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特表2023-544352動物移動および動物活動の痕跡を関連付けるためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-23
(54)【発明の名称】動物移動および動物活動の痕跡を関連付けるためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 29/00 20060101AFI20231016BHJP
【FI】
A01K29/00 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023520113
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(85)【翻訳文提出日】2023-03-31
(86)【国際出願番号】 US2021043879
(87)【国際公開番号】W WO2022072049
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】63/086,247
(32)【優先日】2020-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】502329223
【氏名又は名称】ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003579
【氏名又は名称】弁理士法人山崎国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 千裕
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(72)【発明者】
【氏名】ワーニモント、スーザン
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン、ロビン
(57)【要約】
動物の活動を識別するシステム、装置、および/または方法。活動には、動物の摂飲、摂食、排尿、または排便が含まれてもよい。第一の動物の動きデータは、例えばセンサを介して受信されてもよい。一つ以上の第二の動物の所定の痕跡が受信されてもよい。一つ以上の第二の動物の所定の痕跡は、一つ以上の第二の動物の一つ以上の活動と関連付けられてもよい。第一の動物の活動の痕跡は、第一の動物の動きデータに基づいて判定されてもよい。第一の動物の活動の痕跡および第二の動物の所定の痕跡に基づいて、第一の動物の活動を識別してもよい。第一の動物の識別された活動は、表示装置によって表示されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第一の動物の動きデータを、センサを介して受信することと、
一つ以上の第二の動物の所定の痕跡をメモリから受信することであって、前記一つ以上の第二の動物の前記所定の痕跡が、前記一つ以上の第二の動物の一つ以上の活動と関連付けられている、ことと、
前記第一の動物の前記動きデータに基づいて前記第一の動物の活動の痕跡を一つ以上のプロセッサを介して判定することと、
前記第一の動物の前記活動の前記痕跡および前記第二の動物の前記所定の痕跡に基づいて、前記第一の動物の前記活動を識別することと、
前記第一の動物の識別された前記活動を、表示装置によって表示させることと、を含む方法。
【請求項2】
前記動物の前記動きデータが、X、Y、およびZ方向の前記動きデータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定の痕跡の各所定の痕跡が、前記第二の動物の単一の活動と関連付けられている、請求項1~2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
前記動きデータが、前記動物の加速度、前記動物の速度、前記動物の場所、または前記動物が移動した距離のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記第一の動物の識別された前記活動が、前記第一の動物の摂食、摂飲、排尿、または排便のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記プロセッサのうちの一つ以上を介して、前記第一の動物の識別された前記活動に基づいて前記第一の動物の健康状態を判定することをさらに含む、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記動物の前記健康状態の前記判定が、前記第一の動物の識別された前記活動の量、または前記第一の動物の識別された前記活動の持続時間に基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記動物がネコまたはイヌである、請求項1~7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記第一の動物の前記活動が、機械学習技術によって識別される、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
動物の活動を判定するためのシステムであって、
第一の動物の動きデータを受信するように構成されたセンサと、
一つ以上の第二の動物の所定の痕跡を受信するように構成されたメモリであって、前記一つ以上の第二の動物の前記所定の痕跡が、前記一つ以上の第二の動物の一つ以上の活動と関連付けられている、メモリと、
一つ以上のプロセッサであって、
前記第一の動物の前記動きデータに基づいて、前記第一の動物の活動の痕跡を判定するように、
前記第一の動物の前記活動の前記痕跡および前記第二の動物の前記所定の痕跡に基づいて、前記第一の動物の前記活動を識別するように、および、
前記第一の動物の識別された前記活動を、表示装置によって表示させるように、構成された一つ以上のプロセッサと、を備えるシステム。
【請求項11】
前記動物の前記動きデータが、X、Y、Z方向の前記動きデータを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記所定の痕跡の各所定の痕跡が、前記第二の動物の単一の活動と関連付けられている、請求項10~11のいずれかに記載のシステム。
【請求項13】
前記動きデータが、前記動物の加速度、前記動物の速度、前記動物の場所、または前記動物が移動した距離のうちの少なくとも一つを含む、請求項10~12のいずれかに記載のシステム。
【請求項14】
前記第一の動物の識別された前記活動が、前記第一の動物の摂食、摂飲、排尿、または排便のうちの少なくとも一つを含む、請求項10~13のいずれかに記載のシステム。
【請求項15】
前記一つ以上のプロセッサが、前記第一の動物の識別された前記活動に基づいて、前記第一の動物の健康状態を判定するようにさらに構成されている、請求項10~14のいずれかに記載のシステム。
【請求項16】
前記動物の前記健康状態の前記判定が、前記第一の動物の識別された前記活動の量、または前記第一の動物の識別された前記活動の持続時間に基づく、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記動物がネコまたはイヌである、請求項10~16のいずれかに記載のシステム。
【請求項18】
前記第一の動物の前記活動が、機械学習技術によって識別される、請求項10~17のいずれかに記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月1日に出願された米国仮特許出願第63/086,247号に対する優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ペットなどの動物は典型的に、動物によって行われる活動をペットの所有者または獣医に伝えることができない。こうした活動には、動物の移動、動物の摂食、動物の遊び、動物の排泄活動が含まれうる。動物の移動、動物の摂食、動物の排泄活動は、ペットの所有者または獣医によって手作業で観察されることができる。こうした手動による動物の観察は、例えば動物が望まれる量のカロリーを摂食しているか、および/または望まれる回数の排尿/排便をしているかどうかを判定するのに有用でありうる。しかしながら、手動によるアプローチは、しばしば煩雑であり、動物のカロリー摂取量および使用量のタイムリーな診断を提供しない。さらに、手動による動物の観察は、不正確さ、不完全性、忘れやすさを生じやすい。それ故に、望まれるのは、例えば所定の期間中の動物の摂食、摂飲、遊び、排尿、排便行動を自動的に判定するための方法および/またはシステムである。こうした判定は、動物の健康(胃腸の健康など)を容易かつ正確に判定するために使用されうる。
【発明の概要】
【0003】
動物の活動を識別するシステム、装置、および/または方法。活動には、動物の摂飲、摂食、排尿、または排便が含まれてもよい。第一の動物の動きデータは、例えばセンサを介して受信されてもよい。一つ以上の第二の動物の所定の痕跡が受信されてもよい。一つ以上の第二の動物の所定の痕跡は、一つ以上の第二の動物の一つ以上の活動と関連付けられてもよい。第一の動物の活動の痕跡は、第一の動物の動きデータに基づいて判定されてもよい。第一の動物の活動の痕跡および第二の動物の所定の痕跡に基づいて、第一の動物の活動を識別してもよい。第一の動物の識別された活動は、表示装置によって表示されてもよい。
【0004】
本発明は、詳細な説明および添付図面からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、動物の行動を収集し分析するように構成された複数のモジュールを有するシステムのブロック図である。
【0006】
図2図2は、例示的な活動カラーの斜視図である。
【0007】
図3A図3Aは、図2の例示的な活動カラーを着用した動物の図である。
【0008】
図3B図3Bは、図2の別の例示的な活動カラーを着用した動物の図である。
【0009】
図4図4A図4Bは、図1のシステムの使用の例示的なスクリーンショットである。
【0010】
図5図5A図5Bは、本明細書に記載の図1のシステムによって捕捉された動物の活動の例示的な痕跡である。
【0011】
図6図6は、本明細書に記載の図1のシステムの例示的な使用である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
好適な実施形態の以下の説明は、本質的に単に例示的であり、いかなる点においても本発明、その用途、または使用を限定することは意図されていない。
【0013】
本発明の原理による例示的な実施形態の説明は、添付図面に関連して読まれることが意図されていて、当該添付図面は記載の説明全体の一部と見なされるべきである。本明細書で開示する本発明の実施形態の説明において、方向または向きへの任意の言及は、単に説明の便宜上意図されていて、いかなる点においても、本発明の範囲を限定することは意図されていない。「下部」、「上部」、「水平」、「垂直」、「より上方の」、「より下方の」、「上」、「下」、「頂部」、「底部」、ならびにその派生語(例えば、「水平に」、「下方へ」、「上方へ」など)などの相対的な用語は、そこで説明されているか、または論じている図面に示されている向きを指すと解釈されるべきである。これらの相対的な用語は、説明の便宜上のものにすぎず、装置が特定の向きで構築または操作されることを必要としないが、明示的にそのように示されている場合はこの限りではない。
【0014】
「装着された」、「固着された」、「接続された」、「連結された」、「相互接続された」などの用語および類似語は、関係を指すものであり、構造体は、別段の明示的な説明がない限り、介在する構造体、ならびに移動可能または剛性の装着または関係によって直接、間接を問わず互いに固定または装着される。さらに、本発明の特徴および利点を、例証される実施形態への参照により、例示する。従って、本発明は明示的に、単独でまたは特徴の他の組み合わせで存在しうる特徴の何らかの可能な非限定的な組み合わせを例示するそのような例示的な実施形態に限定されるべきでなく、本発明の範囲は、本明細書に添付された特許請求の範囲により定義される。
【0015】
全体を通して使用されている通り、範囲は、その範囲内にある各値およびすべての値を記述するための省略表現として使用される。範囲内の任意の値を、その範囲の末端として選択することができる。さらに、本明細書内で引用される参照文献はすべて、これにより、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本開示における定義と、引用された参照文献における定義に矛盾がある場合、本開示が支配する。
【0016】
システム、方法、装置は、例えば動物の活動を判定するために、動物の移動、場所、および/または行動監視を提供しようとするものである。動物の活動には、例えば動物の摂飲、摂食、排尿、排便、嘔吐、ヘアボールの排出、走行、歩行、跳躍、休息などが含まれうる。実施例において、動物の他の活動には、動物が他の動物または人と遊ぶこと、および/または交流することが含まれうる。さらに他の活動には、動物(恐怖、不安、幸福、攻撃などを経験する動物など)によって呈される感情が含まれうる。システム、方法、装置は、動物に提供された栄養療法に対する応答のリアルタイム評価および/もしくは連続的観察、動物のエネルギー摂取量の判定(例えば、推定)、動物の胃腸(GI)の健康および疾患の判定(例えば、評価)、動物のストレスの判定(例えば、評価)、動物の疾病および/もしくは加齢の識別、ならびに/または動物によって呈される排尿および/もしくは排便問題の判定を可能にするために、動物の活動を自動的に判定しようとするものである。
【0017】
例示的な動物は、ペット(例えば、ネコ、イヌ、ウサギ、モルモット、トリ)、家畜(例えば、ウマ、ウシ、ニワトリ)、動物園の動物(例えば、ライオン、クマ)、野生の動物などであってもよい。動物の活動監視は、動物によって呈される異常の早期検出を提供(例えば、自動的に提供)しうる。異常は、カロリー異常(活動によって消費されたカロリーに取って代わる十分な量のカロリーを動物が摂取しないことなど)、健康異常(例えば病気、疾患、けがなど)、活動異常(動物が所定の量の運動をしていないなど)などでありうる。
【0018】
動物の異常の早期検出は、特に検出された異常の結果として動物の世話人または獣医が是正措置を取る場合、動物に多くの利益をもたらしうる。本システムは、動物の家で使用するために設計されてもよく、動物の世話人および/または獣医に重要な情報が提供されることにつながってもよい。本システムは、動物上に、動物内に、または動物の上に配置された装置を含みうる。
【0019】
本開示は、動物の活動カラー上に、またはその上に配置されている装置を説明しうるものの、そのような例は例示のみを目的としていることが理解されるべきである。装置は、動物の頭部、動物の耳、動物の首、動物の胴体、動物の肢部(例えば、前足、後足)、動物の尾部、口(例えば、歯、歯にかぶせるキャップ、置換歯)、眼(例えば、コンタクトレンズ)などのうちの一つ以上に着用されうる。装置は、例えば動物の腹部および/または尾部の基部内のインプラント、動物の擬似睾丸などの、動物内の一つまたは複数のインプラントに配置されうる。本システムは、カラー、ハーネス、ブレスレット、アンクレット、ベルト、イヤリング、ヘッドバンドなどに連結された、もう一つの装置を含みうる。他の実施例において、本システムは、例えばコート、ブーツ、装飾服(例えば、リボン)、セーター、帽子などの、一つ以上の装着機構に装着された一つ以上の装置を含みうる。他の実施例において、装置および/または機構のうちの一つ以上が動物内に移植されうる。例えば、装置のうちの一つ以上は、動物の皮膚の下に配置されうる皮下インプラントであってもよい。
【0020】
装置は、動物が交流する一つ以上の物体などの一つ以上の物体内に包含されうる。例えば、装置は、動物のおもちゃのあたりに包含されうる。おもちゃのあたりに包含された装置は、動物の状態または行動を判定することを可能にしうる。一例として、おもちゃを用いた動物の探検または遊びの行動が判定されうる。おもちゃのあたりに包含された装置は、加速度計、Bluetooth、および/またはRFIDなど、本明細書に記載の一つ以上の装置を含みうる。装置は、近接ビーコンに類似した一つ以上の装置(例えば、センサ)と相互作用しうる。動物が行動(噛むこと、または、なめることなど)を行っているかまたは行っていたこと、およびその行動を行っている時に動物がおもちゃに近接しているかまたは近接していたことを判定すると、動物が遊びに従事しているかまたは従事していたと判定されうる。
【0021】
認識装置(例えば、動物が着用する装置での認識)は、システム内の動物を識別しうる。動物は、動物プロファイルに関連付けられうる。動物の移動(例えば、加速度、速度など)、場所、および/または行動は、所定の基準に基づいて(例えば、毎日、毎週、毎月、毎年)、監視、追跡、および/または電子的に記録(例えば、自動的に監視、追跡、および/または電子的に記録)されうる。動物の移動、場所、および/または行動は、摂飲事象、摂食事象、噛む事象、なめる事象、ほえる事象および/または成長事象、排尿事象、排便事象、走行事象、体を揺する事象、尾部を振る事象、跳躍事象、休息事象などの、動物の活動を判定するために使用されうる。活動レベル、カロリー状態(例えば、活動によって失われたカロリーに取って代わる十分なカロリーを動物が摂取しているかどうか、および/または動物に提供された栄養療法が、望まれる改善効果をもたらしているかどうか)、および/または健康状態(異常なGIの症状などの、不健康な症状を動物が経験しているかどうかなど)は、動物の移動および/または場所に基づいて判定されうる。動物の移動、場所、および/または行動は、動物の邪魔をしたり、その自然な行動を中断したりすることなく、監視、追跡、および/または記録されうる。例えば、動物は、自らの条件で、かつ自らの予定で、その摂食領域または排泄領域に移動しうるため、摂食領域および/または排泄領域での動物の移動および/または場所を使用して、動物による看破なしに動物の状態を判定してもよい。
【0022】
一実施例において、動物の移動、場所、行動、および/または状態の監視は、一つ以上のタイプのデータの収集によって行われてもよい。データは、動きデータ、場所データ、向きデータ、空間データ、重量データなどを含みうる。データは、摂食、摂飲、休息、走行、排尿、および/または排便などの一つ以上のペット活動中に収集および/または監視されうる。データ(例えば、加速度データ、速度データ、場所データなど)は、一つ以上の方向における(例えばX、Y、および/またはZ方向における)動物の移動を表しうる。データは、動物の活動の痕跡を表しうる。例えば、X、Y、および/またはZ方向の動物の三軸加速度データは、動物の活動の痕跡を表しうる。動物の各活動は、一つ以上の他の活動と異なる痕跡を有してもよい。例えば、動物摂飲は、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、動物摂食は、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、動物排尿は、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、動物排便は、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、動物休息は、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、動物歩行は、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、動物走行は、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、動物跳躍は、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、動物の意思疎通(例えば、ほえること)は、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、動物の引っ掻くことおよび/または掘ることは、痕跡(例えば、固有の痕跡)を有してもよく、その他もある。一つ以上の(例えば、各)痕跡は、一つ以上の痕跡と異なるかまたは同じであってもよい。
【0023】
データ(収集/監視されたデータ、および/または収集/監視されたデータに関連する痕跡データなど)は、動物世話人、獣医などがアクセス可能でありうる、リポジトリに保存されうる。データは、携帯可能な電子装置(例えば、携帯可能な電子装置のアプリケーション)および/またはサーバーを介してアクセス可能でありうる。携帯可能な電子装置は、スマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(「PDA」)、ノートパソコンなどを含むがこれらに限定されない、多数の装置のうちの一つ以上であってもよい。本明細書に記載の通り、データは、動物の行動および/または習慣を識別するために、かつデータに基づいて所有者にデータおよび/または助言を提供するために分析されうる。動物の行動および/または習慣は、動物の活動を表す痕跡によって識別されうる。
【0024】
データは、例えば動物の行動および/または習慣の統計処理のために、経時的に監視、収集、および/または生成されうる。経時的に収集および/または生成されるデータは、経時的に動物の痕跡を生成するために使用されうる。データは、動物の活動、摂取、排出、および/または健康傾向を理解する目的で、以前に収集および/または保存されたデータと比較されうる。痕跡(例えば、動物行動の痕跡)は、以前に監視、収集、および/または生成された痕跡と比較されうる。データ(収集されたデータおよび生成された痕跡など)は、動物の健康状態の変化を判定するために、動物に健康異常が存在するかどうかを判定するために、措置(例えば、栄養改善、栄養療法、栄養介入、栄養サポートなど)が動物の状態を是正しているかどうかを判定するためになど、以前に収集、生成、および/または保存されたデータと比較されうる。以前に収集および/または保存されたデータは、監視されている動物に関連する場合があり、ならびに/または以前に収集および/もしくは保存されたデータは(例えば、比較目的のために)、監視されている動物以外の動物に関連する場合がある。
【0025】
本明細書に記載の通り、療法(栄養療法など)が望まれるかまたは動物に改善効果をもたらしているかどうかを判定するために、動物に健康異常があるかどうかを判定するためになど、動物のカロリーの必要量および/または使用量を判定するために摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息に関する動物の行為を監視してもよい。例えば、薬効のある製品および/または食物製品を介して健康異常について(例えば、世話人または獣医によって)管理されている動物は、管理が動物の状態を改善しているどうかを判定するために観察および/または監視されうる。
【0026】
動物の移動は、動物の活動レベルを判定するために識別されうる。活動レベルは、所定の推奨されるレベルを超える(または下回る)運動を動物が受けているかどうかを判定できる場合があり、動物によって使用されたカロリーの量を判定することなどができる。動物のこうした移動は、動物の前方/後方への動き、動物のよじ登り、動物の跳躍などを含みうる。別の例として、跳躍していることが識別された動物は、健康な動物であると判定されてもよく、一方、跳躍しないことが識別された動物は、けがをした付属器官または他の体の部分を有する動物などの、不健康な動物であると判定されてもよい。経時的に(例えば、履歴データとして)監視され、保存されたパラメータは、経時的な動物の活動状態、カロリー消費・使用、および/または健康における傾向および変化を評価するために、獣医および/または世話人によって使用されうる。
【0027】
経時的な動物の活動状態、カロリー消費・使用、および/または健康などの動物の状態は、判定および/または記録されうる。動物がけが、疾病、疾患などに罹患していると判定されるかどうかは、記録されうる。動物の活動レベル、カロリー消費・使用、および/または健康に関するパラメータは、一期間中に動物が走行、歩行、跳躍、摂食、摂飲、睡眠、排尿、および/または排便した回数を含みうる。一期間中の動物の走行、歩行、跳躍、摂食、睡眠、排尿、排便などの持続時間は、その期間にわたる動物の活動の状態、カロリー消費・使用、および/または健康を判定するために使用されうる。一例として、期間は1時間、1日、1週間、1か月などであってもよい。
【0028】
統計的手法の適用は、動物の状態についての情報を導出するために使用されうる。例えば、動物(例えば、疾病、疾患、ストレスなどを被っていない動物などの、健康な動物)は、一期間中に最小および/または最大回数で走行、跳躍、摂飲、摂食、睡眠、排尿、および/または排便することを期待されうる。動物の健康状態には、重量コントロール(例えば、肥満のコントロール)、アレルギー、腎臓疾患、整形外科的状態、内分泌疾患(糖尿病など)、皮膚および毛の健康、胃腸(GI)の問題、膀胱炎/尿路疾患、肝疾患、歯科的問題、嘔吐、ヘアボール、かゆみ、身震いなどが含まれうるが、これらに限定されない。動物の状態は、(自身をセルフグルーミングする(例えば、なめる)ことによって)自身の世話をすることなどの行為を動物が行うことを含みうる。栄養療法は、動物の一つ以上の健康状態を改善するために使用されうる。(例えば、医学的状態の管理、重量管理、またはライフステージ関連の問題において支援するための)栄養療法および/または栄養サポートを受けている動物は、一期間中に最小および/または最大回数で走行、跳躍、摂飲、摂食、睡眠、排尿、および/または排便することを期待されうる。栄養療法は、例えば動物の重量関連の問題(例えば、過重または肥満の管理)、食物または環境アレルギー、腎臓または膀胱疾患、整形外科的状態、内分泌疾患(糖尿病、甲状腺機能低下または甲状腺機能亢進など)、皮膚および毛の状態、胃腸の(GI)状態、膀胱炎/尿路疾患、肝疾患、歯科的問題、行動の問題またはライフステージ関連の問題(成長および/または発達、妊娠および/または授乳、加齢および/または認知症など)などの、動物の一つ以上の状態の徴候を管理するために使用されうる。
【0029】
上記パラメータの平均、中央値、範囲、および/またはばらつき(例えば、標準偏差、分散、Z値など)は、健康な動物および/または不健康な動物に対して定義されうる。動物が、定義された健康パラメータを、健康な動物に対して定義された量よりも少なく、または多く行う場合、動物は不健康である(例えば、病気である、けがをしている、疾患があるなど)と識別されうる。動物の特性のサブセットを使用して、動物の行動および/または習慣が、健康な動物または不健康な動物を示すかどうかを判定してもよい。こうした特性は、動物の種、体型(例えば、長い、短い、やせた、がっしりした)、品種、年齢、性別、地理的場所、サイズ/重量を含みうる。
【0030】
判定、識別、受信、および/または送信されたパラメータは、記録されうる。パラメータは、例えばシステム起動の瞬間から動物の一生を通して連続的に記録されうる。他の実施例において、パラメータは、所定の期間(例えば、1日、1週間、1か月など)、所定の頻度(例えば、平日に毎日)などで記録されうる。
【0031】
図1は、動物の移動、場所、行動、健康、習慣、および/または他の特性を監視するための例示的なシステムを示す。図1は、センサ102、測定装置104、および/またはストレージ装置112を含むシステム100を示すものの、これは例示の目的でのみ示されていて、かつシステム100が、図1に示したものと比べて少数、同一または多数の装置を含みうることが理解されるべきである。
【0032】
センサ102は、動物の動き(または静止)、動物の活動レベル、動物の向き、動物の場所などを検出するように構成されうる。センサ102は、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、力変換器、変位変換器、圧力変換器、力センサ、変位センサ、圧力センサ、ロードセル、写真カメラ、ビデオカメラ、カムコーダー、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々なフォームファクタのうちの一つ以上であってもよい。実施例において、センサ102は、温度計、心電図(ECG)、フォトプレチスモグラフィ(PPG)装置、マイク、インダクタンス式呼吸プレチスモグラフィ(RIP)装置、光電子プレチスモグラフィ(OEP)装置、または経胸腔インピーダンス装置のうちの一つ以上を含みうる。例えば、カロリー使用量は、生成される熱、心臓/呼吸出力、移動した距離、および/または歩数測定によって評価されうる。ECGおよびPPGは、脈拍/心拍数検出を提供しうる。マイク、RIP、OEPおよびインピーダンスは、呼吸数を提供しうる。
【0033】
さらに、または別の方法として、センサ102は、光学センサ、光反射センサ、LED/フォトダイオードペア光学センサ、LED/フォトトランジスタペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトダイオードペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトトランジスタペア光学センサ、オプトカプラ、光ファイバー結合光学センサ、磁気センサ、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、様々な近接センサ(誘導近接センサ、磁気近接センサ、静電容量式近接センサなど)、および/またはそれらの組み合わせのうちの一つ以上であってもよい。センサ102は、Bluetooth(例えば、classic Bluetoothおよび/またはLow Energy Bluetooth)、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術などの通信回路を含みうる。センサ102は、一つ以上の装置と通信してもよく、例えばセンサ102は、サーバーと通信してもよい。
【0034】
測定装置104は、動物に関連する特性を測定するように構成されうる。測定装置104は、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、リアルタイムクロック、タイマー、カウンター、および/またはそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々なフォームファクタのうちの一つ以上で実装されうる。測定装置104は、Bluetooth、RFID、Wi-Fi、医用インプラント通信システム(MICS)(例えば、MICS/Bluetoothなどの技術のハイブリッド)、および他の無線技術などの通信回路を含みうる。測定装置104は、一つ以上の装置と通信してもよく、例えば測定装置104は、サーバーと通信してもよい。
【0035】
ストレージ装置112は、システム100に、および/またはシステム100から提供されるデータを保存するように構成されうる。データは、例えばセンサ102によって提供された動きデータおよび/または場所データを含みうる。ストレージ装置112の例は、メモリ装置、データストレージ装置、およびそれらの組み合わせ、例えばメモリチップ、半導体メモリ、集積回路(IC)、不揮発性メモリまたはストレージ装置(フラッシュメモリなど)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能な読み出し専用メモリ(EROM)、電気的に消去可能な読み出し専用メモリ(EEROM)、消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPRO)、揮発性メモリ、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、シングルデータレートメモリ(SDR)、デュアルデータレートメモリ(DDR)、クアッドデータレートメモリ(QDR)、マイクロプロセッサレジスタ、マイクロコントローラレジスタ、CPUレジスタ、コントローラレジスタ、磁気ストレージ装置、例えば磁気ディスク、磁気ハードディスク、磁気テープ、光学メモリ装置、例えば光ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、磁気光学ディスク(MOディスク)、および/またはそれらの組み合わせであってもよい。一実施形態において、ストレージ装置は、動物の行動、健康、および/または特性の中間記録、ならびにその後の不揮発性記録のためのフラッシュメモリICへのデータの転送のための、半導体RAM ICを備える。ストレージ112は、USBフラッシュメモリ、外付けハードドライブなどの外部メモリ装置であってもよい。
【0036】
システム100は、例えばシステム100に提供されるデータを計算および/または処理するよう構成されたプロセッサ110を含んでもよい。例示的なプロセッサは、電子回路、システム、モジュール、サブシステム、サブモジュール、デバイス、およびそれらの組み合わせ、例えば中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、処理装置、制御装置、記録のための有形媒体、および/またはそれらの組み合わせであってもよい。ストレージ装置112は、プロセッサ110から得たデータを保存するように構成されうる。プロセッサ110は、Bluetooth、RFID、Wi-Fi、医用インプラント通信システム(MICS)(例えば、MICS/Bluetoothなどの技術のハイブリッド)、セルラーベースの位置システム、および他の無線技術などの通信回路を含みうる。プロセッサ110は、一つ以上の装置と通信してもよく、例えばプロセッサ110は、サーバーと通信してもよい。
【0037】
一実施例において、センサ102、測定装置104、および/またはストレージ112は、スタンドアローン装置を含む、多数の構成で組み立てられることができる。別の実施例において、センサ102、ストレージ112、プロセッサ110は、スタンドアローン装置に組み立てられることができる。他の実施例において、プロセッサ110および/またはストレージ112は、リモートサーバー(例えば、クラウドストレージ装置)などのリモート装置として構成されうる。図1は、プロセッサ110と、センサ102、測定装置104、ストレージ112の各々との間の接続を示すものの、実施例はそのように限定されるべきではない。実施例において、装置のうちの一つ以上は、他の装置のうちの一つ以上と通信しうる(他の装置のうちのいずれかと通信すること、またはいずれとも通信しないことを含む)。例えば、センサ102は、プロセッサ110およびストレージ112と通信してもよく、センサ102は、測定装置104などと通信しなくてもよい。一つ以上の装置をシステム100に追加および/またはシステム100から取り外してもよい。例えば、追加のセンサ102をシステム100に追加してもよく、および/または測定装置104をシステム100から取り外してもよい。
【0038】
動物に関するデータは、動物の移動、場所、活動レベル、カロリー使用量および/もしくは消費量、ならびに/または健康状態の判定のために、処理および/または記録されることができる。例えば、動物が走行、摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息する、回数、持続時間などは、健康な動物に対して望まれる所定のレベルで動物が走行しているかどうか、健康な動物に対して望まれる所定の回数よりも多く動物が摂食しているかどうか、所定の回数を超えてもしくは下回って動物が排便しているかどうか、および/または健康な動物に対して望まれる(例えば、排便のための緊張は、通常の便通よりも長い時間がかかる場合があるため)一例あたり、より長いかもしくはより短い持続時間にわたって動物が摂食もしくは排便しているかどうかを判定するために使用されうる。動物の重量、動物によって(例えば、排泄領域内に)堆積された排泄物の重量、動物の体温、動物によって摂取された食物および/もしくは液体の重量、事象(例えば、摂食、摂飲、排便、排尿)の日付、事象(例えば、摂食、摂飲、排便、排尿)の時刻、ならびに/または動物の移動の時刻を使用して、動物の健康状態を判定することができる。動物による衣服、装置などの使用は、動物の活動レベル、カロリー使用量および/もしくは消費量、ならびに/または健康状態を判定するために使用されうる。例えば、動物によるブーツの着用、エンクロージャ(例えば、膝/肘エンクロージャなどの関節エンクロージャ)、ハーネスなどの使用は、動物の活動レベル、カロリー使用量および/もしくは消費量、ならびに/または健康状態を判定するために使用されうる。動物の一つ以上の活動は、ビデオ録画、写真、および/または音声録音によって記録されてもよく、および/または処理されてもよい。
【0039】
図2は、例示的な活動カラー200の斜視図である。活動カラー200は、特定の動物に関連付けられてもよい(例えば、特定の動物のプロファイルに関連付けられてもよい)。活動カラー200は、カラー部分404に追加される回路402を含みうる。回路402は、プロセッサ、ストレージ、無線通信ハードウェア、一つ以上のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計など)、GPS、温度センサ、水分検出器、バイオメトリックセンサなどを含みうる。無線通信ハードウェアは、トランスミッタおよびレシーバを含みうる。例えば、活動カラー200の無線通信ハードウェアは、Bluetooth Low EnergyまたはRFIDなどの低エネルギー通信装置を含みうる。活動カラー200は、データを保存するためのメモリを含んでもよい。
【0040】
活動カラー200上に位置する加速度計は、XYZ座標空間における動物の三軸加速度など、動物の動きを測定するように構成されうる。動物の加速度、動物の速度の変化、および/または動物の位置の変化を測定および/または判定しうる。ジャイロスコープは、動物の向きの変化および/または動物の回転速度の変化を測定するように構成されうる。磁気計は、例えばNESW平面における、動物の向き(例えば、絶対方位)を測定するように構成されうる。動物の加速度、速度、位置の変化、向きなどを判定することによって、動物の移動(動物の歩調など)を判定してもよい。
【0041】
活動カラー200は、本明細書に記載の通り、場所センサを含みうる。例えば、活動カラー200は、動物の位置を追跡しうる、GPSおよび/または光電センサを含みうる。例えば、GPSおよび/または光電センサは、動物が排泄領域内にいることを示しうる。動物が排泄領域に入る時、例えば自動警報が、一つ以上のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサなど)によって動物の監視(例えば、動き、向きなどの監視)を行うために、システムに送信されうる。活動カラーの電池寿命を節約するために、例えば活動カラー内の装置のうちの一つ以上は、動物が境界線を越える時に起動(例えば、その時にのみ起動)しうる。活動カラー内の一つ以上のセンサは、動物が排泄領域内、排泄領域のあたり、および/または摂食領域内にいる時にのみ起動してもよい。
【0042】
活動カラー200は、動物に関するデータを、サーバー、摂食ボウル、水皿、ネコ用トイレ、および/または他の場所、例えば禁止領域、動物が特定の行動(例えば、ドアもしくは窓の前などで歩き回ったり、破壊行為を行ったりするなどの不安行動)を呈しうる領域に、好ましい場所、例えば犬舎または休息/睡眠領域などにおいて送信しうる。例えば、活動カラー200は、動きデータ、向きデータ、場所データなどを、サーバー、摂食ボウル、水皿、および/またはネコ用トイレに送信しうる。サーバーは、例えば動物活動、動物の動き、動物の痕跡などを判定するために、データの計算を行ってもよい。サーバーは、ユーザーおよび/または一人以上の他の当事者(例えば、獣医、配偶者など)にデータを通信するように構成されうる。実施例において、携帯可能な電子装置は、例えば動物活動、動物の動き、動物の痕跡などを判定するために、データの計算を行ってもよい。携帯可能な電子装置は、データをユーザーおよび/または一人以上の他の当事者(例えば、獣医、配偶者など)に通信するように構成されうる。
【0043】
活動カラーは、バイオメトリック監視センサを有してもよい。バイオメトリック監視センサは、動物の体の測定値および/または計算値を判定するように構成されうる。例えば、温度センサおよび/または心拍数センサを使用して、動物の体温および/または動物の心拍数を判定することができる。バイオメトリック監視センサは、装置(例えば、活動カラー)上に、動物内に(例えば、動物内に移植されて)、または動物上もしくは動物のあたりの別の装置位置に位置してもよい。
【0044】
図3A図3Bは、活動カラー300の例示的な使用を示す。図3Aに示す通り、ネコは、活動カラー300を着用してもよい。図3Bに示す通り、イヌは、活動カラー300を着用してもよい。図3A図3Bに示す実施例はカラーであるものの、活動カラーは例示の目的でのみ示されていて、カラー以外の他のフォームファクタとして提供されうる任意のウェアラブル装置であってもよく、ネコおよびイヌ以外の他の動物によって着用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、活動カラーは、ジャケット、ベスト、帽子、手袋、コンタクトレンズ、リング(例えば、イヤリング)、または動物の外側(または内側)に着用できる任意の他の装置(または装置の組み合わせ)であってもよい。
【0045】
本明細書に記載の通り、活動カラー300は、加速度計などの一つ以上のセンサ302を有してもよい。センサ302は、例えば活動カラー300の外側で、活動カラーに連結されうる。他の実施例において、センサ(例えば、加速度計)は、活動カラー300内に一体的に形成されうる。図3に示す通り、場所センサ310は、システムに含まれてもよい。場所センサ310は、動物上に位置する(例えば、動物によって着用される)か、または動物ではない表面上に位置付けられてもよい。場所センサ310は、近接センサであってもよい。例えば、近接センサを使用して、動物が摂食ボウル、水ボウル、および/または排泄領域などの所定の領域の近くにいるかどうかを判定することができる。
【0046】
センサおよび他の装置を使用して、動物が動物活動(例えば、走行、ジョギング、跳躍、排尿、排便、摂飲、摂食、休息、睡眠など)を行っているかどうかを判定することができる。動物の排尿および/または排便行動および/または習慣は、動物の動きデータ、向きデータ、場所データなどに基づいて判定されうる。
【0047】
本明細書に記載の通り、動物の摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息は、動きデータ(例えば、動物の一つ以上の部分が移動しているかどうか)、向きデータ(例えば、動物の頭部などの、動物の一つ以上の部分が下方向に向いているかどうか)に基づいて判定されうる。動物の摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息は、場所データ(例えば、動物が排泄領域、摂食領域、摂飲領域、休息領域(例えば、ベッド)などの近くにいるかどうか)に基づいて判定されうる。動物の摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息は、場所データおよび動きデータの組み合わせ(例えば、動物が食物皿の近くにいて、頭部が食物皿の方を向いているかどうか)に基づいて判定されうる。
【0048】
動物の動き、場所、向きなどのうちの一つ以上に基づいて、動物の活動の痕跡を判定することができる。動物活動(例えば、動物が排尿、排便、摂食、摂飲、および/または休息しているかどうか)は、動物の一つ以上の痕跡に基づいて判定されうる。動物の痕跡は、引っ掻くこと、(例えば、円を描いて)向きを変えること、かがむこと、嗅ぐこと、排便姿勢、排尿姿勢、蠕動運動などであってもよい。排尿がうまくいったかどうかは、痕跡によって判定されうる。排便がうまくいったかどうかは、痕跡によって判定されうる。痕跡を使用して、摂食、摂飲、排尿、排便、および/または休息にそれぞれ関連のない、摂食、摂飲、排泄、および/または休息領域に近接した事象などの非事象を判定することができる。動物の一つ以上の活動レベル、カロリー使用量および/もしくは消費量、ならびに/または健康状態(例えば、疾患、疾病、けがなど)は、動物の痕跡に基づいて検出されうる。
【0049】
本明細書に記載の通り、動物の活動の痕跡は、監視、収集、および/または生成されたデータ(監視、収集、および/または生成された三軸加速度データなど)を使用して判定されうる。例えば、動物の動きデータは、加速度計などのセンサから収集されうる。動きデータは、動物の加速度データ(例えば、三軸加速度計の行動データ)、速度データ、場所データなどを含みうる。動きデータ(加速度計データなど)は、活動の痕跡と関連付けられうる。例えば、動物の加速度計データは、動物の摂飲、摂食、排尿、および/または排便の痕跡と関連付けられうる。
【0050】
図4A図4Bは、動物監視システムの使用の例示的なスクリーンショットを示す。スクリーンショットは、例えば携帯可能な電子装置上に提供されうる。スクリーンショットは、動物の動物活動(例えば、排尿、排便、摂食、摂飲、走行、速歩き、休息、睡眠、嘔吐、吐き戻し、垂涎、いびき、速い呼吸)についての通知をユーザーに提供する。スクリーンショットに示される通知および動物活動は、例示の目的でのみ示されていて、限定するものではない。実施例において、他の通知および/または他の動物活動を、ユーザーに提供することができる。
【0051】
図4Aは、動物が着用する活動カラー(活動カラー200など)によって収集されたデータの例示的なスクリーンショットを示す。カテゴリー402は、動物の識別を示す。動物の識別は、動物の名前(名前ベイリーなど)、動物の体型、動物の品種、固有のコード(例えば、動物の文字の数字および/または文字)などとすることができる。カテゴリー404は、動物の活動が監視された日付などの、日付を示す。404は日付を示すものの、実施例においてカテゴリー404は日付、曜日、時刻、一年のうちの時期(例えば、夏、冬)、日付の範囲、曜日の範囲、時刻の範囲などであってもよい。
【0052】
カテゴリー406は、動物の体型、動物の品種、動物の性別、動物の年齢、動物に関連する障害および/または状態など、動物に関する情報を提供しうる。カテゴリー408は、カテゴリー404中に監視される動物の活動などの、動物の活動を示しうる。カテゴリー408は、動物が活動を行った持続時間、時刻、周期を含みうる。図4Aは、ベイリーと名付けられたゴールデンレトリバーが2020年9月14日に75分間摂食408A、22分間摂飲408B、15分間排尿408C、6分間排便408Dをした例を示す。
【0053】
図4Bは、図4Aで提供された活動に関する追加の情報を提供する。図4Bに示すカテゴリー(カテゴリー402および404など)は図4Aにおけるカテゴリーに類似している場合があり、それ故に、これらのカテゴリーについて追加の説明は不要である。図4Bに示す例を使用すると、カテゴリー410は、摂飲(図4Aに示す摂飲活動408Bなど)の詳細なカテゴリーに関連しうる。摂飲データは、期間404などの一期間にわたって提供されてもよいが、摂飲データは実施例において他の期間にわたって提供されうる。図4Bは、2020年9月14日にベイリーが摂飲した合計持続時間410A(例えば、22分)を示す。図4Bは、2020年9月14日にベイリーが合計14回410B、摂飲したことをさらに示し、ベイリーの摂飲活動の各々の平均持続時間410Cは、3分であった。
【0054】
動物の監視された活動に基づいて、一つ以上の属性が判定および/または提供されうる。例えば、動物の監視された活動に基づいて、動物の健康状態が判定および/または提供されうる。動物の監視された活動は、一つ以上の他の目的のために、例えば動物の訓練のために使用されうる。一例として、監視された活動は、望まれない源(例えば、ごみ、テーブル)から摂食しないように、および/または望まれない活動(庭内で掘ることなど)を控えるように、動物を訓練するために使用されうる。動物の監視された活動は、動物の用便のしつけなどにおいて補助するために使用されうる。
【0055】
図4Bは、健康な、不健康な、または十分に判定されない健康状態を動物の活動が示すかどうかの表示を提供する。例えば、図4Bに示す通り、概要410は、所与の日にベイリーが平均を超える量の液体を摂取したという表示を提供する。実施例において、概要410は、ある量の液体を動物が摂取することに対する一つ以上の理由を提供しうる。例えば、図4Bに示す通り、概要は、ベイリーによる平均を超える量の液体の摂取は、ベイリーが過剰に運動すること、環境条件(温度が高いことなど)、または健康障害(腎臓障害など)によるものかもしれないことを示しうる。他のデータ(動物の排尿データなど)は、例えば排尿の変則性に加えて動物の活動に変則性があるのかどうかを確認するために、摂飲データとともに使用されうる。排尿の変則性に加えて、一つ以上の他のタイプのデータが(例えば、一つ以上の他のタイプのデータも)、変則性を確認するために使用されうる。
【0056】
本明細書に記載の通り、動物の活動を判定するために、動物のデータ(例えば、動きデータ、移動データ)を監視してもよい。そのような活動には、動物が走行、排便、摂飲、摂食することなどが含まれうる。動物の移動データは、動物の加速度データ、動物の速度データ、動物の場所データなどを含みうる。特に、データの一つ以上の部分(例えば、XYZ要素)(例えば、加速度データ、ジャイロスコープデータなど)は、動物の活動に相関する痕跡を形成しうる。動物の活動を判定するために、加速度および/または痕跡の一つ以上の部分を監視してもよい。
【0057】
図5Aおよび図5Bは、動物の痕跡に関する例示的な動きデータ(三軸加速度データ)を示す。図5Aは、引っ掻く動物の例示的な三軸加速度計データ(例えば、痕跡)を示し、図5Bは、走行する動物の例示的な三軸加速度計データ(例えば、痕跡)を示す。三軸加速度計データのX、Y、および/またはZ要素は、痕跡と関連付けられてもよく、ならびに/または動物の活動を判定するために使用されてもよい。図5A図5Bは、動物の引っ掻きおよび走行の痕跡を示すものの、このデータおよび/または痕跡は例示の目的でのみ示されていて、動物の他のデータおよび/または痕跡が生成および/または識別されうることが理解されるべきである。例えば、動物による生成されたおよび/または識別された痕跡は、動物の摂飲、摂食、排尿、排便、歩行、速歩き、休息、掘ること、跳躍などを含みうる。
【0058】
図5Aおよび図5Bに示す通り、動きデータは、X 510、Z 512、Z 514方向の三軸加速度データを含みうる。動きデータの一つ以上の部分は、時間516などの所定の期間にわたって監視されうる。動きデータの一つ以上の部分(三軸加速度データ)は、例えばネコ、イヌなどの、動物の痕跡に関連しうる。動物の動きデータおよび/または痕跡は、例えば動きデータおよび/または痕跡が関連する活動を判定するために、動きデータおよび/または痕跡の以前のサンプルと比較されうる。動きデータの以前のサンプル、および/または痕跡の以前のサンプルは、動物の活動と関連付けられうる。例えば、動きデータの以前のサンプル、および/または痕跡の以前のサンプルは、動物の活動と関連付けられても(例えば、以前に関連付けられても)よい。動きデータの以前のサンプル、および/または痕跡の以前のサンプルは、手動による識別(ユーザーが手動で活動を痕跡と関連付けることなど)によって、および/または自動的な識別(プロセッサが活動を痕跡と関連付けることなど)によって、動物の活動と関連付けられうる。動きデータの以前のサンプル、および/または痕跡の以前のサンプルは、機械学習モデルを訓練することなどの機械学習技術によって、動物の活動と関連付けられうる。
【0059】
本明細書に記載の通り、活動は、例えば監督されないまたは監督される機械学習技術、深層畳み込みニューラルネットワークなどの、機械学習技術によって、痕跡と関連付けられて(例えば、自動的に関連付けられて)もよい。一例として、機械学習モデルは、以前に収集された動きデータ(痕跡を有する動きデータなど)および識別された動物活動で訓練されうる。機械学習モデルは、この訓練中に動物活動の痕跡を学習しうる。動物活動の痕跡の学習に基づいて、機械学習モデルは、動物の現在および/または将来の動きデータおよび/または痕跡を動物活動として識別しうる。
【0060】
機械学習モデルは、例えば一つ以上の加速度計、ジャイロスコープ、磁気計などの、一つ以上のセンサから記録されたデータを入力として取りうる。機械学習モデルは、動物活動の傾向および/または基準を判定するために、ラベル付けされた行動データを入力として受け取りうる。機械学習技術は、動物の健康との直感的な関連付けを有しない一方で、データから導出されたパターンからの偏差などの、動物の健康状態の変化を判定するために使用されうる。機械学習モデルは、所与の痕跡の標準形態からの偏差を識別して、行動を実施する方法における異常(例えば、歩行の偏り、引っ掻く度合いの上昇など)を識別しうる。
【0061】
痕跡を有する動きデータの以前に収集されたサンプルは、監視されている(例えば、現在監視されている)動物の類似の特性を有する動物と関連付けられうる。例えば、以前に収集された動きデータおよび/または痕跡のサンプルは、監視されている(例えば、現在監視されている)動物の類似の種、品種、年齢、性別などである動物に関連しうる。他の実施例において、動きデータおよび/または痕跡の以前のサンプルは、イヌの収集のために使用される一般的なイヌについての動きデータおよび/または痕跡などの、監視されている動物以外の動物に関連する一般的な情報を含みうる。本明細書に記載の通り、動きデータおよび/または痕跡は、動物の活動を判定するために、一つ以上の以前に生成された痕跡と比較されうる。
【0062】
時系列、二変量、多変量、傾向分析などの、数学的および/またはアルゴリズム的手法を使用して、動物活動(例えば、摂食、摂飲、排尿、排便、睡眠)の傾向を定式化することができる。経時的に収集され、処理されるデータは、動物の行動および習慣の典型的なプロファイルを表すことができる。動物の行動および習慣は、動物の健康状態を判定するために使用されうる。例えば、けがをした、またはそうでなければ病気の動物は、健康な動物と異なる排便習慣を呈する場合がある。傾向分析を使用して、動物の監視された行動、習慣などがランダムであるかどうか、または傾向が発生している場合があるかどうかを判定することができる。
【0063】
データは、例えば動きセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープなど)、近接センサ(例えば、カメラなど)などの、一つ以上のセンサを定期的にサンプリングすることによって捕捉されうる。一連のデジタルデータは、例えば動物活動(例えば、動物の摂食、排尿、排便、または休息)を判定するために処理されうる。データは、装置によってオンザフライ処理されてもよい(例えば、データサンプルが装置に直面する時に方法を適用し、データ全体を保存しない)。データは、装置によって(全部または一部)保存されうる。データは、例えば装置内で遅延して処理されうる。データは、装置の外部で処理されうる。例えば、データは、サーバー、携帯可能な電子装置、および/またはデータの処理を実行しうるデータベースで処理されうる。
【0064】
通知は、例えばユーザー指定の電子メールアドレスに送信される電子メールメッセージ、プッシュ通知、ユーザー指定の携帯電話番号にSMS(ショートメッセージサービス)によって送信されるテキストメッセージ、ユーザー指定のカレンダー内のシステムによってセットアップされるカレンダーリマインダー、ユーザー指定の携帯電話番号または固定電話番号への電話、ユーザーの携帯電話の携帯電話アプリケーションによるメッセージなどの形態で、ユーザーに送達されうる。
【0065】
動物の活動の時刻および/もしくは持続時間、(例えば、摂食領域での)カロリーの摂取、ならびに/または(例えば、排泄領域での)食物もしくは液体の排出が記録されうる。例えば、動物の速歩きの日付および/もしくは時刻、排泄領域への動物の訪問、ならびに/または摂食領域への動物の訪問が記録されうる。動物が排泄領域内にいた持続時間が記録されうる。遊び領域、摂食領域、および/または排泄領域での動物の移動、向き、および/または場所が記録されうる。すべての記録は、例えばテキスト形式またはグラフィック形式によって保存されてもよく、および/または提示されてもよい。
【0066】
動物に関する情報は、携帯可能な電子装置によってアクセスされうる。情報は、本明細書に記載の通り、動物のプロファイル、動物に関する動きデータおよび/または痕跡(例えば、活動の痕跡)、動物の活動、活動に関する概要などに関連しうる。
【0067】
携帯可能な電子装置は、例えば携帯可能な電子装置にダウンロードされたアプリケーションによって、ユーザーインターフェースを提供しうる。ユーザーは、動物に関連付けられたプロファイルを作成しうる。アプリケーションは、動物のプロファイルを表示してもよく、および/または動物の監視情報のアップロードを容易にしてもよい。アプリケーション上に表示されるアイコンまたはシンボルは、監視および/または追跡されている動物活動を指定しうる。例えば、摂食情報を示すために摂食ボウルを表示することができ、排便/排尿情報を示すためにネコ用トイレを表示することができる。こうしたデータは、参照を容易にするためにグラフ形式で表示されうる。
【0068】
図6は、動物監視および/または活動の判定の例示的な方法600を説明する。602にて、データを受信してもよい。データは、センサから、および/または一つ以上の他の装置(測定装置もしくは一つ以上の他の装置など)から受信されうる移動データであってもよい。データは、加速度データ、速度データ、場所データ、バイオメトリックデータなどであってもよい。データは、プロセッサで受信されることができる。
【0069】
データは、動物の場所、動物の動き(または静止)、動物の向きなどを検出するように構成されたセンサ(または他の装置)を介して受信および/または判定されうる。センサは、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、ロードセル、写真カメラ、ビデオカメラ、カムコーダー、接触式温度計、非接触式温度計、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々なフォームファクタのうちの一つ以上であってもよい。さらに、または別の方法として、第一のセンサは、光学センサ、光反射センサ、LED/フォトダイオードペア光学センサ、LED/フォトトランジスタペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトダイオードペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトトランジスタペア光学センサ、オプトカプラ、光ファイバー結合光学センサ、磁気センサ、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、様々な近接センサ(誘導近接センサ、磁気近接センサ、静電容量式近接センサなど)、および/またはそれらの組み合わせのうちの一つ以上であってもよい。
【0070】
センサは、拡散反射、透過ビーム、逆反射、および/または距離設定可能センサなどの、一つ以上の光電センサを含みうる。例えば、領域は光のビームによって画定されうる。光のビームが断たれる時、動物が領域の中に入った、または領域の外に出たと判定されてもよい。センサは、領域内の動物の存在または不在を判定するために使用されうる温度計および/またはマイクを含みうる。例えば、領域(例えば、排泄領域)内に動物によって堆積された尿および/または糞便は、領域の温度または動物の温度を変化(例えば、増加)させる場合がある。マイクを使用して、動物の存在または動物の活動(動物の排尿、排便、または排尿など)を判定してもよい。
【0071】
データは、動き、場所、向きなど、動物のデータであってもよい。例えば、データは、本明細書に記載の通り、三軸データ(例えば、三軸加速度データ)であってもよい。データは、例えば摂飲痕跡、摂食痕跡、排尿痕跡、排便痕跡、引っ掻き痕跡、(例えば、円を描いて)向きを変える痕跡、かがむ痕跡、嗅ぐ痕跡、速歩き痕跡などの、動物活動の痕跡に対応してもよい。実施例において、痕跡は、摂飲活動および引っ掻く活動を行う動物に痕跡が対応するなど、同時に発生する一つ以上の動物活動に対応してもよい。他の実施例において、各痕跡は、単一の活動を表してもよい(例えば、痕跡は、排尿活動の痕跡のみを表してもよい)。
【0072】
604にて、所定のデータを受信してもよい。所定のデータは、メモリ(例えば、リモートサーバーに収納されたメモリ)などの一つ以上の他の装置から受信されうる。所定のデータは、以前に収集された移動データ(例えば、三軸加速度データ)、以前に収集された痕跡データなどであってもよい。
【0073】
606にて、データ(例えば、センサから受信したデータ)の痕跡を判定(例えば、識別)してもよい。データの痕跡は、以前に収集された所定のデータに基づいて判定されうる。例えば、以前に収集された三軸データの痕跡は、動物の摂飲、摂食、排尿、排便などとして識別されうる。こうした例において、動物の三軸加速度データ(例えば、センサから受信した三軸加速度データ)のX、Y、および/またはZ要素の値は、摂飲活動の痕跡として識別された、以前に収集された三軸データと関連付けられうる。加速度データと痕跡との関連付けは、手動で(ユーザーが手動で関連付けを行うことによって)、または自動的に(例えば、機械学習技術によって)、または手動と自動の組み合わせで行われてもよい。動物の痕跡データは、動物の単一の活動(例えば、排便活動)、または動物の複数の活動に対応してもよい。例えば、動物の痕跡データは、排尿活動および引っ掻く活動に対応してもよい。
【0074】
608にて、判定された痕跡に基づいて動物の活動を判定(例えば、識別)してもよい。例えば、606において識別された痕跡であって、602において識別された三軸加速度データと関連付けられた痕跡を使用して、動物の排尿などの、動物の活動を判定してもよい。動物の単一の活動は、判定された痕跡に基づいて判定されてもよく、および/または複数の活動は、一つ以上の痕跡に基づいて判定されてもよい。動物の痕跡および/または活動は、期間(例えば1日、時間など)に関連してもよい。
【0075】
活動(排尿活動など)に関するデータ(例えば、動きデータ)は、図610に示す通り、ユーザーに表示されるなど、ユーザーに提供されうる。こうした例において、ユーザーは、動物が持続時間、特定の回数などにわたって活動(例えば、排尿活動)を行ったことを通知されうる。データは、ユーザーに提供されうる。データは、動物の健康状態を判定するために使用されうる。例えば、動物の健康状態は、動物の活動に基づいてもよい。データは、動物の行動管理および/または訓練のために使用されうる。
【0076】
動物の健康状態(例えば、疾病、けが、疾患など)は、例えば動物活動(例えば、動物活動のタイプ、動物活動の持続時間、動物活動の発生数など)に基づいて判定されうる。例えば、動物の健康状態は、動物が一期間中に摂食、摂飲、睡眠、排尿、排便する回数、摂食、睡眠、排尿、排便の持続時間などに基づいてもよい。期間は、1時間、1日、1週間、1か月などであってもよい。健康状態は、動物活動が(例えば、所定の期間内に)発生する回数、動物活動の持続時間などに基づいてもよい。例えば、健康な動物は、一期間中に最小および/または最多回数で、摂飲、摂食、睡眠、排尿、および/または排便することが期待されうる。上記パラメータの平均および中央値は、健康な動物および/または不健康な動物に対して定義されうる。動物が、定義された健康パラメータを、健康な動物に対して定義された量よりも少なく、または多く行う場合、動物は不健康である(例えば、病気である、けがをしている、疾患があるなど)と識別されうる。
【0077】
本発明を実行する現時点の好適な態様を含む、特定の実施例に関して本発明を説明してきたが、当業者は、上述したシステムおよび技術の多数の変形および並べ替えがあることを認識するであろう。他の実施形態を利用することができ、かつ構造上および機能上の修正が本発明の範囲から逸脱することなく行われうることが理解されるべきである。それ故に、本発明の趣旨および範囲は、添付の特許請求の範囲に記載の通りに広義に解釈されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-03-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第一の動物の動きデータを、センサを介して受信することと、
一つ以上の第二の動物の所定の痕跡を受信することであって、前記一つ以上の第二の動物の前記所定の痕跡が、前記一つ以上の第二の動物の一つ以上の活動と関連付けられている、ことと、
前記第一の動物の前記動きデータに基づいて前記第一の動物の活動の痕跡を一つ以上のプロセッサを介して生成することと、
前記第一の動物の前記活動の前記痕跡および前記一つ以上の第二の動物の前記所定の痕跡に基づいて、前記第一の動物の前記活動を識別することと、
前記第一の動物の識別された前記活動を、表示装置によって表示させることと、を含む方法。
【請求項2】
前記第一の動物の前記動きデータが、X、Y、およびZ方向の前記動きデータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定の痕跡の各所定の痕跡が、前記一つ以上の第二の動物の単一の活動と関連付けられている、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記動きデータが、前記第一の動物の加速度、前記第一の動物の速度、前記第一の動物の場所、または前記第一の動物が移動した距離のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第一の動物の識別された前記活動が、前記第一の動物の摂食、摂飲、排尿、または排便のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記プロセッサのうちの一つ以上を介して、前記第一の動物の識別された前記活動に基づいて前記第一の動物の健康状態を判定することをさらに含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の動物の前記健康状態の前記判定が、前記第一の動物の識別された前記活動の量、または前記第一の動物の識別された前記活動の持続時間に基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第一の動物がネコまたはイヌである、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の動物の前記活動が、機械学習技術によって識別される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
動物の活動を判定するためのシステムであって、
第一の動物の動きデータを受信するように構成されたセンサと、
一つ以上の第二の動物の所定の痕跡を受信するように構成されたメモリであって、前記一つ以上の第二の動物の前記所定の痕跡が、前記一つ以上の第二の動物の一つ以上の活動と関連付けられている、メモリと、
一つ以上のプロセッサであって、
前記第一の動物の前記動きデータに基づいて、前記第一の動物の活動の痕跡を生成するように、
前記第一の動物の前記活動の前記痕跡および前記第二の動物の前記所定の痕跡に基づいて、前記第一の動物の前記活動を識別するように、および、
前記第一の動物の識別された前記活動を、表示装置によって表示させるように、構成された一つ以上のプロセッサと、を備えるシステム。
【請求項11】
前記第一の動物の前記動きデータが、X、Y、Z方向の前記動きデータを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記所定の痕跡の各所定の痕跡が、前記一つ以上の第二の動物の単一の活動と関連付けられている、請求項10または11に記載のシステム。
【請求項13】
前記動きデータが、前記第一の動物の加速度、前記第一の動物の速度、前記第一の動物の場所、または前記第一の動物が移動した距離のうちの少なくとも一つを含む、請求項10~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
前記第一の動物の識別された前記活動が、前記第一の動物の摂食、摂飲、排尿、または排便のうちの少なくとも一つを含む、請求項10~13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記一つ以上のプロセッサが、前記第一の動物の識別された前記活動に基づいて、前記第一の動物の健康状態を判定するようにさらに構成されている、請求項10~14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記第一の動物の前記健康状態の前記判定が、前記第一の動物の識別された前記活動の量、または前記第一の動物の識別された前記活動の持続時間に基づく、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記第一の動物がネコまたはイヌである、請求項10~16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
前記第一の動物の前記活動が、機械学習技術によって識別される、請求項10~17のいずれか一項に記載のシステム。
【国際調査報告】