音波画像1062は、組織の1つまたは複数の層または深さを含み得る。いくつかの実施形態では、超音波画像1062は、コントローラによって作成された合成画像を含み得る。例えば、超音波画像1062は、異なる周波数、視点、および/または位置で撮影された画像の合成を含み得る。超音波画像1062の示された実施形態は、5層の組織を含む。いくつかの実施形態では、第1の層は、界面層を含んでいてよく、第2の層は、粘膜層を含んでいてよく、第3の層は、粘膜下組織層を含んでいてよく、第4の層は、内筋層を含んでいてよく、第5の層は、外筋層を含んでいてよい。多くの実施形態では、コントローラ990は、超音波画像1062に基づいて、組織の層/深さ/アブレーションを分析および特定し得る。超音波画像1062は、目標の侵入の量/深さが達成されたときを判定するために、コントローラ990などによって利用されてもよい。例えば、グレードIAまたはグレードIBの膀胱腫瘍の一括切除の実施は、筋肉下層の除去を必要とし得るが、これは、下にある平滑筋層を露出させることによって確認することができる。別の例では、十二指腸粘膜リサーフェシング中の十二指腸の粘膜層の除去である。いくつかの例では、十二指腸の粘膜層の除去を利用して、患者の食欲を変化させ、および/またはHbA1C%などの糖尿病因子を減少させることができる。多くの実施形態では、図10に示される、またはそれに関して説明される1つまたは複数の構成要素は、本明細書に開示される1つまたは複数の他の構成要素と、構造、機能、および/または外観が同一または類似であってよい。例えば、超音波画像1062は、超音波画像362と同一または類似であってよい。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれてもよく、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれてもよい。
【0066】
図11は、前述のような様々な実施形態を実装するのに適し得る例示的なコンピューティングアーキテクチャ1100の実施形態を示す。様々な実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ1100は、電子デバイスおよび/または医療デバイスの一部を含むか、またはその一部として実装され得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングアーキテクチャ1100は、例えば、本明細書に開示される1つまたは複数の構成要素を表し得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングアーキテクチャ1100は、例えば、コントローラ990、論理回路992、メモリ994、I/O996、および/またはユーザインタフェース998など、本明細書に開示される構成要素および/または技法の1つまたは複数の部分を実装または利用するコンピューティングデバイスを表し得る。実施形態はこの文脈に限定されず、1つまたは複数の態様および/または構成要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される他の実施形態に組み込まれ得る。
【0067】
本明細書の様々な実施形態で使用される場合、「システム」および「コンポーネント」および「モジュール」という用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを指すことができ、その例は、例示的なコンピューティングアーキテクチャ1100によって提供される。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、ハードディスクドライブ、(光および/または磁気格納媒体の)複数の格納ドライブ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってよいが、これらに限定されない。例として、コントローラ990上で実行されるアプリケーションおよびコントローラ990の両方が、コンポーネントであってよい。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在することができ、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に局在化され、かつ/または2つ以上のコンピュータ間に分散されてもよい。さらに、コンポーネントは、動作を調整するために様々なタイプの通信媒体によって互いに通信可能に結合され得る。調整は、情報の単方向または双方向交換を含み得る。例えば、コンポーネントは、通信媒体を介して通信される信号の形態で情報を通信することができる。情報は、様々な信号線に割り当てられた信号として実現することができる。このような割り当てでは、各メッセージは信号である。しかしながら、さらなる実施形態は、代替的に、データメッセージを採用してもよい。そのようなデータメッセージは、様々な接続を介して送信され得る。例示的な接続は、パラレルインタフェース、シリアルインタフェース、およびバスインタフェースを含む。
【0068】
コンピューティングアーキテクチャ1100は、1つまたは複数のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセッサ、メモリユニット、チップセット、コントローラ、周辺機器、インタフェース、発振器、タイミングデバイス、ビデオカード、オーディオカード、マルチメディア入力/出力(I/O)コンポーネント、電源など、様々な一般的なコンピューティング要素を含む。しかしながら、実施形態は、コンピューティングアーキテクチャ1100による実装に限定されない。
【0069】
図11に示されるように、コンピューティングアーキテクチャ1100は、処理ユニット1104、システムメモリ1106、およびシステムバス1108を備える。処理ユニット1104は、AMD(登録商標)Athlon(登録商標)、Duron(登録商標)、およびOpteron(登録商標)プロセッサ、ARM(登録商標)アプリケーション、埋め込みおよびセキュアプロセッサ、IBM(登録商標)およびMotorola(登録商標)DragonBall(登録商標)およびPowerPC(登録商標)プロセッサ、IBMおよびSony(登録商標)Cellプロセッサ、Intel(登録商標)Celeron(登録商標)、Core(2)Duo(登録商標)、Itanium(登録商標)、Pentium(登録商標)、Xeon(登録商標)、およびXScale(登録商標)プロセッサ、ならびに同様のプロセッサを限定でなく含む、様々な市販のプロセッサのいずれかとすることができる。デュアルマイクロプロセッサ、マルチコアプロセッサ、および他のマルチプロセッサアーキテクチャも、処理ユニット1104として採用され得る。
【0070】
システムバス1108は、システムメモリ1106を含むがこれに限定されないシステムコンポーネントのためのインタフェースを処理ユニット1104に提供する。システムバス1108は、様々な市販のバスアーキテクチャのうちの任意のものを使用して、メモリバス(メモリコントローラの有するまたは有しない)、周辺バス、およびローカルバスにさらに相互接続することができるいくつかのタイプのバス構造のうちの任意のものとすることができる。インタフェースアダプタは、スロットアーキテクチャを介してシステムバス1108に接続することができる。例示的なスロットアーキテクチャは、限定されないが、アクセラレーテッドグラフィクスポート(AGP)、カードバス、(拡張)業界標準アーキテクチャ((E)ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)、NuBus、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(拡張)(PCI(X))、PCI Express、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会(PCMCIA)などを含み得る。
【0071】
システムメモリ1106は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ(例えば、1つまたは複数のフラッシュアレイ)、強誘電性ポリマーメモリなどのポリマーメモリ、オボニックメモリ、相変化または強誘電性メモリ、シリコン-酸化物-窒化物-酸化物-シリコン(SONOS)メモリ、磁気または光学カード、RAID(Redundant Array of Independent Disks)ドライブなどのデバイスのアレイ、ソリッドステートメモリデバイス(例えば、USBメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD))、および情報を格納するのに適した任意の他のタイプのストレージ媒体などの、1つまたは複数の高速メモリユニットの形態の様々なタイプのコンピュータ可読ストレージ媒体を含み得る。図11に示される例示的な実施形態では、システムメモリ1106は、不揮発性メモリ1110および/または揮発性メモリ1112を含むことができる。いくつかの実施形態では、システムメモリ1106は、メインメモリを含んでいてよい。基本の入力/出力システム(BIOS)は、不揮発性メモリ1110に格納することができる。
【0072】
コンピュータ1102は、内部(または外部)ハードディスクドライブ(HDD)1114、取外し可能磁気ディスク1118から読み取るかまたはそれに書き込むための磁気フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)1116、および取外し可能光ディスク1122(例えば、CD-ROMまたはDVD)から読み取るかまたはそれに書き込むための光ディスクドライブ1120を含む、1つまたは複数の低速メモリユニットの形態の様々なタイプのコンピュータ可読ストレージ媒体を含み得る。HDD1114、FDD1116、および光ディスクドライブ1120は、それぞれHDDインタフェース1124、FDDインタフェース1126、および光ドライブインタフェース1128によってシステムバス1108に接続することができる。外部ドライブ実装のためのHDDインタフェース1124は、ユニバーサルシリアルバス(USB)および米国電気電子技術者協会(IEEE)994インタフェース技術のうちの少なくとも1つまたは両方を含むことができる。様々な実施形態において、これらのタイプのメモリは、メインメモリまたはシステムメモリに含まれなくてもよい。
【0073】
ドライブおよび関連するコンピュータ可読媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令などの揮発性および/または不揮発性ストレージを提供する。例えば、オペレーティングシステム1130、1つまたは複数のアプリケーションプログラム1132、他のプログラムモジュール1134、およびプログラムデータ1136を含む複数のプログラムモジュールを、ドライブおよびメモリユニット1110,1112に格納することができる。一実施形態では、1つまたは複数のアプリケーションプログラム1132、他のプログラムモジュール1134、およびプログラムデータ1136は、例えば、本明細書に開示する様々な技法、アプリケーション、および/またはコンポーネントを含むか、または実装することができる。
【0074】
ユーザは、1つまたは複数の有線/無線入力デバイス、例えば、キーボード1138およびマウス1140などのポインティングデバイスを介してコンピュータ1102にコマンドおよび情報を入力することができる。他の入力デバイスは、マイクロフォン、赤外線(IR)リモートコントロール、無線周波数(RF)リモートコントロール、ゲームパッド、スタイラスペン、カードリーダ、ドングル、指紋リーダ、グローブ、グラフィックスタブレット、ジョイスティック、キーボード、網膜リーダ、タッチスクリーン(例えば、容量性、抵抗性など)、トラックボール、トラックパッド、センサ、スタイラスなどを含み得る。これらおよび他の入力デバイスは、システムバス1108に結合された入力デバイスインタフェース1142を介して処理ユニット1104に接続されることが多いが、パラレルポート、IEEE994シリアルポート、ゲームポート、USBポート、IRインタフェースなどの他のインタフェースによって接続することもできる。
【0075】
モニタ1144または他のタイプのディスプレイデバイスも、ビデオアダプタ1146などのインタフェースを介してシステムバス1108に接続される。モニタ1144は、コンピュータ1102の内部にあっても外部にあってもよい。モニタ1144に加えて、コンピュータは通常、スピーカ、プリンタなどの他の周辺出力デバイスを含む。
【0076】
コンピュータ1102は、リモートコンピュータ1148などの1つまたは複数のリモートコンピュータへの有線および/または無線通信を介した論理接続を使用して、ネットワーク化された環境で動作することができる。様々な実施形態において、本明細書に開示される1つまたは複数のインタラクションは、ネットワーク化された環境を介して生じ得る。リモートコンピュータ1148は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、マイクロプロセッサベースの娯楽機器、ピアデバイス、または他の一般的なネットワークノードであってよく、通常、コンピュータ1102に関して説明した要素の多くまたはすべてを含むが、簡潔にするために、メモリ/ストレージデバイス1150のみを示す。示された論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)1152および/またはより大きなネットワーク、例えば広域ネットワーク(WAN)1154への有線/無線接続を含む。そのようなLANおよびWANネットワーキング環境は、オフィスおよび会社において一般的であり、イントラネットなどの企業規模のコンピュータネットワークを容易にし、そのすべてが、グローバル通信ネットワーク、例えばインターネットに接続され得る。
【0077】
LANネットワーキング環境で使用される場合、コンピュータ1102は、有線および/または無線通信ネットワークインタフェースまたはアダプタ1156を介してLAN1152に接続される。アダプタ1156は、LAN1152への有線および/または無線通信を容易にすることができ、アダプタ1156の無線機能と通信するためにそこに配置された無線アクセスポイントを含むこともできる。
【0078】
WANネットワーキング環境で使用される場合、コンピュータ1102は、モデム1158を含むことができ、またはWAN1154上の通信サーバに接続され、またはインターネットなどによってWAN1154を介して通信を確立するための他の手段を有する。モデム1158は、内蔵でも外付けでもよく、有線および/または無線デバイスでもよく、入力デバイスインタフェース1142を介してシステムバス1108に接続する。ネットワーク化された環境では、コンピュータ1102に関連して示されたプログラムモジュールまたはその一部は、遠隔メモリ/ストレージデバイス1150に格納することができる。図示のネットワーク接続は例示的なものであり、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段を使用することができることが理解されよう。
【0079】
コンピュータ1102は、無線通信(例えば、IEEE802.16無線変調技術)で動作可能に配置された無線デバイスなどのIEEE802ファミリーの規格を使用する有線および無線デバイスまたはエンティティと通信するように動作可能である。これには、とりわけ、少なくともWi-Fi(またはWireless Fidelity)、WiMAX、およびBluetooth(登録商標)無線技術を含む。したがって、通信は、従来のネットワークと同様に事前定義された構造、または単に少なくとも2つのデバイス間のアドホック通信であってよい。Wi-Fiネットワークは、IEEE802.11x(a,b,g,nなど)と呼ばれる無線技術を使用して、安全で信頼性の高い高速無線接続性を提供する。Wi-Fiネットワークを使用して、コンピュータを互いに、インターネットに、および(IEEE802.3関連の媒体および機能を使用する)有線ネットワークに接続することができる。
【0080】
図12は、本明細書に開示されるアプリケーションまたはサービスなど、前述の様々な実施形態を実装するのに適した例示的な通信アーキテクチャ1200のブロック図を示す。通信アーキテクチャ1200は、送信機、受信機、トランシーバ、無線機、ネットワークインタフェース、ベースバンドプロセッサ、アンテナ、増幅器、フィルタ、電源などの様々な一般的な通信要素を含む。しかしながら、実施形態は、通信アーキテクチャ1200による実装に限定されない。
【0081】
図12に示すように、通信アーキテクチャ1200は、1つまたは複数のクライアント1202およびサーバ1204を含む。クライアント1202およびサーバ1204は、クッキーおよび/または関連するコンテキスト情報など、それぞれのクライアント1202およびサーバ1204にローカルに情報を格納するために使用することができる1つまたは複数のそれぞれのクライアントデータストア1208およびサーバデータストア1210に動作可能に接続されている。様々な実施形態において、サーバ1204のうちの任意の1つは、クライアント1202のうちの任意の1つから受信されたデータのサーバデータストア1210のいずれかへの格納に関連してなど、本明細書に開示される論理フロー、コンポーネント、機能、または動作、および本明細書に開示されるストレージ媒体のうちの1つまたは複数を実装することができる。
【0082】
クライアント1202およびサーバ1204は、通信フレームワーク1206を使用して互いの間で情報を通信することができる。通信フレームワーク1206は、任意の周知の通信技術およびプロトコルを実装することができる。通信フレームワーク1206は、パケット交換ネットワーク(例えば、インターネットなどのパブリックネットワーク、企業イントラネットなどのプライベートネットワークなど)、回線交換ネットワーク(例えば、公衆交換電話網)、またはパケット交換ネットワークと回線交換ネットワークとの組み合わせ(適切なゲートウェイおよびトランスレータを有する)として実装され得る。
【0083】
通信フレームワーク1206は、通信ネットワークを受け入れ、通信し、接続するように構成された様々なネットワークインタフェースを実装することができる。ネットワークインタフェースは、入出力インタフェースの特殊化された形態と見なすことができる。ネットワークインタフェースは、直接接続、イーサネット(登録商標)(例えば、thick、thin、ツイステッドペア10/100/1900ペア10/100/Base Tなど)、トークンリング、無線ネットワークインタフェース、セルラーネットワークインタフェース、IEEE802.11a-xネットワークインタフェース、IEEE802.16ネットワークインタフェース、IEEE802.20ネットワークインタフェースなどを含むがこれに限定されない接続プロトコルを使用することができる。さらに、複数のネットワークインタフェースを使用して、様々な通信ネットワークタイプに対応することができる。例えば、ブロードキャスト、マルチキャスト、およびユニキャストネットワーク上での通信を可能にするために、複数のネットワークインタフェースが採用され得る。処理要件が、より大きな速度および容量を要求する場合、分散ネットワークコントローラアーキテクチャを同様に使用して、クライアント702およびサーバ704によって必要とされる通信帯域幅をプールし、負荷分散し、そうでなければ増加させることができる。通信ネットワークは、直接相互接続、セキュアなカスタム接続、プライベートネットワーク(例えば、企業イントラネット)、パブリックネットワーク(例えば、インターネット)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、インターネット上のノードとしてのオペレーティングミッション(OMNI)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ネットワーク、セルラーネットワーク、および他の通信ネットワークを含むがこれに限定されない、有線および/または無線ネットワークの任意の1つおよび組み合わせであってよい。
【0084】
様々な実施形態は、ハードウェア要素、ソフトウェア要素、または両方の組み合わせを使用して実装され得る。ハードウェア要素の例は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、回路要素(例えば、トランジスタ、抵抗器、キャパシタ、インダクタなど)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセットなどを含み得る。ソフトウェアの例は、ソフトウェアコンポーネント、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、マシンプログラム、オペレーティングシステムソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、関数、メソッド、プロシージャ、ソフトウェアインタフェース、アプリケーションプログラムインタフェース(API)、命令セット、コンピューティングコード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータコードセグメント、ワード、値、シンボル、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。実施形態がハードウェア要素および/またはソフトウェア要素を使用して実装されるかどうかを決定することは、所望の計算速度、電力レベル、熱耐性、処理サイクルバジェット、入力データレート、出力データレート、メモリリソース、データバス速度、および他の設計または性能制約などの任意の数の要因に従って変動し得る。
【0085】
少なくとも1つの実施形態の1つまたは複数の態様は、プロセッサ(例えば、論理回路)内の様々な論理を表す機械可読媒体上に格納された代表的な命令によって実装されてもよく、この命令は、機械によって読み取られると、機械に、本明細書に開示される技法を実行するための論理を作成させる。「IPコア」として知られるそのような表現は、有形の機械可読媒体上に格納され、様々な顧客または製造施設に供給されて、論理またはプロセッサを実際に作製する製造機械にロードされ得る。いくつかの実施形態は、例えば、機械(例えば、論理回路)によって実行された場合、機械に実施形態による方法および/または動作を実行させ得る命令または命令のセットを格納することができる機械可読媒体または物品を使用して実装され得る。そのような機械は、例えば、任意の好適な処理プラットフォーム、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングデバイス、処理デバイス、コンピューティングシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサ、論理回路などを含んでいてよく、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組み合わせを使用して実装されてもよい。機械可読媒体または物品は、例えば、任意の適切なタイプのメモリユニット、メモリデバイス、メモリ物品、メモリ媒体、ストレージデバイス、ストレージ物品、ストレージ媒体および/またはストレージユニット、例えば、メモリ、取外し可能または取外し不可能な媒体、消去可能または消去不可能な媒体、書込み可能または再書込み可能な媒体、デジタルまたはアナログ媒体、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、記録可能なコンパクトディスク(CD-R)、書換え可能なコンパクトディスク(CD-RW)、光ディスク、磁気媒体、光磁気媒体、取外し可能なメモリカードまたはディスク、様々なタイプのデジタル多用途ディスク(DVD)、テープ、カセットなどを含むことができる。命令は、任意の適切なハイレベル、ローレベル、オブジェクト指向、ビジュアル、コンパイル済みおよび/または解釈済みプログラミング言語を使用して実装される、ソースコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、実行可能コード、静的コード、動的コード、暗号化コードなどの任意の適切なタイプのコードを含むことができる。
【0086】
本出願は、2020年5月15日に出願された「Medical imaging devices, systems, and methods」と題する米国特許出願第16/875,395号に関連し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0087】
本明細書で開示され、請求されるデバイスおよび/または方法の全ては、本開示に照らして、過度の実験を伴わずに、製造および実行することが可能である。本開示のデバイスおよび方法は、好ましい実施形態に関して説明されているが、本開示の概念、技術思想、および範囲から逸脱することなく、本明細書によって開示されるデバイスおよび/または方法、ならびに方法のステップまたは一連のステップに変形を適用できることは、当業者にとって明らかであろう。当業者に明らかな全てのそのような類似の代替物および改変は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の技術思想、範囲、および概念の範囲内であるとみなされる。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図8H
図8I
図8J
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】