(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-23
(54)【発明の名称】スーツケースを保護する包装具
(51)【国際特許分類】
A45C 13/00 20060101AFI20231016BHJP
B65D 77/00 20060101ALI20231016BHJP
【FI】
A45C13/00 Z
B65D77/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546391
(86)(22)【出願日】2021-10-08
(85)【翻訳文提出日】2023-04-10
(86)【国際出願番号】 ES2021070736
(87)【国際公開番号】W WO2022074279
(87)【国際公開日】2022-04-14
(32)【優先日】2020-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523134277
【氏名又は名称】ビングボックス イベリカ、エセ.エレ.
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴメス ヌニェス、ホセ イグナシオ
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンデス カルモナ、ホルヘ
【テーマコード(参考)】
3B045
3E067
【Fターム(参考)】
3B045AA02
3B045BA00
3B045CB05
3B045CE09
3B045FA01
3B045FC10
3B045IA09
3B045LA10
3B045LB02
3E067AA11
3E067AB99
3E067AC01
3E067BA06A
3E067BB02A
3E067BC06A
3E067EA04
3E067ED08
3E067ED15
3E067EE18
3E067EE40
3E067FA01
3E067FC01
(57)【要約】
段ボール紙製の包装具であって、段ボール紙の型抜きシートの開発から作られたことを特徴とするスーツケース保護材である。長方形で水平方向に伸びた長尺の主部が画定され、垂直方向の折り線によって、直方体容器の2つの大側面(1、1´)及び小側面(2´)を画定し、垂直方向の折り線によって、直方体容器の2つの大側面(1、1´)及び小側面(2´)を画定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スーツケースの包装具であって、段ボール紙製であり、長方形であり水平方向に延在する大側面が画定され、垂直方向の折り曲げ線により、直方体容器の2つの大側面(1、1´)及び小側面(2、2´)を画定し、垂直方向の前記折り曲げ線により前記直方体容器の2つの前記大側面(1、1´)と前記小側面(2、2´)を画定することで、前記大側面のうちの1つに横方向に関連するタブ(3)を取り付けることにより前記直方体容器が形成され、前記大側面(1、1´)の下縁と前記小側面(2、2´)の下縁から現れるフランジを折りたたみ接着剤で固定することで前記直方体容器の底部を画定し折りたたみ可能な前記直方体容器が形成され、前記フランジの角に設けられた凹部が、包装される前記スーツケースの車輪のための窓を画定し、前記直方体容器の上開口が、接着剤による取り付け手段が設けられた前タブ(10)及び後タブ(9)で補助される一対の小タブ(11、11´)と、前記スーツケースの伸縮ハンドルの通過のための窓を画定する凹部とを含み、後フラップ(9)は、前フラップ(10)から接着された領域を分離することを可能にする切裂き線(15)を含んでもよいことを特徴とする、スーツケースの包装具。
【請求項2】
前記直方体容器の前記小側面の少なくとも1つに、前記小側面の中央領域に対応して、前記直方体容器の内側に収納できる前記スーツケースを手動で把持するためのハンドルの通路のための窓を画定する長方形の持ち上げ線(16)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のスーツケースの包装具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に空港、バス駅、列車駅等での使用のために設計された、スーツケースの保護手段を提供することを明白な目的とするスーツケースを保護するための包装具に関する。本発明の目的は、スーツケースを打撃、スクラッチ等に対して保護することに加えて、スーツケースの不正改造を証明する手段を決定する手段を提供することである。本発明は、新しい保護手段を提供することを目的とし、この保護手段は、一旦実装されると、スーツケースを従来通りに使用することができ、すなわち、その伸縮ハンドルおよびホイールを操作可能なままにし、これらは全て、よりエコロジーで環境に優しい構造とし、100%リサイクル可能とする。
【背景技術】
【0002】
よく知られているように、飛行機、バス、列車であっても、スーツケースが一定量を超えた場合には、荷物倉庫または乗客とは別の収容室に保管しなければならず、これにより、例えば、それらに含まれる付属品を取り除くような不正改造が可能となる。この問題を回避しようとして、透明な樹脂フィルムでスーツケースを多数回巻き上げる包装サービスが知られており、そのため、フィルムを除去することは、いかなる機会にも避けたい傾向がある多大な時間の無駄であり、また、不正操作も注目される。このシステムの根本的な問題は、大量の樹脂を使用することであり、そのための環境問題がある。
【発明の概要】
【0003】
スーツケースを保護するために推奨される包装具は、単純であるが効果的な解決法に基づいて、完全に満足できる方法で上記の問題を解決する。より具体的には、本発明の包装具は、型抜きされた段ボール紙シートの開発から得られる、内部に収容されるスーツケースに従った寸法の、細長い長方形部分を備えた直方体状の段ボール紙の箱に基づいており、4つの垂直の折り線を備えた、水平に細長い長方形部分から、箱の4つの側壁と閉鎖フランジは、折りたたみ可能で組み立てが容易な管状体を得るために、4つの垂直の折り線で箱を接着することによって画定され、底部と上部のみが以下に説明されるように組み立てられる必要がある。
【0004】
側壁の下縁からは、両面接着テープ及び切欠きを備えた、対応する折り目のついた4つのタブが現れ、組み立てられると、スーツケースの車輪用の凹部が形成される。一旦組み立てると、前述の接着剤のため下側を取り外すことができない。
【0005】
また、4つの折りたたみフラップがケースの側壁の上縁から出ており、それらを一緒に接着するための接着剤が備えられており、また、ケースの伸縮ハンドルのための窓を提供する切欠きが備えられている。
【0006】
これらのフラップのうちの1つ、具体的には、より大きな側面の1つに結合されたものは、長手方向の切裂き線を有し、これにより、ユーザは、一旦、移動が完了すると、それを切り裂くことによって、容器の内部にアクセスすることができる。
【0007】
最後に、注目すべき点は、ボックスのより小さい側壁にも切裂き線が含まれ、切裂き線は、いくつかのケースがそれらのより小さい側壁の1つにある手動グリップハンドルにアクセスするためのそれぞれの長方形の窓を画定することである。この構造から以下の利点が導かれる。樹脂の使用を回避する100%エコロジーでリサイクル可能で環境に優しい製品であり、より容易に(より少ない時間消費で)取付けと取外しができ、打撃やスクラッチに対するより高いレベルの保護をケースに提供し、どんな種類の不正改造も防止する非保護システムであり、広告に理想的な大きなラベル貼付け可能な表面を提供し、完全にプリズム状の直方体であるように貨物倉内の荷物の安定性を改善する。
【0008】
以下に記載される説明を補完するために、また、発明の特性のより良い理解を助けるために、その実用化の好ましい例に従って、一連の図面がこの説明の不可欠な部分として含まれ、その図面は例示的かつ非限定的な目的のために以下に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の目的に従って製作されたスーツケースを保護する包装具の組立てのための展開の初期段階における斜視図を示す。
【
図3】
図3は、底部が組み立てられ、上部が開口した状態の包装具の斜視図を示す。
【
図4】
図4は、最終的に、閉鎖位置での包装具の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以上の図を見ると、本発明の包装具は、段ボール紙の型抜きシートの開発から作られていることが分かる。本発明の包装具は、長方形で、細長い開口が画定され、これにより、垂直な折り目の手段によって、直方体容器の2つの大側面(1、1´)及びより小側面(2、2´)を画定する。この角柱は、大側面(1)の1つに横方向に関連するタブ(3)を取り付けることによって形成され、フリーな小側面(2)に固定される。
図3に示されるように、大側面(1、1´)の下縁から、対応する折り目を有する大タブ(4、4´)が出てきて、小側面(2、2´)は、小フラップ(5、5´)を有し、これらは全て、両面粘着テープで接着することによって底部を形成する これらのフラップの他方の側は、箱が組み立てられたときに剥がされるワックスやシリコンでコーティングされた紙で保護されるであろうが、大フランジ(4、4´)は、それらの内側および外側の角の両方に影響を及ぼす矩形の凹部(6)を有し、一方、小さいフランジは、それらの内側の角のみに影響を及ぼす矩形の凹部(7)を有するので、底部が組み立てられたときには、両方の凹部が包装されるスーツケースの車輪のための窓を作る。
【0011】
包装具の上開口に関しては、壁の上縁または大側面(1、1´)の上縁に対応して、前フラップ(10)および後フラップ(9)があり、前者は、そのフリーな上縁に「U」字状の切欠き(13)を有する一方、後者は、フラップのヒンジ領域に対応して矩形の切欠き(14)を組み込み、大側面(1´)の上端に部分的に影響を及ぼし、一方、小側面(2、2´)から、それらの後部および上縁に「L」字状の凹部(12)を含む2つの小タブ(11、11´)が出て、これらの凹部は、容器の上開口の閉鎖時に一致し、それを通ってスーツケースの伸縮ハンドルを取り出すことができる単一の共通の窓を形成する。
【0012】
この閉鎖のために、一旦スーツケースがスーツケースに正しい向きで挿入されると、小タブ(11、11´)が折り畳まれ、次いで前タブ(10)が折り畳まれ、最後に、後タブ(9)の内側面に固定された1つまたは複数の両面接着剤に設けられた対応するパラフィン紙のシートを除去した後、このタブは、前タブ(10)に動かぬように固定される。
【0013】
後フラップ(9)は、容器が一旦閉じられると見える唯一のものであるが、前フラップから接着された領域を分離することを可能にする長手方向の切裂き線(15)を有するものとし、スーツケースを取り外すために、切裂き線を破断しなければならず、したがって切裂き線はそれが改ざんされたことを示す。
【0014】
最後に、小側面は、それらの中央領域に長方形の持ち上げ線(16)を組み込むことが可能であり、いくつかのスーツケースがそれらの側面のうちの1つに組み込む対応する手動グリップハンドルの通過のためのウィンドウを画定することを指摘するだけである。
【国際調査報告】