(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-26
(54)【発明の名称】無線通信方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04B 7/06 20060101AFI20231019BHJP
H04W 76/19 20180101ALI20231019BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20231019BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20231019BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20231019BHJP
【FI】
H04B7/06 960
H04W76/19
H04W16/28
H04W72/23
H04B7/08 810
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521497
(86)(22)【出願日】2020-10-15
(85)【翻訳文提出日】2023-04-07
(86)【国際出願番号】 CN2020121082
(87)【国際公開番号】W WO2022077321
(87)【国際公開日】2022-04-21
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ジエヌ
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ21
5K067KK02
(57)【要約】
本発明の実施例では無線通信方法、装置及びシステムが提供され、該方法は端末装置に適用され、前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しており、前記方法は前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視することを含み、前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に配置される無線通信装置であって、
前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しており、
前記無線通信装置は監視ユニットを含み、
前記監視ユニットは前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視し、
前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、
前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記第一参照信号は前記第一TRPに関連していることはRRCシグナリングにより指示される、装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置であって、
前記RRCシグナリングは前記第一参照信号に対応するTRPのIDを指示する、装置。
【請求項4】
請求項2に記載の装置であって、
前記RRCシグナリングは前記第一TRPを指示するためのRRCシグナリングである、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、
前記第一参照信号は1つの候補ビーム参照信号リストにおいて前記第一TRPに関連付けられる候補ビーム参照信号のうちから確定される(identified)ことを指す、装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置であって、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、
前記第一参照信号は前記第一TRPのための1つの候補ビーム参照信号リストのうちから確定される(identified)ことを指す、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、
前記端末装置はサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一制御リソース集合及び第二制御リソース集合が設定されており、前記第一制御リソース集合にはCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されており、かつ前記第二制御リソース集合には値が1のCORESETPoolIndexが設定されていることを指す、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、
受信ユニットをさらに含み、
前記受信ユニットは前記第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいて前記第一下りリンク制御情報を受信する、装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置であって、
送信ユニットをさらに含み、
前記送信ユニットは前記第一下りリンク制御情報が受信される前に、ネットワーク装置に第二情報を送信し、前記第二情報は前記第一参照信号の索引(index)及び/又は前記第一参照信号に関連付けられるTRPの索引(index)に関連している、装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置であって、
前記TRPは、
制御リソース集合プール(CORESET pool);及び
伝送設定指示状態(TCI state)
のうちの少なくとも1つと同等である、装置。
【請求項11】
請求項1に記載の装置であって、
送信ユニットをさらに含み、
前記送信ユニットは上りリンク制御情報を送信し、前記上りリンク制御情報は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連している、装置。
【請求項12】
端末装置に構成される無線通信装置であって、
前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しており、
前記無線通信装置は第一送信ユニットを含み、
前記第一送信ユニットは前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、第一参照信号に関する空間フィルター及び/又はパワーに基づいて第一上りリンク制御情報を送信し、
前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、
前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)、装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置であって、
前記第一参照信号は前記第一TRPに関連していることはRRCシグナリングにより指示される、装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、
前記RRCシグナリングは前記第一TRPを指示するためのRRCシグナリングである、装置。
【請求項15】
請求項12に記載の装置であって、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、
前記第一参照信号は1つの候補ビーム参照信号リストにおいて前記第一TRPに関連付けられる候補ビーム参照信号のうちから確定される(identified)ことを指す、装置。
【請求項16】
請求項12に記載の装置であって、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、
前記第一参照信号は前記第一TRPのための1つの候補ビーム参照信号リストのうちから確定される(identified)ことを指す、方法。
【請求項17】
請求項12に記載の装置であって、
前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであるとは、
前記第一上りリンク制御情報をトリガーするDCIを受信するための制御リソース集合に関連付けられるTRPは前記第一TRPと同じであり;
前記第一上りリンク制御情報に対応する、空間設定を確定するための参照信号は前記第一TRPに関連付けられるビーム失敗検出のための及び/又は回復候補ビーム確定のための参照信号と同じであり;及び
前記第一上りリンク制御情報に対応するリソースに関連付けられるTRPは前記第一TRPと同じである
ことのうちの少なくとも1つを指す、装置。
【請求項18】
請求項12に記載の装置であって、
受信ユニットをさらに含み、
前記受信ユニットは前記第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいて前記第一下りリンク制御情報を受信する、装置。
【請求項19】
請求項12に記載の装置であって、
第二送信ユニットをさらに含み、
前記第二送信ユニットは前記第一下りリンク制御情報が受信される前に、ネットワーク装置に第二情報を送信し、前記第二情報は前記第一参照信号の索引(Index)及び/又は前記第一参照信号に関連付けられるTRPの索引(index)に関連している、装置。
【請求項20】
請求項12に記載の装置であって、
前記TRPは、
制御リソース集合プール(CORESET pool);及び
伝送設定指示状態(TCI state)
のうちの少なくとも1つと同等である、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
NR(New Radio、新無線)システムでの中心送信周波数が52.6GHzに達している。中心送信周波数が高いときに、高周波数信号の回折能力が低く、リンクに対応するチャネルが障害物によりブロッキング(blockage)されやすいため、リンク失敗が生じることがある。
【0003】
リンクを迅速に回復するために、NRではビーム失敗回復プロシージャ(Beam failure Recovery Procedures)(又は、リンク回復プロシージャ(Link recovery proceduresという)が導入されている。該プロシージャは端末装置及びネットワーク装置がブロッキングされたチャネル(品質が悪い)からブロッキングされないチャネル(品質が良い)に迅速に切り替えるのを助けることができるため、リンク品質を向上させ、レイテンシーを減らすことができる。
【0004】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、NR通信システムについて言えば、ネットワーク側には通常、複数の分散型TRP(transmission and reception point)がある。一般的に言えば、スループットを増加させるために、端末装置は2つのTRPと同時に通信できる。つまり、端末装置は各TRPとの間でそれぞれリンク、例えば、
図1示すリンク#1及びリンク#2を確立する。このようなシナリオでは、特に中心送信周波数が比較的高いときに、各リンクに対応するチャネルが障害物によりブロッキング(blockage)されやすいため、リンク失敗(例えば、リンク#2)を来すことがある。しかし、現在のリンク回復プロシージャによれば、上述の2つのリンクのうちの1つのみのリンクにビーム失敗が生じたときに、特定のTRPのリンク(ビーム失敗が発生したリンクであり、例えば、
図1に示すリンク#2である)に対してリンク回復を行うことができない。これにより、リンクの信頼性の低下及びレイテンシーの増加を引き起こすことがある。
【0006】
上述の問題又は他の類似問題を解決するために、本発明の実施例は無線通信方法、装置及びシステムを提供し、これにより、NRシステムはリンク失敗が発生したTRPに対してリンク回復プロシージャを実行(perform)することでシステムの信頼性を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例の一側面によれば、端末装置に適用される無線通信方法が提供され、前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しており(関連付けられており)、そのうち、前記方法は、
前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視することを含み、
前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、
前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同であり、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【0008】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、端末装置に適用される無線通信方法が提供され、前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しており、そのうち、前記方法は、
前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関する(関連付けられる)空間フィルター及び/又はパワーに基づいて第一上りリンク制御情報を送信することを含み、
前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、
前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【0009】
本発明の実施例の一側面によれば、端末装置に配置される無線通信装置が提供され、前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しており、そのうち、前記装置は、
前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視する監視ユニットを含み、
前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、
前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【0010】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、端末装置に配置される無線通信装置が提供され、前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しており、そのうち、前記装置は、
前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、第一参照信号に関する空間フィルター及び/又はパワーに基づいて第一上りリンク制御情報を送信する送信ユニットを含み、
前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、
前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施例による有利な効果は次のとおりであり、即ち、一方では、リンク回復が発生したTRPに基づいてPDCCH(第二下りリンク制御情報)を監視するためのQCLパラメータを確定することで、1つのTRPに関連しているリンク回復が成功した後に、端末装置は該TRPとPDCCHとの間の関係に基づいて、適切なQCLパラメータを用いて該PDCCHを監視し、システムの信頼性を向上させることができ、他方では、リンク回復が発生したTRPに基づいてPUCCH(第一上りリンク制御情報)を送信するための空間フィルター及び/又はパワー制御パラメータを確定することで、1つのTRPに関連しているリンク回復が成功した後に、端末装置はPUCCHが該TRPにより送信されるかに基づいて、適切な空間フィルター及び/又はパワー制御パラメータを用いて該PUCCHを送信し、システムの信頼性を向上させることができる。
【0012】
後述の説明及び図面を参照することで本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は範囲上でこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0013】
また、1つの実施例について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0014】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の1つの図面又は1つの実施形態に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施形態に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似したシンボルは、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施形態に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【0016】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図2】CORESET#0におけるPDCCH監視に対して調整を行うことを示す図である。
【
図3】PUCCHに対して調整を行うことを示す図である。
【
図4】NR通信システムのもう1つの例を示す図である。
【
図5】NR通信システムのまたもう1つの例を示す図である。
【
図6】本発明の第一側面の実施例における無線通信方法の一例を示す図である。
【
図7】リンク回復プロシージャの一例を示す図である。
【
図8】リンク回復プロシージャのもう1つの例を示す図である。
【
図10】NR通信システムの他の例を示す図である。
【
図11】本発明の第二側面の実施例における無線通信方法の一例を示す図である。
【
図12】リンク回復プロシージャの一例を示す図である。
【
図13】リンク回復プロシージャのもう1つの例を示す図である。
【
図14】本発明の第三側面の実施例における無線通信方法の一例を示す図である。
【
図15】本発明の第四側面の実施例における無線通信装置の一例を示す図である。
【
図16】本発明の第五側面の実施例における無線通信装置の一例を示す図である。
【
図17】本発明の第六側面の実施例における無線通信装置の一例を示す図である。
【
図18】本発明の第七側面の実施例における通信システムの一例を示す図である。
【
図19】本発明の第七側面の実施例における端末装置の一例を示す図である。
【
図20】本発明の第七側面の実施例におけるネットワーク装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴は明らかになる。なお、明細書及び図面では本発明の特定の実施例を開示するが、それらは本発明の原理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解すべきは、本発明は記載される実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0018】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0019】
また、通信システムにおける装置間の通信は任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G及び将来の5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0020】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0021】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供できる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良く、これは該用語のコンテキストによるものである。
【0022】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。
【0023】
そのうち、ユーザ装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0024】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオでは、端末装置はさらに行監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、MTC(Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などを含んでも良いが、これらに限定されい。
【0025】
本発明の実施例をより明確にするために、以下、本発明の実施例に係る幾つかの概念及び定義について説明する。
【0026】
一般的に言えば、NR通信システムではビーム失敗回復プロシージャは主に次のような5つのステップからなる。
【0027】
1.ビーム失敗検出(beam failure detection):UEが下りリンク制御チャネルに関する参照信号を測定することで、該下りリンク制御チャネルにビーム失敗が発生したかを確定する。
【0028】
2.新候補ビーム検出(new candidate beam identification):UEが候補ビームに対応する参照信号を測定する。
【0029】
3.ビーム失敗要求(beam failure request、BFRQ)。UEがビーム失敗を発見しており、かつこれと同時に幾つかの可用の候補ビームを発見したときに、UEはこれらの可用の候補ビームのうちからindexがqnewのビームを選択する。その後、UEは基地局にビーム失敗要求を送信する。そのうち、該ビーム失敗要求が報告する候補ビームのindexはqnewである。
【0030】
4.基地局フィードバック受信(gNB response reception)又はビーム失敗回復フィードバック受信(beam failure recovery response、BFRR):ビーム失敗要求送信後に、UEは対応して基地局からの該ビーム失敗要求へのフィードバックを監視する。
【0031】
5.上述の基地局のフィードバックを受信した後に、UEは一部のチャネルの送信/受信パラメータを調整する。
【0032】
a)PDCCH monitoring in CORESET#0に対しての調整(
図2参照)
i.PCell又はPSCellにおいて上述の基地局がフィードバックした28個のシンボルを受信した後に、UEは、確定した候補ビーム(q
new)に対応するアンテナポートQCL(antenna port quasi-collocation)パラメータに基づいて、CORESET#0においてPDCCHを監視する。
【0033】
b)PUCCHに対しての調整(
図3参照)
i.PCell又はPSCellにおいて上述の基地局がフィードバックした28個のシンボルを受信した後に、かつUEがPUCCH空間関係を変更するためのMAC-CEシグナリング又はRRCシグナリングを受信する前に、UEは、以下の説明に基づいて前にビーム失敗要求を送信したセルでPUCCHを送信し、即ち、
1.上述のPUCCHが使用する空間フィルターと上述のビーム失敗要求を送信した空間フィルターが同じであり;及び
2.上述のPUCCHが使用する一部のパワー制御パラメータが前に確定された候補ビームに対応する参照信号indexに関連しており(q
d=q
new)、かつ、他の部分のパワー制御パラメータが0にリセットされる(q
u=0;l=0)。
【0034】
従来のシステムに存在する問題、即ち、リンク失敗が発生したTRPに対応するリンクに対してリンク回復プロシージャを行うことができないという問題を解決するために、本発明の実施例は対応する解決方法を提供し、これにより、NRシステムはリンク失敗が発生したTRPに対応するリンクを回復し、システムの信頼性を向上させることができる。
【0035】
以下、添付した図面を参照しながら本発明の様々な実施例について説明する。なお、これらの実施例は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0036】
<第一側面の実施例>
本発明の実施例では無線通信方法が提供され、端末装置側から説明が行われる。該端末装置は少なくとも2つのTRPに関連している。
【0037】
本発明の実施例によれば、リンク回復プロシージャを行うTRPに基づいてPDCCHを監視するためのQCLパラメータを確定できる。このようにする利点は、端末装置が基地局のフィードバックを受信した後に、端末装置は該TRPとPDCCHとの間の関係に基づいて、適切なQCLパラメータを用いて該PDCCHを監視し、システムの信頼性を向上させることができることにある。
【0038】
図4に示すように、1つのPDCCHがTRP#2(リンク失敗)により送信されるときに、端末装置が基地局のフィードバックを受信した後に、端末装置は該PDCCHを監視するためのQCLパラメータをリセットする必要がある。このようにする利点は、1つのみのPDCCHがリンクの失敗したTRPにより送信されるときに、UEは該PDCCHを監視するためのQCLパラメータをリセットすることにある。
【0039】
図5に示すように、
図4の状況に対応して、1つのPDCCHがTRP#1(リンク正常)により送信されるときに、端末装置が基地局のフィードバックを受信した後に、端末装置は該PDCCHを監視するためのQCLパラメータをリセットする必要がない。このようにする利点は、端末装置が該PDCCHを監視するためのQCLパラメータを誤って調整するのを避け、下りリンク制御チャネルの信頼性の低下を回避し得ることにある。
【0040】
図6は本発明の実施例における無線通信方法を示す図である。
図6に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0041】
601:前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視する。
【0042】
そのうち、前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号にうちから確定される(identified)。
【0043】
本発明の実施例によれば、UEが複数のTRPに関連付けられる場合、UEはビーム失敗が発生したTRPに基づいて、基地局側のビーム失敗フィードバックを受信した後に、確定済みの(測定され選択された)ビーム回復用の参照信号を用いて該TRPに関連付けられるPDCCHをより確実に監視するように保証できる。UEが該TRPでリンク失敗を経たので、該TRPに関連付けられるPDCCHの監視に使用される元のビーム方向は信頼できなくなる。よって、基地局側のビーム失敗フィードバックを受信した後に、該PDCCHのビーム方向は前に確定された候補ビーム(identified candidate beam)に対応するビーム方向にリセットされる。これにより、UEは前に確定された候補ビームに対応するビーム方向に従って該PDCCHを監視する。
【0044】
本発明の実施例では、上述のTRPは以下のもの少なくとも1つと同等であり、即ち、
制御リソース集合プール(CORESET pool);及び
伝送設定指示状態(Transmission configuration indication state、TCI state)
である。
【0045】
本発明の実施例では、端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、端末装置に上述の少なくとも2つのTRPのための制御リソース集合(CORESETs)が設定されていることを指す。例えば、端末装置にサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一制御リソース集合及び第二制御リソース集合が設定されており、該第一制御リソース集合にCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されてり、かつ該第二制御リソース集合に値が1のCORESETPoolIndexが設定されている場合、該端末装置は2つのTRPに関連していると見なす。即ち、幾つかの実施例において、端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、端末装置にサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一制御リソース集合及び第二制御リソース集合が設定されており、そのうち、該第一制御リソース集合にCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されおり、かつ該第二制御リソース集合に値が1のCORESETPoolIndexが設定されていることを指す。
【0046】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、第一参照信号は第一TRPに関連していることはRRCシグナリングにより指示される。
【0047】
例えば、上述のRRCシグナリングにより上述の第一参照信号に対応するTRPのIDを指示し、即ち、該TRPのIDにより該第一参照信号は第一TRPに関連していることを指示する。このようにして、RRCシグナリングによって候補ビーム(candidate beam)と、対応するTRPとの間の関係を明示的に設定することで、UEはビーム失敗(リンク失敗)が発生したTRPに基づいて対応するビーム回復用の候補ビームを正確に見つけることができる。
【0048】
また、例えば、上述のRRCシグナリングとは、上述の第一TRPを指示するためのRRCシグナリングを指し、即ち、該RRCシグナリングは第一TRPに作用するため、該RRCシグナリングにより指示される、第一参照信号は第一TRPに関連していることを確定できる。これにより、異なるTRPについての複数のRRCシグナリングによって候補ビームと、対応するTRPとの間の関係を指示することで、UEはビーム失敗(リンク失敗)が発生したTRPに基づいて、対応するビーム回復用の候補ビームを正確に見つけることができる。該方法では、異なるTRPに作用する参照信号に対して組分けを行う(複数のRRCシグナリングに分ける)ことで、端末装置は各組(RRCシグナリング)とTRPとの間の関係によって各組(RRCシグナリング)に含まれる参照信号とTRPとの間の関係を把握できる。このようにして、各候補ビームとTRPとの関連付けを1つずつ指示するのを避け、シグナリングオーバーヘッドを減少させることができる。
【0049】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、上述の第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、該第一参照信号は1つの候補ビーム参照信号リストにおいて上述の第一TRPに関連付けられる候補ビーム参照信号のうちから確定され(identified)、又は、該第一参照信号は上述の第一TRPのための1つの候補ビーム参照信号リストのうちから確定される(identified)ことを指す。
【0050】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと第一参照信号に関連付けられる上述の第一TRPは同じであるとは、該第二下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合(CORESET)において監視され、かつ該制御リソース集合(CORESET)に関連付けられるTRPと上述の第一TRPは同じであることを指す。即ち、該第二下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において監視され、かつ該制御リソース集合に関連付けられるTRPと第一参照信号に関連付けられるTRPは同じである場合、端末装置は該第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータ(antenna port quasi-collocation parameters)に基づいて、該制御リソース集合において上述の第二下りリンク制御情報を監視する。
【0051】
本発明の実施例では、端末装置は上述の第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいて上述の第一下りリンク制御情報を受信する。即ち、上述の第一下りリンク制御情報を受信するアンテナポートQCLパラメータと上述の第二下りリンク制御情報を監視するためのアンテナポートQCLパラメータは同じであり、ともに、第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じである。
【0052】
本発明の実施例では、上述の第一下りリンク制御情報は上述の第一TRPにも関連している。これにより、第一下りリンク制御情報(BFRR)の送信と、ビーム方向がリセットされる後続の第二下りリンク制御情報(PDCCH)の送信との時間間隔を減少させ、システムパフォーマンスを向上させることができる。例えば、異なるTRPの間のインタラクションタイムが比較的長いときに、第一下りリンク制御情報及びビーム方向がリセットされる後続の第二下りリンク制御情報は異なるTRPにより送信される場合、第一下りリンク制御情報は1つのTRPにより送信された後に、もう1つのTRPはかなり長い時間の後に該送信を確認でき、その後、その第二下りリンク制御情報の送信のビーム方向を調整できるため、比較的高いレイテンシーを来し、システムパフォーマンスを低下させることがある。
【0053】
幾つかの実施例において、第一下りリンク制御情報は第一TRPに関連しているとは、第一下りリンク制御情報はBFRサーチスペースで受信され、かつ該BFRサーチスペースは上述の第一TRPに関連していることを指す。
【0054】
幾つかの実施例において、第一下りリンク制御情報は第一TRPに関連しているとは、第一下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において受信され、かつ該制御リソース集合は上述の第一TRPに関連していることを指す。
【0055】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、
図6に示すように、端末装置は上述の第一下りリンク制御情報を受信する前に、該方法はさらに次のステップを含む。
【0056】
600:前記端末装置はネットワーク装置に第二情報を送信し、前記第二情報は前記第一参照信号の索引(index)及び/又は前記第一TRPの索引(index)に関連している。
【0057】
これにより、ネットワーク装置は該TRPの索引及び該参照信号の索引に基づいて上述の第一参照信号を確定し、そして、該参照信号の空間情報(QCLパラメータ)に基づいて上述の第一下りリンク制御情報及び/又は上述の第二下りリンク制御情報を送信できる。幾つかの実施例において、該第一参照信号の索引はqnewと表される。
【0058】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、第二下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において監視され、該制御リソース集合の索引は0である。即ち、該第二下りリンク制御情報は索引が0の制御リソース集合CORESET#0において監視される。これにより、該CORESET#0に対応するTRPと前述の第一参照信号に関連付けられるTRPは同じである(ともに第一TRPである)場合、端末装置は該第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいてCORESET#0において該第二下りリンク制御情報を監視できる。また、本発明はこれに限定されず、該制御リソース集合の索引は0以外の他のIDであっても良い。
【0059】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、端末装置は上述の第一下りリンク制御情報を受信した後ということは、該端末装置は該第一下りリンク制御情報の最後の1つのシンボルを受信してからの28個のシンボルの後ということを指す。それ以前は、端末装置は他のビームを用いて上述の第一TRPに関連付けられる下りリンク制御情報を受信できるが、本発明はこれについて限定しない。
【0060】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、端末装置はプライマリーセルで上述の第二下りリンク制御情報を監視しても良く、セカンダリーセルで上述の第二下りリンク制御情報を監視しても良い。ここで、プライマリーセルは例えばPCell、PSCellなどであり、セカンダリーセルは例えばSCellなどである。なお、それらの定義については関連技術を参照できるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0061】
以下、1つの具体例と併せて本発明の実施例の方法について説明する。
【0062】
この例では、UEが動作するセルはPCellであり、第二下りリンク制御情報を監視するための制御リソース集合はCORESET#0であり、かつUEは2つのTRPに関連している(又は、UEに設定される制御リソース集合は2つのTRPに関連しているといっても良い)ことを例とする。
【0063】
そのうち、UEに設定される制御リソース集合は2つのTRPに関連していることは例えば、1つのUEにサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一CORESETs及び第二CORESETsが設定されており、これらの第一CORESETsにCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されており、かつこれらの第二CORESETsに値が1のCORESETPoolIndexが設定されていることである。この場合、該UEは2つのTRPに関連していると見なす。
【0064】
上述の条件は英語で記述すると、次のようになる。
【0065】
【表1】
この例では、UEはTRP#0に関連している参照信号を検出する(例えば、CORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されているCORESETに関連している参照信号を検討する)ことで、TRP#0に関連しているリンクにビーム失敗(リンク失敗)が発生したことを発見したとし、この場合、UEは対応するリンク回復プロシージャを起動する。
図7は該リンク回復プロシージャを示す図である。
図7に示すように、該リンク回復プロシージャではUEは以下のステップを実行できる。
【0066】
ステップ1:UEは基地局(gNB TRP#0)に上りリンク情報(前述の第二情報)を送信し、該上りリンク情報は例えば、PRACHにより送信されても良く又はPUCCHにより送信されても良く、該上りリンク情報は確定された候補ビーム参照信号(identified candidate beam RS(前述の第一参照信号))に関連している情報(例えば、該第一参照信号の索引であり、qnewと表されても良い)であっても良く、該上りリンク情報は該参照信号に関連付けられるTRPのindex(TRP#0)であっても良い。なお、qnewの取得方式については前述のとおりであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0067】
ステップ2:UEは上述の参照信号(該参照信号の索引はqnewである)に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいてビーム失敗回復フィードバック(BFRR(前述の第一下りリンク制御信号))を受信する。
【0068】
上述のBFRRはステップ1のフィードバックであり、それはC-RNTI又はMCS-C-RNTIによりスクランブルされるDCI formatであっても良く、C-RNTIによりスクランブルされるDCI formatであって、PUSCHをスケジューリングするためのDCI formatであっても良い。
【0069】
ステップ3:UEは上述のBFRRの最後の1つのシンボルからの28個のシンボルを受信した後に、CORESET#0がTRP#0に対応するときに、言い換えれば、CORESET#0のCORESETPoolIndexと上述の参照信号に関連付けられるCORESETPoolIndexは同じであるときに、UEは上述の参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいてCORESET#0においてPDCCHを監視する。
【0070】
そのうち、
図7に示すように、UEは上述のBFRRの最後の1つのシンボルを受信した後、かつ上述の28個のシンボルの前に、UEはさらに、他のTRP(
図7に示すTRP#1)からPDCCHを監視し受信できる。
【0071】
図8は
図7の状況に対応する状況を示すである。
図8に示すように、他の条件が類似しているが、CORESET#0がTRP#1に関連しており、この場合、CORESET#0に関連付けられるQCLパラメータは調整されることがなく、即ち、
図7における上述のステップ3はない。
【0072】
なお、上述の
図6などは本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれらに限定されない。例えば、幾つかの操作(ステップ)を適切に調整したり、増減したりすることができる。また、当業者は、上述の
図6などの記載に限られず、上述の内容に基づいて適切な変形を行うこともできる。
【0073】
本発明の実施例における方法によれば、リンク回復が発生したTRPに基づいて、PDCCH(第二下りリンク制御情報)を監視するためのQCLパラメータを確定することで、端末装置は基地局のフィードバックを受信した後に、端末装置は該TRPとPDCCHとの間の関係に基づいて、適切なQCLパラメータを用いて該PDCCHを監視し、システムの信頼性を向上させることができる。
【0074】
<第二側面の実施例>
本発明の実施例では無線通信方法が提供され、端末装置側から説明が行われる。該端末装置は少なくとも2つのTRPに関連している。
【0075】
本発明の実施例によれば、リンク回復プロシージャを実行するTRPに基づいてPUCCHを送信するための空間フィルター及び/又はパワー制御パラメータを確定できる。このようにする利点は、端末装置は基地局のフィードバックを受信した後に、端末装置はPUCCHが該TRPにより送信されるかに基づいて、適切な空間フィルター及び/又はパワー制御パラメータを用いて該PUCCHを送信し、システムの信頼性を向上させることができることにある。
【0076】
図9に示すように、PUCCHがTRP#2(リンク失敗)へ送信されるときに、端末装置は基地局のフィードバックを受信した後に、端末装置は該PUCCHを送信するための空間フィルター及び/又はパワー制御パラメータをリセットする必要がある。このようにする利点は、PUCCHがリンクの失敗したTRPへ送信されるときにのみ、UEは該PUCCHを送信するための空間フィルター及び/又はパワー制御パラメータをリセットすることにある。
【0077】
図10に示すように、
図9の状況に対応して、PUCCHがTRP#1(リンク正常)へ送信されるときに、端末装置は基地局のフィードバックを受信した後に、端末装置は該PUCCHを送信するための空間フィルター及び/又はパワー制御パラメータをリセットする必要がない。このようにする利点は、端末装置がPUCCHを送信するための空間フィルターを誤って調整するのを避け、上りリンク制御チャネルの信頼性の低下を回避できる。
【0078】
図11は本発明の実施例における無線通信方法を示す図である。
図11に示すように、該方法は次のステップを含む。
【0079】
1101:前記端末装置はビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関する空間フィルター及び/又はパワーに基づいて第一上りリンク制御情報を送信する。
【0080】
そのうち、前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【0081】
本発明の実施例によれば、UEが複数のTRPに関連付けられる場合、UEはビーム失敗が発生したTRPに基づいて、基地局側のビーム失敗フィードバックを受信した後に、確定済みの(測定され選択された)ビーム回復用の参照信号を使用して該TRPに関連付けられるPUCCHをより確実に送信するように保証できる。UEが該TRPでリンク失敗を経たので、該TRPに関連付けられるPUCCHの送信に使用される元のビーム方向は信頼できなくなる。よって、基地局側のビーム失敗フィードバックを受信した後に、該PUCCHのビーム方向は受信の前に確定された候補ビーム(identified candidate beam)に対応するビーム方向にリセットされる。これにより、UEは受信の前に確定された候補ビームに対応するビーム方向に従って該PUCCHを送信する。
【0082】
本発明の実施例では、上述のTRPは以下のものうちの少なくとも1つと同等であり、即ち、
制御リソース集合プール(CORESET pool);及び
伝送設定指示状態(Transmission configuration indication state、TCI state)
である。
【0083】
本発明の実施例では、端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、端末装置に上述の少なくとも2つのTRPのための制御リソース集合(CORESETs)が設定されていることを指す。例えば、端末装置にサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一制御リソース集合及び第二制御リソース集合が設定されており、該第一制御リソース集合にCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されており、かつ該第二制御リソース集合に値が1のCORESETPoolIndexが設定されている場合、該端末装置は2つのTRPに関連していると見なす。即ち、幾つかの実施例において、端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、端末装置にサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一制御リソース集合及び第二制御リソース集合が設定されており、そのうち、該第一制御リソース集合にCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されており、かつ該第二制御リソース集合に値が1のCORESETPoolIndexが設定されていることを指す。
【0084】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、第一参照信号は第一TRPに関連していることはRRCシグナリングにより指示される。
【0085】
例えば、上述のRRCシグナリングにより上述の第一参照信号に対応するTRPのIDを指示し、即ち、該TRPのIDにより該第一参照信号は第一TRPに関連していることを指示する。これにより、RRCシグナリングによって候補ビーム(candidate beam)と、対応するTRPとの間の関係を明示的に設定することで、UEはビーム失敗(リンク失敗)が発生したTRPに基づいて対応するビーム回復用の候補ビームを正確に見つけることができる。
【0086】
また、例えば、上述のRRCシグナリングは上述の第一TRPを指示するためのRRCシグナリングであり、即ち、該RRCシグナリングは第一TRPに作用するため、該RRCシグナリングにより指示される、第一参照信号は第一TRPに関連していることを決定できる。これにより、異なるTRPについての複数のRRCシグナリングによって、候補ビームと、対応するのTRPとの間の関係を指示することで、UEはビーム失敗(リンク失敗)が発生したTRPに基づいて対応するビーム回復用の候補ビームを正確に見つけることができる。該方法では異なるTRPに作用する参照信号に対して組分けを行う(複数のRRCシグナリングに分かる)ことで、端末装置は各組(RRCシグナリング)とTRPとの間の関係に基づいて各組(RRCシグナリング)に含まれる参照信号とTRPとの間の関係を把握できる。このようにして、各候補ビームとTRPとの間の関連付けを1つずつ指示するのを避け、シグナリングオーバーヘッドを減少させることができる。
【0087】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、上述の第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号にうちから確定されるとは、該第一参照信号は1つの候補ビーム参照信号リストにおいて上述の第一TRPに関連付けられる候補ビーム参照信号のうちから確定され(identified)、又は、該第一参照信号は上述の第一TRPのための1つの候補ビーム参照信号リストのうちから確定される(identified)ことを指す。
【0088】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと第一参照信号に関連付けられる上述の第一TRPは同じであるとは、上述の第一上りリンク制御情報をトリガーするDCIを受信するための制御リソース集合に関連付けられるTRPは前述の第一TRPと同じであることを指す。即ち、1つのPUCCHの伝送がDCIによりトリガーされ、かつ該DCIを受信するためのCORESETが第一TRPに関連付けられる場合、該PUCCHの伝送は該第一TRPに関連している。
【0089】
例えば、1つのDCIに対応するCORESETがTRP#0に関連しており、該DCIが1つのPDSCHをスケジューリングしており、かつ1つのPUCCHの伝送が対応するHARQ-ACK情報のフィードバックのために用いられると指示している。このような場合、該PUCCHの送信はTRP#0に関連していると言える。
【0090】
また、例えば、1つのDCIに対応するCORESETがTRP#0に関連しており、該DCIが少なくとも1つのPDSCHをアクティブにしており、かつ1つのPUCCHの伝送が対応するPDSCHのHARQ-ACK情報のフィードバックのために用いられると指示している。このような場合、該PUCCHの送信はTRP#0に関連していると言える。
【0091】
これにより、PUCCHに対応するDCIとTRPとの間の関係を対比することで、UEはビーム失敗(リンク失敗)が発生したTRPに基づいて、対応する、空間関係をリセットする必要があるPUCCHの伝送を正確に見つけることができる。これによって、UEは正確なビームを用いてPUCCHを送信し、システムパフォーマンスを向上させることができる。
【0092】
上述の実施例では、該第一上りリンク制御情報は1つのDCI formatに関連付けられ、該DCI formatを受信するためのCORESETに関連付けられるTRPは上述の第一TRPと同じである。
【0093】
上述の実施例では、該第一上りリンク制御情報は1つのDCI formatに関連付けられるとは、該DCI formatは該第一上りリンク制御情報をトリガーするために用いられることを指す。例えば、前記第一上りリンク制御情報の伝送はCORESETにおいて受信されたPDCCHに対応するDCI formatによりトリガーされ、該CORESETは第一TRPと関連付けられる。
【0094】
本発明の実施例では、他の幾つかの実施例において、第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと第一参照信号に関連付けられる上述の第一TRPは同じであるとは、前記第一上りリンク制御情報に対応する、空間設定(spatial setting)を確定するための参照信号は前記第一TRPに関連付けられる、ビーム失敗検出のための参照信号(reference signal for beam failure detection)及び/又は回復候補ビーム確定のための参照信号(reference signal for identifying the candidate beam for recovery)と同じであることを指す。即ち、1つのPUCCHの伝送に対応する、空間設定を確定するための参照信号が第一TRPに関連している第一参照信号と同じである場合、該PUCCHの伝送は該第一TRPに関連しており、そのうち、第一参照信号とはビーム失敗検出のための参照信号又は回復候補ビーム確定のための参照信号を指す。
【0095】
例えば、CSI-RS#1が1つの、TRP#0に関連している、ビーム失敗検出のための参照信号であり、これと同時に、CSI-RS#1も1つの、PUCCHの伝送に対応するPUCCHリソースの空間設定(spatial setting)参照信号(reference signal)である。このような場合、該PUCCH伝送はTRP#0に関連していると言える。
【0096】
これにより、ビーム失敗回復(ビーム失敗検出及び/又は候補ビーム確定)のための参照信号とTRPとの間の関係により、UEはビーム失敗(リンク失敗)が発生したTRPに基づいて、対応する、空間関係をリセットする必要があるPUCCHの伝送を正確に見つけることができる。これによって、UEは正確なビームを使用してPUCCHを送信し、システムパフォーマンスを向上させることができる。
【0097】
本発明の実施例では、他の幾つかの実施例において、第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと第一参照信号に関連付けられる上述の第一TRPは同じであるとは、前記第一上りリンク制御情報に対応するリソースに関連付けられるTRPは前述の第一TRPと同じであることを指す。幾つかの実施例において、該第一上りリンク制御情報に対応するリソースに関連付けられるTRPのIDはRRCシグナリングにより指示されても良い。即ち、RRCシグナリングにより、1つのPUCCHの伝送に対応するPUCCHリソースが第一TRPに関連していることを指示する場合、該PUCCHの伝送は該第一TRPに関連している。
【0098】
例えば、1つのPUCCHの伝送に対応するリソースがPUCCH-Resource#1である。RRCシグナリングの指示によれば、PUCCH-Resource#1はTRP#0と関連付けられる。このような場合、該PUCCHの伝送はTRP#0に関連していると言える。
【0099】
これにより、RRCシグナリングによりPUCCHリソースとTRPとの間の関係を明示的に設定することで、UEはビーム失敗(リンク失敗)が発生したTRPに基づいて、対応する空間関係リセット要のPUCCH伝送を正確に見つけることができる。これによって、UEは正確なビームを用いてPUCCHを送信し、システムパフォーマンスを向上させることができる。
【0100】
本発明の実施例では、上述の第一下りリンク制御情報も上述の第一TRPに関連している。これにより、第一下りリンク制御情報(BFRR)の送信と、ビーム方向がリセットされる後続の第一上りリンク制御情報(PUCCH)の送信との時間間隔を減少させ、システムパフォーマンスを向上させることができる。例えば、異なるTRPの間のインタラクションタイムが比較的長いときに、第一下りリンク制御情報と、ビーム方向がリセットされる後続の第一上りリンク制御情報とは異なるTRPにより送信されるときに、第一下りリンク制御情報は1つのTRPにより送信された後に、もう1つのTRPはかなり長い時間の後に該送信を確認でき、その後、その第一上りリンク制御情報の受信のビーム方向を調整でき、これは比較的高いレイテンシーを来し、システムパフォーマンスを低下させることがある。
【0101】
幾つかの実施例において、第一下りリンク制御情報は第一TRPに関連しているとは、第一下りリンク制御情報はBFRサーチスペースで受信され、かつ該BFRサーチスペースは上述の第一TRPに関連していることを指す。
【0102】
幾つかの実施例において、第一下りリンク制御情報は第一TRPに関連しているとは、第一下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において受信され、かつ該制御リソース集合は上述の第一TRPに関連していることを指す。
【0103】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、
図11に示すように、端末装置は上述の第一下りリンク制御情報を受信する前に、該方法はさらに次のステップを含む。
【0104】
1100:前記端末装置はネットワーク装置に第二情報を送信し、前記第二情報は前記第一参照信号の索引(index)及び/又は前記第一TRPの索引(index)に関連している。
【0105】
これにより、ネットワーク装置は該TRPの索引及び該参照信号の索引に基づいて上述の第一参照信号を確認し、そして、該参照信号の空間情報(QCLパラメータ)に基づいて上述の第一下りリンク制御情報を送信し及び/又は上述の第一上りリンク制御情報を受信できる。幾つかの実施例において、該第一参照信号の索引はqnewと表される。
【0106】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、端末装置は上述の第一下りリンク制御情報を受信した後ということは、該端末装置は該第一下りリンク制御情報の最後の1つのシンボルを受信してからの28個のシンボルの後ということを指す。それ以前は、端末装置は他のビームを用いて上述の第一TRPに関連付けられる下りリンク制御情報を受信できるが、本発明はこれについて限定しない。
【0107】
本発明の実施例では、幾つかの実施例において、端末装置はプライマリーセルで上述の第一上りリンク制御情報を送信しても良く、セカンダリーセルで上述の第一上りリンク制御情報を送信しても良い。ここで、プライマリーセルは例えばPCell、PSCellなどであり、セカンダリーセルは例えばSCellなどである。なお、それらの定義については関連技術を参照できるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0108】
以下、1つの具体例と併せて本発明の実施例における方法について説明する。
【0109】
この例では、UEが作動するセルはPCellであり、かつUEは2つのTRPに関連している(又は、UEに設定される制御リソース集合は2つのTRPに関連していると言っても良い)ことを例とする。
【0110】
そのうち、UEに設定される制御リソース集合は2つのTRPに関連しているとは例えば、1つのUEにサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一CORESETs及び第二CORESETsが設定されており、これらの第一CORESETsにCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されており、かつこれらの第二CORESETsに値が1のCORESETPoolIndexが設定されていることである。この場合、該UEは2つのTRPに関連していると見なす。
【0111】
上述の条件は英語で記述すると、次のようになる。
【0112】
【表2】
この例では、UEはTRP#0に関連している参照信号を検出する(例えば、CORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されているCORESETに関連している参照信号を検出する)ことで、TRP#0に関連しているリンクにビーム失敗(リンク失敗)が発生したことを発見したとし、この場合、UEは対応するリンク回復プロシージャを起動する。
図12は該リンク回復プロシージャを示す図である。
図12に示すように、該リンク回復プロシージャではUEは以下のステップを実行できる。
【0113】
ステップ1:UEは基地局(gNB TRP#0)に上りリンク情報(前述の第二情報)を送信し、該上りリンク情報は例えば、PRACHにより送信されても良く又はPUCCHにより送信されても良く、該上りリンク情報は、確定された候補ビーム参照信号(identified candidate beam RS(前述の第一参照信号))に関連している情報(例えば、該第一参照信号の索引であり、qnewと表されても良い)であっても良く、該参照信号に関連付けられるTRPのindex(TRP#0)であっても良い。なお、qnewの取得方式について前述のとおりであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0114】
ステップ2:UEは上述の参照信号(該参照信号の索引はqnewである)に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいてビーム失敗回復フィードバック(BFRR(前述の第一下りリンク制御信号))を受信する。
【0115】
上述のBFRRはステップ1のフィードバックであり、それはC-RNTI又はMCS-C-RNTIによりスクランブルされるDCI formatであっても良く、又は、C-RNTIによりスクランブルされるDCI formatであって、PUSCHをスケジューリングするためのDCI formatであっても良い。
【0116】
ステップ3:UEは上述のBFRRの最後の1つのシンボルを受信してからの28個のシンボルの後に、UEはTRP#0に第一上りリンク制御情報(PUCCH)を送信するときに、UEは上述の参照信号に対応する空間フィルター及び/又は上述の参照信号に対応するパワーに基づいて該PUCCHを送信する。また、パワー制御パラメータはqu=0、l=0である。そのうち、qu及びlの意味については関連技術を参照できる。
【0117】
そのうち、
図12に示すように、UEは上述のBFRRの最後の1つのシンボルを受信した後、かつ上述の28個のシンボルの前に、UEはさらに、他のTRP(
図12に示すTRP#1)に上りリンク制御情報(PUCCH)を送信できる。
【0118】
図13は
図12の状況に対応する状況を示す図である。
図13に示すように、他の条件が類似しているが、上りリンク制御情報(PUCCH)がTRP#1に関連しており、この場合、該PUCCHの送信に対応する空間フィルター又はパワーは調整されることが無く、即ち、
図12における上述のステップ3は無い。
【0119】
第一上りリンク制御情報の伝送とTRPとの間の関係については前に既に説明されているので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0120】
なお、上述の
図11などは本発明の実施例を説明するためのものであるが、本発明はこれら限定されない。例えば、幾つかの操作(ステップ)を適切に調整したり、増減したりすることができる。また、当業者は上述の
図11などの記載に限らず、上述の内容に基づいて適切な変形を行うこともできる。
【0121】
本発明の実施例における方法によれば、リンク回復が発生したTRPに基づいてPUCCH(第一上りリンク制御情報)を送信するための空間フィルター及び/又はパワー制御パラメータを確定することで、端末装置は基地局のフィードバックを受信した後に、端末装置はPUCCHが該TRPにより送信されるかに基づいて、適切な空間フィルター及び/又はパワー制御パラメータを用いて該PUCCHを送信し、システムの信頼性を向上させることができる。
【0122】
<第三側面の実施例>
本発明の実施例では無線通信方法が提供され、ネットワーク側から説明が行われる。該方法は第一側面又は第二側面の実施例における方法に対応するネットワーク側の処理であり、ここでは第一側面及び第二側面の実施例と同じ内容の重複説明を省略する。
【0123】
本発明の実施例では、該方法の実行主体(ネットワーク装置という)は例えば、第一側面の実施例及び第二側面の実施例において端末装置との間にビーム失敗(又はリンク失敗)が発生したTRP、例えば、
図4及び
図5に示すTRP#2、又は
図9及び
図10に示すTRP#2、又は
図7に示すTRP#0、又は
図12に示すTRP#0である。
【0124】
図14は発明の実施例における無線通信方法の一例を示す図である。
図14に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0125】
1401:ネットワーク装置が端末装置に設定情報を送信し、前記設定情報は前記端末装置が少なくとも2つのTRPに関連するように設定し;
1402:前記ネットワーク装置は前記端末装置送信の第二情報を受信し、前記第二情報は第一参照信号の索引及び/又は前記第一参照信号に関連付けられるTRPの索引(index)に関連しており;及び
1403:前記ネットワーク装置は前記第二情報に基づいて前記第一参照信号を確定し、そして、前記端末装置に第一下りリンク制御情報を送信する。
【0126】
これにより、第一側面の実施例の方法に対応して、上述の第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視できる。そのうち、前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。なお、端末装置側の処理については第一側面の実施例で既に詳細に説明されているから、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0127】
また、第二側面の実施例の方法に対応して、上述の第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関する空間フィルター及び/又はパワーに基づいて第一上りリンク制御情報を送信できる。そのうち、前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号にうちから確定される(identified)。なお、端末装置側の処理については第二側面の実施例で既に詳細に説明されているため、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0128】
なお、上述の
図14は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、各操作間の実行順序を適切に調整したり、幾つかの操作を増減したりすることができる。また、当業者は
図14の記載に限られず、上述の内容に基づいて適切な変形を行うこともできる。
【0129】
本発明の実施例の方法によれば、ネットワーク装置は端末報告の第二情報に基づいてリンク失敗が発生したTRP及び対応するリンク回復用の第一参照信号を確定できる。ネットワーク装置は第二情報を受信して第一参照信号を確定した後に、基地局のフィードバック(第一下りリンク制御情報)を送信できる。該基地局のフィードバック(第一下りリンク制御情報)を送信した後に、ネットワーク装置は該参照信号に対応するTRPとPDCCH(第二下りリンク制御情報)又はPUCCH(第一上りリンク制御情報)との間の関係に従って、第一参照信号に基づいて適切な空間方向を用いて該PDCCHを送信し又は該PUCCHを受信し、システムの信頼性を向上させることができる。
【0130】
<第四側面の実施例>
本発明の実施例では無線通信装置が提供され、該装置は例えば端末装置であっても良く、端末装置に配置される1つ又は複数の部品又はアセンブリであって良い。
【0131】
図15は本発明の実施例における無線通信装置の一例を示す図である。該装置が問題を解決する原理は第一側面の実施例の方法と類似しているため、その具体的な実施については第一側面の実施例の方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じである重複説明を省略する。
【0132】
図15に示すように、本発明の実施例の無線通信装置1500は監視ユニット1501を含み、それは前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視する。
【0133】
そのうち、前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【0134】
幾つかの実施例において、前記第一参照信号は前記第一TRPに関連していることはRRCシグナリングにより指示される。例えば、前記RRCシグナリングは前記第一参照信号に対応するTRPのIDを指示する。また、例えば、前記RRCシグナリングは前記第一TRPを指示するためのRRCシグナリングである。
【0135】
幾つかの実施例において、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、前記第一参照信号は1つの候補ビーム参照信号リストにおいて前記第一TRPに関連付けられる候補ビーム参照信号のうちから確定される(identified)ことを指す。
【0136】
幾つかの実施例において、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、前記第一参照信号は前記第一TRPのための1つの候補ビーム参照信号リストのうちから確定される(identified)ことを指す。
【0137】
幾つかの実施例において、前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、前記端末装置に前記少なくとも2つのTRPのための制御リソース集合(CORESETs)が設定されていることを指す。
【0138】
幾つかの実施例において、前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、前記端末装置にサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一制御リソース集合及び第二制御リソース集合が設定されており、そのうち、前記第一制御リソース集合にCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されており、かつ前記第二制御リソース集合に値が1のCORESETPoolIndexが設定されていることを指す。
【0139】
幾つかの実施例において、前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであるとは、前記第二下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合(CORESET)において監視され、かつ前記制御リソース集合(CORESET)に関連付けられるTRPと前記第一TRPは同じであることを指す。
【0140】
幾つかの実施例において、
図15に示すように、該装置1500はさらに次のものを含む。
【0141】
受信ユニット1502:前記第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいて前記第一下りリンク制御情報を受信する。
【0142】
幾つかの実施例において、前記第一下りリンク制御情報は前記第一TRPに関連している。幾つかの実施例において、前記第一下りリンク制御情報は前記第一TRPに関連しているとは、前記第一下りリンク制御情報はBFRサーチスペースで受信され、かつ前記BFRサーチスペースは前記第一TRPに関連していることを指す。幾つかの実施例において、前記第一下りリンク制御情報は前記第一TRPに関連しているとは、前記第一下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において受信され、かつ前記制御リソース集合は前記第一TRPに関連していることを指す。
【0143】
幾つかの実施例において、
図15に示すように、該装置1500はさらに次のものを含む。
【0144】
送信ユニット1503:前記端末装置が前記第一下りリンク制御情報を受信する前に、ネットワーク装置に前記第一参照信号の索引(index)を送信する。
【0145】
幾つかの実施例において、前記第二下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において監視され、前記制御リソース集合の索引は0である。
【0146】
幾つかの実施例において、前記端末装置は前記第一下りリンク制御情報を受信した後ということは、前記端末装置は前記第一下りリンク制御情報の最後の1つのシンボルを受信してからの28個のシンボルの後ということを指す。
【0147】
幾つかの実施例において、前記監視ユニット1501はプライマリーセル(PCell or PSCell)又はセカンダリーセル(SCell)で前記第二下りリンク制御情報を監視する。
【0148】
幾つかの実施例において、前記TRPは制御リソース集合プール(CORESET pool)及び伝送設定指示状態(TCI state)のうちの少なくとも1つと同等である。
【0149】
なお、以上、本発明に係る各部品又はモジュールについて説明したが、本発明はこれらに限定されない。本発明の実施例における無線通信装置1500はさらに、他の部品又はモジュールを含んでも良いが、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0150】
また、便宜のため、
図15には各部品又はモジュール間の接続関係又は信号の方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。これらの各部品又はモジュールは例えば処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現され得るが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0151】
本発明の実施例によれば、第一側面の実施例に対応して、システムの信頼性を向上させることができる。
【0152】
<第五側面の実施例>
本発明の実施例では無線通信装置が提供され、該装置は例えば端末装置であっても良く、端末装置に配置される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良い。
【0153】
図16は本発明の実施例における無線通信装置の一例を示す図であり、該装置が問題を解決する原理は第二側面の実施例の方法と類似しているため、その具体的な実施については第二側面の実施例の方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じである重複説明を省略する。
【0154】
図16に示すように、本発明の実施例の無線通信装置1600は第一送信ユニット1601を含み、それは前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、第一参照信号に関する空間フィルター及び/又はパワーに基づいて第一上りリンク制御情報を送信する。
【0155】
そのうち、前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【0156】
幾つかの実施例において、前記第一参照信号は前記第一TRPに関連していることはRRCシグナリングにより指示される。例えば、前記RRCシグナリングは前記第一参照信号に対応するTRPのIDを指示する。また、例えば、前記RRCシグナリングは前記第一TRPを指示するためのRRCシグナリングである。
【0157】
幾つかの実施例において、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、前記第一参照信号は1つの候補ビーム参照信号リストにおいて前記第一TRPに関連付けられる候補ビーム参照信号のうちから確定される(identified)ことを指す。
【0158】
幾つかの実施例において、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、前記第一参照信号は前記第一TRPのための1つの候補ビーム参照信号リストのうちから確定される(identified)ことを指す。
【0159】
幾つかの実施例において、前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、前記端末装置に前記少なくとも2つのTRPのための制御リソース集合(CORESETs)が設定されていることを指す。
【0160】
幾つかの実施例において、前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、前記端末装置にサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一制御リソース集合及び第二制御リソース集合が設定されており、そのうち、前記第一制御リソース集合にCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されており、かつ前記第二制御リソース集合に値が1のCORESETPoolIndexが設定されていることを指す。
【0161】
幾つかの実施例において、前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであるとは、以下のことのうちの少なくとも1つを指し、即ち、
前記第一上りリンク制御情報をトリガーするDCIを受信するための制御リソース集合に関連付けられるTRPは前記第一TRPと同じであり;
前記第一上りリンク制御情報に対応する、空間設定を確定するための参照信号は前記第一TRPに関連付けられるビーム失敗検出のための及び/又は回復候補ビーム確定のための参照信号と同じであり;及び
前記第一上りリンク制御情報に対応するリソースに関連付けられるTRPは前記第一TRPと同じである。
【0162】
幾つかの実施例において、前記第一上りリンク制御情報に対応するリソースに関連付けられるTRPのIDはRRCシグナリングにより指示される。
【0163】
幾つかの実施例において、
図16に示すように、該装置1600はさらに次のものを含む。
【0164】
受信ユニット1602:前記第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいて前記第一下りリンク制御情報を受信する。
【0165】
幾つかの実施例において、前記第一下りリンク制御情報は前記第一TRPに関連している。幾つかの実施例において、前記第一下りリンク制御情報は前記TRPに関連しているとは、前記第一下りリンク制御情報はBFRサーチスペースで受信され、かつ前記BFRサーチスペースは前記第一TRPに関連していることを指す。幾つかの実施例において、前記第一下りリンク制御情報は前記TRPに関連しているとは、前記第一下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において受信され、かつ前記制御リソース集合は前記第一TRPに関連していることを指す。
【0166】
幾つかの実施例において、
図16に示すように、該装置1600はさらに以下のものを含む。
【0167】
第二送信ユニット1603:前記端末装置が前記第一下りリンク制御情報を受信する前に、ネットワーク装置に前記第一参照信号の索引(Index)を送信する。
【0168】
幾つかの実施例において、前記端末装置は前記第一下りリンク制御情報を受信した後ということは、前記端末装置は前記第一下りリンク制御情報の最後の1つのシンボルを受信してからの28個のシンボルの後ということを指す。
【0169】
幾つかの実施例において、前記第一送信ユニット1601はプライマリーセル(PCell or PSCell)又はセカンダリーセル(SCell)で前記第一上りリンク制御情報を送信する。
【0170】
幾つかの実施例において、前記TRPは制御リソース集合プール(CORESET pool)及び伝送設定指示状態(TCI state)のうちの少なくとも1つと同等である。
【0171】
なお、以上、本発明に係る各部品又はモジュールについて説明したが、本発明はそれらに限定されない。本発明の実施例の無線通信装置1600はさらに他の部品又はモジュールを含んでも良いが、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0172】
また、便宜のため、
図16には各部品又はモジュール間の接続関係又は信号の方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現され得るが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0173】
本発明の実施例によれば、第二側面の実施例に対応して、システムの信頼性を向上させることができる。
【0174】
<第六側面の実施例>
本発明の実施例では無線通信装置が提供され、該装置は例えばネットワーク装置であっても良く、ネットワーク装置に配置される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良い。該装置が問題を解決する原理は第三側面の実施例の方法と類似しているため、その具体的な実施については第三側面の実施例の方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じである重複説明を省略する。
【0175】
図17は本実施例の無線通信装置の一例を示す図である。
図17に示すように、本発明の実施例の無線通信装置1700は次のものを含む。
【0176】
第一送信ユニット1701:端末装置に設定情報を送信し、前記設定情報は前記端末装置が少なくとも2つのTRPに関連するように設定し;
受信ユニット1702:前記端末装置送信の第二情報を受信し、前記第二情報は第一参照信号の索引及び/又は前記第一参照信号に関連付けられるTRPの索引(index)に関連しており;及び
第二送信ユニット1703:前記第二情報に基づいて前記第一参照信号を確定し、そして、前記端末装置に第一下りリンク制御情報を送信する。
【0177】
これにより、一方では、上述の第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視できる。そのうち、前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【0178】
また、他方では、上述の第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関する空間フィルター及び/又はパワーに基づいて第一上りリンク制御情報を送信できる。そのうち、前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)。
【0179】
なお、以上、本発明に係る各部品又はモジュールについて説明したが、本発明はそれらに限定されない。本発明の実施例の無線通信装置1700はさらに、他の部品又はモジュールを含んでも良いが、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0180】
また、便宜のため、
図17には各部品又はモジュール間の接続関係又は信号の方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。上述の各部品又はモジュールは例えば処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現され得るが、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0181】
本発明の実施例によれば、システムの信頼性を向上させることができる。
【0182】
<第七側面の実施例>
本発明の実施例では通信システムが提供され、
図18は該通信システム1800を示す図である。
図18に示すように、該通信システム1800はネットワーク装置1801及び端末装置1802を含み、便宜のため、
図18では1つの端末装置及び2つのネットワーク装置を例にして説明を行う。また、ネットワーク装置は例えばTRPであるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0183】
本発明の実施例では、ネットワーク装置1801と端末装置1802との間は従来の業務又は将来実施し得る業務の伝送を行うことができる。例えば、これらの業務は、eMBB、mMTC、URLLC、V2X通信などを含むが、これらに限定されない。
【0184】
幾つかの実施例において、ネットワーク装置1801は端末装置1802に設定情報を送信し、前記設定情報は端末装置が少なくとも2つのTRPに関連するように設定し;端末装置1802送信の第二情報を受信し、前記第二情報は第一参照信号の索引及び/又は第一TRPの索引に関連しており;及び、前記第二情報に基づいて前記第一参照信号を確定し、また、前記第一参照信号に基づいて第一下りリンク制御情報を送信し、これにより、端末装置1802は第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視し、又は、第一参照信号に関する空間フィルター及び/又はパワーに基づいて第一上りリンク制御情報を送信する。なお、ネットワーク装置1801の関連内容については第三側面の実施例及び第六側面の実施例を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。また、端末装置1802の関連内容については第一側面、第二側面、第四側面及び第五側面の実施例を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0185】
本発明の実施例ではさらに端末装置が提供され、該端末装置は例えばUEであっても良いが、本発明はこれに限定されず、他の機器であっても良い。
【0186】
図19は本発明の実施例の端末装置を示す図である。
図19に示すように、該端末装置1900は処理器1901及び記憶器1902を含んでも良く、記憶器1902はデータ及びプログラムを記憶しており、かつ処理器1901に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、さらに他の類型の構造を以って該構造に対して補充又は代替を行うことで電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。
【0187】
例えば、処理器1901はプログラムを実行して第一側面又は第二側面の実施例に記載の無線通信方法を実現するように構成されても良い。
【0188】
図19に示すように、該端末装置1900はさらに、通信モジュール1903、入力ユニット1904、表示器1905、電源1906などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似しているため、ここではその詳しい説明を省略する。なお、端末装置1900は
図19に示す全部の部品を含む必要がない。また、端末装置1900はさらに
図19にない部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照できる。
【0189】
本発明の実施例ではさらにネットワーク装置が提供され、該ネットワーク装置は例えば、TRPであっても良いが、本発明はこれに限定されず、他のネットワーク装置であっても良い。
【0190】
図20は本発明の実施例のネットワーク装置の1つの例の構成図である。
図20に示すように、ネットワーク装置2000は処理器(例えば、中央処理器CPU)2001及び記憶器2002を含んでも良く、記憶器2002は処理器2001に接続される。そのうち、該記憶器2002は各種のデータを記憶でき、また、情報処理用のプログラムも記憶でき、かつ中央処理器2001の制御下で該プログラムを実行できる。
【0191】
例えば、処理器2001はプログラムを実行して第三側面の実施例に記載の無線通信方法を実現するように構成されても良い。
【0192】
また、
図20に示すように、ネットワーク装置2000はさらに、送受信機2003、アンテナ2004などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似しているため、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置2000は
図20の中の全部の部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置2000はさらに
図20にない部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照できる。
【0193】
本発明の実施例ではコンピュータ可読プログラムがさらに提供され、そのうち、端末装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記端末装置中で第一側面又は第二側面の実施例に記載の方法に実行させる。
【0194】
本発明の実施例ではさらにコンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、端末装置中で第一側面又は第二側面の実施例に記載の方法を実行させる。
【0195】
本発明の実施例ではさらにコンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、ネットワーク装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記ネットワーク装置中で第三側面の実施例に記載の方法を実行させる。
【0196】
本発明の実施例ではさらにコンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、ネットワーク装置中で第三側面の実施例に記載の方法を実行させる。
【0197】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は、さらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に、上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は、さらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0198】
さらに、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組む合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0199】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0200】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開示する。
【0201】
(付記1)
端末装置に適用される無線通信方法であって、
前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しており、前記方法は、
前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータと同じアンテナポートQCLパラメータに基づいて第二下りリンク制御情報を監視することを含み、
前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、
前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)、方法。
【0202】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記第一参照信号は前記第一TRPに関連していることはRRCシグナリングにより指示される、方法。
【0203】
(付記2a)
付記2に記載の方法であって、
前記RRCシグナリングは前記第一参照信号に対応するTRPのIDを指示する、方法。
【0204】
(付記2b)
付記2に記載の方法であって、
前記RRCシグナリングは前記第一TRPを指示するためのRRCシグナリングである。方法。
【0205】
(付記3)
付記1に記載の方法であって、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、
前記第一参照信号は1つの候補ビーム参照信号リストにおいて前記第一TRPに関連付けられる候補ビーム参照信号のうちから確定される(identified)ことを指す、方法。
【0206】
(付記4)
付記1に記載の方法であって、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、
前記第一参照信号は前記第一TRPのための1つの候補ビーム参照信号リストのうちから確定される(identified)ことを指す、方法。
【0207】
(付記5)
付記1に記載の方法であって、
前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、
前記端末装置に前記少なくとも2つのTRPのための制御リソース集合(CORESETs)が設定されていることを指す、方法。
【0208】
(付記6)
付記1に記載の方法であって、
前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、
前記端末装置にサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一制御リソース集合及び第二制御リソース集合が設定されており、前記第一制御リソース集合にCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されており、かつ前記第二制御リソース集合に値が1のCORESETPoolIndexが設定されていることを指す、方法。
【0209】
(付記7)
付記1に記載の方法であって、
前記第二下りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであるとは、
前記第二下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合(CORESET)において監視され、かつ前記制御リソース集合(CORESET)に関連付けられるTRPは前記第一TRPと同じであることを指す、方法。
【0210】
(付記8)
付記1に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置は前記第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいて前記第一下りリンク制御情報を受信する、方法。
【0211】
(付記9)
付記1に記載の方法であって、
前記第一下りリンク制御情報は前記第一TRPに関連している、方法。
【0212】
(付記9a)
付記9に記載の方法であって、
前記第一下りリンク制御情報は前記第一TRPに関連しているとは、
前記第一下りリンク制御情報はBFRサーチスペースで受信され、かつ前記BFRサーチスペースは前記第一TRPに関連していることを指す、方法。
【0213】
(付記9b)
付記9に記載の方法であって、
前記第一下りリンク制御情報は前記第一TRPに関連しているとは、
前記第一下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において受信され、かつ前記制御リソース集合は前記第一TRPに関連していることを指す、方法。
【0214】
(付記10)
付記1に記載の方法であって、
前記第一下りリンク制御情報を受信する前に、前記方法は、さらに、
前記端末装置はネットワーク装置に第二情報を送信し、前記第二情報は前記第一参照信号の索引(index)及び/又は前記第一参照信号に関連付けられるTRPの索引(index)に関連していることを含む、方法。
【0215】
(付記11)
付記1に記載の方法であって、
前記第二下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において監視され、前記制御リソース集合の索引は0である、方法。
【0216】
(付記12)
付記1に記載の方法であって、
前記端末装置は前記第一下りリンク制御情報を受信した後ということは、
前記端末装置は前記第一下りリンク制御情報の最後の1つのシンボルを受信してからの28個のシンボルの後ということを指す、方法。
【0217】
(付記13)
付記1に記載の方法であって、
前記端末装置はプライマリーセル(PCell or PSCell)又はセカンダリーセル(SCell)で前記第二下りリンク制御情報を監視する、方法。
【0218】
(付記14)
付記1から13の任意の1項に記載の方法であって、
前記TRPは、
制御リソース集合プール(CORESET pool);及び
伝送設定指示状態(TCI state)
の少なくとも1つと同等である、方法。
【0219】
(付記15)
端末装置に適用される無線通信方法であって、
前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しており、前記方法は、
前記端末装置がビーム失敗又はリンク失敗に関連付けられる第一下りリンク制御情報を受信した後に、前記端末装置は第一参照信号に関する空間フィルター及び/又はパワーに基づいて第一上りリンク制御情報を送信することを含み、
前記第一参照信号は前記少なくとも2つのTRPのうちの第一TRPに関連しており、
前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであり、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定される(identified)、方法。
【0220】
(付記16)
付記15に記載の方法であって、
前記第一参照信号は前記第一TRPに関連していることはRRCシグナリングにより指示される、方法。
【0221】
(付記16a)
付記16に記載の方法であって、
前記RRCシグナリングは前記第一参照信号に対応するTRPのIDを指示する、方法。
【0222】
(付記16b)
付記16に記載の方法であって、
前記RRCシグナリングは前記第一TRPを指示するためのRRCシグナリングである、方法。
【0223】
(付記17)
付記15に記載の方法であって、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、
前記第一参照信号は1つの候補ビーム参照信号リストにおいて前記第一TRPに関連付けられる候補ビーム参照信号のうちから確定される(identified)ことを指す、方法。
【0224】
(付記18)
付記15に記載の方法であって、
前記第一参照信号は少なくとも1つのビーム回復用の参照信号のうちから確定されるとは、
前記第一参照信号は前記第一TRPのための1つの候補ビーム参照信号リストのうちから確定される(identified)ことを指す、方法。
【0225】
(付記19)
付記15に記載の方法であって、
前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、
前記端末装置に前記少なくとも2つのTRPのための制御リソース集合(CORESETs)が設定されていることを指す、方法。
【0226】
(付記20)
付記15に記載の方法であって、
前記端末装置は少なくとも2つのTRPに関連しているとは、
前記端末装置にサービングセルのアクティブな下りリンクBWPで第一制御リソース集合及び第二制御リソース集合が設定されており、前記第一制御リソース集合にCORESETPoolIndexが設定されず又は値が0のCORESETPoolIndexが設定されており、かつ前記第二制御リソース集合に値が1のCORESETPoolIndexが設定されていることを指す、方法。
【0227】
(付記21)
付記15に記載の方法であって、
前記第一上りリンク制御情報に関連付けられるTRPと前記第一参照信号に関連付けられる前記第一TRPは同じであるとは、以下のことのうちの少なくとも1つを指し、即ち、
前記第一上りリンク制御情報をトリガーするDCIを受信するための制御リソース集合に関連付けられるTRPは前記第一TRPと同じであり;
前記第一上りリンク制御情報に対応する、空間設定を確定するための参照信号は前記第一TRPに関連付けられるビーム失敗検出のための及び/又は回復候補ビーム確定のための参照信号と同じであり;及び
前記第一上りリンク制御情報に対応するリソースに関連付けられるTRPは前記第一TRPと同じである、方法。
【0228】
(付記21a)
付記21に記載の方法であって、
前記第一上りリンク制御情報に対応するリソースに関連付けられるTRPのIDはRRCシグナリングにより指示される、方法。
【0229】
(付記22)
付記15に記載の方法であって、さらに、
前記端末装置は前記第一参照信号に関連付けられるアンテナポートQCLパラメータに基づいて前記第一下りリンク制御情報を受信することを含む、方法。
【0230】
(付記23)
付記15に記載の方法であって、
前記第一下りリンク制御情報は前記第一TRPに関連している、方法。
【0231】
(付記23a)
付記23に記載の方法であって、
前記第一下りリンク制御情報は前記TRPに関連しているとは、
前記第一下りリンク制御情報はBFRサーチスペースで受信され、かつ前記BFRサーチスペースは前記第一TRPに関連していることを指す、方法。
【0232】
(付記23b)
付記23に記載の方法であって、
前記第一下りリンク制御情報は前記TRPに関連しているとは、
前記第一下りリンク制御情報は1つの制御リソース集合において受信され、かつ前記制御リソース集合は前記第一TRPに関連していることを指す、方法。
【0233】
(付記24)
付記15に記載の方法であって、
前記第一下りリンク制御情報を受信する前に、前記方法は、さらに、
前記端末装置はネットワーク装置に第二情報を送信し、前記第二情報は前記第一参照信号の索引(Index)及び/又は前記第一参照信号に関連付けられるTRPの索引(index)に関連していることを含む、方法。
【0234】
(付記25)
付記15に記載の方法であって、
前記端末装置は前記第一下りリンク制御情報を受信した後ということは、
前記端末装置は前記第一下りリンク制御情報の最後の1つのシンボルを受信してからの28個のシンボルの後ということを指す、方法。
【0235】
(付記26)
付記15に記載の方法であって、
前記端末装置はプライマリーセル(PCell or PSCell)又はセカンダリーセル(SCell)で前記第一上りリンク制御情報を送信する、方法。
【0236】
(付記27)
付記15から26の任意の1項に記載の方法であって、
前記TRPは、
制御リソース集合プール(CORESET pool);及び
伝送設定指示状態(TCI state)
のうちの少なくとも1つと同等である、方法。
【0237】
(付記28)
記憶器及び処理器を含む端末装置であって、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記1から27の任意の1項に記載の方法を実現するように構成される、端末装置。
【0238】
(付記29)
端末装置及びネットワーク装置を含む通信システムであって、
前記端末装置は付記1から27の任意の1項に記載の方法を実行するように構成される、通信システム。
【国際調査報告】