IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー イノテック カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-カメラモジュール 図1
  • 特表-カメラモジュール 図2
  • 特表-カメラモジュール 図3
  • 特表-カメラモジュール 図4
  • 特表-カメラモジュール 図5a
  • 特表-カメラモジュール 図5b
  • 特表-カメラモジュール 図5c
  • 特表-カメラモジュール 図5d
  • 特表-カメラモジュール 図6
  • 特表-カメラモジュール 図7
  • 特表-カメラモジュール 図8a
  • 特表-カメラモジュール 図8b
  • 特表-カメラモジュール 図8c
  • 特表-カメラモジュール 図8d
  • 特表-カメラモジュール 図9
  • 特表-カメラモジュール 図10
  • 特表-カメラモジュール 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-24
(54)【発明の名称】カメラモジュール
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/57 20230101AFI20231017BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20231017BHJP
   H04N 23/52 20230101ALI20231017BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20231017BHJP
【FI】
H04N23/57
G03B17/02
H04N23/52
H05K1/02 D
H05K1/02 P
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519505
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(85)【翻訳文提出日】2023-03-28
(86)【国際出願番号】 KR2021013244
(87)【国際公開番号】W WO2022065987
(87)【国際公開日】2022-03-31
(31)【優先権主張番号】10-2020-0125716
(32)【優先日】2020-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】シン ウォン ソプ
【テーマコード(参考)】
5C122
5E338
【Fターム(参考)】
5C122DA09
5C122EA05
5C122EA27
5C122FB03
5C122FB08
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE11
5C122GE18
5C122GE22
5C122HA82
5C122HB09
5C122HB10
5E338AA03
5E338AA12
5E338AA16
5E338AA18
5E338BB13
5E338BB72
5E338CC05
5E338EE13
5E338EE26
(57)【要約】
実施例に係るカメラモジュールは、補強プレートと、前記補強プレート上に配置される基板と、前記基板上に配置されるレンズ駆動部と、前記補強プレートと前記基板との間に配置される接着層と、を含み、前記基板は、複数の孔を含む第1カバー層と、前記第1カバー層上に配置される回路パターン層と、を含み、前記接着層は、前記複数の孔を介して前記回路パターン層と接着される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補強プレートと、
前記補強プレート上に配置される基板と、
前記基板上に配置されるレンズ駆動部と、
前記補強プレートと前記基板との間に配置される接着層と、を含み、
前記基板は、
複数の孔を含む第1カバー層と、
前記第1カバー層上に配置される回路パターン層と、を含み、
前記接着層は、前記複数の孔を介して前記回路パターン層と接着される、カメラモジュール。
【請求項2】
前記第1カバー層は、前記補強プレートが配置される第1領域を含み、
前記複数の孔は、前記第1領域内に配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記回路パターン層は、グランドパターンを含み、
前記第1カバー層の前記複数の孔と前記補強プレートは、光軸方向に重なる、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記接着層は、前記第1カバー層と接触する第1部分と、前記複数の孔を介して前記回路パターン層と接触する第2部分と、を含み、
前記第1部分の面積は、前記第2部分の面積よりも大きい、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記接着層の前記第1部分の厚さは、前記第2部分の厚さよりも小さい、請求項4に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記第1カバー層の前記複数の孔の面積は、前記回路パターン層の面積よりも小さい、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記回路パターン層は、前記第1カバー層と接触する第1部分と、前記複数の孔を介して前記接着層と接触する第2部分と、を含み、
前記回路パターン層の前記第1部分の面積は、前記回路パターン層の前記第2部分の面積よりも大きい、請求項6に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記接着層は、前記回路パターン層と前記補強プレートとを連結する導電粒子を含む、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記複数の孔のそれぞれの直径は、0.1mm~0.5mmの範囲を有し、
前記複数の孔の中心間の間隔は、0.8mm~1.2mmの範囲を有する、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
補強プレートと、
前記補強プレート上に配置される基板と、
前記基板上に配置されるレンズ駆動部と、
前記補強プレートと前記基板との間に配置される接着層と、を含み、
前記基板は、
複数の孔を含む第1カバー層と、
前記第1カバー層上に配置されるグラウンドパターンと、を含み、
前記接着層は、前記補強プレートと接触し、前記複数の孔を介して前記グランドパターンと接触される、カメラモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、カメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
超小型、低電力消費のためのカメラモジュールは、従来の一般的なカメラモジュールに使用されたボイスコイルモータVCM(Voice Coil Motor)の技術を適用することが困難であり、これに関連する研究が活発に進められてきた。
【0003】
スマートフォンやカメラが実装された携帯電話などの電子製品の需要及び生産が増加している。携帯電話用カメラは、高画素化及び小型化の傾向であり、それに応じてアクチュエータも小型化、大口径化、マルチ機能化されている。高画素化の携帯電話用カメラを実現するためには、携帯電話用カメラの性能向上及びオートフォーカシング、シャッター振れ改善、及びズーム(Zoom)機能等の追加の機能が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施例は、基板の回路パターン層と補強プレートとの間の接合力を向上させることができるカメラモジュールを提供する。
【0005】
実施例は、基板のグランドパターンと補強プレートとの間の接合力を向上させることができるカメラモジュールを提供する。
【0006】
また、実施例では、基板の平坦度を向上させ、さらに前記基板に配置されるイメージセンサーの平坦度を向上させることができるカメラモジュール及びこれを含む光学機器を提供する。
【0007】
実施例は、EMIノイズの遮蔽性能を向上させることができ、前記基板のグランドと補強プレートとの間の電気抵抗を低減させることができるカメラモジュール及びこれを含む光学機器を提供する。
【0008】
実施例において解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないまた別の技術的課題は、下記の記載から本発明が属する技術分野における通常の知識を有した者にとって明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施例に係るカメラモジュールは、補強プレートと、前記補強プレート上に配置される基板と、前記基板上に配置されるレンズ駆動部と、前記補強プレートと前記基板との間に配置される接着層と、を含み、前記基板は、複数の孔を含む第1カバー層と、前記第1カバー層上に配置される回路パターン層と、を含み、前記接着層は、前記複数の孔を介して前記回路パターン層と接着される。
【0010】
また、前記第1カバー層は、前記補強プレートが配置される第1領域を含み、前記複数の孔は、前記第1領域内に配置される。
【0011】
また、前記回路パターン層は、グランドパターンを含み、前記第1カバー層の前記複数の孔と前記補強プレートは、光軸方向に重なる。
【0012】
また、前記接着層は、前記第1カバー層と接触する第1部分と、前記複数の孔を介して前記回路パターン層と接触する第2部分と、を含み、前記第1部分の面積は、前記第2部分の面積よりも大きい。
【0013】
また、前記接着層の前記第1部分の厚さは、前記第2部分の厚さよりも小さい。
【0014】
また、前記第1カバー層の前記複数の孔の面積は、前記回路パターン層の面積よりも小さい。
【0015】
また、前記回路パターン層は、前記第1カバー層と接触する第1部分と、前記複数の孔を介して前記接着層と接触する第2部分と、を含み、前記回路パターン層の前記第1部分の面積は、前記回路パターン層の前記第2部分の面積よりも大きい。
【0016】
また、前記接着層は、前記回路パターン層と前記補強プレートとを連結する導電粒子を含む。
【0017】
また、前記複数の孔のそれぞれの直径は、0.1mm~0.5mmの範囲を有し、前記複数の孔の中心間の間隔は、0.8mm~1.2mmの範囲を有する。
【0018】
一方、実施例に係るカメラモジュールは、補強プレートと、前記補強プレート上に配置される基板と、前記基板上に配置されるレンズ駆動部と、前記補強プレートと前記基板との間に配置される接着層と、を含み、前記基板は、複数の孔を含む第1カバー層と、前記第1カバー層上に配置されるグラウンドパターンと、を含み、前記接着層は、前記補強プレートと接触し、前記複数の孔を介して前記グランドパターンと接触される。
【0019】
また、前記グランドパターンと前記補強プレートは、光軸方向に重なる。
【0020】
また、前記第1カバー層は、前記補強プレートが配置される第1領域を含み、前記複数の孔は、前記第1領域内に配置される。
【0021】
また、前記接着層は、前記第1カバー層と接触する第1部分と、前記複数の孔を介して前記グランドパターンと接触する第2部分と、を含み、前記第1部分の面積は、前記第2部分の面積よりも大きい。
【0022】
また、前記第1カバー層の前記複数の孔の面積は、前記グランドパターンの面積よりも小さい。
【0023】
また、前記接着層は、前記グランドパターンと前記補強プレートとを連結する導電粒子を含む。
【0024】
また、前記複数の孔のそれぞれの直径は、0.1mm~0.5mmの範囲を有し、前記複数の孔の中心間の間隔は、0.8mm~1.2mmの範囲を有する。
【0025】
一方、実施例によるカメラモジュールは、第1補強プレートと、前記第1補強プレート上に配置される第1基板と、前記第1基板上に配置されるレンズ駆動部と、前記第1補強プレートと前記第1基板との間に配置される第1接着層と、を含み、第2補強プレートと、前記第2補強プレート上に配置される第2基板と、前記第2基板上に配置されるコネクタと、前記第2補強プレートと前記第2基板との間に配置される遮蔽シートと、前記第1基板と前記第2基板とを電気的に連結する連結基板を含み、前記第1基板は、複数の孔を含む第1カバー層と、前記第1カバー層上に配置される回路パターン層と、を含み、前記接着層は、前記複数の孔を介して前記回路パターン層と接着され、前記第2基板は、オープン領域を含む第2カバー層を含み、前記遮蔽シートの少なくとも一部は、前記オープン領域に配置される。
【発明の効果】
【0026】
実施例によれば、基板の第1領域に形成されたグラウンドパターンと連結される第1補強プレートを含む。この時、前記基板は、前記グランドパターンを露出する開口を有するカバー層を含む。この時、前記カバー層の開口は、前記グランドパターンを全体的に露出させずに部分的に露出させる。具体的には、カバー層は、相互に離隔しながら前記グランドパターンを部分的に露出する複数の孔を有する。これにより、第1接着部材は、前記カバー層の孔内に配置され、グランドパターンと接触する第1部分と前記カバー層と接触する第2部分とを含む。そして、第1補強プレートは、前記第1接着部材上に付着され得る。これによると、実施例では、前記カバー層の開口が、前記グランドパターンを全体的に露出せずに部分的なドット(dot)状に露出させ、これにより、前記第1接着部材は、前記グランドパターンのみならず、前記カバー層と接触することによって、前記第1接着部材の接着力を向上させることができる。具体的には、第1接着部材は、前記グランドパターンとの接着力よりも前記カバー層との接着力がさらに高く、これにより、前記第1接着部材の接着力を比較例に比べ向上させることができる。さらに、実施例では、前記第1接着部材の全面積のうち、前記グランドパターンと接触する面積に比べ、前記カバー層と接触する面積がさらに大きくようにして、これによる第1接着部材のさらに優れた接着力の確保が可能である。
【0027】
また、前記カバー層の開口がグランドパターンを全体的にオープンする面(full)形状ではなく点(dot)形状を有するようにして、前記基板及びイメージセンサーの平坦度を向上させることができる。即ち、前記カバー層の開口が面(full)形状を有する場合、前記第1補強プレートの積層時に、前記カバー層の開口が形成された領域に凹みが発生し、これによる基板の平坦度及び、さらに基板上に実装されるイメージセンサーの平坦度に問題が発生する。これに対し、実施例では、前記カバー層の開口が部分露出のためのドット(dot)形状を有することにより、前記第1補強プレートの積層時に反りの発生を最小限に抑えることができ、これによる基板の平坦度及び、さらにイメージセンサーの平坦度を向上させることができる。
【0028】
また、実施例は、EMIノイズの遮蔽性能を向上させることができ、基板のグランドパターンと補強プレートとの間の電気抵抗を低減させることができ、これによるRF感度を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】実施例に係るカメラモジュールの断面図を示す図である。
図2図1に示された基板の一実施例に係る断面図を示す図である。
図3】実施例に係る第1基板、または基板の第1領域の断面図である。
図4】比較例に係る第1基板、または基板の第1領域の断面図である。
図5a】実施例に係る第1基板、または基板の第1領域に第1接着部材及び第1補強プレートを結合する過程を示す図である。
図5b】実施例に係る第1基板、または基板の第1領域に第1接着部材及び第1補強プレートを結合する過程を示す図である。
図5c】実施例に係る第1基板、または基板の第1領域に第1接着部材及び第1補強プレートを結合する過程を示す図である。
図5d】実施例に係る第1基板、または基板の第1領域に第1接着部材及び第1補強プレートを結合する過程を示す図である。
図6】実施例に係る基板の第2領域の第1方向における断面図である。
図7】実施例に係る基板の第2領域の第2方向における断面図である。
図8a】基板にノイズ遮蔽部、第2接着部材、及び第2補強プレートを結合する過程を示す図である。
図8b】基板にノイズ遮蔽部、第2接着部材、及び第2補強プレートを結合する過程を示す図である。
図8c】基板にノイズ遮蔽部、第2接着部材、及び第2補強プレートを結合する過程を示す図である。
図8d】基板にノイズ遮蔽部、第2接着部材、及び第2補強プレートを結合する過程を示す図である。
図9】他の実施例に係るカメラモジュールの斜視図である。
図10】実施例に係る携帯用端末機の斜視図である。
図11図9に示す携帯用端末機の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する
【0031】
但し、本発明の技術思想は、説明されるいくつかの実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例の間、その構成要素のうち1つ以上を選択に結合、置換して使用することができる。
【0032】
また、本発明の実施例において使用される用語(技術及び科学的用語を含む)は、明らかに特に定義され記述されない限り、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって一般的に理解され得る意味と解釈され、事前に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈することができるであろう。
【0033】
また、本発明の実施例で使用された用語は実施例を説明するためであり、本発明を制限しようとすることではない。本明細書において、単数形は、文言で特別に言及しない限り、複数形も含むことができ、「A及び(と)B、Cのうちの少なくとも1つ(又は1つ以上)」と記載される場合、A、B、Cと組み合わせするすべての組み合わせのうち1つ以上を含むことができる。
【0034】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって該当構成要素の本質や順序又は手順などが限定されない。そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、又は連結される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素の間にあるまた他の構成要素によって「連結」、「結合」又は「接続」される場合も含むことができる。
【0035】
また、各構成要素の「上(上部)又は、下(下部)」に形成又は配置されると記載される場合、上(上部)又は下(下部)は、2つの構成要素が互いに直接接触する場合のみならず、1つ以上のまた他の構成要素が前記2つの構成要素の間に形成又は配置される場合も含む。また、「上(上部)又は下(下部)」と表現される場合、1つの構成要素を基準として上側方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0036】
実施例によるカメラモジュールは、「オートフォーカシング機能」を実行することができる。ここで、オートフォーキシング機能とは、被写体の画像の焦点を自動的にイメージセンサー面に結像させることを言う。
【0037】
また、実施例に係るカメラモジュールは、「手ぶれ補正機能」を実行することができる。ここで、手ぶれ補正機能とは、停止画像の撮影時のユーザの手ぶれによる振動によって撮影された画像の外郭線が明確に形成されないことを防止することを言う。
【0038】
図1は、実施例に係るカメラモジュール200の断面図を示す図である。
【0039】
図1を参照すると、カメラモジュール200は、基板800、基板800上に配置されるホルダー600、ホルダー600に装着されるレンズ駆動部100、基板800に配置されるコネクタ840、基板800に配置されるノイズ遮蔽部70、基板800に配置される補強プレート85-1、85-2、及び補強プレート85-1、85-2と基板800との間に配置される接着部材83-1、83-2を含む。例えば、補強プレートは、基板800の第1領域801に配置される第1補強プレート85-1と、基板800の第3領域803に配置される第2補強プレート85-2と、を含む。また、接着部材は、前記基板800の第1領域801と第1補強プレート85-1との間に配置される第1接着部材83-1と、基板800の第3領域803と第2補強プレート85-2との間に配置される第2接着部材83-2と、を含む。
【0040】
基板800は、複数のパターン層、パターン層の間に配置される絶縁層、最外郭パターン層に配置されてパターン層を保護するカバー層、及びパターン層の間を電気的に連結するコンタクト(またはビア)を含むことができる。前記カバー層は、ソルダーレジストSR(Solder Resist)であり得る。
【0041】
基板800は、レンズ駆動部100が配置される第1領域801、コネクタ840が配置される第2領域802、及び第1領域801と第2領域802とを連結する第3領域803を含むことができる。
【0042】
基板800の第1領域801は「第1基板」に置き換えて表現することができ、基板の第2領域802は「第2基板」に置き換えて表現することができ、基板800の第3領域803は、「連結基板」に置き換えて表現することができる。
【0043】
他の実施例では、基板800の第1領域801または第1基板は、レンズ駆動部100に含まれてもよい。
【0044】
基板800の第1領域801及び第2領域802のそれぞれは、軟性基板800-1、及び硬性基板800-2、800-3を含むことができる。これは、基板800の第1領域801と第2領域802は、レンズ駆動部100とコネクタ840を支えるために一定の強度が要求されるためである。
【0045】
例えば、基板800の第1領域801と第2領域802のそれぞれは、軟性基板800-1上に配置される第1硬性基板(rigid substrate)800-2、軟性基板800-1下に配置される第2硬性基板800-2を含むことができる。
【0046】
基板800の第3領域800-1は、軟性基板800-1を含むことができる。基板800の第1~第3領域800-1~800-3に含まれる軟性基板800-1は、一体に形成され得る。
【0047】
基板の第1領域801及び第2領域802は、上述したように硬性基板であり得、第3領域803は、軟性基板(flexible substrate)であり得るが、これに限定されない。他の実施例では、基板800の第1~第3領域801~803のうち少なくとも1つは硬性基板を含み、残りは軟性基板を含むことができる。
【0048】
図2は、図1に図示された基板800の一実施例に係る断面図を示す図である。
【0049】
図2を参照すると、基板800は、光軸方向または垂直方向に互いに離隔して配置される複数のパターン層82-1~82-6、複数のパターン層82-1~82-6の間に配置され、複数のパターン層82-1~82-6間を絶縁させるための絶縁層(または、絶縁膜、絶縁フィルム)91-1~91-5、複数のパターン層82-1~82-6を外部の衝撃などから保護するためのカバー層81a、81b、92-1、92-2を含むことができる。
【0050】
図2において、軟性基板800-1は、絶縁層91-3、絶縁層91-3上に配置されるパターン層82-3、及び絶縁層91-3の下に配置されるパターン層82-4を含むことができる。
【0051】
第1硬性基板800-2は、軟性基板800-1(例えば、パターン層82-3)上に配置されるパターン層82-1、82-2、及び軟性基板800-1(例えば、パターン層82-3)と第1硬化基板800-2(例えば、パターン層82-2)との間、及びパターン層82-1、82-2の間に配置される絶縁層91-1、91-2を含むことができる。
【0052】
第2硬性基板800-3は、軟性基板800-1(例えば、パターン層82-4)の下に配置されるパターン層82-5、82-6、及び軟性基板800-1(例えば、パターン層82-4)と第2硬化基板800-3(例えば、パターン層82-5)との間、及びパターン層82-5、82-6の間に配置される絶縁層91-4、91-5を含むことができる。
【0053】
基板800の絶縁層91-3は、柔軟に曲がる軟性絶縁層、例えばポリイミド(polyimide)であり得る。
【0054】
基板800の絶縁層91-1~91-2、91-4~91-5は、軟性絶縁層よりも大きい強度または大きい硬度を有する硬性絶縁層、プリプレグ(prepreg)であり得る。
【0055】
例えば、パターン層82-1~82-6は、銅箔、導電層、または導電パターンなどに置き換えて表現することができ、絶縁層91-1~91-5は、絶縁膜または絶縁フィルムに置き換えて表現することもできる。
【0056】
図2において、軟性基板800-1のパターン層の個数は2個であり、第1及び第2硬性基板800-2、800-3のそれぞれのパターン層の個数は2個であるが、これに限定されず、他の実施例では、軟性基板800-1のパターン層の個数と第1及び第2硬化基板800-2、800-3のそれぞれのパターン層の個数は1つ以上であり得る。
【0057】
基板800のカバー層は、第1硬化基板800-2のパターン層82-1上に配置されるカバー層81a、第2硬化基板800-3のパターン層82-6上に配置されるカバー層81b、及び第3領域803の軟性基板800-1のパターン層82-3上に配置されるカバー層92-1、及び第3領域803の軟性基板800-1のパターン層82-4の下に配置されるカバー層92-2を含むことができる。基板800のカバー層は、絶縁物質、例えば、ソルダーレジスト(solder resist)であり得る。
【0058】
また、基板800は、軟性基板800-1、第1及び第2硬性基板800-2、800-2のパターン層82-1~82-6のうち2つのパターン層の間を電気的に連結するためのビア(via)を含むことができる。ここでビアは、コンタクトまたはコンタクトビアに置き換えて表現することもできる。
【0059】
例えば、基板800は、軟性基板800-1のパターン層93-4間を電気的に連結するための少なくとも1つのビア(via)93-4、ならびに第1及び第2硬化性基板800-2、800-2のパターン層82-1~82-6のうち2つのパターン層の間を電気的に連結するための少なくとも1つのビア93-1~93-4を含むことができる。
【0060】
基板800は、開口部31、32を含むことができる。前記開口部31、32は、前記基板800に形成されたオープン領域であり得る。例えば、前記開口部31、32は、基板に形成されたパターン層のうち少なくとも1つのパターン層を露出する孔であり得る。これにより、前記開口部31、32は、「開口」、「オープンエリア」、「オープン部」、「孔」、及び「溝(recess)」などに置き換えて表現することができる。
【0061】
具体的には、前記基板800は、基板800の第1領域801に形成される第1開口部32と、基板800の第2領域802に形成される第2開口部31と、を含むことができる。
【0062】
第1開口部32は、基板800の第1領域801の下面から基板800のパターン層82-6を露出することができる。前記パターン層82-6はグランドパターンを含むことができる。具体的には、第1開口部32は、基板800の第1領域801に形成されたパターン層82-6のうちグランドパターンを露出することができる。
【0063】
例えば、前記パターン層82-6は、回路パターンとグランドパターンを含むパターン層であり得る。これとは異なり、前記パターン層82-6は、グラウンドパターンのみを含むグラウンド層であり得る。これにより、前記パターン層82-6は、「グラウンドパターン(ground pattern)を含むパターン層であるか、またはグラウンドパターンのみを含む「グラウンド層」または「接地層」に置き換えて表現することができる。
【0064】
第2開口部31は、基板800の第2領域802の下面から基板800のパターン層82-6を露出することができる。前記パターン層82-6は、グランドパターンを含むことができる。具体的には、第2開口部31は、基板800の第2領域802に形成されたパターン層82-6のうちグランドパターンを露出することができる。これにより、前記パターン層82-6は、「グラウンドパターン(ground pattern)」を含むか、または「グラウンド層」または「接地層」に置き換えて表現することができる。
【0065】
前記第1開口部32及び第2開口部31は、互いに異なる形状を有することができる。前記第1開口部32は、ドット形状を有することができる。例えば、前記第1開口部32は、複数の開口を含むことができる。例えば、前記第1開口部32は、互いに離隔しており、前記基板800の第1領域801の下面に形成されたグランドパターンを部分的に露出する複数の開口を含むことができる。
【0066】
第2開口部31は、面(full)形状を有することができる。例えば、前記第2開口部31は、1つの開口を含むことができる。例えば、前記第2開口部31は、前記基板800の第2領域802の下面に形成されたグランドパターンを全体的に露出する1つの開口を含むことができる。
【0067】
即ち、前記基板800の第1領域801は、イメージセンサーやレンズ駆動装置などが配置される領域であり、これにより平坦度が重要な領域であり得る。これに対し、前記第2領域802は、コネクタが配置される領域であり、これにより前記第1領域801に比べて平坦度が重要でない領域であり得る。これにより、実施例では、基板800の各領域に合う最適な第1開口部32及び第2開口部31を形成するようにして、これによる基板800の平坦度を向上させながら、基板800と補強プレート85-1、98-2との間の接合力を向上させることができるようにする。
【0068】
一方、前記第1開口部32及び前記第2開口部31を介して露出するグランドパターン82-6の一部領域は、前記第1開口部32及び前記第2開口部31のそれぞれの底面を形成することができる。
【0069】
ホルダー600は、基板800の第1領域801の上に配置されることがあり、レンズ駆動部100は、基板800上に配置されるホルダー600に配置または取り付けられることがある。
【0070】
コネクタ840は、基板800の第2領域802(または「第2基板」)上に配置され得る。例えば、コネクタ840は、基板800の第2領域802の一面に配置され得る。
【0071】
コネクタ840、基板800の第2領域802(または、第2基板)、ノイズ遮蔽部70の少なくとも一部、及び第2補強プレート85-2は「コネクタ部」を構成することができる。
【0072】
例えば、ホルダー600及びレンズ駆動部100は、基板800の第1領域801の第1面11aに配置されることがあり、コネクタ840は基板800の第2領域802の第1面11aに配置され得る。
【0073】
レンズ駆動部100の端子は、基板800の第1領域801のパターン層(例えば、82-1~82-6)のうち少なくとも1つに電気的に連結されることがあり、コネクタ840の端子は、基板800の第2領域802のパターン層82-1~82-6のうち少なくとも1つに電気的に連結され得る。
【0074】
例えば、レンズ駆動部100の端子は、第1領域801の軟性基板800-1のパターン層82-3、82-4と電気的に連結されることがあり、コネクタ840の端子は、基板800の第2領域802の軟性基板800-1のパターン層82-3、82-4と電気的に連結されることがあり、軟性基板800-1によってレンズ駆動部100の端子とコネクタ840の端子とは、電気的に連結され得る。
【0075】
ノイズ遮蔽部70は、基板800の第2領域802の下に配置され得る。
【0076】
また、ノイズ遮蔽部70は、基板800の第3領域803の軟性基板800-1の上部と下部に配置され得る。ノイズ遮蔽部70は、ノイズ遮蔽層、「EMI(Electro Magnetic Interference)遮断部」、EMI遮蔽部、EMIフィルム、またはEMIテープ(tape)などに置き換えて表現することができる。
【0077】
ノイズ遮蔽部70は、第1ノイズ遮蔽部71と第2ノイズ遮蔽部72とを含むことができる。
【0078】
第1ノイズ遮蔽部71は、基板800の第2領域802と第3領域803の下に配置され得る。例えば、第1ノイズ遮蔽部71は、基板800の第2領域802の第2開口部31内に配置される第1部分71a(または、第1領域)と基板800の第3領域803の軟性基板800-1の下に配置される第2部分71b(または、第2領域)を含むことができる。
【0079】
第2ノイズ遮蔽部72は、基板800の第3領域803上に配置され得る。
【0080】
また、ノイズ遮蔽部70は、基板800の第3領域803の上面に配置されるか、または/及び基板800の第1領域803の下面に配置される部分をさらに含むことができる。
【0081】
第1ノイズ遮蔽部71の第2部分71bは、第3領域803(または、連結基板)の一部のみに配置または形成され得る。
【0082】
また、第1ノイズ遮蔽部71は、第1部分71aと第2部分71bとの間に配置され、第1部分71aと第2部分71bとを連結する第3部分71cをさらに含むことができる。
【0083】
例えば、第3部分71cは、第2開口部31の第4内側面31dと、基板800の第2領域802の第4外側面5dとを連結する基板800の第2領域802の下面(または、カバー層81b)上に配置され得る。
【0084】
第1補強プレート85-1は、基板800の第1領域801(または、「第1基板」)の下に配置され得る。例えば、第1補強プレート85-1は、基板800の第1領域801の下に配置されたグランドパターンの下に配置され得る。この時、説明の便宜上、前記基板800の第1領域801に配置されたパターン層のうち第1開口部32を介して露出するグランドパターンを「第1グランドパターン」と言える。
【0085】
第2補強プレート85-2は、基板800の第2領域802(または「第2基板」)の下に配置され得る。例えば、第2補強プレート85-2は、基板800の第2領域802の下に配置された第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの下に配置され得る。また、説明の便宜上、基板800の第2領域802に配置されたパターン層のうち第2開口部31を介して露出するグランドパターンを「第2グランドパターン」と言える。
【0086】
前記第2補強プレート85-2は、第2基板802の第2開口部31と第2基板802の上面上に配置され得る。
【0087】
また、第1補強プレート85-1及び第2補強プレート85-2は、熱伝導率の高い導電性物質、例えば、金属物質で形成され得る。例えば、第1補強プレート85-1及び第2補強プレート85-2は、SUS、アルミニウムなどで形成され得るが、これに限定されない。
【0088】
また、第1補強プレート85-1及び第2補強プレート85-2は、基板300の接地端子、具体的には第1グランド及び第2グランドパターンと電気的に連結されることにより、ESD(Electronic Discharge Protection)からカメラモジュールを保護するためのグランド(Ground)の役割をすることもできる。
【0089】
第1接着部材83-1は、第1補強プレート85-1と第1グランドパターンとの間に配置され得る。また、第1接着部材83-1は、基板800の第1領域801に形成され、前記第1開口部32が形成されたカバー層81bと前記第1補強プレート85-1の間に配置され得る。この時、説明の便宜上、前記基板800の第1領域801に配置されたカバー層81bを「第1カバー層」と言える。
【0090】
第2接着部材83-2は、第2補強プレート85-2と第1ノイズ遮蔽部71との間に配置され得る。この時、説明の便宜上、基板800の第2領域802に配置され、第2開口部31が形成されたカバー層81bを「第2カバー層」と言える。
【0091】
第2接着部材83-2は、第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aと第2補強プレート85-2との間に配置され、第2補強プレート85-2を基板800の第2領域802に固定または取付着させる。
【0092】
一方、図3では、第1補強プレート85-1の上面と基板800の第1領域801の下面(例えば、第1カバー層の下面)と離隔することがある。
【0093】
また、図6では、第2補強プレート85-2の上面は、第2基板802の下面(例えば、第2カバー層の下面)と離隔することもあるが、これに限定されず、他の実施例では、図6では、第2補強プレート85-2の上面は、基板800の第2領域802の下面(例えば、第2カバー層の下面)に接することがある。
【0094】
第1接着部材83-1は、基板800の第1領域801の第1開口部32内に配置される部分と、前記基板800の第1領域801の第1カバー層上に配置される部分と、を含むことができる。
【0095】
また、第2接着部材83-2の一部は、第2基板の第2開口部31内に配置され得る。
【0096】
実施例による基板800の第2領域802(または、第2基板)は、パターン層(例えば、82-6、図2参照)の一部を露出する開口を有する第2開口部31を備えることができる。
【0097】
ここで、第2開口部31によって露出するパターン層82-6の一領域は、基板800のグランド(Ground)用のグランドパターンに該当するか、または基板800のグランドと電気的に連結され得る。
【0098】
また、第2開口部31によって露出するパターン層82-6の一領域は、コネクタ840のグランドピンまたは端子に電気的に連結され得る。
【0099】
例えば、第2開口部31は、基板800の第2領域802のカバー層81bの一部が開放されたものであり、第2開口部31によって第2領域802のパターン層(例えば、82-6、図2参照)一部の下面が開放され得る。
【0100】
第1ノイズ遮蔽部71は、基板800の第2領域802の第2開口部31内に配置され得る。第1ノイズ遮蔽部71の端部の少なくとも一部は、第2開口部31内に配置され得る。
【0101】
例えば、第1ノイズ遮蔽71の第1部分71aは、基板800の第2領域802の第2開口部31内に配置され得る。
【0102】
また、第2接着部材83-2は、第2開口部31内に配置される第1ノイズ遮蔽部71上に配置され得、第2補強プレート85-2は、第2接着部材83-2上に配置され得る。
【0103】
第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aを基板800の第2領域802の第2開口部31内に配置し、第2接着部材83-2を第2開口部31内に配置される第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aに配置させることによって、実施例はカメラモジュールから発生するノイズを遮蔽、または減らすことができ、第2補強プレート85-2と基板800(例えば、基板800のグランド(GND))との間の抵抗を減らすことができる。
【0104】
以下では、基板800の第1領域801と第2領域802にそれぞれ配置される第1補強プレート85-1と第2補強プレート85-2との接合構造について具体的に説明する。
【0105】
先ず、基板800の第1領域801、または第1基板801に配置される第1接着部材83-1及び第1補強プレート85-1の構造について説明する。
【0106】
図3は、実施例に係る第1基板、または基板の第1領域の断面図であり、図4は、比較例に係る第1基板、または基板の第1領域の断面図であり、図5a~図5dは、実施例に係る第1基板、または基板の第1領域に第1接着部材及び第1補強プレートを結合する過程を示す図である。
【0107】
図3を参照すると、第1基板801または基板800の第1領域801は、絶縁層、パターン層、及びカバー層を含む。この時、説明の便宜上、第1基板801または基板800の第1領域801に形成された絶縁層91-5を「第1絶縁層」と言い、前記絶縁層91-5の下面に形成されたパターン層のうち、第1開口部32を介して露出するパターン層82-6を第1グランドパターンと言い、前記第1開口部32が形成されたカバー層81bを「第1カバー層」として説明する。
【0108】
第1基板801または基板800の第1領域801は、第1絶縁層91-5を含む。前記第1絶縁層91-5は、第1基板801または基板800の第1領域801を構成する複数の絶縁層のうち最下側に配置された絶縁層を意味することができる。
【0109】
第1基板801または基板800の第1領域801は、前記第1絶縁層91-5の下面に配置された第1グラウンドパターン82-6を含むことができる。前記第1グランドパターン82-6は、複数の層で形成され得る。一例として、第1グランドパターン82-6は、銅金属層、ニッケル金属層、パラジウム金属層、及び金金属層が順に積層された構造を有することができるが、これらに限定されない。
【0110】
第1基板801または基板800の第1領域801の第1絶縁層91-5の下面には、第1カバー層81bが形成され得る。前記第1カバー層81bは、前記第1グランドパターン82-6の少なくとも一部を覆いながら前記第1絶縁層91-5の下面に配置され得る。また、前記第1カバー層81bは、前記第1グランドパターン82-6の下面の少なくとも一部を露出する第1開口部32を含むことができる。この時、実質的に前記第1開口部32は、開口部と言える。
【0111】
前記第1カバー層81bの第1開口部32は、前記第1グランドパターン82-6の下面を部分的に露出する複数の開口を含む。即ち、前記第1カバー層81bの第1開口部32は、第1幅W1を有しながら、相互間の中心が第1間隔D1ほど離隔した複数の開口を含むことができる。この時、前記第1幅W1は、0.1mm~0.5mmであり得るが、これに限定されない。前記第1幅W1が0.1mmよりも小さい場合、前記第1グランドパターン82-6のオープンされた部分の面積が減少し、これにより前記第1グランドパターン82-6と前記第1接着部材83-1、さらに第1補強プレート85-1との間の重なる面積が減少して、EMI遮断及びRF感度改善効果が不十分になることがある。また、第1幅W1が0.5mmよりも大きい場合、前記第1グランドパターン82-6のオープンされた面積が増加し、これにより前記第1接着部材83-1と第1カバー層81bとの間の接触面積が減少することによって、前記第1接着部材83-1の接着力が減少することがある。
【0112】
一方、前記第1カバー層81bの前記第1開口部32を構成する複数の開口のそれぞれの中心間の第1間隔D1は、0.8mm~1.2mmであり得る。そして、前記第1間隔D1は、前記第1幅W1に対応するように、前記範囲よりも小さくなる場合、EMI遮断及びRF感度改善効果が不十分になることがあり、前記範囲よりも大きくなる場合、第1接着部材83-1の接着力を減少することがある。
【0113】
一方、前記第1開口部32を構成する複数の開口は、円形状を有することができるが、これに限定されない。例えば、前記複数の開口は、四角形、楕円形、及び三角形のうちいずれか一つの形状を有することもできる。
【0114】
即ち、実施例における第1開口部32は、前記第1絶縁層91-5の下面に配置された第1グランドパターン82-6を全体的にオープンする1つの大面積の開口を含むことではなく、第1グランドパターン82-6を部分的に露出するための複数の小面積の開口を含むことができる。そして、前記小面積の複数の開口のそれぞれは、相互に0.8mm~1.2mmの範囲の間隔を有して離隔し、0.1mm~0.5mmの範囲の幅を有することができる。
【0115】
これにより、実施例における前記第1グランドパターン82-6の面積は、前記第1開口部32の面積よりも大きくてもよい。言い換えれば、前記第1グランドパターン82-6は、前記第1カバー層81bを通じて覆われる部分と前記第1開口部32を通して露出する部分とを含む。そして、前記第1カバー層81bを通して覆われる部分の面積は、前記第1開口部32を通して露出する部分の面積よりも大きくてもよい。
【0116】
前記第1カバー層81bの下面には、第1接着部材83-1が配置される。前記第1接着部材83-1は、前記第1カバー層81bに形成された第1開口部32を満たしながら前記第1カバー層81bの下面に配置され得る。
【0117】
これにより、前記第1接着部材83-1は、前記第1カバー層81bの下面に配置される第1部分と、前記第1開口部32内に配置される第2部分と、を含むことができる。例えば、前記第1接着部材83-1は、前記第1カバー層81bの下面に配置される第1部分と、前記第1開口部32を介して露出した前記第1グランドパターン82-6の下面に配置される第2部分と、を含むことができる。
【0118】
この時、前記第1接着部材83-1の第1部分の厚さは、第2部分の厚さと異ることがある。例えば、前記第1接着部材83-1の第1部分の厚さは、前記第2部分の厚さよりも小さくてもよい。例えば、前記第1接着部材83-1の第2部分の厚さは、前記第1部分の厚さに前記第1開口部32の深さを合わせたものに対応することができる。
【0119】
したがって、前記第1接着部材83-1の前記第1部分の上面は、前記第1カバー層81bの下面と接触し、前記第1接着部材83-1の前記第2部分の上面は、前記第1グランドパターン82-6の下面と接触することがある。この時、前記第1接着部材83-1の前記第1部分の面積は、前記第1接着部材83-1の前記第2部分の面積よりも大きくてもよい。言い換えれば、前記第1接着部材83-1の上面の全領域のうち、前記第1カバー層81bと接触する領域の面積が、前記第1グランドパターン82-6と接触する面積よりも大きくてもよい。これにより、実施例では、前記第1接着部材83-1の接着力を向上させることができる。
【0120】
具体的には、前記第1接着部材83-1は、PSA(CBF-800)であり得る。そして、このような第1接着部材83-1は、前記第1カバー層81bと接触した場合、第1接着強度を有する。また、前記第1接着部材83-1は、前記第1グランドパターン82-6と接触した場合、第2接着強度を有する。この時、前記第1接着強度は、前記第2接着強度よりも大きい。言い換えれば、前記第1接着部材83-1は、前記第1グランドパターン82-6と接触するときに比べて前記第1カバー層81bと接触する時にさらに大きい接着強度を有することができる。例えば、第1面積を有する第1接着部材83-1を第1カバー層81bに接着した場合における接着強度が、第1グランドパターン82-6に接着した場合における接着強度よりも高く現れる。
【0121】
即ち、前記第1接着部材83-1と前記第1カバー層81b及び第2グランドパターン82-6との間の接着強度を見ると、以下の表1の通りである。
【0122】
【表1】
【0123】
即ち、表1を参照すると、前記第1接着部材83-1と第1カバー層81bは、リフロー前に1.1kgF/cmのpeel strengthを有し、リフロー後に1.12kgF/cmのpeel strengthを有する。これに対して、第1接着部材83-1と前記第1グランドパターン82-6は、0.93kgF/cmのpeel strengthを有し、リフロー後に0.8kgF/cmのpeel strengthを有する。これにより、実施例では、前記第1カバー層81bの第1開口部32が前記第1グランドパターン82-6を全体的にオープンする形状ではなく、部分的にオープンする形状を有するようにすることによって、前記第1接着部材83-1が前記第1グランドパターン82-6に比べて前記第1カバー層81bとさらに多く接触するようにして、前記第1接着部材83-1に対する接合強度を向上させることができるようにする。前記第1接着部材83-1の下面には、第1補強プレート85-1が配置され得る。前記第1補強プレート85-1は、前記第1接着部材83-1を通して第1グランドパターン82-6連結され得る。即ち、前記第1接着部材83-1は、前記第1カバー層81bの第1開口部32内に配置され、それにより前記第1グランドパターン82-6と直接接触することがある。そして、前記第1接着部材83-1の第2部分の上面が前記第1グランドパターン82-6と直接接触し、下面が前記第1補強プレート85-1と直接接触しで、前記第1補強プレート85-1と前記第1グランドパターン82-6とを互いに連結させることができる。
【0124】
この時、前記第1補強プレート85-1は、前記第1接着部材83-1の下面に配置される状態で加圧され、それにより前記第1接着部材83-1のリフローがおこなわれることにより、前記基板800の第1領域801の下面に付着され得る。
【0125】
ここで、前記第1カバー層81bの第1開口部32の形状により前記加圧が行われる時、前記基板800に反りが発生することがある。
【0126】
即ち、図4のように、前記第1開口部32が第1グランドパターン82-6aを全体的に露出する大面積の1つの開口を有する場合、前記第1補強プレート85-1aの加圧時に、前記基板の第1領域801aの全領域のうち、前記第1開口部32が形成された部分、言い換えれば、第1接着部材が形成された部分のみで加圧が行われることがある。これにより、前記基板800の第1領域801aは、前記第1開口部32が形成された部分とそれ以外の部分との間における高さが互いに異なる反りが発生することがある。そして、前記第1領域801aの反りの発生は、前記基板800の第1領域801a上に配置されるイメージセンサーの平坦度の問題を引き起こし、これによる信頼性を低下させることがある。
【0127】
これに対し、実施例では、前記第1開口部32が第1グランドパターン82-6を部分的に露出する複数の小面積の開口を有するようにして、前記第1補強プレート85-1の加圧時に前記第1基板800の第1領域801の全領域で加圧が行われるようにし、これによる前記基板800の反りの発生を最小限に抑えることができる。また、実施例では、前記基板800の反りの発生を最小限に抑えることによって、前記基板800上に配置されるイメージセンサーの平坦度を維持することができ、これによる信頼性を向上させることができる。
【0128】
一方、上記のような基板製造方法、第1接着部材の結合過程及び第1補強プレートの結合過程を見ると、次の通りである。
【0129】
図5aのように、実施例では、優先して基板を製造することができる。例えば、実施例では、第1絶縁層91-5の一面に銅金属層、ニッケル金属層、パラジウム金属層、及び金金属層を順に積層することにより、第1グランドパターン82-6を形成することができる。この時、前記第1グランドパターン82-6は、形成する金属層の層構造はこれに限定されない。例えば、前記第1グランドパターン82-6は、単一層で構成され得る。また、前記第1グランドパターン82-6は複数の層で構成され得るが、二層をそれぞれ構成する金属物質の種類は変更され得る。
【0130】
次に、図5bのように、実施例では、上記のような第1絶縁層91-5及び第1グランドパターン82-6上に第1カバー層81bを積層する工程を進行して基板800の第1領域801を製造することができる。この時、前記第1カバー層81bは、前記第1グランドパターン82-6を全体的に露出せず、部分的に露出する複数の開口を有する第1開口部32を含む。
【0131】
即ち、第1カバー層81bの第1開口部32は、前記第1グランドパターン82-6の下面を部分的に露出する複数の開口を含む。即ち、前記第1カバー層81bの第1開口部32は、第1幅W1を有しながら相互間の中心が第1間隔D1ほど離隔した複数の開口を含むことができる。この時、前記第1幅W1は0.1mm~0.5mmであり得るが、これに限定されない。前記第1幅W1が0.1mmよりも小さい場合、前記第1グランドパターン82-6がオープンされた部分の面積が減少し、これにより前記第1グランドパターン82-6と前記第1接着部材83-1、さらには第1補強プレート85-1との間の重なる面積が減少して、EMI遮断及びRF感度改善効果が不十分になることがある。また、第1幅W1が0.5mmよりも大きい場合、前記第1グランドパターン82-6のオープンされた面積が増加し、これにより前記第1接着部材83-1と第1カバー層81bとの間の接触面積が減少することによって、前記第1接着部材83-1の接着力が減少することがある。
【0132】
一方、前記第1カバー層81bの前記第1開口部32を構成する複数の開口のそれぞれの中心間の第1間隔D1は、0.8mm~1.2mmであり得る。そして、前記第1間隔D1は、前記第1幅W1に対応するように、前記範囲よりも小さくなる場合、EMI遮断及びRF感度改善効果が不十分になることがあり、前記範囲よりも大きくなる場合、第1接着部材83-1の接着力を減少することがある。
【0133】
一方、前記第1開口部32を構成する複数の開口は、円=形状を有することができるが、これに限定されない。例えば、前記複数の開口は、四角形、楕円形、及び三角形のうちいずれか一つの形状を有することができる。
【0134】
次に、図5cに示されたように、前記第1カバー層81b上に第1接着部材83-1を配置する工程を進めることができる。この時、前記第1接着部材83-1は、前記第1カバー層81bの第1開口部32内にも配置され得る。これにより、前記第1接着部材83-1は、前記第1カバー層81bの下面に配置される第1部分と、前記第1開口部32内に配置される第2部分と、を含むことができる。この時、前記第1接着部材83-1の第1部分の厚さは、前記第2部分の厚さと異なってもよい。例えば、前記第1接着部材83-1の第1部分の厚さは、前記第2部分の厚さよりも小さくてもよい。例えば、前記第1接着部材83-1の第2部分の厚さは、前記第1部分の厚さに前記第1開口部32の深さを合わせたものに対応することができる。
【0135】
したがって、前記第1接着部材83-1の前記第1部分の上面は、前記第1カバー層81bの下面と接触し、前記第1接着部材83-1の前記第2部分の上面は、前記第1グランドパターン82-6の下面と接触することがある。この時、前記第1接着部材83-1の前記第1部分の面積は、前記第1接着部材83-1の前記第2部分の面積よりも大きくてもよい。即ち、前記第1接着部材83-1の上面の全領域のうち、前記第1カバー層81bと接触する領域の面積が前記第1グランドパターン82-6と接触する面積よりも大きくてもよい。これにより、実施例では、前記第1接着部材83-1の接着力を向上させることができる。
【0136】
次に、図5dに示されたように、実施例では、前記第1接着部材83-1上に第1補強プレート85-1を配置した状態で加圧し、その後、前記第1接着部材83-1をリフローすることにより、前記基板800の第1領域801の下面に前記第1補強プレート85-1を付着させることができる。
【0137】
以下では、基板800の第2領域802に配置されるノイズ遮蔽部と第2接着部材及び第2補強プレートの配置構造及びこれらの結合過程を説明する。
【0138】
図6は、実施例に係る基板の第2領域の第1方向への断面図であり、図7は、実施例に係る基板の第2領域の第2方向への断面図であり、図8a~図8dは、基板にノイズ遮蔽部、第2接着部材、及び第2補強プレートを結合する過程を示す図である。
【0139】
具体的に、図6は、図8dのAB方向の断面図であり、図7は、図8dのCD方向の断面図である。例えば、図8a~図8dは、基板800の第2領域802と第3領域803の底面図を示し、図6図7は、図8dを180度回転させた状態での断面図であり得る。
【0140】
図8aを参照すると、基板800の第2領域802の第2面からパターン層82-6(または、グラウンドパターン)を露出させる第2開口部31を形成する。前記パターン層82-6は、前述のように「第2グラウンド層」に置き換えて表現することができる。
【0141】
この時、前記第2開口部31を介して露出する第2グランドパターンの形状は、図8aに示された形状(例えば、
形状)に限定されるものではなく、多様な多角形状(例えば、四角形、三角形など)または円形状であり得る。
【0142】
図8aおいて、左側下端部には、第2開口部31によって露出しない領域が存在し、これは、第2開口部31によって露出する第2グランドパターン(または、「デジタルグランドパターン」)から分離、または、離隔するまた他の1つのグランドパターン(例えば、「アナロググランドパターン」)が形成され得る。
【0143】
他の実施例では、第2開口部31によってアナロググランドパターンも露出することがあり、露出したアナロググランドパターンと第2補強プレート85-2との間に第1ノイズ遮蔽部71と第2接着部材83-2が配置されることもある。
【0144】
例えば、基板800の第2領域802カバー層81bの一部を除去して、パターン層82-6の下面を露出させる第2開口部31を形成することができる。この時、前記基板800の第1領域801のカバー層と区分するために、前記第2領域802のカバー層81bは、「第2カバー層」として説明する。
【0145】
基板800の第2の領域802は、4つの外側面5a~5dを有することができる。
【0146】
例えば、基板800の第2領域802の平面図は、4つの辺5a~5dを有する四角形状を有することができる。第2開口部31外側面5a~5d(または、辺)から第2開口部31までの離隔距離d1、d2は、0.3[mm]~0.5[mm]であり得る。
【0147】
第2開口部31の深さHは、基板800の第2カバー層81bの厚さと同じでもよい。例えば、第2開口部31の深さHは、レンズ駆動部100のレンズまたはレンズバレル400の光軸方向への距離であり得る。例えば、Hは、21μm~24μmの範囲を有することができる。例えば、Hは、23μmであり得る。
【0148】
次に、図8Bを参照すると、基板800の第2領域802の第2開口部31内に第1ノイズ遮蔽部71の一部71aが配置される。
【0149】
第1ノイズ遮蔽部71は、基板800の第2領域802の第2開口部31内に配置される第1部分71aと基板800の第3領域803の下に配置される第2部分71bを含むことができる。また、第1ノイズ遮蔽部71は、第1部分と第2部分とを連結する第3部分を含むことができる。
【0150】
例えば、第1ノイズ遮蔽部71の第2部分71bは、連結基板803上に配置されることがあり、第1部分71aの終端は、第2基板802の第2開口部31内に配置され得る。例えば、第1部分71aの終端の一部分は、第2開口部31内に配置され得る。
【0151】
第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aは、第2開口部31によって露出された基板800の第2領域802の第2グランドパターン82-6の下に配置され得る。
【0152】
基板800の第2開口部31は、内側面31a~31d及び底面を含むことができる。ここで、第2開口部31の「内側面」は、「側壁」、「側面」、または「内側壁」に置き換えて表現することができる。例えば、第1内側面31aと第2内側面31bとは、互いに対向することができ、第3内側面31cと第4内側面31dは、互いに対向することができる。第3内側面31cは、第1内側面31aの一端と第2内側面31bの一端とを連結することができ、第4内側面31dは、第1内側面31aの他端と第2内側面31bの他端を連結することができる。
【0153】
第2開口部31の底面は、基板800の第2領域802の露出する第2グランドパターン82-6の一面(例えば、下面)であり得る。第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの下面は、第2開口部31の底面に接することがある。
【0154】
例えば、第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aは、第2開口部31の第1内側面31aに対向する第1面21a(または、「第1側面」)、第2開口部31の第2内側面31bに対向する第2面21b(または、「第2側面」)、及び第2開口部31の第3内側面31cに対向する第3面21c(または、「第3側面」)を含むことができる。
【0155】
第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの側面は、基板800の第2領域802の第2開口部31内に位置することがあり、基板800の第2領域802の第2面11bから離隔することがある。
【0156】
例えば、第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの第1面21a、第2面21b、及び第3面21cは、基板800の第2領域802の第2開口部31内に位置することがあり、基板800の第2領域802の第2面11bから離隔することがある。
【0157】
縦方向の第1ノイズ遮蔽部71の第2部分71bの長さは、縦方向の第1部分71aの長さL3よりも大きくてもよい。これは、基板800の第3領域803におけるEMI遮蔽効果を向上させるためである。
【0158】
第1ノイズ遮蔽部71の一辺の長さL3(または、幅(width))は、第2基板802の第2開口部31の一辺の長さL1(または、幅)よりも小さい。
【0159】
例えば、第2基板802の第2開口部31の一側に位置する第1長辺の長さは、第2開口部31の他側に位置する第2長辺の長さよりも大きくてもよい。例えば、第1長辺と第2長辺は、互いに対向することがある。
【0160】
また、例えば、第2基板802の第2開口部31の一側に位置する第1短辺の長さは、第2開口部31の他側に位置する第2短辺の長さよりも大きくてもよい。例えば、第1短辺と第2短辺は、互いに対向することがある。
【0161】
例えば、第1ノイズ遮蔽部71の短辺の長さL3は、第2基板802の第2開口部31のいずれかの長辺の長さL1よりも小さい。
【0162】
縦方向への第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの長さL3は、縦方向への基板800の第2開口部31の長さL1よりも小さい(L3<L1)。
【0163】
横方向の第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの長さL4は、横方向における基板800の第2開口部31の長さL2よりも小さい(L4<L2)。
【0164】
例えば、縦方向は、図8dのAB方向であるか、または、レンズ駆動部100の光軸方向と垂直な図1のy軸方向であり得る。また、縦方向は、レンズ駆動部100の光軸方向(または、イメージセンサー810の軸)と垂直であり、基板800の第2領域802の第1外側面5aから第2外側面5bに向かう方向であり得る。
【0165】
または、例えば、縦方向は、イメージセンサー810からコネクタ840に向かう方向と垂直な方向であり得る。
【0166】
また、例えば、横方向は、図8dのCD方向であり得るか、またはレンズ駆動部100の光軸方向と垂直な図1のx軸方向であり得る。
【0167】
または、例えば、縦方向は、基板800の第2開口部31の第1内側面31aから第2内側面31bに向かう方向であり得、横方向800は、基板800の第2開口部31の第3内側面31cから第4内側面31dに向かう方向であり得る。
【0168】
例えば、基板800の第2開口部31内に配置される第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの下面(または、上面)の面積は、基板800の第2開口部31の底面の面積(または、露出するパターン層82-6の下面の面積)よりも小さくてもよい。
【0169】
第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの第1面21aと基板800の第2領域802の第1概則面5aとの間の離隔距離d3及び第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの第2面21bと基板800の第2領域802の第2外側面5bとの間の離隔距離d3は、d1よりも大きくてもよい(d3>d1)。
【0170】
第1ノイズ遮蔽71の第1部分71aの第3面21cと基板800の第2領域802の第3外側面5cとの間の離隔距離d4は、d2よりも大きくてもよい(d4>d2)。d3>d1であり、d4>d2であるので、第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71は、第2開口部31内に配置され得る。
【0171】
図8bでは、d4は、d3よりも大きくてもよい(d4>d3)。例えば、d3は、0.6mm~0.8mmであり得、d4は、0.9mm~1.1mmであり得る。他の実施例では、d4=d3であるかd4<d3でもあり得る。
【0172】
図6を参照すると、第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの第1~第3面21a~21cは、基板800の第2開口部31の第1~第3内側面31a~31cから離隔することがある。例えば、第1面21aは、第2開口部31の第1内側面31aから離隔し、第2面21bは、第2開口部31の第2内側面31bから離隔し、第3面21cは、第2開口部31の第3内側面31cから離隔することがある。
【0173】
第1ノイズ遮蔽部71の第3面21cと第2開口部31の第3内側面31cとの離隔距離は、第1ノイズ遮蔽部71の第1面21aと第2開口部31の第1内側面31aとの間の離隔距離または/及び第1ノイズ遮蔽部71の第2面21bと第2開口部31の第2内側面31bとの間の離隔距離とは異なることがある。
【0174】
例えば、第1ノイズ遮蔽部71の第3面21cと第2開口部31の第3内側面31cとの間の離隔距離は、第1面21aと第2開口部31の第1内側面31aとの間の離隔距離または/及び第2面21bと第2開口部31の第2内側面31bとの間の離隔距離よりも大きくてもよい。
【0175】
例えば、第2開口部31の内側面31a~31dと第1ノイズ遮蔽部71の終端(例えば、21a~21c)との間の離隔距離は、第2開口部31の内側面31a~31dと第2接着部材83-2の終端との間の離隔距離よりも大きくてもよいが、これは、第2接着部材83-2の面積を増加させて第2補強プレート85-2と第2基板802との接着力を向上させるためである。
【0176】
例えば、第2開口部31の内側面31a~31dと第2補強プレート85-2の終端までの横方向(または、縦方向)の離隔距離は、第2開口部31の内側面31a~31dと第1ノイズ遮蔽部71の終端(例えば、21a~21c)との間の横方向(または、縦方向)の離隔距離よりも大きくてもよいが、これに限定されず、他の実施例では、前者は後者と同一また小さくてよい。
【0177】
例えば、第2開口部31の内側面31a~31dと第2補強プレートの終端までの横方向(または、縦方向)の離隔距離は、第2開口部31の内側面31a~31dと第2接着部材83-2の終端との間の横方向(または、縦方向)の離隔距離よりも大きくてもよいが、これに限定されず、他の実施例では、前者は後者と同一または小さくてもよい。
【0178】
図8c及び図8dを参照すると、第2接着部材83-2によって第2開口部31内に配置された第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71a上に第2補強プレート85-2を付着、または固定させる。
【0179】
例えば、第2補強プレート85-2の一面(例えば、上面)に第2接着部材83-2を塗布するか、または形成した後に熱プレスにより第2接着部材83-2が形成された第2補強プレート85-2を第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aに圧着させて、固定、または付着させることができる。圧着によって、第2補強プレート85-2の上面は、基板800の第2領域802の第2面11b(または、下面)に接することがある。
【0180】
第2接着部材83-2は、導電性接着部材であるか、または導電性接着部材(例えば、導電粒子)を含むことができる。例えば、第2接着部材83-2は、FGBF-700であり得る。第2接着部材83-2の側面は、基板800の第2領域802の第2面11bから離隔することがある。
【0181】
縦方向の第2接着部材83-2の長さL5は、縦方向への基板800の第2開口部31の長さL1よりも短い(L5<L1)。横方向への第2接着部材83-2の長さL6は、横方向への基板800の第2開口部31の長さL2よりも小さい(L6<L2)。
【0182】
また、縦方向への第2接着部材83-2の長さL5は、縦方向への第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの長さL3よりも大きくても同じてもよい。
【0183】
横方向への第2接着部材83-2の長さL6は、横方向への第1ノイズ遮蔽71の第1部分71aの長さL4よりも大きくても同じてもよい。
【0184】
第2接着部材83-2の第1側面と基板800の第2領域802の第1外側面5aとの間の離隔距離d5、及び第2接着部材83-2の第2側面と基板800の第2領域802の第2外側面5bとの間の離隔距離d5は、d1よりも大きくてもよい(d5>d1)。他の実施例では、d5=d1であり得る。
【0185】
第2接着部材83-2の第3側面と基板800の第2領域802の第3外側面5cとの間の離隔距離d6は、d2よりも大きくてもよい(d6>d2)。他の実施例では、d6=d2であり得る。例えば、d5とd6のそれぞれは、0.5[mm]~0.6[mm]であり得る。d1:d3は、1:1.2~1:2.65であり得、d2:d4は、1:1.8~1:3.65であり得る。また、d1:d5は、1:1~1:2であり得、d2:d6は、1:1~1:2であり得る。d3/d1が1.2未満の場合には、横方向への第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの長さと横方向への第2開口部31の長さとの差が非常に小さくて、第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aを配置させるための工程マージンが不足し、第1ノイズ遮蔽部71が第2開口部31の外に離脱することがあり、これにより第2補強プレート85-2と基板800のグランドとの間の抵抗値が1オーム以上に増加することがある。
【0186】
d3/d1が2.65を超える場合には、第1ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの面積が減少して、カメラモジュールから放射されるノイズの遮断性能が低下して、カメラモジュールが装着される光学機器のRF感度が悪くなることがある。
【0187】
d5/d1または/及びd6/d2が1未満の場合、横方向への第2接着部材83-2の長さが横方向への第2開口部31の長さよりも大きくなるようになって、第2接着部材83-2が第2開口部31の外側の基板800の第2領域802の下面上に配置されることがあり、これにより第2補強プレート85-2と基板800のグラウンドとの間の抵抗値が1オーム以上に増加することがある。
【0188】
d5/d1または/及びd6/d2が2を超える場合には、第2接着部材83-2の面積が減少して、第2補強プレート85-2と基板800との間の接着力が減少し、これにより、第2補強プレート85-2が基板800から簡単に離脱することがある。
【0189】
図8Dを参照すると、基板800の第2領域802の第1外面5a(または、第1外側面5b)と第2補強プレート85-2の第1側面(または、第2側面)との間の離隔距離d7は、d1よりも小さくてもよい(d7<d1)。また、基板800の第2領域802の第3外側面5cと第2補強プレート85-2の第3側面との間の離隔距離d8は、d2よりも小さくてもよい(d8<d2)。例えば、上述のd1~d8は、対象となる2つの面と平行な2つの面との間の最短距離であり得る。
【0190】
第1ノイズ遮蔽部71の厚さT1(例えば、第1部分71aの厚さ)は、基板800の第2開口部31の深さHよりも小さくてもよい(T1<H)。ここで、第1ノイズ遮蔽部71の厚さは、第1ノイズ遮蔽部71の光軸方向への長さであり得る。
【0191】
例えば、第1ノイズ遮蔽部71の厚さT1(第1部分71aの厚さ)は、12[μm]~18[μm]であり得る。
【0192】
基板800の第2領域802の外側面5a~5cを基準に、ノイズ遮蔽部71の第1部分71aの側面は、第2開口部31の内側面31a~31dよりも遠くに位置することができる。
【0193】
基板800の第2領域802の外側面5a~5cを基準に、第2接着部材83-2の側面は、第2開口部31の内側面31a~31よりも遠くに位置することができる。
【0194】
また、第2補強プレート85-2の外側面は、基板300の第2開口部31の側壁31a~31dよりも基板800の第2領域802の外側面5a~5cからさらに近くに位置することができる。
【0195】
また、レンズ駆動部100の光軸方向に基板800の第2領域802と重なるノイズ遮蔽部710の第1部分71aの面積は、第2開口部31の底面の面積よりも小さくてもよい。また、光軸方向に基板800の第2領域802と重なる第2接着部材83-2の面積は、基板800の溝310の底面の面積よりも小さくてもよい。
【0196】
一方、実施例に係る第1接着部材83-1及び第2接着部材83-2は、それぞれ、導電性粒子(図示せず)を含むことができる。これにより、実施例における第1補強プレート85-1は、前記第1接着部材83-1を通して前記第1グランドパターン82-6と電気的に連結され得る。また、前記第2補強プレート85-2は、第2接着部材83-2を通して第2グランドパターン82-6、及びノイズ遮蔽部710と電気的に連結され得る。
【0197】
第2補強プレート85-2の厚さT3は、基板800の全体厚さよりは小さく、軟性基板800-1の厚さと第2接着部材83-2の厚さよりは大きくてもよい。例えば、第2補強プレート85-2の厚さは、90μm~120μmであり得る。
【0198】
第2補強プレート85-2の厚さT3は、第1ノイズ遮蔽部71の厚さT1及び第2接着部材83-2の厚さT2よりも大きくてもよい(T3>T1、T2)。
【0199】
図6及び、図7によると、第2補強プレート85-2の上面は、基板800の第2領域802の第2面11b(または、下面)と接触することがある。例えば、第2補強プレート85-2の端部の上面は、基板800の第2領域802の第2面11b(または、下面)と接触することがある。
【0200】
他の実施例では、第2補強プレート85-2の端部の上面は、基板800の第2領域802の第2面11bに離隔することがある。
【0201】
実施例では、第1ノイズ遮蔽部71を基板800の第2領域802の第2開口部31によって開放されるパターン層82-6と第2補強プレート85-2との間に配置させることによって、カメラモジュール200から放射されるEMIノイズを遮蔽または減少させることができる。また、これと同時に第1ノイズ遮蔽部71と第2接着部材83-2が第2開口部31内に配置されて、第1ノイズ遮蔽部71と第2接着部材83-2が第2開口部31によって露出するパターン層82-6に密着した構造を有するようにすることにより、グランド用に使用される基板800のパターン層82-6と第2補強プレート85-2との間の電気抵抗を減少させ、これにより第2補強プレート85-2を基板800のグランドとして用いることができる。即ち、実施例は、基板800のパターン層82-6と第2補強プレート85-2との間の電気抵抗値が1オーム未満であり得る。
【0202】
他の実施例に係るカメラモジュールは、基板800の第1領域801の第1面11aと第2面11b、または第2領域802の第1面11aのうち少なくとも1つに配置されるノイズ遮蔽部をさらに含むことができる。
【0203】
図9は、他の実施例に係るカメラモジュールの斜視図である。
【0204】
図9を参照すると、カメラモジュール200は、レンズまたはレンズバレル400、レンズ駆動部100、接着部材612、フィルタ610、ホルダー600、基板800、イメージセンサー810、モーションセンサー820(motion sensor)、制御部830、コネクタ840(connector)、ノイズ遮蔽部70、第1接着部材(図示せず)、第2接着部材(図示せず)、第1補強プレート85-1、及び第2補強プレート85-2を含む。図1と同一の図面符号は、同一の構成を示しており、同一の構成については、説明を省略または簡略にする。
【0205】
図9のノイズ遮蔽部70は、図1で説明したノイズ遮蔽部70の説明を同様に適用することができ、図8の第1及び第2接着部材(図示せず)は、図1第1接着部材83-1及び第2接着部材83-2に対する説明を同様に適用することができ、図9の第1補強プレート85-1及び第2補強プレート85-2は、図1補強プレートに対する説明と同様に適用することができる。
【0206】
レンズまたはレンズバレル400(lens barrel)は、レンズ駆動部100に取り付けることができる。
【0207】
レンズ駆動部100は、「センシング部」、「撮像部」、「VCM(Voice Coil Motor)」、または「レンズ駆動装置」などと表現されることもある。
【0208】
例えば、レンズ駆動部100は、AF用レンズ駆動部であるか、またはOIS用レンズ駆動部であり得、ここでAF用レンズ駆動部は、オートフォーカス機能のみを実行できることを意味し、OIS用レンズ駆動部は、オートフォーカス機能及びOIS(Optical Image Stabilizer)機能を実行できることを意味する。
【0209】
例えば、レンズ駆動装置100は、AF用レンズ駆動装置であり得、AF用レンズ駆動装置は、ハウジング、ハウジングの内側に配置されるボビン、ボビンに配置されるコイル、ハウジングに配置されるマグネット(magnet)、ボビンとハウジングに結合される少なくとも1つの弾性部材、及びボビン(または/及びハウジング)の下に配置されるベース(base)を含むことができる。例えば、弾性部材は、上述した上部弾性部材及び下部弾性部材を含むことができる。
【0210】
コイルには駆動信号(例えば、駆動電流)が提供されることがあり、コイルとマグネット間の相互作用による電磁力によってボビンが光軸方向に移動され得る。他の実施例では、コイルは、ハウジングに配置されることがあり、マグネットは、ボビンに配置され得る。
【0211】
また、AFフィードバック駆動のために、AF用レンズ駆動装置は、ボビンに配置されるセンシングマグネット(Sensing Magnet)、ハウジングに配置されるAF位置センサー(例えば、ホールセンサー(hall sensor)、及びAF位置センサーが配置され、ハウジング、または/及びベースに配置または装着される回路基板をさらに含むことができる。他の実施例では、AF位置センサーがボビンに配置され、センシングマグネットがハウジングに配置され得る。
【0212】
回路基板は、コイルとAF位置センサーに電気的に連結されることがあり、回路基板を通してコイル及びAF位置センサーそれぞれに駆動信号が提供されることがあり、AF位置センサーの出力が回路基板に転送され得る。
【0213】
他の実施例に係るカメラモジュールは、図1レンズ駆動装置100の代わりにレンズまたはレンズバレル400と結合され、レンズまたはレンズバレル400と固定させるハウジングを含むことができ、ハウジングはホルダー600の上面に結合または付着され得る。ホルダー600に付着、または固定されたハウジングは移動されなくてもよく、ホルダー600に付着された状態でハウジングの位置は固定され得る。
【0214】
または、例えば、レンズ駆動部100は、OIS用レンズ駆動部であり得る。
【0215】
OIS用レンズ駆動部は、ハウジング、ハウジング内に配置され、レンズまたはレンズバレル400を装着するためのボビン、ボビンに配置される第1コイル、ハウジングに配置され、第1コイルと対向するマグネット、ボビンの上部とハウジングの上部に結合される少なくとも1つの上部弾性部材、ボビンの下部とハウジングの下部に結合される少なくとも1つの下部弾性部材、ボビン(または/及びハウジング)の下に配置される第2コイル、第2コイルの下に配置される回路基板、及び回路基板の下に配置されるベースを含むことができる。
【0216】
また、OIS用レンズ駆動部は、ベースに結合され、ベースと共にレンズ駆動部の構成を収容するための空間を提供するためのカバー部材をさらに含むことができる。
【0217】
また、OIS用レンズ駆動部は、回路基板と上部弾性部材とを電気的に連結し、ハウジングをベースに対して支える支持部材をさらに含むことができる。第1コイル及び第2コイルのそれぞれは、回路基板250と電気的に連結されることがあり、回路基板から駆動信号(駆動電流)の提供を受けることができる。
【0218】
例えば、上部弾性部材は、複数の上部ばねを含むことができ、支持部材は、上部ばねに連結される支持部材を含み、上部ばね及び支持部材を通じて第1コイルは回路基板と電気的に連結され得る。回路基板は複数の端子を含むことができ、複数の端子のうち一部は、第1コイル及び/または第2コイルのそれぞれに電気的に連結され得る。
【0219】
第1コイルとマグネット間の相互作用による電磁力によってボビン及びこれに結合されたレンズ、またはレンズバレル400は、光軸方向に移動されることがあり、これによりボビンの光軸方向への変位が制御されることにより、AF駆動が実現され得る。
【0220】
また、第2コイルとマグネットとの相互作用による電磁力によってハウジングを光軸と垂直な方向に移動されることがあり、これによって手ぶれ補正、またはOIS駆動が実現され得る。
【0221】
また、AFフィードバック駆動のために、OIS用レンズ駆動部は、ボビンに配置されるセンシングマグネット(sensing magnet)及びハウジングに配置されるAF位置センサー(例えば、ホールセンサー(hall sensor)をさらに含むことができる。また、OIS用レンズ駆動部は、ハウジングまたは/及びベースに配置され、AF位置センサーが配置または取り付けられる回路基板(図示せず)をさらに含むことができる。他の実施例では、AF位置センサーがボビンに配置され、センシングマグネットがハウジング内に配置され得る。また、OIS用レンズ駆動部は、センシングマグネットに対応してボビンに配置されるバランスマグネットをさらに含むことができる。
【0222】
AF位置センサーは、ボビンの移動によるセンシングマグネットの磁場の強度を感知した結果による出力信号を出力することができる。上部弾性部材(または、下部弾性部材)または/及び支持部材を通して、AF位置センサーは、回路基板に電気的に連結され得る。回路基板は、AF位置センサーに駆動信号を提供することができ、AF位置センサーの出力は、回路基板に転送することができ、制御部830は、AF位置センサー-の出力を用いてボビンの変位を感知または検出することができる。
【0223】
ホルダー600は、レンズ駆動部100(例えば、ベース(base))の下に配置され得る。フィルタ610は、ホルダー600に取り付けられ、ホルダー600は、フィルタ610が安着するための突出部500を備えることができる。
【0224】
接着部材612は、レンズ駆動部100(例えば、ベース(base))をホルダー600に結合、または付着させることができる。接着部材6120は、接着の役割に加えて、レンズ駆動部100の内部に異物が流入されないようにする役割を果たすことができる。
【0225】
例えば、接着部材612は、熱硬化性接着部材(例えば、熱硬化性エポキシ)、紫外線硬化性接着部材(例えば、紫外線硬化性エポキシ)などであり得る。
【0226】
フィルタ610は、レンズバレル400を通過する光における特定の周波数帯域の光がイメージセンサー810に入射することを遮断する役割を果たすことができる。フィルタ610は、赤外線遮断フィルタであり得るが、これに限定されない。この時、フィルタ610は、x-y平面と平行に配置され得る
【0227】
フィルタ610が実装されるホルダー600の部位には、フィルタ610を通過する光がイメージセンサー810に入射するように開口が形成され得る。
【0228】
基板800は、ホルダー600の下部に配置され、基板600にはイメージセンサー810が実装され得る。イメージセンサー810は、フィルタ610を通過した光が入射して光を含む画像が結像される部位である。
【0229】
基板800は、イメージセンサー810に結像される画像を電気信号に変換して外部装置に伝送するために、各種回路、素子、制御部などが備えられ得る。
【0230】
基板800は、イメージセンサーが実装されることがあり、回路パターンが形成されることがあり、各種素子が結合する基板として実現され得る。前記ホルダー600は、「センサーベース」に置き換えて表現することができ、基板800は「回路基板」に置き換えて表現することができる。
【0231】
他の実施例では、基板800の一部の領域は、レンズ駆動部100に含まれるように実現されることもあり、またはレンズ駆動部100に含まれないように実現されることもある
【0232】
イメージセンサー810は、レンズ駆動部100を通して入射する光に含まれる画像を受信し、受信した画像を電気信号に変換することができる。
【0233】
フィルタ610とイメージセンサー810は、光軸方向に互いに対向するように離隔して配置され得る。
【0234】
モーションセンサー820は、基板800に実装され、基板800に設けられる回路パターンを通して制御部830と電気的に連結され得る。
【0235】
モーションセンサー820は、カメラモジュール200の動きによる回転角速度情報を出力する。モーションセンサー820は、2軸または3軸ジャイロセンサー(Gyro Sensor)、または角速度センサーとして実現され得る。
【0236】
制御部830は基板800に実装され、レンズ駆動部100と電気的に連結されることがあり、レンズ駆動部100でAFコイルを駆動するための駆動信号、OISコイルを駆動するための駆動信号、AF位置センサーを駆動するための駆動信号、または/及び、OIS(Optical Image Stabilization)位置センサーを駆動するための駆動信号を提供することができる。
【0237】
また、制御部830は、AF位置センサーの出力または/及び、OIS位置センサーの出力を受信することができ、レンズ駆動部100のAF位置センサーの出力を用いてフィードバックAF駆動のための駆動信号をAFコイルに提供することができ、レンズ駆動部100のOIS位置センサーの出力を用いてフィードバックOIS駆動のための駆動信号をOISコイルに提供することができる。
【0238】
コネクタ840は、基板800と電気的に連結され、外部装置と電気的に連結するためのポート(port)を含むことができる。
【0239】
また、実施例におけるレンズ駆動部100は、光の特性である反射、屈折、吸収、干渉、回折などを用いて空間にある物体の像を形成し、目の視覚力増大を目指したり、レンズによる像の記録とその再現を目的としたり、光学的な測定、像の伝播や伝送などを目的とした光学機器(Optical instrument)に含まれ得る。例えば、実施例に係る光学機器は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、携帯用スマート機器、デジタルカメラ、ノートパソコン(laptop computer)、デジタル放送用端末機、PDA(Personal Digital Assistans)、PMP(Portable Multi Player)、ナビゲーションなどであり得るが、これに限定されず、映像または写真を撮影するためのどんな装置でも可能である。
【0240】
図10は、実施例に係る携帯端末機200Aの斜視図を示し、図11は、図10に示す携帯端末の構成図を示す。
【0241】
図10及び図11を参照すると、携帯用端末機200A(以下「端末機」という)は、ボディ850、無線通信部710、A/V入力部720、センシング部740、入/出力部750、メモリ部760、インターフェース部770、制御部780、及び電源供給部790を含むことができる。
【0242】
図10に示すボディ850は、バー(bar)の形態であるが、これに限定されず、2つ以上のサブボディ(sub-body)が相対移動可能に結合するスライドタイプ、フォルダタイプ、スイング(swing)タイプ、スワール(swirl)タイプなど多様な構造であり得る。
【0243】
ボディ850は、外観をなすケース(ケーシング、ハウジング、カバーなど)を含むことができる。例えば、ボディ850は、フロント(front)ケース851とリア(rear)ケース852とに区分され得る。フロントケース851とリアケース852との間に形成された空間には、端末機の各種電子部品が組み込まれ得る。
【0244】
無線通信部710は、端末機200Aと無線通信システムとの間、または端末機200Aと端末機200Aが位置するネットワークとの間の無線通信を可能にする1つ以上のモジュールを含んで構成され得る。例えば、無線通信部710は、放送受信モジュール711、移動通信モジュール712、無線インターネットモジュール713、近距離通信モジュール714、及び位置情報モジュール715を含んで構成され得る。
【0245】
A/V(Audio/Video)入力部720は、オーディオ信号またはビデオ信号の入力のためのものであり、カメラ721及びマイク722などを含むことができる。
【0246】
カメラ721は、図1、または図9に示す実施例に係るカメラモジュール200を含むことができる。前述したように、カメラモジュール200は、EMIノイズ遮蔽性能を向上させることができるので、携帯用端末機200AのRF(Radio Frequency)感度を向上させることができる。
【0247】
センシング部740は、端末機200Aの開閉状態、端末機200Aの位置、ユーザ接触の有無、端末機200Aの方位、端末機200Aの加速/減速などのように端末機200Aの現状態を感知して端末機200Aの動作を制御するためのセンシング信号を発生させることができる。例えば、端末機200Aがスライドフォンの形態である場合、スライドフォンの開閉可否をセンシングすることができる。また、電源供給部790の電源供給の有無、インターフェース部770の外部機器結合の可否などと関連したセンシング機能を担う。
【0248】
入/出力部750は、視覚、聴覚、または触覚などに関連した入力または出力を発生させるためのものである。入/出力部750は、端末機200Aの動作制御のための入力データを発生させることができ、また端末機200Aで処理される情報を表示することができる。
【0249】
入/出力部750は、キーパッド部730、ディスプレイモジュール751、音響出力モジュール752、及びタッチスクリーンパネル753を含むことができる。キーパッド部730は、キーパッド入力によって入力データを発生させることができる。
【0250】
ディスプレイモジュール751は、電気信号によって色が変化する複数のピクセルを含むことができる。例えば、ディスプレイモジュール751は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブルディスプレイ〈flexible display〉、3次元ディスプレイ(3D display)のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0251】
音響出力モジュール752は、呼(call)信号受信、通話モード、録音モード、音声認識モード、または放送受信モードなどで無線通信部710から受信されるオーディオデータを出力するか、メモリ部760に保存されたオーディオデータを出力することができる。
【0252】
タッチスクリーンパネル753は、タッチスクリーンの特定領域に対するユーザのタッチに起因して発生する静電容量の変化を電気的な入力信号に変換することができる。
【0253】
メモリ部760は、制御部780の処理及び制御のためのプログラムが保存されてもよく、入/出力されるデータ(例えば、電話帳、メッセージ、オーディオ、静止映像、写真、動画など)を臨時保存することができる。例えば、メモリ部760は、カメラ721によって撮影されたイメージ、例えば写真または動画を保存することができる。
【0254】
インターフェース部770は、端末機200Aに連結される外部機器との連結される通路の役割をする。インターフェース部770は、外部機器からデータの伝送を受けたり、電源の供給を受けて端末機200A内部の各構成要素に伝達したり、端末機200A内部のデータを外部機器に伝送されるようにする。例えば、インターフェース部770は、有/無線ヘッドセットポート、外部充電器ポート、有/無線データポート、メモリカード(memory card)ポート、識別モジュールを備えた装置を連結するポート、オーディオI/O(Input/Output)ポート、ビデオI/O(Input/Output)ポート、及びイヤホンポートなどを含むことができる。
【0255】
制御部(controller)780は、端末機200Aの全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部780は、音声通話、データ通信、ビデオ通話などのために関連した制御及び処理を行うことができる。
【0256】
制御部780は、マルチメディア再生のためのマルチメディアモジュール781を備えることができる。マルチメディアモジュール781は、制御部180内に実現されてもよく、制御部780とは別に実現されてもよい。
【0257】
制御部780は、タッチスクリーン上で行われる手書き入力または絵画入力をそれぞれ文字及びイメージとして認識することができるパターン認識処理を行うことができる。
【0258】
電源供給部790は、制御部780の制御により外部の電源または内部の電源を印加され、各構成要素の動作に必要な電源を供給することができる。
【0259】
以上、実施例に説明された特徴、構造、効果などは、少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも1つの実施例にのみ限定されるものではない。また、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組合せまたは、変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関連した内容は、実施例の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図8d
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補強プレートと、
前記補強プレート上に配置される基板と、
前記基板上に配置されるレンズ駆動部と、
前記補強プレートと前記基板との間に配置される接着層と、を含み、
前記基板は、
複数の孔を含む第1カバー層と、
前記第1カバー層上に配置される回路パターン層と、を含み、
前記接着層は、前記複数の孔を介して前記回路パターン層と接着される、カメラモジュール。
【請求項2】
前記第1カバー層は、前記補強プレートが配置される第1領域を含み、
前記複数の孔は、前記第1領域内に配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記回路パターン層は、前記複数の孔と光軸方向に重なる単一の回路パターンを含む、請求項1または2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記回路パターンは、グランドパターンを含み、
前記第1カバー層の前記複数の孔と前記補強プレートは、光軸方向に重なる、請求項に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記接着層は、前記第1カバー層と接触する第1部分と、前記複数の孔を介して前記回路パターン層と接触する第2部分と、を含み、
前記第1部分の面積は、前記第2部分の面積よりも大きい、請求項1~4のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記接着層の前記第1部分の厚さは、前記第2部分の厚さよりも小さい、請求項に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記第1カバー層の前記複数の孔の面積は、前記回路パターン層の面積よりも小さい、請求項1~6のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記回路パターン層は、前記第1カバー層と接触する第1部分と、前記複数の孔を介して前記接着層と接触する第2部分と、を含み、
前記回路パターン層の前記第1部分の面積は、前記回路パターン層の前記第2部分の面積よりも大きい、請求項に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記接着層は、前記回路パターン層と前記補強プレートとを連結する導電粒子を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
前記複数の孔のそれぞれの直径は、0.1mm~0.5mmの範囲を有し、
前記複数の孔の中心間の間隔は、0.8mm~1.2mmの範囲を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項11】
前記第1カバー層は、ソルダーレジストを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項12】
補強プレートと、
前記補強プレート上に配置される基板と、
前記基板上に配置されるレンズ駆動部と、
前記補強プレートと前記基板との間に配置される接着層と、を含み、
前記基板は、
複数の孔を含む第1カバー層と、
前記第1カバー層上に配置されるグランドパターンと、を含み、
前記接着層は、前記補強プレートと接触し、前記複数の孔を介して前記グランドパターンと接触される、カメラモジュール。
【請求項13】
前記グランドパターンと前記補強プレートは、光軸方向に重なる、請求項12に記載のカメラモジュール。
【請求項14】
前記第1カバー層は、前記補強プレートが配置される第1領域を含み、
前記複数の孔は、前記第1領域内に配置される、請求項12または13に記載のカメラモジュール。
【請求項15】
前記接着層は、前記第1カバー層と接触する第1部分と、前記複数の孔を介して前記グランドパターンと接触する第2部分と、を含み、
前記第1部分の面積は、前記第2部分の面積よりも大きい、請求項12~14のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項16】
前記第1カバー層の前記複数の孔の面積は、前記グランドパターンの面積よりも小さい、請求項12~15のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項17】
前記接着層は、前記グランドパターンと前記補強プレートとを連結する導電粒子を含む、請求項12~16のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項18】
前記複数の孔のそれぞれの直径は、0.1mm~0.5mmの範囲を有し、
前記複数の孔の中心間の間隔は、0.8mm~1.2mmの範囲を有する、請求項12~17のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項19】
前記第1カバー層は、ソルダーレジストを含み、
前記複数の孔のそれぞれは、単一のグランドパターンと光軸方向に重なる、請求項12~18のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項20】
第1補強プレートと、
前記第1補強プレート上に配置される第1基板と、
前記第1基板上に配置されるレンズ駆動部と、
前記第1補強プレートと前記第1基板との間に配置される第1接着層と、を含み、
第2補強プレートと、
前記第2補強プレート上に配置される第2基板と、
前記第2基板上に配置されるコネクタと、
前記第2補強プレートと前記第2基板との間に配置される遮蔽シートと、
前記第1基板と前記第2基板とを電気的に連結する連結基板と、を含み、
前記第1基板は、
複数の孔を含む第1カバー層と、
前記第1カバー層上に配置される回路パターン層と、を含み、
前記接着層は、前記複数の孔を介して前記回路パターン層と接着され、
前記第2基板は、オープン領域を含む第2カバー層を含み、
前記遮蔽シートの少なくとも一部は、前記オープン領域に配置される、カメラモジュール。
【国際調査報告】