(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-25
(54)【発明の名称】組付け構造体、組付け機構、およびキャリヤ
(51)【国際特許分類】
B62B 9/12 20060101AFI20231018BHJP
【FI】
B62B9/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521642
(86)(22)【出願日】2021-10-08
(85)【翻訳文提出日】2023-05-30
(86)【国際出願番号】 EP2021077848
(87)【国際公開番号】W WO2022074188
(87)【国際公開日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】202022231524.5
(32)【優先日】2020-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジフア・ファン
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051AA23
3D051BA03
3D051CA02
3D051CF03
3D051CG04
3D051CG07
(57)【要約】
本体構造物(111、111´)と、解除ボタン(112、112´)と、係止部材(113、113´)と、保持デバイス(114、114´)と、を含む組付け構造体が開示されている。該解除ボタン(112、112´)と該係止部材(113、113´)とは、該本体構造物(111、111´)上に設置されており、係止部材(113、113´)は係止位置と非係止位置とを有する。解除操作が実施されると、解除ボタン(112、112´)は係止部材(113、113´)を係止位置から非係止位置へ切り替えさせる。該保持デバイス(114、114´)は本体構造物(111、111´)内に配置されており、解除ボタン(112、112´)をある位置に係止して、係止部材(113、113´)を非係止位置に保つように構成されている。さらに、本願は、組付け機構(10、10´)と、キャリヤ(100)とを開示している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体構造物と、
前記本体構造物上に設置されている、解除ボタンと、
前記本体構造物上に設置されており、かつ係止位置と非係止位置とを有する、係止部材であり、解除操作が実施されると、前記解除ボタンは前記係止部材を前記係止位置から前記非係止位置へ切り替えさせる、係止部材と、
前記本体構造物内に配置されており、前記解除ボタンをある位置に係止して、前記係止部材を前記非係止位置に保つように構成されている、保持デバイスと、
を含む、組付け構造体。
【請求項2】
前記解除ボタンと前記保持デバイスとは、係合により、互いに係止されている、請求項1に記載の組付け構造体。
【請求項3】
前記保持デバイスは係止開口部を含み、前記解除操作が実施されると、前記解除ボタンは前記係止開口部内へ挿入され、前記保持デバイスと係合する、請求項1に記載の組付け構造体。
【請求項4】
前記保持デバイスは阻止部を含み、
前記解除ボタンは前記係止開口部内へ挿入され、前記阻止部を阻止する、
請求項3に記載の組付け構造体。
【請求項5】
被阻止部が前記解除ボタン上に配置されており、前記解除ボタンが前記係止開口部内へ挿入されると、前記被阻止部と前記阻止部とは互いを阻止する、請求項4に記載の組付け構造体。
【請求項6】
前記阻止部と前記被阻止部とはフック構造物または突出構造物である、請求項5に記載の組付け構造体。
【請求項7】
前記本体構造物は、締付け構造体と係合するように構成されている組付け部を設けられている、請求項5に記載の組付け構造体。
【請求項8】
前記係止開口部は開くことができ、前記締付け構造体が前記組付け部から外されると、前記係止開口部は開き、その結果、前記解除ボタンは前記保持デバイスから解除される、請求項7に記載の組付け構造体。
【請求項9】
前記保持デバイスは、前記締付け構造体が挿入されることを可能にするように構成されている締付け開口部をさらに含み、
前記締付け開口部は、前記締付け構造体が挿入された後、開き、前記係止開口部を狭め、
前記締付け開口部は、前記締付け構造体が取り外された後、狭まり、前記係止開口部が開くことを可能にする、
請求項8に記載の組付け構造体。
【請求項10】
前記保持デバイスは、周方向に間隔を置いて配置されている2つの可動部材を含み、
前記2つの可動部材の各々の中間部が前記本体構造物に枢動可能に接続されており、
前記2つの可動部材の第1の端部がそれぞれ、前記阻止部を設けられており、前記阻止部は前記係止開口部を画定しており、
前記2つの可動部材の第2の端部が前記締付け開口部を画定している、
請求項9に記載の組付け構造体。
【請求項11】
前記2つの可動部材の各々は曲がった形状である、請求項10に記載の組付け構造体。
【請求項12】
前記保持デバイスは、前記2つの可動部材の各々と前記本体構造物との間に配置されているリセット部材をさらに含み、前記リセット部材は前記2つの可動部材の各々を回転させて、前記係止開口部を開かせるように構成されている、請求項10に記載の組付け構造体。
【請求項13】
前記組付け部は溝穴部であり、
貫通孔が前記組付け部の壁に配設されており、前記本体構造物の内部空洞部と連通しており、
前記2つの可動部材の各々の前記第2の端部は、前記貫通孔内に伸縮自在に配置されている、
請求項10に記載の組付け構造体。
【請求項14】
前記係止部材は前記本体構造物内に伸縮自在に配置されており、
前記解除操作が実施されると、前記解除ボタンは前記係止部材を前記本体構造物内へ後退させる、
請求項1に記載の組付け構造体。
【請求項15】
前記解除ボタンは前記本体構造物上に伸縮自在に設置されており、
前記保持デバイスは、前記組付け構造体が前記締付け構造体から外れた後、前記解除ボタンを解除し、その結果、前記解除ボタンは前記本体構造物から外へ延出し、リセットする、
請求項1に記載の組付け構造体。
【請求項16】
前記本体構造物内に配置されている弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は前記解除ボタンに力をかけて、前記解除ボタンをリセットするように構成されている、請求項15に記載の組付け構造体。
【請求項17】
前記本体構造物は、内部空洞部と、前記締付け構造体と係合するように構成されている組付け部と、を有し、貫通孔が前記組付け部の壁に配置されており、前記本体構造物の前記内部空洞部と連通しており、
前記保持デバイスは可動部材とリセット部材とを含み、前記可動部材および前記リセット部材は前記内部空洞部内に配設されており、前記可動部材の中間部が前記本体構造物に枢動可能に接続されており、前記可動部材の第1の端部が、前記解除ボタンを阻止するように構成されている阻止部を設けられており、前記可動部材の第2の端部が前記貫通孔内に伸縮自在に配置されており、
前記締付け構造体が前記組付け部から外れると、前記リセット部材は前記可動部材に弾性力をかけ、その結果、前記可動部材の前記第2の端部は前記貫通孔から延出し、前記阻止部は前記解除ボタンから外れる、
請求項2に記載の組付け構造体。
【請求項18】
前記保持デバイスは2つの可動部材と2つのリセット部材とを含み、前記2つの可動部材の各々は曲がった形状であり、
前記組付け部は前記2つの可動部材間に配設されており、溝穴部であり、
前記解除ボタンは前記2つの可動部材間に配設されている、
請求項17に記載の組付け構造体。
【請求項19】
前記解除ボタンと前記係止部材とのいずれもが、前記本体構造物上に伸縮自在に設置されており、前記解除ボタンの移動方向が、前記係止部材の移動方向に対して垂直であり、
前記組付け構造体は弾性部材をさらに設けられており、前記弾性部材は前記解除ボタンをリセットさせるように構成されており、かつ前記係止部材を前記係止位置に戻させるように構成されている、
請求項18に記載の組付け構造体。
【請求項20】
前記係止部材は前記本体構造物に枢動可能に接続されており、前記組付け部内に配置されており、
前記係止部材の第1の端部がフックを設けられており、
前記解除操作が実施されると、前記解除ボタンは押し下げられ、前記係止部材の第2の端部を押し、その結果、前記係止部材は前記係止位置から前記非係止位置へ枢動する、
請求項7に記載の組付け構造体。
【請求項21】
リセット弾性部材をさらに含み、前記リセット弾性部材は前記解除ボタンと前記本体構造物との間に配置されており、前記リセット弾性部材は、前記係止部材に力をかけて、前記係止部材を前記係止位置へ枢動させるように構成されている、
請求項20に記載の組付け構造体。
【請求項22】
前記本体構造物は前記解除ボタンが摺動することを可能にするように構成されているボタンチャネルを有し、
前記阻止部は前記ボタンチャネルのチャネル壁の一部に配置されており、前記阻止部と前記ボタンチャネルの前記チャネル壁とは前記係止開口部を画定している、
請求項20に記載の組付け構造体。
【請求項23】
前記係止部材の第2の端部が曲げられて、押し構造物を形成しており、前記解除ボタンと前記係止部材の前記押し構造物とは互いに押すように配置されている、請求項20に記載の組付け構造体。
【請求項24】
前記本体構造物は、前記解除ボタンが摺動することを可能にするように構成されているボタンチャネルを含み、前記解除ボタンは弾性アームを有し、前記弾性アームは被阻止部を設けられており、
前記保持デバイスは前記ボタンチャネルのチャネル壁上に配置されている阻止部を含み、前記阻止部は前記被阻止部と係合するようになされている、
請求項2に記載の組付け構造体。
【請求項25】
前記係止部材は前記本体構造物に枢動可能に接続されており、前記係止部材の第1の端部がフックを設けられており、前記係止部材の第2の端部が押し構造物を設けられており、前記解除ボタンは前記押し構造物を押して、前記係止部材を前記非係止位置へ枢動させるように構成されており、
前記組付け構造体はリセット弾性部材をさらに設けられており、前記締付け構造体が前記組付け構造体から外れると、前記締付け構造体と前記リセット弾性部材とは協働して、前記係止部材を前記非係止位置から前記係止位置へ枢動させ、一方、前記押し構造物は前記解除ボタンを押して、リセットする、
請求項24に記載の組付け構造体。
【請求項26】
互いに差込み可能な、取外し可能なかつ係止可能な、組付け構造体および締付け構造体を含む、組付け機構であって、
前記組付け構造体は、請求項1から19および24のいずれか一項に記載の組付け構造体であり、
被係止部材が前記締付け構造体上に配置されており、前記係止部材と係止されるように構成されており、前記締付け構造体は、前記係止部材と前記被係止部材との間の係止により、前記組付け構造体上に係止される、
組付け機構。
【請求項27】
前記係止部材は係止ピンであり、前記被係止部材は溝穴部である、請求項26に記載の組付け機構。
【請求項28】
互いに差込み可能な、取外し可能なかつ係止可能な、組付け構造体および締付け構造体を含む、組付け機構であって、
前記組付け構造体は、請求項20から23および25のいずれか一項に記載の組付け構造体であり、
被係止部材は前記締付け構造体上に配置されており、前記係止部材と係止されるように構成されており、
前記締付け構造体は、前記係止部材のフックと前記被係止部材との間の係止により、前記組付け構造体上に係止される、
組付け機構。
【請求項29】
前記被係止部材は、前記係止部材の前記フックにより引っ掛けられるように構成されているロッドである、請求項28に記載の組付け機構。
【請求項30】
前記締付け構造体は接続空洞部を設けられており、
前記被係止部材は前記接続空洞部内に設置されており、
前記締付け構造体の端部が、前記接続空洞部と連通している接合開口部を設けられており、
前記締付け構造体が前記組付け構造体と係合すると、前記係止部材は、前記接合開口部を通して前記接続空洞部内へ挿入されて、前記被係止部材を係止する、
請求項28に記載の組付け機構。
【請求項31】
前記締付け構造体は、前記接合開口部に配設されている突出部を設けられており、
前記締付け構造体が前記組付け構造体と係合すると、前記解除ボタンは、前記係止部材が解除される位置に係止され、前記突出部は前記係止部材に当接して置かれ、
前記締付け構造体と前記組付け構造体とが外れている時、前記突出部は前記係止部材を前記係止位置へ回転させる、
請求項30に記載の組付け機構。
【請求項32】
乳幼児運搬機構と、キャリヤ本体と、組付け機構と、を含むキャリヤであって、
前記乳幼児運搬機構と前記キャリヤ本体とは、前記組付け機構により、取外し可能に設置されており、前記組付け機構は、請求項26から31のいずれか一項に記載の組付け機構であり、
前記組付け構造体および前記締付け構造体の一方が、前記乳幼児運搬機構上に設置されており、前記組付け構造体および前記締付け構造体の他方は前記キャリヤ本体上に設置されている、
キャリヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、「ASSEMBLING STRUCTURE, ASSEMBLING MECHANISM, AND CARRIER」という名称の、2020年10月9日に出願された中国特許出願No.202022231524.5の優先権を主張するものであり、その内容全体は参照により本明細書に援用される。
【0002】
本願は乳幼児用製品の分野に関し、詳細には組付け構造体、組付け機構、およびキャリヤに関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、新生児が外で運ばれる場合、新生児を運ぶためにベビーカーが使用され得る。従来のベビーカーは、一般に、乳児用寝台と、ベビーカーフレームと、を含む。該乳児用寝台は、一般に、ベビーカーフレーム上に取外し可能に設置されており、それにより、ベビーカーを使い易く、保管し易くしている。
【0004】
既存の乳児用寝台およびベビーカーフレームは、組付け機構により、取外し可能に接続されている。従来の組付け機構は、締付け構造体と、該締付け構造体と取外し可能に係止され得る組付け構造体と、を含む。通常、組付け構造体には、係止するように構成されている係止部材と、該係止部材に係止を解除させるように構成されている解除ボタンと、が設けられている。該解除ボタンを押すことにより、係止部材は締付け構造体と組付け構造体との間の係止を解除し、乳児用寝台はベビーカーフレームから除去され得る。しかし、解除ボタンを押す動作は、乳児用寝台を除去する動作と同期せず、したがって、乳児用寝台を首尾よく除去するために、解除ボタンは押され続けなければならず、したがって人は一方の手で解除ボタンを押し、他方の手で乳児用寝台を除去しなければならず、操作を不便にしている。
【0005】
したがって、前述の欠点を克服するために、操作し易い組付け構造体、組付け機構、およびキャリヤを提供することが急務である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の目的は、締付け構造体から容易に除去され得る組付け構造体を提供することである。
【0007】
本願の別の目的は、操作し易く、分解し易い組付け機構を提供することである。
【0008】
本願の別の目的は、操作し易く、分解し易いキャリヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本願は、締付け構造体と取外し可能に係止されるために適用可能な組付け構造体を提供する。該組付け構造体は、本体構造物と、解除ボタンと、係止部材と、保持デバイスと、を含む。該解除ボタンおよび該係止部材は該本体構造物上に設置され、係止部材は係止位置と非係止位置とを有し、解除操作が実施されると、解除ボタンは係止部材を係止位置から非係止位置へ切り替えさせ、保持デバイスは本体構造物内に配置されており、解除ボタンをある位置に係止するように構成されており、係止部材を非係止位置に維持する。
【0010】
先行技術と比較して、本願の組付け構造体は保持デバイスをさらに設けられており、組付け構造体が締付け構造体と係止されかつ係止部材が非係止位置にある場合、解除ボタンは保持デバイスにより係止され、その結果、係止部材は非係止位置に保たれる。したがって、実際の適用において、組付け構造体が締付け構造体と係合すると、第1の解除ボタンが作動され、該解除ボタンにより、係合部材は非係止位置へ切り替えられる。解除ボタンは、保持デバイスにより、係止され、配置され、その結果、係止部材は非係止位置に保たれ、したがって組付け構造体と締付け構造体とが非係止位置に保たれるようにする。この時、締付け構造体は組付け構造体から容易に除去され得る。
【0011】
さらに、解除ボタンと保持デバイスとは、係合により、互いに係止される。
【0012】
さらに、保持デバイスは係止開口部を含み、解除操作が実施されると、解除ボタンは係止開口部内へ挿入され、保持デバイスと係合する。
【0013】
さらに、保持デバイスは阻止部を含み、解除ボタンは係止開口部内へ挿入され、阻止部を阻止する。
【0014】
さらに、被阻止部は解除ボタン上に配置されており、解除ボタンが係止開口部内へ挿入されると、該被阻止部と阻止部とは互いに阻止する。
【0015】
さらに、阻止部および被阻止部はフック構造物または突出構造物である。
【0016】
さらに、本体構造物は、締付け構造体と係合するように構成されている組付け部を設けられている。
【0017】
さらに、係止開口部は開くことができ、締付け構造体が組付け部から外れると、係止開口部は開き、その結果、解除ボタンは保持デバイスから解除される。
【0018】
さらに、保持デバイスは、締付け構造体が挿入されることを可能にするように構成されている締付け開口部をさらに含む。該締付け構造体が挿入された後、該締付け開口部は開き、係止開口部を狭めさせる。締付け構造体が取り外された後、締付け開口部は狭まり、係止開口部が開くことを可能にする。
【0019】
さらに、保持デバイスは周方向に間隔を置いて配置されている2つの可動部材を含む。該2つの可動部材の各々の中間部が、本体構造物に枢動可能に接続されている。2つの可動部材の第1の端部がそれぞれ、阻止部を設けられており、該阻止部は係止開口部を画定する。2つの可動部材の第2の端部が締付け開口部を画定する。
【0020】
さらに、2つの可動部材の各々は曲がった形状である。
【0021】
さらに、保持デバイスは、2つの可動部材の各々と本体構造物との間に配置されているリセット部材をさらに含み、該リセット部材は、2つの可動部材の各々を回転させて、係止開口部を開かせるように構成されている。
【0022】
さらに、組付け部は溝穴部である。貫通孔が該組付け部の壁に配設されており、本体構造物の内部空洞部と連通している。2つの可動部材の各々の第2の端部は貫通孔内に伸縮自在に配置されている。
【0023】
さらに、係止部材は本体構造物内に伸縮自在に配置されており、解除操作が解除ボタン上で実施されると、解除ボタンは係止部材を本体構造物内へ後退させる。
【0024】
さらに、解除ボタンは、本体構造物上に伸縮自在に配置されており、保持デバイスは、組付け構造体が締付け構造体から外れた後、解除ボタンを解除し、その結果、解除ボタンは本体構造物から外へ延出し、リセットする。
【0025】
組付け構造体は、本体構造物内に配置されている弾性部材をさらに含み、該弾性部材は解除ボタンに力をかけて、解除ボタンをリセットするように構成されている。
【0026】
さらに、本体構造物は内部空洞部と、締付け構造体と係合するように構成されている組付け部と、を有し、貫通孔が組付け部の壁に配置されており、本体構造物の該内部空洞部と連通している。保持デバイスは可動部材とリセット部材とを含み、該可動部材および該リセット部材は該内部空洞部内に配設されている。可動部材の中間部が本体構造物に枢動可能に接続されている。可動部材の第1の端部が、解除ボタンを係止するように構成されている阻止部を設けられており、可動部材の第2の端部が貫通孔内に伸縮自在に配置されている。締付け構造体が組付け部から外れると、リセット部材は可動部材に弾性力をかけ、その結果、可動部材の第2の端部は貫通孔から延出し、阻止部は解除ボタンから外れる。
【0027】
さらに、保持デバイスは、2つの可動部材と、2つのリセット部材と、を含み、該2つの可動部材の各々は曲がった形状である。組付け部は2つの可動部材間に配設されており、溝穴部であり、解除ボタンは2つの可動部材間に配設されている。
【0028】
さらに、解除ボタンと係止部材とはいずれも、本体構造物上に伸縮自在に設置されており、解除ボタンの移動方向が係止部材の移動方向に対して垂直である。組付け構造体は弾性部材をさらに設けられており、該弾性部材は解除ボタンをリセットさせるように構成されており、かつ係止部材を係止位置へ戻させるように構成されている。
【0029】
さらに、係止部材は本体構造物に枢動可能に接続されており、組付け部内に配置されている。係止部材の第1の端部がフックを設けられており、解除操作が実施されると、解除ボタンは押し下げられ、係止部材の第2の端部を押し、その結果、係止部材は係止位置から非係止位置へ枢動する。
【0030】
組付け構造体はリセット弾性部材をさらに含み、該リセット弾性部材は、解除ボタンと本体構造物との間に配置されており、リセット弾性部材は、係止部材に力をかけて、該係止部材を係止位置へ枢動させるように構成されている。
【0031】
さらに、本体構造物は、解除ボタンが摺動することを可能にするように構成されているボタンチャネルを有する。阻止部はボタンチャネルのチャネル壁の部分上に配置されており、該阻止部とボタンチャネルのチャネル壁とは係止開口部を画定する。
【0032】
さらに、係止部材の第2の端部が曲げられて、押し構造物を形成し、解除ボタンと係止部材の該押し構造物とは互いに押すように配置されている。
【0033】
さらに、本体構造物は、解除ボタンが摺動することを可能にするように構成されているボタンチャネルを含み、該解除ボタンは弾性アームを有し、該弾性アームは被阻止部を設けられている。保持デバイスは、ボタンチャネルのチャネル壁上に配置されている阻止部を含み、阻止部は被阻止部と係合するようになされている。
【0034】
さらに、係合部材は本体構造物に枢動可能に接続されており、係止部材の第1の端部がフックを設けられており、係止部材の第2の端部が押し構造物を設けられており、該解除ボタンは押し構造物を押して、係止部材を非係止位置へ枢動させるように構成されている。組付け構造体はリセット弾性部材をさらに設けられており、締付け構造体が組付け構造体から外れると、該締付け構造体とリセット弾性部材とは協働して、係止部材を非係止位置から係止位置へ枢動させ、一方、押し構造物は解除ボタンを押してリセットする。
【0035】
本願は、互いに差込み可能な、取外し可能なかつ係止可能な、組付け構造体と締付け構造体とを含む組付け機構を提供する。該組付け構造体は上記の組付け構造体である。被係止部材が該締付け構造体上に配置されており、係止部材と係止されるように構成されており、締付け構造体は、係止部材と被係止部材との間の係止により、組付け構造体上に係止される。
【0036】
さらに、係止部材は係止ピンであり、被係止部材は溝穴部である。
【0037】
本願の組付け機構は、互いに差込み可能で、取外し可能でかつ係止可能であり得る、組付け構造体および締付け構造体を含み、被係止部材は締付け構造体上に配置されており、係止部材が係止されることを可能にすることが理解される。したがって、組付け構造体と締付け構造体とが互いに差し込まれ、係合すると、解除ボタンを操作することにより、解除ボタンは係止部材を動かし、係止部材を非係止位置へ動かし、係止部材は被係止部材から相応に解除される。解除ボタンは、保持デバイスにより、非係止位置に保たれる。係止部材は被係止部材から解除され、したがって、組付け構造体および締付け構造体を非係止状態に保つ。この時、締付け構造体は組付け構造体から便利に除去され得る。
【0038】
本願は、互いに差込み可能な、取外し可能なかつ係止可能な、組付け構造体および締付け構造体を含む、組付け機構を提供する。該組付け構造体は上記の組付け構造体である。被係止部材が締付け構造体上に配置されており、係止部材と係止されるように構成されており、締付け構造体は、係止部材のフックと被係止部材との間の係止により、組付け構造体上に係止される。
【0039】
さらに、被係止部材は、係止部材のフックで引っ掛けられるように構成されているロッドである。
【0040】
さらに、締付け構造体は接続空洞部を設けられている。被係止部材は該接続空洞部内に設置されている。締付け構造体の端部が、接続空洞部と連通している接合開口部(joint opening)を設けられている。締付け構造体が組付け構造体と係合すると、係止部材は、接合開口部を通して接続空洞部内へ挿入されて、被係止部材を係止する。
【0041】
さらに、締付け構造体は、接合開口部に配設されている突出部を設けられている。締付け構造体が組付け構造体と係合し、かつ解除ボタンが、係止部材が解除される位置に係止されると、該突出部は係止部材に当接して置かれる。締付け構造体と組付け構造体とが解除されると、突出部は係止部材を係止位置へ回転させる。
【0042】
本願のキャリヤが、乳幼児運搬機構と、キャリヤ本体と、組付け機構と、を含む。該乳幼児運搬機構と該キャリヤ本体とは、該組付け機構により、取外し可能に設置されており、組付け機構は上記の組付け機構である。組付け構造体および締付け構造体の一方が乳幼児運搬機構上に設置されており、組付け構造体および締付け構造体のもう一方がキャリヤ本体上に設置されている。
【0043】
本願により提供されているキャリヤは、乳幼児運搬機構と、キャリヤ本体と、組付け機構と、を含む。該乳幼児運搬機構と該キャリヤ本体とは、該組付け機構により、取外し可能に設置され得る。したがって、操作者が解除ボタンを操作すると、該解除ボタンは係止部材を非係止位置へ動かし、該係止部材は、被係止部材の係止から相応に解除され、解除ボタンは保持デバイスにより係止され、配置され、したがって係止部材を被係止部材から解除させ、組付け機構と締付け構造体とを非係止状態に保ち、その結果、乳幼児運搬機構とキャリヤ本体とは解除される。この時、乳幼児運搬機構はキャリヤ本体から容易に除去され得る。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】本願により提供されている第1の実施形態によるキャリヤの概略三次元構造図である。
【
図2】
図1に示されているキャリヤのキャリヤ本体の概略三次元構造図である。
【
図3】
図1に示されているキャリヤの乳幼児運搬機構の概略三次元構造図である。
【
図4】
図3の線A-Aに沿った、平面構造物の断面図である。
【
図5】締付け開口部が開いておりかつ係止開口部が狭まっている場合の、
図4に示されている乳幼児運搬機構上の組付け構造体の平面的構造物の断面図である。
【
図6】
図5に示されている解除ボタンが押し下げられ、該解除ボタンが係止開口部内へ挿入されて、保持デバイスと係合した場合の、組付け構造体の平面的構造物の断面図である。
【
図7】締付け開口部が狭まりかつ係止開口部が開いた、
図4に示されている乳幼児運搬機構上の組付け構造体の平面的構造物の断面図である。
【
図8】締付け構造体が組付け構造体と係合しかつ解除ボタンが係止開口部内へ押し下げられて、保持デバイスと係合した場合、本願により提供されている第2の実施形態による組付け構造体の平面的構造物の断面図である。
【
図9】側面図方向の、
図8に示されている組付け構造体の平面的構造物の断面図である。
【
図10】本願により提供されている第2の実施形態による解除ボタンの概略三次元構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本願の技術的内容および構造特徴を詳細に説明するために、実施形態および添付図面と併せて、本願をさらに説明する。
【0046】
図1から
図3に示されているように、本願のキャリヤ100が、組付け機構10と、乳幼児運搬機構20と、キャリヤ本体30と、を含む。該乳幼児運搬機構20と該キャリヤ本体30とは、該組付け機構10により、取外し可能に設置されている。具体的には、組付け機構10は、互いに差込み可能な、取外し可能に係止される、組付け構造体11および締付け構造体12を含む。該組付け構造体11は乳幼児運搬機構20上に設置されており、該締付け構造体12はキャリヤ本体30上に設置されている。組付け機構10は、乳幼児運搬機構20がキャリヤ本体30上に確実に設置されることを可能にし、同様に、乳幼児運搬機構20とキャリヤ本体30との分解を容易にする。好ましくは、実際の要求によれば、締付け構造体12は乳幼児運搬機構20上に随意に設置されてもよく、相応に、組付け構造体11はキャリヤ本体30上に設置され、それにより、運搬機構20とキャリヤ本体30とは、同様に、取外し可能に設置されることが可能になることが好ましい。例えば、乳幼児運搬機構20は、キャリコットもしくはチャイルドシートなどの、乳児または幼児を搬送することができるデバイスである。キャリヤ本体30は主に2つの種類を含む。1つの種類が、ベビーカーフレームなどの、移動機能を実現することができるキャリヤ本体30であり、その他の種類が、乳児用食卓椅子フレームなどの、固定機能および支持機能を実現し得るキャリヤ本体30である。キャリコット、チャイルドシート、ベビーカーフレーム、および乳児用食卓椅子フレームは既存の既知の構造を採用している可能性があり、本明細書において重複して説明されない。本願の組付け機構10の構造を、以下に、
図1から
図7と組み合わせてさらに説明する。
【0047】
図1から
図3に示されているように、締付け構造体12は、(以下に説明される)係止部材113と係止されるように構成されている被係止部材121を設けられており、該締付け構造体12は、該係止部材113と該被係止部材121との間の係止により、組付け構造体11に係止される。本実施形態では、被係止部材121は溝穴構造を有し、係止部材113はブロック構造を有し、それにより、被係止部材121と係止部材113との配置の実施が容易になり、係止部材113と被係止部材121との間の係止および非係止はより簡単であり、より単純であることが好ましい。当然、被係止部材121および係止部材113の構造はそのようなものに限定されない。
【0048】
より具体的には、
図3を参照すると、本実施形態では、係止部材113は、例えば係止ピンである。該係止部材113の端部は、例えば、ラッチ舌部様である。(以下に説明される)解除ボタン112と係止部材113とのいずれもが、(以下に説明される)本体構造物111上に伸縮自在に設置されている。解除ボタン112の延出および後退方向は、係止部材113の延出および後退方向に対して垂直である。解除ボタン112上で解除操作が実施されると、すなわち解除ボタン112が押されて下方へ動くと、解除ボタン112は係止部材113を動かし、その結果、係止部材113のラッチ舌部は本体構造物111内へ後退し、したがって係止部材113の迅速な解除を実現させる。解除ボタン112の自動リセットを容易にし、その結果、押す力が中止された後、解除ボタン112が上方へ動いて、本体構造物111から外へ延出するために、本願の実施形態の組付け構造体11は、(図に示されていない)弾性部材も含み得る。既知の技術と組み合わされて、弾性部材は、例えば解除ボタン112と本体構造物111との間に、または係止部材113と本体構造物111との間に、配置され得る。弾性部材は、解除ボタン112および係止部材113の一方に弾性力をかけ、したがって、解除ボタン112がリセットするための駆動力を供給し、係止部材113が係止位置へ戻るための駆動力を供給する。例えば、弾性部材はばねであるが、それに限定されない。
【0049】
図3から
図7に示されているように、本願の組付け構造体11は、保持デバイス114と、前述されている本体構造物111、解除ボタン112、および係止部材113と、を含む。該解除ボタン112は該本体構造物111上に可動設置されることが可能であり、係止部材113は本体構造物111上に可動設置され得る。係止部材113は、本体構造物111に対して、少なくとも係止位置と非係止位置とを有する。係止部材113が係止位置にある場合、(
図3に示されているように)係止部材113は締付け構造体12の被係止部材121と係合されるようになされている。係止部材113が非係止位置にある場合、係止部材113は締付け構造体12の被係止部材121から分離される(図に示されていない)ようになされている。解除ボタン112は係止部材113と連動して配置されている。前述されているように、押圧された後、解除ボタン112は係止部材113を動かし、その結果、係止部材113は係止位置から非係止位置へ切り替えられる。保持デバイス114は本体構造物111内に配置されている。組付け構造体11と締付け構造体12とが互いに係止されると、押圧後に下がる解除ボタン112は保持デバイス114により係止され、係止部材113を解除する位置に配置され、係止部材113を非係止位置に保つ。このようにして、組付け構造体11が締付け構造体12と係止されると、かつ解除ボタン112を操作することにより解除ボタン112が押圧されて下がると、解除ボタン112は係止部材113を係止位置から非係止上位置へ切り替えさせ、それにより、組付け構造体11と締付け構造体12との間の係止を解除する。解除ボタン112が保持デバイス114により係止されかつ係止部材113を解除する位置に配置されるので、係止部材113は非係止位置に保たれる。この時、解除ボタン112にかけられる押圧力が中止されたとしても、組付け構造体11と締付け構造体12とは互いに依然として係止解除されており、締付け構造体12は組付け構造体11から容易に除去されることが可能であるので、乳幼児運搬機構20はキャリヤ本体30から容易に除去され、それにより、キャリヤの分解の便利さを向上させる。解除ボタン112と保持デバイス114とは、限定されないが係合方法により、互いに係止されることが好ましい。
【0050】
図4から
図7に示されているように、解除ボタン112は本体構造物111上に伸縮自在に設置されており、保持デバイス114は、組付け構造体11と締付け構造体12とが分離された後、解除ボタン112を解除し、その結果、解除ボタン112は本体構造物111から外へ延出し、リセットする。解除ボタン112の自動リセットは次の係止解除操作を便利にする。当然、実際のニーズによれば、解除ボタン112は、(摺動設置等の)他の手段により、やはり本体構造物111上に設置され得る。例えば、本実施形態では、解除ボタン112は、押圧により、本体構造物111内へ後退させられ、本体構造物111内への後退のプロセス中、押圧された解除ボタン112は係止部材113を係止位置から非係止位置へ切り替えさせる。当然、実際のニーズによれば、他の実施形態では、解除ボタン112はまた、(ダイヤルを回す、引っ張る等の)他の方法で動かされてもよい。
【0051】
図6を参照すると、本実施形態では、保持デバイス114は係止開口部1141を含み、押圧された解除ボタン112は係止開口部1141内へ挿入されて、保持デバイス114と係合し、その結果、解除ボタン112は保持デバイス114と迅速に係止され得る。より具体的には、保持デバイス114は、係止開口部1141を画定する阻止部1142を含んでいてもよく、押圧された解除ボタン112は係止開口部1141内へ挿入されて、阻止部1142を阻止する。阻止部1142により、解除ボタン112は保持デバイス114に確実に係止され得る。解除ボタン112と保持デバイス114との間の係合の安定性を向上させるために、被阻止部1121は解除ボタン112上に配置されている。解除ボタン112が係止開口部1141内へ挿入されると、被阻止部1121と阻止部1142とは互いに阻止し、解除ボタン112が自動的にリセットされないようにする。例えば、本実施形態では、係止開口部1141内へ挿入された解除ボタン112が保持デバイス114と確実に係合して、解除ボタン112の不要な自動リセットを回避することができる限りは、阻止部1142と被阻止部1121とはフック構造物または突出構造物であるが、それらに限定されない。
【0052】
図3から
図7に示されているように、阻止部1142により画定されている係止開口部1141は自動で開くかまたは狭まる。係止開口部1141が開くと、解除ボタン112は保持デバイス114から解除され、該保持デバイス114は解除ボタン112を容易に解除し、したがって解除ボタン112が自動的にリセットすることを可能にする。具体的には、保持デバイス114は、締付け構造体12が挿入されることを可能にする締付け開口部1143も含む。該締付け開口部1143と係止開口部1141とは連動関係を有し、それらの動作傾向は反対である。すなわち、締付け開口部1143が狭まると、係止開口部1141は開き、逆に、締付け開口部1143が開くと、係止開口部1141は狭まる。したがって、係止開口部1141は、締付け開口部1143が相応に狭まるかまたは開くように操作することにより、狭まるかまたは開くように制御されてもよく、それにより係止開口部1141の開放サイズが便利に制御され得る。
【0053】
図6を参照すると、組付け構造体11と締付け構造体12との間の係止係合を容易にするために、組付け部1111が本体構造物111上に設けられていてもよく、該組付け部1111は締付け構造体12と係合するように構成されており、組付け部1111は、例えば、締付け構造体12が挿入されることを可能にする溝穴部である。組付け部1111は、締付け構造体12が挿入されることを可能にする設置開口部1112を有する。貫通孔1113が組付け部1111の壁に配設されていてもよく、本体構造物111の内部空洞部1110と連通している。2つの可動部材1144が本体構造物111の内部空洞部1110内に配設されている。各可動部材1144の中間部が、枢動部1146により、本体構造物111に枢動可能に接続されている。阻止部1142は可動部材1144の第1の端部11441に配置されており、可動部材1144の第2の端部11442が貫通孔1113内に伸縮自在に配置されている。係止開口部1141が開くと、可動部材1144の第2の端部11442は、貫通孔1113を通って組付け部1111内へ延出し、係止開口部1141が狭まると、可動部材1144の第2の端部11442は、貫通孔1113を通って、本体構造物111の内部空洞部1110内へ後退する。このようにして、
図5を参照すると、締付け構造体12が組付け部1111と係合した場合、締付け構造体12は可動部材1144の第2の端部11442を押して、本体構造物111内へ後退させてもよく、その結果、保持デバイス114の締付け開口部1143は開き、係止開口部1141は狭まり、それは解除ボタン112の挿入に備えて準備する。
図7を参照すると、締付け構造体12が組付け部1111から解除された場合、可動部材1144の第2の端部11442は組付け部1111内へ延出し、それは保持デバイス114の締付け開口部1143を狭め、係止開口部1141を開き、保持デバイス114に解除ボタン112を自動的に解除させ、それにより、解除ボタン112が自動的にリセットすることを可能にする。本実施形態では、組付け部1111は溝穴部であり、締付け構造体12と該溝穴部とを係合することにより、締付け構造体12は組付け構造体11と係合する。しかし、他の実施形態では、組付け部1111の構造は上記の構造に限定されない。
【0054】
図4から
図7に示されているように、保持デバイス114は2つの可動部材1144を含んでいてもよく、該2つの可動部材1144は間隔を置いて配置されている。2つの可動部材1144の第1の端部11441は、阻止部1142により、係止開口部1141を画定しており、2つの可動部材1144の第2の端部11442は締付け開口部1143を画定している。そのような保持デバイス114は簡単な構造を有し、設置し易く、配置し易い。いくつかの実施形態では、可動部材1144は、例えば曲がっており、可動部材1144の構造的耐力を向上させるように配置されている。保持デバイス114の係止開口部1141が、組付け構造体11と締付け構造体12とが分離されると、自動で開き、リセットし得るために、保持デバイス114は、可動部材1144と本体構造物111との間に配置されているリセット部材1145も含む。該リセット部材1145は、2つの可動部材1144を回転させ、係止開口部1141を開かせる傾向がある。例えば、リセット部材1145はばねである。当然、実際のニーズによれば、リセット部材1145はまた、圧縮ばねまたはねじりばねであってもよく、それも2つの可動部材1144を回転させる目的を達成する可能性があるので、リセット部材は上記の構造物に限定されない。
【0055】
本願の第1の実施形態により提供されるキャリヤを分解するプロセスを、
図1から
図7と合わせて以下に説明する。
【0056】
図1から
図3および
図5を参照すると、キャリヤ100が普通の使用状態にある場合、乳幼児運搬機構20はキャリヤ本体30上に設置されており、締付け構造体12は組付け部材1111と係合し、係止部材113は被係止部材121と係合し、締付け構造体12と組付け構造体11とは互いに係合する。この時、締付け構造体12は可動部材1144の第2の端部11442を押し、組付け構造体11の本体構造物111内へ後退し、その結果、締付け開口部1143は開き、係止開口部1141は狭まる。
【0057】
図6を参照すると、乳幼児運搬機構20がキャリヤ本体30から除去される必要がある場合、操作者が解除ボタン112を押し下げた後、解除ボタン112は、本体構造物111内へ後退するプロセスの間、係止部材113を本体構造物111内へ後退させ、係止部材113は被係止部材121から解除され、したがって組付け構造体11と締付け構造体12とを解除する。解除ボタン112が係止開口部1141内へ挿入されると、解除ボタン112の被阻止部1121は、最初に、可動部材1144の阻止部1142を弾性変形させ、その結果、係止開口部1141は開く。被阻止部1121が阻止部1142を横断した後、被阻止部1121と阻止部1142とは互いにフックで引っ掛け、互いに係合し、その結果、解除ボタン112はある位置で係止され、組付け構造体11と締付け構造体12とは非係止状態に保たれる。
【0058】
図7を参照すると、操作者は、次いで、乳幼児運搬機構20をキャリヤ本体30から除去し得る。本プロセス中、締付け構造体12は組付け部材1111から外れ、リセット部材1145を押している間、可動部材1144の第2の端部11442は、貫通孔1113を通って、組付け部材1111内へ延出し、したがって締付け開口部1143を狭めさせ、係止開口部1141を開かせる。可動部材1144上の阻止部1142は解除ボタン112の被阻止部1121から解除される。弾性部材が押す間、解除ボタン112は本体構造物111から外へ自動的に延出し、係止部材113も本体構造物111から外へ延出し、それは次の解除操作に備えて準備する。
【0059】
本願により提供されている第2の実施形態の組付け機構10´の概略構造図である、
図8から
図10に示されているように、本実施形態では、組付け機構10´の構造は、第1の実施形態の組付け機構10の構造と基本的に同一である。主な差異は次の通りである。
【0060】
1.阻止部1142´および被阻止部1121´は凸状構造物であるがそれらに限定されない。例えば、一方は凸状ストリップであり、他方は凸状ブロックである。
【0061】
2.係止部材113´は本体構造物111´に枢動可能に接続されており、組付け部材1111´内に配置されている。
【0062】
3.組付け構造体11´はリセット弾性部材115´も含む。該リセット弾性部材115´は解除ボタン112´と本体構造物111´との間に配置されている。リセット弾性部材115´は係止部材113´に力をかけて、該係止部材113´を係止位置へ枢動させる。
【0063】
4.係止部材113´はフックアーム構造物であるが、それに限定されない。組付け部材1111´は、設置開口部1112´を備えた開いた空洞構造物であり、締付け構造体が挿入されることを可能にする。解除ボタン112´は押し下げられ、係止部材113´を押して係止位置から非係止位置へ枢動させる。
【0064】
5.ボタンチャネル1113´が本体構造物111´上に配置されており、該ボタンチャネル1113´は解除ボタン112´が摺動することを可能にするように構成されている。阻止部1142´は形成され、ボタンチャネル1113´のボタンチャネルの壁から突出している。該阻止部1142´は該チャネル壁を取り囲まない可能性がある。
図9を参照すると、ボタンチャネル1113´の(配置側壁1143´とも呼ばれる)チャネル壁は、阻止部1142´と共に、保持デバイス114´を形成する。阻止部1142´と配置側壁1143´とは係止開口部1141´を画定している。
【0065】
6.係止部材113´の第1の端部はフック1131´であり、係止部材113´の第2の端部は曲げられて、押し構造物1132´を形成し、解除ボタン112´と係止部材113´の該押し構造物1132´とは互いに押すように配置されている。
【0066】
7.締付け構造体12´上の被係止部材121´はロッドであるが、それに限定されず、係止部材113´のフック1131´がフックで引っ掛けることを可能にする。
【0067】
8.締付け構造体12´は接続空洞部122´を設けられており、被係止部材121´は該接続空洞部122´内に設置されている。締付け構造体12´の端部は接合開口部123´を設けられている。該接合開口部123´と接続空洞部122´とは連通している。締付け構造体12´が組付け構造体11´と係合すると、係止部材113´は、接合開口部123´を通して、接続空洞部122´内へ挿入され、被係止部材121´をフックで引っ掛け、係止する。
【0068】
9.
図8を参照すると、締付け構造体12´は突出部124´を設けられており、該突出部124´は接合開口部123´から接続空洞部122´に向かって突出している。締付け構造体12´が組付け構造体11´と係合し、解除ボタン112´が、係止部材113´が解除される位置に係止されると、突出部124´は係止部材113´に当接して置かれている。締付け構造体12´と組付け構造体11´とが分離されると、突出部124´は係止部材113´に力をかけ、係止部材113´を係止位置へ回転させる。
【0069】
本実施形態の他の構造物は第1の実施形態ものと同一または同様である可能性があり、したがって、それらは本明細書において重複して説明されない。
【0070】
本願の第2の実施形態により提供されているキャリヤの分解プロセスを、
図8から
図10までを参照して説明する。
【0071】
キャリヤ100が普通の使用状態にある場合、乳幼児運搬機構20はキャリヤ本体30上に設置されている。この時、締付け構造体12´は組付け部材1111´内へ係止され、係止部材113´のフック1131´は被係止部材121´をフックで引っ掛け、締付け構造体12´と組付け構造体11´とは、互いに係合され、係止される。
【0072】
乳幼児運搬機構20がキャリヤ本体30から除去される必要がある場合、操作者は解除ボタン112´を押し下げ、本体構造物111´内へ後退している間に、解除ボタン112´は係止部材113´を押して枢動させ、その結果、係止部材113´は被係止部材121´から解除され、したがって、組付け構造体11´と締付け構造体12´との間の係止を解除し、その結果、係止部材113´は最終的に突出部124´に当接して置かれている。解除ボタン112´が係止開口部1141´内へ挿入されると、解除ボタン112´の弾性アーム上の被阻止部1121´と保持デバイス114´の阻止部1142´とは互いを阻止し、解除ボタン112´を係止させ、組付け構造体11´と締付け構造体12´とを非係止状態に保つ。
【0073】
次に、操作者は乳幼児運搬機構20をキャリヤ本体30から除去し得る。本プロセス中、締付け構造体12´は組付け部材1111´を出て、締付け構造体12´上の突出部124´は係止部材113´を押して、係止位置へ枢動させる。同時に、リセット弾性部材115´は係止部材113´を係止位置へ回転させる。係止部材113´の係止位置への回転は、その押し構造物1132´に解除ボタン112´を押させ、その結果、解除ボタン112´上の被阻止部1121´は阻止部1142´の阻止から解除される。解除ボタン112´は本体構造物111´から外へ延出し、リセットし、係止部材113´は係止位置へ相応に動く。
【0074】
先行技術と比較すると、本願の組付け構造体11(11´)は保持デバイス114(114´)をさらに設けられており、解除ボタン112(112´)は、係止部材113(113´)が非係止位置にありかつ係止部材を解除する位置に配置されている場合、保持デバイス114(114´)により係止され、その結果、係止部材113(113´)は非係止位置に保たれる。したがって、実際の適用では、組付け構造体11(11´)が締付け構造体12(12´)と係止されている場合、最初に解除ボタン112(112´)が操作され、該解除ボタン112(112´)により、係止部材113(113´)は非係止位置へ切り替えられる。解除ボタン112(112´)は、保持デバイス114(114´)により、係止され、配置され、その結果、係止部材113(113´)は非係止位置に留まり、したがって、組付け構造体11(11´)と締付け構造体12(12´)とを非係止状態にあるようにする。この時、締付け構造体12(12´)は組付け構造体11(11´)から容易に除去され得る。
【0075】
本願の組付け機構10(10´)は、互いに差込み可能で、取外し可能でかつ係止可能である可能性がある、組付け構造体11(11´)および締付け構造体12(12´)を含み、被係止部材121(121´)が締付け構造体12(12´)上に配置されており、係止部材113(113´)が係止されることを可能にすることが理解される。したがって、組付け構造体11(11´)と締付け構造体12(12´)とが互いに差し込まれ、係止された場合、解除ボタン112(112´)を操作することにより、該解除ボタン112(112´)が係止部材113(113´)を動かし、該係止部材113(113´)を非係止位置へ動かすことができ、係止部材113(113´)が被係止部材121(121´)から相応に解除される。解除ボタン112(112´)は、保持デバイス114(114´)により、配置され、係止される。係止部材113(113´)は被係止部材121(121´)から解除され、したがって組付け構造体11(11´)と締付け構造体12(12´)とを非係止位置にあるようにさせる。この時、締付け構造体12(12´)は、組付け構造体11(11´)から便利に除去され得る。
【0076】
本願の実施形態により提供されるキャリヤ100は、乳幼児運搬機構20と、キャリヤ本体30と、組付け機構10(10´)と、を含み得る。該乳幼児運搬機構20と該キャリヤ本体30とは、組付け機構10(10´)により、取外し可能に設置され得る。操作者が解除ボタン112(112´)を操作すると、該解除ボタン112(112´)は係止部材113(113´)を非係止位置へ動かし、該係止部材113(113´)は被係止部材121(121´)から相応に解除され、解除ボタン112(112´)は、保持デバイス114(114´)により、係止され、配置され、したがって、係止部材113(113´)を該被係止部材121(121´)から解除させ、組付け構造体11(11´)と締付け構造体12(12´)とが非係止状態に保たれるようにし、その結果、乳幼児運搬機構20とキャリヤ本体30とは解除される。この時、該乳幼児運搬機構20はキャリヤ本体30から容易に除去され得る。
【0077】
前段で開示されているものは本願の好適な例のみであるが、本願の範囲を限定することを目的としていない。したがって、本願の特許請求の範囲に従って成された同等の変更が本願の範囲内に入る。
【符号の説明】
【0078】
10、10´ 組付け機構
11、11´ 組付け構造体
12、12´ 締付け構造体
20 乳幼児運搬機構
30 キャリヤ本体
100 キャリヤ
111、111´ 本体構造物
112、112´ 解除ボタン
113、113´ 係止部材
114、114´ 保持デバイス
115´ リセット弾性部材
121、121´ 被係止部材
122´ (締付け構造体12´の)接続空洞部
123´ (締付け構造体12´の)接合開口部
124´ (締付け構造体12´の)突出部
1110 (本体構造物の)内部空洞部
1111、1111´ (本体構造物の)組付け部、組付け部材
1112、1112´ (組付け部の)設置開口部
1113 (組付け部の)貫通孔
1113´ ボタンチャネル
1121、1121´ 被阻止部
1131´ フック
1132´ 押し構造物
1141、1141´ (保持デバイスの)係止開口部
1142、1142´ 阻止部
1143 (保持デバイスの)締付け開口部
1143´ チャネル壁、配置側壁
1144 (内部空洞部内の)可動部材
11441 (可動部材の)第1の端部
11442 (可動部材の)第2の端部
1145 リセット部材
1146 枢動部
【手続補正書】
【提出日】2023-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体構造物と、
前記本体構造物上に設置されている、解除ボタンと、
前記本体構造物上に設置されており、かつ係止位置と非係止位置とを有する、係止部材であり、解除操作が実施されると、前記解除ボタンは前記係止部材を前記係止位置から前記非係止位置へ切り替えさせる、係止部材と、
前記本体構造物内に配置されており、前記解除ボタンをある位置に係止して、前記係止部材を前記非係止位置に保つように構成されている、保持デバイスと、
を含む、組付け構造体。
【請求項2】
前記解除ボタンと前記保持デバイスとは、係合により、互いに係止されている、請求項1に記載の組付け構造体。
【請求項3】
前記保持デバイスは係止開口部を含み、前記解除操作が実施されると、前記解除ボタンは前記係止開口部内へ挿入され、前記保持デバイスと係合する、請求項1に記載の組付け構造体。
【請求項4】
前記保持デバイスは阻止部を含み、
前記解除ボタンは前記係止開口部内へ挿入され、前記阻止部を阻止する、
請求項3に記載の組付け構造体。
【請求項5】
被阻止部が前記解除ボタン上に配置されており、前記解除ボタンが前記係止開口部内へ挿入されると、前記被阻止部と前記阻止部とは互いを阻止する、請求項4に記載の組付け構造体。
【請求項6】
前記阻止部と前記被阻止部とはフック構造物または突出構造物である、請求項5に記載の組付け構造体。
【請求項7】
前記本体構造物は、締付け構造体と係合するように構成されている組付け部を設けられている、請求項5に記載の組付け構造体。
【請求項8】
前記係止開口部は開くことができ、前記締付け構造体が前記組付け部から外されると、前記係止開口部は開き、その結果、前記解除ボタンは前記保持デバイスから解除される、請求項7に記載の組付け構造体。
【請求項9】
前記保持デバイスは、前記締付け構造体が挿入されることを可能にするように構成されている締付け開口部をさらに含み、
前記締付け開口部は、前記締付け構造体が挿入された後、開き、前記係止開口部を狭め、
前記締付け開口部は、前記締付け構造体が取り外された後、狭まり、前記係止開口部が開くことを可能にする、
請求項8に記載の組付け構造体。
【請求項10】
前記保持デバイスは、周方向に間隔を置いて配置されている2つの可動部材を含み、
前記2つの可動部材の各々の中間部が前記本体構造物に枢動可能に接続されており、
前記2つの可動部材の第1の端部がそれぞれ、前記阻止部を設けられており、前記阻止部は前記係止開口部を画定しており、
前記2つの可動部材の第2の端部が前記締付け開口部を画定している、
請求項9に記載の組付け構造体。
【請求項11】
前記2つの可動部材の各々は曲がった形状である、請求項10に記載の組付け構造体。
【請求項12】
前記保持デバイスは、前記2つの可動部材の各々と前記本体構造物との間に配置されているリセット部材をさらに含み、前記リセット部材は前記2つの可動部材の各々を回転させて、前記係止開口部を開かせるように構成されている、請求項10に記載の組付け構造体。
【請求項13】
前記組付け部は溝穴部であり、
貫通孔が前記組付け部の壁に配設されており、前記本体構造物の内部空洞部と連通しており、
前記2つの可動部材の各々の前記第2の端部は、前記貫通孔内に伸縮自在に配置されている、
請求項10に記載の組付け構造体。
【請求項14】
前記係止部材は前記本体構造物内に伸縮自在に配置されており、
前記解除操作が実施されると、前記解除ボタンは前記係止部材を前記本体構造物内へ後退させる、
請求項1に記載の組付け構造体。
【請求項15】
前記解除ボタンは前記本体構造物上に伸縮自在に設置されており、
前記保持デバイスは、前記組付け構造体が前記締付け構造体から外れた後、前記解除ボタンを解除し、その結果、前記解除ボタンは前記本体構造物から外へ延出し、リセットする、
請求項1に記載の組付け構造体。
【請求項16】
前記本体構造物内に配置されている弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は前記解除ボタンに力をかけて、前記解除ボタンをリセットするように構成されている、請求項15に記載の組付け構造体。
【請求項17】
前記本体構造物は、内部空洞部と、前記締付け構造体と係合するように構成されている組付け部と、を有し、貫通孔が前記組付け部の壁に配置されており、前記本体構造物の前記内部空洞部と連通しており、
前記保持デバイスは可動部材とリセット部材とを含み、前記可動部材および前記リセット部材は前記内部空洞部内に配設されており、前記可動部材の中間部が前記本体構造物に枢動可能に接続されており、前記可動部材の第1の端部が、前記解除ボタンを阻止するように構成されている阻止部を設けられており、前記可動部材の第2の端部が前記貫通孔内に伸縮自在に配置されており、
前記締付け構造体が前記組付け部から外れると、前記リセット部材は前記可動部材に弾性力をかけ、その結果、前記可動部材の前記第2の端部は前記貫通孔から延出し、前記阻止部は前記解除ボタンから外れる、
請求項2に記載の組付け構造体。
【請求項18】
前記保持デバイスは2つの可動部材と2つのリセット部材とを含み、前記2つの可動部材の各々は曲がった形状であり、
前記組付け部は前記2つの可動部材間に配設されており、溝穴部であり、
前記解除ボタンは前記2つの可動部材間に配設されている、
請求項17に記載の組付け構造体。
【請求項19】
前記解除ボタンと前記係止部材とのいずれもが、前記本体構造物上に伸縮自在に設置されており、前記解除ボタンの移動方向が、前記係止部材の移動方向に対して垂直であり、
前記組付け構造体は弾性部材をさらに設けられており、前記弾性部材は前記解除ボタンをリセットさせるように構成されており、かつ前記係止部材を前記係止位置に戻させるように構成されている、
請求項18に記載の組付け構造体。
【請求項20】
前記係止部材は前記本体構造物に枢動可能に接続されており、前記組付け部内に配置されており、
前記係止部材の第1の端部がフックを設けられており、
前記解除操作が実施されると、前記解除ボタンは押し下げられ、前記係止部材の第2の端部を押し、その結果、前記係止部材は前記係止位置から前記非係止位置へ枢動する、
請求項7に記載の組付け構造体。
【請求項21】
リセット弾性部材をさらに含み、前記リセット弾性部材は前記解除ボタンと前記本体構造物との間に配置されており、前記リセット弾性部材は、前記係止部材に力をかけて、前記係止部材を前記係止位置へ枢動させるように構成されている、
請求項20に記載の組付け構造体。
【請求項22】
前記本体構造物は前記解除ボタンが摺動することを可能にするように構成されているボタンチャネルを有し、
前記阻止部は前記ボタンチャネルのチャネル壁の一部に配置されており、前記阻止部と前記ボタンチャネルの前記チャネル壁とは前記係止開口部を画定している、
請求項20に記載の組付け構造体。
【請求項23】
前記係止部材の第2の端部が曲げられて、押し構造物を形成しており、前記解除ボタンと前記係止部材の前記押し構造物とは互いに押すように配置されている、請求項20に記載の組付け構造体。
【請求項24】
前記本体構造物は、前記解除ボタンが摺動することを可能にするように構成されているボタンチャネルを含み、前記解除ボタンは弾性アームを有し、前記弾性アームは被阻止部を設けられており、
前記保持デバイスは前記ボタンチャネルのチャネル壁上に配置されている阻止部を含み、前記阻止部は前記被阻止部と係合するようになされている、
請求項2に記載の組付け構造体。
【請求項25】
前記係止部材は前記本体構造物に枢動可能に接続されており、前記係止部材の第1の端部がフックを設けられており、前記係止部材の第2の端部が押し構造物を設けられており、前記解除ボタンは前記押し構造物を押して、前記係止部材を前記非係止位置へ枢動させるように構成されており、
前記組付け構造体はリセット弾性部材をさらに設けられており、前記締付け構造体が前記組付け構造体から外れると、前記締付け構造体と前記リセット弾性部材とは協働して、前記係止部材を前記非係止位置から前記係止位置へ枢動させ、一方、前記押し構造物は前記解除ボタンを押して、リセットする、
請求項24に記載の組付け構造体。
【請求項26】
互いに差込み可能な、取外し可能なかつ係止可能な、組付け構造体および締付け構造体を含む、組付け機構であって、
前記組付け構造体は、請求項1から19および24のいずれか一項に記載の組付け構造体であり、
被係止部材が前記締付け構造体上に配置されており、前記係止部材と係止されるように構成されており、前記締付け構造体は、前記係止部材と前記被係止部材との間の係止により、前記組付け構造体上に係止される、
組付け機構。
【請求項27】
前記係止部材は係止ピンであり、前記被係止部材は溝穴部である、請求項26に記載の組付け機構。
【請求項28】
互いに差込み可能な、取外し可能なかつ係止可能な、組付け構造体および締付け構造体を含む、組付け機構であって、
前記組付け構造体は、請求項20から23および25のいずれか一項に記載の組付け構造体であり、
被係止部材は前記締付け構造体上に配置されており、前記係止部材と係止されるように構成されており、
前記締付け構造体は、前記係止部材のフックと前記被係止部材との間の係止により、前記組付け構造体上に係止される、
組付け機構。
【請求項29】
前記被係止部材は、前記係止部材の前記フックにより引っ掛けられるように構成されているロッドである、請求項28に記載の組付け機構。
【請求項30】
前記締付け構造体は接続空洞部を設けられており、
前記被係止部材は前記接続空洞部内に設置されており、
前記締付け構造体の端部が、前記接続空洞部と連通している接合開口部を設けられており、
前記締付け構造体が前記組付け構造体と係合すると、前記係止部材は、前記接合開口部を通して前記接続空洞部内へ挿入されて、前記被係止部材を係止する、
請求項28に記載の組付け機構。
【請求項31】
前記締付け構造体は、前記接合開口部に配設されている突出部を設けられており、
前記締付け構造体が前記組付け構造体と係合すると、前記解除ボタンは、前記係止部材が解除される位置に係止され、前記突出部は前記係止部材に当接して置かれ、
前記締付け構造体と前記組付け構造体とが外れている時、前記突出部は前記係止部材を前記係止位置へ回転させる、
請求項30に記載の組付け機構。
【請求項32】
乳幼児運搬機構と、キャリヤ本体と、組付け機構と、を含むキャリヤであって、
前記乳幼児運搬機構と前記キャリヤ本体とは、前記組付け機構により、取外し可能に設置されており、前記組付け機構は、請求項
26に記載の組付け機構であり、
前記組付け構造体および前記締付け構造体の一方が、前記乳幼児運搬機構上に設置されており、前記組付け構造体および前記締付け構造体の他方は前記キャリヤ本体上に設置されている、
キャリヤ。
【国際調査報告】