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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-26
(54)【発明の名称】モーションピロー
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/10 20060101AFI20231019BHJP
【FI】
A47G9/10 P
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521531
(86)(22)【出願日】2021-10-07
(85)【翻訳文提出日】2023-04-07
(86)【国際出願番号】 KR2021013751
(87)【国際公開番号】W WO2022075761
(87)【国際公開日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】10-2020-0129620
(32)【優先日】2020-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0169653
(32)【優先日】2020-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520386741
【氏名又は名称】テンマインズ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TENMINDS CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】(Nonhyeon-dong,Corner Bldg.),1 Floor,6,Bongeunsa-ro 5-gil,Gangnam-gu,Seoul 06120,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】チャン,スン・ウン
【テーマコード(参考)】
3B102
【Fターム(参考)】
3B102AA02
3B102AB10
3B102AC02
(57)【要約】
モーションピローが開示される。開示される一実施形態に係るモーションピローは、エアホースを介してエアポンプと連結され、エアホースから供給されるエアが注入されるエアバッグと、エアバッグを包み込んで設けられる内カバーと、内カバーの外側から内カバーを包み込んで設けられる外カバーと、エアポンプとエアバッグとの間に設けられる騒音低減装置と、を含み、騒音低減装置は、内部が空いている形のハウジングと、ハウジングの一端面から突出して設けられ、エアホースを介してエアポンプと連結され、ハウジングの内径より小さい内径を有する第1連結具と、ハウジングの他端面から突出して設けられ、エアホースを介してエアバッグと連結され、ハウジングの内径より小さい内径を有する第2連結具と、ハウジングの内部で一部の空間に充填される吸音材と、ハウジングの内部で吸音材が充填されていない残りの空間に充填される防振材と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアホースを介してエアポンプと連結され、前記エアホースから供給されるエアが注入されるエアバッグと、
前記エアバッグを包み込んで設けられる内カバーと、
前記内カバーの外側から前記内カバーを包み込んで設けられる外カバーと、
前記エアポンプと前記エアバッグとの間に設けられる騒音低減装置と、を含み、
前記騒音低減装置は、
内部が空いている形のハウジングと、
前記ハウジングの一端面から突出して設けられ、前記エアホースを介して前記エアポンプと連結され、前記ハウジングの内径より小さい内径を有する第1連結具と、
前記ハウジングの他端面から突出して設けられ、前記エアホースを介して前記エアバッグと連結され、前記ハウジングの内径より小さい内径を有する第2連結具と、
前記ハウジングの内部で一部の空間に充填される吸音材と、
前記ハウジングの内部で前記吸音材が充填されていない残りの空間に充填される防振材と、を含むモーションピロー。
【請求項2】
前記ハウジングの一端面と他端面は、同じ面積と形を有し、
前記第1連結具および前記第2連結具は、前記ハウジングの一端面と他端面の中心から垂直に突出して設けられる請求項1に記載のモーションピロー。
【請求項3】
前記吸音材は、前記ハウジングの内部で中央部分に設けられ、
前記防振材は、
前記ハウジングの内部で前記第1連結具と前記吸音材との間に設けられる第1防振材と、
前記ハウジングの内部で前記吸音材と前記第2連結具との間に設けられる第2防振材と、を含む請求項1に記載のモーションピロー。
【請求項4】
前記第1防振材および前記第2防振材は、
前記ハウジングの内部空間に対応する形で設けられる外部構造物と、
前記外部構造物の内部に設けられる内部構造物と、
前記外部構造物と前記内部構造物との間の空間を充填して設けられる外部ピースと、
前記内部構造物の内部空間を充填して設けられる内部ピースと、を含む請求項3に記載のモーションピロー。
【請求項5】
前記内部構造物は、
前記外部構造物の内部で前記外部構造物と離隔して設けられ、前記ハウジングの長手方向に設けられる第1内部構造物と、
前記第1内部構造物の外面で一定間隔で設けられ、前記第1内部構造物と前記外部構造物とを連結して設けられる第2内部構造物と、を含む請求項4に記載のモーションピロー。
【請求項6】
前記外部ピースは、前記外部構造物の内部で前記第2内部構造物によって区画される各空間に充填され、
前記第1防振材および前記第2防振材は、
前記外部ピースの厚さ方向に形成される1つ以上の貫通ホールをさらに含む請求項5に記載のモーションピロー。
【請求項7】
前記内部ピースは、前記第1内部構造物の内部空間に充填され、
前記第1防振材および前記第2防振材は、
前記内部ピースの厚さ方向に形成される1つ以上の貫通ホールをさらに含む請求項5に記載のモーションピロー。
【請求項8】
前記ハウジングは、
前記ハウジングの長手方向に沿って切断面を有し、前記切断面を基準として第1ハウジングおよび第2ハウジングに分けられる請求項1に記載のモーションピロー。
【請求項9】
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは、前記切断面で接合され、前記ハウジングの外面をテーピングによって密封して設ける請求項8に記載のモーションピロー。
【請求項10】
前記内カバーは、前記エアホースが挿入される貫通ホールを備え、
前記モーションピローは、
前記内カバーに設けられ、前記貫通ホールを基準として前記貫通ホールの一側に設けられ、前記エアホースが折り曲げられた状態で一側方向に延長されるようにする第1ポケットと、
前記内カバーに設けられ、前記貫通ホールを基準として前記貫通ホールの他側に設けられ、前記エアホースが折り曲げられた状態で他側方向に延長されるようにする第2ポケットと、をさらに含む請求項1に記載のモーションピロー。
【請求項11】
前記第1ポケットおよび前記第2ポケットは、それぞれ、
上端および下端が前記内カバーに連結され、前記エアホースが通過するように両側が開放されて設けられる請求項10に記載のモーションピロー。
【請求項12】
前記モーションピローは、
前記内カバーの内部で前記エアバッグの上部に配置されるメモリーフォームと、
前記内カバーの内部および前記内カバーと前記外カバーとの間のうちの1つ以上に配置される高さ調整用のパッドと、をさらに含む請求項1に記載のモーションピロー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、モーションピローに関連する。
【背景技術】
【0002】
モーションピロー(Motion Pillow)は、枕とソリューションボックスで構成されており、ユーザが枕をして眠るときにいびきを認識すると、ソリューションボックスのエアポンプを介して枕に内蔵されたエアバッグ(複数のエアバッグのうち、ユーザの頭部が位置したエアバッグ)にエアを注入および膨張させてユーザの頭部を返すように動作する。
【0003】
従来のモーションピローは、枕のエアバッグとソリューションボックスとを連結するエアホースが枕の上部中央を介して連結されることによって、枕カバーにも上部中央に別の貫通ホールを形成してエアホースを外せるようになっている。この場合、ユーザが枕カバーを自分の好みまたは必要に応じて交換しようとするとき、枕カバーを交換するのがかなり煩わしいという問題がある。
【0004】
また、従来のモーションピローは、ユーザが枕の高低を自分が望む高さに調整できず、ソリューションボックスからエアバッグにエアが注入されるときのポンプの振動による騒音(ユーザが横向きに寝て枕に耳を当てたときに騒音が聞こえる)が発生する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
開示される実施形態は、枕カバーの交換を容易にするためのモーションピローを提供することを目的とする。
【0006】
開示される実施形態は、枕の高さ調整が容易なモーションピローを提供することを目的とする。
【0007】
開示される実施形態は、騒音および振動を低減することができるモーションピローを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示される一実施形態に係るモーションピローは、エアホースを介してエアポンプと連結され、前記エアホースから供給されるエアが注入されるエアバッグと、前記エアバッグを包み込んで設けられる内カバーと、前記内カバーの外側から前記内カバーを包み込んで設けられる外カバーと、前記エアポンプと前記エアバッグとの間に設けられる騒音低減装置と、を含み、前記騒音低減装置は、内部が空いている形のハウジングと、前記ハウジングの一端面から突出して設けられ、前記エアホースを介して前記エアポンプと連結され、前記ハウジングの内径より小さい内径を有する第1連結具と、前記ハウジングの他端面から突出して設けられ、前記エアホースを介して前記エアバッグと連結され、前記ハウジングの内径より小さい内径を有する第2連結具と、前記ハウジングの内部で一部の空間に充填される吸音材と、前記ハウジングの内部で前記吸音材が充填されていない残りの空間に充填される防振材と、を含む。
【0009】
前記ハウジングの一端面と他端面は、同じ面積と形を有し、前記第1連結具および前記第2連結具は、前記ハウジングの一端面と他端面の中心から垂直に突出して設けられ得る。
【0010】
前記吸音材は、前記ハウジングの内部で中央部分に設けられ、前記防振材は、前記ハウジングの内部で前記第1連結具と前記吸音材との間に設けられる第1防振材と、前記ハウジングの内部で前記吸音材と前記第2連結具との間に設けられる第2防振材と、を含み得る。
【0011】
前記第1防振材および前記第2防振材は、前記ハウジングの内部空間に対応する形で設けられる外部構造物と、前記外部構造物の内部に設けられる内部構造物と、前記外部構造物と前記内部構造物との間の空間を充填して設けられる外部ピースと、前記内部構造物の内部空間を充填して設けられる内部ピースと、を含み得る。
【0012】
前記内部構造物は、前記外部構造物の内部で前記外部構造物と離隔して設けられ、前記ハウジングの長手方向に設けられる第1内部構造物と、前記第1内部構造物の外面で一定間隔で設けられ、前記第1内部構造物と前記外部構造物とを連結して設けられる第2内部構造物と、を含み得る。
【0013】
前記外部ピースは、前記外部構造物の内部で前記第2内部構造物によって区画される各空間に充填され、前記第1防振材および前記第2防振材は、前記外部ピースの厚さ方向に形成される1つ以上の貫通ホールをさらに含み得る。
【0014】
前記内部ピースは、前記第1内部構造物の内部空間に充填され、前記第1防振材および前記第2防振材は、前記内部ピースの厚さ方向に形成される1つ以上の貫通ホールをさらに含み得る。
【0015】
前記ハウジングは、前記ハウジングの長手方向に沿って切断面を有し、前記切断面を基準として第1ハウジングおよび第2ハウジングに分けられる。
【0016】
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは、前記切断面で接合され、前記ハウジングの外面をテーピングによって密封して設け得る。
【0017】
前記内カバーは、前記エアホースが挿入される貫通ホールを備え、前記モーションピローは、前記内カバーに設けられ、前記貫通ホールを基準として前記貫通ホールの一側に設けられ、前記エアホースが折り曲げられた状態で一側方向に延長されるようにする第1ポケットと、前記内カバーに設けられ、前記貫通ホールを基準として前記貫通ホールの他側に設けられ、前記エアホースが折り曲げられた状態で他側方向に延長されるようにする第2ポケットと、をさらに含み得る。
【0018】
前記第1ポケットおよび前記第2ポケットは、それぞれ、上端および下端が前記内カバーに連結され、前記エアホースが通過するように両側が開放されて設けられ得る。
【0019】
前記モーションピローは、前記内カバーの内部で前記エアバッグの上部に配置されるメモリーフォームと、前記内カバーの内部および前記内カバーと前記外カバーとの間のうちの1つ以上に配置される高さ調整用のパッドと、をさらに含み得る。
【発明の効果】
【0020】
開示される実施形態によると、枕のエアバッグとソリューションボックスとを連結するエアホースが枕カバー(外カバー)を通過せずに左側または右側方向に外せるようにすることによって、枕カバーの交換が容易であり、エアホースの折れを防止できるようになる。
【0021】
また、別のパッドを提供することによって、ユーザ自分が望む高さに枕の高さを調節できるようにしてユーザの利便性を高めることができる。
【0022】
また、エアポンプとエアバッグとの間に騒音低減装置を設けることによって、エアポンプからエアバッグにエアホースを介してエアが注入されるときに、騒音と振動がエアバッグに伝わらないようにすることができ、これにより、ユーザが熟睡できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係るモーションピローを示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る枕の内カバーでエアホースが連結される状態を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る枕の内カバーでエアホースが第2ポケットに挿入される状態を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係るモーションピローにおける枕の構造を概略的に示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係るモーションピローにおける内カバーおよび高さ調整用パッドを示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る騒音低減装置を概略的に示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係る騒音低減装置におけるハウジングの断面図である。
図8】本発明の一実施形態に係る騒音低減装置における第1防振材部分の断面図である。
図9】本発明の一実施形態に係る騒音低減装置における内部ピースに貫通ホールが形成された状態を示す図である。
図10】エアポンプからエアバッグにエアを供給する際に騒音低減装置がない場合の騒音試験結果を示す図である。
図11】エアポンプからエアバッグにエアを供給する際に騒音低減装置がない場合の騒音試験結果を示す図である。
図12】本発明の実施形態に係る騒音低減装置を介してエアポンプからエアバッグにエアを供給した場合の騒音試験結果を示す図である。
図13】本発明の実施形態に係る騒音低減装置を介してエアポンプからエアバッグにエアを供給した場合の騒音試験結果を示す図である。
図14】騒音低減装置において、ハウジングの内部中央に吸音材が配置され、吸音材の両側に第1防振材および第2防振材が配置され、外部ピースに貫通ホールが形成された場合の騒音試験結果を示す図である。
図15】騒音低減装置において、ハウジングの内部中央に吸音材が配置され、吸音材の両側に第1防振材および第2防振材が配置され、内部ピースに貫通ホールが形成された場合の騒音試験結果を示す図である。
図16】本発明の他の実施形態に係る騒音低減装置を示す図である。
図17】本発明の他の実施形態に係る騒音低減装置において、第1ハウジングの内部に吸音材を充填した状態を示す図である。
図18】本発明の他の実施形態に係る騒音低減装置において、第2ハウジングの内部に防振材を充填した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を説明する。以下の詳細な説明は、本明細書に記載の方法、装置および/またはシステムについての包括的な理解を助けるために提供される。しかし、これは例示に過ぎず、本発明は、これに限定されない。
【0025】
本発明の実施形態を説明するにあたって、本発明に係る公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例などによって異なり得る。したがって、その定義は、本明細書の全体にわたる内容に基づいてなされるべきである。詳細な説明で使用される用語は、単に本発明の実施形態を説明するためのものであり、決して限定的なものではない。特に明記しない限り、単数形の表現は、複数形の意味を含む。本明細書において、「含む」または「備える」などの表現は、特定の特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部または組み合わせを指すためのものであり、記載されたものに加えて1つまたは1つ以上の他の特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部または組み合わせの存在または可能性を排除するように解釈されてはならない。
【0026】
一方、上側、下側、一側、他側などの方向性用語は、開示された図面の配向に関して使用される。本発明の実施形態の構成要素は、様々な配向に配置できるため、方向性用語は、例示の目的で使用されるものであり、これを限定するものではない。
【0027】
また、第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用できるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用できる。例えば、本発明の権利の範囲から逸脱することなく、第1構成要素を第2構成要素と命名することがあり、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名することがある。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態に係るモーションピローを示す図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る枕の内カバーでエアホースが連結される状態を示す図であり、図3は、本発明の一実施形態に係る枕の内カバーでエアホースが第2ポケットに挿入される状態を示す図であり、図4は、本発明の一実施形態に係るモーションピローにおける枕の構造を概略的に示す図であり、図5は、本発明の一実施形態に係るモーションピローにおける内カバーおよび高さ調整用パッドを示す図である。
【0029】
図1図5を参照すると、モーションピロー100は、枕102およびソリューションボックス104を含む。枕102は、エアホース106を介してソリューションボックス104に連結することができる。
【0030】
ここで、枕102は、複数のエアバッグ111、内カバー113、および外カバー115を含み得る。また、いくつかの例において、枕102は、メモリーフォーム117および高さ調整用パッド119のうち、1つ以上をさらに含み得る。
【0031】
複数のエアバッグ111は、エアホース106を介してソリューションボックス104に設けられるエアポンプと連結されることができる。複数のエアバッグ111は、エアポンプから注入されるエアによって膨張して高さ調整されることができる。
【0032】
例示的な実施形態において、複数のエアバッグ111は、枕102内で水平方向に並び合うように配列され得る。ユーザがいびきをかく場合、ソリューションボックス104のエアポンプからエアバッグ111にエアが注入されてエアバッグ111を膨張させることによって、ユーザの頭部位置を変更していびきを防止できる。この場合、ユーザのいびきの感知は、ソリューションボックス104内に設けられるセンサーによって行われ得る。膨張したエアバッグ111は、一定時間後に自然に空気が排出され、高さを減少させることができる。
【0033】
内カバー113は、枕102の内部に備えられるエアバッグ111、メモリーフォーム117、および高さ調整用パッド119を包み込んで設けられ得る。例えば、内カバー113は、エアバッグ111、メモリーフォーム117、および高さ調整用パッド119を一体に包み込むことができるが、これに限定されるものではない。
【0034】
内カバー113は、エアホース106が挿入されるように一側面に貫通ホール121を備え得る。また、内カバー113には、エアホース106が折り曲げられた状態で外カバー115の左側または右側方向に延長されるように第1ポケット123および第2ポケット125が設けられ得る。第1ポケット123および第2ポケット125は、貫通ホール121を基準に貫通ホール121の両側に設けられ得る。
【0035】
例示的な実施形態において、貫通ホール121は、内カバー113の一側面の中心に設けられ得る。第1ポケット123は、貫通ホール121の左側に設けられ、第2ポケット125は、貫通ホール121の右側に設けられ得る。
【0036】
第1ポケット123および第2ポケット125は、それぞれ上端および下端が内カバー113に連結され、両側は、エアホース106が通過するように開放されて設けられ得る。このとき、エアホース106は、第1ポケット123を通過して左側に折り曲げられて延長されてもよく、第2ポケット125を通過して右側に折り曲げられて延長されてもよい。
【0037】
外カバー115は、内カバー113を包んで設けられ得る。すなわち、外カバー115は、枕102の外観上に見える外皮に該当するものであって、内カバー113の外側から内カバー113を包んで設けられ得る。
【0038】
開示される実施形態において、外カバー115は、エアホース106が通過するように、外カバー115の左側および右側のうちの1つ以上に開口が設けられ得る。すなわち、内カバー113に貫通ホール121を形成し、貫通ホール121を基準として両側に第1ポケット123および第2ポケット125を設けることによって、エアホース106が外カバー115の中央を通過することなく左側または右側方向に外せるようにして、外カバー115の交換が容易になる。
【0039】
また、外カバー115の中央にエアホース106が通過するための開口を形成することなく、外カバー115の左側および右側のうちの1つ以上に開口を設け得、これにより、外カバー115の形状を自由に設計できる。
【0040】
メモリーフォーム117は、内カバー113の内部で複数のエアバッグ111の上部に配置され得る。一例において、メモリーフォーム117は、複数のエアバッグ111よりも厚く設けられ得る。
【0041】
高さ調整用パッド119は、内カバー113の内部で複数のエアバッグ111の下部に配置され得る。このように、内カバー113の内部に配置される高さ調整用パッド119を内部高さ調整用パッドとも称することがある。
【0042】
また、高さ調整用パッド119は、内カバー113と外カバー115との間に配置され得る。このように、内カバー113と外カバー115との間に配置される高さ調整用パッド119を外部高さ調整用パッドとも称することがある。
【0043】
例示的な実施形態において、モーションピロー100は、内部高さ調整用パッドおよび外部高さ調整用パッドのうちの1つ以上を含み得る。開示される実施形態において、別の高さ調整用パッド119を提供することによって、枕102の高低をユーザの望む高さに自由に合わせることができる。
【0044】
ソリューションボックス104は、枕102のユーザがいびきをする場合、これを感知してエアホース106を介してエアバッグ111にエアを注入する役割を果たすことができる。このために、ソリューションボックス104は、いびきを感知するセンサーを備え得る。また、ソリューションボックス104は、エアポンプおよびエアポンプを動作させるためのモータなどを備え得る。
【0045】
一方、モーションピロー100は、エアバッグ111へのエア注入時の振動による騒音を低減することができる騒音低減装置をさらに含み得る。図6は、本発明の一実施形態に係る騒音低減装置を概略的に示す図であり、図7は、本発明の一実施形態に係る騒音低減装置におけるハウジングの断面図である。
【0046】
図6図7を参照すると、騒音低減装置108は、エアポンプ127とエアバッグ111との間に設けられ得る。エアポンプ127は、ソリューションボックス104内に設けられ得る。騒音低減装置108は、ハウジング131、吸音材133、第1防振材135、および第2防振材137を含み得る。
【0047】
ハウジング131は、騒音低減装置108の外観を構成し得る。ハウジング131は、内部が空いている円筒形に設けられ得るが、その形態がこれに限定されるものではない。ハウジング131の一側には、第1連結具131aが設けられ得る。第1連結具131aは、エアホース106を介してエアポンプ127に連結されることができる。このとき、ハウジング131は、第1連結具131aを介してエアポンプ127と連結される。
【0048】
ハウジング131の他側には、第2連結具131bが設けられ得る。第2連結具131bは、エアホース106を介してエアバッグ111に連結されることができる。このとき、ハウジング131は、第2連結具131bを介してエアバッグ111と連結される。
【0049】
ここで、第1連結具131aおよび第2連結具131bは、ハウジング131を基準に左右対称に設けられ得る。第1連結具131aおよび第2連結具131bは、内部にエアが通過できるように中空の形で設けられ得る。
【0050】
第1連結具131aおよび第2連結具131bは、ハウジング131の内径より小さい内径を有するように設けられ得る。第1連結具131aおよび第2連結具131bは、それぞれハウジング131の一端面および他端面で垂直に突出し得る。ハウジング131の一端面および他端面は、同じ面積と形で形成され得る。
【0051】
このとき、第1連結具131aおよび第2連結具131bは、それぞれハウジング131の一端面および他端面の中心から突出して設けられ得る。この場合、エアホース106を介して供給されるエアがバランスよくハウジング131の内部に引き込まれた後、ハウジング131からバランスよく引き出されることができる。
【0052】
例示的な実施形態において、第1連結具131aおよび第2連結具131bは、ハウジング131と一体に設けられ得るが、これに限定されるものではない。例えば、第1連結具131aとハウジング131の半分(すなわち、ハウジング131の中心を基準に第1連結具131aに隣接する部分)が一体に形成され、第2連結具131bとハウジング131の残りの半分(すなわち、ハウジング131の中心を基準に第2連結具131bに隣接する部分)が一体に形成され得る。この場合、2つの部分のハウジング131を接着剤または接着テープなどで接着し得る。
【0053】
吸音材133は、ハウジング131の内部に充填されて設けられ得る。例示的な実施形態において、吸音材133は、ハウジング131の内部の中央部分に設けられ得る。
【0054】
吸音材133は、エアがハウジング131の内部を通過するときにエアポンプ127による騒音を低減する役割を果たすことができる。例えば、吸音材133は、複数の気孔を有するポリエステルまたはガラス繊維を含み得るが、これに限定されず、それに加えて騒音を吸収することができる様々な材料を使用できる。
【0055】
第1防振材135は、ハウジング131の内部に設けられ得る。例示的な実施形態において、第1防振材135は、ハウジング131の第1連結具131aと吸音材133との間に内蔵され得る。
【0056】
第2防振材137は、ハウジング131の内部に設けられ得る。例示的な実施形態において、第2防振材137は、ハウジング131の第2連結具131bと吸音材133との間に内蔵され得る。
【0057】
第1防振材135および第2防振材137は、エアがハウジング131の内部を通過するときにエアポンプ127による振動を低減する役割を果たすことができる。例えば、第1防振材135および第2防振材137は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴムまたはブタジエンゴムを含み得るが、これに限定されず、それ以外に振動を減らすことができる様々な材料を使用できる。
【0058】
第1防振材135および第2防振材137の厚さ(すなわち、ハウジング131の長手方向への長さ)は、吸音材133の厚さよりも小さくなるように設け得る。例示的な実施形態において、第1防振材135および第2防振材137の厚さは、吸音材140の厚さの0.1倍~0.3倍とし得るが、これに限定されるものではない。
【0059】
図8は、本発明の一実施形態に係る騒音低減装置における第1防振材135部分の断面図である。一方、第2防振材137部分の断面もこれと同一または類似の形で設けられ得る。図8を参照すると、第1防振材135は、外部構造物135a、内部構造物135b、外部ピース135c、および内部ピース135dを含み得る。
【0060】
外部構造物135aは、第1防振材135の外観を構成し得る。外部構造物135aは、ハウジング131の内部空間に対応する形で設けられ得る。外部構造物135aは、内部が空いている形で設けられ得る。
【0061】
内部構造物135bは、第1内部構造物135b-1および第2内部構造物135b-2を含み得る。第1内部構造物135b-1は、外部構造物135aの内部で外部構造物135aと離隔して設けられ得る。第1内部構造物135b-1は、外部構造物135aの中心部でリング状に設けられ得る。第1内部構造物135b-1は、第1防振材135の厚さ方向(すなわち、ハウジング131の長手方向)に沿って設けられ得る。
【0062】
第2内部構造物135b-2は、第1内部構造物135b-1の外面から一定間隔で離隔して設けられ、第1内部構造物135b-1と外部構造物135aとを連結して設けられ得る。図8では、第2内部構造物135b-2が第1内部構造物135b-1の外面で90度間隔で設けられるように示しているが、これに限定されず、必要に応じて60度間隔または120度間隔などで設けられ得る。第2内部構造物135b-2は、第1内部構造物135b-1と外部構造物135aとの間の空間を複数の空間に区画する役割を果たすことができる。
【0063】
外部ピース135cは、外部構造物135aの内部で第2内部構造物135b-2によって区画される各空間に充填され得る。外部ピース135cは、振動を低減することができる材料からなり得る。
【0064】
内部ピース135dは、第1内部構造物135b-1の内部空間に充填され得る。内部ピース135dは、振動を低減することができる材料からなり得る。内部ピース135dは、外部ピース135cと同じ材料からなり得るが、これに限定されるものではない。ここで、外部ピース135cと内部ピース135dは、第1内部構造物135b-1および第2内部構造物135b-2によって互いに隔離された状態にある。
【0065】
一方、外部ピース135cには、外部ピース135cの厚さ方向に貫通ホール135c-1が形成され得る。貫通ホール135c-1は、外部ピース135cの中心部に設けられ得る。
【0066】
しかし、これに限定されるものではなく、図9に示すように、内部ピース135dに貫通ホール135d-1が形成され得る。貫通ホール135d-1は、内部ピース135dの厚さ方向に沿って設けられ得る。また、貫通ホール135d-1は、内部ピース135dの中心部に設けられ得る。ここで、貫通ホール135c-1、135d-1の直径は、第1連結具131aおよび第2連結具131bの内径より小さく設けられ得る。
【0067】
このように、ハウジング131の内部にエアが通過できる吸音材133が内蔵され、貫通ホール135c-1、135d-1を有する第1防振材135および第2防振材137が吸音材133の両側に位置することによって、エアポンプ127からエアバッグ111へエアが容易に通過するだけでなく、エアポンプ127による騒音および振動を防止することができる。
【0068】
図10および図11は、エアポンプ127からエアバッグ111にエアを供給する際に騒音低減装置108がない場合の騒音試験結果を示す図である。図10および図11を参照すると、エアポンプ127とエアバッグ111との間に騒音低減装置108がない場合、低周波帯域で振動が測定され、高周波帯域で騒音(55.8dB)が測定されたことが分かる。ここで、低周波帯域の振動は、エアポンプ127から発生したものであり、高周波帯域の騒音は、モータ(図示せず)から発生したものである。
【0069】
図12および図13は、本発明の実施形態に係る騒音低減装置108を介してエアポンプ127からエアバッグ111にエアを供給した場合の騒音試験結果を示す図である。このとき、騒音低減装置108は、ハウジング131内に第1防振材135および第2防振材137なしに吸音材133のみを充填した状態で測定した。
【0070】
図12および図13を参照すると、高周波帯域の騒音は、49.1dBであり、図10および図11に示す場合よりも大幅に減少したことが分かる。ただし、騒音低減装置108に第1防振材135および第2防振材137を充填していないため、低周波帯域の振動は、ある程度残っていることが分かる。
【0071】
一方、図14は、騒音低減装置108において、ハウジング131の内部中央に吸音材133が配置され、吸音材133の両側に第1防振材135および第2防振材137が配置され、図8に示すように、外部ピース135cに貫通ホール135c-1が形成されている場合の騒音試験結果を示す図である。
【0072】
図14を参照すると、高周波帯域の騒音が29.9dBにさらに減少し、低周波帯域の振動も減少したことが分かる。
【0073】
また、図15は、騒音低減装置108において、ハウジング131の内部中央に吸音材133が配置され、吸音材133の両側に第1防振材135および第2防振材137が配置され、図9に示すように、内部ピース135dに貫通ホール135d-1が形成されている場合の騒音試験結果を示す図である。
【0074】
図15を参照すると、高周波帯域の騒音が29.4dBにさらに減少し、低周波帯域の振動も減少したことが分かる。
【0075】
図16は、本発明の他の実施形態に係る騒音低減装置208を示す図である。ここで、騒音低減装置208のハウジング231は、第1ハウジング231-1および第2ハウジング231-2を含み得る。すなわち、ハウジング231は、長手方向に沿って切断面を有し得、切断面を基準として第1ハウジング231-1および第2ハウジング231-2に区分され得る。このとき、切断面をハウジング231の長手方向を基準にして中央に形成され得るが、これに限定されるものではない。
【0076】
第1ハウジング231-1と第2ハウジング231-2は、切断面で相互接合され得る。第1ハウジング231-1と第2ハウジング231-2とを接合した後、ハウジング231の外面にテーピングが行われ得る。
【0077】
ここで、ハウジング231を切断面を基準に第1ハウジング231-1および第2ハウジング231-2に区分した理由は、ハウジング231内に吸音材233と防振材235を簡単に挿入するためである。すなわち、ハウジング231が第1ハウジング231-1および第2ハウジング231-2に分けられることによって、ハウジング231内に吸音材233と防振材235を様々な形および配列で内蔵し得る。
【0078】
図17は、本発明の他の実施形態に係る騒音低減装置208において、第1ハウジング231-1の内部に吸音材233を充填した状態を示す図であり、図18は、本発明の他の実施形態に係る騒音低減装置208において、第2ハウジング231-2の内部に防振材235を充填した状態を示す図である。しかし、これに限定されず、ハウジング231の内部中央に吸音材233が配置され、その両側に防振材235が配置され得る。また、ハウジング231の内部全体に吸音材233または防振材235が内蔵され得、それ以外に様々な形および配列で吸音材233および防振材235のうちの1つ以上がハウジング231の内部に充填され得る。
【0079】
このように、ハウジング231を、切断面を基準に第1ハウジング231-1および第2ハウジング231-2に区分し、その内部に吸音材233および防振材235のうちの1つ以上を充填し、第1ハウジング231-1と第2ハウジング231-2を切断面で接合した後、ハウジング231の外面をテーピングによって密封することによって、ハウジング231内に吸音材233と防振材235を容易に充填し得、ハウジング231の組み立ての利便性を高めることができる。
【0080】
なお、ここでは、騒音低減装置108、208がモーションピローに適用されるものとして説明したが、これに限定されず、騒音低減が必要な様々な分野に適用できることは勿論である。
【0081】
以上、本発明の代表的な実施形態を詳細に説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、前述した実施形態について本発明の範囲から逸脱しない限り、様々な変形が可能であることが理解されるであろう。したがって、本発明の権利の範囲は、説明された実施例に限定されてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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【国際調査報告】