(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-23
(54)【発明の名称】スパイラルチューブの製造装置および製造方法
(51)【国際特許分類】
B31C 3/00 20060101AFI20231016BHJP
B26D 3/16 20060101ALI20231016BHJP
B26D 1/60 20060101ALI20231016BHJP
B26D 7/18 20060101ALI20231016BHJP
B26D 7/02 20060101ALI20231016BHJP
【FI】
B31C3/00
B26D3/16 B
B26D1/60 E
B26D7/18 B
B26D7/18 E
B26D7/02 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521897
(86)(22)【出願日】2021-09-07
(85)【翻訳文提出日】2023-06-07
(86)【国際出願番号】 EP2021074575
(87)【国際公開番号】W WO2022078675
(87)【国際公開日】2022-04-21
(32)【優先日】2020-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510011101
【氏名又は名称】インターナショナル トバコ マシーネリー ポーランド エスピー.ゼット オー.オー.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164471
【氏名又は名称】岡野 大和
(72)【発明者】
【氏名】クシシュトフ ソトウスキー
【テーマコード(参考)】
3C021
3E075
【Fターム(参考)】
3C021CC02
3C021FC04
3E075AA05
3E075BA72
3E075CA02
3E075DA03
3E075DA14
3E075DA32
3E075DB02
3E075DB14
3E075DC63
3E075DD02
3E075DD09
3E075DD33
3E075DD43
3E075FA04
3E075FA05
3E075FA06
3E075GA02
3E075GA03
3E075GA04
(57)【要約】
本出願の対象は、材料ストランド10、10’を供給するための少なくとも2つの供給ユニット4、4’、材料ストランド10、10’に接着剤を供給するための少なくとも1つの接着ユニット5、成形ロッド13および連続スパイラルチューブ3の成形片に巻きつけられた成形ストリップ14を備える成形ユニット6、連続スパイラルチューブ3から個々のチューブを切り離すための切断ヘッド7と備える、少なくとも2層を有するスパイラルチューブ2を製造するための装置1である。本装置は、成形ロッド13および切断ヘッド7の間に、形成されたまたは一部形成された連続スパイラルチューブ3またはスクラップ部3Aを切断するための切断ユニット8が位置することを特徴とする。本出願の対象は、装置1を用いた、少なくとも2層を有するスパイラルチューブ2を製造するための方法でもある。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料ストランド10、10’を供給するための少なくとも2つの供給ユニット4、4’と、
前記材料ストランド10、10’に接着剤を供給するための少なくとも1つの接着ユニット5と、
成形ロッド13、および連続スパイラルチューブ3の成形片に巻きつけられた成形ストリップ14を備える成形ユニット6と、
連続スパイラルチューブ3から個々のチューブを切り離すための切断ヘッド7と
を備え、前記成形ロッド13および前記切断ヘッド7の間に、形成されたまたは一部形成された前記連続スパイラルチューブ3またはスクラップ部3Aを切断するための切断ユニット8が位置することを特徴とする、少なくとも2層を有するスパイラルチューブ2を製造するための装置1。
【請求項2】
連続スパイラルチューブ3の切断部3Cを除去するためのコンベアユニット9を備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コンベアユニット9が少なくとも2つのコンベアローラ24、25を備えることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記コンベアユニット9が凹状の周面を有する少なくとも1つのコンベアローラ24Aを備えることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記コンベアユニット9が凸状の周面を有する少なくとも1つのコンベアローラ25Aを備えることを特徴とする、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記コンベアローラ24の1つをローラ駆動ユニットによって駆動することを特徴とする、請求項2から5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
少なくとも1つの前記コンベアローラ24が調整可能であることを特徴とする、請求項2から6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
前記切断ユニット8が偏心して取り付けられたまたは螺旋状の切断刃を有する少なくとも1つの円形ナイフ20、21を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
前記切断ユニット8の領域内に吸引ノズル34が位置することを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
少なくとも2つの層を有するスパイラルチューブ2を製造するための方法であって、装置1において、
少なくとも2つの前記供給ユニット4,4’によって前記材料ストランド10、10’を供給することと、
少なくとも1つの前記接着ユニット5によって材料ストランド10、10’へ接着剤を供給することと、
前記成形ロッド13、および前記連続スパイラルチューブ3の成形片に巻きつけられた前記成形ストリップ14を備える成形ユニット6によって連続スパイラルチューブ3を形成することと、
切断ヘッド7によって、成形ロッド上に形成された連続スパイラルチューブ3から個々のチューブ2を切り離すことと
を含み、
チューブ2の製造のための装置1を停止することと、
切断ユニット8によって、成形ロッド13および切断ヘッド7の間に少なくとも部分的に形成された連続スパイラルチューブ3または連続チューブ3のスクラップ部3Aを切断することと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
連続チューブの切断されたスクラップ部3Cが前記連続スパイラルチューブ3と逆方向の前記コンベアユニット9によって除去する追加のステップを備えることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記スクラップ部3Cからの断片3Zを切断し、切断された断片3Zを除去することを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記切断された断片3Zを吸引することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
連続スパイラルチューブ3を切り開くと同時に、連続チューブの断片3Xを切り出すことを特徴とする、請求項10から13のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、スパイラルチューブの製造装置および製造方法である。
【0002】
食品業界の多くの分野で、巻いた後にチューブ層を構成する材料ストランドを巻くことによって製造されるスパイラルチューブが使用されている。スパイラルチューブは複数の層を有していてもよいが、安定した形状を有するチューブを製造するためには少なくとも2層の材料が必要である。スパイラルチューブの製造装置は文書DE1786551A1、EP1631425B1、US3150575A、US4378966A、US3942418A、WO2020099360A1、WO2020099361A1などで知られる。スパイラルチューブを水平方向および垂直方向の両方で形成する装置が知られており、個々のチューブは通常形成されるチューブの移動方向にスライドするように配置された移動円形ナイフによって切り取られる。
【0003】
本発明によって解決される課題はスパイラルチューブの製造装置および製造方法の提供であり、作業者の手作業を必要としないあるいは最小限とし、連続管の断片を除去することができるスパイラルチューブの製造装置及び製造方法を提供することである。
【0004】
本発明の対象は、少なくとも2つの層を有し、材料ストランドを供給するための少なくとも2つの供給ユニットと、材料ストランド上に接着剤を供給するための少なくとも1つの接着剤ユニットと、成形ロッドおよび連続スパイラルチューブの成形片に巻きつけられた成形ストリップを備える成形ユニットと、連続スパイラルチューブの個々のチューブを切断するための切断ヘッドとを備えるスパイラルチューブの製造装置である。本発明にかかる装置は、成形ロッドおよび切断ヘッドの間に、形成されたまたは一部形成された連続スパイラルチューブまたはチューブのスクラップ部分を切断するための切断ユニットを備えることを特徴としている。
【0005】
本装置は、連続スパイラルチューブの切断部を除去するためのコンベアユニットを備えていることを特徴としていることが好ましい。
【0006】
本装置は、コンベアユニットが少なくとも2つのコンベアローラを備えることを特徴としていることが好ましい。
【0007】
本装置は、コンベアユニットが凹状の周面を有する少なくとも1つのコンベアローラを備えることを特徴としていることが好ましい。
【0008】
本装置は、コンベアユニットが凸状の周面を有する少なくとも1つのコンベアローラを備えることを特徴としていることが好ましい。
【0009】
本装置は、コンベアローラの1つをローラ駆動ユニットによって駆動することを特徴としていることが好ましい。
【0010】
本装置は、少なくとも1つのコンベアローラが調整可能であることを特徴としていることが好ましい。
【0011】
本装置は、切断ユニットが偏心して取り付けられたまたは螺旋状の切断刃を有する少なくとも1つの円形ナイフを備えることを特徴としていることが好ましい。
【0012】
本装置は、切断ユニットの領域内に吸引ノズルが位置することを特徴としていることが好ましい。
【0013】
本発明の対象は、材料ストランドを少なくとも2つの供給ユニットによって供給し、少なくとも1つの接着ユニットによって材料に接着剤を供給し、成形ロッドおよび連続スパイラルチューブの成形片に巻きつけられた成形ストリップを備える成形ユニットによって連続スパイラルチューブを形成し、切断ヘッドによって成形ロッド上に形成された連続スパイラルチューブから個々のチューブを切り離す装置において、少なくとも2つの層を有するスパイラルチューブを製造する方法でもある。本発明にかかる方法は、チューブの製造装置を停止することと、少なくとも部分的に形成されたスパイラルチューブまたは連続チューブにおける成形ロッドおよび切断ヘッドの間のスクラップ部分を切断することを特徴とする。
【0014】
本方法は、連続チューブの切断されたスクラップ部を連続スパイラルチューブと逆方向のコンベアユニットによって除去する追加の手順を備えることを特徴としていることが好ましい。
【0015】
本方法は、スクラップ部分から断片を切断し、切断片を取り除くことを特徴としていることが好ましい。
【0016】
本方法は、切断片を吸引することを特徴としていることが好ましい。
【0017】
本方法は、連続スパイラルチューブの切断と同時に連続チューブの断片を切り出すことを特徴としていることが好ましい。
【0018】
本発明の適用によって、連続チューブのスクラップ片が作業者の手作業なしで除去することが可能となってもよく、完成した個々のチューブを受け取るユニットに不良なチューブまたは低品質なチューブが送られることはない。
【0019】
本発明の目的は以下の図面によって好ましい実施形態が詳細に示される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図2】第一の実施形態における切断ユニットおよびスパイラルチューブの製造過程におけるコンベアユニットを示す。
【
図3】スクラップ部を切断する前のコンベアユニットを示す。
【
図4】連続管を切断した後の切断ユニットおよびコンベアユニットを示す。
【
図5】下側スクラップ部の除去中における切断ユニットおよびコンベアユニットを示す。
【
図6】上側スクラップ部の除去中における切断ユニットおよびコンベアユニットを示す。
【
図7】螺旋状の刃先を有する円形ナイフおよびその連続チューブに対する位置関係を示す。
【
図8】第二の実施形態における切断ユニットおよび下側スクラップ部除去時のコンベアユニットを示す。
【
図9】スパイラルチューブ製造時のコンベアユニットのローラを示す。
【
図10】スクラップ部除去時のコンベアユニットのローラを示す。
【0021】
連続スパイラルチューブ3から切り離されたスパイラルチューブ2を製造するための装置1は、材料ストランドを供給するための供給ユニット4を備え、さらに接着ユニット5、成形ユニット6、切断ヘッド7、切断ユニット8、コンベアユニット9を備える。
【0022】
材料ストランドを供給するための供給ユニット4は、材料ストランドをボビンから巻き戻し、かかるストランドを成形ユニット6に供給するように適合されている。
図1に示される実施形態は、2つの材料ストランド10、10’を供給するための2つの供給ユニット4、4’を備える装置1を示す。単純化のために、材料ストランド10、10’が巻き戻されるボビンは図に示されていない。材料ストランド10、10’は、複数のローラを通され、図において最後のローラは材料ストランド10、10’のそれぞれについて11、12と示されており、これらのローラから材料ストランド10、10’は成形ユニット6内の成形ロッド13に直接流れる。材料ストランド10’は、接着剤をストランドの表面に連続的に供給する接着剤ユニット5を通過する。
【0023】
成形ユニット6は、材料ストランド10、10’を受け取りスパイラルチューブの層が材料ストランド上に連続的に形成されるように材料ストランドを巻くように適合されており、以下の説明において、形成されたチューブ3は連続チューブまたは連続スパイラルチューブと呼ぶことにする。成形ユニット6は、成形ロッド13、成形ストリップ14、および成形ストリップ14の駆動ユニット15を備える。ローラ16、17はそれぞれ駆動ローラであってもよく、
図1に示す実施形態において、駆動はローラ16を経てモータMから成形ストリップ14に伝達される。
【0024】
切断ヘッド7は成形ユニット6の下方に位置し、連続スパイラルチューブ3の個々のスパイラルチューブ2を切断するように適合されている。切断ヘッド7は可動円形ナイフが取り付けられた回転体を備え、連続スパイラルチューブ3のチャネルは成形ロッド13と同軸に位置する。円形ナイフは自身の軸を中心に回転し、チューブを切断する際には、連続チューブの形成速度と同じ速度で本体の回転軸と平行に移動し、これによって可動連続チューブ3の個々のスパイラルチューブの切断が可能となる。このような切断ヘッドの動作はWO2020099361A1においてより詳細に説明されている。それぞれのスパイラルチューブ2は切断ヘッド7から任意の方法で受け取られてもよい。
【0025】
切断ユニット8は成形ロッド13および切断ヘッド7の間に位置し、連続スパイラルチューブ3を切り開くように適合されている。切断ユニット8は、連続チューブ3を切り開くと同時に連続チューブ3の断片を切り出すように適合させることができる。切断ユニット8は、連続チューブの貫通チャネル18を備え、連続スパイラルチューブ3は貫通チャネル18を通って軸方向に移動する。切断ユニット8はナイフシャフトを備えていてもよく、一方でナイフシャフトには少なくとも1つの円形ナイフまたは螺旋状の切刃を有するナイフが取り付けられ、円形の切刃を有する円形ナイフはナイフシャフトの回転軸に対して偏心して取り付けられていてもよい。
図2に示す実施形態において、ナイフシャフト19はその回転軸kが貫通チャネル18の軸mと平行になるように回転可能に取り付けられているが、ナイフシャフト19には螺旋状の切刃30を有する2つのナイフ20、21が設けられており、
図7には連続チューブ3を切断する回転を行う前のナイフ20、21の貫通チャネル18および連続チューブ3に対する位置が示されている。ナイフシャフト19はモータ22および歯付きベルトギア23によって駆動される。モータ22はナイフシャフト19がナイフ20、21とともに1回転して停止するようにストロークサイクル動作に適合している。
図3は回転を行う前、すなわち連続チューブ3を切断する前の状況を示し、
図4はナイフシャフト19によって行われる回転の後の状況を示し、連続スパイラルチューブ3または連続チューブ3のスクラップ部3Aは切断中に移動しないまたは低速で動く。なお、スクラップ部3Aの切断によって生じた上側スクラップ部3Bおよび下側スクラップ部3Cは断片的に切断して除去することができるが、これについては以下の説明で述べる。
【0026】
切断ユニット8は、連続チューブ3の切断、上部円形ナイフ20によって下方に移動した上側スクラップ部3Bの切断、および下部円形ナイフ21によって上方に移動した下側スクラップ部3Cの切断に適合している。1つの円形ナイフを備える切断ユニット8の場合(
図8)、上側スクラップ部3Bおよび下側スクラップ部3Cの切断には同じナイフ20が使用される。
【0027】
切断ユニット8の下には連続チューブの下側スクラップ部3Cを除去するように適合されたコンベアユニット9が位置しており、一方で下側スクラップ部3Cは、かかる部分の搬送中に切断されることがある。コンベアユニット9は、コンベアローラ24、25を備える(
図2)。駆動用搬送ローラ24は円筒状の周面または凹状の周面24A(
図9)を有し、連続チューブ3とは反対側に位置する調整用搬送ローラ25は、凸状の周面25Aを有する。調整可能なコンベアローラ25は、ポイント28に回転可能に取り付けられたレバー26の端部27に取り付けられている。レバー26の他端29には、多関節のアクチュエータ31が取り付けられている。アクチュエータ31の動作によって、
図3および
図10に示すように、連続チューブ3が駆動コンベアローラ24および調整コンベアローラ25の間で絞られるように、調整コンベアローラ25の位置が変更される。駆動コンベアローラ24はモータ32によってベルトギア33を介して駆動される。搬送ローラ24の駆動は、ストロークサイクルで動作する。スクラップ部3Cの除去の際、搬送ローラ24は、当該部が上方に移動するように一方向に回転するが、ローラ24の駆動には、回転アクチュエータが使用されてもよい。
【0028】
スパイラルチューブの製造装置1の動作中、材料ストランド10、10’は供給ユニット4、4’から成形ユニット6に供給され、材料ストランド10、10’は成形ロッド13の周りに巻き付けられる。第1の材料ストランド10は第1として巻かれ、第2の材料ストランド10’は第2として巻かれ、後者の片側には接着ユニット5によって接着剤層が塗布される。供給された材料ストランド10、10’は、成形ストリップ14によって成形ロッド13に押し付けられる。成形ストリップ14の成形ループ14Aは、かかるストリップの移動中に、材料ストランド10、10’が成形ロッド13に対して、互いに同時に押圧され、成形される連続スパイラルチューブが回転し直線的に移動する。可動連続スパイラルチューブ3は、切断ヘッド7によって個々のチューブ2へと切断される。
【0029】
短時間の停止後、装置1は再稼働させられてもよい。装置1の停止後または運転終了後、スパイラルチューブ2が製造される装置1には、連続チューブ3Aのあるスクラップ部分が残り、そのスクラップ部分はもはや個々のチューブを製造することができないまたは品質の低下したチューブのみを製造することができる。供給される材料ストランド10、10’に欠陥が検出された場合、装置1は停止され、装置内に残る少なくとも部分的に適切に形成された連続チューブ3Aは、スクラップ部3Aとして扱われ、除去されるべきである。除去の過程で、連続チューブのスクラップ部3Aは、調整コンベアローラ25によって駆動コンベアローラ24に押し付けられ、その後切断ユニット8およびコンベアユニット9が交互に作動される。切断ユニット8の最初の作動によって、円形ナイフ20、21が回転し、その結果スクラップ部3Aを上側スクラップ部3Bおよび下側スクラップ部3Cに切断し、吸引ノズル34(
図4)によって除去される断片3Xを切り出す。この他、連続スパイラルチューブ3の切断時に断片3Xを切り出すようにしてもよい。搬送装置9の搬送ローラ24の回転によって下側スクラップ部3Cが上方に移動し、円形ナイフ21の回転によって下側スクラップ部3Cから連続する断片3Zが切り取られ、その後下側スクラップ部3Cの移動および切断を交互に行い、連続する断片3Zは吸引ノズル34によって除去される(
図5)。連続チューブの下側スクラップ部3Cはスクラップ部3Cが完全に除去されるまで当該部分の連続する断片が移動され切断される。スクラップ部3Cの最後の断片は先に切断された断片3Zよりも長さが短くてもよく、上方に移動されて吸引ノズル30によって除去されてもよい。
【0030】
1つの円形ナイフ20のナイフ軸19’の場合、スクラップ部3Aは切断されるのみである。下側スクラップ部3Cはコンベアユニット9(
図8)によって、上下方向に偏向して除去することができる。
【0031】
装置1の停止後、成形ロッド13上および成形ロッド13の下には、成形された連続スパイラルチューブ3の特定の部分がある。機械の長時間の停止後、生産が再開される前に、任意の乾燥した接着剤を有する材料ストランド10’およびチューブのスクラップ部3Aの両方が除去されてもよい。連続チューブ3を切断し、下側スクラップ部3Cを除去した後、上側スクラップ部3Bを除去する必要がある。装置1を低速で起動し、切断装置8を起動する。上側スクラップ部3Bは下方に移動し、切断ユニット8によって断片3Yに切断される(
図6)。接着剤が乾燥した材料ストランドにはチューブが形成されており、かかるチューブも下方に移動し、断片3Yに切断される。スクラップ部3Bの移動は、切断ユニット8の作動と段階的かつ交互に行われることがある。チューブの上側スクラップ部3Bおよびそれに接続されたスクラップ材料ストランドを除去した後、装置1は、チューブ2の製造のための準備が整う。また、製造開始の場合、まだ接着剤が塗布されていない材料ストランドが装置内に挿入されると、上側スクラップ部3Bを除去する場合と同様に、そのストランドで形成された連続チューブ3の一部の断片を除去する必要がある。
【0032】
本発明にかかるスパイラルチューブの製造装置は、水平方向、すなわち成形ロッドが水平方向に向けられていても作動する。
【国際調査報告】