(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-25
(54)【発明の名称】点灯式手術アクセスシステム
(51)【国際特許分類】
A61B 17/02 20060101AFI20231018BHJP
【FI】
A61B17/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521539
(86)(22)【出願日】2021-10-08
(85)【翻訳文提出日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 US2021054312
(87)【国際公開番号】W WO2022076918
(87)【国際公開日】2022-04-14
(32)【優先日】2020-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503000978
【氏名又は名称】アプライド メディカル リソーシーズ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100170634
【氏名又は名称】山本 航介
(72)【発明者】
【氏名】ワチリ セレヌ
(72)【発明者】
【氏名】ヴェラスコ ジョエル
(72)【発明者】
【氏名】サレハ ホドル
(72)【発明者】
【氏名】ディール アレックス
(72)【発明者】
【氏名】ロスチャイルド ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】グエン アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】サカキネ ガッサン
(72)【発明者】
【氏名】エリオット パトリック
(72)【発明者】
【氏名】テイラー スコット ヴイ
(72)【発明者】
【氏名】ケスラー スティーヴン
(72)【発明者】
【氏名】ペレツ デリック
(72)【発明者】
【氏名】サラザール ルイ
(72)【発明者】
【氏名】ペナロサ アレクシス
(72)【発明者】
【氏名】シアス ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】タルワール ティナ
(72)【発明者】
【氏名】ハーグ コーリー
(72)【発明者】
【氏名】プラヴォン ブーン
(72)【発明者】
【氏名】プラヴォンヴィーンガム ケニー
(72)【発明者】
【氏名】シャルマ スラジ
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160AA12
4C160DD05
4C160DD32
(57)【要約】
環状開創器/保護体とそれに取り付けられた光エミッタシステムとを含む点灯式手術アクセスシステムを提供する。環状開創器/保護体は、光エミッタシステムが内部手術部位、体腔、又は身体開口部を照明する間に患者の身体開口部を開創する及び保護する。
【選択図】
図22
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体腔を内部的に照明する点灯式手術アクセスシステムであって、
体腔の外側に置かれるように配置された外側リングと、
前記体腔の内側に置かれるように配置された内側リングと、
前記外側リングに接続された近位端と前記内側リングに接続された遠位端とを有するシースであって、該外側リングから該内側リングまで延びるアクセスチャネルの境界を定める前記シースと、
光エミッタシステムと、
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記光エミッタシステムは、発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記光エミッタシステムは、プラスチック光ファイバを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記光エミッタシステムは、光ファイバを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記光エミッタシステムは、腹腔鏡に接続可能な発光器を備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記光エミッタシステムは、前記シースに取り付け可能な光スカートを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記光スカートは、前記シースの外縁の周りに周方向に配置されて該シースに対して長手方向に移動可能なフープを備えることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記フープは、前記シースに対して回転可能であることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記フープに接続可能な複数の発光ダイオードを更に備えることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記フープから延びる少なくとも1つの細長光ストランドであって、前記内側リングから離れる光を放出するように配置された前記少なくとも1つの細長光ストランドを更に備えることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの細長光ストランドは、少なくとも1つのプラスチック光ファイバを備えることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの細長光ストランドは、少なくとも1つの発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記フープは、前記内側リングの内周よりも小さい外周を有することを特徴とする請求項7から請求項12のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記フープは、前記内側リングの外周よりも小さい外周を有することを特徴とする請求項7から請求項13のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項15】
前記外側リングに取り付け可能な可撓性フープを更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記可撓性フープは、前記外側リングの直径よりも大きい直径を有することを特徴とする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記可撓性フープは、前記外側リングの周囲に沿って再位置決め可能であるように配置されることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記可撓性フープから延びる少なくとも1つのフランジを更に備えることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つのフランジ又は可撓性フープは、前記光エミッタシステムに接続可能であることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記光エミッタシステムは、発光ダイオード、プラスチック光ファイバ、光ファイバ、又は発光器のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記少なくとも1つのフランジの遠位部分に接続された発光ダイオードを更に備えることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記可撓性フープに接続された発光ダイオードを更に備えることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項23】
前記外側リングのセクションだけに取り付け可能であり、該外側リングに沿う各部分をいずれのそのような支持体も不在のままに留める湾曲支持体を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項12に記載のシステム。
【請求項24】
前記湾曲支持体に接続されてそこから伸張可能な少なくとも1つのフランジを更に備えることを特徴とする請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記少なくとも1つのフランジは、前記アクセスチャネルを通して挿入されるように曲げ可能であることを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記少なくとも1つのフランジ又は湾曲支持体は、前記光エミッタシステムに接続可能であることを特徴とする請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記光エミッタシステムは、発光ダイオード、プラスチック光ファイバ、光ファイバ、又は発光器のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記少なくとも1つのフランジの遠位部分に接続された発光ダイオードを更に備えることを特徴とする請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記湾曲支持体に接続された発光ダイオードを更に備えることを特徴とする請求項25に記載のシステム。
【請求項30】
前記少なくとも1つのフランジは、互いに対して異なる寸法を有する複数のフランジを備えることを特徴とする請求項18、請求項19、請求項25、又は請求項26に記載のシステム。
【請求項31】
前記少なくとも1つのフランジは、第2のフランジの長さよりも短い長さを有する第1のフランジを備えることを特徴とする請求項18、請求項19、請求項25、又は請求項26に記載のシステム。
【請求項32】
前記外側リングに取り外し可能に接続可能なキャップを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、又は請求項26に記載のシステム。
【請求項33】
前記光エミッタシステムは、前記キャップから離れるようにかつ前記外側リングの上方に延びる光エミッタを備えることを特徴とする請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記光エミッタは、下向きにかつ前記内側リングに向けて方向付け可能であることを特徴とする請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記光エミッタは、前記キャップに対して位置が調節可能であり、かつ該キャップに対して独立に調節可能であることを特徴とする請求項33に記載のシステム。
【請求項36】
前記光エミッタは、複数の光エミッタを備え、各光エミッタが、前記キャップに対して位置が調節可能であり、かつ互いに対して独立に調節可能であることを特徴とする請求項33に記載のシステム。
【請求項37】
前記光エミッタは、発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項33から請求項36のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項38】
前記キャップは、前記外側リングに対して移動可能であることを特徴とする請求項33又は請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記キャップは、前記外側リングに対して回転可能であることを特徴とする請求項33又は請求項37に記載のシステム。
【請求項40】
前記外側リングに取り外し可能に接続可能なフランジを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、又は請求項26に記載のシステム。
【請求項41】
前記光エミッタシステムは、前記フランジから離れるようにかつ前記外側リングの上方に延びる光エミッタを備えることを特徴とする請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記光エミッタは、下向きにかつ前記内側リングに向けて方向付け可能であることを特徴とする請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
前記光エミッタは、前記フランジに対して位置が調節可能であり、かつ該フランジに対して独立に調節可能であることを特徴とする請求項41に記載のシステム。
【請求項44】
前記光エミッタは、複数の光エミッタを備え、各光エミッタが、前記フランジに対して位置が調節可能であり、かつ互いに対して独立に調節可能であることを特徴とする請求項41に記載のシステム。
【請求項45】
前記光エミッタは、発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項41から請求項44のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項46】
前記フランジは、前記外側リングに対して移動可能であることを特徴とする請求項41又は請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記フランジは、前記外側リングに対して回転可能であることを特徴とする請求項41又は請求項45に記載のシステム。
【請求項48】
前記フランジは、前記外側リングの外面に沿って摺動可能であることを特徴とする請求項41又は請求項45に記載のシステム。
【請求項49】
前記フランジは、前記外側リングの外面と接触している内面を有することを特徴とする請求項41又は請求項45に記載のシステム。
【請求項50】
前記フランジは、前記外側リングへのスナップ式接続部を定めるチャネルを有することを特徴とする請求項41又は請求項45に記載のシステム。
【請求項51】
前記チャネルは、前記外側リングの下側外縁に取り外し可能に接続可能な下側レッジを有することを特徴とする請求項50に記載のシステム。
【請求項52】
前記チャネルは、前記外側リングの下側内縁に取り外し可能に接続可能な内側下側レッジを有することを特徴とする請求項50又は請求項51に記載のシステム。
【請求項53】
前記光エミッタは、高さが調節可能であることを特徴とする請求項33、請求項37、請求項41、又は請求項45に記載のシステム。
【請求項54】
前記光エミッタは、回転可能であることを特徴とする請求項33、請求項37、請求項41、又は請求項45に記載のシステム。
【請求項55】
前記内側リングに取り外し可能に取り付けられた光クリップを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、又は請求項26に記載のシステム。
【請求項56】
前記光クリップは、前記内側リングに対して移動可能であることを特徴とする請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
前記光クリップは、前記内側リングの周囲に沿って摺動可能であることを特徴とする請求項55に記載のシステム。
【請求項58】
前記外側リングに取り外し可能に取り付けられた光クリップを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、又は請求項55に記載のシステム。
【請求項59】
前記光クリップは、前記外側リングに対して移動可能であることを特徴とする請求項58に記載のシステム。
【請求項60】
前記光クリップは、前記外側リングの周囲に沿って摺動可能であることを特徴とする請求項58に記載のシステム。
【請求項61】
曲げ可能かつ前記光クリップから伸張可能であるように配置された柔順ネックを更に備えることを特徴とする請求項55又は請求項58に記載のシステム。
【請求項62】
前記柔順ネックの遠位端が、拡大端部を備えることを特徴とする請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
前記柔順ネックは、前記アクセスチャネルの中に挿入されるように曲げ可能であることを特徴とする請求項61又は請求項62に記載のシステム。
【請求項64】
前記柔順ネックは、前記内側リング又は前記外側リングから離れる方向に移動するように曲げ可能であることを特徴とする請求項61又は請求項62に記載のシステム。
【請求項65】
前記柔順ネック又は前記光クリップは、前記光エミッタシステムに接続可能であることを特徴とする請求項61から請求項64のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項66】
前記光エミッタシステムは、発光ダイオード、プラスチック光ファイバ、光ファイバ、又は発光器のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項65に記載のシステム。
【請求項67】
前記柔順ネックの遠位端に接続された発光ダイオードを更に備えることを特徴とする請求項65に記載のシステム。
【請求項68】
前記光クリップに接続された発光ダイオードを更に備え、
前記柔順ネックは、光ファイバを備える、
ことを特徴とする請求項65に記載のシステム。
【請求項69】
前記柔順ネックは、その幅よりも大きい長さを有することを特徴とする請求項65に記載のシステム。
【請求項70】
前記柔順ネックは、前記光クリップの幅よりも小さい幅を有することを特徴とする請求項65に記載のシステム。
【請求項71】
前記外側リングに取り外し可能に接続されたキャップを更に備え、
前記キャップは、1又は2以上の光バンドが貫通してかつ前記内側リングに向けて遠位にそれを通して延びる1又は2以上の開口を含む、
ことを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、又は請求項65に記載のシステム。
【請求項72】
前記キャップは、前記シースの前記アクセスチャネルを密封するために前記外側リングの開口部全体を覆うことを特徴とする請求項71に記載のシステム。
【請求項73】
前記キャップは、前記外側リングによって定められた開口部の一部分を覆うことを特徴とする請求項71に記載のシステム。
【請求項74】
前記キャップは、前記1又は2以上の開口を含む弾性材料を更に備えることを特徴とする請求項71に記載のシステム。
【請求項75】
前記キャップは、貫通して挿入される器具の外面に対して密封するように構成された貫通可能かつ密封可能な材料を更に備え、
前記貫通可能かつ密封可能な材料は、前記1又は2以上の開口を含む、
ことを特徴とする請求項71に記載のシステム。
【請求項76】
前記1又は2以上の光バンドは、曲げ可能であり、かつ前記アクセスチャネル内にかつ前記外側リングから離れるように位置決めされることを特徴とする請求項71から請求項75のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項77】
前記1又は2以上の光バンドは、互いに対して異なるサイズを有することを特徴とする請求項76に記載のシステム。
【請求項78】
前記1又は2以上の光バンドは、その幅よりも大きい長さを有することを特徴とする請求項76に記載のシステム。
【請求項79】
前記1又は2以上の光バンドは、前記シースの長手軸線と位置合わせされた方向にかつ遠位に前記外側リングから離れるように延びることを特徴とする請求項76に記載のシステム。
【請求項80】
前記1又は2以上の光バンドは、管状であることを特徴とする請求項76に記載のシステム。
【請求項81】
前記1又は2以上の光バンドは、前記外側リングよりも高い可撓性を有することを特徴とする請求項76に記載のシステム。
【請求項82】
前記1又は2以上の光バンドは、前記光エミッタシステムに接続可能であることを特徴とする請求項76から請求項81のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項83】
前記光エミッタシステムは、発光ダイオード、プラスチック光ファイバ、光ファイバ、又は発光器のうちの少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項82に記載のシステム。
【請求項84】
前記光エミッタシステムは、前記1又は2以上の光バンドに接続された少なくとも1つの発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項82に記載のシステム。
【請求項85】
前記内側リングに取り外し可能に接続された内側湾曲支持体を更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、又は請求項71に記載のシステム。
【請求項86】
前記内側湾曲支持体は、可撓性であり、かつ前記アクセスチャネルを通して挿入されるように折り畳み可能であることを特徴とする請求項85に記載のシステム。
【請求項87】
前記内側湾曲支持体は、前記内側リングの上側部分に取り付け可能な上側フランジを有することを特徴とする請求項85又は請求項86に記載のシステム。
【請求項88】
前記内側湾曲支持体は、内側フープとして形成されることを特徴とする請求項85、請求項86、又は請求項87に記載のシステム。
【請求項89】
前記内側フープは、前記内側リングの直径よりも大きい直径を有することを特徴とする請求項88に記載のシステム。
【請求項90】
前記内側ループは、前記外側リングの外径よりも小さい直径を有することを特徴とする請求項88に記載のシステム。
【請求項91】
前記内側フープは、前記外側リングと比較してより可撓性であることを特徴とする請求項88に記載のシステム。
【請求項92】
前記内側フープは、前記内側リングの上にスナップ留めされるように配置されたチャネルを有することを特徴とする請求項91に記載のシステム。
【請求項93】
前記内側フープは、断面L字形状を有することを特徴とする請求項91に記載のシステム。
【請求項94】
前記内側フープは、その全体が前記アクセスチャネルの外側に配置されることを特徴とする請求項91に記載のシステム。
【請求項95】
前記内側湾曲支持体は、透明又は半透明であることを特徴とする請求項85、請求項86、請求項87、請求項88、又は請求項90に記載のシステム。
【請求項96】
前記内側湾曲支持体は、前記内側リングから離れる方向に向く下面を有し、該下面は、透明又は半透明であることを特徴とする請求項85、請求項86、請求項87、請求項88、又は請求項90に記載のシステム。
【請求項97】
前記内側湾曲支持体は、前記光エミッタシステムに接続可能であることを特徴とする請求項85、請求項86、請求項87、請求項88、又は請求項99に記載のシステム。
【請求項98】
前記内側湾曲支持体は、光がそこから放出される遠位端を有することを特徴とする請求項97に記載のシステム。
【請求項99】
前記光エミッタシステムは、前記内側湾曲支持体内に組み込まれた発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項97に記載のシステム。
【請求項100】
前記内側湾曲支持体は、光がそれを通して放出される開口を有することを特徴とする請求項97に記載のシステム。
【請求項101】
前記内側湾曲支持体は、光がそれを通して放出されるレンズを有することを特徴とする請求項97に記載のシステム。
【請求項102】
前記光エミッタシステムは、前記内側湾曲支持体に接続可能な1又は2以上の切れ目を有するプラスチック光ファイバを備えることを特徴とする請求項97に記載のシステム。
【請求項103】
前記1又は2以上の切れ目は、前記外側リングに向けて面する前記プラスチック光ファイバの上面上に配置されることを特徴とする請求項102に記載のシステム。
【請求項104】
前記内側湾曲支持体は、前記内側リングに対して移動可能であることを特徴とする請求項97に記載のシステム。
【請求項105】
前記内側リングに取り外し可能に取り付けられた光クリップを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、又は請求項71に記載のシステム。
【請求項106】
前記光クリップは、透明又は半透明であることを特徴とする請求項105に記載のシステム。
【請求項107】
前記光クリップは、前記内側リングの下面の一部分を覆うことを特徴とする請求項105又は請求項106に記載のシステム。
【請求項108】
前記光クリップは、断面U字形状を有することを特徴とする請求項105、請求項106、又は請求項107に記載のシステム。
【請求項109】
前記光クリップは、前記アクセスチャネルから離れる方向に向く前記内側リングの面と接触している第1の上側部分と、該アクセスチャネルに向けて面する該内側リングの面と接触している第2の上側部分と、該第1の上側部分を該第2の上側部分に接続する下側部分とを有することを特徴とする請求項105、請求項106、又は請求項107に記載のシステム。
【請求項110】
前記光クリップは、前記内側リングの内径よりも小さい幅及び長さを有することを特徴とする請求項105、請求項106、又は請求項107に記載のシステム。
【請求項111】
前記光クリップは、前記内側リングの上にスナップ留めされるように配置されたチャネルを有することを特徴とする請求項105、請求項106、又は請求項107に記載のシステム。
【請求項112】
前記光クリップは、前記光エミッタシステムに接続可能であることを特徴とする請求項105から請求項111のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項113】
前記光エミッタシステムは、前記光クリップ内に組み込まれた発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項114】
前記光クリップは、前記内側リングに対して移動可能であることを特徴とする請求項112に記載のシステム。
【請求項115】
前記シースは、反射性部分を有することを特徴とする請求項1から請求項114のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項116】
前記シースに取り付けられた反射性シートを更に備えることを特徴とする請求項1から請求項115のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項117】
前記シースは、光輝性部分を有することを特徴とする請求項1から請求項116のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項118】
前記シースに取り付けられた光輝性シートを更に備えることを特徴とする請求項1から請求項117のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項119】
前記シースは、遠位部分と、該シースの該遠位部分上に配置された反射性シートとを有することを特徴とする請求項1から請求項118のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項120】
前記シースは、遠位部分と、該シースの該遠位部分上に配置された光輝性コーティングとを有することを特徴とする請求項1から請求項119のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項121】
前記シースは、電源、プラスチック光ファイバ、光ケーブル、又はアダプタのうちの1つを保持するように配置されたポケットを更に備えることを特徴とする請求項1から請求項120のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項122】
前記光エミッタシステムは、前記シースの円周に沿って周方向に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項123】
前記光エミッタシステムは、前記シースに沿って長手方向に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項124】
前記光エミッタシステムは、前記シースの近位部分から該シースの遠位部分まで延びることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項125】
前記光エミッタシステムは、発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項122、請求項123、又は請求項124に記載のシステム。
【請求項126】
前記光エミッタシステムは、プラスチック光ファイバを備えることを特徴とする請求項122、請求項123、又は請求項124に記載のシステム。
【請求項127】
前記光エミッタシステムは、第1の方向に前記シースに沿って配置された第1のプラスチック光ファイバと、該第1の方向に対して横断する第2の方向に該シースに沿って配置された第2のプラスチック光ファイバとを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項128】
前記光エミッタシステムは、第1の方向に前記シースに沿って配置された第1の光ファイバと、該第1の方向に対して横断する第2の方向に該シースに沿って配置された第2の光ファイバとを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項129】
前記光エミッタシステムは、前記シースの近位部分から該シースの遠位部分まで延びる第1の発光ダイオードストリングと、該第1の発光ダイオードから離間した第2の発光ダイオードストリングとを備え、該第2の発光ダイオードストリングは、該シースの該近位部分から該シースの該遠位部分まで延びることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項130】
前記光エミッタシステムは、第1の方向に前記シースに沿って延びる第1の発光ダイオードストリングと、該第1の方向とは異なる第2の方向に延びる第2の発光ダイオードストリングとを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項131】
前記光エミッタシステムは、前記シースの遠位部分に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項132】
前記光エミッタシステムは、前記内側リングに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項133】
前記光エミッタシステムは、前記アクセスチャネルに面する前記内側リングの内縁に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項134】
前記光エミッタシステムは、前記アクセスチャネルから離れる方向に向く前記内側リングの外縁に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項135】
前記光エミッタシステムは、前記内側リングの下面に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項136】
前記光エミッタシステムは、前記アクセスチャネルに対して角度が付けられることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項137】
前記光エミッタシステムは、前記アクセスチャネルの長手軸線と位置合わせされることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項138】
前記光エミッタシステムは、前記内側リングの中に一体化されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項139】
前記光エミッタシステムは、前記シースの前記遠位部分の中に一体化されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項140】
前記光エミッタシステムは、前記内側リング内の溝内に固定されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項141】
前記光エミッタシステムは、パターンに配置されて前記シースの遠位部分から延びる複数の発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項142】
前記パターンは、グリッドパターンであることを特徴とする請求項141に記載のシステム。
【請求項143】
前記パターンは、一連の連続的な行であることを特徴とする請求項141に記載のシステム。
【請求項144】
前記パターンは、重ね合わせグリッドパターンであることを特徴とする請求項141に記載のシステム。
【請求項145】
前記光エミッタシステムは、前記内側リングを超えて延びることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項146】
前記光エミッタシステムは、前記内側リングを超えて延びないことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項147】
前記光エミッタシステムは、発光ダイオードを備えることを特徴とする請求項131から請求項146のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項148】
前記光エミッタシステムは、プラスチック光ファイバを備えることを特徴とする請求項131から請求項146のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項149】
前記アクセスチャネルを横切って延びて前記内側リングに取り付けられた網状照明器を更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、又は請求項71に記載のシステム。
【請求項150】
前記網状照明器は、発光ダイオード間の間隔を有するパターンに配置され、該間隔は、それを通して器具又は手のアクセスを提供するようなサイズを有することを特徴とする請求項149に記載のシステム。
【請求項151】
前記網状照明器の各部分が、それを通して器具又は手のアクセスを提供するために該網状照明器の他の各部分に対して移動可能であることを特徴とする請求項149又は請求項150に記載のシステム。
【請求項152】
前記網状照明器は、グリッドパターンに配置されることを特徴とする請求項149に記載のシステム。
【請求項153】
前記網状照明器は、一連の行又は列に配置されることを特徴とする請求項149に記載のシステム。
【請求項154】
前記網状照明器は、それが移動された後にその初期位置に戻ることを特徴とする請求項151に記載のシステム。
【請求項155】
前記網状照明器は、それが移動された位置に留まることを特徴とする請求項151に記載のシステム。
【請求項156】
1又は2以上の電源を更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項157】
前記光エミッタシステムを起動する又は停止するように配置された1又は2以上のコントローラを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項158】
前記光エミッタシステムの照明又は焦点を調節するように配置された1又は2以上のコントローラを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項159】
前記光エミッタシステムと前記1又は2以上の電源との間の接続を制御するように配置された1又は2以上のコントローラを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項160】
前記光エミッタシステムの選択部分を選択的に起動する又は停止するように配置された1又は2以上のコントローラを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項161】
前記光エミッタシステムの選択部分の照明又は焦点を選択的に調節するように配置された1又は2以上のコントローラを更に備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項162】
前記コントローラは、スイッチを備えることを特徴とする請求項157から請求項161のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項163】
前記コントローラは、ユーザアクセス可能ボタンを備えることを特徴とする請求項157から請求項161のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項164】
前記コントローラは、前記シースの中に取り付けられるか又は一体化されることを特徴とする請求項157から請求項161のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項165】
前記コントローラは、前記内側リングの中に取り付けられるか又は一体化されることを特徴とする請求項157から請求項161のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項166】
前記コントローラは、前記外側リングの中に取り付けられるか又は一体化されることを特徴とする請求項157から請求項161のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項167】
前記コントローラは、前記開創器の外側に配置され、かつそこから分離されることを特徴とする請求項157から請求項161のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項168】
前記コントローラは、前記シースの遠位部分でのみ取り付けられるか又は一体化されることを特徴とする請求項157から請求項161のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項169】
前記電源は、前記シースの中に取り付けられるか又は一体化されることを特徴とする請求項156に記載のシステム。
【請求項170】
前記電源は、前記内側リングの中に取り付けられるか又は一体化されることを特徴とする請求項156に記載のシステム。
【請求項171】
前記電源は、前記外側リングの中に取り付けられるか又は一体化されることを特徴とする請求項156に記載のシステム。
【請求項172】
前記電源は、前記開創器の外側に配置され、かつそこから分離されることを特徴とする請求項156に記載のシステム。
【請求項173】
前記電源は、前記シースの遠位部分でのみ取り付けられるか又は一体化されることを特徴とする請求項156に記載のシステム。
【請求項174】
前記内側リングは、膨張可能であり、
前記光エミッタシステムは、前記膨張可能内側リングに取り付けられるか又はその中に一体化される、
ことを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項175】
前記内側リングの各部分が、選択的に拡大可能であり、
前記光エミッタシステムは、前記選択的に拡大可能な内側リングに取り付けられるか又はその中に一体化される、
ことを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項176】
前記シース又は前記内側リングに取り付けられた膨張可能バルーンを更に備え、
前記光エミッタシステムは、前記バルーンに取り付けられるか又はその中に一体化される、
ことを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項177】
前記バルーンは、前記内側リングの隣に位置決めされることを特徴とする請求項176に記載のシステム。
【請求項178】
前記バルーンは、前記内側リングの下方に位置決めされることを特徴とする請求項176に記載のシステム。
【請求項179】
前記バルーンは、前記内側リングから離れるように拡大可能であることを特徴とする請求項176に記載のシステム。
【請求項180】
前記バルーンは、前記内側リングから離れるようにかつその下方に拡大可能であることを特徴とする請求項176に記載のシステム。
【請求項181】
前記バルーンの各部分が、選択的に拡大可能であることを特徴とする請求項176に記載のシステム。
【請求項182】
前記内側リングは、第1の内側リングと第2の内側リングを備え、前記光エミッタシステムは、該第1の内側リングの中に取り付けられるか又は一体化されることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項183】
前記第1の内側リングは、前記第2の内側リングの隣に位置決めされることを特徴とする請求項182に記載のシステム。
【請求項184】
前記第2の内側リングは、反射材料を備えることを特徴とする請求項182又は請求項183に記載のシステム。
【請求項185】
前記第2の内側リングは、透明又は半透明であることを特徴とする請求項182又は請求項183に記載のシステム。
【請求項186】
前記内側リングは、化学発光材料を備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項187】
前記内側リングは、反射材料を備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項188】
前記シースは、化学発光材料を備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項189】
前記内側リングは、その全体がプラスチック光ファイバであることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項190】
前記光エミッタシステムは、光ファイバの束を備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項191】
前記光エミッタシステムは、前記開創器の外側からの光を受動的に取り込むように配置された光導体を備えることを特徴とする請求項1、請求項6、請求項12、請求項18、請求項19、請求項25、請求項26、請求項55、請求項65、請求項71、又は請求項149に記載のシステム。
【請求項192】
器具ガードを更に備え、
前記光エミッタシステムは、前記器具ガードの中に取り付けられるか又は一体化される、
ことを特徴とする請求項1から請求項191のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項193】
前記器具ガードは、調節可能であることを特徴とする請求項192に記載のシステム。
【請求項194】
前記器具ガードは、前記シースよりも高い剛性を有することを特徴とする請求項192又は請求項193に記載のシステム。
【請求項195】
前記器具ガードは、前記シースよりも高い耐断裂性を有することを特徴とする請求項192、請求項193、又は請求項194に記載のシステム。
【請求項196】
前記器具ガードは、砂時計形状を有し、かつ前記シースの前記アクセスチャネル内に挿入可能であることを特徴とする請求項192から請求項195のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項197】
前記シースは、前記器具ガードによって定められた開口部を通して挿入可能であることを特徴とする請求項192から請求項196のいずれか1項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願への相互参照〕
この出願は、両方共にそれらの全体が引用によって本明細書に組み込まれている2020年10月8日出願の米国仮特許出願第63/089,486号及び2021年9月24日出願の第63/248,319号に対する優先権及びその利益を主張するものである。
【0002】
本出願は、一般的に手術部位を照明するためのシステム及び方法、より具体的には内部手術部位を照明するための点灯式環状保護器-開創器及びそのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
手術部位の適正な照明は、患者の体腔の限られた空間境界内の手術器具の配置及び作動において外科医又は医療従事者を支援して手術手順を容易にする。頭上手術ランプは、手術室に遍在するが、手術部位(例えば、切開部又は患者開口部)の遙かに外側のそれらの位置決めという主な理由で有効照明を提供する際に制限される。同じく、光は限られた方向、例えば、1又は2つの方向のみから入射するので、手術部位の視認性を制限する影を落とすことを回避することが困難である。これに加えて、照明の区域は、厳密には合焦されず、部位の周りに眩光を引き起こし、視覚コントラストを弱める。体内の解剖学的構造又は手術部位を照明することができる光の量は、切開部又は開口部のサイズによっても制約を受け、切開部又は開口部のサイズが小さくなる時に十分な照明を達成することが極度に困難になる。頭上ランプの利便性は、特に手術手順が患者の再配置を必要とする時に適正角度を見出すための頻繁な再調節の必要性によって更に低減する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
手術ヘッドランプは、一方向の光から影を落とす問題、切開部の周りの眩光、及び切開部又は開口部に入射する限定された光を含む多くの同じ欠点を有する。そのようなランプはまた、それらが多くの場合に嵩張る又は適正に向けられた光を保つのに連続的な集中を必要とするので不便である可能性がある。点灯式単点開創器は、頭上ライト及びヘッドランプの非有効性による問題のうちの一部を解決することを目標としているが、それらは、それらを手によって保持しなければならないという理由で何らかの利便性を犠牲している。これらの点灯式開創器はまた、手術部位への環状照明を提供することに失敗している。更に、そのようなデバイスは、多くの場合に、患者の窩洞の内側深くまで照明することができることなく一方向の光を提供する。これに加えて、多くの場合に、光ビームの方向は、牽引を失うことなく調節することができない。他の照明システムは、周囲組織又はデバイス自体からの遮蔽という課題に熱、発光出力又は他の類似の性能、製造、及び手順問題と共に対処する又は克服することに失敗している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムを提供する。点灯式手術アクセスシステムは、環状保護体と光エミッタシステムを備える。様々な実施形態では、環状保護体は、外側リング、内側リング、シース、又はそのいずれかの組合せを備える。様々な実施形態では、光エミッタシステムは、腹腔鏡に接続可能な発光ダイオード、プラスチック光ファイバ、光ファイバ、又は発光器を備える。
【0006】
様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、シースに取り付け可能な光スカートを更に備え、光スカートは、シースの外縁の周りに周方向に配置されてシースに対して長手方向に移動可能なフープを備える。様々な実施形態では、少なくとも1つの細長光ストランドが、フープから延びて内側リングから離れる光を放出するように配置される。
【0007】
様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、外側リングに取り付け可能な可撓性フープを更に備える。様々な実施形態では、少なくとも1つのフランジが、可撓性フープから延びている。様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、外側リングのセクションだけに取り付け可能な湾曲支持体を更に備え、外側リングに沿う各部分をいずれのそのような支持体も不在のままに残す。様々な実施形態では、少なくとも1つのフランジは、湾曲支持体に接続されてそこから伸張可能である。様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、外側リングと複数の光エミッタとに取り外し可能に接続可能なキャップ又はフランジを更に備え、各光エミッタは、キャップ又はフランジに対して位置が調節可能であり、かつ互いに対して独立に調節可能である。
【0008】
様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、外側及び/又は内側リングに取り外し可能に取り付けられた光クリップを更に備える。様々な実施形態では、柔順ネックが、曲げ可能かつ光クリップから伸張可能であるように配置される。様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、外側リングに取り外し可能に接続されたキャップを更に備え、キャップは、1又は2以上の光バンドがそれを通ってかつ内側リングに向けて遠位にそれを通って延びる1又は2以上の開口を含む。様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、内側リングに取り外し可能に接続された内側湾曲支持体又は光クリップを更に備え、内側湾曲支持体は、内側湾曲支持体内に組み込まれた発光ダイオードを備える。様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、アクセスチャネルを横切って延びてかつ内側リングに取り付けられた網状照明器を更に備える。様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、シース又は内側リングに取り付けられた膨張可能バルーンを更に備え、光エミッタシステムは、バルーンに取り付けられるか又はその中に一体化される。様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、器具ガードを更に備え、光エミッタシステムは、器具ガードに取り付けられるか又はその中に一体化される。
【0009】
様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムは、外側リングと、内側リングと、体腔の外側に又は内部手術部位に対して外部に置かれるように配置された外側リングに接続された近位端及び体腔の内側に又は内部手術部位に対して近位に置かれるように配置された内側リングに接続された遠位端を有するシースとを備える。シースは、外側リングから内側リングまで延びるアクセスチャネルの境界を定める。点灯式手術アクセスシステムは、発光ダイオードと、発光器と、POFとを備える光エミッタを備える。発光器は、POF、腹腔鏡、又は両方に接続可能である。光は、様々な実施形態によって又はそこに対してそこに接続可能でかつ以下に限定されるものではないがそこに一体化された又はそこに取り付けられた光ボックス、LED、POF、及びそのいずれかの様々な均等物又は組合せを含む1又は2以上の光源、担体、又はエミッタなどを備える光エミッタシステムによって提供される。
【0010】
本発明の付随的特徴の多くは、それが以上及び以下の説明を参照し、かつ添付図面と共に考察することによってより良く理解されることになるのでより容易に認められるであろう。
【0011】
本発明は、その図面全体を通して参照番号が類似の部分を指定する添付図面と共に以下の説明を参照することによって理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの斜視図である。
【
図2】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの底面図である。
【
図3】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの側面図である。
【
図4】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの側面図である。
【
図5】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの上面図である。
【
図6】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの各部分の斜視図である。
【
図7】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの斜視図である。
【
図8】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの各部分の斜視図である。
【
図9】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの各部分の斜視図である。
【
図10】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの各部分の斜視図である。
【
図11】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの各部分の斜視図である。
【
図12】本発明の様々な実施形態による内部手術部位内のかつそれを照明する起動状態点灯式手術アクセスシステムの各部分の底面斜視図である。
【
図13】本発明の様々な実施形態による内部手術部位内のかつそれを照明する起動状態点灯式手術アクセスシステムの各部分の上面図である。
【
図14】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの各部分の斜視図である。
【
図15】本発明の様々な実施形態により入射光及び内部手術部位に対する切れ目を例証するプラスチック光ファイバのグラフィック表現を示す図である。
【
図16】本発明の様々な実施形態により入射光及び内部手術部位に対する切れ目を例証するプラスチック光ファイバのグラフィック表現を示す図である。
【
図17】本発明の様々な実施形態によるプラスチック光ファイバ内の複数の切れ目又は刻み目の側面図である。
【
図18】本発明の様々な実施形態によるプラスチック光ファイバ内の複数の切れ目又は刻み目の上面斜視図である。
【
図19】本発明の様々な実施形態によるアダプタの側面図である。
【
図20】本発明の様々な実施形態によるアダプタの側面図である。
【
図21A】本発明の様々な実施形態によるプラスチック光ファイバの末端プロファイル又はキャップの図である。
【
図21B】本発明の様々な実施形態によるプラスチック光ファイバの末端プロファイル又はキャップの図である。
【
図21C】本発明の様々な実施形態によるプラスチック光ファイバの末端プロファイル又はキャップの図である。
【
図21D】本発明の様々な実施形態によるプラスチック光ファイバの末端プロファイル又はキャップの図である。
【
図22】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図23】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの斜視図である。
【
図24】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図25】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図26】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図27】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図28】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図29】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図30】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図31】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図32】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図33】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの斜視側面図である。
【
図34】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの斜視側面図である。
【
図35】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの斜視側面図である。
【
図36A】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図36B】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図36C】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの斜視側面図である。
【
図37】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図38】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図39A】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図39B】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの各部分の斜視上面図である。
【
図40A】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの各部分の断面側面図である。
【
図40B】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの各部分の断面側面図である。
【
図41】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図42】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【
図43】本発明の様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステムの断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
様々な実施形態により、点灯式手術アクセスシステムを提供し、例示的点灯式手術アクセスシステムの様々な実施形態及びその態様の様々な図を
図1~
図43に示している。点灯式手術アクセスシステムは、様々な実施形態では、患者の開口部又はオリフィスの環状又は360度の保護及び/又は開創を提供する保護器/開創器3(以下では「開創器」と呼ぶ)を含む。点灯式手術アクセスシステムは、患者の身体又は窩洞内への遮るもののない照明付きアクセスを提供する。開創器は、外側リング又は外側支持体5と内側リング又は内側支持体7とを備える。内側リングと外側リングは、フィルム、繊維、薄膜、又はシース9によって接続される。開創器は、外側リングの周りにシースを巻き付けることによって長さが調節可能であり、そのような調節は、患者内の開口部を開創又は拡大するための牽引又は半径方向力を印加することができる。開創器は、様々な実施形態では、長さが調節可能又は他に様々な患者の体型又は体壁厚を受け入れるように調節可能である。様々な実施形態では、開創器は、外側リング又は他の類似の配置を巻くことにより、固定長さ又は予め決められた長さを有し、及び/又は長さを調節することができない。外側リング5は、アクセスし易さ、牽引の調節、点灯式手術アクセスシステムの配置に適するように患者の外側に配置されるように構成される。様々な実施形態では、シースは、その近位端から遠位端まで延びる作動チャネル又はアクセスチャネルを定め、点灯式手術アクセスシステムは、シース9によって定められたアクセスチャネルに沿って及び/又はその内部で遮るもののない照明付きアクセスを提供する。
【0014】
開創器は、患者の開口部を通して展開又は他に置かれて開口部内に配置される時に無傷性であるように十分な可撓性を有する。様々な実施形態では、作動時及び/又は展開時の開創器の外径又は周囲は、境界が定められるか又は内側リング及び/又は外側リングの外径よりも大きくない。様々な実施形態では、シース9は、開創器が作動状態にある時又は患者の開口部を通して展開又は他に置かれて開口部内に配置される時に無傷性であるように弾性又は非金属の材料で製造される。様々な実施形態では、シースは、1又は2以上の材料層で製造され、様々な実施形態では異方性を有し、例えば、長手方向に延伸可能又は伸張可能であるが、半径方向には殆ど可能ではなく、そのような異方性を有する繊維又は類似の材料の1又は2以上の層で製造されるか又はそれを含む。
【0015】
開創器のシース9の遠位部分には、光担体、例えば、プラスチック光ファイバ(POF)11が接続される。様々な実施形態では、POF11は、細長チューブ又は管状構造体であり、及び/又は外側クラッドで覆われた又は包まれたコアを有する。POF11は、シースの遠位部分に取り付けられた遠位部分を有し、判読を容易にするために本明細書では「POF後尾部」16と呼ぶ。更に、POF11は、POF後尾部16から延びるように構成された近位部分又はPOF後尾部16と近位部分の間である中間部分を有する。POFの近位部分は、判読を容易にするために本明細書では「POF先端部」14と呼ぶ。POF後尾部又はその各部分は、開創器のシース9に結合される。様々な実施形態では、POF後尾部又はその各部分は、スリーブ8によってシース9に結合される。
【0016】
図示のように、様々な実施形態では、POF11は、スリーブ8を通して開創器のシース9に取り付けられる。スリーブ8は、様々な実施形態ではシースの遠位部分の外縁の全て又は少なくとも一部分を取り囲む。スリーブは、POF又はPOF後尾部16の遠位部分を格納するように構成され、様々な実施形態では、POFが貫通して延びるチャネルを提供する。スリーブ8は、様々な実施形態では、POFを封入して取り囲むシースの長手軸線に関する近位部分及び遠位部分の上に溶封される。スリーブ8は、血液又は他の異物がスリーブに侵入すること、POFを遮ること、及び/又はPOFから放出された光を吸収することを防止するための障壁を生成する。様々な実施形態では、スリーブ8は、POFを開創器のシース9に固着させ、それによってPOFがシースから脱離するか又は他に解除されることを防止することを助ける。スリーブ8は、様々な実施形態では、POFが独立にシースに沿って長さ方向又は長手方向に移動しないように、又は少なくともスリーブの境界を超えないように固着させる。従って、様々な実施形態では、シースの配置は、スリーブの配置、従って、POFの配置を決定する。
【0017】
様々な実施形態では、スリーブは、開創器のシース9の中に埋め込まれるか又は他に一体化される。様々な実施形態では、シースは、少なくとも2つの壁、例えば、内壁及び外壁を備え、POF後尾部16、スリーブ8、及び/又はその各部分は、シースのこれらの壁の間に配置される。異物が侵入することを防止するために、これらの壁の間でPOF後尾部にアクセスしてそれを配置するための開口部を溶封又は他に閉鎖することができる。様々な実施形態では、シール24がスリーブ8の一端に配置されて異物がシールに侵入することが防止され、様々な実施形態では、シールは、POF後尾部16とPOF先端部14の間に配置される。POFが独立にシースに沿って長さ方向又は長手方向に移動しないように、又は少なくともスリーブの境界を超えないように固着させるために、上記及び/又は下記の熱溶融などを使用することができる。溶封シールは、シースの周りで一周するように延びるか、又はその1又は2以上の部分に沿ってのみ延びる場合がある。様々な実施形態では、スリーブは、1又は2以上の材料層で製造される。様々な実施形態では、POF後尾部を反射材料22で覆うことによって光出力を高めることができる。反射材料は、漏光をPOFの中に反射して戻す。様々な実施形態では、反射材料は、スリーブ8とシース9との間又はその各部分との間に配置される。様々な実施形態では、下方又は遠位方向に内部手術部位の中に更に遠くまで反射するために、反射材料は、スリーブ8又はその各部分、例えば、上側部分に一体化される。
【0018】
様々な実施形態では、POFには発光器又は光源を接続することができる。様々な実施形態では、発光器又は光源は、腹腔鏡又は内視鏡に接続されるように構成された光ボックス40又はタワーなどである。内視鏡は、光タワーに光ケーブル30を通して接続することができ、この場合に、一端31が光タワーに接続され、他端32が内視鏡に接続される。従って、光ケーブルは、手術腹腔鏡又は内視鏡に光を供給するように構成された光タワー又は類似の光源に接続可能であるように構成される。様々な実施形態では、光源は、手術腹腔鏡又は内視鏡によって供給され、及び/又は光源にこれらの視鏡の光源が接続される。様々な実施形態では、光源は、電力供給源又は電源、及び/又は光源の光出力を調節するためのコントローラを有する。
【0019】
光を内視鏡及び腹腔鏡に供給する供給源である光源は、多くの場合に殆どの手術環境で有利に利用可能であるので、そのような光源はユーザに利点を与え、点灯式手術アクセスデバイスの作動を容易にする。更に、そのような供給源は、電子構成要素及び/又は非無菌構成要素を手術部位から離れるようにも配置し、更に光源の光出力を調節し、従って、光源に接続されたPOFを調節する利点を与えることができる。しかし、POFに光を供給するために光の他の供給源を提供する又は他に点灯式手術アクセスデバイスに接続することができることを認めなければならない。従って、説明したそのような光源は、限定されたものではなく、POFのための光の供給源の例として解釈しなければならない。しかし、それ自体による又は他の接続部、アダプタ、又は増幅器などを通じた光源のいずれも、接続されたPOFを通して内部手術部位及び/又はアクセスチャネルを照明するほど十分なルーメン又は光出力を供給する。様々な実施形態では、光源は、キセノン光源、300ワット光源、少なくとも1500ルーメンの光出力を発生させるもの又はそのいずれかの組合せである。様々な実施形態では、光源は、1又は2以上の発光ダイオード(LED)から構成される。様々な実施形態では、光源、例えば、1又は2以上のLEDなどは、光ケーブル、コネクタ、アダプタ、POF、又はそのいずれかの組合せで接続可能である。様々な実施形態では、光源はバッテリ給電される。
【0020】
様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、POFと光源、光ケーブル、及び/又は光源及び/又は光ケーブル間の中継接続部との間に連続性を与えるように構成された1又は2以上のアダプタ又はアダプタ21及び/又はコネクタ12を備える。この連続性は、光が、間隙又は空所、例えば、空隙なく光ケーブル、供給源、及び/又は中継器からPOFに直接伝達されることで光損失を最小にし、アダプタ及び/又はコネクタが受ける温度を低減する。様々な実施形態では、連続性は、POFと光源、光ケーブル、及び/又は光源及び/又は光ケーブル間の中継接続部との間隙又は空所を最小にするか又は排除する面一又はほぼ面一の接触又は類似の接続によって与えられる。様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、POFと光源、光ケーブル、及び/又は光源及び/又は光ケーブル間の中継接続部との間の面一又はほぼ面一の接触を与えるように構成された1又は2以上のアダプタ又はアダプタ21及び/又はコネクタ又はコネクタ12を備える。
【0021】
様々な実施形態では、アダプタ及び/又はコネクタは、高い放熱特性を有するプラスチック又は金属などで製造される。様々な実施形態では、アダプタ及び/又はコネクタは、他の構成要素、ユーザ、及び/又は患者への熱伝達を最小にするように配置された断熱材で製造されるか又はそれで被覆される。
【0022】
様々な実施形態では、アダプタは、アダプタ接続型を要求に基づいて交換し、及び/又は利用可能な光ケーブル、光源、及び/又は中継接続部を交換する機能をユーザに与える。様々な実施形態では、アダプタは、交換可能アダプタ及び/又は両側アダプタである。例えば、
図19に示すように、アダプタ21cは、光ケーブル及び/又は光源への第1の1又は複数の予め決められた型の接続部に係合してそれを固定するように配置されたインタフェースを有する一方の側25と、光ケーブル及び/又は光源への第2の又は異なる1又は複数の予め決められた型の接続部に係合してそれを固定するように配置されたインタフェースを有する反対側又は裏返し側27とを有する両側アダプタである。アダプタ21cの両方の側部25、27が、POF11のコネクタ12に係合してそれを固定するように配置される。様々な実施形態では、側部25、27は、ネジ山、クリップ、スナップ式、キー溝、バイオネット、又は他の様々なインタフェース又は接合特徴部によってアダプタをそれぞれの接続部に接続して固定する。アダプタは、様々な実施形態ではネジ山又はスナップ留め特徴部を用いて固定ACMIアダプタに接続する。様々な実施形態では、コネクタ及び/又はアダプタ、例えば、アダプタ21dは、光源、光ケーブルの接続部又は端部、及び/又は中継接続部、例えば、アダプタ又は追加のケーブルを開放/閉鎖するか又はその周りにクランプするために内径又は開口部を拡大又は縮小させるように構成されたレバー又はアーム、例えば、アーム29を備える。様々な実施形態では、アダプタ及び/又はコネクタの一端は、
図20に示すように調節可能な開口部又は圧着インタフェース、例えば、アダプタ21dを有し、他の様々な実施形態では、アダプタ及び/又はコネクタは、両方の端部が調節可能な開口部又は圧着インタフェースを有する。様々な実施形態では、アダプタ21は、コネクタ12にモノリシック構造として一体化するか又は他に永久に取り付けることができ、又はコネクタ12に置き換わるか又はその代わりに使用することができる。
【0023】
様々な実施形態では、光ケーブルの端部は、腹腔鏡又は点灯式手術アクセスデバイスのコネクタに取り外し可能に取り付けられるように構成される。様々な実施形態では、コネクタ及び/又はアダプタは、光源に取り外し可能に直接に接続されるように構成される。様々な実施形態では、コネクタ及び/又はアダプタは、光ケーブルに取り外し可能に接続するように構成される。様々な実施形態では、コネクタは、光ケーブルの端部に与えられる特定の接続部に限定してつながるように設けられる。様々な実施形態では、コネクタ及び/又はアダプタは、光ケーブルの端部に与えられるか又は提供される1又は2以上の異なる型のコネクタ又は接続部を受け入れるようにカスタマイズ可能又は調節可能である。様々な実施形態では、コネクタ及び/又はアダプタは、業界標準の手術光ケーブルと接続可能である及び/又は互換性を有する。
【0024】
様々な実施形態では、コネクタ12は、1又は2以上のアダプタ、例えば、アダプタ21a、21bがコネクタ12の開放端の上にスナップ留めされるように配置されたスナップ式接続部を有する。様々な実施形態では、コネクタ12は、アダプタの内径部を密封してそれに係合し、これら2つの間の接続を更に改善するように構成された対応する溝又はチャネルを有する1又は2以上のOリング又はスナップリングを備える。様々な実施形態では、コネクタ12及び/又はアダプタ21は、アダプタの移動又は延長又はアダプタへのコネクタの接続を防止又は抑制するためにコネクタ12及び/又はアダプタ21の上にこれらの外面から半径方向に延びる1又は2以上のフランジを備える。様々な実施形態では、アダプタは、類似の接続型の複数の端部を有する。例えば、アダプタ21aは、一端にスナップ式接続部を有し、反対端にスナップ式接続部を有する。様々な実施形態では、アダプタは、非類似接続型の複数の端部を有する。例えば、アダプタ21bは、一端にスナップ式接続部を有し、反対端にネジ止め接続部を有する。様々な実施形態では、コネクタ12は、アダプタ21なく使用される。
【0025】
様々な実施形態では、アダプタは、様々な型の光ケーブルの外面の上に圧入されるように配置される。様々な実施形態では、アダプタは、接続部及び/又は光ケーブルを磁気接続によって接続するか又は固定するように配置される。様々な実施形態では、アダプタは、その内部の開口部内への光ケーブルの挿入及びその後の光ケーブルの解除が光ケーブルをアダプタに接続して固定する摩擦利用プッシュロックを備える。様々な実施形態では、アダプタは、光ボックス又は光源の上の接続部に直接に接続するように配置される。様々な実施形態では、アダプタは、光ケーブルとPOFとを合わせて圧着してこれらを固定するように配置されたクラムシェル状構成要素から構成される。様々な実施形態では、クラムシェルは、様々なサイズ又は寸法及び/又は形状の光ケーブル及び/又はそのコネクタ又はそれをもたらす他の中継器に嵌合してそれを固定するために圧縮性の発泡体又は類似の材料を更に含む又は様々な直径の段を有する。様々な実施形態では、POFの近位端は、バネ又はOリングのような予荷重又は付勢機構であって、光ケーブルがアダプタに接続される時に光ケーブル及び/又はアダプタを面一接触位置に付勢するために光ケーブルの遠位端に係合して例えばバネを圧縮するように配置された上記機構を備える。様々な実施形態では、アダプタは、光ケーブルからの光をPOFの中に合焦させるように配置された1又は2以上のレンズを含み、及び/又は様々な実施形態では、コネクタは、アダプタからの光をコネクタの中に及び/又はコネクタからの光をPOFの中に合焦させるように配置された1又は2以上のレンズを備える。
【0026】
様々な実施形態では、アダプタ及び/又はコネクタは、光ケーブル、アダプタ、及び/又はコネクタとの非面一接触に起因して発生する可能性がある熱的影響を低減するか又は最小にするためにヒートシンク又は他の放熱体及び/又は断熱体を備える。様々な実施形態では、アダプタ及び/又はコネクタは、ユーザ、患者、及び/又はデバイス又は他の周りのデバイス又は構成要素に潜在的に悪影響を及ぼす可能性がある熱的影響及び/又は熱拡散を低減するように配置された断熱スリーブを備える。
【0027】
様々な実施形態では、POF先端部14は、光を近位端又はコネクタ12から、様々な実施形態ではPOF後尾部16へ、更に最終的に内部手術部位、体腔、又は身体開口部まで伝達又は伝達する。様々な実施形態では、POF先端部は、細長チューブ、管状又は円筒形の構造体である。
【0028】
POF先端部14は、様々な実施形態では、眩光を排除するために、曲げを低減するために、及び/又はコネクタ及び/又はスリーブをPOFと継合又は接続するために熱収縮体で覆われる。熱収縮体又は別の不透明材料は、光が先端から漏れて眩光をもたらすことを阻止する障壁としての働きをする。熱収縮体は、様々な実施形態では不透明色を有し、及び/又は非半透明材料を含む又はそれで製造される。
【0029】
様々な実施形態では、POF先端部14及び/又はPOF後尾部16は、POFを狭窄させて鋭角の屈曲を防止する材料層を提供する熱収縮体を備える。POF内の鋭角の屈曲は、かなりの量の光を失わせる場合がある。コネクタ、アダプタ、及び/又はスリーブをPOFに固着又は密封させることを助けるために、様々な実施形態では熱収縮が使用される。熱収縮は、眩光を排除し、屈曲を低減し、アダプタ及び/又はコネクタをPOFと継合して複数の問題を一度に解決することに注意しなければならない。様々な実施形態では、POFは、塗装又は被覆して眩光を排除すること、応力緩和材を用いて屈曲を低減すること、及び/又はクランプを用いてアダプタ、コネクタ、又はスリーブに別個又は個々に継合又は接続して熱収縮を補強すること又はタスクを別個又は個々にもたらすことができる。
【0030】
様々な実施形態では、POF先端部14は、ユーザがPOFを操作して切開壁に対する組織外傷又は開創器のシースとの干渉を回避することを可能にする可撓性を維持するように構成される。様々な実施形態では、POF先端部は、POFが脱離又はシフトすることを防止して最適な光出力又は光源とPOFの間のスループットを維持するように構成される。様々な実施形態では、POF先端部は、光がPOF出力部位に到達するまでPOFからの発光を阻止し、それによってこの部位に送出又は伝達される光の照明又は低減を最大に高めるように構成される。様々な実施形態では、POF先端部は、可撓性を与え、光遮蔽を提供する熱収縮体であるか又はそうてない場合がある不透明、例えば、黒色のフィルム又は裏張りを備える。様々な実施形態では、不透明なフィルム、スリーブ、ラップ、又は裏張りの選択部分、例えば、近位部分及び/又は遠位部分又は端部が、POF先端部のチューブの上に熱収縮される。他の実施形態では、POF先端部は、可撓性を与える熱収縮体であるか又はそうでない場合があるそれほど不透明ではないフィルム又は裏張りを有する例えば白色のものである。様々な実施形態では、POF先端部は、可撓性と、POF先端部の引張力又は脱離に対する抵抗力とを与え、光遮蔽を提供する黒色接着剤裏張り付き熱収縮体を備える。様々な実施形態では、熱収縮を適用する前にPOF先端部を反射材料で包むことによって光出力を高めることができる。反射材料は、漏光をPOFに反射して戻す。
【0031】
様々な実施形態では、POF先端部は、POFに入射する光エネルギの一部をそのようなエネルギがPOF後尾部に到達する前に低減するか又は放散させるための冷却刻み目として機能する切れ目、スリット、及び/又は刻み目を備える。様々な実施形態では、冷却刻み目は、POF先端部上に熱収縮された不透明のフィルム、スリーブ、ラップ、又は裏張り、例えば、黒色接着剤裏張り付き熱収縮体の下に設けられる。様々な実施形態では、不透明のフィルム、スリーブ、ラップ、又は裏張りは、POF先端部上に熱収縮され、例えば、黒色接着剤裏張り付き熱収縮体が冷却刻み目から光を吸収し、それによってPOFに沿うより大きい面積にわたって熱エネルギを放散させてPOF後尾部16及び/又はその遠位端又は最遠位端に集中させないことを可能にする。
【0032】
様々な実施形態では、POF後尾部16は、手術部位の内側に位置するか又は配置されるように構成される。様々な実施形態では、POF後尾部は、細長チューブ、管状又は円筒形の構造体である。様々な実施形態では、POF後尾部は、1又は2以上の切れ目、刻み目、又は陥没部18を備える。切れ目18は、様々な実施形態では、切れ目に遭遇する光の半分超に関して内部全反射を保証するために、例えば、45度又はその付近の予め決められた又は事前に定められた角度に角度が付けられる。様々な実施形態では、刻み目又は切れ目は、42度から45度の間の例えば
図15~
図16に示すように軸181に対する角度180に角度付けされる。光がPOFの他方の側に到達すると、POFの内側で反射する代わりに漏れるのに光線とPOFの面の間の角度が十分に大きいので、光はPOFの外に屈折する。POFの他方の側に光を反射することは、円筒形のPOF壁が光を拡散させることを助けることで有利である。切れ目は、屈折光が体内の解剖学的構造に方向付けられるように配置される。
【0033】
様々な実施形態では、切れ目18の周期及び個数は、シースの遠位端の近くで及び/又は内部手術部位で光の均等な取り出し及び分散を発生させるように予め決められる又は事前に定められる。各切れ目は、光を取り出してPOFを通って進行する光の量を低減し、それによってその後の切れ目では減光する。この減光を補償又は対処するために、切れ目の周期/量は、様々な実施形態では光の取り出しが全体を通して均一であるように予め決定される。様々な実施形態では、1又は2以上の切れ目は、シースの遠位端の近くで及び/又は内部手術部位で光の均等な取り出し及び分散を発生させるように離間及び配置が予め決められる又は事前に定められる。
【0034】
切れ目は、様々な実施形態では面上に存在するか又はPOFの中に打ち抜かれる。POFを通る円形の孔は、切れ目の類似の結果を達成することができる。様々な実施形態では、POFには、手術部位での輝度及び/又は光出力を未加工のPOF又は刻み目なしのPOFよりも約10倍に強めるように刻み目が入れられる。これに加えて又はこれに代えて、POFには、望ましい光出力及び/又は輝度を発生させるのに必要とされる電力を低減するように刻み目が入れられ、様々な実施形態では、所要の電力を未加工のPOF又は刻み目なしのPOFによって必要とされる電力よりも50パーセントから60パーセントまで低減する。
【0035】
様々な実施形態では、POF11の刻み目は、手術部位での光の光出力、焦点、及び/又は方向を変更する例えば開創器及びそこに取り付けられたPOFの向きに対してある一定の部分を明るくするか又はそこに合焦させるように周期及び/又は深さを変更することができる。
【0036】
例えば、
図21A~
図21Dに示すように、POF11の遠位端17は、事前に定められた又は予め決められた末端プロファイル、覆い、及び/又はキャップを有することができる。様々な実施形態では、POF11の遠位端17は、平坦な端部、プロファイル、又は形状、例えば、平坦端部17aを有し、及び/又は平坦な端部、形状、又はプロファイルのキャップ、カバー、又はレンズを有する。平坦端部17aは、POF11からの光をPOFの中心軸に沿って一直線又は長手方向にPOFの遠位端17の外に向けるように構成される。従って、POFの光は、遮蔽されることなく射出し、POFの中に反射して戻されない。様々な実施形態では、POF11の遠位端17は、角度付き端部、形状、又はプロファイル、例えば、角度付き端部17dを有し、及び/又は角度付き又は傾斜した端部、形状、又はプロファイルのキャップ、カバー、又はレンズを有する。角度付き端部17dは、POF11からの光をPOFの中心軸又は長手軸線に対して直角又は斜角に向け、及び/又はPOFの中心軸に対してオフセットされるように又は平行に方向付けられる。
【0037】
様々な実施形態では、POF11の末端プロファイルは、光を半径方向に屈折させるように先細又は丸形である。様々な実施形態では、POF11の遠位端17は、先細又は丸形の端部、プロファイル、又は形状を有し、及び/又は先細又は丸形の端部、形状、又はプロファイルのキャップ、カバー、又はレンズを有し、例えば、先細端部17b又は丸形端部17cを有する。例えば、様々な実施形態では、光は、POF11と平行に漏れる代わりに半径方向に分散され、それによって体内の解剖学的構造を照明する。様々な実施形態では、POF11の内側では、光は、POFの中心軸に対して±25度で進行する。この光の全てを半径方向に取り出すために、末端プロファイルは、±23度で先細にされる。様々な実施形態では、POFの先細プロファイルは、光を半径方向に取り出す。様々な実施形態では、POFの遠位部分又は遠位端は、POFのキャップ、カバー、又はレンズの遠位端又は遠位部分と異なるプロファイル又は形状を有する。様々な実施形態では、POF11の遠位端17は、高度な照明に向けて光を向けるか又は拡散させるために、光干渉を最小にするために、及び/又は熱エネルギ又は熱的エネルギを低減するために、平坦以外の異なる形状、例えば、丸形又はプリズム形の端部、プロファイル、又は形状を有し、及び/又はそのような端部、形状、又はプロファイルのキャップ、カバー、又はレンズを有する。
【0038】
様々な実施形態では、POF11の遠位端17は、光を体内の解剖学的構造に拡散させるか又は経路変更することを容易にするために、及び光/熱的エネルギをより均等に分散させることを容易にするために、予め決められたプロファイル又は形状を有し、及び/又は予め決められた形状又はプロファイルのキャップ、カバー、又はレンズを有する。様々な実施形態では、POF11の遠位端17は、POF11の遠位部分又は遠位端から射出するエネルギ又は光を拡散させるか又は経路変更することを容易にするようなコーティング、カバーが設けられるか、又は他にそのように構成される。様々な実施形態では、キャップ、カバー、又はレンズは、POF11の遠位部分又は遠位端17の中に一体化されてモノリシック構造を形成する。様々な実施形態では、キャップ、カバー、又はレンズ、例えば、
図5及び
図14に示すキャップ171は、POF11の遠位部分又は遠位端17に摩擦嵌め、接着、又は他に取り付けられる。様々な実施形態では、キャップ、カバー、又はレンズは、POFの遠位部分又は遠位端に摩擦嵌めされるか又は他に取り付けるためにPOFの遠位部分又は遠位端の外径に一致するか又は幾分大きい内径を有する。様々な実施形態では、キャップ、カバー、又はレンズは、POFの遠位部分又は遠位端の外径よりも大きい外径を有する。様々な実施形態では、キャップ、カバー、又はレンズは、内側同心チューブ又はシリンダ及び/又は1又は2以上の突起を備え、内側チューブ、シリンダ、又は突起の外面をPOFの遠位部分又は遠位端の内面に取り付けるか又は接続してキャップ、カバー、又はレンズをPOFの遠位部分又は遠位端に更に強く固定するように構成される。様々な実施形態では、キャップ、カバー、又はレンズは、それ自体の取り付け及び/又は取り外しを容易にするために、及び/又はPOFのエネルギ又は光を向けるために、キャップ、カバー、又はレンズの外面又は端面に沿って又はその中に1又は2以上のインデント又はキャビティを有する。
【0039】
様々な実施形態では、キャップ、カバー、又はレンズは、光エネルギの一部をPOF後尾部の中に反射して戻すことを容易にするための反射性のフィルム、コーティング、又は裏張りを含み、反射して戻された光エネルギは、再び体腔の中に反射して出され、及び/又はキャップ、カバー、又はレンズによって完全に吸収される代わりに光強度を高める。様々な実施形態では、キャップ、カバー、又はレンズの上、例えば、内側にミラー状の反射性フィルムのディスクを配置するか又はPOF後尾部の末端部分に接着することができ、このディスク反射性フィルムは、光をPOFの中に反射して戻して体腔の中に放出される光の輝度を高め、キャップ、カバー、レンズ、又はPOF後尾部の末端部分によって吸収される熱を低減され、これらが受ける温度を低下又は降下させるように構成される。様々な実施形態では、キャップ又はカバーは、POF後尾部の最遠位端上に配置され、キャップ又はカバーと最遠位端の両方がスリーブの中に配置され、様々な実施形態では、キャップ、スリーブ、及び/又はシースは、POF後尾部の端部で光が発生させる熱から外側又は環状の区域を断熱する。様々な実施形態では、キャップは、その外側の温度を最低限に抑制するように配置される。例えば、キャップは、POF後尾部の遠位端のコア又は内側部分、及び/又はそこに接続されたキャップの内側シェル又は内側部分の間に断熱空隙を発生させる外側シェルを有する。様々な実施形態では、POF及び/又はPOF後尾部、及び/又はキャップ、カバー、又はレンズは、POF後尾部及び/又はキャップ、カバー、又はレンズの温度が予め決められた温度、例えば、43度C、又は範囲、例えば、40~45度C、又は43度Cよりも低いか又はそれに等しい温度よりも高いことを防止するように構成された壁厚、コーティング、覆い、及び/又は材料を有する。
【0040】
様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、内側及び外側の2つの熱可塑性ポリウレタン(TPU)リング、これらのリングの間にシースを形成するTPUフィルム、メチルメタクリラートから製造されたプラスチック光ファイバ(POF)、POFの一部分を覆うポリオレフィン熱収縮チューブ材料、及び/又は業界標準手術光ケーブルに適応させるためのコネクタ及び/又はアダプタを備える。
【0041】
様々な実施形態により、点灯式手術アクセスデバイス又は点灯式手術アクセスシステムは、現在の手術照明技術に関する欠点を排除するために提供するものである。様々な実施形態により、点灯式手術アクセスデバイス又は点灯式手術アクセスシステムは、ハンズフリーの360度の開創及び/又は保護を可能にしながら内部手術部位、体腔、切開部、又は開口部に照明を当てる。従って、点灯式手術アクセスデバイス又は点灯式手術アクセスシステムは、患者の体腔、切開部、及び/又は開口部内の最大露出を達成するために内部手術部位、体腔、切開部、又は開口部の環状の無傷性開創及び照明を提供するように構成される。
【0042】
様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、照明要素を切開部又は患者の開口部の下部に配置され、この配置は、切開部の周りの眩光及び/又は影の問題、並びに小さい切開部又は開口部を通って不十分な光しか入射しないという問題を排除する。様々な実施形態では、POFは、内側リングの上方に位置決めされ、及び/又はそこでシースに装着され、それによって内側リングによる遮蔽を回避し又は低減し、患者の窩洞の中に固着する内側リングの機能を阻害せず、及び/又は患者の開口部を通じた配置時の内側リングの可撓性を低減せず、依然として光出力を内部手術部位の中に位置合わせする。
【0043】
様々な実施形態では、切開部又は患者の開口部の下方に着座するように構成されたPOFの部分は、POFからの光を分散させて内部手術部位又は内部手術空間、体腔、切開部、又は開口部を照明することを助ける刻み目又は切れ目を有する。切開部又は開口部を通って抜け出すPOFのPOF先端部又はその各部分は、様々な実施形態では、光が漏れることを阻止するために遮蔽され、標準の手術照明ユニット又は手術照明源に接続するためのコネクタ及び/又はアダプタで終端する。点灯式手術アクセスシステムの発光部分は、切開部又は開口部の下に配置されることで切開部又は開口部の上部に眩光をもたらすことができず、内部手術部位又は内部手術空間の視覚コントラストを維持する。更に、光は、切開部又は開口部の中にPOFによって搬送されるので、手術空間を照明することができる光の量は、切開部又は開口部のサイズによって制限されない。
【0044】
様々な実施形態では、POFのフープ形状又は半円形状は、点灯式手術アクセスデバイス又は点灯式手術アクセスシステムの照明効果に寄与する。様々な実施形態では、プラスチック光ファイバの露出部分は、シースの周りでシース又は内側リングの経路又は外形を辿って一周するように装着され、光は、内側リングのシースの円周の周りに均等に放出される。従って、システムから放出された光は、単点から発するのではなく均等に分散され、及び/又は全方位のものであり、それによって術野内に影が落とされる問題が排除される。例えば、外科医の手又は器具が切開部又は開口部内に挿入され、それによってリングの一方の側からの光又はその各部分を遮蔽する場合に、リングの他方の半分が、引き続き当該部位を照明し、混乱をもたらす影を防止することになる。均等に分散される及び/又は全方位の光の性質は、頻繁な再配置(例えば、頭上ランプでは一般的に必要である)の問題及び光を正しい方向のままに保つ(例えば、一般的にヘッドランプでは困難である)問題も解決する。光が切開部又は開口部に配置され、全ての角度から入射するか又は分散されることが可能な場合に、十分な照明をもたらすために光の位置決め又は角度を調節する必要性は、患者を再配置する必要がある時でも最底限に抑制されるか又は排除される。
【0045】
POFが自己保持開創器に一体化されるか又は他に取り付けられる場合に、使用時に点灯式手術アクセスデバイスを完全にハンズフリーにすることが可能にされる。これは、手術チームの一員が開創器を定められた場所に絶え間なく保持することを必要とする他の点灯式開創器の問題及び/又は煩わしさを解決する。様々な実施形態により、作動時に、点灯式手術アクセスデバイスは、内側リングを押し潰し、それを切開部又は開口部を通して挿入することによって切開部に配置され、次に、そこで拡大して固着する。外側リングは、シースを引張し、切開部を開創するために裏返して下げられる。この時点で、点灯式手術アクセスデバイス又は点灯式手術アクセスシステムは、更に別の調節を必要とすることなく切開部又は開口部をハンズフリーで開創し続けることになる。POFが内側リング又はシースの最遠位部分又は最遠位端の上方又はそこから離間した場所でシースに装着されるか又は他に取り付けられる場合に、POFの追加は、開創作動又は手順及び/又は内側リングの固着を変化させず又は他に妨げず、点灯式手術アクセスデバイス又は点灯式手術アクセスシステムは、初期の位置決め後にハンズフリーに使用することができる。様々な実施形態では、POFが内側リング又はシースの最遠位部分又は最遠位端の上方又はそこから離間した場所でシースに装着されるか又は他に取り付けられる場合に、内側リング又はシースの遠位部分による光干渉を回避又は排除することができ、及び/又はPOFの位置決めを容易及び/又は最適にすることができる。
【0046】
様々な実施形態では、POFは、1又は2以上のプラスチック光ファイバである。様々な実施形態では、プラスチック光ファイバの束が使用され、この束は、POFの可撓性を改善し、様々な実施形態では等しい直径を有する。様々な実施形態では、POFは、互いに結束された時に約5mmの直径を有する円又は円柱の境界を定める複数のプラスチック光ファイバである。様々な実施形態では、複数のプラスチック光ファイバは、シース9、スリーブ8、及び/又は内側リング5又はその周りにあるPOF先端部とPOF後尾部の間の接続部で組み合わされる。様々な実施形態では、POF先端部からの複数のより小さいPOFファイバは、内側リング5及び/又はシースの遠位端に沿う又はその周りの異なる点で終端し、光をこれらの選択点に分散させる。様々な実施形態では、POFは、光を様々な点に分散させるために、及び/又はPOFの可撓性をPOFの様々な部分で調節するために異なる長さ及び/又は直径を有する複数のプラスチック光ファイバを備える。様々な実施形態では、POFは、約5mmの直径を有する単一プラスチック光ファイバである。様々な実施形態では、POFは、光ケーブルの直径に等しいか又はそれよりも大きい直径を有する。様々な実施形態では、POFは、細長で管状であり、様々な実施形態では、細長で管状の1又は2以上のプラスチック光ファイバを備える。様々な実施形態では、患者の開口部又は切開部に位置合わせするPOF先端部又はその各部分は、薄肉化、縮小された、又はより小さいプロファイルを有し、例えば、楕円形、矩形の形状、又は類似の形状を有し、閉塞、及び/又は開創器及び/又は患者の身体の開口部及び/又は切開部との干渉を防止する。
【0047】
様々な実施形態では、POF又はその各部分は、光損失を低減する端部発光ファイバであるか又はそれを備える。様々な実施形態では、POFは、様々なタイプのプラスチック光ファイバを備える。例えば、様々な実施形態により、POF先端部は、端部発光POFを備え、シース又はその近位にある予め決められた接続部で側面発光POFに移行する。様々な実施形態では、POF先端部は端部発光POFを備え、POF後尾部は側面発光POFを備える。様々な実施形態では、POF先端部が内側リング又はその周りで終端する場所に結合器、例えば、T字形結合器が設けられ、T字形結合器は、POF先端部と1又は2以上の側面発光POFとの間に配置されてこれらを接続し、例えば、POF後尾部は、1又は2以上の側面発光POFを備える。様々な実施形態では、POF又はその各部分は、光を外側リングから離れるようにかつ内部手術部位又は着目区域に向けて分散させるための1又は2以上の気泡が中に埋め込まれた円弧形又は円形の形状にモールド成形される。
【0048】
様々な実施形態では、POF及び/又はスリーブは、予め決められた温度、例えば、40~45度C又は43度Cを超えないように構成される。様々な実施形態では、そのように構成されたPOF及び/又はスリーブは、1又は2以上の層、コーティング、フィルム、又は熱的な又は熱の放散又は低減のための断熱体を備える。様々な実施形態では、追加の又は第2のスリーブが設けられてシースに取り付けられる。第2のスリーブは、POF先端部を包む又は覆う。様々な実施形態では、第2のスリーブは、シースの長手軸線及びアクセスチャネルに対して垂直又は斜めに向けられる。様々な実施形態では、第2のスリーブは、POF後尾部を含むスリーブに対して横向きの方向に向けられる。様々な実施形態では、第2のスリーブとPOF後尾部を含むスリーブとは結合又は一体形成されて単一構造のスリーブが設けられる。様々な実施形態では、POF及び/又はスリーブの全て又は一部分は、光をPOFの中に反射して戻して光損失を低減するために反射性のフィルム、コーティング、又は覆いを含む又はこれらに一体化される。様々な実施形態では、POFの余剰部分による遮蔽を防止するためにいずれかの余剰部を管理された例えば巻かれた又は巻き付けられた状態に留めながら手術使用に向けてPOFの望ましい長さを調整、制御、又は分与するためのケーブル管理デバイス又はケーブル管理システムがPOFに取り付けられるか又はそれに一体化される。
【0049】
手術時に、手術開創は、最初に内側リングを圧縮して切開部又は開口部の中に挿入し、望ましい固着組織の下に着座させることによって達成される。次に、外側リングがユーザによって裏返され、又は巻いて丸められ、それによってシースが引張され、創傷部又は開口部に外向きの圧力が印加されて組織が実質的に開創される。内側リング又はシースの最遠位部分の周りにある及び/又はそこから離間しているPOFの配置は、POFを内部手術部位及び/又はアクセスチャネル内で固着組織及び/又は切開部又は開口部の下に配置する。点灯式手術アクセスシステムは、内側リングの上方でシース上に密封され、切開部又は開口部の中から無菌野の外側までにわたってPOFを通して光を伝達することによって内部手術部位及び/又はアクセスチャネルを照明する。光は、手術光源から供給され、手術光ケーブルを通して伝達される。光ケーブルは、システムのアダプタのうちの1つに接続される。手術手順が完了すると又は必要に応じて、ユーザは、光ケーブルをアダプタ及び/又はコネクタから接断し、点灯式手術アクセスデバイスを手術部位から取り出すことができる。
【0050】
様々な実施形態では、POFは、シースから分離されたままに保たれ、後に手術使用に向けてシースに取り付けられる。様々な実施形態では、POFは、手順の時に又は手術手順を見越して手術使用に向けてシースのスリーブ内に組み込まれる、装着される、又は配置される。様々な実施形態では、シースは、手順の時に又は手術手順を見越して手術使用に向けてシースの中にPOFを組み込む又は配置する時に入れるポケットを備える。様々な実施形態では、POFは、スリーブと共に又はスリーブなしで内側リングとシースの間に、例えば、シースに取り付けられた内側リングを裏返してPOFの周りに被せることによって封じ込められる。様々な実施形態では、身体又は手術開口部を手術使用中の操作又はPOFによって作用される圧力から遮断又は保護するために、POF、シース、及び/又はスリーブに取り付けられた又は他に接続されたゴム又は弾性緩衝材のような緩衝材又は耐衝撃性障壁が設けられる。様々な実施形態では、緩衝材又は耐衝撃性障壁は、POF後尾部、POF先端部、及び/又はこれらの両方と身体の開口部及び/又は切開部との間に配置される。様々な実施形態では、POF後尾部、POF先端部、又はこれらの両方は、緩衝材及び/又は耐衝撃性障壁、及び/又はシース及び/又はスリーブの間に配置される。
【0051】
様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、開創器と、それに接続された又は他に取り付けられたPOFとを備えることができる。様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、光源と、開創器と、開創器及び光源に接続されたPOFとを備えることができる。様々な実施形態では、POFは、光源及び/又は開創器に取り外し可能に接続される。様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、光源をPOFに接続する光ケーブルを含むことができる。様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、手術アクセスデバイスと、それに接続された又は他に取り付けられたPOFとを備えることができる。様々な実施形態では、手術アクセスデバイスは、患者の体腔内へのアクセス、チャネル、又は経路を与える開創器、カニューレ、又はトロカールなどとするか又はこれらを含むことができ、及び/又は様々な実施形態では屈曲することができる可撓性を有すること、及び/又はそれ自体の一部分を組織などが変形又は圧縮することを可能にすることができる。
【0052】
様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、様々な患者の解剖学的構造及び/又は患者内の開口部の360度のハンズフリーの保護及び/又は開創を受け入れるために長さが調節可能な開創器を含むことができる。様々な実施形態では、開創器は、外側リング、内側リング、又はこれらの両方を含まない場合がある。様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムは、手術アクセスデバイス、POF、及び/又は光源を含むことができる。様々な実施形態では、点灯式手術アクセスシステムはPOFを備える。様々な実施形態では、POFは、内側リングから、及び/又はシース又は手術アクセスデバイスの最遠位部分、最遠位構成要素、又は最遠位端から離間及び分離される。様々な実施形態では、POFは、シースに固定されるか又は他にシースに沿って又は対して長手方向又は長さ方向に拘束される。様々な実施形態では、1又は2以上のPOFをシースに取り付けることができ、1又は2以上のPOFは、シースの周りで一周又はその各部分に沿って延びる。様々な実施形態では、内側リング又は内側支持体又はその各部分は、全て又はその1又は2以上の部分では1又は2以上のPOF、例えば、モールド成形POF及び/又は側面発光POFで製造される。従って、様々な実施形態では、本出願を通して説明する1又は2以上のPOFは、内側リングの代わりに使用することができるか又はそれとして機能することができる。様々な実施形態では、シース又はその各部分は、体壁又は患者の開口部の下で内部手術部位まで又はそこに向けて光を搬送する光カーテンとして機能するように配置される。様々な実施形態では、シースの遠位端及び/又は内側リングにスカート、ドレープ、及び/又は第2のシースが取り付けられ、及び/又はそこから延び、体壁又は患者の開口部の下で内部手術部位まで又はそこに向けて光を搬送する光カーテンとして機能する。
【0053】
様々な実施形態では、POFは、POF先端部及び/又はPOF後尾部を備える。様々な実施形態では、POF後尾部に光ケーブル及び/又はそれに対する中継器が直接に接続され、例えば、POF先端部は取り外される。様々な実施形態では、POFは、コアと、それを取り囲む又は包むクラッドとを備える。様々な実施形態では、POFクラッド外層は、光散乱を容易にするために面粗度の付加のような修正が加えられる。様々な実施形態では、外側クラッド層又はその各部分が除去され、例えば、POFの1又は2以上の部分、例えば、POF後尾部又はその各部分のコアの1又は2以上のセクションが当該の切開部又は内部手術部位の下で露出する。様々な実施形態では、光エミッタシステムは、1又は2以上のPOF又はその各部分を備える。
【0054】
様々な実施形態では、POF及び/又はPOF後尾部は、POFの光散乱を調節するように成形、サイズ決定、又は他に寸法決めされた1又は2以上の切れ目、突起、突出部、又は他の偏向及び/又は反射の点、部分、又は区域を備える。様々な実施形態では、POF及び/又はPOF後尾部は、光を1又は2以上の特定の方向に部分的に向けるための1又は2以上の切れ目、突起、突出部、又は他の偏向及び/又は反射の点、部分、又は区域を備える。様々な実施形態では、特定の方向は、当該の内部手術部位又は内部手術区域に向う方向、及び/又は患者の外側又は手術アクセスシステムの外側部分から離れるか又は反対の方向である。1又は2以上の切れ目、突起、突出部、又は他の偏向及び/又は反射の点、部分、又は区域は、様々な実施形態では、入射光が、その進行と反対にPOFの残りのいずれかの部分に沿って又は一部分に更に沿って進行することも可能にするか又は許す。様々な実施形態では、1又は2以上の切れ目、突起、突出部、又は他の偏向及び/又は反射の点、部分、又は区域は、例えば、POF又は光ケーブルに対して直角又は45度又はそれ未満に角度が付けられた孔、チャネル、溝、又は開口などである。様々な実施形態では、POF及び/又はPOF後尾部は、光散乱又は光分散を調節するか又は最適な光散乱又は光分散を与える予め決められた形状、サイズ、及び/又は寸法でモールド成形又は他に事前形成された1又は2以上の切れ目、突起、突出部、又は他の偏向及び/又は反射の点、部分、又は区域を備える。様々な実施形態では、POF及び/又はPOF後尾部は、内側リング及び/又は当該の内部手術部位又は内部手術区域の上方又はこれらから離れた側に1又は2以上の切れ目、突起、突出部、又は他の偏向及び/又は反射の点、部分、又は区域を備える。様々な実施形態では、光は、他の偏向、反射、又は屈折の点又は区域に遭遇しながら及び/又は最終的にPOFの終端部まで進行する。様々な実施形態では、POFの終端部は、入射光を1又は2以上の特定の方向に偏向、反射、又は屈折する特定のプロファイル及び/又は末端キャップ又はカバーをそのような末端プロファイル又はキャップによって形成されたPOFの終端部を入射光が射出する時に遮られることなく進行することを可能にすることを含めて備える。様々な実施形態では、POFは、コネクタ、POF先端部、POF後尾部、末端キャップ、及び/又はそのいずれかの組合せを備える。
【0055】
図22~
図23を参照すると、外側リング5と内側リング7とをこれらのリングを互いに接続するシース9と共に含む様々な実施形態による点灯式手術アクセスシステム3が示されている。シース9の長さは、シースを外側リングの周りに巻いて丸めるか又は巻き付けることによって調節可能である。内側リング7には、様々な実施形態では光スカート201が取り付けられる。スカートは、内側リングの上方でシースの外面に取り付けられたフープ又は半円形リング203から延びる1又は2以上の光ストランド、光ストリング、光ストリップ、光バンド、又は光ドレープ202を備える。様々な実施形態では、フープ203は、外側リング、内側リング、又はこれらの両方の直径よりも小さい幅又は直径を有する。1又は2以上のストランド、ストリング、ストリップ、バンド、又はドレープは、内部手術部位又は内部手術空間を照明するために内側リングから垂れ下がり、それを通して延びる。光は、スカート、及び/又は1又は2以上のストランド、ストリング、ストリップ、バンド、又はドレープによって供給されるか、又はこれらに接続可能な光エミッタシステムによってこれらのスカート、及び/又は1又は2以上のストランド、ストリング、ストリップ、バンド、又はドレープに供給され、光エミッタシステムは、一体化又は取り付けられた光ボックス、LED、POF、及びこれらのいずれかの様々な均等物又は組合せを含むがこれらに限定されない1又は2以上の光源、光担体、又は光エミッタなどを備える。様々な実施形態では、スカートは、移動可能、取り外し可能、及び/又は調節可能にされ、従って、1又は2以上の光源の位置を変更するように配置することができる。様々な実施形態では、1又は2以上の光源は、調節可能、取り外し可能、及び/又は再位置決め可能であり、従って、互いに及び/又はスカートに対して1又は2以上の光源の位置を変更して照明を変更し、1又は2以上の光源による潜在的な遮蔽及び/又は眩光を低減するように配置することができる。照明及び/又は潜在的な物理的又は視覚的な遮蔽を調節又は変更するために、追加の1又は複数の光源を提供することができると考えられることを認めなければならない。
【0056】
様々な実施形態では、ストランド、ストリング、ストリップ、バンド、又はドレープ202のサイズ、形状、及び/又は寸法は、互いに及び/又はスカートに対して変更することができる。様々な実施形態では、ストランド、バンド、又はドレープ202は、ほぼ長手方向に沿って延びるか、又はシースの長手軸線に位置合わせされてスカートから遠位方向にスカート及び/又は内側リングから離れるように延びる。様々な実施形態では、ストランド、ストリング、ストリップ、バンド、又はドレープは、その長さよりも小さい幅を有する。様々な実施形態では、ストランド、ストリング、ストリップ、バンド、又はドレープは、外側リング5又は内側リング7の幅又は高さよりも小さい幅、及び/又は外側リング5又は内側リング7の幅又は高さよりも大きい長さを有する。
【0057】
様々な実施形態では、
図24~
図25に例示的に示すように、可撓性の半円形、円形、円弧形のセクション、湾曲支持体、又はフープ205を外側リング5に取り外し可能に取り付け可能である。湾曲支持体又は可撓性フープ205に取り付けられた外側リング5は、可撓性フープを患者の開口部の外側に固着する。様々な実施形態では、フープ205は、外側リングの直径よりも大きい直径又は幅を有し又は定め、様々な実施形態では、フープは、外側リングと比較してより可撓性である。フープからは、患者の開口部と適合するように伸張可能、拡大可能、可撓性、及び/又は変形可能な1又は2以上の湾曲フランジ206が延びる。様々な実施形態では、フランジの遠位端に内部手術部位を照明するための光が供給される。光は、1又は2以上の湾曲支持体又はフープ205及び/又はフランジ206によって供給されるか、又はこれらに接続可能な光エミッタシステムによってこれらの湾曲支持体又はフープ205及び/又はフランジ206に供給され、光エミッタシステムは、一体化又は取り付けられた光ボックス、LED、POF、及びこれらのいずれかの様々な均等物又は組合せを含むがこれらに限定されない1又は2以上の光源、光担体、又は光エミッタなどを備える。様々な実施形態では、これらの湾曲フランジ206を挿入に向けて互いに締め付けることができ、次に、配置された状態で、湾曲フランジ206は、切開部の輪郭まで跳ね返ることができる。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジ及び/又はフープは、シース、外側リング、及び/又は内側リングなしで設けることができる。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジ及び/又はフープは、移動可能及び/又は調節可能にされ、従って、1又は2以上の光源の位置を変更するように配置することができる。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジは、シースによって定められたアクセスチャネルを通して挿入されるように屈曲部可能である。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジ及び/又はフープに接続可能な1又は2以上の光源は、調節可能及び/又は再位置決め可能であり、従って、互いに及び/又はフランジに対して1又は2以上の光源の位置を変更するように配置することができる。
【0058】
様々な実施形態では、1又は2以上のフランジ206のサイズ、形状、及び/又は寸法は、互いに及び/又はフープ205に対して変更することができる。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジ206は、ほぼ長手方向に延びるか、又はシースの長手軸線に位置合わせされてフープ205から遠位方向にフープ及び/又は外側リングから離れるように延びる。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジは、その長さよりも小さい幅を有する。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジは、フープ、外側リング、及び/又は内側リングの幅又は高さよりも小さい幅、及び/又はフープ、外側リング、又は内側リングの幅又は高さよりも大きい長さを有する。
【0059】
様々な実施形態では、
図26に例示的に示すように、外側リング5に可撓性キャップ又はフランジ210が取り外し可能に接続される。フランジは、円形、半円形であり、又は円弧形セクションを有し、光は、フランジから近位方向に延び、内側リングに向けて遠位に及び/又は患者の開口部の中に向けるか又は方向付け可能な1又は2以上の光エミッタ、例えば、ランプ212によって供給される。光は、1又は2以上のフランジ又はランプによって供給されるか、又はこれらに接続可能な光エミッタシステムによってこれらの1又は2以上のフランジ又はランプに供給され、光エミッタシステムは、一体化又は取り付けられた光ボックス、LED、POF、及びこれらのいずれかの様々な均等物又は組合せを含むがこれらに限定されない1又は2以上の光源、光担体、又は光エミッタなどを備える。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジ及び/又はキャップは、外側リングの内径よりも小さい内径又は幅と、外側リングの外径よりも大きい外径とを有するか又は定める。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジ及び/又はキャップは、外側リングと比較してより可撓性である。様々な実施形態では、キャップ及び/又はフランジは、外側リングに対して移動可能、例えば、回転可能又は摺動可能である。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジは、移動可能及び/又は調節可能にされ、従って、1又は2以上の光源の位置を変更するように配置することができる。様々な実施形態では、フランジに接続可能な1又は2以上の光源及び/又は光エミッタは、調節可能及び/又は再位置決め可能であり、従って、互いに及び/又はフランジに対して1又は2以上の光源の位置を変更するように配置することができる。様々な実施形態では、1又は2以上の光エミッタは、キャップ、フランジ、及び/又は互いに対して位置が調節可能であり、キャップ、フランジ、及び/又は互いに対して独立に調節可能である。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジは、外側リング5にスナップ留めされるか又は他に接続するように配置されたチャネルを備える。チャネルは、様々な実施形態では、フランジ210を外側リングに固定するための1又は2以上のレッジ、突起、スナップ、及び/又は他の接続特徴部を備える。様々な実施形態では、1又は2以上のフランジ210は、1又は2以上の光源の位置を変更するために、1又は2以上の光源のいずれかの潜在的な外側遮蔽を低減するために、及び/又はフランジ又は外側リングに沿う特定のセクション又は側への照明を強めるために設けることができる。様々な実施形態では、光エミッタの各々は、例えば、スイベル、調節可能アーム、ボール及びソケット、及びラチェットなどの上にあって光エミッタの照明又は光の方向を必要に応じて様々な方向又は高さに変更するように調節可能である。様々な実施形態では、1又は2以上の光エミッタは、照明を変更し、1又は2以上の光エミッタによる潜在的な遮蔽及び/又は眩光を低減するためにフランジから取り外し可能である。図示の実施形態では、3つのランプ212が示されている。照明及び/又は潜在的な物理的又は視覚的な遮蔽を調節又は変更するために追加の1又は複数のランプを提供することができると考えられることを認めなければならない。様々な実施形態では、1又は2以上のランプ212は、垂直にフランジから離れるように延び、次に、遠位方向に患者の開口部又は内部手術部位に向けて角度が付けられる。
【0060】
様々な実施形態により、
図27~
図28に例示的に示すように、外側リング5に1又は2以上の光クリップ216が取り外し可能に取り付け可能であり、例えば、クリップ留めされる。光クリップは、外側リングの周りの長さに沿って移動可能、例えば、摺動可能及び/又は再位置決め可能である。光クリップは、様々な実施形態では、クリップ217と、1又は2以上の調節可能又は柔順ネック218とを備え、クリップは、外側リングに取り付けられ、ネックは、クリップから内側リングに向けて患者の開口部又はシース9のアクセスチャネルを通して曲げ可能及び伸張可能である。様々な実施形態では、光は、ネック218の遠位部分又は遠位端、例えば、拡大端部219から放出される。光は、1又は2以上のクリップ、ネック、及び/又は拡大端部によって供給されるか、又はこれらに接続可能な光エミッタシステムによってこれらの1又は2以上のクリップ、ネック、及び/又は拡大端部に供給され、光エミッタシステムは、一体化又は取り付けられた光ボックス、LED、POF、及びこれらのいずれかの様々な均等物又は組合せを含むがこれらに限定されない1又は2以上の光源、光担体、又は光エミッタなどを備える。様々な実施形態では、例えば、
図28に示すように、光を患者の開口部の外側から遠位方向に放出することができるように光クリップの柔順な又は調節可能なネック及び/又はクリップが患者の開口部の外側に留まるように配置され、又は位置決め可能であり、これに加えて又はこれに代えて、患者の開口部及び/又は開創器のアクセスチャネルの中に内側リングに至るまで及び/又はそれを超えて配置されるように屈曲する。様々な実施形態では、
図28と同様に、光クリップの1又は2以上のネック及び/又はクリップは、これに代えて又はこれに加えて、内側リングに取り外し可能に取り付けられ、例えば、開創器の遠位端を更に先に通り過ぎて患者の開口部、体腔、及び/又はアクセス不能な及び/又は追加の又はより強い照明が望ましい患者の体内の器官又は組織の一部分の中深くに配置されるように曲げ可能である。様々な実施形態では、光クリップの1又は2以上のネック及び/又はクリップは、内側リングから開創器のアクセスチャネルの上方に及び/又はそれに沿って曲げ可能である。
【0061】
様々な実施形態では、1又は2以上のネック218のサイズ、形状、及び/又は寸法は、互いに及び/又はクリップ217に対して変更することができる。様々な実施形態では、1又は2以上のネック218は、ほぼ長手方向に延びるか、又はシースの長手軸線に位置合わせされてクリップ217から遠位方向にクリップ217及び/又は外側リング5から離れるように延びる。様々な実施形態では、1又は2以上のネックは、その長さよりも小さい幅を有する。様々な実施形態では、1又は2以上のネックは、クリップ、外側リング、及び/又は内側リングの幅又は高さよりも小さい幅、及び/又はクリップ、外側リング、又は内側リングの幅又は高さよりも大きい長さを有する。
【0062】
例えば、
図29に示すように、様々な実施形態では、外側リング5にキャップ220が取り外し可能に接続される。キャップは、1又は2以上の光バンド又は光チューブ222が遠位方向に内側リング7に向けて通って延びることができる1又は2以上の開口、孔、又はスロット221を備える。様々な実施形態では、キャップは、外側リングの開口部全体を覆い、それによってシース9のアクセスチャネルを密封又は塞ぐことができる。様々な実施形態では、キャップは、開口部のうちで外側リングによって定められた又は境界が定められた一部分を覆い、シース9によって定められた又は境界が定められたアクセスチャネルの部分を密封又は塞いで光チューブを外側リング及び/又はシースに対する特定の部分又は区域に制限又は拘束する。様々な実施形態では、キャップは、ゲル、ウルトラゲル、及び/又は弾性材料を備える。様々な実施形態では、キャップは、挿入される器具及び/又は光チューブに接して密封するように及び/又はキャップを通して挿入される器具の不在時に密封を提供するように構成された貫通可能及び密封可能な材料、例えば、ゲルを備える。様々な実施形態では、キャップは、外側リングの開口部全体にわたってシースのアクセスチャネルを密封する。様々な実施形態では、キャップは、外側リングによって定められた開口部の一部分しか覆わない。様々な実施形態では、キャップは、開口及び/又は光チューブ又は光バンドが通って延びる弾性材料を備える。1又は2以上の光バンド又は光チューブは、キャップから内側リングに向けて患者の開口部又はシースのアクセスチャネルを通って曲げ可能及び伸張可能である。光は、1又は2以上の光チューブの遠位部分又は遠位端から放出される。光は、光バンド又は光チューブによって供給されるか又はこれらに接続可能な光エミッタシステムによってこれらの光バンド又は光チューブに供給され、光エミッタシステムは、一体化又は取り付けられた光ボックス、LED、POF、及びこれらのいずれかの様々な均等物又は組合せを含むがこれらに限定されない1又は2以上の光源、光担体、又は光エミッタなどを備える。様々な実施形態では、1又は2以上の光バンド又は光チューブのうちの1又は2以上は、POF、LEDストリング又はLEDストリップなどとすることができる。
【0063】
様々な実施形態では、1又は2以上の光バンド又は光チューブ222のサイズ、形状、及び/又は寸法は、互いに対して変更することができる。様々な実施形態では、1又は2以上の光バンド又は光チューブ222は、ほぼ長手方向に延びるか又は外側リング5から遠位方向に離れるようにシースの長手軸線に位置合わせされる。様々な実施形態では、1又は2以上の光バンド又は光チューブ222は、その長さよりも小さい幅を有する。様々な実施形態では、1又は2以上の光バンド又は光チューブは、外側リング及び/又は内側リングの幅又は高さよりも小さい幅、及び/又は外側リング又は内側リングの幅又は高さよりも大きい長さを有する。様々な実施形態では、1又は2以上の光バンド又は光チューブ222は、外側リング5よりも高い可撓性を有する。
【0064】
図30に例証しているように、様々な実施形態により、内側リング7に半円形、円形、円弧形の又は湾曲した内側支持体又は内側フープ226が取り外し可能に接続可能である。内側セクションの湾曲支持体又はフープ226は、内側リングと患者の内側窩洞又は組織との間に部分的に着座するか又は配置されるように構成される。内側セクションの湾曲支持体又はフープは、様々な実施形態では、患者の開口部及び/又は開創器のアクセスチャネルに挿入するために折り畳まれるか又は変形されるような可撓性を有する。様々な実施形態では、湾曲支持体又はフープ226は、内側リングの直径よりも大きい遠位直径又は遠位幅を有し又は定め、様々な実施形態では外側リングと比較してより可撓性である。様々な実施形態では、内側湾曲支持体又はフープは、内側リングの直径よりも大きい直径及び/又は外側リングの外径よりも小さい直径を有する。様々な実施形態では、内側湾曲支持体又はフープは、外側リングと比較してより可撓性である。様々な実施形態では、内側湾曲支持体又はフープは、内側リングの上にスナップ留めされるように配置されたチャネルを有する。様々な実施形態では、内側湾曲支持体又はフープは、断面L字形状を有する。様々な実施形態では、内側湾曲支持体又はフープは、その全体がアクセスチャネルの外側に配置される。様々な実施形態では、内側湾曲支持体又はフープは、透明又は半透明である。様々な実施形態では、内側湾曲支持体又はフープは、内側リングから離れる方向に向き、透明又は半透明の下面を有する。様々な実施形態では、内側湾曲支持体又はフープは、光がそれを通して放出される1又は2以上の開口及び/又はレンズを有する。光は、内側セクション又は内側フープの遠位部分又は遠位端から放出される。光は、内側セクションの湾曲支持体又はフープによって供給されるか、又はこれらに接続可能な光エミッタシステムによってこれらの内側セクションの湾曲支持体又はフープに供給され、光エミッタシステムは、一体化又は取り付けられた光ボックス、LED、POF、及びこれらのいずれかの様々な均等物又は組合せを含むがこれらに限定されない1又は2以上の光源、光担体、又は光エミッタなどを備える。様々な実施形態では、1又は2以上のセクション、湾曲支持体、又はフープは、内側リング7にスナップ留め又は他に接続するように配置されたチャネルを備える。チャネルは、様々な実施形態では、セクション又はフープ226を内側リングに固定するための1又は2以上のレッジ、突起、スナップ、及び/又は他の接続特徴部を備える。様々な実施形態では、1又は2以上のセクション、湾曲支持体、又はフープは、1又は2以上の光源の位置を変更するために、1又は2以上の光源のいずれかの潜在的な外側遮蔽を低減するために、及び/又はこれらのセクション、フープ、又は内側リングに沿う特定のセクション又は側への照明を強めるために設けることができる。
【0065】
例えば、
図31では、様々な実施形態により、内側リング上に1又は2以上の光クリップ228が取り外し可能に取り付けることができ、例えば、クリップ留め又はスナップ留めされる。光クリップは、移動可能、例えば、摺動可能であり、及び/又は内側リングの周りの長さに沿って再位置決め可能である。光は、光クリップによって供給されるか又はこれらに接続可能な光エミッタシステムによってこれらの光クリップに供給され、光エミッタシステムは、一体化又は取り付けられた光ボックス、LED、POF、及びこれらのいずれかの様々な均等物又は組合せを含むがこれらに限定されない1又は2以上の光源、光担体、又は光エミッタなどを備える。光は、光クリップの遠位部分又は遠位端から放出される。様々な実施形態では、光クリップは、患者の開口部及び/又は開創器のアクセスチャネルを通して嵌合し、内側リングに取り付け可能であるように寸法決めされ、可撓性を有し、及び/又はそのように成形される。様々な実施形態では、1又は2以上のクリップは、内側リング7にスナップ留め又は他に接続するように配置される。チャネルは、様々な実施形態では、クリップ228を内側リングに固定するための1又は2以上のレッジ、突起、スナップ、及び/又は他の接続特徴部を備える。様々な実施形態では、1又は2以上のクリップは、1又は2以上の光源の位置を変更するために、1又は2以上の光源のいずれかの潜在的な外側遮蔽を低減するために、及び/又はこれらのセクション、フープ、又は内側リングに沿う特定のセクション又は側への照明を強めるために設けられる。様々な実施形態では、光クリップは、透明又は半透明である。様々な実施形態では、光クリップは、内側リングの下面の一部分を覆い及び/又は断面U字形状を有する。様々な実施形態では、光クリップは、アクセスチャネルに向けて面する内側リングの面と接触している第1の上側部分と、アクセスチャネルに向けて面する内側リングの面と接触している第2の上側部分と、第1の上側部分を第2の上側部分に接続する下側部分とを有する。様々な実施形態では、光クリップは、内側リングの内径よりも小さい幅及び長さを有し、及び/又は内側リングの上にスナップ留めされるように配置されたチャネルを有する。
【0066】
様々な実施形態では、例えば、
図32~
図33に示すように、シース9又はその各部分、例えば、シースの遠位部分は、シースに埋め込まれた又は他に取り付けられた反射性シート及び/又は光輝性シート、コーティング、又はフィルムを含む。反射性のシート、コーティング、フィルム、又はそのいずれかの組合せ、例えば、反射性フィルム191は、POF、LED、及びこれらのいずれかの様々な均等物又は組合せからの光を外側リングから離れるように内部体腔に向けて反射する。様々な実施形態では、光輝性のシート、コーティング、フィルム、又はそのいずれかの組合せ、例えば、光輝性フィルム192は、頭上手術ライトのような外側光源からの直接光及び/又は反射光を吸収し、外側リングから離れるように内部体腔に向けて光を放出する。様々な実施形態では、シースは、手術手順に使用するための各々の構成要素からの取り外し及びこれらへの接続に向けてアダプタ、光ケーブル、及び/又はPOFの一部分を一時的に保持又は閉じ込めるように配置されたポケットを備える。
【0067】
様々な実施形態では、1又は2以上のLEDストリップ又はLEDストリング、又はPOFなどは、シースの中に取り付けるか又は一体化することができる。様々な実施形態では、例えば、
図34に示すように、1又は2以上のLEDストリップ又はLEDストリング、POF、例えば、側面発光POF及び/又は端部発光POFなど及び/又はそのいずれかの組合せ、例えば、LED231は、シースの周りに又は中に周方向に配置すること、及び/又は互いに積み重ねるか又は離間させることができる。様々な実施形態では、例えば、
図35に示すように、1又は2以上のLEDストリップ又はLEDストリング、POF、例えば、側面発光POF及び/又は端部発光POFなど及び/又はそのいずれかの組合せ、例えば、POF232は、長手方向にシースの近位部分からシースの遠位部分に延び、周方向にシースの周りに又は中に及び/又は互いに離間するように配置することができる。様々な実施形態では、1又は2以上のLEDストリップ又はLEDストリング、側面発光POFなど及び/又はそのいずれかの組合せは、長手方向に、並びに長手方向を横断する方向、例えば、水平に配置することができる。
【0068】
様々な実施形態では、例えば、
図36A~
図36Cに示すように、1又は2以上のLED、LEDストリップ又はLEDストリング、POF、又は他の光エミッタ及び/又は光担体、例えば、LED233は、シースの遠位部分及び/又は内側リングのみの中に取り付けられるか又は一体化することができる。例えば、
図36Aでは、LED233は、シースの遠位端上に取り付け可能であるか又は一体化される。
図36Bに示す例示的実施形態では、LED233は、内側リングの内面又は内側区域上に取り付けられるか又は一体化され、
図36Bでは、内側リングの外面又は外側区域上に取り付けられるか又は一体化される。様々な実施形態では、1又は2以上のLED、LEDストリップ又はLEDストリング、POF、又は他の光エミッタ及び/又は光担体の配置の組合せは、シースの遠位部分及び/又は内側リング上に取り付けるか又は一体化することができる。例えば、1又は2以上のLEDは、シース及び/又は内側リングの1又は2以上の内面、外面、下面に配置することができる。様々な実施形態では、1又は2以上のLED、LEDストリップ又はLEDストリング、POF、又は他の光エミッタ及び/又は光担体は、互いに上下に連続に及び/又は交替して又は重なる構成で位置決めされた又は配置された光のカーテン、グリッド、又は列として配置される。様々な実施形態では、光のカーテン、グリッド、又は列は、内側リングの上方及び/又は上に、及び/又はシースの遠位端又は遠位部分上に配置される。様々な実施形態では、光のカーテン、グリッド、又は列は、シースの遠位端又は遠位部分及び/又は内側リングを通り過ぎて内部手術部位の中に延びる。様々な実施形態では、光のカーテン、グリッド、又は列のうちの一部は、内側リング及び/又はシースの遠位端又は遠位部分の上方及び/又は上に配置され、光のカーテン、グリッド、又は列のうちの一部は、内側リング及び/又はシースの遠位端又は遠位部分の下方又はそれを通り過ぎた場所に配置される。
【0069】
様々な実施形態では、内側リング又は外側リングに網状照明器が取り外し可能に取り付けられる。網状ライトは、予め決められたパターンに配置され、内側リング又は外側リングに取り外し可能に取り付けられた1又は2以上のLED、LEDストリップ又はLEDストリング、POF、又は他の光エミッタ及び/又は光担体を備える。複数の光の間隔は、それを通した並びにシースのアクセスチャネルを通した器具及び/又は手のアクセスを提供する。複数のライトは、それを通して器具及び/又は手のアクセスを提供する矩形、正方形、ダイヤモンド形、又は他の類似の間隔又は開口部を有するグリッド状パターンで設けられる。様々な実施形態では、複数のライトは、これらの間隔を拡大するために行又は列のみのパターンに配置される。様々な実施形態では、網状照明器の各部分は、それを通して器具又は手のアクセスを提供するために網状照明器の他の部分に対して移動可能である。例えば、光エミッタの行と光エミッタの隣接行は、互いに対して移動可能であり、又は光エミッタの行間にそれを通して遮るもののない器具及び/又は手のアクセスを可能にする間隔が設けられるように一方が不動であり、他方が移動可能である。様々な実施形態では、網状照明器の移動可能部分は付勢され及び/又は弾性を有し、それによって異なる位置まで移動された後に初期位置まで戻る。様々な実施形態では、網状照明器の移動可能部分は、形状記憶材料などを備え、それによって照明器の各部分が最後に移動された位置に留まる。網状照明器は、シース及び/又はそのアクセスチャネルに沿ってその上方及び/又は下方に照明を提供する。
【0070】
様々な実施形態では、1又は2以上の電源、例えば、バッテリ、及び/又はその電源及び/又は1又は2以上のLEDを制御するスイッチ又はボタンは、シースの遠位部分及び/又は内側リングのみの中に取り付けられるか又は一体化することができる。例えば、
図37に示すように、例えば、様々な実施形態では、プッシュボタン242は、内側リング7の外面の中に包まれた、配置された、又は外面上に装着されたバッテリ241、並びに内側リングの外面内に包まれた、又は外面の中に又はそれに沿って配置された1又は2以上のLED234に接続される。プッシュボタンは、1又は2以上のLEDを互いに、個々に、又は群別に点灯及び消灯させるように構成される。例えば、
図38に示すように、様々な実施形態では、光を1又は2以上のLEDから体腔に向けて及び/又は内側リング7の周りで周方向に伝達するために、1又は2以上の光担体236が、1又は2以上のLED235に光学的に接続される。様々な実施形態では、1又は2以上のLED、LEDストリップ又はLEDストリング、又は他の類似の光エミッタを給電するために電源が設けられる。電源は、様々な実施形態では、シースに埋め込まれるか又は取り付けられる、例えば、シース上のポケットに配置され、又は様々な実施形態では内部手術部位、体腔、及び/又は開口部の外部又は外側に位置付けられる。
【0071】
様々な実施形態では、1又は2以上のPOF又はLEDなどをそれぞれの内側リング及び/又は外側リングに接続又は取り付けるために、内側リング及び/又は外側リングの中に1又は2以上の開口部、開口、溝、チャネル、スロット又は開口部が設けられる。例えば、
図39Aに示すように、様々な実施形態では、内側リング内の1又は2以上の開口、溝、チャネル、スロット、又は開口部は、1又は2以上のPOF、例えば、POF251の遠位端又は遠位部分と内側リング7の間に貫通部又はスナップ式接続部又は摩擦嵌め接続部を提供する。様々な実施形態では、内側リング内の1又は2以上の開口部、開口、溝、チャネル、スロット又は開口部は、先細にされるか又はその内部に又は異なる端部に異なる直径を有し、1又は2以上のPOF又はLEDなどが内側リング内の開口、溝、チャネル、スロット、又は開口部に入り込むが抜け出さないことを可能にする。様々な実施形態では、内側リング7は、例えば、
図39Bに示すように、各々がシースの中心の方向に誘導された開口部を有し、長手方向に延びるPOF、例えば、POF252の側面部分に取り付くか又はそれを捕捉するように配置された1又は2以上の溝、チャネル、又はスロットを有する。様々な実施形態では、内側リング7は、例えば、
図40Aに示すように、各々がシース又はアクセスチャネルの中心の方向に誘導された開口部を有し、周方向又は半径方向に延びるPOF、例えば、POF253に取り付くか又はそれを捕捉するように配置された1又は2以上の周方向の溝、チャネル、又はスロットを有する。様々な実施形態では、内側リング7は、例えば、
図40Bに示すように、各々が下方又は内側リングの下に方向付けられて内部体腔に向けて面する開口部を有し、周方向又は半径方向に延びるPOF、例えば、POF254に取り付くか又はそれを捕捉するように配置された1又は2以上の周方向の溝、チャネル、又はスロットを有する。様々な実施形態では、内側リングは、それを通してPOF、例えば、長手方向に延びるPOFの一部分が取り付けられる又は捕捉される及び/又はそれを通って延びる1又は2以上の開口又は開口部を有する。
【0072】
様々な実施形態では、内側リング又はその各部分は、膨張可能である場合がある。様々な実施形態では、例えば、
図41に示すように、内側リング7にはバルーン271が取り付けられるか又は一体化される。様々な実施形態では、バルーンは、内側リングとは別個の構成要素として設けられるが、依然として内側リング及び/又はシースの遠位端の近くに配置することができる。様々な実施形態では、バルーンは、内側リングの隣に及び/又は下方に配置することができる。様々な実施形態では、バルーンは、空気又は流体などによって膨張する膨張可能なディスク、トーラス、リング、又は1又は2以上の膨張可能な湾曲部分とすることができる。POF又はその遠位部分、例えば、POF255は、様々な実施形態では、バルーン、膨張可能内側リング、又はその各部分に一体化又は取り付けられ、そのようなものの膨張により、POF又はその各部分の位置決め、及び従ってPOFの各部分からの光の分散をシースの長手軸線に対して選択的に調節することができる。様々な実施形態では、バルーン又は膨張可能内側リングは、POFを互いに、個々に、又は群別に特定の方向、例えば、内部体腔に対して又はそれに向けて水平、垂直、又は斜角に配置するように成形又は寸法決めされる。様々な実施形態では、バルーン又はその各部分は、内側リングから離れるように及び/又はその下方に拡大可能である。様々な実施形態では、バルーン及び/又は膨張可能内側リングの各部分は、選択的に膨張可能であり、別個の隔離膨張可能セクション及び/又は膨張可能光源を有する。様々な実施形態では、バルーン、内側リング、及び/又はその各部分又はそのいずれかの組合せを膨張させるために、1又は2以上のバルブ、チューブ、及び/又はポンプが設けられる。様々な実施形態では、POFの代わりとして又はこれに加えて、他の光源、光担体、光エミッタ、例えば、LEDをバルーン、膨張可能内側リング、又はその各部分に一体化する又は取り付けることができる。
【0073】
様々な実施形態では、内側リング又は支持体は、互いの隣にある及び/又は互いに積み重ねられた1又は2以上のリング又は湾曲部分を含むことができる。様々な実施形態では、内側リング又は支持体は、1又は2以上のリング又は湾曲部分を備えることができ、この場合に、POF、例えば、POF後尾部、及び/又は他の光エミッタ又は光担体などが内側リングのこれらのリングのうちの1又は2以上の中に配置されるか又はそれに取り付けられる。様々な実施形態では、例えば、
図42に示すように、内側リング又は支持体は、上側リング275と下側リング276とを備えることができ、この場合に、POF後尾部は、上側リング275に配置され、下側リング276は、POF後尾部を内部体腔から分離する。様々な実施形態では、内側リング又は支持体又はその各部分は、POF又はその遠位部分を受け入れるように配置された1又は2以上の管腔、スロット、又は溝を含むことができる。様々な実施形態では、1又は2以上の管腔、スロット、又は溝は、POFを互いに、個々に、又は群別に特定の方向、例えば、内部体腔に対して又はそれに向けて水平、垂直、又は斜角に配置するように成形又は寸法決めされる。様々な実施形態では、内側リング又は支持体又はその各部分は、POF又は他の光エミッタに加えて又はその代わりに活性化、例えば、撹拌された時に内部体腔に向けて光を放出する化学発光材料で充填される。様々な実施形態では、内側リング又は支持体又はその各部分は、透明、半透明、反射性のものであり、及び/又は光をPOF及び/又は他の光源から内部体腔に向けて放出することを可能に又は容易にするか又はこの光を最小限にしか遮蔽しない材料で他に製造されるか又はそれを備える。様々な実施形態では、内側リング又は支持体又はその各部分は、その全て又はその1又は2以上の部分が1又は2以上の側面発光POFで製造される。様々な実施形態では、内側リング及び/又は外側リング又はシースの各部分は、例えば、面ファスナの面又は接続部を備える取り外し可能取り付け部分を備え、そのためにそこに対応する面ファスナの面又は接続部を有する1又は2以上の電源、光源、及び/又は光担体を取り外し可能に取り付けることができる。
【0074】
様々な実施形態では、内部体腔及び/又はアクセスチャネルを照明するために外側光源からの光を搬送するように配置された1又は2以上の光ファイバがシースの中に取り付けられるか又は一体化され、シースの近位端又は近位部分からシースの遠位部分又は遠位端まで延びる。様々な実施形態では、1又は2以上の光ファイバは、外側で光ファイバ束として設けられ、その後に、個々の又は群別に分離されてシースに沿ってその周りに配置することができる。様々な実施形態では、光ファイバ束は、単一光源から光を搬送し、シースの周りにそれに沿って分散される光ファイバの個体又は群として分離している。光は、遠位端から及び/又は分散された光ファイバのうちの1又は2以上に沿って放出される。
【0075】
様々な実施形態では、光を外側で取り込む及び/又は通す1又は2以上の光導体が設けられる。様々な実施形態では、例えば、
図43に示すように、1又は2以上の光導体281、282が、外側リング5からシース9に沿って内側リング7まで延びる。様々な実施形態では、1又は2以上の光導体は、外側リング及び/又は内側リングに一体化されるか又は他に取り付けられる。1又は2以上の光導体の近位端は、外側リング内の1又は2以上の開口部、スロット、チャネル、又は開口に接続され、1又は2以上の光導体の遠位端は、内側リング内の1又は2以上の開口部、チャネル、スロット、又は開口に接続される。1又は2以上の光導体の各部分は、シースに及び/又はシースの壁と壁の間に埋め込まれる又は他に取り付けることができる。更に、別個の覆いか又はスリーブは、1又は2以上の光導体の上でそれらをシースに取り付けることができ、様々な実施形態では、内部手術部位及び/又は開口部の更に別の照明を助けるための反射材料を含めることができる。様々な実施形態では、1又は2以上の光導体は、シースのアクセスチャネルの中に配置することができる。様々な実施形態では、1又は2以上の光導体は、光を特定の方向に、例えば、内部手術部位及び/又はアクセスチャネルの中に更に向けるための切れ目又は刻み目を含むことができる。様々な実施形態では、1又は2以上の光導体に加えて、他の光源、光担体、光エミッタ、例えば、LED、POFを本明細書を通じて説明するシース及び/又はリングに一体化する又は取り付けることができる。
【0076】
様々な実施形態では、シース及び/又は周囲体壁を保護するように配置されたガード、例えば、器具保護体及び/又は細切除去ガードを提供することができる。本出願を通して説明するPOF又は他の光エミッタは、ガードの中に取り付けられるか又は一体化することができる。例えば、様々な実施形態では、1又は2以上の光エミッタは、細切除去/器具ガード内に埋め込まれるか又は他にそれに取り付けられる。ガードは、それによって境界が定められる直径を調節するために半径方向に調節可能である。様々な実施形態では、ガードには、開創器が取り付け可能であるか又は設けられる。様々な実施形態では、ガードは、独立に設けられるか又は開創器なしで使用される。様々な実施形態では、ガードは、シースよりも高い耐穿刺性及び/又は耐断裂性を有し、例えば、高耐穿刺性材料及び/又は高耐断裂性材料で製造される。様々な実施形態では、ガードは、シースよりも高い剛性を有し、及び/又は静止砂時計形状を維持するように配置される。様々な実施形態では、シースは、ガードによって定められた又は境界が定められた開口部を通して挿入される。様々な実施形態では、ガードは、シースのアクセスチャネルを通して挿入可能であり、及び/又はシースに当接するか又はそれを半径方向に押圧するように付勢される。光は、光エミッタの遠位端及び/又はガードの遠位端又は遠位部分から放出される。光は、様々な実施形態では、これらの遠位端又は遠位部分に接続可能な光エミッタシステムによって供給され、光エミッタシステムは、LED、POF、又は光担体などのような1又は2以上の光源を含む。様々な実施形態では、内部手術部位、患者の解剖学的構造、及び/又はアクセスチャネルの照明を更に助けるために、本明細書を通じて説明する開創器及び対応する光源、光担体、光エミッタの様々な実施形態にガードを提供するか、又はこれらの実施形態をガードに一体化する又は取り付けることができる。
【0077】
様々な実施形態では、金属開創器又は点開創器を提供することができ、それに1又は2以上の光エミッタを一体化する又は取り付けることができる。様々な実施形態では、点開創器の外面に1又は2以上のLEDが取り付けられ、様々な実施形態では、点開創器の磁気適合面に1又は2以上のLEDが磁気的に接続される。例えば、1又は2以上のLEDは、その一方の側に取り付けられた1又は2以上の磁石を含むことができ、磁石の反対側は、点開創器に取り付けられる。様々な実施形態では、1又は2以上のLEDは、磁石に磁気的に接続され、磁化された又は磁気適合外面が外側に配置される。例えば、1又は2以上のLEDのための外側に配置された電源又はコントローラは、LEDに取り付けられた磁気面又は磁気部分又はLEDの一部に磁気的に接続された磁気面を含むことができる。様々な実施形態では、1又は2以上の光エミッタ及び/又は光担体及び/又はその各部分又はその付属品には、把持鉗子又はメスのような手術器具及び/又は手術手袋のような補助器具を一体化する又は取り付けることができる。様々な実施形態では、内部手術部位、患者の解剖学的構造、及び/又はアクセスチャネルの照明を更に助けるために、本明細書を通じて説明する開創器及び対応する光源、光担体、光エミッタの様々な実施形態に点開創器及び/又は器具を提供するか、又はこれらの実施形態を点開創器及び/又は器具に一体化する又は取り付けることができる。
【0078】
様々な実施形態では、1又は2以上の光担体又は光エミッタ、例えば、LEDストリング又はLEDストリップ、又は透明針又は栓塞子をシース及び/又はPOFとは別個に設けることができ、そのような光担体又は光エミッタは、内側窩洞の各部分を照明することができる。様々な実施形態では、そのような光担体又は光エミッタは、例えば、内部体腔の特定の区域又は部分を照射するためにシースに対して自由に又は制限なく置かれるように配置される。様々な実施形態では、内部手術部位、患者の解剖学的構造、及び/又はアクセスチャネルの照明を更に助けるために、本明細書を通じて説明する開創器及び対応する光源、光担体、光エミッタの様々な実施形態にそのような光担体又は光エミッタを提供するか、又はこれらの実施形態をそのような光担体又は光エミッタに一体化する又は取り付けることができる。様々な実施形態では、内部体腔又はその特定の区域又は部分を照明するために、1又は2以上の光担体又は光エミッタの1又は2以上の拡大遠位部分又は拡大遠位端、又は1又は2以上の拡大光担体又は拡大光エミッタ、例えば、光ボールを提供することができる。様々な実施形態では、他にシース及び/又は内側リングに取り付けられないか又はそれに一体化されない1又は2以上の光エミッタ及び/又は光担体の配置、位置決め、及び/又は取り外しを助けるために、1又は2以上のテザー、ストラップ、又はコネクタを提供することができる。例えば、様々な実施形態では、他にシース及び/又は内側リングに取り付けられないか又はそれに一体化されない1又は2以上の光エミッタ、光担体、及び/又は関連の電源の配置、位置決め、及び/又は取り外しを助けるために、1又は2以上のテザー、ストラップ、又はコネクタをこれらの1又は2以上の光エミッタ、光担体、及び/又は電源に取り付けることができる。様々な実施形態では、1又は2以上の光エミッタ及び/又は光担体又はその各部分又は付属品は、全方位光及び/又は合焦光、例えば、下向き及び/又は周方向に方向付けられた光を放出するように配置又は構成することができる。様々な実施形態により、光は、様々な実施形態によって供給されるか又はこれらの実施形態に接続可能な光エミッタシステムによってこれらの様々な実施形態に供給され、光エミッタシステムは、一体化又は取り付けられた光ボックス、LED、POF、及びこれらのいずれかの様々な均等物又は組合せを含むがこれらに限定されない1又は2以上の光源、光担体、又は光エミッタなどを備える。
【0079】
以上の説明は、当業者が本明細書に説明するデバイス又はシステムを製造及び使用すること、並びに方法を実施することを可能にするために提示したものであり、本発明者が考える本発明を実施する最良のモードを例示している。しかし、当業者には様々な修正が明らかなままに留まるであろう。これらの修正は、本発明の開示内であるように考えている。そのような実施形態の異なる実施形態又は態様は、本明細書を通じて様々な図に示して説明される場合がある。一方で別個に図示又は説明されるが、各実施形態及びその態様は、他に明示しない限り、他の実施形態及びその態様のうちの1又は2以上と組み合わせることができることに注意しなければならない。各組合せを明示的に列挙しないのは、本明細書の判読を容易にするために過ぎない。
【0080】
本発明をある一定の具体的態様に説明したが、当業者には多くの追加の修正及び変形が明らかであろう。従って、本発明は、本発明の範囲及び精神から逸脱することなくサイズ、形状、及び材料の様々な変更を含む具体的に説明した以外のものに実施することができることは理解されるものとする。すなわち、本発明の実施形態は、全ての点に関して例示的であり、限定ではないと考えるべきである。
【符号の説明】
【0081】
3 点灯式手術アクセスシステム
5 外側リング
7 内側リング
9 シース
203 フープ又は半円形リング
【国際調査報告】