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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-24
(54)【発明の名称】電子デバイスおよび拡張アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16M 11/00 20060101AFI20231017BHJP
   F16B 21/08 20060101ALI20231017BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20231017BHJP
【FI】
F16M11/00 A
F16B21/08
H04N23/50
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519099
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(85)【翻訳文提出日】2023-05-01
(86)【国際出願番号】 CN2021121232
(87)【国際公開番号】W WO2022068792
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】202011066008.X
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルヴ、ダンフア
(72)【発明者】
【氏名】チアン、カイジュン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ムハオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ジュンピン
(72)【発明者】
【氏名】ズ、フアンチャオ
【テーマコード(参考)】
3J037
5C122
【Fターム(参考)】
3J037AA02
3J037BB02
3J037DA02
3J037DA12
3J037DB02
3J037DC01
5C122DA11
5C122GE01
5C122GE07
5C122GE11
(57)【要約】
本願は、電子デバイスの技術分野に関し、プライマリデバイスアセンブリの機能の拡張中の高い困難性および低い柔軟性などの問題を解決するために、電子デバイスおよび拡張アセンブリを提供する。本願において提供される電子デバイスは、プライマリデバイスアセンブリおよび拡張アセンブリを含む。プライマリデバイスアセンブリは、第1のハウジングおよびプライマリ本体回路を含み、第1のハウジングは、第1の収容キャビティを有し、プライマリ本体回路は、第1の収容キャビティ内に配置されている。拡張アセンブリは、第2のハウジングおよび拡張回路を含む。第2のハウジングは、第2の収容キャビティを有し、拡張回路は、第2の収容キャビティ内に配置されており、拡張回路は、プライマリデバイスアセンブリの機能を拡張するために、または向上させるために、プライマリ本体回路に信号接続されている。拡張アセンブリおよびプライマリデバイスアセンブリの間の迅速な設置および分解を実装するために、第1のハウジングは、第1の設置構造を有し、第2のハウジングは、第2の設置構造を有し、第1の設置構造は、拡張アセンブリおよびプライマリデバイスアセンブリの間の着脱可能な接続を実装するために、第2の設置構造に着脱可能に接続されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プライマリデバイスアセンブリおよび拡張アセンブリを備え、
前記プライマリデバイスアセンブリは、第1のハウジングおよびプライマリ本体回路を有し、ここで、前記第1のハウジングは、第1の収容キャビティを含み、前記プライマリ本体回路は、前記第1の収容キャビティ内に配置されている;
前記拡張アセンブリは、第2のハウジングおよび拡張回路を有し、ここで、前記第2のハウジングは、第2の収容キャビティを含み、前記拡張回路は、前記第2の収容キャビティ内に配置されており、前記拡張回路は、前記プライマリ本体回路に信号接続されている;および
前記第1のハウジングは、第1の設置構造を含み、前記第2のハウジングは、第2の設置構造を含み、前記第1の設置構造は、前記第2の設置構造に着脱可能に接続されている
電子デバイス。
【請求項2】
前記第1の設置構造は、第1の方向に沿って設けられたスロットを含む;および
前記第2の設置構造は、前記第1の方向に配置されたトングを含み、前記トングは、前記スロットへ挿入されている
請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
電子デバイスは、留め具をさらに備える;
前記第1の設置構造は、第2の方向に沿って設けられた第1の接続穴をさらに含む;
前記第2の設置構造は、前記第2の方向に沿って設けられた第2の接続穴をさらに含む;および
前記第1の接続穴および前記第2の接続穴は、同軸に設けられており、前記留め具は、前記第1の接続穴および前記第2の接続穴に固定的に接続されており、ここで、
前記第1の方向および前記第2の方向は、挟角で設けられている
請求項2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記第1のハウジングは、第1のコネクタをさらに含み、ここで、前記第1のコネクタは、前記プライマリ本体回路に電気的に接続されている;
前記第2のハウジングは、第2のコネクタをさらに含み、ここで、前記第2のコネクタは、前記拡張回路に電気的に接続されている;および
前記第1のコネクタは、前記第2のコネクタにプラグ接続されている
請求項2または3に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記第1のコネクタは、第2の方向において前記第2のコネクタにプラグ接続されている、請求項4に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記第1のハウジングは、ハウジング本体およびブラケットを含み、ここで、
前記ハウジング本体は、前記ブラケットに着脱可能に接続されている;および
前記第1の設置構造は、前記ハウジング本体または前記ブラケット上に配置されている
請求項1から5のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記電子デバイスは、遮蔽カバーアセンブリをさらに備える;および
前記遮蔽カバーアセンブリは、前記第2のハウジングに着脱可能に接続されている
請求項1から6のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記遮蔽カバーアセンブリは、遮蔽カバー本体およびボタンを有する;
クランプフックが前記第2のハウジング上に配置されており、スロットには前記遮蔽カバー本体が設けられており、前記クランプフックは、前記スロットへクランプされている;および
押圧部および押込部が前記ボタン上に配置されており、前記押圧部が押圧された場合、前記押込部は、前記クランプフックを押し込み、その結果、前記クランプフックは、前記スロットから分離される
請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項9】
スライド穴には前記遮蔽カバー本体が設けられており、位置決めロッドが前記ボタン上に配置されている;および
前記位置決めロッドは、前記スライド穴内にスライド可能に配置されている
請求項8に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記遮蔽カバーアセンブリは、戻しばねをさらに有する;
前記戻しばねの一端は、前記ボタンに接続されており、他端は、遮蔽カバー本体に接続されている;および
前記戻しばねは、押圧方向とは反対の作用力を前記ボタンに加えるように構成されている
請求項8または9に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記拡張アセンブリは、回転アセンブリをさらに有する;および
前記拡張回路は、前記回転アセンブリを用いることにより前記第2のハウジングに接続されており、前記回転アセンブリは、前記拡張回路を駆動して回転させるように構成されている
請求項1から10のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記回転アセンブリは、モータを含む;および
前記モータは、ステータおよびロータを含み、前記ステータは、前記第2のハウジングに固定的に接続されており、ロータは、前記拡張回路に固定的に接続されている
請求項11に記載の電子デバイス。
【請求項13】
プライマリデバイスアセンブリに着脱可能に接続されるように構成された拡張アセンブリであって、拡張回路およびハウジングを備え;および
前記拡張回路は、前記プライマリデバイスアセンブリ内のプライマリ本体回路に電気的に接続されている
拡張アセンブリ。
【請求項14】
遮蔽カバーアセンブリをさらに備え;および
前記遮蔽カバーアセンブリは、前記ハウジングに着脱可能に接続されている
請求項13に記載の拡張アセンブリ。
【請求項15】
前記遮蔽カバーアセンブリは、遮蔽カバー本体およびボタンを有する;
クランプフックが前記ハウジング上に配置されており、スロットには前記遮蔽カバー本体が設けられており、前記クランプフックは、前記スロットへクランプされている;および
押圧部および押込部が前記ボタン上に配置されており、前記押圧部が押圧された場合、前記押込部は、前記クランプフックを押し込み、その結果、前記クランプフックは、前記スロットから分離される
請求項14に記載の拡張アセンブリ。
【請求項16】
スライド穴には前記遮蔽カバー本体が設けられており、位置決めロッドが前記ボタン上に配置されている;および
前記位置決めロッドは、前記スライド穴内にスライド可能に配置されている
請求項15に記載の拡張アセンブリ。
【請求項17】
前記遮蔽カバーアセンブリは、戻しばねをさらに有する;
前記戻しばねの一端は、前記ボタンに接続されており、他端は、遮蔽カバー本体に接続されている;および
前記戻しばねは、押圧方向とは反対の作用力を前記ボタンに加えるように構成されている
請求項15または16に記載の拡張アセンブリ。
【請求項18】
前記拡張アセンブリは、回転アセンブリをさらに有する;および
前記拡張回路は、前記回転アセンブリを用いることにより前記ハウジングに接続されており、前記回転アセンブリは、前記拡張回路を駆動して回転させるように構成されている
請求項13から17のいずれか一項に記載の拡張アセンブリ。
【請求項19】
前記回転アセンブリは、モータを含む;および
前記モータは、ステータおよびロータを含み、前記ステータは、前記ハウジングに固定的に接続されており、前記ロータは、前記拡張回路に固定的に接続されている
請求項18に記載の拡張アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電子デバイスの技術分野に関し、特に、電子デバイスおよび拡張アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラは、人々の日常生活において幅広く用いられている。例えば、カメラは、例えば撮像などの機能を実装するために、道路、キャンパスおよび屋内環境などの環境において用いられ得る。科学および技術の発展、および人々の要求の継続的な改善に伴い、ユーザは、カメラがより豊富な機能を有し得ることを望んでいる。例えば、ユーザの一部は、カメラが無線通信機能を有し得ることを望んでいる;および、ユーザの一部は、カメラが顔認識または車両ナンバープレート認識などの機能を有し得ることを望んでいる。異なるユーザの異なる要求を満たすために、必要とされる機能回路(例えば、通信回路またはプロセッサ)が、カメラに追加され得る。しかしながら、実際の適用中、必要とされる機能回路は、通常は配送前にカメラ内に設置されるが、配送後または適用場所では設置できない。結果的に、カメラの機能は、不完全になってしまうか、または重複してしまう。
【発明の概要】
【0003】
本願は、電子デバイス、および柔軟な拡張および設置を容易にし得る拡張アセンブリを提供する。
【0004】
1つの態様によれば、本願は、プライマリデバイスアセンブリおよび拡張アセンブリを含む電子デバイスを提供する。プライマリデバイスアセンブリは、第1のハウジングおよびプライマリ本体回路を含み、第1のハウジングは、第1の収容キャビティを有し、プライマリ本体回路は、第1の収容キャビティ内に配置されている。拡張アセンブリは、第2のハウジングおよび拡張回路を含む。第2のハウジングは、第2の収容キャビティを有し、拡張回路は、第2の収容キャビティ内に配置されており、拡張回路は、プライマリデバイスアセンブリの機能を拡張するために、または向上させるために、プライマリ本体回路に信号接続されている。拡張アセンブリおよびプライマリデバイスアセンブリの間の迅速な設置および分解を実装するために、第1のハウジングは、第1の設置構造を有し、第2のハウジングは、第2の設置構造を有し、第1の設置構造は、拡張アセンブリおよびプライマリデバイスアセンブリの間の着脱可能な接続を実装するために、第2の設置構造に着脱可能に接続されている。
【0005】
特定の実装中、拡張アセンブリに含まれる拡張回路のタイプおよび数は、多様であってよい。例えば、拡張回路は、通信回路、例えば、レーダ、Wi-Fi(登録商標)モジュール、4G通信モジュール、5G通信モジュールまたはBluetooth(登録商標)モジュールであってよく、または、デバイス、例えば、グラフィックス処理ユニット、AI処理チップまたはメモリであってよい。
【0006】
実際の適用中、必要とされる拡張回路が、配送前に拡張アセンブリ内に設置されてよく、または製造現場において拡張アセンブリ内に設置されてよく、その結果、より高い柔軟性が実現されるようになり、例えば機能の不完全性または機能の重複といった不利な問題が引き起こされないようになる。加えて、拡張回路が設置される場合、プライマリデバイスアセンブリは、分解または組み立ての必要がなく、その結果、プライマリデバイスアセンブリの気密性等は、影響を受けないようになる。
【0007】
特定の構成中、第1の設置構造は、第1の方向に沿って配置されたスロットを含んでよく、第2の設置構造は、第1の方向に沿って配置されたトングを含んでよい。具体的には、トングは、第1のハウジングおよび第2のハウジングの間の固定接続を実装するために、第1の方向に沿ったスロットへ挿入され得る。拡張アセンブリおよびプライマリデバイスアセンブリが組み立てられる場合、拡張アセンブリおよびプライマリデバイスアセンブリの間の迅速な設置および分解は、トングおよびスロットの間の相互のプラグ接続および嵌めを通じて実装され得る。加えて、分解およびアセンブリ段階は単純であり、これにより、分解およびアセンブリの利便性および効率の改善に役立つ。
【0008】
一実装において、拡張アセンブリおよびプライマリデバイスアセンブリの間の接続の安定性を改善するために、拡張アセンブリおよびプライマリデバイスアセンブリの間の着脱可能な接続がさらに、別の接続構造を用いることにより実装され得る。
【0009】
例えば、第1の接続穴には、第1のハウジングが設けられてよく、第2の接続穴には、第2のハウジングが設けられてよく、第1の接続穴および第2の接続穴は、留め具を用いることにより接続されている。
【0010】
特定の配置中、第1の接続穴は、ねじ穴であってよく、第2の接続穴は、貫通穴であってよく、留め具は、ボルトであってよい。設置中、第1の接続穴および第2の接続穴の間の着脱可能な接続を実装するために、留め具は、第2の接続穴の一端から挿入されてよく、次に、第1の接続穴にねじ接続される。
【0011】
加えて、別の実装において、特定のタイプの第1の接続穴、第2の接続穴および留め具が、実際の要件に基づいて適応的に調節され得る。例えば、第1の接続穴および第2の接続穴は、代替的に、ピン穴等であってよく、それに対応して、留め具は、ピン等であってよい。
【0012】
特定の構成中、第1のハウジングおよび第2のハウジングの間の接続の効果を改善するために、トング(またはスロット)の配置方向および第1の接続穴(または第2の接続穴)の配置方向は、挟角で設けられ得る。
【0013】
具体的には、トングおよびスロットの両方が、第1の方向に沿って配置され、第1の接続穴および第2の接続穴の両方が、第2の方向に沿って設けられる。トングがスロットへ挿入された後に、第2の方向において第1のハウジングおよび第2のハウジングに位置制限が形成されることで、第2のハウジングにより第1のハウジングに対する位置オフセットが第2の方向において生成されることが防がれ得る。留め具が第1の接続穴および第2の接続穴に固定的に接続された後に、第2のハウジングにより第1のハウジングに対する位置オフセットが第1の方向において生成されることを効果的に防ぐために、第1のハウジングおよび第2のハウジングの間の相対的な安定性を効果的に改善するために、かつ、第1のハウジングおよび第2のハウジングの間の位置オフセットを回避するために、第1の方向において第1のハウジングおよび第2のハウジングに位置制限が形成され得る。加えて、トングおよびスロットの間の相互の嵌めにより、第2の方向において第1のハウジングおよび第2のハウジングに位置制限が形成され得るので、不利な問題、例えば、留め具および第1の接続穴の間の緩み、または留め具および第2の接続穴の間の緩みが、ある程度回避され得る。
【0014】
特定の構成中、第1の方向および第2の方向の間の挟角は、異なる状況に基づいて適切に設定され得る。具体的には、第1の方向および第2の方向の間の挟角は、0°~90°であってよい。
【0015】
加えて、プライマリデバイスアセンブリおよび拡張アセンブリの間の信号接続を容易にするために、プライマリデバイスアセンブリは、第1のコネクタをさらに含んでよく、拡張アセンブリは、第2のコネクタをさらに含んでよい。拡張アセンブリおよびプライマリデバイスアセンブリが組み立てられる場合、プライマリデバイスアセンブリおよび拡張アセンブリの間の信号接続は、第1のコネクタおよび第2のコネクタの間のドッキングを通じて実装され得る。
【0016】
特定の構成中、プライマリデバイスアセンブリおよび拡張アセンブリの間の設置の利便性および信頼性を改善するために、第1のコネクタおよび第2のコネクタは、第2の方向においてプラグ接続され得る。第1のハウジングは、ハウジング本体およびブラケットを含む。
【0017】
いくつかの実装において、第1のハウジングは、ハウジング本体およびブラケットを含み得る。ハウジング本体は、ブラケットに着脱可能に接続される。
【0018】
特定の構成中、第1の収容キャビティは、ハウジング本体内に配置されてよい;および、第1の設置構造は、ハウジング本体またはブラケット上に配置されてよい。
【0019】
別の態様によれば、本願はさらに、遮蔽カバーアセンブリが構成された拡張アセンブリを提供する。第2のハウジング上の良好な遮蔽効果を提供するために、かつ、第2のハウジングが太陽への露出、降雨、砂または粉塵等による影響を受けることを防ぐために、遮蔽カバーアセンブリは、第2のハウジングの上部および側部上に被覆方式で配置され得る。
【0020】
特定の構成中、遮蔽カバーアセンブリは、第2のハウジングの外周を覆うための遮蔽カバー本体を含み得る。遮蔽カバー本体は、第2のハウジングにクランプ方式で固定的に接続され得る。クランプフックが第2のハウジング上に配置されてよく、スロットには遮蔽カバー本体が設けられ、遮蔽カバー本体および第2のハウジングの間の迅速な接続が、クランプフックおよびスロットの間のクランプおよび嵌合を通じて実装され得る。
【0021】
第2のハウジングからの遮蔽カバー本体の取り外しを容易にするために、遮蔽カバーアセンブリは、ボタンをさらに含み得る。ユーザは、ボタンを押圧することによりクランプフックをスロットから分離させ、遮蔽カバー本体を第2のハウジングから分離させ得る。特定の構成中、ボタンは、人の手による操作のための押圧部、およびクランプフックを押すための押圧部を含み得る。遮蔽カバーアセンブリが第2のハウジングから取り外される場合、人の手がボタンの押圧部に作用して、ボタンを押圧する。ボタンの押込部は、クランプフックを押し込み、その結果、クランプフックは、弾性的に変形してスロットから分離し、これにより、第2のハウジングからの遮蔽カバーアセンブリの取り外しが容易になる。
【0022】
加えて、ボタンが押圧される場合、ボタンが正しい移動経路に位置し得ることを保証するために、位置決めロッドがさらに、ボタンのために配置されてよく、スライド穴には、遮蔽カバー本体が設けられてよく、位置決めロッドは、スライド穴内に、スライド可能に配置される。人の手によりボタンに圧力が加えられた場合、ボタンは、位置決めロッド(またはスライド穴)の長さ方向に沿ってスライドさせられてよく、その結果、ボタンの使用効果が効果的に改善され得る。
【0023】
加えて、ボタンが押圧された後、ボタンが押圧されない場合に用いられる位置へボタンが自動的に戻ることを可能にするために、遮蔽カバーアセンブリは、戻しばねをさらに含み得る。戻しばねの一端は、ボタンに接続され、他端は、遮蔽カバー本体に接続される。戻しばねは、押圧方向とは反対の作用力をボタンに加えるように構成されている。
【0024】
加えて、本願はさらに、拡張回路の方向を調節するように構成され得る拡張アセンブリを提供する。拡張アセンブリは、回転アセンブリを含む。拡張回路は、回転アセンブリを用いることにより第2のハウジングに接続されており、回転アセンブリは、拡張回路の向きまたは位置を変化させるために拡張回路を駆動して回転させるように構成されている。
【0025】
特定の構成中、回転アセンブリは、モータを含み得る。モータのステータは、第2のハウジング上に固定されており、ロータは、拡張回路に固定的に接続されている。ロータが回転した場合、拡張回路の向きが変化することがあり、その結果、拡張回路の使用性能が改善され得る。
【0026】
別の態様によれば、本願はさらに、拡張アセンブリを提供する。拡張アセンブリは、プライマリデバイスアセンブリに着脱可能に接続されるように構成されている;拡張アセンブリは、拡張回路およびハウジングを含む;および拡張回路は、プライマリデバイスアセンブリ内のプライマリ本体回路に電気的に接続されている。
【0027】
一実装において、遮蔽カバーアセンブリは、拡張アセンブリに搭載され得る。ハウジング上の良好な遮蔽効果を提供するために、かつ、ハウジングが太陽への露出、降雨、砂または粉塵等による影響を受けることを防ぐために、遮蔽カバーアセンブリは、ハウジングの上部および側部上に被覆方式で配置され得る。
【0028】
特定の構成中、遮蔽カバーアセンブリは、ハウジングの外周を覆うための遮蔽カバー本体を含み得る。遮蔽カバー本体は、ハウジングにクランプ方式で固定的に接続され得る。クランプフックがハウジング上に配置されてよく、スロットには遮蔽カバー本体が設けられ、遮蔽カバー本体およびハウジングの間の迅速な接続が、クランプフックおよびスロットの間のクランプおよび嵌合を通じて実装され得る。
【0029】
ハウジングからの遮蔽カバー本体の取り外しを容易にするために、遮蔽カバーアセンブリは、ボタンをさらに含み得る。ユーザは、ボタンを押圧することによりクランプフックをスロットから分離させ、遮蔽カバー本体をハウジングから分離させ得る。特定の構成中、ボタンは、人の手による操作のための押圧部、およびクランプフックを押すための押圧部を含み得る。遮蔽カバーアセンブリがハウジングから取り外される場合、人の手がボタンの押圧部に作用して、ボタンを押圧する。ボタンの押込部は、クランプフックを押し込み、その結果、クランプフックは、弾性的に変形してスロットから分離し、これにより、ハウジングからの遮蔽カバーアセンブリの取り外しが容易になる。
【0030】
加えて、ボタンが押圧される場合、ボタンが正しい移動経路に位置し得ることを保証するために、位置決めロッドがさらに、ボタンのために配置されてよく、スライド穴には、遮蔽カバー本体が設けられてよく、位置決めロッドは、スライド穴内に、スライド可能に配置される。人の手によりボタンに圧力が加えられた場合、ボタンは、位置決めロッド(またはスライド穴)の長さ方向に沿ってスライドさせられてよく、その結果、ボタンの使用効果が効果的に改善され得る。
【0031】
加えて、ボタンが押圧された後、ボタンが押圧されない場合に用いられる位置へボタンが自動的に戻ることを可能にするために、遮蔽カバーアセンブリは、戻しばねをさらに含み得る。戻しばねの一端は、ボタンに接続され、他端は、遮蔽カバー本体に接続される。戻しばねは、押圧方向とは反対の作用力をボタンに加えるように構成されている。
【0032】
加えて、本願はさらに、拡張回路の方向を調節するように構成され得る拡張アセンブリを提供する。拡張アセンブリは、回転アセンブリを含む。拡張回路は、回転アセンブリを用いることによりハウジングに接続されており、回転アセンブリは、拡張回路の向きまたは位置を変化させるために拡張回路を駆動して回転させるように構成されている。
【0033】
特定の構成中、回転アセンブリは、モータを含み得る。モータのステータは、ハウジング上に固定されており、ロータは、拡張回路に固定的に接続されている。ロータが回転した場合、拡張回路の向きが変化することがあり、その結果、拡張回路の使用性能が改善され得る。
【0034】
特定の適用中、プライマリデバイスアセンブリは、カメラまたは屋外基地局(例えば、無線信号を受信および送信するように構成された基地局)等であってよい。プライマリデバイスアセンブリのタイプは、本願において限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本願の一実施形態による電子デバイスの断面構造の概略図である。
【0036】
図2図1の部分Aの局所拡大図である。
【0037】
図3図1の部分Bの局所拡大図である。
【0038】
図4】本願の一実施形態による組み立て中の電子デバイスの断面構造の概略図である。
【0039】
図5図4の部分Cの局所拡大図である。
【0040】
図6図4の部分Dの局所拡大図である。
【0041】
図7】本願の一実施形態によるプライマリデバイスアセンブリの分解構造の概略図である。
【0042】
図8】本願の一実施形態によるプライマリデバイスアセンブリの部分構造の分解構造の概略図である。
【0043】
図9】本願の一実施形態によるプライマリデバイスアセンブリの断面構造の概略図である。
【0044】
図10】本願の一実施形態による拡張アセンブリの分解構造の概略図である。
【0045】
図11】本願の一実施形態による拡張アセンブリの断面構造の概略図である。
【0046】
図12】本願の一実施形態による別の拡張アセンブリの分解構造の概略図である。
【0047】
図13】本願の一実施形態による別の拡張アセンブリの断面構造の概略図である。
【0048】
図14】本願の一実施形態による別の拡張アセンブリの部分構造の分解構造の概略図である。
【0049】
図15】本願の一実施形態による別の拡張アセンブリの局所断面構造の概略図である。
【0050】
図16図15の部分Eの局所拡大図である。
【0051】
図17図15の部分Fの局所拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本願の目的、技術的解決手段、および利点をより明確にするために、以下ではさらに、添付図面を参照しながら本願を詳細に説明する。
【0053】
本願の一実施形態において提供される拡張アセンブリについての理解を容易にするために、まず、拡張アセンブリの適用シナリオを以下で説明する。
【0054】
本願において提供される拡張アセンブリは、対応するプライマリデバイスアセンブリの機能を拡張および改善するために、カメラまたは屋外基地局など、プライマリデバイスアセンブリにおいて用いられ得る。カメラが一例として用いられる。カメラは概して、レンズアセンブリを含み、レンズアセンブリは、画像情報収集機能を実装するように構成されている。現在、カメラが情報処理能力(顔認識または車両ナンバープレート認識など)を有することを可能にするために、いくつかの製造者は通常、追加のプロセッサをカメラに追加する。しかしながら、レンズアセンブリの気密性を保証するために、プロセッサは、カメラが配送される前にのみ、設置され得る。したがって、プロセッサの設置は、製造現場では適切に調節できない。加えて、いくつかの製造者は通常、無線通信回路をカメラに追加して、カメラが無線通信機能を有することを可能にする。しかしながら、実際の適用中、カメラの放熱要件を満たすために、カメラは通常、金属ハウジング、例えば、アルミニウム合金ハウジングを用いる。したがって、無線通信回路の信号が金属ハウジングにより遮断されることを防ぐために、無線通信回路は、カメラのハウジング上にのみ設置できるが、カメラの内部には設置できない。無線通信回路がハウジング上に設置される場合、無線通信回路は、ハウジングの面積の一部分を占め、これにより、カメラの放熱が低下する。加えて、実際の適用中、無線通信回路は、ケーブルを用いることによりカメラ本体に接続される必要があり、ケーブルがカメラ本体に接続される位置は、レンズアセンブリの気密性を保証するために密閉される必要がある。加えて、密閉が完了した後、さらに、レンズアセンブリに対して気密性試験が実行される必要がある。したがって、無線通信回路の設置は、配送前にのみ実行できるが、製造現場では(またはカメラが配送された後には)実行できない。結果的に、大きな制限が存在する。
【0055】
実際の適用中、カメラには複数の異なる適用シナリオがあり、異なるユーザがカメラに対して異なる機能要求を有するので、カメラに追加される機能回路のタイプおよび数も、大きく異なる。しかしながら、レンズアセンブリ(またはカメラ)の気密性要件に起因して、カメラ内に設置された機能回路は、配送前にのみ構成できる。これは、実際の適用中、機能の不完全性または機能の重複を引き起こし得る。前述のカメラは、限定されるわけではないが、例えば、球状カメラ、半球状カメラまたはバレルカメラ等のタイプを含むことが理解され得る。加えて、前述のものは、単に簡単な説明のための一例としてカメラを用いている。しかしながら、実際の適用中、屋外基地局(例えば、無線信号を受信および送信するように構成された基地局)など、プライマリデバイスアセンブリ内に機能回路が設置される場合、プライマリデバイスアセンブリはまた、前述のカメラのものと同じまたは同様の技術的問題に直面する。
【0056】
したがって、本願の実施形態は、柔軟かつ迅速な設置を実装できる拡張アセンブリ、および拡張アセンブリが搭載された電子デバイスを提供する。
【0057】
本願の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下ではさらに、添付図面および特定の実施形態を参照して、本願を詳細に説明する。
【0058】
以下の実施形態において用いられる用語は、特定の実施形態を説明するように意図されているに過ぎず、本願を限定するようには意図されていない。本願の本明細書および添付の特許請求の範囲において用いられる、単数形の「1(one)」、「一(a)」および「この(this)」という用語は、文脈上明確に別段の定めがない限り、「1つまたは複数の」などの表現も含むように意図されている。本願の以下の実施形態において、「少なくとも1つの」および「1つまたは複数の」は、1つ、2つまたはそれよりも多くを指すことをさらに理解されたい。および/またはという用語は、関連する対象を説明するための対応関係を説明しており、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する場合、AおよびBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表し得る。AおよびBは、単数形または複数形であってよい。「/」という文字は通常、関連する対象間の「または」の関係を示す。
【0059】
本明細書において説明される「1つの実施形態」または「いくつかの実施形態」等への言及は、1つまたは複数の実施形態を参照して説明される特定の特徴、構造または特性が本願の1つまたは複数の実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書における異なる箇所に現れる「一実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「いくつかの他の実施形態において」、および「他の実施形態において」などの記述は、必ずしも同じ実施形態への言及を意味するわけではない。代わりに、これらの記述は、別の方式で別様に具体的に強調されない限り、「複数の実施形態のうちの全てではなく、1つまたは複数」を意味する。「含む(include)」、「有する(have)」という用語、およびそれらの変形は全て、別の方式で別様に具体的に強調されない限り、「を含むが、それらに限定されない」ことを意味する。
【0060】
図1に示されるように、本願の一実施形態は、プライマリデバイスアセンブリ10および拡張アセンブリ20を含む電子デバイスを提供する。プライマリデバイスアセンブリ10は、第1のハウジング11およびプライマリ本体回路12を含み、第1のハウジング11は、第1の収容キャビティ1111を有し、プライマリ本体回路12は、第1の収容キャビティ1111内に配置されている。拡張アセンブリ20は、第2のハウジング21および拡張回路22を含む。第2のハウジング21は、第2の収容キャビティ211を有し、拡張回路22は、第2の収容キャビティ211内に配置されており、拡張回路22は、プライマリデバイスアセンブリ10の機能を拡張するために、または向上させるために、プライマリ本体回路12に信号接続されている。拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間の迅速な設置および分解を実装するために、第1のハウジング11は、第1の設置構造(図には示されていない)を有し、第2のハウジング21は、第2の設置構造(図には示されていない)を有し、第1の設置構造は、拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間の着脱可能な接続を実装するために、第2の設置構造に着脱可能に接続されている。
【0061】
特定の実装中、拡張アセンブリ20に含まれる拡張回路22のタイプおよび数は、多様であってよい。例えば、拡張回路22は、通信回路、例えば、レーダ、Wi-Fiモジュール、4G通信モジュール、5G通信モジュールまたはBluetoothモジュールであってよく、または、デバイス、例えば、グラフィックス処理ユニット、AI処理チップまたはメモリであってよい。実際の適用中、必要とされる拡張回路22が、配送前に拡張アセンブリ20内に設置されてよく、または製造現場において拡張アセンブリ20内に設置されてよく、その結果、より高い柔軟性が実現されるようになり、例えば機能の不完全性または機能の重複といった不利な問題が引き起こされないようになる。加えて、拡張回路22が設置される場合、プライマリデバイスアセンブリ10は、分解または組み立ての必要がなく、その結果、プライマリデバイスアセンブリ10の気密性等は、影響を受けないようになる。
【0062】
特定の実装中、拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の具体的な構造および構成は、多様であってよい。
【0063】
例えば、図1に示されるように、本願において提供される実施形態において、第1のハウジング11は、ハウジング本体111およびブラケット112を含む。第1の収容キャビティ1111は、ハウジング本体111内に位置している。ブラケット112は、設置位置において(例えば、壁または道路監視ポール上で)ハウジング本体111を固定するように構成されており、さらに、第2のハウジング21に着脱可能に接続され得る。つまり、ハウジング本体111は、ブラケット112を用いることにより第2のハウジング21に着脱可能に接続される。別の実装において、第2のハウジング21は、代替的に、ハウジング本体111に直接、固定的に接続され得ることが理解され得る。
【0064】
実際の適用中、プライマリデバイスアセンブリ10の機能が拡張または改善される必要がある場合、必要とされる拡張アセンブリ20は、第1の設置構造および第2の設置構造を用いることによりプライマリデバイスアセンブリ10上に設置され得る。
【0065】
図2に示されるように、本願において提供される一実施形態では、第1の設置構造は、第1の方向に沿って設けられたスロット1121を含む;および、第2の設置構造は、第1の方向に沿って配置されたトング212を含む。具体的には、トング212は、ブラケット112および第2のハウジング21の間の固定接続を実装するために、第1の方向に沿ったスロット1121へ挿入され得る。拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10が組み立てられる場合、拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間の迅速な設置および分解は、トング212およびスロット1121の間の相互のプラグ接続および嵌めを通じて実装され得る。加えて、分解およびアセンブリ段階は単純であり、これにより、分解およびアセンブリの利便性および効率の改善に役立つ。
【0066】
特定の実装中、トング212およびスロット1121の形状輪郭は、ほぼ同じであってよく、その結果、トング212およびスロット1121の間の相対的な安定性が改善され得る。例えば、トング212が矩形シート形状構造のものである場合、スロット1121は、代替的に、矩形溝形状構造であってよい。トング212がスロット1121へ挿入された後、例えばトング212がスロット1121内で明らかにぐらついているといった不利な状況を防ぐために、トング212の側面がスロット1121の内壁に当接してよく、または小さい間隙がトング212の側面およびスロット1121の内壁の間に維持されてよい。別の実装において、トング212は、代替的に、例えば半円形状または三角形状といった形状輪郭を有するプレート形状構造であってよいことが理解され得る。それに対応して、スロット1121は、代替的に、例えば半円形状または三角形状といった形状輪郭を有する溝構造のものであってよい。
【0067】
いくつかの実装において、トング212およびスロット1121は、代替的に、締まり嵌め方式で組み立てられ得る。例えば、トング212のサイズは、スロット1121のサイズよりもわずかに大きくてよく、その結果、トング212がスロット1121へ挿入された場合、トング212およびスロット1121の内壁の間にきつい嵌めが形成され、例えば緩みといった不利な状況が防がれ得る。
【0068】
製造中、トング212および第2のハウジング21は、2つの相互に独立した機械部品であってよく、または一体化された機械部品であってよい。具体的には、トング212および第2のハウジング21が2つの相互に独立した機械部品である場合、トング212および第2のハウジング21は、別々に製造および形成されてよく、トング212は、溶接を通じて、または、例えばねじといった留め具を用いることにより、第2のハウジング21上に設置される。トング212および第2のハウジング21が、一体化された機械部品である場合、トング構造が、射出成形等を通じて、第2のハウジング21上に直接形成され得る。
【0069】
前述の実施形態において、トング212は、第2のハウジング21上に配置されており、スロット1121にはブラケット112が設けられていることが理解され得る。別の実装において、トング212の位置は、代替的に、スロット1121の位置と交換され得る。つまり、トング212は、ブラケット112上に配置されてよく、スロット1121には、第2のハウジング21が設けられてよい。
【0070】
加えて、特定の配置中、トング212の数は、2つまたはそれよりも多い。それに対応して、スロット1121の数は、代替的に、トング212の数に基づいて、適応的に調節されてよい。これは、本願において具体的に限定されない。
【0071】
特定の構成中、拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間の接続の安定性を改善するために、拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間の着脱可能な接続が、別の接続構造を用いることにより実装され得る。
【0072】
例えば、図3に示されるように、本願において提要される一実施形態において、第1の接続穴1122には、ブラケット112が設けられており、第2の接続穴213には、第2のハウジング21が設けられており、第1の接続穴1122および第2の接続穴213は、留め具30を用いることにより接続されている。
【0073】
特定の配置中、第1の接続穴1122は、ねじ穴であってよく、第2の接続穴213は、貫通穴であってよく、留め具30は、ボルトであってよい。設置中、第1の接続穴1122および第2の接続穴213の間の着脱可能な接続を実装するために、留め具30は、第2の接続穴213の上端から挿入されてよく、第1の接続穴1122にねじ接続される。
【0074】
図2および図3に示されるように、設置中、ブラケット112および第2のハウジング21の間の相対的な固定を実装するために、トング212はまず、スロット1121へ挿入され得る。次に、留め具30は、第1の接続穴1122および第2の接続穴213の間の固定接続を実装するために第1の接続穴1122および第2の接続穴213へ挿入され、これにより、ブラケット112および第2のハウジング21の間の固定接続が実装される。
【0075】
特定の構成中、ブラケット112および第2のハウジング21の間の接続の効果を改善するために、トング212(またはスロット1121)の配置方向および第1の接続穴1122(または第2の接続穴213)の配置方向は、挟角で設けられ得る。
【0076】
例えば、本願において提供される実施形態において、トング212およびスロット1121の両方が第1の方向に沿って配置されており、第1の接続穴1122および第2の接続穴213の両方が第2の方向に沿って配置されており、第1の方向および第2の方向は互いに垂直である。トング212がスロット1121へ挿入された後に、第2の方向において第2のハウジング21およびブラケット112に位置制限が形成されることで、第2のハウジング21によりブラケット112に対する位置オフセットが第2の方向において生成されることが防がれ得る。留め具30が第1の接続穴1122および第2の接続穴213に固定的に接続するように構成された後に、第2のハウジング21によりブラケット112に対する位置オフセットが第1の方向において生成されることを効果的に防ぐために、第2のハウジング21およびブラケット112の間の相対的な安定性を効果的に改善するために、かつ、第2のハウジング21およびブラケット112の間の位置オフセットを回避するために、第1の方向において第2のハウジング21およびブラケット112に位置制限が形成され得る。加えて、トング212およびスロット1121の間の相互の嵌めにより、第2の方向において第2のハウジング21およびブラケット112に位置制限が形成され得るので、不利な問題、例えば、留め具30および第1の接続穴1122の間の緩み、または留め具30および第2の接続穴213の間の緩みが、ある程度回避され得る。
【0077】
特定の構成中、第1の方向および第2の方向の間の挟角は、異なる状況に基づいて適切に設定され得る。具体的には、第1の方向および第2の方向の間の挟角は、0°~90°であってよい。
【0078】
別の実装において、第1の接続穴1122は貫通穴構造であってよく、第2の接続穴213はねじ穴であってよいことが理解され得る。設置中、第1の接続穴1122および第2の接続穴213の間の着脱可能な接続を実装するために、留め具30は、第1の接続穴1122の一端から挿入されてよく、次に、第2の接続穴213にねじ接続される。
【0079】
加えて、別の実装において、特定のタイプの第1の接続穴1122、第2の接続穴213および留め具30が、実際の要件に基づいて適応的に調節され得る。例えば、第1の接続穴1122および第2の接続穴213は、代替的に、ピン穴等であってよく、それに対応して、留め具30は、ピン等であってよい。
【0080】
加えて、図4に示されるように、プライマリデバイスアセンブリ10および拡張アセンブリ20の間の信号接続を容易にするために、プライマリデバイスアセンブリ10は、第1のコネクタ1123をさらに含んでよく、拡張アセンブリ20は、第2のコネクタ214をさらに含んでよい。拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10が組み立てられる場合、プライマリデバイスアセンブリ10および拡張アセンブリ20の間の信号接続は、第1のコネクタ1123および第2のコネクタ214の間のドッキングを通じて実装され得る。
【0081】
具体的には、本願において提供される一実施形態において、第1のコネクタ1123は、ブラケット112上に配置されており、第1のコネクタ1123の下端は、プライマリ本体回路12に電気的に接続されている。第2のコネクタ214は、第2のハウジング21上に配置されており、第2のコネクタ214の上端は、拡張回路22に電気的に接続されている。第1のコネクタ1123が第2のコネクタ214とドッキングされた後に、プライマリ本体回路12および拡張回路22の間の信号接続が実装され得る。
【0082】
特定の構成中、第1のコネクタ1123は、第2の方向において第2のコネクタ214にプラグ接続され得る。拡張アセンブリ20がプライマリデバイスアセンブリ10上に設置される場合、拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間の固定接続、および第1のコネクタ1123および第2のコネクタ214の間のドッキングの両方が実装され得る。
【0083】
図4から図6に示されるように、設置中、相対的な傾斜姿勢が拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間で維持されてよく、その結果、トング212の挿入端がスロット1121の開口に位置する。拡張アセンブリ20は、下方に押圧され、その結果、トング212は徐々に、スロット1121へ挿入され、第1のコネクタ1123は徐々に、第2のコネクタ214とドッキングされる。トング212がスロット1121へ完全に挿入された後に、第1のコネクタ1123は、第2のコネクタ214とドッキングされ、第1の接続穴1122および第2の接続穴213は、同軸に位置合わせされた状態で維持される。最終的に、留め具30は、第1の接続穴1122および第2の接続穴213へ挿入され、その結果、第1の接続穴1122および第2の接続穴213は、固定的に接続される。最終的に、拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間の組み立てが実装される。
【0084】
前述の実装において、拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間の迅速な設置は、トング212およびスロット1121の間のプラグ接続および嵌め、および第1の接続穴1122および第2の接続穴213の間の嵌めを通じて実装され得る。加えて、組み立て中、拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10の間の信号接続を実装するために、第1のコネクタ1123および第2のコネクタ214の間のドッキングが実装され得る。設置段階が単純であることにより、組み立ての利便性および効率の改善が容易になる。
【0085】
いくつかの実装において、トング212の構造的安全性を保証するために、かつ、不利な状況の発生を防ぐために、例えば、トング212の破損を防ぐために、トング212は、弾性を有し得る。拡張アセンブリ20およびプライマリデバイスアセンブリ10が組み立てのための相対的な傾斜姿勢を維持する場合、トング212がトング212の弾性変形を通じてスロット1121とより良く合致し得ることにより、設置効果および構造的安全性が効果的に改善される。
【0086】
特定の配置中、ハウジング本体111およびブラケット112は、様々な方式で接続され得る。
【0087】
図7に示されるように、本願において提供される実施形態において、ハウジング本体111は、ブラケット112上に回転可能かつ調節可能に配置されている。つまり、ハウジング本体111は、ブラケット112に対して回転し得る。レンズアセンブリ110は、ハウジング本体111内に設置されている。レンズアセンブリ110の撮像範囲を変化および増加させるために、レンズアセンブリ110の向きが、ハウジング本体111の回転角を調節することにより調節され得る。
【0088】
具体的には、ハウジング本体111は、基部1112および接続プレート1113を含み、基部1112および接続プレート1113は、ねじ31を用いることにより固定的に接続されている。
【0089】
3つの貫通穴(図には示されていない)には、接続プレート1113が設けられている。3つのねじ穴(図には示されていない)には、接続プレート1113に面する基部1112の面(上面)が設けられている。3つの貫通穴は、3つのねじ穴と1対1対応で設けられている。3つのねじ31がそれぞれ、対応する貫通穴および対応するねじ穴を貫通し、対応する貫通穴および対応するねじ穴に固定された後に、接続プレート1113および基部1112の間の固定接続が実装され得る。
【0090】
別の実装において、貫通穴の設ける数および位置、および、ねじ穴の設ける数および位置は、異なる要件に基づき適応的に調節され得ることが理解され得る。代替的に、接続プレート1113および基部1112は、ある方式で、例えば、クランプを通じて、または溶接を通じて、固定的に接続され得る。これは、本願において限定されない。
【0091】
ハウジング本体111およびブラケット112の間の回転可能な調節を実装するために、
【0092】
図8に示されるように、第2の方向に沿って設けられた貫通穴1124には、ブラケット112が設けられており、第2の方向に沿って配置された凸シャフト11131は、接続プレート1113上に配置されており、凸シャフト11131は、貫通穴1124へ挿入されており、その結果、接続プレート1113は、凸シャフト11131(または貫通穴1124)の軸を回転中心として回転し得る。
【0093】
下方に配置された第1の摩擦表面1126は、ブラケット112の底部上に配置されており、上方に配置された第2の摩擦表面11132は、接続プレート1113上に配置されており、摩擦リング13は、第1の摩擦表面1126および第2の摩擦表面11132の間に配置されている。摩擦リング13の上面が第1の摩擦表面1126に取り付けられた後に、摩擦リング13の下面が第2の摩擦表面11132に取り付けられ、摩擦力の作用の下で、接続プレート1113がブラケット112に対して回転することが防がれ得る。第1の摩擦表面1126が摩擦リングと非接触状態にあり、または第2の摩擦表面11132が摩擦リング13と非接触状態にある場合、接続プレート1113は、手動で回転させられてよく、その結果、接続プレート1113は、ブラケット112に対して回転する。
【0094】
加えて、通常の状態において、取り付けられた状態を第1の摩擦表面1126および摩擦リング13が維持することを可能にするために、かつ、取り付けられた状態を第2の摩擦表面11132および摩擦リング13が維持することを可能にするために、本願において提供される実施形態において、圧縮ばね14がさらに、ブラケット112および接続プレート1113の間に配置されている。
【0095】
図8および図9を共に参照されたい。具体的には、内側に延在するフランジ1125が貫通穴1124の内壁上に配置されており、リテーニングリング11133が凸シャフト11131の上部に設置されており、圧縮ばね14は、凸シャフト11131の外周にスリーブ接続されている。圧縮ばね14の上端がリテーニングリング11133の下面に当接しており、圧縮ばね14の下端がフランジ1125に当接している。つまり、圧縮ばね14は、リテーニングリング11133に対して上方への弾性力を加えるために、接続プレート1113およびブラケット112の間に配置されている。リテーニングリング11133が接続プレート1113に固定的に接続されているので、圧縮ばね14は、接続プレート1113に対して上方への弾性力を加えて、第1の摩擦表面1126および第2の摩擦表面11132の間の摩擦リング13を押圧でき、その結果、第1の摩擦表面1126および摩擦リング13は、取り付けられた状態を維持し、第2の摩擦表面11132および摩擦リング13は、取り付けられた状態を維持する。接続プレート1113(またはハウジング本体111)の回転角が調節される必要がある場合、人の手が、接続プレート1113(またはハウジング本体111)に作用して接続プレート1113を持ち上げ、その結果、第1の摩擦表面1126は、摩擦リング13と非接触状態になり、第2の摩擦表面11132は、摩擦リング13と非接触状態になる。このように、接続プレート1113(またはハウジング本体111)を容易に回転させることができ、その結果、接続プレート1113(またはハウジング本体111)の回転角を調節できる。
【0096】
特定の構成中、摩擦リング13は、例えばシリコンまたは発泡体といった材料で作られたリング形状構造のものであってよく、その結果、摩擦リング13および第1の摩擦表面1126の間、および、摩擦リング13および第2の摩擦表面11132の間には、大きい摩擦係数が存在することになる。加えて摩擦リング13はさらに、衝撃吸収効果を発揮でき、接続プレート1113およびブラケット112の間の衝撃伝達を効果的に低減できる。
【0097】
設置中、摩擦リング13はまず、凸シャフト11131の外周上にスリーブ接続されてよく、凸シャフト11131は、貫通穴を貫通し、圧縮ばね14は、凸シャフト11131の外周上にスリーブ接続される。最終的に、リテーニングリング11133は、リテーニングリング11133および凸シャフト11131の間の固定接続を実装するために、ねじ32を用いることにより凸シャフト11131の上部に固定され、圧縮ばね14は、リテーニングリング11133およびフランジ1125の間で押圧される。
【0098】
別の実装において、第1の摩擦表面1126および摩擦リング13の間の摩擦、および第2の摩擦表面11132および摩擦リング13の間の摩擦を増加させるために、さらに、第1の摩擦表面1126および第2の摩擦表面11132に対して粗化が実行され得ることが理解され得る。特定の構成中、リング形状構造に加え、摩擦リング13は、シート形状構造またはブロック形状構造等内に配置され得る。摩擦リング13の具体的な形状および具体的な材料は、本願において限定されない。代替的に、別の実装において、摩擦リング13は、省略されてよく、その結果、第1の摩擦表面1126は、第2の摩擦表面11132と直接接触することになる。代替的に、接続プレート1113およびブラケット112の間のロックの効果を改善するために、互いに噛み合う歯構造が、第1の摩擦表面1126および第2の摩擦表面11132上に配置され得る。
【0099】
特定の配置中、拡張アセンブリ20の形状および構造は、代替的に、多様であってよい。
【0100】
図10および図11に示されるように、本願において提供される一実施形態において、第2のハウジング21は、内側ハウジング215および外側ハウジング216という2つの部品を含む。外側ハウジング216は、内側ハウジング215の外周にスリーブ接続されており、その結果、内側ハウジング215および外側ハウジング216は、拡張回路22を設置するために第2の収容キャビティ211を囲んでいる。
【0101】
具体的には、内側ハウジング215は、中空構造として構築されている。内側輪郭の断面は円形であり、外側輪郭お断面は四辺形である。内側輪郭により囲まれる空間により、上下連通された換気チャネル217が形成される。拡張回路22は、内側ハウジング215の四辺形側面に固定的に接続されてよく、拡張回路22内の熱放出要素が、例えば熱的導電性を有するシリコンといった媒体を用いることにより内側ハウジング215に熱的に接続されてよく、その結果、熱放出要素により生成される熱が、放熱のために、内側ハウジング215へ効果的に伝達され得る。
【0102】
特定の実装中、複数の拡張回路22が配置されてよく、複数の拡張回路22は、内側ハウジング215の異なる表面上に配置されてよい。例えば、配置された拡張回路22の数が4である場合、4つの拡張回路22は、内側ハウジング215の4つの側面上に分散され得る。別の実装において、配置された拡張回路22の数および位置は、実際の状況に基づき適応的に調節され得ることが理解され得る。加えて、内側ハウジング215の形状輪郭は、代替的に、別の形状構造であってよい。例えば、内側ハウジング215の内側輪郭の断面は、円形構造、楕円構造、正方形構造または別の多角形構造のものであってよい。外側輪郭の断面は、円形構造、楕円構造、正方形構造または別の多角形構造のものであってよい。加えて、内側ハウジング215の内側輪郭の断面の形状および外側輪郭の断面の形状は、同じであるか、または異なっていてよい。例えば、内側ハウジング215の内側および外側輪郭の断面の両方は、円形であってよい。代替的に、内側ハウジング215内の内側輪郭の断面は円形であり、外側輪郭の断面は正方形である。
【0103】
別の態様によれば、本願の一実施形態はさらに、拡張回路22の方向を調節するように構成され得る拡張アセンブリ20を提供する。
【0104】
図12および図13に示されるように、本願において提供される一実施形態において、外側ハウジング216が、内側ハウジング215の上面上でバックル留めされていることにより、第2の収容キャビティ211を囲んでいる。回転アセンブリ(図には示されていない)がさらに、拡張アセンブリ20内に配置されており、拡張回路22は、回転アセンブリを用いることにより第2の収容空間211内に固定されている。
【0105】
具体的には、回転アセンブリは、モータ218を含む。モータ218のステータは、内側ハウジング215上に固定されており、ロータは、拡張回路22に固定的に接続されている。ロータが回転した場合、拡張回路22の向きが変化することがあり、その結果、拡張回路22の使用性能が改善され得る。例えば、拡張回路22がデバイス、例えば、Wi-Fiモジュールまたは無線周波数モジュールを含む場合、電磁波の伝達方向が、Wi-Fiモジュールまたは無線周波数モジュールの向きを調節することにより調節されてよく、その結果、拡張回路22の使用性能が効果的に改善され得る。
【0106】
特定の構成中、拡張回路22の回転方向は、それに対応して、異なる要件に基づき設定され得る。例えば、本願において提供される実施形態において、モータ218は、鉛直に配置され、その結果、拡張回路22は、モータの回転中心の周りを回転し得る。特定の構成中、モータ218は、代替的に、斜めにまたは水平に配置され得ることが理解され得る。
【0107】
加えて、別の実装において、伝達機構、例えば、ベルト、ギアまたはチェーンを用いることにより、モータ218の出力シャフトおよび拡張回路22の間に伝達接続が実装されてよく、その結果、モータ218は、拡張回路22を駆動して回転させ得る。
【0108】
別の態様によれば、本願の一実施形態はさらに、遮蔽カバーアセンブリ23が構成された拡張アセンブリ20を提供する。
【0109】
具体的には、図14に示されるように、本願の実施形態において、第2のハウジング21上の良好な遮蔽効果を提供するために、かつ、第2のハウジング21が太陽への露出、降雨、砂または粉塵等による影響を受けることを防ぐために、遮蔽カバーアセンブリ23は、第2のハウジング21の上部および側部上に被覆方式で配置され得る。
【0110】
本願において提供される実施形態において、遮蔽カバーアセンブリ23は、遮蔽カバー本体231および上部カバー232を含む。具体的には、遮蔽カバー本体231は、円筒構造として構築されており、上部カバー232は、粉塵または降雨等が遮蔽カバー本体231に入ることを防ぐために、遮蔽カバー本体231の上端に配置されている。
【0111】
特定の実装中、上部カバー232および遮蔽カバー本体231は、様々な方式で接続され得る。
【0112】
例えば、図15および図16に示されるように、本願において提供される実施形態において、上部カバー232および遮蔽カバー本体231は、クランプ方式で固定的に接続されている。下方に延在するクランプフック2321が、上部カバー232の下面上に配置されており、スロット2311には、遮蔽カバー本体231の上面が設けられている。組み立て中、上部カバー232は、遮蔽カバー本体231の上面上に配置されてよく、力で下方に押圧されてよく、その結果、クランプフック2321およびスロット2311は、互いにクランプされる。このように、上部カバー232および遮蔽カバー本体231の間の組み立てが実装され得る。
【0113】
別の実装において、上部カバー232および遮蔽カバー本体231は、代替的に、接合、ねじ接続または溶接等を通じて固定的に接続され得ることが理解され得る。代替的に、いくつかの他の実装において、上部カバー232および遮蔽カバー本体231は、一体化された構造ものであってよい。例えば、上部カバー232および遮蔽カバー本体231は、射出成形処理を用いることにより、一体化された構造へと直接成形され得る。
【0114】
加えて、特定の実装中、遮蔽カバー本体231および第2のハウジング21は、代替的に、複数の方式で接続され得る。
【0115】
例えば、図15および図17に示されるように、本願において提供される一実施形態において、代替的に、遮蔽カバー本体231および第2のハウジング21は、クランプ方式で固定的に接続される。上方に延在するクランプフック219が、第2のハウジング21の上部に配置されており、スロット2312には、遮蔽カバー本体231の下面が設けられている。クランプフック219およびスロット2312は、共にクランプおよび嵌合され、遮蔽カバー本体231および第2のハウジング21の間の迅速な接続が実装される。
【0116】
遮蔽カバー本体231が第2のハウジング21上に設置される場合、遮蔽カバー本体231は、第2のハウジング21の上に被覆方式で配置されてよく、遮蔽カバー本体231は、下方に押圧され、その結果、クランプフック219は、スロット2312とクランプされ、遮蔽カバー本体231および第2のハウジング21の間の接続が実装され得る。
【0117】
第2のハウジング21からの遮蔽カバー本体231の取り外しを容易にするために、図15および図17に示されるように、本願において提供される実施形態において、遮蔽カバーアセンブリ23は、ボタン233をさらに含む。ユーザは、ボタン233を押圧することによりクランプフック219をスロット2312から分離させ、遮蔽カバー本体231を第2のハウジング21から分離させ得る。
【0118】
図15に示されるように、具体的には、遮蔽カバーアセンブリ23が第2のハウジング21から取り外される場合、人の手が、ボタン233の押圧部2331に作用し、ボタン233を下方に押圧する。
【0119】
図17に示されるように、ボタンの押込部2332がクランプフック219を押し込み、その結果、クランプフック219は、右へ弾性的に変形し、スロット2312から分離する。遮蔽カバーアセンブリ23は、ボタン233を押圧して保持しつつ遮蔽カバー本体231を上方に持ち上げることにより、第2のハウジング21から取り外され得る。本願において提供される実施形態において、押込部2332は、台形凸構造として構成されている。別の実装において、押込部2332は、代替的に、三角形凸構造形態または別の構造形態として構成され得ることが理解され得る。これは、本願において具体的に限定されない。
【0120】
図16に示されるように、ボタン233が押圧される場合、ボタン233が正しい移動経路にあり得ることを保証するために、本願において提供される実施形態において、位置決めロッド2333がさらに、ボタン233の底部上に配置されて、スライド穴2313には、遮蔽カバー本体231が設けられて、位置決めロッド2333は、スライド穴2313内に、スライド可能に配置される。人の手によりボタン233に圧力が加えられた場合、ボタン233は、位置決めロッド2333(またはスライド穴2313)の長さ方向に沿ってスライドさせられてよく、その結果、ボタン233の使用効果が効果的に改善され得る。
【0121】
加えて、ボタン233が押圧された後、ボタンが押圧されない場合に用いられる位置へボタン233が自動的に戻ることを可能にするために、本願において提供される実施形態において、遮蔽カバーアセンブリ23は、戻しばね234をさらに含む。
【0122】
具体的には、戻しばね234は、位置決めロッド2333の外周上にスリーブされており、戻しばね234の上端は、ボタン233の底面に当接しており、下端は、遮蔽カバー本体231に当接している。ボタン233が外力の作用の下で下方に押圧された場合、戻しばね234は、圧縮されて変形する。外力が排除される場合、戻しばね234は、延伸する傾向があり、上方へ動くようボタン233を押し、これにより、ボタンが押圧されない場合に用いられる位置へボタン233が戻ることが可能になる。
【0123】
特定の構成中、戻しばね234は、例えばコイルばねまたはばねプレートといった構造形態であってよいことが理解され得る。これは、本願において具体的に限定されない。
【0124】
加えて、位置決めロッド2333の配置数およびレイアウト位置、および、スライド穴2313の配置数およびレイアウト位置は、異なる要件に基づき、適応的に調節され得る。
【0125】
前述の説明は、本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定するようには意図されていない。本願において開示された技術的範囲内で当業者が容易に想到するあらゆる変形または置換は、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
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【国際調査報告】