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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-26
(54)【発明の名称】亀裂感知モニタリング装置
(51)【国際特許分類】
   G01V 9/00 20060101AFI20231019BHJP
   G01M 99/00 20110101ALI20231019BHJP
【FI】
G01V9/00 B
G01M99/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548164
(86)(22)【出願日】2021-10-15
(85)【翻訳文提出日】2023-04-17
(86)【国際出願番号】 KR2021014311
(87)【国際公開番号】W WO2022080919
(87)【国際公開日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】10-2020-0134052
(32)【優先日】2020-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523143671
【氏名又は名称】レイコム・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セオ、ソクジャン
(72)【発明者】
【氏名】シン、ソンウーン
【テーマコード(参考)】
2G024
2G105
【Fターム(参考)】
2G024AD34
2G024BA21
2G024CA02
2G024CA04
2G105KK01
2G105KK04
(57)【要約】
本開示の一実施例において、亀裂感知モニタリング装置は、内部が空いている筐体部材と、下部は構造物に設置され、上部は前記筐体部材の内部に挿入される第1固定部材及び第2固定部材と、前記筐体部材の内部の下面に設けられる連結部材と、前記連結部材に結合され、前記構造物の亀裂により発生する前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の幅の変化により移動する少なくとも1つ以上の移動部材と、前記筐体部材の内部に設けられ、前記少なくとも1つ以上の移動部材の各々に対応して設けられる少なくとも1つ以上の感知部とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部が空いている筐体部材と、
下部は構造物に設置され、上部は前記筐体部材の内部に挿入される第1固定部材及び第2固定部材と、
前記筐体部材の内部の下面に設けられる連結部材と、
前記連結部材に結合され、前記構造物の亀裂により発生する前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の幅の変化により移動する少なくとも1つ以上の移動部材と、
前記筐体部材の内部に設けられ、前記少なくとも1つ以上の移動部材の各々に対応して設けられる少なくとも1つ以上の感知部と
を含む、
亀裂感知モニタリング装置。
【請求項2】
前記筐体部材は、
面積が前記第1固定部材の断面積と対応し、前記筐体部材の下部の第1領域に設けられ、前記第1固定部材が挿入される第1開口部と、
前記第2固定部材の断面積より面積が大きく、前記筐体部材の下部の第2領域に設けられ、前記第2固定部材が挿入される第2開口部と
を含む
請求項1に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つ以上の移動部材は、
前記連結部材に、一方の側が前記連結部材の垂直方向に結合される少なくとも1つ以上の垂直移動体と、
前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々の他方の側にそれぞれ設けられる1つ以上の水平移動体と
を含む、
請求項1に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つ以上の移動部材は、
前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々に対して、前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々を、回転可能に連結する、少なくとも1つ以上の回転体を含む、
請求項3に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項5】
前記筐体部材の外面に結合され、前記構造物に設置される固定クリップ部材をさらに含む、
請求項1に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項6】
前記筐体部材は、前記外面の両側に一定の深さの結合溝が形成され、
前記固定クリップ部材は、U字型の形状をなし、内側の両面の各々に固定突起がそれぞれ形成され、前記固定突起が前記結合溝に結合され、下部は前記構造物に設置される、
請求項5に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項7】
内部が空いている筐体部材と、
下部は構造物に設置され、上部は前記筐体部材の内部に挿入される第1固定部材及び第2固定部材と、
前記筐体部材の内部の下面に設けられる連結部材と、
前記連結部材に結合され、前記構造物の亀裂により発生する前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の幅の変化により移動する複数の移動部材と、
前記筐体部材の内部に設けられ、前記複数の移動部材の各々に対応して設けられる複数の感知部と
を含む、
亀裂感知モニタリング装置。
【請求項8】
前記複数の移動部材は、それぞれ一定間隔に離されて設けられる
請求項7に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項9】
前記複数の移動部材は、前記第2固定部材の後方にそれぞれ一定間隔に離されて設けられ、
前記第2固定部材の前記後方は、前記第2固定部材から前記第1固定部材の方を向かない方向である
請求項8に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項10】
前記複数の移動部材は、各々の長さがそれぞれ異なるように設けられる、
請求項7に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項11】
前記複数の感知部は、各々が同一の垂直線上に位置するように設けられる
請求項10に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項12】
前記複数の移動部材の各々の長さは、それぞれ対応するように設けられる、
請求項7に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項13】
前記複数の感知部は、各々の位置がそれぞれ異なるように設けられる、
請求項12に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項14】
前記亀裂感知モニタリング装置から送信される信号を受信する中継装置と、
前記中継装置から送信される前記信号を受信するネットワーク装置と、
前記ネットワーク装置から送信される前記信号を受信し、前記信号を解釈し、加工データとして保存し、外部装置に前記加工データを提供するアプリケーション装置と
を含む、
請求項1乃至13のいずれか1項に記載の亀裂感知モニタリングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
亀裂感知モニタリング装置に係り、より具体的には、複数段階において亀裂を感知できる亀裂感知モニタリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、橋梁やビルのような建築物はもちろん、土台や岩石に生じた亀裂や崩壊が原因となった事故により大きな被害を受けることがよくある。亀裂は、地震や地盤沈下のような外部から与えられる衝撃や、老朽化や手抜き工事のような内部問題により発生し得る。亀裂は、最初はほんの細かい筋状のものから始まるが、どんどん規模が広がり、一定の限界を超えると建築物や岩石の崩壊に至ることもある。
【0003】
このような亀裂を感知するためには、肉眼で確認したり、センサーを利用して最初の亀裂の始まりを確認する方法がある。しかし、このような方式は、亀裂が最初発生したときにのみ確認ができ、既存の亀裂がさらに進行することについては、亀裂の進行を段階ごとに確認することが難しいという問題点がある。
【0004】
なお、これについては、大韓民国登録特許第10-1684375号 (2016.12.02.登録)が案出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1684375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、前述の背景技術に鑑みて案出しており、亀裂感知モニタリング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の課題を解決するための、亀裂感知モニタリング装置は、内部が空いている筐体部材と、下部は構造物に設置され、上部は前記筐体部材の内部に挿入される第1固定部材及び第2固定部材と、前記筐体部材の内部の下面に設けられる連結部材と、前記連結部材に結合され、前記構造物の亀裂により発生する前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の幅の変化により移動する少なくとも1つ以上の移動部材と、前記筐体部材の内部に設けられ、前記少なくとも1つ以上の移動部材の各々に対応して設けられる少なくとも1つ以上の感知部とを含むことが可能である。
【0008】
代わりに、前記筐体部材は、面積が前記第1固定部材の断面積と対応し、前記筐体部材の下部の第1領域に設けられ、前記第1固定部材が挿入される第1開口部と、前記第2固定部材の断面積より面積が大きく、前記筐体部材の下部の第2領域に設けられ、前記第2固定部材が挿入される第2開口部とを含むことが可能である。
【0009】
代わりに、前記少なくとも1つ以上の移動部材は、前記連結部材に、一方の側が前記連結部材の垂直方向に結合される少なくとも1つ以上の垂直移動体と、前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々の他方の側にそれぞれ設けられる1つ以上の水平移動体とを含むことが可能である。
【0010】
代わりに、前記少なくとも1つ以上の移動部材は、前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々に対して、前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々を、回転可能に連結する、少なくとも1つ以上の回転体を含むことが可能である。
【0011】
代わりに、前記筐体部材の外面に結合され、前記構造物に設置される固定クリップ部材をさらに含むことが可能である。
【0012】
代わりに、前記筐体部材は、前記外面の両側に一定の深さの結合溝が形成され、前記固定クリップ部材は、U字型の形状をなし、内側の両面の各々に固定突起がそれぞれ形成され、前記固定突起が前記結合溝に結合され、下部は前記構造物に設置されることが可能である。
【0013】
前述の課題を解決するための、亀裂感知モニタリング装置は、内部が空いている筐体部材と、下部は構造物に設置され、上部は前記筐体部材の内部に挿入される第1固定部材及び第2固定部材と、前記筐体部材の内部の下面に設けられる連結部材と、前記連結部材に結合され、前記構造物の亀裂により発生する前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の幅の変化により移動する複数の移動部材と、前記筐体部材の内部に設けられ、前記複数の移動部材の各々に対応して設けられる複数の感知部とを含むことが可能である。
【0014】
代わりに、上記複数の移動部材を、それぞれ一定間隔に離して設けることが可能である。
【0015】
代わりに、上記複数の移動部材を、上記第2固定部材の後方にそれぞれ一定間隔に離して設けることが可能であるが、上記第2固定部材の上記後方は、上記第2固定部材から上記第1固定部材の方を向かない方向になり得る。
【0016】
代わりに、上記複数の移動部材を、各々の長さがそれぞれ異なるように設けることが可能である。
【0017】
代わりに、上記複数の感知部を、それぞれ同一の垂直線上に位置するように設けることが可能である。
【0018】
代わりに、上記複数の移動部材の各々の長さが、それぞれ対応するように設けることが可能である。
【0019】
代わりに、上記複数の感知部を、各々の位置がそれぞれ異なるように設けることが可能である。
【0020】
前述の課題を解決するための、亀裂感知モニタリング装置は、上記記載の発明である亀裂感知モニタリング装置であって、前記亀裂感知モニタリング装置から送信される信号を受信する中継装置と、前記中継装置から送信される前記信号を受信するネットワーク装置と、前記ネットワーク装置から送信される前記信号を受信し、前記信号を解釈し、加工データとして保存し、外部装置に前記加工データを提供するアプリケーション装置とを含むことが可能である。
【発明の効果】
【0021】
本開示は、複数段階において亀裂を感知できる亀裂感知モニタリング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本開示の一実施例における亀裂感知モニタリングシステムを示すブロック図である。
図2】本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置を示すブロック図である。
図3】本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置の正面を示す図面である。
図4】本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置の上面を示す図面である。
図5】本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置の固定クリップ部材を示す図面である。
図6】本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置の内部断面を示す図面である。
図7】本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置の内部断面を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照して、多様な実施例及び/又は様相を開示する。下記の説明においては、説明のために、1つ以上の様相に対する全般的な理解を助けるために多数の具体的な細部事項が開示される。しかし、このような(複数の)様相は、このような具体的な細部事項がなくても実行できるということを、本開示の技術分野における通常の知識を持つ者は認知できる。以下に記載及び添付されている図面は、1つ以上の様相の特定の例示的様相について詳細に記述している。しかし、これらの様相は例示的なものであり、多様な様相の原理に基づく多様な方法のうち一部が利用される場合もあり、ここに述べられている説明は、そのような様相及びそれらの均等物をすべて含むという意図を持っている。具体的に、本明細書に用いられている「実施例」、「例」、「様相」、「例示」等の用語は、必ずしも、ここに述べられている任意の様相又は設計が、他の様相又は設計より優れていたり、利点があると解釈されるとは限らない。
【0024】
以下、図面の符号と関係なく、同一又は類似の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、それに係る重複する説明は省略する。さらに、本明細書に開示されている実施例を説明する際、それに係る公知の技術に関する具体的な説明が本明細書に開示されている実施例の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。また、添付の図面は、本明細書に開示されている実施例に対する理解をより容易にするためのものに過ぎず、添付の図面によって本明細書に開示されている技術的思想が制限されるわけではない。
【0025】
別段の定義がない限り、本明細書において使われているすべての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者にとって共通して理解できる意味で使わることができる。また、一般的な辞書に定義されている用語は、別段の定義がない限り、理想的に又は過度に解釈されないものとする。
【0026】
また、用語「又は」は、排他的な「又は」ではなく、内包的な「又は」を意味する意図で使われる。つまり、特に特定されておらず、文脈上明確ではない場合、「XはA又はBを利用する」は、自然な内包的置換のうち1つを意味するものとする。つまり、XがAを利用したり;XがBを利用したり;又はXがA及びBの両方を利用する場合、「XはA又はBを利用する」は、これらのいずれにも当てはまるとすることができる。また、本明細書における「及び/又は」という用語は、取り挙げられた複数の関連アイテムのうち、1つ以上のアイテムの可能なすべての組み合わせを指し、含むものと理解される。
【0027】
また、述語としての「含む(含める)」及び/又は修飾語としての「含む(含める)」という用語は、当該特徴及び/又は構成要素が存在することを意味するが、1つ以上の他のさらなる特徴、構成要素及び/又はこれらのグループの存在又は追加を排除しないものと理解される。また、特に数が特定されていない場合や、単数の形を示すことが文脈上明確でない場合、本明細書と請求範囲において単数は、一般的に「1つ又はそれ以上」を意味するものと解釈されたい。
【0028】
そして、「A又はBのうち少なくとも1つ」という用語については、「Aだけを含む場合」、「Bだけを含む場合」、「AとBの組み合わせの場合」を意味するものと解釈されたい。
【0029】
ある構成要素が他の構成要素に「つながって」いたり「連結されて」いたり、「接続して」いると記載された場合は、当該他の構成要素に直接つながっていたり、連結されていたり又は接続していることもあり得るが、その間に他の構成要素が介在することもあり得ると解釈されたい。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接つながって」いたり、「直接連結されていたり」、「直接接続して」いると記述されている場合は、その間に他の構成要素が存在しないと解釈されたい。
【0030】
以下の説明で用いられる構成要素に係る接尾語の「モジュール」及び「部」は、明細書作成を容易にするためだけの目的で付されたり混用されているものであり、これらの接尾語自体がそれぞれ異なる特定の意味や役割を持つわけではない。
【0031】
本開示の目的及び効果、そしてそれらを達成するための技術的構成は、添付の図面とともに詳しく後述する実施例を参照することで明確になる。本開示の説明において、公知の機能又は構成に関する具体的な説明が、本開示の要旨を不明確にする可能性があると判断される場合は、その詳しい説明を省略する。そして後述の用語は、本開示における機能を考慮して定義された用語であり、これは利用者や運用者の意図又は慣例等によって変わることがあり得る。
【0032】
しかし本開示は、以下に開示される実施例によって限定されるものではなく、多様な形で具現化されることが可能である。ただし、これらの実施例は、本開示を完全なものにし、本開示が属する技術分野における通常の知識を持つ者に開示の範囲を完全に理解させるために提供されるものであり、本開示は、請求項の範囲によって定義される。従って、その定義は、本明細書全般において記載されている内容に基づき決められるべきである。
【0033】
図1は、本開示の一実施例における亀裂感知モニタリングシステムを示すブロック図である。
【0034】
図1を参照すると、亀裂感知モニタリングシステムは、亀裂感知モニタリング装置(100)、中継装置(200)、ネットワーク装置(300)、アプリケーション装置(400)及びネットワークを含むことが可能である。ただし、上述の構成要素は、亀裂感知モニタリングシステムを具現化するために、上記に列挙された構成要素をより多い、若しくは少ない構成要素にすることが可能である。
【0035】
亀裂感知モニタリング装置(100)は、構造物に設置され、構造物に発生する亀裂を感知し、信号を発生させ、ネットワークを介して中継装置(200)に信号を送信することが可能である。
【0036】
この場合、亀裂感知モニタリング装置(100)は、少なくとも1つ以上の構造物の各々に設置されるように、少なくとも1つ以上が設けられることが可能である。
【0037】
亀裂感知モニタリング装置(100)に関する具体的な説明は、図2乃至図7を用いて後述する。
【0038】
再び図1を参照すると、中継装置(200)は、亀裂感知モニタリング装置(100)から送信される信号を受信できる。
【0039】
ここで、中継装置(200)は、少なくとも1つ以上の亀裂感知モニタリング装置(100)から信号を受信でき、受信した信号をネットワークを介してネットワーク装置(300)に送信できる。
【0040】
また、中継装置(200)は、少なくとも1つ以上設けられ、各亀裂感知モニタリング装置(100)から送信される信号を、最寄りの中継装置(200)から受信できる。例えば、第1エリアに第1中継装置と第1乃至第10亀裂感知モニタリング装置が設けられており、第2エリアに第2中継装置と、第11乃至第20亀裂感知モニタリング装置が設けられている場合、第1乃至第10亀裂感知モニタリング装置が送信する信号は、同じエリアに設けられている第1中継装置が受信し、第11乃至第10亀裂感知モニタリング装置が送信する信号は、同じ地域に設けられている第2中継装置が受信することが可能である。
【0041】
上述のような中継装置及び亀裂感知モニタリング装置に関する具体的な記載は、例示に過ぎず、本開示はこれに限定されない。
【0042】
ネットワーク装置(300)は、少なくとも1つ以上の中継装置(200)から送信される信号を受信することができ、受信した信号をアプリケーション装置(400)に送信できる。
【0043】
ここで、ネットワーク装置(300)は、少なくとも1つ以上の中継装置(200)の各々のデータ伝送速度を、ネットワークの状態に応じて、それぞれ異なるように設定できる。例えば、ネットワーク装置(300)は、第1エリアのネットワークが不安定な場合、第1エリアに設けられている第1中継装置のデータ伝送速度を一定速度以下に設定することができる。また、ネットワーク装置(300)は、第2エリアのネットワークが安定している場合、第2エリアに設けられている第2中継装置のデータ伝送速度を第1中継装置より比較的速い速度に設定することができる。
【0044】
上述のような中継装置及びネットワーク装置に関する具体的な記載は、例示に過ぎず、本開示はこれに限定されない。
【0045】
アプリケーション装置(400)は、ネットワーク装置(300)から送信される信号を受信し、信号を解釈し、加工データとして保存し、外部装置に加工データを提供することが可能である。
【0046】
この場合、アプリケーション装置(400)は、外部装置に加工データを提供する場合、ユーザーインターフェースを用いて、加工データから、亀裂感知モニタリング装置(100)に係る少なくとも1つの情報を抽出し、表示することが可能である。例えば、アプリケーション装置(400)は、加工データに基づき、亀裂感知モニタリング装置(100)の設置地域、設置情報、収集情報、アラーム設定、データ管理に分けて、ユーザーインターフェースに表示することが可能である。
【0047】
上述のようなアプリケーション装置のユーザーインターフェースに関する具体的な記載は、例示に過ぎず、本開示はこれに限定されない。
【0048】
ネットワークは、任意の形態のデータや信号等を送受信できる任意の有無線通信ネットワークを含むことが可能である。
【0049】
以下に、亀裂感知モニタリング装置(100)に関する詳しい説明をする。
【0050】
図2は、本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置を示すブロック図である。図3は、本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置の正面を示す図面である。図4は、本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置の上面を示す図面である。図5は、本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置の固定クリップ部材を示す図面である。図6及び7は、本開示の一実施例における亀裂感知モニタリング装置の内部断面を示す図面である。
【0051】
図2を参照すると、亀裂感知モニタリング装置(100)は、筐体部材(110)、第1固定部材(120)、第2固定部材(130)、連結部材(140)、少なくとも1つ以上の移動部材(150)、少なくとも1つ以上の感知部(160)、中央処理部(170)、通信部(180)、電源部(190)を含むことが可能である。ただし、上述の構成要素は、亀裂感知モニタリング装置(100)を具現化するために、上記に列挙された構成要素をより多い、若しくは少ない構成要素にすることが可能である。
【0052】
この場合、亀裂感知モニタリング装置(100)において、筐体部材(110)の中に、他の構成(120乃至190)を設けたり、挿入、結合することが可能である。例えば、第1固定部材(120)及び第2固定部材(130)は、筐体部材(110)に挿入され、筐体部材の内部の下面に連結部材(140)が設けられ、連結部材(140)に第1固定部材(120)及び第2固定部材(130)と少なくとも1つ以上の移動部材(150)が結合され、筐体部材(110)の内部に少なくとも1つ以上の感知部(160)、中央処理部(170)、通信部(180)及び電源部(190)が相互連結されるように設けられることが可能である。
【0053】
そして、亀裂感知モニタリング装置(100)は、構造物に設置され、構造物で発生する亀裂を感知できる。例えば、第1固定部材(120)と第2固定部材(130)との間において構造物の亀裂が発生した場合、構造物の亀裂により第1固定部材(120)と第2固定部材(130)との間の幅が変化する。幅が変化すると第2固定部材(130)が動き出し、第2固定部材(130)に連結されている連結部材(140)が一緒に動き出すことで、連結部材(140)に結合されている少なくとも1つ以上の移動部材(150)が一緒に動くようになることが可能である。従って、少なくとも1つ以上の移動部材(150)が動きながら少なくとも1つ以上の感知部(160)に接触し、少なくとも1つ以上の感知部(160)が信号を中央処理部(170)に伝達すると、中央処理部(170)にて信号を外部機器に伝達できるように処理し、通信部(180)を介して外部機器へ処理された信号を送信できる。
【0054】
ただし、上述の構成要素は、亀裂感知モニタリング装置(100)を具現化するために、上記に列挙された構成要素をより多い、若しくは少ない構成要素にすることが可能である。
【0055】
以下に、亀裂検知モニタリング装置(100)の構成に関する詳しい説明をする。
【0056】
図3図4を参照すると、筐体部材(110)は、内部が空いている形態になり得るが、外部からの衝撃に耐えられるように一定の強度を有する防水性材質(例えば、プラスチック、ゴム等)で形成されることが可能である。
【0057】
一方、筐体部材(110)は、結合溝(111)、筐体ボルト(112)を含むことができる。
【0058】
結合溝(111)は、筐体部材(110)の外面の両側に一定の深さ(例えば、1cm)に形成され、後述する固定クリップ部材(10)が結合されることが可能である。
【0059】
この場合、結合溝(111)は、筐体部材(110)の内側に向かって凹状をなるように設けられることが可能である。
【0060】
筐体ボルト(112)は、筐体部材(110)の上面に少なくとも1つが結合され、筐体部材(110)の結合力を高めることが可能である。この場合、筐体部材(110)の上部に、筐体ボルト(112)が締結される筐体孔が少なくとも1つ形成されることが可能であり、筐体ボルト(112)は、筐体孔の数に対応するように形成されることが可能である。
【0061】
この場合、筐体孔は、内面に第1ネジ線が形成され、筐体ボルト(112)の外面には第1ネジ線に対応するように第2ネジ線が形成されることが可能である。上述のネジ線は、筐体ボルト(112)が筐体孔に挿入され、締結されると、筐体孔の第1ネジ線と筐体ボルト(112)の第2ネジ線とが噛み合って結合力が向上するという効果がある。
【0062】
この場合、筐体部材(110)は、一体型にして上部に少なくとも1つの筐体孔を設けることが可能である。他の実施例において、筐体部材(110)は、分離型にして上部に別途の蓋を設け、筐体部材(110)の上部に少なくとも1つの筐体孔を設け、蓋には筐体孔に対応する位置に蓋孔を設け、少なくとも1つの筐体ボルト(112)をそれぞれ蓋孔に挿通して、筐体孔に締結させることが可能である。
【0063】
上述のような筐体部材に関する具体的な記載は、例示に過ぎず、本開示はこれに限定されない。
【0064】
図5を参照すると、亀裂感知モニタリング装置(100)は、固定クリップ部材(10)を含むことができる。
【0065】
固定クリップ部材(10)は、筐体部材(110)の外面に結合され、構造物に設置されることが可能である。具合的には、固定クリップ部材(10)は、U字型の形状をなし、その内側の両面に固定突起(11)がそれぞれ形成され、固定突起(11)が筐体部材(110)の結合溝(111)に結合され、下部は構造物に設置されることが可能である。
【0066】
この場合、固定クリップ部材(10)の下部にはクリップ開口部(12)が形成され、クリップボルトがクリップ開口部(12)に挿通され、構造物に固定されることが可能である。また、クリップボルトは、ネジの形状をなすことが可能であり、その上部はクリップ開口部(12)に固定され、下部は構造物に固定されることで、固定クリップ部材(10)が構造物に設置されるようにすることが可能である。
【0067】
図6を参照すると、筐体部材(110)は、第1開口部(113)、第2開口部(114)、筐体固定リング(115)を含むことが可能である。
【0068】
第1開口部(113)は、その面積が第1固定部材(120)の断面積と対応し、筐体部材(110)の下部の第1領域に設けられ、第1固定部材(120)が挿入されることが可能である。
【0069】
第2開口部(114)は、第2固定部材(130)の断面積より面積が大きく、筐体部材(110)の下部の第2領域に設けられ、第2固定部材(130)が挿入されることが可能である。
【0070】
この場合、第2開口部(114)の面積が第2固定部材(130)の断面積より大きいため、構造物に亀裂が発生した場合、第2固定部材(130)が移動するとともに、連結部材(140)と移動部材(150)が動き出し、移動部材(150)が感知部(160)に接触することで亀裂発生の信号が生成されることが可能である。
【0071】
また、第1領域は、筐体部材(110)の中央を境に垂直方向に領域を区分する場合、境界から左側の下部領域になり得る。
【0072】
そして、第2領域は、筐体部材(110)の中央を境に垂直方向に境界を区分する場合、境界から右側の下部領域になり得る。
【0073】
筐体固定リング(115)は、筐体部材(110)の耐久性を高めるために、筐体部材(110)の上部の内面に設けられ、又は、結合され、筐体部材(110)を水平方向に巻くように、リング状の弾性材料(例えば、ゴム)で作られることが可能である。
【0074】
第1固定部材(120)は、筐体部材(110)の内部に第1開口部(113)を通して挿入され、第1固定台(121)、第1固定ナット(122)、第1固定リング(123)を含むことが可能である。
【0075】
第1固定台(121)は、柱状(例えば、四角柱、円柱)をなしており、その下部は構造物に設置され、上部は筐体部材(110)の内部に第1開口部(113)を通して挿入されることが可能である。
【0076】
第1固定ナット(122)は、第1固定台(121)の上部に結合され、第1固定台(121)をハウジング部材(110)の中で固定させることが可能である。
【0077】
第1固定リング(123)は、第1固定台(121)の上部に結合され、第1固定台(121)と第1固定ナット(122)との間に設けられれ、第1固定台(121)と第1固定台(122)との結合力を高めることが可能である。
【0078】
第2固定部材(130)は、筐体部材(110)の内部に第2開口部(114)を通して挿入され、第2固定台(131)、第2固定ナット(132)、第2固定リング(133)を含むことが可能である。
【0079】
第2固定台(131)は、柱状(例えば、四角柱、円柱)をなしており、その下部は構造物に設置され、上部は筐体部材(110)の内部に第2開口部(114)を通して挿入されることが可能である。
【0080】
第2固定ナット(132)は、第2固定台(131)の上部に結合され、第2固定台(131)を連結部材(140)に固定させることが可能である。
【0081】
第2固定リング(133)は、第2固定台(131)の上部に結合されるとともに、第2固定台(131)と第2固定ナット(132)との間に設けられ第2固定台(131)と第2固定ナット(132)との結合力を高めることが可能である。
【0082】
連結部材(140)は、筐体部材(110)の内部の下面に設けられる、又は、結合されることが可能である。
【0083】
この場合、連結部材(140)は、板状をなし、第2固定部材(130)と結合し、第2固定部材(130)が動く空間において、第2固定部材(130)が亀裂の発生に伴って円滑に動けるように、一定の面積が空きスペースとして形成されることが可能である。具体的には、第2開口部(114)の面積に対応するように空きスペースを形成することが可能である。
【0084】
図7を参照すると、移動部材(150)は、連結部材(140)に結合され、構造物の亀裂によって発生する第1固定部材(120)と第2固定部材(130)との間の幅の変化に沿って移動することが可能である。
【0085】
本開示の一実施例によると、移動部材(150)は、少なくとも1つ以上設けられ、少なくとも1つ以上の移動部材(150)は、少なくとも1つ以上の垂直移動体(151)、少なくとも1つ以上の水平移動体(152)、少なくとも1つ以上の回転体(153)を含むことが可能である。
【0086】
少なくとも1つ以上の垂直移動体(151)の一側は、連結部材(140)に、連結部材(140)の垂直方向に、結合されることが可能である。
【0087】
少なくとも1つ以上の垂直移動体(151)の各々の他側には、少なくとも1つ以上の水平移動体(152)がそれぞれ設けられることが可能である。
【0088】
少なくとも1つ以上の回転体(153)は、少なくとも1つ以上の垂直移動体(151)の各々に対して、少なくとも1つ以上の水平移動体(152)の各々を、それぞれ回転可能に連結させることが可能である。具体的に、第2固定部材(130)が移動するとともに少なくとも1つ以上の垂直移動体(151)が移動する場合、少なくとも1つ以上の水平移動体(152)がそれぞれ回転し、対応する少なくとも1つ以上の感知部(160)の各々に接触することが可能である。
【0089】
上述のような少なくとも1つ以上の回転体(153)に関する具体的な記載は、例示に過ぎず、本開示はこれに限定されない。
【0090】
感知部(160)は、筐体部材(110)の内部に、少なくとも1つ以上の移動部材(150)の各々に対応するように設けられることが可能である。例えば、移動部材(150)が1つなら、感知部(160)は1つ設けられ、移動部材(150)が5つなら、感知部(160)は5つ設けられるなど、移動部材(150)の数に対応する数の感知部(160)を設けることが可能である。
【0091】
この場合、感知部(160)は、筐体部材(110)の少なくとも1つの内面(例えば、内部の上面、内部の下面、内部の側面)に連結され、筐体部材(110)の内部の一空間に位置することが可能である。
【0092】
また、感知部(160)は、スイッチやセンサーを含むことが可能であり、感知部(160)は、移動部材(150)がスイッチやセンサーに接触すると信号を生成する信号生成器を含むことが可能である。
【0093】
この場合、スイッチは、ボディ、ピン、スプリングを含むことが可能であり、ピンは、下部がボディの内部に挿入され、上部はボディの外へ突き出るように結合され、外部からの圧力により上下に移動することが可能である。そして、スプリングは、ボディとピンの間において、ボディとピンにそれぞれ結合され、圧力によって下に移動したピンを元の位置に戻すことが可能である。例えば、スイッチは、移動部材(150)がピンに接触すると、その圧力によってピンが下へ移動し、ピンが下へ移動すると、信号生成器で信号を生成し、中央処理部(170)に信号を送信することが可能である。
【0094】
上述のような感知部(160)のスイッチに関する具体的な記載は、例示に過ぎず、本開示はこれに限定されない。
【0095】
本開示の他の実施例によると、移動部材(150)と感知部(160)を複数設け、複数の移動部材(150)の各々を、それぞれ一定間隔に離して設けることが可能である。具体的には、複数の移動部材(150)を、第2固定部材(130)の後方にそれぞれ一定間隔に離して設けることが可能である。
【0096】
この場合、第2固定部材(130)の前方は、第2固定部材(130)から第1固定部材(120)を向く方向であり、第2固定部材(130)の後方は、第2固定部材(130)から第1固定部材(120)を向かない方向になり得る。
【0097】
本開示の第1実施例において、移動部材(150)と感知部(160)を複数設け、複数の移動部材(150)を各々の長さがそれぞれ異なるように設け、複数の感知部(160)がそれぞれ同一の垂直線上に位置するように設けることが可能である。
【0098】
さらに具体的には、一実施例として、複数の移動部材(150)において、複数の垂直移動体(151)の各々の長さがそれぞれ異なるように形成するとともに、複数の水平移動体(152)の各々の長さが互いに対応するように形成するとともに、複数の感知部(160)の各々が一の垂直線上に位置するように設けることが可能である。複数の垂直移動体(151)の各々の長さがそれぞれ異なっており、それぞれ異なる亀裂の幅のしきい値に沿って対応する複数の感知部(160)にそれぞれ接触することが可能である。例えば、第2固定部材(130)からの距離が近い順に第1移動部材、第2移動部材、第3移動部材を設け、それぞれ対応するように第1垂直移動体、第2垂直移動体、第3垂直移動体を指定することが可能である。この場合、第1垂直移動体より第2垂直移動体が長く、第2垂直移動体より第3垂直移動体が長い形状になら、第1移動部材は、亀裂の幅のしきい値が0.1mmの場合に対応する感知部(160)に接触し、第2移動部材は、亀裂の幅のしきい値が0.3mmの場合に対応する感知部(160)に接触し、第3移動部材は、亀裂の幅のしきい値が0.5mmの場合に対応する感知部(160)に接触するように構成することが可能である。
【0099】
他の実施例として、複数の移動部材(150)において、複数の垂直移動体(151)の各々の長さがそれぞれ対応するように形成するとともに、複数の水平移動体(152)の各々の長さが互いに異なるように形成するとともに、複数の感知部(160)の各々が同一の垂直線上に位置するように設けることが可能である。複数の水平移動体(152)の各々の長さがそれぞれ異なっており、それぞれ異なる亀裂の幅のしきい値に沿って対応する複数の感知部(160)にそれぞれ接触することが可能である。例えば、第2固定部材(130)からの距離が近い順に第1移動部材、第2移動部材、第3移動部材を設け、それぞれ対応するように第1水平移動体、第2水平移動体、第3水平移動体を指定することが可能である。この場合、第1水平移動体より第2水平移動体が長く、第2水平移動体より第3水平移動体が長い形状になら、第1移動部材は、亀裂の幅のしきい値が0.1mmの場合に対応する感知部(160)に接触し、第2移動部材は、亀裂の幅のしきい値が0.3mmの場合に対応する感知部(160)に接触し、第3移動部材は、亀裂の幅のしきい値が0.5mmの場合に対応する感知部(160)に接触することが可能である。
【0100】
他の実施例として、複数の移動部材(150)において、複数の垂直移動体(151)の各々の長さがそれぞれ異なるように形成するとともに、複数の水平移動体(152)の各々の長さがそれぞれ異なるように形成するとともに、複数の感知部(160)の各々が同一の垂直線上に位置するように設けることが可能である。複数の垂直移動体(151)及び複数の水平移動体(152)の各々の長さがそれぞれ異なっており、それぞれ異なる亀裂の幅のしきい値に沿って対応する複数の感知部(160)にそれぞれ接触することが可能である。
【0101】
本開示の第2実施例において、移動部材(150)と感知部(160)を複数設け、複数の移動部材(150)の各々の長さがそれぞれ対応するように設け、複数の感知部(160)の各々の位置がそれぞれ異なるように設けることが可能である。
【0102】
より具体的に、図7における図面の横方向を筐体部材(110)の横方向と定義し、図3における筐体部材(110)の幅方向、図4における図面の縦方向を、筐体部材(110)の縦方向と定義し、図7における図面の縦方向を筐体部材(110)の垂直方向と定義するとしたら、複数の移動部材(150)は、同一の筐体部材(110)の縦方向に延びる線の上に位置することが可能である。そして、複数の感知部は、亀裂の幅のしきい値によって位置が異なる場合がある。
【0103】
その場合は、複数の移動部材(150)は、亀裂の幅の変化に沿って一緒に動くようになり、複数の感知部(160)は、亀裂の幅のしきい値によって位置が異なるようになっていることで、複数の移動部材(150)は、それぞれ異なる亀裂の幅のしきい値に沿って対応する複数の感知部(160)にそれぞれ接触することが可能である。
【0104】
再び図2を参照すると、中央処理部(170)は、プロセッサーとメモリーを含むことができる。
【0105】
プロセッサーは、1つ以上のコアで構成されることが可能であり、感知部から受信した信号を処理することができ、処理された信号を通信部(180)を介して外部機器へ送信することが可能である。
【0106】
また、プロセッサーは、メモリーに保存されているコンピュータープログラムを読み取り、本開示の一実施例における亀裂を感知し、信号を送信するように亀裂感知モニタリング装置(100)を制御することが可能である。
【0107】
そして、プロセッサーは、リアルタイムクロック(real-time clock)を使用し、予め設定された時間(例えば、10分)に信号を外部へ送信できる。プロセッサーは、信号を予め設定された時間にのみ送信することで、電源部の電力消費を節減できる。
【0108】
メモリーは、プロセッサーが生成したり、決定した任意の形態の情報を保存できる。この場合、メモリーは、フラッシュメモリータイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリー(例えばSDまたはXDメモリー等)、ラム(Random Access Memory、RAM)、SRAM(Static Random Access Memory)、ロム(Read-Only Memory、ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、磁気メモリー、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの保存媒体を含むことができる。前述のメモリーに係る記述は、例示に過ぎず、本開示はこれらに限定されない。
【0109】
通信部(180)は、中央処理部(170)で処理した信号を外部機器へ送信できる。この場合、通信部(180)は、有線及び無線等のような通信の様態を問わずに構成でき、短距通信網(PAN:Personal Area Network)、近距離通信網(WAN:Wide Area Network)等の多様な通信網として構成できる。また、通信部(180)は、公知のワールドワイドウェブ(WWW:World Wide Web)になり得る他、赤外線(IrDA:Infrared Data Association)又は、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)のように、短距離通信に利用される無線伝送技術を利用することもできる。また、通信部(180)は、任意の形態のデータや信号等を送受信できる任意の有無線通信ネットワークを含むことが可能である。
【0110】
電源部(190)は、電源供給体(例えば、バッテリー、乾電池)を含み、電源供給体を通じて中央処理部(170)に電源を供給することができ、中央処理部(170)が作動しているときにのみ電源を供給し、作動していないときにはスリープモードに入るようにすることで電力消費を節減んできる。
【0111】
ここに示された多様な実施例は、方法、装置、又は標準プログラミング及び/又はエンジニアリング技術を使った製造物品(article)をとして具現化できる。用語「製造物品」は、任意のコンピューターで読み取り可能な装置からアクセス可能なコンピュータープログラム、キャリアー、又は媒体(media)を含む。例えば、コンピューターで読み取り可能な保存媒体は、磁気保存装置(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ等)、光学ディスク(例えば、CD、DVD等)、スマートカード及びフラッシュメモリー装置(例えば、EEPROM、カード、スティック、キードライブ等)を含むが、これらに限定されるわけではない。また、ここに示されている多様は保存媒体は、情報を保存するための1つ以上の装置及び/又は他の機械で読み取り可能な媒体を含む。
【0112】
ここに示された実施例に関する説明は、任意の本開示の技術分野において通常の知識を持つ者が、本開示を利用したり又は実施できるように提供される。このような実施例に対する多様な変形は、本開示の技術分野において通常の知識を持つ者には明確に理解できるものであり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の実施例に適用できる。従って、本開示はここに示す実施例によって限定されるものではなく、ここに示す原理及び新規な特徴と一貫する最広義の範囲で解釈されるべきである。
【0113】
上述のように、発明の実施のための最善の形態において、関連する内容を述べた。
【産業上の利用可能性】
【0114】
開示は、亀裂感知モニタリングシステムにおいて利用されることが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1領域を有する第1開口部と、前記第1領域よりも大きい第2領域を有する第2開口部と、を備える内部が空いている筐体部材と、
構造物上に設置される下部と、前記第1開口部を貫通して前記内部が空いている筐体部材に挿入される上部と、前記第1領域に対応する断面領域と、を備える第1固定部材と、
構造物上に設置される下部と、前記第2開口部を貫通して前記内部が空いている筐体部材に挿入される上部と、前記第2領域よりも小さい断面領域と、を備える第2固定部材と、
前記筐体部材の内部の下面に設けられる、前記第1固定部材と前記第2固定部材とが結合された連結部材と、
前記連結部材に結合され、前記構造物の亀裂により発生する前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の幅の変化により移動する少なくとも1つ以上の移動部材と、
前記筐体部材の内部に設けられ、前記少なくとも1つ以上の移動部材の各々に対応して設けられる少なくとも1つ以上の感知部と
を含む、
亀裂感知モニタリング装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つ以上の移動部材は、
前記連結部材に、一方の側が前記連結部材の垂直方向に結合される少なくとも1つ以上の垂直移動体と、
前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々の他方の側にそれぞれ設けられる1つ以上の水平移動体と
を含む、
請求項1に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つ以上の移動部材は、
前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々に対して、前記少なくとも1つ以上の水平移動体の各々を、回転可能に連結する、少なくとも1つ以上の回転体を含む、
請求項に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項4】
前記筐体部材の外面に結合され、前記構造物に設置される固定クリップ部材をさらに含む、
請求項1に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項5】
前記筐体部材は、前記外面の両側に一定の深さの結合溝が形成され、
前記固定クリップ部材は、U字型の形状をなし、内側の両面の各々に固定突起がそれぞれ形成され、前記固定突起が前記結合溝に結合され、下部は前記構造物に設置される、
請求項に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項6】
第1領域を有する第1開口部と、前記第1領域よりも大きい第2領域を有する第2開口部と、を備える内部が空いている筐体部材と、
構造物上に設置される下部と、前記第1開口部を貫通して前記内部が空いている筐体部材に挿入される上部と、前記第1領域に対応する断面領域と、を備える第1固定部材と、
構造物上に設置される下部と、前記第2開口部を貫通して前記内部が空いている筐体部材に挿入される上部と、前記第2領域よりも小さい断面領域と、を備える第2固定部材と、
前記筐体部材の内部の下面に設けられる、前記第1固定部材と前記第2固定部材とが結合された連結部材と、
前記連結部材に結合され、前記構造物の亀裂により発生する前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の幅の変化により移動する複数の移動部材と、
前記筐体部材の内部に設けられ、前記複数の移動部材の各々に対応して設けられる複数の感知部と
を含む、
亀裂感知モニタリング装置。
【請求項7】
前記複数の移動部材は、それぞれ一定間隔に離されて設けられる
請求項に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項8】
前記複数の移動部材は、前記第2固定部材の後方にそれぞれ一定間隔に離されて設けられ、
前記第2固定部材の前記後方は、前記第2固定部材から前記第1固定部材の方を向かない方向である
請求項に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項9】
前記複数の移動部材は、各々の長さがそれぞれ異なるように設けられる、
請求項に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項10】
前記複数の感知部は、各々が同一の垂直線上に位置するように設けられる
請求項に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項11】
前記複数の移動部材の各々の長さは、それぞれ対応するように設けられる、
請求項に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項12】
前記複数の感知部は、各々の位置がそれぞれ異なるように設けられる、
請求項11に記載の亀裂感知モニタリング装置。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の亀裂感知モニタリング装置と、
前記亀裂感知モニタリング装置から送信される信号を受信する中継装置と、
前記中継装置から送信される前記信号を受信するネットワーク装置と、
前記ネットワーク装置から送信される前記信号を受信し、前記信号を解釈し、加工データとして保存し、外部装置に前記加工データを提供するアプリケーション装置と
を含む、亀裂感知モニタリングシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0114】
開示は、亀裂感知モニタリングシステムにおいて利用されることが可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
内部が空いている筐体部材と、
下部は構造物に設置され、上部は前記筐体部材の内部に挿入される第1固定部材及び第2固定部材と、
前記筐体部材の内部の下面に設けられる連結部材と、
前記連結部材に結合され、前記構造物の亀裂により発生する前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の幅の変化により移動する少なくとも1つ以上の移動部材と、
前記筐体部材の内部に設けられ、前記少なくとも1つ以上の移動部材の各々に対応して設けられる少なくとも1つ以上の感知部と
を含む、
亀裂感知モニタリング装置。
[付記2]
前記筐体部材は、
面積が前記第1固定部材の断面積と対応し、前記筐体部材の下部の第1領域に設けられ、前記第1固定部材が挿入される第1開口部と、
前記第2固定部材の断面積より面積が大きく、前記筐体部材の下部の第2領域に設けられ、前記第2固定部材が挿入される第2開口部と
を含む
付記1に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記3]
前記少なくとも1つ以上の移動部材は、
前記連結部材に、一方の側が前記連結部材の垂直方向に結合される少なくとも1つ以上の垂直移動体と、
前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々の他方の側にそれぞれ設けられる1つ以上の水平移動体と
を含む、
付記1に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記4]
前記少なくとも1つ以上の移動部材は、
前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々に対して、前記少なくとも1つ以上の垂直移動体の各々を、回転可能に連結する、少なくとも1つ以上の回転体を含む、
付記3に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記5]
前記筐体部材の外面に結合され、前記構造物に設置される固定クリップ部材をさらに含む、
付記1に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記6]
前記筐体部材は、前記外面の両側に一定の深さの結合溝が形成され、
前記固定クリップ部材は、U字型の形状をなし、内側の両面の各々に固定突起がそれぞれ形成され、前記固定突起が前記結合溝に結合され、下部は前記構造物に設置される、
付記5に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記7]
内部が空いている筐体部材と、
下部は構造物に設置され、上部は前記筐体部材の内部に挿入される第1固定部材及び第2固定部材と、
前記筐体部材の内部の下面に設けられる連結部材と、
前記連結部材に結合され、前記構造物の亀裂により発生する前記第1固定部材と前記第2固定部材との間の幅の変化により移動する複数の移動部材と、
前記筐体部材の内部に設けられ、前記複数の移動部材の各々に対応して設けられる複数の感知部と
を含む、
亀裂感知モニタリング装置。
[付記8]
前記複数の移動部材は、それぞれ一定間隔に離されて設けられる
付記7に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記9]
前記複数の移動部材は、前記第2固定部材の後方にそれぞれ一定間隔に離されて設けられ、
前記第2固定部材の前記後方は、前記第2固定部材から前記第1固定部材の方を向かない方向である
付記8に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記10]
前記複数の移動部材は、各々の長さがそれぞれ異なるように設けられる、
付記7に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記11]
前記複数の感知部は、各々が同一の垂直線上に位置するように設けられる
付記10に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記12]
前記複数の移動部材の各々の長さは、それぞれ対応するように設けられる、
付記7に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記13]
前記複数の感知部は、各々の位置がそれぞれ異なるように設けられる、
付記12に記載の亀裂感知モニタリング装置。
[付記14]
前記亀裂感知モニタリング装置から送信される信号を受信する中継装置と、
前記中継装置から送信される前記信号を受信するネットワーク装置と、
前記ネットワーク装置から送信される前記信号を受信し、前記信号を解釈し、加工データとして保存し、外部装置に前記加工データを提供するアプリケーション装置と
を含む、
付記1乃至付記13のいずれか1に記載の亀裂感知モニタリングシステム。
【国際調査報告】